JPH10315601A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JPH10315601A
JPH10315601A JP9131428A JP13142897A JPH10315601A JP H10315601 A JPH10315601 A JP H10315601A JP 9131428 A JP9131428 A JP 9131428A JP 13142897 A JP13142897 A JP 13142897A JP H10315601 A JPH10315601 A JP H10315601A
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
    • B41L13/04Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L21/00Devices for conveying sheets or webs of copy material through the apparatus or machines for manifolding, duplicating, or printing

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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷用紙の印刷位置への搬送遅れをカバーし
て画像ダブリ印刷や印刷画像ずれの極めて少ない多色印
刷可能な孔版印刷装置を提供する。 【解決手段】 本発明の孔版印刷装置では、内周面から
インキが供給され外周面に製版済みマスタ33a,33
bをそれぞれ巻装する版胴1A,1Bを用紙22の搬送
方向Xに間隔を空けて並列し、版胴1Aから版胴1Bに
向かって用紙22を搬送する中間搬送装置17aの用紙
搬送速度Vや、版胴1Bの印刷搬送速度V2を制御手段
34を用いて用紙サイズや用紙位置に応じて制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の版胴を備え
て多色印刷を行える孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より簡便な印刷方式として、デジタ
ル式感熱孔版印刷装置が知られている。孔版印刷装置で
は、微細な発熱素子が一列に配置されたサーマルヘッド
を感熱孔版マスタに接触させて画像情報に応じて発熱素
子にパルス的に通電しながらマスタを搬送することで、
マスタを溶融穿孔して製版し、この製版済みマスタを多
孔性の円筒状版胴の外周面に巻装して穿孔した部位より
インキを通過させて用紙に転移して印刷画像を形成して
いる。この種の孔版印刷装置による印刷は、版胴内に配
置したインキローラと、このローラと対向するように版
胴外周面近傍に配置され、同外周面に適時押圧されるプ
レスローラの圧により、インキローラ上のインキを版胴
の外周面に巻装した製版済みマスタの穿孔からマスタの
外周面側へにじませ用紙に転移させている。
【0003】このような孔版印刷装置で多色印刷をする
には、1色目の原稿を用いて製版したマスタを版胴に巻
装して用紙に1色目のインキ画像の転写を印刷部数分行
い、次の色の印刷を行うには、2色目の原稿を用いてマ
スタを製版した後、このマスタを版胴に巻装して1色目
の画像転写を終えた用紙を給紙部から給紙して、2色目
のインキ画像を転写するという作業を繰り返すことで多
色印刷を可能にしていた。1色目の印刷部数分の印刷を
行ってから次の色に対応する印刷を行う場合において
は、印刷部数を増やす場合、1色目の印刷から印刷部数
を設定して再度印刷しなければならず、作業が繁雑で作
業時間を要していた。また、印刷直後の用紙に再印刷す
るので、印刷装置の給紙部等に印刷用紙上のインキが付
着して汚れてしまうという問題があった。
【0004】そこで、色画像に対応して製版した製版済
みマスタを外周面に巻装した版胴を、用紙の搬送方向に
間隔を空けて複数並列し、両版胴の間に搬送方向の上流
側に位置する版胴で印刷された用紙を搬送方向の下流側
に位置する版胴に向かって搬送する中間搬送装置を配置
して、複数の色に対応する画像印刷を一回の給紙動作で
行える同時多色印刷可能な孔版印刷装置が提案されてい
る(特開平7−17121号公報参照)。このように複
数の版胴を有する孔版印刷装置では、中間搬送装置によ
る用紙の搬送速度が一定とされ、かつ、各版胴が用紙を
給紙する給紙タイミングと同期して一定速度で回転駆動
されており、各版胴の印刷位置で用紙と各版胴上のイン
キ画像とが一致するように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、同時多色可
能な孔版印刷装置で問題となるのが、上流側の版胴で印
刷した用紙のインキが、下流側の版胴上のマスタに付着
して、その付着したインキが、次に搬送される用紙への
印刷の際に転写される、所謂画像ダブリ印刷等が発生す
ることである。この現象は、版胴の印刷搬送速度や用紙
の搬送速度の影響でそのダブリ量が変化するという特徴
を持っている。さらに、孔版印刷の場合、版胴に対して
用紙をプレスローラで押圧してインキ画像を用紙に印刷
しているので、インキ画像の大きさや用紙のサイズによ
って画像領域が異なり、用紙に転移するインキ量に変化
がある。
【0006】このため、印刷時に版胴に付着する用紙の
版胴から剥がれる時期が、転移するインキ量に応じてバ
ラツキ、中間搬送装置における用紙の搬送開始位置がず
れ、搬送方向下流側に位置する版胴への送り込みタイミ
ングがずれてしまう。このタイミングのずれは、下流側
の版胴から用紙への印刷タイミングのバラツキとなり、
印刷画像ずれや画像ダブリ印刷等の問題を発生させてし
まう。本発明は、このような問題点を鑑み、画像ダブリ
印刷や印刷画像ずれの極めて少ない多色印刷可能な孔版
印刷装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、外周面に製版済みマスタが巻装され、内周面に
インキ供給手段からインキが供給される版胴を上記用紙
の搬送方向に間隔を空けて複数並列し、両版胴の間に搬
送方向の上流側に位置する版胴で印刷される用紙を搬送
方向の下流側に位置する版胴に向かって搬送する中間搬
送装置を配置した孔版印刷装置において、下流側に位置
する版胴上の製版済みマスタから用紙への印刷タイミン
グを制御する制御手段を備えるので、この制御手段によ
り下流側の版胴上の製版済みマスタから上流側の版胴で
印刷を終えた用紙への印刷タイミングが調整され、画像
ダブリ印刷や印刷画像ずれが極めて少なくなる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置における制御手段が、中間搬送装置による下
流側に位置する版胴への用紙の送り込みタイミングを制
御する機能を備えるので、上流側の版胴で印刷された用
紙の下流側の版胴への送り込みタイミングが適切に調整
され、画像ダブリ印刷や印刷画像ずれが極めて少なくな
る。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔
版印刷装置において、中間搬送装置による用紙の搬送速
度を上流側に位置する版胴の印刷搬送速度よりも速く設
定したので、上流側の版胴から中間搬送装置への用紙の
搬送が遅れた場合でも中間搬送装置の搬送速度で下流側
の版胴への搬送遅れがカバーされ、特に画像ダブリ印刷
を低減できる。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項2または3
記載の孔版印刷装置において、用紙の先端を検知する用
紙先端検知手段を設け、制御手段が、この用紙先端検知
手段の検知情報に基づいて中間搬送装置による用紙の搬
送速度を制御する用紙搬送制御部を備えるので、上流側
の版胴で印刷された用紙の下流側の版胴への送り込みタ
イミングが適切に調整されて、画像ダブリ印刷や印刷画
像ずれが極めて少なくなる。また、用紙先端検知手段の
設ける位置に応じて下流側に位置する版胴と用紙の合う
タイミングを調整できる。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の孔
版印刷装置において、用紙搬送制御部を用いて、用紙先
端検知手段が用紙の先端を検知してからこの用紙と下流
側に位置する版胴上の製版済みマスタとが、同版胴の印
刷位置で合うように中間搬送装置による用紙の搬送速度
を制御するので、常時、中間搬送装置の搬送速度を制御
しなくても、下流側の版胴の印刷位置で同版胴の製版済
みマスタと用紙とが合わされ、画像ダブリ印刷や印刷画
像ずれを極めて少なくできる。また、下流側の版胴への
用紙の送り込みタイミンクが速い場合でも、用紙先端検
知により中間搬送装置の用紙搬送速度が制御されるの
で、下流側の版胴上の製版済みマスタから用紙への印刷
タイミングをより細かく制御でき、画像ダブリ印刷や印
刷画像ずれを一層少なくできる。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の孔版印刷装置において、制御手段が下流側に
位置する版胴の印刷搬送速度を制御する機能を備えるの
で、上流側の版胴による印刷遅れや中間搬送装置による
用紙の搬送遅れが生じた場合でも、その遅れを下流側の
版胴の印刷搬送速度を調整することでカバーでき、画像
ダブリ印刷や印刷画像ずれを極めて少なくできる。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項6記載の孔
版印刷装置において、用紙の先端を検知する用紙先端検
知手段を有し、制御手段がこの用紙先端検知手段からの
検知情報に基づいて下流側に位置する版胴の印刷搬送速
度を制御する印刷搬送速度制御部を備えるので、下流側
に位置する版胴上の製版済みマスタから上流側の版胴で
印刷された用紙への印刷タイミングが適切に調整され、
画像ダブリ印刷や印刷画像ずれを極めて少なくできる。
また、用紙先端検知手段の設ける位置に応じて下流側に
位置する版胴と用紙の合うタイミングを調整できる。
【0014】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
孔版印刷装置において、印刷搬送速度制御部が、用紙先
端検知手段が用紙の先端を検知してから該用紙と下流側
に位置する版胴上の製版済みマスタとが同版胴の印刷位
置で合うように、下流側の版胴の印刷搬送速度を制御す
るので、常時、下流側の版胴の印刷搬送速度を制御しな
くても、下流側の版胴の印刷位置で同版胴の製版済みマ
スタと用紙とが合わされ、画像ダブリ印刷や印刷画像ず
れを極めて少なくできる。また、下流側の版胴への用紙
の送り込みタイミンクが速い場合でも、用紙先端が検知
されることで下流側の版胴の印刷搬送速度が制御される
ので、下流側の版胴上の製版済みマスタから用紙への印
刷タイミングをより細かく制御でき、画像ダブリ印刷や
印刷画像ずれを一層少なくできる。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項1乃至8の
何れか1つに記載の孔版印刷装置において、用紙のサイ
ズを認識する用紙認識手段を有し、制御手段が、この用
紙認識手段で認識された用紙のサイズに応じて中間搬送
装置による用紙の搬送速度または下流側に位置する版胴
の印刷搬送速度、あるいは用紙の搬送速度と印刷搬送速
度の双方を制御する機能を備えているので、用紙のサイ
ズ毎に搬送速度や印刷搬送速度を設定しなくて良くなる
と共に、印刷される用紙のサイズが変化しても下流側の
版胴と用紙の合うタイミングが適切に調整され、画像ダ
ブリ印刷や印刷画像ずれを極めて少なくできる。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
孔版印刷装置において、制御手段が、認識された用紙の
搬送方向への長さが上流側と下流側とに位置する各版胴
の印刷位置の距離よりも短い時に、中間搬送装置による
用紙の搬送速度と上流側に位置する版胴の印刷搬送速度
とを同一速度に制御する機能を有するので、下流側の版
胴と短い用紙との合うタイミングが適切に調整され、画
像ダブリ印刷や印刷画像ずれを極めて少なくできる。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の孔版印刷装置において、用紙の搬送速度を選択する用
紙搬送速度選択手段または下流側に位置する版胴の印刷
搬送速度を選択する印刷搬送速度選択手段の少なくとも
一方を備え、用紙搬送速度選択手段または上記印刷搬送
速度選択手段の少なくとも一方からの選択信号に基づき
制御手段で用紙の搬送速度または印刷搬送速度を制御す
るので、中間搬送装置あるいは下流側に位置する版胴
を、選択された搬送速度あるいは印刷搬送速度で移動さ
せることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明にかかる孔版印刷装置は、
外周面に製版済みマスタを巻装され内周面にインキ供給
手段でインキ供給を受ける版胴を、用紙搬送方向に間隔
を空けて複数並列し、両版胴の間に配置した中間搬送装
