JP4527620B2 - メダル送り装置 - Google Patents

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Description

この発明は、スロットマシンなどのメダル遊技機に、遊技メダルを一括投入するために用いられるメダル送り装置に関するものである。
従来より、スロットマシンなどのメダルを遊技媒体とする遊技機において、効率の良い遊技を行いたいという要請、あるいは、なるべく遊技メダルに手を触れないで遊技を行いたいという要請に基づき、遊技メダルを直接、遊技機に供給可能な遊技機用台間機(メダル貸し出し機)が考案されている(特許文献1参照)。これには、遊技メダルを案内するメダル通路を有するノズルが形成されている。
また、遊技メダルを一括投入可能な投入口、及び一括投入された遊技メダルを一枚ずつ分離してメダルセレクターに搬送可能なメダル送り装置を有する遊技機(スロットマシン)も考案されている(特許文献2参照)。このメダル送り装置は、一対のローラーに掛け渡したベルトに遊技メダルを一括投入口から落下させ、ベルト上面に乗っている遊技メダルを逆転ローラーで1枚ずつに分離して送り出すものである。
ここで、上述した特許文献2では、分離手段としての逆転ローラーにより、ベルトの移送方向と、逆転ローラーのベルトに臨む部分の回転移動方向とが反対方向となるようにして、ベルト上に重なった複数枚の遊技メダルを1枚を残して反対側にけり出して、ベルト上に残った1枚だけを、ベルトの移送方向に送り出すように形成している。
特開2003−299868号公報(図1) 特開2004−121809号公報(図6)
しかし、上記した従来技術では、逆転ローラーがベルトの移送方向とは反対方向に遊技メダルをけり出すため、逆転ローラーとベルトとの間では、遊技メダルをそれらの間に噛み込むことは無い。しかし、逆転ローラーの上側から遊技メダルが移送方向へ入り込まないように、逆転ローラーの上側には、逆転ローラーに近接して周囲部材が形成されている。その際、逆転ローラーの回転方向は、逆転ローラーの表面が、周囲部材側に入り込んでいく方向となる。このため、かかる周囲部材と、逆転ローラーとの間に遊技メダルを噛み込んでしまうといった問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1及び2) すなわち、請求項1及び2記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、逆転ローラーと、その周囲部材との間での遊技メダルの噛み込みの発生を防止して、安定したメダル送り出しが可能なメダル送り装置を提供しようとするものである。
請求項に記載された発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。なお、括弧内の符号は、発明の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、一括投入される複数枚の遊技メダルを受け入れ可能な投入部(受入開口(48))と、遊技メダルを排出する排出部(メダル排出部(47))と、前記投入部(受入開口(48))から投入された遊技メダルを積み重ねた状態で前記排出部(メダル排出部(47))に向けて移動可能な移送手段(搬送ベルト(53))と、前記移送手段(搬送ベルト(53))の排出部(メダル排出部(47))側上方に設けられ、移送手段(搬送ベルト(53))に積み重なっている遊技メダルを移送方向と逆方向に戻す戻し手段(逆転ローラー(52))とを少なくとも有し、遊技メダルを一枚ずつ送り出し可能に形成したメダル送り装置(40)において、前記戻し手段は、回動可能な外周面を有する逆転ローラー(51)を備え、前記逆転ローラー(51)は、その外周面のうち、前記移送手段(搬送ベルト(53))に臨む対向部分が、前記移送手段(搬送ベルト(53))の前記排出部(メダル排出部(47))に向けて移動する方向とは、反対方向に回動するように形成され、前記逆転ローラー(51)の前記外周面のうち、前記移送手段(搬送ベルト(53))に臨む対向部分は、前記移送手段(搬送ベルト(53))の上方に、遊技メダルの1枚の厚さより大きく、且つ、遊技メダルの2枚の厚さよりは小さい送出間隔だけ離れた位置に形成され、前記逆転ローラー(51)の外周面には、その回動方向の円周にわたって遊技メダルの直径よりも小さな巾の円周溝(59)が形成され、前記逆転ローラー(51)の外周面に近接する周囲には、積み重なった排出待機用の遊技メダルを、前記逆転ローラー(51)の回動に伴って前記送出間隙(54)以外の箇所からメダル移送方向に向かわせるのを防止するための周囲部材(130)が形成され、前記逆転ローラー(51)の回動により前記投入部(48)側から前記排出部(47)側に向かって前記逆転ローラー(51)の前記外周面が前記周囲部材(130)の下に潜り込むように形成され、遊技メダルが、前記逆転ローラー(51)と、前記周囲部材(130)との間に挟まれるのを防止するために、前記周囲部材(130)から前記円周溝(59)の内部に延びるメダル挟み防止片(57)が形成され、前記メダル挟み防止片(57)は、その先端が前記円周溝(59)の内部に位置し、前記投入部の下方でありかつ前記移送手段(搬送ベルト(53))の上方には、前記投入部(受入開口(48))から投入された複数枚の遊技メダルを受けて一時的に貯留可能な空間であるメダル貯め部(44)と、前記メダル貯め部(44)よりも遊技メダルの移送方向側にあって、前記戻し手段(逆転ローラー(52))により戻された遊技メダルを滞留可能な空間であるメダル戻り部(45)とを備え、前記メダル貯め部(44)及び前記メダル戻り部(45)の間に位置して、その下端と前記移送手段の上面との間に、遊技メダルが通過可能な距離をあけるように配置されると共に、その上端部に設けられた支点を中心に前記メダル貯め部(44)方向に回動可能であり、かつ前記移送手段(搬送ベルト(53))の上面に向けて垂下した状態から前記メダル戻り部(45)方向には回動不能に支持された移動調整弁(43)を設け、前記移動調整弁(43)は、前記メダル貯め部(44)方向に回動することによって、前記戻し手段(逆転ローラー(52))によって戻され前記メダル戻り部(45)に滞留している遊技メダルを、前記メダル戻り部(45)から前記メダル貯め部(44)への移動を可能とし、垂下した状態から前記メダル戻り部(45)側には回動しないことによって、前記メダル貯め部(44)の上部にまで積み重なって貯留された遊技メダルが、前記メダル戻り部(45)に一気に雪崩れ込むのを阻止可能に形成したことを特徴とする。
なお、ここで、「排出待機用の遊技メダル」とは、投入部(48)に溜まっている遊技メダルを意味するものであって、未だ、受入開口(投入部)(48)からメダル排出部(排出部)(47)へ送出間隙(54)を通過していない遊技メダルである。
(作用) メダル挟み防止片(57)は、逆転ローラー(52)の外周表面が回転移動により潜り込む位置にある周囲部材から、円周溝(59)の内部に延びている。これにより、逆転ローラー(52)と、逆転ローラー(52)の外周表面が回転移動により潜り込む位置にある周囲部材(130)との間に、遊技メダルに入り込むのを、メダル挟み防止片(57)により阻止することができる。
そして、メダル挟み防止片(57)の一端は、円周溝(59)の内部に位置しており、その円周溝(59)の巾は、遊技メダルの直径よりも小さく形成されている。このため、円周溝(59)の内部に遊技メダルが入り込むことはなく、メダル挟み防止片(57)の先端と、逆転ローラー(52)との間に、遊技メダルが到達して、両者の間に遊技メダルを噛み込むこともない。
これにより、逆転ローラー(52)と、その周囲部材(130)との間での遊技メダルの噛み込みの発生を防止することができて、安定して遊技メダルを送り出すことができ、不具合なく遊技メダルを供給することができる。
更に、移動調整弁(43)は、メダル戻り部(45)側には、回動しないので、メダル貯め部(44)の上部に貯留されている遊技メダルが、一気にメダル戻り部(45)に雪崩れ込むのを防ぐことができる。
