JP2005177449A - スロットマシン及び遊技機 - Google Patents

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隆博 桜井
Makoto Taniguchi
谷口  誠
Yuichi Nakamura
雄一 中村
Junichiro Kakiuchi
順一郎 垣内
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Abstract

【課題】 スロットマシンに投入した遊技メダルが、最大可能クレジット数を超えてスロットマシン内部のいかなる場所にも貯留されることがないようにする。
【解決手段】 メダル送り装置(20)は、クレジットが最大限度に達して前記キャンセル装置が作動した場合には、前記メダル投入口(70)から前記メダルセレクター(30)手前までに存在している遊技メダルを全て前記メダルセレクター(30)に移送するまで作動を継続する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、遊技メダルなどの遊技媒体を一括投入可能な遊技媒体投入機構を有するスロットマシンなどの遊技機に関するものである。
従来より、遊技メダルを一度に大量に投入可能なメダル投入口を有し、投入された遊技メダルをダルセレクターに一枚ずつ移送可能なベルト駆動式メダル送り出し装置を備えたスロットマシンが考案されている。このメダル送り出し装置は、メダル投入口の下部に設けられ、モータの駆動により搬送用のベルトを回転させて、メダル投入口に投入されベルト上に落下する遊技メダルを移送するように形成されている。そして、前記モータは、スタート/ストップスイッチの操作に基づいて駆動及び駆動停止するように形成されている(特許文献1参照)。
一方、スロットマシンは、投入メダルをクレジットとして遊技機内部に貯留できるように形成されているものがほとんどである。ここで、クレジット可能なメダル数は法的規制により最大限度が定められており、通常、スロットマシンでは、クレジット可能な最大限度を超えて遊技メダルが投入された場合には、メダルセレクターのキャンセル装置(ブロッカー装置)が作動して、超過した投入メダルが遊技機外部に排出されるように形成されている。
特開2003−290429号公報(図6)
しかし、上記したようなメダル送り装置を用いた場合には、メダル投入口に一括投入された遊技メダルが、メダル投入口からメダル送り装置までの間の通路やメダル送り装置内部(例えばベルトの上)に残留したままメダル送り装置が作動を停止する場合がある。このような場合、この残留している遊技メダルも貯留メダルと見なされ、法規制に反するおそれがある。
この問題は、パチンコ球などの遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせる、いわゆるパロット遊技機においてもあてはまる。
そこで、請求項1記載の発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スロットマシンに投入した遊技メダルが、最大可能クレジット数を超えてスロットマシン内部のいかなる場所にも貯留されることのない遊技メダルの一括投入機構を有するスロットマシンを提供しようとするものである。
さらに、請求項2記載の発明は、遊技メダルを完全に投入し終えてから遊技を開始するスロットマシンを提供しようとするものである。
そして、請求項3記載の発明は、遊技機に投入した遊技媒体が、最大可能クレジット数を超えて遊技機内部のいかなる場所にも貯留されることのない遊技媒体の一括投入機構を有する遊技機を提供しようとするものである。
本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、複数の図柄を表示した回転リール(200)と、回転リ
ール(200)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(42)と、回転リール(200)の回転を停止させるためのストップスイッチ(43)と、遊技メダルを一括投入可能なメダル皿(71)を備えたメダル投入口(70)を備えたスロットマシン(S)である。
そしてこのスロットマシン(S)は、遊技メダルが通過可能な通路(メダル誘導路(36))
及びこの通路を通過する遊技メダルを確認するためのメダルセンサ(35)を有し、所定の場合に前記通路内の遊技メダルを遊技機外部に排出するためのキャンセル装置を備えるメダルセレクター(30)と、所定の作動開始手段の作動に基づいて前記メダル投入口(70)から投入された遊技メダルを一枚ずつ前記メダルセレクターに移送するメダル送り装置(20)とを少なくとも有している。
さらに、このスロットマシン(S)は、前記メダルセレクター(30)を通過した遊技メダル
を、所定枚数を限度としてクレジットとして遊技機内部に貯留可能に形成されており、クレジットが最大限度に達した場合には、前記キャンセル装置を作動させるように形成されている。
ここで、前記メダル皿(71)は、例えば底部にメダル投入開口(73)が形成され漏斗状のメダル受け部を有する受け皿のような、ランダムに投入された複数枚の遊技メダルを受け入れ可能な形状を有するものを含む。
また、前記メダルセレクター(30)は、スロットマシンに投入された遊技メダルの真贋を判定し、適正な遊技メダルをスロットマシン内部に移送すると共にその枚数をカウントするためのものである。前記メダルセンサ(35)としては、適正メダルと不適正なメダルとを判定可能なセンサや、通路内を通過する適正メダルの数をカウント可能なセンサを設けることができる。メダルセンサ(35)を複数有していても構わない。そして、このメダルセレクター(30)には、キャンセル装置が設けられている。
前記キャンセル装置は、所定の場合に前記通路内の遊技メダルを遊技機外部に排出させるためのものである。ここで、「所定の場合」とは、遊技機の制御装置(6)が遊技機の状