置で搬送方向の上流側に位置する版胴で印刷された用紙
を搬送方向の下流側に位置する版胴に向かって搬送する
もので、下流側に位置する版胴上の製版済みマスタから
用紙への印刷タイミングを制御手段を用いて制御する。
【0019】印刷タイミングの制御としては、中間搬送
装置による用紙の搬送速度を変化させて下流側に位置す
る版胴への用紙の送り込みタイミングを制御したり、下
流側に位置する版胴の印刷搬送速度を変化させることが
挙げられる。
【0020】中間搬送装置による用紙の搬送速度を、搬
送する用紙のサイズに応じて制御したり、搬送途中の用
紙の先端を検知する用紙先端検知手段からの検知情報に
基づいて制御して下流側の版胴への用紙の送り込みタイ
ミングを調整し、上流側の版胴からの用紙の剥がれるタ
イミングのずれを補正するようにしても良い。
【0021】下流側の版胴の印刷搬送速度を、搬送する
用紙のサイズに応じて制御したり、搬送途中の用紙の先
端を検知する用紙先端検知手段からの検知情報に基づい
て制御して中間搬送装置で搬送されてくる用紙との接触
タイミングを調整し、下流側の版胴に対する用紙の送り
込みタイミングのずれを補正するようにしても良い。
【0022】下流側の版胴への用紙の送り込みタイミン
グのずれは、上流側の版胴から用紙に転移されるインキ
量によっても左右されるので、下流側の版胴への用紙の
送り込みタイミングが予め遅れるものとして、中間搬送
装置による用紙の搬送速度を上流側の版胴の印刷搬送速
度よりも速くなるように設定または制御し、用紙の長さ
が版胴間距離よりも短かい時だけ中間搬送装置による用
紙の搬送速度を上流側の版胴の印刷搬送速度と同じ速度
となるように制御しても良い。
【0023】用紙のサイズにより用紙の搬送速度や版胴
の印刷搬送速度を制御する場合、用紙サイズ認識手段を
設け、この用紙サイズ認識手段からの認識情報に基づき
制御すると、用紙のサイズ毎に搬送速度や印刷搬送速度
を設定しなくて良く、印刷される用紙のサイズが変化し
ても下流側の版胴と用紙の合うタイミングを調整するこ
とができる点で好ましい。
【0024】用紙の搬送速度を選択する用紙搬送速度選
択手段または版胴の印刷搬送速度を選択する印刷搬送速
度選択手段等を設け、これら用紙搬送速度選択手段また
は印刷搬送速度選択手段からの選択信号に基づき用紙の
搬送速度や下流側の版胴の印刷搬送速度を制御するよう
にしても良い。用紙搬送速度選択手段や印刷搬送速度選
択手段を手動操作できるキースイッチとすると、印刷を
終えた用紙の印刷状態を見てから、それに対応して用紙
の搬送速度や版胴の印刷搬送速度を調整できるので、用
紙の先端検知不良やサイズ認識不良により適正な印刷タ
イミングの制御が行われない場合に、その印刷タイミン
グを手動で調整することができる。用紙サイズ認識手段
としては、用紙サイズを設定する設定手段または用紙サ
イズを検知する検知手段、あるいは双方が挙げられる。
【0025】中間搬送装置による用紙搬送速度や版胴の
印刷搬送速度は、中間搬送装置の駆動部や版胴の駆動部
に、エンコーダ等の周知の回転速度検知手段を設けて検
知すると良い。用紙のサイズとは、例えばA4横やA4
縦等のように、その用紙の向きも含めたものをいう。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して順次
詳細に説明する。 (第1実施例)本発明が適用された複胴式の孔版印刷装
置の全体構成と基本的な孔版印刷動作とを説明する。図
1に示す複胴式の孔版印刷装置は、用紙搬送方向Xの上
流側から下流側に向かって並設された2つの版胴、(以
下、「版胴1A」、「版胴1B」と記す)を具備してい
て、同時多色印刷(この実施例では同時2色印刷であ
る)をすることが可能なように構成されている。版胴1
Aと版胴1Bとは、略同一の機能および構成を有する。
これと同じように、版胴1Aの内外廻りに配設された後
述するインキ供給手段、製版装置および排版装置等と、
版胴1Bの内外廻りに配設された後述するインキ供給手
段、製版装置および排版装置とは、略同一の機能および
構成を有しているので、それらを同一符号の末尾に符号
aまたはbを付加することで区別することとし、その一
方を詳述した場合には重複説明を避けるため他方の説明
をできるだけ省略する。また、単に、同一符号の末尾に
符号aまたはbを付加して別の機能及び構成を表すこと
もある。
【0027】複胴式の孔版印刷装置は、周知の感熱デジ
タル製版一体型孔版印刷装置の構造を有している。すな
わち、複胴式の孔版印刷装置は、マスタ33aを外周面
1Aaに巻き付ける版胴1Aと、版胴1Aの右上方に配
置されマスタ33aを製版する製版装置41aと、製版
装置41aの下方に配置され給紙トレイ21上に積載さ
れた印刷用紙22を給送する給紙装置20と、版胴1A
の左上方に配置され使用済みのマスタ33aを版胴1A
から剥ぎ取り排版する排版装置42aと、版胴1Aの下
方に配置され給送されてくる印刷用紙22を版胴1A上
の製版済みのマスタ33aに押し付けることにより印刷
を行う印圧装置32aと、印圧装置32aと版胴1Aの
間に形成される印刷位置E1で印刷された印刷済みの印
刷用紙22を版胴1Aから分離・剥離するエアーナイフ
7aとを備える第1ユニットU1と、マスタ33bを外
周面1Baに巻き付ける版胴1Bと、版胴1Bの左上方
に配置されマスタ33bを製版する製版装置41bと、
版胴1Bの左方に配置され使用済みのマスタ33bを版
胴1Bから剥ぎ取り排版する排版装置42bと、版胴1
Bの下方に配置され給送されてくる印刷用紙22を版胴
1B上の製版済みのマスタ33bに押し付けることによ
り印刷を行う印圧装置32bと、印圧装置32bと版胴
1Bの間に形成される印刷位置E2で印刷された印刷済
みの印刷用紙22を版胴1Bから分離・剥離するエアー
ナイフ7bとを備える第2ユニットU2と、印刷位置E
1で印刷された印刷済みの印刷用紙22を印刷位置E2
に向かって搬送する中間搬送装置17aと、排版装置4
2bの下方に配置され、印刷位置E1及び印刷位置E2
で多色印刷された印刷済みの印刷用紙22を排紙トレイ
37上に排出する排紙装置35とから主に構成されてい
る。
【0028】孔版印刷装置の両製版装置41a,41b
および排版装置42aの上方には、原稿の画像を読み取
るための図示を省略した原稿読取装置と、孔版印刷装置
を操作するための図3に示す操作パネル70とがそれぞ
れ配設されている。
【0029】次に、複胴式の孔版印刷装置の動作を上記
した各装置等の細部構成を含めて説明する。版胴1A
は、周知の多孔性円筒状をなし、ドラム軸2aの周りに
回動自在に支持されている。版胴1Aは、後述する版胴
駆動モータにより矢印方向に回転される。版胴1Aの外
周面1Aaの一母線上には、マスタ33aの先端部をク
ランプする開閉自在なクランパ5aが設けられている。
クランパ5aは、クランパ軸6aで版胴1A上に枢着さ
れていて、版胴1Aの外周廻りの適宜の位置に配設され
ている図示を省略した開閉手段により所定位置で開閉さ
れる。版胴1Aの内部には、版胴1Aの内周面1Abか
ら外周面1Aaに向けてインキを供給するためのインキ
供給手段が配設されている。版胴1Aにおけるインキ供
給手段では1色目のインキとして例えばマゼンタ色のイ
ンキが、版胴1Bにおけるインキ供給手段では2色目の
インキとして例えばブラック色のインキがそれぞれ供給
されるようになっている。
【0030】マスタ33aとしては、ポリエステル等の
熱可塑性樹脂フィルムに多孔質の支持体として和紙等を
貼り合わせたマスタが用いられている。マスタ33a
は、上記のものに限らず、非常に薄い実質的に熱可塑性
樹脂フィルムのみからなるものを用いることも可能であ
る。
【0031】オペレータが、図示しない原稿読取装置の
原稿受け台に印刷すべき原稿をセットし、製版を起動さ
せるための図3に示す製版スタートキー73を押下する
と、排版工程が両版胴1A,1Bにおいて同様に実行さ
れる。つまり、版胴1Aが図中矢印方向と反対方向(反
時計回り方向)に回転し、版胴1Aの外周面に巻装され
ていた使用済みのマスタ33aが版胴1Aの外周面から
漸次剥され搬送されつつ各排版ボックス(図示せず)内
へ排出されていわゆる排版が終了する。
【0032】排版工程と並行して、上記原稿読取部が作
動して原稿読み取りが行われる。この原稿読み取りに係
る詳細な構成及び動作は、例えば公知の「縮小式の原稿
読取方式」で行われるようになっており、原稿読み取り
された画像は最終的にCCD(電荷結合素子)等の光電
変換素子からなる画像センサにより光電変換される。画
像センサにより光電変換され電気信号は、図示しないア
ナログ/デジタル(A/D)変換基板に送信されること
によりデジタル画像信号に変換される。
【0033】なお、上記原稿読取部には、多色重ね刷り
印刷に必要な色分解のための諸機能を有する構成、例え
ば特開昭64−18682号公報記載の複数の色フィル
ターを切換可能に制御できるフィルターユニットと同様
の機能及び構成を有するものが、ミラー群とレンズ(共
に図示せず)との間の光路上に配設されていて、同公報
記載と同様の自動製版・給版等の動作を行うようになっ
ており、その詳しい説明は省略する。
【0034】一方、上記原稿読み取り動作と並行して、
デジタル信号化された画像信号に基づき、両製版装置4
1a,41bにおいて同様の製版・給版工程が行われ
る。マスタ33aが、製版装置41aに配設されている
平面型のサーマルヘッドおよびこれに押し付けられてい
るプラテンローラ(共に図示せず)および送り出しロー
ラ対(図示せず)の回転により、マスタ33aがマスタ
搬送路の下流側に搬送される。このように搬送されるマ
スタ33aに対して、各上記サーマルヘッドの主走査方
向に一列に配列された多数の微小な発熱素子が、上記A
/D変換基板およびその後の製版制御基板(図示せず)
で各種処理を施されて送られてくるデジタル画像信号に
応じて各々選択的に発熱し、発熱した発熱素子に接触し
ているマスタ33aの熱可塑性樹脂フィルムが溶融穿孔
される。このようにして、画像情報に応じたマスタ33
aの位置選択的な溶融穿孔により、画像情報が穿孔パタ
ーンとして書き込まれる。
【0035】画像情報が書き込まれて製版された製版済
みのマスタ33aの先端は、上記送り出しローラ対の回
転により版胴1Aの外周部側へ向かって送り出され、給
版ガイド板(図示せず)により進行方向を変えられ、図
示の給版位置状態にある版胴1Aの拡開したクランパ5
aへ向かって垂れ下がる。このとき版胴1Aは、排版工
程により使用済みのマスタ33aを既に除去されてい
る。一方、版胴1B側における製版済みのマスタ33b
の先端は、上記送り出しローラ対の回転により版胴1B
外周部側へ向かって送り出され、給版ガイド板(図示せ
ず)により略水平方向に案内されつつ、クランパ5bが
図1における略直上に位置する給版位置状態にある版胴
1Bの拡開したクランパ5bへ向かって挿入される。
【0036】そして、製版済みのマスタ33aの先端部
が、一定のタイミングでクランパ5aによりクランプさ
れると、版胴1Aは図中矢印方向(時計回り方向)に回
転しつつ外周面に製版済みのマスタ33aを徐々に巻き
付けていく。製版済みのマスタ33aの後端部は、製版
完了後に製版装置41aに配設されている図示しない可
動刃および固定刃等からなる切断手段の作動により一定
の長さに切断されて、一版のマスタ33aが版胴1Aの
外周面に完全に巻装されると、いわゆる給版工程が終了
する。
【0037】一版の各製版済みのマスタ33a,33b
が各版胴1A,1Bの外周面1Aa,1Baにそれぞれ
巻装されると製版・給版工程が終了し、版付け工程及び
印刷工程が開始される。先ず、給紙トレイ21上に積載
された最上位の印刷用紙22を呼び出しコロ23に接触
するまで給紙トレイ21を上昇させておく。呼び出しコ
ロ23に接触している最上位の印刷用紙22が、呼び出
しコロ23の回転動作により搬送されると共に、分離コ
ロ対24,25および分離板26の協働作用により1枚
に分離され、上下一対のガイド板上28およびガイド板
下27に案内されつつレジストローラ対29,30に向
けて用紙搬送方向Xに給送される。このとき、搬送され
た印刷用紙22の先端は、レジストローラ対29,30
のニップ部直前部位に当接し、ガイド板上28に沿って
撓んだ状態で停止している。
【0038】用紙搬送方向Xの上流側に位置する版胴1
Aは、印刷動作が始まると印刷時の印刷搬送速度となる
回転速度V1で回転され始める。版胴1Aの内周側で
は、インキ供給ディストリビュータ(図示せず)からイ
ンキローラ3aとドクタローラ4aとの間に形成された
インキ溜りIaにマゼンタ色のインキが供給され、その
マゼンタ色のインキはインキローラ3aとドクタローラ
4aとが回転することによって混練され伸ばされると共
に、インキローラ3aの外周面に均一に付着するように
なる。インキの残量は、インキ検知手段(例えば特開平
5−229243号公報の図2参照)によって検知さ
れ、インキが少なくなったときには上記インキ供給ディ
ストリビュータから補給される。こうして版胴1Aの回
転方向と同一方向に、かつ、版胴1Aの回転速度と同期
して回転しながら内周面1Abに転接するインキローラ
