JP3412703B2 - 立向溶接装置 - Google Patents
立向溶接装置Info
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- JP3412703B2 JP3412703B2 JP31386893A JP31386893A JP3412703B2 JP 3412703 B2 JP3412703 B2 JP 3412703B2 JP 31386893 A JP31386893 A JP 31386893A JP 31386893 A JP31386893 A JP 31386893A JP 3412703 B2 JP3412703 B2 JP 3412703B2
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- Japan
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- vertical
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は垂直に配置された2枚の
板材の突き合わせ面同士を溶接ワイヤを垂直にして溶接
する立向溶接装置に関する。
板材の突き合わせ面同士を溶接ワイヤを垂直にして溶接
する立向溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の立向溶接装置を示す斜視
図である。1対の被溶接板1はその溶接面同士を向き合
わせて立てて配置されている。そして、一方の被溶接板
1の上縁に側面視でU字形をなす固定部材2が嵌め込ま
れ、クランプ3により被溶接板1に固定されている。こ
の固定部材2にはスライダ4が配置されており、このス
ライダ4にはスライド部材5が被溶接板1に直交する方
向(Y方向)に摺動可能に設置されている。スライド部
材5はハンドル6の右回転又は左回転によりスライダ4
に対して摺動し、このスライド部材5のスライダ4に対
する位置はクランプ7により固定され、またその固定が
解除される。
図である。1対の被溶接板1はその溶接面同士を向き合
わせて立てて配置されている。そして、一方の被溶接板
1の上縁に側面視でU字形をなす固定部材2が嵌め込ま
れ、クランプ3により被溶接板1に固定されている。こ
の固定部材2にはスライダ4が配置されており、このス
ライダ4にはスライド部材5が被溶接板1に直交する方
向(Y方向)に摺動可能に設置されている。スライド部
材5はハンドル6の右回転又は左回転によりスライダ4
に対して摺動し、このスライド部材5のスライダ4に対
する位置はクランプ7により固定され、またその固定が
解除される。
【0003】スライド部材5には台9が固定されてお
り、この台9には支柱8がその下端部で被溶接板1に垂
直の回動軸8aにより支持されている。一方、この支柱
の上端部にはハンドル10の先端部が係止されており、
ハンドル10を右回転又は左回転することにより、支柱
8は回動軸8aを中心として被溶接板1と平行の垂直面
内で揺動する。支柱8の上部には台11が固定されてお
り、この台11には移動部材14が被溶接板1の面に沿
う水平方向(X方向)に移動可能に支持されている。台
11にはアーム12が固定されており、このアーム12
に取り付けられたハンドル13の正逆回転により、移動
部材14が駆動されてX方向へ移動する。
り、この台9には支柱8がその下端部で被溶接板1に垂
直の回動軸8aにより支持されている。一方、この支柱
の上端部にはハンドル10の先端部が係止されており、
ハンドル10を右回転又は左回転することにより、支柱
8は回動軸8aを中心として被溶接板1と平行の垂直面
内で揺動する。支柱8の上部には台11が固定されてお
り、この台11には移動部材14が被溶接板1の面に沿
う水平方向(X方向)に移動可能に支持されている。台
11にはアーム12が固定されており、このアーム12
に取り付けられたハンドル13の正逆回転により、移動
部材14が駆動されてX方向へ移動する。
【0004】移動部材14の端部にはトーチ支持部15
が立設されている。トーチ支持部15には、トーチグリ
ップ25が挿入され支持される。また、ノズル23の上
下調整時にはハンドル10を回転することにより、台1
1内をこのハンドルの軸に沿ってX軸方向移動部材14
及びアーム12がZ軸方向に移動する。更に、ノズル2
3をノズル支持台21へ着脱させるときには、レバー1
7を緩めると、台11、移動部材14及びアーム12が
ハンドルの軸を中心に支柱8上で旋回する。
が立設されている。トーチ支持部15には、トーチグリ
ップ25が挿入され支持される。また、ノズル23の上
下調整時にはハンドル10を回転することにより、台1
1内をこのハンドルの軸に沿ってX軸方向移動部材14
及びアーム12がZ軸方向に移動する。更に、ノズル2
3をノズル支持台21へ着脱させるときには、レバー1
7を緩めると、台11、移動部材14及びアーム12が
ハンドルの軸を中心に支柱8上で旋回する。
【0005】一方、移動部材14の先端部には、Y方向
に平行の回転軸18を介して支持部材20が支持されて
いる。ハンドル19を緩めることにより、回転軸18を
中心とした支持部材20の角度を調整することができ
る。支持部材20にはトーチ24の先端部及びノズル2
3の上端部を固定するノズル支持部材21が取り付けら
れており、レバー22を操作することにより、このトー
チ24の先端部及びノズル23の上端部をノズル支持部
材21から取り外すことができる。
に平行の回転軸18を介して支持部材20が支持されて
いる。ハンドル19を緩めることにより、回転軸18を
中心とした支持部材20の角度を調整することができ
る。支持部材20にはトーチ24の先端部及びノズル2
3の上端部を固定するノズル支持部材21が取り付けら
れており、レバー22を操作することにより、このトー
チ24の先端部及びノズル23の上端部をノズル支持部
材21から取り外すことができる。
【0006】このように構成された従来の立向溶接装置
においては、固定部材2を被溶接板1に固定した後、ト
ーチ24をトーチ支持部材に固定する。更に、レバー1
7を緩め、台11、移動台14及びアーム12を、ハン
ドルの軸を中心に支柱8上で旋回させ、ノズル支持台2
1を被溶接板の狭い開先内(溶接部)から手前のオープ
ンスペースに退避させることにより、ノズル23をノズ
ル支持台21に容易に取り付けることができる。そし
て、ハンドル6を操作してノズル23のY方向位置を調
節し、ハンドル13を操作してノズル23のX方向位置
を調節し、ハンドル13を操作してノズル23のZ方向
位置を調整し、ハンドル10の操作によりノズル角度を
粗調整し、更にハンドル19を操作することによりノズ
ル角度を微調整する。