また、移動調整弁(43)は、メダル貯め部(44)側に回動可能に形成されているので、図9(C)に示すように、メダル戻り部(45)内の遊技メダルは、メダル貯め部(44)に逆流し、メダル戻り部(45)の上方に空間が形成される。これにより、逆転ローラー(52)による遊技メダルの蹴り出しがスムーズに行われる。
(請求項2)
(特徴点) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記メダル戻り部(45)は、前記移送手段の手前側に位置して、前記逆転ローラー(51)を収納する部屋であり、前記逆転ローラー(51)の回動軸に沿って配置される前記メダル挟み防止片(57)は、遊技メダルの直径より小さい幅間隔で、前記メダル戻り部(45)の内壁間に配置されていることを特徴とする。
なお、ここで、「前記逆転ローラー(51)の回動軸に沿って配置される前記メダル挟み防止片(57)は、遊技メダルの直径より小さい幅間隔で、前記メダル戻り部(45)の内壁間に配置されている」とは、メダル戻り部(45)内の内壁間において、逆転ローラー52の回動軸方向に沿って、遊技メダルの直径より小さい幅間隔で、メダル挟み防止片(57)が配置されていることを意味するものである。具体的には、例えば、メダル挟み防止片(57)が2本形成されているような場合、一方の内壁と、その内壁に近いメダル挟み防止片(57)との間の距離幅が、遊技メダルの直径より小さく形成されている。そして、2つのメダル挟み防止片(57)の間の距離幅が、遊技メダルの直径より小さく形成されている。そして、他方の内壁と、その内壁に近いメダル挟み防止片(57)との間の距離幅が、遊技メダルの直径より小さく形成されていることを意味するものである。
(作用) 本発明は、前記逆転ローラー(51)の回動軸に沿って配置される前記メダル挟み防止片(57)が、遊技メダルの直径より小さい幅間隔で、前記メダル戻り部(45)の内壁間に配置されている。このため、遊技メダルが、メダル戻り部(45)の内壁とメダル挟み防止片(57)との間に入り込んでしまうことがない。また、メダル挟み防止片(57)が複数存在するような場合であっても、メダル挟み防止片(57)同士の間に遊技メダルが入り込んでしまうことがない。これにより、遊技メダルが、逆転ローラー(52)と、周囲部材(130)との間に噛み込まれるような位置に入り込むことを防止することができる。結果として、遊技メダルが、逆転ローラー(52)と、周囲部材(130)との間で噛み込まれることを防止することができる。したがって、逆転ローラー(52)と、その周囲部材(130)との間での遊技メダルの噛み込みの発生を防止して、安定したメダル送り出しが可能なメダル送り装置を提供することができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1及び2) 請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1及び2記載の発明によれば、逆転ローラーと、その周囲部材との間での遊技メダルの噛み込みの発生を防止して、安定したメダル送り出しが可能なメダル送り装置を提供することができる。
本発明の最良の実施形態を、メダル貸出機を例に、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図19は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はメダル移送機構3の縦断面図、図2はスロットマシン1及びメダル貸出機2の外観斜視図、図3はメダル移送機構3及びメダル投入口10の拡大斜視図、図4はメダル送り装置40の斜視図、図5はメダル送り装置40の縦断面斜視図、図6はメダル送り装置40の縦断面図、図7はノズル部60を開いた状態の断面図、図8は排出貯留部90の拡大断面図、図9及び図10はメダル送り装置40の作動説明図、図11乃至図13は移動調整弁43の拡大横断面図、図14はノズル部60を閉じた状態の断面図、図15はノズル部60を開いた状態のメダル移送機構3の拡大斜視図、図16はメダル送り装置40の横断面図、図17はメダル送り装置40の一部拡大斜視図、図18は搬送ベルト上の遊技メダルが突出体110により整列させられる状態の概念図、図19はメダル送り装置40の一部縦断面斜視図をそれぞれ示すものである。
本形態におけるメダル貸出機2は、スロットマシン1に隣接して設置され、一台のスロットマシンに一機ずつ対応するように設けられている。
なお、ここで、「前面」や「前方向」や「手前方向」とは、交換作業者(或いは遊技者)が、遊技機Sの正面側の前に遊技機Sの方に顔を向けて座って、或いは、立っているような場合のかかる交換作業者(或いは遊技者)から見た場合の奥から手前への方向を意味する。したがって、前方向や手前方向とは、遊技機Sの奥から正面へ向かう方向を意味する。
また、「背面」や「後方向」や「奥方向」とは、交換作業者(或いは遊技者)が、遊技機Sの正面側に遊技機Sの方を向いて位置しているような場合のかかる交換作業者(或いは遊技者)から見たときの手前から奥への方向を意味する。したがって、後方向とは、遊技機Sの正面から奥(後ろ)へ向かう方向を意味する。また、本明細書における「左方向」や「右方向」等の左右方向も、かかる遊技機Sの前面の方を向いて位置している者から見た場合の右方向や、左方向を意味する。また、メダル送り装置40の各部品中の説明における左右方向や、手前方向、奥方向等の意味も、メダル送り装置40をメダル貸出機2に正規に取り付けた状態で、メダル貸出機2の前に、メダル貸出機2の方に顔を向けて座って、或いは、立っているような交換作業者(或いは遊技者)から見た場合の左右方向や、手前方向、奥方向等を意味するものである。
(スロットマシン1)
前記スロットマシン1は、図2に示すように、前面が開口する四角箱状の筐体及びその筐体の正面側に取り付けられた前扉13を有し、正面側には回転リール(図示せず)の図柄を視認可能な図柄表示窓14が形成されている。また、この図柄表示窓14の下方でありスロットマシン1の略中央部は、スタートスイッチやストップスイッチなどの操作手段が設けられる操作部16となっている。そしてこの操作部16の正面右端部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口10が設けられている。なお、特に図示しないが、メダル投入口10の下方には、遊技メダルの真贋を判断すると共に投入メダルをカウントするためのメダルセレクターが設けられている。また、スロットマシン1の下部には、払い出しメダルを貯留可能な下皿15が設けられている。
ここで、メダル投入口10は、図3に示すように、上方から遊技メダルを1枚ずつ投入可能な上方投入開口11と、上方投入開口11の側方に凹溝状に連通する側方移送通路12とを有している。この側方移送通路12は、上方投入開口11から正面右側(メダル貸出機2側)に延設された樋状の通路であって、後述するノズル部60から送られてくる遊技メダルを受け入れ上方投入開口11に移送するためのものである。
そして、メダル投入口10から遊技メダルを投入し、スタートスイッチの操作により回転リールを回転させ、ストップスイッチの操作により回転リールを停止させ、このとき、複数の回転リールに表示された図柄が所定の位置態様に停止すると入賞となり、所定枚数の遊技メダルが払い出されるように形成されているものである。
(メダル貸出機2)
前記メダル貸出機2は、スロットマシン1の側面側に隣接して設置される箱型の装置であって、金銭と引き替えに遊技メダルを貸し出すと共に、貸し出しメダル及び遊技者が投入する遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口10に投入するためのものである。すなわち、メダル貸出機2は、図2に示すように、外箱20に、紙幣カウンター22及び貸し出しメダル払い出し装置23が内蔵されているとともに、正面側にはメダル移送機構3が取り付けられているものである。
紙幣カウンター22は、外箱20の正面下方に設けられた紙幣投入口21から投入された紙幣を読み取って、貸し出しメダル払い出し装置23に所定枚数の遊技メダルを払い出させるためのものである。なお、メダル貸出機2としては、紙幣投入口21及び紙幣カウンター22の他に、硬貨投入口や硬貨カウンター、釣り銭払い出し口などを有していてもよい。また、プリペイドカード投入口とカードリーダーとを有していてもよい。
