JPH08172324A - ゲイン可変差動増幅器 - Google Patents

ゲイン可変差動増幅器

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JPH08172324A
JPH08172324A JP31281094A JP31281094A JPH08172324A JP H08172324 A JPH08172324 A JP H08172324A JP 31281094 A JP31281094 A JP 31281094A JP 31281094 A JP31281094 A JP 31281094A JP H08172324 A JPH08172324 A JP H08172324A
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JP
Japan
Prior art keywords
constant current
current source
collector
transistor
differential amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31281094A
Other languages
English (en)
Inventor
Riyuusuke Horibe
隆介 堀邊
Hiroyuki Miyaji
博幸 宮地
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP31281094A priority Critical patent/JPH08172324A/ja
Publication of JPH08172324A publication Critical patent/JPH08172324A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 差動増幅器ゲインと出力動作点を独立に設定
することが可能なゲイン可変差動増幅器を提供すること
を目的とする。 【構成】 各々のベースを差動入力としコレクタを差動
出力とするエミッタが共通である対のトランジスタ3
a、3bと、前記2つのトランジスタ3a、3bの各々
のコレクタと定電位レベルの間に接続される負荷抵抗器
5a、5bと、前記2つのトランジスタ3a、3bの共
通するエミッタに接続される第1の定電流源4と、前記
第1の定電流源4の2分の1の電流量でトランジスタ3
a、3bのコレクタに接続される第2の定電流源6a、
6bと、トランジスタ3a、3bのコレクタに接続され
る第3の定電流源7a、7bとで構成され、第1の定電
流源4および第2の定電流源6a、6bによりアンプゲ
インが決定し、第3の定電流源7a、7bと負荷抵抗器
5a、5bにより出力動作点が決定するゲイン可変差動
増幅器の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲイン設定とは独立に
出力動作点の設定が可能なゲイン可変差動増幅器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的な差動増幅器としては、たとえば
図3に示すようなものがある。この図3において1a、
1bは入力端子、2a、2bは出力端子を示す。入力端
子1a、1bはトランジスタ3a、3bのベースに接続
される。トランジスタ3a、3bのエミッタは互いに接
続されており、ここには定電流値2・I1である定電流
源4が接続される。トランジスタ3a、3bのコレクタ
はそれぞれ抵抗値がR1である負荷抵抗5a、5bを介
して電源電圧Vccに接続される。
【0003】この場合、差動増幅器の小信号入力時のゲ
インは定電流源4の定電流値と負荷抵抗5a、5bの抵
抗値の積に比例し、抵抗値を一定とすれば定電流値によ
りゲインをコントロールすることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記構成において、出
力動作点は定電流源4の定電流値I1および負荷抵抗5
の抵抗値R1で決まり、Vcc−R1・I1となる。こ
こで、定電流値I1の値を変えてゲインを変化させると
出力動作点も動いてしまう。出力ダイナミックレンジ、
後段との接続等を考えた場合、アンプゲインを変化させ
ても動作点は固定であることが望ましい。
【0005】本発明はかかる点に鑑み、差動増幅器ゲイ
ンと出力動作点を独立に設定することが可能なゲイン可
