JP2004329527A - 遊技メダルの投入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一度に大量に投入した遊技メダルを一枚ずつ遊技機内部に搬送可能であるとともに、メダル詰まりを起こしにくい遊技メダルの投入装置を提供すること。
【解決手段】ベルト23の上方に設けた貯留部の少なくともメダル送出側に、前記ベルト23上面との間に、遊技メダル一枚分の厚みよりも大きく、遊技メダル二枚分の厚みよりも小さい高さの間隙82をあけて、前記ベルト23の幅方向に設けられた立面を設け、前記移送通路から移送された遊技メダルを、前記立面に沿って水平に積層させると共に、前記ベルト23の駆動により、前記間隙82より一枚ずつ送出可能に形成した。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技機に用いられる遊技メダルを一度に大量に投入可能なメダル投入装置およびその制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スロットマシンなどのメダルを投入して遊技を行う遊技機においては、メダル投入口はメダルを一枚ずつ投入するような構成となっていた(特許文献1参照)。近年では、スロットマシンは、投入したいメダルを所定枚数まで遊技機内部に貯留し(いわゆるクレジット)、ベットスイッチの操作によりメダル投入に代えるものが主流となっている。
【0003】
このように、クレジット可能な遊技機においては、ある程度の枚数を予め投入しておいてから、遊技を行う遊技者が多い。従って、メダルを一度に大量に投入可能なメダル投入口があれば、遊技者にとっては好適である。
このため、メダルを一度に大量投入できるように、投入口のメダル通過スリットを十分大きくすることが考えられるが、投入メダルの枚数をカウントするセンサやメダルの真偽を判定するためのメダルセレクターでは、メダルを一枚ずつ認識しなければならないので、メダルセレクターをメダルが一枚ずつ通過できるように形成する必要がある。また、メダルを一枚ずつ搬送可能とするために回転型ホッパーを投入口に用いることが考えられるが、水平方向に大きなスペースが必要となるため適当でない。
【0004】
これらの問題を解決すべく、一度にメダルを大量投入でき、かつメダルセレクターに一枚ずつメダルを移送可能なメダル送り出し装置が考案されているが(特許文献2、特願2003−13010など)、メダル詰まりのトラブルを極力少なくし、より好適なメダル投入操作を行えるメダル投入装置が求められている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−95791号公報
【特許文献2】
特開2003−79805号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、各請求項に記載された発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、以下の点にある。
(請求項1乃至3)
すなわち、請求項1乃至3記載の発明は、一度に大量に投入した遊技メダルを一枚ずつ遊技機内部に搬送可能であるとともに、メダル詰まりを起こしにくい遊技メダルの投入装置を提供することを目的とする。
【0007】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、メダル詰まりを起こした場合のメンテナンスがし易い遊技メダルの投入装置を提供しようとするものである。
【0008】
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、メダルの投入により自動的に作動可能な遊技メダルの投入装置を提供しようとするものである。
【0009】
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、遊技者が操作手段を操作することにより作動可能な遊技メダルの投入装置を提供しようとするものである。
【0010】
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項5又は6記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、メダルを投入しなければ自動的に作動を停止する遊技メダルの投入装置を提供しようとするものである。
【0011】
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項5乃至7のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項8記載の発明は、遊技者が操作手段を操作することにより作動停止可能な遊技メダルの投入装置を提供しようとするものである。
【0012】
(請求項9)
請求項9記載の発明は、上記した請求項1乃至9のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項9記載の発明は、動作の無駄をなくし、効率よくメダルの投入を行える遊技メダルの投入装置を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、かっこ内の符号及び図面番号は、発明の実施の形態において用いた符号及び番号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0014】
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技機のメダル投入口(70)から投入された遊技メダルを、遊技機内部に搬送するためのベルト(23)と、このベルト(23)を回転させるための駆動モータ(21)と、前記駆動モータ(21)を駆動させるための駆動開始手段と、前記駆動モータの駆動を停止させるための駆動停止手段とを少なくとも有する遊技メダルの投入装置である。
【0015】
本発明は、遊技機に用いられるメダルの投入装置であって、ベルトによりメダルを搬送するベルト式メダル投入装置に係る。遊技機としては、例えば内部にメダル貯留装置(例えばホッパーユニット(5))が内蔵されているスロットマシンなどが挙げられる。遊技機には、この他に、投入された遊技メダルの真偽を判別し枚数をカウントするためのメダルセレクター(90)や、メダル投入装置(3)の作動を制御可能な制御装置(主基板(100))を有していてもよい。
【0016】
そして、本発明の遊技メダルの投入装置が使用される遊技機においては、メダル投入口(70)は、遊技メダルを一度に大量に投入可能な形状とすることができる。例えば、上面に大きな開口を有する漏斗状のメダル受け皿(71)の下方に、複数の遊技メダルが通過可能な開口部(73)を設けたものとすることができる。
前記ベルト(23)は、遊技メダルを遊技機内部に搬送するためのものであり、一対のローラ(22)に掛けられた平ベルトとすることができる。そして、ローラ(22)が駆動モータ(21)により回転すると、ベルト上面がメダルを遊技機内部、具体的にはメダルセレクター(90)に搬送する方向に移動するように配置される。
【0017】
前記「駆動開始手段」は、所定の信号を出力することにより駆動モータ(21)を駆動させるためのものである。「駆動開始手段」としては、メダルの投入を検知するセンサや操作スイッチなどとすることができる。前記「駆動停止手段」は、所定の信号を出力することにより駆動モータ(21)の駆動を停止させるためのものである。「駆動停止手段」としては、メダルを検知可能なセンサや操作スイッチなどとすることができる。
【0018】
なお、前記駆動モータ(21)及び「駆動開始手段」及び「駆動停止手段」を制御するための制御部(制御基板(300))は、遊技機の制御装置(主基板100)に組み込まれていてもよいし、遊技機の制御装置とは別個に設けられていてもよい。
そして、本発明に係るメダル投入装置(3)は、前記ベルト(23)の上方に遊技メダルを一時的に貯留可能な貯留部(例えば積層貯留部(81))と、前記メダル投入口(70)から投入された遊技メダルを前記貯留部に移送するための移送通路とを備えている。
【0019】
ここで、前記「貯留部」は、遊技メダルをベルト(23)の上方に一時的に滞留可能な空間を含み、例えば筒状の部材の中に形成される中空部の他に、開放部を有する囲いにより形成される空間も含む(図17、図18参照)。また、前記「移送通路」は、メダル投入口(70)と「貯留部」とをつなぐ通路であって、遊技メダルが通過する空間、開口部(例えば開口部(73)、投入開口(80))、斜面(例えば入り口傾斜部(31)、中間傾斜部(52))を含む。
【0020】
さらに、前記貯留部は、少なくとも遊技メダルの送出側に、前記ベルト(23)の幅方向に設けられた立面を有し、前記移送通路から移送された遊技メダルを、前記立面に沿ってベルト上に水平に積層載置可能に形成されていると共に、前記立面の下端部(62a)と、前記ベルト(23)の上面との間に、遊技メダル一枚分の厚みよりも大きく遊技メダル二枚分の厚みよりも小さい高さの間隙(82)を有しており、前記貯留部に積層載置された遊技メダルを、前記ベルト(23)の回転により、前記間隙(82)より一枚ずつ送出可能に形成されていることを特徴とする。
