JPH10506586A - 積層材料および該積層材料から構成される吸収性衣類 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 第１の材料層と第２の材料層とを備える積層材料を開示する。第１の材料層は不透明領域と透明領域とを含む。第２の材料層は、第１の材料層とは異なる色合いを有して第１の材料層と近接しており、第２の材料層の色合いが、第１の材料層の透明領域を通して見ることができるようになっている。このような層状の材料を含む吸収性衣類を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 積層材料および該積層材料から構成される吸収性衣類 発明の背景 使い捨ておむつ、幼児トイレ訓練用パンツ、成人用失禁製品、生理用品等のよ うな吸収性衣類が知られている。多くのこのような吸収性製品の外側表面は、不 織繊維材料、あるいはフィルム材料から構成される。多くの場合、このような製 品の外側表面に、文字あるいは図案のようなしるしが現れるようにすることが望 まれる。不運なことに、通常、このような製品の外側表面（外面と体が接触する 面を含む）を形成する材料上にしるしを与えることは、多くの場合困難である。 このような製品の外側表面を形成するフィルム、あるいは不織材料上に所望の しるしを印刷することが提案されてきた。多数のフィルムと不織布表面上に印刷 することは困難であり、化学的あるいは物理的処理を施す際に余計な時間がかか り費用もかかることが多い。 色対比材料をともにエンボス加工し、このようなエンボス加工領域において色 の変化が見られるようにすることも提案されてきた。この方法において、しるし を印刷以外の手段で施すことができる。 しかしながら、上述したような吸収性製品の外側表面にしるしを施す別の方法 を提供するのが好ましい。本発明は、この目的を達成するものである。発明の概要 １態様において、本発明は、積層材料に関する。積層材料は、不透明領域、透 明領域および色合いを有する第１の材料層を備える。積層は、第１の材料層に近 接した第２の材料層も備える。第２の材料層は、第１の材料層とは異なる色合い を有しており、第２の材料層の色合いが、第１の材料層の不透明領域を通す場合 よりもよく見える程度に第１の材料層の透明領域を通して見ることができる。 別の態様において、本発明は、使い捨て吸収性衣類に関する。この衣類は、体 側ライナー、外側カバーおよび体側ライナーと外側カバーとの間に配置された吸 収性コアとからなる。外側カバーは積層材料からなる。積層材料は、不透明領域 と、透明領域および色合いを有する第１の材料層を備える。積層は、さらに第１ の材料層に近接した第２の材料層を備える。第２の材料層は、第１の材料層とは 異なる色合いを有しており、第２の材料層の色合いが、第１の材料層の不透明領 域を通す場合よりもよく見える程度に第１の材料層の透明領域を通して見ること ができる。 別の態様において、本発明は、使い捨て吸収性衣類に関する。この衣類は、体 側ライナー、外側カバーおよび体側ライナーと外側カバーとの間に配置された吸 収性コアとからなる。体側ライナーは積層材料からなる。積層材料は、不透明領 域、透明領域および色合いを有する第１の材料層を備える。積層材料は、さらに 第１の材料層に近接した第２の材料層を備える。第２の材料層は、第１の材料層 とは異なる色合いを有しており、第２の材料層の色合いが、第１の材料層の不透 明領域を通す場合よりもよく見える程度に第１の材料層の透明領域を通して見る ことができる。図面の簡単な説明 図１は、本発明に関する積層材料の上部平面図である。 図２は、図１の線２―２に沿って切断され図１に図示された積層の断面図であ る。 図３は、使い捨て幼児用おむつの所定位置における図１に図示された積層であ る。好ましい実施例の詳細な記載 第１態様において、本発明は、積層材料に関する。