態に応じて電気的信号を発信した場合や、人が所定の操作手段を操作した場合や、前記通路内を適正でない遊技メダルが通過した場合も含む。例えば、適正な遊技メダルよりも小径の遊技メダルが通過した場合には通路外に落下するようなものも含むものである。本発明においては、クレジットが最大限度に達した場合に自動的に作動するキャンセル装置(例えばソレノイド(331)が作動することによりメダルセレクター(30)の通路内にブロッカ
ー(332)を突出させて遊技メダルの移送を中断するように形成したブロッカー装置(33))
が少なくとも設けられている。
前記メダル送り装置(20)は、前記メダル皿(71)に一括投入された遊技メダルを一枚ずつ前記メダルセレクター(30)に送り出し可能な装置であり、メダル投入口(10)の下方に設置するのが好ましい。また、メダル送り装置(20)としては、ベルト駆動式メダル送り装置やディスク回転式メダル送り装置など、その態様は問わない。
なお、「所定の作動開始手段」とは、遊技メダルを検知するセンサ(投入センサ(15))や、メダル送り装置(20)の駆動装置(駆動モータ(21))を駆動させるためのスイッチなどを含み、「作動開始手段の作動」には、前記センサによる遊技メダルの検知や、スイッチの操作を含むものである。
さらに、前記メダル送り装置(20)は、クレジットが最大限度に達したことによる前記キャンセル装置の作動時には、前記メダル投入口(70)から前記メダルセレクター(30)手前までに存在している遊技メダルを全て前記メダルセレクター(30)に移送するまで作動することを特徴とする。
ここで、「メダル投入口から前記メダルセレクター手前まで」には、メダル皿(71)の内部や、メダル投入口(70)からメダル送り装置(20)までの間の通路や空間などが含まれる。また、ディスク回転式メダル送り装置のディスクに設けられたメダル嵌入孔や、ベルト式メダル送り装置のベルト(23)の上面なども含まれる。そして、「・・までに存在している遊技メダル」とは、メダル移送過程においてメダル皿(71)などに一時的に貯留されている遊技メダル及び移送途中の遊技メダルのことである。
またここで、「遊技メダルを全て前記メダルセレクターに移送」する方法としては、例えばメダル送り装置(20)に設けたセンサにより遊技メダルの有無を検知するように形成し、前記センサが遊技メダルを検知している間は、メダル送り装置(20)を作動させるようにすることができる。
なお、メダル送り装置(20)は、所定の作動停止手段の作動に基づいて遊技メダルの移送を停止するように形成することができる。「所定の作動停止手段」としては、所定時間が経過すると作動停止命令信号を出力するタイマーや、メダル送り装置(20)の駆動装置の駆動を停止させるためのスイッチなどを設けることができる。
(作用)
本発明においては、メダル投入口(70)への遊技メダルの投入又は所定のスイッチ操作を契機として、メダル送り装置(20)がメダル投入口(70)に投入された遊技メダルをスロットマシン(S)内部に移送開始する。メダル送り装置(20)が一枚ずつ送り出した遊技メダルは
メダルセレクター(30)に送られ、適正メダルはスロットマシン内部まで移送され、例えばホッパーユニット(5)に貯留される。なお、投入メダルは、所定枚数まではクレジットと
して扱われるが、所定枚数を超過した場合には、メダルセレクター(30)のキャンセル装置が作動する。
メダル送り装置(20)が作動を停止する前に、クレジットが最大限度まで達したには、メダルセレクター(30)のキャンセル装置が作動して、メダル送り装置(20)から送られてくる遊技メダルをスロットマシン(S)の外部、例えば払い出しメダル皿(46)に排出させる。こ
の場合、メダル送り装置(20)は、スロットマシン内部に送り出すべき遊技メダルが存在している間は、たとえ作動停止手段が作動(例えば停止スイッチの操作)していても、遊技メダルの移送を継続する。
また、入賞により払い出される遊技メダルがクレジットとして貯留されるように形成されている場合、クレジットが最大限度まで達した時には、作動停止中のメダル送り装置(20)が作動を開始し、メダル投入口(70)からメダルセレクター(30)手前までに残留している遊技メダルを全て移送し終えるまで、作動を継続するように形成することもできる。
本発明によれば、クレジットが最大限度に達した場合にメダル送り装置(20)が作動を停止するのは、メダル詰まりなどのエラー時を除き、送り出し可能な遊技メダルが無くなった場合のみであるため、投入した遊技メダルが、最大クレジットを超えてホッパーユニット(5)などの所定の貯留場所以外に貯留されることがない。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記クレジットをメダル投入に代えるためのベットスイッチを有し、前記メダル送り装置(20)が遊技メダルを移送中は、前記スタートスイッチ(42)及びベットスイッチ(41)の操作を無効にすることを特徴とする。
本発明は、メダル送り装置(20)の作動中は、遊技を開始できないように形成したものである。
ここで、前記ベットスイッチ(41)は、その操作によりクレジットを減じて、減じた分の遊技メダルを投入したものとして扱うためのスイッチである。スロットマシン(S)は、遊
技メダルの投入又は遊技メダルがクレジットされている場合にはこのベットスイッチ(41)の操作により、スタートスイッチ(42)の操作が有効となる。
(作用)
本発明によれば、メダル送り装置(20)の作動中は、スタートスイッチ(42)を操作しても回転リール(200)が回転せず、ベットスイッチ(41)を操作してもクレジットが減じられな
い。このように形成することにより、短時間に大量の遊技メダルをスロットマシンに注ぎ込むのを防止することができる。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、複数の図柄を表示した回転リール(200)と、回転リール(200)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(42)と、回転リール(200)の回転を停止させるためのストップスイッチ(43)と、遊技媒体を一括投入可能な遊技媒体皿を備えた遊技媒体投入口を備えた遊技機である。
