JP3255226B2 - 電圧制御増幅器 - Google Patents
電圧制御増幅器Info
- Publication number
- JP3255226B2 JP3255226B2 JP27878597A JP27878597A JP3255226B2 JP 3255226 B2 JP3255226 B2 JP 3255226B2 JP 27878597 A JP27878597 A JP 27878597A JP 27878597 A JP27878597 A JP 27878597A JP 3255226 B2 JP3255226 B2 JP 3255226B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transistor
- transistors
- base
- terminal
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
- Amplifiers (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
自動利得制御回路等に用いられる電圧制御増幅器に関
し、特に、出力バイアスを安定化させる回路を備えた電
圧制御増幅器に関する。
自動利得制御回路等に用いられる電圧制御増幅器に関
し、特に、出力バイアスを安定化させる回路を備えた電
圧制御増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】出力バイアスを安定化させる回路を備え
た従来の電圧制御増幅器は、例えば、特開平6ー458
53号公報に開示されている。図4は、従来の電圧制御
増幅器を示す回路図である。
た従来の電圧制御増幅器は、例えば、特開平6ー458
53号公報に開示されている。図4は、従来の電圧制御
増幅器を示す回路図である。
【0003】図4において、pnp型のトランジスタ1
9aのエミッタは電源電圧端子12に接続され、コレク
タとべースは定電流源17を介して接地される。pnp
型のトランジスタ19bのエミッタは電源電圧端子12
に接続され、ベースはトランジスタ19aのべースに接
続され、コレクタは抵抗18を介して接地される。抵抗
18、トランジスタ19a及び19b、定電流源17か
ら定電圧源50が構成される。
9aのエミッタは電源電圧端子12に接続され、コレク
タとべースは定電流源17を介して接地される。pnp
型のトランジスタ19bのエミッタは電源電圧端子12
に接続され、ベースはトランジスタ19aのべースに接
続され、コレクタは抵抗18を介して接地される。抵抗
18、トランジスタ19a及び19b、定電流源17か
ら定電圧源50が構成される。
【0004】npn型のトランジスタ3a、3bの組
み、npn型のトランジスタ3c、3dの組み、npn
型のトランジスタ3e、3fの組みがそれぞれエミッタ
結合型差動増幅器を構成している。この差動増幅器と、
抵抗4、抵抗5a、5b及び定電流源6a、6bとから
増幅回路60を構成している。
み、npn型のトランジスタ3c、3dの組み、npn
型のトランジスタ3e、3fの組みがそれぞれエミッタ
結合型差動増幅器を構成している。この差動増幅器と、
抵抗4、抵抗5a、5b及び定電流源6a、6bとから
増幅回路60を構成している。
【0005】トランジスタ3cと3fのコレクタはpn
p型のトランジスタ8bのコレクタに接続される。トラ
ンジスタ8bのエミッタは電源電圧端子12に接続さ
れ、ベースはそのコレクタに接続される。pnp型のト
ランジスタ8aのエミッタは電源電圧端子12に接続さ
れ、べースはトランジスタ8bのべースに接続され、コ
レクタは定電流源17とトランジスタ19aのコレクタ
及びべースに接続される。
p型のトランジスタ8bのコレクタに接続される。トラ
ンジスタ8bのエミッタは電源電圧端子12に接続さ
れ、ベースはそのコレクタに接続される。pnp型のト
ランジスタ8aのエミッタは電源電圧端子12に接続さ
れ、べースはトランジスタ8bのべースに接続され、コ
レクタは定電流源17とトランジスタ19aのコレクタ
及びべースに接続される。
【0006】npn型のバイアスレベル制御用トランジ
スタ20のべースは、トランジスタ19bのコレクタに
接続され、コレクタは、電源電圧端子12に接続され、
エミッタは、抵抗5a、5bに接続される。
スタ20のべースは、トランジスタ19bのコレクタに
接続され、コレクタは、電源電圧端子12に接続され、
エミッタは、抵抗5a、5bに接続される。
【0007】1aと1bは正と負の利得制御信号入力端
子であり、それぞれ、トランジスタ3c、3fのベー
ス、トランジスタ3d及び3eのベースに接続される。
子であり、それぞれ、トランジスタ3c、3fのベー
ス、トランジスタ3d及び3eのベースに接続される。
【0008】1c、1dは正と負の信号入力端子であ
り、それぞれ、トランジスタ3aのベース、トランジス
タ3bのベースに接続される。
り、それぞれ、トランジスタ3aのベース、トランジス
タ3bのベースに接続される。
【0009】2a、2bは正と負の信号出力端子であ
り、それぞれ、抵抗5bとトランジスタ3eのコレク
タ、抵抗5aとトランジスタ3dのコレクタに接続され
る。
り、それぞれ、抵抗5bとトランジスタ3eのコレク
タ、抵抗5aとトランジスタ3dのコレクタに接続され
る。
【0010】次に、従来の電圧制御増幅器の動作につい
て説明する。利得制御入力端子1bの電圧を高くした場
合、トランジスタ3d、3eのコレクタ電流が増加し、
トランジスタ3cとトランジスタ3fのコレクタ電流が
減少するため、抵抗5a、5bに流れる電流が増加し利
得が増加する。また、抵抗5a、5bに流れる電流が増
加することにより抵抗5a、5bでの電圧降下が増加
し、出力バイアスレベルは低下する。
て説明する。利得制御入力端子1bの電圧を高くした場
合、トランジスタ3d、3eのコレクタ電流が増加し、
トランジスタ3cとトランジスタ3fのコレクタ電流が
減少するため、抵抗5a、5bに流れる電流が増加し利
得が増加する。また、抵抗5a、5bに流れる電流が増
加することにより抵抗5a、5bでの電圧降下が増加
し、出力バイアスレベルは低下する。
【0011】一方、トランジスタ19aとトランジスタ
8aのコレクタ電流の和は定電流源17の電流であるの
で、トランジスタ3cとトランジスタ3fのコレクタ電
流が減少するとトランジスタ8aのコレクタ電流が減少
し、トランジスタ19aのコレクタ電流は増加しトラン