【0021】
ここで、「メダル送出側」とは、ベルト(23)が遊技メダルを搬送する方向であって、具体的には、遊技メダルがメダルセレクター(90)やホッパーユニット(5)に送り出される側のことである。また、「ベルト(23)の幅方向」とは、ベルト(23)の進行方向を横切る方向のことであり、ベルト(23)の進行方向と直交する方向には限られず、斜めに横切る方向も含まれる。
【0022】
前記「立面」は、前記「貯留部」のメダル送出側に、遊技メダルのメダル送出方向への移動を遮るように設けられるものであり、「貯留部」を形成する一部となるものである。本発明においては、「立面」の形状は問わない。例えば、メダル送出側に突出する平面V字型の立面や、U字型の湾曲立面(54,62)も含む。なお、「立面」は、少なくとも「貯留部」のメダル送出側に設けられていればよく、例えば「貯留部」の側面(ベルト(23)の端部側)や後方(反メダル送出側)に設けられていても構わない。また、メダル送出側の「立面」と側面や後方の「立面」とが一体的に形成されていてもよい。
【0023】
そして、前記「貯留部」は、前記「移送通路」から移送された遊技メダルを、前記「立面」に沿ってベルト上に水平に積層載置可能に形成されている。すなわち、「移送通路」を通ってきた遊技メダルは、「貯留部」内では、メダルの表裏面を上下にして縦に積み重ねられるようになっている。例えば、「移送通路」を通過することにより、遊技メダルが水平状態に方向を規制されるように形成されているとよい。
【0024】
さらに、前記「立面」の下端部(62a)と、ベルト(23)の上面との間には、遊技メダルが1枚は通過できるが2枚重ねては通過できない間隙(82)が形成されている。この間隙(82)も、少なくとも「貯留部」のメダル送出側に形成されていればよい。なお、間隙(82)は、遊技メダル1枚は通過できるが遊技メダルが2枚横並びで通過することはできない幅に形成するのが望ましい。
【0025】
(作用)
遊技メダルをメダル投入口(70)に投入し、「駆動開始手段」が所定の信号を出力(例えばセンサが遊技メダルを検知したり、遊技者がスイッチを操作したり)すると、駆動モータ(21)が駆動を開始する。一方、投入された遊技メダルは、「移送通路」を通って「貯留部」に移送され、ベルト(23)の上に水平状態で積層載置される。ベルト(23)の上に積層載置された遊技メダルのうち、最下部の遊技メダルは、ベルト(23)との摩擦により、メダル送出方向への力を受ける。このとき、最下部の遊技メダルの上に積層している遊技メダルも、同じようにメダル送出方向への力を受けるが、「立面」により移動を阻止されるため、最下部の遊技メダルのみ、間隙(82)を潜って移送される。最下部の遊技メダルが間隙(82)を潜り抜け、「貯留部」から排出されると、当該排出された遊技メダルのすぐ上にあった遊技メダルがベルト(23)上に落下して水平状態に載置され、間隙(82)から出て行く。すなわち、「立面」及び間隙(82)により、遊技メダルが一枚ずつに分離されつつ、ベルト(23)上を遊技機内部へと運ばれていくものである。そして、「駆動停止手段」が所定の信号を出力(例えばセンサが遊技メダルを一定時間検知しなかったり、遊技者がスイッチを操作したり)することにより、駆動モータ(21)が停止し、遊技メダルの移送が停止される。
【0026】
本発明によれば、遊技メダルを水平方向に送り出すベルト(23)上に、遊技メダルがあらかじめ水平状態に積層載置されるので、遊技メダルの送り出しをスムーズに行うことができ、かつ、メダル詰まりを起こすことも少ない。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0027】
すなわち、請求項2記載の発明は、前記貯留部は、前記ベルト(23)の幅方向に遊技メダルの直径より若干長い距離を有する二つの相対向する立面を有していることを特徴とする。
本発明は、「貯留部」を、少なくとも三方向の「立面」により囲まれた空間としたものである。具体的には、「貯留部」は、遊技メダル1枚が水平状態で嵌り込むのに必要十分な大きさに形成された筒体もしくは囲いにより囲われた空間部分である。「立面」としては、角筒、円筒、角円筒、楕円筒、これらの筒体の後方(反メダル送出側)が開口したものなど、その形状は問わない。
【0028】
(作用)
本発明によれば、「貯留部」に遊技メダルを縦一列に積層可能である(換言すれば、遊技メダルが並列積層されない)ため、ベルト(23)の移動に伴い遊技メダルが間隙(82)から排出されるときに、並列するメダルに干渉されることがなく、よりスムーズに遊技メダルを送り出すことができる。
【0029】
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記移送通路は、前記貯留部に向かって遊技メダルを滑送可能に形成された傾斜面(例えば入り口傾斜部(31)及び中間傾斜部(52))と、この傾斜面に遊技メダルを一列一方向に誘導可能なガイド手段を有していることを特徴とする。
【0030】
前記「傾斜面」は、「貯留部」の一方向側(好ましくは、メダル送出側以外の方向、さらに好ましくは、反メダル送出側)から、「貯留部」に向かって下り傾斜に形成された斜面とすることができる。また、前記「ガイド手段」は、メダル投入口(70)から「貯留部」までの間に、遊技メダルを一列一方向に規制することができればよい。例えば一列に規制する手段としては、遊技メダル1枚が通過可能な距離をおいて設けられた二つの立ち上がり片(ガイド片(32))とすることができ、一方向に規制する手段としては、遊技メダルが縦方向(メダルの表裏面が左右となる状態)には通過できない開口部(開口部(73)、投入開口(80))とすることができる。
【0031】
(作用)
本発明によれば、「ガイド手段」により一列一方向に規制された遊技メダルは、「傾斜面」に誘導され、この「傾斜面」上を滑送した遊技メダルは、「貯留部」に落下したときには水平状態となる。つまり、遊技メダルは、その表裏面が「傾斜面」に当接する向きに滑り落ちるのであり、「ガイド手段」は、遊技メダルをそのような方向に規制するものである。
【0032】
なお、「傾斜面」を「貯留部」の反メダル送出側に設けると、「傾斜面」を滑送された遊技メダルが「貯留部」内に起立したまま落下(この場合、遊技メダルは反メダル送出側に傾いた状態である)しても、ベルト(23)の移動により遊技メダルの端部がメダル送出方向に引っ張られ水平状態に直りやすいという利点がある。
【0033】
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記立面の、少なくとも前記間隙(82)を形成する部分を着脱自在に形成したことを特徴とする。
【0034】
本発明は、「貯留部」を形成する「立面」のうち、メダル送出側の下端部(62a)を含む部分を、取り外し可能に形成したものである。従って、「貯留部」を形成する「立面」すべてを取り外し可能としてもよいし、「立面」の一部(例えば下半分)を取り外し可能とすることもできる。
取り外し部分を着脱自在とする手段としては、例えば、非着脱部(ベース部(50))と着脱部(60)にそれぞれ係合部(例えば係合孔(51a))と被係合部(例えば凸部(61a))を設け、係合部と被係合部の係合を解除することにより着脱部(60)を取り外し、着脱部(60)を取り付けた時には係合部と被係合部が係合するように形成することができる。
【0035】
(作用)
本発明によれば、着脱部(60)を取り外すことにより、「貯留部」から遊技メダルを排出するための間隙(82)が大きくなり、「貯留部」の少なくとも下側が開放されるので、メダル詰まりが発生した場合に、詰まった遊技メダルを取り除く作業が行い易い。また、取り外す部分は着脱自在であるので、ネジを外して分解するなどの面倒な作業を行う必要がない。
【0036】
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、前記駆動開始手段として、投入されたメダルを検知するためのセンサ(投入センサ55)を設け、このセンサがメダルを検知することにより前記駆動モータ(21)が駆動を開始することを特徴とする。
【0037】
本発明における「センサ」は、前記駆動モータ(21)を駆動させるための駆動開始手段として機能するものである。「センサ」は、メダル投入口(70)に投入された遊技メダルを検知可能な位置に取り付けられていて、例えば、「貯留部」を挟んで受光部及び発光部を有する遮光センサとすることができる。なお、センサの取り付け位置は上記した位置及び構成に限られず、例えばベルト(23)の上にメダルが存在することを検知可能なセンサとすることもできる。
【0038】
(作用)
