JPH1050118A - 防汚性照明器具 - Google Patents

防汚性照明器具

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JPH1050118A
JPH1050118A JP8323515A JP32351596A JPH1050118A JP H1050118 A JPH1050118 A JP H1050118A JP 8323515 A JP8323515 A JP 8323515A JP 32351596 A JP32351596 A JP 32351596A JP H1050118 A JPH1050118 A JP H1050118A
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water
repellent
hydrophilic
exposed
outside air
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JP8323515A
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Inventor
Mitsuyoshi Machida
町田  光義
Makoto Hayakawa
信 早川
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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    • F28F1/10Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
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    • F28F1/24Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending transversely
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れに対して清浄性を維持する照明器具の提
供。 【解決手段】 発光管または発光管を覆うカバ−類の外
表面に、光触媒性酸化物粒子が外気と接するように露出
した親水性を呈する部分と、撥水性フッ素樹脂が外気と
接するように露出した撥水性を呈する部分の双方が表面
に微視的に分散された構造を有する表面層が形成されて
いることを特徴とする防汚性照明器具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防汚性照明器具に
関する。
【0002】
【従来の技術】室内照明は、油汚れなどにより汚れやす
い。また、屋外照明は大気中の煤煙などにより汚れやす
い。室内照明は、多くの場合、天井に配置されるので、
清掃作業が大変である。また、屋外照明の清掃は高所作
業になるため、コストがかかり、かつ危険も伴う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
汚れにくい照明器具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決すべく、発光管または発光管を覆うカバー類の外表
面に、光触媒性酸化物粒子が外気と接するように露出し
た親水性を呈する部分と、撥水性フッ素樹脂が外気と接
するように露出した撥水性を呈する部分の双方が表面に
微視的に分散された構造を有する表面層が形成されてい
ることを特徴とする防汚性照明器具を提供する。このよ
うな構造では、親水性表面と撥水性表面が隣接するた
め、親水性表面になじみやすい親水性の付着物は隣接す
る撥水性部分になじまない。逆に撥水性表面になじみや
すい疎水性の付着物は隣接する親水性部分になじまな
い。そのため、親水性付着物も、疎水性付着物も部材表
面に固着されることはなく、表面は清浄な状態に維持さ
れる。さらに、光触媒が存在することにより、光触媒の
光励起に応じて光触媒性酸化物粒子が外気と接するよう
に露出した親水性を呈する部分は恒久的に親水性を維持
するので、上記親水性を呈する部分と撥水性を呈する部
分の双方が表面に微視的に分散された構造は維持され
る。
【0005】
【発明の実施の形態】図1〜3に本発明の照明器具の例
を示す。図1は蛍光灯であり、蛍光灯の外表面には、光
触媒性酸化物粒子が外気と接するように露出した親水性
を呈する部分と、撥水性フッ素樹脂が外気と接するよう
に露出した撥水性を呈する部分の双方が表面に微視的に
分散された構造を有する表面層が形成されている。図2
は白熱灯であり、白熱灯の外表面には、光触媒性酸化物
粒子が外気と接するように露出した親水性を呈する部分
と、撥水性フッ素樹脂が外気と接するように露出した撥
水性を呈する部分の双方が表面に微視的に分散された構
造を有する表面層が形成されている。図3は蛍光灯が2
本あり、蛍光灯をカバー3で覆った照明装置であり、カ
バー3の外表面には、光触媒性酸化物粒子が外気と接す
るように露出した親水性を呈する部分と、撥水性フッ素
樹脂が外気と接するように露出した撥水性を呈する部分
の双方が表面に微視的に分散された構造を有する表面層
が形成されている。尚、図1〜3には照明器具の発光管
自体またはカバーの外表面に表面層を形成した例を示し
たが、照明ルーバー、反射板等のカバー類の表面に表面
層を形成してもよい。発光管または発光管を覆うカバー
類の外表面と表面層との間には、密着性向上等のの目的
でシリカ、シリコーン、アクリルシリコン等からなる中
間層を設けてもよい。
【0006】光触媒とは、その結晶の伝導帯と価電子帯
との間のエネルギーギャップよりも大きなエネルギー
(すなわち短い波長)の光(励起光)を照射したとき
に、価電子帯中の電子の励起(光励起)が生じて、伝導
電子と正孔を生成しうる物質をいい、光触媒性酸化物に
は、例えば、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化第二鉄、三酸化二ビスマ
ス、三酸化タングステン、チタン酸ストロンチウム等の
酸化物が好適に利用できる。光触媒の光励起に用いる光
源としては、照明器具の発光源又は太陽光等の周囲にあ
る光源が利用できる。照明器具の発光源を用い、カバー
の外表面を汚れにくくするためには、カバーの厚みはあ
る程度薄くするのが好ましく、2mm以下が特に好まし
い。光触媒の光励起に応じて、基材表面の光触媒性酸化
物粒子が外気と接するように露出した親水性を呈する部
分が高度に親水化されるためには、励起光の照度は0.