ジスタ19bのコレクタ電流が増加するため、抵抗18
での電圧降下が増大しトランジスタ20のベース電位を
上昇させ、出力バイアスレベルの低下を打ち消しー定と
なる。
8aのコレクタ電流の和は定電流源17の電流であるの
で、トランジスタ3cとトランジスタ3fのコレクタ電
流が減少するとトランジスタ8aのコレクタ電流が減少
し、トランジスタ19aのコレクタ電流は増加しトラン
ジスタ19bのコレクタ電流が増加するため、抵抗18
での電圧降下が増大しトランジスタ20のベース電位を
上昇させ、出力バイアスレベルの低下を打ち消しー定と
なる。
【0012】いま出力端子2a、2bの出力バイアスレ
ベルをVOとし、定電流源6a、6bの電流をI0、定電
流源17の電流をIA、抵抗5a、5bの抵抗値をR
L、抵抗18の抵抗値をRA、トランジスタ20のべー
スエミッタ間電圧をVBE20、トランジスタ3cとトラン
ジスタ3fのコレクタ電流をI1とすれば、 V0=RA(IA−2I1)一VBE20ーRL(I0ーI1) ここでRA=RL/2とすれば、 V0=RL(IA/2ーI0)ーVBE20 となり、トランジスタ3c、トランジスタ3d、トラン
ジスタ3e、トランジスタ3fのコレクタ電流に無関係
に出力バイアスレベルV0が決まり、利得制御信号入力
によらずV0は一定になる。
ベルをVOとし、定電流源6a、6bの電流をI0、定電
流源17の電流をIA、抵抗5a、5bの抵抗値をR
L、抵抗18の抵抗値をRA、トランジスタ20のべー
スエミッタ間電圧をVBE20、トランジスタ3cとトラン
ジスタ3fのコレクタ電流をI1とすれば、 V0=RA(IA−2I1)一VBE20ーRL(I0ーI1) ここでRA=RL/2とすれば、 V0=RL(IA/2ーI0)ーVBE20 となり、トランジスタ3c、トランジスタ3d、トラン
ジスタ3e、トランジスタ3fのコレクタ電流に無関係
に出力バイアスレベルV0が決まり、利得制御信号入力
によらずV0は一定になる。
【0013】利得制御入力端子1bの電圧を低くした場
合、上記と逆の動作となる。すなわち、トランジスタ3
d、3eのコレクタ電流が減少し、トランジスタ3cと
トランジスタ3fのコレクタ電流が増加するため、抵抗
5a、5bに流れる電流が減少し利得が低下する。ま
た、抵抗5a、5bに流れる電流が減少することにより
抵抗5a、5bでの電圧降下が減少し、出力バイアスレ
ベルは増加する。
合、上記と逆の動作となる。すなわち、トランジスタ3
d、3eのコレクタ電流が減少し、トランジスタ3cと
トランジスタ3fのコレクタ電流が増加するため、抵抗
5a、5bに流れる電流が減少し利得が低下する。ま
た、抵抗5a、5bに流れる電流が減少することにより
抵抗5a、5bでの電圧降下が減少し、出力バイアスレ
ベルは増加する。
【0014】一方、トランジスタ3cとトランジスタ3
fのコレクタ電流が増加するとトランジスタ8aのコレ
クタ電流が増加し、トランジスタ19aのコレクタ電流
は減少しトランジスタ19bのコレクタ電流が減少する
ため、抵抗18での電圧降下が減少しトランジスタ20
のベース電位を下降させ、出力バイアスレベルの増加を
打ち消しー定となる。
fのコレクタ電流が増加するとトランジスタ8aのコレ
クタ電流が増加し、トランジスタ19aのコレクタ電流
は減少しトランジスタ19bのコレクタ電流が減少する
ため、抵抗18での電圧降下が減少しトランジスタ20
のベース電位を下降させ、出力バイアスレベルの増加を
打ち消しー定となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の電圧制御増幅器
には、次のような問題点がある。 (1)トランジスタ20のべースエミッタ間電圧VBE20
がそのエミッタ電流により変動するため、出力バイアス
V0は利得制御信号入力が大きい場合にはー定にならな
い。
には、次のような問題点がある。 (1)トランジスタ20のべースエミッタ間電圧VBE20
がそのエミッタ電流により変動するため、出力バイアス
V0は利得制御信号入力が大きい場合にはー定にならな
い。
【0016】ここで、トランジスタのべースエミッタ間
電圧をVBE、その飽和電流をIS、エミッタ電流をIE、
絶対温度をT、ポルツマン定数をK、電子の素電化をq
とするとVBEは以下の式で近似されることが一般的に知
られている。 VBE=kt/q・In(IE/IS) 利得制御信号によりトランジスタ20のエミッタ電流が
増減することによりVBE20が変動し、特に、利得最小付
近になるように利得制御信号を与えた場合にはトランジ
スタ20のエミッタ電流が微少となるため出力バイアス
V0の変動は顕著となる。例えば、常温時でエミッタ電
流が200μAの場合と5μAの場合では約0.1V変
動する。 (2)トランジスタ20のべースエミッタ間電圧VBE20
が温度依存性を有するため、出力バイアスV0が温度に
より変動する。 (3)負荷抵抗5a、5bと電源電圧端子12との間に
バイアスレベル制御用トランジスタ20を接続している
ため、出力振幅の上限値が電源電圧まで取れない。
電圧をVBE、その飽和電流をIS、エミッタ電流をIE、
絶対温度をT、ポルツマン定数をK、電子の素電化をq
とするとVBEは以下の式で近似されることが一般的に知
られている。 VBE=kt/q・In(IE/IS) 利得制御信号によりトランジスタ20のエミッタ電流が
増減することによりVBE20が変動し、特に、利得最小付
近になるように利得制御信号を与えた場合にはトランジ
スタ20のエミッタ電流が微少となるため出力バイアス
V0の変動は顕著となる。例えば、常温時でエミッタ電
流が200μAの場合と5μAの場合では約0.1V変
動する。 (2)トランジスタ20のべースエミッタ間電圧VBE20
が温度依存性を有するため、出力バイアスV0が温度に
より変動する。 (3)負荷抵抗5a、5bと電源電圧端子12との間に
バイアスレベル制御用トランジスタ20を接続している
ため、出力振幅の上限値が電源電圧まで取れない。
【0017】ここで、出力レベルの上限をV0MAXとし、
トランジスタ19bの飽和電圧VCE(sat)19b、電
源電圧をVccとすれば、V0max=VccーVCE(sat)1
9b-VBE20となる。
トランジスタ19bの飽和電圧VCE(sat)19b、電
源電圧をVccとすれば、V0max=VccーVCE(sat)1
9b-VBE20となる。
【0018】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、出力バイアスの安定化及び出力最大振