積層材料は、第１の材料層 と第２の材料層とからなる。第１の材料層は不透明領域と透明領域とを有する。 本明細書に用いられる、“不透明”とは、通常光の通路を妨げ、不透明材料の反 対側に配置された、描かれたり印刷されたしるしを一般的に肉眼で見ることがで きないようにする材料のことをいう。一般的な規則として、材料の光の透過率が 約８０％かそれ未満、あるいは約４０％から約７０％、あるいは約４０％未満で あるときに、この材料は不透明であると考えられる。本明細書に用いる“透明” とは、光が容易に通過でき、透明材料の反対側に配置された描かれたり印刷され たしるしを肉眼で見ることができる材料のことをいう。一般的な規則として、材 料の光透過率が、約５０％以上、あるいは約８０％か、９０％以上、あるいは約 ５０％から約１００％であるときに透明であると考えられる。 第１の材料層の透明領域が、第１の材料層の不透明領域の光透過率よりも少な くとも１０％、あるいは少なくとも３０％、あるいは２０％から９０％大きい光 透過率を有するのが適している。 第１の材料層の不透明および透明領域のような光透過率は、ＡＳＴＭ−Ｄ２２ ４４―８５のＢＹＫガーデンナーにより適切に求められる。 上述の不透明および透明領域を所有する材料が、本発明における第１の材料層 として用いるの適していると考えられる。第１の材料層は、不織材料、織物ある いはニット材料、連続気泡フォーム材料または独立気泡フォーム材料あるいはフ ィルム材料から適当に形成される。第１の材料層は、単一の材料層でもよいしそ れ自身が積層材料でもよい。 適当な不織材料は、カーディング法、スパンポンド法、あるいはメルトブロー 法によって形成された繊維不織材料を含んでおり、溶融ポリマー材料がダイを通 って押し出され、押し出されたポリマーが繊維の長さに繊維化されて縮径し、形 成面上に連続して堆積される。このような不織材料を形成する方法が本分野の当 業者に知られている。このような繊維不織材料を形成するとき用いるのに適した ポリマー材料は、ポリエチレンおよびプロピレン、ポリエステル、ナイロン、エ チレンビニール アセテート、エチレンメタクリレート、上述の材料のコポリマ ー、スチレンとブタジエンのＡ−Ｂ−Ａブロックコポリマーのようなブロックコ ポリマー、等を含む。繊維不織材料を不透明にするために、不織材料にかなり大 きな表面積を与えるのが、一般的に望まれる。このような大きい表面積は、約２ ．０デニール未満、あるいは約１．０デニール未満のデニールを有する繊維から 不織材料を形成することによって適切に達成される。不織材料は、少なくとも約 ０．３平方メートル／グラム、あるいは少なくとも約０．５平方メートル／グラ ム、さらに約０．６から約１．５平方メートル／グラムの表面積を有していなけ ればならない。表面積が大きくなるにつれて、不織材料が一般的に不透明さが増 してくる。繊維不織材料の表面積は、ＡＳＴＭ Ｄ ４８２０−９２ａにおいて 標準化されているように１９３８年に発行された、ブルアナウア、エメット、テ ーラによるジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティーの第６０ 巻、ページ第３０９に記載された物理的ガス吸着法（Ｂ．Ｅ．Ｔ．）によって適 切に求められる。複数のポイント（５ポイント）、静電圧法が吸着ガスとしての クリプトンに用いられ、予備乾燥温度が９０℃である。この解析は、Ｄｉｇｉ Ｓｏｒｂ ２６００インスツルメントを用いてテスト識別番号２６０／６５００ ０／００で、ジョージア州ノークロス在住のマイクロメトリクス・インスツルメ ント・コーポレーションによって実施された。 以下により詳細に記載するように、第１の材料層に存在する透明領域は、不透 明な第１の材料層の領域を透明にするように物理的処理を行なうことによって一 般的に形成される。従って、不織およびフィルム材料を不透明にするいくつかの 公知の方法は、本発明に用いるのには適していない。