JPH11125971A - 粉粒体の漏れ防止用のシール材 - Google Patents

粉粒体の漏れ防止用のシール材

Info

Publication number
JPH11125971A
JPH11125971A JP10063083A JP6308398A JPH11125971A JP H11125971 A JPH11125971 A JP H11125971A JP 10063083 A JP10063083 A JP 10063083A JP 6308398 A JP6308398 A JP 6308398A JP H11125971 A JPH11125971 A JP H11125971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing material
fiber
fluff
layer
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10063083A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4268697B2 (ja
Inventor
Yasuyuki Ohara
康之 大原
Toyohiro Kanzaki
豊裕 神崎
Masaru Nakayama
勝 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TSUCHIYA TEISUKO KK
Original Assignee
TSUCHIYA TEISUKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TSUCHIYA TEISUKO KK filed Critical TSUCHIYA TEISUKO KK
Priority to JP06308398A priority Critical patent/JP4268697B2/ja
Priority to US09/138,469 priority patent/US6115566A/en
Publication of JPH11125971A publication Critical patent/JPH11125971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4268697B2 publication Critical patent/JP4268697B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • G03G15/0817Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by the lateral sealing at both sides of the donor member with respect to the developer carrying direction

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー等の粉粒体に対するシール性を向上さ
せ、粉粒体の漏れを確実に防止することができる粉粒体
の漏れ防止用のシール材を提供する。 【解決手段】 シール材30は、支持層31の表面に接
着膜32を介して、摺動性の良い繊維が静電植毛された
摺動部材33を有し、裏面には、柔軟性のある接着層3
4を有している。支持層31は、弾力性を有する合成樹
脂製の材料より形成されている。摺動部材33は毛羽3
5を形成するとともに、毛羽35は、支持層31に対し
一定方向に斜めに毛倒しされている。毛羽35は、摺動
性の良い繊維より形成されている。接着層34は、接着
剤が硬化した後も曲面状に変形可能な柔軟性を有する材
料により形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トナー等の粉粒
体の漏れ防止用のシール材に関するものである。さらに
詳しくは、トナーを用いる電子複写機の現像ローラとそ
のローラを覆うハウジングとの間隙からトナーの飛散漏
れを防止する粉粒体の漏れ防止用のシール材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写機やファクシミリ等
の電子写真装置の装置内に設けられている現像器は、帯
電された現像ローラ等がハウジングに覆われた状態で設
けられている。そして、現像ローラに帯電付着したトナ
ーが感光体のローラに付与され、トナーの像が形成され
る。この場合、現像ローラの両端部における前記ハウジ
ングには現像ローラに接触するシール材が設けられ、ト
ナーの飛散漏れが防止されている。
【0003】このシール材にはフッ素樹脂繊維のフェル
トよりなる摺動層を、スポンジ等からなる支持層に接着
した層体構造のものが用いられ、摺動層が現像ローラの
両端部周面に接触するようにハウジング内面に接着剤に
よって接合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
シール材は、摺動層がフェルトよりなるため、繊維が抜
け落ちること、復元性が乏しいこと等の理由から、長時
間の使用によりトナーのシール性が低下し、トナーが現
像ローラの両端から外方へ漏れるという問題があった。
また、ハウジング内面は曲面となっているため、接着面
において隙間が生じ、ここからトナーが漏れるという問
題もあった。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、トナー等の粉粒体に対するシール性を向
上させ、粉粒体の漏れを確実に防止することができる粉
粒体の漏れ防止用のシール材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、粉粒体に接触する可動
体とその可動体に対向するハウジングとの間の所定の間
隙を、可動体又はハウジング面に接合され、可動体の可
動を妨げることなく粉粒体の漏れをシールする粉粒体の
漏れ防止用のシール材であって、弾力性を有する支持層
の表面に摺動性の良い繊維を静電植毛して毛羽とし、支
持層の裏面に曲面状に変形可能な柔軟性を有する接着層
を設けるとともに、前記毛羽を一定方向に傾斜させたた
ものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、粉粒体に接触す
る可動体とその可動体に対向するハウジングとの間の所
定の間隙を、可動体又はハウジング面に接着され、可動
体の可動を妨げることなく粉粒体の漏れをシールする粉
粒体の漏れ防止用のシール材であって、摺動性の良い繊
維を基材の表面に静電植毛して毛羽とし、その基材の裏
面を弾力性を有する支持層の表面に接合し、支持層の裏
面に曲面状に変形可能な柔軟性を有する接着層を設ける
とともに、前記毛羽を一定方向に傾斜させたものであ
る。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記繊維は、太さの異な
る繊維を組み合わせて構成したものである。請求項4に
記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
発明において、前記繊維は、摺動性の良い繊維と粉粒体
に対して捕集性の良い繊維とを組み合わせて構成したも
のである。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載の発明において、前記支持層を加
熱により収縮する熱収縮層とするか、又は基材と支持層
との間に、加熱により収縮する熱収縮層を設けたもので
ある。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求
項5のいずれかに記載の発明において、前記支持層の表
面に凹凸部を形成するか、又は表面に凹凸部を形成した
凹凸層を支持層の表面に形成したものである。
【0011】請求項7に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記毛羽は、摺動性を向
上させる薬剤で表面処理を施して被覆層を形成したもの
である。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記毛羽は、立毛処理を
施したものである。請求項9に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記基材は、タテ糸及びヨコ糸
の少なくとも一方にスパン糸を用いて形成した基布であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、この発明の第1実施形態を、図
1〜図6に基づいて詳細に説明する。
【0014】図6に示すように、感光体ドラム11は、
カラーレーザープリンター10内において支持軸12に
より回転可能に支持され、その表面において帯電可能に
構成されている。帯電器13は、感光体ドラム11の上
方位置に配置され、回転する感光体ドラム11の表面を
一様に帯電させる。露光装置14は、感光体ドラム11
の回転方向の帯電器13より進行側に配置され、感光体
ドラム11にレーザ光による光像を照射して静電潜像を
形成させる。
【0015】現像装置15は、感光体ドラム11の回転
方向の露光装置14より進行側に配置され、感光体ドラ
ム11の表面の静電潜像に粉粒体としてのトナー16を
供給して、静電潜像の現像を行うようになっている。転
写器17は、感光体ドラム11の下方位置に配置され、
感光体ドラム11と転写器17との間に供給される記録
用紙18に、感光体ドラム11表面のトナー16による
可視像を転写するようになっている。
【0016】クリーニング器19は、感光体ドラム11
の回転方向の転写器17より進行側に配置され、そのハ
ウジング19a内のクリーニング用ブレード19bによ
り、転写後の感光体ドラム11表面に残留しているトナ
ー16の粒子を除去する。イレーサ20は、クリーニン
グ器19と帯電器13との間に設けられ、感光体ドラム
11上に残留する電荷を消去する。上記のような機構が
記録用紙18の流れに沿って複数設けられることによ
り、記録用紙18上にカラー印刷が行われるようになっ
ている。
【0017】図3に示すように、前記現像装置15はハ
ウジング21内に支軸22により回転可能に支持された
現像ローラ23を備え、トナー16を感光体ドラム11
に供給するようになっている。図6に示すように、トナ
ー規制ブレード24は、現像ローラ23の斜め上方位置
に配置され、現像ローラ23表面に付着されたトナー1
6の量を規制し、薄層化する。そして、印刷時には現像
ローラ23の表面にトナー16が所定の厚さで帯電付着
され、現像ローラ23が回転することによってトナー1
6が感光体ドラム11に付与されるようになっている。
【0018】また、図3に示すように、現像ローラ23
の両端部25とハウジング21内周面との間には所定幅
の環状間隙26が形成されており、これを塞ぐようにト