遊技者がメダル投入口(70)にメダルを投入すると、前記センサがメダルを検知し、遊技機の制御装置(主基板100)もしくはメダル投入装置(3)の制御部(制御基板(300))にメダル検知信号を出力する。そして、この信号に基づき駆動モータ(21)の駆動が開始する。
【0039】
本発明によれば、メダルを搬送するためのベルト(21)の作動は、遊技者のメダル投入行為に基づいて自動的に行われるものとなる。
(請求項6)
(特徴点)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0040】
すなわち、請求項6記載の発明は、前記駆動開始手段として、前記駆動モータ(21)を駆動させるための駆動操作スイッチ(ベルト駆動スイッチ(74))を設けたことを特徴とする。
本発明は、遊技メダルを搬送するためのベルト(23)の回転(駆動モータ(21)の駆動)を、遊技者の意思によって操作可能にしたものである。
【0041】
前記駆動操作スイッチは、例えばメダル投入口(70)の近傍に設けたボタンとすることができ、遊技者が操作することによりON信号を出力可能なスイッチとすることができる。
(作用)
本発明によれば、遊技者が遊技メダルをメダル投入口(70)のメダル受け皿(71)に投入した後、前記駆動操作スイッチを操作することにより、遊技機内部へのメダル投入を開始することができる。また、前記駆動操作スイッチを操作してから、メダル受け皿(71)に遊技メダルを投入することもできる。
【0042】
(請求項7)
(特徴点)
請求項7記載の発明は、上記した請求項5又は6記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、前記駆動停止手段として、メダルを検知するためのセンサを設け、このセンサが一定時間メダルを検知しない場合には前記駆動モータが(21)駆動を停止することを特徴とする。
【0043】
本発明における「センサ」は、メダルを検知しないことにより前記駆動モータ(21)の駆動を停止させるための手段として機能するものである。具体的には、例えばメダルを検知するとON信号を出力し、メダルを検知しない場合にはOFF信号を出力するセンサとすることができる。そして、本発明においては、遊技機の制御装置(主基板100)もしくはメダル投入装置(3)の制御部(制御基板(300))が、このOFF信号を一定時間受信することにより、あるいは、ON信号を一定時間受信しないことにより、駆動モータ(21)の駆動を停止させるものである。
【0044】
また、一定時間が経過したかどうかを判断する手段としては、パルスカウンタを有するタイマーやCRタイマー(コンデンサと抵抗を用いたタイマー回路)などを用いることができる。
なお、前記「センサ」からON信号を受信した場合には、駆動モータ(21)の駆動を開始させるように形成されていてもよい。この場合には、前記「センサ」は駆動開始手段としても機能することとなる。
【0045】
(作用)
本発明によれば、投入されたメダルがすべて遊技機内に搬送されてしまった場合などでも、遊技者が何ら操作をすることなく、一定時間が経過すれば駆動モータ(21)の駆動は自動的に停止する。
(請求項8)
(特徴点)
請求項8記載の発明は、上記した請求項5乃至7のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0046】
すなわち、請求項8記載の発明は、前記駆動停止手段として、前記駆動モータ(21)の駆動を停止させるための停止操作スイッチ(ベルト駆動スイッチ(74))を設けたことを特徴とする。
本発明は、メダルを搬送するためのベルト(23)の回転(駆動モータ(21)の駆動)を、遊技者の意思によって停止可能にしたものである。前記停止操作スイッチは、遊技者が操作することによりOFF信号を出力可能なスイッチとすることができる。
【0047】
ここで、前記停止操作スイッチは、ベルト(23)が回転中に操作するとOFF信号を発信し、ベルト(23)が停止中に操作するとON信号を発信する、いわゆるON/OFF信号切り替えスイッチとすることもできる。この場合、前記停止操作スイッチは駆動開始手段としても機能することとなる。
(作用)
本発明によれば、メダル投入装置(3)のベルト(23)が回転中であって、センサ(投入センサ55)が遊技メダルを検知している時でも、遊技者が前記停止操作スイッチ(例えばベルト駆動スイッチ(74))を操作することにより駆動モータ(21)の駆動が停止しベルト(23)の回転も停止する。これにより、遊技機内部のメダル貯留装置へのメダル移送を、遊技者の意思により一時停止させることもできる。
【0048】
(請求項9)
(特徴点)
請求項9記載の発明は、上記した請求項1乃至8のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項9記載の発明は、メダル投入口(70)に投入された遊技メダルを遊技機内部に入れさせないためのブロッカー装置(93)と、このブロッカー装置(93)を作動させるためのブロッカー信号出力手段(200)を少なくとも有する遊技機に用いられる遊技メダルの投入装置であって、前記ブロッカー信号出力手段(200)がブロッカー信号を出力している場合には、前記駆動モータ(21)を駆動させないことを特徴とする。
【0049】
ここで、「ブロッカー信号」とは、具体的には、遊技機の制御装置(主基板(100))に設けたブロッカー信号出力手段(200)が出力する、ブロッカー装置(93)のソレノイド(932)を作動させるための信号のことである。
前記ブロッカー信号が出力されるのは、遊技機の制御装置においてメダルの受け入れ不能が判断されたときである。そして、メダルの受け入れ不能状態が解消された場合には、ブロッカー信号の出力は停止する。どのような場合にメダルの受け入れ不能と判断され、あるいは受け入れ不能状態が解消されたと判断されるかは、遊技機の種類、態様により異なる。スロットマシンを例にすると、例えばクレジット可能な枚数を超えて遊技メダルが投入された場合や、回転リールの回転中などに、メダルの受け入れが不能となる。
【0050】
ブロッカー信号が出力されると、メダルセレクター(90)がメダルを遊技機内部に搬送されないように作用する。具体的には、ブロッカー装置(93)のソレノイド(932)がブロッカー(934)をメダル誘導路(94)に突出させ、メダルセレクター(90)内部に残留しているメダルをキャンセルメダルとして遊技機外部(例えば払い出しメダル皿(43))に排出する。
【0051】
(作用)
本発明においては、駆動モータ(21)の駆動中にブロッカー信号を受けた場合には、「作動停止手段」からの出力信号が無くても駆動モータ(21)を停止させる。また、駆動モータ(21)の停止中に制御装置からブロッカー信号が出ている場合には、「作動開始手段」から信号が出力されても当該信号を無効に(取り消しあるいは中断)して、駆動モータ(21)を駆動させないようにする。
【0052】
このように制御することにより、遊技機がメダル受け入れを拒絶しているのにメダル投入装置(3)が作動していて遊技機内部にメダルを送り続け、遊技機から無意味にメダルが排出され続けるという不都合がない。
【0053】
【発明の実施の形態】
本発明を表す好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図17は、本発明の実施の形態を示すものである。
【0054】
図1はメダル投入装置の正面斜視図、図2はメダル投入装置の正面図、図3はメダル投入装置の縦断面図、図4及び図5はメダル投入装置の平面図及び側面図をそれぞれ示す。また、図6はメダル投入装置の背面斜視図、図7はメダル投入装置分解斜視図、図8は着脱部の斜視図である。図9はスロットマシンの正面斜視図、図10はメダル投入口の拡大斜視図、図11はメダル投入装置への遊技メダルの投入を示す断面図、図12はブロッカー装置の作動を示す断面図、図13乃至図15は投入メダル制御の概略を示す図である。また、図16及び図17は、本発明の他の実施の形態を示す図である。
【0055】
(スロットマシンS)
スロットマシンSは、図9に示すように、正面側に開口する箱状の筐体1及び筐体1の正面側に取り付けられた前扉4から形成されている。
筐体1の内部には、複数の回転リールを備えるリールユニット2、遊技メダルを貯留し入賞時には遊技メダルを払い出すためのホッパーユニット5が設置されている。また、特に図示しないが、前記リールユニット2及びホッパーユニット5の作動を制御するための制御装置としての主基板100や、電源装置などが内装されている。
【0056】
前扉4は、前記筐体1の開口部を開閉可能に塞ぐことができる板状の扉であり、閉扉状態で、スロットマシンSの正面構造を形成するものである。すなわち、前扉4の正面側には、回転リールの図柄を視認可能な図柄表示窓41が形成されており、この図柄表示窓41の下方でありスロットマシンSの略中央部は、スタートスイッチやストップスイッチなどの操作手段が設けられた操作部42となっている。操作部42の端部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口70が設けられている。
