JP3709771B2 - コイン払出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイン、メダルあるいはトークン等(本発明では、これらをまとめてコインと称する)を払い出すためのコイン払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のコイン払出装置として、たとえば特開平9−212700号公報に開示されたようなものが知られている。この特開平9−212700号公報に開示されたコイン払出装置は、コインを多数収容可能なバケットと、バケットの底部に設けられた回転円板と、回転円板を回転駆動するモータとを備えている。回転円板には、バケット内のコインが入る大きさに形成された複数の開口が、回転円板の円周方向に並んで配置されている。そして、特開平9−212700号公報に開示されたコイン払出装置は、バケットから開口内に入ったコインを受けるコイン受け板と、回転円板の裏面に一体となって回転するように設けられ、コイン受け板で受けたコインを回転円板の回転により中心から離れる方向に案内するコイン送出ガイド板と、コイン送出ガイド板に案内されたコインを排出するコイン排出手段とを更に備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した構成のコイン払出装置にあっては、回転円板、コイン受け板、コイン送出ガイド板等が必要となるため、構成部品点数が増加して高コスト化を招来すると共に、コイン払出装置の構成が複雑且つ大型になるという問題を有している。
【0004】
また、上述した構成のコイン払出装置では、モータにより回転円板、コイン受け板、及び、コイン送出ガイド板を回転駆動する構成となっていることから、駆動手段としてのモータに掛かる負荷が大きくなる。このため、このためモータが劣化しやすく、また消費電力が大きくなるという難点があった。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、構成部品点数の増加にともなうコストの増加を抑制し、構成を簡素化することが可能なコイン払出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコイン払出装置は、コインを多数収納可能なコイン収納手段と、コイン収納手段から排出されたコインを所定の位置まで搬送してコインを払い出すコイン搬送手段と、を備え、コイン搬送手段は、螺旋状に形成された溝を有するスパイラル状部材と、スパイラル状部材を回転駆動させるスパイラル状部材回転駆動手段と、スパイラル状部材により搬送されたコインを排出するための2つの排出部と、を有しており、コイン収納手段から排出されたコインを溝に係合させつつスパイラル状部材を回転させることによりコインを搬送し、2つの排出部は、スパイラル状部材の回転軸を挟んで当該スパイラル状部材の両側に位置していることを特徴とする。
【0010】
本発明に係るコイン払出装置では、コイン収納手段とコイン搬送手段とを備えている。特に、コイン搬送手段は、スパイラル状部材とスパイラル状部材回転駆動手段とを有しており、コイン収納手段から排出されたコインを溝に係合させつつスパイラル状部材を回転させることによりコインを搬送して、コインを払い出す。これにより、コインの払い出しがコイン搬送手段、すなわちスパイラル状部材とスパイラル状部材回転駆動手段とにより行われることになり、構成部品点数が削減されて低コスト化が可能になると共に、構成の簡素化も可能となる。また、スパイラル状部材回転駆動手段により駆動される構成要素が少なくなり、コインの払い出し時においてスパイラル状部材回転駆動手段に掛かる負荷を可及的に低減することができる。また、コイン搬送手段が、スパイラル状部材により搬送されたコインを排出するための排出部をスパイラル状部材の回転軸を挟んで2つ有することにより、単位時間当りのコインの払い出し枚数を増やすことができ、コインの払い出し速度を速くすることができる。
【0011】
また、コイン収納手段から排出されるコインを整列させてコイン搬送手段に供給する整列手段を更に備えていることが好ましい。このように、コイン収納手段から排出されるコインを整列させてコイン搬送手段に供給する整列手段を更に備えることにより、コインが目詰まりすることなく、コイン搬送手段に対してコインを確実に供給することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明によるコイン払出装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。なお、本実施形態においては、本発明をスロットマシン等のコインを遊技媒体とする遊技機のコイン払出装置に適用した例を示す。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係るコイン払出装置の全体の外観を示す斜視図であり、図2及び図3は、同じく本実施形態に係るコイン払出装置の要部拡大断面図であり、図4は、同じく本実施形態に係るコイン払出装置の分解斜視図である。なお、図4においては、基台7の図示を省略している。