ナー16の漏れ防止用のシール材30がハウジング21
の内周面に接合されている。この実施形態では、上記環
状間隙26の幅は約2mmである。
【0019】図1及び図2に示すように、第1実施形態
の粉粒体の漏れ防止用のシール材30は、弾力性を有す
る合成樹脂製の支持層31の表面に接着膜32を介し
て、摺動性の良い繊維が静電植毛された摺動部材33を
有している。さらに、支持層31の裏面には、曲面状に
変形可能な柔軟性のある接着層34を有している。この
シール材30は約3mmの厚さに形成され、前記現像ロ
ーラ23とハウジング21内周面との環状間隙26に入
るように約2mmの厚さに圧縮される。
【0020】前記支持層31は、シール材30が前記現
像ローラ23に対し、充分密接し、かつ回転を阻害しな
いようにするために、弾力性を有する材料が使用され
る。さらに、支持層31は耐久性及び耐熱性が高く、接
着剤で接着可能な材料が好ましい。このような材料とし
ては、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリプロピレン等
の合成樹脂発泡体、エチレン−プロピレン−ジエン共重
合ゴム(EPDM)、クロロプレンゴム等の合成ゴム、
あるいは天然ゴム、オレフィン系、スチレン系等の熱可
塑性エラストマー等が用いられる。本実施形態の支持層
31は、難燃性のポリウレタン発泡体(イノアック社製
の商品名ポロンU−32、厚さ1.5mm)より形成さ
れている。ポリウレタン発泡体は、強度の高いポリエス
テル系ポリウレタン又は軟らかいポリエーテル系ポリウ
レタンが目的に応じて使用される。
【0021】前記摺動部材33は、同じ太さ、同じ長さ
の繊維より形成され、前記支持層31上の接着膜32に
静電植毛され、毛羽35を形成している。この摺動部材
33を形成する毛羽35は、摺動性の良い繊維により形
成される。さらに、毛羽35は摩擦係数が低く、耐摩耗
性と適度な耐熱性を有する繊維により形成されるのが好
ましい。このような繊維としては、超高分子ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリアミド、アラミド樹脂、フッ
素樹脂等より形成される繊維が挙げられ、中でもフッ素
樹脂繊維は、摩擦係数が低く、摺動部材33の毛羽35
の材質として最も好ましい。また、ポリプロピレンは、
その強度が繊維を曲げる場合に適切で、摩擦帯電も良い
ため好適である。
【0022】前記フッ素樹脂としては、例えば、ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(PFA)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合
体(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等
が用いられる。これらのうち、通常は、入手が容易なP
TFEが用いられる。繊維の太さとしては、フッ素樹脂
繊維が柔軟性を維持できる範囲の太さが好ましい。本実
施形態の摺動部材33は、毛羽35としてPTFE(東
レ社製の商品名トヨフロン、2400デニール/180
フィラメント)を使用している。
【0023】図2に示すように、上記摺動部材33は、
静電植毛法により支持層31表面の接着膜32上に植毛
されている。この静電植毛法は、静電気の吸引力を利用
し、植毛の際に繊維を立たせた状態に保持し、その状態
で接着膜32に接着する方法である。
【0024】図3に示すように、毛羽35は、現像ロー
ラ23の軸線方向では、その根本から毛先側へ延びる延
出方向が軸線方向に対して垂直となるように配置される
とともに、図4及び図5に示すように、現像ローラ23
の半径方向では、支持層31に対し一定方向の斜めに毛
倒しされている。すなわち、毛羽35の傾斜は、その根
本から毛先側へ延びる延出方向が現像ローラ23の半径
方向より周方向側に現像ローラ23の回転方向に倒れ込
むように設定されている。具体的な毛羽35の傾斜角度
としては、現像ローラ23の半径方向に対して5〜70
°をなすように設定されている。そして、現像ローラ2
3の両端部25に到ったトナー16を捕集する機能を発
揮する。
【0025】前記接着膜32は、静電植毛の際に通常使
用されるアクリル系接着剤等により形成される。この接
着膜32は、接着剤が硬化した後も柔軟性を有するとと
もに、耐熱性を有するゴム系、アクリル系等の接着剤に
より形成されるのが好ましい。本実施形態の接着膜32
は、アクリル系の接着剤により形成される。
【0026】前記支持層31裏面の接着層34は、接着
剤が硬化した後に曲面状に変形可能な柔軟性を有する接
着剤により形成される。さらに接着層34は、耐熱性を
有する接着剤により形成されるのが好ましい。このよう
な性質を有する接着剤として、ゴム系、アクリル系等の
感圧接着剤が用いられる。本実施形態の接着層34は、
アクリル系の感圧接着剤(住友スリーエム社製商品名F
−9469PC、VHB接着剤転写テープ、厚さ0.1
25mm)により形成されている。この感圧接着剤とし
ては、基材を有しないもの、又は伸びのある基材を有す
るものが使用される。
【0027】次に、粉粒体の漏れ防止用のシール材30
における作用について説明する。図6に示すように、カ
ラーレーザープリンター10で印刷を行う際には、ま
ず、回転する感光体ドラム11の表面が帯電器13によ
って一様に帯電され、露光装置14により感光体ドラム
11にレーザ光による光像が照射され、感光体ドラム1
1表面に静電潜像が形成される。次に、現像装置15内
の現像ローラ23により感光体ドラム11の表面の静電
潜像にトナー16が供給され、静電潜像の現像が行われ
る。そして、転写器17により感光体ドラム11と転写
器17との間に供給される記録用紙18に、感光体ドラ
ム11表面のトナー16による可視像が転写される。
【0028】転写後は、クリーニング器19のクリーニ
ング用ブレード19bにより感光体ドラム11表面に残
留しているトナー16の粒子が除去され、イレーサ20
により、感光体ドラム11上に残留する電荷が消去され
る。
【0029】図6に示すように、上記の現像過程におい
て、現像ローラ23から感光体ドラム11へトナー16
が供給される際に、トナー16は現像ローラ23の両端
部25からハウジング21外部へ漏出しようとする。こ
のとき、摺動部材33の毛羽35は、現像ローラ23の
半径方向に対して、周方向に現像ローラ23の回転方向
に毛倒しがされている。このため、漏出しようとするト
ナー16は毛羽35内に効果的に案内されるとともに、
シール材30内に捕集される。
【0030】さらに、支持層31は柔軟性及び弾力性を
有する材料によって形成され、摺動部材33を現像ロー
ラ23に押し付ける方向に常に付勢するとともに、現像
ローラ23の回転が阻害されないようになっている。こ
のため、毛羽35の毛先は、現像ローラ23の外周面と
隙間なく接触される。また、摺動部材33に用いられて
いるフッ素樹脂繊維は、摺動性が良く、低摩擦性である
ことから、毛先が常に現像ローラ23と接触した状態に
あっても、現像ローラ23の回転はほとんど妨げられな
い。さらに、フッ素樹脂繊維は柔軟性と復元性を有する
ことから、毛羽35が現像ローラ23の回転により回転
方向に倒れた場合でも元の形状に戻り、長時間の使用に
おいてもシール効果を持続することができる。
【0031】接着層34及び接着膜32は、硬化後にも
柔軟性を有する材料により形成され、シール材30が曲
面状に変形可能な柔軟性を備えている。このため、曲面
となっているハウジング21の内面にシール材30を接
合した場合、シール材30にシワが形成されず、シワと
ハウジング21内面との間に形成される間隙よりトナー
16が漏出することが防止される。
【0032】前記第1実施形態によって発揮される効果
について、以下に記載する。 ・ 第1実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシール材30
によれば、支持層31は弾力性を有する材質により形成
されている。このため、摺動部材33の毛羽35の毛先
が現像ローラ23の外周面と接触する方向に常に付勢さ
れる。従って、シール材30の漏出防止効果を確実に発
揮させることができる。
【0033】・ 第1実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、摺動部材33を形成する繊維に
は、摺動性が良く、さらに低摩擦性と耐摩耗性を有する
ものが用いられている。このため、毛羽35の毛先が常
に現像ローラ23の外周面に接触した状態で、現像ロー
ラ23の回転を阻害することを防止することができる。
さらに、シール材30の耐久性を向上させることができ
る。
【0034】・ 第1実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、摺動部材33を形成する繊維は
支持層31上の接着膜32に静電植毛されている。この
ため、シール材30を容易かつ安価に形成することがで
きる。
【0035】・ 第1実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、摺動部材33となる毛羽35
は、現像ローラ23の半径方向に対して、周方向に現像
ローラ23の回転方向へ所定の角度をなすように配置さ
れている。このため、トナー16の外部への漏出をより
効果的に防止することができる。
【0036】・ 第1実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、接着膜32及び接着層34は、
硬化後も曲面状に変形可能な柔軟性を有する材料にて形
成される。このため、曲面となっているハウジング21
内面にシール材30を接合した場合、シール材30がハ
ウジング21内面に密着され両者間に間隙が形成される
ことを防止することができる。従って、この間隙よりト
ナー16が外部へ漏出することを防止することができ
る。
【0037】・ 第1実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、摺動部材33を形成する繊維に
は、柔軟性と弾力性を有するものが用いられている。こ
れにより、毛羽35に復元性を持たせることができ、毛
羽35の毛先を現像ローラ23の外周面と常に接触した
状態に保つことができる。
【0038】(第2実施形態)以下、この発明の第2実
施形態を、図7に基づいて詳細に説明する。なお、この
第2実施形態においては、前記第1実施形態と異なる点
を中心に説明する。
【0039】図7に示すように、第2実施形態の粉粒体
の漏れ防止用のシール材30は、支持層31上に接着剤
層36を介して基材37が設けられ、この基材37上に
設けられた接着膜32に第1実施形態と同様のフッ素樹
脂製の繊維が静電植毛されている。基材37としては、
耐熱性を有するとともに、接着剤で接着可能な基布、フ
ィルム等の材料が使用される。このような材料として
