JPH10127898A - パチンコ玉払出装置 - Google Patents

パチンコ玉払出装置

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Publication number
JPH10127898A
JPH10127898A JP24749497A JP24749497A JPH10127898A JP H10127898 A JPH10127898 A JP H10127898A JP 24749497 A JP24749497 A JP 24749497A JP 24749497 A JP24749497 A JP 24749497A JP H10127898 A JPH10127898 A JP H10127898A
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JP
Japan
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pachinko ball
guide groove
rotating body
pachinko balls
pachinko
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Application number
JP24749497A
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English (en)
Inventor
Takashi Kumagai
隆司 熊谷
Masashi Imamura
誠志 今村
Takahiro Gotou
孝啓 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2列で供給されたパチンコ玉同士を接触させ
ることなく、スムーズに1列に整列させて1個ずつ排出
できるパチンコ玉払出装置を提供すること 【解決手段】 流入口10b,10cより2列で供給さ
れたパチンコ玉10b,10cは、案内通路18c,1
8dを介してドラム状のスプロケット12の周面に形成
した案内溝12aの外側部位12a′に供給される。案
内溝は、スプロケットの外側部位から中央部位12a″
に至る螺旋状に形成され、外側部位の形成位置は交互に
逆にしている。また、案内通路の下流側には、幅が徐々
に狭くなる絞り込み通路18eが設けられている。よっ
て、スプロケットが回転すると、案内溝の外側部位で受
けたパチンコ玉が、絞り込み通路の壁面18b′に案内
されて案内溝の溝方向に沿ってその中央部位側に移動
し、排出される。よって、回転の際に1列への整列が行
われ、パチンコ玉同士は接触しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ玉払出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】良く知られているように、パチンコ遊技
機では、遊技盤表面に複数の入賞口があり、いずれかの
入賞口に打球が入ると、入った入賞口の種類その他の条
件に従って予め定めた球数のパチンコ玉が賞玉として遊
技者に排出されるようになっている。
【0003】そして、係る賞玉を排出する通路の途中に
本発明に係るパチンコ玉払出装置が実装され、パチンコ
玉を1個ずつ計数しながら所定数を排出するようになっ
ている。そして、係る払出装置として従来各種のものが
開発されているが、本発明が前提とする2列で供給され
るパチンコ玉を1個ずつ払い出しを行うようにした構成
の従来例としては、例えば特開平7−155447に開
示された払出装置がある。
【0004】この払出装置は、パチンコ玉が連続して供
給される2条の供給通路の終端(下方)に2枚の位相の
ずれたスプロケット状の板をそれぞれ配置し、そのスプ
ロケット状の板の回転軸をモータの出力軸に連結し、そ
のモータの回転力によりスプロケット状の板を回転させ
るようになっている。そして、各スプロケット状の板の
凹部に入ったパチンコ玉は、スプロケット状の板の回転
に追従して回転し、1/2回転すると、遊技者に排出す
るための排出口に連なる排出通路に落下供給するように
なっている。
【0005】よって、2枚のスプロケット状の板の位相
(パチンコ玉を搬送するための凹部の形成位置)をずら
したため、排出通路には2つの供給通路から送られてく
るパチンコ玉を交互に1個ずつ払い出すことが可能とな
る。この払い出すパチンコ玉の計数は、スプロケットの
回転数を計測することにより行っている。
【0006】しかし、この方式は払い出し数の計数をス
プロケットの回転数の計測によって行われているため
に、仮に払出装置の上流側の供給通路で玉詰まりが生じ
ていたり、その他の理由によりスプロケットの凹部にパ
チンコ玉が供給されないような場合であっても払い出し
数の計数値がカウントアップされるので、実際の払い出
し球数が少なくなるといった問題点がある。
【0007】また、この問題を解決するためには、払い
出されたパチンコ玉を直接検出し計数する方法も考えら
れるが、この場合センサが供給通路数と同等の2個必要
となり、コストが上がってしまう問題もあった。
【0008】また、別の従来の払い出し装置としては、
実開平4−13190に開示されるものもある。この払
い出し装置は、基本構成は上記した払出装置と同様で、
2列で供給されるパチンコ玉を交互に1個ずつ排出する
という構成を採っている。つまり、位相の異なる2枚の
スプロケット状の板を回転させる構成としている。そし
て、玉の放出部分で通路を絞り込むことによって、2列
で供給されるパチンコ玉を1列に整列して、払い出す機
構を実現している。
【0009】この構成を簡易的に示すと、図21のよう
になる。すなわち、回転軸1に2枚のスプロケット2,
3を設けている。このスプロケット2,3には、パチン
コ玉4の外形状に符合する半円状の凹部2a,3aが形
成され、しかも、両凹部2a,3aの位相はずれてい
る。そして、回転軸1は、パチンコ玉4の通路ともなる
ケース5に回転可能に支持され、図外のモータにより回
転駆動される。そして、このケース5の上方の幅W1は
パチンコ玉4の直径の2倍強としスプロケット2,3の
凹部2a,3aに符合されたパチンコ玉4を安定して回
