JP2002539752A - 整流回路 - Google Patents

整流回路

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JP2002539752A JP2000604518A JP2000604518A JP2002539752A JP 2002539752 A JP2002539752 A JP 2002539752A JP 2000604518 A JP2000604518 A JP 2000604518A JP 2000604518 A JP2000604518 A JP 2000604518A JP 2002539752 A JP2002539752 A JP 2002539752A
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D1/00Demodulation of amplitude-modulated oscillations
    • H03D1/14Demodulation of amplitude-modulated oscillations by means of non-linear elements having more than two poles
    • H03D1/18Demodulation of amplitude-modulated oscillations by means of non-linear elements having more than two poles of semiconductor devices

Abstract

(57)【要約】 動作点範囲内で実質的に直線性を有する信号処理を行う簡単な構成の整流回路を提供する。整流回路の出力電圧で制御される相補電流段がカレントミラー回路5,6の入力及び/又は出力に相補電流を供給する。この相補電流は、出力電圧のすべての値に対して、第1、第2のトランジスタ1,2のコレクタ・エミッタ間電流の低電流値に相当する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、それぞれのエミッタが第1の接続点及び第1の定電流源の端子に共
通に接続された第1乃至第3のトランジスタであって、前記第1及び第2のトラ
ンジスタのコレクタが第2の接続点に共通に接続された第1乃至第3のトランジ
スタと、所定のミラー比を有し、入力端子が前記第2の接続点に接続され、出力
端子が、第3の接続点において、前記第3のトランジスタのコレクタに接続され
たカレントミラー回路と、を備えた整流回路であって、前記第1及び/又は第2
のトランジスタのコレクタ・エミッタ間電流を制御可能な入力電圧が前記第1及
び/又は第2のトランジスタのベースを介して前記整流回路に与えられ、少なく
とも整流された前記入力電圧に実質的に相当する出力電圧を前記整流回路の前記
第3のトランジスタから取り出せ、前記第1乃至第3のトランジスタは所定のエ
ミッタ領域を有する整流回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
多くの伝送システムにおいて、整流器は例えばAM復調器又はレベル検出器に
用いられ、これらは主に信号振幅の測定に用いられる。AM復調器に好適に用い
られる精度の高い整流器は、小入力電圧に対応し、直線性によって特徴づけられ
、例えば、単純な半導体ダイオードと比べ、理想的な整流器の特性に近い特性を
有しているが、そのような理想的な整流器の特性を実現するのは非常に困難かつ
複雑である。
【0003】 図1に半導体集積回路に搭載可能な簡単な構成の整流回路を示す。この整流回
路にはバイポーラNPN型の第1乃至第3のトランジスタ1,2,3が備えられ
、それらのエミッタが第1の接続点9に接続されている。さらに第1の定電流源
12の一端が第1の接続点9に接続され、他端がグランド15に接続されている
。第1、第2のトランジスタ1,2のコレクタが第2の接続点10に接続されて
いる。さらに、第2の接続点10は、バイポーラPNP型の第5、第6のトラン
