JP2006340934A - メダル送り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 移動調整弁がメダルの移動を阻害することなく、メダル詰まりがしにくく、一括投入された遊技メダルを確実に送り出すことができるメダル送り装置を提供する。
【解決手段】 移動調整弁(43)は、前記軸部(46)において上下方向に移動可能に形成されているとともに、移動調整弁(43)が上方に移動したとき、その下端と前記移送手段(53)との間に少なくとも遊技メダルの直径よりも大きい隙間が生じるように配置されている。
【選択図】 図12

Description

この発明は、スロットマシンなどのメダル遊技機に、遊技メダルを一括投入するために用いられるメダル送り装置に関するものである。
従来より、スロットマシンなどのメダルを遊技媒体とする遊技機において、効率の良い遊技を行いたいという要請、あるいは、なるべく遊技メダルに手を触れないで遊技を行いたいという要請に基づき、遊技メダルを直接、遊技機に供給可能な遊技機用台間機(メダル貸し出し機)が考案されている(特許文献1参照)。また、遊技メダルを一括投入可能な投入口、及び一括投入された遊技メダルを一枚ずつ分離してメダルセレクターに搬送可能なメダル送り装置を有する遊技機(スロットマシン)も考案されている(特許文献2参照)。このメダル送り装置は、一対のローラに掛け渡したベルトに遊技メダルを一括投入口から落下させ、ベルト上面に乗っている遊技メダルを逆転ローラで一枚ずつに分離して送り出すものである。
特開2003−299868号公報(図1) 特開2004−121809号公報(図6)
しかし、上記したベルト式のメダル送り装置では、逆転ローラの付近にメダルが大量に溜まっていると、逆転ローラが送出方向と逆方向に遊技メダルをはじくことができず、メダル詰まりが発生しやすい。この問題を解決すべく、ベルト上面(メダル溜め部)と逆転ローラの付近(メダル戻り部)の間に、遊技メダルの移動を規制するための移動調整弁を設けたメダル送り装置を考案した(特願2004−169064)。ところが、ベルト上を移送されるメダルの状態は様々であり、例えばメダルが起立した状態で移動する場合には、移動調整弁とベルトとの間にメダルが挟まれて詰まってしまうという現象が発生することが確認された。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1又は2)
すなわち、請求項1又は2記載の発明は、移動調整弁がメダルの移動を阻害することなく、メダル詰まりがしにくく、一括投入された遊技メダルを確実に送り出すことができるメダル送り装置を提供しようとするものである。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項3記載の発明は、メダル貸出機から直接遊技機にメダルを移送するのに適したメダル送り装置を提供しようとするものである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、一括投入される複数枚の遊技メダルを受け入れ可能な投入部(受入開口(48))と、遊技メダルを排出する排出部(メダル排出部(47))と、前記投入部(48)から投入された遊技メダルを積み重ねた状態で前記排出部(47)に向けて移動可能な移送手段(搬送ベルト(53))と、前記移送手段(53)の排出部側上方に設けられ、移送手段に積み重なっている遊技メダルを移送方向と逆方向に戻す戻し手段(逆転ローラ(52))とを少なくとも有し、遊技メダルを一枚ずつ送り出し可能に形成したメダル送り装置(40)である。
ここで、遊技メダルの「一括投入」とは、メダルの向きを揃えて投入したり一枚ずつ投入するのではなくて、適宜手に掴んだ遊技メダルをランダムに投入開口に投げ入れるような場合のことを言うものである。なお、投入部(48)に、装置内部に落下移動するメダルの向きが極力一定方向に揃うような手段(例えば仕切棒(100))を設けると好ましい。
前記移送手段(53)は、例えば駆動モータ(55)により回転する一対のローラ(51)に掛け渡された平ベルトとすることができるが、遊技メダルを積載して移送可能なものであれば、ベルトに限られない。
また、前記戻し手段(52)は、例えば前記移送手段(53)の上面(上側の表面)に、メダル一枚分の厚みよりも大きくメダル二枚分の厚みよりも小さい送出間隙(54)をあけて平行に設置され、下面の移動方向が移送手段(53)の上面の移動方向と逆方向となるよう回転するローラとするとができる。そして、移送手段(53)の上方にある遊技メダル、すなわち移送手段(53)の上面に乗っている遊技メダルの上に積み重なっている遊技メダルを、回転により後方にはじき飛ばすことにより、前記送出間隙(54)に遊技メダルが二枚重なったまま送り込まれるのを防止するように形成することができる。
そして、本発明は、前記投入部(48)の下方でありかつ前記移送手段(53)の上方には、投入部(48)から投入された遊技メダルを貯留可能な空間であるメダル貯め部(44)と、このメダル貯め部(44)よりも前記排出部(47)側にあって前記戻し手段(52)により戻された遊技メダルが滞留可能な空間であるメダル戻り部(45)を有し、前記メダル貯め部(44)及び前記メダル戻り部(45)との間には、その上端部を支持する軸部(ピン46)を中心にメダル貯め部(44)方向に回動可能であり、かつ前記移送手段(53)に向けて垂下した状態で前記メダル戻り部(45)方向への回動を阻止される移動調整弁(43)を備えている。さらに、この移動調整弁(43)は、前記軸部(46)において上下方向に移動可能に形成されているとともに、移動調整弁(43)が上方に移動したとき、その下端と前記移送手段(53)との間に少なくとも遊技メダルの直径よりも大きい隙間が生じるように配置されていることを特徴とする。