幅の向上が得られる電圧制御増幅器を提供することを目
的とする。
れたものであり、出力バイアスの安定化及び出力最大振
幅の向上が得られる電圧制御増幅器を提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の電圧制御増幅器
は、利得制御信号が入力されるトランジスタを備えた増
幅部と、その増幅部に接続される負荷抵抗と、前記増幅
部の利得の変動に伴う前記トランジスタのコレクタ電流
の変動を検知する利得変動検知手段と、前記トランジス
タと前記負荷抵抗との間に接続され、前記利得変動検知
手段によって検知されたトランジスタのコレクタ電流の
変動に基づいて、前記負荷抵抗に流れる電流を補正し、
増幅部の出力バイアスを安定化させる出力安定化手段
と、を有し、前記負荷抵抗は、電源あるいは接地に直接
に接続されており、かつ、出力バイアスにトランジスタ
のベースエミッタ間電圧が加わらないように構成されて
いる、ことを特徴とするものである。
は、利得制御信号が入力されるトランジスタを備えた増
幅部と、その増幅部に接続される負荷抵抗と、前記増幅
部の利得の変動に伴う前記トランジスタのコレクタ電流
の変動を検知する利得変動検知手段と、前記トランジス
タと前記負荷抵抗との間に接続され、前記利得変動検知
手段によって検知されたトランジスタのコレクタ電流の
変動に基づいて、前記負荷抵抗に流れる電流を補正し、
増幅部の出力バイアスを安定化させる出力安定化手段
と、を有し、前記負荷抵抗は、電源あるいは接地に直接
に接続されており、かつ、出力バイアスにトランジスタ
のベースエミッタ間電圧が加わらないように構成されて
いる、ことを特徴とするものである。
【0020】本発明の電圧制御増幅器は又、入力端子に
接続される第1組のトランジスタと、その第1組のトラ
ンジスタのうち一方のトランジスタに接続され、利得制
御信号入力端子に接続される第2組のトランジスタと、
前記第1組のトランジスタのうち他方のトランジスタに
接続され、利得制御信号入力端子に接続される第3組の
トランジスタと、を備え、第2組及び第3組のトランジ
スタのうち一方のトランジスタがそれぞれ出力端子に接
続される増幅部と、その増幅部の第2組及び第3組のト
ランジスタの一方のトランジスタにそれぞれ接続される
負荷抵抗と、前記増幅部の第1組のトランジスタに接続
される定電流源と、前記増幅部の第2組及び第3組のト
ランジスタの他方のトランジスタに接続され、前記増幅
部の利得の変動に伴う第2組及び第3組の他方のトラン
ジスタのコレクタ電流の変動を検知する利得変動検知手
段と、前記増幅部の第2組及び第3組のトランジスタの
一方のトランジスタと前記負荷抵抗との間に接続され、
前記利得変動検知手段によって検知されたトランジスタ
のコレクタ電流の変動に基づいて、前記負荷抵抗に流れ
る電流を補正し、増幅部の出力バイアスを安定化させる
出力安定化手段と、を有し、前記負荷抵抗は、電源ある
いは接地に直接に接続されており、かつ、出力バイアス
にトランジスタのベースエミッタ間電圧が加わらないよ
うに構成されている、ことを特徴とするものである。
接続される第1組のトランジスタと、その第1組のトラ
ンジスタのうち一方のトランジスタに接続され、利得制
御信号入力端子に接続される第2組のトランジスタと、
前記第1組のトランジスタのうち他方のトランジスタに
接続され、利得制御信号入力端子に接続される第3組の
トランジスタと、を備え、第2組及び第3組のトランジ
スタのうち一方のトランジスタがそれぞれ出力端子に接
続される増幅部と、その増幅部の第2組及び第3組のト
ランジスタの一方のトランジスタにそれぞれ接続される
負荷抵抗と、前記増幅部の第1組のトランジスタに接続
される定電流源と、前記増幅部の第2組及び第3組のト
ランジスタの他方のトランジスタに接続され、前記増幅
部の利得の変動に伴う第2組及び第3組の他方のトラン
ジスタのコレクタ電流の変動を検知する利得変動検知手
段と、前記増幅部の第2組及び第3組のトランジスタの
一方のトランジスタと前記負荷抵抗との間に接続され、
前記利得変動検知手段によって検知されたトランジスタ
のコレクタ電流の変動に基づいて、前記負荷抵抗に流れ
る電流を補正し、増幅部の出力バイアスを安定化させる
出力安定化手段と、を有し、前記負荷抵抗は、電源ある
いは接地に直接に接続されており、かつ、出力バイアス
にトランジスタのベースエミッタ間電圧が加わらないよ
うに構成されている、ことを特徴とするものである。
【0021】上記利得変動検知手段は、増幅部の第2組
及び第3組のトランジスタの他方のトランジスタに接続
される第1のトランジスタと、出力安定化手段に接続さ
れる第2のトランジスタとを備え、第1のトランジスタ
のベースが第2のトランジスタのベースに接続されるカ
レントミラー回路を有してもよい。
及び第3組のトランジスタの他方のトランジスタに接続
される第1のトランジスタと、出力安定化手段に接続さ
れる第2のトランジスタとを備え、第1のトランジスタ
のベースが第2のトランジスタのベースに接続されるカ
レントミラー回路を有してもよい。
【0022】上記出力安定化手段は、利得変動検知手段
に接続される第3のトランジスタと、増幅部の第2組の
トランジスタの一方のトランジスタと負荷抵抗との間に
接続される第4のトランジスタと、増幅部の第3組のト
ランジスタの一方のトランジスタと負荷抵抗との間に接
続される第5のトランジスタと、を備え、第3のトラン
ジスタのベース、第4のトランジスタのベース及び第5
のトランジスタのベースが互いに接続されるカレントミ
ラー回路を有してもよい。
に接続される第3のトランジスタと、増幅部の第2組の
トランジスタの一方のトランジスタと負荷抵抗との間に
接続される第4のトランジスタと、増幅部の第3組のト
ランジスタの一方のトランジスタと負荷抵抗との間に接
続される第5のトランジスタと、を備え、第3のトラン
ジスタのベース、第4のトランジスタのベース及び第5
のトランジスタのベースが互いに接続されるカレントミ
ラー回路を有してもよい。
【0023】出力安定化手段は、定電流源に接続され、
その定電流源と出力安定化手段との間に利得変動検知手
段が接続されてもよい。
その定電流源と出力安定化手段との間に利得変動検知手
段が接続されてもよい。
【0024】増幅部の端子は接地され、負荷抵抗の端子
は電源電圧端子に接続されてもよく、逆に、増幅部の端
子は電源電圧端子に接続され、負荷抵抗の端子は接地さ
れてもよい。