【0057】
そして、遊技メダルを投入し、スタートスイッチの操作により回転リールを回転させ、ストップスイッチの操作により回転リールを停止させ、複数の回転リールに表示された図柄が所定の位置態様に停止すると入賞となり、所定枚数の遊技メダルが払い出されるように形成されているものである。
また、前扉4の下部には、遊技メダルを排出するためのメダル排出口が形成されており、このメダル排出口から排出された遊技メダルを貯留可能な、払い出しメダル皿43が設けられている。
【0058】
(メダル投入口70)
ここで、メダル投入口70は、図10に示すように、底部にメダルが通過する開口部73が形成された漏斗状のメダル受け部を有するメダル受け皿71を、操作部42の右端部に形成した段部に取り付けてなる。
前記開口部73は、長方形の孔であって、遊技メダルの厚みよりも十分な幅、例えばメダル5枚分程度の幅を有している。ただしこの幅は、遊技メダルの直径よりは小さく形成されているので、遊技メダルが縦方向に投入されることはない。縦方向に投入された場合でも、メダル受け皿71の漏斗状の斜面72を滑り、横方向になって開口部73に入る。すなわち、開口部73は、後述するメダル投入装置3に移送する遊技メダルの投入方向を、一方向に規制するためのガイド手段であるといえる。また、開口部73の長さは、メダルの直径の約1.6倍程度の長さに形成されているので、遊技メダルが横に二枚並んで入ることはないが、複数重なり合っていても十分余裕を持って通過できる。従って、メダル受け皿71に無造作に投入されたメダルも、入り口で詰まることなく投入できるものである。
【0059】
また、メダル受け皿71の上面端部には、後述するメダル送り装置20のベルト23を駆動及び駆動停止させるためのベルト駆動スイッチ74が設けられている。ベルト駆動スイッチ74は、メダル送り装置20のベルト23を回転させるための駆動モータ21を駆動及び駆動停止させるためのものであり、スイッチ操作ごとに、スイッチ信号のON、OFFが切り替わるように形成されているものである。具体的には、ベルト駆動スイッチ74は、ベルト21の回転時に操作すると回転を停止させ、ベルト21の停止時に操作すると回転を開始するようになっている。なお、ベルト駆動スイッチ74の制御の詳細については、後述する。
【0060】
メダル受け皿71に投入された遊技メダルは、以下に述べるメダル投入装置3に移送される。
(メダル投入装置3)
次に、メダル投入装置3の詳細を説明する。
メダル投入装置3は、遊技メダルをホッパーユニット5に適正に送り出すためのものであり、前扉4の裏面側の、メダル投入口70の下方に設置されている。具体的には、メダル投入装置3は、図1に示すように、メダルの真偽を識別し適正なメダルをホッパーユニット5に誘導し投入メダルを確認すると共に、不適正なメダルを払い出しメダル皿43に排出するためのメダルセレクター90と、メダル投入口70から投入された遊技メダルを前記メダルセレクター90に一枚ずつ送り出すためのメダル積層部10及びメダル送り装置20とからなる。また、特に図示しないが、前記メダル送り装置20を制御するための制御基板300が設けられている。
【0061】
なお、メダル積層部10及びメダルセレクター90は、前扉4の裏面側に表出して取り付けられているので、メダル詰まり等が発生した場合には、前扉4を開けてこれらの装置を操作することができるようになっている。
(メダル積層部10)
メダル積層部10は、メダル投入口70に投入された遊技メダルを、メダル送り装置20のベルト23の上方に、水平状態で積層配置させるためのものであり、図1乃至図3に示すように、前記メダル送り装置20の上方に設けられたベース部50と、ベース部50の上方に取り付けられた蓋部30と、ベース部50に着脱自在に取り付けられた着脱部60とから構成されている。
【0062】
(蓋部30)
蓋部30は、図7に示すように、前方(遊技メダルの送出方向をいう。以下メダル投入装置3の説明において同じ)が半円状に形成された馬蹄形のカバー部材であり、図3に示すように、後述するベース部50の中空部(積層貯留部81)を上方から塞ぐと共に、ベース部50の後方から遊技メダルを送り込むための投入開口80を有している。
【0063】
前記投入開口80の後部には、前方に向かって下り斜面を形成する入り口傾斜部31と、この入り口傾斜部31の両端部に立設されたガイド片32が設けられている。
前記入り口傾斜部31は、上方又は斜め後方から落下してくる遊技メダルを受け止めて、投入開口80に滑落させるためのものである。前記ガイド片32は、遊技メダルの直径よりも若干大きい距離を有して形成されており、遊技メダルを前記入り口傾斜部31に一列に誘導するためのガイド手段である。
【0064】
(ベース部50)
ベース部50は、図7に示すように、メダル送り装置20のベルト23の側面上方に前後方向に延びる一対のガイドレール51と、このガイドレール51の間に設けられた馬蹄形状の中空の筒体57からなる。
前記ガイドレール51は、後述する着脱部60を摺動可能に支持固定するためのものであり、前方に係合孔51aが設けられている。
【0065】
前記筒体57の前方側内面は、半円状の湾曲立面54となっており、湾曲立面54の下方には、図3に示すように、着脱部60が嵌め込まれる切欠部56が形成されている。一方、筒体57の後方側内面は、その下端部がベルト23の上面付近まで延びた後方立面53となっており、この後方立面53の上端部には、前方に向かって下り斜面を形成する中間傾斜部52が形成されている。そして、筒体57の幅方向の内径は、遊技メダルの直径より若干大きく形成されており、湾曲立面54の前端部から後方立面53までの長さは、前記幅方向の内径よりも若干大きく形成されている。すなわち、この筒体57の中空部58は、遊技メダルMが水平方向に丁度一枚入るような大きさとなっているものであり(図4参照)、着脱部60の空間部64とあわせて、遊技メダルが水平状態で重なり合って貯留可能な積層貯留部81を形成する。
【0066】
さらに、ベース部50には、前記中空部58を挟んで前後に二つの投入センサ55が設けられている。投入センサ55は、前記投入開口80を通過する遊技メダルを検知するためのものであり、メダルを検知することにより、あるいは一定時間メダルを検知しないことにより、ベルト23を回転させたり停止させたりするためのものである。
【0067】
具体的には、投入センサ75は、図3に示すように、後方立面53及び湾曲立面54に取り付けられた受光部及び発光部を有する遮光センサであり、遊技メダルが投入開口80から中空部58に滑落するたびにON信号を出力し、遊技メダルが通過しない場合には、OFF状態となっている。従って、ベルト23の上にメダルがあっても、投入開口80をメダルが通過しない限りOFF状態である。一方、遊技メダルが受発光部よりも上部の入り口傾斜部31まで溢れている場合には、センサが遊技メダルを検知し続けているので、ずっとON信号を出力することとなる。
【0068】
(着脱部60)
着脱部60は、図7及び図8に示すように、前記ベース部50に着脱自在に形成された略U字状の部材であり、前方側に湾曲立面62を有するとともに、両端部には内側方向に弾性変形可能な可動側片61が形成されている。
前記可動側片61は、図8に示すように、前方側につまみ61bを有する薄板状の部材であり、つまみ61bを側方から押圧すると、内側に撓むように形成されている。また、可動側片61の前方側面には、前記ガイドレール51の係合孔51aに係合可能な凸部61aが設けられており、可動側片61をガイドレール51に嵌め込み後方側にスライドさせると、凸部61aが係合孔51aに嵌入し、着脱部60をベース部50に固定するようになっている。着脱部60をベース部50から取り外す場合には、可動側片61を内側に撓ませて、凸部61aと係合孔51aとの係合を外し、つまみ61bをつまんで前方に引き出せばよい。
【0069】
前記湾曲立面62は、図3に示すように、筒体57の切欠部56の下側に嵌り込むように形成されており、着脱部60をベース部50に取り付けた状態で、湾曲立面54とほぼ面一となる。また、湾曲立面62の後方側の開口部は、後方立面53により塞がれるようになっている。このようにして湾曲立面62及びそれに連続する側面と後方立面53とにより形成された空間部64は、積層貯留部81を形成する。さらに、湾曲立面62は、その下端部62aとベルト23の上面との間に、遊技メダル一枚の厚みよりも大きく、遊技メダル二枚分の厚みよりは小さい間隙82を形成する。これは、ベルト23の上面に乗っている遊技メダルを、一枚ずつ前方に送り出すためのものである。
【0070】
このように、ベルト23のすぐ上方の湾曲立面62を着脱自在に形成することにより、メダル詰まりが発生した場合に素早く対処することが可能となる。例えば、積層貯留部81に遊技メダルが水平積層せず、間隙82から遊技メダルがうまく排出されないと、ベルト23に異常な負荷がかかり、異常を検知するためのセンサ(回転検出センサ21A)が所定のエラー信号を発信する(このとき、駆動モータ21は停止する)。そのようなときには、前扉4を開け、着脱部60を外せば、積層貯留部81に詰まっている遊技メダルを容易に取り出すことができ、簡単に詰まりを直すことができるものである。