前記移動調整弁(43)は、例えば移送手段(53)を覆うカバー部材の天板下面や側壁面に軸部を介して取り付けられ、移送手段(53)の上方空間をメダル貯め部(44)とメダル戻り部(45)に分ける板状部材とすることができる。すなわち、前記「軸部」は、移動調整弁(43)の上端にあってもよいし、移動調整弁(43)の上端部であって移動調整弁(43)以外の場所にあってもよい。そして、移動調整弁(43)は、上下方向に移動可能に形成されている。移動調整弁(43)を上下動させる手段としては、例えば軸部(46)を縦長の長孔(長孔411,貫通孔432)で支持するものとすることができる。
さらに移動調整弁(43)は、垂下した状態で、メダル貯め部(44)方向に力が加えられればその下側がメダル貯め部(44)の方に回動するが、メダル戻り部(45)方向に力が加えられても動かないようになっている。例えば、軸部(46)よりもメダル戻り部(45)側にストッパー(412)を設け、このストッパー(412)に移動調整弁(43)のいずれかの部分、例えば側方に突出する突起(431)が接触、当接することにより、移動調整弁(43)の下側がメダル戻り部方向に回動しないように形成したものとすることができる。また、移動調整弁(43)の下方は、移送手段(53)により移送される遊技メダルが積層されたまま通過可能になっているとともに、移動調整弁(43)が最も上側に移動したときには、遊技メダルが起立状態(側面が上下となる状態)でも通過可能になっている。
なお、移動調整弁(43)の少なくとも遊技メダルとの接触部分(回動板43A)を、ウレタン等の弾性部材にて形成すると好ましい。
(作用)
投入部(48)に投入された遊技メダルは、投入部(48)の下方に位置するメダル貯め部(44)に貯留される。所定の作動開始手段(センサやスイッチ)により移送手段(53)が作動すると、貯留されている遊技メダルがメダル戻り部(45)方向に向かって移送される。このとき、メダル貯め部(44)に貯留されている遊技メダルが移動調整弁(43)を押圧しても、移動調整弁(43)はメダル戻り部(45)の方向へは回動しないので、メダルは移動調整弁(43)を潜って適量ずつ進行する。つまり、移動調整弁(43)が、メダル貯め部(44)の上方で遊技メダルのメダル戻り部(45)方向への移動を阻止し、メダル貯め部(44)の上方に貯まっているメダルが一度にメダル戻り部(45)の方に移動することはない。また、移動調整弁(43)は上下動可能に形成されているので、移動調整弁(43)の下方を大量の遊技メダルが通過するときや、遊技メダルが起立状態で移動する場合でも、移動調整弁(43)の下端部と移動手段(53)の上面との間の距離をある程度広げることができ、メダル詰まりを防止できる。
移送手段(53)により移送されてきた遊技メダルのうち、移送手段(53)の上面に乗っているメダルは、そのまま排出部(47)に移送される。移送手段(53)の上方にあるメダルは、戻し手段(52)によって、移送手段(53)の進行方向と逆方向のメダル戻り部(45)にはじき飛ばされる。このとき、メダル戻り部(45)に大量のメダルが滞留している場合には、当該メダルが移動調整弁(43)をメダル貯め部方向に押圧し、移動調整弁(43)はメダル貯め部方向に回動する。このため、メダル戻り部(45)のメダルはメダル貯め部(44)に移動し、戻し手段(52)のメダル戻しを阻害することなく、また戻し手段(52)付近でのメダル詰まりを防止できる。
本発明に係るメダル送り装置(40)を、スロットマシンなどのメダル遊技機に隣接して設置される遊技機用台間機などに取り付け、排出部(47)をメダルを遊技機のメダル投入口(10)に直接又は間接的に連通させることにより、一括投入した遊技メダルを一枚ずつメダル投入口(10)に投入させることができ、遊技中における遊技機への遊技メダルの投入を効率的に行うことができる。
また、本発明に係るメダル送り装置(40)を、遊技機に隣接して設置されるメダル貸出機に取り付け、メダル貸出機から払い出される貸し出しメダルが投入部(48)に直接排出されるようにすれば、遊技開始時における遊技機への遊技メダルの投入を効率的に行うことができる。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記移動調整弁(46)は、幅方向の両端部に前記軸部(46)を備え、各軸部(46)が独立して上下動可能に形成されていることを特徴とする。
本発明は、移動調整弁(46)の幅方向の段部が、左右別個に上下動するようにしたものである。本発明における「軸部」は、例えば移動調整弁(46)の側面から横方向に突出するピン(46)とすることができ、このピン(46)をメダル送り装置(40)における移送手段(53)の上方の側壁に設けた長孔(411)に支持させたものとすることができる。
本発明によれば、例えば遊技メダルが移送手段(53)の片側に大量に積み重なっている場合や、移送手段(53)の片側を起立状態の遊技メダルが通過する場合でも、移動調整弁(46)がスムーズに上方に移動できる。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、遊技者に貸し出す遊技メダルを払い出すためのメダル払い出し装置(貸し出しメダル払い出し装置(23))を少なくとも有するメダル貸出機(2)に取り付けられるメダル送り装置(40)であって、前記メダル払い出し装置(23)から払い出されるメダルを、前記メダル貯め部(44)に誘導する払い出し通路(42)を有していることを特徴とする。