貸し出しメダル払い出し装置23は、遊技メダルを払い出すためのいわゆるホッパー装置であり、特に図示しないが、遊技メダルを貯留しておくためのタンクと、このタンクに貯留されている遊技メダルを1枚ずつ排出可能な送り出し円板とを有している。この送り出し円板は、駆動モータに回転可能に軸止されており遊技メダルが入り込み可能な孔が形成されている。そして、この孔に入った遊技メダルを、回転に伴い1枚ずつ装置の外に排出することができるような機構に形成さている。また、貸し出しメダル払い出し装置23には排出メダルをカウントするためのセンサーが設けられていて、所定枚数の遊技メダルを払い出したら駆動モータが停止するように形成されている。
(メダル移送機構3)
前記メダル移送機構3は、前記貸し出しメダル払い出し装置23から払い出される遊技メダル、及び遊技者が投入する遊技メダルを、スロットマシン1のメダル投入口10に一括投入するための機構である。
具体的には、メダル移送機構3は、図1及び図3に示すように、大きく分けて、メダル貸出機2の外箱20の正面に取り付けられた本体カバー30と、この本体カバー30の内部に設けられて遊技メダルを送り出すためのメダル送り装置40と、前記本体カバー30の正面側に取り付けられてメダル送り装置40からの送り出された遊技メダルをスロットマシン1側へ案内するためのノズル部60とを備えている。
(本体カバー30)
前記本体カバー30は、図2、図3に示すように、メダル貸出機2の外箱20の正面略中央部から手前側(スロットマシン1を正面から見た場合の手前側)に突出する箱形部材であり、上方に開口する一括投入開口31が形成され、図1に示すように、内部にはメダル送り装置40が内蔵されている。
また、一括投入開口31の手前側には、図1及び図3に示すように、上面に平坦部を有するカウンター状の張り出し部32が形成されている。張り出し部32は、一括投入開口31の手前側及び側方に向かって張り出し、上方からみると略U字型に形成されおり、ここには、搬送装置50を作動及び作動停止させるためのタッチセンサーが敷設されている。そして、張り出し部32に手を触れることにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動し、張り出し部32に触れている手を離すことにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動を停止するようになっている。
そして、本体カバー30の底部奥側には、図8に示すように、メダル送り装置40から排出される異物やキャンセルメダルを受け止める排出貯留部90が形成されている。
(メダル送り装置40)
前記メダル送り装置40は、前記本体カバー30に内蔵された遊技メダルを送り出すための装置であり、図1に示すように、前記本体カバー30の内側に設けられる箱状の本体ブロック41の内部に搬送装置50を設け、搬送装置50の奥側下方に排出装置80を設けた構成となっている。
本体ブロック41は、図1及び図4に示すように、長さ方向略中央部に、上方に開口する受入開口48を有し、この受入開口48の奥側には、上方に開口し内部において前記受入開口48と連通する払い出し通路42が設けられている。また、本体ブロック41の前方下部には、搬送装置50が内蔵されており、本体ブロック41の正面側は、搬送装置50により送り出された遊技メダルをノズル部60に1枚ずつ排出するためのメダル排出部47となっている。そして、図5に示すように、前記払い出し通路42を形成する内壁の底部には、排出装置80が設けられている。
ここで、排出装置80は、図5に示すように、上方に突設された略円筒形の可動軸83を通電状態に応じて上下動させるソレノイド81と、一方の端部が前記可動軸83に軸支され、本体ブロック41に固定された固定軸84を支点として上下方向に揺動可能に形成された開閉板82を有している。そして、可動軸83が下方に位置しているときには開閉板82が閉じた状態(図1参照)となり、可動軸83が上方に位置しているときには開閉板82が開いた状態(図10参照)となるよう形成されているものである。そして、ソレノイド81の作動で開閉板82を開くことにより、メダル送り装置40内部にあるメダルや異物などを、本体ブロック41の底面に形成されたキャンセル開口49から排出させることができるようになっている。排出装置80は、例えば図示しないリセットスイッチの操作により開閉板82が開くように形成することができる。
前記受入開口48は、図1及び図4に示すように、一括投入開口31から投入される遊技メダルを受け入れるための開口であり、開口幅のほぼ中央部に、横方向にわたって設けられた仕切棒100を有している。これは、投入される遊技メダルを、極力同一方向に揃えるためである。すなわち、この仕切棒100があることにより、受入開口48に遊技メダルが縦向き(遊技メダルの表裏面が左右方向となる向き)で投入されることがないので、ランダムに投入される遊技メダルの向きを、横向き(遊技メダルの表裏面が前後方向となる向き)にして落下させるようになるものである。このように落下した場合には、遊技メダルの向きが揃っているので、受入開口48の下方に位置する空間であるメダル貯め部44に、遊技メダルが平積みとなるよう貯留させることができ、搬送装置50により搬送しやすくなる。
また、図1に示すように、受入開口48の手前側端部には、搬送装置50の上方空間を、受入開口48の下方に位置するメダル貯め部44と、メダル貯め部44よりも手前側に位置するメダル戻り部45とに分ける移動調整弁43が取り付けられている。移動調整弁43は、メダル貯め部44からメダル戻り部45へのメダル移動を阻止し、メダル戻り部45からメダル貯め部44へのメダル移動は適宜許容することにより、搬送装置50によるメダル移送をスムーズに行わせるためのものである。
前記払い出し通路42は、メダル貸出機2の貸し出しメダル払い出し装置23から貸し出される遊技メダルを受け入れて、前記メダル貯め部44に誘導するためのものである。払い出し通路42の底面は、奥側から手前側に向かって下り傾斜となっており、傾斜の前端部が開閉板82によって開閉可能に形成されている。開閉板82が閉じているときには、メダル貯め部44に遊技メダルが貯留される。そして、開閉板82が開いた場合、メダル貯め部44又は搬送装置50の搬送ベルト53上にあるゴミなどの異物や遊技メダルは、キャンセル開口49から落下する。なお、キャンセル開口49から落下した異物や遊技メダルは、いったん排出貯留部90に貯留され、図8(B)に示すように、排出貯留部90のスライド蓋92を開くことによりそれらを外部に取り出すことができるようになっている。
ここで、排出貯留部90は、図8に示すように、キャンセル開口49と連通し上下に開口するケース91と、ケース91の下方開口を開閉可能なスライド蓋92とから構成されている。そして、図8(A)に示すように、スライド蓋92を閉じた状態で、内部にキャンセルメダルや異物を貯留可能な排出収納部93が形成される。また、スライド蓋92は、自己復帰機構94により、開いた後には自動的に閉じるように形成されている。自己復帰機構94は、スライド蓋92を閉じる方向に付勢するバネを備えており、スライド蓋92は常態において閉じている。そして、バネの付勢力に抗して開く方向すなわち奥側にスライド蓋92を押し戻すことにより、図8(B)に示すように、ケース91の下方開口が開放される。スライド蓋92を開くときには、スライド蓋92を押さえながら排出収納部93に貯留されている遊技メダル等を手で受け止めるようにする。貯留物をすべて排出し終えたら、スライド蓋92から手を離せば、スライド蓋92は自動的に閉まる。
(移動調整弁43)
次に、前記移動調整弁43について説明する。移動調整弁43は、図5、図11及び図12に示すように、両端部から横方向に突出するピン46を有する支持部43Bに方形状の回動板43Aを取り付けた構成となっている。そして、本体ブロック41の両側面に形成された長孔411に前記ピン46を係合させることにより、ピン46を中心に前後方向に回動可能に取り付けられると共に、長孔411の長さ分(正確には、長孔411の長さからピン46の直径の長さを差し引いた長さ)だけ、上下方向に移動可能に形成されているものである。