転搬送するようにガイドしている。
【0010】一方、ケース5の下方搬出側の幅W2は、
パチンコ玉4の直径とほぼ等しくしている。これによ
り、ケース5の内壁面の一部が傾斜面5aとなり、スプ
ロケット2,3から落下したパチンコ玉4は、その傾斜
面5aに接触し、その傾斜面5aに沿って移動し絞り込
まれた出口5bに至るようになる。
【0011】これにより、排出側にセンサ6を設置する
ことにより、払い出されたパチンコ玉を直接1個のセン
サで計数でき、先に述べた払出装置の問題点を解決する
ことが可能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した実開
平4−13190に開示された払出装置では、下記に示
す種々の問題がある。
【0013】直接1個のセンサ6で検出する場合に
は、スプロケット2,3がパチンコ玉4を放出してから
またはその直前から、通路に絞り込むことによって1列
に整列しているために、放出直後のパチンコ玉を計数す
ることができない。よって、放出から検出までのタイム
ラグが発生するために、払い出し速度を早くできない。
【0014】位相のずれたスプロケット2,3によっ
て、絞り形状の通路5bに交互にパチンコ玉を入れ込む
ことによって、1列整列を実現しているが、絞り込む際
にパチンコ玉4同士が接触するために、表面が汚れたパ
チンコ玉4があると、その摩擦により正常に整列できな
い。
【0015】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、2列で供給されたパチンコ玉同士を接触させること
なく、スムーズに整列を完了させ1個ずつ排出すること
ができ、玉詰まりの発生を抑制することができ、また、
回転体から放出後のパチンコ玉を検出するセンサを回転
体の放出部位の近傍に設置することができ、精度良くパ
チンコ玉を検出・計数することができるパチンコ玉払出
装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るパチンコ玉払出装置では、2列で
供給されるパチンコ玉を受け取るとともに、1列で排出
するパチンコ玉払出装置であって、ケース内に回転可能
に配置したドラム状の回転体と、その回転体(実施の形
態では「スプロケット」に対応)に連携され、その回転
体に回転力を与えるモータとを備える。前記ケースの内
面には、前記2列で供給されるパチンコ玉を受け取る2
本の案内通路を設けるとともに、前記2本の案内通路に
連続して幅が徐々に狭くなる絞り込み通路を設け、か
つ、前記案内通路の一部及び前記絞り込み通路を前記回
転体の周面に対向させる。そして、前記回転体の周面に
は、軸方向所定の端面側の外側部位から中央に向けて伸
びる複数の案内溝を設けるとともに、その複数の案内溝
の少なくとも一つはその案内溝の外側部位が一方の案内
通路を通過するパチンコ玉を受け取る位置に位置し、複
数の案内溝の少なくとも別の一つは他方の案内通路を通
過するパチンコ玉を受け取る位置に位置するように構成
する。そしてさらに、前記回転体の回転に伴い、前記案
内溝の外側部位で受けたパチンコ玉が、前記絞り込み通
路の壁面に案内されて前記案内溝の溝方向に沿ってその
中央部位側に移動してくるようにするとともに、その中
央部位に移動してきたパチンコ玉を所定位置で排出可能
となるように構成した(請求項1)。
【0017】ここで、回転体の「周面」とは、円柱にお
ける側面のことを意味する。また、回転体の「軸方向の
端面」とは、円柱における底面を意味する。そして、
「軸方向の端面側の外側部位」は、実施の形態では、完
全に端面に開口しているが、本発明はこれに限るもので
はなく、端面の近傍に位置するものの開口はしていない
ようになっているものも含む。
【0018】係る構成にすることにより、2つの案内通
路内を通過してきたパチンコ玉は、対向する回転体の案
内溝の外側部位に供給される。そして、回転体が回転す
ると、案内溝内に供給されたパチンコ玉は案内溝ととも
に回転移動する。この時、本発明では、回転体の周面に
対向して絞り込み通路を設けたため、案内溝内のパチン
コ玉は絞り込み通路の壁面に接触し中央へ付勢される。
よって、パチンコ玉は、回転移動しながら案内溝内を溝
方向に沿って中央部位に向けて移動する。そして、中央
部位まで移動してきたならば、そのまま所定角度位置ま
で回転した後、案内溝から離脱し放出される。
【0019】そして、いずれの案内通路を通過してきた
パチンコ玉も、所定の案内溝に供給されて中央部位に移
動してくるので、回転体(案内溝)から離脱された時に
は、1列に整列される。つまり本発明では、回転体の回
転に追従して移動する際に2列から1列への整列も行わ
れる。そして、その整列処理の際に、各パチンコ玉は案
内溝に符合しており、その案内溝に沿って移動するの
で、他のパチンコ玉と接触することはなく、安定してス
ムーズに中央部位側に移動される。よって、玉詰まりす
ることもなく整列される。
【0020】一方、案内溝の形状としては、回転体の軸
方向と平行に伸びるようにストレートに形成してもよい
が、前記案内溝の外側部位を中央部位よりも回転方向で
前側に位置させるようにして、螺旋状に形成するとより
好ましい(請求項2)。係る構成にすると、パチンコ玉
が最初に供給される案内溝の外側部位は、回転方向前方
に位置しているので、パチンコ玉が案内溝に沿って中央
部位へ移動する際には、回転体の回転に対して相対的に
後退移動しながら案内溝内を移動するため、抵抗が少な
くスムーズに移動できる。
【0021】そして、係る螺旋状に案内溝を形成した場
合において、その案内溝と前記絞り込み通路の壁面との
なす角も任意ではあるが、ほぼ直角に交差するように設
定すると好ましい(請求項3)。すなわち、直角になる
と、実施の形態でも説明しているように、絞り込み通路
の壁面からパチンコ玉が受ける抵抗が最小となる。よっ
て、小さい力で回転体を回転させることができるので、
モータの負荷も小さくなり、消費電力も減少する。ま
た、パチンコ玉と絞り込み通路の壁面との間で生じる摩
擦も少なくなるので、壁面の磨耗も可及的に抑制され
る。
【0022】また、前記案内溝の幅が、外側部位の幅を
中央部位の幅よりも広くするようにするとよい(請求項
4)。すなわち、実施の形態で詳しく説明するように、
係る構成にすると、案内溝内に早くパチンコ玉が入り込