ここで、メダル貸出機(2)は、前記メダル払い出し装置(23)の他に、紙幣投入口(21)や紙幣カウンタ(22)を有していてもよく、その他の装置を備えていても構わない。
前記払い出し通路(42)は、メダル払い出し装置(23)のメダル排出口近傍からメダル貯め部(44)まで通ずる管状の移送路とすることができる。
(作用)
メダル貸出機(2)に紙幣を入れるなどしてメダル払い出し装置(23)を作動させると、払い出された遊技メダルは払い出し通路(42)を経て、メダル送り装置(40)内部のメダル貯め部(44)に直接移送される。従って、メダル貸出機(2)からある程度まとまった枚数払い出される遊技メダルを、手で受け止めたり容器に入れて遊技機(例えばスロットマシンの下皿)まで移動させる必要が無く、メダルに手を触れることなく遊技を開始することができる。また、入賞などにより遊技機から払い出された遊技メダルを、再度遊技機に投入する場合には、投入部(48)に一括投入すればよい。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1又は2記載の発明によれば、移動調整弁がメダルの移動を阻害することなく、メダル詰まりがしにくく、一括投入された遊技メダルを確実に送り出すことができるメダル送り装置を提供することができる。また、請求項3記載の発明によれば、メダル貸出機から直接遊技機にメダルを移送するのに適したメダル送り装置を提供することができる。
本発明の最良の実施形態を、メダル貸出機を例に、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図13は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は一括投入機構3の縦断面図、図2はスロットマシン1及びメダル貸出機2の外観斜視図、図3は一括投入機構3及びメダル投入口10の拡大斜視図、図4はメダル送り装置40の斜視図、図5はメダル送り装置40の縦断面斜視図、図6はメダル送り装置40の横断面図、図7はノズル部60を開いた断面図、図8は排出貯留部90の拡大断面図である。また、図9及び図10はメダル送り装置40の作動説明図、図11乃至図13は移動調整弁43の拡大横断面図である。
本実施の形態におけるメダル貸出機2は、スロットマシン1に隣接して設置され、一台のスロットマシンに一機ずつ対応するように設けられている。
(スロットマシン1)
スロットマシン1は、図2に示すように、筐体及び筐体の正面側に取り付けられた前扉13を有し、正面側には回転リール(図示せず)の図柄を視認可能な図柄表示窓14が形成されている。また、この図柄表示窓14の下方でありスロットマシン1の略中央部は、スタートスイッチやストップスイッチなどの操作手段が設けられる操作部16となっている。そしてこの操作部16の正面右端部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口10が設けられている。なお、特に図示しないが、メダル投入口10の下方には、遊技メダルの真贋を判断すると共に投入メダルをカウントするためのメダルセレクターが設けられている。また、スロットマシン1の下部には、払い出しメダルを貯留可能な下皿15が設けられている。
ここで、メダル投入口10は、図3に示すように、上方から遊技メダルを一枚ずつ投入可能な上方投入開口11と、上方投入開口11の側方に連通する側方移送通路12とを有している。この側方移送通路12は、上方投入開口11から正面右側(メダル貸出機2側)に延設された樋状の通路であって、後述するノズル部60から送られてくる遊技メダルを受け入れ上方投入開口11に移送するためのものである。
そして、メダル投入口10から遊技メダルを投入し、スタートスイッチの操作により回転リールを回転させ、ストップスイッチの操作により回転リールを停止させ、このとき、複数の回転リールに表示された図柄が所定の位置態様に停止すると入賞となり、所定枚数のメダルが払い出されるように形成されているものである。
(メダル貸出機2)
メダル貸出機2は、スロットマシン1の側面側に隣接して設置される箱型の装置であって、金銭と引き替えに遊技メダルを貸し出すと共に、貸し出しメダル及び遊技者が投入するメダルをスロットマシン1のメダル投入口10に投入するためのものである。すなわち、メダル貸出機2は、図2に示すように、外箱20に、紙幣カウンター22及び貸し出しメダル払い出し装置23が内蔵されているとともに、正面側には一括投入機構3が取り付けられているものである。
紙幣カウンター22は、外箱20の正面下方に設けられた紙幣投入口21から投入された紙幣を読み取って、貸し出しメダル払い出し装置23に所定枚数の遊技メダルを払い出させるためのものである。なお、メダル貸出機としては、紙幣投入口21及び紙幣カウンター22の他に、硬貨投入口や硬貨カウンター、釣り銭払い出し口などを有していてもよい。また、プリペイドカード投入口とカードリーダーを有していてもよい。