また、前記支持部43Bのピン46の下方には、横方向に突出する突起431が形成されている。一方、本体ブロック41の内面には、移動調整弁43が垂下した状態で前記突起431のメダル戻り部45側に当接するストッパー412が突設されている。これにより、移動調整弁43は、垂下状態からメダル貯め部44側へは回動できるが、垂下状態からメダル戻り部45側への回動を阻止される。
そして、前記回動板43Aは、ウレタンなどの弾性部材で形成されており、一定以上の加圧により弾性変形するようになっている。さらに、移動調整弁43は、回動板43Aが垂下状態でピン46が長孔411の上端に位置するときに、回動板43Aの下端部から後述する搬送装置50の搬送ベルト53の上面までの距離が、遊技メダルの直径よりも長くなるように形成してある。これは、後述するが、回動板43Aの下方を遊技メダルが起立状態でも通過可能とするためである(図12参照)。移動調整弁43の作用については後述する。
なお、移動調整弁43の支持方法は、上記構成に限られない。例えば図13(A)(B)に示すように、支持部43Bの幅方向にわたって左右に貫通する断面長孔状の貫通孔432を設け、これに本体ブロック41に固定されたピン64を貫通させるようにしてもよい。このように形成しても、移動調整弁43は貫通孔432の長さ分だけ、上下に位置移動可能となる。
(搬送装置50)
前記搬送装置50は、本体ブロック41の前方下部に内蔵されており、メダル溜め部44に投入又は払い出された遊技メダルを、水平状態(遊技メダルの表裏面が上下となる状態、すなわち遊技メダルの表面又は裏面が、上方向又は下方向に向かって臨むような状態)で1枚ずつ、ノズル部60へと送り出すためのものである。具体的には、搬送装置50は、図1及び図6に示すように、一対のローラー51(手前側ローラー51A及び奥側ローラー51B)と、この手前側ローラー51A及び奥側ローラー51Bの間に掛け渡された搬送ベルト53と、この搬送ベルト53の手前側上方に送出間隙54をあけて設置された逆転ローラ52と、ローラー51,52を回転させるための駆動モータ55と、この駆動モータ55のモータ軸の回転をローラー51,52に伝達するための伝達手段56とを有している。
前記ローラー51は、正面側から見て前後に並列して設けられている。また、前記搬送ベルト53は、二つのローラー51A,51Bに掛け渡された平ベルトであり、表面にはゴム等を被覆して、遊技メダルとの摩擦抵抗を大きくするよう形成してある。そして、図1に示すように、手前側ローラー51Aの方が、奥側ローラー51Bよりも若干高い位置に取り付けられているので、搬送ベルト53の上面は手前側に向かってやや上り傾斜となっており、ローラー51を図1に示す矢印の方向に回転させることにより、搬送ベルト53の上面が手前側に移動するようになっている。
前記ローラー51と逆転ローラ52は、伝達手段56により同時に回転するようになっている。伝達手段56は、図6に示すように、駆動モータ55の駆動軸、手前側ローラー51A、逆転ローラ52にそれぞれ設けられたギヤと、これらの各ギヤを連結するベルトであって、逆転ローラ52はローラー51と同一方向に回転するので、搬送ベルト53の上面の進行方向と、逆転ローラ52の下側面の移動方向とが逆になる。また、前記伝達手段56の調整(直径の異なるギヤの組み合わせ)により、逆転ローラ52の回転速度の方が、ローラー51の回転速度よりも早くなるように形成されている。
そして、図1に示すように、逆転ローラ52の下端と搬送ベルト53の上面との間には、遊技メダル1枚の厚みよりも大きく、遊技メダル2枚分の厚みよりは小さい送出間隙54が形成されている。このため、遊技メダルが逆転ローラー52の上に複数枚、重なって逆転ローラー52側へ搬送されてくると、一番下の1枚の遊技メダルを残して、2枚目より上の遊技メダルは、逆転する逆転ローラー52によって後方に向かって蹴飛ばされるものである。これにより、搬送ベルト53の上面に乗っている遊技メダルを、1枚ずつ手前側に送り出すとともに、搬送ベルト53の上方であって逆転ローラ42の後方にある遊技メダルをメダル戻り部45に蹴り出すようになっている。
なお、本形態における逆転ローラ52には、図1及び図6に示すように、断面略台形の撹拌溝58が軸方向に沿って形成されている。撹拌溝58は、溝の端部で遊技メダルを引っ掛けるようにして、搬送ベルト53の上方に積み重なった遊技メダルを効果的に後方に蹴り上げる役割を果たすものである。
また、逆転ローラ52の上方には、メダル戻り部45上部の遊技メダルが、逆転ローラ52の上面の回転に引きずられて前方に移動し、逆転ローラ52と本体ブロック41の前面板との間に挟まれるのを防止するためのメダル挟み防止片57が取り付けられている。そして、逆転ローラ52の外周面には、前記メダル挟み防止片57の先端の位置に合わせて、その回動方向の円周にわたって円周溝59が形成されている。なお、メダル挟み防止片57に関しては、後で詳細に説明する。
搬送ベルト53の前方側は、ノズル部60のメダル受け口67と近接している。そして、搬送ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、前記送出間隙54を潜ってメダル排出部47からノズル部60へと運ばれる。
搬送ベルト53からノズル部60へ送り出す途中で、逆転ローラー52の取り付け位置を過ぎた後、搬送ベルト53の側方の壁面から搬送ベルト53上に向かって突出する突出体110が形成されている。この突出体110は、搬送ベルト53の搬送可能な有効巾を、使用する遊技メダルの直径に合致するように突出させている。搬送ベルト53上の遊技メダルが、この突出体110に接触することにより、図18に示すように、遊技メダルの搬送位置を、所定の位置にすることができるものである。なお、この突出体110に関しては、後で詳細に説明する。
(ノズル部60)
前記ノズル部60は、前記搬送装置50から送り出された遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口10に移送するためのものである。そして、ノズル部60は、図1、図7、図14及び図15に示すように、本体カバー30の正面側下部に取り付けられる取り付け部62と、取り付け部62の下端部に設けられた自己復帰ヒンジ63を介して、取り付け部62に前後方向に回動自在に取り付けられた蓋部61とを有している。そして、図14に示すように、蓋部61が取り付け部62を正面側から覆った状態、すなわち蓋部61が閉じた状態で、蓋部61と取り付け部62の間には、遊技メダル1枚分の厚さよりやや大きい厚みを有し、遊技メダルの直径よりもやや大きい幅を有するメダル移送路65が形成されるようになっている。
前記取り付け部62の上端部は、図1に示すように、下方から上方に向かって奥方向に湾曲する湾曲部62Aとなっており、この湾曲部62Aはメダル送り装置40のメダル排出部47と連通するメダル受け口67を形成する。また、前記メダル移送路65は、メダル受け部67からノズル部60のスロットマシン1側に略L字状に屈曲して、その端部がメダル排出口66となっている(図3参照)。すなわち、ノズル部60は、メダル排出部47から排出された遊技メダルをメダル受け口67から受け入れ、メダル移送路65を通してメダル排出口66から1枚ずつ、側方移送通路12を介して、スロットマシン1のメダル投入口10側に向かって排出するようになっている。
また、前記自己復帰ヒンジ63は、蓋部61を取り付け部62側に閉じるように回動する方向に付勢するバネを備え、常態においては蓋部61を閉じるようになっている。そして、バネの付勢力に逆らって蓋部61を取り付け部62と反対方向すなわち手前側に回動させることにより、蓋部61が開く。これは、メダル移送路65の内部で遊技メダルが詰まった場合などに、遊技者が店員を呼ぶことなく自ら詰まりを解消させることができるようにするためである。蓋部61を開いて詰まった遊技メダルを取りだした後は、自己復帰ヒンジ63により蓋部61は自動的に回動して閉じた状態に戻る。
なお、蓋部61が接触などにより意図せず開いてしまうことがないよう、蓋部61及び取り付け部62にフックと凹部などの係止手段を設けておくのが好ましい。
そしてノズル部60は、図3に示すように、メダル排出口66がスロットマシン1のメダル投入口10の側方移送通路12の端部と一直線上に配置されるよう設置される。この場合、メダル排出口66と側方移送通路12の端部とは必ずしも当接、合致する必要はなく、メダル排出口66から排出された遊技メダルが側方移送通路12に移動可能な間隙や高さの誤差があっても構わない。