むので、結果として払い出し速度を高速化できる。
【0023】さらにまた、前記モータの周囲の所定位置
を覆う保護カバーを設け、前記保護カバーは、一部が開
口されており、その開口部位を介して前記モータの一部
または全部が露出するように構成してもよい(請求項
5)。すなわち、配線の切断や短絡等による故障等を防
止したり、設置後の改良・改変を防止するために、モー
タ全体を保護カバーで覆うとよい。しかし、そのように
モータの全周囲を完全に閉塞するようにすると、内部で
熱が溜まるため、係る熱により誤動作したり、故障した
りするおそれがあるので、放熱機構を設けたり、熱が溜
まりにくくするために大きな空間を確保することにな
り、デッドスペースを生み、小型化を阻害する。そこ
で、必要な部分を保護カバーで覆うとともに、一部を開
放することにより、保護カバーに設けた開口部位を介し
て熱を逃がし、放熱効果を高めることができる。
【0024】ここで、モータの一部が露出するとは、例
えば実施の形態で説明する図8や図10に示すようなも
のをいい、全部が露出するとは、例えば図8に示す保護
カバー30が、モータの上方側に所定距離をおいて離れ
たり、庇状などにすることにより、上部からの落下物な
どに対するモータの保護を図るようにしたものがある。
【0025】そして、前記した各構成を前提とし、前記
回転体の下流側で、前記案内溝から離脱したパチンコ玉
を直接検出するセンサを設け、そのセンサからの検出出
力に基づいて前記モータの回転を制御するようにしても
よい(請求項6)。
【0026】ここで「モータの回転を制御する」とは、
例えば、実施の形態で説明したように、モータの回転速
度を変える(当初は高速回転し、一定の条件で減速して
低速回転する)ような場合はもちろんのこと、回転速度
は変えずに、単純に一定の条件が来たら回転を停止する
(回転時の速度は一定)というような制御でもよい。ま
た逆に速度を3段階以上に変える制御を行ってもよい。
【0027】上記したように、本発明では、回転体から
放出されたパチンコ玉は、すでに1列に整列されている
ので、回転体の放出部位近傍にセンサを設置することが
可能となる。よって、回転体から放出後最短の距離でパ
チンコ玉を検出でき、タイムラグが少なく、たとえ回転
体を高速回転させていたとしても検出した払出個数と実
際に放出するパチンコ玉の払出個数の差をなくすことが
できる。
【0028】そして、センサの設置位置としては、前記
パチンコ玉が前記案内溝から離脱して排出される位置と
するとよい(請求項7)。係る構成とすると、パチンコ
玉が案内溝から落下・放出するのを直接検出できるの
で、上記作用効果がより顕著となる。
【0029】また、上記した各装置を前提とし、前記回
転体の側縁の所定位置にパチンコ玉の直径よりも狭い幅
からなる突起を設け、前記回転体の回転に伴う前記突起
の移動により、遮光可能な位置に透過型のフォトセンサ
を設け、かつ、前記案内溝に前記パチンコ玉が存在した
状態で前記回転体が回転した際には、前記フォトセンサ
は前記パチンコ玉により遮光されるとともに、そのパチ
ンコ玉により遮光されている間またはそれに連続したタ
イミングで前記突片が前記フォトセンサ間を通過するよ
うにし、前記フォトセンサの出力に基づいて状態を判別
するようにしてもよい(請求項8)。
【0030】正常な状態では、回転体の回転に伴いパチ
ンコ玉が移動するので、係る移動によりフォトセンサを
一定期間遮光する。一方、パチンコ玉がない状態で回転
体が回転すると、フォトセンサ間を突起が通過している
ときのみ遮光される。そして、突起の幅はパチンコ玉の
直径よりも小さいので、遮光している期間も短い。さら
に、故障により回転体が回転しない場合には、フォトセ
ンサの出力は変化しない。よって、1つの透過型のフォ
トセンサを用いて、正常/異常はもちろんのこと、異常
の複数の状態を弁別できる。従って、装置の小型化が図
れるとともに、部品点数の削減に伴うコストの低下も図
ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明のパチンコ玉払出装置の一
態様としての賞球払出装置(「カウンターケース」とも
称されている)は、遊技者の打った球が入賞口に入った
場合や、カードシステムにおいて遊技者が球を借りた場
合において、7個,15個,25個等といった規定数の
球を、遊技者に払い出す装置である。そして、入賞また
は、球貸しの信号は、賞球払出装置を制御する制御回路
に送られる。この制御回路が、賞球払出装置に内蔵され
たセンサで払出個数を確認しながら、賞球払出装置内蔵
のモータを回転制御し、規定数の払い出し制御を行うよ
うにしている。以下に、係る払出装置の一実施の形態の
詳細を説明する。
【0032】図1〜図7に示すように、所定形状のベー
ス10の側壁10aに、回転軸11を介して円柱状の回
転体たるスプロケット12を回転自在に装着している。
このベース10は、上方に2つの流入口10b,10c
を有し、この流入口10b,10cがそれぞれ上流側に
設置した2列の玉供給通路に接続されるようになってい
る。また、ベース10の内壁面(スプロケット12の周
面と対向する面)10dは、略円弧状に形成されてい
る。さらにまた、側壁10aと反対側の上方には取付バ
ー10eが形成され、その取付バー10eの先端には、
ねじ穴10fが形成されている。また、側壁10aと反
対側の側面10gの下方にも、ねじ穴10fが形成され
ている。
【0033】そして、前記取付バー10eと側面10g
に突き当てるようにしてモータ14を取り付け、ねじ1
5を前記両ねじ穴10fに挿入することにより、モータ
14を固定する。そして、このモータ14の出力軸14
aは、スプロケット12の中心孔に挿入固定され、モー
タ14の回転にともないスプロケット12も回転するよ
うになっている。なお、モータ14は、ステッピングモ
ータやパルスモータ等の回転角度制御が容易なモータを
使用すると制御が容易になるが、それ以外のモータでも
もちろんよい。
【0034】一方、ベース10の開放側(内壁面10d
と対向する側)には、円筒を半割りした形状からなるカ
バー18を装着するようになっている。そして、このカ
バー18とベース10とによりケースを構成している。
また、このカバー18の内面には、図1,図3に示すよ
