JP5352784B2 - 遊技球の送り出し機構 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機において、球の投入や払い出しを円滑に実施するのに使用する遊技球の送り出し機構に関する。
従来、例えば、スロットマシン用のメダル(コインともいう)に代えて、所定の複数のパチンコ球を1単位として遊技機に投入しゲームを行う遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この遊技機では、従来から普及しているパチンコ機と共通のパチンコ球を使用して、スロットマシンでの遊技が可能である。そのため、遊技店内のパチンコ球補給装置、計数装置および集中管理装置などの装置は、そのまま使用できるので同一の遊技店内および同一の島設備にパチンコ機とスロットマシンとを混在させることができる。
しかし、所定の複数のパチンコ球を1単位として遊技機に投入してゲームを行うスロットマシンにおいては、メダル(コイン)を使用したスロットマシンとは異なった幾つかの課題を解決しなければならない。その1つとして入賞したとき一度に払い出される賞球数が多量となるため、一度に素早く確実に多量の賞球を払い出すことができるようにする必要がある。
ところが、メダル1枚(の交換レート、貸出しレート)は20円であり、パチンコ球は1個4円であるため、メダル1枚が5個のパチンコ球に相当する。従って、例えば、メダルが15枚払い出されるような絵柄が揃った入賞では、一度に払い出されるパチンコ球の賞球数は15×5=75個と多くなりすぎてしまい、従来のスプロケットを使用した賞球払い出し装置では、賞球の払い出しを短時間で正確に行うことは困難である。
これに対して、本発明者は、賞球の払い出しを短時間で行える賞球払い出し装置を提供している(例えば、特許文献2参照)。この賞球払い出し装置は、図8および図9に示すように並列された複数(本例では2列)の賞球の払い出し通路21、21を具備し、この払い出し通路21、21に臨むように、図9に示すようなスプロケット22、22が設けられている。この払い出し通路21、21の上流側には図7に示すように誘導通路23を介して、賞球を収納する賞球タンク24が設けられている。
払い出し通路21、21には、賞球タンク24より誘導通路23を介して賞球が供給されて下流に向かうが、スプロケット22、22でその流下が停止されている。スプロケット22、22は、排出路に沿って下流に向かう賞球を回転して下流に払い出し、停止によりストップさせる。
図9に示すスプロケット22、22は、爪25aと爪25aとの間が賞球の1個づつを受け入れる凹部25bに形成され、停止状態では上流から下流に向かう賞球をストップさせるが、回転することにより賞球の1球づつを爪25aと爪25aとの間の凹部25bに順次受け入れながら通過および落下を許す構成となっている。これによりスプロケット22、22の回転数により通過する賞球の個数も決定できる。
互いに隣接するスプロケット22、22は、一方のスプロケット22の爪25aと爪25aとの間に他方のスプロケット22の爪25aが位置するようにずれて配置され、同じ軸26に固設されている。このように同じ軸26にスプロケット22が並列して固設されていても、隣接するスプロケット22、22の各爪25a、25aが互いにずれて配置されているため、賞球の1球ずつを爪25aと爪25aとの間の凹部25bに順次受け入れて通過を許すことができる。
このため、隣接するスプロケット22、22間での賞球の干渉が防止されると共に、隣接するスプロケット22、22を通過する賞球が前後(下流側と上流側)に位置がずれることにより、センサによる通過球の検出が確実となり容易となる。
前記スプロケット22、22が固設された軸26には、図8に示すように、ステッピングモータ27が連結され、スプロケット22、22はこのステッピングモータ27によりステップ周期が制御されて回転駆動される。即ち、スプロケット22、22は爪25aと爪25aとの間に賞球の1球づつを受け入れる凹部25bを有し、回転することにより賞球の1球づつを爪25aと爪25aとの間の凹部25bに順次受け入れて通過を許す構成となっている。
このため、スプロケット22、22の回転数により通過する賞球数を知ることができるし、回転数により通過する賞球数を容易に決定できる。この結果、スプロケット22、22の回転速度によって、どれくらいの時間で、どれくらいの賞球数が通過したのかも判るので、ステッピングモータ27によりスプロケット22の回転速度を設定することによって、賞球の払い出し数と所要時間を決定できる。
例えば、賞球の払い出し通路21、21が2列であり、スプロケット22、22が同軸26に固設され、各払い出し通路21、21に臨むスプロケット22の爪25aと爪25aとの間の凹部25bが10個であるとすると、1個のスプロケット22の1回転で10個の賞球が払い出され、スプロケット22が2個では1回転で20個の賞球が払い出される。
ここでステッピングモータ27のステップ角度を1.8度とすると、360度÷1.8度は200ステップで、賞球20個は200ステップで払い出される。賞球20個の払い出しは2個のスプロケット22、22から払い出すことから、200ステップ÷20個により10ステップで1球の払い出しができる。
例えば、75個の賞球を1.5秒内に払い出すためには、1.5秒÷75個は0.02秒であるので、1球の払い出しに20msec必要となる。賞球1個の払い出しに10ステップが必要となるため、20msec÷10ステップは2msecとなり、ステップ周期は2msecとなる。即ち、1.5秒以内に75個の賞球を払い出す場合には、払い出し周期を2msec以下の周期にステッピングモータ27を設定すればよい。
このようにして、1回の払い出しで、賞球75個を1.5秒以内で払い出すことができる。
また、スプロケット22、22には、回転数および賞球の通過個数の検出装置28が設けられる。本例では、検出装置28として、図8に示すように、スプロケット22を固設した軸26にロータリエンコーダ29が設けられて回転数が検出され、また、スプロケット22に近い下流の賞球払い出し通路21にセンサを設けることにより、通過球が検出される。
そして、この賞球払い出し装置では、回転ドラムの絵柄の組み合わせによる入賞信号により、ステッピングモータ27が駆動しスプロケット22が回転し、前記検出装置28であるロータリエンコーダ29でのスプロケット22の回転数およびセンサでの通過球数の、いずれか一方または両方の検出信号に基づきスプロケット22の回転が停止する。
特公平7−108326号公報 特開2005‐095294号公報
しかしながら、前記従来のような賞球の払い出し装置においても、ステッピングモータ27の払い出し周期が、例えば、2msec以下のような場合には、スプロケット22の回転が速すぎ、賞球(遊技球)を1個ずつ受け入れる凹部25bに賞球(遊技球)を確実に受け入れることが困難になり、短時間で1度に大量の賞球(例えば、1.5秒以内に75個の賞球)を払い出すことは困難である課題がある。
また、従来の払い出し通路21、21では、賞球加速時の重力および賞球自体の荷重が、緩和されることなく略垂直下方にあるスプロケット22およびステッピングモータ27を回動させるように掛かるため大きな負荷となる。
このため、賞球の荷重を受けて、スプロケット22が所定の払い出し完了タイミングで静止しなかったり、ステッピングモータ27の停止中にスプロケット22、22がそのステッピングモータ27の停止トルクを超える荷重を受けて回転したりする。また、このような不用意な回転を回避するためには、制御能力が高いまたは停止トルクの大きい大型で高価なステッピングモータ27を用意する必要があった。
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、球が通路で停滞することなく確実にかつ円滑に流れ、所定時間内に所定数の遊技球の投入および遊技球の払い出しを、遊技球のサイズや形状、表面の状態などに影響されずに確実に可能とし、例えば、短時間で大量に実施可能にしながら、ステッピングモータに対する遊技球の荷重負荷を軽減することができる遊技球の送り出し機構を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明にかかる遊技球の送り出し機構は、駆動手段で回転する垂直な回転軸と、該回転軸の周りに遊技球の落下間隔となる所定間隔をいて略水平方向の放射状に突設された複数の球支持ブレードと、該球支持ブレードより遊技球の略1/2の間隔上方の前記回転軸の周りであって、前記球支持ブレードの互いに隣接するブレードとブレードの間に臨む各位置に、遊技球の落下間隔となる所定間隔をおいて略水平方向の放射状に突設された、球支持ブレードと同じ複数の制御ブレードと、を備え、
前記回転軸に突設された球支持ブレードおよび制御ブレードを、上下左右の壁に規制されて遊技球の1個づつが連続して流入する傾斜する遊技球通路内に臨むように回転軸を垂直として配置し、
球支持ブレード、制御ブレード、球支持ブレードの落下間隔および制御ブレードの落下間隔は、回転により前記傾斜する遊技球通路に臨む位置に、制御ブレードは、球支持ブレードに追従する格好で、制御ブレードの落下間隔は、球支持ブレードの落下間隔に追従する格好で、回転方向の直後に隣接するものから順次交互に臨む構成であって
駆動手段で回転軸を回転させ球支持ブレードおよび制御ブレードを回転させると、球支持ブレードは受け止めている遊技球の下を滑るように移動し、この球支持ブレードの回転方向直後に連続する球支持ブレードの落下間隔が遊技球通路に臨んでくるので、球支持ブレードが受け止めている遊技球は、臨んできた落下間隔から落下をはじめるが、この時、球支持ブレードと同時に回転している制御ブレードが遊技球通路に移動してきて落下をはじめた遊技球の次の上流の遊技球の下に滑り込み、それより上流の遊技球の移動を阻止すると共に前記落下をはじめていた遊技球は球支持ブレードの落下間隔から遊技球通路の下方に落下し、さらに両ブレードが回転すると、制御ブレードは移動し、この制御ブレードの回転方向直後に連続する制御ブレードの落下間隔が遊技球通路に臨むので、制御ブレードに阻まれていた遊技球は、次に遊技球通路に臨むように回転してきた球支持ブレード上に移動し受け止められる、という動作を連続して繰り返すことを特徴とする。