これは、このような不透明 材料を実質的に透明にすることは、一般的に不可能だからである。 本発明の１実施例において、大きい表面積のために繊維不織材料が不透明にな る。これにより、不織不透明領域を形成する材料を柔軟にしたり溶融するように 熱または圧力を加えることによって、不織材料の不透明領域を透明にでき、繊維 不織材料を透明なフィルム状の材料に変えることになる。詳細には、不織材料の 表面積が、熱処理または加圧処理を行なう前の不透明領域の表面積に基づいて少 なくとも約２５％、あるいは少なくとも約４０％、あるいは約５０％から約９０ ％だけ減少される。 あるいは、第１の材料層が、フィルムすなわち連続気泡フォーム、独立気泡フ ォーム材料から構成される。適当なフィルムまたは発泡材料が、キャスティング されたり押し出されたフィルム、あるいはポリエチレンおよびプロピレン、ポリ エステル、ナイロン、エチレンビニール アセテート、エチレンメタクリレート 、上述の材料のコポリマー、スチレンとブタジエンのＡ−Ｂ−Ａブロックコポリ マーのようなブロックコポリマー、等を含む。また、本発明に用いるのに適する フィルムとフォームが、一般的に不透明な特性を有していなければならず、熱、 圧力等を加えることにより透明になることができなければならない。従って、フ ィルムとフォームは、着色剤や色素剤をこのようなフィルムに組み入れる所定の 公知の手段によっては、一般的に不透明にできない。 フィルム材料に広い表面積を与える方法が、エンボス加工、微孔等を形成する ことを含む。フィルムに微孔を形成する１つの方法が、非融和性の粒子材料を、 フィルムが形成されるポリマー材料に加え、フィルムを製造し、フィルムを伸張 して、フィルムが形成されるポリマー材料と粒子材料との間の結合部をなくした り少なくすることを含む。 第１の材料層として用いるのに適するフィルム、またはフォーム材料が、少な くとも約０．３平方メートル／グラム、あるいは少なくとも約０．５平方メート ル／グラム、より詳細には約０．６から約１．５平方メートル／グラムの表面積 を有する。フィルムの表面積が、上述したような物理的ガス吸着（Ｂ．Ｅ．Ｔ． ）により適切に求められる。 材料の第１の層の基本重量が、約５．０グラム／平方メートルから約１００グ ラム／平方メートル、あるいは約１０グラムから約５０グラム／平方メートル、 より詳細には、約１４グラムから約３０グラム／平方メートルである。一般的に 第１の材料層の不透明の程度が、第１の層の厚さによりいくら影響を受ける。従 って、所望の程度の不透明さを得ることは、第１の材料層の表面積と厚さを制限 することによって達成することができる。 第１の材料層が、基本重量が０より大きい透明領域が形成されるように処理さ れる。上述したように、このような処理は、一般的に不連続な熱結合、音波結合 、または圧力エンボス加工法によって熱エネルギーを加えることからなる。熱エ ネルギーを加えることによって、第１の材料層を形成する材料を柔軟にしたり溶 融することができる。これにより第１の材料層の所定の領域を、透明な領域に形 成できる。熱エネルギーを加えることにより、処理される領域の表面積が減少さ れ、このため不透明になるのを少なくする。 第１の不透明材料層に透明領域を形成する別の方法が、本分野の当業者であれ ば明白である。例えば、感熱性または感圧性着色剤を加えることによって不透明 特性を第１の層に与え、次に熱または圧力を加えることによって着色剤を透明な 形態に変換し、透明な領域を形成できる。もちろん、その逆も可能である。感熱 性または感圧性着色剤が、熱または圧力が加えられる際に、不透明になり、この ために不透明領域を形成できる。 本発明の積層材料は、さらに第１の材料層に近接する第２の材料層を備える。 本明細書に用いられるように、第２の材料層が第１の材料層の透明領域を通して 見ることができるとき、第２の材料層は第１の材料層に近接していると考えられ る。