は、綿、ポリエステル、ポリプロピレン、アクリル樹
脂、ナイロン及びウレタン樹脂等が挙げられる。第2実
施形態における基材37としては、ポリエステルのフィ
ルムが使用されている。
【0040】第2実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシー
ル材30を製造する際には、まず、基材37上にフッ素
樹脂繊維を静電植毛し、摺動部材33を形成する。その
後、摺動部材33上の毛羽35を第1実施形態と同様に
毛倒しする。次に、この摺動部材33を支持層31の表
面に接着剤層36を介して接合する。次いで、支持層3
1の裏面に接着層34を設ける。そして、第1実施形態
と同様に、シール材30をハウジング21内面に接合す
る。
【0041】このとき、摺動部材33の毛羽35は、第
1実施形態と同じく一定方向に毛倒しされているため、
第1実施形態と同様の作用が発揮される。さらに、基材
37上に毛羽35がしっかりと静電植毛される。また、
摺動部材33を別体として構成することから、支持層3
1を他の材料に変更してシール材30の製造を行う場
合、第1実施形態と比較して、容易に支持層31の変更
を行うことができる。すなわち、第1実施形態の場合、
支持層31の材料を変更するには、変更した支持層31
上に新たに摺動部材33を形成しなければならない。し
かし、本実施形態の構成によれば、他の材料により形成
された支持層31上に摺動部材33が形成された基材3
7を接着剤層36を介して接合するだけで良く、製造工
程を簡略化することができる。
【0042】前記第2実施形態によって発揮される効果
について、以下に記載する。 ・ 第2実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシール材30
によれば、支持層31と接着膜32との間には基材37
が設けられ、この基材37上にフッ素樹脂繊維が静電植
毛されている。このため、第1実施形態と比較し、部材
点数が増加するが、基材37上に確実に静電植毛を行う
ことができ、摺動部材33の毛羽35が抜け落ちること
をより有効に防止し、トナー16の漏出防止効果を持続
させることができる。
【0043】・ 第2実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、摺動部材33と支持層31は別
体として構成されている。このため、第1実施形態と比
較して、支持層31の材料変更を容易に行うことができ
る。
【0044】(第3実施形態)以下、この発明の第3実
施形態を、図8に基づいて詳細に説明する。なお、この
第3実施形態においては、前記第1及び第2実施形態と
異なる点を中心に説明する。
【0045】図8に示すように、第3実施形態の粉粒体
の漏れ防止用のシール材30は、第2実施形態におい
て、支持層31として加熱により収縮する材料が使用さ
れている。このような材質としては、ポリスチレン樹
脂、ポリエチレン樹脂等が挙げられる。
【0046】さて、第3実施形態の粉粒体の漏れ防止用
のシール材30は、ハウジング21内面に接合される際
に、所定温度で加熱することによってハウジング21の
内面の曲面形状に対応させてシール材30の形状を変化
させることができる。このとき、ハウジング21内面と
接着層34との間には間隙が全く形成されない。また、
摺動部材33を別体として構成することから、支持層3
1を加熱により収縮する材料に容易に変更することがで
きる。
【0047】前記第3実施形態によって発揮される効果
について、以下に記載する。 ・ 第3実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシール材30
によれば、支持層31が熱収縮性を有することから、加
熱によりハウジング21内面形状に対応でき、シール材
30をハウジング21内面に接合する作業を容易に行う
ことができる。
【0048】・ 第3実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、支持層31が熱収縮性を有する
ことから、ハウジング21内面とシール材30との間に
隙間ができることを確実に防止することができる。
【0049】・ 第3実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、摺動部材33と支持層31は別
体として構成されている。このため、第2実施形態のシ
ール材30の支持層31を本実施形態に示すような熱収
縮する材料に変更し、製造することを容易に行うことが
できる。
【0050】(第4実施形態)以下、この発明の第4実
施形態を、図9に基づいて詳細に説明する。なお、この
第4実施形態においては、前記第1〜第3実施形態と異
なる点を中心に説明する。
【0051】図9に示すように、第4実施形態の粉粒体
の漏れ防止用のシール材30は、第1実施形態におい
て、毛羽35に使用されるフッ素樹脂繊維は、異なる太
さの繊維が任意に混合され、静電植毛されている。繊維
の太さの比としては、細い繊維38に対して太い繊維3
9は2〜10倍となっている。
【0052】さて、このシール材30の摺動部材33
は、太い繊維39と細い繊維38の混合により毛羽35
が形成されている。そして、太い繊維39により細い繊
維38が支持され、常に毛羽35が所定の角度で傾斜し
た状態に保たれる。このため、現像ローラ23の回転に
より、毛羽35が元の状態よりさらに倒れ込むことを効
果的に防止することができる。また、毛羽35が初期の
傾斜状態に維持されることから、シール材30内奥に案
内されたトナー16は、シール材30表面に漏出するこ
とがなく、現像ローラ23より漏出しようとするトナー
16を良好に保持することができる。
【0053】前記第4実施形態によって発揮される効果
について、以下に記載する。 ・ 第4実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシール材30
によれば、摺動部材33の毛羽35は、細い繊維38と
太い繊維39を組み合わせて形成されている。そして、
細い繊維38が太い繊維39に支持されることから、摺
動部材33の毛羽35を持続的に所定の傾斜状態に保つ
ことができる。
【0054】・ 第4実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、摺動部材33の毛羽35は、初
期の傾斜状態に実質的に維持されている。このため、シ
ール材30表面にトナー16が漏出することを防止する
ことができ、シール材30内にトナー16を良好に保持
することができる。
【0055】(第5実施形態)以下、この発明の第5実
施形態を、図10に基づいて詳細に説明する。なお、こ
の第5実施形態においては、前記第1〜第4実施形態と
異なる点を中心に説明する。
【0056】図10に示すように、第5実施形態の粉粒
体の漏れ防止用のシール材30は、第1実施形態におい
て、摺動部材33の毛羽35が、摺動性の高い繊維40
と、トナー16に対して捕集性の良い繊維41とが任意
に混合され、支持層31上に静電植毛されている。前記
摺動性の高い繊維40は、第1実施形態と同じくフッ素
樹脂繊維が使用されている。前記捕集性の良い繊維41
は、特殊な繊維であり、繊維41の外表面に正電荷が帯
電されている。このため、負電荷に帯電されているトナ
ー16は、この繊維41に吸着されやすい。また、摺動
性の良い繊維40が組み合わされていることから、シー
ル材30によって現像ローラ23の回転が支障を受けな
い。
【0057】前記第5実施形態によって発揮される効果
について、以下に記載する。 ・ 第5実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシール材30
によれば、摺動部材33の毛羽35には、正電荷に帯電
された繊維41が混合されている。この繊維41が負電
荷に帯電されたトナー16を吸着するため、シール材3
0のトナー16漏出防止効果をより効果的に発揮させる
ことができる。
【0058】・ 第5実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、摺動部材33の毛羽35には、
正電荷に帯電された繊維41に摺動性の良い繊維40が
混合されている。このため、シール材30が現像ローラ
23の回転を阻害することを防止することができる。
【0059】(第6実施形態)以下、この発明の第6実
施形態を、図11に基づいて詳細に説明する。なお、こ
の第6実施形態においては、前記第1〜第5実施形態と
異なる点を中心に説明する。
【0060】図11に示すように、第6実施形態の粉粒
体の漏れ防止用のシール材30は、支持層31表面に凹
部42と凸部43が形成され、その表面には第1実施形
態と同様のフッ素樹脂繊維が接着膜32を介して静電植
毛されている。その凸部43は、現像ローラ23の軸線
方向の中央側に向くように突出し、凸部43の間に形成
される凹部42にトナー16が収容されやすいようにな
っている。
【0061】また、支持層31表面に形成される毛羽3
5は、支持層31の凹部42と凸部43の形状に倣って
凹凸状となっている。このため、摺動部材33の凸部4
3上に植毛された繊維が漏出したトナー16を捕集する
とともに、捕集されたトナー16は、摺動部材33表面
の凹部42に植毛された繊維内に保持されるようになっ
ている。また、この実施形態のシール材30を形成する
際には、あらかじめ支持層31であるフォーム材表面に
所定形状の凹部42と凸部43を形成しておけば良い。
【0062】前記第6実施形態によって発揮される効果
について、以下に記載する。 ・ 第6実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシール材30
によれば、支持層31の表面には、凹部42と凸部43
とが形成されている。この凹部42と凸部43により摺
動部材33の毛羽35表面にも凹凸が形成され、凸部4
3上の繊維がトナー16を捕集するとともに、凹部42
上の繊維が捕集されたトナー16を保持している。この
ため、シール材30の凹凸部にトナー16を容易かつ確
実に保持することができる。
【0063】・ 第6実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、支持層31の表面に凹部42と
凸部43を形成したことから、摺動部材33を裁断する
ことに比べ、毛羽35表面の凹凸の形成を容易にするこ
とができる。
【0064】(第7実施形態)以下、この発明の第7実
施形態を図12及び図13に基づいて詳細に説明する。
なお、この第7実施形態においては、前記第2実施形態
と異なる点を中心に説明する。
【0065】図12に示すように、第7実施形態の粉粒
体の漏れ防止用のシール材30は、第2実施形態におい
て、摺動部材33はフッ素樹脂製の繊維よりなる毛羽3
5から形成されたものに代えて、摺動性を向上させる薬
剤で表面処理を施して形成した被覆層50を有する摺動