【0014】
このコイン払出装置1は、図1に示されるように、コイン収納部(コイン収納手段)3と、コイン搬送部(コイン搬送手段)5と、これらコイン収納部3及びコイン搬送部5を支持する枠体として形成される基台7とを備えている。
【0015】
コイン収納部3は、多数のコインC(たとえば、2000枚程度)を収納可能に構成されたホッパ部11と、ホッパ部11の下側に接続されるホッパタンク部12とを有している。ホッパ部11は略漏斗状に形成されており、このホッパ部11には、遊技者により投入されたコイン及び従業員により補給されたコインが収納される。ホッパタンク部12は、タンク取付板13を介して基台7に固定される。
【0016】
ホッパ部11とホッパタンク部12との間には、図2に示されるように、ホッパ部11に収納されているコインCをスムーズにホッパタンク部12に流すための案内板14が設けられている。案内板14は、ホッパ部11とホッパタンク部12とに挟持されており、傾斜した状態で配設されている。案内板14により、ホッパ部11からホッパタンク部12にコインCが流れる通路面積が絞られ、ホッパ部11から一度に大量のコインCがホッパタンク部12に流れるのを抑制している。これにより、10数枚〜数10枚程度のコインCが、案内板14の傾斜面を流れスムーズにホッパタンク部12に流れ込む。
【0017】
ホッパタンク部12の出口部近傍には、図2に示されるように、整列板(整列手段)15がホッパタンク部12に対して揺動可能に設けられている。整列板15は、略U字状に形成された一対の腕部15aを有している。夫々の腕部15aがホッパタンク部12に形成された一対の穴部12aに係合されることにより、整列板15がホッパタンク部12に対して揺動可能となっている。整列板15は、その自重により、所定枚数(10数枚程度)以上のコインCがホッパタンク部12の出口部から流れ出るのを抑制している。これにより、ホッパタンク部12と整列板15の端部との間を通って10数枚程度のコインCが整列されながらスムーズに流れていくことになる。
【0018】
ホッパタンク部12の出口部近傍における整列板15よりも下流側には、図2に示されるように、攪拌板(攪拌部材)16が回転可能に設けられている。攪拌板16は、ホッパタンク部12と整列板15の端部との間を通ったコインCを攪拌する爪部16aを有している。ホッパタンク部12と整列板15の端部との間を通って流れ出たコインCは、ホッパタンク部12の出口部に形成された段差部12bで落下すると共に、攪拌板16の回転に伴い爪部16aにより攪拌されて、数枚程度づつ流れていき、ホッパタンク部12(コイン収納部3)から整列されて排出されることになる。
【0019】
ホッパタンク部12(コイン収納部3)から排出されたコインCは、コイン搬送部5に入る。このコイン搬送部5は、螺旋状に形成された溝を有するスパイラル状部材21と、スパイラル状部材21を収容する左右2分割タイプのケーシング22と、スパイラル状部材を回転駆動させるモータ(スパイラル状部材回転駆動手段)41と、を有している。ケーシング22の底部にはベース部材23が取付け固定されており、このベース部材23がタンク取付板13に固定されることにより、ケーシング22がタンク取付板13に対して固定されることとなる。ケーシング22の上部は、基台7に固定された支持板24に支持される。
【0020】
スパイラル状部材21の一端は、軸受部材25を介してベース部材23に回転可能に軸支されており、また、他端は軸受部材25を介してケーシング22に回転可能に軸支されている。スパイラル状部材21の溝の間隔(幅)は、一枚のコインCが溝に入り込む程度に設定されており、二枚以上のコインCが溝に入り込まないようになっている。スパイラル状部材21の溝の他端側端部には、移動(搬送)してきたコインCに当接してこのコインCを押し出して排出するための突起部26が設けられている。
【0021】
スパイラル状部材21の他端側端部には、モータ41からの回転駆動力を伝えるための回転軸27が係合している。回転軸27のスパイラル状部材21側端部にはD型カット面が形成され、スパイラル状部材21の他端側となる端部には、D型穴が形成されている。スパイラル状部材21のD型穴は回転軸27のD型カット面に嵌挿されるようになっており、スパイラル状部材21のD型穴に回転軸27のD型カット面を嵌挿することにより、スパイラル状部材21と回転軸27とが一体的に回転するように構成される。