一般的に、第１および第２の材料層は、重なり合った関係にある。しかしな がら、第１の材料層と第２の材料層との間に様々な材料層を挟むことも可能であ る。 第２の材料層は、第１の材料層と異なる色合いを有する。すなわち、第１と第 ２の材料層の色は、第２の材料層が第１の材料層の透明領域から見られるとき、 透明領域のパターンが容易にわかるように対比している。一般的に、第２の材料 層が第１の材料層よりも色合いが暗い。１つの特定の実施例において、第１の材 料層は不透明領域において白色の色合いであり、透明領域において無色である。 第２の材料層は、白以外の色であり、第２の材料の色合いは、第１の材料層の不 透明領域を通すよりもよく見える程度にまで、第１の材料層の透明領域を通して 見ることができる。好ましい実施例において、第２の材料層が、第１の材料層の 透明領域を通すが、第１の材料層の不透明領域を通して見ることができない。第 ２の材料層は、例えば青色である。 第２の材料層が、第１の材料層と異なる色合いを有することができ、第１の材 料層と近接した関係に配置できる材料から形成されればよい。第２の材料層は、 ペーパすなわちティッシュ層、フィルム、織物材料、不織材料（パルプ繊維の層 のような）等から適当に構成される。第２の材料層の色合いは、本分野において 公知の手段によって制御できる。第２の材料層には、着色剤、染料、溶加剤、印 刷等を加えることによって適当に色をつける。もちろん、第１および第２の層は 、異なる色の特性を有する材料とできる。 第２の材料層は、複数の色合いを有することも可能である。すなわち、第２の 材料層は、例えば第１領域において１つの色でり、第２の領域において第２の色 であるように印刷されてもよい。第２の材料層は、色が表面にわたって変わるよ うな印刷、または図案あるいは図を含んでいてもよい。 第１および第２の層を近接した関係にする方法であればいかなる方法も、本発 明を使用するのに適している。第１および第２の層は、これらの殆どの部分にわ たって互いに直接取り付けられることなく、他方側の上部に配置されてもよい。 あるいは、第１および第２の層は、全表面にわたって全体的に互いに取り付けら れてもよい。あるいは、第１および第２の層は、表面にわたって相互に断続的に 取り付けられてもよいし、またはその周囲に相互に取り付けられてもよい。さら に、第１および第２の層は、透明な領域が熱または圧力を加えることを含む方法 によって形成されるように、透明な領域が第１の層に形成されるとき同時に相互 に取り付けられてもよい。すなわち、第１および第２の材料層が、熱的にともに 積層されてもよい。 特定の実施例において、第２の材料層を第１の材料層と近接した関係にするの に用いられた方法とは関連のない方法で、透明領域が第１の材料層内に形成され る。従って、第１の材料層と第２の材料層とは、ともにエンボス加工されていな いのが一般的に好ましい。さらに、別の特定の実施例において、第１および第２ の材料層が全表面にわたって相互に接着剤で取り付けられていない。第１および 第２の層が共に接合されている場合には、２つの層をともに結合するのに用いら れる接着パターンは、第１の材料層の透明領域と直接一致していない。すなわち 、第１および第２の層が接着剤で取り付けられると、接着剤が、第１の材料層の 透明領域に対応しないように、２つの材料層の間に適切にかつ不規則に塗布され る。接着剤は、第１の材料層の透明領域を通して見ることができないように色な しであるのが、一般的に望まれる。従って、接着剤は、第１の材料層の透明領域 を通して第２の材料層を見ることをが容できる程度である。接着剤が第２の層を 構成することも可能である。 本発明は、図面を参照するとによってさらに理解できる。図１は、本発明に関 する積層材料を示す。積層材料１０は、第１の材料層１２と、該第１の材料層と 重なり合う関係で近接している第２の材料層１４とを含む。