は電源電圧端子に接続されてもよく、逆に、増幅部の端
子は電源電圧端子に接続され、負荷抵抗の端子は接地さ
れてもよい。
【0025】本発明によれば、バイアスレベル制御用の
トランジスタを用いることなく、負荷抵抗に流れる電流
を補正することによって、増幅部の出力バイアスを安定
化させることができる。
トランジスタを用いることなく、負荷抵抗に流れる電流
を補正することによって、増幅部の出力バイアスを安定
化させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態に係る電圧制御増幅器を示す回路図である。
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態に係る電圧制御増幅器を示す回路図である。
【0027】図1を参照すると、npn型のトランジス
タ3a、3bからなる第1組のトランジスタ、npn型
のトランジスタ3c、3dからなる第2組のトランジス
タ及びnpn型のトランジスタ3e、3fからなる第3
組のトランジスタによってエミッタ結合型差動増幅器を
構成している。この差動増幅器と、抵抗4、抵抗5a、
5b及び定電流源6a、6bとから増幅回路25を構成
している。
タ3a、3bからなる第1組のトランジスタ、npn型
のトランジスタ3c、3dからなる第2組のトランジス
タ及びnpn型のトランジスタ3e、3fからなる第3
組のトランジスタによってエミッタ結合型差動増幅器を
構成している。この差動増幅器と、抵抗4、抵抗5a、
5b及び定電流源6a、6bとから増幅回路25を構成
している。
【0028】トランジスタ3cと3fのコレクタはpn
p型のトランジスタ8bのコレクタに接続される。ま
た、抵抗5a、5bは電源電圧端子12に接続される。
p型のトランジスタ8bのコレクタに接続される。ま
た、抵抗5a、5bは電源電圧端子12に接続される。
【0029】トランジスタ8bのエミッタは抵抗7bを
介して電源電圧端子12に接続され、ベースはそのコレ
クタに接続される。pnp型のトランジスタ8aのエミ
ッタは抵抗7aを介して電源電圧端子12に接続され、
ベースはトランジスタ8bのべースに接続され、コレク
タは定電流源11とnpn型のトランジスタ10aのコ
レクタとべースに接続される。トランジスタ8a、8b
と抵抗7a、7bとからカレントミラー回路30(利得
変動検知手段)を構成している。定電流源11の他方の
端子は電源電圧端子12に接続される。
介して電源電圧端子12に接続され、ベースはそのコレ
クタに接続される。pnp型のトランジスタ8aのエミ
ッタは抵抗7aを介して電源電圧端子12に接続され、
ベースはトランジスタ8bのべースに接続され、コレク
タは定電流源11とnpn型のトランジスタ10aのコ
レクタとべースに接続される。トランジスタ8a、8b
と抵抗7a、7bとからカレントミラー回路30(利得
変動検知手段)を構成している。定電流源11の他方の
端子は電源電圧端子12に接続される。
【0030】トランジスタ10aのエミッタは抵抗9a
を介して接地される。npn型のトランジスタ10bの
コレクタは増幅回路25のトランジスタ3dのコレクタ
並びに抵抗5aに接続され、トランジスタ10bのエミ
ッタは抵抗9bを介して接地される。npn型のトラン
ジスタ10cのコレクタは増幅回路25のトランジスタ
3eのコレクタ並びに抵抗5bに接続される。トランジ
スタ10cのエミッタは抵抗9cを介して接地される。
トランジスタ10bとトランジスタ10cのべースはト
ランジスタ10aのべースにそれぞれ接続される。トラ
ンジスタ10a、10b、10c、抵抗9a、9b、9
cとからカレントミラー回路40(出力安定化手段)を
構成している。
を介して接地される。npn型のトランジスタ10bの
コレクタは増幅回路25のトランジスタ3dのコレクタ
並びに抵抗5aに接続され、トランジスタ10bのエミ
ッタは抵抗9bを介して接地される。npn型のトラン
ジスタ10cのコレクタは増幅回路25のトランジスタ
3eのコレクタ並びに抵抗5bに接続される。トランジ
スタ10cのエミッタは抵抗9cを介して接地される。
トランジスタ10bとトランジスタ10cのべースはト
ランジスタ10aのべースにそれぞれ接続される。トラ
ンジスタ10a、10b、10c、抵抗9a、9b、9
cとからカレントミラー回路40(出力安定化手段)を
構成している。
【0031】1aと1bは正と負の利得制御信号入力端
子であり、それぞれ、トランジスタ3c、3fのベー
ス、トランジスタ3d及び3eのベースに接続される。
子であり、それぞれ、トランジスタ3c、3fのベー
ス、トランジスタ3d及び3eのベースに接続される。
【0032】1c、1dは正と負の信号入力端子であ
り、それぞれ、トランジスタ3aのベース、トランジス
タ3bのベースに接続される。
り、それぞれ、トランジスタ3aのベース、トランジス
タ3bのベースに接続される。
【0033】2a、2bは正と負の信号出力端子であ
り、それぞれ、抵抗5bとトランジスタ3eのコレク
タ、抵抗5aとトランジスタ3dのコレクタに接続され
る。
り、それぞれ、抵抗5bとトランジスタ3eのコレク
タ、抵抗5aとトランジスタ3dのコレクタに接続され
る。
【0034】次に、本発明の第1の実施の形態に係る電
圧制御増幅器の動作を説明する。利得制御入力端子1b
の電圧を高くした場合、トランジスタ3d、3eのコレ
クタ電流が増加し、トランジスタ3cとトランジスタ3
fのコレクタ電流が減少するため、抵抗5a、5bに流
れる電流が増加し利得が増加する。また、抵抗5a、5
bに流れる電流が増加することにより抵抗5a、5bで
の電圧降下が増加し、出力バイアスレベルは低下する。
圧制御増幅器の動作を説明する。利得制御入力端子1b
の電圧を高くした場合、トランジスタ3d、3eのコレ
クタ電流が増加し、トランジスタ3cとトランジスタ3
fのコレクタ電流が減少するため、抵抗5a、5bに流
れる電流が増加し利得が増加する。また、抵抗5a、5
bに流れる電流が増加することにより抵抗5a、5bで
の電圧降下が増加し、出力バイアスレベルは低下する。
【0035】一方、トランジスタ3cとトランジスタ3
fの電流が減少することによりトランジスタ10aのコ
レクタ電流が減少するためトランジスタ10b、10c
のコレクタ電流が減少し抵抗5a、5bでの電圧降下を
打ち消し出力バイアスレベルをー定にする。
fの電流が減少することによりトランジスタ10aのコ
レクタ電流が減少するためトランジスタ10b、10c
