JP2014126744A - クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】端部シールの取り付けを容易になし得るとともに、トナー漏れを防止し得るクリーニング装置を提供する。
【解決手段】クリーニングブレード10で感光体ドラムから除去したトナーがクリーニングブレードの端部から漏れるのを防止するための端部シール15を有し、端部シールは、感光体ドラムとクリーニング枠体との間からトナーが漏れるのを防ぐための第1シール部15aと、クリーニングブレードとクリーニング枠体との間からトナーが漏れるのを防ぐための第2シール部15bとを有し、第2シール部15bは、第1シール部15aよりも厚さが薄く形成され、端部がクリーニングブレード10に当接していることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、プリンタ、複写機等の電子写真方式の画像形成装置に用いられ、像担持体上のトナーを除去するクリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置にあっては、トナー像をシートに転写した後に像担持体である感光体ドラム上に残留したトナー(残留トナー)を除去するクリーニング装置を備えている。このクリーニング装置の構成として、感光体ドラムにクリーニングブレードを当接させ、このクリーニングブレードでトナーを掻き取るブレード方式が広く用いられている。
上記ブレード方式のクリーニング装置にあっては、クリーニングブレードで残留トナーを除去回収する際に掻き取ったトナーがクリーニングブレードに沿って横走りし、クリーニングブレードの長手方向端部側へ逃げていくことが知られている。そのため、クリーニングブレードの長手方向端部に端部シールを設けてトナー漏れを防止しているのが一般的である(特許文献1)。
特開2000−137382
前記端部シールはクリーニングブレードの長手方向端部の端面に添ってカートリッジ枠体に貼りつけられ、その上から感光体ドラムが圧接されることで、シール部材が押しつぶされ、クリーニングブレード端面と密着し、トナー漏れを防止する構成になっている。
しかし、このときに端部シールのクリーニングブレードに対する押し圧が強すぎると、クリーニングブレードに歪みが発生し、端部シールとクリーニングブレードに隙間ができ、トナー漏れを引き起こしてしまう。
このようなクリーニングブレードの干渉を引き起こさないために、従来はクリーニングブレードと端部シールの間にわずかな間隙(0.1〜0.3mm程度)をあけて貼り付けている。前記間隙はわずかにズレても感光体ドラムの回転周方向に線状の軽微なトナー漏れが発生するおそれがある。そのため、端部シールはクリーニングブレードと微少間隙をもつように精度良く貼り付ける必要がある。
しかし、端部シールは小さな弾性部材であるため掴み難く、また貼り難い。そのため貼り付けは、人手で貼るには熟練を要し、機械で貼る場合も機械自体が高価なものとなる。
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的は、シール部材の取り付けを容易になし得るとともに、トナー漏れを防止し得るクリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置を提供するものである。
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、クリーニング枠体に取り付けられたクリーニングブレードにより像担持体上のトナーを除去するクリーニング装置において、前記クリーニングブレードで前記像担持体から除去したトナーが前記クリーニングブレードの端部から漏れるのを防止するためのシール部材を有し、前記シール部材は、前記像担持体と前記クリーニング枠体との間からトナーが漏れるのを防ぐための第1シール部と、前記クリーニングブレードと前記クリーニング枠体との間からトナーが漏れるのを防ぐための第2シール部とを有し、前記第2シール部は、前記第1シール部よりも厚さが薄く形成され、端部が前記クリーニングブレードに当接していることを特徴とする。
本発明にあっては、シール部材を取り付けるときに、第2シール部をクリーニングブレードに当接させて取り付けることで取り付け精度を高めることが容易に、かつ精度良く取り付けることができる。そして、第2シール部をクリーニングブレードに当接させてた状態で第1シール部が像担持体による押圧で押しつぶされたとしても、第1シール部と第2シール部の厚さの差による段差部に圧の逃げ場があるために第2シール部がクリーニングブレードを歪ませることはなく、トナー漏れを発生させることがない。
画像形成装置の構成図である。 クリーニング装置の構成図である。 クリーニングブレードの構成図である。 端部シールの構成図である。 端部トナー漏れの概略図である。 端部シールの弾性変形の概略図である。 端部シールとブレードの構成例である。 端部シールとブレード侵入量との関係図である。 端部シールとブレードの構成例である。 端部シールとブレードの構成例である。 実験1の結果である。 実験2の結果である。
次に本発明を実施するための形態について、図面を参照して具体的に説明する。
〔第1実施形態〕
<画像形成装置の全体構成>
図1は本実施形態に係る画像形成装置の画像形成部の模式断面説明図である。本実施形態に係る画像形成装置は、電子写真方式による複写機、プリンタ等として用いられるものである。
本実施形態の画像形成装置Aの全体構成を画像形成動作とともに説明する。画像形成に際しては、図1の矢印方向に回転する像担持体としての感光体ドラム1に帯電ローラ2によって帯電電圧が印加され、感光体ドラム1の表面が一様に帯電される。この感光体ドラム1に図示しない露光手段から画像信号に応じたレーザ光3が照射され、感光体ドラムに静電潜像が形成される。この静電潜像を現像装置4によって現像し、現像剤によるトナー像を形成する。
前記トナー像の形成と同期するように、記録媒体6を搬送手段(図示せず)によって転写部へ搬送する。この転写部は感光体ドラム1と転写ローラ5とのニップ部で構成され、前記ニップ部に記録媒体6が搬送されてきたときに、転写ローラ5に転写電圧を印加して感光体ドラム1に形成されたトナー像を記録媒体に転写する。トナー像が転写された記録媒体は定着装置(図示せず)に搬送されて加熱、加圧されてトナー像が記録媒体に定着された後、排出部へと排出される。
一方、感光体ドラム1上のトナーは、転写部において記録媒体にすべて転写されず、微少なトナーが感光体ドラム1に残留する。この残留トナーをクリーニング装置Bによって除去回収し、感光体ドラム1には次のトナー像が形成される。
<クリーニング装置>
次に前記クリーニング装置Bについて説明する。図2は本実施形態に係るクリーニング装置Bの模式断面図である。
クリーニング装置Bは感光体ドラム1の周面にクリーニングブレード10が当接し、回転する感光体ドラム1の周面に付着した残留トナーtを掻き取る構成となっている。また掻き取ったトナーが飛散しないように、クリーニングブレード10は容器形状のクリーニング枠体11に取り付けられている。具体的には、容器形状のクリーニング枠体11の一部に開口部が形成され、該開口部の一方側にクリーニングブレード10が取り付けられ、他方側に飛散防止シート12が取り付けられている。これらクリーニングブレード10、飛散防止シート12が感光体ドラム1に当接している。
クリーニングブレード10は板状のゴム等の弾性体によって構成され、これが図3に示すように、板金で構成した支持部材13に取り付けられ、この支持部材をクリーニング枠体11にネジ止め等によって固定することで取り付けられている。
クリーニングブレード10は、短冊状の弾性部材であり、そのエッジ部分が感光体ドラム1に圧接している。クリーニングに際しては、図2に示すように、感光体ドラム1が矢印A方向に回転し、感光体ドラム1に残留したトナーをクリーニングブレード10によって掻き取り、そのトナーをトナー搬送スクリュー14で搬送して所定のトナー収容部(不図示)に収容する。飛散防止シート12はクリーニングブレード10よりドラム回転方向上流側に位置し、回収トナーの逆流を防ぐように感光体ドラム1に当接している。
<端部シール>
前記クリーニングブレード10の長手方向両端部には、感光体ドラム1とクリーニング枠体11の間、またクリーニングブレード10とクリーニング枠体11の間からトナーが漏れないように、シール部材としての端部シールが取り付けられている。
端部シール15の一例を説明すると、図4に示すように、端部シール15は、基層151と、基層151の表面に接着層152、そして、接着層152の表面には編みこまれた部分を固定するための固定層153と、基層151の裏面に形成された部材等に貼り付けるための貼付層154とから構成されている。そして、固定層153上には、実際の防止部材として用いられるパイル糸155を起毛させている。その固定層153は主に基布(不図示)といわれる糸をベースにしたものとパイル糸155を樹脂で固定するものとで形成されている。
前記基層151はフォーム材より形成され、端部シール15に弾力性を付与し、前記固定層153を感光体ドラム1に隙間なく十分に接触させるために設けられている。これは、後述するようにパイル糸155が耐久摩耗や永久変形などで隙間をつくらないようにある程度の弾力性が必要なためである。この基層151を形成するフォーム材としては、弾力性及び耐熱性を有するとともに、変形(へたり)に対する耐久性が高く、接着剤で接着可能な材料より形成されたものを用いることが好ましい。
特に、同フォーム材には、JIS K 6400の硬さ試験A法に準拠する25%圧縮荷重値が、0.4〜4MPaであるものを使用することが好ましく、0.6〜2.5MPaであるものを使用することがより好ましい。フォーム材の圧縮荷重値が過剰に低い場合、感光体ドラム1にパイル糸155を十分に摺接させることができなくなる。また、圧縮荷重値が過剰に高い場合、感光体ドラム1とパイル糸155との間で発生する摺接抵抗が大きくなり、感光体ドラム1の表面が削れ易く、寿命に大きな問題となる。このようなフォーム材としては、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリプロピレン等の発泡樹脂、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、クロロプレンゴム等の合成ゴム、あるいは天然ゴム、オレフィン系、スチレン系等の熱可塑性エラストマー等が挙げられる。この実施形態の基層151には、フォーム材として難燃性のポリウレタン発泡体(イノアック社製の商品名:ポロン)が使用されている。
前記接着層152は、硬化後にも柔軟性を有する接着剤で形成することが好ましい。さらに接着層152は、耐熱性を有するとともに、曲げた状態でも使用することができるように、曲面状に変形可能な材料で形成することが好ましい。このような性質を有する接着剤として、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤が用いられる。そして、接着層152は、基層151の表面に感圧接着剤を塗布して、又は伸びのある芯材の両面に感圧接着剤を塗布してなる両面接着テープを貼付して形成される。
前記貼付層154は、硬化後に柔軟性を有するとともに、使用済みの端部シール15を容器本体から剥がし再利用できるように、粘着剤で形成することが好ましい。また、貼付層154は、接着層152と同様に耐熱性を有し、曲面状に変形可能な材料で形成することが好ましい。そして、貼付層154は、基層151の裏面にゴム系、アクリル系等の感圧粘着剤を塗布して、又は芯材の両面に感圧粘着剤を塗布してなる両面粘着テープを貼付して形成される。この実施形態の貼付層154はアクリル系の粘着剤を使用した両面粘着テープ(日東電工社製の商品名♯500NC)により形成されている。
前記固定層153を形成する基布となる糸は、タテ糸及びヨコ糸を織り上げて得られる織布より形成されている。この基布に対して前記パイル糸155がパイル織りで織り込まれることにより、固定層153を構成するベロア材が形成されている。そして、パイル糸155は、その基端部がタテ糸及びヨコ糸に締め付けられて基布上に立設されるとともに、上端部で各繊維同士の間隔が広がることにより基布上に起毛されている。
基布を形成するタテ糸及びヨコ糸、並びにパイル糸155は、耐久性、柔軟性が高く、適度な耐熱性を有する繊維からなる糸で形成されており、このような糸としてフィラメント糸、紡績糸等が挙げられる。特にパイル糸155に使用する糸は、耐摩耗性に優れ、動摩擦係数が低いことも重視される。このような繊維には、超高分子ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、アラミド樹脂、ポリエステル、ナイロン、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、フッ素樹脂等よりなる合成繊維、レーヨン等よりなる半合成繊維、綿等よりなる天然繊維等が挙げられる。なかでも、フッ素樹脂よりなる合成繊維は、摩擦係数が低く、パイル糸155の材質として最も好ましい。このフッ素樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等が用いられる。
これらの糸の太さとしては0.1〜3000デニールが良い。0.1より細くなると上記希望の圧が出ない。また、3000デニールより太くなると、圧がですぎて感光体ドラム1の寿命に影響を及ぼす。また糸の密度としては、 80kF/inch以上500kF/inch以下が良い。kFのFはフィラメントである。80kF/inchより少ない密度だと、その隙間から回収トナー漏れを起こす。また、500kF/inchより多い密度だと、糸が塊みたいになり感光体ドラム1に傷をつけてしまう可能性がある。
パイル糸155の長さ117としては、0.1mm以上10mm以下が良い。0.1mmより短くなると、ドラムに対して追従性が損なわれる。また10mmより長くなると毛倒れが発生しやすく、それによってそこの部分から漏れが発生する。
また、基布にパイル糸155を更に固定するための樹脂については、スチレンーブタジエン共重合ゴム(SBR)、エチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等の合成樹脂製エマルションよりなるコーティング剤により塗工あるいは、含侵させて形成される。これによってほつれなどの防止効果がうまれる。
(端部シールとトナー漏れ)
ここで、クリーニングブレード10の長手方向両端部を端部シール15でシールしたときに、トナー漏れが生ずる場合について、図5を参照して説明する。
クリーニングブレード10が感光体ドラム1の表面から残留トナーtを掻き取るとき、クリーニング枠体11内に回収されたトナーがクリーニングブレード10の側端部へ横走りを起こす。端部シールの働きは、この横走りしたトナーをせき止めることである。クリーニングブレード10と端部シール15の隙間が完璧にゼロであればトナー漏れはない。しかし、実際は端部シール15のパイル糸の毛倒れや耐久摩耗により、わずかな隙間が生じ、その隙間からトナー漏れが発生することがある。
一方で、クリーニングブレードと端部シールとの間にわずかな隙間も生じさせないように、クリーニングブレードと端部シールを密着させすぎると、感光体ドラムの取り付けにより端部シールが押し潰され、四方に圧力が逃げ、その圧力によってクリーニングブレードが押圧されて変形する。その結果として端部トナー漏れが引き起こされ可能性がある。
したがって、端部シールは感光体ドラム装着時に押しつぶされて弾性変形することを考慮に入れつつ、クリーニングブレードと端部シールの隙間を埋める構成になっていることが求められる。
(端部シールの形状)
次に本実施形態の端部シール15の形状について説明する。本実施形態の端部シール15はクリーニングブレード10の端部に当接するように取り付けられる。そのために、図6に示すように、端部シール15は感光体ドラムとクリーニング枠体11との間のトナー漏れを防ぐ第1シール部15aと、クリーニングブレード10とクリーニング枠体11との間のトナー漏れを防ぐ第2シール部15bが一体的に構成されている。
第2シール部15bは少なくとも感光体ドラム1と圧接するクリーニングブレードのエッジ部に当接し、その厚みが第1シール部15aよりも薄く構成されている。前記第1シール部15aと第2シール部15bは、厚さの相違によって段差を有し、クリーニングブレード端面において階段上の形状をなしている。
そして、クリーニング枠体11に感光体ドラム1が取り付けられたとき、第1シール部15aは感光体ドラム1に押しつぶされて四方に圧が逃げる。このとき、前記段差部によって第1シール部15aと第2シール部15b及びクリーニングブレード端面がなす空間に圧の逃げ場が形成され、これによってクリーニングブレード端部、特に感光体ドラムに当接されるクリーニングブレード10のエッジ部にかかる圧が軽減される。
クリーニングブレード10のエッジ部は、感光体ドラム表面で微小振動(スティックスリップ現象)をすることで表面の残留物の除去性能を保っている。端部シール15から想定外の圧を受けることでこの現象が阻害されると、クリーニング性能を損なうだけでなく、クリーニングブレードの当接姿勢を保てず、ブレードめくれなどの問題を引き起こしてしまう。
図7(a)は本実施形態に係る端部シール15の上視図であり、図7(b)はその斜視図である。
第1シール部15aと第2シール部15bの段差の長手方向の幅W1は0.1〜1.0mmに構成するのが好ましく、望ましくは0.1〜0.5mmに構成する。前記幅W1が0.1mmより小さいと感光体ドラム1に押しつぶされた第1シール部15aのクリーニングブレード10への押し圧を緩和できずに、トナー漏れを引き起こすおそれがある。一方、前記幅W1が1.0mmより大きくなると、感光体ドラム1とクリーニング枠体11のシーリング機能が保てなくなる可能性がある。
第1シール部15aと第2シール部15bの高さ方向の差である段差H1は0.1〜3.0mmに構成するのが好ましく、望ましくは0.75〜2.0mmに構成する。前記段差H1が0.1mmより小さいと、感光体ドラム1による押圧を受け、クリーニングブレード10への圧増加につながる。一方、段差H1が3.0mmより大きいと、クリーニングブレード10とクリーニング枠体11のシーリング機能が保てず、ドラム回転周方向に帯状とトナー漏れが発生する可能性が生ずる。
(感光体ドラムへのブレード侵入量と端部シールとの関係)
図8はクリーニングブレード10の感光体ドラム1への侵入量αと、第1シール部15aと第2シール部15bの段差H1の関係を示した模式図である。
第1シール部15aと第2シール部15bの高さ方向の段差H1は、クリーニングブレード侵入量とも密接にかかわっている。例えば、感光体ドラム装着時の第2シール部15bへの加重を極力抑えるためには、感光体ドラム1へのクリーニングブレード侵入量αよりも、前記段差H1が大きいことが望ましい。α<H1とすることで、クリーニングブレード10が感光体ドラム1に圧接したときに第2シール部15bへかかる負荷が小さくなり、第2シール部15bの変形が抑えられる。
端部シール15を構成する第1シール部15aと第2シール部15bは、一つの部材で構成されてもよく、別部材で構成されていてもよい。
第1シール部15aは、感光体ドラム1とクリーニング枠体11の間のトナー漏れを防ぐ機構を備えつつ、感光体ドラム1との摺擦により感光体ドラム表面が過度の負荷(傷、削れなど)を受けないような部材を選定することが好ましい。
第2シール部15bは、クリーニングブレード10とクリーニング枠体11の間のトナー漏れの機能を備えつつ、第1シール部15aが感光体ドラムの装着により圧力を受けたとき、弾性変形して、クリーニングブレードに圧力を与えずに、第1シール部15aと第2シール部15bとの段差部が埋まるような部材を選定することが望ましい。
(シール部の圧縮荷重又は圧縮弾性率)
第1シール部15aと第2シール部15bを別部材で構成した場合は、第1シール部15aの部材の圧縮荷重値又は圧縮弾性率よりも、第2シール部15bの部材の圧縮荷重値又は圧縮弾性率が小さくなるような部材を選定する。具体的には、JISK6400の硬さ試験A法に準拠する25%圧縮荷重値やゴムの圧縮弾性率(縦の変形形態におけるヤング率(N/mm)に代表されるがゴムの変形度合いに関するものならば他のものでもよい)において、第2シール部15bが第1シール部15aの0.1倍以上であって1.0倍未満のものを使用することが好ましく、さらには0.3倍以上であって0.7倍以下のものを使用することが望ましい。
第1シール部15aの圧縮荷重値又は圧縮弾性率に対して第2シール部の圧縮荷重値又は圧縮弾性率が1.0倍以上であると、感光体ドラム装着時の第1シール部15aの圧縮変形を受けて、第2シール部15bが弾性変形したときの変形量が大きすぎてクリーニングブレード10のへの押圧が大きくなり、クリーニングブレード10を歪ませてしまう。一方、前記値が0.1倍よりも小さいと、クリーニングブレード10と容器のシール性が保たれず、トナー漏れを引き起こすおそれがある。
(端部シールの変形例)
第1シール部15aと第2シール部15bはクリーニングブレード10のエッジ部において、前述したように段差部による凹部を有する。この凹部の領域は、ブレードエッジ部の1側面だけでもよいし、図9に示すように、ブレードエッジ部の2側面に及んでいてもよい。図9に示す端部シール15は、第1シール部15a及び第2シール部15bがL字状に形成され、第2シール部15bがクリーニングブレード10の長手方向端部側面に当接するとともに、クリーニングブレード10の短手方向端部側面にも当接している。なお、短手方向端部側面に当接する部分にあたるシール部15cの幅W2は、前述した長手方向端部側面に当接するシール部の幅W1に準ずる。また、この部位における第1シール部15aと第2シール部15bの段差も前述した段差H1に準ずる。
図10は図9に示した端部シール15の変形例を示すものである。この端部シール15は、図10に示すように、第1シール部15aの一部が、クリーニングブレード10のエッジ部から離れた位置で当接した構成になっている。感光体ドラム装着時の端部シール15の逃げ圧によるクリーニングブレード10の変形は、感光体ドラム1と接触するクリーニングブレード10のエッジ部で特に生じ易い。そのため、弾性変形(圧縮変形)する第1シール部15aが前記エッジ部に当接することは避けるのが好ましい。しかし、図10に示すように、クリーニングブレード10が支持部材13に支持される根元部分15a1では第1シール部15aが当接し、該第1シール部15aが弾性変形(圧縮変形)してもクリーニングブレード10の姿勢への影響は少ない。一方、第1シール部15aがクリーニングブレード10に当接することでトナー漏れを確実に防止することができる。
前述のように、クリーニングブレード10の端部からのトナー漏れを防ぐための端部シール15を第1シール部15aと、これよりも薄い第2シール部15bとで構成し、その第2シール部15bをクリーニングブレード10の端面に当接させて取り付ける。これにより、端部シール15の取り付けが容易になるとともに、感光体ドラム1を取り付けたときにクリーニングブレード10の端面に当接した第2シール部15bが変形しても段差により形成された空間を埋めるように弾性変形する。このため、クリーニングブレード10の歪みが抑制されトナー漏れの発生が防止される。
<実験結果>
次に前述した実施形態で説明した端部シールを用いてトナー漏れの確認を行った実験結果を示す。
(実験1)
端部シール15の形状の違いによる端部シール部分でのトナー漏れへの効果を確認するために、A4系MFPのカートリッジと改造機を使用した。端部シール15の構成は、基層151にフォーム材として難燃性のポリウレタン発泡体が使用され、表層を構成するパイル糸155にはPTFE繊維パイルを用いた複数構成をもつものを用いた。
形状の異なる端部シールを張り付け位置を変えて、クリーニング枠体11に貼り付け、同量のトナーを送ったときの端部のトナー漏れの状況を比較確認した。
検討条件は、前述した実施形態の端部シールの比較検討として用いた従来の端部シールは、第1シール部(ポリウレタン発泡体)と第2シール部(PTFE繊維パイル)のクリーニングブレード側端面に段差がないものを用いた。そして、その端部シールをクリーニングブレードの端面からの距離を、それぞれ0mm、0.1mm、0.3mm、0.5mmと間隔をあけて貼ったものをそれぞれ検討1〜4とした。
それに対して、本実施形態の端部シール15として前述したように第1シール部15aよりも第2シール部15bを薄くし、その厚さの相違により段差を有する形状のものを用いた。そして、その端部シール15の第2シール部15bがクリーニングブレード10の端面に当接するように(端面からの距離=0mm)で貼った。段差による凹部の幅W1は0.1mm、0.3mm、0.5mmとふったものを検討5〜7とし、凹部の段差H1は1.5mmで統一して実験を行った。
図11はその結果を示したものである。従来の端部シールの場合、クリーニングブレードと端部シールの間隙が0mmである検討1では、トナー漏れが発生した。間隙0.1mm、0.3mmでは発生はなく、0.5mmを越えると軽微なトナー漏れが発生した。
本実施形態の端部シール15の場合、検討5〜7においてクリーニングブレード端面からの距離が0mmであってもトナー漏れは発生しなかった。よって、本実施形態の端部シール構成の端部トナー漏れ抑制の効果が確認できた。
(実験2)
実験2にあげるのは、実験1の構成条件において、本実施形態の端部シール15の形状を図9に示したものを用いた。すなわち、第1シール部15aと第2シール部15bの段差による凹部が、クリーニングブレード10のエッジに沿う形でL字型に構成されている端部シールを用いて効果確認を行ったものである。
凹部の長手方向の幅(図9における幅W1)を0.1mm、0.3mm、0.5mmとふったものと、周方向の幅(図9における幅W2)を0.1mm、0.3mm、0.5mmとふったものを組み合わせて確認実験を行った。端部シール15は第2シール部15bをクリーニングブレード10の形状に沿って当接させて(端面からの距離=0mm)貼り付け、凹部の段差H1は1.5mmで統一した。
図12はその結果を示したものである。どの実験結果においてもトナー漏れは発生しなかった。よって、第1シール部15aと第2シール部15bの階段状の凹部がL字型に構成されている場合における、端部トナー漏れ抑制の効果が確認できた。
(実験3)
実験3にあげるのは、実験1の構成条件を用いて、本実施形態の端部シール15の形状を図10に示したものを用いた。すなわち、第1シール部15aと第2シール部15bの段差による凹部が、クリーニングブレード10のエッジに沿う形でL字型に構成され、第1シール部15aの一部がクリーニングブレード10の根本部において当接した構成をもつ端部シールを用いて効果確認を行ったものである。
凹部の長手方向の幅(図10における幅W1)を0.1mm、0.3mm、0.5mmとふったもので確認実験を行った。周方向の幅(図10における幅W2)を0.5mm、第1シール部15aのクリーニングブレードとの周方向の当接幅は6.0mmに統一した。端部シール15は第2シール部15bをクリーニングブレード10の形状に沿って当接させて(端面からの距離=0mm)貼り付け、凹部の段差H1は1.5mmで統一した。
どの実験結果においてもトナー漏れは発生しなかった。よって、第1シール部15aと第2シール部15bの階段状の凹部がL字型に構成されている場合において、第1シール部15aの一部がクリーニングブレード10に接触している構成においても、端部トナー漏れ抑制の効果が確認できた。
A …画像形成装置
B …クリーニング装置
t …残留トナー
1 …感光体ドラム
2 …帯電ローラ
3 …レーザ光
4 …現像装置
5 …転写ローラ
6 …記録媒体
10 …クリーニングブレード
11 …クリーニング枠体
12 …飛散防止シート
13 …支持部材
14 …トナー搬送スクリュー
15 …端部シール
15a …第1シール部
15b …第2シール部
15c …シール部
151 …基層
152 …接着層
153 …固定層
154 …貼付層
155 …パイル糸

Claims (5)

  1. クリーニング枠体に取り付けられたクリーニングブレードにより像担持体上のトナーを除去するクリーニング装置において、
    前記クリーニングブレードで前記像担持体から除去したトナーが前記クリーニングブレードの端部から漏れるのを防止するためのシール部材を有し、
    前記シール部材は、前記像担持体と前記クリーニング枠体との間からトナーが漏れるのを防ぐための第1シール部と、前記クリーニングブレードと前記クリーニング枠体との間からトナーが漏れるのを防ぐための第2シール部とを有し、
    前記第2シール部は、前記第1シール部よりも厚さが薄く形成され、端部が前記クリーニングブレードに当接していることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記第1シール部と前記第2シール部とは厚さの相違により段差を有し、前記像担持体を装着したときの加重により前記第1シール部が変形し、前記変形により前記第2シール部が変形したとき、前記第2シール部の変形は前記段差により形成される空間を埋めるように変形することを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記第2シール部の圧縮荷重値又は圧縮弾性率が前記第1シール部の圧縮荷重値又は圧縮弾性率よりも小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記第1シール部と前記第2シール部の段差は、前記クリーニングブレードが前記像担持体への侵入量よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  5. 像担持体にトナー像を形成し、該トナー像をシートに転写して画像形成する画像形成装置において、
    前記トナー像を前記シートに転写した後に前記像担持体に残留したトナーを除去するための請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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