うに、中心壁18aと、その中心壁18aの両側にパチ
ンコ玉20の直径に応じた距離だけ離した側壁18b,
18bを形成している。これにより、2条の案内通路1
8c,18dが形成される。また、中心壁18aは、2
条の案内通路18c,18dを分離でき、パチンコ玉が
相手側の通路に移動することがなければよいので、係る
中心壁18aの厚さは、可及的に薄くすることができ、
装置全体の幅を縮小して小型化を図ることができる。
【0035】そして、図3で明らかに示すように、中心
壁18aの形成位置までは、側壁18b,18bは平行
に配置されて両者間の間隔は等しくなっているが、その
中心壁18aの下端位置より下方では、その両サイドの
側壁18bがそれぞれ中心側に傾斜(傾斜面18b′)
して幅が狭くなり、絞り込み通路18eを形成する。こ
の傾斜面18b′で形成される絞り込み通路18eは、
スプロケット12の高さ方向中間部位に対向するように
位置される。
【0036】そして、最終的には側壁18b″,18
b″の間隔は、パチンコ玉20の直径とほぼ等しい排出
通路18fが形成される。つまり、2本の案内通路18
c,18dが、1本の排出通路18fに合流するように
なっている。さらに、この排出通路18fの上端が、ス
プロケット12に一部オーバーラップするようにしてい
る。
【0037】また、排出通路18fの終端に対向するカ
バー18の底面18gには、凹状に切り欠かれた開口部
18hが形成されている。また、排出通路18fと底面
18gの間には、所定の空間が形成されており、その空
間内にセンサ22が挿入配置可能となっている。このセ
ンサ22は近接センサからなり、パチンコ玉20の直径
よりも一回り大きい内径を有する貫通孔22aを備えて
いる。そして、その貫通孔22aは、開口部18hの上
方に対向位置させている。これにより、排出通路18f
から排出されたパチンコ玉20は、貫通孔22a内を通
過し、その下方に位置する開口部18hより排出され
る。そして、パチンコ玉20が貫通孔22a内を通過す
る都度、センサがそれを検知し、検出信号を出力するよ
うにしている。
【0038】そして、係るカバー18は、図1の状態か
ら反転させて、図2に示すような位置関係でねじ23を
用いてベース10に固定するようになっている。そし
て、固定した状態では、ベース10に設けた流入口10
bとカバー18に設けた案内通路18cとが連通し、ま
た、流入口10cとカバー18に設けた案内通路18d
とが連通する。つまり、流入口10b(10c)から侵
入してきたパチンコ玉20は、そのまま案内通路18c
(18d)内を通過していく。
【0039】一方、案内通路18c,18dを2列で通
過してきたパチンコ玉20を受け取り、下方の絞り込み
通路18fに1個ずつ排出するためのスプロケット12
を以下のようにした。つまり、スプロケット12は、上
記したように略円柱状としているが、その寸法形状は、
2列で供給されるパチンコ球20を受け取ることができ
るように、その幅Dをパチンコ玉20の直径の2倍強と
している。
【0040】なお、本実施の形態では、スプロケット1
2の幅Dをパチンコ玉20の直径の2倍強としている
が、本発明はこれに限ることはなく、大きい場合はもち
ろんのこと、さらに小さくすることも可能となる。つま
り、案内溝12bの外側部位12a′の位置は、パチン
コ玉20の最下点位置が挿入されるようになっていれば
よいので、パチンコ玉20の半径の2倍の長さに中心壁
10aの厚さと、パチンコ玉20が案内溝内に挿入され
る際のぶれを考慮した長さを加えた長さにすることによ
り、スプロケット12の幅Dをパチンコ玉20の半径の
2倍強にまで短くすることができる。
【0041】そして、このスプロケット12の周面に、
パチンコ球20を符合するための断面が円弧状の案内溝
12aを適宜位置に形成している。この案内溝12a
は、軸方向に対して所定角度で傾斜する螺旋状に形成
し、その螺旋状の各案内溝12aは、スプロケット12
の軸方向両側端(以下、「外側部位」という)12a′
から軸方向中央部位12a″にまで設けてある。そし
て、外側部位12a′の方が中央部位12a″に比べて
回転方向で前側になるようにしている。これにより案内
溝12aは螺旋状になるとともに、案内通路18c,1
8dを通過してきたパチンコ玉20は、まず案内溝12
aの外側部位12a′内に符合するようになる。
【0042】さらに、本例では案内溝12aの外側部位
12a′は、スプロケット12の端面に開口している
が、その開口する外側部位12a′は、交互に逆にして
いる。かつ、この案内溝12aは2列の案内通路18
c,18dに対して、半位相ずれた状態で設けられてい
る。従って、2つの案内通路18c,18dを通過して
きたパチンコ玉20は、回転するスプロケット12に設
けられた案内溝12aに交互に供給されるようになる。
【0043】そして、案内通路18c,18dから案内
溝12aの外側部位12a′内に供給されたパチンコ玉
20は、そのスプロケット12の回転に追従して、案内
溝12aに符合した状態で回転するが、この時傾斜面1
8b′に接触するため、それに案内されて案内溝12a
内を中央部位12a″側に移動する。
【0044】また、回転方向で前後に位置する案内溝1
2aの位相がずれていて、2つの案内通路18c,18
dから交互に供給されるため、スプロケット12の中央
に移動したパチンコ玉は、この時点で1列整列が完了し
ている。つまり、従来のものはスプロケットを通過後に
1列に整列させる(スプロケット移動中は2列のまま)
ようにしていたのに対し、本発明ではスプロケットに沿
って回転移動中に1列への整列処理も同時に行うように
している。
【0045】そして、その一列に整列するための移動は
案内溝12aに沿って行われるので、他のパチンコ玉と
接触することなく行われる。すなわち、2列で供給され
てきたパチンコ玉の接触がまったくない状態で整列が完
了するために、玉の汚れによる摩擦係数の上昇を考慮し
なくてもよく、玉詰まりのない装置となる。
【0046】なお、スプロケット12の案内溝12aの
中央部位12a″に移動したパチンコ玉は、更にスプロ
ケット12の回転に追従して回転して排出通路18fに
沿って下部に移動し、排出通路18fがスプロケット1
2の外周から離れた位置で、スプロケット12の案内溝