第１の材料層１２は 不透明領域１６と透明領域１８を含む。図示した実施例において、透明領域は、 積層上で見ることができる図案に対応する。本発明の態様は、図１の線２―２に 沿った断面図の図２を参照することによって最もよくわかる。図２を参照してわ かるように、第１の材料層は、不透明材料１６を有する不織材料からなる。透明 領域１８は、透明なフィルム様の領域を形成するように、第１の層１２を形成す る材料を溶融するように熱エネルギーを加えることによって形成された。第２の 材料層１４は、図案２０（図１参照）が積層材料の表面上に見えるように、透明 領域１８を介して見ることができる。 本発明の積層材料は、幼児用おむつ、幼児訓練用パンツ、大人用失禁製品、生 理用製品等のような使い捨て吸収性衣類を形成するときの使用に適している。積 層は、また病院用の滅菌布および衣類等のような使い捨て物品を形成する際の使 用に適している。使い捨て吸収性衣類の形成において用いられると、本発明の積 層材料は衣類の外側表面を形成するのに適する。衣類の外側表面は、衣類使用時 には衣類の外面を形成すればよいし、または使用時に衣類の内面を形成してもよ い。従って、本発明の積層材料は、例えば内側体側ライナーまたは外側液体不透 過性外面を形成すればよい。 吸収性衣類（使用時）の外面は液体不透過性であるのが、一般的に望まれる。 従って、本発明の１態様において、第１の材料層は繊維不織材料からなり、第２ の材料層は液体不透過性フィルムからなる。あるいは、吸収性衣類の外面は、フ ィルム／フィルム積層から形成できる。本発明の積層材料が吸収性の衣類の内面 に用いられると、材料は液体透過性であるのが、一般的に好まれる。本実施例に おいて、第１の材料層は、一般的に親水性で、液体透過性であるように処理され た繊維不織材料から構成されていればよく、第２の材料層は、不織材料あるいは ティッシュのような別の液体透過性材料から構成される。 図３は、使い捨て幼児用オムツの外面として所定の場所の状態の本発明の積層 材料を示す。 本発明の積層材料が、吸収性衣類の外面として図３に図示するように用いられ ると、透明領域が湿潤表示としても用いられ、世話人が衣類を汚れはじめたとき がわかる。すなわち、第１の材料層の透明領域によって、衣類が使用されたこと を表す色の変化を世話人が見ることができることになる。本発明の積層材料を用 いてもよい使い捨て吸収性衣類は、本分野において公知である。適当な使い捨て 衣類が、例えば、ハンセン他により本件出願人に譲り受けられた、１９９３年７ 月２２日に出願された米国特許出願番号第０８／０９６、６５４号の“急速な液 体吸い上げを有する薄い吸収性物品”と、プロキシミル他に１９９３年３月９日 に付与された米国特許第５、１９２、６０６号に開示される。例 例１ 第１の材料層が設けられている。第１の材料層は、１．２ミル（０．０３ミリ メートル）の微孔性、基本重量が２９グラム／平方メートルの白色のポリプロピ レンフィルムを備えており、このフィルムは商標名ＸＫ０−８０４４として３Ｍ 社から入手可能である。微孔性フィルムは、４３％の光透過率を有する。微孔性 フィルムは、約１５０ポンド／線形インチ（１０３４キロパスカル）の圧力で、 約２３５°Ｆ（１１２°Ｃ）にまで加熱された加熱エンボス加工ニップを通り、 エンボスパターンに対応する透明領域を形成する。透明領域は、８０から９０％ の光透過率を有する。次いで、第１の材料層が、基本重量が約１０グラム／平方 メートルを有する青色に着色されたティッシュからなる第２の層に近接して配置 される。 例２ 積層からなる第１の材料層が形成される。積層は、例１において用いられた微 孔性フィルムと０．５から０．７オンス／平方ヤード（１７から２４グラム／平 方メートル）のポリプロピレンスパンボンド材料から形成される。積層は、微孔 性フィルムとスパンボンド材料にエンボスニップを通らせ、パターンロールがス パンボンド材料に接触し、アンビルロールがフィルム材料と接触することによっ て形成される。