さらに、取り付け部62の正面側及び蓋部61の裏面側には、蓋部61を閉じたときに相対向するよう、メダル検知センサー64が設けられている。メダル検知センサー64は、蓋部61に設けられた受光部64Aと、取り付け部62に設けられた発光部64Bとから成り、発光部64Bの発光が遮られることにより遊技メダルの通過を検知するものである。そして、メダル送り装置40が遊技メダルを送り出している間は、このメダル検知センサー64が遊技メダルを検出している。
ここで、メダル検知センサー64は、特に図示しないが、メダル移送路65の中心からやや幅方向にずれた位置に設けてあるので、円形の遊技メダルが複数枚、連続した状態で通過しても受光部64Aの検知信号は必ず一定の波形を繰り返すものとなる。従って、メダル貸出機2の制御部においてこの波形を監視することにより、メダル移送の異常を検知することができる。例えば、メダル検知センサー64が遊技メダルを検知し続けている場合には、メダル移送路65の内部で遊技メダルが詰まっていることが想定される。このような場合には、蓋部61を開いてメダル詰まりを解消することを促す警報などを行うと好適である。
一方、メダル検知センサー64が遊技メダルを一定時間以上検出しない場合には、投入された遊技メダルをすべて送り終えたか、あるいは搬送装置50の内部などでメダル貸出機2メダル詰まりが発生しているかにより、メダル送り装置40が遊技メダルを送り出していない場合、又は蓋部61が開いており発光部64Bの光線が受光部64Aに届かない場合の、いずれかの場合が想定される。そこで、このような場合には、搬送装置50の駆動モータ55の駆動を停止させるように設定されている。そして、そのようなときにタッチセンサがONとなっても駆動モータ55を駆動させないように制御していうるものである。なお、このメダル検知センサー64に関しては、後ほど詳細に説明する。
(遊技メダルの移送)
次に、上記構成を有するメダル移送機構3における遊技メダルの移送過程を、図9及び図10に基づき説明する。
まず、一括投入開口31から遊技メダルを投入すると、図9(A)に示すように、遊技メダルは搬送ベルト53の後方部上面と開閉板82の上面に積み重なるように落下し、メダル貯め部44に貯留される。また、メダル貸出機2に紙幣を投入した場合には、貸し出しメダル払い出し装置23から遊技メダルが払い出され、払い出し通路42を通ってメダル貯め部44に貯留される。次に、メダル移送機構3の張り出し部32を手で触れると、タッチセンサが反応して、搬送装置50が作動を開始する。すなわち、駆動モータ55が駆動して、搬送ベルト53が前方に回転開始する。
搬送ベルト53が移動開始すると、搬送ベルト53の後方部上面に乗っている遊技メダルが前方に移動し、その上方に貯まっているメダルも引きずられて、移動調整弁43の下方を潜ってメダル戻り部45に移動する。ここで、移動調整弁43は、前方(メダル戻り部側)には回動しないので、メダル貯め部44の上部に貯留されている遊技メダルが、一気にメダル戻り部45に雪崩れ込むのを防ぐことができる。
さらに、移動調整弁43は、上下に移動可能に支持されているため、図12(A)に示すように、遊技メダルが起立状態で移動調整弁43の下方を転送されるような場合であっても、起立した遊技メダルの側面に押し上げられることにより、その下端部と搬送ベルト53との間に遊技メダルが通過可能な高さを確保することができる。この場合、図12(B)に示すように、移動調整弁43の支持部43Bの片側だけでも持ち上がるようになっているので、起立した遊技メダルが搬送ベルト53の端を通過する場合でも、移動調整弁43はスムーズに上方に移動する。なお、移動調整弁43が上方に移動したときでも、突起431はストッパー412と係合しており、これに加え、移動調整弁46の回動板43Aは弾性部材で形成されているため、ある程度変形可能であり、送り出し方向に移動する遊技メダルに押されて移動調整弁43が前方に回動することはない。
搬送ベルト53により前方に移送された遊技メダルのうち、搬送ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、図9(B)に示すように、搬送ベルト53と逆転ローラ52の下面との間の送出間隙54をすり抜けて、1枚ずつ、メダル排出部47へと移送される。一方、搬送ベルト53の上方に重なっている遊技メダルは、逆転ローラ52と接触することにより、逆転ローラ52に設けられた撹拌溝58に引っかかり、上方後部のメダル戻り部45に蹴り戻される。逆転ローラ52は、ローラー51よりも高速回転しているので、効率よく遊技メダルを蹴り出すことができる。
ここで、メダル戻り部45に滞留する遊技メダルの量が多いと、逆転ローラ52によって後方に蹴り出すのに支障をきたし、送出間隙54でメダル詰まりが発生するおそれがある。しかし、移動調整弁43は、後方(メダル貯め部側)に回動可能に取り付けられているので、図9(C)に示すように、メダル戻り部45内の遊技メダルはメダル貯め部44に逆流し、メダル戻り部45の上方に空間が形成される。これにより、逆転ローラ52による遊技メダルの蹴り出しがスムーズに行われるものである。
搬送装置50から送り出された遊技メダルは、メダル排出部47から排出され、ノズル部60の湾曲部62Aに誘導されつつメダル受け口67に入り、メダル移送路65を通ってメダル排出口66から排出される。メダル排出口66はスロットマシン1のメダル投入口10の側方移送通路12と位置あわせされているので、遊技メダルは側方移送通路12を通って、上部投入開口11に投入される。
ところで、投入された遊技メダルを全て移送し終える前に搬送装置50の作動を停止させた場合(タッチセンサから手を離した場合)には、搬送ベルト53の上面やメダル貯め部44に遊技メダルが残留したままとなる。この場合、遊技を終了するなどにより、残留している遊技メダルをスロットマシン1に投入したくない場合には、所定のリセットスイッチを操作する。すると、図10に示すように、排出装置80のソレノイド81が作動して開閉板82を開くとともに、搬送装置50の駆動モータ55が逆転駆動する。これにより、搬送ベルト53の上面にある遊技メダルは後方に移動し、開閉板82が開くことにより、メダル貯め部44の底部に開口するリセット開口49から下方に落下する。メダル貯め部44に貯留されていた遊技メダルも、同様にリセット開口49から落下する。
このようにしてメダル送り装置40から排出された遊技メダルは、排出貯留部90の排出収納部93に貯留されるので、スライド蓋92を奥側にスライドさせて、排出収納部93の中に貯まった遊技メダルを取り出せばよい。なお、メダル送り装置40の内部に、ゴミなどの異物が混入した場合にも、上記したのと同様にして、取り出すことができるのは言うまでもない。
このように、本形態によれば、メダル貸出機2から貸し出される遊技メダルをスロットマシン1に手に持って移動させなくても、あるいはスロットマシン1から入賞により払い出された遊技メダルを、1枚ずつ手でメダル投入口10に投入させなくても、メダル移送機構3によりメダル投入口10に投入することができ、遊技を効率的に行うことができる。また、メダル移送機構3には、上下動可能な移動調整弁43が設けてあるので、メダル送り装置40内部でのメダル詰まりを起こしにくく、メダル送り装置40から排出するときにメダル詰まりを起こした場合でも、ノズル部60を開くことにより容易に詰まりを解消できる。そして、排出装置80と排出貯留部90を設けてあるので、メダル送り装置40内の残留メダルや異物なども容易に取り出すことができる。さらに、搬送装置の逆転ローラ52には撹拌溝58が形成されていると共に、搬送ベルト52の前方には拡開部410が設けられているので、搬送装置50内部に滞留している遊技メダルを効率よく送り出すことができ、メダル詰まりを防止することができるのである。
(メダル挟み防止片57)
前記メダル挟み防止片57は、逆転ローラー52と、この逆転ローラー52の周囲に形成された周囲部材130との間に、遊技メダルが噛み込むことを防止するためのものである。