のコレクタ電流が減少し抵抗5a、5bでの電圧降下を
打ち消し出力バイアスレベルをー定にする。
【0036】利得制御信号入力端子1bの電圧を低くし
た場合には、トランジスタ3d、3eのコレクタ電流が
減少し、トランジスタ3cとトランジスタ3fのコレク
タ電流が増加するため、抵抗5a、5bに流れる電流が
減少し利得が低下する。また、抵抗5a、5bに流れる
電流が減少することにより抵抗5a、5bでの電圧降下
が低下し、出力バイアスレベルは増加する。
た場合には、トランジスタ3d、3eのコレクタ電流が
減少し、トランジスタ3cとトランジスタ3fのコレク
タ電流が増加するため、抵抗5a、5bに流れる電流が
減少し利得が低下する。また、抵抗5a、5bに流れる
電流が減少することにより抵抗5a、5bでの電圧降下
が低下し、出力バイアスレベルは増加する。
【0037】一方、トランジスタ3cとトランジスタ3
fの電流が増加することによりトランジスタ10aのコ
レクタ電流が増加するためトランジスタ10b、10c
のコレクタ電流が増加し抵抗5a、5bでの電圧降下を
打ち消し出力バイアスレベルをー定にする。
fの電流が増加することによりトランジスタ10aのコ
レクタ電流が増加するためトランジスタ10b、10c
のコレクタ電流が増加し抵抗5a、5bでの電圧降下を
打ち消し出力バイアスレベルをー定にする。
【0038】いま、トランジスタ8a、8bのトランジ
スタサイズを8a:8b=1:2、抵抗7a、7bの抵
抗値を7a:7b=2:1とすることによりトランジス
タ8a、8bのコレクタ電流Ic8a、Ic8bの電流比はI
c8a:Ic8b=1:2となる。出力端子2a、2bの出力
バイアスレベルをV0とし、定電流源6a、6bの電流
をI0、定電流源11の電流をIB、抵抗5a、5bの抵
抗値をRL、トランジスタ3cとトランジスタ3fのコ
レクタ電流をI1、電源電圧端子12の電圧をVccとす
れば、トランジスタ8aのコレクタ電流はI1となるの
で、トランジスタ10aのコレクタ電流はIB+I1とな
るためトランジスタ10b、10cのコレクタ電流もI
B+I1となる。
スタサイズを8a:8b=1:2、抵抗7a、7bの抵
抗値を7a:7b=2:1とすることによりトランジス
タ8a、8bのコレクタ電流Ic8a、Ic8bの電流比はI
c8a:Ic8b=1:2となる。出力端子2a、2bの出力
バイアスレベルをV0とし、定電流源6a、6bの電流
をI0、定電流源11の電流をIB、抵抗5a、5bの抵
抗値をRL、トランジスタ3cとトランジスタ3fのコ
レクタ電流をI1、電源電圧端子12の電圧をVccとす
れば、トランジスタ8aのコレクタ電流はI1となるの
で、トランジスタ10aのコレクタ電流はIB+I1とな
るためトランジスタ10b、10cのコレクタ電流もI
B+I1となる。
【0039】一方、トランジスタ3dと3eのコレクタ
電流はI0ーI1であるので、抵抗5a、5bを流れる電
流はI0+IBとなる。従って、 V0=VccーRL(I0+IB) となり、利得制御信号とは無関係に出力バイアスレベル
はー定となる。出力レベルの上限をV0maxとすれば、 V0max=VccーRL・IB となる。トランジスタのべースエミッタ間電圧VBEは通
常0.7V程度であるので、RLとIBの組み合わせに
より従来よりも大きなV0maxを得ることが可能である。
電流はI0ーI1であるので、抵抗5a、5bを流れる電
流はI0+IBとなる。従って、 V0=VccーRL(I0+IB) となり、利得制御信号とは無関係に出力バイアスレベル
はー定となる。出力レベルの上限をV0maxとすれば、 V0max=VccーRL・IB となる。トランジスタのべースエミッタ間電圧VBEは通
常0.7V程度であるので、RLとIBの組み合わせに
より従来よりも大きなV0maxを得ることが可能である。
【0040】図2は、本発明の第2の実施の形態に係る
電圧制御増幅器を示す回路図である。図2に示すよう
に、第2の実施の形態では、第1の実施の形態のトラン
ジスタにおいて、npn型のトランジスタをpnp型の
トランジスタに置き換え、pnp型のトランジスタをn
pn型のトランジスタに置き換え、電源電圧端子と接地
の位置を置き換えた構成となっている。
電圧制御増幅器を示す回路図である。図2に示すよう
に、第2の実施の形態では、第1の実施の形態のトラン
ジスタにおいて、npn型のトランジスタをpnp型の
トランジスタに置き換え、pnp型のトランジスタをn
pn型のトランジスタに置き換え、電源電圧端子と接地
の位置を置き換えた構成となっている。
【0041】すなわち、トランジスタ3a、3b、3
c、3d、3e、3f、10a、10b、10cは、p
np型であり、トランジスタ8a、8bはnpn型であ
る。また、定電流源6a、6b、抵抗9a、9b、9c
は、電源電圧端子12に接続され、抵抗5a、5b、7
a、7b、定電流源11は接地される。
c、3d、3e、3f、10a、10b、10cは、p
np型であり、トランジスタ8a、8bはnpn型であ
る。また、定電流源6a、6b、抵抗9a、9b、9c
は、電源電圧端子12に接続され、抵抗5a、5b、7
a、7b、定電流源11は接地される。
【0042】第2の実施の形態の動作は、第1の実施の
形態の動作と同様である。
形態の動作と同様である。
【0043】図3は、本発明の第3の実施の形態に係る
電圧制御増幅器を示す回路図である。図3を参照する
と、npn型のトランジスタ17aのべースとコレクタ
が接続され、エミッタは抵抗18aを介して接地され
る。npn型のトランジスタ17bのコレクタは、トラ
ンジスタ3aのエミッタと抵抗4に接続され、エミッタ
は抵抗18bを介して接地される。npn型のトランジ
スタ17cのコレクタは、トランジスタ3bのエミッタ
と抵抗4に接続され、エミッタは抵抗18cを介して接
地される。トランジスタ17bとトランジスタ17cの
べースはトランジスタ17aのべースに接続される。こ
れらトランジスタ17a、17b、17c、抵抗18
a、18b、18cとから定電流源回路45を構成して
いる。
電圧制御増幅器を示す回路図である。図3を参照する
と、npn型のトランジスタ17aのべースとコレクタ
が接続され、エミッタは抵抗18aを介して接地され
る。npn型のトランジスタ17bのコレクタは、トラ
ンジスタ3aのエミッタと抵抗4に接続され、エミッタ
は抵抗18bを介して接地される。npn型のトランジ
スタ17cのコレクタは、トランジスタ3bのエミッタ
と抵抗4に接続され、エミッタは抵抗18cを介して接
