JPH10313204A - アンテナ方向調整装置 - Google Patents

アンテナ方向調整装置

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JPH10313204A
JPH10313204A JP9120950A JP12095097A JPH10313204A JP H10313204 A JPH10313204 A JP H10313204A JP 9120950 A JP9120950 A JP 9120950A JP 12095097 A JP12095097 A JP 12095097A JP H10313204 A JPH10313204 A JP H10313204A
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shaft
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弘宣 石塚
Yasuhiro Ando
靖弘 安藤
Masatoshi Shimizu
正敏 清水
Shiyouji Tsurumoto
章二 弦本
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/125Means for positioning

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  • Support Of Aerials (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易かつ小型,軽量な構造によってアンテナ
の方向調整を容易かつ正確に行ない、アンテナを堅固に
固定し、取り付ける支柱の形状や大きさによる制限も受
けない。 【解決手段】 支柱2を中心に挟んで対向して配設され
るとともに、支柱2の高さ方向の上下に分割され、それ
ぞれが支柱2の高さ方向及び支柱周り方向に調整自在に
固定される上部クランプ11,14及び下部クランプ1
2,13からなる本体固定部10と、一方の上部クラン
プ11に仰角回転軸23を中心にして回転可能に取り付
けられ、かつ、アンテナ1に固着されるアンテナ金具2
0と、上部クランプ11の長孔32と他方の下部クラン
プ13のねじ孔33の間を螺動し、上部クランプ11を
押し引きする方位角調整手段30と、アンテナ金具20
の係合孔42と上部クランプ11のナット部43の間を
螺動し、アンテナ金具20を押し引きする仰角調整手段
40とを備えた構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナを支柱に
対して方位角方向及び仰角方向に調整自在に固定するア
ンテナ方向調整装置に関し、特に、簡易かつ小型,軽量
な構造によってアンテナの方向調整を容易かつ正確に行
なえ、マイクロ波用アンテナのうち比較的小型のパラボ
ラアンテナ等の微調整に好適なアンテナ方向調整装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアンテナ方向調整装置と
しては、例えば、実開昭61−154003号公報記載
の放物面反射鏡を用いた空中線装置(アンテナ)の方向
調整装置や、特開昭61−288502号公報記載のア
ンテナ方向調整装置が知られている。
【0003】図6〜図8は、実開昭61−154003
号公報記載の従来のアンテナ方向調整装置の一例を示す
図であり、図6はこのアンテナ方向調整装置の概略正面
図、図7は図6に示すアンテナ方向調整装置の要部斜視
図、また図8は図6に示すアンテナ方向調整装置の部分
側面図である。
【0004】これらの図に示すように、実開昭61−1
54003号公報記載のアンテナ方向調整装置は、アン
テナ100を支持する支柱200に回動自在に取り付け
てから適切位置に固定されるアーム101と、該アーム
101上に搭載されて回転軸107を中心にして方位角
方向へ回動する水平可動台102と、この水平可動台1
02の側壁に取り付けられてアーム101と平行に設け
られた回転軸104,105を中心にして仰角方向へ回
動する傾動可動台103とで構成されており、この傾動
可動台103上にアンテナ100が搭載されるようにな
っている。
【0005】そして、傾動可動台103に固定されたク
ランク機構110に、ねじ駆動機構111が螺着され、
ハンドル111aを回転させることによってクランク機
構110が作動し、傾動可動台103が仰角方向へ回動
するようになっている。一方、水平可動台102に固定
されたクランク機構120には、ねじ駆動機構121が
螺着され、ハンドル121aを回転させることによって
クランク機構120が作動し、水平可動台102が方位
角方向へ回動するようになっている。
【0006】このような構成からなる実開昭61−15
4003号のアンテナ方向調整装置によれば、アンテナ
100は、クランク機構110,120及びねじ駆動機
構111,121によって、図8に示す回転軸104,
105を中心として仰角方向に、また、図7に示す回転
軸107を中心として方位角方向に回動されて方向調整
が行なえるようになっている。
【0007】なお、図6中、106は傾動可動台103
の固定ボルトで、傾動可動台103及び水平可動台10
2に一体的に貫通して、方向調整後の傾動可動台103