【0022】
ケーシング22の下部には、図4に示されるように、ホッパタンク部12(コイン収納部3)から整列されて排出されたコインCをケーシング22内に導くための入口開口部31が一対形成されている。この入口開口部31は、スパイラル状部材21の回転軸を挟んで両側に位置している。なお、入口開口部31は、スパイラル状部材21の回転軸の両側に跨るように形成された1つの開口部であってもよい。
【0023】
ケーシング22の上部には、ケーシング22内からコインCを排出するための排出開口部(排出部)32が一対形成されている。この排出開口部32は、図3に示されるように、入口開口部31と同様に、スパイラル状部材21の回転軸を挟んで両側に位置している。また、排出開口部32と入口開口部31とは、スパイラル状部材21の回転軸方向から見て、スパイラル状部材21の回転軸を挟んで反対側に位置している。なお、排出開口部32の数は、1つとしてもよい。
【0024】
ケーシング22の内側には、ケーシング22内でのコインCの移動(搬送)をスムーズに行わせるために、低摩擦部材33が配設されている。
【0025】
ケーシング22には、排出開口部32に対応した位置に払い出しガイド部34が接続されて固定されている。この払い出しガイド部34は、排出開口部32から排出されたコインCを案内するためのものであり、底部35と蓋部36とからなる。また、払い出しガイド部34には、排出開口部32から排出され払い出しガイド部34を通過するコインCを検出するコインセンサ37(払出コイン検出手段)が設けられている。コインセンサ37としては、既知の反射型あるいは透過型のフォトセンサ、光電式近接センサ、あるいは、静電容量式近接センサ等が用いられ、排出されたコインCが通過する毎に検出パルスを生成して出力する。
【0026】
モータ41は、図1及び図4に示されるように、モータ取付板42を介してギアボックス部43に固定されている。ギアボックス部43は、所定数のギアからなるギア列(図示せず)を有しており、モータ41の回転駆動力を所定のギア比にて回転軸27に伝えるように構成されている。これにより、モータ41の回転駆動力は、ギアボックス部43のギア列及び回転軸27を介して、スパイラル状部材21に伝えられる。回転軸27は、軸受部材を介してギアボックス部43に回転可能に軸支されている。また、ギアボックス部43は支持板24に固定されている。
【0027】
回転軸27には、駆動歯車45が嵌着されている。さらに、この駆動歯車45と噛合する従動歯車46が設けられており、従動歯車46は、支持軸47により回転自在に軸支されている。支持軸47は、支持板24に固定されている。
【0028】
攪拌板16には、攪拌ギア17が取り付け固定されており、この攪拌ギア17は、支持部材18に軸受部材19を介して回転可能に軸支されている。攪拌ギア17は、支持部材18に軸支された状態で、従動歯車46と噛合するように構成されており、モータ41の回転駆動力がギアボックス部43のギア列及び回転軸27、駆動歯車45及び従動歯車46を介して、攪拌ギア17に伝えられる。これにより、モータ41により攪拌板16が回転駆動される。ここで、モータ41は、攪拌部材回転駆動手段を構成している。
【0029】
コインセンサ37は、図5に示されるように、制御ユニット部51に接続されている。また、制御ユニット部51には、モータ駆動回路52を介してモータ41が接続されている。制御ユニット部51は、遊技機全体の動作を制御するもので、ROM及びRAMを含む制御用CPU等を有している。
【0030】
制御ユニット部51は、遊技状態に応じた枚数のコインCの払い出しを行うために、モータ駆動回路52に駆動制御信号を送ってモータ41を駆動し、その回転力によりギアボックス部43を介してスパイラル状部材21を回転駆動する。これにより、ケーシング22の排出開口部32からコインCが一枚ずつ払い出されるが、払い出されたコインCはコインセンサ37で検出され、コインセンサ37からの検出信号によって制御ユニット部51がコインCの払出枚数を計数し、所定の枚数に達したときにモータ41の駆動を停止して、コインCの払出を終了させる。
【0031】
次に、上記構成のコイン払出装置1の作動について説明する。
【0032】
コイン収納部3(ホッパ部11及びホッパタンク部12)に多量のコインCが収納されている状態において、遊技状態に応じて所定枚数のコインCの払い出しを行うとき、制御ユニット部51は、モータ駆動回路52に駆動制御信号を送ってモータ41を駆動する。これにより、ギアボックス部43を介してスパイラル状部材21が回転駆動される。
【0033】