においては、固定部材2を被溶接板1に固定した後、ト
ーチ24をトーチ支持部材に固定する。更に、レバー1
7を緩め、台11、移動台14及びアーム12を、ハン
ドルの軸を中心に支柱8上で旋回させ、ノズル支持台2
1を被溶接板の狭い開先内(溶接部)から手前のオープ
ンスペースに退避させることにより、ノズル23をノズ
ル支持台21に容易に取り付けることができる。そし
て、ハンドル6を操作してノズル23のY方向位置を調
節し、ハンドル13を操作してノズル23のX方向位置
を調節し、ハンドル13を操作してノズル23のZ方向
位置を調整し、ハンドル10の操作によりノズル角度を
粗調整し、更にハンドル19を操作することによりノズ
ル角度を微調整する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された従来の立向溶接装置においては、ワーク
である被溶接板1への装置本体の固定は固定部材2によ
り行っているので、垂直に配置された板に対してのみ適
用可能であり、水平の平面に対して適用することはでき
ない。即ち、従来の立向溶接装置は、所謂、ボトムロン
ジ専用であり、トップロンジ及びデッキロンジには適用
することができない。
うに構成された従来の立向溶接装置においては、ワーク
である被溶接板1への装置本体の固定は固定部材2によ
り行っているので、垂直に配置された板に対してのみ適
用可能であり、水平の平面に対して適用することはでき
ない。即ち、従来の立向溶接装置は、所謂、ボトムロン
ジ専用であり、トップロンジ及びデッキロンジには適用
することができない。
【0008】また、装置本体を被溶接板1に設置した
後、長い開先内にノズル23をセットし、被溶接部にノ
ズル先端を合わせるためには、ノズル角度を自在に調節
する必要があるが、従来の装置においては、被溶接板1
に平行の面内での角度調節はハンドル10,19により
行うことができるものの、被溶接板1に直交する面内で
の角度調節はできない。従って、ノズル先端のY方向の
位置はハンドル6を調節して行う必要がある。このた
め、ノズルの角度調節が極めて煩雑である。
後、長い開先内にノズル23をセットし、被溶接部にノ
ズル先端を合わせるためには、ノズル角度を自在に調節
する必要があるが、従来の装置においては、被溶接板1
に平行の面内での角度調節はハンドル10,19により
行うことができるものの、被溶接板1に直交する面内で
の角度調節はできない。従って、ノズル先端のY方向の
位置はハンドル6を調節して行う必要がある。このた
め、ノズルの角度調節が極めて煩雑である。
【0009】更に、被溶接材の種類によりその板厚が異
なる場合が多いが、その場合は、クランプ3を締めて固
定部材2を被溶接板1に固定した後、クランプ7を解除
し、ハンドル6を操作してスライド部材5をY方向に移
動させ、ノズル23を板厚の中央に位置させる必要があ
る。しかし、この位置調節が容易ではないという欠点が
ある。
なる場合が多いが、その場合は、クランプ3を締めて固
定部材2を被溶接板1に固定した後、クランプ7を解除
し、ハンドル6を操作してスライド部材5をY方向に移
動させ、ノズル23を板厚の中央に位置させる必要があ
る。しかし、この位置調節が容易ではないという欠点が
ある。
【0010】更にまた、従来、トーチ24の先端に設け
たネジをノズル支持部材21に設けたネジ部に螺合する
ことにより、トーチ24をノズル支持部材21に連結し
ていたので、トーチ24をノズル支持部材21に着脱す
るためには、トーチ24の全体をネジに合わせて回転さ
せる必要があり、操作が煩雑であるという欠点がある。
たネジをノズル支持部材21に設けたネジ部に螺合する
ことにより、トーチ24をノズル支持部材21に連結し
ていたので、トーチ24をノズル支持部材21に着脱す
るためには、トーチ24の全体をネジに合わせて回転さ
せる必要があり、操作が煩雑であるという欠点がある。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、ノズル角度の調節が容易であると共に、被
溶接材の厚さが異なる場合にもノズル位置の調節が容易
であり、トーチの取り付けが容易であり、更に平面にも
装置本体を取り付けることができ、適用対象を拡大する
ことができる立向溶接装置を提供することを目的とす
る。
のであって、ノズル角度の調節が容易であると共に、被
溶接材の厚さが異なる場合にもノズル位置の調節が容易
であり、トーチの取り付けが容易であり、更に平面にも
装置本体を取り付けることができ、適用対象を拡大する
ことができる立向溶接装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る立向溶接装
置は、溶接ワイヤを垂直にして溶接する立向溶接装置に
おいて、被溶接材に固定される固定部材と、支柱を介し
て前記固定部材に着脱自在に配設され垂直軸の周りに回
転する施回部と、この施回部に水平方向に移動可能に支
持された水平移動部と、この水平移動部の前記施回部に
対する位置を調節する水平移動部位置調節手段と、前記
水平移動部に垂直方向に移動可能に支持された垂直移動
部と、この垂直移動部の前記水平移動部に対する位置を
調節する垂直移動部位置調節手段と、ノズルを支持する
ノズル支持部と、前記垂直移動部に取付けられ相互に直
交する1対の水平回転軸を中心として前記ノズル支持部
を回動させると共に任意の姿勢で固定可能のノズル角度
調整部と、トーチを前記ノズル支持部に着脱自在に取付
けるトーチ着脱部とを有し、前記ノズル角度調整部は、
前記垂直移動部に固定された第1の水平回転軸と、前記
垂直移動部に固定されたベースと、このベースに重ねら
れ前記第1の水平回転軸に回動可能に支持された揺動部
材と、この揺動部材に前記第1の水平回転軸に垂直に設
けられ前記ノズル支持部材が固定される第2の水平回転
軸と、前記揺動部材内で前記第2の水平回転軸が挿通さ
れるブロック及びこのブロックから前記ベースに設けら
れた孔を介してベースから延出する延出部を備えたノズ
ル固定部材と、前記延出部に螺合して前記ブロックを前
記ベースに向けて締め付ける固定ネジとを有し、前記垂
直移動部に対する前記ノズル支持部の回動位置を調節す
ることにより前記ノズルの角度を調整することを特徴と
する。
置は、溶接ワイヤを垂直にして溶接する立向溶接装置に
おいて、被溶接材に固定される固定部材と、支柱を介し
て前記固定部材に着脱自在に配設され垂直軸の周りに回
転する施回部と、この施回部に水平方向に移動可能に支
持された水平移動部と、この水平移動部の前記施回部に
対する位置を調節する水平移動部位置調節手段と、前記
水平移動部に垂直方向に移動可能に支持された垂直移動
部と、この垂直移動部の前記水平移動部に対する位置を
調節する垂直移動部位置調節手段と、ノズルを支持する
ノズル支持部と、前記垂直移動部に取付けられ相互に直