かかる周囲部材130は、メダル戻り部45内の遊技メダルを搬送ベルト53上から送出間隙54を経て、メダル排出部47へ移送させるために形成されているものである。すなわち、周囲部材130は、メダル戻り部45内の遊技メダルを、逆転ローラー52と搬送ベルト53との間の送出間隙54を経ずに、逆転ローラー52の上部側からメダル排出部47へ移送させないように逆転ローラー52の上部側を覆っているものである。そして、この逆転ローラー52の回転の邪魔にならないように、逆転ローラー52と周囲部材130との間には、隙間が存在する。そして、逆転ローラー52は、この隙間に入り込むような回転方向となり、逆転ローラー52の外周表面が周囲部材130の下端の下に潜り込むような状態となる。このメダル挟み防止片57は、その際に、排出待機している遊技メダルが、かかる隙間に入り込んで、逆転ローラー52と周囲部材130との間に噛み込むことを防止するためのものである。
すなわち、この周囲部材130は、逆転ローラー52の周囲に位置して、メダル戻り部45内において、積み重なった排出待機用の遊技メダルを、逆転ローラー52の回動に伴って送出間隙54以外の箇所からメダル移送方向に向かわせるのを防止するための部材である。
そして、この周囲部材130は、逆転ローラー52の回動により、投入部48側からメダル排出部47側に向かって逆転ローラー52の外周面が周囲部材130の下に潜り込むような位置にまで形成されているものである。
したがって、かかる周囲部材130と、逆転ローラー52との間では、逆転ローラー51の外周表面が回転移動により周囲部材130の下端の下を潜り込むような状態となる。
具体的には、この周囲部材130は、メダル戻り部45のメダル移送方向側に位置して、逆転ローラー52の上面を塞ぐ位置にある板材である。
上述したように、逆転ローラー52は、搬送ベルト53に臨む部分が、搬送ベルト53のメダル排出部47に向けて移動する方向とは、反対方向に移動する外周面を有している。このため、逆転ローラー52が搬送ベルト53の移送方向とは反対方向に遊技メダルをけり出すことができるものである。このため、逆転ローラー52の搬送ベルト53側に臨む下側の部分と、搬送ベルト53との間では、遊技メダルをそれらの間に噛み込むことは無い。しかし、逆転ローラー52の上側の部分は、逆転ローラー52の外周表面が、周囲部材130の下に潜り込む方向に回転移動するため、逆転ローラー52の外周表面と、周囲部材130との間に遊技メダルを噛み込むおそれが出てくる。このメダル挟み防止片57は、かかる逆転ローラー52の外周表面と、周囲部材130との間に、棒状の突片を周囲部材130から、逆転ローラー52の外周表面へわたすことにより、遊技メダルが入り込むことを防止するものである。
すなわち、メダル挟み防止片57は、逆転ローラー52の外周表面が回転移動により潜り込む位置にある周囲部材130から、メダル挟み防止片57の先端が円周溝59の内部に延びている。これにより、逆転ローラー52と、逆転ローラー52の外周表面が回転移動により潜り込む位置にある周囲部材130との間に、遊技メダルに入り込むのを、メダル挟み防止片57により阻止することができる。
搬送ベルト(移送手段)53の手前側には、逆転ローラー51を収納する部屋であるメダル戻り部45を形成している。そして、逆転ローラー51の回動軸の軸方向に沿って配置されるメダル挟み防止片57は、遊技メダルの直径より小さい幅間隔で、メダル戻り部45の左右の内壁間に配置されている。すなわち、メダル戻り部45内の左右の内壁間において、逆転ローラー52の回動軸方向に沿って、遊技メダルの直径より小さい幅間隔で、メダル挟み防止片57が配置されている。
これは、メダル挟み防止片57が2本形成されてあり、一方の内壁と、その内壁に近いメダル挟み防止片57との間の距離幅が、遊技メダルの直径より小さく形成されている。そして、2つのメダル挟み防止片57の間の距離幅が、遊技メダルの直径より小さく形成されている。そして、他方の内壁と、その内壁に近いメダル挟み防止片57との間の距離幅が、遊技メダルの直径より小さく形成されている。
このため、遊技メダルが、メダル戻り部45の内壁とメダル挟み防止片57との間に入り込んでしまうことがない。また、2本のメダル挟み防止片57の間に遊技メダルが入り込んでしまうことがない。これにより、遊技メダルが、逆転ローラー52と、周囲部材130との間に噛み込まれるような位置に入り込むことを防止することができる。結果として、遊技メダルが、逆転ローラー52と、周囲部材130との間で噛み込まれることを防止することができる。
以下、具体的に説明する。逆転ローラー51の外周面には、その回動方向の円周にわたって遊技メダルの直径よりも小さな巾の円周溝59が、逆転ローラー52の軸方向の略中央付近に2個、形成されている。この円周溝59は、図6に示すように、逆転ローラー52の回転軸方向において、逆転ローラー52の上に設けたメダル戻り部45の内壁からの距離が遊技メダルの直径より小さくなるような位置に形成されている。すなわち、円周溝59の巾方向の端縁から、メダル戻り部45の内壁までの距離が、遊技メダルの直径よりも小さくなるように形成されているものである。更に、具体的には、円周溝59の巾方向(左右方向)の左側の端縁から、メダル戻り部45の左側の内壁面までの距離が、遊技メダルの直径より小さくなるように形成され、さらに、円周溝59の巾方向の右側の端縁から、メダル戻り部45の右側の内壁面までの距離が、遊技メダルの直径より小さくなるように形成されている。これにより、円周溝59の巾方向(左右方向)の端縁から、メダル戻り部45の内壁までの間に、遊技メダルが入り込んで、逆転ローラー52と、周囲部材130との間に遊技メダルが噛み込むことがない。
また、2つの円周溝59同士の間隔も、遊技メダルの直径より小さくなるように形成されている。すなわち、2つの円周溝59の向かいあう端縁同士の距離は、遊技メダルの直径より小さくなるように形成されている。これにより、2つの円周溝59の間に、遊技メダルが入り込んで、逆転ローラー52と、周囲部材130との間に遊技メダルを噛み込むことがない。
また、このメダル挟み防止片57は、逆転ローラー52の周囲部材130から円周溝59の内部に向かって、斜め下方向に形成されているものである。そして、このメダル挟み防止片57の先端は、逆転ローラー52の円周溝59の内部に入り込んだ位置まで延びている。そして、それぞれの円周溝59の凹状溝部分の巾は、遊技メダルの直径よりも小さなものに形成されている。これにより、遊技メダルが、円周溝59の内部に入り込んで、円周溝59の内部に位置するメダル挟み防止片57の先端と、逆転ローラー52の外周面との間に噛み込むことを防止することができる。
すなわち、メダル挟み防止片57の一端は、円周溝59の内部に位置しており、その円周溝59の巾は、遊技メダルの直径よりも小さく形成されている。このため、円周溝59の内部に遊技メダルが入り込むことはなく、メダル挟み防止片57の先端と、逆転ローラー52との間に、遊技メダルが到達して、両者の間に遊技メダルを噛み込むこともない。
そして、メダル挟み防止片57のそれぞれは、円周溝59の幅と略同程度の幅であって、円周溝59の幅よりも僅かに小さな寸法形状に形成されている。そして、メダル挟み防止片57は、円周溝59の内部に延設され、逆転ローラー52の回動を阻害しないように接触しない範囲で逆転ローラー52の円周溝59内面に近接するように形成されている。なお、メダル挟み防止片57の先端は、遊技メダルを逆転ローラー52との間で挟み込まないように円周溝59の内部に位置している必要がある。したがって、メダル挟み防止片57の先端は、円周溝59の内部に位置して、逆転ローラー52の外周面より外側に突出しないように形成されている。
結果として、逆転ローラー52と、その周囲部材130との間での遊技メダルの噛み込みの発生を防止することができて、安定して遊技メダルを送り出すことができ、不具合なく遊技メダルを供給することができる。したがって、逆転ローラー52と、その周囲部材130との間での遊技メダルの噛み込みの発生を防止して、安定したメダル送り出しが可能なメダル送り装置を提供することができる。
(突出体110)