変差動増幅器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明のゲイン可変差動増幅器は、各々のベースを差
動入力としエミッタが共通であるトランジスタ対と、前
記2つのトランジスタの各々のコレクタに接続される負
荷抵抗器と、前記トランジスタ対の共通するエミッタに
接続される第1の定電流源と、前記第1の定電流源の2
分の1の電流量で前記トランジスタ対の各々のコレクタ
に接続される第2の定電流源と、前記トランジスタ対の
各々のコレクタに接続されるの第3の定電流源とで構成
されるものである。
【0007】また、本発明のゲイン可変差動増幅器は各
々のベースを差動入力とする第1のトランジスタ対と、
前記第1のトランジスタ対のエッミタ間に接続されるエ
ッミタ間抵抗器と、前記第1のトランジスタ対の各々の
コレクタに接続されるダイオード対と、前記第1のトラ
ンジスタ対の各々のエミッタに接続される第1の定電流
源とで構成される第1の差動増幅器と、さらに前記第1
のトランジスタ対の各々のコレクタ出力を各々のベース
入力とするエミッタ共通の第2のトランジスタ対と、前
記第2のトランジスタ対の各々のコレクタに接続される
負荷抵抗器と、前記第2のトランジスタ対の共通するエ
ミッタに接続される第2の定電流源と、前記第2の定電
流源の2分の1の電流量で前記第2のトランジスタ対の
各々のコレクタに接続される第3の定電流源と、前記第
2のトランジスタ対の各々のコレクタに接続されるの第
4の定電流源とで構成されるものである。
【0008】
【作用】上記構成のゲイン可変差動増幅器は、そのゲイ
ンと出力動作点を独立に設定することが可能であり、差
動増幅器のゲインを変化させても出力動作点が変化する
ことはない。
【0009】
【実施例】以下本発明のゲイン可変差動増幅器の実施例
について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】第1の実施例のゲイン可変差動増幅器につ
いて図1を用いて説明する。この図1において1a、1
bは入力端子、2a、2bは出力端子を示す。入力端子
1aと1bの電圧はVia、Vibとし、ei=Via
−Vibとする。また、出力端子2aと2bの出力端子
電圧はVoa、Vobとし、eo=Voa−Vobとす
る。前記入力端子1a、1bはトランジスタ3a、3b
のベースに接続される。トランジスタ3a、3bのエミ
ッタは互いに接続されており、ここには定電流値2・I
1である第1の定電流源4が接続される。また、トラン
ジスタ3a、3bのコレクタは抵抗値がR1である負荷
抵抗5a、5bを介して電源電圧Vccに接続される。
定電流値I1の定電流をトランジスタ3a、3bのコレ
クタに流し込み、かつ第1の定電流源4の2分の1の電
流量の第2の定電流源6a、6bがトランジスタ3a、
3bのコレクタに接続され、また定電流値I2である定
電流をトランジスタ3a、3bのコレクタから吸い取る
第3の定電流源7a、7bがトランジスタ3a、3bの
コレクタに接続されている。
【0011】つぎに上記構成の差動増幅回路の動作説明
をする。Via=Vib(ei=0)のとき、トランジ
スタ3a、3bのコレクタ電流は等しく、共にI1であ
り、負荷抵抗5には、I2なる電流が流れる。Via>
Vib(ei>0)のとき、トランジスタ3aのコレク
タ電流は増加してI1+Idとなり、一方トランジスタ
3bのコレクタ電流は減少してI1−Idとなる。ま
た、負荷抵抗5aにはI2+Id、負荷抵抗5bにはI
2−Idなる電流が流れ、電圧VoaはR1・Id減少
し、VobはR1・Id増加する。
【0012】逆にVia<Vib(ei<0)のとき、
トランジスタ3aのコレクタ電流は減少してI1−Id
となり、一方トランジスタ3bのコレクタ電流は増加し
てI1+Idとなる。また、負荷抵抗5aにはI2−I
d、負荷抵抗5bにはI2+Idなる電流が流れ、電圧
VoaはR1・Id増加し、VobはR1・Id減少す
る。
【0013】ここで小信号での差動増幅器のゲインは負
荷抵抗値R1とエッミタ抵抗値reの比で決まる。ま
た、エッミタ抵抗値はI1で決まりre=Vt/I1で
ある(ただし、Vt=26mV)。よって、差動増幅器
のゲインG=R1・I1/Vtと書くことができ、負荷
抵抗R1が固定とすれば、I1によりゲインGが決定す
ることになる。また、上に述べたei=0の場合から、
出力動作点はVcc−R1・I2となる。負荷抵抗R1
が固定とすれば、I2により出力動作点が決定する。I
1には依存しない。つまり、ゲインはI1によってコン