交する1対の水平回転軸を中心として前記ノズル支持部
を回動させると共に任意の姿勢で固定可能のノズル角度
調整部と、トーチを前記ノズル支持部に着脱自在に取付
けるトーチ着脱部とを有し、前記ノズル角度調整部は、
前記垂直移動部に固定された第1の水平回転軸と、前記
垂直移動部に固定されたベースと、このベースに重ねら
れ前記第1の水平回転軸に回動可能に支持された揺動部
材と、この揺動部材に前記第1の水平回転軸に垂直に設
けられ前記ノズル支持部材が固定される第2の水平回転
軸と、前記揺動部材内で前記第2の水平回転軸が挿通さ
れるブロック及びこのブロックから前記ベースに設けら
れた孔を介してベースから延出する延出部を備えたノズ
ル固定部材と、前記延出部に螺合して前記ブロックを前
記ベースに向けて締め付ける固定ネジとを有し、前記垂
直移動部に対する前記ノズル支持部の回動位置を調節す
ることにより前記ノズルの角度を調整することを特徴と
する。
【0013】
【作用】本発明においては、旋回部が垂直軸の周りに旋
回するので、装置を被溶接材に設置した後、被溶接材の
厚さに合わせてノズル位置を調整すること及びノズルの
取付作業が容易である。また、ノズル角度調整部は相互
に直交する1対の水平回転軸を中心としてノズル支持部
を回動させ、このノズル支持部を任意の姿勢で固定する
ことができるので、ノズル角度の調整が容易である。更
に、装置本体を被溶接材に固定する固定部材と、旋回部
等の装置本体とは、相互に着脱可能であるので、被溶接
材が立板で、この立板に装置本体を取り付ける際は、従
来と同様の立板の上端部を跨ぐように逆U字形の構造を
有する固定部材を使用し、これをレバー等により被溶接
材に固定すれば良く、被溶接材が水平面を有し、この水
平面上に装置本体を設置する必要がある場合には、磁石
により被溶接材に磁着される固定部材を使用すればよ
い。このように、被溶接材の移動に応じて固定部材を適
宜変更することにより、装置本体自体は共通して使用す
ることができ、その汎用性が高まる。
回するので、装置を被溶接材に設置した後、被溶接材の
厚さに合わせてノズル位置を調整すること及びノズルの
取付作業が容易である。また、ノズル角度調整部は相互
に直交する1対の水平回転軸を中心としてノズル支持部
を回動させ、このノズル支持部を任意の姿勢で固定する
ことができるので、ノズル角度の調整が容易である。更
に、装置本体を被溶接材に固定する固定部材と、旋回部
等の装置本体とは、相互に着脱可能であるので、被溶接
材が立板で、この立板に装置本体を取り付ける際は、従
来と同様の立板の上端部を跨ぐように逆U字形の構造を
有する固定部材を使用し、これをレバー等により被溶接
材に固定すれば良く、被溶接材が水平面を有し、この水
平面上に装置本体を設置する必要がある場合には、磁石
により被溶接材に磁着される固定部材を使用すればよ
い。このように、被溶接材の移動に応じて固定部材を適
宜変更することにより、装置本体自体は共通して使用す
ることができ、その汎用性が高まる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に
係る立向溶接装置の正面図、図2はその側面図、図3は
その平面図である。一対の被溶接板1が立設されてお
り、その対向面同士を当材(図示せず)を当てがった状
態で立向溶接する。固定部材31は側面視で逆U字形を
なし、被溶接板1の上端に嵌め込まれる。そして、レバ
ー32を回転させることにより、挟持片33を被溶接板
1の面に押し付けることによって、固定部材31が被溶
接板1に固定される。固定部材31の上面には、円柱状
の支柱35が設置されている。この支柱35は底板34
上に垂直に立設されており、底板34は固定部材31の
上面に重ねられ、ボルト36により固定部材31に固定
されている。これにより、支柱35は固定部材31上に
垂直に固定される。
を参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に
係る立向溶接装置の正面図、図2はその側面図、図3は
その平面図である。一対の被溶接板1が立設されてお
り、その対向面同士を当材(図示せず)を当てがった状
態で立向溶接する。固定部材31は側面視で逆U字形を
なし、被溶接板1の上端に嵌め込まれる。そして、レバ
ー32を回転させることにより、挟持片33を被溶接板
1の面に押し付けることによって、固定部材31が被溶
接板1に固定される。固定部材31の上面には、円柱状
の支柱35が設置されている。この支柱35は底板34
上に垂直に立設されており、底板34は固定部材31の
上面に重ねられ、ボルト36により固定部材31に固定
されている。これにより、支柱35は固定部材31上に
垂直に固定される。
【0015】ノズル旋回部の円筒部材37は支柱35に
嵌合され、ガタが生じることなく、支柱35の周りに回
転できる内径を有している。レバー67はノズル旋回部
の円筒部材37と支柱35を固定するものである。この
円筒部材37の上部には、ノズル旋回部の旋回本体38
が固定されている。そして、この本体38には水平に延
びる2本のガイド41が固定されており、このガイド4
1には水平移動部材42が支持されている。この水平移
動部材42はガイド41に案内されて水平方向に進出
し、又は後退する。また、旋回本体38にはネジ棒40
が螺合され、このネジ棒40の先端にネジ棒40を回転
させるハンドル39が設けられている。そして、ハンド
ル39は水平移動部材42のフレームに係合しており、
ハンドル39を正逆回転させると、旋回本体38に螺合
するネジ棒40が回転してハンドル39が水平方向に前
進又は後退移動する。これによりハンドル39に係合す
る水平移動部材42が水平方向に前進し、又は後退す
る。
嵌合され、ガタが生じることなく、支柱35の周りに回
転できる内径を有している。レバー67はノズル旋回部
の円筒部材37と支柱35を固定するものである。この
円筒部材37の上部には、ノズル旋回部の旋回本体38
が固定されている。そして、この本体38には水平に延
びる2本のガイド41が固定されており、このガイド4
1には水平移動部材42が支持されている。この水平移
動部材42はガイド41に案内されて水平方向に進出
し、又は後退する。また、旋回本体38にはネジ棒40
が螺合され、このネジ棒40の先端にネジ棒40を回転
させるハンドル39が設けられている。そして、ハンド
ル39は水平移動部材42のフレームに係合しており、
ハンドル39を正逆回転させると、旋回本体38に螺合
するネジ棒40が回転してハンドル39が水平方向に前
進又は後退移動する。これによりハンドル39に係合す
る水平移動部材42が水平方向に前進し、又は後退す
る。
【0016】旋回本体38の上部には、トーチ支持棒6
6が取り付けられており、トーチ支持棒66の上端部に