性の良い繊維よりなる毛羽35によって形成されてい
る。また、基材37としては、織物よりなる基布が使用
されている。
【0066】前記摺動性を向上させるための薬剤として
は、第1実施形態で挙げたフッ素樹脂、シリコーン等が
あげられ、本実施形態においては、フッ素樹脂が用いら
れている。
【0067】前記摺動性の良い繊維としては、綿等から
形成される天然繊維、レーヨン繊維、キュプラ繊維等の
再生繊維、酢酸セルロース繊維等の半合成繊維、アクリ
ル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
ウレタン等から形成される合成繊維などがあげられる。
この繊維は薬剤で表面処理を施すとともに、トナーの付
着を容易に視認する等のために着色されることから、本
実施形態においては、吸湿性が良好で所要の摺動性を有
するとともに、低コストな肌色系レーヨン繊維が用いら
れている。
【0068】薬剤により被覆層50を形成する方法とし
ては、ロールコーティング法、吹き付け処理による方法
等が挙げられる。例えば、ロールコーティング法は、次
のような装置により行われる。図13に示すように、薬
剤漕53内には所定量の薬剤53aが収容されている。
ローラ52は、駆動軸52aにより回転駆動されるとと
もに、下部が薬剤53a中に浸漬され、その周面に薬剤
53aが付着された状態で回転されるようになってい
る。シール材30は、ローラ52の上方において毛羽3
5がローラ52に接触するように、ローラ52の回転方
向に沿って移動するようになっている。
【0069】そして、ローラ52が反時計方向に回転す
ると、ローラ52の表面に薬剤53aが塗布され、この
ローラ52が毛羽35に接触されることによって、ロー
ラ52表面の薬剤53aが毛羽35に付着される。この
ようにして、毛羽35の表面に被覆層50が形成され
る。
【0070】また、吹き付け処理による方法は、静電植
毛前又は後の繊維に薬剤を吹き付け、塗布することによ
って、繊維の表面処理を施すものである。本実施形態に
おいては、静電植毛後にフッ素樹脂(住友スリーエム社
製商品名スコッチガード)を霧状にして繊維の表面に吹
き付けることによって表面処理が行われている。
【0071】基材37は、摺動性の良い繊維からなるタ
テ糸とヨコ糸とを織りなすことによって形成される織物
よりなる基布が用いられている。タテ糸及びヨコ糸は、
所要の摺動性を確保するために、基布表面が平滑となる
フィラメント糸を用いることが好ましい。また、基材3
7の表面には静電植毛を行う際に接着膜が塗布されるこ
とから、タテ糸及びヨコ糸は吸湿性が良好なものがより
好ましい。さらに、生産性を良好にするために毛羽35
を形成する繊維と同一の材料であることがさらに好まし
いことから、本実施形態においては、基材37を構成す
る基布の材料としてレーヨン繊維(タテ糸の太さ300
デニール、ヨコ糸の太さ450デニール)が用いられて
いる。
【0072】上記基材37を構成する基布の織物組織を
形成する手法としては、綾織、朱子織、平織等が挙げら
れる。本実施形態においては、基布はその表面が平滑と
なり、接着性が良好となる綾織によって形成されてい
る。このときの糸の密度としては、タテ糸の密度が76
本/インチ、ヨコ糸の密度が50本/インチとなるよう
に設定されている。
【0073】基材37上に設けられた接着膜32上に静
電植毛される繊維の太さは、0.5〜10デニールの範
囲が好ましい。繊維の太さが0.5デニール未満の場合
は、繊維が細いためトナーの捕集性能が低下する。ま
た、繊維の太さが10デニールより太い場合には、繊維
の柔軟性を損ない摺動性が低下する。
【0074】静電植毛される繊維の長さとしては、0.
5〜5mmの範囲が好ましい。繊維の長さが0.5mm
より短い場合には、トナーの捕集性能が低下する。ま
た、繊維の長さが5mmより長い場合には、加工が困難
となり生産性が低下する。本実施形態のレーヨン繊維と
しては、太さ2デニール、長さ1.2mmのものが用い
られている。また、本実施形態において接着膜32は、
アクリル酸エステルを含有するアクリル系接着剤が用い
られている。
【0075】第7実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシー
ル材30を製造する際には、まず、基材37上にレーヨ
ン繊維を静電植毛し、摺動部材33を形成する。その
後、フッ素樹脂よりなる薬剤を繊維表面に吹き付け加工
を行って被覆層50を形成した後、摺動部材33上の毛
羽35を第1実施形態と同様に毛倒しする。次に、この
摺動部材33を支持層31の表面に接着剤層36を介し
て接合する。次いで、支持層31の裏面に接着層34を
設ける。そして、第1実施形態と同様に、シール材30
をハウジング21内面に接合する。
【0076】このとき、摺動部材33の毛羽35は、摺
動性を良好とする薬剤が吹き付け加工されているため、
第2実施形態と本質的に同様の摺動性が発揮される。さ
らに、毛羽35を構成する繊維の太さ及び長さが設定さ
れているため、シール材30の生産性が良好なものとさ
れ、より良好な摺動性が発揮される。また、基材37
は、織物よりなる基布から構成されることから、シール
材30の柔軟性が保持される。しかも、基布を構成する
タテ糸及びヨコ糸の太さと織り方が設定されていること
から、接着性が良好なものとされる。
【0077】前記第7実施形態によって発揮される効果
について、以下に記載する。 ・ 第7実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシール材30
によれば、摺動部材33の毛羽35を形成する繊維は、
摺動性を向上させる薬剤が表面に吹き付け加工され、被
覆層50が形成されている。このため、シール材30の
毛羽35を形成する材料に係わらず、シール材30の摺
動性を良好に保つことができる。
【0078】・ 第7実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、基材37は、織物よりなる基布
から構成されていることから、シール材30の柔軟性を
効果的に保つことができる。
【0079】・ 第7実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、摺動部材33の毛羽35を形成
する繊維の長さ及び太さを設定したことから、シール材
30の生産性及び摺動性をより容易かつ効果的に保つこ
とができる。
【0080】・ 第7実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、摺動部材33の毛羽35を形成
する繊維には安価なレーヨン繊維を用いたことから、摺
動性の高いシール材30を低コストで提供することがで
きる。
【0081】・ 第7実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、摺動部材33の毛羽35を形成
する繊維には染色が容易なレーヨン繊維を用いたことか
ら、使用者の所望する色に合わせて着色されたシール材
30を容易に提供することができる。
【0082】・ 第7実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、摺動部材33の毛羽35を形成
する繊維と、基材37を構成する基布を形成する繊維と
は同一の材料を用いたことから、接着を容易に行うこと
ができるとともに、摺動部材33と、基材37とをより
強固に接合することができる。
【0083】(第8実施形態)以下、この発明の第8実
施形態を図13〜図15に基づいて詳細に説明する。な
お、この第8実施形態においては、前記第7実施形態と
異なる点を中心に説明する。
【0084】図14に示すように、第8実施形態の粉粒
体の漏れ防止用のシール材30は、第7実施形態におい
て、毛羽35は、毛倒しされたものに代えて、立毛処理
が施されている。また、繊維の表面に被覆層50を形成
するための薬剤は、フッ素樹脂に代えて、シリコーンと
なっている。
【0085】前記薬剤としてのシリコーンは、繊維表面
の摩擦係数を減少させるとともに、吸湿性を与え、繊維
の柔軟性を向上させている。このように摩擦係数を減少
させるとともに、繊維の柔軟性を向上させる薬剤として
は、アニオン系、カチオン系、非イオン系、両性系の界
面活性剤、シリコーン系、ウレタン系、ポリエステル系
の柔軟剤があげられる。なかでもシリコーン系柔軟剤は
最も柔軟性が高く、薬剤として好ましい。
【0086】前記シリコーン系柔軟剤としては、ジメチ
ルシリコーン、メチルハイドロジェンシリコーン、エポ
キシ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ラバーシ
リコーン等のエマルジョン型のものと、ポリエーテル変
性シリコーン等の水溶性のものとがあり、目的に応じて
使用される。また、本実施形態において、薬剤で繊維表
面に被覆層50を形成する方法としては、図13に示す
ように、ロールコーティング法により表面処理が行われ
ている。
【0087】立毛処理は、次のような装置により行われ
る。図15に示すように、ブラシ51は回転する回転軸
51aに放射状に埋め込まれている。シール材30は、
ブラシ51の回転方向に逆らうように移動し、ブラシ5
1がシール材30の毛羽35を毛羽立たせるようになっ
ている。そして、ブラシ51を時計方向に回転させると
ともに、静電植毛後のシール材30をブラシ51の回転
方向に逆らうように移動させることにより、毛羽35が
基材37に対して垂直に毛羽立つ。
【0088】第8実施形態のシール材を形成する際に
は、まず、基布表面にレーヨン繊維が静電植毛された
後、シリコーン系柔軟剤が塗布されたローラ52によっ
て、毛羽35表面に表面処理が施され被覆層50が形成
される。次いで、ブラシ51によって立毛処理が施され
る。そして、立毛処理が施されたシール材30は、現像
ローラ23と摺接するときに、毛羽35が現像ローラ2
3に対するクッションとして働き、緩衝作用が奏せられ
る。
【0089】前記第8実施形態によって発揮される効果
について、以下に記載する。 ・ 第8実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシール材30
によれば、毛羽35は立毛処理が施されていることか
ら、シール材30の現像ローラ23に対する緩衝効果を
向上させることができ、シール材30を現像ローラ23
により良好に摺接させることができる。
【0090】・ 第8実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、摺動部材33の毛羽35を形成
する繊維は、摺動性及び柔軟性を向上させる薬剤によっ
て表面処理が施されている。このため、立毛処理が施さ
れたシール材30においても、より良好な摺動性を保持
することができる。
【0091】(第9実施形態)以下、この発明の第9実
施形態を詳細に説明する。なお、この第9実施形態にお