【0071】
なお、着脱部60の本体は、軽量化のため合成樹脂で形成してあるが、湾曲立面62及びそれに連続する側面部分は、遊技メダルの接触により摩耗しないように補強のため金属製又は硬性部材により形成された内周カバー63により被覆されている。
(メダル送り装置20)
メダル送り装置20は、前記メダル積層部10に積層貯留された遊技メダルをメダルセレクター90に送り出すためのものであり、図3に示すように、遊技メダルを搬送するためのベルト23と、ベルト23を回転させるための一対のローラ22と、ローラ22を回転させるための駆動モータ21を有している。
【0072】
ローラ22は、正面側から見て前後に並列して設けられており、一方のローラ22には、駆動モータ21の駆動を伝達するためのベルトなどの伝達手段が取り付けられている。ベルト23は、前記二つのローラ22に掛けられた平ベルトであり、表面にはゴム等を被覆して、遊技メダルとの摩擦抵抗を大きくするよう形成してある。そして、ローラ22を図3に示す黒矢印の方向に回転させることにより、上面が前方向(スロットマシンSの正面から見た場合には奥方向)に移動するようになっている。ベルト23の前方側はメダルセレクター90のメダル受け口96と近接しており、ベルト23の上面に乗っている遊技メダルは、ベルト23の表面に付着したまま間隙82を潜ってメダル受け口96へと運ばれるものである。
【0073】
(遊技メダルの移送)
ここで、上記構成を有するメダル積層部10に投入された遊技メダルの移送過程を、図11に基づき説明する。
まず、メダル投入口70のメダル受け皿71に投入された遊技メダルは、斜面71を滑って開口部73へと誘導される。開口部73は、遊技メダルが二枚並んで通過するだけの横幅はなく、また遊技メダルが縦に入るだけの縦幅を有していないので、開口部73を通過する遊技メダルは、必然的に一列一方向となる。さらに、開口部73の下方にはガイド片32が位置しているので、開口部73を通過した遊技メダルはさらにガイド片32により幅方向を規制され、入り口傾斜部31に落下する。
【0074】
入り口傾斜部31に落下した遊技メダルは、下り傾斜に沿って後方に倒れるように傾きながら、投入開口80を通って積層貯留部81に滑落する。遊技メダルM1のように、入り口傾斜部31を通り越して投入開口80に落下した場合でも、中間傾斜部52があることにより、同様に滑落する。なお、このとき、投入センサ55が遊技メダルを検知して、メダル送り装置20の駆動モータ21が駆動を開始する。
【0075】
積層貯留部81は、遊技メダルが水平状態で丁度一枚設置可能な横幅及び長さを有しているので、後方に傾倒して滑落した遊技メダルは、水平状態で積み重ねられていく。遊技メダルM2のように、起立したまま積層貯留部81に落下してしまった場合でも、駆動モータ21の駆動によりベルト23の上面が前方(白矢印方向)に移動しているので、それに引っ張られて水平状態となる。
【0076】
このようにしてベルト23の上方に積層貯留された遊技メダルは、ベルト23の回転と共に、間隙82から送り出される。ここで間隙82は遊技メダル一枚分の高さしかないので、積層貯留部81に貯留されている遊技メダルは一枚ずつ、メダル受け口96に送り出されることとなる。すなわち、最下部にある遊技メダルは、ベルト23との摩擦により、前方への力を受ける。このとき、最下部の遊技メダルの上に積層している遊技メダルも、同じように前方への力を受けるが、湾曲立面62により移動を阻止されるため、最下部の遊技メダルのみ、間隙82を潜って、積層貯留部81から出て行く。
【0077】
最下部の遊技メダルが間隙82を潜り抜け、積層貯留部81から排出されてしまうと、すぐ上にあった遊技メダルがベルト23上に落下して水平状態に載置され、同じように間隙82から出て行く。すなわち、湾曲立面62及び間隙82により、遊技メダルが一枚ずつに分離されつつ、ベルト23上をメダルセレクター90のメダル受け口96へと運ばれていくものである。
【0078】
(メダルセレクター90)
メダルセレクター90は、図1に示すように、メダル送り装置20の下方に設けられた箱状の部材であり、ベース91と、ベース91に取り付けられたカバー92とからなり、ベース91とカバー92の間隙にメダル誘導路94が形成されている。また、メダルセレクター90の上面には、前記メダル送り装置20から送り出された遊技メダルを受け入れるためのメダル受け口96が形成されており、側方には、メダル誘導路94を通過したメダルが排出されるためのメダル排出口97が設けられている。さらに、メダル受け口96からメダル排出口97までの間には、ブロッカー装置93及びメダルセンサ95が設けられている。
【0079】
メダル誘導路94は、メダル送り装置20から送り出されたメダルをホッパーユニット5へと誘導するための通路であり、図3に示すように、ベース91とカバー92の間隙に形成されるものである。そして、メダル誘導路94の一端はベルト23の端部と近接したメダル受け口96となっている。この入り口は、メダル誘導路94の厚みよりも広い開口を有しているため、遊技メダルがスムースに落下するものとなっている。
【0080】
ブロッカー装置93は、図12に示すように、ソレノイド932及びブロッカー934を有し、12(A)に示すように、通常時にはブロッカー934がメダル誘導路94の表面から突出することなく、遊技メダルMがメダル誘導路94を通過できるようになっている。しかし、クレジット超過など所定時には、図12(B)に示すように、ソレノイド932が作動してブロッカー934をメダル誘導路94の表面から突出させるので、遊技メダルMは後述するメダルセンサ95に検出される前に、メダル誘導路94からはじかれて、ベース91とカバー92との間の間隙から落下するものである。
【0081】
メダルセンサ95は、ブロッカー装置93を通過した遊技メダル、すなわちホッパーユニット5に送出される遊技メダルを検知するためのセンサであり、投入される遊技メダルの数をカウントするためのものである。メダルセンサ95のメダル検知信号(メダルセンサ信号)は、遊技機の主基板100に送信される。
メダルセンサ95を通過した遊技メダルは、メダル排出口97から排出され、ホッパーユニット5のメダルタンクに貯留される。
【0082】
(積層貯留部81の他の形態)
ところで、本実施の形態においては、積層貯留部81は、ベース部50及び着脱部60の湾曲立面54,62と、後方立面53により形成される馬蹄形の空間部であるが(図4参照)、積層貯留部81としては、このような形状に限られない。すなわち、遊技メダルを水平に積層貯留可能であり、ベルト23の回転に伴い遊技メダルを一枚ずつ送出可能であればよいものである。
【0083】
例えば、図16に示すように、前方の立面は直立面であっても構わない。また、図17に示すように、前方に向かって突出するV字型の斜立面を設けてもよい。この場合には、斜立面の下端部中央に、遊技メダルが一枚通過可能な切り欠きを設け、この切り欠き部が間隙82となるように形成する。このように形成すれば、斜立面の両端に位置する遊技メダルは、ベルト23の移動に伴い、斜立面に沿って中央に移送され、間隙82から排出される。
【0084】
(投入メダル制御)
次に、スロットマシンSの投入メダル制御について説明する。
投入メダル制御はスロットマシンSの制御装置(主基板100)に設けられたブロッカー信号出力手段200と、メダル投入装置3に設けられた制御基板300とにより行われる。
【0085】
(主基板100)
主基板100は、基板ケースに内蔵されたCPUを中心に構成されており、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、遊技制御装置及び演出制御装置を構成する。
【0086】
遊技制御装置は、スタートスイッチ及びストップスイッチの操作により、回転リールの回転及び停止を制御するためのものである。演出制御装置は、演出用のランプやスピーカ等の表示装置を制御するためのものである。
そして、主基板100は、ブロッカー信号出力手段200を少なくとも有している。
(ブロッカー信号出力手段200)
ブロッカー信号出力手段200は、スロットマシンSがメダルを受け入れ不能であると判断された場合に、ブロッカー装置93のソレノイド932を作動させるための信号、すなわちブロッカー信号を出力するためのものである。
【0087】
ここで、メダルの受け入れ不能が判断される場合とは、以下のような場合である。
(1)クレジット超過の場合
すなわち、投入メダルが最大可能クレジット数(50枚)を超えた場合である。具体的には、メダルセレクター90のメダルセンサ95のメダル検知信号をカウントし、これが50を超えた場合にブロッカー信号が出力される。なお、ベットスイッチの操作によりクレジットが減算されるとメダルの受け入れ不能状態が解除され、ブロッカー信号の出力は停止する。