は、トーチ71を嵌入して支持するトーチ支持部材65
が設けられている。
6が取り付けられており、トーチ支持棒66の上端部に
は、トーチ71を嵌入して支持するトーチ支持部材65
が設けられている。
【0017】水平移動部材42には、垂直移動部材44
が垂直方向に移動可能に支持されている。この垂直移動
部材44の昇降は水平移動部材42に設けたハンドル4
3の正逆回転により、水平移動部材42内に設けた移動
螺棒(図示せず)によって駆動される。
が垂直方向に移動可能に支持されている。この垂直移動
部材44の昇降は水平移動部材42に設けたハンドル4
3の正逆回転により、水平移動部材42内に設けた移動
螺棒(図示せず)によって駆動される。
【0018】この垂直移動部材44には、ノズル固定部
57を任意の角度に傾斜させる角度調整機構が設けられ
ている。図4はこの角度調整機構を抽出して示す図であ
って、(a)はその正面図、(b)は平面図、(c)は
側面図である。角度調整機構のベース50は、垂直移動
部材44に固定されている。ベース50の一端部には回
転軸53が挿通して配設されており、この回転軸53に
は、揺動部材51が揺動可能に支持されている。
57を任意の角度に傾斜させる角度調整機構が設けられ
ている。図4はこの角度調整機構を抽出して示す図であ
って、(a)はその正面図、(b)は平面図、(c)は
側面図である。角度調整機構のベース50は、垂直移動
部材44に固定されている。ベース50の一端部には回
転軸53が挿通して配設されており、この回転軸53に
は、揺動部材51が揺動可能に支持されている。
【0019】この揺動部材51は垂直移動部材44(図
示せず)に固定されたベース50に重ねられており、回
転軸53がベース50と揺動部材51に挿通している。
この回転軸53にはフランジ部52が設けられており、
エンドプレート52−1を間に挟んで回転軸53をボル
ト54により締め付けることによって、フランジ部52
とベース50との間に揺動部材51が挟持され、回転軸
53を中心として揺動部材51が揺動可能に支持され
る。
示せず)に固定されたベース50に重ねられており、回
転軸53がベース50と揺動部材51に挿通している。
この回転軸53にはフランジ部52が設けられており、
エンドプレート52−1を間に挟んで回転軸53をボル
ト54により締め付けることによって、フランジ部52
とベース50との間に揺動部材51が挟持され、回転軸
53を中心として揺動部材51が揺動可能に支持され
る。
【0020】揺動部材51には、ベース50に垂直に延
びる孔55が設けられており、孔55内には、ブロック
59が孔55の長手方向に摺動可能に格納されている。
びる孔55が設けられており、孔55内には、ブロック
59が孔55の長手方向に摺動可能に格納されている。
【0021】ブロック59のベース50側の端面には、
ネジが形成された螺棒60がブロック59の中心に同軸
的に固定されている。そして、ベース50における螺棒
60に整合する位置には、図4(c)に示すように、円
弧状の孔62が設けられている。このベース50の孔6
2は、回転軸53を中心として揺動部材51が揺動した
ときに、螺棒60が移動する軌跡に沿って設けられてい
る。従って、揺動部材51が揺動すると、螺棒60が孔
62内を移動することができる。ベース50から突出す
る螺棒60にはネジ61が螺合されており、ネジ61に
はレバー64が取り付けられている。これにより、ネジ
61を締め付けることによって、ブロック59がベース
50に向かって移動し、ネジ61を緩めることによっ
て、ブロック59がベース50から離反する方向に移動
する。
ネジが形成された螺棒60がブロック59の中心に同軸
的に固定されている。そして、ベース50における螺棒
60に整合する位置には、図4(c)に示すように、円
弧状の孔62が設けられている。このベース50の孔6
2は、回転軸53を中心として揺動部材51が揺動した
ときに、螺棒60が移動する軌跡に沿って設けられてい
る。従って、揺動部材51が揺動すると、螺棒60が孔
62内を移動することができる。ベース50から突出す
る螺棒60にはネジ61が螺合されており、ネジ61に
はレバー64が取り付けられている。これにより、ネジ
61を締め付けることによって、ブロック59がベース
50に向かって移動し、ネジ61を緩めることによっ
て、ブロック59がベース50から離反する方向に移動
する。
【0022】一方、揺動部材51には、孔55に交差す
るようにして、ノズル回転軸56が設けられており、こ
のノズル回転軸56が揺動部材51から延出した部分に
は、ノズル支持部材57が固定されている。そして、ノ
ズル支持部材57はノズル回転軸56を中心として回転
することができる。このノズル回転軸56はブロック5
9に設けた孔63を挿通している。このため、ネジ61
を締め付けてブロック59をベース50に向けて移動さ
せるとブロック59により回転軸56が揺動部材51に
押し付けられてその回転が拘束される。また、この回転
軸56を介して揺動部材51がベース50に押し付けら
れる結果、揺動部材51の揺動も拘束される。
るようにして、ノズル回転軸56が設けられており、こ
のノズル回転軸56が揺動部材51から延出した部分に
は、ノズル支持部材57が固定されている。そして、ノ
ズル支持部材57はノズル回転軸56を中心として回転
することができる。このノズル回転軸56はブロック5
9に設けた孔63を挿通している。このため、ネジ61
を締め付けてブロック59をベース50に向けて移動さ
せるとブロック59により回転軸56が揺動部材51に
押し付けられてその回転が拘束される。また、この回転
軸56を介して揺動部材51がベース50に押し付けら
れる結果、揺動部材51の揺動も拘束される。
【0023】ノズル支持部材材57にはトーチ71を取
り付けるためのオネジ78が設けられており、その中心
にはワイヤが通過するための孔75が設けられている。
り付けるためのオネジ78が設けられており、その中心
にはワイヤが通過するための孔75が設けられている。
【0024】図5に示すように、トーチ71の先端部に
は接続部74が設けられており、この接続部74の先端
にはフランジ77が設けられている。また、コネクタ7
6は上面がトーチ接続部74に挿通され、下面がノズル
支持部材57のオネジ78が設けられた部分に嵌め込ま
れる太鼓状をなし、この下面にはオネジ78が螺合され
るメネジ79が設けられている。そして、フランジ77
をノズル支持部材57の上面に重ねた状態で、メネジ7
9をオネジ78に螺合させ、コネクタ76を螺じ込むこ
とにより、フランジ77がノズル支持部材57に押し付
けられ、トーチ71がノズル支持部材57に固定され
る。
は接続部74が設けられており、この接続部74の先端