3aにより、インキが版胴1Aの内周側に供給される。
【0039】印圧装置32aは、上記したインキローラ
3a、後述する、プレスローラ9a、プレスローラブラ
ケット11a、プレスローラテンション13aおよびプ
レスローラカム12aから主に構成されている。プレス
ローラ9aは、給送されてきた印刷用紙22を版胴1A
に押し付けて印刷画像を印刷用紙22上に形成する押圧
手段としての機能を有する。プレスローラ9aは、プレ
スローラブラケット11aの一方の揺動端において回転
自在に支持されていて、版胴1Aの外周面に接離自在に
設けられている。版胴1Aに対するプレスローラ9aの
印圧は、プレスローラブラケット11aの他方の揺動端
側に張設されたプレスローラテンション13a(引張バ
ネ)によって加えられると共に、このプレスローラテン
ション13aの付勢力によってプレスローラブラケット
11aの他方の揺動端は、扇状のプレスローラカム12
aの輪郭周面に圧接している。プレスローラカム12a
は、後述する版胴駆動モータによって給紙装置20から
の印刷用紙22の給紙タイミングおよび版胴1Aの回転
に合せて同期して回転されるようになっており、給紙装
置20から印刷用紙22が給紙されないときには、その
大径部をプレスローラブラケット11aの他方の揺動端
に対向させている。プレスローラカム12aは、給紙装
置20から印刷用紙22が給送されてくると回転して、
その小径部をプレスローラブラケット11aの他方の揺
動端に対向させ、プレスローラ9aを図において時計回
り方向に回転させるようになっている。
【0040】そして、印刷用紙22が、レジストローラ
対29,30により版胴1Aの回転と同期した所定のタ
イミングで印圧装置32aにおける版胴1Aとプレスロ
ーラ9aとの間に給送されてくると、これに同期して版
胴1Aの外周面下方に離間していたプレスローラ9aが
揺動・上昇されることにより、版胴1Aの外周面1Aa
に巻装されている製版済みのマスタ33aに押し付けら
れる。これにより、版胴1Aの開孔部から滲み出たイン
キの粘性による付着力によって、製版済みのマスタ33
aが版胴1Aの外周面上に密着すると同時に、さらに製
版済みのマスタ33aの穿孔パターン部からインキが滲
み出し、この滲み出たインキが印刷用紙22の表面に転
移されて、1色目の所望の画像が印刷用紙22上に形成
される。
【0041】1色目の画像が印刷された印刷用紙22
は、その先端がエアーナイフ7aの先端近傍の所までく
ると、エアーナイフ7aが版胴1Aの回転動作と同期し
てエアーナイフ軸8aを中心に回転して版胴1Aの外周
面に接近し、図示を省略した空気圧発生装置で生成され
たエアーナイフ7aの先端から吹き出る圧縮空気流によ
って、印刷用紙22の先端が版胴1Aから分離・剥離さ
れる。エアーナイフ7aにより分離・剥離された印刷用
紙22は、中間搬送装置17aによって用紙搬送方向X
の下流側へとさらに搬送される。
【0042】中間搬送装置17aは、従動ローラ14a
と駆動ローラ15aとの間に掛け渡された多孔性の搬送
ベルト16aと、吸引用のファン18aとから主に構成
されている。中間搬送装置17aは、図2に示す制御手
段34の制御下におかれていて、この制御手段34で搬
送ベルト16aによる印刷用紙22の搬送速度を制御さ
れている。エアーナイフ7aにより分離・剥離された印
刷済みの印刷用紙22は、ファン18aの作動により吸
引されつつ、搬送ベルト16aに吸着され、この搬送ベ
ルト16aの反時計回り方向の回転により次の印刷位置
E2へ向かって搬送される。
【0043】このとき、用紙搬送方向Xの下流側に位置
し2色目に対応する版胴1Bは、版胴1Aと同期して印
刷動作が始まり、図中矢印方向(時計回り方向)に印刷
の回転速度V2で回転され始める。版胴1Bの内周側で
は、版胴1Aと同様の構成及び動作内容で版胴1Bの回
転速度と同期して回転しながら内周面1Bbに転接する
インキローラ3bにより、2色目のインキが版胴1Bの
内周側に供給される。
【0044】そして、印刷用紙22が、中間搬送装置1
7aの搬送ベルト16aによって所定のタイミングで印
圧装置32bにおける版胴1Bとプレスローラ9bとの
間の印刷位置E2に給送されてくると、これに同期して
版胴1Bの外周面下方に離間していたプレスローラ9b
が揺動・上昇されることにより、版胴1Bの外周面1B
aに巻装されている製版済みのマスタ33bに押し付け
られる。これにより、版胴1Bの開孔部から滲み出たイ
ンキの粘性による付着力によって、製版済みのマスタ3
3bが版胴1Bの外周面上に密着すると同時に、さらに
製版済みのマスタ33bの穿孔パターン部からインキが
滲み出し、この滲み出たインキが印刷用紙22の表面に
転移されて、2色目のインキによる印刷画像が既に1色
目のインキによる画像が形成された印刷用紙22上に印
刷される。
【0045】2色目の画像が形成された印刷用紙22
は、その先端がエアーナイフ7bの先端近傍の所までく
ると、エアーナイフ7bが版胴1Bの回転動作と同期し
てエアーナイフ軸8bを中心に回転して版胴1Bの外周
面1Baに接近すると同時に、図示を省略した空気圧発
生装置で生成されたエアーナイフ7bの先端から吹き出
る圧縮空気流によって、印刷用紙22の先端が版胴1B
から分離・剥離される。エアーナイフ7bにより分離・
剥離された印刷済みの印刷用紙22は、排紙装置35に
よってさらに用紙搬送方向Xの下流側に位置する排紙ト
レイ37へ搬送される。
【0046】排紙装置35は、従動ローラ39と駆動ロ
ーラ38との間に掛け渡された多孔性の搬送ベルト40
と、吸引用ファン36とで主に構成されている。排紙装
置35の搬送ベルト40は、版胴1Aの回転速度V1と
略同じ搬送速度V3で版胴1Aと同期して駆動されるよ
うになっている。エアーナイフ7bにより分離・剥離さ
れた印刷済みの印刷用紙22は、吸引用ファン36の作
動により吸引されつつ、搬送ベルト40に吸着され、こ
の搬送ベルト40の反時計回り方向の回転により、排紙
トレイ37上に順次排出積載される。このようにしてい
わゆる「版付け」、あるいは「試し刷り」が終了する。
【0047】次に、図3に示す操作パネル70のテンキ
ー71で印刷枚数を設定し、印刷スタートキー72を押
下すると上記試し刷りと同様の工程で、給紙、印刷およ
び排紙の各工程が設定した印刷枚数分繰り返して行なわ
れ、孔版印刷の全工程が終了する。
【0048】このような孔版印刷装置を構成する上記各
装置等の構成およびその配置状態は、あくまでもその一
例を示したものであり、他の周知の装置および種々の配
置状態をもって構成しても良いことはいうまでもない。
例えば、エアーナイフ7a,7bの他に、各版胴1A,
1Bの外周面近傍に揺動自在な周知の排紙剥離爪のみを
用いた装置もある。
【0049】複胴式の孔版印刷装置は、上記したような
感熱デジタル製版一体型孔版印刷装置を構成するものに
限らず、例えば各版胴1A,1Bがドラムユニットを構
成していて装置本体から着脱自在な構成を有するものに
あっては、上記装置本体と別体に配設された製版給版装
置あるいは排版装置(共に図示せず)によってマスタを
製版給版したり、あるいは使用済みのマスタを各版胴1
A,1Bの外周面から剥離し排版したりしても良く、各
製版装置41a,41b並びに各排版装置42a,42
bを上記装置本体に必ずしも具備していなくても良い。
また、製版するためのデータは、上記したように原稿読
取装置で読み取ったデータでも、あるいはコンピュータ
等で作成されたデータであっても良い。なお、本発明に
おける画像先端とは、各マスタに形成される画像領域の
先端をさし、この画像領域の先端とは、原稿のスキャン
位置の先端のことを云う。
【0050】次に第1実施例の要部の説明に移る。第1
実施例は、印刷用紙22のサイズに応じて用紙搬送速度
となる搬送ベルト16aの外周面の周速度Vを変更し、
印刷位置E2への印刷用紙22の送り込みタイミングを
制御するのが特徴である。
【0051】具体的には、図2に示す制御手段34、用
紙サイズ認識手段45となる用紙サイズ検知手段として
の用紙サイズ検知センサ群46と用紙サイズ設定手段と
なる用紙サイズ設定キー47、版胴1Aの印刷搬送速度
となる回転速度V1を検知する版胴速度検知手段として
の版胴回転速度検知センサ48、搬送ベルト16aの周
速度Vを検知する搬送速度検知手段としてのベルト回転
速度検知センサ49、及び搬送ベルト16aの周速度V
を手動で選択設定できる用紙搬送速度選択手段を構成す
る図3に示す搬送速度選択キー50と速度調整キー78
が設けられている。
【0052】用紙サイズ検知センサ群46は、図4乃至
図6に示すように、給紙トレイ21に設けられている。
給紙トレイ21は、前半部21fと後半部21rが軸2
1aを中心に回動可能に設けられている。給紙トレイ2
1には、用紙サイドガイド機構51が設けられている。
用紙サイドガイド機構51は、互いに対向配置された各
用紙サイドフェンス51a、51bの裏面の一端部に固
設されていて、各々の一側端にギヤが形成され、かつ、
用紙22の幅方向LRにスライド自在な一対のラックギ
ヤ52a、52bと、これらのラックギヤ52a、52
bの間に挟まれて配設されていて、前記各ギヤと噛合す
るピニオン53とから構成される。ピニオン53は、排
紙トレイ21の前半部21fの裏面に固設されたピニオ
ン軸53sに回動自在に設けられている。なお、ラック
ギヤ52a,52bはサイドフェンス51a、51bの
下面とで給紙トレイ21における前半部21fを挟んで
いる。
【0053】ラックギヤ52aの他端側には、遮蔽片群
55が固設された遮蔽板54が配設されている。遮蔽片
群55は、印刷用紙22の幅方向LRに所定の切欠間隔
をもって、かつ、所定の長さをもって配置されており、
また給紙方向Fに所定の間隔をもって配置されている。
遮蔽片群55は、後述する各用紙サイズ検知センサと選
択的に係合するそれぞれ別個の列をなす遮蔽片55
1,55a2,55a3,55a4と、遮蔽片55b1
55b2と、遮蔽片55cと、遮蔽片55dとからな
る。
【0054】用紙サイズ検知センサ群46は、給紙トレ
イ21上に積載セットされた印刷用紙22の用紙サイズ
(印刷用紙22の大きさとその向きとを含む)を検出す
るためのもので、前半部21fの裏面に固設されてい
る。用紙サイズ検知センサ群46は、印刷用紙22の幅
方向LR及び給紙方向Fに所定の間隔をもって配置され
た4つの用紙サイズ検知センサ46a,46b,46
c,46dからなる。これらの用紙サイズ検知センサ4
6a,46b,46c,46dは、投光素子及び受光素
子を有するフォトインタラプタ型の周知の構成を具備し
ており、遮蔽片55a1,55a2,55a3,55a4
遮蔽片55b1,55b2、遮蔽片55c、遮蔽片55d
との選択的な組合わせで係合して比較的小さい用紙サイ
ズを検出するのに用いられる。
【0055】一方、給紙トレイ21における後半部21
rの裏面には、給紙トレイ21上に積載セットされた印
刷用紙22の用紙サイズを検出するための今一つの用紙
サイズ検出手段となる用紙サイズ検知センサ56が固設
されている。用紙サイズ検知センサ56は、投光素子及
び受光素子を有するフォト反射型の周知の構成を具備し
ており、印刷用紙22があるときにその反射光を検出す
ることによりオンされ、給紙トレイ21の後半部21r
上に印刷用紙22が有るか否かを検出する。用紙サイズ
検知センサ56は、用紙サイズ検知センサ群46との組
合せによって、後述するように比較的大きい用紙サイズ
を検出するのに用いられる。これらの用紙サイズ検知セ
ンサ群46と用紙サイズ検知センサ56は、それぞれ制
御手段34に電気的に接続されている。
【0056】前述した給紙トレイ21周辺の構成によ
り、印刷用紙22の用紙サイズに対応して用紙サイドフ
ェンス対51a、51bがスライド操作され位置決めさ
れることにより、例えば図6に示したように、ハガキ、
B5横、A4横、A3縦がそれぞれ給紙トレイ21上に
積載セットされる。また、用紙サイドフェンス対51
a、51bのスライド動作と連動して遮蔽板54が共に
スライドされ、印刷用紙22の用紙サイズに対応して、
用紙サイズ検知センサ群の46aに対して各遮蔽片55
1,55a2,55a3,55a4との遮蔽係合関係が、
用紙サイズ検知センサ群の46bに対して各遮蔽片55
1,55b2との遮蔽係合関係が、用紙サイズ検知セン
サ群の46cに対して遮蔽片55cとの遮蔽係合関係
が、用紙サイズ検知センサ群の46dに対して遮蔽片5
5dとの遮蔽係合関係がそれぞれ定まる。こうして、印
刷用紙22の幅方向LRにおける用紙サイドフェンス対
51a、51bの印刷用紙22の用紙サイズに対応した
位置において、表1に示すように、各用紙サイズ検知セ
ンサ46a,46b,46c,46dから送信される用
紙サイズ信号のオン/オフの組合せにより、印刷用紙2
2の幅方向LRにおける長さ(用紙幅方向サイズ)が検
出される。したがって、用紙サイドフェンス対51a、
51bの位置だけでは、印刷用紙22の用紙幅方向サイ
ズしか判定できず、例えばA4横とA3縦とでは用紙幅
方向サイズは同じであり、用紙サイズ(向き)を区別す
ることができない。そこで、用紙サイズ検知センサ56