貸し出しメダル払い出し装置23は、遊技メダルを払い出すためのいわゆるホッパー装置であり、特に図示しないが、遊技メダルを貯留しておくためのタンクと、タンクに貯留されている遊技メダルを一枚ずつ排出可能な送り出し円板を有している。送り出し円板は、駆動モータに回転可能に軸止されており遊技メダルが嵌入可能な孔が形成されている。そして、この孔に入った遊技メダルを、回転に伴い一枚ずつ装置の外に排出するようになっている。また、貸し出しメダル払い出し装置23には排出メダルをカウントするためのセンサが設けられていて、所定枚数の遊技メダルを払い出したら駆動モータが停止するように形成されている。
(一括投入機構3)
一括投入機構3は、前記貸し出しメダル払い出し装置23から払い出される遊技メダル、及び遊技者が投入する遊技メダルを、スロットマシン1のメダル投入口10に一括投入するための機構である。
具体的には、一括投入機構3は、図1及び図3に示すように、大きく分けて、メダル貸出機2の外箱20の正面に取り付けられた本体カバー30と、本体カバー30の内部に設けられたメダル送り装置40と、本体カバー30の正面側に取り付けられたノズル部60とから構成されている。
(本体カバー30)
本体カバー30は、図2、図3に示すように、メダル貸出機2の外箱20の正面略中央部から手前側(スロットマシン1を正面から見た場合の手前側。以下同じ)に突出する箱形部材であり、上方に開口する一括投入開口31が形成され、図1に示すように、内部にはメダル送り装置40が内蔵されている。
また、一括投入開口31の手前側には、図1及び図3に示すように、上面に平坦部を有するカウンター状の張り出し部32が形成されている。張り出し部32は、一括投入開口31の手前側及び側方に向かって張り出し、平面からみると略U字型に形成されおり、ここには、搬送装置50を作動及び作動停止させるためのタッチセンサが敷設されている。そして、張り出し部32に手を触れることにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動し、張り出し部32に触れている手を離すことにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動を停止するようになっている。なお、搬送装置50を作動させる手段としては、タッチセンサに限られず、ボタン式のスイッチやその他の操作手段を設けてもよい。また、駆動モータ55の駆動を開始させるためのスイッチと、駆動を停止させるためのスイッチを別々に設けてもよいものである。
そして、本体カバー30の底部奥側には、図8に示すように、メダル送り装置40から排出される異物やキャンセルメダルを受け止める排出貯留部90が形成されている。
(メダル送り装置40)
メダル送り装置40は、前記本体カバー30に内蔵されたメダルを送り出すための装置であり、図1に示すように、前記本体カバー30の内側に設けられる箱状の本体ブロック41の内部に搬送装置50を設け、搬送装置50の奥側下方に排出装置80を設けた構成となっている。
本体ブロック41は、図1及び図4に示すように、長さ方向略中央部に、上方に開口する受入開口48を有し、受入開口48の奥側には、上方に開口し内部において前記受入開口48と連通する払い出し通路42が設けられている。また、本体ブロック41の前方下部には、搬送装置50が内蔵されており、本体ブロック41の正面側は、搬送装置50により送り出されたメダルをノズル部60に一枚ずつ排出するためのメダル排出部47となっている。そして、図5に示すように、前記払い出し通路42を形成する内壁の底部には、排出装置80が設けられている。
ここで、排出装置80は、図5に示すように、上方に突設された略円筒形の可動軸83を通電状態に応じて上下動させるソレノイド81と、一方の端部が前記可動軸83に軸支され、本体ブロック41に固定された固定軸84を支点として上下方向に揺動可能に形成された開閉板82を有している。そして、可動軸83が下方に位置しているときには開閉板82が閉じた状態(図1参照)となり、可動軸83が上方に位置しているときには開閉板82が開いた状態(図10参照)となるよう形成されているものである。そして、ソレノイド81の作動で開閉板82を開くことにより、メダル送り装置40内部にあるメダルや異物などを、本体ブロック41の底面に形成されたキャンセル開口49から排出させることができるようになっている。排出装置80は、例えば図示しないリセットスイッチの操作により開閉板82が開くように形成することができる。
前記受入開口48は、図1及び図4に示すように、一括投入開口31から投入される遊技メダルを受け入れるための開口であり、開口幅のほぼ中央部に、横方向に亘って設けられた仕切棒100を有している。これは、投入される遊技メダルを、極力同一方向に揃えるためである。すなわち、この仕切棒100があることにより、受入開口48に遊技メダルが縦向き(メダルの表裏面が左右方向となる向き)で投入されることがないので、ランダムに投入される遊技メダルの向きを、横向き(メダルの表裏面が前後方向となる向き)にして落下させるようになるものである。このように落下した場合には、メダルの向きが揃っているので、受入開口48の下方に位置する空間であるメダル貯め部44に、遊技メダルが平積みとなるよう貯留させることができ、搬送装置50により搬送しやすくなる。
また、図1に示すように、受入開口48の手前側端部には、搬送装置50の上方空間を、受入開口48の下方に位置するメダル貯め部44と、メダル貯め部44よりも手前側に位置するメダル戻り部45とに分ける移動調整弁43が取り付けられている。移動調整弁43は、メダル貯め部44からメダル戻り部45へのメダル移動を阻止し、メダル戻り部45からメダル貯め部44へのメダル移動は適宜許容することにより、搬送装置50によるメダル移送をスムーズに行わせるためのものである。