ところで、コイン収納部3に収納されているコインCは、整列板15及び攪拌板16により、ホッパタンク部12から整列された状態で排出されて、入口開口部31からケーシング22内に入り、図2にも示されるように、スパイラル状部材21の溝に入り込んだ状態となっている。また、入口開口部31はスパイラル状部材21の回転軸を挟んで両側に設けられているので、コインCは、図3に示されるように、スパイラル状部材21の回転軸の両側に位置する溝に入り込む。この状態でスパイラル状部材21が回転駆動されることにより、スパイラル状部材21の溝に入り込んだ状態のコインCは、スパイラル状部材21の溝に係合されつつケーシング22内を上方に移動(搬送)することになる。なお、ケーシング22の内側形状は、スパイラル状部材21の回転と共にコインCがスパイラル状部材21の回転軸回りに回転しないように、図3に示されるように、コインCのスパイラル状部材21の回転軸回りの移動を規制する形状とされている。
【0034】
スパイラル状部材21の回転によりケーシング22内を移動したコインCは、突起部26に当接してこの突起部26により押し出される形で夫々の排出開口部32から排出される。このようにして排出開口部32から排出されたコインCは、払い出しガイド部34を通って、遊技機のメダル受け皿(図示せず)に払い出される。
【0035】
上述したようにして排出されたコインCが所定の払い出し枚数に達すると、制御ユニット部51は、モータ駆動回路52に駆動制御信号を送ってモータ41を停止し、コインCの排出を止める。
【0036】
以上のように、本実施形態のコイン払出装置1にあっては、コイン収納部3(ホッパ部11及びホッパタンク部12)とコイン搬送部5とを備えている。このコイン搬送部5は、ケーシング22内に収容されるスパイラル状部材21と、モータ41とを有しており、コイン収納部3(ホッパタンク部12)から排出されたコインCをスパイラル状部材21の溝に係合させつつスパイラル状部材21をモータ41により回転駆動させることによりコインCを搬送して、コインCを払い出す。これにより、コインCの払い出しがコイン搬送部5、すなわちスパイラル状部材21とモータ41とにより行われることになり、構成部品点数が削減されて低コスト化が可能になると共に、構成の簡素化も可能となる。また、モータ41により駆動される構成要素が少なくなり、コインCの払い出し時においてモータ41に掛かる負荷を可及的に低減することができる。
【0037】
また、本実施形態のコイン払出装置1にあっては、コイン収納部3(ホッパ部11及びホッパタンク部12)から排出されるコインCを整列させてコイン搬送部5に供給する整列板15及び攪拌板16を更に備えているので、コインCが目詰まりすることなく、コイン収納部3からコイン搬送部5に対してコインCを確実に供給することができる。
【0038】
また、攪拌板16は爪部16aを有し、モータ41により回転駆動されるので、ホッパタンク部12と整列板15の端部との間を通って流れ出たコインCは、攪拌板16の回転に伴い爪部16aにより積極的に攪拌されることになり、コインCを確実に整列させてホッパタンク部12(コイン収納部3)から排出することができる。
【0039】
また、本実施形態のコイン払出装置1にあっては、一つのモータ41により攪拌板16及びスパイラル状部材21を回転駆動するように構成されているので、攪拌板16を回転駆動させるための動力源とスパイラル状部材21を回転駆動させるための動力源とが共用されることになり、構成部品点数の増加を抑制してコストの上昇を抑えることができる。
【0040】
また、ケーシング22には、ケーシング22内からコインCを排出するための排出開口部32が一対形成されており、この排出開口部32はスパイラル状部材21の回転軸を挟んで両側に位置しているので、コイン払出装置1における単位時間当りのコインCの払い出し枚数を増やすことができ、コインCの払い出し速度を速くすることができる。
【0041】
次に、図6及び図7に基づいて、本実施形態の変形例を説明する。
【0042】
図6に示されたコイン払出装置101は、上述した実施形態におけるコイン払出装置1とコイン収納部3の構成に関して相違する。このコイン払出装置101は、コイン収納部3として、図6に示されるように、略漏斗状に形成されたホッパ部111と、ホッパ部111に接続されるコイン整列通路部121とを有している。
【0043】
略漏斗状に形成されたホッパ部111の先端部分には、コイン排出口114が設けられている。ホッパ部111のコイン排出口114には、コイン整列通路部121が接続されており、ホッパ部111に収納されているコインCは、コイン排出口114を介してコイン整列通路部121に排出される。ホッパ部111には、コインCがコイン排出口114からスムーズに排出されるように、コインCを攪拌してコイン排出口114近傍でのコインCの詰まりを防止するための攪拌用コイルバネ115が配設されている。
【0044】