にはフランジ77が設けられている。また、コネクタ7
6は上面がトーチ接続部74に挿通され、下面がノズル
支持部材57のオネジ78が設けられた部分に嵌め込ま
れる太鼓状をなし、この下面にはオネジ78が螺合され
るメネジ79が設けられている。そして、フランジ77
をノズル支持部材57の上面に重ねた状態で、メネジ7
9をオネジ78に螺合させ、コネクタ76を螺じ込むこ
とにより、フランジ77がノズル支持部材57に押し付
けられ、トーチ71がノズル支持部材57に固定され
る。
【0025】次に、上述の如く構成された立向溶接装置
の動作について説明する。先ず、レバー32を締め付け
ることにより、固定部材31を被溶接板1の上端部に固
定する。この固定部材31には支柱35が立設されてい
るので、この支柱35に本実施例装置の旋回部円筒部材
37を嵌合する。
の動作について説明する。先ず、レバー32を締め付け
ることにより、固定部材31を被溶接板1の上端部に固
定する。この固定部材31には支柱35が立設されてい
るので、この支柱35に本実施例装置の旋回部円筒部材
37を嵌合する。
【0026】そして、ノズル73をノズル取付部72に
固定した後、ノズル支持部材57を支柱35を中心とし
て旋回させ、ノズル支持部材57を被溶接板1間の開先
上に位置させる。この場合に、旋回のみによっては、ノ
ズル支持部材57を開先上に位置させることができない
場合には、ハンドル39を回転操作して水平移動部材4
2をガイド41に沿って移動させる。これにより、ノズ
ル支持部材57を開先上に位置させることができる。そ
の後、トーチ71をトーチ支持部材65にセットし、コ
ネクタ76を回転させて接続部74をノズル支持部材材
57に固定する。
固定した後、ノズル支持部材57を支柱35を中心とし
て旋回させ、ノズル支持部材57を被溶接板1間の開先
上に位置させる。この場合に、旋回のみによっては、ノ
ズル支持部材57を開先上に位置させることができない
場合には、ハンドル39を回転操作して水平移動部材4
2をガイド41に沿って移動させる。これにより、ノズ
ル支持部材57を開先上に位置させることができる。そ
の後、トーチ71をトーチ支持部材65にセットし、コ
ネクタ76を回転させて接続部74をノズル支持部材材
57に固定する。
【0027】次いで、ハンドル43を操作してノズル支
持部材材57を下降させ、ノズル支持部材材57に取り
付けられているノズル73を開先内で下降させ、所定の
高さに位置させる。
持部材材57を下降させ、ノズル支持部材材57に取り
付けられているノズル73を開先内で下降させ、所定の
高さに位置させる。
【0028】その後、図4に示すように、レバー64を
操作してネジ61を緩める。そうすると、ブロック59
がベース50から離隔し、揺動部材51がベース50に
対して回動すると共に、ノズル支持部材材57が揺動部
材51に対して回動する。これにより、ノズル支持部材
材57は直交する2つの水平軸(回転軸53及び回転軸
56)の周りに自由に回動し、任意の姿勢に傾斜する。
このようにして、ノズル角度を任意の角度に調整した
後、レバー64を操作してネジ61を締め付ける。そう
すると、ブロック59がベース50に向けて移動し、ブ
ロック59により回転軸56が揺動部材51に押し付け
られ、回転軸56が揺動部材51に拘束されて両者は相
互に固定される。また、ブロック59の移動により、回
転軸56を介して揺動部材51がベース50に押し付け
られ、揺動部材51がベース50に拘束され、両者が固
定される。このようにして、レバー64の1回の操作の
みで、全ての部材が拘束されノズル支持部材材57がそ
の状態で固定される。
操作してネジ61を緩める。そうすると、ブロック59
がベース50から離隔し、揺動部材51がベース50に
対して回動すると共に、ノズル支持部材材57が揺動部
材51に対して回動する。これにより、ノズル支持部材
材57は直交する2つの水平軸(回転軸53及び回転軸
56)の周りに自由に回動し、任意の姿勢に傾斜する。
このようにして、ノズル角度を任意の角度に調整した
後、レバー64を操作してネジ61を締め付ける。そう
すると、ブロック59がベース50に向けて移動し、ブ
ロック59により回転軸56が揺動部材51に押し付け
られ、回転軸56が揺動部材51に拘束されて両者は相
互に固定される。また、ブロック59の移動により、回
転軸56を介して揺動部材51がベース50に押し付け
られ、揺動部材51がベース50に拘束され、両者が固
定される。このようにして、レバー64の1回の操作の
みで、全ての部材が拘束されノズル支持部材材57がそ
の状態で固定される。
【0029】本実施例においては、上述の如くレバー6
4の操作により、ノズル支持部材材57の固定が解除さ
れ、ノズル支持部材材57を1対の回転軸53,56の
周りに自由に回動させ、ノズル73を任意の姿勢に調整
した後、レバー64の操作で、ノズル支持部材材57を
その位置に固定することができる。
4の操作により、ノズル支持部材材57の固定が解除さ
れ、ノズル支持部材材57を1対の回転軸53,56の
周りに自由に回動させ、ノズル73を任意の姿勢に調整
した後、レバー64の操作で、ノズル支持部材材57を
その位置に固定することができる。
【0030】また、旋回部の円筒部材37は支柱35に
嵌合されているだけであるので、支柱35を中心に自由
に回動することができる。このため、ノズル73を旋回
することにより、ノズル取付部72へのノズル73の取
付が容易にできるだけでなくノズル73を被溶接板1の
板厚中央に容易に位置させることもできる。
嵌合されているだけであるので、支柱35を中心に自由
に回動することができる。このため、ノズル73を旋回
することにより、ノズル取付部72へのノズル73の取
付が容易にできるだけでなくノズル73を被溶接板1の
板厚中央に容易に位置させることもできる。
【0031】更に、トーチ71はそれ自体は回転せず
に、コネクタ76を回転させるだけでノズル支持部材材
57に固定することができる。このように、トーチ全体
を回転させずに、コネクタ76を回転させるだけで、ト
ーチ接続部74をノズル支持部材材57に接続し又は離
脱させることができ、トーチ71の着脱が容易である。
更にまた、本実施例においては円筒部材37を支柱35
から抜き取ることにより、装置本体と固定部材31とを
分離するこができる。このため、固定部材31として
は、被溶接材の状態に合わせて適切なものを使用するこ
とにより、装置本体をボトムロンジのみではなく、トッ
プロンジ又はデッキロンジ等、種々のものに固定するこ
とができる。
に、コネクタ76を回転させるだけでノズル支持部材材
57に固定することができる。このように、トーチ全体
を回転させずに、コネクタ76を回転させるだけで、ト
ーチ接続部74をノズル支持部材材57に接続し又は離