そしてこの遊技機は、遊技媒体が通過可能な通路及びこの通路を通過する遊技媒体を確認するための検知部を有し、所定の場合に前記通路内の遊技媒体を遊技機外部に排出するためのキャンセル装置を備える遊技媒体判別装置と、所定の作動開始手段の作動に基づいて前記遊技媒体投入口から投入された遊技媒体を一個ずつ前記遊技媒体判別装置に移送する遊技媒体送り装置とを少なくとも有している。
さらにこの遊技機は、前記遊技媒体判別装置を通過した遊技媒体を、所定数を限度としてクレジットとして遊技機内部に貯留可能に形成されており、クレジットが最大限度に達した場合には、前記キャンセル装置を作動させるように形成されている。
ここで、「遊技媒体」とは、メダル、コインや、パチンコ球などの遊技球を含む。
またここで、前記「遊技媒体皿」は、例えば底部に投入開口が形成され漏斗状の受け部を有する受け皿のような、ランダムに投入された複数の遊技媒体を受け入れ可能な形状を有するものを含む。
また、前記「遊技媒体判別装置」は、遊技機に投入された遊技媒体の真贋を判定し、適正な遊技媒体を遊技機内部に移送すると共にその個数をカウントするためのものである。前記検知部としては、適正遊技媒体と不適正な遊技媒体とを判定可能なセンサや、通路内を通過する適正遊技媒体の数をカウント可能なセンサを設けることができる。検知部を複数有していても構わない。そして、この遊技媒体判別装置には、キャンセル装置が設けられている。
前記「キャンセル装置」は、所定の場合に前記通路内の遊技媒体を遊技機外部に排出させるためのものである。ここで、「所定の場合」とは、遊技機の制御装置(6)が遊技機の状
態に応じて電気的信号を発信した場合や、人が所定の操作手段を操作した場合や、前記通路内を適正でない遊技媒体が通過した場合も含む。例えば、適正な遊技媒体よりも外径の小さい遊技媒体が通過した場合には通路外に落下するようなものも含むものである。本発明においては、クレジットが最大限度に達した場合に自動的に作動するキャンセル装置が少なくとも設けられている。
前記「遊技媒体送り装置」は、前記遊技媒体皿に一括投入された遊技媒体を一個ずつ前記遊技媒体判別装置に送り出し可能な装置であり、例えばスクリュー式球送り装置やディスク回転式球送り装置などを含む。
なお、「所定の作動開始手段」とは、遊技媒体を検知するセンサや、遊技媒体送り装置(20)の駆動装置を駆動させるためのスイッチなどを含み、「作動開始手段の作動」には、前記センサによる遊技媒体の検知や、スイッチの操作を含むものである。
そして、本発明においては、前記遊技媒体送り装置は、クレジットが最大限度に達したことによる前記キャンセル装置の作動時には、前記遊技媒体投入口から前記遊技媒体判別装置の手前までに存在している遊技媒体を全て前記遊技媒体判別装置に移送するまで作動することを特徴とする。
ここで、「遊技媒体投入口から前記前記遊技媒体判別装置の手前まで」には、遊技媒体皿の内部や、遊技媒体投入口から遊技媒体送り装置までの間の通路や空間などが含まれる。そして、「・・までに存在している遊技媒体」とは、遊技媒体移送過程において遊技媒体皿などに一時的に貯留されている遊技媒体及び移送途中の遊技媒体のことである。
またここで、「遊技媒体を全て前記遊技媒体判別装置に移送」する方法としては、例えば遊技媒体送り装置に設けたセンサにより遊技媒体の有無を検知するように形成し、前記センサが遊技媒体を検知している間は、遊技媒体送り装置を作動させるようにすることができる。
なお、遊技媒体送り装置は、所定の作動停止手段の作動に基づいて遊技媒体の移送を停止するように形成することができる。「所定の作動停止手段」としては、所定時間が経過すると作動停止命令信号を出力するタイマーや、遊技媒体送り装置の駆動装置の駆動を停止させるためのスイッチなどを設けることができる。
(作用)
本発明においては、遊技媒体投入口への遊技メダルの投入又は所定のスイッチ操作を契機として、遊技媒体送り装置が遊技媒体投入口に投入された遊技媒体を遊技機内部に移送開始する。遊技媒体送り装置が一個ずつ送り出した遊技媒体は遊技媒体判別装置に送られ、適正遊技媒体は遊技機内部まで移送され、例えば遊技機内部に形成された貯留部に貯留される。なお、投入媒体は、所定数まではクレジットとして扱われるが、所定数を超過した場合には、遊技媒体判別装置のキャンセル装置が作動する。
遊技媒体送り装置が作動を停止する前に、クレジットが最大限度まで達した場合には、遊技媒体判別装置のキャンセル装置が作動して、遊技媒体送り装置から送られてくる遊技媒体を遊技機の外部、例えば下皿に排出させる。この場合、遊技媒体送り装置は、遊技機内部に送り出すべき遊技媒体が存在している間は、たとえ作動停止手段が作動(例えば停止スイッチの操作)していても、遊技媒体の移送を継続する。
また、入賞により払い出される遊技媒体がクレジットとして貯留されるように形成されている場合、クレジットが最大限度まで達した時には、作動停止中の遊技媒体送り装置が作動を開始し、遊技媒体投入口から遊技媒体判別装置の手前までに残留している遊技メダルを全て移送し終えるまで、作動を継続するように形成することもできる。
本発明によれば、クレジットが最大限度に達した場合に遊技媒体送り装置が作動を停止するのは、詰まりなどのエラー時を除き、送り出し可能な遊技媒体が無くなった場合のみであるため、投入した遊技媒体が、最大クレジットを超えて遊技機内部に貯留されることがない。
なお、本発明は、クレジットを遊技媒体投入に代えるためのベットスイッチ(41)を設け、前記遊技媒体送り装置が遊技媒体を移送中は、前記スタートスイッチ(42)及びベットスイッチ(41)の操作を無効にするように形成することができる。このように形成することにより、短時間に大量の遊技媒体を遊技機に注ぎ込むのを防止することができる。
本願発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、スロットマシンに投入した遊技メダルが、最大可能クレジット数を超えてスロットマシン内部のいかなる場所にも留まることのない遊技メダルの一括投入機構を有するスロットマシンを提供することができる。