を併用することにより、上記例のA4横とA3縦とにお
いて、用紙サイズ検知センサ56がオンであれば印刷用
紙22が給紙方向Fに長いA3縦であり、オフであれば
印刷用紙22がA4横と判定するのである。このように
して、各用紙サイズ検知センサ46a,46b,46
c,46dと用紙サイズ検知センサ56とからの各用紙
サイズ信号が制御手段34に送信されることにより、そ
れら用紙サイズ信号の組合せに応じて、制御手段34が
各印刷用紙22の用紙サイズを判定する。
【0057】
【表1】
【0058】表1において、各用紙サイズ検知センサ4
6a,46b,46c,46d及び用紙検知センサ56
の用紙サイズ信号がオンの場合を○印で、用紙サイズ信
号がオフの場合を−印で、また用紙サイズ欄の*印は定
形サイズの間に設定された中間サイズであって不定形サ
イズをそれぞれ示す。またLTはレターを、DLTはダ
ブルレターを、LGはリーガルを、HLTはハーフレタ
ーをそれぞれ示す略号である。同表は、左欄に示されて
いる各用紙サイズ検知センサ46a,46b,46c,
46d及び用紙検知センサ56の用紙サイズ信号のオン
/オフの組合せにより、それらに対応する右欄の用紙サ
イズが判定されることを示している。
【0059】なお、用紙サイズ検知センサ56は、給紙
方向Fにおける印刷用紙22の有無の検出を行うだけで
あり、それ故に連続的に印刷用紙22の検出を行う必要
がなく、本実施例のように1個又は多くとも2個配設さ
れていれば良い。また用紙サイズ検知センサ56は、こ
れに限らず、例えば透明シート等に印刷を行う場合にお
いては、給紙トレイ21上に1枚の印刷用紙22が積載
セットされたときにでも作動可能なフィラー検知片(図
示せず)を有し、図示しない発光部及び受光部を備えた
遮光型のフォトインタラプタであって、前記フィラー検
知片がセンサ本体に対して揺動することにより、回転基
部に形成された扇型の遮光板で遮光動作を行う周知の構
成をなすものを配設したり、あるいは作動力の小さいマ
イクロスイッチ等のようなものを配設しても良い。
【0060】用紙サイズ設定キー47は操作パネル70
に設けられていて、印刷用紙22の用紙サイズを手動で
設定できるようになっている。ベルト回転速度検知セン
サ49は、図7に示すように、搬送ベルト16aが掛け
られた駆動ローラを駆動する搬送モータ57の出力軸5
7aに固設されたスリットを有する円板49aと、この
円板49aを挾んで設けられた光源及び受光素子を具備
したフォトインタラプタ49bとを有するロータリエン
コーダである。搬送速度検知手段としては、ベルト回転
速度検知センサ49に限らず、磁気式エンコーダ等であ
っても良い。
【0061】搬送モータ57の出力軸57aには、駆動
歯車59aが固定されている。駆動歯車59aと噛合す
る大径歯車59bは、駆動ローラ15aの軸150に固
定されたプーリ61bと無端ベルト62を介して連結さ
れたプーリ61aが装着された支持軸60に固定されて
いて、駆動モータ57の回転出力を軸150に伝達して
いる。搬送モータ57には、ステッピングモータが用い
られ、制御手段34からの制御信号又は搬送速度選択キ
ー50からの選択信号に応じて同モータへの周波数を可
変することでモータ回転数を変化させて搬送ベルト16
aの周速度Vを変更するようになっている。本実施例に
おいて、中間搬送装置17aの搬送ベルト16aの周速
度Vは、上流側の版胴1Aの周速度V1よりも約1.2
倍速く設定されている。
【0062】版胴回転速度検知センサ48は、図2に示
す版胴駆動モータ63の出力軸に設けられた周知のロー
タリエンコーダであり、版胴1Aの回転速度V1を検知
し、その検知結果を制御手段34に入力している。版胴
駆動モータ63は、図示しない動力伝達手段を介して版
胴1A,1Bと連結していて、両版胴1A,1Bを同一
回転速度で回転駆動するようになっている。また、版胴
駆動モータ63は、レジストローラ対29,30のレジ
ストタイミングと同期して回転するように制御手段34
の制御下におかれている。
【0063】図3に示すように、操作パネル70には、
印刷枚数を設定するためのテンキー71と、印刷工程に
至る各動作の起動を設定するための印刷スタートキー7
2と、原稿の画像読み取りから製版、給版、試し刷りと
しての版付けに至るまでの各動作を起動するための製版
スタートキー73と、印刷用紙22の向きを含む用紙サ
イズを設定するための用紙サイズ設定キー47と、印刷
工程等に至る各動作を停止するためのストップキー74
と、用紙サイズ設定キー47で設定された用紙サイズあ
るいはテンキー71で設定された印刷枚数等を表示する
ためのLEDからなる表示装置75と、孔版印刷装置に
おけるマスタ33a,33bや印刷用紙22のジャム等
の故障個所及び故障内容を表示するためのモニター表示
装置76と、テンキー71により設定された印刷枚数等
を解消するためのクリアキー77と、後述するプログラ
ムに割込み、搬送ベルト16aの周速度Vを設定できる
搬送速度選択キー50と、搬送モータ57や版胴駆動モ
ータ63の回転速度を段階的に可変する時に用いる速度
ダウンキー78aと速度アップキー78bとからなる速
度調整キー78、及び印刷搬送速度選択手段の一構成を
成す印刷速度選択キー79等とがそれぞれ配置されてい
る。なお、同図において、印刷速度選択キー79は、本
実施例では使用しない。
【0064】制御手段34は、図2に示すように、CP
U(中央演算処理装置)80、図示しないI/O(入出
力)ポート及びROM(読み出し専用記憶装置)81、
RAM(読み書き可能な記憶装置)82等を備え、それ
らが図示しない信号バスによって接続された構成を有す
る周知のマイクロコンピュータからなる。制御手段34
には、操作パネル70の各種キー及び表示装置75、用
紙サイズ検知センサ群46及び用紙サイズ検知センサ5
6に電気的に接続されていて、これらとの間で指令信号
及び/又はオン/オフ信号やデータ信号を送受信してい
る。
【0065】制御手段34には、製版装置41a,41
b及び図示しない給版部を駆動する製版・給版系駆動部
83、排版装置42a,42bを駆動する排版系駆動部
84、給紙部20を駆動する給紙系駆動部85、印圧装
置32a,32bを駆動する印圧系駆動部86及び排紙
装置35や図示しない空気圧発生装置を駆動する排紙系
駆動部87、ファン18aを駆動するファン駆動部88
がそれぞれ電気的に接続されていて、これらとの間で指
令信号及び/又はオン/オフ信号やデータ信号を送受信
して、孔版印刷装置の前記各部の装置・駆動機構の起
動、停止及びタイミング等の動作全体のシステムを制御
している。
【0066】搬送モータ57及び版胴駆動モータ63
は、それぞれ駆動回路89,90を介して制御手段34
と接続していて、その駆動状態、すなわち、搬送ベルト
16aの周速度Vと版胴1Aの回転速度V1をそれぞれ
センサ49,48で検知し、その検知情報をパルス検知
装置91,92を介して制御手段34に入力している。
制御手段34では、各センサ類からの入力情報やCPU
80での演算結果をRAM82に一時的に記憶させた
り、適時その情報を読み出すようになっている。
【0067】ROM81には、前記装置及び各駆動部の
起動、停止及びタイミング等の動作に関するプログラム
や必要なデータが予め記憶されていると共に、図8に示
す印刷タイミング制御ルーチン等が予め記憶されてい
る。データ中には、図1に示す版胴1A,1B間距離と
なるドラム軸2a,2b間距離L(以下、「基準距離
L」と記す)や、表1に示す印刷用紙22のサイズデー
タ等がある。
【0068】本実施例における印刷タイミング制御とそ
の時の印刷用紙22の状態を図8乃至図12を用いて説
明する。図8に示す印刷タイミング制御ルーチンでは、
ステップA1において、印刷スタートキー72のオン/
オフが判断され、同スイッチキー72が押されてオン状
態であると、ステップA2において用紙サイズ検知セン
サ群46、用紙サイズ検センサ56あるいは用紙サイズ
設定キー47等からの印刷用紙22の用紙サイズ情報が
取り込まれ、この情報から印刷用紙22の用紙サイズや
向きが認識されてステップA3に進む。ステップA3で
は、印刷用紙22の用紙搬送方向Xの長さを版胴間距離
となる基準距離Lと比較して、印刷用紙22の長さが基
準距離Lよりも短いとステップA4に進み、印刷用紙2
2の長さが基準距離Lよりも長いとステップA5に進
む。
【0069】基準距離Lは、この例では、ハガキの縦方
向の長さよりもやや長めに設定されている。用紙搬送方
向Xに対してこの長さを持って搬送される印刷用紙22
が選択されると、ステップA4において搬送モータ57
への周波数が可変されて出力制御(回転制御)がなさ
れ、搬送ベルト16aの周速度Vが版胴1Aの回転速度
V1と同一となるまで制御され、ベルト回転速度検知セ
ンサ49からの信号で搬送ベルト16aの周速度Vが版
胴1Aの回転速度V1と同一速度となると、その状態が
保持される。
【0070】一方、用紙搬送方向Xに対する印刷用紙2
2の長さが基準距離Lよりも大きいと、搬送ベルト16
aの周速度Vが版胴1Aの回転速度Vよりも約1.2倍
となるまで、搬送モータ57の出力制御(回転制御)が
行われ、ベルト回転速度検知センサ49からの信号で搬
送ベルト16aの周速度Vが版胴1Aの回転速度V1よ
りも速くなるとその状態が保持される。
【0071】ここで印刷用紙22の状態について説明す
る。印刷位置E2に対する印刷用紙22の送り込みタイ
ミングのずれは、主に印刷位置E1において印刷用紙2
2に印刷される印刷画像の大きさやサイズによる印刷用
紙22へ付着するインク量の増減によるものである。イ
ンキ量と搬送ベルト16aの周速度V及び版胴1Aの回
転速度V1とのバランスが取れていれば、図9に示すよ
うに、印刷位置E1における印刷用紙22は、プレスロ
ーラ9aを通過した時点でエアーナイフ7aの作用によ
り版胴1Aから剥がされ、搬送ベルト16aに直ぐに吸
着されて印刷位置E2に向かって搬送される。しかし、
このバランスが崩れると、図10に示すように、印刷位
置E1を通過しても印刷用紙22が版胴1Aから直ぐに
剥がされず、エアーナイフ7aの先端によって剥がされ
ることになり、印刷用紙22の先端が搬送ベルト16a
の上方で弛んでしまう。すると、図11に示すように、
印刷用紙22の、搬送ベルト16aへの着地点が、図9
のバランスの良い状態の時と異なってしまう。搬送ベル
ト16aは、この時既に搬送方向Xに駆動されているの
で、この着地点の違いは、印刷位置E2に対する送り込
みタイミングが間隔Wだけ遅くなることになる。図11
において符号22aは遅れを生じた印刷用紙22の先端
を示し、符号22bは正常なタイミングで搬送される印
刷用紙の先端を示す。
【0072】したがって、本実施例のように、搬送ベル
ト16aの周速度Vを版胴1Aの回転速度V1より約
1.2倍程度速くなるように設定すると、印刷位置E1
で印刷される画像領域が大きく版胴1Aから剥がれるの
が遅れた印刷用紙22の先端22aが印刷位置E2に向
かって速く送られる。この時、印刷用紙22の後端は、
いまだ印刷位置E1において、プレスローラ9aと版胴
1Aに挟持されて印刷状態にあるので、図12に示すよ
うに、その先端側から弛んだ印刷用紙22が引き伸ばさ
れて搬送されることになる。これにより、印刷用紙22
の先端の搬送位置のバラツキがなくなり、印刷位置E2
への送り込みタイミングを補正でき、画像ダブり印刷を
解消できる。
【0073】搬送ベルト16aの周速度Vが版胴1Aの
回転速度V1より速いと、印刷用紙22のサイズが基準
間隔Lよりも短い場合、つまり、印刷位置E1で印刷さ
れる印刷領域が小さいときには、印刷用紙22が印刷位
置E2に速く送り込まれてしまい、印刷位置E2で版胴
1B上の画像先端と位置がずれ、印刷ずれとなってしま
う。したがって、図8のステップA3,A4に示すよう
に、印刷用紙22の長さが基準距離Lよりも短い場合、
搬送ベルト16aの周速度Vが版胴1Aの回転速度V1
と同一となるまで減速制御することで、印刷位置E2に
対する印刷用紙22の送り込みタイニングを補正でき、
印刷ずれを解消することができる。
【0074】このように印刷用紙22の長さに応じて、
搬送ベルト16aの周速度Vを補正すべく搬送モータ5
7を制御するので、用紙サイズの違いによる印刷位置E
2への印刷用紙22の送り込みタイニングを調整するこ
とができ、画像ダブリ印刷や印刷ずれを解消することが
できる。
【0075】また、ステップA3における印刷用紙22
のサイズは、用紙サイズ検知センサ群46及び用紙サイ
ズ検知センサ56からの検知情報により制御手段34で
自動判別されるので、用紙サイズを一々設定しなくて自
動で搬送ベルト16aの周速度Vを補正でき操作性が良
い。加えて、本実施例は、用紙サイズ設定キー47を備
えているので、用紙サイズ検知センサ群46及び用紙サ
イズ検知センサ56が故障した場合、手動で印刷用紙2
2のサイズを設定することができ、装置の信頼性を高め
られる。
【0076】本実施例では、搬送速度選択キー50を押
すと図8に示す印刷タイミング制御ルーチンに割り込
め、かつ速度調整キー78で搬送モータ57への周波数
を可変できるので、図8に示す印刷タイミング制御ルー