ジスタ5,6より成るカレントミラー回路に接続されている。これらのトランジ
スタのエミッタが電源端子16に接続されている。これら第5、第6のトランジ
スタのベースが共に第2の接続点10に接続されている。さらには、第5のトラ
ンジスタ5のコレクタが、カレントミラー回路の入力として、第2の接続点10
に接続されている。第6のトランジスタ6のコレクタが第3の接続点11に接続
され、そしてさらに第3のトランジスタ3のコレクタに接続されて、カレントミ
ラー回路の出力となっている。
【0004】 図1に示す整流回路はさらに、バイポーラNPN型の第4のトランジスタ4を
備えており、この第4のトランジスタ4は整流回路の出力増幅器の一要素を成し
ている。第4のトランジスタ4のコレクタが電源端子16に接続され、ベースが
第3の接続点11に接続されている。第4のトランジスタ4のエミッタが、第3
のトランジスタ3のベ−スと第3の定電流源14の一端と共に整流回路の出力端
子17に接続されている。第3の定電流源14の他端はグランド15に接続され
ている。
【0005】 図1の整流回路において、第1、第2のトランジスタ1,2のベースが整流回
路の入力端子となっている。整流回路が動作中、入力電圧UEがこれらベース間
に与えられる。入力電圧UEは通常、直流および交流成分を有し、この直流成分
により制御される。説明を簡単にするために、以後の説明では、入力電圧UEは
交流成分のみであるとする。この交流成分UEは、直流成分に関して対称的に、
第1、第2のトランジスタ1,2のベースを制御する。この入力電圧UEを有す
る整流回路の制御により、交流成分をUAで示す出力電圧が出力端子17に出力
される。
【0006】 図1の整流回路はボルテージホロアとして動作し、第1、第2、第3、第5、
第6のトランジスタ1,2,3、5,6にコレクタ・エミッタ間電流I1,I2
,I3,I5,I6が流れる。ここでは、これらのトランジスタはすべて同じエ
ミッタ領域を有し、カレント・ミラー回路5,6のミラー比を1とする。入力電
圧の交流成分UAが無い場合、即ち、整流回路の入力電圧の制御が無い場合、同
じ電流、即ち、I1とI2が等しい電流が第1、第2のトランジスタ1,2のコ
レクタ・エミッタ間に流れる。両電流の和、I1+I2がカレント・ミラー回路
5,6の入力電流I5に等しく、即ち、第5のトランジスタ5のコレクタ・エミ
ッタ間電流に等しくなり、電流I6に相当する。なお、第4のトランジスタ4の
ベース電流を無視すると電流I6は第3のトランジスタ3のコレクタ・エミッタ
間電流I3に相当する。UE=0のとき、第3のトランジスタ3の動作点電流を
I0とする。UE=0のとき、I5とI6はI0となる。一方、第1、第2のト
ランジスタ1,2のコレクタ・エミッタ間電流I1,I2はI0/2となり、第
1の定電流源12より供給される定電流I012は第3のトランジスタ3の動作
点電流I0の2倍の値となる。
【0007】 第1、第2のトランジスタ1,2の電流密度は第3のトランジスタ3の電流密
度のほぼ半分なので、UE=0のとき、即ち、整流回路の動作点において、第1
、第2のトランジスタ1,2には、第3のトランジスタ3の動作点でのベ−ス・
エミッタ間電圧より低いベ−ス・エミッタ間電圧が生じる。電圧シフトが整流回
路の出力端子に出力電圧UAとして出力される。この電圧シフトは、図1に示す
整流回路のバイポーラ・トランジスタ1,2,3の、2の自然対数が乗ぜられた
温度に応じた電圧に相当する。室温では、この値はバイポーラ・シリコン・トラ
ンジスタでは18mVである。
【0008】 UE=0の動作点から動作開始したとき、入力電圧UEが増加し、正の値をと
ると、第2のトランジスタ2は第1のトランジスタ1に比べ導電性となり、第1
のトランジスタ1から、ますます、コレクタ・エミッタ間電流を吸収する。従っ
て、電流I2の値が電流I5の値に近づき、つまり、上述した電流I3の値に近
づき、第2のトランジスタ2の電流密度が第1のトランジスタ1の電流密度に近
づく。これにより、第2、第3のトランジスタ2、3のベース・エミッタ間電圧
の差が少なくなり、図1に示す整流回路の入力電圧UEと出力電圧UAの差も少