パターンロールの温度は、１４３°Ｃから１４９°Ｃ（２９０か ら３００°Ｆ）であり、アンビルロールの温度は、９９°Ｃから１２１°Ｃ（２ １０から２５０°Ｆ）である。ニップ圧力は、約１５０ポンド／線形インチ（１ ０３４キロパスカル）である。エンボスパターンに対応する透明領域が、このよ うにして形成される。このように形成された積層は、登録商標名ＸＰ−５００（ 青色）で、ニュージャージ州０７０８０のサウス・プレーンフィールドのエディ ソンプラスチック社から入手可能な０．６ミル（０．０１５ミリメートル）で、 １４グラム／平方メートルの青色に染色されたポリプロピレンフィルムに近接し て配置されている第１の層として用いられる。 例３ 第１の材料層が設けられている。第１の材料層は、ポリプロピレンマイクロフ ァイバ（約１．０デニール未満の繊維デニール）のメルトブロー材料からなる。 第１の層の基本重量が１０、２０または４０グラム／平方メートル（ｇｓｍ）で ある。１０ｇｓｍの材料の光透過率は、７７％であり、２０ｇｓｍの材料の光透 過率は、５５％であり、４０ｇｓｍの材料の光透過率は、３５％である。これら の材料は、約１５０ポンド／線形インチ（１０３４キロパスカル）の圧力で約１ １０°Ｃ（２３０°Ｆ）から約１３２°Ｃ（約２７０°Ｆ）の温度を有するエン ボスニップを通る。エンボスパターンに対応する透明領域が、このようにして形 成される。透明領域は約８５から約９０％の光透過率を有する。次いで、これら の材料が、例１の着色されたティッシュ層のような色が対比している第２の層に 近接して配置される。 例４ 例３のマイクロファイバメルトブロー層が第１の材料層を形成する積層を形成 するのに用いられる。例３のマイクロファイバメルトブロー層が、例２に記載の 状態に基づいて例２の０．５から０．７オンス／平方ヤード（１７から２４ｇｓ ｍ）のポリプロピレンスパンボンド材料に積層される。このように形成された積 層材料が、色対比を有する第２の材料層に近接して配置される第１の材料層を有 する。 例５ 第１の材料層が設けられる。第１の材料層は、１．２デニールのポリプロピレ ン繊維から形成されたスパンボンド材料からなる。第１の材料層の基本重量が、 ２４グラム／平方メートル、あるいは４８グラム／平方メートルである。２４グ ラム／平方メートルの材料の光透過率は７７％であり、４８グラム／平方メート ルの材料の光透過率は６５％である。次いで、２つのスパンボンド材料のそれぞ れが、１６８°−１７１°Ｃ（３３５°Ｆ−３５０°Ｆ）の温度、２００ポンド ／線形インチ（１３７９キロパスカル）の圧力を有するエンボスニップを通る。 エンボスパターンに対応する透明領域が、このように形成される。透明領域は、 ８０から８７％の光透過率を有する。このように形成された第１の材料層が、第 ２の色対比の層に近接して配置される。ティッシュ層に近接して配置された不織 ウェブからなる材料が、体側ライナーとして用いられ、フィルム材料から構成さ れたり、あるいはこれに近接して配置された材料を吸収性衣類の外側カバーとし て用いることができる。 本発明を特定の実施例を参照して詳細に記載してきたが、前述の記載を理解す る際に、本分野の当業者であれば、これら実施例の変更例、変形例、均等例を容 易に考え出すことができる。従って、本発明の範囲は、請求の範囲とこれに均等 な範囲とみなされなければならない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ， ＶＮ (72)発明者 オローク カスリーン アン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ メイプル ストリート 1239