12aから外れ、スプロケット12から放出される。以
降パチンコ玉20は、自然落下状態で、開口部18hよ
り排出され、所定の通路を介して払出口より払い出され
るようになっている。
【0047】さらにまた、本例では、絞り込み通路18
eを構成する傾斜面18b′と案内溝12aのなす角θ
(図3参照)がほぼ直交するように設定している。つま
り、案内通路18c,18dから案内溝12aの外側部
位12a′内に供給されたパチンコ玉20は、そのスプ
ロケット12の回転に追従して、案内溝12aに符合し
た状態で回転するが、この時傾斜面18b′に接触する
ため、それに案内されて案内溝12a内を中央部位12
a″側に移動する。この時、上記なす角θを90度に設
定することにより、スプロケット12の回転によって中
央部位12a″側に押し出されるパチンコ玉20が、傾
斜面18b′の壁面を押さないようにするためである。
これによって、モータ14の負担を減らすことができる
とともに、傾斜面18b′との間で生じる摩擦を抑え、
磨耗するのを抑制することができる。
【0048】また、上記したように本形態ではスプロケ
ット12から放出される位置より下に、パチンコ玉20
を検出するセンサ22を設けているため、排出通路18
fを通過するパチンコ玉20を1個ずつ計数できる。し
かも、上記したように、スプロケット12から放出され
る際には、すでに1列の整列状態にあるため、センサ2
2をこの放出位置の直下に配置することができる。よっ
て、放出直後にタイムラグを最小にして検出が可能であ
る。
【0049】また、このセンサ22の出力端子は、図示
省略のケーブルを介してベース10の上方所定位置に取
り付けられたコネクタ24に導通されており、そのコネ
クタ24を介して外部の制御装置に検出信号を出力する
ようになっている。そして、本形態では、係る検出信号
に基づいて、制御装置はモータ14の回転を制御するよ
うにしている。この回転制御は、具体的には、図7に示
すフローチャートに従って処理する。まず、入賞または
玉貸しの信号が制御装置に入った場合、その条件に従っ
て払い出す球数(n個)をセットする(ST1)。そし
てモータ14に対して回転開始命令を出力する(ST
2)。これに伴いモータ14は予め定められた高速度で
回転駆動する。
【0050】モータ14が回転すると、スプロケット1
2が回転するため、上記したように2つの案内通路18
c,18dに連続して供給されるパチンコ玉は交互にス
プロケット12の案内溝12aに供給され、その下方よ
り1列に整列状態で放出される。そして、そのスプロケ
ットからの放出直後のパチンコ玉20をセンサ22が検
出し、計数する(ST3)。この処理により計数される
数値は、直接パチンコ玉20を検出し、それに基づいて
求めているので、正確な値となる。
【0051】そして、これまでに払い出した球数が(n
−a)個であるか否かを判断する(ST4)。ここで、
aは、1以上の整数で、モータ14の回転速度を減速す
る(低速回転する)タイミングとなる。つまり本例では
予定払い出し数(n個)のa個前にきたならば、モータ
を低速回転するようにしている。これは、高速回転する
と、スプロケット12から放出されるタイミングとセン
サ22で検出するタイミングにどうしてもずれがでるた
めに、係る高速払い出しの場合は、1個余分に排出され
る可能性がある。そこで、通常は高速払出を行い、短時
間で多数の賞玉を払い出させながら、払い出し予定数の
数個(a個)前まで計数したら、モータ14を低速回転
させ、スプロケット12から放出されるタイミングとセ
ンサ22で検出するタイミングにずれを可及的に減少さ
せ、余分に払い出されるのを防止している。なお、本例
ではa=1としている。
【0052】よって、払出開始当初は、(n−a)より
も小さいので、ステップ5に飛び、払出完了か否かを判
断する(ST5)。そして、完了していない場合には、
ステップ3に戻り再度上記処理を行う。また、ステップ
4の分岐判断で、(n−a)個と判断された場合には、
ステップ6に飛び、モータ14の回転速度を減速し、低
速回転するようにした後、ステップ3に戻り再度上記処
理を行う。なお、一旦ステップ6に飛びモータ14を減
速した場合には、次回のステップ4の分岐判断時には、
払い出し個数は(n−a+1)以上となっているので、
やはりその判断はNとなりステップ5に飛ぶことにな
る。そして、上記した処理を適宜繰り返して行い払い出
し個数がn個になると、ステップ5の分岐判断でYにな
りステップ7に飛びモータ14の回転を停止し払出処理
を終了する。
【0053】本例では、スプロケット12から放出され
たパチンコ玉をその直下においたセンサ22で計数する
のが可能となるので、従来のものに比べて、モータ14
の減速タイミングを遅くしたり、さらには減速自体をあ
まりしなくても正確な個数を払い出すことができるの
で、トータル的な払い出し速度を速めることが可能とな
る。
【0054】なお、回転を開始する前に、入賞球払出装
置より上流に払い出すべきパチンコ玉があるか確認する
センサを設け、なかった場合エラー処理を行い、回転を
開始しない制御を行うようにしてもよい。
【0055】さらには、仮に玉詰まりが発生した場合
(モータ14が回転しているのにも拘わらず、払い出し
たパチンコ玉の個数が増加しない場合に玉詰まり有りと
判定できる)に、モータ14を逆回転させ、玉詰まりを
解消するような制御を行ってもよい。
【0056】なお、上記した実施の形態では、案内溝1
2aを、片側3本で両側6本設けているが、少なくとも
片側1本ずつ以上あればよい。
【0057】また、図1,図2に示すように、カバー1
8の側面には一体的にモータ14を覆う保護カバー30
を設けている。これにより、組み立てた場合には、図8
に示すように、モータ14の図中上方の一部が保護カバ
ー30により覆われることになる。これにより、例えば
上方より物が落下してきても、係る保護カバー30に追
突するだけであるので、モータ14に当たって故障する
おそれが可及的に減少する。そして、通常モータ14を
保護カバーで覆う場合には、図9に示すように、保護カ
バー31にてモータ14の全周囲を覆うことが行われる
が、そのようにするとモータ14から発生する熱が保護
カバー31内に溜まり、誤動作を生じるおそれがある。
しかし、本形態では、モータ14の大部分が開放されて