なくなる。ボーダーケース(border case)では、電流I1=0でUE=UAであ
り、出力電圧UAは正確に入力電圧UEに追従する。
【0009】 これに対し、入力電圧UEが減少した場合、即ち入力電圧UEが負の値をとり
、動作点から動作開始すると、第1のトランジスタ1が、ますます、第2のトラ
ンジスタ2のコレクタ・エミッタ間電流を吸収する。従って、電流I1の値が電
流I3の値にますます近づき、入力電圧UEと出力電圧UAの電圧差も減少する
。ボーダーケースでは、入力電圧UEの値は0より大きくなり、電流I3,I5
,I6は第1、第2のトランジスタ1、2各々のみに流れる電流I1,I2と同
様にそれぞれ値I0になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図2は図1の整流回路における入力電圧UEと出力電圧UAの特性を実線曲線
で示したグラフである。この特性曲線の動作点範囲内で丸く図示されている非直
線部分が歪んでいるため、図1の整流回路は精密な整流器としてはもはや用いる
ことはできない。精密な整流器は信号伝送における直線性に関し、厳しい要求を
満足せねばならず、一方で、微少歪みで小さな電圧振幅の信号伝送を行わなけれ
ばならない。
【0011】 この発明は、簡単な構成で、動作点範囲内で少なくとも実質的に直線性を有す
る信号処理を行える整流回路を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は、整流回路において、出力電圧により制御され、少なくとも
相補電流をカレント・ミラー回路の入力及び/又は出力に供給する相補電流段を
備え、上記相補電流は、すべての出力電圧に対し、少なくとも実質的に第1、第
2のトランジスタのコレクタ・エミッタ間電流の低電流値に相当するように構成
されることにより達成される。
【0013】 この発明は、上述したような整流回路では、特性曲線を与えるに際し、少なく
とも実質的に入力電圧の制御範囲全体にトランジスタのベース・エミッタ間電圧
が対応するときに誤差、即ち、電圧変動が無く出力電圧が入力電圧に追従し、か
つそれらトランジスタの電流密度が入力電圧のすべての値に対応するときにその
ような対応が達成されるという認識に立っている。これは、つまり、図1に示す
整流回路において、第3のトランジスタの電流密度が、入力電圧UEの正又は負
の値の制御に応じて、少なくとも実質的に第2の又は第1のトランジスタの電流
密度に対応するということである。ところが図1に示す整流回路においては、第
1、第2のトランジスタ1,2の小電流I1,I2により、この電流密度の対応
は崩されてしまう。しかし、第3のトランジスタの電流I3に対し、カレント・
ミラー回路5,6を介するものであれば、この電流の影響は防止できる。この発
明によれば、これは相補電流段により実現できる。相補電流段の相補電流はカレ
ントミラー回路の入力又は出力のいずれかに供給され、電流I1,I2のいずれ
か小さい方の影響が無くなる。理想的な整流器特性からの出力電圧変動は補償す
べき電流密度の変動であり、第1、第2のトランジスタ1,2の補償すべき電流
I1,I2の内、小電流として現れるので、この発明によれば、相補電流段は整
流回路の出力電圧により簡単な方法により制御することができる。
【0014】 この発明の実施例である整流回路によれば、第3の接続点を介してカレントミ
ラー回路の出力より相補電流を取り出すことができる。この場合、カレントミラ
ー回路より第3のトランジスタへ供給される電流の内、余剰となる電流成分がコ
ピーされて相補電流となる。これに対し、本発明による整流回路が別のディメン
ションの場合および第3のトランジスタに必要な電流より電流が小さい動作の場
合にカレントミラー回路より電流を供給するときは、対応する相補電流を第3の
トランジスタにも供給することができる。この発明の整流回路の変形例によれば
、第2の接続点を介して相補電流をカレントミラー回路の入力にも供給すること
ができる。これは、少なくとも実質的に理想的な整流器特性曲線を得るために必