さらに、請求項2記載の発明によれば、遊技メダルを完全に投入し終えてから遊技を開始するスロットマシンを提供することができる。
そして、請求項3記載の発明によれば、遊技機に投入した遊技媒体が、最大可能クレジット数を超えて遊技機内部のいかなる場所にも留まることのない遊技媒体の一括投入機構を有する遊技機を提供することができる。
本発明を表す好適な実施の形態を、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図5は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンの入力、出力及び制御を示すブロック図、図2はスロットマシンを示す外観斜視図、図3はメダル送り装置の斜視図、図4はメダル送り装置の縦断面図、図5はメダルセレクターの概略断面図である。
(スロットマシンS)
スロットマシンSは、図2に示すように、正面側に開口する箱状の筐体1及び筐体1の正面側に取り付けられた前扉4から形成されている。
筐体1の内部には、複数の回転リール200を備えるリールユニット2、遊技メダルを貯
留し入賞時には遊技メダルを払い出すためのホッパーユニット5が設置されている。また、前記リールユニット2及びホッパーユニット5の作動を制御するための制御装置6や、特に図示しないが、電源装置などが内装されている。
前扉4は、前記筐体1の開口部を開閉可能に塞ぐことができる板状の扉であり、閉扉状態で、スロットマシンSの正面構造を形成するものである。すなわち、前扉4の正面側には、回転リール200の図柄を視認可能な図柄表示窓47が形成されており、この図柄表示窓47の下方でありスロットマシンSの略中央部は、スロットマシンを作動させるための操作
手段が設けられた操作部40となっている。
この操作部40には、ベットスイッチ41、スタートスイッチ42、ストップスイッチ43、精算スイッチ44が設けられている。スタートスイッチ42は前記回転リール200を回転させる
ためのレバーであり、ストップスイッチ43は回転している回転リール200を一個ずつ停止
させるためのボタンである。ベットスイッチ41は、クレジットをメダル投入に代えるためのスイッチであり、精算スイッチ44は、クレジットメダル及びメダル投入装置3内部の残留メダルをキャンセルし払い戻すためのスイッチである。
なお、ここで、クレジットとは、投入メダル又は入賞により払い出されたメダルを、一定枚数(50枚)に限り、スロットマシン内部に貯留しておくことである。具体的には、最大賭け枚数である3枚を超えて投入した遊技メダルはクレジットされ、本来は入賞時に払い出しメダル皿46に払い出されるべき入賞メダルのうち、貯留限度枚数まではクレジットされる。クレジットの枚数は、前扉4のクレジット表示部48に表示され、ベットスイッチ41を操作すると所定枚数のクレジットが減算され、遊技メダルを投入したものとして扱われる。クレジットが貯留限度枚数を超えた場合には、投入メダルはメダルセレクター30でキャンセルされ、投入メダル又は入賞メダルは払い出しメダル皿46に払い出される。
前記操作部40の端部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口70が設けられている。そして、メダル投入口70の下方には、投入された遊技メダルを一枚ずつホッパーユニット5に移送するためのメダル投入装置3が内蔵されている。
また、前扉4の下部には、遊技メダルを排出するためのメダル排出口45が形成されており、このメダル排出口45から排出された遊技メダルを貯留可能な払い出しメダル皿46が設けられている。
スロットマシンSは、前記メダル投入口70から遊技メダルを投入し、あるいは遊技メダルがクレジットされている場合にはベットスイッチ41を操作して、スタートスイッチ42の操作により回転リール200を回転させ、ストップスイッチ43の操作により回転リール200を停止させ、複数の回転リール200に表示された図柄が所定の位置態様に停止すると入賞と
なり、所定枚数の遊技メダルがホッパーユニット5から払い出されるように形成されているものである。
(メダル投入口70)
ここで、メダル投入口70は、底部にメダルが通過するメダル投入開口73が形成された漏斗状の傾斜部72を有するメダル皿71を、前扉4の操作部40の右端部に形成した段部に取り付けてなる。
前記メダル投入開口73は、長方形の孔であって、遊技メダルの厚みよりも十分な幅、例えばメダル5枚分程度の幅を有している。ただしこの幅は、遊技メダルの直径よりは小さく形成されているので、遊技メダルが縦方向に投入されることはない。縦方向に投入された場合でも、メダル皿71の漏斗状の傾斜部72を滑り、横方向になってメダル投入開口73に入る。すなわち、メダル投入開口73は、後述するメダル投入装置3に移送する遊技メダルの投入方向を、一方向に規制するものである。また、メダル投入開口73の長さは、メダルの直径の約1.6倍程度の長さに形成されているので、遊技メダルが横に二枚並んで入るこ
とはないが、複数重なり合っていても十分余裕を持って通過できる。従って、メダル皿71に無造作に投入されたメダルも、入り口で詰まることなく投入できるものである。
ここで、メダル皿71の容量は、クレジットできる最大メダル数(50枚)とほぼ同量か、それ以下の枚数の遊技メダルを受け入れることができる程度に形成するのが望ましい。これは、後述するように、最大クレジット数を超えた遊技メダルはキャンセル装置により払い戻されてしまうので、せっかく投入した遊技メダルが排出されてしまうという無駄を減らすためである。
メダル投入口70に投入された遊技メダルは、以下に述べるメダル投入装置3に移送される。
(メダル投入装置3)
メダル投入装置3は、遊技メダルをホッパーユニット5に適正に移送するためのものであり、前扉4の裏面側の、メダル投入口70の下方に設置されている。具体的には、メダル投入装置3は、図3に示すように、適正なメダルをホッパーユニット5に誘導し投入メダルを確認すると共に不適正なメダルを払い出しメダル皿46に排出するためのメダルセレクター30と、メダル投入口70から投入された遊技メダルを前記メダルセレクター30に一枚ずつ送り出すためのメダル積層部10及びメダル送り装置20とからなる。また、特に図示しないが、前記メダル送り装置20を制御するための制御基板80が設けられている。