地される。トランジスタ17bとトランジスタ17cの
べースはトランジスタ17aのべースに接続される。こ
れらトランジスタ17a、17b、17c、抵抗18
a、18b、18cとから定電流源回路45を構成して
いる。
【0044】トランジスタ3a、3bの組み、トランジ
スタ3c、3dの組み、トランジスタ3e、3fの組み
がそれぞれエミッタ結合型差動増幅器を構成しており、
このエミッタ結合型差動増幅器、抵抗4、5a、5b及
びトランジスタ17a、17b、17c、抵抗18a、
18b、18cから構成される定電流源回路45とから
増幅回路46を構成している。
スタ3c、3dの組み、トランジスタ3e、3fの組み
がそれぞれエミッタ結合型差動増幅器を構成しており、
このエミッタ結合型差動増幅器、抵抗4、5a、5b及
びトランジスタ17a、17b、17c、抵抗18a、
18b、18cから構成される定電流源回路45とから
増幅回路46を構成している。
【0045】トランジスタ3cと3fのコレクタはトラ
ンジスタ8bのコレクタに接続される。トランジスタ8
bのエミッタは抵抗7bを介して電源電圧端子12に接
続され、ベースはそのコレクタに接続される。トランジ
スタ8aのエミッタは抵抗7aを介して電源電圧端子1
2に接続され、ベースはトランジスタ8bのべースに接
続され、コレクタはトランジスタ13cのコレクタとト
ランジスタ10aのコレクタとベースに接続される。ト
ランジスタ8a、8bと抵抗7a、7bとからカレント
ミラー回路30を構成している。
ンジスタ8bのコレクタに接続される。トランジスタ8
bのエミッタは抵抗7bを介して電源電圧端子12に接
続され、ベースはそのコレクタに接続される。トランジ
スタ8aのエミッタは抵抗7aを介して電源電圧端子1
2に接続され、ベースはトランジスタ8bのべースに接
続され、コレクタはトランジスタ13cのコレクタとト
ランジスタ10aのコレクタとベースに接続される。ト
ランジスタ8a、8bと抵抗7a、7bとからカレント
ミラー回路30を構成している。
【0046】トランジスタ10aのエミッタは抵抗9a
を介して接地される。トランジスタ10bのコレクタは
増幅回路46を構成するトランジスタ3dのコレクタ並
びに抵抗5aに接続され、トランジスタ10bのエミッ
タは抵抗9bを介して接地される。トランジスタ10c
のコレクタは増幅回路46を構成するトランジスタ3e
のコレクタ並びに抵抗5bに接続される。トランジスタ
10cのエミッタは抵抗9cを介して接地される。トラ
ンジスタ10bとトランジスタ10cのべースはトラン
ジスタ10aのべースにそれぞれ接続される。トランジ
スタ10a、10b、10c、抵抗9a、9b、9cと
からカレントミラー回路40を構成している。
を介して接地される。トランジスタ10bのコレクタは
増幅回路46を構成するトランジスタ3dのコレクタ並
びに抵抗5aに接続され、トランジスタ10bのエミッ
タは抵抗9bを介して接地される。トランジスタ10c
のコレクタは増幅回路46を構成するトランジスタ3e
のコレクタ並びに抵抗5bに接続される。トランジスタ
10cのエミッタは抵抗9cを介して接地される。トラ
ンジスタ10bとトランジスタ10cのべースはトラン
ジスタ10aのべースにそれぞれ接続される。トランジ
スタ10a、10b、10c、抵抗9a、9b、9cと
からカレントミラー回路40を構成している。
【0047】基準電源回路16の出力端子は抵抗15を
介して接地される。トランジスタ13aのコレクタとべ
−スが接続され、かつ、基準電源回路16の出力端子と
抵抗15に接続される。トランジスタ13aのエミッタ
は抵抗14aを介して電源電圧端子12に接続される。
トランジスタ13bのエミッタは抵抗14bを介して電
源電圧端子12に接続される。トランジスタ13cのエ
ミッタは抵抗14cを介して電源電圧端子12に接続さ
れ、トランジスタ13bとトランジスタ13cのべース
はトランジスタ13aのべースに接続される。トランジ
スタ13a、13b、13c、抵抗14a、14b、1
4c、基準電源回路16及び抵抗15とから定電流源回
路47を構成している。
介して接地される。トランジスタ13aのコレクタとべ
−スが接続され、かつ、基準電源回路16の出力端子と
抵抗15に接続される。トランジスタ13aのエミッタ
は抵抗14aを介して電源電圧端子12に接続される。
トランジスタ13bのエミッタは抵抗14bを介して電
源電圧端子12に接続される。トランジスタ13cのエ
ミッタは抵抗14cを介して電源電圧端子12に接続さ
れ、トランジスタ13bとトランジスタ13cのべース
はトランジスタ13aのべースに接続される。トランジ
スタ13a、13b、13c、抵抗14a、14b、1
4c、基準電源回路16及び抵抗15とから定電流源回
路47を構成している。
【0048】1aと1bは正と負の利得制御信号入力端
子であり、それぞれ、トランジスタ3c、3fのベー
ス、トランジスタ3d及び3eのベースに接続される。
子であり、それぞれ、トランジスタ3c、3fのベー
ス、トランジスタ3d及び3eのベースに接続される。
【0049】1c、1dは正と負の信号入力端子であ
り、それぞれ、トランジスタ3aのベース、トランジス
タ3bのベースに接続される。
り、それぞれ、トランジスタ3aのベース、トランジス
タ3bのベースに接続される。
【0050】2a、2bは正と負の信号出力端子であ
り、それぞれ、抵抗5bとトランジスタ3eのコレク
タ、抵抗5aとトランジスタ3dのコレクタに接続され
る。
り、それぞれ、抵抗5bとトランジスタ3eのコレク
タ、抵抗5aとトランジスタ3dのコレクタに接続され
る。
【0051】次に、本発明の第3の実施の形態に係る電
圧制御増幅器の動作を説明する。
圧制御増幅器の動作を説明する。
【0052】いま、トランジスタ8a、8bのトランジ
スタサイズを8a:8b=1:2、抵抗7a、7bの抵
抗値を7a:7b=2:1とすることによりトランジス
タ8a、 8bのコレクタ電流Ic8a、Ic8bの電流比は
Ic8a:Ic8b=1:2 となる。出力端子2a、2bの
出力バイアスレベルをV0とし、定電流源6a、6bの
電流をI0、定電流源11の電流をIB、抵抗5a、5b
の抵抗値をRL、 抵抗15の抵抗値をR0、トランジス
タ3cとトランジスタ3fのコレクタ電流をI1、電源
電圧端子12の電圧をVcc、基準電源回路16の出力電
圧をVREFとする。
スタサイズを8a:8b=1:2、抵抗7a、7bの抵
抗値を7a:7b=2:1とすることによりトランジス