いては、前記第7実施形態と異なる点を中心に説明す
る。
【0092】第9実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシー
ル材30は、第7実施形態において、基材37としての
基布は、タテ糸及びヨコ糸がフィラメント糸に代えて、
スパン糸(紡績糸)によって形成されている。但し、基
材37の織り方及び繊維の密度は、第7実施形態と同一
となっている。
【0093】スパン糸における糸の太さを表記する際に
は、スパン糸(番手)をデニール換算(5315/番
手)して表記する必要がある。本実施形態においては、
デニール換算に基づきタテ糸としては300デニール相
当の白系レーヨン繊維を用い、ヨコ糸としては450デ
ニール相当の白系レーヨン繊維を用いている。このスパ
ン糸は、フィラメント糸と比較して使用される材料に係
わらず、伸縮性に優れているため、シール材30は、曲
面となっているハウジング21の内面に接合された場
合、柔軟性が向上され、シール材30におけるシワの形
成が防止される。
【0094】この第9実施形態の粉粒体の漏れ防止用の
シール材30によれば、基材37としての基布は、スパ
ン糸によって形成されていることから、使用される材料
に係わらず伸縮性が向上され、シール材30の柔軟性が
向上されている。このため、ハウジング21の内面に接
合されたときに、シール材30とハウジング21内面と
の間に間隙が形成されることを、より効果的に防止する
ことができる。
【0095】(第10実施形態)以下、この発明の第1
0実施形態を詳細に説明する。なお、この第10実施形
態においては、前記第9実施形態と異なる点を中心に説
明する。
【0096】第10実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシ
ール材30は、第9実施形態において、基材37として
の基布を形成するタテ糸及びヨコ糸から選ばれる少なく
とも一方は、半合成繊維のレーヨン繊維よりなるスパン
糸に代えて、合成繊維のポリウレタン繊維よりなるフィ
ラメント糸が用いられている。但し、基材37の織り方
及び繊維の密度は、第7実施形態と同一となっている。
【0097】ポリウレタン繊維よりなるフィラメント糸
は、レーヨン繊維よりなるスパン糸と比較してより伸縮
性が高く、シール材30には、より高い柔軟性が付与さ
れる。
【0098】また、接着膜32は、ポリアクリル酸エス
テルを含有するアクリル系接着剤に代えて、ポリウレタ
ン系接着剤が用いられている。そして、ポリウレタン系
接着剤がそれと同種のポリウレタン繊維よりなる基材3
7に対して結合力が高められる。
【0099】前記第10実施形態によって発揮される効
果について、以下に記載する。 ・ 第10実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシール材3
0によれば、基材37としての基布は、ポリウレタン繊
維よりなるフィラメント糸によって形成されることか
ら、第9実施形態と比較して、基材の伸縮性がさらに向
上する。このため、基材37を形成する材料は限定され
るが、シール材30の柔軟性がさらに向上し、ハウジン
グ21の内面に接合されたときに、シール材30とハウ
ジング21内面との間に間隙が形成されることを、さら
に効果的に防止することができる。
【0100】・ 第10実施形態の粉粒体の漏れ防止用
のシール材30によれば、接着膜32は、ポリウレタン
系接着剤が使用されていることから、ポリウレタン繊維
よりなる基材37に接着剤が強固に接合し、毛羽35と
基材37との接着性をさらに効果的に向上させることが
できる。
【0101】(第11実施形態)以下、この発明の第1
1実施形態を詳細に説明する。なお、この第11実施形
態においては、前記第7実施形態と異なる点を中心に説
明する。
【0102】第11実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシ
ール材30は、第7実施形態において、基材37は、綾
織りによって形成された織物よりなる基布に代えて、編
物よりなる基布によって構成されている。
【0103】基材37としての編物よりなる基布を形成
する手法としては、平編、鎖編、両面編、裏毛編、ミラ
ノリブ編等があげられ、本実施形態においては、タテ糸
及びヨコ糸からなる2本の編糸を横方向に織りなす最も
簡易な方法である平編によって基材37は形成されてい
る。
【0104】また、基材37を形成する糸は、タテ糸及
びヨコ糸共に300デニールのレーヨン繊維が用いられ
ている。そして、シール材30は、基材37として編物
よりなる基布が使用され、織物と比較して編物は良好な
伸縮性を有することから、基材37が良好に伸縮され
る。
【0105】前記第11実施形態によって発揮される効
果について、以下に記載する。 ・ 第11実施形態の粉粒体の漏れ防止用のシール材3
0によれば、基材37は、編物よりなる基布によって構
成されている。このため、本質的に第7実施形態と同様
のシール効果を得ることができるとともに、シール材3
0の柔軟性をより容易に向上させ、さらに基材37の伸
縮性を向上させることができる。
【0106】・ 第11実施形態の粉粒体の漏れ防止用
のシール材30によれば、基材37は、レーヨン繊維の
編物よりなる基布によって構成されている。このため、
本質的に第7実施形態と同様のシール効果を得ることが
できるとともに、シール材30の良好な柔軟性を保持し
つつ、製造コストの低減を図ることができる。
【0107】なお、前記各実施形態を、以下のように変
更して具体化することもできる。 ・ 第1〜11実施形態において、現像装置15内に設
けられたシール材30を、クリーニング器19内に設け
ること。すなわち、シール材30をクリーニング器19
のハウジング19aの両端又はハウジング19aの一部
を構成するクリーニング用ブレード19bの両端に設け
ること。
【0108】このように構成することにより、現像器1
5だけでなくクリーニング器19内からのトナー16の
漏出を防止することができる。 ・ 第3実施形態において、熱収縮層とした支持層31
に代えて、基材37と支持層31との間に新たに熱収縮
層を設けること。
【0109】このように構成することにより、第3実施
形態と比較して、製造コストは増加するが、基材又は支
持層の変更をより容易に行うことができる。 ・ 第6実施形態において、支持層31表面に凹部42
と凸部43を形成することに代え、表面に凹凸層を形成
した凹凸層を支持層31表面に設け、この凹凸層表面に
摺動部材33を静電植毛すること。
【0110】このように構成することで、第6実施形態
と比較して、製造コストは増加するが、確実に静電植毛
を行うことができるため、より効果的な毛羽35の抜け
落ち防止を付与することができる。
【0111】・ 第1〜11実施形態において、ハウジ
ング21内面に接合されているシール材30を、例えば
現像ローラ23の端部25や支軸22等の可動体の外表
面に接合すること。
【0112】このように構成しても、実施形態と同様の
トナー16の漏出防止効果を得ることができる。 ・ 第4〜6実施形態において、第2実施形態と同様に
支持層31と接着膜32との間に基材37を設けるこ
と。
【0113】このように構成しても、各実施形態は、各
形態における特有の効果を発揮させることができるとと
もに、確実に静電植毛することができるため、毛羽35
の抜け落ちを有効に防止することができる。
【0114】・ 第1及び第4〜11実施形態におい
て、第3実施形態と同様に支持層31に熱収縮性を持た
せること。このように構成しても、各実施形態は、各形
態における特有の効果を発揮させることができるととも
に、シール材30とハウジング21内面との間に隙間が
できることを確実に防止することができる。
【0115】・ 第1〜5及び第7〜11実施形態にお
いて、毛羽35を凹凸状に裁断又は第6実施形態と同様
に支持層31表面に凹凸部を形成して摺動部材33表面
を凹凸状にすること。
【0116】このように構成した場合、シール材30の
トナー16捕集効果をより確実に発揮させることができ
る。 ・ 第5実施形態において、任意に混合され、植毛され
ていた繊維を所定位置に異なる繊維毎に規則正しく植毛
すること。
【0117】このように構成した場合、製造工程は複雑
となるが、植毛場所により効果に差が出ることがなく、
安定した効果を発揮させることができる。 ・ 第4実施形態において、太さが異なる同一の繊維と
したものを、例えば、アラミド繊維等の太さが異なると
ともに剛性が異なる繊維、あるいは、太さが同じで剛性
が異なる繊維で具体化すること。
【0118】このように構成した場合、製造工程は複雑
となるが、実施形態に特有のトナー16の保持効果をよ
り確実に発揮させることができる。 ・ 前記各実施形態において、毛羽35の傾斜を、その
根本から毛先側へ延びる延出方向が現像ローラ23の半
径方向となるように設定するか、又は現像ローラ23の
半径方向より周方向側に現像ローラ23の回転に逆らっ
て倒れ込むように設定すること。
【0119】このように構成した場合、前記各実施形態
のシール材30と比較して現像ローラ23の回転を阻害
することを防止する効果は、若干低下するが、トナー1
6を現像ローラ23の表面より掻き取る効果を発揮させ
ることができる。このため、トナー16の漏出防止効果
が要求される場合に加え、トナー16を掻き取る効果が
要求される場合に好適に使用することができる。
【0120】・ 第7及び第8実施形態において、第1
実施形態と同様に基材37を省略してシール材30を構
成すること。このように構成しても、各実施形態は、各
形態における特有の効果を発揮させることができるとと
もに、材料費を削減し、製造コストを低減することがで
きる。
【0121】・ 第7及び第8実施形態において、第4
実施形態と同様に毛羽35を細い繊維と太い繊維を組み
合わせて形成すること。このように構成した場合、本質
的に第4実施形態と同様の毛倒れ防止効果を得ることが
でき、シール材30内にトナーを良好に保持することが
できる。
【0122】・ 第7及び第8実施形態において、第5
実施形態と同様に毛羽35を摺動性の高い繊維とトナー
に対して捕集性の良い繊維を組み合わせて形成するこ
と。このように構成した場合、本質的に第5実施形態と
同様のトナー捕集効果を得ることができ、シール材30
のトナー漏出防止効果をさらに効果的に発揮させること
ができる。
【0123】・ 第9実施形態において、タテ糸及びヨ
コ糸の両方をスパン糸としたものに代えて、どちらか一
方のみをスパン糸によって構成すること。このように構
成した場合、本質的に第9実施形態と同様の柔軟性を得
ることができるうえ、シール材30の製造コストを低減
することができる。
【0124】・ 第11実施形態において、毛羽35の
フッ素樹脂による表面処理を省略するとともに、毛羽3
5をフッ素樹脂製の繊維によって形成すること。このよ