脱させることができ、トーチ71の着脱が容易である。
更にまた、本実施例においては円筒部材37を支柱35
から抜き取ることにより、装置本体と固定部材31とを
分離するこができる。このため、固定部材31として
は、被溶接材の状態に合わせて適切なものを使用するこ
とにより、装置本体をボトムロンジのみではなく、トッ
プロンジ又はデッキロンジ等、種々のものに固定するこ
とができる。
【0032】図6はこの固定部材の他の実施例を示す図
であり、(a)はその正面図、(b)はその平面図であ
る。1対の磁石81(永久磁石又は電磁石)間に台板8
2が固定されており、支柱84が立設された台板83が
台板82上に重ねられ、台板82,83が相互にボルト
(図示せず)により固定されている。
であり、(a)はその正面図、(b)はその平面図であ
る。1対の磁石81(永久磁石又は電磁石)間に台板8
2が固定されており、支柱84が立設された台板83が
台板82上に重ねられ、台板82,83が相互にボルト
(図示せず)により固定されている。
【0033】これにより、被溶接板が水平に配置されて
いる場合に、本実施例の固定部材をこの被溶接板の水平
面上に載置するだけで、磁石81の磁力で固定部材の支
柱84を被溶接板に固定することができる。
いる場合に、本実施例の固定部材をこの被溶接板の水平
面上に載置するだけで、磁石81の磁力で固定部材の支
柱84を被溶接板に固定することができる。
【0034】このようにして、被溶接板1に固定した支
柱84に円筒部材37を嵌合するだけで、平面上に装置
本体を設置することができる。なお、磁石81を電磁石
とすることにより、その着脱が容易となる。
柱84に円筒部材37を嵌合するだけで、平面上に装置
本体を設置することができる。なお、磁石81を電磁石
とすることにより、その着脱が容易となる。
【0035】図7は、ノズル旋回部の他の実施例を示す
図であって、(a)はその正面断面図、(b)はその平
面図である。ノズル旋回部の粗調整ブロック90は支柱
35に嵌合される輸状の部材であり、ハンドル91を緩
めることによりブロック90は支柱35を中心として回
動することができ、ハンドル91を締め付けることによ
り、ブロック90が支柱35に固定される。微調整ブロ
ック96は円筒状をなし、同様に支柱35に嵌合され
る。そして、水平移動部42等の装置本体はこの微調整
ブロック96上に固定される。
図であって、(a)はその正面断面図、(b)はその平
面図である。ノズル旋回部の粗調整ブロック90は支柱
35に嵌合される輸状の部材であり、ハンドル91を緩
めることによりブロック90は支柱35を中心として回
動することができ、ハンドル91を締め付けることによ
り、ブロック90が支柱35に固定される。微調整ブロ
ック96は円筒状をなし、同様に支柱35に嵌合され
る。そして、水平移動部42等の装置本体はこの微調整
ブロック96上に固定される。
【0036】粗調整ブロック90から1対のアーム92
が略水平方向に延出しており、このアーム92間に螺棒
93が掛け渡されている。この螺棒93はハンドル94
により回転される。そして、微調整ブロック96から延
出部97が螺棒93に向けて延出している。この延出部
97には長穴が設けられていて、この長穴に螺棒93に
螺合する円柱状の部材95が嵌め込まれている。
が略水平方向に延出しており、このアーム92間に螺棒
93が掛け渡されている。この螺棒93はハンドル94
により回転される。そして、微調整ブロック96から延
出部97が螺棒93に向けて延出している。この延出部
97には長穴が設けられていて、この長穴に螺棒93に
螺合する円柱状の部材95が嵌め込まれている。
【0037】このように構成された旋回部においては、
先ず、ブロック90,96を支柱35に嵌め込み、ノズ
ルを旋回させて粗調整し、ハンドル91を締め付けて粗
調整ブロック90を支柱35に固定する。次いで、ハン
ドル94を正逆回転させることにより、微調整ブロック
96を粗旋回ブロック90に対して旋回させ、ノズル位
置を微調する。即ち、ハンドル94を回転させると、螺
棒93が回転し、この螺棒93に螺合した円柱部材95
が螺棒93に沿って移動する。これにより、円柱部材9
5が嵌め込まれた延出部97を介してブロック96が回
転する。このように、螺棒93の回転によりブロック9
6を旋回させるので、ブロック96の旋回位置の微調整
が可能である。
先ず、ブロック90,96を支柱35に嵌め込み、ノズ
ルを旋回させて粗調整し、ハンドル91を締め付けて粗
調整ブロック90を支柱35に固定する。次いで、ハン
ドル94を正逆回転させることにより、微調整ブロック
96を粗旋回ブロック90に対して旋回させ、ノズル位
置を微調する。即ち、ハンドル94を回転させると、螺
棒93が回転し、この螺棒93に螺合した円柱部材95
が螺棒93に沿って移動する。これにより、円柱部材9
5が嵌め込まれた延出部97を介してブロック96が回
転する。このように、螺棒93の回転によりブロック9
6を旋回させるので、ブロック96の旋回位置の微調整
が可能である。
【0038】なお、円柱部材95は延出部97に設けた
長穴に嵌合されているので、円柱部材95が螺棒93に
沿って移動し、延出部97が回動するときの延出部97
と円柱部材95との相対的位置ずれを長穴により吸収す
ることができる。
長穴に嵌合されているので、円柱部材95が螺棒93に
沿って移動し、延出部97が回動するときの延出部97
と円柱部材95との相対的位置ずれを長穴により吸収す
ることができる。
【0039】図8はノズル角度調整機構の他の実施例を
示す図であって、(a)はその下部支持機構を示す平面
図、(b)はその上部及び下部支持機構を示す正面模式
図である。垂直移動部材44に水平アーム101が固定
されており、ノズル支持部材100の上部が支持部10
2によりアーム101に対して回動可能に支持されてい
る。このアーム101の下方に、ノズル支持部材100
の下部支持機構103が配設されている。
示す図であって、(a)はその下部支持機構を示す平面
図、(b)はその上部及び下部支持機構を示す正面模式
図である。垂直移動部材44に水平アーム101が固定
されており、ノズル支持部材100の上部が支持部10
2によりアーム101に対して回動可能に支持されてい
る。このアーム101の下方に、ノズル支持部材100
の下部支持機構103が配設されている。
【0040】この下部支持機構103は、図8(a)に
示すように、垂直移動部材44に固定されたコ字状の支
持部104を有する。この支持部104には螺棒105
が水平に支持されており、この螺棒105はハンドル1
06により回転する。螺棒105はブロック107を挿
通し、螺棒105とブロック107とは螺合している。
そして、ブロック107には断面コ字状のブロック10