タ8a、 8bのコレクタ電流Ic8a、Ic8bの電流比は
Ic8a:Ic8b=1:2 となる。出力端子2a、2bの
出力バイアスレベルをV0とし、定電流源6a、6bの
電流をI0、定電流源11の電流をIB、抵抗5a、5b
の抵抗値をRL、 抵抗15の抵抗値をR0、トランジス
タ3cとトランジスタ3fのコレクタ電流をI1、電源
電圧端子12の電圧をVcc、基準電源回路16の出力電
圧をVREFとする。
【0053】基準電源回路としてバンドギャップレギュ
レータ等の温度変化に対して安定した回路を使用した場
合、抵抗15の電流IR15はIR15=VREF/R15とな
る。トランジスタ13aと13b、13aと13cのト
ランジスタサイズを13a:13b=1:X、13a:
13c=1:Yとし、抵抗14aと14b、14aと1
4cの抵抗比を14a:14b=X:1、14a:14
c=Y:1とするとトランジスタ13b、13cのコレ
クタ電流Ic13b、Ic13cはトランジスタ13aのコレク
タ電流Ic13aのそれぞれX倍、Y倍となり、Ic13b=X
・Ic13a、Ic13c=Y・IC13aとなるので、出力バイア
スV0は V0=VccーVREF(X+Y)RL/R0 となり、X、Yは定数でありVREFは温度変化に対して
安定な電圧であるので、V0は利得制御信号とは無関係
に出力バイアスレベルはー定となる。出力レベルの上限
をV0MAXとすれば、 V0MAX=VccーVREF・RL/R0 となる。
レータ等の温度変化に対して安定した回路を使用した場
合、抵抗15の電流IR15はIR15=VREF/R15とな
る。トランジスタ13aと13b、13aと13cのト
ランジスタサイズを13a:13b=1:X、13a:
13c=1:Yとし、抵抗14aと14b、14aと1
4cの抵抗比を14a:14b=X:1、14a:14
c=Y:1とするとトランジスタ13b、13cのコレ
クタ電流Ic13b、Ic13cはトランジスタ13aのコレク
タ電流Ic13aのそれぞれX倍、Y倍となり、Ic13b=X
・Ic13a、Ic13c=Y・IC13aとなるので、出力バイア
スV0は V0=VccーVREF(X+Y)RL/R0 となり、X、Yは定数でありVREFは温度変化に対して
安定な電圧であるので、V0は利得制御信号とは無関係
に出力バイアスレベルはー定となる。出力レベルの上限
をV0MAXとすれば、 V0MAX=VccーVREF・RL/R0 となる。
【0054】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、バイアスレベル制御用
のトランジスタを用いることなく、負荷抵抗に流れる電
流を補正することによって、増幅部の出力バイアスを安
定化させることができるので、利得制御信号入力端子の
電圧が大きい場合であっても、出力バイアスを一定にす
ることができる。
のトランジスタを用いることなく、負荷抵抗に流れる電
流を補正することによって、増幅部の出力バイアスを安
定化させることができるので、利得制御信号入力端子の
電圧が大きい場合であっても、出力バイアスを一定にす
ることができる。
【0056】また、バイアスレベル制御用のトランジス
タを用いないので、温度が変動しても、出力バイアスを
ー定にすることができる。
タを用いないので、温度が変動しても、出力バイアスを
ー定にすることができる。
【0057】さらに、電源電圧端子と負荷抵抗の間にト
ランジスタ等の素子を挿入しないので、出力レベルの上
限を従来より大きく取れ、出力振幅を大きく取ることが
できる。
ランジスタ等の素子を挿入しないので、出力レベルの上
限を従来より大きく取れ、出力振幅を大きく取ることが
できる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電圧制御増幅
器を示す回路図である。
器を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る電圧制御増幅
器を示す回路図である。
器を示す回路図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る電圧制御増幅
器を示す回路図である。
器を示す回路図である。
【図4】従来の電圧制御増幅器を示す回路図である。
1a、1b:利得制御信号入力端子 1c、1d:信号入力端子 2a、2b:信号出力端子 3a〜3f:トランジスタ 8a、8b:トランジスタ 10a〜10c:トランジスタ 13a〜13c:トランジスタ 17a〜17c:トランジスタ 4:抵抗 5a、5b:抵抗 7a、7b:抵抗 9a〜9c:抵抗 14a〜14c:抵抗 15:抵抗 18a〜18c:抵抗 6a、6b:定電流源 11:定電流源 12:電源電圧端子 16:基準電源回路
Claims (7)
- 【請求項1】利得制御信号が入力されるトランジスタを
備えた増幅部と、 その増幅部に接続される負荷抵抗と、 前記増幅部の利得の変動に伴う前記トランジスタのコレ
クタ電流の変動を検知する利得変動検知手段と、 前記トランジスタと前記負荷抵抗との間に接続され、前
記利得変動検知手段によって検知されたトランジスタの
コレクタ電流の変動に基づいて、前記負荷抵抗に流れる
電流を補正し、増幅部の出力バイアスを安定化させる出
力安定化手段と、を有し、 前記負荷抵抗は、電源あるいは接地に直接に接続されて
おり、かつ、出力バイアスにトランジスタのベースエミ
ッタ間電圧が加わらないように構成されている、 ことを特徴とする電圧制御増幅器。 - 【請求項2】入力端子に接続される第1組のトランジス
タと、その第1組のトランジスタのうち一方のトランジ
スタに接続され、利得制御信号入力端子に接続される第
2組のトランジスタと、前記第1組のトランジスタのう
ち他方のトランジスタに接続され、利得制御信号入力端
子に接続される第3組のトランジスタと、を備え、第2
組及び第3組のトランジスタのうち一方のトランジスタ
がそれぞれ出力端子に接続される増幅部と、 その増幅部の第2組及び第3組のトランジスタの一方の
トランジスタにそれぞれ接続される負荷抵抗と、 前記増幅部の第1組のトランジスタに接続される定電流
源と、 前記増幅部の第2組及び第3組のトランジスタの他方の
トランジスタに接続され、前記増幅部の利得の変動に伴
う第2組及び第3組の他方のトランジスタのコレクタ電
流の変動を検知する利得変動検知手段と、 前記増幅部の第2組及び第3組のトランジスタの一方の
トランジスタと前記負荷抵抗との間に接続され、前記利
得変動検知手段によって検知されたトランジスタのコレ