前記払い出し通路42は、メダル貸出機2の貸し出しメダル払い出し装置23から貸し出される遊技メダルを受け入れて、前記メダル貯め部44に誘導するためのものである。払い出し通路42の底面は、奥側から手前側に向かって下り傾斜となっており、傾斜の前端部が開閉板82によって開閉可能に形成されている。開閉板82が閉じているときには、メダル貯め部44に遊技メダルが貯留され、開閉板82が開いた場合には、メダル貯め部44又は搬送装置50の搬送ベルト53上にあるゴミなどの異物や遊技メダルは、キャンセル開口49から落下する。なお、キャンセル開口49から落下した異物や遊技メダルは、いったん排出貯留部90に貯留され、排出貯留部90のスライド蓋92を開くことによりそれらを外部に取り出すことができるようになっている。
ここで、排出貯留部90は、図8に示すように、キャンセル開口49と連通し上下に開口するケース91と、ケース91の下方開口を開閉可能なスライド蓋92とから構成されている。そして、スライド蓋92を閉じた状態で、内部にキャンセルメダルや異物を貯留可能な排出収納部93が形成される。また、スライド蓋92は、自己復帰機構94により、開いた後には自動的に閉じるように形成されている。自己復帰機構94は、スライド蓋92を閉じる方向に付勢するバネを備えており、スライド蓋92は常態において閉じている。そして、バネの付勢力に抗して開く方向すなわち奥側にスライド蓋92を押し戻すことにより、ケース91の下方開口が開放される。スライド蓋92を開くときには、スライド蓋92を押さえながら排出収納部93に貯留されている遊技メダル等を手で受け止めるようにする。貯留物をすべて排出し終えたら、スライド蓋92から手を離せば、スライド蓋92は自動的に閉まる。
(移動調整弁43)
次に、前記移動調整弁43について詳述する。
移動調整弁43は、図5、図11及び図12に示すように、両端部から横方向に突出するピン46を有する支持部43Bに方形状の回動板43Aを取り付けた構成となっている。そして、本体ブロック41の両側面に形成された長孔411に前記ピン46を係合させることにより、ピン46を中心に前後方向に回動可能に取り付けられると共に、長孔411の長さ分(正確には、長孔411の長さからピン46の直径の長さを差し引いた長さ)だけ、上下方向に移動可能に形成されているものである。
また、前記支持部43Bのピン46の下方には、横方向に突出する突起431が形成されている。一方、本体ブロック41の内面には、移動調整弁43が垂下した状態で前記突起431のメダル戻り部45側に当接するストッパー412が突設されている。これにより、移動調整弁43は、垂下状態からメダル貯め部44側へは回動できるが、垂下状態からメダル戻り部45側への回動を阻止される。
そして、前記回動板43Aは、ウレタンなどの弾性部材で形成されており、一定以上の加圧により弾性変形するようになっている。さらに、移動調整弁43は、回動板43Aが垂下状態でピン46が長孔411の上端に位置するときに、回動板43Aの下端部から後述する搬送装置50の搬送ベルト53の上面までの距離が、遊技メダルの直径よりも長くなるように形成してある。これは、後述するが、回動板43Aの下方を遊技メダルが起立状態でも通過可能とするためである(図12参照)。移動調整弁43の作用については後述する。
なお、移動調整弁43の支持方法は、上記構成に限られない。例えば図13(A)(B)に示すように、支持部43Bの幅方向に亘って左右に貫通する断面長孔状の貫通孔432を設け、これに本体ブロック41に固定されたピン64を貫通させるようにしてもよい。このように形成しても、移動調整弁43は貫通孔432の長さ分だけ、上下に位置移動可能となる。
(搬送装置50)
搬送装置50は、本体ブロック41の前方下部に内蔵されており、メダル溜め部44に投入又は払い出された遊技メダルを、水平状態(遊技メダルの表裏面が上下となる状態)で一枚ずつ、ノズル部60へと送り出すためのものである。具体的には、搬送装置50は、図1及び図6に示すように、一対のローラ51(51A,51B)と、ローラ51A,51Bに掛け渡された搬送ベルト53と、搬送ベルト53の手前側上方に送出間隙54をあけて設置された逆転ローラ52と、ローラ51,52を回転させるための駆動モータ55と、駆動モータ55のモータ軸の回転をローラ51,52に伝達するための伝達手段56を有している。
前記ローラ51は、正面側から見て前後に並列して設けられている。また、前記搬送ベルト53は、二つのローラ51A,51Bに掛け渡された平ベルトであり、表面にはゴム等を被覆して、遊技メダルとの摩擦抵抗を大きくするよう形成してある。そして、図1に示すように、手前側のローラ51Aの方が、奥側のローラ51Bよりも若干高い位置に取り付けられているので、搬送ベルト53の上面は手前側に向かってやや上り傾斜となっており、ローラ51を図1に示す黒矢印の方向に回転させることにより、搬送ベルト53の上面が手前側に移動するようになっている。
前記ローラ51と逆転ローラ52は、伝達手段56により同時に回転するようになっている。伝達手段56は、図6に示すように、駆動モータ55の駆動軸、ローラ51A、逆転ローラ52にそれぞれ設けられたギヤと、これらの各ギヤを連結するベルトであって、逆転ローラ52はローラ41と同方向に回転するので、搬送ベルト53の上面の進行方向と、逆転ローラ52の下側面の移動方向とが逆になる。また、ローラ51と逆転ローラ52の直径の違いにより、逆転ローラ52の線速(ローラ表面の移動速度)の方が、ローラ51の線速よりも早くなるように形成されている。