要である、第3のトランジスタの電流よりもカレントミラー回路を供給される電
流が小さい動作の場合に対する整流回路のディメンションに適用される。他のデ
ィメンションにおいては、第3のトランジスタの電流が小電流となるようにカレ
ントミラー回路の入力電流を小さくするために相補電流が用いられる。この発明
による整流回路の他の実施例によれば、相補電流段は、整流回路の出力電圧が与
えられる入力端子と相補電流を出力する出力端子とを有する差動増幅器を備える
。このような簡単の構成により、相補電流を正確に制御でき、充分な直線性を有
する整流器特性曲線を得ることができる。相補電流段の差動増幅器は1組のエミ
ッタ結合トランジスタとこのトランジスタの組に定電流を供給する第2の定電流
源を備えても良い。このような相補電流段は構成が簡単のみならず、低電源電圧
及び低入力電圧において厳しい要求を満足することができ、多方面に用いること
ができる。
【0015】 この発明の整流回路によれば、第1、第2、第3のトランジスタ並びに相補電
流段の差動増幅器の1組のエミッタ結合トランジスタは、少なくとも実質的に等
しいエミッタ領域を有することが好ましい。これにより、この発明の整流回路を
簡単な構成に製造することができるのみならず、動作中の回路要素の動作パラメ
ータを簡単にそして正確に得ることができる。特に、上述のディメンションにお
いて、第1、第2、第3のトランジスタ並びに相補電流段の差動増幅器の1組の
エミッタ結合トランジスタは、少なくとも実質的に同じ動作点電流を供給するこ
とができる。この場合、第1の定電流源により供給される電流、第2の定電流源
により供給される電流そして動作点電流の値は3:2:1であることが望ましい
。UE=0における整流器の動作点に関与するトランジスタのコレクタ・エミッ
タ間電流は動作点電流として表される。
【0016】 この整流回路においてさらに良い信号特性を得るには、整流回路の出力電圧が
与えられる入力端子と相補電流段を制御する出力端子を有する増幅器を備えても
良い。この増幅器により、出力電圧の交流成分の増幅度が入力電圧の交流成分の
増幅度と同じになる。
【0017】 相補電流段が差動増幅器を備える場合は、差動増幅器の入力端子が上記増幅器
の出力端子と接続されることが好ましい。この相補電流回路の差動増幅器の出力
端子は相補電流を出力する。
【0018】 上記増幅器は、整流回路と相補電流段の出力電圧の間で、少なくとも交流電圧
利得値が2であることが好ましい。
【0019】 この実施例では、整流回路の出力電圧である増幅器の出力電圧との関係におい
て入力電圧を用いることもできる。その場合、上述の交流成分利得は無いが、い
かなる場合でも、より大きい交流成分により相補電流回路が制御されて、整流回
路の信号特性が改善される。
【0020】
【発明の実施の形態】
図3に示す実施例は、図1に示す整流回路に対し第1、第2、第3、第4、第
5、第6のトランジスタ1、2、3、4、5、6が配設されている。参照番号1
20で示される、第1の定電流電源の代換えが、第1、第2、第3のトランジス
タ1、2,3のエミッタが共通に接続される第1の接続点9とグランド15との
間に挿入され、第3のトランジスタ3の動作点電流の3倍、即ち、電流I0の3
倍に等しい定電流I0120を供給する。これに対し、この実施例でも第3の定
電流電源14は、図1の整流回路と同様に、定電流I014を供給する。入力電
圧UEが第1、第2のトランジスタ1、2のベ−ス間に供給され、出力電圧UA
が第3のトランジスタ3のベ−スに接続される第3の接続点より出力される。
【0021】 図3に示す回路はさらに、エミッタ結合された第7,第8のトランジスタ7,
8の組と、これらのトランジスタの組に電流を供給する第2の定電流電源13を
有する差動増幅器より成る相補電流段を備える。第2の定電流源I3は、動作点
UE=0で、第3のトランジスタの動作点電流I0の2倍に相当する定電流I0
13を供給する。第7、第8のトランジスタ7、8はNPN型バイポーラトラン
ジスタである。第7、第8のトランジスタ7、8のエミッタとは離れている側の
、第2の定電流源I3の端子がグランド15に接続されている。直流成分、即ち