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．不透明領域と、透明領域と、色合いとを有する第１の材料層と、 該第１材料層に近接しており、該第１材料層とは異なる色合いを有する第２ の材料層と、を備え、該第２の材料層の色合いが、前記第１の材料層の前記不透 明領域を通す場合よりもよく見える程度に前記第１の材料層の前記透明領域を通 して見ることができるようになっている積層材料。 ２．前記第１の材料層は繊維不織材料であることを特徴とする請求項１に記載の 積層材料。 ３．前記不透明領域が前記透明領域に対して大きい表面積を有することを特徴と する請求項２に記載の積層材料。 ４．前記透明領域がフィルム状であることを特徴とする請求項３に記載の積層材 料。 ５．前記不透明領域が、約80％未満の光透過率を有することを特徴とする請求項 １に記載の積層材料。 ６．前記不透明領域が、約40％未満の光透過率を有することを特徴とする請求項 １に記載の積層材料。 ７．前記不透明領域が、約40から約70％の光透過率を有することを特徴とする請 求項１に記載の積層材料。 ８．前記透明領域が、少なくとも約50％の光透過率を有することを特徴とする請 求項５に記載の積層材料。 ９．前記透明領域は、少なくとも約80％の光透過率を有することを特徴とする請 求項８に記載の積層材料。 10．前記第１の材料層がフィルムであることを特徴とする請求項１に記載の積層 材料。 11．前記フィルムは、前記不透明領域が前記透明領域に対して広い表面積を有す るようにエンボス加工されていることを特徴とする請求項１０に記載の積層材料 。 12．前記透明領域が、前記不透明領域の光透過率よりも少なくとも10％大きい光 透過率を有することを特徴とする請求項１に記載の積層材料。 13．前記透明領域が、前記不透明領域の光透過率よりも少なくとも20％大きい光 透過率を有することを特徴とする請求項１２に記載の積層材料。 14．前記第１の材料層と前記第２の材料層が、接着剤により断続的にともに結合 されることを特徴とする請求項１に記載の積層材料。 15．前記第２の層が、前記第１の材料層の前記不透明領域を通して見ることがで きないことを特徴とする請求項１に記載の積層材料。 16．前記不透明領域が、少なくとも約0.3 平方メートル/ グラムの表面積を有す ることを特徴とする請求項１に記載の積層材料。 17．前記不透明領域が、少なくとも約0.5 平方メートル/ グラムの表面積を有す ることを特徴とする請求項１に記載の積層材料。 18．前記不透明領域が、少なくとも約0.6 平方メートル/ グラムの表面積を有す ることを特徴とする請求項２に記載の積層材料。 19．前記不透明領域が、約0.6 から約1.5 平方メートル/ グラムの表面積を有す ることを特徴とする請求項１０に記載の積層材料。 20．繊維不透明領域と、フィルム状の透明領域と、色合いとを有する不織材料か らなり、前記透明領域が、前記不織材料に熱エネルギーを加えることによって形 成されるようになっている第１の層と、 該第１の材料層に近接しており、該第１の材料層とは異なる色合いを有する 第２の材料層と、を備え、 該第２の材料層の色合いが、前記第１の材料層の前記不透明領域を通す場合 よりもよく見える程度に前記第１の材料層の前記透明領域を通して見ることがで きるようになっている積層材料。 21．前記不透明領域は約80％未満の光透過率を有し、前記透明領域は少なくとも 約50％の光透過率を有することを特徴とする請求項２０に記載の積層材料。 22．前記不透明領域は、前記透明領域にたいして広い表面積を有することを特徴 とする請求項２０に記載の積層材料。 23．体側ライナーと、 積層材料からなる外側カバーと、を備え、 前記積層材料が、 不透明領域と、透明領域と、色合いとを有する第１の材料層と、 該第１の材料層に近接しており、該第１の材料層とは異なる色合いを有する 第２の材料層と、を備え、該第２の材料層の色合いが、前記第１の材料層の前記 不透明領域を通す場合よりもよく見える程度に前記第１の材料層の前記透明領域 を通して見ることができるようになっており、 前記体側ライナーと前記外側カバーとの間に配置されている吸収性コアを備 える使い捨て吸収性衣類。 