チンで行った印刷にずれがあった場合に、手動で搬送ベ
ルト16aの周速度Vを調整することができる。
【0077】第1実施例では、搬送ベルト16aの周速
度Vを変更するのに搬送モータ57への供給する周波数
を可変しているが、搬送ベルト16aの周速度Vを変更
する手段としては、搬送モータ57と駆動ローラ15a
の軸150との間に、歯車輪列やプーリ群からなる変速
手段を設け、印刷用紙22のサイズに応じてそれら変速
手段を駆動して搬送ベルト16aの周速度Vを変更する
ようにしても良い。また、この実施例では、版胴間距離
としてドラム軸2a,2bの中心間距離(基準距離L)
として説明したが、印刷位置E1,E2の中心間距離で
あっても良い。
【0078】(第2実施例)図13乃至図15を用いて
第2実施例を説明する。第2実施例にかかる複胴式の孔
版印刷装置は、機構的には第1実施例で説明した孔版印
刷装置と同一構成を採っているので、第1実施例で用い
た符号と同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
【0079】第2実施例の特徴は、搬送ベルト16aの
周速度Vを用紙先端検知手段となる用紙検知センサ95
からの検知情報に基づき変更し、印刷位置E2への印刷
用紙22の送り込みタイミングを制御することにある。
用紙検知センサ95は、図13に示すように、搬送ベル
ト16aの略中央の上方に装置の筐体部に固定されて配
置されている。用紙検知センサ95は、投光部と受光部
とが設けられた周知の光学的な反射型センサであって、
この投光部及び受光部を搬送ベルト16aに向かわせて
配置されている。用紙検知センサ95は、図14に示す
ように、制御手段96に電気的に接続されていて、搬送
中の印刷用紙22を検知している間、検知情報を制御手
段96に入力している。なお、本実施例の給紙装置20
の給紙トレイ21’には、第1実施例で用いた用紙サイ
ズ検知センサ群46及び用紙サイズ検知センサ56は装
備されていない。
【0080】制御手段96は、CPU(中央演算処理装
置)97、図示しないI/O(入出力)ポート及びRO
M(読み出し専用記憶装置)99、RAM(読み書き可
能な記憶装置)100等を備え、それらが図示しない信
号バスによって接続された構成を有する周知のマイクロ
コンピュータからなる。
【0081】CPU97には、版胴1Bの印刷搬送速度
となる回転速度V2を検知する版胴回転速度検知センサ
48、搬送ベルト16aの周速度Vを検知する搬送速度
検知手段としてのベルト回転速度検知センサ49、及び
印刷用紙22の搬送速度を手動で選択設定する用紙搬送
速度選択手段を構成する搬送速度選択キー50と速度調
整キー78が接続されている。本実施例において、搬送
ベルト16aの周速度Vは、上流側の版胴1Aの回転速
度V1と同一速度に設定されている。
【0082】版胴回転速度検知センサ48は、版胴駆動
モータ63の出力軸に設けられた周知のロータリエンコ
ーダであり、版胴回転速度を検知し、その検知結果を制
御手段96に入力している。版胴駆動モータ63は、図
示しない動力伝達手段を介して版胴1A,1Bと連結し
ていて、両版胴1A,1Bを同一回転速度で回転駆動す
るようになっている。このように、この実施例では、両
版胴1A,1Bの回転速度V1,V2の検知を版胴回転
速度検知センサ48で行っている。版胴駆動モータ63
は、レジストローラ対29,30のレジストタイミング
と同期して回転を開始するように制御手段96の制御下
におかれている。
【0083】CPU97には、操作パネル70に設けた
テンキー71、印刷スタートキー72、製版スタートキ
ー73、ストップキー74、表示装置75、モニター表
示装置76、クリアキー77と、後述するプログラムに
割込み、手動操作による速度設定を優先させる搬送速度
選択キー50と、搬送モータ57や版胴駆動モータ63
の速度を段階的に可変する時に用いる速度ダウンキー7
8aと速度アップキー78bとからなる速度調整キー7
8がそれぞれ接続されている。
【0084】CPU97には、第1実施例同様、製版・
給版系駆動部83、排版系駆動部84、給紙系駆動部8
5、印圧系駆動部86、排紙系駆動部87及びファン駆
動部88がそれぞれ電気的に接続されていて、これらと
の間で指令信号及び/又はオン/オフ信号やデータ信号
を送受信して、孔版印刷装置の前記各部の装置・駆動機
構の起動、停止及びタイミング等の動作全体のシステム
を制御している。
【0085】搬送モータ57及び版胴駆動モータ63
は、それぞれ駆動回路89,90を介して制御手段96
と接続していて、その駆動状態、すなわち、搬送ベルト
16aの周速度Vと版胴1Bの回転速度V2をそれぞれ
センサ49,48で検知し、その検知情報をパルス検知
装置91,92を介して制御手段96に入力している。
制御手段96では、各センサ類からの入力情報やCPU
97での演算結果をRAM100に一時的に記憶させた
り、適時その情報を読み出すようになっている。
【0086】ROM99には、前記装置及び各駆動部の
起動、停止及びタイミング等の動作に関するプログラム
や必要なデータと共に、用紙検知センサ95から版胴1
Bの印刷位置E2の中央までの距離データEや、印刷タ
イミング制御ルーチンが予め記憶されている。また、C
PU97は、用紙搬送制御部となるベルト補正速度算出
回路101を備えている。このベルト補正速度算出回路
101では、用紙検知センサ95からの検知入力をトリ
ガとして、版胴1B上の画像先端と印刷用紙22の先端
とが印刷位置E2で一致する搬送ベルト16aの周速度
Vを算出するものである。
【0087】第2実施例における印刷タイミング制御を
図15に示す印刷タイミング制御ルーチンに添って説明
する。ステップB1において、印刷スタートキー72の
オン/オフが判断され、同スイッチキー72が押されて
オン状態となると、各駆動部が駆動されて版胴1A,1
Bや搬送ベルト16aが一定速度で回転駆動されると共
に、給紙装置20から印刷用紙22が所定のタイミング
で印刷位置E1に向かって給紙され、かつ印圧装置32
a,32bのプレスローラ9a,9bが版胴1A,1B
に圧接される。印刷用紙22は、印刷位置E1におい
て、版胴1A上の画像を印刷されて搬送ベルト16aに
吸着されて印刷位置E2に向かって搬送される。
【0088】ステップB1で印刷スタートキー72がオ
ンであるとステップB2で版胴1Bの回転速度V2と搬
送ベルト16aの周速度Vが各回転速度検知センサ4
8,49からの信号で検出されRAM100にストアさ
れてステップB3に進む。ステップB3では、用紙検知
センサ95からの検知情報の入力が待たれ、同センサ9
5が用紙先端を検知するとステップB4に進む。
【0089】ステップB4では、用紙検知センサ95か
らの検知信号が入力された時点の版胴1Bにおける画像
先端の位置を版胴回転速度検知センサ48の信号で割り
出すと共に、その画像先端の印刷位置E2までの到達時
間を算出する。
【0090】ステップB5では、用紙検知センサ95か
ら印刷位置E2の中央までの距離データEが読み出さ
れ、この距離データEとステップB2でストアした搬送
ベルト16aの周速度Vとから、印刷用紙22の先端の
印刷位置E2までの到達時間を算出し、ステップB6に
おいて版胴1Bの画像先端と印刷用紙22の先端との印
刷位置E2までの到達時間差を算出する。なおステップ
B4,B5の実行順序は逆であっても良い。
【0091】ステップB7では、算出された到達時間差
と搬送ベルト16aの周速度Vとから補正用紙搬送速度
となる搬送ベルト16aの周速度を算出し、ステップB
8で搬送ベルト16aの周速度Vがこの補正用紙搬送速
度となるまで搬送モータ57に対する周波数を可変して
出力制御を行い、ステップB9に進む。つまり、印刷用
紙22の印刷位置E2への送り込みタイミングが遅れれ
ば、搬送ベルト16aの周速度Vは速められ、印刷用紙
22の印刷位置E2への送り込みタイミングが早過ぎれ
ば、搬送ベルト16aの周速度Vは遅められる。
【0092】ステップB9では、用紙検知センサ95か
らの検知出力の有無が判断され、検知出力がなくなって
所定時間経過すると、給紙された印刷用紙22が搬送ベ
ルト16a上に存在しないと判断し、ステップB10に
おいて搬送モータ57を制御して搬送ベルト16aの周
速度を補正前の周速度に戻し、次の印刷用紙22の給紙
に備える。
【0093】したがって、印刷位置E1における印刷用
紙22への画像領域の大小による印刷用紙22の版胴1
Aから剥がれる時期にバラツキがあり、搬送ベルト16
aへの着地点にバラツキがあっても、印刷位置E2に対
する印刷用紙22の送り込みタイミングを補正でき、画
像ダブリ印刷や印刷ずれを解消することができる。この
ため、印刷用紙22のサイズ設定やサイズ検知をしなく
て済むと共に、用紙データを記憶させずに済むので、装
置構成を簡略化できると共に、メモリへの負荷を軽減す
ることができる。また、印刷用紙22が搬送ベルト16
a上から無くなると補正された搬送ベルト16aの周速
度Vを初期値に戻すので、搬送ベルト16aの周速度V
が速くなる方向に補正された場合に、搬送モータ57で
の無駄な電力消費を抑えられて装置の省エネルギー化を
図れる。
【0094】本実施例では、搬送速度選択キー50を押
すと図15に示す印刷タイミング制御ルーチンに割り込
め、かつ速度調整キー78で搬送モータ57への周波数
を可変できるので、印刷タイミング制御ルーチンで行っ
た印刷にずれがあった場合に、手動で搬送ベルト16a
の周速度Vを調整することができ、装置の信頼性を高め
られる。
【0095】第2実施例では、版胴1Aの回転速度V1
と搬送ベルト16aの周速度Vとを同一に設定したが、
第1実施例と同様に、搬送ベルト16aの周速度Vを版
胴1Aの回転速度V1より約1.2倍速く設定しても良
い。このように予め、搬送ベルト16aの周速度Vを速
めておくと、印刷位置E2への基本的な印刷用紙22の
送り込みタイミングの遅れが無くなる。また、印刷用紙
22のサイズや摩擦係数あるいはインキの粘性が、温度
や湿度の影響を受けて変化し、設定した初期の搬送ベル
ト16aの周速度Vでは送り込みタイミングがずれた場
合でも、図15に示す印刷タイミング制御ルーチンによ
り、搬送ベルト16aの周速度Vを制御して、印刷用紙
22の印刷位置E2への送り込みタイミングを補正でき
るので、より安定して画像ダブリ印刷や印刷ずれを解消
することができる。
【0096】(第3実施例)図13、図16,図17を
用いて第3実施例を説明する。第3実施例にかかる複胴
式の孔版印刷装置は、第2実施例で説明したで孔版印刷
装置と略同一の機械的構成を採っているので、第2実施
例で用いた符号と同一の符号を付し、詳細な説明は省略
する。
【0097】第3実施例は、用紙先端検知手段となる用
紙検知センサ95からの検知情報に基づき版胴1Bの回
転速度V2を変更し、印刷位置E2に対する版胴1B上
の画像の送り込みタイミングを制御して、印刷位置E2
において、搬送ベルト16aで送り込まれてくる印刷用
紙22の先端と版胴1B上の画像先端とを一致させるよ
うとするものであり、版胴1A,1Bを独立した駆動部
で駆動している。版胴1Aは図16に示すように、第1
版胴駆動モータ110で回転駆動され、版胴1Bは第2
版胴駆動モータ111で回転駆動される。
【0098】用紙検知センサ95は、図16に示すよう
に、制御手段112に接続されていて、印刷用紙22を
検知している間、その検知情報を制御手段112に入力
している。各版胴駆動モータ110,111は、それぞ
れ駆動回路117,118を介して制御手段112と電
気的に接続されている。
【0099】制御手段112は、CPU(中央演算処理
装置)113、図示しないI/O(入出力)ポート及び
ROM(読み出し専用記憶装置)114、RAM(読み
書き可能な記憶装置)115等を備え、それらが図示し
ない信号バスによって接続された構成を有する周知のマ
イクロコンピュータからなる。
【0100】CPU113には、版胴1Bの回転速度V
2を検知する印刷速度検知手段となる版胴回転速度検知
センサ116、版胴1Aの回転速度V1を検知する印刷
速度検知手段となる版胴回転速度検知センサ98B、搬
送ベルト16aの周速度Vを検知する搬送速度検知手段
としてのベルト回転速度検知センサ49、及び版胴1B
の回転速度V2を手動で選択設定する印刷搬送速度選択
手段を構成する印刷速度選択キー79と速度調整キー7
8が接続されている。
【0101】版胴回転速度検知センサ116は、第2版
胴駆動モータ111の出力軸に設けられた周知のロータ
リエンコーダであり、版胴1Bの回転速度V2を検知
し、その検知結果をパルス検知装置119を介して制御
手段112に入力している。版胴回転速度検知センサ9
8Bは、第1版胴駆動モータ110の出力軸に設けられ
た周知のロータリエンコーダであり、版胴1Aの回転速
度V1を検知し、その検知結果をパルス検知装置98A
を介して制御手段112に入力している。
【0102】第1版胴駆動モータ110及び第2版胴駆
動モータ111は、制御手段112によって両版胴1
A,1Bを同一回転速度で回転駆動されるようになって
いる。また、第1及び第2版胴駆動モータ110,11