そして、図1に示すように、逆転ローラ52の下端と搬送ベルト53の上面との間には、遊技メダル一枚の厚みよりも大きく、遊技メダル二枚分の厚みよりは小さい送出間隙54が形成されている。これにより、搬送ベルト53の上面に乗っている遊技メダルを、一枚ずつ手前側に送り出すとともに、搬送ベルト53の上方であって逆転ローラ42の後方にある遊技メダルをメダル戻り部45に蹴り出すようになっている。
なお、本実施の形態における逆転ローラ52には、図1及び図6に示すように、断面略台形の撹拌溝58が軸方向に沿って形成されている。撹拌溝58は、溝の端部で遊技メダルを引っ掛けるようにして、搬送ベルト53の上方に積み重なった遊技メダルを効果的に後方に蹴り上げる役割を果たすものである。
また、逆転ローラ52の上方には、メダル戻り部45上部の遊技メダルが、逆転ローラ52の上面の回転に引きずられて前方に移動し、逆転ローラ52と本体ブロック41の前面板との間に挟まれるのを防止するためのメダル挟み防止片57が取り付けられている。そして、逆転ローラ52には、前記メダル挟み防止片57の位置に合わせ円周面に亘って押さえ溝59が形成されている。
搬送ベルト53の前方側は、ノズル部60のメダル受け口67と近接しており、ベルト上面に乗っている遊技メダルは、前記送出間隙54を潜ってメダル排出部47からノズル部60へと運ばれる。
(ノズル部60)
ノズル部60は、前記搬送装置50から送り出された遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口10に移送するためのものである。そして、ノズル部60は、図1及び図7に示すように、本体カバー30の正面側下部に取り付けられる取り付け部62と、取り付け部62の下端部に設けられた自己復帰ヒンジ63を介して、取り付け部62に前後方向に回動自在に取り付けられた蓋部61とから成り、蓋部61が取り付け部62を正面側から覆った状態、すなわち蓋部61が閉じた状態で、蓋部61と取り付け部62の間には、遊技メダル一枚分の厚さよりやや大きい厚みを有し、遊技メダルの直径よりもやや大きい幅を有するメダル移送路65が形成されるようになっている。
取り付け部62の上端部は、図1に示すように、下方から上方に向かって奥方向に湾曲する湾曲部62Aとなっており、この湾曲部62Aはメダル送り装置40のメダル排出部47と連通するメダル受け口67を形成する。また、前記メダル移送路65は、メダル受け部67からノズル部60のスロットマシン1側に屈曲して、その端部がメダル排出口66となっている(図3参照)。すなわち、ノズル部60は、メダル排出部47から排出された遊技メダルをメダル受け口67から受け入れ、メダル移送路65を通してメダル排出口66から一枚ずつ排出するようになっている。
また、前記自己復帰ヒンジ63は、蓋部61を取り付け部62側に回動する方向に付勢するバネを備え、常態においては蓋部61を閉じるようになっている。そして、バネの付勢力に逆らって蓋部61を取り付け部62と反対方向すなわち手前側に回動させることにより、蓋部61が開く。これは、メダル移送路65の内部で遊技メダルが詰まった場合などに、遊技者が店員を呼ぶことなく自ら詰まりを解消させることができるようにするためである。蓋部61を開いて詰まった遊技メダルを取りだした後は、自己復帰ヒンジ63により蓋部61は自動的に回動して閉じた状態に戻る。
なお、蓋部61が接触などにより意図せず開いてしまうことがないよう、蓋部61及び取り付け部62にフックと凹部などの係止手段を設けておくのが好ましい。
そしてノズル部60は、図3に示すように、メダル排出口66がスロットマシン1のメダル投入口10の側方移送通路12の端部と一直線上に配置されるよう設置される。この場合、メダル排出口66と側方移送通路12の端部とは必ずしも当接、合致する必要はなく、メダル排出口66から排出されたメダルが側方移送通路12に移動可能な間隙や高さの誤差があっても構わない。
さらに、取り付け部62の正面側及び蓋部61の裏面側には、蓋部61を閉じたときに相対向するよう、メダル検知センサ64が設けられている。メダル検知センサ64は、蓋部61に設けられた受光部64Aと、取り付け部62に設けられた発光部64Bとから成り、発光部64Bの発光が遮られることにより遊技メダルの通過を検知するものである。そして、メダル送り装置40が遊技メダルを送り出している間は、このメダル検知センサ64が遊技メダルを検出している。
ここで、メダル検知センサ64は、特に図示しないが、メダル移送路65の中心からやや幅方向にずれた位置に設けてあるので、円形の遊技メダルの通過により受光部64Aの検知信号は一定の波形を繰り返すものとなる。従って、メダル貸出機2の制御部においてこの波形を監視することにより、メダル移送の異常を検知することができる。例えば、メダル検知センサ64が遊技メダルを検知し続けている場合には、メダル移送路65の内部で遊技メダルが詰まっていることが想定される。このような場合には、蓋部61を開いてメダル詰まりを解消することを促す警報などを行うと好適である。