24．前記第１の材料層が繊維不織材料であることを特徴とする請求項２３に記載 の吸収性衣類。 25．前記不透明領域が前記透明領域にたいして広い表面積を有することを特徴と する請求項２４に記載の製品。 26．前記透明領域はフィルム状であることを特徴とする請求項２５に記載の吸収 性衣類。 27．前記不透明領域が、約80％未満の光透過率を有することを特徴とする請求項 ２３に記載の吸収性衣類。 28．前記不透明領域が、約40％から約70％の光透過率を有することを特徴とする 請求項２７に記載の吸収性衣類。 29．前記不透明領域が、約40％未満の光透過率を有することを特徴とする請求項 ２８に記載の吸収性衣類。 30．前記透明領域は、少なくとも約50％の光透過率を有することを特徴とする請 求項２７に記載の吸収性衣類。 31．前記透明領域は、少なくとも約80％の光透過率を有することを特徴とする請 求項３０に記載の吸収性衣類。 32．前記第１の材料層と前記第２の材料層が、接着剤により相互に結合されてい ることを特徴とする請求項２３に記載の吸収性衣類。 33．前記第１の材料層と前記第２の材料層が、共エンボス加工されないことを特 徴とする請求項２３に記載の吸収性衣類。 34．前記透明領域が、少なくとも約0.3 平方メートル/ グラムの表面積を有する ことを特徴とする請求項２３に記載の吸収性衣類。 35．前記不透明領域は、少なくとも約0.5 平方メートル/ グラムの表面積を有す ることを特徴とする請求項２３に記載の吸収性衣類。 36．前記不透明領域が、約0.6 から約1.5 平方メートル/ グラムの表面積を有す ることを特徴とする請求項２４に記載の吸収性衣類。 37．体側ライナーと、 積層材料からなる外側カバーと、を備え、 前記積層材料が、 繊維不透明領域と、フィルム状透明領域と、色合いとを有する不織材料から 構成され、前記透明領域が、前記不織材料に熱エネルギーを加えることによって 形成されるようになっている第１の層と、 該第１の材料層に近接しており、該第１の材料層とは異なる色合いを有する 第２の材料層と、を備え、該第２の材料層の色合いが、前記第１の材料層の前記 不透明領域を通す場合よりもよく見える程度に前記第１の材料層の前記透明領域 を通して見ることができるようになっており、 前記体側ライナーと前記外側カバーとの間に配置されている吸収性コアを備 えるようになった使い捨て吸収性衣類。 38．積層材料からなる体側ライナーを備え、 前記積層材料が、 不透明領域と、透明領域と、色合いとを有する第１の材料層と、 該第１材料層に近接しており、該第１材料層とは異なる色合いを有する第２ の材料層と、を備え、該第２の材料層の色合いが、前記第１の材料層の前記不透 明領域を通す場合よりもよく見える程度に前記第１の材料層の前記透明領域を通 して見ることができるようになっており、 外側カバーと、 前記体側ライナーと前記外側カバーとの間に配置されている吸収性コアと、 を備えるようになっている使い捨て吸収性衣類。 39．積層材料からなる体側ライナーを備え、 前記積層材料が、 繊維不透明領域と、フィルム状透明領域と、色合いとを有する不織材料から 構成され、前記透明領域が、前記不織材料に熱エネルギーを加えることによって 形成されるようになっている第１の層と、 該第１の材料層に近接しており、該第１の材料層とは異なる色合いを有する 第２の材料層と、を備え、該第２の材料層の色合いが、前記第１の材料層の前記 不透明領域を通す場合よりもよく見える程度に前記第１の材料層の前記透明領域 を通して見ることができるようになっており、 外側カバーと、 前記体側ライナーと前記外側カバーとの間に配置されている吸収性コアと、 を備えるようになっている使い捨て吸収性衣類。