を水平可動台102に固定するようになっている。10
6aは傾動可動台103側に穿設されたガイド孔で、固
定ボルト106が移動可能に貫通している。
【0008】また、図8において、108,109は水
平可動台102の固定ボルトであり、水平可動台102
及びアーム101に一体的に貫通して、方向調整後の水
平可動台102をアーム101に固定するようになって
いる。さらに、図7に示す108a,109aは、アー
ム101側に穿設したガイド孔で、固定ボルト108,
109が移動可能に貫通するようになっている。
【0009】一方、特開昭61−288502号公報に
は、把持部を備えた調整棒を操作することによって、ア
ンテナを仰角及び方位角の両方向に角度調整を行なえる
ようにしたアンテナ方向調整装置が提案されている。図
9及び図10は、この特開昭61−288502号公報
記載のアンテナ方向調整装置を示しており、図9は使用
状態を示す斜視図であり、図10は一部切欠斜視図であ
る。
【0010】これらの図に示すように、特開昭61−2
88502号公報記載のアンテナ方向調整装置は、アン
テナ200を背面側から支持する一対の仰角調整板21
0,211と、この仰角調整板210,211を回動可
能に支持するとともに、アンテナ保持用のポール(支
柱)201の上端部を内部に収納することによって当該
ポール201に取り付けられる箱形の本体220と、本
体220内の底板224側に配設されポール201に固
定される固定板230とを備えた構成となっている。
【0011】本体220は、仰角調整板210,211
が回動可能に取り付けられる側板221,222及び上
板223,底板224,背面板225からなる箱形をな
しており、側面には方向調整棒240が、上面には仰角
調整棒250が設けられている。
【0012】このようなアンテナ方向調整装置によれ
ば、まず方位角方向の調整を行なう場合には、本体22
0内の固定板230に連動した方向調整棒240を所定
方向に回転させる。方向調整棒240を回転させると、
調整棒240の螺子部240bが、固定板230に設け
た可動ナット231を移動させる。これにより、本体2
20は、ポール201に固定された固定板230に対し
て、ポール201を中心として所定の角度に回転し、ア
ンテナ200を任意の方位角方向に調整することができ
る。
【0013】一方、仰角方向の調整を行なう場合は、本
体220の上板223と仰角調整板210の間に架設さ
れた仰角調整棒250を所定方向に回転することにより
行なう。仰角調整棒250を回転させると、仰角調整板
210が仰角調整棒250によって押し引きされ、本体
220の側板221に接して回転する。
【0014】アンテナ200は、仰角調整板210,2
11によって本体220に回動可能に取り付けられてお
り、各調整板210,211は、アンテナを介して連結
されることになる。したがって、仰角調整棒250が設
けられている側の調整板210が本体220の側板22
1に接して回転すると、他方の調整板211も側板22
2に接して回転し、アンテナ200を任意の仰角方向に
調整するとが可能となる。
【0015】このように、特開昭61−288502号
公報のアンテナ方向調整装置によれば、簡単な操作によ
って確実にアンテナの方向調整が行なえるとともに、調
整後のアンテナの固定時においても、がたつき等が生じ
ることがなく、調整ずれの発生を有効に防止することも
可能であった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のアンテナ方向調整装置においては、以下のよ
うな問題点があった。まず、実開昭61−154003
号のアンテナ方向調整装置では、仰角方向の微調整を行
なう場合、まず回転軸104,105及び固定ボルト1
06を適度に緩め、ねじ駆動機構111のハンドル11
1aを操作してクランク機構110によりアンテナ調整
を行ない、その後回転軸104,105及び固定ボルト
106を締め直すという作業が必要であった。
【0017】また、方位角方向の微調整を行なう場合
も、同様に回転軸107及び固定ボルト108,109
を適度に緩め、ねじ駆動機構121のハンドル121a
を操作してクランク機構120によりアンテナ調整を行
なった後、回転軸107及び固定ボルト108,109
を締め直す必要があった。
【0018】このため、このような従来のアンテナ方向
調整装置では、アンテナの方向調整時の操作箇所が多
く、調整作業がきわめて煩雑なうえ、クランク機構とね
じ機構の構造が複雑であるため、調整装置自体が多数の
構成部品により構成されることとなり、装置全体が複雑
化してコストが上昇するとともに、アンテナ装置全体も
大重量化してしまうという問題があった。
【0019】一般に、アンテナを保持する構成部材は風
圧などの外力を受けやすく、特にこの実開昭61−15
4003号公報のような装置では、アンテナを支持する
アームが支柱から離れるため、このアーム部のより堅固
な取付け構造が必要となり、結果として装置全体がさら
に大型化,大重量化することになる。従って、このよう
な複雑かつ大型で調整作業も煩雑な調整装置を備えるこ
とは、特に小型のパラボラアンテナ等における小型,軽
量化や取扱性,操作性の容易化といった要請を阻害する
こととなっていた。
【0020】さらに、この従来のアンテナ方向調整装置
では、調整時の操作箇所となるねじ機構のハンドル部分