001mW/cm2以上あればよいが、0.01mW/
cm2以上だと好ましく、0.1mW/cm2以上だとよ
り好ましい。
【0007】撥水性フッ素樹脂には、ポリテトラフルオ
ロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリヘ
キサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロピレンコポリマー等が好適に利用でき
る。
【0008】表面層の膜厚は、0.4μm以下にするの
が好ましい。そうすれば、光の乱反射による白濁を防止
することができ、表面層は実質的に透明となる。さら
に、表面層の膜厚を、0.2μm以下にすると一層好ま
しい。そうすれば、光の干渉による表面層の発色を防止
することができる。また、表面層が薄ければ薄いほどそ
の透明度は向上する。更に、膜厚を薄くすれば、表面層
の耐摩耗性が向上する。
【0009】表面層には、Ag、Cu、Znのような金
属を添加することができる。前記金属を添加した表面層
は、表面に付着した細菌や黴を暗所でも死滅させること
ができる。
【0010】表面層にはPt、Pd、Ru、Rh、I
r、Osのような白金族金属を添加することができる。
前記金属を添加した表面層は、光触媒の酸化還元活性を
増強でき、有機物汚れの分解性、有害気体や悪臭の分解
性を向上させることができる。
【0011】光触媒性酸化物粒子が外気と接するように
露出した親水性を呈する部分と、撥水性フッ素樹脂が外
気と接するように露出した撥水性を呈する部分の双方が
表面に微視的に分散された構造を有するか否かは、以下
の方法により確認可能である。その1つの方法は以下の
ように行う。すなわち、まず、硝酸銀、乳酸銀、塩化白
金酸、塩化パラジウムなどのAg、Pt、Pdといった
原子番号の大きな金属を含む溶液を基材表面に塗布し、
基材表面に光触媒の励起光を照射して、Ag、Pt、P
dといった原子番号の大きな金属を基材表面に析出させ
る。上記金属の析出反応は光触媒による上記金属の還元
作用に基づくので、このとき、金属は光触媒性酸化物粒
子が外気と接するように露出した親水性を呈する部分に
は付着するが、撥水性フッ素樹脂が外気と接するように
露出した撥水性を呈する部分には付着しにくい。次に、
走査型電子顕微鏡の反射電子像の観察により、濃淡(コ
ントラスト)が分散して生じていれば、光触媒性酸化物
粒子が外気と接するように露出した親水性を呈する部分
と、撥水性フッ素樹脂が外気と接するように露出した撥
水性を呈する部分の双方が表面に微視的に分散された構
造を有すると結論づけられる。他の観察方法としては、
反射電子像による濃淡の観察の代わりに、エネルギー分
散型X線分析装置(EDX)、或いはエレクトロンプロ
ーブマイクロアナライザー(EPMA)等により、表面
の元素分析を行うようにしてよい。他の観察方法として
は、上記金属が銀のように有色であれば、反射電子像に
よる濃淡の観察の代わりに、光学顕微鏡により、色の観
察を行うようにしてよい。
【0012】次に、基材表面に、光触媒性酸化物粒子が
外気と接するように露出した親水性を呈する部分と、撥
水性フッ素樹脂が外気と接するように露出した撥水性を
呈する部分の双方が表面に微視的に分散された構造を有
する表面層が形成されている防汚性部材の製法について
説明する。この場合の製法は、基本的には、基材表面に
コーティング組成物を塗布し、コーティング組成物を基
材表面に固着せしめることによる。
【0013】ここでコーティング組成物は、光触媒粒子
と撥水性フッ素樹脂を必須構成要件とし、その他に水、
エタノール、プロパノール等の溶媒、フッ素樹脂の架橋
剤や、コーティング液の分散性を向上させる界面活性剤
などを添加してもよい。
【0014】上記コーティング組成物の塗布方法として