コイン整列通路部121は、ホッパ部111に接続され、ホッパ部111から排出されたコインCを一枚ずつ積層して整列させるためのものであり、第1通路部分122と、第2通路部分125とを有している。
【0045】
第1通路部分122は、その一端側がホッパ部111のコイン排出口114に接続され、その他端側が第2通路部分125に接続されており、ホッパ部111に収納されているコインCは、コイン排出口114を介してコイン整列通路部121の第1通路部分122に入り、第1通路部分122から第2通路部分125に向けて流れる。第1通路部分122は、ホッパ部111に接続される一端側が第2通路部分125に接続される他端側よりも高くなるように水平方向に対して傾斜して(たとえば、第1通路部分122の通路中心軸が水平方向に対して30°程度傾斜して)設けられている。
【0046】
第1通路部分122の通路断面形状は、略矩形形状とされている。また、第1通路部分122の通路断面積は、第1通路部分122の長手方向(コインCの流れ方向)に向って徐々に小さくなるように、すなわち第1通路部分122が徐々に狭くなるように設定されている。第1通路部分122の通路底面には、第1通路部分122の長手方向に延びる突部が形成されていることが好ましい。この突部を形成することにより、コインCと第1通路部分122の通路底面との接触面積が少なくなり、コインCの滑りが良くなり、コインCをスムーズに流すことができる。
【0047】
第2通路部分125は、第1通路部分122から第2通路部分125に入るコインCが落下するように第1通路部分122に対して交差しており、略鉛直方向に延びて設けられている。第2通路部分125の通路断面形状は、略真円形状とされている。第2通路部分125の通路内側直径は、コインCの直径とほぼ同等に設定されており、第2通路部分125においてコインCが1枚ずつ積層されて整列するようになる。
【0048】
ここで、コイン整列通路部121におけるコインCの流れを説明すると、まず、ホッパ部111に収納されたコインCは、ホッパ部111の傾斜面を流れ、コイン排出口114からコイン整列通路部121の第1通路部分122に入る。コイン排出口114の近傍では上述したようにコインCが攪拌用コイルバネ115により攪拌され、10数枚〜数10枚程度のコインCがスムーズに第1通路部分122に流れ込む。第1通路部分122に流れ込んだ10数枚〜数10枚程度のコインCは、第1通路部分122内を徐々に流れる。第1通路部分122が徐々に狭くなるので、第1通路部分122内を流れるコインCの枚数は徐々に少なくなり、10数枚程度のコインCが第2通路部分125に入る。
【0049】
コインCは、第2通路部分125に入ると落下し、この落下によりコインCが数枚ずつに攪拌されながら、第2通路部分125を流れていく。第2通路部分125を数枚ずつ流れていくコインCは、第2通路部分125の通路内側直径がコインCの直径とほぼ同等に設定されていることから、第2通路部分125の下端部側において一枚ずつ積層されて、整列されることになる。
【0050】
図6に戻ると、コイン整列通路部121とコイン搬送部5とは連結部131により接続されている。連結部131は、ベルト及びベルトを駆動するための駆動手段(たとえば、モータ等)を有しており、コイン整列通路部121の第2通路部分125に積層されて整列されているコインCをコイン搬送部5に向けて送るように構成されている。連結部131により送られたコインCは、ケーシング22に形成された入口開口部からケーシング22内に入る。ケーシング22に内に入ったコインCは、上述した実施形態と同様に、ケーシング22内を上方に移動(搬送)して、ケーシング22に形成された排出開口部から排出され、払い出しガイド部34を通って遊技機のメダル受け皿(図示せず)に払い出される。
【0051】
図7に示されたコイン払出装置201は、上述したコイン払出装置101を小型化したものである。このコイン払出装置201は、案内板214を有するホッパ部211と、ホッパ部211に接続されるコイン整列通路部121とを有している。コイン整列通路部121とコイン搬送部5とは、図7に示されるように、連結部131で接続されており、上述したようにしてコインCがコイン搬送部5に送られる。
【0052】
連結部131により送られたコインCは、ケーシング22に形成された入口開口部からケーシング22内に入る。ケーシング22に内に入ったコインCは、上述した実施形態と同様に、ケーシング22内を上方に移動(搬送)して、ケーシング22に形成された排出開口部232から排出され、遊技機のメダル受け皿(図示せず)に払い出される。
【0053】
なお、連結部131は、ベルト及びベルトを駆動するための駆動手段を設ける代わりに、コイン整列通路部121の第2通路部分125に積層されて整列されているコインCに当接してコインCを打ち出す回転部材と、この回転部材を回転駆動させる回転駆動手段とを有するように構成して、回転部材によりコインCを打ち出してコイン搬送部5に送るようにしてもよい。