1は、レジストローラ対29,30のレジストタイミン
グと同期して回転を開始するように制御手段112の制
御下におかれている。なお、版胴回転速度検知センサ9
8B,116は、各版胴駆動モータの出力軸にそれぞれ
設けているが、各版胴1A,1Bの軸上に設けるように
しても無論構わない。
【0103】CPU113には、上記実施例と同様、テ
ンキー71、印刷スタートキー72、製版スタートキー
73、ストップキー74、表示装置75、モニター表示
装置76、クリアキー77及び、後述するプログラムに
割込み手動操作による印刷搬送速度設定を優先させる印
刷搬送速度選択手段としての印刷速度選択キー79と、
搬送モータ57や第2版胴駆動モータ111の回転速度
V2を段階的に可変する時に用いる速度ダウンキー78
aと速度アップキー78bとからなる速度調整キー78
が接続されている。このように速度調整キー78は、搬
送速度選択キー50や印刷速度選択キー79の押下によ
りその速度調整の対象が自由に変えられるようになって
いる。
【0104】CPU113には、第2実施例同様、製版
・給版系駆動部83、排版系駆動部84、給紙系駆動部
85、印圧系駆動部86、排紙系駆動部87及びファン
駆動部88がそれぞれ電気的に接続されていて、これら
との間で指令信号及び/又はオン/オフ信号やデータ信
号を送受信して、孔版印刷装置の前記各部の装置・駆動
機構の起動、停止及びタイミング等の動作全体のシステ
ムを制御している。
【0105】搬送モータ57及び第2版胴駆動モータ1
11は、それぞれ駆動回路89,118を介して制御手
段112と接続されていて、その駆動状態、すなわち、
搬送ベルト16aの周速度Vと版胴1Bの回転速度V2
をそれぞれ各回転速度検知センサ49,116で検知
し、その検知情報をパルス検知装置91,119を介し
て制御手段112に入力している。第1版胴駆動モータ
110は、駆動回路117を介してCPU113と接続
されている。制御手段112では、各センサ類からの入
力情報やCPU113での演算結果をRAM115に一
時的に記憶させたり、適時その情報を読み出すようにな
っている。
【0106】ROM114には、前記装置及び各駆動部
の起動、停止及びタイミング等の動作に関するプログラ
ムや必要なデータと共に、用紙検知センサ95から印刷
位置E2の中央までの距離データEや、図17に示す印
刷タイミング制御ルーチンが予め記憶されている。ま
た、CPU113は、印刷搬送速度制御部となる版胴補
正速度算出回路109を備えている。この版胴補正速度
算出回路109では、用紙検知センサ95からの検知入
力をトリガとして、版胴1B上の画像先端と印刷用紙2
2の先端とが印刷位置E2で一致する版胴1Bの回転速
度を算出するものである。
【0107】第3実施例における印刷タイミング制御を
図17に示す印刷タイミング制御ルーチンに添って説明
する。ステップC1において、印刷スタートキー72の
オン/オフが判断され、同スイッチキー72が押されて
オン状態となると、各駆動部が駆動されて版胴1A,1
Bや搬送ベルト16aが一定速度で回転駆動されると共
に、給紙装置20から印刷用紙22が所定のタイミング
で印刷位置E1に向かって給紙され、かつ印刷装置32
a,32bのプレスローラ9a,9bが版胴1A,1B
に圧接される。印刷用紙22は、印刷位置E1におい
て、版胴1A上の画像を印刷されて、搬送ベルト16a
に吸着されて印刷位置E2に向かって搬送される。
【0108】ステップC1で印刷スタートキー72がオ
ンであるとステップC2で版胴1Bの回転速度V2と搬
送ベルト16aの周速度Vが各回転速度検知センサ11
6,49からの信号で検出されてRAM115にストア
されステップC3に進む。ステップC3では、用紙検知
センサ95からの検知情報の入力が待たれ、同センサ9
5が用紙先端を検知するとステップC4に進む。
【0109】ステップC4では、用紙検知センサ95か
らの検知信号が入力された時点の版胴1Bにおける画像
先端の位置を版胴回転速度検知センサ116の信号で割
り出すと共に、その画像先端の印刷位置E2までの到達
時間を算出する。ステップC5では、用紙検知センサ9
5から印刷位置E2の中央までの距離データEが読み出
され、この距離データEとステップC2でストアした搬
送ベルト16aの周速度Vとから、印刷用紙22の先端
の印刷位置E2までの到達時間を算出し、ステップC6
において、版胴1Bの画像先端と印刷用紙22の先端と
の印刷位置E2までの到達時間差を算出する。なおステ
ップC4,C5の実行順序は逆であっても良い。
【0110】ステップC7では、算出された到達時間差
と版胴1Bの回転速度V2から補正印刷搬送速度となる
版胴1Bの回転速度V2を算出し、ステップC8で版胴
1Bの回転速度V2がこの補正印刷搬送速度となるまで
第2版胴駆動モータ111に対する周波数を可変して出
力制御を行う。つまり、印刷用紙22の印刷位置E2へ
の送り込みタイミングが遅れれば、版胴1Bの回転速度
は遅く、印刷用紙22の印刷位置E2への送り込みタイ
ミングが早過ぎれば、版胴1Bの回転速度は速められ
る。
【0111】ステップC9では、用紙検知センサ95か
らの検知出力の有無が判断され、検知出力がなくなって
所定時間経過すると、搬送中の印刷用紙22が搬送ベル
ト16a上に存在しないと判断し、ステップC10にお
いて第2版胴駆動モータ111を制御して版胴1Bの回
転速度V2を補正前の速度に戻し、次の印刷用紙22の
給紙に備える。
【0112】従って、印刷位置E1における印刷用紙2
2への印刷画像領域の大小による印刷用紙22の版胴1
Aから剥がれる時期にバラツキがあり、搬送ベルト16
aへの着地点にバラツキがあって印刷位置E2へ到達す
る印刷用紙22の送り込みタイミングが遅れても、印刷
位置E2に達する版胴1Bのタイミングを適正に補正す
るので、画像ダブリ印刷や印刷ずれを解消することがで
きる。このため、印刷用紙22のサイズ設定やサイズ検
知をしなくて済むと共に、用紙データを記憶させずに済
むので、装置構成を簡略化できると共に、メモリへの負
荷を軽減することができる。また、印刷用紙22が搬送
ベルト16a上から無くなると補正された版胴1Bの回
転速度V2を初期値に戻すので、版胴1Bの回転速度V
2が速くなる方向に補正された場合に、第2版胴駆動モ
ータ111での無駄な電力消費を抑えられ、装置の省エ
ネルギー化を図れる。
【0113】本実施例では、印刷速度選択キー79を押
すと図17に示す印刷タイミング制御ルーチンに割り込
め、かつ速度調整キー78で第2版胴駆動モータ111
への周波数を可変してその回転数を調整できるので、図
17に示す印刷タイミング制御ルーチンで行った印刷に
ずれがあった場合に、手動で版胴1Bの回転速度V2を
調整することができ、装置の信頼性を高められる。
【0114】第3実施例では、版胴1Aの回転速度V1
と搬送ベルト16aの周速度Vとを同一に設定したが、
第1実施例と同様に搬送ベルト16aの周速度Vを版胴
1Aの回転速度V1より約1.2倍程度速く設定しても
良い。このように、予め搬送ベルト16aの周速度Vを
速めておくと、印刷位置E2への基本的な印刷用紙22
の送り込みタイミングの遅れが無くなる。また、印刷用
紙22のサイズや摩擦係数あるいはインキの粘性が温度
や湿度の影響を受けて変化し、設定した初期の搬送ベル
ト16aの周速度Vでは送り込みタイミングがずれた場
合でも、図17に示す印刷タイミング制御ルーチンが実
行されることで、版胴1Bの回転速度V2を制御して印
刷位置E2への版胴1B上の画像先端の送り込みタイミ
ングを補正できるので、より安定して画像ダブリ印刷や
印刷ずれを解消できる。
【0115】(第4実施例)図18乃至図20を用いて
第4実施例を説明する。第4実施例にかかる複胴式の孔
版印刷装置は、第1実施例の第1ユニットU1と第2ユ
ニットU2及びこれらと同一構成の第3ユニットU3及
び第4ユニットU4を備えている。従って、第3ユニッ
トU3及び第4ユニットU4の構成要素には、第1ユニ
ットU1で用いた数字符号の末尾に符号cまたはdを付
加して区別し詳細な説明は省略する。
【0116】第4実施例の特徴は、用紙搬送方向Xの上
流側から下流側に向かって4つの版胴1A,1B,1
C,1Dを間隔をあけて並設配置し、且つ各版胴に異な
る色のインキを供給すると共に、各版胴の間に中間搬送
装置17a,17b,17cを配置し、中間搬送装置1
7a,17b,17cで搬送する印刷用紙22の送り込
みタイミングと版胴1Dの印刷搬送速度となる回転速度
Vdとを制御手段120を用いて制御することにある。
【0117】この孔版印刷装置では、版胴1Aにイエロ
ー色、版胴1Bにマゼンタ色、版胴1Cにシアン色、版
胴1Dにブラック色のカラーインキがそれぞれ供給され
るようになっていて、フルカラー印刷を可能としてい
る。
【0118】版胴1C,1Dには、第1実施例と同様、
製版・給版工程が行われ、画像情報が書き込まれて製版
された製版済みのマスタ33c,33dが、その先端を
版胴1C,1Dに設けたクランパ5c,5dで保持して
巻き付けられている。版胴1A,1B,1C,1Dは、
図示しない動力伝達機構を介して個別な駆動モータM
1,M2,M3,M4にそれぞれ連結しており、印刷搬
送速度となる回転速度Va,Vb,Vc,Vdを同一に
初期設定されている。
【0119】版胴1C,1Dと、その下方に設けられた
印圧装置32c,32との間には、印刷位置E3,E4
がそれぞれ形成され、中間搬送装置17a,17b,1
7cで搬送されてくる印刷用紙22をプレスローラ9
c,9dで版胴1C,1Dに向かって押圧することで、
版胴1C,1Dから画像を印刷用紙22に印刷するよう
になっている。
【0120】中間搬送装置17aは印刷位置E1,E2
の間に、中間搬送装置17bは印刷位置E2,E3の間
に、中間搬送装置17cは印刷位置E3,E4の間にそ
れぞれ配置されている。中間搬送装置17b,17c
は、従動ローラ14bと駆動ローラ15b及び従動ロー
ラ14cと駆動ローラ15cとの間にそれぞれ掛け渡さ
れた多孔性の搬送ベルト16b,16cと、吸引用のフ
ァン18b,18cとから主に構成されている。
【0121】駆動ローラ15a,15b,15cは、図
示しない動力伝達機構を介して個別な第1搬送モータm
1、第2搬送モータm2、第3搬送モータm3にそれぞ
れ連結していて、各搬送モータの駆動により搬送ベルト
16a,16b,16cを矢印X方向に回転駆動してい
る。各搬送モータは、ステッピングモータで構成されて
いて、供給される周波数を可変されることで、その回転
数を増減されるようになっている。駆動ローラ15a,
15b,15cを支持する図示しない軸には、搬送ベル
ト16a,16b,16cの各用紙搬送速度となる周速
度V1,V2,V3を検知する搬送速度検知手段としてベ
ルト回転速度検知センサ121,122,123が設け
られている。ベルト回転速度検知センサ121,12
2,123は周知のロータリエンコーダからなる。
【0122】搬送ベルト16a,16b,16cの上方
には、搬送中の印刷用紙22の先端を検知する用紙先端
検知手段として用紙検知センサ124,125,126
が配置されている。用紙検知センサ124,125,1
26は、投光部と受光部とが設けられた周知の光学的な
反射型センサであって、この投光部及び受光部を搬送ベ
ルト16a,16b,16cに向かわせてそれぞれ配置
されている。用紙検知センサ124,125,126
は、図19に示すように、制御手段120に接続されて
おり、印刷用紙22を検知している間、その検知情報を
制御手段120に入力している。なお、本実施例の給紙
装置20の給紙トレイ21’には、第1実施例で用いた
用紙サイズ検知センサ群46及び用紙サイズ検知センサ
56は装備されていない。
【0123】制御手段120は、CPU(中央演算処理
装置)127、図示しないI/O(入出力)ポート及び
ROM(読み出し専用記憶装置)128、RAM(読み
書き可能な記憶装置)129等を備え、それらが図示し
ない信号バスによって接続された構成を有する周知のマ
イクロコンピュータからなる。
【0124】CPU127には、版胴1B,1C,1D
の回転速度Vb,Vc,Vdを検知する版胴速度検知手
段としての版胴回転速度検知センサ130,131,1
32、ベルト回転速度検知センサ121,122,12
3、搬送ベルト16a,16b,16cの周速度V1
2,V3を手動で選択設定する用紙搬送速度選択手段を
構成する搬送速度選択キー50と速度調整キー78、及
び版胴1Dの回転速度Vdを手動で選択設定する印刷搬
送速度選択手段を構成する印刷速度選択キー79と速度
調整キー78が接続されている。本実施例において、搬
送ベルト16aの周速度V1は、最上流側の版胴1Aの
回転速度Vaより約1.2倍速く設定されている。
【0125】版胴回転速度検知センサ130,131,
132は、版胴駆動モータM2,M3,M4の図示しな
い出力軸に設けられた周知のロータリエンコーダであ
り、版胴1B,1C,1Dの回転速度Vb,Vc,Vd
を検知し、その検知結果をCPU127に入力してい
る。版胴駆動モータM1は、レジストローラ対29,3
0のレジストタイミングと同期して回転を開始するよう
に制御手段120の制御下におかれている。
【0126】CPU127には、操作パネル70に設け
たテンキー71、印刷スタートキー72、製版スタート
キー73、ストップキー74、表示装置75、モニター
表示装置76、クリアキー77、後述するプログラムに
割込み手動操作による速度設定を優先させる搬送速度選
択キー50と、後述するプログラムに割込み手動操作に
よる版胴1Dの印刷搬送速度設定を優先させる印刷速度
選択キー79と、各搬送モータm1,m2,m3や版胴
駆動モータM4の回転数を段階的に可変する時に用いる
速度ダウンキー78aと速度アップキー78bとからな
る速度調整キー78が接続されている。
【0127】CPU127には、上述した実施例同様、
製版・給版系駆動部83、排版系駆動部84、給紙系駆
動部85、印圧系駆動部86、排紙系駆動部87及びフ
ァン駆動部88がそれぞれ電気的に接続されていて、こ
れらとの間で指令信号及び/又はオン/オフ信号やデー
タ信号を送受信して、孔版印刷装置の前記各部の装置・
駆動機構の起動、停止及びタイミング等の動作全体のシ
ステムを制御している。
【0128】第1搬送モータm1,第2搬送モータm
2,第3搬送モータm3は、駆動回路133を介してC
PU127と接続していて、その駆動状態、すなわち、
搬送ベルト16a,16b,16cの周速度V1,V2
3をそれぞれベルト回転速度検知センサ121,12
2,123で検知し、その検知情報をパルス検知装置1
35を介してCPU127に入力している。
【0129】版胴駆動モータM2,M3,M4は、それ
ぞれ駆動回路134b,134c,134dを介してC
PU127に接続していて、その駆動状態、すなわち、
版胴1B,1C,1Dの回転速度Vb,Vc,Vdを、
それぞれ版胴回転速度検知センサ130,131,13
2で検知し、その検知情報をパルス検知装置136a,
136b,136cを介してCPU127に入力してい
る。版胴駆動モータM1は、駆動回路134aを介して
CPU127と接続されている。
【0130】制御手段120では、各センサ類からの入
力情報やCPU127での演算結果をRAM129に一
時的に記憶させたり、適時その情報を読み出すようにな
っている。ROM128には、前記装置及び各駆動部の
起動、停止及びタイミング等の動作に関するプログラム
や必要なデータと共に、用紙検知センサ124,12
5,126から印刷位置E2,E3,E4の中央までの
距離データg1,g2,g3や、図20に示す印刷タイ
ミング制御ルーチン等が予め記憶されている。また、C
PU127は、用紙搬送制御部と印刷搬送制御部を兼ね
る補正速度算出回路137を備えている。この補正速度
算出回路137では、各用紙検知センサ124,12
5,126からの検知情報をトリガとして、版胴1B,
1C,1D上の画像先端と印刷用紙22の先端とが印刷
位置E2,E3で一致する搬送ベルト16a,16bの
周速度V1,V2と共に、版胴1D上の画像先端と印刷用
紙22の先端とが印刷位置E4で一致する版胴1Dの回
転速度Vdを算出するものである。
【0131】第4実施例における印刷タイミング制御を
図20に示す印刷タイミング制御ルーチンに添って説明
する。ステップD1において、印刷スタートキー72の
オン/オフが判断され、同スイッチキー72が押されて
オン状態となると、各駆動部が駆動されて版胴1A,1
B,1C,1Dや搬送ベルト16a,16b,16cが
回転駆動されると共に、給紙装置20から印刷用紙22
が所定のタイミングで印刷位置E1に向かって給紙さ
れ、かつ印圧装置32a,32b,32c,32dのプ
レスローラ9a,9b,9c,9dが版胴1A,1B,
1C,1Dに所定のタイミングで圧接される。印刷用紙
22は、印刷位置E1において、版胴1A上のイエロー
色の画像を印刷されて、搬送ベルト16aに吸着されて
印刷位置E2に向かって搬送される。
【0132】ステップD1で印刷スタートキー72がオ
ンであるとステップD2で版胴1B,1C,1Dの回転
速度Vb,Vc,Vdと搬送ベルト16a,16b,1
6cの周速度V1,V2,V3が、版胴回転速度検知セン
サ130,131,132とベルト回転速度検知センサ
121,122,123からの信号で検出されてRAM
129にストアされ、ステップD3に進む。ステップD
3では、最上流側に位置する用紙検知センサ124から
の検知情報の入力が待たれ、同センサ124が用紙先端
を検知するとステップD4に進む。
【0133】ステップD4では、用紙検知センサ124
からの検知信号が入力された時点の版胴1Bにおける画
像先端の位置を版胴回転速度検知センサ130の信号で
割り出すと共に、その画像先端の印刷位置E2までの到
達時間を算出してステップD5へ進む。
【0134】ステップD5では、用紙検知センサ124
から版胴1Bの印刷位置E2の中央までの距離データg
1がROM128から読み出され、この距離データg1
とステップD2でストアした搬送ベルト16aの周速度
1とから、印刷用紙22の先端の印刷位置E2までの
到達時間を算出し、ステップD6で版胴1Bの画像先端
と印刷用紙22の先端との印刷位置E2までの到達時間
差を算出する。
【0135】ステップD7では、算出された到達時間差
と周速度V1とから補正用紙搬送速度となる搬送ベルト
16aの周速度を算出し、ステップD8で搬送ベルト1
6aの周速度V1がこの補正用紙搬送速度となるまで第
1搬送モータm1に対する周波数を可変して出力制御を
行いステップD9に進む。つまり、印刷用紙22の印刷
位置E2への送り込みタイミングが遅れれば、搬送ベル
ト16aの周速度V1は速められ、印刷用紙22の印刷
位置E2への送り込みタイミングが早過ぎれば、搬送ベ
ルト16aの周速度V1は遅められる。搬送ベルト16
a上の印刷用紙22は、このような速度制御をなされな
がら印刷位置E2に搬送されるため、印刷位置E2にお
いて、版胴1B上のマゼンタ色の画像先端と、既に印刷
された印刷用紙22上のイエロー色の画像先端とが一致
して印刷され、エアーナイフ7bの作用により版胴1B
から剥がされ搬送ベルト16bに吸着されて更に下流側
へと搬送される。
【0136】ステップD9では、用紙検知センサ125
からの検知情報の入力が待たれ、同センサ125が用紙
先端を検知するとステップD10に進む。ステップD1
0では、用紙検知センサ125からの検知信号が入力さ
れた時点の版胴1Cにおける画像先端の位置を版胴回転
速度検知センサ131の信号で割り出すと共に、その画
像先端の印刷位置E3までの到達時間を算出しステップ
D11へ進む。
【0137】ステップD11では、用紙検知センサ12
5から版胴1Cの印刷位置E3の中央までの距離データ
g2がROM128から読み出され、この距離データg
2とステップD2でストアした搬送ベルト16bの周速
度V2とから、印刷用紙22の先端の印刷位置E3まで
の到達時間を算出し、ステップD12において版胴1C
の画像先端と印刷用紙22の先端との印刷位置E3まで
の到達時間差を算出する。
【0138】ステップD13では、算出された到達時間
差と搬送ベルト16bの周速度V2とから補正用紙搬送
速度となる搬送ベルト16bの周速度を算出し、ステッ
プD14で搬送ベルト16bの周速度V2がこの補正用
紙搬送速度となるまで第2搬送モータm2に対する周波
数を可変して出力制御を行い、ステップD15に進む。
これにより、印刷用紙22の印刷位置E3への送り込み
タイミングが遅れれば、搬送ベルト16bの周速度V2
は速められ、印刷用紙22の印刷位置E3への送り込み
タイミングが早過ぎれば、搬送ベルト16bの周速度V
2は遅められる。搬送ベルト16b上の印刷用紙22
は、このような速度制御をなされながら印刷位置E3に
搬送されるため、印刷位置E3において、版胴1C上の
シアン色の画像先端と、既に印刷された印刷用紙22上
のイエロー及びマゼンタ色の画像先端とが一致して印刷
され、エアーナイフ7cの作用により版胴1Cから剥が
され搬送ベルト16cに吸着されて最下流側に位置する
版胴1Dへと搬送される。
【0139】ステップD15では、用紙検知センサ12
6からの検知情報の入力が待たれ、同センサ126が用
紙先端を検知するとステップD16に進む。ステップD
16では、用紙検知センサ126からの検知信号が入力
された時点の版胴1Dにおける画像先端の位置を版胴回
転速度検知センサ132の信号で割り出すと共に、その
画像先端の印刷位置E4までの到達時間を算出しステッ
プD17へ進む。
【0140】ステップD17では、用紙検知センサ12
6から版胴1Dの印刷位置E4の中央までの距離データ
g3がROM128から読み出され、この距離データg
3とステップD2でストアした搬送ベルト16cの周速
度V3とから、印刷用紙22の先端の印刷位置E4まで
の到達時間を算出し、ステップD18において版胴1D
の画像先端と印刷用紙22の先端との印刷位置E4まで
の到達時間差を算出してステップ19に進む。
【0141】ステップD19では、算出された到達時間
差と版胴1Dの回転速度Vdとから補正印刷搬送速度と
なる版胴1Dの回転速度を算出し、ステップD20で版
胴1Dの回転速度Vdがこの補正印刷搬送速度となるま
で第4版胴駆動モータM4に対する周波数を可変して出
力制御を行い、次のステップへと移る。つまり、印刷用
紙22の印刷位置E4への送り込みタイミングが遅れれ
ば、版胴1Dの回転速度は遅く、印刷用紙22の印刷位
置E4への送り込みタイミングが早過ぎれば、版胴1D
の回転速度は速められる。
【0142】ステップD21では、用紙検知センサ12
6からの検知出力の有無を再度判断され、検知出力がな
くなって所定時間経過すると搬送中の印刷用紙22が搬
送ベルト16c上に存在しないと判断し、ステップD2
2において、全ての搬送モータm1,m2,m3を制御
して搬送ベルト16a,16b,16cの各周速度
1,V2,V3を補正前の速度(初期値)に戻すと共
に、第4版胴駆動モータM4を制御して版胴1Dの回転
速度Vdを補正前の速度(初期値)に戻し、次の印刷用
紙22の給紙に備える。なお、ステップD4とD5、ス
テップD10とD11、ステップD16とD17のそれ
ぞれの実行順序は逆であっても良い。
【0143】なお、本実施例では、各搬送ベルトの周速
度を補正した時、常に補正前の速度(初期値)に戻すよ
うに制御した例として説明したが、補正後の周速度のま
まにして、その周速度に対して補正をかけるようにして
も良いことは勿論である。そして、制御終了後には初期
値に戻すように制御すると良い。
【0144】搬送ベルト16c上の印刷用紙22は、こ
のような速度制御をなされながら印刷位置E4に搬送さ
れるため、印刷位置E4において、版胴1D上のブラッ
ク色の画像先端と、既に印刷された印刷用紙22上のイ
エロー、マゼンタ及びシアン色の印刷された画像先端と
が一致して印刷され、フルカラー印刷が行われる。印刷
位置E4を通過した印刷用紙22は、エアーナイフ7d
の作用により版胴1Dから剥がされ搬送ベルト40に吸
着されて排紙トレイ37上に排出される。
【0145】このように、印刷位置E2,E3に対する
印刷用紙22の送り込みタイミングを制御すると共に、
印刷位置E4に対する版胴1D上の画像先端の送り込み
タイミングを制御することで、版胴1B,1C,1Dか
ら剥がれる印刷用紙22の時期にバラツキがあり、搬送
ベルト16a,16b,16cへの着地点(搬送開始位
置)に差が出ても、各印刷位置E2,E3,E4におい
て、印刷用紙22に印刷された画像先端と、各版胴上の
画像先端とを確実に一致させて印刷することができ、画
像ダブリ印刷や印刷ずれを解消できる。
【0146】また、本実施例では、用紙検知センサ12
4,125,126の検知信号をトリガーとして、搬送
ベルト16a,16b,16cの周速度V1,V2,V3
や版胴1Dの回転速度Vdを制御するため、印刷用紙2
2のサイズ設定やサイズ検知をしなくて済むと共に、用
紙データを記憶しなくて済むので、装置構成を簡略化で
き、かつ、メモリへの負荷を軽減することができる。ま
た、補正された搬送ベルト16a,16b,16cの各
周速度や版胴1Dの回転速度Vdを印刷用紙22が搬送
ベルト16c上から無くなると初期の速度にそれぞれ戻
すので、搬送ベルト16a,16b,16cの周速度や
版胴1Dの回転速度が速くなる方向に補正された場合、
各搬送モータm1,m2,m3及び第4版胴駆動モータ
M4での無駄な電力消費を抑えられ、装置の省エネルギ
ー化を図れる。特に、この実施例のように中間搬送装置
が複数あって駆動部が多く、消費電力の大きい装置では
このような制御は特に有効である。
【0147】本実施例では、搬送速度選択キー50や印
刷速度選択キー79を押すと図20に示す印刷タイミン
グ制御ルーチンに割り込め、かつ速度調整キー78で第
1搬送モータm1,第2搬送モータm2,第3搬送モー
タm3及び第4版胴駆動モータM4への周波数を可変で
きるので、印刷タイミング制御ルーチンで行った印刷に
ずれがあった場合に、手動で搬送ベルト16a,16
b,16cの周速度V1,V2,V3や版胴1Dの回転速
度Vdを調整することができ、装置の信頼性を高められ
る。
【0148】第4実施例では、版胴1Aの回転速度Va
と搬送ベルト16aの周速度V1とを同一に設定した
が、第1実施例と同様に搬送ベルト16aの周速度V1
を版胴1Aの回転速度Vaより約1.2倍程度速く設定
しても良い。このように予め、搬送ベルト16aの周速
度V1を速めておくと、印刷位置E2への基本的な印刷
用紙22の送り込みタイミングの遅れが無くなる。ま
た、印刷用紙22のサイズや摩擦係数、あるいはインキ
の粘性が温度や湿度の影響を受けて変化し、設定した初
期の搬送ベルト16a,16b,16cの周速度V1
2,V3では送り込みタイミングがずれた場合でも、図
20に示す印刷タイミング制御ルーチンにより、各搬送
ベルトの周速度を制御して、印刷用紙22の印刷位置E
2,E3,E4への送り込みタイミングを補正できるの
で、より安定して画像ダブリ印刷や印刷ずれを解消する
ことができる。
【0149】第4実施例では、4つの版胴を用いて4色
の画像を個別に形成してフルカラー印刷を可能としてい
るが、最下流に位置する版胴1Dの更に下流側に、金色
や銀色の特殊なインキを供給され、その色に対応して製
版されたマスタを巻きつけた2つの版胴を追加して設け
て6色の画像を形成できる孔版印刷装置の構成としても
良い。このようにすることでより幅の広いカラー画像印
刷を行うことができるようになる。
【0150】この場合においても、追加した版胴と版胴
1Dの間、追加した版胴間に各実施例で用いた中間搬送
装置を配置して追加した版胴に対する印刷用紙22の送
り込みタイミングのずれを制御したり、追加した版胴の
回転速度を制御して同版胴上に形成される金色や銀色の
画像先端の印刷位置への送り込みタイミングを制御する
ことで画像ダブり印刷や画像ずれを解消することができ
ることは云うまでもない。
【0151】第4実施例では、用紙検知センサ124,
125,126の検知信号を用いて、搬送ベルト16
a,16b,16cの周速度V1,V2,V3や版胴1D
の回転速度Vdを制御しているが、第1実施例で実施し
た用紙サイズに応じて搬送ベルトによる用紙搬送速度や
版胴の印刷搬送速度を制御したり、あるいは、用紙サイ
ズと用紙先端検知とを組み合わせて、用紙搬送速度や印
刷搬送速度を制御しても無論構わない。
【0152】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、制御手段
によって、下流側の版胴上の製版済みマスタから上流側
の版胴で印刷を終えた用紙への印刷タイミングが調整さ
れるので、画像ダブリ印刷や印刷画像ずれを極めて少な
くできる。
【0153】請求項2記載の発明によれば、上流側の版
胴で印刷された用紙の下流側の版胴への送り込みタイミ
ングが適切に調整されるため、画像ダブリ印刷や印刷画
像ずれを少なくできる。
【0154】請求項3記載の発明によれば、上流側の版
胴から中間搬送装置への用紙の搬送が遅れた場合でも中
間搬送装置の搬送速度で下流側の版胴への搬送遅れがカ
バーされ、特に画像ダブリ印刷を低減できる。
【0155】請求項4記載の発明によれば、上流側の版
胴で印刷された用紙の下流側の版胴への送り込みタイミ
ングが適切に調整されて、画像ダブリ印刷や印刷画像ず
れが極めて少なくなる。また、用紙先端検知手段の設け
る位置に応じて下流側に位置する版胴と用紙の合うタイ
ミングを調整することができる。
【0156】請求項5記載の発明によれば、常時、中間
搬送装置の搬送速度を制御しなくても、下流側の版胴の
印刷位置で同版胴の製版済みマスタと用紙とが合わさ
れ、制御時間を短縮しながら画像ダブリ印刷や印刷画像
ずれを極めて少なくできる。また、下流側の版胴への用
紙の送り込みタイミンクが速い場合でも用紙先端検知に
より中間搬送装置の用紙搬送速度が制御されるので、下
流側の版胴上の製版済みマスタから用紙への印刷タイミ
ングをより細かく制御でき、画像ダブリ印刷や印刷画像
ずれを一層少なくできる。
【0157】請求項6記載の発明によれば、上流側の版
胴による印刷遅れや中間搬送装置による用紙の搬送遅れ
が生じた場合でも、その遅れを下流側の版胴の印刷搬送
速度を調整することでカバーでき、画像ダブリ印刷や印
刷画像ずれを極めて少なくできる。
【0158】請求項7記載の発明によれば、下流側に位
置する版胴上の製版済みマスタから上流側の版胴で印刷
された用紙への印刷タイミングが適切に調整され、画像
ダブリ印刷や印刷画像ずれを極めて少なくできる。ま
た、用紙先端検知手段の設ける位置に応じて下流側に位
置する版胴と用紙の合うタイミングを調整することがで
きる。
【0159】請求項8記載の発明によれば、常時、下流
側の版胴の印刷搬送速度を制御しなくても、下流側の版
胴の印刷位置で同版胴の製版済みマスタと用紙とが合わ
され、制御時間を短縮しながら画像ダブリ印刷や印刷画
像ずれを極めて少なくできる。また、下流側の版胴への
用紙の送り込みタイミンクが速い場合でも、用紙先端が
検知されることで下流側の版胴の印刷搬送速度が制御さ
れるので、下流側の版胴上の製版済みマスタから用紙へ
の印刷タイミングをより細かく制御でき、画像ダブリ印
刷や印刷画像ずれを一層少なくできる。
【0160】請求項9記載の発明によれば、用紙のサイ
ズ毎に搬送速度や印刷搬送速度を設定しなくて良くなる
と共に、印刷される用紙のサイズが変化しても下流側の
版胴と用紙の合うタイミングが適切に調整され、画像ダ
ブリ印刷や印刷画像ずれを極めて少なくでき、設定の間
違いによる印刷の無駄も低減できる。
【0161】請求項10記載の発明によれば、下流側の
版胴と短い用紙との合うタイミングが適切に調整され、
画像ダブリ印刷や印刷画像ずれを極めて少なくできる。
【0162】請求項11記載の発明によれば、中間搬送
装置あるいは下流側に位置する版胴を、選択された搬送
速度あるいは印刷搬送速度で移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す孔版印刷装置の全体
構成図である。
【図2】第1実施例における制御手段の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】孔版印刷装置の操作パネルの一例を示す一部破
断平面図である。
【図4】用紙サイズ検知センサ周辺の要部構成を示す斜
視図である。
【図5】用紙サイズ検知センサ周辺の要部構成を示す斜
視図である。
【図6】給紙トレイに配置される用紙の状態とサイズを
示す斜視図である。
【図7】搬送速度検知手段の構成と中間搬送装置の構成
を示す拡大斜視図である。
【図8】第1実施例における印刷タイミング制御のフロ
ーチャートである。
【図9】孔版印刷装置の動作と、用紙が適切な状態で版
胴から剥がれる状態を示す側面図である。
【図10】孔版印刷装置の動作と、版胴から用紙の剥が
れる時期が遅れた状態を示す側面図である。
【図11】中間搬送装置に対する用紙の着地点の違いを
示す拡大図である。
【図12】中間搬送装置による用紙の搬送状態を示す側
面図である。
【図13】本発明の第2実施例を示す孔版印刷装置の全
体構成図である。
【図14】第2実施例における制御手段の構成を示すブ
ロック図である。
【図15】第2実施例における印刷タイミング制御のフ
ローチャートである。
【図16】第3実施例における制御手段の構成を示すブ
ロック図である。
【図17】第3実施例における印刷タイミング制御のフ
ローチャートである。
【図18】本発明の第4実施例を示す孔版印刷装置の全
体構成図である。
【図19】第4実施例における制御手段の構成を示すブ
ロック図である。
【図20】第4実施例における印刷タイミング制御のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1(A,B,C,D) 版胴 22 用紙 17(a,b,c) 中間搬送装置 34,96,112,120 制御手段 33(a,b,c,d) 製版済みマスタ 45 用紙サイズ認識手段 50,78 用紙搬送速度選択手段 79,78 印刷搬送速度選択手段 95,124〜126 用紙先端検知手段 101 用紙搬送制御部 109 印刷搬送速度制御部 V1,V2,V(a〜d) 印刷搬送速度 V,V1,V2,V3 用紙搬送速度 X 搬送方向

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面に製版済みマスタが巻装され、内周
    面にインキ供給手段からインキが供給される版胴を上記
    用紙の搬送方向に間隔を空けて複数並列し、上記両版胴
    の間に、上記搬送方向の上流側に位置する版胴で印刷さ
    れる用紙を上記搬送方向の下流側に位置する版胴に向か
    って搬送する中間搬送装置を配置した孔版印刷装置にお
    いて、 上記下流側に位置する版胴上の製版済みマスタから上記
    用紙への印刷タイミングを制御する制御手段を有するこ
    とを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の孔版印刷装置において、 上記制御手段は、上記中間搬送装置による上記下流側に
    位置する版胴への上記用紙の送り込みタイミングを制御
    することを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の孔版印刷装置において、 上記中間搬送装置による上記用紙の搬送速度が、上記上
    流側に位置する版胴の印刷搬送速度より速く設定された
    ことを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の孔版印刷装置にお
    いて、 上記用紙の先端を検知する用紙先端検知手段を有し、 上記制御手段は、上記用紙先端検知手段の検知情報に基
    づいて上記中間搬送装置による上記用紙の搬送速度を制
    御する用紙搬送制御部を備えていることを特徴とする孔
    版印刷装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の孔版印刷装置において、 上記用紙搬送制御部は、上記用紙先端検知手段が上記用
    紙の先端を検知してから、該用紙と上記下流側に位置す
    る版胴上の製版済みマスタとが、同版胴の印刷位置で合
    うように上記中間搬送装置による上記用紙の搬送速度を
    制御する機能を有することを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2または3記載の孔版印刷装置
    において、 上記制御手段は、上記下流側に位置する版胴の印刷搬送
    速度を制御することを特徴とする孔版印刷装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の孔版印刷装置において、 上記用紙の先端を検知する用紙先端検知手段を有し、 上記制御手段は、この用紙先端検知手段からの検知情報
    に基づいて上記下流側に位置する版胴の印刷搬送速度を
    制御する印刷搬送速度制御部を備えていることを特徴と
    する孔版印刷装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の孔版印刷装置において、 上記印刷搬送速度制御部は、上記用紙先端検知手段が上
    記用紙の先端を検知してから、該用紙と上記下流側に位
    置する版胴上の製版済みマスタとが同版胴の印刷位置で
    合うように、該版胴の印刷搬送速度を制御する機能を有
    することを特徴とする孔版印刷装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8の何れか1つに記載の孔版
    印刷装置において、 上記用紙のサイズを認識する用紙サイズ認識手段を有
    し、 上記制御手段は、上記用紙サイズ認識手段で認識された
    用紙のサイズに応じて上記中間搬送装置による上記用紙
    の搬送速度または上記下流側に位置する版胴の印刷搬送
    速度、あるいは上記搬送速度と印刷搬送速度の双方を制
    御する機能を備えることを特徴とする孔版印刷装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の孔版印刷装置において、 上記制御手段は、上記認識された用紙の搬送方向への長
    さが、上記上流側と下流側とに位置する各版胴の印刷位
    置の距離よりも短い時に、上記中間搬送装置による上記
    用紙の搬送速度と上記上流側に位置する版胴の印刷搬送
    速度とを同一速度に制御する機能を有することを特徴と
    する孔版印刷装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の孔版印刷装置におい
    て、 上記用紙の搬送速度を選択する用紙搬送速度選択手段ま
    たは上記下流側に位置する版胴の印刷搬送速度を選択す
    る印刷搬送速度選択手段の少なくとも一方を備え、 上記制御手段は、上記用紙搬送速度選択手段または上記
    印刷搬送速度選択手段の少なくとも一方からの選択信号
    に基づき上記用紙の搬送速度または印刷搬送速度を制御
    することを特徴とする孔版印刷装置。
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