は、スプレーコーティング法、ディップコーティング
法、フローコーティング法、スピンコーティング法、ロ
ールコーティング法、刷毛塗り、スポンジ塗り等の方法
が好適に利用できる。上記コーティング組成物は、フッ
素樹脂の溶融する300℃以上の温度での熱処理、フッ
素樹脂の架橋剤を添加する場合には、架橋剤によりフッ
素樹脂が硬化する温度での熱処理、加圧処理、加圧処理
と上記熱処理との併用、衝撃圧力による固定等の方法で
固着できる。また、上記方法で固着させる前に、基材表
面をブラスト処理等して凹凸を設けるようにしてもよ
い。そうすれば、基材と表面層との固着性を向上させる
ことができる。
【0015】
【実施例】
実施例.アナターゼ型酸化チタンゾル(石原産業、ST
S−11)と、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)粒子(ダイキン工業、D−1)と蒸留水を混合し、
30分撹拌して得たコーティング液を、スプレーコーテ
ィング法にて10cm角のソーダライムガラス基材上に
塗布し、380℃で3分熱処理して、アナターゼ型酸化
チタン粒子4重量部、ポリテトラフルオロエチレン粒子
6重量部からなる表面層を形成した#1試料を得た。#
1試料の表面観察により光触媒性酸化物粒子が外気と接
するように露出した親水性を呈する部分と、撥水性フッ
素樹脂が外気と接するように露出した撥水性を呈する部
分の双方が表面に微視的に分散された構造を有する表面
層が形成されていることが確認された。
【0016】次に、#1試料及び比較のためガラス板及
びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)板を交通の
頻繁な道路に面した建物の外壁に固定して、70日放置
し、堆積物や汚染物に対する表面の清浄維持性を調べ
た。その結果、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)板では汚れが目立ち、ガラス板ではやや汚れが目立
ったのに対し、#1試料ではほとんど汚れは観察されな
かった。
【0017】
【発明の効果】本発明では、照明器具において、発光管
または発光管を覆うカバー類の外表面に、光触媒性酸化
物粒子が外気と接するように露出した親水性を呈する部
分と、撥水性フッ素樹脂が外気と接するように露出した
撥水性を呈する部分の双方が表面に微視的に分散された
構造を有する表面層が形成されているようにすることに
より、親水性付着物も、疎水性付着物も部材表面に固着
されることはなく、表面は清浄な状態に維持されるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る照明器具の一例を示す図。
【図2】本発明に係る照明器具の他の例を示す図。
【図3】本発明に係る照明器具の他の例を示す図。
【符号の説明】
1:蛍光灯 2:白熱灯 3:カバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光管または発光管を覆うカバー類の外
    表面に、光触媒性酸化物粒子が外気と接するように露出
    した親水性を呈する部分と、撥水性フッ素樹脂が外気と
    接するように露出した撥水性を呈する部分の双方が表面
    に微視的に分散された構造を有する表面層が形成されて
    いることを特徴とする防汚性照明器具。
JP8323515A 1996-05-31 1996-11-19 防汚性照明器具 Pending JPH1050118A (ja)

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JP17538696 1996-05-31
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