、第1、第2のトランジスタ1、2のベースに与えられる電圧の動作点電位に相
当する直流電圧VDCが第8のトランジスタ8のベースに与えられる。この電圧
VDCは入力電圧の交流成分の動作点電位、即ち、入力電圧UEの動作点電位で
ある。図3の整流回路が正しく動作するにはこの第8のトランジスタ8のベース
の直流成分VDCが少なくとも実質的に正確に調整される必要がある。第8のト
ランジスタ8のコレクタ・エミッタ間電流I8が図3の実施例における相補電流
である。第8のトランジスタ8のコレクタが第3の接続点11に接続されて、こ
の相補電流がカレントミラー回路5,6の出力に現れる。第7のトランジスタ7
のコレクタが電源端子16に接続されている。
【0022】 図3の実施例では、第1、第2、第3、第7、第8のトランジスタ1、2,3
、7,8は同じエミッタ領域を有する。UE=0において、第1の定電流源12
0の定電流I0120と、第2の定電流源13の定電流I013と、そして第3
のトランジスタ3の動作点電流I0の比は3:2:1に設定されている。動作点
UE=0において、電流I1、I2,I3の値はI0とするとカレントミラー回
路5,6の電流I5、I6は電流値I0の2倍に相当する。相補電流は動作点で
値I0を有する。図3に示す整流回路は、動作点において、値I0の相補電流I
8がカレントミラー回路5,6のトランジスタ6のコレクタに取り出され、そし
て相補電流段の第8のトランジスタ8を介して出力される。相補電流I8が無い
と、動作点の電流I3の値は電流I0の値の2倍となる。ところが、第1、第2
、第3、第7、第8のトランジスタ1、2,3、7,8のベース・エミッタ間電
圧が互いに対応するので出力電圧UAが入力電圧UEに等しくなる。動作点では
、図1に示す整流回路と異なり、入力電圧UEと出力電圧UAの間に電圧シフト
は生じない。
【0023】 動作点UE=0で動作が開始し、入力電圧UEが制御の意味で正の値で増加す
ると、電流I2も増加する。一方、電流I1は比例せずに減少する。従って、入
力電流が減少し、カレントミラー回路5,6の出力電流I5,I6も減少する。
これに対し、第3のトランジスタ3の電流Iは増加する。従って、第3のトラン
ジスタ3のベース・エミッタ間電圧が増加し、出力電圧UAも同じ量増加する。
出力電圧UAの増加により、第2の定電流源13の定電流I013の大部分が第
7のトランジスタのコレクタ・エミッタ間を流れる。ところが、すでに説明した
ような電流生成において、電流I6とI3間の必要な差に相当する分、相補電流
I8が減少する。この過程で、電流I2とI3が少なくとも実質的に一様に増加
し、第2、第3のトランジスタ2,3の電流密度が入力電圧UEのすべての値(
正の値)に少なくとも相当する。これは、図2で破線で示す、殆ど直線的な変化
を有する低電圧制御にあたる。
【0024】 図3の整流回路の制御において、入力電圧UEが動作点より、負の値に減少す
ると電流I1が増加し、I2は電流I1に対して比例することなく減少する。入
力電圧UEが正の値の場合に対し、これは第1、第2のトランジスタ1,2に対
しバランスの良い電流分配が要求される。他の回路要素での電流は、正値のよる
制御と同様に振る舞う。上述した図3の整流回路の直線的な特性曲線は図2に示
すように動作点に対し対称的になる。
【0025】 図3の実施例の変形例として、グランド15に対し一極性の場合を図4に示す
。図3の回路に加え、第8のトランジスタ8のベースが、図4では、第2のトラ
ンジスタ2のベースに接続されていて、両ベースには直流成分VDC、即ち、動
作点電位が与えられる。動作点電位VDCに交流成分が重畳した入力電圧UEが
第1のトランジスタ1のベースとグランド15間に現れる。第1のトランジスタ
1のベースと第3のトランジスタ3のベースとが第1の帰還抵抗18を介して接
続されている。さらに、第3のトランジスタ3のベースが第2の帰還抵抗19を
介して整流回路の出力端子17に接続されている。
【0026】 動作点において、入力電圧の交流成分UEが無くなると、図3で示したのと同