にロック機構が設けられていなかったことから、方向調
整後の回転軸及び固定ボルトの締め付け作業を行なう際
に、調整ずれを起こす可能性があった。このため、特に
アンテナのわずかな微調整を行なうようなことがきわめ
て困難であった。
【0021】一方、特開昭61−288502号公報の
アンテナ方向調整装置では、方向調整後のアンテナの固
定時にもがたつき等が生じず、上述した実開昭61−1
54003号の従来装置で生じていたような調整ずれの
発生を有効に防止することが可能であった。
【0022】しかし、この特開昭61−288502号
公報のアンテナ方向調整装置でも、調整装置の構造が複
雑となり、複雑な構造のために装置のサイズも大型とな
り、この点では上述した実開昭61−154003号の
装置と同様の問題が生じてしまい、比較的小型のアンテ
ナに用いるには大がかり過ぎるという問題を解消するこ
とができなかった。
【0023】また、この特開昭61−288502号公
報のアンテナ方向調整装置では、箱型の装置本体を支柱
(ポール)の上端へ差し込んで設置する構造となってい
たため、支柱の高さが大きい場合には本体の設置作業が
きわめて困難となるうえ、支柱上端は、箱型の本体に差
し込める形状や大きさになっていなければならず、しか
も、本体に差し込むためには、支柱上端が常に開放され
ていなければならなかった。このため、箱型の本体を設
置できる支柱の大きさや形状は一定範囲に限られたもの
となり、装置としての汎用性に欠けるという問題もあっ
た。
【0024】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、簡易かつ
小型,軽量な構造によってアンテナの方向調整を容易か
つ正確に行ない、アンテナを堅固に固定することができ
るとともに、取り付ける支柱の形状や大きさによる制限
を受けることのないアンテナ方向調整装置の提供を目的
とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のアンテナ方向調整装置は、アン
テナを支柱に対して仰角方向及び方位角方向に調整自在
に固定するアンテナ方向調整装置であって、前記支柱に
対して方位角方向に回転可能に取り付けられる本体固定
部と、この本体固定部に対して仰角方向に回転可能に取
り付けられ、前記アンテナに固定されるアンテナ金具
と、方位角調整手段と、仰角調整手段とを備え、前記本
体固定部が、前記支柱を中心に挟んで対向して配設され
るとともに、支柱高さ方向の上下に分割され、それぞれ
が当該支柱の高さ方向及び支柱周り方向に調整自在に固
定される上部及び下部クランプからなり、前記アンテナ
金具が、短板部と長板部を備えたL字形状の板状部材か
らなり、このアンテナ金具の短板部が、前記本体固定部
の上部クランプの一方に仰角回転軸を中心にして仰角方
向に回転可能に取り付けられるとともに、長板部が前記
アンテナに固着され、前記本体固定部が、前記方位角調
整手段により方位角方向に調整されるとともに、前記ア
ンテナ金具が、前記仰角調整手段により仰角方向に調整
される構成としてある。
【0026】このような構成からなるアンテナ方向調整
装置によれば、方位角調整手段を操作することにより、
分割された上下クランプの上部クランプを支柱を中心に
方位角方向に回転させることができるとともに、仰角調
整手段を操作することにより、アンテナ金具を仰角回転
軸を中心にして仰角方向に回転させることができる。
【0027】これによって、従来のように、複雑なアー
ム構造等を必要とすることなく、簡易かつ小型,軽量な
構造のみによって、アンテナを支柱に取り付けることが
でき、風圧等の外力に対してもアンテナを堅固に取付
け,固定することができる。しかも、アンテナを支柱に
取り付けたままの状態で各調整手段を操作するだけで、
アンテナを仰角及び方位角の両方向に容易かつ確実に微
調整することができる。
【0028】また、上下クランプによって支柱を挾持す
ることによりアンテナを支柱に取り付けることができる
ので、取り付ける支柱の直径が種々のものであっても対
応することができ、従来のように支柱の上端(又は下
端)が開放されている必要もなく、あらゆる形状,大き
さの支柱にも対応することができる。
【0029】また、請求項2記載のアンテナ方向調整装
置は、前記方位角調整手段が、前記アンテナ金具の長板
部と平行に配設される軸状部材と、この軸状部材の一側
が係合する前記本体固定部の上部クランプの一方に形成
した水平方向に伸びる長孔と、この軸状部材の他側が螺
入して軸支される前記本体固定部の下部クランプの他方
に形成したねじ孔とからなり、前記軸状部材の一側が、
前記長孔内を水平方向にスライド可能かつ当該長孔から
脱落不能に係合するとともに、この軸状部材が前記ねじ
孔のねじに沿って軸方向に螺動することによって、前記
長孔を形成した上部クランプを押し引きする構成として
ある。
【0030】このような構成からなるアンテナ方向調整
装置によれば、方位角調整手段の軸状部材を締め込みあ
るいは緩める方向に回転させるだけで、上部クランプを
方位角方向に調整することができ、きわめて簡易な構造
のみによって、容易かつ確実にアンテナの方位角方向へ
の微調整が可能となる。また、所望するアンテナ角度が
得られた後も、方位角調整手段は下部クランプのねじ孔
に螺合した状態なので、その後に固定用のボルトによる
締め付け作業を行なっても、調整ずれを生じることがな