【0054】
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、上述した数値、各構成部品の形状等も適宜変更して設定することができ、スロットマシン等のコインを遊技媒体とする遊技機のコイン払出装置以外に、両替機、自動販売機、自動券売機、コイン計数装置に用いられる様々なコイン払出装置に適用することができる。
【0055】
また、本実施形態においては、ケーシング22の下部に入口開口部31を形成し、ケーシング22の上部に排出開口部32を形成して、スパイラル状部材21をモータ41により回転駆動させることによりコインCを上方に移動させるように構成しているが、これに限られるものではない。たとえば、ケーシング22の上部に入口開口部31を形成し、ケーシング22の下部に排出開口部32を形成して、スパイラル状部材21をモータ41により回転駆動させることによりコインCを下方に移動させるように構成してもよい。また、スパイラル状部材21を水平方向に配設して、コインCを横方向に移動させるように構成してもよい。
【0056】
また、本実施形態においては、スパイラル状部材回転駆動手段あるいは攪拌部材回転駆動手段としてモータ41を用いているが、このモータ41には、ステッピングモータ、又は、ステッピングモータ以外の電動モータ等、その他のアクチュエータを用いるようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、構成部品点数の増加にともなうコストの増加を抑制し、構成を簡素化することが可能なコイン払出装置を提供することができる。また、払い出し時にスパイラル状部材回転駆動手段に掛かる負荷を可及的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコイン払出装置の全体の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るコイン払出装置に含まれる、コイン収納部及びコイン搬送部の要部拡大断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るコイン払出装置に含まれる、コイン搬送部の要部拡大断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るコイン払出装置の構成を説明するための分解斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係るコイン払出装置を説明するためのブロック図である。
【図6】本発明の実施形態に係るコイン払出装置の変形例の全体の外観を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係るコイン払出装置の変形例の全体の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,101,201…コイン払出装置、3…コイン収納部、5…コイン搬送部、11,111,211…ホッパ部、12…ホッパタンク部、15…整列板、16…攪拌板、16a…爪部、21…スパイラル状部材、22…ケーシング、27…回転軸、31…入口開口部、32…排出開口部、41…モータ、43…ギアボックス部、114…コイン排出口、121…コイン整列通路部、122…第1通路部分、125…第2通路部分、131…連結部、232…排出開口部、C…コイン。

Claims (2)

  1. コインを多数収納可能なコイン収納手段と、
    前記コイン収納手段から排出されたコインを所定の位置まで搬送して前記コインを払い出すコイン搬送手段と、を備え、
    前記コイン搬送手段は、螺旋状に形成された溝を有するスパイラル状部材と、前記スパイラル状部材を回転駆動させるスパイラル状部材回転駆動手段と、前記スパイラル状部材により搬送された前記コインを排出するための2つの排出部と、を有しており、前記コイン収納手段から排出された前記コインを前記溝に係合させつつ前記スパイラル状部材を回転させることにより前記コインを搬送し、
    前記2つの排出部は、前記スパイラル状部材の回転軸を挟んで当該スパイラル状部材の両側に位置していることを特徴とするコイン払出装置。
  2. 前記コイン収納手段から排出される前記コインを整列させて前記コイン搬送手段に供給する整列手段を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のコイン払出装置。
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