いるので、モータ14から発生した熱などは、その開放
された空間に伝達し、放熱される。
【0058】なお、図8中符号14aは、モータ14に
対して電力供給する際のリード線などを装着する端子部
分である。従って、好ましくは、係る端子部分14aも
覆うような保護カバーとすると、故障の発生率がさらに
減少し好ましい。そして、係る効果を発揮するための構
造の具体例としては、例えば図10に示すように、モー
タ14の側面のみを開放するような開口30′aを有す
る保護カバー30′とすることができる。もちろん、端
子部分14aを覆う構造として、図示する構造に限定す
るものではない。
【0059】また、上記した実施の形態におけるセンサ
22は、パチンコ玉20の通過をガイドし、正確に計数
するための貫通孔22aを備えたタイプのものを用い
た。そのため、その設置位置も図3,図4などに示すよ
うに、排出通路18fの途中に設置することになる。係
る位置でも従来の装置に比べると、案内溝12aの中央
部位12a″からパチンコ玉14が落下する位置に近づ
いているので、落下供給されるパチンコ玉14を計数す
ることができる。
【0060】そして、さらに係る効果を向上するために
は、例えば図11に示すように、使用するセンサ32と
して、貫通孔などのガイド部分のない近接スイッチを用
い、パチンコ玉20が案内溝12から離脱して排出され
る位置とするとよい。係る構成にすると、放出寸前或い
は直後のパチンコ玉20′ができる。これにより、より
正確に案内溝12aから放出されたパチンコ玉20の計
数をタイムラグなく行うことができる。
【0061】なおまた、スプロケット12に形成する案
内溝12aの形状は螺旋状としたが、本発明はこれに限
ることはなく、例えば図12に示すように、スプロケッ
ト12′の軸方向と平行に伸びるストレートな案内溝1
2bとしてもよい。但し、このように案内溝12bをス
トレートにすると、傾斜面18b′と案内溝12bとを
直交させることができないために、上記したモータ負荷
・傾斜面の摩擦低減の効果は発揮できない。また、螺旋
状にする場合であっても、必ずしもなす角θを90度に
しなくてもよい。そして、90度から離れるに従って、
上記モータ負荷・傾斜面の摩擦低減の効果が減少する。
【0062】また、上記した各通路は、ベース10及び
カバー18にて形成されているが、1点以上の適宜形状
の部品の組み合わせで実現可能である。また、本形態で
は、このベース10及びカバー18が、モータ14,ス
プロケット12等の全ての構成部品を固定及び保護する
機能(つまりケースとしての役割)も備えているが、別
部品で同機能を実現するようにしてももちろんよい。さ
らにまた、上記した実施の形態では、センサ22として
磁気近接センサを使用したが、本発明はこれに限ること
はなく、フォト方式,メカスイッチ方式等なんでもよ
い。
【0063】また、上記した各実施の形態では、いずれ
も案内溝12a,12bの幅は一定としたが、本発明は
これに限ることはなく、幅を異ならせてもよい。具体的
には、図13に示すように、スプロケット12に形成す
る案内溝12aの外側部位12a′の幅を中央部位12
a″の幅よりも広くするようにすることである(同図
(B)中ハッチングの部分が広くなる)。なお、図示省
略するが、これは図11に示す直線上の案内溝12bに
ついても同様である。
【0064】係る構成にすると、図14〜図16の各図
(A),(B)を比較すると明らかなように、外側部位
12a′の幅を広げた方が、同一回転角度でもパチンコ
玉20は早く案内溝12a内に落ち始める。つまり、各
図(A)は、案内溝の幅が等しい装置を示し、各図
(B)は図13に示す外側部位(具体的には回転方向の
前側)を広くした装置を示している。そして、同一図番
に示したのは、スプロケットの回転角度位置が同じ状態
を対比して示している。
【0065】図から明らかなように、図14からスプロ
ケット12が所定角度回転して図15の状態になると、
幅広にした図(B)に示す装置の場合にはパチンコ玉2
0は案内溝12a内に挿入・落ち込み始めるが、等幅の
図(A)の装置では依然としてパチンコ玉20は落下し
ない。そして、図16の状態までスプロケット14が回
転してきて初めて等幅の装置はパチンコ玉20が案内溝
12a内に挿入し始める。この時、幅広の図(B)の装
置では、さらに深く沈み込む。このように、外側部位1
2a′を幅広にした場合には、パチンコ玉20が停止し
ている期間を減少させ、早く動き始めることにより、ト
ータル的な払い出し速度を向上させることができる。
【0066】図17,図18は、本発明の別の実施の形
態を示している。本実施の形態では、上記した2列供給
1列排出の構造を基本とし、パチンコ玉20の計数シス
テムの改良に関する。すなわち、上記した各実施の形態
では、いずれもセンサ22,32にて、排出されるパチ
ンコ玉を直接計数するようにしている。係る構造とする
と、確実に排出されたパチンコ玉の数を計数できるもの
の、仮にセンサの出力がない場合には、上流側でパチン
コ玉が詰まってしまい、スプロケット12が空転してい
ることにより排出されないのか、モータの故障などによ
りスプロケット自体が回転しないためにパチンコ玉が排
出されないのかが判別できない。そして前者の玉詰まり
の場合には、係る詰まっているパチンコ玉を取り除くこ
とにより簡単に問題を解消できるものの、後者のモータ
の故障の場合には、修理などの必要があり、対応策が異
なる。
【0067】そこで、どのような状態なのかを判断する
ためには、上記した各実施の形態に用いたセンサと、ス
プロケット或いはモータの回転を検出するセンサを設
け、両センサの出力に基づいて判別することができる。
しかし、そのようにするとセンサが2個必要となり、装
置全体の大型化やコストアップを招くので好ましくな
い。そこで、以下に説明する本形態では、1個のセンサ
で正常/異常はもちろんのこと異常の状態も弁別できる
ようにした。
【0068】まず、スプロケット12の端面に、羽状の
突起35を設置する。この突起35は、案内溝12aの
数と同一で本形態では案内溝12aの外側部位12a′
に近接するように配置している。より具体的には、中央
部位12a″の中心に対向するようにしている。さらに
図18(B)から明らかなように、突起35は本形態で
は6個設けているが、これはスプロケット12に形成し