一方、メダル検知センサ64が遊技メダルを一定時間以上検出しない場合には、投入された遊技メダルをすべて送り終えたか、あるいは搬送装置50の内部などでメダル貸出機2メダル詰まりが発生しているかにより、メダル送り装置40が遊技メダルを送り出していない場合、又は蓋部61が開いており発光部64Bの光線が受光部64Aに届かない場合の、いずれかの場合が想定される。そこで、このような場合には、搬送装置50の駆動モータ55の駆動を停止させたり、あるいはタッチセンサがONとなっても駆動モータ55を駆動させないように制御すると好適である。
(遊技メダルの移送)
次に、上記構成を有する一括投入機構3における遊技メダルの移送過程を、図9及び図10に基づき説明する。
まず、一括投入開口31から遊技メダルを投入すると、図9(A)に示すように、遊技メダルは搬送ベルト53の後方部上面と開閉板82の上面に積み重なるように落下し、メダル貯め部44に貯留される。また、メダル貸出機2に紙幣を投入した場合には、貸し出しメダル払い出し装置23から遊技メダルが払い出され、払い出し通路42を通ってメダル貯め部44に貯留される。次に、一括投入機構3の張り出し部32を手で触れると、タッチセンサが反応して、搬送装置50が作動を開始する。すなわち、駆動モータ55が駆動して、搬送ベルト53が前方に回転開始する。
搬送ベルト53が移動開始すると、搬送ベルト53の後方部上面に乗っている遊技メダルが前方に移動し、その上方に貯まっているメダルも引きずられて、移動調整弁43の下方を潜ってメダル戻り部45に移動する。ここで、移動調整弁43は、前方(メダル戻り部側)には回動しないので、メダル貯め部44の上部に貯留されているメダルが、一気にメダル戻り部45に雪崩れ込むのを防ぐことができる。
さらに、移動調整弁43は、上下に移動可能に支持されているため、図12(A)に示すように、遊技メダルが起立状態で移動調整弁43の下方を転送されるような場合であっても、起立した遊技メダルの側面に押し上げられることにより、その下端部と搬送ベルト53との間に遊技メダルが通過可能な高さを確保することができる。この場合、図12(B)に示すように、移動調整弁43の支持部43Bの片側だけでも持ち上がるようになっているので、起立した遊技メダルが搬送ベルト53の端を通過する場合でも、移動調整弁43はスムーズに上方に移動する。なお、移動調整弁43が上方に移動したときでも、突起431はストッパー412と係合しており、これに加え、移動調整弁46の回動板43Aは弾性部材で形成されているため、ある程度変形可能であり、送り出し方向に移動する遊技メダルに押されて移動調整弁43が前方に回動することはない。
搬送ベルト53により前方に移送された遊技メダルのうち、搬送ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、図9(B)に示すように、搬送ベルト53と逆転ローラ52の下面との間の送出間隙54をすり抜けて、一枚ずつ、メダル排出部47へと移送される。一方、搬送ベルト53の上方に重なっている遊技メダルは、逆転ローラ52と接触することにより、逆転ローラ52に設けられた撹拌溝58に引っかかり、上方後部のメダル戻り部45に蹴り戻される。逆転ローラ52は、ローラ51よりも高速回転しているので、効率よくメダルを蹴り出すことができる。
ここで、メダル戻り部45に滞留するメダルの量が多いと、逆転ローラ52によって後方に蹴り出すのに支障をきたし、送出間隙54でメダル詰まりが発生するおそれがある。しかし、移動調整弁43は、後方(メダル貯め部側)に回動可能に取り付けられているので、図9(C)に示すように、メダル戻り部45内のメダルはメダル貯め部44に逆流し、メダル戻り部45の上方に空間が形成される。これにより、逆転ローラ52によるメダルの蹴り出しがスムーズに行われるものである。
搬送装置50から送り出された遊技メダルは、メダル排出部47から排出され、ノズル部60の湾曲部62Aに誘導されつつメダル受け口67に入り、メダル移送路65を通ってメダル排出口66から排出される。メダル排出口66はスロットマシン1のメダル投入口10の側方移送通路12と位置あわせされているので、遊技メダルは側方移送通路12を通って、上部投入開口11に投入される。
ところで、投入された遊技メダルを全て移送し終える前に搬送装置50の作動を停止させた場合(タッチセンサから手を離した場合)には、搬送ベルト53の上面やメダル貯め部44に遊技メダルが残留したままとなる。この場合、遊技を終了するなどにより、残留している遊技メダルをスロットマシン1に投入したくない場合には、所定のリセットスイッチを操作する。すると、図10に示すように、排出装置80のソレノイド81が作動して開閉板82を開くとともに、搬送装置50の駆動モータ55が逆転駆動する。これにより、搬送ベルト53の上面にある遊技メダルは後方に移動し、開閉板82が開くことにより、メダル貯め部44の底部に開口するキャンセル開口49から下方に落下する。メダル貯め部44に貯留されていた遊技メダルも、同様にキャンセル開口49から落下する。
このようにしてメダル送り装置40から排出された遊技メダルは、排出貯留部90の排出収納部93に貯留されるので、スライド蓋92を奥側にスライドさせて、排出収納部93の中に貯まったメダルを取り出せばよい。なお、メダル送り装置40の内部に、ゴミなどの異物が混入した場合にも、上記したのと同様にして、取り出すことができるのは言うまでもない。