【0088】
(2)スタートスイッチの操作から遊技が終了するまで
詳しくは、遊技が開始可能となるために必要最小限のメダル(例えば1枚)がホッパーユニット5に搬送された段階で、スタートスイッチが操作された場合である。この場合には、メダルセンサ95からのメダル検知信号受信後のスタートスイッチの操作信号受信が契機となり、ブロッカー信号が出力される。そして、スタートスイッチの操作後、回転リールが回転開始し、ストップスイッチが押されて回転リールがすべて停止すると、また入賞してメダルが払い出される場合にはメダル払い出しが終了するとメダルの受け入れ不能状態が解除され、ブロッカー信号の出力は停止する。
【0089】
(3)リプレイ入賞から次遊技が終了するまで
「リプレイ」(再遊技)とは、遊技メダルを投入することなく再度の遊技を行うことができる当選役であり、「リプレイ入賞」とは、リプレイ当選の場合に、リプレイ図柄を所定の入賞有効ライン上にそろえることができた場合のことである。そして、リプレイが入賞の場合にブロッカー信号が出力される。
【0090】
この場合には、リプレイ入賞後、スタートスイッチが操作され回転リールが回転開始し、ストップスイッチが押されて回転リールがすべて停止するまで、また入賞してメダルが払い出される場合にはメダル払い出しが終了するまでブロッカー信号が出力される。
(4)遊技機にエラーが発生した場合
具体的には、例えば、メダルセレクター90に設けたセンサがメダル詰まりやメダル投入に関する不正を検知した場合や、ホッパーが空になった場合や、ホッパーの払い出しに不正が加えられたことを検知した場合などである。この場合は、所定のエラー信号が契機となりブロッカー信号が出力される。そして、エラーが解消されるとメダルの受け入れ不能状態が解除され、ブロッカー信号の出力は停止する。
【0091】
以上述べたブロッカー信号は、メダルセレクター90のブロッカー装置93に出力されると同時に、メダル投入装置3の制御基板300にも出力される。
(制御基板300)
制御基板300は、メダル投入装置3に設けられた、駆動モータ21の駆動を直接的に制御するための制御部として作用するものである。
【0092】
図14に示すように、制御基板300には、タイマー回路手段301、モータ回転制御手段(以下回転制御手段と省略する)302、停止判断手段303及び異常解除手段304を有している。そして、メダル投入装置3の所定の場所(例えばメダル送り装置20の伝達手段の近傍など)に設けられた回転検出センサ21A、投入センサ55、ベルト駆動スイッチ74からの信号を受信可能に形成されている。
【0093】
ここで、タイマー回路手段301は、パルスカウンターを用いたタイマーや、CRタイマーとすることができる。そして投入センサ55のメダル検知信号又はベルト駆動スイッチ74の操作信号に基づいて時計測を開始し、回転制御手段302に正転要求信号を出力することにより、駆動モータ21の駆動時間を制御する。タイムアップした場合や、リセット信号、ブロッカー信号の入力により時計測がストップした場合には、正転要求信号の出力を停止し、初期状態に戻る。
【0094】
また、回転制御手段302は、タイマー回路手段301又は異常解除手段304から入力される諸信号に基づいて、駆動モータ21に正転、停止の命令信号を出力するためのものである。回転制御手段302は、タイマー回路手段301が作動している場合にのみ、駆動モータ21に信号出力を行い、タイマー回路手段301が作動を停止又は終了すると当該信号の出力を停止するように形成されている。なお、駆動モータ21は、回転制御手段302からの信号入力により作動を開始し、当該信号の入力が絶たれると作動を停止するように形成されている。
【0095】
停止判断手段302は、所定条件に応じ、タイマー回路手段301の作動を停止させるためのものである。具体的には、タイマー回路手段301からの正転要求信号を受信中にベルト駆動スイッチ74からの操作信号を受信した場合、タイマー回路手段301にリセット信号を出力する。これにより、タイマー回路手段301の作動が停止し、駆動モータ21の駆動が停止する。
【0096】
また、異常解除手段304は、回転検出センサ21A及びタイマー回路手段301からの信号に基づいてメダル詰まりを検知し、メダル詰まりを検知した場合には駆動モータ21を停止させるための信号(以下異常解除信号という)を出力するためのものである。
なお、上記したタイマー回路手段301、回転制御手段302、停止判断手段303及び異常解除手段304は、いずれもCPUを持たない論理回路手段により形成可能である。
【0097】
(制御の詳細)
次に、上記構成を有する主基板100及び制御基板300による投入メダル制御について、図面に基づき詳細に説明する。
図13は、スロットマシンSの主基板100と、メダルセレクター90及びメダル送り装置20及びメダル投入装置3の制御基板300との間の信号の流れを示したものである。
【0098】
まず、メダルセレクター90のメダルセンサ95がホッパーユニット5に送られる遊技メダルを検知して、その検知信号(メダルセンサ信号)を中継基板を介して主基板100へと出力する。メダルセンサ信号を受信した主基板100では、その数をカウントし、最大可能クレジット数に達したら、クレジット超過信号が出力される。
【0099】
このクレジット超過信号を契機に、あるいは、メダルが1枚以上ホッパーユニット5に搬送された段階でスタートスイッチが操作された場合には当該スタート信号を契機に、あるいはリプレイ入賞を契機に、さらには、所定のエラー信号を契機に、主基板100(具体的にはブロッカー信号出力手段200)からソレノイド932及び制御基板300にブロッカー信号が出力される。ブロッカー信号受信により、ブロッカー934がメダル誘導路94に突出し、遊技メダルがホッパーユニット5に送られるのを阻止する。また、制御基板300は、ブロッカー信号受信により、駆動モータ21の駆動を停止させる制御を行うが、これについては後述する。
【0100】
一方、制御基板300は、ベルト駆動スイッチ74及び投入センサ55及び回転検出センサ21Aからの信号を受け、駆動モータ21の駆動及び駆動停止を制御している。すなわち、駆動モータ21の停止時(タイマー回路手段301の非作動時)におけるベルト駆動スイッチ74の操作信号又は投入センサ55のメダル検知信号を受信して、駆動モータ21の駆動を開始させるとともに、駆動モータ21の駆動時(タイマー回路手段301の作動時)におけるベルト駆動スイッチ74の操作信号又は前記ブロッカー信号を受信した場合、又は一定時間経過してタイマー回路手段301が作動を停止した場合には、駆動モータ21の駆動を停止させる。また、回転検出センサ21Aからの信号に基づき、メダル詰まりが発生したと判断した場合には、駆動モータ21を一定時間逆回転させた後に停止させるという制御を行うようになっている。
【0101】
次に、この制御基板300の制御の詳細を図14に基づき説明する。
(1)通常作動時
まず、初期状態においては、タイマー回路手段301は作動していない。すなわち、パルスカウンターを有するタイマーの場合にはタイムカウントはゼロであり、CRタイマーの場合にはコンデンサの電荷はゼロである。
【0102】
まず、メダル投入口70にメダルが投入され、投入センサ55がメダルを検知すると、その検知信号はタイマー回路手段301に出力され、この信号を受信したタイマー回路手段301は作動を開始する。すなわち、タイムカウントを開始したり、コンデンサへの充電を開始する。タイマー回路手段301が作動中は、正転要求信号が回転制御手段302及び停止判断手段303及び異常解除手段304に出力される。正転要求信号を受信した回転制御手段302は、駆動モータ21にモータ正転命令信号を出力し、これを受けて駆動モータ21が正転を開始する。
【0103】
次に、駆動モータ21が回転中に、遊技者がベルト駆動スイッチ74を操作した場合には、その操作信号はタイマー回路手段301及び停止判断手段303に出力される。タイマー回路手段301から正転要求信号を受信中であって、かつ操作信号を受けた停止判断手段303は、タイマー回路手段301にリセット信号を出力する。リセット信号を受けたタイマー回路手段301は、作動を停止して初期状態に戻る。作動停止により、回転制御手段302に出力されていた正転要求信号の出力も停止する。従って回転制御手段302は、駆動モータ21に出力していたモータ正転命令信号を停止し、駆動モータ21が回転を停止する。
【0104】
なお、上記とは逆に、駆動モータ21が停止中に、遊技者がベルト駆動スイッチ74を操作した場合には、その操作信号がタイマー回路手段301及び停止判断手段303に出力される。操作信号を受けたタイマー回路手段301は、作動を開始し、正転要求信号を出力する。そして正転要求信号を受けた回転制御手段302は、駆動モータ21にモータ正転命令信号を出力し、駆動モータ21が正転を開始する。
【0105】