た案内溝12aは片側に3本ずつ設け、両側で合計6本
設けたため、係る合計の本数に合わせて突起35を6本
設けている。そして、この例では、突起35を片側に集
めているが、それぞれの側に設けるようにしてもよい
(その場合には、後述するセンサの配置をスプロケット
の両外側にすればよい)。
【0069】さらに、透過型のフォトセンサ36の発光
部36aを、突起35の外側に位置し、それに対向して
受光部36bをスプロケット12の中心よりもさらに奥
側(発光部に対して)に設置している。そして、発光部
36aと受光部36bとを結ぶ線は、スプロケット12
の軸方向と平行にしている。
【0070】さらに、係るフォトセンサ36の設置位置
は、例えば、上記したセンサ32と同様に、案内溝12
aからパチンコ玉20が放出される位置近傍にすること
ができる。このようにすると、発光部35aと受光部3
5bとの間に位置するパチンコ玉は、案内溝12aの中
央部位12a″上にきているので、図18(A)に示す
ように、スプロケット12a上に受光部35bを設けて
も係る受光部35bとパチンコ玉とが接触することはな
い。また、フォトセンサ36の設置位置は、上記した排
出・放出側に限ることはなく、さらに回転方向の上流側
にしてもよい。但しその場合には、受光部36bをさら
に外側に位置させる必要がある。また、必要に応じて突
起35の位置も調整する(フォトセンサの設置位置を通
過するパチンコ玉と突起が重なるような位置に設定す
る)。
【0071】係る構成にすると、フォトセンサ35の間
に物体(パチンコ玉20及びまたは突起35)が存在し
ていると、発光部35aから出射された光が係る物体で
遮られるので受光部35bに受光されないようになる。
さらに、本形態での出力は、受光(透過)している時に
Lとなり、遮断している時にHとなるように設定されて
いる。
【0072】すると、パチンコ玉20が供給され、しか
もスプロケット12も回転している正常状態の時には、
図19(A)に示すように、フォトセンサ36間をパチ
ンコ玉20が通過している間(回転角度A)は、遮断さ
れるので出力がHとなる。また、スプロケット12は回
転するものの玉詰まりによりパチンコ玉が案内溝内に供
給されない場合には、図19(B)に示すように、フォ
トセンサ36間を突起35が通過している間(回転角度
B)が遮断されるので出力がHとなる。そして、パチン
コ玉20の直径よりも突起35の幅を狭くしているの
で、遮断されている期間は、パチンコ玉20が有る正常
状態の方が長くなる。
【0073】一方、モータ等の故障によりスプロケット
12自体が回転しない故障時には、突起35の位置並び
にパチンコ玉20の位置は変化せず、仮にフォトセンサ
36間に突起35等が位置しない状態で停止していると
きには、常時透過した状態となり出力はLとなる。ま
た、突起35等がフォトセンサ36間で停止していると
きには、遮断され続けるので、出力はHが保持される。
【0074】その結果、フォトセンサ36の出力は、装
置の状態(正常/玉詰まり/回転不能・故障)に応じ
て、図20のように異なる。よって、出力信号のオン/
オフがあり、しかも、オンパルスのパルス幅が長いとき
には、正常と判断し、短い場合には異常(玉詰まり)と
判断できる。さらに、出力が変化しない場合にはモータ
等の故障(これも一種の異常)と判断できる。このよう
に、1つのフォトセンサを用いることにより、簡単に複
数の状態の弁別をすることができる。
【0075】そして、実際の装置に組み込むためには、
例えばベース10の少なくとも側面を透明にすることに
より、発光部36aからの光を透過可能とすることによ
り対応できる。さらに、突起35もベース10の外側に
配置するようにすると、係る突起35にパチンコ玉20
が当たって破損するおそれもなくなる。
【0076】なお、上記した実施の形態では、いずれも
賞球払出装置に適用した例を示したが、本発明はこれに
限ることはなく、各種のパチンコ玉払出装置に適用でき
る。
【0077】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るパチンコ玉
払出装置では、2列で供給されてくるパチンコ玉を1つ
の回転体に形成した複数の案内溝でそれぞれ受け取るこ
とができ、回転移動中に案内溝に沿って中央部位に移動
するようにしたため、回転体の回転時に2列で供給され
たパチンコ玉同士を1列に整列させることができる。そ
して、その整列処理は、案内溝に沿って移動することに
より行われるので、パチンコ玉同士が接触することはな
く、スムーズに整列を完了させ1個ずつ排出することが
できる。よって、玉詰まりの発生を抑制できる。
【0078】特に請求項2のように案内溝を所定の螺旋
状にした場合には、パチンコ玉が案内溝等から受ける抵
抗が少なくなり、よりスムーズに整列処理が行える。さ
らには、請求項3のように案内溝と絞り込み通路の壁面
とのなす角をほぼ直角になるように設定した場合には、
パチンコ玉が絞り込み通路の壁面等から受ける抵抗が少
なくなり、さらにスムーズに整列処理が行える。
【0079】また、請求項4に記載のように、案内溝の
幅を外側部位の方が広くなるように構成すると、パチン
コ玉が案内溝内に挿入し始めるのが早くでき、払い出し
速度が向上する。さらにまた、請求項5のように構成す
ると、モータの保護を図りつつ放熱効果も発揮できるよ
うになる。
【0080】さらに、請求項6,7のように構成した場
合には、回転体から放出後のパチンコ玉を検出するセン
サを回転体の放出部位の近傍に設置することができ、精
度良くパチンコ玉を検出・計数することができる。よっ
て、回転体の回転制御も高精度に行え、たとえ高速回転
させたとしても所望の払出個数のパチンコ玉を払い出す
ことができる。
【0081】さらにまた、請求項8のように構成した場
合には、1つの透過型のセンサを用いて、正常/異常は
もちろんのこと、異常の複数の状態を弁別できる。よっ
て、装置の小型化が図れるとともに、部品点数の削減に
伴うコストの低下も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ玉払出装置の一実施の形
態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係るパチンコ玉払出装置の一実施の形