前記突出体110は、搬送ベルト53の送り出し途中で、逆転ローラー52の取り付け位置を過ぎた後、搬送ベルト53の側方の壁面から搬送ベルト53上に向かって突出するものである。この突出体110は、逆転ローラー52の上に載置された遊技メダルを前後方向の所定の位置に整列させるためのものである。具体的には、この突出体110は、横断面形状が略台形状のものである。この突出体110は、搬送ベルト53の側方の本体ブロック41の壁面に長方形状に開口する突出体差し込み孔120から搬送ベルト53側に向かって差し込まれているものである。突出体110の奥側には、突出体差し込み孔120の寸法形状よりも一回り大きな寸法形状の四角板片状の縁部112が形成されている。この蓋部61が本体ブロック41の外側の表面に当接することにより、突出体110の突出長さが一定に固定される。そして、突出体110は、この縁部112の一端に、固定ねじ113がねじ込まれて、この固定ねじ113により本体ブロック41に固定されている。
そして、この突出体110は、搬送ベルト53の搬送方向(メダル排出部47側の方向)に向かうにともなって搬送ベルト53の中央側へ突出する突出体斜面111を備えている。このため、突出体110の本体ブロック41から突出している部分だけの横断面形状は、図18に示すように、三角形状となる。そして、搬送ベルト53上の遊技メダルが、搬送ベルト53上に載置されて搬送されてくると、図18に示すように、この突出体110の突出体斜面111に沿って右方向に押されて、遊技メダルを巾方向の所定位置に整列させるものである。
ここで、当該スロットマシン1に使用する遊技メダルとしては、通常使用する直径25mmの遊技メダルと、特別に使用する直径30mmの特別仕様の遊技メダルとがある。この搬送ベルト53の巾は、使用する遊技メダルの最大径である30mmより大きく形成されている。そして、この突出体110は、搬送ベルト53上の搬送可能な有効巾を、使用する遊技メダルの直径に合致するように突出させているものである。具体的には、本形態では、直径25mmの遊技メダルを使用しているため、搬送ベルト53の側方の壁面から右方向に5mm突出させて、搬送ベルト53上の遊技メダルを所定位置に整列させている。
逆転ローラー52の搬送ベルト53に臨む部分は、搬送ベルト53の排出部47へ向けて移動する方向とは、反対方向に回転移動する。そして、逆転ローラー52の外周面は、搬送ベルト53の上方に、遊技メダルの1枚の厚さより大きく、且つ、遊技メダルの2枚の厚さよりは小さい送出間隙54だけ離れた位置に形成されている。これにより、逆転ローラー52は、搬送ベルト53で移送されれくる複数枚に重なった遊技メダルを、一番下の1枚の遊技メダルを残して、その上に重なった遊技メダルを、搬送ベルト53の移送方向とは反対方向(奥方向)に蹴飛ばすことができる。これにより、重なった状態の遊技メダルは、逆転ローラー52を通過すると、1枚の遊技メダルのみ搬送ベルト53により移送されることになる。但し、その状態では、搬送ベルト53上の遊技メダルは、搬送ベルト53の巾方向に対しては、乱雑にずれた状態で配置されていることになる。
そして、搬送ベルト53の巾方向に対して不均一に置かれた状態、すなわち巾方向に対して乱雑にずれた状態で、搬送されてきた遊技メダルが、突出体110の突出体斜面111に接触する。そして、搬送ベルト53の移動にともなって遊技メダルが搬送方向に移動するにともない、遊技メダルは、突出体斜面111に沿って右方向に押されることになる。この突出体110は、搬送ベルト53上の搬送可能な有効巾を、使用する遊技メダルの直径に合致するように突出させている。すなわち、突出体斜面111の右側の先端部から、搬送ベルト53を収納している右側の内壁の内面までの距離を、使用する遊技メダル(直径25mm)の直径に整合するように調整してある。これにより、突出体110に接触した遊技メダルは、搬送ベルト53の巾方向に対して、突出体110によって左右方向の定められた所定の位置に移動する。これにより、突出体110の位置を通過した搬送ベルト53上の遊技メダルは、巾方向に対して整列した状態となる。したがって、搬送ベルト53上の遊技メダルの巾方向の搬送位置を一定のものにすることができる。なお、この遊技メダルよりも大きな径(直径30mm)の遊技メダルを使用する場合には、突出体110の縁部112にねじ込んである固定ねじ113を取り外して、突出体110自体を取り外すことにより、或いは、固定ねじ113を調整することにより、突出体110の右側への突出量を整合させることにより、異なる径の遊技メダルに対応させることができるものである。或いは、突出する長さの異なる突出体110へ変更することにより、異なる径の遊技メダルに対応させることができるものである。したがって、この搬送ベルト53から次の移送課程へ移動する際、遊技メダルと、周囲部材との間で、或いは、遊技メダル同士の間で、メダル詰まりの原因となるような不必要な衝突が発生することを抑えることができ、スムーズな遊技メダルの移送が可能となる。結果として、メダル詰まりが発生しない安定したメダル送り出しができる。
(メダル検知センサー64(受光部64B、発生部64A))
上述したように、メダル移送機構3は、遊技メダルを送り出すためのメダル送り装置40と、メダル送り装置40から送り出された遊技メダルを、立設した状態で、案内するためのメダル移送路65を有するノズル部60とを備えている。
そして、このノズル部60は、メダル移送路65の背面を形成する取り付け部62と、取り付け部62の前面を覆う蓋部61とを備えている。そして、この蓋部61は、取り付け部62の前面を覆うことにより、蓋部61及び取り付け部62の間を遊技メダルが通過可能なメダル移送路65を形成している。そして、この蓋部61を取り付け部62の前面から移動させることにより、メダル移送路65が、前面の蓋部61側と、背面の取り付け部62側とに分かれるように形成されている。そして、取り付け部62には、光を発生する発生部64Bが固定されてある。そして、蓋部61には、この蓋部61が取り付け部62を覆った状態では発生部64Bからの光を受光し、且つ蓋部61が取り付け部62を覆わない状態では発生部64Bからの光を受光しない受光部64Aが固定されている。そして、受光部64Aが発生部64Bからの光を受光することができない場合、メダル送り装置40は、遊技メダルの送り出しを停止するように形成してある。もちろん、取り付け部62に受光部64Bを固定し、蓋部61に発生部64Aを固定しても良いものである。
そして、この受光部64A及び発生部64Bは、メダル移送路65を通過する遊技メダルを検知可能に形成されている。既に説明したように、受光部64B及び発生部64Aの取り付け位置は、メダル移送路65の遊技メダルが移送される中心の軌跡よりも僅かに巾方向にずれた位置に形成されてある。これは、遊技メダルが連続して移送されてきても、すなわち、複数枚の遊技メダルが連なって移送されてきても、それぞれの遊技メダルの移送を判別することができるような位置に設定してあるものである。そして、受光部64A及び発生部64Bは、メダル移送路65内の遊技メダルの通過を検知することにより、メダル送り装置40からの遊技メダルの送り出し枚数を検知するためのメダル検知センサー64としての役割を有するように形成されている。すなわち、遊技メダルの通過により、発生部64Aからの光を遮った回数をカウントすることにより、受光部64B及び発生部64A間を通過した遊技メダルの枚数をカウントすることができるように形成されているものである。
前記ノズル部60の下部には、蓋部61を、取り付け部62に対して回動させることにより、開閉可能に軸支する自己復帰ヒンジ63が形成されている。この自己復帰ヒンジ63は、蓋部61を取り付け部62から開いて、メダル移送路65を前後に分離すると、弾性力により蓋部61を閉じた状態に戻す弾性部材としてのバネを備えている。
本形態では、蓋部61を取り付け部62の前面から移動させることにより、メダル移送路65を前面の蓋部61側と、背面の取り付け部62側とに分かれるようにすることができる。これにより、メダル移送路65の内部通路を開放させることができて、メダル移送路65の内部に詰まっている遊技メダルを、熟練した技術や特別な治具等を使用することなく簡単に、メダル移送路65内部から取り出すことができる。したがって、メダル移送路65内部での遊技メダルの詰まりを、短時間で解消することができて、遊技を中断する時間も短くすることができる。