また、駆動モータ21が回転中に、駆動スイッチ74が操作されることなく、所定時間が経過した場合、すなわち、タイマー回路手段301のカウント値が所定値に達してカウントを停止した場合、又はコンデンサの電圧が所定値に達した場合には、タイマー回路手段301は初期状態に戻る。すると、正転要求信号の出力が停止し、回転制御手段302は、駆動モータ21へのモータ正転命令信号の出力を停止する。これを受けて駆動モータ21が駆動を停止する。
【0106】
(2)メダル詰まり時
ここで、駆動モータ21が駆動中に、メダル詰まりが発生した場合の制御について説明する。駆動モータ21が回転中は、異常解除手段304は、回転検出センサ21Aからのモータ回転信号と、タイマー回路手段301の正転要求信号を受信して、メダル詰まりが発生したかどうかの判断を行っている。
【0107】
通常、タイマー回路手段301が作動しているときには、駆動モータ21は駆動中であるので、正転要求信号及びモータ回転信号の双方を受信している場合には、メダル詰まりはないものと認識する。タイムアップやスイッチ操作、ブロッカー信号受信によりタイマー回路手段301が作動停止した場合には、同時に駆動モータ21も停止するので、正転要求信号とともにモータ回転信号もストップする。しかし、タイムアップしていないのに、モータ回転信号を受信しない場合には、回転制御手段302に対して正転要求信号が出力されているはずなのに駆動モータ21が回転していないことを意味し、モータに物理的な負荷がかかって駆動停止しているものと、すなわちメダルが詰まっていると認識する。この場合には、モータを停止させるべきと判断し、回転制御手段302に異常解除信号を出力するとともに、タイマー回路手段301にリセット信号を出力する。
【0108】
異常解除信号を受信した回転制御手段302は、駆動モータ21に停止命令信号を出力する。そして停止命令信号を受信した駆動モータ21は駆動を停止する。すなわち、停止命令信号が出されるときにはタイマー回路手段301にリセット信号が入り、タイマー回路手段301が作動を停止して正転要求信号の出力が停止されるため、モータ正転命令信号が出力されないからである。駆動モータ21が駆動停止したら、前扉4を開けて、メダル積層部10から着脱部60を抜き取って、メダル詰まりを解消すればよい。
【0109】
(3)ブロッカー信号受信時
次に、主基板100(ブロッカー信号出力手段200)からブロッカー信号が出力された場合について述べる。ブロッカー信号は、タイマー回路手段301及び異常解除手段304及び回転制御手段302に同時に出力される。まず、駆動モータ21の回転中にブロッカー信号が出力された場合、タイマー回路手段301は作動を中止しリセットされる。回転制御手段302は出力中のモータ正転命令信号を停止して駆動モータ21の駆動を停止させる。このように、タイマー回路手段301及び回転制御手段302に同時にブロッカー信号を出すことにより、確実に駆動モータ21の駆動を停止できるものである。
【0110】
また、駆動モータ21の停止中にブロッカー信号が出力された場合には、タイマー回路手段301においては、投入センサ55からの検知信号やベルト駆動スイッチ74からの操作信号を受信しても、作動が禁止され、回転制御手段302への正転要求信号の出力がなされない。回転制御手段302においては、タイマー回路手段301からの正転要求信号や異常解除手段304からの異常解除信号を受信しても、駆動モータ21への出力が禁止される。
【0111】
ところで、メダル投入装置3の制御として、ベルト駆動スイッチ74を、遊技メダルがベルトに載っている場合のみ作動可能とするように構成することもできる。すなわち、特に図示しないが、ベルト23上にメダルが載っているかいないかを検知するセンサを設け、このセンサの検知信号とベルト駆動スイッチ74の操作信号の双方を受信した場合のみ、駆動モータ21に駆動開始信号を送出するようにしたものである。前記した図15の例によれば、ベルト駆動スイッチ74の操作信号と前記センサからの検知信号との双方を受信した場合のみ、タイマー回路手段301が作動を開始するように形成する。このような構成とした場合には、ベルト駆動スイッチ74が操作されるか投入センサ55が投入メダルを検知したかいずれかの場合にベルト23が駆動し、一定時間経過するかクレジットが最大に達すると、ベルト23上にメダルが残っていようがいまいが、一旦ベルトの駆動は停止する。そして、ベルト23上にメダルが残っている場合のみ、ベルト駆動スイッチ74の操作が有効になり、ベルト23上にメダルが残っていない場合には、ベルト駆動スイッチ74を操作しても作動せず、投入センサ55が新たな投入メダルを検知した場合(新たなメダルを投入した場合)のみ、駆動モータ21が駆動するものとなる。
【0112】
(投入メダル制御の流れ)
続いて、投入メダル制御の流れを、図15のフローに基づき説明する。
まず、遊技開始前は、投入センサ55はメダルを検出しておらず、ベルト駆動スイッチ74のスイッチはOFF状態となっている。
そして、ステップ200において、ブロッカー信号が出力されているかどうかを判断する。ブロッカー信号が出力されている場合には、ステップ200に戻る。すなわち、ブロッカー信号が出力されている間はずっと、以後の制御が行われないので、メダル投入装置3は機能しない。一方、ブロッカー信号が出力されていない場合には、次のステップ201に進む。
【0113】
ステップ201において、ベルト駆動スイッチ74が操作されたかどうかを判断する。操作されていない場合には、次のステップ202に進む。
202において、遊技メダルが投入されたかどうかを判断する。すなわち、投入センサ55が遊技メダルを検知しているかどうかを判断する。遊技メダルが投入されない場合には、ステップ200に戻る。一方、遊技メダルが投入された場合には、次のステップ203に進む。
【0114】
前記ステップ201において、ベルト駆動スイッチ74が操作された場合には、ステップ202を飛び越してステップ203に進む。
ステップ203において、駆動モータ21の正転駆動を開始する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、ブロッカー信号が出力されているかどうかを判断する。ブロッカー信号が出力されていない場合には、次のステップ205に進む。
【0115】
ステップ205において、ベルト駆動スイッチ74が操作されたかどうかどうかを判断する。ベルト駆動スイッチ74が操作されていない場合には、次のステップ206に進む。
ステップ206において、メダル詰まりが発生したかどうかを判断する。すなわち、異常解除手段304が、モータ回転信号と正転要求信号との不一致を判定する。メダル詰まりが発生していない場合には、次のステップ207に進む。
【0116】
ステップ207において、一定時間経過したかどうかを判断する。すなわち、タイマー回路手段301がタイムアップしたかどうかを判断する。一定時間経過していない場合には、ステップ204に戻る。
前記ステップ204においてブロッカー信号が出力されている場合、及び前記ステップ205においてベルト駆動スイッチ74が操作された場合、及び前記ステップ206においてメダル詰まりが発生している場合、及び前記ステップ207において一定時間経過した場合には、ステップ208に進む。
【0117】
ステップ208において、駆動モータ21を停止させる。そして、投入メダル制御を終了する。
以上のように、本発明によれば、遊技メダルを水平に積層させ一時貯留が可能なメダル積層部10を設けたことから、遊技メダルを水平方向に送り出すベルト23上に、遊技メダルがあらかじめ水平状態に積層載置され、遊技メダルの送り出しをスムースに行うことができ、かつ、メダル詰まりを起こすことも少ない。もしメダル詰まりが発生したときでも、着脱部60を取り外すことにより容易かつ迅速にトラブルを解消することができる。
【0118】
また、本発明によるメダル投入装置の制御方法は、ブロッカー信号を利用して駆動モータ21の駆動を停止するように形成してあるので、従来からメダルセレクター90のブロッカー装置93の作動に用いられていた信号を利用することにより、制御信号を追加するための構成を新たに付加することなく、従来の構成に装置を取り付けることで簡単に使用できるようになるという利点がある。また、ブロッカー装置93の作動により得られる効果(メダル受付禁止)と、その結果メダル送り出しを停止すべきところが同時一体的に行われるようにするために、同一の信号としてブロッカー信号を用いたので、無駄な動作(ブロッカー装置93により投入メダルがメダル排出口から排出されるような状況なのに、メダル投入装置3が作動していてメダルセレクター90にメダルを送り続けるような)が無く、しかも簡略な構成で確実にメダル投入制御が行われるという利点がある。
【0119】
なお、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できるものである。
【0120】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1乃至3)