クタ電流の変動に基づいて、前記負荷抵抗に流れる電流
を補正し、増幅部の出力バイアスを安定化させる出力安
定化手段と、を有し、 前記負荷抵抗は、電源あるいは接地に直接に接続されて
おり、かつ、出力バイアスにトランジスタのベースエミ
ッタ間電圧が加わらないように構成されている、 ことを特徴とする電圧制御増幅器。 - 【請求項3】前記利得変動検知手段は、前記増幅部の第
2組及び第3組のトランジスタの他方のトランジスタに
接続される第1のトランジスタと、前記出力安定化手段
に接続される第2のトランジスタとを備え、前記第1の
トランジスタのベースが第2のトランジスタのベースに
接続されるカレントミラー回路を有することを特徴とす
る請求項2に記載の電圧制御増幅器。 - 【請求項4】前記出力安定化手段は、前記利得変動検知
手段に接続される第3のトランジスタと、前記増幅部の
第2組のトランジスタの一方のトランジスタと前記負荷
抵抗との間に接続される第4のトランジスタと、前記増
幅部の第3組のトランジスタの一方のトランジスタと前
記負荷抵抗との間に接続される第5のトランジスタと、
を備え、第3のトランジスタのベース、第4のトランジ
スタのベース及び第5のトランジスタのベースが互いに
接続されるカレントミラー回路を有することを特徴とす
る請求項2又は3のいずれか1つの項に記載の電圧制御
増幅器。 - 【請求項5】前記出力安定化手段は、定電流源に接続さ
れ、その定電流源と前記出力安定化手段との間に前記利
得変動検知手段が接続されることを特徴とする請求項1
乃至4のいずれか1つの項に記載の電圧制御増幅器。 - 【請求項6】前記増幅部の端子は接地され、前記負荷抵
抗の端子は電源電圧端子に接続される、ことを特徴とす
る請求項1乃至5のいずれか1つの項に記載の電圧制御
装置。 - 【請求項7】前記増幅部の端子は電源電圧端子に接続さ
れ、前記負荷抵抗の端子は接地される、ことを特徴とす
る請求項1乃至5のいずれか1つの項に記載の電圧制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27878597A JP3255226B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 電圧制御増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27878597A JP3255226B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 電圧制御増幅器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11122061A JPH11122061A (ja) | 1999-04-30 |
JP3255226B2 true JP3255226B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=17602154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27878597A Expired - Fee Related JP3255226B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 電圧制御増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3255226B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003298368A (ja) | 2002-04-03 | 2003-10-17 | Mitsubishi Electric Corp | 増幅回路 |
-
1997
- 1997-10-13 JP JP27878597A patent/JP3255226B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11122061A (ja) | 1999-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6155288B2 (ja) | ||
US6879214B2 (en) | Bias circuit with controlled temperature dependence | |
JP2542623B2 (ja) | カレントミラ−回路 | |
US5140181A (en) | Reference voltage source circuit for a Darlington circuit | |
JP3255226B2 (ja) | 電圧制御増幅器 | |
JP2644191B2 (ja) | バッファアンプ | |
US5119041A (en) | High gain differential current amplifier having a low output voltage | |
JP2897515B2 (ja) | 電圧電流変換回路 | |
JPH0379123A (ja) | 定電流源回路 | |
JP2532900Y2 (ja) | リミッタ回路 | |
JP3105716B2 (ja) | カレントミラー回路 | |
JP2623954B2 (ja) | 利得可変増幅器 | |
JPH0643951A (ja) | 電流制限回路 | |
JP2614272B2 (ja) | フィルター回路 | |
JPS6167310A (ja) | Agc増幅回路 | |
JP2830516B2 (ja) | 電流比較器 | |
JP2503887B2 (ja) | 利得可変回路 | |
JPH0326670Y2 (ja) | ||
JP3349334B2 (ja) | 差動増幅器 | |
JPH06236219A (ja) | 定電流回路 | |
US20040239410A1 (en) | Current source/sink with high output impedance using bipolar transistors | |
JPH0115224Y2 (ja) | ||
JP3294355B2 (ja) | 電流源回路 | |
JPH06260925A (ja) | レベルシフト回路 | |
JPH08172324A (ja) | ゲイン可変差動増幅器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |