JP2901924B2 - パチンコ玉搬送装置 - Google Patents

パチンコ玉搬送装置

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JP2901924B2
JP2901924B2 JP24615796A JP24615796A JP2901924B2 JP 2901924 B2 JP2901924 B2 JP 2901924B2 JP 24615796 A JP24615796 A JP 24615796A JP 24615796 A JP24615796 A JP 24615796A JP 2901924 B2 JP2901924 B2 JP 2901924B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源による螺旋
コイルの回転駆動によって、パチンコ玉を搬送するパチ
ンコ玉搬送装置に関するもので、例えば、パチンコ遊技
場における島と島との間のパチンコ玉の搬送装置として
適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技場には、複数個のパチンコ
遊技機が列設されてなるパチンコ島があり、各パチンコ
遊技機で遊技に供されたパチンコ玉は、パチンコ島単位
で回収され、かつ、各パチンコ島の上部に配置された供
給タンクに揚送され、この供給タンクから各遊技機に供
給されるようになっている。また、各パチンコ島間での
保有パチンコ玉数のアンバランスをなくすために、各パ
チンコ島間でパチンコ玉を融通し合うようになってい
る。従って、パチンコ遊技場には多くのパチンコ玉搬送
装置が設置されている。
【0003】上述のような従来のパチンコ玉搬送装置
は、例えば、バケットコンベヤ等を用いてある程度高い
位置に設置された供給タンクにパチンコ玉を揚送し、供
給タンクからは位置エネルギーを利用して傾斜樋などを
介してパチンコ玉の自重で目的の位置まで搬送するよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のパチンコ玉搬送
装置によれば、上記のようにバケットコンベヤ等を用い
てある程度高い位置に設置された供給タンクにパチンコ
玉を揚送し、供給タンクからはパチンコ玉の自重で目的
の位置まで搬送するものであるため、パチンコ玉を水平
移動させたり、曲線を描きながら搬送しようとすると、
搬送路の途中でパチンコ玉が停止して搬送路が詰まるこ
とがある。そのため、搬送路を水平にすることができな
いとか、曲線状にすることができないなど、設計上の自
由度がないという難点があった。また、バケットコンベ
ヤ等を用いたパチンコ玉の揚送手段は、所定の搬送能力
を持たせようとすると占有空間が大きくなるという難点
があると共に、搬送方向が直線的なものに限られ、搬送
方向を任意に曲げることはできなかった。
【0005】また、従来のパチンコ玉搬送装置は、パチ
ンコ玉をランダムに搬送するものであるため、搬送装置
によって搬送されるパチンコ玉の数を搬送装置で計数す
ることができず、搬送されたパチンコ玉数を計数するに
は、搬送されたパチンコ玉を整列した上でこれを計数装
置で計数する必要があった。さらに、従来のパチンコ玉
搬送装置は、搬送路に別の使用目的のためにパチンコ玉
を導出させる開口部が設けられていないために、一つの
パチンコ玉搬送装置で一箇所の場所にしか搬送すること
ができなかった。
【0006】本発明は、以上のような従来技術の問題点
に鑑みてなされたものであり、パチンコ玉を水平移動さ
せたり、曲線を描きながら搬送することを可能にすると
共に、水平部分や曲線部分でのパチンコ玉の詰まりをな
くすことを可能にして設計上の自由度を高め、かつ、搬
送能力の割には占有空間を小さくすることができ、ま
た、搬送中にパチンコ玉数を検出することを可能にし、
さらに、搬送路の途中に開口部を設けることにより一つ
のパチンコ玉搬送装置で、必要に応じて複数の場所にパ
チンコ玉を搬送することができるパチンコ玉搬送装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
搬送しようとするパチンコ玉の外径よりもピッチ間の間
隙が小さく弾力性を有する螺旋コイルと、上記螺旋コイ
ルを回転駆動する駆動源と、上記螺旋コイルの外周側を
保持する螺旋コイル保持部と、上記螺旋コイル保持部の
半径方向外側に螺旋コイル保持部と並列的に形成され、
上記螺旋コイルの外周側から、上記螺旋コイルのピッチ
間の間隙にパチンコ玉の一部分が入り込んだ状態で位置
規制することによって、上記パチンコ玉を搬送できるよ
うにしたパチンコ玉移動用案内部とを有しており、上記
駆動源による螺旋コイルの回転駆動によって、パチンコ
玉を搬送することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、螺旋コイルが、パ
チンコ玉導入側の端部がパチンコ玉導入口に向かって径
が小さくなる円錐状に形成されていることを特徴とす
る。
【0009】請求項3記載の発明は、パチンコ玉移動用
案内部が、パチンコ玉導入側の端部がパチンコ玉導入口
に向かって径が大きくなる円錐状に形成されていること
を特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、パチンコ玉移動用
案内部が、螺旋コイル保持部の半径方向外側に複数設け
られていることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、螺旋コイル保持部
とパチンコ玉移動用案内部とが、複数のブロック部材を
結合したブロックによって形成されていることを特徴と
する。
【0012】請求項6記載の発明は、上記ブロックが、
複数設けられていることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、螺旋コイルの内部
に、フレキシブルな芯材が設けられていることを特徴と
する。
【0014】請求項8記載の発明は、上記螺旋コイルの
回転量を検出することによって、搬送されるパチンコ玉
の計数に供する回転センサが上記駆動源に設けられてい
ることを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明は、搬送されているパ
チンコ玉を検出することによって、搬送されるパチンコ
玉の計数に供する玉センサが上記パチンコ玉移動用案内
部のパチンコ玉導出端部に設けられていることを特徴と
する。
【0016】請求項10記載の発明は、計数されたパチ
ンコ玉数が一定数に達したとき螺旋コイルの回転駆動を
停止させることを特徴とする。
【0017】請求項11記載の発明は、上記パチンコ玉
移動用案内部の一部を開閉可能にしたことを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるパチンコ玉
搬送装置の実施の形態について図面を参照しながら説明
する。図1、図2において、符号50は、パチンコ玉挿
入用ブロックを示しており、このパチンコ玉挿入用ブロ
ック50は、3つのパチンコ玉挿入用ブロック部材5
1、52、53からなる。これらのパチンコ玉挿入用ブ
ロック部材51、52、53は、後述する円弧を描いて
立ち上がった断面円形の2つのガイド孔5cを形成して
いる。このガイド孔5cの上端は、パチンコ玉の投入口
5aになっていて、この投入口5aから投入されたパチ
ンコ玉3が自重で上記ガイド孔5cを落下し、かつ転げ
落ちて後述する水平移動用ブロック4の一端4xに流入
するようになっている。
【0019】上記ガイド孔5cは、図2に示すように、
断面半円形の溝5c’を形成してなる3つのパチンコ玉
挿入用ブロック部材51、52、53を貼り合わせ、上
記パチンコ玉挿入用ブロック部材51、52、53の溝
5c’、5c’を対向させることにより形成されてい
る。図2では、中間のブロック部材52には、両面にそ
れぞれ溝5c’、5c’が形成され、片面にのみ溝5
c’が形成されたブロック部材51、53が上記ブロッ
ク部材52に貼り合わせられることにより、上記ガイド
孔5cが2つ形成されているものの例を示している。ま
た、図1では、1つのパチンコ玉挿入用ブロック部材5
1のみを示している。
【0020】円弧を描いて立ち上がる上記ガイド孔5c
は、パイプを折り曲げて形成してもよいが、パイプを折
り曲げると、折り曲げ部分でパイプが変形し、横断面形
状が歪む難点がある。その点、上記のように、パチンコ
玉挿入用ブロック部材51、52、53の貼り合わせに
よって上記ガイド孔5cを形成するようにすれば、あら
かじめパチンコ玉挿入用ブロック部材51、52、53
に断面半円形の溝5c’を切削加工あるいは成形加工し
ておけばよいので、断面形状に歪みのない良好な横断面
形状のガイド孔を形成することができる。なお、このガ
イド孔5cの断面形状は、円形状に形成されていなくて
もよい。例えば、断面形状が多角形状に形成されていた
り、楕円状に形成されていてもよい。
【0021】図1において、符号4は、水平移動用ブロ
ックを示しており、直線状に伸びている。この水平移動
用ブロック4の一端4x(図1において右端)は、上記
2つのガイド孔5cに連通し、他端4y(図1において
左端)は、後述する円弧を描いて立ち上がったガイド孔
6cに連通している。また、上記水平移動用ブロック4
は、図3に示すように、2つの水平移動用ブロック部材
41、41を貼り合わせることによって形成されてい
る。
【0022】図3に示すように、上記水平移動用ブロッ
ク4には、後述する螺旋コイル2を挿入し、螺旋コイル
2の外周側を保持することができるように、断面円形の
螺旋コイル保持部4aが形成されている。また、後述す
るパチンコ玉3の搬送を行うことができるように、上記
螺旋コイル保持部4aの両側に、かつ、螺旋コイル保持
部4aから半径方向外側に向かって断面円弧状のパチン
コ玉移動用案内部4b、4bが形成されている。
【0023】この螺旋コイル保持部4aとパチンコ玉移
動用案内部4bとは、上述のように、上記水平移動用ブ
ロック部材41、41を貼り合わせることによって形成
されている。つまり、上記水平移動用ブロック部材41
の断面には、図3に示すように、並列的に連なった3つ
の円弧状の溝4b’、4a’、4b’が現れており、こ
の水平移動用ブロック部材41、41を腹合わせ状に貼
り合わせ、上記水平移動用ブロック部材41、41双方
の上記溝4b’、4a’、4b’を対向させることによ
り、螺旋コイル保持部4aとその両側にパチンコ玉移動
用案内部4b、4bを並列的に連続させて形成すること
ができる。従って、上記螺旋コイル保持部4aによっ
て、螺旋コイル2の外周側を保持することができ、上記
パチンコ玉移動用案内部4bに沿って、パチンコ玉3の
搬送を行うことができる。尚、パチンコ玉3の搬送の詳
細については、後述する。
【0024】図3では、パチンコ玉移動用案内部4bが
2つ形成されたものの例を示している。また、図3で
は、パチンコ玉3の直径よりも螺旋コイル2の外径の方
が大きく、従って、パチンコ玉移動用案内部4bの断面
円弧形の半径よりも螺旋コイル保持部4aの断面円弧形
の半径の方が大きいものを示しているが、螺旋コイル2
の外径の大きさは、後述するパチンコ玉3の搬送に影響
しない程度の大きさであればよい。
【0025】図1において、符号6は、曲線移動用ブロ
ックを示している。この曲線移動用ブロック6は、2つ
の曲線移動用ブロック部材61、61を貼り合わせるこ
とによって形成されている。この曲線移動用ブロック部
材61の片面には、断面半円形の溝が形成されており、
2つの曲線移動用ブロック部材61、61双方の溝を対
向させて曲線移動用ブロック部材61、61を貼り合わ
せることによって、ガイド孔6cを形成している。この
ガイド孔6cは、円弧を描いて立ち上がって形成されて
いる。また、このガイド孔6cの断面形状は、上記水平
移動用ブロック部材41、41双方の上記溝4b’、4
a’、4b’を対向させることによって形成された螺旋
コイル保持部4aとパチンコ玉移動用案内部4b、4b
と同形をなしたものである。つまり、上記ガイド孔6c
は、上記螺旋コイル保持部4aと断面が同形の螺旋コイ
ル保持部6a及び上記パチンコ玉移動用案内部4bと断
面が同形のパチンコ玉移動用案内部6bが円弧を描いて
立ち上がって形成されたものである。従って、上記螺旋
コイル保持部6a及び上記パチンコ玉移動用案内部6b
は、水平移動用ブロック4の一端4xから他端4yを介
して曲線移動用ブロック6の一端6yまで一連に形成さ
れている。図4では、上記曲線移動用ブロック6の一端
6yを平面から見たものを示している。
【0026】符号2は、パチンコ玉を搬送するために用
いられる螺旋コイルを示している。この螺旋コイル2
は、図3ないし図4に示すように、上記螺旋コイル保持
部4a、6a内に設置され、図1に示すように、上記水
平移動用ブロック4の一端4xから曲線移動用ブロック
6を通り、ブロック6の一端6yから突出した位置まで
に設置されている。この螺旋コイル2のピッチ間の間隙
は、搬送しようとするパチンコ玉の外径よりも小さい。
螺旋コイル2の一端2aは、駆動源であるモータ1の駆
動軸1aに取り付けられている。従って、上記螺旋コイ
ル2は、上記モータ1によって回転駆動される。螺旋コ
イル2は可撓性、弾力性を有しているため、円弧状の螺
旋コイル保持部6a内でも回転することができる。ま
た、上記モータ1は、図1に示している矢印α方向にパ
チンコ玉3を搬送するように螺旋コイル2を回転駆動す
る。
【0027】次に、上記実施の形態の一連の動作につい
て説明する。上述のように、上記モータ1は、矢印α方
向にパチンコ玉3を搬送するように、螺旋コイル2を回
転駆動する。そこで、図1、図5に示すように、上記投
入口5aからパチンコ玉3を投入する。投入されたパチ
ンコ玉3は、自重で上記ガイド孔5cを落下し、かつ転
げ落ちて上記水平移動用ブロック4の一端4xから上記
パチンコ玉移動用案内部4b内に流入する。上記ブロッ
ク4の一端4x側をここではパチンコ玉導入側という。
【0028】図5に示すように、パチンコ玉3は、上記
水平移動用ブロック4の一端4xから上記パチンコ玉移
動用案内部4b内に流入すると、各パチンコ玉3はその
一部分が、上記螺旋コイル保持部4a内に設置されてい
る上記螺旋コイル2の外周側から、螺旋コイル2のピッ
チ間の間隙に入り込んだ状態になると共に、上記パチン
コ玉移動用案内部4bで位置規制される。螺旋コイル2
のピッチ間の間隙に一部分が入り込んだ状態の各パチン
コ玉3は、上記モータ1による上記螺旋コイル2の回転
駆動によって、パチンコ玉移動用案内部4b内を図1に
おいて右側から左側に搬送される。図5では、2列のパ
チンコ玉移動用案内部4bに沿い2列をなして搬送され
る。
【0029】上述のように、上記螺旋コイル2の回転駆
動によって、上記水平移動用ブロック4の一端4xから
他端4yまで、パチンコ玉移動用案内部4b内を搬送さ
れたパチンコ玉3は、図1に示すように、上記曲線移動
用ブロック6のガイド孔6cに形成されたパチンコ玉移
動用案内部6bに導かれ、このパチンコ玉移動用案内部
6b内を、上述と同様に、上記螺旋コイル2の回転駆動
によって矢印α方向に揚送される。そして、上記曲線移
動用ブロック6の一端6yまで揚送されたパチンコ玉3
は、外方にこぼれ出て、図示しないパチンコ玉収容部等
に収容される。収容されたパチンコ玉3は、適宜目的の
位置に搬送される。
【0030】以上説明した実施例によれば、パチンコ玉
3の一部分が、上記螺旋コイル保持部4a、6aに設置
されている螺旋コイル2のピッチ間の間隙に上記螺旋コ
イル2の外周側から入り込んだ状態で、駆動源としての
モータ1で上記螺旋コイル2を回転駆動することによっ
て、パチンコ玉3を搬送するようにしたため、パチンコ
玉3は、水平方向にも搬送させることができる。また、
上記螺旋コイル2は、上記曲線移動用ブロック6に形成
されているガイド孔6c内において、パチンコ玉3を曲
線を描きながら揚送することができる。従って、上記螺
旋コイル2は、パチンコ玉3をS字のような曲線を描き
ながら揚送したり、直線と曲線を組み合わせたような経
路を搬送(揚送)することができるため、含有空間を小
さくすることができ、設計上において自由度が高いパチ
ンコ玉搬送装置を得ることができる。
【0031】次に、本発明の各種変形例について説明す
る。図5に示す例は、螺旋コイル2のパチンコ玉3の導
入側の端部が、パチンコ玉3の導入口に向かって径が小
さくなる円錐状に形成されたものである。このような螺
旋コイル2を用いることにより、上記水平移動用ブロッ
ク4の一端4xに流入されたパチンコ玉3が、回転して
いる螺旋コイル2によってはじかれることなく、パチン
コ玉3の一部分が、上記螺旋コイル2のピッチ間の間隙
に無理なく螺旋コイル2の外周側から入り込むことがで
き、上記パチンコ玉3の搬送をスムーズに行うことがで
きる。なお、図1に示す例でも、パチンコ玉導入側の端
部が、パチンコ玉3の導入口に向かって径が小さくなる
円錐状に形成された螺旋コイル2が用いられている。
【0032】図5に示す例では、パチンコ玉導入側の端
部が、パチンコ玉3の導入口に向かって径が小さくなる
円錐状に形成された螺旋コイル2を用いることによっ
て、上記パチンコ玉3の搬送をスムーズに行うようにし
たが、図6に示すように、パチンコ玉移動用案内部4b
のパチンコ玉導入側の端部が、パチンコ玉3の導入口に
向かって径が大きくなる円錐状に形成された水平移動用
ブロック4を用いてもよい。こうすることによっても、
導入されたパチンコ玉3が、回転している螺旋コイル2
にはじかれることなく、螺旋コイル2のピッチ間の間隙
にスムーズに導くことができ、パチンコ玉3の搬送をス
ムーズに行うようにすることができる。
【0033】また、図7の例において、符号8は、フレ
キシブルな芯材を示している。このフレキシブルな芯材
8は、上記螺旋コイル2の内部に設けられている。螺旋
コイル2は、負荷の変動によってピッチ間の間隙が広が
ったり狭まったりしているが、上記芯材8を用いること
によって、ピッチ間の間隙が広がっても、上記パチンコ
玉3が、上記螺旋コイル2内に進入してくるのを防止す
ることができる。また、図7の例では、パチンコ玉導入
側の端部がパチンコ玉導入口に向かって径が大きくなる
円錐状に形成された水平移動用ブロック部材4を用いた
ものに上記芯材8を設けているが、パチンコ玉導入側の
端部がパチンコ玉導入口に向かって径が小さくなる円錐
状に形成された螺旋コイル2を用いたものにも上記芯材
8を設けることが可能である。この場合、上記螺旋コイ
ル2の端部の円錐形状に合わせて芯材8の端部も円錐形
状にすればよい。なお、この実施の形態では、ピッチ間
の間隙は、パチンコ玉の外径よりも大きくても構わな
い。
【0034】また、ここまで説明してきた例では、螺旋
コイル保持部4a、6a及びパチンコ玉移動用案内部4
b、6bは、ブロック部材41、41、ブロック部材6
1、61を腹合わせ状に貼り合わせることによって形成
していたが、例えば、材質が樹脂等で製造されたパイプ
を塑性変形させることによって形成することもできる
し、一体成形、押し出し成形(直線部分)、ロストワッ
クス、さらには、鋳造等によっても形成することができ
る。また、上記パチンコ玉移動用案内部4b、6bは、
1列で形成されていてもよい。
【0035】上記螺旋コイル保持部4a、6a及びパチ
ンコ玉移動用案内部4b、6bの断面形状は、円弧状に
形成されていなくてもよい。例えば、断面形状が多角形
状に形成されていたり、凹条と凸条とが搬送方向に平行
に伸びたもので形成されていてもよい。さらには、断面
形状が楕円状に形成されたものでもよい。断面形状を楕
円状に形成した場合は、螺旋コイル保持部4a、6aを
位置規制し、かつ、螺旋コイル保持部4a、6a及びパ
チンコ玉移動用案内部4b、6bを長軸方向に並列に配
置できるような断面形状であればよい。
【0036】上記パチンコ玉移動用案内部4bは、上記
螺旋コイル保持部4aの半径方向外周に複数設けること
も可能である。一例として、図8では、ブロック部材4
1、41を貼り合わせることによって、上記パチンコ玉
移動用案内部4bを4つ形成しているものを示してい
る。図8において、上記水平移動用ブロック部材41の
断面には、螺旋コイル保持部4aの周りに4つのパチン
コ玉移動用案内部4bが現れている。すなわち、図8の
例は、これまで説明してきたものに、パチンコ玉移動用
案内部4bを2つ追加したものである。図8の例では、
1つの螺旋コイル2によってパチンコ玉3が4列をなし
て搬送される。従って、パチンコ玉挿入用ブロック50
および曲線移動用ブロック6にも、上記パチンコ玉移動
用案内部4bに対応して4つのパチンコ玉移動用案内部
が形成される。
【0037】上述のように、上記パチンコ玉移動用案内
部4bを上記螺旋コイル保持部4aの半径方向外周に複
数設けることによって、より多くのパチンコ玉3を搬送
することができ、搬送能力を高めることができる。さら
に、上記パチンコ玉移動用案内部4bが上記螺旋コイル
保持部4aの半径方向外周に複数設けられているブロッ
クを複数設けることによって、より搬送能力を高めるこ
とができる。図9には、上記パチンコ玉移動用案内部4
bが上記螺旋コイル保持部4aの半径方向外周に4つ形
成された一組のブロック部材が、2つ設けられているも
のを示している。
【0038】このように、上記パチンコ玉移動用案内部
4bを複数設けた場合、パチンコ玉挿入用ブロック50
にも複数の円弧状に曲がったパチンコ玉移動用案内部4
bを設ける必要がある。そこで、上記パチンコ玉移動用
案内部4bを設置した数だけ、すなわち、図10の例で
は4つのガイド孔5cを形成するにあたり、断面半円形
の溝を形成してなる4つのパチンコ玉挿入用ブロック部
材54、55、56、57を貼り合わせている。ブロッ
ク部材55、56には、1つの片面に溝が2つ形成さ
れ、他方の片面に溝が1つ形成されている。また、ブロ
ック部材54、57には、片面に溝が1つ形成されてい
る。従って、ブロック部材55、56は、互いに溝が2
つ形成された面を対向させて貼り合わせ、ブロック部材
54、55は、互いに溝が1つ形成された面を対向させ
て貼り合わせ、さらに、ブロック部材56、57は、互
いに溝が1つ形成された面を対向させて貼り合わせるこ
とにより、上記ガイド孔5cを4つ形成することができ
る。
【0039】本発明は、パチンコ玉を降下させるものに
も使用可能である。この場合は、降下速度を抑制し、秩
序を保ちながら搬送できる利点がある。また、逆U字状
の搬送経路であってもよい。
【0040】以上説明した実施の形態によれば、パチン
コ玉が案内部4b、4bに沿って整列された状態で搬送
されるため、パチンコ玉搬送装置において、搬送される
パチンコ玉数を計数することができ、この計数値を用い
ることによってパチンコ玉の定数繰り出し装置を構成す
ることもできる。そこで、以上説明した実施の形態に付
加したパチンコ玉数計数装置および定数繰り出し装置の
例について説明する。
【0041】図11において、符号1bは、螺旋コイル
2の回転量を検出することにより、搬送されたパチンコ
玉3の個数の計数に供する回転センサを示している。具
体的に述べると、この回転センサ1bは、モータ1の駆
動軸1aに取り付けられ、外周部に被検出部1dが設け
られた回転板1cと、上記被検出部1dの回転通路に対
向しかつ回転方向に180度の間隔をおいて配置された
2個の検出素子10、10とを有してなる。上記被検出
部1dは、単なる突出部でもよいし、磁石片であっても
よく、上記検出素子10、10は、上記被検出部1dを
検出する光学的あるいは磁気的検出素子、その他適宜の
検出素子であってもよい。この回転センサ1bは、モー
タ1の回転駆動による螺旋コイル2の回転量を検出する
ものである。つまり、モータ1の駆動軸1aが半回転す
るごとに二つの検出素子10、10の一方から検出信号
が出力されると共に、パチンコ玉3が1個ずつ搬送装置
から繰り出される。従って、検出素子10、10の検出
信号を計数することによって、パチンコ玉移動用案内部
の一端70まで搬送された後、外方にこぼれ出るパチン
コ玉3を計数することができる。
【0042】上記の例のように、モータ1の駆動軸1a
が1回転することによってその回転量検出信号が2個出
力されるようにしたのは、パチンコ玉移動用案内部が2
列あって螺旋コイル2が1回転することによって2個の
パチンコ玉が繰り出されることに合わせたからである。
場合によっては駆動軸1aの1回転で検出信号が1個出
力され、この1個の検出信号で2個のパチンコ玉が繰り
出されたものとして計数するようにしてもよい。また、
図11において、回転板1cに180度間隔で2個の被
検出部1dを設け、これを1個の検出素子10で検出す
るようにしてもよい。
【0043】ユーザは予め必要なパチンコ玉3の個数を
設定しておき、上記回転センサ1bの検出出力のカウン
ト値が、ユーザによって設定された値に達したら、上記
モータ1を停止させて搬送を停止させ、必要なパチンコ
玉3の個数分だけ適宜目的の位置に搬送することができ
る。
【0044】図11では、パチンコ玉移動用案内部が2
列設けられたものを示しているため、回転センサ1b
は、螺旋コイル2が180度回転することによって、パ
チンコ玉3を1個カウントすることになる。なお、この
回転センサ1bは、上述のように、螺旋コイル2の回転
量を検出することによって、外方にこぼれ出るパチンコ
玉3を計数することができるものであれば、どのような
形式のものでもよい。
【0045】次に、上記回転センサ1bに対応する別の
実施例について説明する。図12において、符号7は、
玉センサを示している。この玉センサ7は、各パチンコ
玉移動用案内部の一端70の外周に取り付けられてお
り、各パチンコ玉移動用案内部の一端70まで搬送され
た後、外方にこぼれ出るパチンコ玉3を各パチンコ玉移
動用案内部ごとに検知して計数するものである。この場
合は、螺旋コイル2の回転量に関係なくパチンコ玉移動
用案内部から外方にこぼれ出るパチンコ玉3を計数する
ことになる。玉センサ7としては、磁気式、光学式、そ
の他適宜の方式を用いることができる。
【0046】この場合も、ユーザが設定したパチンコ玉
3の個数だけ適宜目的の位置に搬送することができる。
上記玉センサ7、7の検出信号の計数値が、ユーザによ
って設定されたパチンコ玉3の個数分に達したら、上記
モータ1の回転駆動を停止する。
【0047】図13は、上記玉センサ7に加えて玉セン
サ7’を玉センサ7と並列になるようにパチンコ玉移動
用案内部の一端70の外周に設けた例を示している。こ
の玉センサ7’は、上記玉センサ7と同様に、外方にこ
ぼれ出るパチンコ玉3を検知するものである。このよう
に二つのセンサ7、7’を設け、少なくとも一方のセン
サから信号が出力されていれば、これをカウントするよ
うに構成することによって、このセンサの異常による誤
った計数を防止することができる。
【0048】つまり、このセンサ7、7’の検知が正常
か異常かを判断することができる。そこで、玉センサ7
と玉センサ7’のどちらかが検知しなかった場合にはセ
ンサの異常と判断し、上記モータ1の回転駆動を停止す
るようにしてもよい。このように二つのセンサ7、7’
を設けることにより、センサの異常を判断することがで
き、パチンコ玉3の計数をより正確に行うことができ
る。
【0049】ここで、図11で示す例では、上記回転セ
ンサ1bは、螺旋コイル2の回転量を検出することによ
って、パチンコ玉移動用案内部の一端70まで搬送され
た後、外方にこぼれ出るパチンコ玉3を計数するため、
パチンコ玉移動用案内部内でパチンコ玉3が連続して存
在していない場合、つまり、パチンコ玉移動用案内部の
一端70まで搬送された後、外方にこぼれ出るパチンコ
玉3が連続しない場合には、正確なパチンコ玉3を計数
することができない。そこで、図14に示すように、上
記回転センサ1bと上記玉センサ7、7’との両方を取
り付けるようにすれば、パチンコ玉移動用案内部でパチ
ンコ玉3が連続して存在していない場合でも、パチンコ
玉3の計数を正確に行うことができる。
【0050】具体的に説明すると、図14において、パ
チンコ玉移動用案内部内でパチンコ玉3が連続して存在
している場合には、回転センサ1bは、螺旋コイル2の
回転量を検出することによって、パチンコ玉移動用案内
部の一端70まで搬送された後、外方にこぼれ出るパチ
ンコ玉3を正確に計数することができる。また、玉セン
サ7も、パチンコ玉移動用案内部の一端70まで搬送さ
れた後、外方にこぼれ出るパチンコ玉3を正確に計数す
ることができる。
【0051】一方、パチンコ玉移動用案内部内でパチン
コ玉3が連続して存在しない場合、つまり、パチンコ玉
移動用案内部の一端70まで搬送された後、外方にこぼ
れ出るパチンコ玉3が連続していない場合には、回転セ
ンサ1bの検出信号を計数しただけではカウントを誤る
ことになる。そこで、回転センサ1bから検出信号が出
力され、かつ玉センサ7から検出信号が出力された場合
に、検出信号をカウントする。これによって、パチンコ
玉移動用案内部の一端70まで搬送された後、外方にこ
ぼれ出るパチンコ玉3を正確に計数することができる。
【0052】また、この例においても、上記玉センサ7
と上記玉センサ7’のどちらかが検知しなかった場合に
は玉センサの異常と判断し、上記モータ1の回転駆動を
停止する。従って、センサの異常を判断することがで
き、パチンコ玉3の計数をより正確に行うことができ
る。なお、図14の例では、回転センサ1bの回転板1
cは外周部に180度間隔で2個の被検出部1d、1d
を有し、この被検出部1d、1dの回転通路に対向して
1個の検出素子10が配置されている。この例でも、駆
動軸1aの1回転当たり2個の検出信号を得ることがで
きる。
【0053】以上説明した図11ないし図14の実施例
において、検出信号の計数値が、ユーザが設定した所定
のパチンコ玉3の個数値に近くなったら、駆動源である
モータ1の回転速度を減速させるようにすれば、慣性力
によるオーバーランを防止することができるため、より
正確な位置で装置を停止させることができ、より確実
に、設定されたパチンコ玉3の個数分だけを搬送するこ
とができる。また、停止する際の衝撃を緩和することも
できる。
【0054】次に本発明をパチンコ遊技機に適用した例
について説明する。図15において、符号80は、島を
構成しているパチンコ遊技機群の中の一つのパチンコ遊
技機を示している。上記パチンコ遊技機80には、下部
にタンク81が、上部に上皿82が、この上皿82の底
部に連なって賞球賞出装置83がそれぞれ設けられてい
る。
【0055】上記タンク81は、パチンコ遊技機80に
打ち込まれて遊技に供され、かつアウト玉となったパチ
ンコ玉3を溜めるものである。賞球賞出装置83は、パ
チンコ遊技機80に打ち込まれたパチンコ玉3がセーフ
孔に入ったとき、上皿82から一定数のパチンコ玉3を
賞球として遊技者の手元近くに賞出するためのものであ
る。このパチンコ遊技機80に、本発明のパチンコ玉搬
送装置84を設置することができる。
【0056】この例では、このパチンコ搬送装置84
は、タンク81に溜められているパチンコ玉3を上皿8
2に揚送してパチンコ玉3をパチンコ遊技機80内で循
環させるために設けられている。また、螺旋コイル2を
回転駆動する上記モータ1が上皿82の一端側上方に取
り付けられ、パチンコ玉搬送装置84のパチンコ玉排出
口(パチンコ玉移動用案内部の一端70)が上皿82の
上方に位置し、パチンコ玉搬送装置84のパチンコ玉搬
送路の途中にはパチンコ玉クリーナー85が取り付けら
れている。
【0057】上皿82からパチンコ玉を賞球として賞出
するたびに、上皿82内のパチンコ玉数が減少するの
で、上皿82内のパチンコ玉数が一定以下になったらこ
れを検知し、パチンコ玉搬送装置84のモータ1を起動
し、タンク81からパチンコ玉搬送装置84によって上
皿82にパチンコ玉3を供給する。このときのパチンコ
玉供給量を一定量に設定しておけば、図11ないし図1
4について説明したような定数繰り出し機能をもたせる
ことにより、設定した数量だけ上皿82に供給すること
ができる。ただし、図15の例では、必ずしも定数繰り
出し機能をもたせる必要はなく、上皿82内のパチンコ
玉量が一定量になったら、モータ1を停止させるように
してもよい。
【0058】パチンコ遊技機80において、アウト玉数
に対して賞出するパチンコ玉数が多いと、パチンコ遊技
機80内に保有するパチンコ玉数が減少するので、その
場合は、島単位で設けられた供給樋86からカウンタ8
7を介して上皿82にパチンコ玉3を供給する。
【0059】図15に示すパチンコ玉搬送装置84に、
図11ないし図14について説明したような定数繰り出
し機能をもたせれば、パチンコ玉搬送装置84自体を賞
球賞出装置として用いることができる。図16に示す例
がそれである。図16において、パチンコ遊技機80ご
とに設けられたタンク81からパチンコ玉を搬送するパ
チンコ玉搬送装置84は、搬送されるパチンコ玉を検出
して計数するための玉センサ7又はこれに加えて玉セン
サ7’をパチンコ玉移動用案内部の一端70に有してお
り、あるいは回転センサ1bを有していて、これらセン
サの検出信号の計数値が設定値に達することによってモ
ータ1を停止させ、パチンコ玉を一定数繰り出すように
なっている。繰り出されたパチンコ玉は賞球部に導か
れ、遊技者の手許に導出される。
【0060】このように、定数繰り出し機能を有するパ
チンコ玉搬送装置を賞球賞出装置として用いたため、図
15に示すような上皿82やパチンコ玉を一定数ずつ賞
出するための機構が不要になり、賞出装置の構成を極め
て単純化するすることができるし、賞出装置全体を小型
化することもできる。また、セーフ玉数をメモリに記憶
させておき、所定数のパチンコ玉が導出されるごとに記
憶値を減算することができるため、連続して賞出するこ
とも可能であり、従来の賞出装置のように、機構的にか
つ間欠的に所定数ずつ賞出する装置に比べて、迅速かつ
円滑に賞出することができる。
【0061】さらに、図15に破線で示すように、複数
のパチンコ遊技機からなる島単位で設けられたタンク8
8からパチンコ玉搬送装置84でパチンコ玉3を揚送す
るようにしてもよく、上皿82にパチンコ玉3を供給す
る際にも、ユーザの設定したパチンコ玉3の個数分だけ
を供給することができる。
【0062】次に、パチンコ玉移動用案内部の変形例に
ついて説明する。図17において、符号84は、パチン
コ玉搬送装置の一部分を示している。このパチンコ玉搬
送装置84において、パチンコ玉移動用案内部85の一
部分86が軸86aを中心に回転して開閉可能となって
いる。ここでは、2列のパチンコ玉移動用案内部85の
うち一列のパチンコ玉移動用案内部85の一部分86が
開閉可能となっていて、2列のパチンコ玉が異なった位
置に搬送されるようになっている。
【0063】従来のパチンコ玉搬送装置では、搬送路に
別の使用目的のためにパチンコ玉を導出させる開口部が
設けられていないために、一つのパチンコ玉搬送装置で
一箇所の場所にしか搬送することができなかったが、上
述のように、パチンコ玉移動用案内部85の一部分86
を開閉可能にすることによって、一つのパチンコ玉搬送
装置で、複数の場所にパチンコ玉3を搬送することがで
きる。
【0064】図17に示す例では、パチンコ玉移動用案
内部85が2列設けられ、一方のパチンコ玉移動用案内
部85(図17において下列側)だけに開閉部分86を
設けているものを示しているが、パチンコ玉移動用案内
部85が一列だけ設けられたものに複数の開閉部分86
を設けてもよいし、パチンコ玉移動用案内部85が複数
列設けられたものに開閉部分86を複数設けてもよい。
つまり、上記開閉部分86は、ユーザの目的に合わせて
設けることができる。
【0065】図18には、別の例を示している。図18
には、開閉部分86をパチンコ玉搬送方向に対し直交す
る方向に平行移動可能可能に設けたものを示している。
この場合も、パチンコ玉移動用案内部85が2列設けら
れ、一方のパチンコ玉移動用案内部85(図18におい
て下列側)だけに開閉部分86を設けているものを示し
ているが、パチンコ玉移動用案内部85が一列だけ設け
られたものに複数の開閉部分86を設けてもよいし、パ
チンコ玉移動用案内部85が複数列設けられたものに開
閉部分86を複数設けてもよい。
【0067】図17ないし図18で示した、開閉部分8
6は、手動で操作してもよいし、モータ等によって自動
で操作するようにしてもよい。また、上記パチンコ玉移
動用案内部85の一部分を上述のように開口する際、上
記螺旋コイル2の回転駆動を停止させてもよいし、螺旋
コイル2を回転駆動させていてもよい。パチンコ玉移動
用案内部の一部を開閉する機構は、図17、18に示す
ものに限られるものではなく、適宜設計変更して差し支
えない。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、搬送しよ
うとするパチンコ玉の外径よりもピッチ間の間隙が小さ
く弾力性を有する螺旋コイルと、この螺旋コイルを回転
駆動する駆動源と、螺旋コイルの外周側を保持する螺旋
コイル保持部と、螺旋コイルの外周側から、上記螺旋コ
イル保持部の半径方向外側に螺旋コイル保持部と並列的
に形成され、螺旋コイルの外周側から、螺旋コイルのピ
ッチ間の間隙にパチンコ玉の一部分が入り込んだ状態で
位置規制することによって、パチンコ玉を搬送できるよ
うにしたパチンコ玉移動用案内部とを有してなり、螺旋
コイルの外周側から螺旋コイルのピッチ間の間隙にパチ
ンコ玉の一部分が入り込むことによって、パチンコ玉を
搬送できるようにしたため、パチンコ玉を水平方向に搬
送させることができるし、さらには、パチンコ玉を曲線
を描きながら搬送させることもできる。従って、含有空
間を小さくすることができ、設計上において自由度が高
いパチンコ玉搬送装置を得ることができる。
【0069】請求項2記載の発明によれば、螺旋コイル
は、パチンコ玉導入側の端部がパチンコ玉導入口に向か
って径が小さくなる円錐状に形成したため、螺旋コイル
の外周側から螺旋コイルのピッチ間の間隙に無理なくパ
チンコ玉の一部分が入り込むことができ、パチンコ玉の
搬送をスムーズに行うことができる。
【0070】請求項3記載の発明によれば、パチンコ玉
移動用案内部は、パチンコ玉導入側の端部がパチンコ玉
導入口に向かって径が大きくなる円錐状に形成したた
め、螺旋コイルの外周側から螺旋コイルのピッチ間の間
隙に無理なくパチンコ玉の一部分が入り込むことがで
き、パチンコ玉の搬送をスムーズに行うことができる。
【0071】請求項4記載の発明によれば、パチンコ玉
移動用案内部を螺旋コイル保持部の半径方向外周に複数
設けることによって、より多くのパチンコ玉を搬送する
ことができ、搬送能力を高めることができる。さらに、
請求項5記載の発明のように、パチンコ玉移動用案内部
が螺旋コイル保持部の半径方向外周に複数設けられてい
るブロックを複数設けることによって、より搬送能力を
高めることができる。
【0072】請求項7記載の発明によれば、螺旋コイル
の内部に、フレキシブルな芯材を設けることによって、
パチンコ玉が、螺旋コイル内に進入してくるのを防止す
ることができる。
【0073】請求項8記載の発明によれば、螺旋コイル
の回転量を検出することによって、搬送されるパチンコ
玉の計数に供する回転センサを駆動源に設けたため、搬
送されるパチンコ玉の数を計数することができ、ユーザ
の設定したパチンコ玉の個数分だけ適宜目的の位置に搬
送することができる。
【0074】請求項9記載の発明によれば、搬送されて
いるパチンコ玉を検出することによって、搬送されるパ
チンコ玉の計数に供する玉センサをパチンコ玉移動用案
内部のパチンコ玉導出端部に設けたため、搬送されるパ
チンコ玉の数を計数することができ、ユーザの設定した
パチンコ玉の個数分だけ適宜目的の位置に搬送すること
ができる。
【0075】請求項10記載の発明によれば、計数され
たパチンコ玉が一定数に達したとき螺旋コイルの回転駆
動を停止させるようにしたため、パチンコ玉搬送装置自
体にパチンコ玉の定数繰り出し機能をもたせることがで
きる。
【0076】請求項11記載の発明によれば、パチンコ
玉移動用案内部の一部を開閉可能にしたため、一つのパ
チンコ玉搬送装置で、複数の場所にパチンコ玉を搬送す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパチンコ玉搬送装置の実施の形
態を示す断面図である。
【図2】同上実施の形態中のパチンコ玉挿入用ブロック
を示す平面図である。
【図3】同上実施の形態中の水平移動用ブロックを示す
断面図である。
【図4】同上実施の形態中の曲線移動用ブロックを示す
平面断面図である。
【図5】本発明に適用可能な螺旋コイルの別の例および
その周辺部を示す断面図である。
【図6】本発明に適用可能な水平移動用ブロックの別の
例およびその周辺部を示す断面図である。
【図7】本発明に適用可能な芯材付きの螺旋コイルの例
およびその周辺部を示す断面図である。
【図8】本発明にかかるパチンコ玉搬送装置の別の実施
の形態を示す断面図である。
【図9】本発明にかかるパチンコ玉搬送装置のさらに別
の実施の形態を示す断面図である。
【図10】本発明に適用可能なパチンコ玉挿入用ブロッ
クの別の例を示す斜視図である。
【図11】本発明に適用可能な回転センサの例およびそ
の周辺部を示す断面図である。
【図12】本発明に適用可能な玉センサの例およびその
周辺部を示す断面図である。
【図13】本発明に適用可能な玉センサの例およびその
周辺部を示す断面図である。
【図14】本発明に適用可能な回転センサと玉センサの
例およびその周辺部を示す断面図である。
【図15】本発明にかかるパチンコ玉搬送装置をパチン
コ遊技機に適用した一例を示す背面図である。
【図16】本発明にかかるパチンコ玉搬送装置をパチン
コ遊技機に適用した別の例を示す背面図である。
【図17】本発明に開閉機構を設けた例を示す断面図で
ある。
【図18】開閉機構の別の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 モータ 2 螺旋コイル 3 パチンコ玉 4 水平移動用ブロック 50 パチンコ玉挿入用ブロック 6 曲線移動用ブロック 1b 回転センサ 7 玉センサ 7’ 玉センサ 86 パチンコ玉移動用案内部の開閉部分

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送しようとするパチンコ玉の外径より
    もピッチ間の間隙が小さく弾力性を有する螺旋コイル
    と、 上記螺旋コイルを回転駆動する駆動源と、 上記螺旋コイルの外周側を保持する螺旋コイル保持部
    と、 上記螺旋コイル保持部の半径方向外側に螺旋コイル保持
    部と並列的に形成され、上記螺旋コイルの外周側から、
    上記螺旋コイルのピッチ間の間隙にパチンコ玉の一部分
    が入り込んだ状態で位置規制することによって、上記パ
    チンコ玉を搬送できるようにしたパチンコ玉移動用案内
    部とを有しており、 上記駆動源による螺旋コイルの回転駆動によって、パチ
    ンコ玉を搬送することを特徴とするパチンコ玉搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 上記螺旋コイルは、パチンコ玉導入側の
    端部がパチンコ玉導入口に向かって径が小さくなる円錐
    状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のパ
    チンコ玉搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記パチンコ玉移動用案内部は、パチン
    コ玉導入側の端部がパチンコ玉導入口に向かって径が大
    きくなる円錐状に形成されていることを特徴とする請求
    項1記載のパチンコ玉搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記パチンコ玉移動用案内部は、上記螺
    旋コイル保持部の半径方向外側に複数設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載のパチンコ玉搬送装置。
  5. 【請求項5】 上記螺旋コイル保持部とパチンコ玉移動
    用案内部とが、複数のブロック部材を結合したブロック
    によって形成されていることを特徴とする請求項1又は
    4記載のパチンコ玉搬送装置。
  6. 【請求項6】 上記ブロックは、複数設けられているこ
    とを特徴とする請求項5記載のパチンコ玉搬送装置。
  7. 【請求項7】 上記螺旋コイルの内部には、フレキシブ
    ルな芯材が設けられていることを特徴とする請求項1記
    載のパチンコ玉搬送装置。
  8. 【請求項8】 上記螺旋コイルの回転量を検出すること
    によって、搬送されるパチンコ玉の計数に供する回転セ
    ンサが上記駆動源に設けられていることを特徴とする請
    求項1記載のパチンコ玉搬送装置。
  9. 【請求項9】 搬送されているパチンコ玉を検出するこ
    とによって、搬送されるパチンコ玉の計数に供する玉セ
    ンサが上記パチンコ玉移動用案内部のパチンコ玉導出端
    部に設けられていることを特徴とする請求項1記載のパ
    チンコ玉搬送装置。
  10. 【請求項10】 計数されたパチンコ玉が一定数に達し
    たとき螺旋コイルの回転駆動を停止させることを特徴と
    する請求項8または9記載のパチンコ玉搬送装置。
  11. 【請求項11】 上記パチンコ玉移動用案内部の一部を
    開閉可能にしたことを特徴とする請求項1記載のパチン
    コ玉搬送装置。
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