この構成によれば、回転軸に固設された球支持ブレードは、遊技球の落下間隔となる所定間隔をおいて、略水平方向の放射状に複数が突設され、回転軸の球支持ブレードの遊技球の略1/2の間隔上方に固設された制御ブレードは、球支持ブレードの隣接するブレードとブレードの間に臨む各位置に、遊技球の落下間隔となる所定の間隔をおいて略水平方向の放射状に突設されている。従って、平面視で、制御ブレードは、球支持ブレードの互いに隣接するブレードとブレードの間(遊技球の落下間隔)に位置し、球支持ブレードは、制御ブレードの互いに隣接するブレードとブレードの間(遊技球の落下間隔)に位置することになる。この回転軸に固設された球支持ブレードと制御ブレードは、遊技球の1個づつを連続して流入する傾斜する遊技球通路に臨んで設けられており、球支持ブレード、制御ブレード、球支持ブレードの落下間隔および制御ブレードの落下間隔は、回転により制御ブレードは球支持ブレードに追従する格好で、制御ブレードの落下間隔は球支持ブレードの落下間隔に追従する格好で、回転方向の直後に隣接するものから順次交互に遊技球通路に臨むことになる
これにより遊技球通路を上流から下流に向かって一列に連続して流れる遊技球は、遊技球通路に臨む1つの球支持ブレードに一時受け止められて下方への落下が制止され、次に両ブレードが回転し、受け止めている球支持ブレードの回転方向の直後方に隣接する落下間隔が遊技球通路に臨み球支持ブレードで受け止めていた遊技球が落下間隔から通路内下方に落下するまでは、その落下間隔に臨む上方の制御ブレードが、球支持ブレードの落下直前の遊技球の直近に位置する上流側の遊技球を受け止め、回転により球支持ブレードの落下間隔が遊技球通路に臨み、球支持ブレードで受け止めていた遊技球が通路の下方へ落下し、続く回転で次の球支持ブレードが遊技球通路に臨むと同時に、制御ブレードの落下間隔が遊技球通路に臨み、制御ブレードが受け止めていた直上流側の遊技球を、球支持ブレード上へ案内する、ということを順次繰り返し行うことができる。即ち、球支持ブレード上に受け止めた遊技球を落下させる毎に、制御ブレードが球支持ブレードへの次の遊技球の送り出しを、間歇的ではあるが実質的には連続する格好で、円滑かつ迅速に行わせる。また、この構成では、各ブレードおよび駆動手段(ステッピングモータ)にかかる回動させるような遊技球の荷重負荷は少ない。従って、各ブレードおよび各ブレードを駆動するステッピングモータへの遊技球の荷重負荷を抑えながら、遊技球を1個ずつ通路の下方へ、円滑かつ迅速に確実に送り出すことができる。
要するに、球支持ブレードおよび制御ブレードは、回転軸に固設されているので、ステッピングモータの回動で、同時に回転する。
ステッピングモータの停止時では、遊技球通路に沿って流入する遊技球は、通路の上下左右の壁と、この通路に臨んだ1つの球支持ブレードで阻まれ、その球支持ブレードで受け止められた格好で落下できない。
ステッピングモータをONにして両ブレードが回転を始めると、球支持ブレードは受け止めている遊技球の下を滑るように移動し、次にこの球支持ブレードの回転方向直後に連続する球支持ブレードの落下間隔が通路に徐々に臨んでくるので、球支持ブレードで受け止めている遊技球は、臨んできた落下間隔から落下を始めるが、この時点で球支持ブレードと同時に回転している制御ブレードが通路に移動してきて落下を始めた遊技球の、次の上流の遊技球の下に潜り込み(滑り込み)、それより上流の遊技球も含め移動を妨げ阻止すると共に、球支持ブレードの落下間隔より前記落下をはじめていた遊技球は、通路の下方に落下(流下)する。さらに両ブレードが回転すると、制御ブレードは移動し、次にこの制御ブレードの回転方向直後に連続する制御ブレードの落下間隔が通路に臨むので、制御ブレードに阻まれていた直上の遊技球は、次に通路に臨むように回転してきた球支持ブレード上に移動する。以後ステッピングモータが駆動している間は、同様の動作が繰り返される。従って、上流側から通路に沿って流入してきた遊技球は、この球支持ブレードと制御ブレードを備える遊技球の送り出し機構で、1個ずつ連続して下流側に落下させることができる。
また、回転軸に略水平方向に突設された球支持ブレードおよび制御ブレードは、上下左右の壁に規制されて遊技球の1個ずつが連続して流入する傾斜する遊技球通路内に臨むように回転軸を垂直として配置しているので、遊技球通路は各ブレードに対し傾斜して交差し、各ブレードは遊技球通路を流れる遊技球に対し傾斜して臨む格好になる。従って、遊技球通路が傾斜する壁面には、遊技球の加重が垂直方向のほか斜め方向にも分散すると共に、流下する遊技球は各ブレードに斜めに接触するため、各ブレードが遊技球から受ける加重を軽減できるし、駆動手段(ステッピングモータ)に対する遊技球の加重負荷も軽減することができる。
さらに、球支持ブレードと制御ブレードの間隔は、遊技球の略1/2であるので、遊技球が制御ブレードから球支持ブレードに移動する間隔が小さく、短時間で移動ができ、その結果、単位時間当たりの遊技球の移動(流下)も多くできるし、高速回転にも対応できることになり、短時間で大量の遊技球の払い出しが可能となる。
本発明の遊技球の送り出し機構によれば、次のような効果を奏する。
(1)所定時間に所定数の遊技球の投入や遊技球の払い出しを、任意に設定して確実に実施できる。例えば、短時間で大量に投入したり、払い出すことができる。
(2)従って、パチンコ遊技機であっても、パチンコ球でスロットマシンを遊技するパチスロ機であっても対応可能となる。
(3)本発明の遊技球の送り出し機構が設置されるている遊技球通路は、傾斜通路であるので、遊技球の加重が垂直方向のほか斜め方向にも分散され、しかも流下する遊技球は各ブレードに斜めに接触するので、球支持ブレードおよび制御ブレードが遊技球から受ける荷重が軽減されるし、また、ステッピングモータの出力、サイズを、前記荷重の軽減分低減することができる。
(4)制御ブレードは、傾斜する遊技球通路に沿って傾斜方向に流下する遊技球間に略水平に滑り込むため、遊技球間への制御ブレードの噛み込みを未然に回避することができる。
(5)遊技球通路での遊技球の自然流下の速度が、各球支持ブレードおよび制御ブレードの回転速度より遅い場合があっても、制御ブレードが遊技球を球支持ブレードの落下間隔側へ押し出す働きを持つため、結果的に、遊技球の落下速度が遅れることはなく、高速回転での遊技球の払い出し(送り出し)も確実となる。
(6)遊技球通路において球支持ブレードと制御ブレードの間隔は、遊技球の略1/2であるので、遊技球が制御ブレードから球支持ブレードに移動する間隔が小さく、短時間で移動ができ、その結果、単位時間当たりの遊技球の移動(流下)も多くできるし、高速回転にも対応できることになり、短時間で大量の遊技球の払い出しが可能となる。
(7)ブレードやステッピングモータ等に対する遊技球の荷重負荷を軽減することができる。
(8)ステッピングモータの停止時、即ち、遊技球の送り出し機構の非作動時は、制御ブレードおよび球支持ブレードにより遊技球の流下(落下)が完全に制止され、しかも下流への遊技球の自重による落下も完全に防止される。
以下、本発明にかかる実施の形態を、図面を参照しながら説明する。本実施の形態にかかる遊技球の送り出し機構は、回転する垂直な回転軸と、該回転軸の周りに遊技球の落下間隔となる所定間隔を置いて略水平方向の放射状に突設された複数の球支持ブレードと、該球支持ブレードより遊技球の略1/2間隔上方の前記回転軸の周りであって、前記球支持ブレードの互いに隣接するブレードとブレードの間に臨む各位置に、遊技球の落下間隔となる所定間隔をおいて略水平方向の放射状に突設された、球支持ブレードと同じ複数の制御ブレードと、を備え、
前記回転軸に突設された球支持ブレードおよび制御ブレードを、上下左右の壁に規制されて遊技球の1個づつが連続して流入する傾斜する遊技球通路内に臨むように回転軸を垂直として配置し、
球支持ブレード、制御ブレード、球支持ブレードの落下間隔および制御ブレードの落下間隔は、回転により前記遊技球通路に臨む位置に、制御ブレードは球支持ブレードに追従する格好で、制御ブレードの落下間隔は球支持ブレードの落下間隔に追従する格好で、回転方向の直後に隣接するものから順次交互に臨む構成となっている。
即ち、本実施の形態に係る遊技球の送り出し機構は、基本的に、ステップ回転する垂直な回転軸を設け、この回転軸の周りに複数の球支持ブレードを遊技球の落下間隔となる間隔をおいて略水平方向に取り付け、該球支持ブレードより遊技球の略1/2間隔上方の前記回転軸の周りであって、前記球支持ブレード間に臨む各位置に球支持ブレードと同じ複数の制御ブレードを遊技球の落下間隔となる間隔をおいて略水平方向に突設し、前記球支持ブレードおよび制御ブレードを、傾斜して配置された遊技球通路内に臨むように回転軸を垂直として配置し、前記遊技球通路を流れて前記球支持ブレードのいずれかに一時受け止められた(支持された)遊技球を、両ブレードの回転によって球支持ブレードとこれに隣接する次の球支持ブレードとの落下間隔を通って前記通路内の下方に落下するまでは、その間隔に臨む制御ブレードにより前記球支持ブレードの落下直前の遊技球の直近に位置する他の遊技球を受け止め(支持し)、回転により球支持ブレードから前記遊技球が落下した後に制御ブレードに受け止められている直上流の遊技球を、次の球支持ブレード上へ案内するという構成である。
要するに、球支持ブレードおよび制御ブレードは、回転軸に固設されているので、ステッピングモータの回動で、同時に回転する。
ステッピングモータの停止時では、遊技球通路に沿って流入する遊技球は、通路の上下左右の壁と、この通路に臨んだ1つの球支持ブレードで阻まれ、その球支持ブレードで受け止められた格好で落下できない。
ステッピングモータをONにして両ブレードが回転を始めると、球支持ブレードは受け止めている遊技球の下を滑るように移動し、次にこの球支持ブレードの回転方向直後に連続する球支持ブレードの落下間隔が通路に徐々に臨んでくるので、球支持ブレードで受け止めている遊技球は、臨んできた落下間隔から落下を始めるが、この時点で球支持ブレードと同時に回転している制御ブレードが通路に移動してきて落下を始めた遊技球の、次の上流の遊技球の下に潜り込み(滑り込み)、それより上流の遊技球も含め移動を妨げ阻止すると共に、前記落下をはじめていた遊技球は球支持ブレードの落下間隔より通路の下方に落下(流下)する。さらに両ブレードが回転すると、制御ブレードは移動し、次にこの制御ブレードの回転方向直後に連続する制御ブレードの落下間隔が通路に臨むので、制御ブレードに阻まれていた直上の遊技球は、次に通路に臨むように回転してきた球支持ブレード上に移動する。以後ステッピングモータが駆動している間は、同様の動作が繰り返される、という構成である。従って、上流側から通路に沿って流入してきた遊技球は、この球支持ブレードと制御ブレードを備える遊技球の送り出し機構で、1個ずつ連続して下流側に落下させることができる。