い。
【0031】また、請求項3記載のアンテナ方向調整装
置は、前記仰角調整手段が、前記アンテナ金具の短板部
と平行に配設される軸状部材と、この軸状部材の一側が
係合する前記アンテナ金具に形成した垂直方向に伸びる
係合孔と、この軸状部材の他側が螺入して軸支される前
記本体固定部の上部クランプの一方に形成したナット部
とからなり、前記軸状部材の一側が、前記係合孔内を垂
直方向にスライド可能かつ当該係合孔から脱落不能に係
合するとともに、この軸状部材が前記ナット部のねじに
沿って軸方向に螺動することによって、前記係合孔を形
成したアンテナ金具を押し引きする構成としてある。
【0032】このような構成からなるアンテナ方向調整
装置によれば、仰角調整手段の軸状部材を締め込みある
いは緩める方向に回転させるだけで、アンテナ金具を仰
角方向に調整することができ、きわめて簡易な構造のみ
によって、容易かつ確実にアンテナの方位角方向への微
調整が可能となる。また、所望するアンテナ角度が得ら
れた後も、仰角調整手段は上部クランプのナット部に螺
合した状態なので、その後に固定用のボルトによる締め
付け作業を行なっても、調整ずれを生じることがない。
【0033】また、請求項4記載のアンテナ方向調整装
置は、前記方位角調整手段を構成する軸状部材の、前記
長孔に係合する一側に当該長孔内を移動可能な径の切欠
きを形成するとともに、この切欠きを設けた一側端部に
螺合するナットを備え、このナットを、当該軸状部材の
軸方向に向かって細くなるテーパ状の特殊ナットにより
構成してある。
【0034】このような構成からなるアンテナ方向調整
装置によれば、軸状部材が上部クランプの長孔内で傾斜
することができ、アンテナを方位角方向に調整する際
に、上部クランプが、軸状部材に対して傾斜しながら方
位角方向に移動することができる。
【0035】これによって、切欠き及び特殊ナットを備
えた軸状部材を軸周りに締め込み、あるいは緩めること
で、軸状部材が軸方向に進退し、切欠き及び特殊ナット
が長孔部分を押し引きするので、簡単かつ確実に上部ク
ランプが下部クランプ上を方位角方向に回転させること
ができる。
【0036】さらに、請求項5記載のアンテナ方向調整
装置は、前記仰角調整手段を構成する軸状部材の、前記
係合孔に係合する一側に当該係合孔内を移動可能な径の
切欠きを形成するとともに、この切欠きを設けた一側端
部に螺合するナットを備え、このナットを、当該軸状部
材の軸方向に向かって細くなるテーパ状の特殊ナットに
より構成してある。
【0037】このような構成からなるアンテナ方向調整
装置によれば、軸状部材がアンテナ金具の係合孔内で傾
斜することができ、アンテナを仰角方向に調整する際
に、アンテナ金具が、軸状部材に対して傾斜しながら仰
角方向に移動することが可能となる。
【0038】これによって、切欠き及び特殊ナットを備
えた軸状部材を軸周りに締め込み、あるいは緩めること
で、軸状部材が軸方向に進退し、切欠き及び特殊ナット
が係合孔部分を押し引きするので、簡単かつ確実にアン
テナ金具を仰角方向に回転させることができる。
【0039】さらに、以上のような構成からなる本発明
のアンテナ方向調整装置は、アンテナの調整機構がボル
トやナット等の基本的な機械構造のみで構成されている
ので、装置全体がきわめて単純な構造となって小型,軽
量化を実現することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアンテナ方向調整
装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかるアンテナ方向調整装置によ
りアンテナを支柱に取り付けた状態の斜視図であり、図
2は、図1に示すアンテナの背面図、図3は、同じく右
側面図である。また、図4は、本アンテナ方向調整装置
によりアンテナを仰角方向に移動させた状態の右側面図
であり、図5は、同じく方位角方向に移動させた状態の
底面図である。
【0041】これらの図に示すように、本実施形態のア
ンテナ方向調整装置は、アンテナ1を支柱2に対して方
位角方向及び仰角方向に調整自在に固定する装置であっ
て、支柱2に固定される本体固定部10と、アンテナ1
に固定されるアンテナ金具20を備えるとともに、方位
角調整手段30及び仰角調整手段40を具備した構成と
なっている。以下、各部の構成を説明する。
【0042】[本体固定部10]本体固定部10は、支
柱2を中心に挟んで対向して配設される板状部材からな
る複数のクランプにより構成してある。すなわち、図1
に示すように、本体固定部10は、支柱2の高さ方向の
上下に分割された、上部クランプ11,14及びこの上
部クランプ11,14の下方に位置する下部クランプ1
2,13からなっている。
【0043】そして、図1〜図5に示すように、各クラ
ンプが固定用のボルト15,16,17,18,19に
より連結され、支柱2の高さ方向及び支柱周り方向に調
整自在に固定されるようになっている。
【0044】上部クランプ11,14は、支柱2を挟ん
で対向して配設されており、図1に示すように、一方の
上部クランプ11(図1中、支柱手前側)は他方の上部
クランプ14より下側に長く形成されている。これによ
って、後述するように、下部クランプ13を水平方向に
貫通した方位角調整手段30を構成するボルト31が、
この下側に長く形成された一方の上部クランプ11に係