じ電流、電圧分配が図4でも行われる。正の入力電圧UEが与えられると、図4
の整流回路は、その動作モードにおいて、実質的に図3に相当するボルテージホ
ロアとして動作する。この場合、帰還抵抗18、19には電流は流れず、第1、
第3のトランジスタ1,3は非反転増幅器を構成する。図4に示す整流回路の第
2実施例は、正での制御においては、図3に示す第1実施例に相当する。
【0027】 負の制御、即ち、入力電圧の交流成分UEが負の値では、第1、第2、第3の
トランジスタ1,2,3と帰還抵抗18、19が反転増幅器として動作する。図
3の実施例での電流の関係は基本的に図4の第2の実施例にも適用される。従っ
て、負の制御においては、第2、第3のトランジスタ2,3を流れる電流I2,
I3はここでも少なくとも実質的に相当する。従って、第3のトランジスタ3の
ベースが少なくとも実質的に動作点電位VDCにあり、入力電圧UEが減少する
一方で、第1のトランジスタ1のベースの電位が下がる。その結果、電流が第1
の帰還抵抗18に流れ、この電流は、第3のトランジスタの微少ベース電流によ
り、第2の帰還抵抗19にも流れて電圧を生じ、これにより、出力電圧UAが動
作点電位に対し増加する。第1、第2の帰還抵抗18、19が等しく高抵抗であ
れば、入力電圧UEの減少分と同じだけ出力電圧UAが増加する。相補電流I8
は図3と同様に制御される。
【0028】 図4の実施例でも、図2で破線で示す理想的な特性と実質的に同様な特性曲線
が得られる。
【0029】 図3の第1の実施例の変形例を図5に示す。ここでは、交流電圧利得が2の非
反転増幅段を形成する演算増幅器30が出力端子17と第7のトランジスタ7の
ベース間の信号経路に接続されている。演算増幅器30の非反転入力端子31が
出力端子17に接続され、出力端子32が第7のトランジスタ7のベースに接続
され、反転入力端子33が第3の帰還抵抗34を介して出力32に接続されてい
る。反転入力端子33はさらに、第4の帰還抵抗35を介して第8のトランジス
タ8のベースに接続され、動作点電位VDCが与えられている。第3、第4の帰
還抵抗34、35は等しい抵抗値を有している。
【0030】 図5の演算増幅器30は交流電圧利得2を有している。出力電圧UAの交流成
分が係数2で増幅されて第7のトランジスタ7のベースに与えられる。動作中、
直流成分は少なくとも本質的には変化せず、動作点電位VDCが演算増幅器30
の出力32に現れ、一方、帰還抵抗34,35の電圧が無くなる。
【0031】 図6に示す図3の実施例の第2の変形例では、演算増幅器30の出力32が第
8のトランジスタ8のベースに接続されている。動作点電位VDCが基準電位と
して非反転入力端子31に与えられる。ここでも、反転入力端子33が第3の帰
還抵抗34を介して出力端子32に接続されている。さらには、反転入力端子3
3が第4の帰還抵抗35を介して整流回路の出力端子17に接続されている。こ
の出力端子17と第7のトランジスタ7のベースとの接続は図3の実施例と同じ
である。
【0032】 以上において、演算増幅器30は、出力端子17と第8のトランジスタ8のベ
ースとの間で交流電圧利得-1の反転演算増幅器として機能している。つまり、
第8のトランジスタ8は第7のトランジスタ7とは反対に制御される。その結果
、演算増幅器30と周辺回路により構成される増幅段に対して交流電圧利得2が
得られる。動作点では、トランジスタ7、8で構成される差動増幅器はバランス
し、即ち、動作点電圧VDCが両トランジスタのベースに現れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の整流回路の構成をを示す回路図。
【図2】 整流回路の特性曲線を示すグラフ。
【図3】 この発明の第1の実施の形態による整流回路の構成をを示す回路図。
【図4】 この発明の第2の実施の形態による整流回路の構成を示す回路図。
【図5】 第1の実施の形態による整流回路の第1の変形例の構成を示す回路図。
【図6】 第1の実施の形態による整流回路の第2の変形例の構成を示す回路図。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6,7,8 トランジスタ 13,14、120 定電流源