うに構成した場合、シール材30の摺動性を維持しつ
つ、本質的に第11実施形態と同様の柔軟性を得ること
ができる。
【0125】・ 第1〜第7及び第9〜第11実施形態
において、毛羽35を形成する繊維に例えばシリコーン
等の柔軟剤による表面処理を行うこと。このように構成
した場合、毛羽35を形成する繊維に柔軟性を与え、シ
ール材30の摺動性をさらに向上させることができる。
【0126】・ 第7〜第11実施形態において、毛羽
35を形成する繊維の表面全体に形成された連続する被
覆層50に代えて、毛羽35の表面の少なくとも一部に
形成された不連続な被覆層とすること。あるいは、繊維
に薬剤を含浸させることによって繊維の内部に形成され
た被覆層とすること。
【0127】このように構成した場合においても、各実
施形態と本質的に同様の摺動性を向上させる効果を得る
ことができる。さらに、前記実施形態より把握できる技
術的思想について以下に記載する。
【0128】・ 前記捕集性の良い繊維は、正電荷に帯
電された繊維よりなるものである請求項4〜請求項6の
いずれかに記載の粉粒体の漏れ防止用のシール材。この
ように構成することにより、負電荷に帯電されたトナー
をより容易かつ効果的に捕集することができる。
【0129】・ 前記粉粒体は現像用のトナーである請
求項1〜請求項6のいずれかに記載の粉粒体の漏れ防止
用のシール材。このように構成することによって、電気
写真複写機におけるトナーの漏出防止効果を有効に発揮
させることができる。
【0130】・ 前記毛羽を、前記可動体の半径方向に
対して周方向に可動体の回転方向に倒れ込むように傾斜
させた請求項1〜請求項6のいずれかに記載の粉粒体の
漏れ防止用のシール材。
【0131】このように構成することによって、可動体
の可動を阻害することをより効果的に防止しつつ、外部
への粉粒体の漏れを防止することができる。 ・ 前記基材は、糸を織りなすことによって形成した編
物よりなる基布である請求項2に記載の粉粒体の漏れ防
止用のシール材。
【0132】このように構成することによって、シール
材の柔軟性を保持しつつ、基材の伸縮性を向上させるこ
とができる。 ・ 前記基材は、糸を織りなすことによって形成した織
物よりなる基布である請求項2に記載の粉粒体の漏れ防
止用のシール材。
【0133】このように構成することによって、基材の
製造工程を簡略化させつつ、シール材の柔軟性を効果的
に保ち、製造コストを低減することができる。 ・ 前記基材は、タテ糸及びヨコ糸の少なくとも一方に
フィラメント糸を用いて形成した基布である請求項2に
記載の粉粒体の漏れ防止用のシール材。
【0134】このように構成することによって、毛羽を
形成する糸の製造工程を簡略化し、シール材の製造コス
トを低減することができる。 ・ 前記基材は、柔軟性を向上させる薬剤で表面処理を
施したものである請求項7に記載の粉粒体の漏れ防止用
のシール材。
【0135】このように構成することによって、基材を
形成する繊維に伸縮性を与え、シール材の柔軟性を向上
させることができる。
【0136】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
粉粒体の漏れ防止用のシール材によれば、トナー等の粉
粒体に対するシール性を向上させることができるととも
に、外部への粉粒体の漏れを確実に防止することができ
る。
【0137】請求項2に記載の発明の粉粒体の漏れ防止
用のシール材によれば、基材表面に静電植毛を行うこと
から、植毛をより確実に行うことができ、粉粒体の漏れ
防止効果を持続させることができる。
【0138】請求項3に記載の発明の粉粒体の漏れ防止
用のシール材によれば、請求項1又は請求項2に記載の
発明の効果に加えて、太さの異なる繊維を組み合わせた
ことから、シール材内に粉粒体を良好に保持することが
できるとともに、繊維の復元性を発揮することができ
る。
【0139】請求項4に記載の発明の粉粒体の漏れ防止
用のシール材によれば、請求項1〜請求項3のいずれか
に記載の発明の効果に加えて、粉粒体に対して捕集性の
良い繊維を用いることから、シール効果をより高度に発
揮することができるとともに、摺動性の良い繊維を用い
ることから、可動体の可動を阻害することを防止するこ
とができる。
【0140】請求項5に記載の発明の粉粒体の漏れ防止
用のシール材によれば、請求項1〜請求項4のいずれか
に記載の発明の効果に加えて、熱収縮層を設けたことか
ら、シール材を可動体又はハウジングの曲面に対応させ
て隙間なく接着することができる。
【0141】請求項6に記載の発明の粉粒体の漏れ防止
用のシール材によれば、請求項1〜請求項5のいずれか
に記載の発明の効果に加えて、シール材の凹凸部に粉粒
体を容易かつ確実に保持することができる。
【0142】請求項7に記載の発明の粉粒体の漏れ防止
用のシール材によれば、請求項1又は請求項2に記載の
発明の効果に加えて、毛羽を形成する材料に係わらず、
シール材に良好な摺動性を付与することができる。
【0143】請求項8に記載の発明の粉粒体の漏れ防止
用のシール材によれば、請求項1又は請求項2に記載の
発明の効果に加えて、毛羽は立毛処理が施されているこ
とから、シール材の緩衝性を向上させ、現像ローラによ
り良好に摺接させることができる。
【0144】請求項9に記載の発明の粉粒体の漏れ防止
用のシール材によれば、請求項2に記載の発明の効果に
加えて、基材は使用される材料に係わらず、シール材の
柔軟性を良好に保持できるとともに、伸縮性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のシール材を示す斜視図。
【図2】 図1の2−2線における一部を拡大した断面
図。
【図3】 シール材を取付けた状態を示す部分断面図。
【図4】 現像ローラにトナーを供給する状態を示す部
分破断側面図。
【図5】 シール材がトナーを捕集した状態を示す部分
断面図。
【図6】 カラーレーザープリンターの概略を示す要部
破断側面図。
【図7】 第2実施形態のシール材を示す部分断面図。
【図8】 第3実施形態のシール材を示す部分断面図。
【図9】 第4実施形態のシール材を示す部分断面図。
【図10】 第5実施形態のシール材を示す部分断面
図。
【図11】 第6実施形態のシール材を示す部分断面
図。
【図12】 第7実施形態のシール材を示す部分断面
図。
【図13】 ロールコーティング法に用いられる装置を
示す概略図。
【図14】 第8実施形態のシール材を示す部分断面
図。
【図15】 立毛処理に用いられる装置を示す概略図。
【符号の説明】
16…粉粒体としてのトナー、19a…ハウジング、2
1…ハウジング、23…可動体としての現像ローラ、2
6…所定の間隙としての環状間隙、30…シール材、3
1…支持層、33…摺動性の良い繊維よりなる摺動部
材、34…接着層、35…毛羽、37…基材、38…繊
維としての細い繊維、39…繊維としての太い繊維、4
0…摺動性の良い繊維、41…捕集性の良い繊維、42
…凹凸部としての凹部、43…凹凸部としての凸部、5
0…被覆層。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体に接触する可動体とその可動体に
    対向するハウジングとの間の所定の間隙を、可動体又は
    ハウジング面に接合され、可動体の可動を妨げることな
    く粉粒体の漏れをシールする粉粒体の漏れ防止用のシー
    ル材であって、 弾力性を有する支持層の表面に摺動性の良い繊維を静電
    植毛して毛羽とし、支持層の裏面に曲面状に変形可能な
    柔軟性を有する接着層を設けるとともに、前記毛羽を一
    定方向に傾斜させた粉粒体の漏れ防止用のシール材。
  2. 【請求項2】 粉粒体に接触する可動体とその可動体に
    対向するハウジングとの間の所定の間隙を、可動体又は
    ハウジング面に接着され、可動体の可動を妨げることな
    く粉粒体の漏れをシールする粉粒体の漏れ防止用のシー
    ル材であって、 摺動性の良い繊維を基材の表面に静電植毛して毛羽と
    し、その基材の裏面を弾力性を有する支持層の表面に接
    合し、支持層の裏面に曲面状に変形可能な柔軟性を有す
    る接着層を設けるとともに、前記毛羽を一定方向に傾斜
    させた粉粒体の漏れ防止用のシール材。
  3. 【請求項3】 前記繊維は、太さの異なる繊維を組み合
    わせて構成したものである請求項1又は請求項2に記載
    の粉粒体の漏れ防止用のシール材。
  4. 【請求項4】 前記繊維は、摺動性の良い繊維と粉粒体
    に対して捕集性の良い繊維とを組み合わせて構成したも
    のである請求項1〜請求項3のいずれかに記載の粉粒体
    の漏れ防止用のシール材。
  5. 【請求項5】 前記支持層を加熱により収縮する熱収縮
    層とするか、又は基材と支持層との間に、加熱により収
    縮する熱収縮層を設けた請求項1〜請求項4のいずれか
    に記載の粉粒体の漏れ防止用のシール材。
  6. 【請求項6】 前記支持層の表面に凹凸部を形成する
    か、又は表面に凹凸部を形成した凹凸層を支持層の表面
    に形成した請求項1〜請求項5のいずれかに記載の粉粒
    体の漏れ防止用のシール材。
  7. 【請求項7】 前記毛羽は、摺動性を向上させる薬剤で
    表面処理を施して被覆層を形成したものである請求項1
    又は請求項2に記載の粉粒体の漏れ防止用のシール材。
  8. 【請求項8】 前記毛羽は、立毛処理を施したものであ
    る請求項1又は請求項2に記載の粉粒体の漏れ防止用の
    シール材。
  9. 【請求項9】 前記基材は、タテ糸及びヨコ糸の少なく
    とも一方にスパン糸を用いて形成した基布である請求項
    2に記載の粉粒体の漏れ防止用のシール材。
JP06308398A 1997-08-20 1998-03-13 粉粒体の漏れ防止用のシール材を備えた電子写真装置及びシール材 Expired - Fee Related JP4268697B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06308398A JP4268697B2 (ja) 1997-08-20 1998-03-13 粉粒体の漏れ防止用のシール材を備えた電子写真装置及びシール材
US09/138,469 US6115566A (en) 1997-08-20 1998-08-14 Seal member for impeding leakage of toner in a printing apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-223826 1997-08-20
JP22382697 1997-08-20
JP06308398A JP4268697B2 (ja) 1997-08-20 1998-03-13 粉粒体の漏れ防止用のシール材を備えた電子写真装置及びシール材