トロールが可能であり、また動作点はI2によりゲイン
設定とは独立に決めることができる。ただし、信号振幅
が大きくなるとreの値がトランジスタ3a、3bで違
ってくるため入出力特性が非線形となる。
【0014】第2の実施例のゲイン可変差動増幅器につ
いて図2を用いて説明する。この図2において1a、1
bは入力端子、2a、2bは出力端子を示す。入力端子
1aと1bの電圧はVia、Vibとし、ei=Via
−Vibとする。また、出力端子2aと2bの出力端子
電圧はVoa、Vobとし、eo=Voa−Vobとす
る。入力端子1a、1bはトランジスタ対12a、12
bのベースに接続される。トランジスタ12a、12b
のエミッタ間にはエミッタ間抵抗8が接続されており、
トランジスタ12a、12bのエミッタには定電流値I
3である第4の定電流源9a、9bが接続されている。
トランジスタ12a、12bのコレクタはダイオード負
荷10a、10bおよびレベルシフトダイオード11を
介して電源電圧Vccに接続される。また、トランジス
タ12a、12bのコレクタはトランジスタ対3a、3
bのベースに接続される。トランジスタ3a、3bのエ
ミッタは互いに接続されており、ここには定電流値2・
I1である第1の定電流源4が接続される。トランジス
タ3a、3bのコレクタは抵抗値がR1である負荷抵抗
5a、5bを介して電源電圧Vccに接続される。前記
第2の定電流源4の2分の1の電流量で定電流値I1の
定電流をトランジスタ3a、3bのコレクタに流し込む
第2の定電流源6a、6bがトランジスタ3a、3bの
コレクタに接続され、また定電流値I2である定電流を
トランジスタ3a、3bのコレクタから吸い取る第3の
定電流源7a、7bがトランジスタ3a、3bのコレク
タに接続されている。
【0015】つぎにこのゲイン可変差動増幅器の動作説
明をする。Via=Vib(ei=0)のとき、トラン
ジスタ12a、12bのベース−エミッタ間電圧は等し
いため、それぞれのコレクタ電流は等しくなる。よっ
て、ダイオード10a、10bに流れる電流値は等し
く、またこれに発生する電圧は等しくなるためトランジ
スタ12a、12bのコレクタ電圧は同電位となる。す
なわち、第2の対のトランジスタ3a、3bのベース電
位は同電位となるためトランジスタ3a、3bのコレク
タ電流は等しく、共にI1であり、負荷抵抗5には、I
2なる電流が流れる。
【0016】Via>Vib(ei>0)のとき、トラ
ンジスタ12a、12bのエミッタ間抵抗8にはeiの
電圧がかかるため、トランジスタ12aのエミッタから
トランジスタ12bのエミッタに向けてei/R2(=
Irとする)の電流が流れる。よって、ダイオード10
aに流れる電流はIC1(=I3+Ir)となり、ダイ
オード10bに流れる電流はIC2(=I3−Ir)と
なる。このとき、ダイオード10a両端に発生する電圧
はVda=Vt・ln(IC1/Is)(Isはトラン
ジスタの飽和電流)、ダイオード10b両端に発生する
電圧はVdb=Vt・ln(IC2/Is)(Isはト
ランジスタの飽和電流)となる。
【0017】一方、トランジスタ3a、3bのコレクタ
に流れる電流をIC3、IC4とすると、トランジスタ
3aのベース−エミッタ間電圧は、Vbea=Vt・l
n(IC3/Is)、トランジスタ3bのベース−エミ
ッタ間電圧は、Vbeb=Vt・ln(IC4/Is)
の電圧がかかっていることになる。今,Vda−Vdb
=Vbea−Vbebであるから、 Ic1/Ic2=Ic3/Ic4 Ic3=K・Ic1、 Ic4=K・Ic2 (Kは
定数) Ic3+Ic4=K(Ic1+Ic2) Ic1+Ic2=2・I3、Ic3+Ic4=2・I1
より、 K=I1/I3 また、Ic3−Ic4=K(Ic1−Ic2)であるか
ら、 eo/R1=K(ei/R2) =(I1/I3)(ei/R2) よって、差動増幅器全体のゲインは、 eo/ei=(R1・I1)/(R2・I3) となる。負荷抵抗R1、R2が固定とすれば、I1、I
3によりゲインGが決定することになる。また、上に述
べたei=0の場合から、出力動作点はVcc−R1・
I2となる。負荷抵抗R1が固定とすれば、I2により
出力動作点が決定する。I1には依存しない。つまり、
ゲインはI1、I3によってコントロールが可能であ
り、また動作点はI2によりゲイン設定とは独立に決め
ることができる。この場合は、トランジスタ12a、1
2bのコレクタ電流をPN接合の順方向電圧に置き換
え、これをトランジスタ3a、3bのベース−エミッタ