なお、メダル積層部10及びメダルセレクター30は、前扉4の裏面側に表出して取り付けられているので、メダル詰まり等が発生した場合には、前扉4を開けてこれらの装置を操作することができるようになっている。
(メダル積層部10)
メダル積層部10は、メダル投入口70に投入された遊技メダルを、メダル送り装置20のベルト23の上方に、水平状態で積層配置させるためのものであり、図3及び図4に示すように、前記メダル送り装置20の上方に設けられた積層貯留部12と、この積層貯留部12の前方
(遊技メダルの送出方向をいう。以下メダル投入装置3の説明において同じ)に設けられた湾曲立面13と、積層貯留部12の上方であって前記湾曲立面13の対向側に設けられた投入開口部11を有している。
投入開口部部11には、前方に向かって下り斜面を形成する傾斜部11aと、この傾斜部の
両端部に立設されたガイド片11bとが設けられている。そして、メダル皿71に投入されメ
ダル投入開口73から落下した遊技メダルを、前記積層貯留部12に水平状態で誘導するようになっている。
前記積層貯留部12は、幅方向の内径は遊技メダルの直径より若干大きく形成され、長さ方向(前後方向)の内径は前記幅方向の内径よりも若干大きく形成されている。すなわち、この積層貯留部12は、遊技メダルが水平方向に丁度一枚入るような大きさとなっているとともに(図4参照)、遊技メダルが水平状態で重なり合って貯留可能な空間を形成している。
前記湾曲立面13は、遊技メダルの外周とほぼ同じ曲率を有する平面略半円形の板材により形成されており、その下端部とベルト23の上面との間に、遊技メダル一枚の厚みよりも大きく、遊技メダル二枚分の厚みよりは小さい間隙14をあけて設置される。これは、ベルト23の上面に乗っている遊技メダルを、一枚ずつ前方に送り出すためのものである。
また、メダル積層部10には、前記積層貯留部12を挟んで前後に二つの投入センサ15が設けられている。投入センサ15は、前記投入開口11を通過する遊技メダルを検知するためのものであり、メダルを検知することにより、あるいは一定時間メダルを検知しないことにより、ベルト23を回転させたり停止させたりするためのものである。
具体的には、投入センサ15は受光部及び発光部を有する遮光センサであり、遊技メダルが投入開口11から積層貯留部12に滑落するたびにON信号を出力し、遊技メダルが通過しない場合には、OFF状態となっている。従って、ベルト23の上に遊技メダルがあっても、投入開口11をメダルが通過しない限りOFF状態である。ただし、後述するが、メダル送り装置20は投入センサ15が最後の遊技メダルを検知してから所定時間は作動し続けるので、ベルト23の上に遊技メダルが残っていることはまずない。一方、遊技メダルが受発光部よりも上部まで溢れている場合には、センサが遊技メダルを検知し続けているので、ずっとON信号を出力することとなる。
(メダル送り装置20)
メダル送り装置20は、前記メダル積層部10に積層貯留された遊技メダルをメダルセレクター90に送り出すためのものであり、図4に示すように、遊技メダルを搬送するためのベルト23と、ベルト23を回転させるための一対のローラ22と、ローラ22を回転させるための駆動モータ21を有している。
ローラ22は、正面側から見て前後に並列して設けられており、一方のローラ22には、駆動モータ21の駆動を伝達するためのベルトなどの伝達手段が取り付けられている。ベルト23は、前記二つのローラ22に掛けられた平ベルトであり、表面にはゴム等を被覆して、遊技メダルとの摩擦抵抗を大きくするよう形成してある。そして、ローラ22を図4に示す黒矢印の方向に回転させることにより、ベルト23の上面が白矢印方向(スロットマシンSの正面から見た場合には奥方向)に移動するようになっている。ベルト23の前方側はメダルセレクター30のメダル受け口34と近接しており、ベルト23の上面に乗っている遊技メダルは、ベルト23の表面に付着したまま間隙14を潜ってメダル受け口34へと運ばれるものである。
(遊技メダルの移送)
ここで、上記構成を有するメダル積層部10に投入された遊技メダルの移送過程を、図4に基づき説明する。
まず、メダル投入口70のメダル皿71に投入された遊技メダルは、傾斜部72を滑ってメダル投入開口73へと誘導される。メダル投入開口73は、遊技メダルが二枚並んで通過するだけの横幅はなく、また遊技メダルが縦に入るだけの縦幅を有していないので、メダル投入開口73を通過する遊技メダルは、必然的に一列一方向となる。さらに、メダル投入開口73を通過した遊技メダルは、メダル積層部10の投入開口11のガイド片11bによりさらに幅方
向を規制され、傾斜部11aに落下する。
傾斜部11aに落下した遊技メダルは、下り傾斜に沿って後方に倒れるように傾きながら
、積層貯留部12に滑落する。なお、このとき、投入センサ15が遊技メダルを検知して、メダル送り装置20の駆動モータ21が駆動を開始する。
積層貯留部12は、遊技メダルが水平状態で丁度一枚設置可能な横幅及び長さを有しているので、後方に傾倒して滑落した遊技メダルは、水平状態で積み重ねられていく。遊技メダルが起立したまま積層貯留部12に落下してしまった場合でも、駆動モータ21の駆動によりベルト23の上面が前方(白矢印方向)に移動しているので、それに引っ張られて水平状態となる。
このようにしてベルト23の上方に積層貯留された遊技メダルは、ベルト23の回転と共に、間隙14から送り出される。ここで間隙14は遊技メダル一枚分の高さしかないので、積層貯留部12に貯留されている遊技メダルは一枚ずつ、メダル受け口34に送り出されることとなる。
最下部の遊技メダルが間隙14を潜り抜け、積層貯留部12から排出されてしまうと、すぐ上にあった遊技メダルがベルト23上に落下して水平状態に載置され、同じように間隙14から出て行く。すなわち、湾曲立面13及び間隙14により、遊技メダルが一枚ずつに分離されつつ、ベルト23上をメダルセレクター30のメダル受け口34へと運ばれていくものである。
(メダルセレクター30)
メダルセレクター30は、図3に示すように、メダル送り装置20の下方に設けられた箱状の部材であり、ベース30と、ベース31に取り付けられたカバー32とからなり、ベース31とカバー32の間にメダル誘導路36が形成されている。また、メダルセレクター30の上面には、前記メダル送り装置20から送り出された遊技メダルを受け入れるためのメダル受け口34が形成されており、側方には、メダル誘導路36を通過したメダルが排出されるためのメダル排出口37が設けられている。さらに、メダル受け口34からメダル排出口37までの間には、ブロッカー装置33及びメダルセンサ35が設けられている。
メダル誘導路36は、メダル送り装置20から送り出されたメダルをホッパーユニット5へと誘導するための通路であり、ベース31とカバー32の間隙に形成されるものである。そして、メダル誘導路36の一端はベルト23の端部と近接したメダル受け口34となっている。この入り口は、メダル誘導路36の厚みよりも広い開口を有しているため、遊技メダルがスムースに落下するものとなっている。
ブロッカー装置33は、メダルセレクター30内部の遊技メダルをホッパーユニット5に移送させないための遊技メダルのキャンセル装置であって、図5に示すように、ソレノイド331及びブロッカー332を有し、図5(A)に示すように、通常時にはブロッカー332がメ
ダル誘導路36の表面から突出することなく、遊技メダルがメダル誘導路36を通過できるようになっている。しかし、クレジット超過など所定時には、図5(B)に示すように、ソレノイド331が作動してブロッカー332をメダル誘導路36の表面から突出させるので、遊技メダルは後述するメダルセンサ35に検出される前に、メダル誘導路36からはじかれて、ベース31とカバー32との間の間隙から落下するものである。なお、落下した遊技メダルは、前扉4のメダル排出口45から排出され、払い出しメダル皿46に払い戻されるようになっている。
メダルセンサ35は、ブロッカー装置33を通過した遊技メダル、すなわちホッパーユニット5に送出される遊技メダルを検知するためのセンサであり、投入される遊技メダルの数をカウントするためのものである。メダルセンサ35のメダル検知信号(メダルセンサ信号)は、スロットマシンの制御装置6に送信される。メダルセンサ35を通過した遊技メダルは、メダル排出口37から排出され、ホッパーユニット5のメダルタンクに貯留される。
(投入メダル制御)
次に、スロットマシンSの投入メダル制御について説明する。
投入メダル制御はスロットマシンSの制御装置6に設けられたクレジット制御手段64及びブロッカー信号出力手段65と、メダル投入装置3に設けられた制御基板80とにより行われる。
(制御装置6)
制御装置6は、基板ケースに内蔵されたCPUを中心に構成されており、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、遊技制御装置60A及び演出制御装置60Bを構成する。
遊技制御装置60Aは、当選役に関する抽選を行うと共に、スタートスイッチ42及びスト
ップスイッチ43の操作により、回転リールの回転及び停止を制御し、入賞時には遊技メダルを払い出したり特別遊技を開始させたりする制御を行うためのものである。演出制御装置60Bは、演出用のランプやスピーカ、液晶表示器等の表示装置を制御するためのもので
ある。
そして、前記遊技制御装置60Aは、図1に示すように、当選抽選手段61、リール制御手
段62、ホッパー制御手段63、クレジット制御手段64及びブロッカー信号出力手段65を有している。なお、遊技制御装置60Aとしては、上記以外の手段を有していても構わない。
ここで、当選抽選手段61は、当選に関する抽選を行うためのものである。リール制御手段62は、スタートスイッチ42の操作信号を受けて回転リールの回転を開始させるとともに、前記当選抽選手段の当選抽選の結果に基づき、ストップスイッチ43の操作信号を受けて回転リールの停止制御を行うためのものである。ホッパー制御手段63は、入賞時又は精算スイッチ44の操作信号基づき、ホッパーユニット5の作動を制御するためのものである。
クレジット制御手段64は、メダル投入又はメダル払い出し及びベットスイッチ41の操作に伴うクレジット表示部48の表示に関する制御を行うためのものである。
ブロッカー信号出力手段65は、スロットマシンSが遊技メダルを受け入れ不能であると判断された場合に、ブロッカー装置30のソレノイド331を作動させるための信号、すなわ
ちブロッカー信号を出力するためのものである。ここで、遊技メダルの受け入れ不能が判断される場合とは、投入メダルが最大可能クレジット数(50枚)を超えた場合や、スタートスイッチ42の操作から遊技が終了するまでの間や、スロットマシンにエラーが発生した場合などである。
(制御基板80)
制御基板80は、メダル投入装置3に設けられた、駆動モータ21の駆動を直接的に制御するための制御部として作用するものである。
図1に示すように、制御基板80は、メダル投入装置3の所定の場所(例えばメダル送り装置20の近傍など)に設けられた回転検出センサ21A、投入センサ15からの信号を受信可
能に形成されている。また、制御装置6のクレジット制御手段64からのクレジット超過信号も受信可能に形成されている。そして、制御基板80は、特に図示しないが、タイマー回路手段、モータ回転制御手段、異常解除手段を有している。
タイマー回路手段は、パルスカウンターを用いたタイマーや、CRタイマーなどであって、駆動モータ21の駆動時間を制御するためのものである。すなわち、投入センサ15からのメダル検知信号を受信してタイムカウントを開始し、所定時間が経過したら、タイムアップ信号を出力するように形成されている。
モータ回転制御手段は、投入センサ15からのメダル検知信号又はタイマー回路手段からのタイムアップ信号に基づき、駆動モータ21に駆動又は停止の命令信号を出力するためのものである。具体的には、メダル検知信号の受信を契機に駆動モータ21に駆動命令信号を出力し、タイムアップ信号の受信を契機に駆動モータ21に停止命令信号を出力する。