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009011288A Division JP4314317B2 (ja) 1997-08-20 2009-01-21 粉粒体の漏れ防止用のシール材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11125971A true JPH11125971A (ja) 1999-05-11
JP4268697B2 JP4268697B2 (ja) 2009-05-27

Family

ID=26404161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06308398A Expired - Fee Related JP4268697B2 (ja) 1997-08-20 1998-03-13 粉粒体の漏れ防止用のシール材を備えた電子写真装置及びシール材

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6115566A (ja)
JP (1) JP4268697B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002005297A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Uchiyama Mfg Corp 印刷ガスケット
JP2005141263A (ja) * 2001-08-08 2005-06-02 Tsuchiya Tsco Co Ltd 微細粉粒体のクリーニング材及びシール材
JP2007113750A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Fujikoo:Kk 微粉粒体の漏出防止用のシール材
JP2007121710A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Canon Inc 現像剤封止部材及び現像剤封止部材の製造方法並びにプロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置
JP2008026729A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sanwa Techno Kk パイルもしくはファイバーからなる円筒状軸シール材
JP2008026728A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sanwa Techno Kk パイルもしくはファイバーからなる円筒状シール部材
JP2008164144A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 Sanwa Techno Kk 容器と回転軸間のシール方法及びそのシール部材
WO2011018948A1 (ja) * 2009-08-10 2011-02-17 三和テクノ株式会社 回転体からの微小粉体の漏出防止用のシール部材
JP2011094803A (ja) * 2010-12-20 2011-05-12 Eagle Industry Co Ltd 板ブラシシール装置
CN102200721A (zh) * 2010-03-24 2011-09-28 兄弟工业株式会社 显影设备、处理盒和成像设备