従って、傾斜する遊技球通路を下方に流れる遊技球は、球支持ブレードで一時受け止めて下方へ落下することを防ぐ。そして、続く回転軸のステップ回転により前記球支持ブレード上の遊技球をブレードとブレードの間の落下間隔より通路の下方へ落下させ、続くステップ回転時の制御ブレードの回転によって次の球を球支持ブレード上へ送り出す。球支持ブレード上に支持された遊技球を落下させる毎に、制御ブレードが球支持ブレードへの次の球の送り出しを、間歇的ではあるが実質的には連続する格好で円滑かつ迅速に行わせることで、結果的に、各ブレードを駆動するステッピングモータへの遊技球の荷重負荷を抑えながら、遊技球を1個ずつ通路の下方へ送り出す。
また、ステッピングモータの停止時、即ち、遊技球の送り出し機構の非作動時は、球支持ブレードにより遊技球の流下(落下)が完全に制止され、しかも下流への遊技球の自重による落下も完全に防止される。
図1は、遊技球の送り出し機構の要部を示す斜視図、図2は、この送り出し機構の全体を示す斜視図、図3は、図2の送り出し機構の全体を正面から見た状態の説明図、図4は、前記送り出し機構による遊技球の送り出し工程を示す説明図である。
本実施の形態による遊技球の送り出し機構は、回転軸1と、ギャ2と、球支持ブレード3と、制御ブレード4と、を備える。これらのうち、回転軸1は、図示省略の軸受によって垂直に円滑回転可能に支承されている。ギャ2は、回転軸1の上端に取り付けられており、図2に示すように、ステッピングモータ5の駆動軸6下端に取り付けられたギャ7に噛合されている。
球支持ブレード3は、回転軸1の周りに、本例では水平方向に3枚が等間隔に取り付けられている。制御ブレード4は、球支持ブレード3より遊技球の略1/2間隔上方の前記回転軸1の周りに、水平方向に3枚が等間隔に取り付けられている。これらの各制御ブレード4は球支持ブレード3の隣接するブレードとブレードの間に臨む位置に配置されている。球支持ブレード3は、回転軸1の周りに遊技球Bの落下間隔3Hをおいて略水平方向の放射状に突設され、制御ブレード4は、回転軸1の周りに遊技球Bの落下間隔4Hをおいて略水平方向の放射状に突設されている。後述する図6に示すように球支持ブレード3や制御ブレード4が一体に形成されているような場合には、落下間隔3Hおよび4Hは、切欠で形成してもよい。
各球支持ブレード3は遊技球Bを載置できる所定の広さを持ち、球支持ブレード3、3の間隔は遊技球の落下間隔3Hとして遊技球の落下を許容できる十分な間隔を持つ。一方、各制御ブレード4は、水平回転しながら通路内の上流にある遊技球Bを一時受け止めるとともに、球支持ブレード3上にある遊技球が球支持ブレード3の落下間隔3Hから落下するごとに、1球ずつ球支持ブレード3上へ送り出すように機能する。球支持ブレード3に受け止められた遊技球が落下するのは、球支持ブレード3が回転して、球支持ブレード3の落下間隔3Hが遊技球通路に臨んだときである。
さらに、これらの球支持ブレード3および制御ブレード4の一部(例えば、3枚あるうちの1枚)が、回転により図2および図3に示すように遊技球の投入や払い出しのために傾斜する通路8内に臨むように回転軸1を垂直にして配置されている。この球支持ブレード3および制御ブレード4が臨むように設置される部分の通路8は、上下左右の壁面で流入する遊技球を規制して上流側から下流側に向かって一列に並んで連続して流入する通路となっている。従って、流入する遊技球は、通路8の上下左右の壁と、この通路8に回転により臨んだ1つのブレード3または4で阻まれることになる。
このブレード3、4が設置されている通路8傾斜しているので、この傾斜通路8の壁面には、遊技球の荷重が垂直方向のほか斜め方向にも分散することとなる。しかも傾斜する遊技球通路8に対し各ブレード3、4は回転軸1を垂直にして設置しているため、遊技球通路8を流下する遊技球は斜めに接触する。この結果、各ブレード3、4遊技球から受ける荷重が軽減され、また、ステッピングモータ5に対する遊技球の加重負荷も軽減できる。それによりステッピングモータ5の出力およびサイズを、前記荷重の軽減分低減することができる。
また、図2および図3に示すように傾斜する遊技球通路に対し各ブレード3、4は、回転軸1を垂直にして設置されているため、各ブレード3、4は、傾斜する遊技球通路8に対し略水平に臨むこととなる。従って、制御ブレード4は、傾斜する遊技球通路8に沿って傾斜方向に流下する遊技球間に略水平に滑り込む(潜り込む)こととなるため、遊技球間への制御ブレード4の噛み込みを完全に回避することができる。
また、球支持ブレード3と制御ブレード4の間隔は、遊技球の略1/2(但し、通路の傾斜角度に依存する値である)である。これにより遊技球が制御ブレード4から球支持ブレード3に移動する間隔が小さく短時間で移動でき、高速回転にも対応でき、短時間で多量の遊技球の払い出し(送り出し)ができるし、制御ブレード4は遊技球(残り球)の球支持ブレード3に対する荷重を和らげ、球支持ブレード3への遊技球の移動を円滑に行わせることができる。