合できるようになっている。
【0045】なお、この一方の上部クランプ11には、
後述するように、アンテナ金具20が仰角方向に調整自
在に取り付けられるようになっている。さらに、この上
部クランプ11には、後述する仰角調整手段40を構成
するボルト41を軸支するナット42が設けられる。
【0046】一方、下部クランプ12,13は、図1に
示すように、上部クランプ11,14の下方に、支柱2
を挟んで対向して配設されている。そして、図1に示す
ように、一方の下部クランプ13(図1中、支柱向こう
側)は他方の下部クランプ12より上側に長く形成され
ている。これによって、後述するように、方位角調整手
段30を構成するボルト31が水平方向に配設されたと
きに、この長く形成された下部クランプ13には貫通
し、他方の下部クランプ12には貫通しないようになっ
ている。
【0047】また、この下部クランプ12,13は、上
部クランプ11,14の支持部材としても機能してお
り、後述するように、アンテナ1の方向調整の際に、下
部クランプ12,13上を上部クランプ11,14が方
位角方向に回転できるようになっており、また、アンテ
ナ1を支柱2に取り付ける際にも、上部クランプ12,
13を保持する支えとなっている。
【0048】なお、本体固定部10を構成する上下各ク
ランプは、図1,図2及び図5に示すように、支柱2の
外周に嵌合して支柱2を挾持できるよう、各クランプの
対向面側に、それぞれ凹部が形成してある。これによ
り、複数のボルト15,16...で締め付けられた各
クランプは、対向面側の凹部が支柱2を挾持し、支柱2
の任意の位置及び向きに固定されるようになっている。
【0049】[アンテナ金具20]アンテナ金具20
は、短板部21と長板部22からなる横断面がL字形状
の板状部材で、この短板部21が、上述した本体固定部
10の上部クランプ11の一方に、仰角回転軸23を中
心に仰角方向に回転可能に取り付けられている。そし
て、このアンテナ金具20の長板部22は、図1に示す
ように、水平方向に突出してアンテナ1の背面に固着さ
れるようになっている。
【0050】仰角回転軸23は、アンテナ金具20の短
板部21に貫通して回転軸となる軸状部材であり、本実
施形態では、アンテナ金具20の短板部21及び本体固
定部10の上部クランプ11に一体的に貫通するボルト
により構成してある。
【0051】一方、この仰角回転軸23の近傍には、本
体固定部10の上部クランプ11とアンテナ金具20の
短板部21に一体的に貫通する固定ボルト24(24
a,24b)が配設してある。
【0052】そして、アンテナ金具20の短板部21に
は、仰角回転軸23を中心とした円周上に、この二本の
固定ボルト24a,24bが貫通する、仰角回転軸23
の円周方向に長い湾曲状のガイド孔21a,21bが穿
設してある。これによって固定ボルト24a,24bが
貫通しているアンテナ金具20は、仰角回転軸23を中
心として、ガイド孔21a,21bにガイドされつつ回
転できるようになっている。
【0053】なお、このアンテナ金具20のガイド孔2
1a,21bは、本実施形態では仰角回転軸23の円周
形状に沿った湾曲状に形成してあるが、固定ボルト24
が貫通しているアンテナ金具20が回転可能な長孔形状
であれば、特に湾曲形状には限定されない。
【0054】さらに、この仰角回転軸23及び固定ボル
ト24は、アンテナ金具20を本体固定部10の上部ク
ランプ11に固定する固定ボルトとしても機能してい
る。すなわち、仰角回転軸23及び固定ボルト24は、
螺合を緩めた状態ではアンテナ金具20の回転軸及びガ
イド軸となり、締め付けた状態では、アンテナ金具20
を本体固定部10に固定する固定ボルトとして機能して
いる。
【0055】なお、このアンテナ金具20には、後述す
る仰角調整手段40を構成するボルト41が移動自在に
係合する係合孔42が設けられている。この係合孔42
は、本実施形態では、図1に示すように、アンテナ金具
20の上縁部を延設して垂直方向に折曲げ形成した部材
に孔を溝状に形成したものとなっている。ただし、後述
するように、仰角調整手段40のボルト41が垂直方向
に移動可能に係合できる長孔状のものであれば、どのよ
うな形態でもよい。
【0056】[方位角調整手段30]方位角調整手段3
0は、図1及び図2に示すように、アンテナ金具20の
長板部22と平行に配設される軸状部材からなる調整用
ボルト31と、この調整用ボルト31の一側(図1中、
支柱2の手前側)が係合する、本体固定部10の上部ク
ランプ11に形成した水平方向に伸びる長孔32と、調
整用ボルト31の他側が螺入して軸支される本体固定部
10の下部クランプ13に形成したねじ孔33とからな
っている。
【0057】そして、軸状の調整用ボルト31が、ねじ
孔33に螺刻したねじに沿って軸方向に螺動し、長孔3
2を形成した上部クランプ11を押し引きできるように
なっている。また、調整用ボルト31の一側は、長孔3
2内を水平方向にスライド可能に係合している。
【0058】ここで、調整用ボルト31は、長孔32に
係合する一側に、長孔32内を移動可能な径の切欠き3
1aを形成するとともに、この一側端部に特殊ナット3
1bを螺合させ、長孔32から脱落不能となるようにし
てある。
【0059】この特殊ナット31bは、いわゆる面取り
ナットのように、ボルト軸方向に向かって細くなるテー
パ状のナットとなっている。これにより、調整用ボルト
31が上部クランプ11の長孔32内で傾斜することが
でき、後述するように、アンテナ1を方位角方向に調整
する際に、上部クランプ11が、調整用ボルト31に対
して傾斜しながら方位角方向に移動できるようになって
いる。
【0060】このように切欠き31a及び特殊ナット3
1bを備えた調整用ボルト31を軸周りに締め込み、あ
るいは緩めることで、調整用ボルト31が軸方向に進退
し、調整用ボルト31の切欠き31a及び特殊ナット3
1bが上部クランプ11の長孔32部分を押し引きする
ので、上部クランプ11,14が下部クランプ12,1
3上を方位角方向に回転することができる。
【0061】[仰角調整手段40]仰角調整手段40
は、図1〜図5に示すように、アンテナ金具20の短板
部21と平行に配設される軸状の調整用ボルト41と、
この調整用ボルト41の一側(図1中、アンテナ1側)
が係合する、アンテナ金具20に形成した垂直方向に伸
びる係合孔42と、調整用ボルト41の中間部が螺入し
て軸支される本体固定部10の上部クランプ11に形成
したナット部43とからなっている。
【0062】係合孔42は、上述したように、本実施形
態では、アンテナ金具20の上縁部を延設して垂直方向
に折曲げ形成した部材に孔をU字形の溝状に形成してあ
る。ただし、仰角調整手段40のボルト41が垂直方向
にスライド可能に係合できる長孔状のものであれば、溝
以外の孔等、どのような形態でもよい。
【0063】そして、軸状の調整用ボルト41が、ナッ
ト部43に螺刻したねじに沿って軸方向に螺動し、この
係合孔42を形成したアンテナ金具20を押し引きでき
るようになっている。また、調整用ボルト41の一側
は、係合孔42内を垂直水平方向にスライド可能に係合
している。
【0064】ここで、調整用ボルト41は、上述した方
位角調整手段30の調整用ボルト31と同様、係合孔4
2に係合する一側に、係合孔42内を移動可能な径の切
欠き41aを形成するとともに、この一側端部に特殊ナ
ット41bを螺合させ、係合孔42から脱落不能となる
ようにしてある。
【0065】これにより、調整用ボルト41はアンテナ
金具20の係合孔42内で傾斜することができ、この調
整用ボルト41を締め込み、あるいは緩めることによ
り、調整用ボルト41が軸方向に進退し、調整用ボルト
41の切欠き41a及び特殊ナット41bがアンテナ金
具20の係合孔42部分を押し引きするので、アンテナ
金具20が回転軸23を中心に仰角方向に回転できるよ
うになっている。
【0066】次に、このような構成からなる本実施形態
のアンテナ方向調整装置の動作について説明する。本ア
ンテナ方向調整装置を用いてアンテナ1を支柱2に取り
付ける場合には以下のように行なう。
【0067】まず、本体固定部10の下部クランプ1
2,13を固定用のボルト15,18を用いて連結し、
ボルトを締め付けることによって支柱2を下部クランプ
12,13で挾持して固定する。このとき、下部クラン
プ12,13は、所望の高さ方向及び方位角方向に粗調
整を行ないながら固定する。
【0068】次に、下部クランプ12,13の上に上部
クランプ11,14を載せ、ボルト16,17,19に
より連結し、ボルトを仮止め状態で締め付けておく。こ
のとき、下部クランプ12,13が上部クランプ11,
14の支えとなっているので、作業は容易に行なうこと
ができる。
【0069】この状態で、下部クランプ31側から方位
角調整手30の調整用ボルト31をねじ孔33に螺入
し、先端側を上部クランプ11の長孔32に貫通させ、
切欠き31aを長孔32に係合させる。そして、この調
整用ボルト31の切欠き31a側端部に特殊ナット31
bを螺合させて締め付ける。これで、本体固定部10の
支柱2への取付けが完了する。
【0070】一方、アンテナ1の背面にアンテナ金具2
0を固着する。そして、アンテナ1に取り付けられたア
ンテナ金具20を、支柱2に取り付けられている本体固
定部10の上部クランプ11に位置合わせし、仰角回転
軸23を構成するボルト及び固定ボルト24を用いて固
定する。
【0071】この状態で、アンテナ背面側から仰角調整
手40の調整用ボルト41をナット部43に螺入し、先
端側をアンテナ金具20の係合孔42に貫通させ、切欠
き41aを係合孔42に係合させる。そして、この調整
用ボルト41の切欠き41a側端部に特殊ナット41b
を螺合させて締め付ける。これで、アンテナ1の支柱2
への取付けが完了する。
【0072】そして、アンテナ1の方位角及び仰角方向
の微調整を行なうには、以下のようにする。まずアンテ
ナ1の方位角方向の調整を行なう場合は、上部クランプ
11,14を仮止めしている固定用のボルト16,1
7,19を適度に緩める。
【0073】そして、アンテナ1を粗調整の初期の方位
角度よりも右方向(支柱2を回転中心とした時計方向)
に指向させていく場合には、方位角調整手段30の調整
用ボルト31を締め込んでいく。
【0074】調整用ボルト31を締め込んでいくと、ね
じ孔33によって調整用ボルト31が上部クランプ11
方向に進んでいき、係合している上部クランプ11の長
孔32部分を押圧する。
【0075】そして、この押圧力によって、上部クラン
プ11及びこの上部クランプ11に連結されているもう
一方の上部クランプ14が、下部クランプ12,13上
において支柱2を中心として右方向に回転する。