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6615006B2 (en) * 1998-06-30 2003-09-02 Steven Bruce Michlin Electrical contact device for a developer roller
EP1347346B1 (en) 1999-08-23 2014-04-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing device, process cartridge, and image forming apparatus
US6901228B2 (en) * 2001-03-27 2005-05-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing agent container including a sealing element for preventing developing agent from leaking out
JP3611811B2 (ja) * 2001-08-22 2005-01-19 ティー・アンド・エム株式会社 高速回転体用シール材およびその使用方法ならびに現像装置
US6739161B2 (en) 2001-09-27 2004-05-25 Tsuchiya Tsco Co., Ltd. Cleaning material and sealing material for microscopic particles
JP2003140465A (ja) 2001-11-07 2003-05-14 Toyobo Co Ltd 滑り性及び耐摩耗性に優れる微細紛粒体のもれ防止用のシール材
US20040086309A1 (en) * 2002-10-31 2004-05-06 Yasuyuki Ohara Conductive brush and method of manufacturing a conductive brush
CN100520620C (zh) * 2002-11-20 2009-07-29 精工爱普生株式会社 显影辊、显影装置、图像形成装置及计算机系统
JP2005134844A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Canon Inc シール部材、現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
EP1748891B1 (en) * 2004-04-27 2016-04-27 Tsuchiya Tsco Co., Ltd. Two-part brush-type weatherstrip comprising two base strips connected by the brush fibers
JP4454402B2 (ja) * 2004-06-14 2010-04-21 株式会社沖データ 現像装置及び画像形成装置
WO2012060876A1 (en) 2010-11-03 2012-05-10 Ultrafab, Inc. Polyamide (nylon) pile weatherstripping and brush articles ultrasonically reactively bonded to polypropylene
JP2013218274A (ja) * 2012-03-12 2013-10-24 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP2014002203A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2018504204A (ja) 2015-01-14 2018-02-15 エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー 不織布材料を含む吸収性製品
JP2017053418A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 ニッタ株式会社 シール材およびシール機構

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6016154U (ja) * 1983-07-08 1985-02-02 日東電工株式会社 複写機のトナ−シ−ル材
JPH0351454U (ja) * 1989-09-25 1991-05-20
JPH04367882A (ja) * 1991-06-17 1992-12-21 Ricoh Co Ltd 現像装置
JPH05313473A (ja) * 1992-05-01 1993-11-26 Oobell:Kk 摺動面用シール材
JPH0616963U (ja) * 1992-08-05 1994-03-04 株式会社槌屋 粉粒体のもれ防止用のシール材
JPH0876593A (ja) * 1994-09-07 1996-03-22 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置
JPH09269656A (ja) * 1996-04-02 1997-10-14 Chiyoda Integure Kk シール材

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04159563A (ja) * 1990-10-24 1992-06-02 Hitachi Ltd シール部材
JPH04234779A (ja) * 1991-01-07 1992-08-24 Konica Corp クリーニング装置におけるシール装置
JPH0540402A (ja) * 1991-08-06 1993-02-19 Canon Inc 現像装置
JP3129803B2 (ja) * 1991-12-27 2001-01-31 株式会社リコー 現像装置
KR0137120B1 (ko) * 1992-08-31 1998-06-01 사포 후미오 전자 사진 장치 및 전자 사진 장치용 프로세스 유니트, 현상 장치, 클리닝 장치
JPH07160168A (ja) * 1993-12-10 1995-06-23 Canon Inc 画像形成装置とクリーニング装置の端部シール材
JP2947071B2 (ja) * 1994-06-10 1999-09-13 富士通株式会社 クリーナ、現像器および該クリーナと現像器を用いた電子写真装置
JPH10309760A (ja) * 1997-05-13 1998-11-24 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd ファーブラシローラの製造方法
JP3686247B2 (ja) * 1998-01-20 2005-08-24 富士通株式会社 半導体装置及びその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6016154U (ja) * 1983-07-08 1985-02-02 日東電工株式会社 複写機のトナ−シ−ル材
JPH0351454U (ja) * 1989-09-25 1991-05-20
JPH04367882A (ja) * 1991-06-17 1992-12-21 Ricoh Co Ltd 現像装置
JPH05313473A (ja) * 1992-05-01 1993-11-26 Oobell:Kk 摺動面用シール材
JPH0616963U (ja) * 1992-08-05 1994-03-04 株式会社槌屋 粉粒体のもれ防止用のシール材
JPH0876593A (ja) * 1994-09-07 1996-03-22 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置
JPH09269656A (ja) * 1996-04-02 1997-10-14 Chiyoda Integure Kk シール材

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002005297A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Uchiyama Mfg Corp 印刷ガスケット
JP2005141263A (ja) * 2001-08-08 2005-06-02 Tsuchiya Tsco Co Ltd 微細粉粒体のクリーニング材及びシール材
JP2007113750A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Fujikoo:Kk 微粉粒体の漏出防止用のシール材
JP2007121710A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Canon Inc 現像剤封止部材及び現像剤封止部材の製造方法並びにプロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置
JP4620006B2 (ja) * 2006-07-24 2011-01-26 三和テクノ株式会社 パイルもしくはファイバーからなる円筒状軸シール材
JP2008026729A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sanwa Techno Kk パイルもしくはファイバーからなる円筒状軸シール材
JP2008026728A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sanwa Techno Kk パイルもしくはファイバーからなる円筒状シール部材
JP4620005B2 (ja) * 2006-07-24 2011-01-26 三和テクノ株式会社 パイルもしくはファイバーからなる円筒状シール部材
JP2008164144A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 Sanwa Techno Kk 容器と回転軸間のシール方法及びそのシール部材
WO2011018948A1 (ja) * 2009-08-10 2011-02-17 三和テクノ株式会社 回転体からの微小粉体の漏出防止用のシール部材
US8699910B2 (en) 2009-08-10 2014-04-15 Sanwa Techno Co., Ltd. Seal member for preventing leakage of micro-powder from rotating body
JP5818684B2 (ja) * 2009-08-10 2015-11-18 三和テクノ株式会社 回転体からの微小粉体の漏出防止用のシール部材
CN102200721A (zh) * 2010-03-24 2011-09-28 兄弟工业株式会社 显影设备、处理盒和成像设备
US8855524B2 (en) 2010-03-24 2014-10-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing apparatus, process cartridge and image forming apparatus
JP2011094803A (ja) * 2010-12-20 2011-05-12 Eagle Industry Co Ltd 板ブラシシール装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4268697B2 (ja) 2009-05-27
US6115566A (en) 2000-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4268697B2 (ja) 粉粒体の漏れ防止用のシール材を備えた電子写真装置及びシール材
JP4314317B2 (ja) 粉粒体の漏れ防止用のシール材の製造方法
JP3913347B2 (ja) 粉粒体の漏れ防止用のシール材
JP3634952B2 (ja) 電子機器用転写ベルトの製造方法
JP4932438B2 (ja) ブラシローラ及びその製造方法
EP1310834B1 (en) Sealing member for preventing escape of micro particles
JP5027402B2 (ja) 微粉粒体の漏出防止用のシール材
JP3967001B2 (ja) トナーを用いる電子写真装置用のトナーの漏れを防止するためのシール材及びその製造方法
JPH1161101A (ja) 微細粉粒体のもれ防止用のシール材
JP3833356B2 (ja) 電子写真複写機用クリーニング装置
JP7322222B1 (ja) 転写ユニット、画像形成装置及び転写ユニットの製造方法
JP2002201461A (ja) シール材
JP2014126744A (ja) クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置
JP6326241B2 (ja) 紛体シール部材
JP2007256691A (ja) 微細粉粒体のもれ防止材
JPH0616963U (ja) 粉粒体のもれ防止用のシール材
JP2001281991A (ja) 電子写真装置用のベロア材
JPH1184973A (ja) 電子写真複写機用クリーニング装置
JPH073614B2 (ja) 転写定着装置
JP2005037955A (ja) 微細粉粒体のもれ防止用のシール材
JP3122466U (ja) トナーシール材
JPH03109587A (ja) 現像装置
JP4741305B2 (ja) 画像形成装置用のシール材及びその製造方法
WO2015136634A1 (ja) 紛体シール部材
JP2006267326A (ja) トナー漏出防止用などのフェルト材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070423

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070501

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090121

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150227

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees