JPH11103017A - 半導体装置の抵抗回路 - Google Patents

半導体装置の抵抗回路

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JPH11103017A
JPH11103017A JP9262429A JP26242997A JPH11103017A JP H11103017 A JPH11103017 A JP H11103017A JP 9262429 A JP9262429 A JP 9262429A JP 26242997 A JP26242997 A JP 26242997A JP H11103017 A JPH11103017 A JP H11103017A
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element region
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JP9262429A
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Toshiki Sakamoto
稔樹 坂元
Masazou Makime
匡三 万城目
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板上にアイソレーション領域を形成
し、アイソレーション領域内に半導体により抵抗素子が
形成された半導体装置の抵抗回路に関し、空乏層の変化
による電圧依存性の影響を排除できる半導体装置の抵抗
回路を提供することを目的とする。 【解決手段】 アイソレーション領域に抵抗素子領域の
第1及び第2のコンタクトのそれぞれに近接して第1及
び第2のコンタクト部を形成し、第1及び第2のコンタ
クト部の電位を抵抗素子領域に印加される電位に応じた
電位に制御する構成としてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の抵抗回
路に係り、特に、半導体基板上にアイソレーション領域
を形成し、アイソレーション領域内に半導体により抵抗
素子が形成された半導体装置の抵抗回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置に搭載される抵抗は、通常、
半導体基板上にアイソレーション領域を形成し、形成さ
れたアイソレーション領域にアイソレーション領域とは
逆の極性で抵抗素子を形成していた。このとき、寄生の
PN接合により基板から抵抗素子領域、又は、抵抗素子
領域から基板に電流が流れないようにアイソレーション
領域に電源Vccをバイアス電圧として印加し、抵抗素子
領域と基板とを分離している。
【0003】図7に従来の半導体装置に搭載される抵抗
の一例の平面図、図8に従来の半導体装置に搭載される
抵抗の一例の断面図を示す。従来、半導体基板1上に抵
抗を形成する場合、まず、半導体基板1上にアイソレー
ション領域2を形成し、アイソレーション領域2内に抵
抗素子領域3を形成し、アイソレーション領域2にアイ
ソレーション領域2より高濃度にドーピングされたコン
タクト4を設け、定電圧源5によりコンタクト部4を介
して一定電位のバイアス電圧を付与する。
【0004】ここで、図7に示すように半導体基板1、
アイソレーション領域2、及び、抵抗素子領域3によ
り、寄生素子として抵抗R1 〜R4、トランジスタQ
1、コンデンサC1、C2、ダイオードD1、D2等が
発生する。抵抗素子領域3が、これらの寄生素子、抵抗
R1 〜R4、トランジスタQ1、コンデンサC1、C
2、ダイオードD1、D2の影響を受けないようにする
ために、コンタクト部4を設け、トランジスタQ1、及
び、ダイオードD1、D2に対してバイアス電圧をか
け、抵抗素子領域3に影響がでないようにしていた。
【0005】図9に従来の半導体装置の抵抗回路の一例
の適用例の動作波形図を示す。同図中、実線は抵抗素子
領域3を通過する入力信号Vin、破線はアイソレーショ
ン領域2のコンタクト部4に印加される電位Vi を示
す。従来の半導体装置に搭載される抵抗回路1では、ア
イソレーション領域2には図9に破線で示すようにアイ
ソレーションが可能な一定の電位Vi 、例えば、電源電
圧Vccが固定的に印加されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の半導
体装置の抵抗回路では、アイソレーション領域を一定の
電位、例えば、電源電位Vccで吊っていたため、信号ラ
イン上に設けられたとき、信号ライン上の信号が一方の
ピーク値のときには、電源電位Vccとの電位差が小さく
なり、逆に信号が他方のピーク値のときには、電源電位
Vccとの電位差が大きくなる。このため、信号に応じて
抵抗素子領域とアイソレーション領域との間に電圧が変
動することになり、抵抗素子領域とアイソレーション領
域との寄生素子が影響を受ける。例えば、図9に実線で
示すような信号が抵抗素子領域に供給された場合、信号
が正のピーク値を示した場合、図9に破線で示すアイソ
レーション領域の電位との電位差は最小となり、信号が
負のピーク値を示した場合、図9に破線で示すアイソレ
ーション領域の電位との電位差は最大となる。すなわ
ち、信号に応じてアイソレーション領域と抵抗素子領域
との電位差が異なる。よって、PN接合の空乏層の幅が
変わり、抵抗素子領域の抵抗値が電圧依存性をもつよう
になる等の問題点がある。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、電圧依存性の影響を排除できる半導体装置の抵抗回
路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、第
1の極性の半導体からなる半導体基板上に第2の極性の
半導体から形成されたアイソレーション領域を形成し、
該アイソレーション領域に該第1の極性からなり、抵抗
を形成する抵抗素子領域を形成してなる半導体装置の抵
抗回路において、前記アイソレーション領域に前記抵抗
素子領域の第1及び第2のコンタクトのそれぞれに近接
して形成された第1及び第2のコンタクト部と、前記第
1及び第2のコンタクト部に接続され、前記第1及び第
2のコンタクト部の電位を前記抵抗素子領域に印加され
る電位に応じた電位に制御する電位制御回路とを有する
ことを特徴とする。
【0009】請求項1によれば、アイソレーション領域
に抵抗素子領域の第1及び第2のコンタクトのそれぞれ
に近接して第1及び第2のコンタクト部を形成し、第1
及び第2のコンタクト部の電位を抵抗素子領域に印加さ
れる電位に応じた電位に制御することにより、アイソレ
ーション領域の電位を常に抵抗素子領域から一定の電位
差の電位に設定できるので、アイソレーション領域と抵
抗素子領域との間の寄生素子の状態を一定の状態に保持
でき、また、アイソレーション領域の抵抗成分によりア
イソレーション領域の電位の変化と抵抗素子領域での電
位変化と略同様に変化させることができるので、抵抗素
子領域とアイソレーション領域との接合の全域に亘って
略均一の電位とすることができるため、アイソレーショ
ン領域と抵抗素子領域との間のPN接合の空乏層の影響
を抑制できる。
【0010】請求項2は、前記電位制御回路を、定電流
を発生する定電流回路と、前記抵抗素子領域の第1のコ
ンタクトの電位に応じた電流を前記定電流回路で発生さ
れる定電流から引き込み、前記アイソレーション領域の
印加する電流制御回路と、前記アイソレーション領域の
前記抵抗素子領域の第2のコンタクトに対応した位置に
設けられた他端に前記抵抗素子領域に印加される電位の
中心電位に応じた電位を印加する定電位印加手段とから
構成してなる。
【0011】請求項2によれば、アイソレーション領域
の電位を抵抗素子領域から一定の電位差の電位に設定で
きるので、アイソレーション領域と抵抗素子領域との間
の空乏層の状態を一定の状態に保持でき、電圧依存性の
影響を抑制できる。請求項3は、前記電位制御回路を定
電流を発生する第1の定電流回路と、前記抵抗素子領域
の第1のコンタクトの電位に応じた電流を前記定電流回
路で発生される定電流から引き込み、前記アイソレーシ
ョン領域の第1のコンタクトに印加する第1の電流制御
回路と、定電流を発生する第2の定電流回路と、前記抵
抗素子領域の第2のコンタクトの電位に応じた電流を前
記定電流回路で発生される定電流から引き込み、前記ア
イソレーション領域の第2のコンタクトに印加する第2
の電流制御回路とを有する構成としてなる。
【0012】請求項3によれば、抵抗素子領域の第1、
第2のコンタクト間の電位差に応じた電位差をアイソレ
ーション領域の第1、第2のコンタクト部に発生させる
ことができるので、抵抗素子領域とアイソレーション領
域との間で電位の変化を均一にでき、よって、抵抗素子
領域とアイソレーション領域との間のPN接合を全領域
に亘って略一定の状態に保持できるので、アイソレーシ
ョン領域と抵抗素子領域との間の空乏層の状態を一定の
状態に保持でき、電圧依存性の影響を抑制できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に本発明の半導体装置の抵抗
回路の一実施例の平面概略構成図、図2に本発明の半導
体装置の抵抗回路の一実施例の断面概略構成図を示す。
同図中、図7、図8と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。本実施例の半導体装置の抵抗
回路100は、P型にドーピングされた半導体からなる
半導体基板1上にN型にドーピングされたの半導体から
形成されるアイソレーション領域2を形成し、アイソレ
ーション領域2にP型にドーピングされ、抵抗を形成す
る抵抗素子領域3を形成してなる。
【0014】抵抗素子領域3は、いわゆる、ベース抵抗
を形成しており、その端部には入出力コンタクトT1、
T2が形成されている。アイソレーション領域2及び抵
抗素子領域3には、電位制御回路140が接続される。
電位制御回路140は、抵抗素子領域3に印加される電
位に応じてアイソレーション領域2に印加される電位を
全流域で略均一に制御する。
【0015】本実施例では、抵抗素子領域3の入出力コ
ンタクトT1、T2に近接した位置にアイソレーション
領域2のコンタクト部T11、T12が形成されている。電
位制御回路140は、コンタクト部T11、T12の両方に
接続され、アイソレーション領域2を抵抗素子領域3の
分布に応じた電位に制御する。電位制御回路140は、
定電流回路141、抵抗素子領域3の一方のコンタクト
T1の電位V1に応じて定電流回路141から電流を引
き込みコンタクトT1の端子電圧VF の電位にコンタク
ト部T11を固定する電圧制御手段142、抵抗素子領域
3の他方のコンタクトT2の電位をコンタクト部T12の
電位と同等にする電位保持手段143から構成される。
【0016】定電流回路141は、電源電圧Vccに接続
され、電源電圧Vccから一定電流I1を生成する。定電
流回路141で生成された一定電流I1は、電流制御手
段142、及び、アイソレーション領域2の抵抗素子領
域3の一方のコンタクトT1に近似して設けられたコン
タクト部T11に供給される。電圧制御手段142は、P
NPトランジスタQ11から構成され、抵抗素子領域3の
一方のコンタクトT1の電位に応じてトランジスタQ11
のエミッタ電位を制御する。トランジスタQ11は、ベー
スが抵抗素子領域3の一方のコンタクトT1に接続さ
れ、コレクタが接地され、エミッタが定電流回路141
に接続される。
【0017】定電流回路141とトランジスタQ11のエ
ミッタとの接続点は、抵抗素子領域3の一方のコンタク
トT1に近接して設けられたアイソレーション領域2の
コンタクト部T11に接続されている。よって、アイソレ
ーション領域2のコンタクト部T11に供給される電流I
2は、定電流回路141で生成される一定電流をI1、
電流制御手段142のエミッタ電流をIe とすると、 I2=I1−Ie で決定される。
【0018】このとき、アイソレーション領域2には抵
抗素子領域3と同様に抵抗成分があるので、抵抗素子領
域3の一方のコンタクトT1 と他方のコンタクト部T2
との間と同様に電位差が発生し、アイソレーション領域
2の一方のコンタクト部T11と他方のコンタクト部T12
との間にコンタクト部T11とコンタクト部T12との間の
電位差VF 分の電位差が生じる。
【0019】また、アイソレーション領域2の一方のコ
ンタクト部T11及び他方のコンタクト部T12は、抵抗素
子領域3の一方のコンタクトT1及び他方のコンタクト
T2に近接して設けられているので、アイソレーション
領域2と抵抗素子領域3との間のPN接合では略均一に
電位が変化し、アイソレーション領域2と抵抗素子領域
3とのPN接合では、電圧依存性の影響を受けにくくな
る。
【0020】図3に本発明の一実施例の適用例のブロッ
ク構成図を示す。本適用例は半導体基板上に差動入力構
成のアンプを形成し、その抵抗として図1、図2に示す
構成の抵抗回路100を用いたものである。図3では、
オペアンプ150、及び、抵抗Ra、Rbにより反転増
幅回路が構成されている。図3に示すようにオペアンプ
150の負側の入力抵抗、及び、帰還抵抗として図1、
図2に示す抵抗回路100を適用した。
【0021】図4に本発明の一実施例の適用例の動作波
形図を示す。抵抗素子領域3のコンタクトT1の電位が
図4で実線に示す電位となる。このとき、アイソレーシ
ョン領域2のコンタクト部T11に印加される電位は、ト
ランジスタQ11のベース−エミッタ間のPN接合の順方
向電圧分だけ高い電位となるので、図4に破線で示すよ
うに変化する。
【0022】このように、本実施例によれば、第1の電
位検出手段により抵抗素子領域の一端の電位を検出し、
第2の電位検出手段により抵抗素子領域の他端の電位を
固定し、出力電位生成手段により第1の電位検出手段で
検出された電位又は第2の電位検出手段で検出された電
位に一定の電位差をつけたときに両方の電位がともに一
定の電位差以上となる電位を選択して、一定の電位差を
つけてアイソレーション領域に印加することにより、抵
抗素子領域への信号の入出力方向によらず、常に、高い
電位に合わせて一定の電位差が保持されるため、確実に
アイソレーション領域の電位を抵抗素子領域から一定の
電位差の電位に保持でき、アイソレーション領域と抵抗
素子領域との間の空乏層の状態を一定の状態に保持し、
空乏層における抵抗の電圧依存性の影響を抑制できる。
また、入力抵抗と帰還抵抗でキャンセルできる。
【0023】なお、本実施例では、抵抗素子としてベー
ス抵抗を用いたが、これに限ることはなく、エミッタ抵
抗やイオン打ち込み抵抗などでも同様な作用、効果を奏
する。図5に本発明の一実施例の適用例の出力電圧−歪
率の特性図を示す。図3に示す構成のアンプ回路の負側
の入力抵抗Ra、及び、帰還抵抗Rbとして、図1、図
2に示す構成の抵抗回路100を適用することにより、
一般に使用する領域である出力電圧、0〔V〕付近で、
図5に●で示す抵抗回路100を適用したアンプの歪率
は、図5に△で示す従来の信号に応じて補正を行わない
ものに比べて小さくなる。よって、アンプとしての特性
は抵抗回路100を適用したものの方が良好となる。な
お、このとき、正側の入力抵抗Rc、及び、バイアス抵
抗Rdは、抵抗回路100を適用しなくても、図5に■
で示すように歪率は十分に小さくなる。
【0024】したがって、図3に示すようなアンプ回路
に抵抗回路100を適用する場合には、図3に示すよう
に反転入力端子側の入力抵抗Ra、及び、帰還抵抗Rb
にのみ適用することにより効率のよい補正が可能とな
る。なお、本実施例では、アイソレーション領域2の一
方のコンタクトT11の電位をそれに近接する抵抗素子領
域3のコンタクトT1の電位に応じた電位とし、アイソ
レーション領域2の他方のコンタクトT12の電位を(1
/2)Vcc=Vbiasに固定としたが、これに限ることは
なく、アイソレーション領域2の他方のコンタクトT12
の電位もそれに近接する抵抗素子領域3のコンタクトT
1の電位に応じた電位にしてもよい。
【0025】図6に本発明の他の一実施例の構成図を示
す。本実施例では、抵抗素子領域3のコンタクトT1、
T2の両方の電位を検出し、アイソレーション領域2を
抵抗素子領域3の変動に応じた電位に制御する。電位制
御回路160は、定電流回路141、抵抗素子領域3の
一方のコンタクトT1の電位V1に応じて定電流回路1
41から電流を引き込み電圧を制御する電圧制御手段1
42、定電流回路161、抵抗素子領域3の他方のコン
タクトT2の電位V2に応じて定電流回路161から電
流を引き込み電圧を制御する電圧制御手段162から構
成される。
【0026】本回路においてはコンタクトT1 とコンタ
クトT2との間の電位差がVF 以上ある場合には、使用
でないので電位差がVF 以下となるように設定する。定
電流回路161は、電源電圧Vccに接続され、電源電圧
Vccから一定電流I1 ' 生成する。定電流回路141で
生成された一定電流I1'は、電流制御手段162、及
び、アイソレーション領域2の抵抗素子領域3の他方の
コンタクトT2に近似して設けられたコンタクト部T12
に供給される。
【0027】電流制御手段162は、PNPトランジス
タQ12から構成され、抵抗素子領域3の他方のコンタク
トT2の電位に応じてコンタクト部T12の電位を制御す
る。アイソレーション領域2には抵抗素子領域3と同様
に抵抗成分があるので、アイソレーション領域2の一方
のコンタクト部T11と他方のコンタクト部T12との間に
抵抗素子領域3の一方のコンタクトT1 と他方のコンタ
クト部T2との間との電位差に応じた電位差が発生し、
アイソレーション領域2と抵抗素子領域3との間のPN
接合の電位は全域に亘って均一に電位が変化し、アイソ
レーション領域2と抵抗素子領域3とのPN接合では、
空乏層の状態が一定に保持されるため、電圧依存性が発
生しにくくなる。
【0028】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、アイソレーション領域に抵抗素子領域の第1及び第
2のコンタクトのそれぞれに近接して第1及び第2のコ
ンタクト部を形成し、第1及び第2のコンタクト部の電
位を抵抗素子領域に印加される電位に応じた電位に制御
することにより、アイソレーション領域の電位を常に抵
抗素子領域から一定の電位差の電位に設定できるので、
アイソレーション領域と抵抗素子領域との間の空乏層の
状態を一定の状態に保持でき、また、アイソレーション
領域の抵抗成分によりアイソレーション領域の電位の変
化と抵抗素子領域での電位変化と略同様に変化させるこ
とができるので、抵抗素子領域とアイソレーション領域
との接合の全域に亘って略均一の電位とすることができ
るため、アイソレーション領域と抵抗素子領域との間の
PN接合での空乏層の影響を抑制でき、電圧依存性を抑
制でき、さらに、空乏層が原因で発生する2次、3次高
周波をキャンセルできる等の特長を有する。
【0029】請求項2によれば、アイソレーション領域
の電位を抵抗素子領域から一定の電位差の電位に設定で
きるので、アイソレーション領域と抵抗素子領域との間
の寄生素子の状態を一定の状態に保持でき、寄生素子の
影響を抑制できる等の特長を有する。請求項3によれ
ば、抵抗素子領域の第1、第2のコンタクト間の電位差
に応じた電位差をアイソレーション領域の第1、第2の
コンタクト部に発生させることができるので、抵抗素子
領域とアイソレーション領域との間で電位の変化を均一
にでき、よって、抵抗素子領域とアイソレーション領域
との間のPN接合を全領域に亘って略一定の状態に保持
できるので、アイソレーション領域と抵抗素子領域との
間の寄生素子の状態を一定の状態に保持でき、寄生素子
の影響を抑制できる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の抵抗回路の一実施例の平
面概略構成図である。
【図2】本発明の半導体装置の抵抗回路の一実施例の断
面概略構成図である。
【図3】本発明の半導体装置の抵抗回路の一実施例の適
用例の回路構成図である。
【図4】本発明の半導体装置の抵抗回路の一実施例の適
用例の動作波形図である。
【図5】本発明の半導体装置の抵抗回路の一実施例の適
用例の出力電圧に対する歪率の特性図である。
【図6】本発明の半導体装置の抵抗回路の他の実施例の
断面概略構成図である。
【図7】従来の半導体装置の抵抗回路の一例の平面構成
図である。
【図8】従来の半導体装置の抵抗回路の一例の断面構成
図である。
【図9】従来の半導体装置の抵抗回路の一例の適用例の
動作波形図である。
【符号の説明】
100 抵抗回路 1 半導体基板 2 アイソレーション領域 3 抵抗素子領域 140、160 電位制御回路 141、161 定電流回路 142、162 電流制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の極性の半導体からなる半導体基板
    上に第2の極性の半導体から形成されたアイソレーショ
    ン領域を形成し、該アイソレーション領域に該第1の極
    性からなり、抵抗を形成する抵抗素子領域を形成してな
    る半導体装置の抵抗回路において、 前記アイソレーション領域に前記抵抗素子領域の第1及
    び第2のコンタクトのそれぞれに近接して形成された第
    1及び第2のコンタクト部と、 前記第1及び第2のコンタクト部に接続され、前記第1
    及び第2のコンタクト部の電位を前記抵抗素子領域に印
    加される電位に応じた電位に制御する電位制御回路とを
    有することを特徴とする半導体装置の抵抗回路。
  2. 【請求項2】 前記電位制御回路は、定電流を発生する
    定電流回路と、 前記抵抗素子領域の第1のコンタクトの電位に応じた電
    流を前記定電流回路で発生される定電流から引き込み、
    前記アイソレーション領域の印加する電流制御回路と、 前記アイソレーション領域の前記抵抗素子領域の第2の
    コンタクトに対応した位置に設けられた他端に前記抵抗
    素子領域に印加される電位の中心電位に応じた電位を印
    加する定電位印加手段とを有することを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置の抵抗回路。
  3. 【請求項3】 前記電位制御回路は、定電流を発生する
    第1の定電流回路と、 前記抵抗素子領域の第1のコンタクトの電位に応じた電
    流を前記定電流回路で発生される定電流から引き込み、
    前記アイソレーション領域の第1のコンタクトに印加す
    る第1の電流制御回路と、 定電流を発生する第2の定電流回路と、 前記抵抗素子領域の第2のコンタクトの電位に応じた電
    流を前記定電流回路で発生される定電流から引き込み、
    前記アイソレーション領域の第2のコンタクトに印加す
    る第2の電流制御回路とを有することを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置の抵抗回路。
JP9262429A 1997-09-26 1997-09-26 半導体装置の抵抗回路 Pending JPH11103017A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012109535A (ja) * 2010-10-20 2012-06-07 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 抵抗素子及び反転バッファ回路

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JP2012109535A (ja) * 2010-10-20 2012-06-07 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 抵抗素子及び反転バッファ回路

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