間電圧として印加するため、入出力の線形領域を広くと
ることができる。
【0018】なお、実施例1、実施例2ではNPNトラ
ンジスタを用いたが、PNPトランジスタで構成しても
構わない。
【0019】
【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなよう
に、本発明のゲイン可変差動増幅器は従来の差動増幅器
に新たに定電流源ペアを2つ追加することにより、ゲイ
ンと出力動作点を独立に設定することが可能である。そ
してゲインを可変させて使用する増幅器においても、出
力動作点を一定に保持することが可能である。
【0020】また本発明のゲイン可変差動増幅器は、エ
ミッタ間にエミッタ間抵抗を有する差動増幅器と、エミ
ッタが共通である差動増幅器とを従属接続して構成され
る差動増幅器に新たに定電流源ペアを2つ追加すること
により、ゲインと出力動作点を独立に設定することが可
能である。そしてゲインを可変させて使用する増幅器に
おいても、出力動作点を一定に保持することが可能であ
る。また、入出力の線形領域を広くとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のゲイン可変差動増幅器
の回路図
【図2】本発明の第2の実施例のゲイン可変差動増幅器
の回路図
【図3】従来の代表的な差動増幅器の回路
【符号の説明】
1a、1b 入力端子 2a、2b 出力端子 3a、3b 第1のトランジスタ対 4 電流量が2・I1の第1の定電流源 5a、5b 負荷抵抗 6a、6b 電流量がI1の第2の定電流源 7a、7b 電流量がI2の第3の定電流源 8 エミッタ間抵抗 9a、9b 電流量がI3の第4の定電流源 10a、10b ダイオード対 11 レベルシフトダイオード 12a、12b 第2のトランジスタ対

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々のベースを差動入力としコレクタを
    差動出力とするエミッタが共通であるトランジスタ対
    と、前記トランジスタ対の各々のコレクタと定電位レベ
    ルの間に接続される負荷抵抗器と、前記トランジスタ対
    の共通するエミッタに接続される第1の定電流源と、前
    記第1の定電流源の2分の1の電流量でトランジスタの
    コレクタに接続される第2の定電流源と、トランジスタ
    のコレクタに接続されるの第3の定電流源とで構成さ
    れ、第1の定電流源の電流値によりアンプゲインが決定
    し、第3の定電流源の電流値と負荷抵抗器の抵抗値によ
    り出力動作点が決定するゲイン可変差動増幅器。
  2. 【請求項2】 各々のベースを差動入力とする第1のト
    ランジスタ対と、前記第1のトランジスタ対のエッミタ
    間に接続されるエッミタ間抵抗器と、前記第1のトラン
    ジスタ対の各々のコレクタに接続されるダイオード対
    と、前記トランジスタ対の各々のエミッタに接続される
    第1の定電流源とで構成される第1の差動増幅器と、さ
    らに前記第1のトランジスタ対の各々のコレクタ出力を
    各々のベース入力としコレクタを出力とするエミッタ共
    通の第2のトランジスタ対と、前記第2のトランジスタ
    対の各々のコレクタと定電位レベルの間に接続される負
    荷抵抗器と、前記第2のトランジスタ対の共通するエミ
    ッタに接続される第2の定電流源と、前記第2の定電流
    源の2分の1の電流量でトランジスタのコレクタに接続
    される第3の定電流源と、トランジスタのコレクタに接
    続されるの第4の定電流源とで構成され、前記第1の定
    電流源の電流値と前記エミッタ間抵抗器の抵抗値の積と
    前記第2の定電流源の電流値と前記負荷抵器抗の抵抗値
    の積の比によりアンプゲインが決定し、第4の定電流源
    の電流値 と負荷抵抗器により出力動点が決定するゲイ
    ン可変差動増幅器。
JP31281094A 1994-12-16 1994-12-16 ゲイン可変差動増幅器 Pending JPH08172324A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007202049A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 増幅率可変増幅器
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