【0076】このとき、上部クランプ11は、長孔32
に係合している調整用ボルト31に対して傾斜しながら
移動していき、図5に示すように、調整用ボルト31は
長孔32内のアンテナ1と反対側の方向に位置する。こ
れによって、アンテナ1は右方に向かって方位角方向に
調整されることになる。
【0077】一方、アンテナ1を粗調整の初期の方位角
度よりも左方に指向させていく場合には、上述の場合と
は逆に調整用ボルト31を緩める方向に回転させること
によって、調整用ボルト31が上部クランプ11と反対
側に後退していき、上部クランプ11が引っ張られ、ア
ンテナ1は左方向に調整される。
【0078】このとき、上部クランプ11は、長孔32
に係合している調整用ボルト31に対して傾斜しながら
移動していき、図5に示す場合とは逆に、調整用ボルト
31は長孔32内のアンテナ1側の方向に位置する。
【0079】次に、仰角方向の調整を行なう場合は、ま
ず仰角回転軸23,固定ボルト24a,24bを適度に
緩める。この状態で、アンテナ1を初期の仰角度よりも
下方に指向させていく場合には、調整用ボルト41を締
め込んでいく。
【0080】調整用ボルト41を締め込んでいくと、図
4に示すように、調整用ボルト41が、螺着しているナ
ット部43によって図面左側方向、すなわちアンテナ1
の方向に進んでいき、係合しているアンテナ金具20の
係合孔42部分を押圧する。
【0081】そして、この押圧力によって、アンテナ金
具20は、仰角回転軸23を中心として、ガイド孔21
a,21bにガイドされつつ下方向に回転し、これによ
って、アンテナ1は下方に向かって仰角方向に調整され
ることになる。このとき、アンテナ金具20は、係合孔
42に係合している調整用ボルト41に対して傾斜しな
がら移動していき、調整用ボルト41は係合孔42内の
下方に位置する。
【0082】一方、アンテナ1を初期の仰角度よりも上
方に指向させていく場合には、上述の場合と逆に、調整
用ボルト41を緩める方向に回転させる。調整用ボルト
41を緩める方向に回転させると、図4とは反対に、調
整用ボルト41が、螺着しているナット部43によって
図面右側方向、すなわちアンテナ1と反対方向に後退す
る。
【0083】これにより、アンテナ金具20の係合孔4
2部分が調整用ボルト41によって引っ張られ、この結
果、アンテナ1が上方に向かって調整される。なお、こ
のとき、アンテナ金具20は、係合孔42に係合してい
る調整用ボルト41に対して傾斜しながら移動し、調整
用ボルト41は係合孔42内の上方に位置する。
【0084】そして、以上の作業によりアンテナ1の方
位角及び仰角が所望値になったところで、アンテナ金具
20の仰角回転軸23,固定ボルト24及び上部クラン
プ11,14のボルト16,17,19を再度締め付け
る。これでアンテナ1の方向調整が完了する。
【0085】このとき、方位角調整手段30及び仰角調
整手段40の調整用ボルト31,41は、それぞれ下部
クランプ13のねじ孔33及び上部クランプ11のナッ
ト部43に螺合した状態なので、固定用のボルトの締め
付け作業を行なっても、調整ずれを生じることはない。
【0086】このように、本実施形態のアンテナ方向調
整装置によれば、方位角調整手段30を操作することに
より、分割された上下クランプの上部クランプ11,1
4を支柱2を中心に方位角方向に回転させることができ
るとともに、仰角調整手段40を操作することにより、
アンテナ金具20を仰角回転軸を中心にして仰角方向に
回転させることができる。
【0087】これによって、従来のように、複雑なアー
ム構造等を必要とすることなく、簡易かつ小型,軽量な
構造のみによって、アンテナ1を支柱2に取り付けるこ
とができ、風圧等の外力に対してもアンテナ1を堅固に
取付け,固定することができる。しかも、アンテナ1を
支柱2に取り付けたままの状態で各調整手段を操作する
だけで、アンテナ1を仰角及び方位角の両方向に容易か
つ確実に微調整することができる。
【0088】また、上下クランプによって支柱2を挾持
することによりアンテナ1を支柱2に取り付けることが
できるので、取り付ける支柱2の直径が種々のものであ
っても対応することができ、従来のように支柱の上端あ
るいは下端が開放されている必要もなく、あらゆる形
状,大きさの支柱にも対応することができる。
【0089】また、方位角調整手段30及び仰角調整手
段40の操作によって、方位角及び仰角の両方向につい
て簡単にアンテナ1の微調整が行なえるとともに、所望
するアンテナ角度が得られたとろこで、固定ボルトによ
る締め付け作業を行なえるので、アンテナ1に調整ずれ
が起きることはない。
【0090】また、方位角及び仰角調整手段の各調整用
ボルトの締め付け量に応じて、本体固定部10及びアン
テナ金具20を仰角及び方位角方向に回動させることが
できるので、アンテナ1を支柱2に固定した状態で調整
用ボルトを操作するだけで、アンテナ1を仰角及び方位
角の両方向に容易かつ確実に微調整することができる。
【0091】さらに、本アンテナ方向調整装置によれ
ば、ボルトやナット等の基本的な機械構造のみで構成さ
れているので、装置全体がきわめて単純な構造となって
小型,軽量化を実現することができる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアンテナ
方向調整装置によれば、簡易かつ小型,軽量な構造によ
ってアンテナの方向調整を容易かつ正確に行ない、アン
テナを堅固に固定することができるとともに、取り付け
る支柱の形状や大きさによる制限を受けることなく、あ
らゆる支柱にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるアンテナ方向調整
装置によりアンテナを支柱に取り付けた状態の斜視図で
ある。
【図2】図1に示すアンテナの背面図である。
【図3】図1に示すアンテナの右側面図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかるアンテナ方向調整
装置によりアンテナを仰角方向に移動させた状態の右側
面図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかるアンテナ方向調整
装置によりアンテナを仰角方向に移動させた状態の底面
図である。
【図6】従来のアンテナ方向調整装置の概略正面図であ
る。
【図7】図6に示す従来のアンテナ方向調整装置の要部
斜視図である。
【図8】図6に示す従来のアンテナ方向調整装置の部分
側面図である。
【図9】従来の他のアンテナ方向調整装置の使用状態を
示す斜視図である。
【図10】図9に示す従来の他のアンテナ方向調整装置
の一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 支柱 10 本体固定部 20 アンテナ金具 30 方位角調整手段 40 仰角調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弦本 章二 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナを支柱に対して仰角方向及び方
    位角方向に調整自在に固定するアンテナ方向調整装置で
    あって、 前記支柱に対して方位角方向に回転可能に取り付けられ
    る本体固定部と、この本体固定部に対して仰角方向に回
    転可能に取り付けられ、前記アンテナに固定されるアン
    テナ金具と、方位角調整手段と、仰角調整手段とを備
    え、 前記本体固定部が、前記支柱を中心に挟んで対向して配
    設されるとともに、支柱高さ方向の上下に分割され、そ
    れぞれが当該支柱の高さ方向及び支柱周り方向に調整自
    在に固定される上部及び下部クランプからなり、 前記アンテナ金具が、短板部と長板部を備えたL字形状
    の板状部材からなり、 このアンテナ金具の短板部が、前記本体固定部の上部ク
    ランプの一方に仰角回転軸を中心にして仰角方向に回転
    可能に取り付けられるとともに、長板部が前記アンテナ
    に固着され、 前記本体固定部が、前記方位角調整手段により方位角方
    向に調整されるとともに、前記アンテナ金具が、前記仰
    角調整手段により仰角方向に調整されることを特徴とす
    るアンテナ方向調整装置。
  2. 【請求項2】 前記方位角調整手段が、 前記アンテナ金具の長板部と平行に配設される軸状部材
    と、 この軸状部材の一側が係合する前記本体固定部の上部ク
    ランプの一方に形成した水平方向に伸びる長孔と、 この軸状部材の他側が螺入して軸支される前記本体固定
    部の下部クランプの他方に形成したねじ孔とからなり、 前記軸状部材の一側が、前記長孔内を水平方向にスライ
    ド可能かつ当該長孔から脱落不能に係合するとともに、 この軸状部材が前記ねじ孔のねじに沿って軸方向に螺動
    することによって、前記長孔を形成した上部クランプを
    押し引きする請求項1記載のアンテナ方向調整装置。
  3. 【請求項3】 前記仰角調整手段が、 前記アンテナ金具の短板部と平行に配設される軸状部材
    と、 この軸状部材の一側が係合する前記アンテナ金具に形成
    した垂直方向に伸びる係合孔と、 この軸状部材の他側が螺入して軸支される前記本体固定
    部の上部クランプの一方に形成したナット部とからな
    り、 前記軸状部材の一側が、前記係合孔内を垂直方向にスラ
    イド可能かつ当該係合孔から脱落不能に係合するととも
    に、 この軸状部材が前記ナット部のねじに沿って軸方向に螺
    動することによって、前記係合孔を形成したアンテナ金
    具を押し引きする請求項1記載のアンテナ方向調整装
    置。
  4. 【請求項4】 前記方位角調整手段を構成する軸状部材
    の、前記長孔に係合する一側に当該長孔内を移動可能な
    径の切欠きを形成するとともに、この切欠きを設けた一
    側端部に螺合するナットを備え、 このナットを、当該軸状部材の軸方向に向かって細くな
    るテーパ状の特殊ナットにより構成した請求項2記載の
    アンテナ方向調整装置。
  5. 【請求項5】 前記仰角調整手段を構成する軸状部材
    の、前記係合孔に係合する一側に当該係合孔内を移動可
    能な径の切欠きを形成するとともに、この切欠きを設け
    た一側端部に螺合するナットを備え、 このナットを、当該軸状部材の軸方向に向かって細くな
    るテーパ状の特殊ナットにより構成した請求項3記載の
    アンテナ方向調整装置。
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