8が回転軸115により連結されており、このブロック
108には螺棒105と平行の支持軸109がブロック
108に設けた孔114に嵌め込まれて設けられてい
る。この孔114は螺棒105に垂直に且つ水平方向に
延びている。また、断面コ字状の支持枠110が支持軸
109に固定されており、従って、支持枠110が支持
軸109を介して螺棒105に垂直の水平方向に往復移
動することができる。支持枠110の先端部にはノズル
支持部材100の下部に固定された一対の回転軸111
が挿通している。また、螺棒105に垂直に且つ水平方
向に延びる螺棒112がブロック108に螺合するよう
に挿通しており、この螺棒112の先端は支持枠110
に係合している。螺棒112はハンドル113により回
転される。
示すように、垂直移動部材44に固定されたコ字状の支
持部104を有する。この支持部104には螺棒105
が水平に支持されており、この螺棒105はハンドル1
06により回転する。螺棒105はブロック107を挿
通し、螺棒105とブロック107とは螺合している。
そして、ブロック107には断面コ字状のブロック10
8が回転軸115により連結されており、このブロック
108には螺棒105と平行の支持軸109がブロック
108に設けた孔114に嵌め込まれて設けられてい
る。この孔114は螺棒105に垂直に且つ水平方向に
延びている。また、断面コ字状の支持枠110が支持軸
109に固定されており、従って、支持枠110が支持
軸109を介して螺棒105に垂直の水平方向に往復移
動することができる。支持枠110の先端部にはノズル
支持部材100の下部に固定された一対の回転軸111
が挿通している。また、螺棒105に垂直に且つ水平方
向に延びる螺棒112がブロック108に螺合するよう
に挿通しており、この螺棒112の先端は支持枠110
に係合している。螺棒112はハンドル113により回
転される。
【0041】次に、このように構成されたノズル角度調
整機構の動作について説明する。先ず、ハンドル106
を操作することにより、螺棒105を回転させ、ブロッ
ク108をY方向(螺棒105に平行の方向)に移動さ
せることにより、ノズル支持部材100の下部をY方向
に移動させ、そのY方向位置を調整する。次いで、ハン
ドル113を操作することにより、螺棒112を回転さ
せ、螺棒112をX方向に前進又は後退させることによ
り、支持棒110をX方向(螺棒105に垂直の方向)
に移動させる。これにより、ノズル支持部材100の下
部のX方向位置を調整する。このように、ノズル支持部
材100の下部のX方向及びY方向位置を調整すること
により、ノズル支持部材100の上部は支持部102に
回動可能に支持されているので、ノズル支持部材100
を任意の角度に傾斜させることができる。
整機構の動作について説明する。先ず、ハンドル106
を操作することにより、螺棒105を回転させ、ブロッ
ク108をY方向(螺棒105に平行の方向)に移動さ
せることにより、ノズル支持部材100の下部をY方向
に移動させ、そのY方向位置を調整する。次いで、ハン
ドル113を操作することにより、螺棒112を回転さ
せ、螺棒112をX方向に前進又は後退させることによ
り、支持棒110をX方向(螺棒105に垂直の方向)
に移動させる。これにより、ノズル支持部材100の下
部のX方向位置を調整する。このように、ノズル支持部
材100の下部のX方向及びY方向位置を調整すること
により、ノズル支持部材100の上部は支持部102に
回動可能に支持されているので、ノズル支持部材100
を任意の角度に傾斜させることができる。
【0042】図9はトーチ取付機構の変形例を示す側面
図である。ノズル支持部材57にはノズル及びトーチの
取付部材121がネジ120により固定されている。こ
の取付部材121の中心部には溶接ワイヤ(図示せず)
の挿通孔126が設けられており、その下部にはノズル
を挿入するためのノズル取付孔127が設けられてい
る。この取付孔127にはノズル(図示せず)が挿入さ
れ、ネジ122により取付部材121に固定される。
図である。ノズル支持部材57にはノズル及びトーチの
取付部材121がネジ120により固定されている。こ
の取付部材121の中心部には溶接ワイヤ(図示せず)
の挿通孔126が設けられており、その下部にはノズル
を挿入するためのノズル取付孔127が設けられてい
る。この取付孔127にはノズル(図示せず)が挿入さ
れ、ネジ122により取付部材121に固定される。
【0043】取付部材121の上端部にはオネジ125
ガ形成されており、トーチ接続部74の下部にはメネジ
124が形成されていて、オネジ125をメネジ124
に螺合させることにより、取付部材121にトーチ接続
部74が連結される。
ガ形成されており、トーチ接続部74の下部にはメネジ
124が形成されていて、オネジ125をメネジ124
に螺合させることにより、取付部材121にトーチ接続
部74が連結される。
【0044】このように構成されたトーチ取付機構にお
いては、ネジ120を緩めて取付部材121を回転させ
てネジ125をネジ124から外すと、ノズル及びトー
チの取付部材121とトーチ接続部74とをトーチ接続
部74を回転させずに分離することができる。一方、取
付部材121を回転させてネジ125をネジ124にね
じ込み、ネジ120で取付部材121とノズル取付部材
57とを固定することにより、取付部材121にトーチ
接続部74を取付ることができる。このようにして、ト
ーチを回転させることなく脱着することができる。
いては、ネジ120を緩めて取付部材121を回転させ
てネジ125をネジ124から外すと、ノズル及びトー
チの取付部材121とトーチ接続部74とをトーチ接続
部74を回転させずに分離することができる。一方、取
付部材121を回転させてネジ125をネジ124にね
じ込み、ネジ120で取付部材121とノズル取付部材
57とを固定することにより、取付部材121にトーチ
接続部74を取付ることができる。このようにして、ト
ーチを回転させることなく脱着することができる。
【0045】本実施例においては、ハンドル106,1
13の操作によりノズル角度を容易に調整することがで
きる。なお、支持棒110を支持軸109を中心として
若干回動可能に、また、ブロック108をブロック10
7に対して軸115により若干回動可能に連結している
ので、ノズル支持部材100をX方向及びY方向に移動
させた場合の相対的ズレを吸収することができる。
13の操作によりノズル角度を容易に調整することがで
きる。なお、支持棒110を支持軸109を中心として
若干回動可能に、また、ブロック108をブロック10
7に対して軸115により若干回動可能に連結している
ので、ノズル支持部材100をX方向及びY方向に移動