異常解除手段は、回転検出センサ21Aからの信号に基づいてメダル詰まりを検知し、メ
ダル詰まりを検知した場合には駆動モータ21を停止させるための信号(以下異常解除信号という)を出力するためのものである。
なお、制御基板80の各手段は、IC等を用いて所定のプログラム制御を行うものであってもよいし、論理回路手段を用いた電気通信回路により形成してもよい。
以上の構成を有する制御基板80は、以下のようにメダル投入制御を行う。
まず、メダル投入口70にメダルが投入され、投入センサ15がメダルを検知すると、駆動モータ21が駆動を開始する。投入センサ15が遊技メダルを検知している限り駆動モータ21は駆動し続け、メダル検知信号を受信しないまま所定時間が経過すれば、駆動モータ21は自動的に停止する。この所定時間を、メダル貯留部10に貯留可能な最大限の遊技メダルがすべて送り出されるのに十分な時間に設定しておけば、駆動モータ21が停止したときにメダル積層部10やメダル送り装置20内部に遊技メダルが残留することはない。
また、回転検出センサ21Aが駆動モータ21の異常を検知した場合、具体的には、モータ
回転制御手段が駆動モータ21に駆動要求信号を出力しているにも関わらず駆動が停止した場合や、回転中のローラ22やベルト23の回転速度が低下した場合には、駆動モータ21に物理的な負荷がかかっているものと、すなわちメ駆動モータ21の駆動ダルが詰まっていると認識する。この場合には、異常解除手段がモータ回転制御手段に異常解除信号を出力し、駆動モータ21の駆動を停止させる。このとき、所定のエラー表示を行うようにしてもよい。このときには、前扉4を開けて、メダル貯留部10の蓋を外すなどしてメダル詰まりを解消すればよい。
(遊技メダルの投入及びキャンセル)
次に、上記構成を有するスロットマシンSにおいて、遊技の流れに沿った遊技メダルの循環について述べる。
まず、遊技メダルをメダル投入口70に投入する。メダル投入口70へのメダル投入により、メダル送り装置20が作動し、遊技メダルをメダルセレクター30へと移送する。投入メダルは、クレジットとしてスロットマシン内部に貯留され、クレジット表示部48の表示が加算されていく。
クレジットが最大限となった場合、すなわちメダルセンサ35のカウントが50を超えた場合には、ブロッカー信号出力手段65からブロッカー信号が出力され、ブロッカー装置33がメダルセレクター30内部(メダル誘導路36で移送中の遊技メダル)の遊技メダルをキャンセルする。キャンセルされた遊技メダルはメダル排出口45から払い出しメダル皿46へと払い戻される。この時点で、メダル投入口70、メダル貯留部10に遊技メダルが残存している場合、メダル送り装置20はこれらの遊技メダルが無くなるまでメダルセレクター30に送り続ける。送り出された遊技メダルはすべて、前記ブロッカー装置33によりキャンセルされて、払い出しメダル皿46へと払い戻される。このため、スロットマシン内部のいかなる場所にも、クレジットの最大限度を超えて遊技メダルが貯留されることはない。
ベットスイッチ41を操作すると、クレジット表示部48の表示が減算され、スタートスイッチ42の操作が可能となる。ベットスイッチ41は、一回の操作でマックスベットすなわち
遊技メダルを3枚投入したものとみなされ、スタートスイッチ42の押下により3枚賭の遊技が開始される。
入賞により遊技メダルが払い出される場合には、まずクレジットとして貯留される。すなわち、払い出されるべき枚数分、クレジット表示部48の表示が加算される。クレジット表示部48の表示が50に達した場合には、ホッパーユニット5が作動して、払い出しメダルは払い出しメダル皿46に払い出される。
遊技の進行中、払い出しメダル皿46に貯留されている遊技メダルを再投入する場合には、遊技メダルを適量掴んで、メダル投入口70に一括投入することができる。
このように、本発明によれば、メダル投入口70に投入された遊技メダルは、全てメダルセレクター30に移送され、所定の枚数が投入されたらメダルセレクター30において超過分をキャンセルする構成としてあることから、メダル送り装置20を様々な条件により作動停止させるための複雑な制御を行う必要もなく、スロットマシン内部にクレジットの最大限を超える余計な貯留メダルを残留させることがない。
ところで、上記スロットマシン1のベットスイッチ41及びスタートスイッチ42は、メダル送り装置20の駆動モータ21の駆動中は、操作が無効となるよう形成してもよい。すなわち、制御装置6が駆動モータ21の駆動を確認(回転検出センサ21Aの検出信号受信)して
いるときには、ベットスイッチ41及びスタートスイッチ42からの操作信号を無効にし又は取り消して、遊技が開始できないようにするものである。このように形成すれば、遊技メダルを完全に投入し終えてからの遊技開始を担保できる。
なお、本実施の形態においては、メダル投入口70に投入した遊技メダルが全てメダルセレクター30に移送される構成としたが、例えばモータ21の駆動を停止させるための操作スイッチを設けて、遊技者が投入途中において遊技メダルの移送を中断できるように形成してもよい。
ただしこの場合には、メダル送り装置20の作動停止時に、メダル投入口70からメダルセレクター30までの間に遊技メダルが残留する場合がある。このような場合には、入賞により払い出された遊技メダルがクレジットされて50枚を超えた場合には、スロットマシン内部に最大クレジットを超える遊技メダルが貯留されてしまうこととなって好ましくない。そこで、前記残留メダルをスロットマシン外部に払い出すために、メダル送り装置20を作動させる必要がある。具体的には、モータ21の駆動停止時に、制御基板80に制御装置6のクレジット制御手段64からのクレジット超過信号が出力された場合には、モータ21が駆動を開始するように形成すればよい。
ところで、本願発明は、スロットマシン以外の遊技機にも利用可能である。例えば、遊技媒体としてパチンコ球などの遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機に用いることができる。