態を示すカバーを外した状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るパチンコ玉払出装置の一実施の形
態を示すカバー側を切断した断面図である。
【図4】本発明に係るパチンコ玉払出装置の一実施の形
態を示すベースの側壁側を切断した断面図である。
【図5】パチンコ玉を1列に整列する作用を説明する図
3に対応する図である。
【図6】パチンコ玉を1列に整列する作用を説明する図
4に対応する図である。
【図7】モータの回転制御を説明するフローチャートで
ある。
【図8】図1に示す装置を組み立てた状態を示す斜視図
である。
【図9】変形例を示す斜視図である。
【図10】図8,図9に対する比較例を示す斜視図であ
る。
【図11】本発明の別の実施の形態を示す図である。
【図12】(A)はスプロケットの別の形態を示す斜視
図である。(B)は同図(A)に示すスプロケットを払
出装置に実装した状態を示す図である。
【図13】スプロケットの別の形態を示す斜視図であ
る。
【図14】図13に示す形態の効果を説明する図であ
る。
【図15】図13に示す形態の効果を説明する図であ
る。
【図16】図13に示す形態の効果を説明する図であ
る。
【図17】本発明の別の実施の形態に用いられるスプロ
ケットを示す斜視図である。
【図18】図17に示す実施の形態の要部を示す図であ
る。
【図19】図17に示す実施の形態の作用を説明する図
である。
【図20】図17に示す実施の形態の出力信号の状態を
示す図である。
【図21】従来例を示す図である。
【符号の説明】
10 ベース(ケースの一部) 12,12′ スプロケット(回転体) 12a,12b 案内溝 12a′ 外側部位 12a″ 中央部位 14 モータ 18 カバー(ケースの一部) 18c,18d 案内通路 18e 絞り込み通路 20 パチンコ玉 22 センサ 30,30′ 保護カバー 32 センサ 35 突起 36 フォトセンサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2列で供給されるパチンコ玉を受け取る
    とともに、1列で排出するパチンコ玉払出装置であっ
    て、 ケース内に回転可能に配置したドラム状の回転体と、 その回転体に連携され、その回転体に回転力を与えるモ
    ータとを備え、 前記ケースの内面には、前記2列で供給されるパチンコ
    玉を受け取る2本の案内通路を設けるとともに、前記2
    本の案内通路に連続して幅が徐々に狭くなる絞り込み通
    路を設け、かつ、前記案内通路の一部及び前記絞り込み
    通路を前記回転体の周面に対向させ、 前記回転体の周面には、軸方向の所定の端面側の外側部
    位から中央部位に向けて伸びる複数の案内溝を設けると
    ともに、その複数の案内溝の少なくとも一つはその案内
    溝の外側部位が一方の案内通路を通過するパチンコ玉を
    受け取る位置に位置し、複数の案内溝の少なくとも別の
    一つは他方の案内通路を通過するパチンコ玉を受け取る
    位置に位置するように構成し、 かつ、前記回転体の回転に伴い、前記案内溝の外側部位
    で受けたパチンコ玉が、前記絞り込み通路の壁面に案内
    されて前記案内溝の溝方向に沿ってその中央部位側に移
    動してくるようにするとともに、その中央部位に移動し
    てきたパチンコ玉を所定位置で排出可能としてなること
    を特徴とするパチンコ玉払出装置。
  2. 【請求項2】 前記案内溝の外側部位を中央部位よりも
    回転方向で前側に位置させるようにして、螺旋状に形成
    したことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ玉払出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記螺旋状の案内溝と、前記絞り込み通
    路の壁面とがほぼ直角に交差するように設定したことを
    特徴とする請求項2に記載のパチンコ玉払出装置。
  4. 【請求項4】 前記案内溝の幅が、外側部位の幅を中央
    部位の幅よりも広くするようにしたことを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項に記載のパチンコ玉払出装
    置。
  5. 【請求項5】 前記モータの周囲の所定位置を覆う保護
    カバーを設け、 前記保護カバーは、一部が開口されており、その開口部
    位を介して前記モータの一部または全部が露出するよう
    にしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載のパチンコ玉払出装置。
  6. 【請求項6】 前記回転体の下流側で、前記案内溝から
    離脱したパチンコ玉を直接検出するセンサを設け、その
    センサからの検出出力に基づいて前記モータの回転を制
    御するようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか1項に記載のパチンコ玉払出装置。
  7. 【請求項7】 前記センサの設置位置を、前記パチンコ
    玉が前記案内溝から離脱して排出される位置としたこと
    を特徴とする請求項6に記載のパチンコ玉払出装置。
  8. 【請求項8】 前記回転体の側縁の所定位置にパチンコ
    玉の直径よりも狭い幅からなる突起を設け、 前記回転体の回転に伴う前記突起の移動により、遮光可
    能な位置に透過型のフォトセンサを設け、 かつ、前記案内溝に前記パチンコ玉が存在した状態で前
    記回転体が回転した際には、前記フォトセンサは前記パ
    チンコ玉により遮光されるとともに、そのパチンコ玉に
    より遮光されている間またはそれに連続したタイミング
    で前記突片が前記フォトセンサ間を通過するようにし、 前記フォトセンサの出力に基づいて状態を判別するよう
    にしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に
    記載のパチンコ玉払出装置。
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