させた場合の相対的ズレを吸収することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノズル角度の調節が容易であると共に、被溶接材の厚さ
が異なる場合にもノズル位置の調節が容易であり、トー
チの取り付けが容易である。更に、固定部材を交換する
ことにより装置本体を平面上にも設置することが容易で
あり、その適用対象を拡大することができる
ノズル角度の調節が容易であると共に、被溶接材の厚さ
が異なる場合にもノズル位置の調節が容易であり、トー
チの取り付けが容易である。更に、固定部材を交換する
ことにより装置本体を平面上にも設置することが容易で
あり、その適用対象を拡大することができる
【図1】本発明の実施例に係る立向溶接装置を示す正面
図である。
図である。
【図2】同じくその側面図である。
【図3】同じくその平面図である。
【図4】同じくそのノズル角度調整機構を示す図であ
る。
る。
【図5】同じくそのトーチ接続機構を示す図である。
【図6】固定部材の他の実施例を示す図である。
【図7】旋回部の他の実施例を示す図である。
【図8】ノズル角度調整機構の他の実施例を示す図であ
る。
る。
【図9】トーチ取付機構の変形例を示す側面図である。
【図10】従来の立向溶接装置を示す斜視図である。
1;被溶接板
31;固定部材
35;支柱
37;旋回部円筒部材
39;水平移動用ハンドル
42;水平移動部材
43;垂直移動用ハンドル
44;垂直移動部材
57;ノズル支持部材
71;トーチ
73;ノズル
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭61−249675(JP,A)
実開 昭63−111290(JP,U)
実開 昭61−4876(JP,U)
特公 昭45−24007(JP,B1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B23K 9/02
Claims (2)
- 【請求項1】 溶接ワイヤを垂直にして溶接する立向溶
接装置において、被溶接材に固定される固定部材と、支
柱を介して前記固定部材に着脱自在に配設され垂直軸の
周りに回転する施回部と、この施回部に水平方向に移動
可能に支持された水平移動部と、この水平移動部の前記
施回部に対する位置を調節する水平移動部位置調節手段
と、前記水平移動部に垂直方向に移動可能に支持された
垂直移動部と、この垂直移動部の前記水平移動部に対す
る位置を調節する垂直移動部位置調節手段と、ノズルを
支持するノズル支持部と、前記垂直移動部に取付けられ
相互に直交する1対の水平回転軸を中心として前記ノズ
ル支持部を回動させると共に任意の姿勢で固定可能のノ
ズル角度調整部と、トーチを前記ノズル支持部に着脱自
在に取付けるトーチ着脱部とを有し、前記ノズル角度調
整部は、前記垂直移動部に固定された第1の水平回転軸
と、前記垂直移動部に固定されたベースと、このベース
に重ねられ前記第1の水平回転軸に回動可能に支持され
た揺動部材と、この揺動部材に前記第1の水平回転軸に
垂直に設けられ前記ノズル支持部材が固定される第2の
水平回転軸と、前記揺動部材内で前記第2の水平回転軸
が挿通されるブロック及びこのブロックから前記ベース
に設けられた孔を介してベースから延出する延出部を備
えたノズル固定部材と、前記延出部に螺合して前記ブロ
ックを前記ベースに向けて締め付ける固定ネジとを有
し、前記垂直移動部に対する前記ノズル支持部の回動位
置を調節することにより前記ノズルの角度を調整するこ
とを特徴とする立向溶接装置。 - 【請求項2】 前記旋回部は前記支柱に嵌合する粗旋回
部及び微旋回部と、前記粗旋回部と微旋回部との間に設
けられ前記粗旋回部に対する微旋回部の相対的旋回角度
を調節する旋回角度微調節部と、前記粗旋回部を前記支
柱に対して固定し又は固定を解除する固定解除手段とを
有することを特徴とする請求項1に記載の立向溶接装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31386893A JP3412703B2 (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 立向溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31386893A JP3412703B2 (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 立向溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07164144A JPH07164144A (ja) | 1995-06-27 |
JP3412703B2 true JP3412703B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=18046476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31386893A Expired - Fee Related JP3412703B2 (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 立向溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3412703B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100893057B1 (ko) | 2007-08-30 | 2009-04-15 | 현대중공업 주식회사 | 분리형 자동용접장치 및 그 용접방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114654051B (zh) * | 2022-03-22 | 2023-09-22 | 山东电力工程咨询院有限公司 | 提高二氧化碳气体保护焊立焊效果的方法及系统 |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP31386893A patent/JP3412703B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100893057B1 (ko) | 2007-08-30 | 2009-04-15 | 현대중공업 주식회사 | 분리형 자동용접장치 및 그 용접방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07164144A (ja) | 1995-06-27 |
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