ステッピングモータ5は、コンピュータ上でプログラム制御される設定タイミングにてステップ駆動され、駆動軸6を介して前記ギャ7を駆動する。このため、このギャ7と噛み合っている前記ギャ2が駆動され、これにより前記各ブレード3、4の速度と停止位置が正確に管理される。
次に、遊技球Bの送り出し機構の動作を、図4(a)(b)(c)(d)について説明する。図4(a)(b)(c)(d)は、傾斜する通路8内を流下する遊技球Bが、前記ブレード3、4によって下流側へ1個ずつ送り出される様子を工程順に示す。送り出される遊技球Bを先頭からB1、B2、B3、B4・・・とし、ここでは、先頭から3個分B1〜B3の動きについて説明する。
球支持ブレード3および制御ブレード4は、回転軸1に固設されているので、ステッピングモータ5の回動で、同時に回転する。
ステッピングモータ5の停止時では、遊技球通路8に沿って流入する遊技球B(B1、B2、B3)は、通路8の上下左右の壁と、この通路8に臨んだ1つの球支持ブレード3で阻まれ、その球支持ブレード3で受け止められた格好で落下できない。
ステッピングモータ5をONにして両ブレード3、4が回転を始めると、球支持ブレード3は受け止めている遊技球B1の下を滑るように移動し、次にこの球支持ブレード3の回転方向直後に連続する球支持ブレード3の落下間隔3Hが通路8に徐々に臨んでくるので、図4(b)に示すように球支持ブレード3で受け止めている遊技球B1は、臨んできた落下間隔3Hから落下を始めるが、この時点で図4(c)に示すように球支持ブレード3と同時に回転している制御ブレード4が通路8に移動してきて落下を始めた遊技球B1の、次の上流の遊技球B2の下に潜り込み(滑り込み)、それより上流の遊技球を遊技球B3も含め移動を妨げ阻止すると共に、図4(d)に示すように球支持ブレード3の落下間隔3Hから前記落下をはじめていた遊技球B1は、通路8の下方に落下(流下)する。さらに両ブレード3、4が回転すると、制御ブレード4は移動し、次にこの制御ブレード4の回転方向直後に連続する制御ブレード4の落下間隔4Hが通路8に臨むので、制御ブレード4に阻まれていた直上の遊技球B2は、次に通路に臨むように回転してきた球支持ブレード3上に移動し、図4(a)と同じ状態に戻る。以後ステッピングモータ5が駆動している間は、同様の動作が繰り返される。従って、上流側から通路8に沿って流入してきた遊技球Bは、この球支持ブレード3と制御ブレード4を備える遊技球の送り出し機構で、1個ずつ連続して下流側に落下させることができる。
しかも、ステッピングモータ5の停止時には、制御ブレード4に自重落下する遊技球Bで自然停止できるし、球支持ブレード3により遊技球Bの落下を完全に制止するので、遊技球Bの自重落下は完全に防止される。
なお、遊技球B1の自然落下による速度が各ブレード3、4の回転速度より遅い場合があるが、制御ブレード4が遊技球B1を球支持ブレード3の落下間隔3H側へ押し出す働きを持つため、結果的に、遊技球B1の落下速度が遅れることはない。
また、連続的に繋がって通路8内を流下する複数の遊技球B1、B2、B3・・・は、各ブレード3、4の回転に連動して下流に移動する。従って、球支持ブレード3上の遊技球B1が各ブレード3、4間を通って落下を始める時点で、制御ブレード4が落下する遊技球B1と次の遊技球B2の間に潜り込んで、この遊技球B2の移動を妨げるように機能する。
以上のように遊技球通路8を上流から下流に向かって一列に連続して流れる遊技球Bは、遊技球通路8に臨む1つの球支持ブレード3に一時受け止められて下方への落下が制止され、両ブレード3、4が回転し、受け止めている球支持ブレード3の回転方向の直後方に隣接する落下間隔3Hが遊技球通路8に臨み球支持ブレード3で受け止めていた遊技球B1が落下間隔3Hから通路内下方に落下するまでは、その落下間隔3Hに臨む上方の制御ブレード4が、球支持ブレード3の落下直前の遊技球B1の直近に位置する上流側の遊技球B2を受け止め、回転により球支持ブレード3の落下間隔3Hが遊技球通路8に臨み、球支持ブレード3で受け止めていた遊技球B1が通路8の下方へ落下し、続く回転で次の球支持ブレード3が遊技球通路8に臨むと同時に、制御ブレード4の落下間隔4Hが遊技球通路8に臨み、制御ブレード4が受け止めていた直上流側の遊技球B2を、球支持ブレード3上へ案内する、ということを順次繰り返し行うことができる。即ち、球支持ブレード3上に受け止めた遊技球B1を落下させる毎に、制御ブレード4が球支持ブレード3への次の遊技球B2の送り出しを、間歇的ではあるが実質的には連続する格好で、円滑かつ迅速に行わせる。
しかも、ステッピングモータ5の停止時には、球支持ブレード3により遊技球Bの落下を完全に制止するので、遊技球Bの自重落下は完全に防止される。
ところで、ブレード3、4の回転と遊技球B1、B2、B3の送り出し周期は、プログラム制御されるステッピングモータ5の動作により決定される。このステッピングモータ5の制御動作は、以下の通りである。
球支持ブレード3および制御ブレード4がステッピングモータ5によって一回転すると、遊技球B1、B2、B3の3個が落下する場合で説明する。
ステッピングモータ5のステップ角度を7.5度とすると、360度÷7.5度は48ステップであるから、3個の遊技球B1、B2、B3は48ステップで落下する。従って、48ステップ÷3個は16ステップとなり、各遊技球B1、B2、B3はそれぞれ16ステップで落下する。例えば、15個の遊技球を1秒間に落下させるためには、1秒÷15個は0.6666・・・秒であるから、1個の遊技球の落下に約67msec必要となる。