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Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれのエミッタが第1の接続点及び第1の定電流源の端子に接続された第
    1乃至第3のトランジスタであって、前記第1、第2のトランジスタのコレクタ
    が第2の接続点に接続された第1乃至第3のトランジスタと、 所定のミラー比を有し、入力端子が前記第2の接続点に接続され、出力端子が
    、第3の接続点において、前記第3のトランジスタのコレクタに接続されたカレ
    ントミラー回路と、 を備え、前記第1及び第2のトランジスタの内の少なくとも一方のトランジス
    タのコレクタ・エミッタ電流を制御可能な入力電圧が前記一方のトランジスタの
    ベースを介して与えられ、少なくとも整流された前記入力電圧に実質的に対応す
    る出力電圧を前記第3のトランジスタから取り出せ、前記第1乃至第3のトラン
    ジスタは所定のエミッタ領域を有し、 前記出力電圧により制御可能で、前記出力電圧のすべての値に対して少なくと
    も実質的に前記第1、第2のトランジスタのコレクタ・エミッタ間電流の低電流
    値に対応する相補電流を少なくとも前記カレントミラー回路の入力端子及び出力
    端子の内の一方に供給する相補電流段を備えたことを特徴とする整流回路。
  2. 【請求項2】 前記相補電流は前記第3の接続点を介して前記カレントミラー回路の出力端子
    から取り出されることを特徴とする請求項1記載の整流回路。
  3. 【請求項3】 前記相補電流は前記第2の接続点を介して前記カレントミラー回路の入力端子
    に与えられることを特徴とする請求項1記載の整流回路。
  4. 【請求項4】 前記相補電流段は、前記整流回路の前記出力電圧を受ける入力端子と、前記相
    補電流を供給する出力端子とを有する差動増幅器を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の整流回路。
  5. 【請求項5】 前記相補電流段の前記差動増幅器は、1組のエミッタ結合トランジスタとこの
    1組のトランジスタに電流を供給する第2の定電流源を備えたことを特徴とする
    請求項4記載の整流回路。
  6. 【請求項6】 前記第1、第2、第3のトランジスタ並びに前記相補電流段の前記差動増幅器
    の前記1組のエミッタ結合トランジスタは少なくとも実質的に等しいエミッタ領
    域を有することを特徴とする請求項5記載の整流回路。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2、第3のトランジスタ並びに前記相補電流段の前記差動増幅器
    の前記1組のエミッタ結合トランジスタは少なくとも実質的に同じ動作点電流を
    出力し、前記第1の定電流源により供給される電流値、前記第2の定電流源によ
    り供給される電流値そして前記動作点電流の比は3:2:1であることを特徴と
    する請求項6記載の整流回路。
  8. 【請求項8】 前記整流回路の前記出力電圧が与えられ、出力により前記相補電流段を制御す
    る増幅段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の整流回路。
  9. 【請求項9】 前記相補電流段は、前記増幅段の前記出力と入力が接続され、前記相補電流を
    出力する差動増幅回路を備えたことを特徴とする請求項8記載の整流回路。
  10. 【請求項10】 前記増幅段は、前記整流回路の前記出力電圧と前記相補電流回路との間で実質
    的に少なくとも値が2である交流電圧利得を有することを特徴とする請求項8又
    は9記載の整流回路。
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