パロット遊技機は、特に図示しないが、筐体の正面に、回転リールの図柄を視認可能な図柄表示窓が形成されており、この図柄表示窓の下方でありパロットの略中央部は、スタートスイッチやストップスイッチなどの操作手段が設けられた操作部となっている。この操作部の上部には、遊技球を投入するための皿状の球投入口が設けられている。球投入口の底部には、遊技球が通過する通路と球検知部を有する球判別装置が設けられていて、所定の投入スイッチ(例えばスタートスイッチや投入スイッチ)を操作すると、球投入口内の遊技球が、球送り装置によって、球投入口から球判別装置を経て遊技機内部に移送されるようになっている。
また、筐体の下部には、遊技球が払い出される球排出口と、球排出口から排出された遊技球を貯留しておくための下皿が設けられている。
ここで、入賞による払い出し球、球投入口からの投入球は、一定数までは、筐体内部に設けられた貯留部(例えば球ホッパー)に貯留可能であり、これがクレジットとなる。クレジットが超過した場合には、前記球判別装置で投入球がキャンセルされ、入賞による払い出し球は前記球排出口から下皿に払い出される。そして、球送り装置が作動中にクレジットが超過した場合には、球送り装置は、球投入口から球判別装置の手前までに存在している遊技球を全て、球判別装置に移送してキャンセルさせるように形成することができる。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの入力出力及び制御を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル投入装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル投入装置の縦断面図である。 本発明の実施の形態であって、メダルセレクターの概略断面図である。
符号の説明
S スロットマシン 1 筐体
2 リールユニット 3 メダル投入装置
4 前扉 5 ホッパーユニット
6 制御装置
10 メダル積層部 11 投入開口
12 積層貯留部 13 湾曲立面
14 間隙 15 投入センサ(作動開始手段)
20 メダル送り装置(遊技媒体送り装置)
21 駆動モータ 22 ローラ
23 ベルト
30 メダルセレクター(遊技媒体判別装置)
31 ベース 32 カバー
33 ブロッカー装置(キャンセル装置)34 メダル受け口
35 メダルセンサ(検知部) 36 メダル誘導路
37 メダル排出口 40 操作部
41 ベットスイッチ 42 スタートスイッチ
43 ストップスイッチ 44 精算スイッチ
45 メダル排出口 46 払い出しメダル皿
47 図柄表示窓 48 クレジット表示部
60A 遊技制御装置 61 当選抽選手段
62 リール制御手段 63 ホッパー制御手段
64 クレジット制御手段 65 ブロッカー信号出力手段
70 メダル投入口(遊技媒体投入口) 71 メダル皿(遊技媒体皿)
72 傾斜部 73 メダル投入開口
80 制御基板 200 回転リール

Claims (3)

  1. 複数の図柄を表示した回転リールと、
    回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
    遊技メダルを一括投入可能なメダル皿を備えたメダル投入口と、
    遊技メダルが通過可能な通路及びこの通路を通過する遊技メダルを確認するためのメダルセンサを有し、所定の場合に前記通路内の遊技メダルを遊技機外部に排出するためのキャンセル装置を備えるメダルセレクターと、
    所定の作動開始手段の作動に基づいて前記メダル投入口から投入された遊技メダルを一枚ずつ前記メダルセレクターに移送するメダル送り装置とを少なくとも有し、
    前記メダルセレクターを通過した遊技メダルを、所定枚数を限度としてクレジットとして遊技機内部に貯留可能に形成されており、クレジットが最大限度に達した場合には、前記キャンセル装置を作動させるように形成したスロットマシンにおいて、
    前記メダル送り装置は、クレジットが最大限度に達したことによる前記キャンセル装置の作動時には、前記メダル投入口から前記メダルセレクター手前までに存在している遊技メダルを全て前記メダルセレクターに移送するまで作動することを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記クレジットをメダル投入に代えるためのベットスイッチを有し、
    前記メダル送り装置が遊技メダルを移送中は、前記スタートスイッチ及びベットスイッチの操作を無効にすることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  3. 複数の図柄を表示した回転リールと、
    回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
    遊技媒体を一括投入可能な遊技媒体皿を備えた遊技媒体投入口と、
    遊技媒体が通過可能な通路及びこの通路を通過する遊技媒体を確認するための検知部を有し、所定の場合に前記通路内の遊技媒体を遊技機外部に排出するためのキャンセル装置を備える遊技媒体判別装置と、
    所定の作動開始手段の作動に基づいて前記遊技媒体投入口から投入された遊技媒体を一個ずつ前記遊技媒体判別装置に移送する遊技媒体送り装置とを少なくとも有し、
    前記遊技媒体判別装置を通過した遊技媒体を、所定数を限度としてクレジットとして遊技機内部に貯留可能に形成されており、クレジットが最大限度に達した場合には、前記キャンセル装置を作動させるように形成した遊技機において、
    前記遊技媒体送り装置は、クレジットが最大限度に達したことによる前記キャンセル装置の作動時には、前記遊技媒体投入口から前記遊技媒体判別装置の手前までに存在している遊技媒体を全て前記遊技媒体判別装置に移送するまで作動することを特徴とする遊技機。
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