すなわち、請求項1乃至3記載の発明によれば、一度に大量に投入した遊技メダルを一枚ずつ遊技機内部に搬送可能であるとともに、メダル詰まりを起こしにくい遊技メダルの投入装置を提供することができる。
【0121】
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明は、メダル詰まりを起こした場合のメンテナンスがし易い遊技メダルの投入装置を提供することができる。
【0122】
(請求項5)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、メダルの投入により自動的に作動可能な遊技メダルの投入装置を提供することができる。
【0123】
(請求項6)
請求項6記載の発明によれば、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明によれば、遊技者が操作手段を操作することにより作動可能な遊技メダルの投入装置を提供することができる。
【0124】
(請求項7)
請求項7記載の発明によれば、上記した請求項5又は6記載の発明の効果に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、メダルを投入しなければ自動的に作動を停止する遊技メダルの投入装置を提供しようとするものである。
【0125】
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項5乃至7のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項8記載の発明によれば、遊技者が操作手段を操作することにより作動停止可能な遊技メダルの投入装置を提供することができる。
【0126】
(請求項9)
請求項9記載の発明によれば、上記した請求項1乃至8のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項9記載の発明によれば、動作の無駄をなくし、効率よくメダルの投入を行える遊技メダルの投入装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であって、メダル投入装置の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態であって、メダル投入装置の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態であって、図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明の実施の形態であって、メダル投入装置の平面図である。
【図5】本発明の実施の形態であって、メダル投入装置の側面図である。
【図6】本発明の実施の形態であって、メダル投入装置の背面斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態であって、メダル投入装置の分解斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態であって、着脱部の拡大斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態であって、スロットマシンの正面斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態であって、メダル投入口の拡大斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態であって、メダル投入装置の作動を示す断面図である。
【図12】本発明の実施の形態であって、ブロッカー装置の概略断面図である。
【図13】本発明の実施の形態であって、主基板とメダル投入装置との間の信号入出力関係を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態であって、制御基板の詳細を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態であって、投入メダル制御の概略を示すフローである。
【図16】本発明の他の実施の形態であって、着脱部の平面図である。
【図17】本発明の他の実施の形態であって、着脱部の平面図である。
【符号の説明】
S スロットマシン 1 筐体
2 リールユニット 3 メダル投入装置
4 前扉 5 ホッパーユニット
40 前扉 41 図柄表示窓
42 操作部 43 払い出しメダル皿
10 メダル積層部
20 メダル送り装置 21 駆動モータ
22 ローラ 23 ベルト
30 蓋部 31 入り口傾斜部
32 ガイド片
50 ベース部 51 ガイドレール
51a 係合孔
52 中間傾斜部 53 後方立面
54 湾曲立面 55 投入センサ
56 切欠部 57 筒体
58 中空部
60 着脱部 61 可動側片
61a 凸部 61b つまみ
62 湾曲立面 62a 下端部
63 内周カバー 64 空間部
70 メダル投入口 71 メダル受け皿
72 斜面 73 開口部
74 ベルト駆動スイッチ
80 投入開口 81 積層貯留部
82 間隙
90 メダルセレクター 91 ベース
92 カバー 93 ブロッカー装置
94 メダル誘導路 95 メダルセンサ
96 メダル受け口 97 メダル排出口
100 主基板 200 ブロッカー信号出力手段
300 制御基板
301 タイマー回路手段 302 モータ回転制御手段
303 停止判断手段 304 異常解除手段

Claims (9)

  1. 遊技機のメダル投入口から投入された遊技メダルを、遊技機内部に送出するためのベルトと、
    このベルトを回転させるための駆動モータと、
    前記駆動モータを駆動させるための駆動開始手段と、
    前記駆動モータの駆動を停止させるための駆動停止手段とを少なくとも有する遊技メダルの投入装置であって、
    前記ベルトの上方に遊技メダルを一時的に貯留可能な貯留部と、
    前記メダル投入口から投入された遊技メダルを前記貯留部に移送するための移送通路とを備え、
    前記貯留部は、少なくとも遊技メダルの送出側に、前記ベルトの幅方向に設けられた立面を有し、前記移送通路から移送された遊技メダルを、前記立面に沿ってベルト上に水平に積層載置可能に形成されていると共に、
    前記立面の下端部と、前記ベルトの上面との間に、遊技メダル一枚分の厚みよりも大きく遊技メダル二枚分の厚みよりも小さい高さの間隙を有し、
    前記貯留部に積層載置された遊技メダルを、前記ベルトの回転により、前記間隙より一枚ずつ送出可能に形成されていることを特徴とする遊技メダルの投入装置。
  2. 前記貯留部は、前記ベルトの幅方向に遊技メダルの直径より若干長い距離を有する二つの相対向する立面を有していることを特徴とする請求項1記載の遊技メダルの投入装置。
  3. 前記移送通路は、前記貯留部に遊技メダルを滑送可能に形成された傾斜面と、この傾斜面に遊技メダルを一列一方向に誘導可能なガイド手段を有していることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技メダルの投入装置。
  4. 前記立面の、少なくとも前記間隙を形成する部分を着脱自在に形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技メダルの投入装置。
  5. 前記駆動開始手段として、投入された遊技メダルを検知するためのセンサを設け、このセンサが遊技メダルを検知することにより前記駆動モータが駆動を開始することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技メダルの投入装置。
  6. 前記駆動開始手段として、前記駆動モータを駆動させるための駆動操作スイッチを設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技メダルの投入装置。
  7. 前記駆動停止手段として、遊技メダルを検知するためのセンサを設け、このセンサが一定時間メダルを検知しない場合には前記駆動モータが駆動を停止することを特徴とする請求項5又は6記載の遊技メダルの投入装置。
  8. 前記駆動停止手段として、前記駆動モータの駆動を停止させるための停止操作スイッチを設けたことを特徴とする請求項5乃至7記載の遊技メダルの投入装置。
  9. メダル投入口に投入された遊技メダルを遊技機内部に入れさせないためのブロッカー装置と、このブロッカー装置を作動させるためのブロッカー信号出力手段を少なくとも有する遊技機に用いられる遊技メダルの投入装置であって、
    前記ブロッカー信号出力手段がブロッカー信号を出力している場合には、前記駆動モータを駆動させないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の遊技メダルの投入装置。
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