そして、蓋部61が、取り付け部62から移動し、蓋部61が、取り付け部62を覆った状態から覆わない状態へ移行すると、受光部64Bは、発生部64Aからの光を受光することができずに、メダル送り装置40は、遊技メダルの送り出しを停止する。これにより、蓋部61が、取り付け部62から外れて、メダル移送路65を形成しない場合になっても、遊技メダルが、メダル移送路65から通路外へ飛び出してしまうようなことを回避することができる。
そして、本形態では、メダル移送路65内部を遊技メダルが移動して、発生部64A及び受光部64Bの間を通過すると、発生部64Aからの光が、遊技メダルにより遮断されて、受光部64Bへ入らない。これにより、1枚の遊技メダルが、メダル移送路65内を通過することにより、発生部64Aから受光部64Bへの光が1回、遮断される。したがって、かかる発生部64Aから受光部64Bからへの光が遮断された回数をカウントすることにより、メダル移送路65内部を通過した遊技メダルの枚数をカウントすることができる。結果として、発生部64A及び受光部64Bは、メダル送り装置40からの遊技メダルの送り出し枚数を検知するためのメダル検知センサー64としての役割を果たすことができる。したがって、受光部64B及び発生部64Aは、蓋部61を取り付け部62から移動させたか否かを検知するセンサーとしての役割に加えて、上述したメダル移送路65内を通過する遊技メダルの枚数を検知可能なメダル検知センサー64としての役割を有することができる。
そして、本形態は、ノズル部60の下部に、自己復帰ヒンジ63として、弾性力により蓋部61を閉じた状態に戻す弾性部材であるバネを有している。このため、メダル移送路65の途中で詰まった遊技メダルを取り外す際、蓋部61を開いて遊技メダルを取り外した後、特に作業者や遊技者等が手で蓋部61を取り付け部62に閉じなくても、自己復帰ヒンジ63の弾性部材の弾性力により、自動的に閉じた状態に戻すことができる。これにより、メダル移送路65中に詰まった遊技メダルの除去作業を簡単なものにすることができる。
本発明の形態であって、メダル移送機構の断面図である。 本発明の形態であって、スロットマシン及びメダル貸出機の斜視図である。 本発明の形態であって、メダル投入口及びメダル移送機構の拡大斜視図である。 本発明の形態であって、メダル送り装置の斜視図である。 本発明の形態であって、メダル送り装置の縦断面斜視図である。 本発明の形態であって、メダル送り装置の縦断面図である。 本発明の形態であって、ノズル部を開いた縦断面図である。 本発明の形態であって、排出貯留部の拡大断面図である。 本発明の形態であって、メダル送り装置の作動説明図である。 本発明の形態であって、メダル送り装置の作動説明図である。 本発明の形態であって、移動調整弁の拡大縦断面図である。 本発明の形態であって、移動調整弁の拡大横断面図である。 本発明の形態であって、移動調整弁の他の例を示す図である。 本発明の形態であって、ノズル部を閉じた縦断面図である。 本発明の形態であって、ノズル部を開いた状態のメダル移送機構の拡大斜視図である。 本発明の形態であって、メダル送り装置の横断面図である。 本発明の形態であって、メダル送り装置の一部拡大外観斜視図である。 本発明の形態であって、突出体に押される遊技メダルの移動状況を示す平面図である。 本発明の形態であって、メダル送り装置の一部拡大縦断面斜視図である。
1 スロットマシン 2 メダル貸出機
3 メダル移送機構 10 メダル投入口
11 上部投入開口 12 側方移送通路
13 前扉 14 図柄表示窓
15 下皿 16 操作部
20 外箱 21 紙幣投入口
22 紙幣カウンター 23 貸し出しメダル払い出し装置
30 本体カバー 31 一括投入開口
32 張り出し部 40 メダル送り装置
41 本体ブロック 42 払い出し通路
43 移動調整弁 43A 回動板
43B 支持部 44 メダル貯め部
45 メダル戻り部 46 ピン(軸部)
47 メダル排出部(排出部) 48 受入開口(投入部)
49 キャンセル開口 50 搬送装置
51 ローラー 51A 手前側ローラー
51B 奥側ローラー 52 逆転ローラー(戻し手段)
53 搬送ベルト(移送手段) 54 送出間隙
55 駆動モータ 56 伝達手段
57 メダル挟み防止片 58 撹拌溝
59 円周溝 60 ノズル部
61 蓋部 62 取り付け部
62A 湾曲部 63 自己復帰ヒンジ
64 メダル検知センサー 64A 受光部
64B 発生部 65 メダル移送路
66 メダル排出口 67 メダル受け口
80 排出機構 81 ソレノイド
82 開閉板 83 可動軸
84 固定軸 90 排出貯留部
91 ケース 92 スライド蓋
93 排出収納部 94 自己復帰機構
100 仕切棒 110 突出体
111 突出体斜面 112 縁部
113 固定ねじ 120 突出体差し込み孔
130 周囲部材 410 拡開部
411 長孔 412 ストッパー
431 突起 432 貫通孔

Claims (2)

  1. 一括投入される複数枚の遊技メダルを受け入れ可能な投入部と、
    遊技メダルを排出する排出部と、
    前記投入部から投入された遊技メダルを積み重ねた状態で前記排出部に向けて移動可能な移送手段と、
    前記移送手段の排出部側上方に設けられ、移送手段に積み重なっている遊技メダルを移送方向と逆方向に戻す戻し手段とを少なくとも有し、
    遊技メダルを一枚ずつ送り出し可能に形成したメダル送り装置において、
    前記戻し手段は、回動可能な外周面を有する逆転ローラーを備え、
    前記逆転ローラーは、その外周面のうち、前記移送手段に臨む対向部分が、前記移送手段の前記排出部に向けて移動する方向とは、反対方向に回動するように形成され、
    前記逆転ローラーの前記外周面のうち、前記移送手段に臨む対向部分は、前記移送手段の上方に、遊技メダルの1枚の厚さより大きく、且つ、遊技メダルの2枚の厚さよりは小さい送出間隔だけ離れた位置に形成され、
    前記逆転ローラーの外周面には、その回動方向の円周にわたって遊技メダルの直径よりも小さな巾の円周溝が形成され、
    前記逆転ローラーの外周面に近接する周囲には、積み重なった排出待機用の遊技メダルを、前記逆転ローラーの回動に伴って前記送出間隙以外の箇所からメダル移送方向に向かわせるのを防止するための周囲部材が形成され、
    前記逆転ローラーの回動により前記投入部側から前記排出部側に向かって前記逆転ローラーの前記外周面が前記周囲部材の下に潜り込むように形成され、
    遊技メダルが、前記逆転ローラーと、前記周囲部材との間に挟まれるのを防止するために、前記周囲部材から前記円周溝の内部に延びるメダル挟み防止片が形成され、
    前記メダル挟み防止片は、その先端が前記円周溝の内部に位置し
    前記投入部の下方でありかつ前記移送手段の上方には、前記投入部から投入された複数枚の遊技メダルを受けて一時的に貯留可能な空間であるメダル貯め部と、前記メダル貯め部よりも遊技メダルの移送方向側にあって、前記戻し手段により戻された遊技メダルを滞留可能な空間であるメダル戻り部とを備え、
    前記メダル貯め部及び前記メダル戻り部の間に位置して、その下端と前記移送手段の上面との間に、遊技メダルが通過可能な距離をあけるように配置されると共に、その上端部に設けられた支点を中心に前記メダル貯め部方向に回動可能であり、かつ前記移送手段の上面に向けて垂下した状態から前記メダル戻り部方向には回動不能に支持された移動調整弁を設け、
    前記移動調整弁は、前記メダル貯め部方向に回動することによって、前記戻し手段によって戻され前記メダル戻り部に滞留している遊技メダルを、前記メダル戻り部から前記メダル貯め部への移動を可能とし、垂下した状態から前記メダル戻り部側には回動しないことによって、前記メダル貯め部の上部にまで積み重なって貯留された遊技メダルが、前記メダル戻り部に一気に雪崩れ込むのを阻止可能に形成したことを特徴とするメダル送り装置。
  2. 前記メダル戻り部は、前記移送手段の手前側に位置して、前記逆転ローラーを収納する部屋であり、
    前記逆転ローラーの回動軸に沿って配置される前記メダル挟み防止片は、遊技メダルの直径より小さい幅間隔で、前記メダル戻り部の内壁間に配置されていることを特徴とする請求項1記載のメダル送り装置。
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