このように遊技球1個の落下に16ステップが必要であるため、67msec÷16ステップは4.1875msecとなり、ステップ周期は4.1875msecとなる。すなわち、1秒以内に15個の遊技球を落下させるには、ステッピングモータ5の回転周期を4.1875msec以下にすればよい。
但し、上記の説明は、遊技球1個分から追った単純計算であり、正確にはステッピングモータ5起動時のスローアップや、モータ停止時のブレーキ等に基づく遅れ時間(パルス幅。ステップ数+α)が必要であり、また、きめ細かな円滑な回転にするため1‐2相励磁で回転させるとすると、下記のようになる。
いま、15個の遊技球を落下させる場合には、1個当たり16ステップで、スローアップ+ブレーキ50パルス(ステップ数+α)分として、1‐2相励磁で回転させると、
15個×16ステップ+50パルス=290パルス
290パルス×X(求める落下周期)×2倍(1‐2相励磁のため2倍にする)=1秒となる。
そこで、逆算して、1秒÷2÷290パルス≒1.7msec
となる。1‐2相励磁であるから、
1.7msec×2倍=3.4msec
となる。
上記の略式計算から求めた落下周期4.1875msecは、正式な計算では3.4msecとなる。従って、ステッピングモータ5による落下周期を1‐2相励磁では、1.7msec前後に設定すればよい。本実施の形態による送り出し機構を用いることで、一本の通路8において十分な落下速度による配給が可能になる。
このように、コンピュータによるステッピングモータ5のプログラム制御によって、前記送り出し機構を一個用いるのみで、遊技球を通路内に高速に、つまり短時間に大量に送り出すことができる。
また、従来のように、スプロケットを2枚重ねて用い、遊技球を垂直下方へ落下させる場合に比べて、構成が比較的シンプルでローコストになり、遊技球の荷重による遊技球の停滞やステッピングモータへの負担を軽減でき、かつ応答性も改善される。
なお、前記実施の形態では、一個の遊技球送り出し機構のブレード3、4を一本の通路8内の一箇所に臨ませた場合を示したが、2本または3本の通路8の各一箇所に同時に臨ませるようにすることも、可能である。この場合には、ステッピングモータ5を回転軸1に直結するなどして、ステッピングモータ5自体の設置空間を確保する必要がある。
図5は、一個の遊技球の送り出し機構の両ブレードを、2本の通路に同時に臨ませる場合の実施の形態を示す平面説明図である。本例は、2本の遊技球通路8、8の間に送り出し機構を設け、回転により一個の送り出し機構のブレード3、4を、2本の通路に同時に臨むようにしたものであり、他は前記実施の形態と同様であるので、同一構成要素には同一符号を付して他の詳細な説明は省略する。
本実施の形態による遊技球の送り出し機構は、ステップ回転する垂直な回転軸1を設け、この回転軸1の周りに複数枚の球支持ブレード3を略水平方向に取り付け、球支持ブレード3より遊技球の略1/2間隔上方の回転軸1の周りであって、前記球支持ブレード3間に臨む各位置に複数本の制御ブレード4を略水平方向に突設し、前記球支持ブレード3および制御ブレード4を、傾斜して配置された遊技球通路8内に臨むように配置し、遊技球通路8を流れて前記球支持ブレード3のいずれかに一時支持された遊技球を、球支持ブレード3の回転によって該球支持ブレード3とこれに隣接する次の球支持ブレード3との落下間隔3Hを通って前記通路8内の下方に落下するまでは、その落下間隔3Hに臨む制御ブレード4により前記落下直前の遊技球の直近に位置する他の遊技球を支持し、前記遊技球が落下した後に次の球支持ブレード3上へ案内するという構成を持つ。
従って、傾斜する通路8上を下方に流れる遊技球を、遊技球ブレード3で一時停止して下方への落下を防ぎ、続く回転軸1のステップ回転により球支持ブレード3上の遊技球を通路8の下方へ落下させ、このステップ回転時の制御ブレード4の回転によって次の球を次の回転してきた球支持ブレード3上へ送り出す。これにより、球支持ブレード3上に支持された遊技球を落下させるごとに、制御ブレード4が球支持ブレード3への次の球の送り出しを、間歇的ではあるが連続する格好で円滑かつ迅速に行わせる。従って、各ブレード3、4を駆動するステッピングモータ5への遊技球の荷重負荷を抑えながら、遊技球を1個ずつ通路8の下方へ送り出すことができる。
即ち、球支持ブレード3および制御ブレード4は、回転軸1に固設されているので、ステッピングモータ5の回動で、同時に回転する。
ステッピングモータ5の停止時では、遊技球通路8に沿って流入する遊技球B(B1、B2、B3)は、通路8の上下左右の壁と、この通路8に臨んだ1つの球支持ブレード3で阻まれ、その球支持ブレード3で受け止められた格好で落下できない。