このように、本実施の形態によれば、メダル貸出機2から貸し出される遊技メダルをスロットマシン1に手に持って移動させなくても、あるいはスロットマシン1から入賞により払い出されたメダルを、一枚ずつ手でメダル投入口10に投入させなくても、一括投入機構3によりメダル投入口10に投入することができ、遊技を効率的に行うことができる。また、一括投入機構3には、上下動可能な移動調整弁43が設けてあるので、メダル送り装置40内部でのメダル詰まりを起こしにくく、メダル送り装置40から排出するときにメダル詰まりを起こした場合でも、ノズル部60を開くことにより容易に詰まりを解消できる。そして、排出装置80と排出貯留部90を設けてあるので、メダル送り装置40内の残留メダルや異物なども容易に取り出すことができる。さらに、搬送装置の逆転ローラ52には撹拌溝58が形成されていると共に、搬送ベルト52の前方には拡開部410が設けられているので、搬送装置50内部に滞留している遊技メダルを効率よく送り出すことができ、メダル詰まりを防止することができるのである。
本発明の実施の形態であって、一括投入機構の断面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシン及びメダル貸出機の斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル投入口及び一括投入機構の拡大斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置の斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置の縦断面斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置の横断面図である。 本発明の実施の形態であって、ノズル部を開いた断面図である。 本発明の実施の形態であって、排出貯留部の拡大断面図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置の作動説明図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置の作動説明図である。 本発明の実施の形態であって、移動調整弁の拡大縦断面図である。 本発明の実施の形態であって、移動調整弁の拡大横断面図である。 本発明の実施の形態であって、移動調整弁の他の例を示す図である。
符号の説明
1 スロットマシン
10 メダル投入口 11 上部投入開口
12 側方移送通路 13 前扉
14 図柄表示窓 15 下皿
16 操作部
2 メダル貸出機
20 外箱 21 紙幣投入口
22 紙幣カウンター 23 貸し出しメダル払い出し装置
3 一括投入機構
30 本体カバー 31 一括投入開口
32 張り出し部
40 メダル送り装置 41 本体ブロック
42 払い出し通路 43 移動調整弁
43A 回動板 43B 支持部
44 メダル貯め部 45 メダル戻り部
46 ピン(軸部) 47 メダル排出部(排出部)
48 受入開口(投入部) 49 キャンセル開口
50 搬送装置 51 ローラ
52 逆転ローラ(戻し手段) 53 搬送ベルト(移送手段)
54 送出間隙 55 駆動モータ
56 伝達手段 57 メダル挟み防止片
58 撹拌溝 59 押さえ溝
60 ノズル部 61 蓋部
62 取り付け部 63 自己復帰ヒンジ
64 メダル検知センサ 65 メダル移送路
66 メダル排出口 67 メダル受け口
62A 湾曲部
80 排出機構 81 ソレノイド
82 開閉板 83 可動軸
84 固定軸
90 排出貯留部 91 ケース
92 スライド蓋 93 排出収納部
94 自己復帰機構
100 仕切棒
410 拡開部 411 長孔
412 ストッパー 431 突起
432 貫通孔

Claims (3)

  1. 一括投入される複数枚の遊技メダルを受け入れ可能な投入部と、
    遊技メダルを排出する排出部と、
    前記投入部から投入された遊技メダルを積み重ねた状態で前記排出部に向けて移動可能な移送手段と、
    前記移送手段の排出部側上方に設けられ、移送手段に積み重なっている遊技メダルを移送方向と逆方向に戻す戻し手段とを少なくとも有し、
    遊技メダルを一枚ずつ送り出し可能に形成したメダル送り装置において、
    前記投入部の下方でありかつ前記移送手段の上方には、投入部から投入された遊技メダルを貯留可能な空間であるメダル貯め部と、このメダル貯め部よりも前記排出部側にあって前記戻し手段により戻された遊技メダルが滞留可能な空間であるメダル戻り部を有し、
    前記メダル貯め部及び前記メダル戻り部との間には、その上端部を支持する軸部を中心にメダル貯め部方向に回動可能であり、かつ前記移送手段に向けて垂下した状態で前記メダル戻り部方向への回動を阻止される移動調整弁を備え、
    この移動調整弁は、前記軸部において上下方向に移動可能に形成されているとともに、移動調整弁が上方に移動したとき、その下端と前記移送手段との間に少なくとも遊技メダルの直径よりも大きい隙間が生じるように配置されていることを特徴とするメダル送り装置。
  2. 前記移動調整弁は、幅方向の両端部に前記軸部を備え、各軸部が独立して上下動可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載のメダル送り装置。
  3. 遊技者に貸し出す遊技メダルを払い出すためのメダル払い出し装置を少なくとも有するメダル貸出機に取り付けられ、前記メダル払い出し装置から払い出されるメダルを、前記メダル貯め部に誘導する払い出し通路を有していることを特徴とする請求項1又は2記載のメダル送り装置。
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