ステッピングモータ5をONにして両ブレード3、4が回転を始めると、球支持ブレード3は受け止めている遊技球B1の下を滑るように移動し、次にこの球支持ブレード3の回転方向直後に連続する球支持ブレード3の落下間隔3Hが通路8に徐々に臨んでくるので、図4(b)に示すように球支持ブレード3で受け止めている遊技球B1は、臨んできた落下間隔3Hから落下を始めるが、この時点で図4(c)に示すように球支持ブレード3と同時に回転している制御ブレード4が通路8に移動してきて落下を始めた遊技球B1の、次の上流の遊技球B2の下に潜り込み(滑り込み)、それより上流の遊技球を遊技球B3も含め移動を妨げ阻止すると共に、図4(d)に示すように球支持ブレード3の落下間隔3Hから前記落下をはじめた遊技球B1は、通路8の下方に落下(流下)する。さらに両ブレード3、4が回転すると、制御ブレード4は移動し、次にこの制御ブレード4の回転方向直後に連続する制御ブレード4の落下間隔4Hが通路8に臨むので、制御ブレード4に阻まれていた直上の遊技球B2は、次に通路8に臨むように回転してきた球支持ブレード3上に移動し、図4(a)と同じ状態に戻る。以後ステッピングモータ5が駆動している間は、同様の動作が繰り返される。従って、上流側から通路8に沿って流入してきた遊技球Bは、この球支持ブレード3と制御ブレード4を備える遊技球の送り出し機構で、1個ずつ連続して下流側に落下させることができる。
なお、前記実施の形態は、本発明を制限するものではなく、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が許容される。例えば、遊技球の送り出し機構を構成する球支持ブレード3および制御ブレード4は、図6に斜視図で示すような制御ブレード4に厚みを持たせ両者一体に形成してもよい。この構成によれば合成樹脂での一体成形が可能となり、多量生産により安価に提供できるし、強度も向上し長期間の使用に耐えることができる。また、球支持ブレード3および制御ブレード4の数も、3枚に制限されるものではない。図6では4枚の場合を示している。
本発明の遊技球の送り出し機構は、球が通路で停滞することなく円滑に流れ、賞球(遊技球)の払い出し等を、賞球のサイズや形状、表面の状態などに影響されずに短時間で大量に実施できる。また、ステッピングモータに対する遊技球の荷重負担を軽減することができるという効果を有し、遊技機において、球の投入や払い出しを円滑に実施するために使用する遊技球の送り出し機構等に有用である。
本発明の実施の形態による遊技球の送り出し機構を示す要部の斜視図である。 本発明の実施の形態による遊技球の送り出し機構全体を示す斜視図である。 図2に示す遊技球の送り出し機構の正面図である。 図1に示す送り出し機構による遊技球の送り出し工程を工程順(a)(b)(c)(d)に示す説明図である。 一つの送り出し機構を2本の通路に作用させる場合の実施の形態を示す平面説明図である。 本発明の遊技球の送り出し機構の他の実施の形態を示す要部斜視図である。 従来の賞球払い出し装置の全体を概念的に示す正面図である。 従来の賞球払い出し装置の一部を示す側面図である。 図13における2つのスプロケットを示す斜視図である。
1 回転軸
2 ギャ
3 球支持ブレード
4 制御ブレード
5 ステッピングモータ
6 駆動軸
7 ギャ
8 遊技球通路(単に、通路ということもある)
9 タンク部
10 整流部
B 遊技球

Claims (1)

  1. 駆動手段で回転する垂直な回転軸と、該回転軸の周りに遊技球の落下間隔となる所定間隔をいて略水平方向の放射状に突設された複数の球支持ブレードと、該球支持ブレードより遊技球の略1/2の間隔上方の前記回転軸の周りであって、前記球支持ブレードの互いに隣接するブレードとブレードの間に臨む各位置に、遊技球の落下間隔となる所定間隔をおいて略水平方向の放射状に突設された、球支持ブレードと同じ複数の制御ブレードと、を備え、
    前記回転軸に突設された球支持ブレードおよび制御ブレードを、上下左右の壁に規制されて遊技球の1個づつが連続して流入する傾斜する遊技球通路内に臨むように回転軸を垂直として配置し、
    球支持ブレード、制御ブレード、球支持ブレードの落下間隔および制御ブレードの落下間隔は、回転により前記傾斜する遊技球通路に臨む位置に、制御ブレードは、球支持ブレードに追従する格好で、制御ブレードの落下間隔は、球支持ブレードの落下間隔に追従する格好で、回転方向の直後に隣接するものから順次交互に臨む構成であって
    駆動手段で回転軸を回転させ球支持ブレードおよび制御ブレードを回転させると、球支持ブレードは受け止めている遊技球の下を滑るように移動し、この球支持ブレードの回転方向直後に連続する球支持ブレードの落下間隔が遊技球通路に臨んでくるので、球支持ブレードが受け止めている遊技球は、臨んできた落下間隔から落下をはじめるが、この時、球支持ブレードと同時に回転している制御ブレードが遊技球通路に移動してきて落下をはじめた遊技球の次の上流の遊技球の下に滑り込み、それより上流の遊技球の移動を阻止すると共に前記落下をはじめていた遊技球は球支持ブレードの落下間隔から遊技球通路の下方に落下し、さらに両ブレードが回転すると、制御ブレードは移動し、この制御ブレードの回転方向直後に連続する制御ブレードの落下間隔が遊技球通路に臨むので、制御ブレードに阻まれていた遊技球は、次に遊技球通路に臨むように回転してきた球支持ブレード上に移動し受け止められる、という動作を連続して繰り返すことを特徴とする遊技球の送り出し機構。
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