JPH08329299A - 硬貨払出装置 - Google Patents
硬貨払出装置Info
- Publication number
- JPH08329299A JPH08329299A JP7131988A JP13198895A JPH08329299A JP H08329299 A JPH08329299 A JP H08329299A JP 7131988 A JP7131988 A JP 7131988A JP 13198895 A JP13198895 A JP 13198895A JP H08329299 A JPH08329299 A JP H08329299A
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- Japan
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- coin
- coins
- disc
- hopper
- disk
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Abstract
(57)【要約】
【目的】投入された複数金種の硬貨を一枚づつ払い出す
硬貨払出装置において、硬貨払い出し円盤での硬貨の噛
み込みを可及的に解消するとともに、硬貨の迅速な払い
出しができるようにする。 【構成】硬貨払い出し時は円盤132を時計方向に回転
させて該円盤132の突起部134で硬貨払出孔133
内に嵌挿した硬貨を円周方向に搬送し、該硬貨の外周面
の一部をブロックピン135に衝突させて該硬貨の円周
方向への移動を規制しながら、前記突起部134の押し
出しにより硬貨を硬貨収納ホッパー121底部の開口部
138から排出する。一方、硬貨払出孔133内で硬貨
の噛み込みが発生した時は円盤132を反時計方向に回
転させ、前記払い出し時と同様の動作により硬貨を排出
するようにした。
硬貨払出装置において、硬貨払い出し円盤での硬貨の噛
み込みを可及的に解消するとともに、硬貨の迅速な払い
出しができるようにする。 【構成】硬貨払い出し時は円盤132を時計方向に回転
させて該円盤132の突起部134で硬貨払出孔133
内に嵌挿した硬貨を円周方向に搬送し、該硬貨の外周面
の一部をブロックピン135に衝突させて該硬貨の円周
方向への移動を規制しながら、前記突起部134の押し
出しにより硬貨を硬貨収納ホッパー121底部の開口部
138から排出する。一方、硬貨払出孔133内で硬貨
の噛み込みが発生した時は円盤132を反時計方向に回
転させ、前記払い出し時と同様の動作により硬貨を排出
するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、貯蔵部内に投入され
た複数枚のメダル、コイン等を一枚ずつ貯蔵部内から払
い出す硬貨払出装置に関する。
た複数枚のメダル、コイン等を一枚ずつ貯蔵部内から払
い出す硬貨払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、券売機、自動販売機の釣銭払出
機、両替機、銀行等で使用されている硬貨計数機等に
は、メダル、コイン等(以下、硬貨という)を一枚ずつ
払い出す硬貨払出装置が使用されている。この硬貨払出
装置は、投入された複数枚の硬貨を一時貯留する貯蔵部
(以下、ホッパーという)と、このホッパーに底部に回
動自在に支承され、払い出す硬貨の最大径よりも若干大
きい硬貨払出孔が形成された硬貨払出用の円盤とから構
成されている。そして、この円盤をモータ等及びその駆
動を制御する制御部からなる駆動部により一方向に回転
させると、ホッパー内に投入され一時貯留された硬貨が
円盤の硬貨払出孔内に嵌挿し、さらに円盤の遠心力によ
り、ホッパーの底部に形成された排出孔から一枚ずつ排
出される。
機、両替機、銀行等で使用されている硬貨計数機等に
は、メダル、コイン等(以下、硬貨という)を一枚ずつ
払い出す硬貨払出装置が使用されている。この硬貨払出
装置は、投入された複数枚の硬貨を一時貯留する貯蔵部
(以下、ホッパーという)と、このホッパーに底部に回
動自在に支承され、払い出す硬貨の最大径よりも若干大
きい硬貨払出孔が形成された硬貨払出用の円盤とから構
成されている。そして、この円盤をモータ等及びその駆
動を制御する制御部からなる駆動部により一方向に回転
させると、ホッパー内に投入され一時貯留された硬貨が
円盤の硬貨払出孔内に嵌挿し、さらに円盤の遠心力によ
り、ホッパーの底部に形成された排出孔から一枚ずつ排
出される。
【0003】なお、円盤の硬貨払出孔内に嵌挿した硬貨
をホッパーの外側へ排出するため、ホッパーの底部には
搬送される硬貨に衝突し、その進行方向を変更させる硬
貨ブロック手段が配設されている。
をホッパーの外側へ排出するため、ホッパーの底部には
搬送される硬貨に衝突し、その進行方向を変更させる硬
貨ブロック手段が配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の硬貨払出装置では、円盤の硬貨払出孔内に硬貨が不
自然な姿勢で入り込んだ場合、例えば円盤の硬貨払出孔
内に傾斜した姿勢で入り込んだ場合や、硬貨払出孔内に
複数の硬貨が立ち姿勢で入り込んだ場合には、これらの
硬貨が硬貨払出孔の内周面と硬貨ブロック手段の外周面
との間に挟み込まれて、円盤の回転がロックする、いわ
ゆる噛み込み現象が発生する。
来の硬貨払出装置では、円盤の硬貨払出孔内に硬貨が不
自然な姿勢で入り込んだ場合、例えば円盤の硬貨払出孔
内に傾斜した姿勢で入り込んだ場合や、硬貨払出孔内に
複数の硬貨が立ち姿勢で入り込んだ場合には、これらの
硬貨が硬貨払出孔の内周面と硬貨ブロック手段の外周面
との間に挟み込まれて、円盤の回転がロックする、いわ
ゆる噛み込み現象が発生する。
【0005】このような噛み込み現象が発生すると、円
盤の回転がロックされて、以後の硬貨の払い出しが出来
なくなるばかりでなく、そのままの状態にしておくと駆
動部のモータに過大な電流が流れ、モータが焼けてしま
う等の損傷を受けるおそれもあった。このため、噛み込
み現象が発生したときには、装置の運転を一時的に止
め、硬貨払出孔内に詰まったコインを取り出す作業を行
っていた。
盤の回転がロックされて、以後の硬貨の払い出しが出来
なくなるばかりでなく、そのままの状態にしておくと駆
動部のモータに過大な電流が流れ、モータが焼けてしま
う等の損傷を受けるおそれもあった。このため、噛み込
み現象が発生したときには、装置の運転を一時的に止
め、硬貨払出孔内に詰まったコインを取り出す作業を行
っていた。
【0006】なお、このような噛み込み現象は、円盤を
逆方向へ回転させることで解消されることが多いが、従
来の硬貨払出装置では円盤を逆方向へ回転させることが
できなかったため、駆動部の制御により噛み込みを解消
することはできなかった。また、仮に円盤を逆方向に回
転させることができたとしても、従来の硬貨ブロック手
段は円盤が正方向に回転している場合にのみ硬貨の進行
方向を変更させるように構成されているため、円盤を逆
方向へ回転させても硬貨の進行方向を変更させることが
できず、そればかりか新たなコイン詰まりを発生させる
おそれもあり、いずれの場合も硬貨をホッパーの外側へ
排出することはできなかった。
逆方向へ回転させることで解消されることが多いが、従
来の硬貨払出装置では円盤を逆方向へ回転させることが
できなかったため、駆動部の制御により噛み込みを解消
することはできなかった。また、仮に円盤を逆方向に回
転させることができたとしても、従来の硬貨ブロック手
段は円盤が正方向に回転している場合にのみ硬貨の進行
方向を変更させるように構成されているため、円盤を逆
方向へ回転させても硬貨の進行方向を変更させることが
できず、そればかりか新たなコイン詰まりを発生させる
おそれもあり、いずれの場合も硬貨をホッパーの外側へ
排出することはできなかった。
【0007】この発明は、硬貨の噛み込みが発生した場
合でも、装置の運転を止めることなしに噛み込みを解消
し、また硬貨を迅速に払い出すことができる硬貨払出装
置を提供することを目的とする。
合でも、装置の運転を止めることなしに噛み込みを解消
し、また硬貨を迅速に払い出すことができる硬貨払出装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この発明に係わる硬貨払出装置では、底部に硬貨
を排出する開口部が形成され、上部から投入された複数
枚の硬貨を一時貯留するホッパーと、該ホッパーの底部
に回動自在に配設され、該ホッパーに投入された硬貨を
嵌挿する硬貨払出孔と、該硬貨払出孔内に嵌挿した硬貨
を円周方向へ搬送する突起部が底面に形成された円盤
と、該円盤を正逆方向に回転駆動する駆動部と、前記円
盤の下面に配設され、該円盤の正方向または逆方向の回
転により円周方向へ搬送された硬貨と衝突して、当該硬
貨の円周方向への移動を規制する硬貨ブロック手段とを
具え、硬貨払い出しの際には、前記駆動部により前記円
盤を正方向に回転させ、該円盤の突起部により前記硬貨
払出孔内に嵌挿した硬貨を円周方向に搬送し、該硬貨の
外周面の一部を前記硬貨ブロック手段に衝突させて該硬
貨の円周方向への移動を規制しながら、前記突起部の押
し出しにより前記硬貨をホッパー底部の開口部から排出
し、また前記硬貨払出孔内に硬貨が詰まった際には、前
記駆動部により前記円盤を逆方向に回転させ、該円盤の
突起部により硬貨を逆の円周方向に搬送し、さらに該逆
方向に回転させた際に、前記硬貨払出孔内に嵌挿した硬
貨の外周面の一部を前記硬貨ブロック手段に衝突させて
該硬貨の円周方向への移動を規制しながら、前記突起部
の押し出しにより該硬貨をホッパー底部の開口部から排
出するようにしたことを特徴とする。
ため、この発明に係わる硬貨払出装置では、底部に硬貨
を排出する開口部が形成され、上部から投入された複数
枚の硬貨を一時貯留するホッパーと、該ホッパーの底部
に回動自在に配設され、該ホッパーに投入された硬貨を
嵌挿する硬貨払出孔と、該硬貨払出孔内に嵌挿した硬貨
を円周方向へ搬送する突起部が底面に形成された円盤
と、該円盤を正逆方向に回転駆動する駆動部と、前記円
盤の下面に配設され、該円盤の正方向または逆方向の回
転により円周方向へ搬送された硬貨と衝突して、当該硬
貨の円周方向への移動を規制する硬貨ブロック手段とを
具え、硬貨払い出しの際には、前記駆動部により前記円
盤を正方向に回転させ、該円盤の突起部により前記硬貨
払出孔内に嵌挿した硬貨を円周方向に搬送し、該硬貨の
外周面の一部を前記硬貨ブロック手段に衝突させて該硬
貨の円周方向への移動を規制しながら、前記突起部の押
し出しにより前記硬貨をホッパー底部の開口部から排出
し、また前記硬貨払出孔内に硬貨が詰まった際には、前
記駆動部により前記円盤を逆方向に回転させ、該円盤の
突起部により硬貨を逆の円周方向に搬送し、さらに該逆
方向に回転させた際に、前記硬貨払出孔内に嵌挿した硬
貨の外周面の一部を前記硬貨ブロック手段に衝突させて
該硬貨の円周方向への移動を規制しながら、前記突起部
の押し出しにより該硬貨をホッパー底部の開口部から排
出するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上述した硬貨払出装置によると、円盤の回転に
より硬貨を正逆方向のいずれの方向に搬送した場合で
も、搬送された硬貨の外周面の一部は硬貨ブロック手段
に衝突して該硬貨の円周方向への移動が規制され、さら
に突起部により押されてホッパー底部の開口部から排出
されることになる。このため、例えば円盤を正方向へ回
転させている時に噛み込み現象が発生した場合は、前記
円盤を逆方向へ回転させることによって硬貨の噛み込み
を解消することができるうえ、さらに円盤をそのまま同
方向へ回転させることにより、正方向へ回転させた場合
と同様に硬貨をホッパーの外側へ排出することができ
る。すなわち、硬貨払い出し中に噛み込みが発生した場
合においても、硬貨払出用の円盤を逆回転させるだけで
噛み込みを可及的に解消できるだけでなく、硬貨を迅速
に払い出すことができる。
より硬貨を正逆方向のいずれの方向に搬送した場合で
も、搬送された硬貨の外周面の一部は硬貨ブロック手段
に衝突して該硬貨の円周方向への移動が規制され、さら
に突起部により押されてホッパー底部の開口部から排出
されることになる。このため、例えば円盤を正方向へ回
転させている時に噛み込み現象が発生した場合は、前記
円盤を逆方向へ回転させることによって硬貨の噛み込み
を解消することができるうえ、さらに円盤をそのまま同
方向へ回転させることにより、正方向へ回転させた場合
と同様に硬貨をホッパーの外側へ排出することができ
る。すなわち、硬貨払い出し中に噛み込みが発生した場
合においても、硬貨払出用の円盤を逆回転させるだけで
噛み込みを可及的に解消できるだけでなく、硬貨を迅速
に払い出すことができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明に係わる硬貨払出装置の一実
施例を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この
実施例で示す各図面では、この発明の特徴点を明確にす
るため、必要に応じて各部の形状、構造、大きさ、配
置、位置関係などを省略または簡略化している。
施例を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この
実施例で示す各図面では、この発明の特徴点を明確にす
るため、必要に応じて各部の形状、構造、大きさ、配
置、位置関係などを省略または簡略化している。
【0011】図2は、この発明に係わる硬貨払出装置を
備えた硬貨処理装置の概念斜視図である。この硬貨処理
装置10は全体的に見て、その高さHが極めて低く形成
され、しかも投入硬貨を受け入れる硬貨投入口20と、
硬貨が払い出される硬貨払出し口30とが筐体40の前
方40aの位置にわずかな高低差を持って隣接するよう
に配設されている。
備えた硬貨処理装置の概念斜視図である。この硬貨処理
装置10は全体的に見て、その高さHが極めて低く形成
され、しかも投入硬貨を受け入れる硬貨投入口20と、
硬貨が払い出される硬貨払出し口30とが筐体40の前
方40aの位置にわずかな高低差を持って隣接するよう
に配設されている。
【0012】図3はこの硬貨処理装置10の内部構造を
示す概念斜視図である。
示す概念斜視図である。
【0013】この硬貨処理装置10は大別すると、投入
された複数金種の硬貨を受入れ一時保留する硬貨入金部
80と、この硬貨入金部80に投入された複数金種の硬
貨を一枚づつ搬送する硬貨搬送部90と、この硬貨搬送
部90の入口部90aに配設され、搬送される硬貨の正
偽と正貨の金種とを判別する硬貨判別部100と、前記
硬貨搬送部90の下部に配設され、この硬貨搬送部90
により搬送される複数金種の硬貨を硬貨通路のそれぞれ
異なった位置で下方に落下させて選別する硬貨選別部1
10と、この硬貨選別部110により選別され、落下し
た硬貨を金種毎に収納する硬貨収納部120と、この硬
貨収納部120の底部に配設され、この硬貨収納部12
0に収納された硬貨を一枚ずつ払い出す硬貨払出し部1
30と、この硬貨払出し部130を駆動する硬貨払出し
駆動部140と、この硬貨払出し駆動部140の駆動力
を伝達する動力伝達手段150と、前記硬貨払出し部1
30により払い出された硬貨を水平方向へ搬送する硬貨
水平搬送部160とから構成されている。
された複数金種の硬貨を受入れ一時保留する硬貨入金部
80と、この硬貨入金部80に投入された複数金種の硬
貨を一枚づつ搬送する硬貨搬送部90と、この硬貨搬送
部90の入口部90aに配設され、搬送される硬貨の正
偽と正貨の金種とを判別する硬貨判別部100と、前記
硬貨搬送部90の下部に配設され、この硬貨搬送部90
により搬送される複数金種の硬貨を硬貨通路のそれぞれ
異なった位置で下方に落下させて選別する硬貨選別部1
10と、この硬貨選別部110により選別され、落下し
た硬貨を金種毎に収納する硬貨収納部120と、この硬
貨収納部120の底部に配設され、この硬貨収納部12
0に収納された硬貨を一枚ずつ払い出す硬貨払出し部1
30と、この硬貨払出し部130を駆動する硬貨払出し
駆動部140と、この硬貨払出し駆動部140の駆動力
を伝達する動力伝達手段150と、前記硬貨払出し部1
30により払い出された硬貨を水平方向へ搬送する硬貨
水平搬送部160とから構成されている。
【0014】このうち硬貨入金部80は、上面に硬貨投
入口71が形成された硬貨受入保留ホッパー81と、こ
のホッパー81内から硬貨を取り出す硬貨取出し部82
から構成されている。この硬貨取出し部82は、その背
面に配設された駆動モータ83と、この駆動モータ83
により駆動される図示せぬドライブスプロケットから構
成されている。この図示せぬドライブスプロケットと硬
貨搬送部90の他端に配設された図示せぬドリブンスプ
ロケットの間には、硬貨搬送チェーン85が巻回し、前
記駆動モータ83の作動により硬貨搬送チェーン85は
反時計回りに回転する。なお、図示せぬドリブンスプロ
ケットを支承する軸には図示せぬタコメータが取り付け
られており、このドリブンスプロケットに巻回された硬
貨搬送チェーン85の動作と連動してタイミングパルス
が発生する。
入口71が形成された硬貨受入保留ホッパー81と、こ
のホッパー81内から硬貨を取り出す硬貨取出し部82
から構成されている。この硬貨取出し部82は、その背
面に配設された駆動モータ83と、この駆動モータ83
により駆動される図示せぬドライブスプロケットから構
成されている。この図示せぬドライブスプロケットと硬
貨搬送部90の他端に配設された図示せぬドリブンスプ
ロケットの間には、硬貨搬送チェーン85が巻回し、前
記駆動モータ83の作動により硬貨搬送チェーン85は
反時計回りに回転する。なお、図示せぬドリブンスプロ
ケットを支承する軸には図示せぬタコメータが取り付け
られており、このドリブンスプロケットに巻回された硬
貨搬送チェーン85の動作と連動してタイミングパルス
が発生する。
【0015】一方、硬貨搬送チェーン85には、ホッパ
ー81内に投入された複数種類の硬貨と係合し、これに
より該硬貨を一枚づつピックアップして、硬貨搬送チェ
ーン85の張設方向に沿って反時計回りに搬送する断面
矩形状の硬貨取出し搬送用爪86(以下、爪86とい
う)が所定のピッチで複数個取り付けられている。
ー81内に投入された複数種類の硬貨と係合し、これに
より該硬貨を一枚づつピックアップして、硬貨搬送チェ
ーン85の張設方向に沿って反時計回りに搬送する断面
矩形状の硬貨取出し搬送用爪86(以下、爪86とい
う)が所定のピッチで複数個取り付けられている。
【0016】また、硬貨搬送チェーン85の爪86を案
内し、かつ搬送される硬貨の背面を支承すべく形成され
た硬貨通路91を構成する背面部材96は、その上端が
従来と同様に垂直面から角度θ′(θ′は略60度)だ
け傾斜して取り付けられ、その中央部には爪86を案内
する楕円形状の案内溝97が形成されている。
内し、かつ搬送される硬貨の背面を支承すべく形成され
た硬貨通路91を構成する背面部材96は、その上端が
従来と同様に垂直面から角度θ′(θ′は略60度)だ
け傾斜して取り付けられ、その中央部には爪86を案内
する楕円形状の案内溝97が形成されている。
【0017】一方、硬貨取出し部82に隣接した位置の
硬貨通路91には、硬貨搬送チェーン85の爪86によ
り搬送される硬貨の正偽と正貨の金種とを判別する硬貨
判別部100が配設されている。この硬貨判別部100
も従来と同様に背面部材96に配設され、硬貨が一枚通
過し得る程度の間隔を設けて配設された図示せぬ発振お
よび受信コイルとから構成されている。この発振および
受信コイル間を硬貨が通過すると、受信コイルによる受
信電圧が変化するので、その受信電圧の変化により通過
する硬貨の正偽と正貨の金種とが判別される。
硬貨通路91には、硬貨搬送チェーン85の爪86によ
り搬送される硬貨の正偽と正貨の金種とを判別する硬貨
判別部100が配設されている。この硬貨判別部100
も従来と同様に背面部材96に配設され、硬貨が一枚通
過し得る程度の間隔を設けて配設された図示せぬ発振お
よび受信コイルとから構成されている。この発振および
受信コイル間を硬貨が通過すると、受信コイルによる受
信電圧が変化するので、その受信電圧の変化により通過
する硬貨の正偽と正貨の金種とが判別される。
【0018】また、巻回された硬貨搬送チェーン85の
爪86の直下には、通過する硬貨を金種毎に異なった位
置で下方に落下させて各硬貨を選別する硬貨選別部11
0が配設されている。この硬貨選別部110は、背面部
材96の表面から出没自在となるように配設された硬貨
選別リブ111、112、113、114、115、1
16により構成されている。
爪86の直下には、通過する硬貨を金種毎に異なった位
置で下方に落下させて各硬貨を選別する硬貨選別部11
0が配設されている。この硬貨選別部110は、背面部
材96の表面から出没自在となるように配設された硬貨
選別リブ111、112、113、114、115、1
16により構成されている。
【0019】なお、硬貨選別部110は現行の6種類の
発行硬貨(1円、5円、10円、50円、100円、5
00円)と偽貨とみなされる硬貨とを選別するもので、
各硬貨選別リブ111、112、113、114、11
5、116は背面部材96の背面に配設された図示せぬ
ソレノイドプランジャ等の駆動部材により各硬貨選別リ
ブ毎に独立して出没駆動される。
発行硬貨(1円、5円、10円、50円、100円、5
00円)と偽貨とみなされる硬貨とを選別するもので、
各硬貨選別リブ111、112、113、114、11
5、116は背面部材96の背面に配設された図示せぬ
ソレノイドプランジャ等の駆動部材により各硬貨選別リ
ブ毎に独立して出没駆動される。
【0020】一方、上述した各硬貨選別リブのうち、硬
貨選別リブ112、113、114、115、116、
および硬貨通路91の折り返し点91aの下方には、落
下した硬貨を金種毎に収納する硬貨収納部120が配設
されている。
貨選別リブ112、113、114、115、116、
および硬貨通路91の折り返し点91aの下方には、落
下した硬貨を金種毎に収納する硬貨収納部120が配設
されている。
【0021】この硬貨収納部120は、各硬貨選別リブ
111、112、113、114、115、116、お
よび硬貨通路91の折り返し点91aに対応するよう、
その下方に配設された6個の硬貨収納ホッパー121、
122、123、124、125、126(6種類の発
行硬貨に対応する)から構成されており、各硬貨収納ホ
ッパーは、その上端を垂直方向から前記硬貨搬送部90
側へ向けて所定の角度θ′(θ′は略45度)だけ傾斜
させて配設されている。この硬貨収納部120による
と、硬貨収納部120として硬貨収納ホッパー121、
122、123、124、125、126を使用し、か
つ、これら各硬貨収納ホッパーの上端を垂直方向から前
記硬貨搬送部90側へ向けて所定の角度θ′だけ傾斜さ
せて配置するようにしたため、硬貨収納枚数の増大を図
りつつ、その設置高さh′を極めて低く設定することが
可能となる。
111、112、113、114、115、116、お
よび硬貨通路91の折り返し点91aに対応するよう、
その下方に配設された6個の硬貨収納ホッパー121、
122、123、124、125、126(6種類の発
行硬貨に対応する)から構成されており、各硬貨収納ホ
ッパーは、その上端を垂直方向から前記硬貨搬送部90
側へ向けて所定の角度θ′(θ′は略45度)だけ傾斜
させて配設されている。この硬貨収納部120による
と、硬貨収納部120として硬貨収納ホッパー121、
122、123、124、125、126を使用し、か
つ、これら各硬貨収納ホッパーの上端を垂直方向から前
記硬貨搬送部90側へ向けて所定の角度θ′だけ傾斜さ
せて配置するようにしたため、硬貨収納枚数の増大を図
りつつ、その設置高さh′を極めて低く設定することが
可能となる。
【0022】次に、硬貨収納部120を構成する各硬貨
収納ホッパー121、122、123、124、12
5、126の構造を、硬貨収納ホッパー121を代表し
て説明する。
収納ホッパー121、122、123、124、12
5、126の構造を、硬貨収納ホッパー121を代表し
て説明する。
【0023】図1は硬貨収納部120のうち、硬貨収納
ホッパー121を示す要部拡大断面図である。
ホッパー121を示す要部拡大断面図である。
【0024】この硬貨収納ホッパー121内には、その
上端121aに板バネからなる振動片121bの一端が
固着され、その他端である自由端は硬貨収納ホッパー1
21内の中心部へ向くように延出されている。なお、こ
の振動片121bと同一構造の振動片は、図3で示すよ
うに、硬貨収納ホッパー121以外の各硬貨収納ホッパ
ー122、123、124、125、126内に振動片
122b、123b、124b、125b、126bと
して配設されている。
上端121aに板バネからなる振動片121bの一端が
固着され、その他端である自由端は硬貨収納ホッパー1
21内の中心部へ向くように延出されている。なお、こ
の振動片121bと同一構造の振動片は、図3で示すよ
うに、硬貨収納ホッパー121以外の各硬貨収納ホッパ
ー122、123、124、125、126内に振動片
122b、123b、124b、125b、126bと
して配設されている。
【0025】この振動片121bは、前記硬貨選別部1
10により選別され下方へ落下する硬貨Aを一時受け止
めて硬貨収納ホッパー121内の広い範囲に均等に振り
分け、しかもスムーズに落下させるためのもので、その
下面には振動片121bを加振させる分銅付のモータ1
21cが固着されている。
10により選別され下方へ落下する硬貨Aを一時受け止
めて硬貨収納ホッパー121内の広い範囲に均等に振り
分け、しかもスムーズに落下させるためのもので、その
下面には振動片121bを加振させる分銅付のモータ1
21cが固着されている。
【0026】また、この硬貨収納ホッパー121の底部
の内周面には、立ち上がった姿勢の硬貨Aを倒すため断
面略富士山(への字)形状の突部121dが形成され、
この突部121dに立ち上がった硬貨Aが衝突すると、
その硬貨Aは下方の傾斜部121eによりその姿勢が矢
印のように変更され、後述する硬貨払出し部130の硬
貨払出し円板132側に倒れるように構成されている。
の内周面には、立ち上がった姿勢の硬貨Aを倒すため断
面略富士山(への字)形状の突部121dが形成され、
この突部121dに立ち上がった硬貨Aが衝突すると、
その硬貨Aは下方の傾斜部121eによりその姿勢が矢
印のように変更され、後述する硬貨払出し部130の硬
貨払出し円板132側に倒れるように構成されている。
【0027】一方、上述した硬貨収納部120の各硬貨
収納ホッパー121、122、123、124、12
5、126の各底部には、この各硬貨収納ホッパー12
1、122、123、124、125、126内に収納
された硬貨を一枚ずつ払い出す硬貨払出し部130が配
設されている。
収納ホッパー121、122、123、124、12
5、126の各底部には、この各硬貨収納ホッパー12
1、122、123、124、125、126内に収納
された硬貨を一枚ずつ払い出す硬貨払出し部130が配
設されている。
【0028】次に、この硬貨払出し部130を硬貨収納
ホッパー121の底部に配設された硬貨払出し部130
を代表して説明する。
ホッパー121の底部に配設された硬貨払出し部130
を代表して説明する。
【0029】図1で示すように、この硬貨払出し部13
0は回動自在に支承された軸131の上端に固着され、
この軸131とともに正方向(以下、時計方向という)
または逆方向(以下、反時計方向という)へ回転する硬
貨払い出し円盤132から構成されている。
0は回動自在に支承された軸131の上端に固着され、
この軸131とともに正方向(以下、時計方向という)
または逆方向(以下、反時計方向という)へ回転する硬
貨払い出し円盤132から構成されている。
【0030】この硬貨払い出し円盤132には、その上
面図で示す図4のように、払い出す硬貨(ここでは硬貨
A)の径よりも若干大きな径を有する硬貨払出孔133
が円周方向に沿って等間隔で3つ形成されている。ま
た、この硬貨払い出し円盤132の下面には、硬貨払出
孔133内に嵌挿した硬貨を円周方向へ搬送するための
突起134が硬貨払い出し円盤132と一体で3か所ま
たは6か所に形成されている。この突起134は、硬貨
払い出し円盤132の半径方向の中間付近であって、そ
れぞれ隣り合う硬貨払出孔133の間に配設され、かつ
前記硬貨払い出し円盤132の軸131と同心円上に沿
って断面凸形状に形成されている。
面図で示す図4のように、払い出す硬貨(ここでは硬貨
A)の径よりも若干大きな径を有する硬貨払出孔133
が円周方向に沿って等間隔で3つ形成されている。ま
た、この硬貨払い出し円盤132の下面には、硬貨払出
孔133内に嵌挿した硬貨を円周方向へ搬送するための
突起134が硬貨払い出し円盤132と一体で3か所ま
たは6か所に形成されている。この突起134は、硬貨
払い出し円盤132の半径方向の中間付近であって、そ
れぞれ隣り合う硬貨払出孔133の間に配設され、かつ
前記硬貨払い出し円盤132の軸131と同心円上に沿
って断面凸形状に形成されている。
【0031】一方、図1の部分拡大断面図である図5で
示すように、硬貨払い出し円盤132の中心部の上面に
は、硬貨Aを硬貨払出孔133内にスムーズに導くため
の断面略円錐形状の突起部132aが硬貨払い出し円盤
132と一体で形成されている。また下面には、当該硬
貨払い出し円盤132の回転により円周方向に搬送され
る硬貨と衝突して当該硬貨の円周方向への移動を規制
し、その進行方向を変更させるブロックピン135が配
設されている。なお、図5では硬貨払出孔133を省略
している。
示すように、硬貨払い出し円盤132の中心部の上面に
は、硬貨Aを硬貨払出孔133内にスムーズに導くため
の断面略円錐形状の突起部132aが硬貨払い出し円盤
132と一体で形成されている。また下面には、当該硬
貨払い出し円盤132の回転により円周方向に搬送され
る硬貨と衝突して当該硬貨の円周方向への移動を規制
し、その進行方向を変更させるブロックピン135が配
設されている。なお、図5では硬貨払出孔133を省略
している。
【0032】このブロックピン135の軸孔135aに
は、硬貨払い出し円盤132を支承する軸131が貫通
している。また、ブロックピン135の一方の端部13
5bは、その下端135cが取付け部材151に形成さ
れた開口部138の一端と係合している。すなわち、ブ
ロックピン135の軸孔135aは軸131により支承
され、端部135bは開口部138の一端と係合してい
るので、硬貨払い出し円盤132は硬貨収納ホッパー1
21に対して同一位置に固定されることになり、硬貨払
い出し円盤132が回転した場合でも、ブロックピン1
35は常に図4で示す向きに保持されていることにな
る。
は、硬貨払い出し円盤132を支承する軸131が貫通
している。また、ブロックピン135の一方の端部13
5bは、その下端135cが取付け部材151に形成さ
れた開口部138の一端と係合している。すなわち、ブ
ロックピン135の軸孔135aは軸131により支承
され、端部135bは開口部138の一端と係合してい
るので、硬貨払い出し円盤132は硬貨収納ホッパー1
21に対して同一位置に固定されることになり、硬貨払
い出し円盤132が回転した場合でも、ブロックピン1
35は常に図4で示す向きに保持されていることにな
る。
【0033】なお、ブロックピン135は図4で示すよ
うに、平面的に左右対称形に形成されており、その軸孔
135aの中心から端部135bまでの長さは、前記硬
貨払い出し円盤132が回転した場合に、その下面に形
成された突起134と干渉しない長さに設定されてい
る。
うに、平面的に左右対称形に形成されており、その軸孔
135aの中心から端部135bまでの長さは、前記硬
貨払い出し円盤132が回転した場合に、その下面に形
成された突起134と干渉しない長さに設定されてい
る。
【0034】また、硬貨収納ホッパー121の外周縁の
一部には、図4で示すように切欠き部137が形成され
ており、突起134により搬送された硬貨は、この切欠
き部137を通過しながら開口部138上まで案内さ
れ、この開口部138から下方に落下して硬貨排出ガイ
ド136から排出される。
一部には、図4で示すように切欠き部137が形成され
ており、突起134により搬送された硬貨は、この切欠
き部137を通過しながら開口部138上まで案内さ
れ、この開口部138から下方に落下して硬貨排出ガイ
ド136から排出される。
【0035】次に、この硬貨払出し部130における硬
貨払い出しの動作を、図4の上面図に対応する図6〜図
11を用いてさらに詳細に説明する。
貨払い出しの動作を、図4の上面図に対応する図6〜図
11を用いてさらに詳細に説明する。
【0036】まず、通常の払い出し時には、図6で示す
ように硬貨払い出し円盤132を矢印で示す時計方向に
回転させる。硬貨払い出し円盤132の時計方向への回
転中に硬貨Aが硬貨払出孔133の一つに嵌挿すると、
その硬貨Aは突起134により押されながら円周方向に
搬送される。そして、図7で示すように硬貨Aの外周面
の一部がブロックピン135に衝突すると、硬貨Aはブ
ロックピン135により円周方向への移動が規制される
ため、この状態でさらに突起部134により円周方向へ
押されると、硬貨Aは外周面の一部がブロックピン13
5に当接したまま、その進行方向が円周方向から外側方
向へ変更されることになる。そして、さらに突起部13
4により押されると、硬貨Aは最後には図8で示すよう
に硬貨収納ホッパー121外周縁に形成された切欠き部
137を通過しながら開口部138上まで搬送され、こ
の開口部138を通って硬貨排出ガイド136内に取り
込まれる。この後、硬貨Aは硬貨排出ガイド136に沿
って当該硬貨収納ホッパー121の外側に導かれ、後述
する硬貨水平搬送部160の硬貨搬送ベルト163上に
排出されることになる。
ように硬貨払い出し円盤132を矢印で示す時計方向に
回転させる。硬貨払い出し円盤132の時計方向への回
転中に硬貨Aが硬貨払出孔133の一つに嵌挿すると、
その硬貨Aは突起134により押されながら円周方向に
搬送される。そして、図7で示すように硬貨Aの外周面
の一部がブロックピン135に衝突すると、硬貨Aはブ
ロックピン135により円周方向への移動が規制される
ため、この状態でさらに突起部134により円周方向へ
押されると、硬貨Aは外周面の一部がブロックピン13
5に当接したまま、その進行方向が円周方向から外側方
向へ変更されることになる。そして、さらに突起部13
4により押されると、硬貨Aは最後には図8で示すよう
に硬貨収納ホッパー121外周縁に形成された切欠き部
137を通過しながら開口部138上まで搬送され、こ
の開口部138を通って硬貨排出ガイド136内に取り
込まれる。この後、硬貨Aは硬貨排出ガイド136に沿
って当該硬貨収納ホッパー121の外側に導かれ、後述
する硬貨水平搬送部160の硬貨搬送ベルト163上に
排出されることになる。
【0037】一方、この硬貨払出し部130では、硬貨
払い出し円盤132が反時計方向に回転した場合でも硬
貨Aの払い出しが可能であり、硬貨払い出し円盤132
を反時計方向に回転させることによって、硬貨の詰まり
を解消することができる。
払い出し円盤132が反時計方向に回転した場合でも硬
貨Aの払い出しが可能であり、硬貨払い出し円盤132
を反時計方向に回転させることによって、硬貨の詰まり
を解消することができる。
【0038】ここでは、硬貨払い出し円盤132が時計
方向に回転している間に、硬貨払い出し円盤132の硬
貨払出孔133の一つに硬貨Aが傾斜した姿勢で入り込
み、これにより硬貨払い出し円盤132の回転がロック
して、噛み込み現象が発生したものとする。
方向に回転している間に、硬貨払い出し円盤132の硬
貨払出孔133の一つに硬貨Aが傾斜した姿勢で入り込
み、これにより硬貨払い出し円盤132の回転がロック
して、噛み込み現象が発生したものとする。
【0039】噛み込みが発生したときには、硬貨払い出
し円盤132を反時計方向へ回転させ、硬貨払出孔13
3の一つに傾斜した姿勢で入り込んでいた硬貨Aを倒し
て硬貨払出孔133内に嵌挿させる。さらに硬貨払い出
し円盤132を同方向に回転させると、硬貨Aは図9で
示すように突起134により押されながら円周方向に搬
送される。そして、図10で示すように硬貨Aの外周面
の一部がブロックピン135に衝突すると、硬貨Aはブ
ロックピン135により円周方向への移動が規制される
ため、この状態でさらに突起部134により円周方向へ
押されると、硬貨Aは外周面の一部がブロックピン13
5に当接したまま、その進行方向が円周方向から外側方
向へ変更されることになる。そして、さらに突起部13
4により押されると、硬貨Aは最後には図11で示すよ
うに硬貨収納ホッパー121外周縁に形成された切欠き
部137を通過しながら開口部138上まで搬送され、
この開口部138を通って硬貨排出ガイド136内に取
り込まれる。この後、硬貨は硬貨排出ガイド136に沿
って当該硬貨収納ホッパー121の外側に導かれ、前述
した時計方向への回転時と同様に、後述する硬貨水平搬
送部160の硬貨搬送ベルト163上に排出されること
になる。
し円盤132を反時計方向へ回転させ、硬貨払出孔13
3の一つに傾斜した姿勢で入り込んでいた硬貨Aを倒し
て硬貨払出孔133内に嵌挿させる。さらに硬貨払い出
し円盤132を同方向に回転させると、硬貨Aは図9で
示すように突起134により押されながら円周方向に搬
送される。そして、図10で示すように硬貨Aの外周面
の一部がブロックピン135に衝突すると、硬貨Aはブ
ロックピン135により円周方向への移動が規制される
ため、この状態でさらに突起部134により円周方向へ
押されると、硬貨Aは外周面の一部がブロックピン13
5に当接したまま、その進行方向が円周方向から外側方
向へ変更されることになる。そして、さらに突起部13
4により押されると、硬貨Aは最後には図11で示すよ
うに硬貨収納ホッパー121外周縁に形成された切欠き
部137を通過しながら開口部138上まで搬送され、
この開口部138を通って硬貨排出ガイド136内に取
り込まれる。この後、硬貨は硬貨排出ガイド136に沿
って当該硬貨収納ホッパー121の外側に導かれ、前述
した時計方向への回転時と同様に、後述する硬貨水平搬
送部160の硬貨搬送ベルト163上に排出されること
になる。
【0040】これによれば、硬貨払い出し円盤132の
硬貨払出孔133内に硬貨が不自然な姿勢で入り込み、
噛み込み現象が発生した場合でも、硬貨払い出し円盤を
反時計方向へ回転させることにより硬貨の噛み込みを解
消することができる。しかも、ブロックピン135は平
面的に左右対称形に形成されているため、そのまま硬貨
払い出し円盤を同方向へ回転させると、時計方向へ回転
させた場合と同様の動作で硬貨をホッパーの外側へ排出
することができる。したがって、硬貨の噛み込みが発生
した場合でも、硬貨払い出し円盤を逆回転させるだけで
噛み込みを可及的に解消することができ、同時に硬貨を
迅速に払い出すことが可能となる。
硬貨払出孔133内に硬貨が不自然な姿勢で入り込み、
噛み込み現象が発生した場合でも、硬貨払い出し円盤を
反時計方向へ回転させることにより硬貨の噛み込みを解
消することができる。しかも、ブロックピン135は平
面的に左右対称形に形成されているため、そのまま硬貨
払い出し円盤を同方向へ回転させると、時計方向へ回転
させた場合と同様の動作で硬貨をホッパーの外側へ排出
することができる。したがって、硬貨の噛み込みが発生
した場合でも、硬貨払い出し円盤を逆回転させるだけで
噛み込みを可及的に解消することができ、同時に硬貨を
迅速に払い出すことが可能となる。
【0041】硬貨の噛み込みが発生したかどうかは、例
えば後述する駆動モータの負荷電流を検出し、この値が
所定値を越えたときは硬貨払い出し円盤の回転がロック
したものと判断するようにしてもよい。また、払い出し
動作時の硬貨払い出し円盤の回転をセンサで検出し、こ
のセンサからの出力がなくなった場合には噛み込みが発
生したものと判断するようにしてもよい。さらに、噛み
込み現象が発生したときには、手動または自動的に噛み
込みの発生した硬貨払い出し円盤に対応する駆動モータ
を逆回転させるようにすればよい。
えば後述する駆動モータの負荷電流を検出し、この値が
所定値を越えたときは硬貨払い出し円盤の回転がロック
したものと判断するようにしてもよい。また、払い出し
動作時の硬貨払い出し円盤の回転をセンサで検出し、こ
のセンサからの出力がなくなった場合には噛み込みが発
生したものと判断するようにしてもよい。さらに、噛み
込み現象が発生したときには、手動または自動的に噛み
込みの発生した硬貨払い出し円盤に対応する駆動モータ
を逆回転させるようにすればよい。
【0042】なお、硬貨収納部120を構成する他の各
硬貨収納ホッパー122、123、124、125、1
26の底部に配設された各硬貨払出し部130の構造
は、収納する硬貨の径に対応した径の硬貨払出孔133
が硬貨払い出し円盤132に形成される以外は同一構成
なので、その説明を省略する。
硬貨収納ホッパー122、123、124、125、1
26の底部に配設された各硬貨払出し部130の構造
は、収納する硬貨の径に対応した径の硬貨払出孔133
が硬貨払い出し円盤132に形成される以外は同一構成
なので、その説明を省略する。
【0043】次に、上述した硬貨払出し部130を駆動
する硬貨払出し駆動部140を説明する。
する硬貨払出し駆動部140を説明する。
【0044】図3に示すように、上述した硬貨収納部1
20の各硬貨収納ホッパー121、122、123、1
24、125、126の底部に配設された各硬貨払出し
部130を駆動する硬貨払出し駆動部140は、当該各
硬貨収納ホッパー121、122、123、124、1
25、126の底部から所定の距離離間されて配設され
た6個の駆動モータ141、142、143、144、
145、146により構成されている。
20の各硬貨収納ホッパー121、122、123、1
24、125、126の底部に配設された各硬貨払出し
部130を駆動する硬貨払出し駆動部140は、当該各
硬貨収納ホッパー121、122、123、124、1
25、126の底部から所定の距離離間されて配設され
た6個の駆動モータ141、142、143、144、
145、146により構成されている。
【0045】またこの各駆動モータ141、142、1
43、144、145、146と、各硬貨収納ホッパー
121、122、123、124、125、126の底
部に配設された各硬貨払出し部130との間には、各駆
動モータ141、142、143、144、145、1
46の各駆動力を対応する各硬貨収納ホッパー121、
122、123、124、125、126の各硬貨払出
し部130へ伝達する動力伝達手段150がそれぞれ介
在されている。
43、144、145、146と、各硬貨収納ホッパー
121、122、123、124、125、126の底
部に配設された各硬貨払出し部130との間には、各駆
動モータ141、142、143、144、145、1
46の各駆動力を対応する各硬貨収納ホッパー121、
122、123、124、125、126の各硬貨払出
し部130へ伝達する動力伝達手段150がそれぞれ介
在されている。
【0046】次に、この各動力伝達手段150を、駆動
モータ141と硬貨収納ホッパー121の底部に配設さ
れた硬貨払出し部130との間に介在された動力伝達手
段150を代表して詳述する。
モータ141と硬貨収納ホッパー121の底部に配設さ
れた硬貨払出し部130との間に介在された動力伝達手
段150を代表して詳述する。
【0047】図1で示すように、硬貨払出し駆動部14
0の駆動モータ141は、硬貨払出し部130の底部を
構成するよう、所定の間隔を設けて配設された板状の一
対の取付け部材151、152の左端に配設され、硬貨
収納ホッパー121と同様に、その上端を垂直方向から
前記硬貨搬送部90(図3)側へ向けて所定の角度θ´
(θ´は略40度)だけ傾斜させて配置されている。
0の駆動モータ141は、硬貨払出し部130の底部を
構成するよう、所定の間隔を設けて配設された板状の一
対の取付け部材151、152の左端に配設され、硬貨
収納ホッパー121と同様に、その上端を垂直方向から
前記硬貨搬送部90(図3)側へ向けて所定の角度θ´
(θ´は略40度)だけ傾斜させて配置されている。
【0048】この駆動モータ141と硬貨払出し部13
0との間に配設された動力伝達手段150は、駆動モー
タ141の駆動軸141aに固着されたドライブプーリ
147と、硬貨払い出し円盤132を支承する軸131
の下方に固着されたドリブンプーリ148と、このドラ
イブプーリ147とドリブンプーリ148との間に巻回
されたドライブベルト149とから構成されている。
0との間に配設された動力伝達手段150は、駆動モー
タ141の駆動軸141aに固着されたドライブプーリ
147と、硬貨払い出し円盤132を支承する軸131
の下方に固着されたドリブンプーリ148と、このドラ
イブプーリ147とドリブンプーリ148との間に巻回
されたドライブベルト149とから構成されている。
【0049】このような動力伝達手段150では、駆動
モータ141が駆動されると、その動力はドライブプー
リ147、ドライブベルト149、及びドリブンプーリ
148を介し硬貨払い出し円盤132に伝達され、当該
硬貨払い出し円盤132を回転させて硬貨収納ホッパー
121内に収納された硬貨Aを、硬貨排出ガイド136
を介し、その下方に配設された硬貨水平搬送部160の
硬貨搬送ベルト163上に排出する。
モータ141が駆動されると、その動力はドライブプー
リ147、ドライブベルト149、及びドリブンプーリ
148を介し硬貨払い出し円盤132に伝達され、当該
硬貨払い出し円盤132を回転させて硬貨収納ホッパー
121内に収納された硬貨Aを、硬貨排出ガイド136
を介し、その下方に配設された硬貨水平搬送部160の
硬貨搬送ベルト163上に排出する。
【0050】一方、上述した硬貨収納部120を構成す
る各硬貨収納ホッパー121、122、123、12
4、125、126と、この各硬貨収納ホッパー12
1、122、123、124、125、126の底部に
配設された各硬貨払出し部130を駆動する硬貨払出し
駆動部140、およびこの硬貨払出し駆動部140の駆
動力を伝達する動力伝達手段150の取り付け構造によ
ると、図1で示すように、硬貨収納部120の上端部を
垂直方向から硬貨搬送部90側へ向けて所定の角度θ´
(θ´は略40度)だけ傾斜させて配設し、かつ硬貨払
出し駆動部140を硬貨収納部の底部から所定の距離離
間させて配設するとともに、この硬貨払出し駆動部14
0と硬貨払出し部130との間をドライブベルト149
からなる動力伝達手段150を介し連結するようにして
いるので、硬貨払出し部130と硬貨払出し駆動部14
0との間に大きなスペースSを形成することが可能とな
り、そのスペースS内に落下した硬貨をそれぞれ水平方
向へ搬送する硬貨水平搬送部160を配設することが可
能となる。
る各硬貨収納ホッパー121、122、123、12
4、125、126と、この各硬貨収納ホッパー12
1、122、123、124、125、126の底部に
配設された各硬貨払出し部130を駆動する硬貨払出し
駆動部140、およびこの硬貨払出し駆動部140の駆
動力を伝達する動力伝達手段150の取り付け構造によ
ると、図1で示すように、硬貨収納部120の上端部を
垂直方向から硬貨搬送部90側へ向けて所定の角度θ´
(θ´は略40度)だけ傾斜させて配設し、かつ硬貨払
出し駆動部140を硬貨収納部の底部から所定の距離離
間させて配設するとともに、この硬貨払出し駆動部14
0と硬貨払出し部130との間をドライブベルト149
からなる動力伝達手段150を介し連結するようにして
いるので、硬貨払出し部130と硬貨払出し駆動部14
0との間に大きなスペースSを形成することが可能とな
り、そのスペースS内に落下した硬貨をそれぞれ水平方
向へ搬送する硬貨水平搬送部160を配設することが可
能となる。
【0051】次に、この硬貨水平搬送部160について
説明する。
説明する。
【0052】図3で示すように、硬貨払出し部130と
硬貨払出し駆動部140との間に形成された大きなスペ
ースSには、落下した硬貨を水平方向へ搬送する硬貨水
平搬送部160が配設されている。
硬貨払出し駆動部140との間に形成された大きなスペ
ースSには、落下した硬貨を水平方向へ搬送する硬貨水
平搬送部160が配設されている。
【0053】この硬貨水平搬送部160は一定の間隔を
設けて配設されドライブローラ161およびドリブンロ
ーラ162と、この各ローラ161、162間に巻回さ
れた無端の硬貨搬送ベルト163と、この硬貨搬送ベル
ト163を時計方向へ回転させるドライブローラ161
に取り付けられた駆動モータ164とにより構成されて
いる。
設けて配設されドライブローラ161およびドリブンロ
ーラ162と、この各ローラ161、162間に巻回さ
れた無端の硬貨搬送ベルト163と、この硬貨搬送ベル
ト163を時計方向へ回転させるドライブローラ161
に取り付けられた駆動モータ164とにより構成されて
いる。
【0054】なお、図3では図示していないが、この硬
貨搬送ベルト163の周囲は、図1で示すように落下す
る硬貨が硬貨搬送ベルト163の外部へ漏れないよう板
材からなるガード部材165により覆われている。ま
た、このガード部材165の両側面には図12で示すよ
うに硬貨搬送ベルト163の長手方向に沿って所定のピ
ッチで平面略三角形状の突起166が配設されている。
貨搬送ベルト163の周囲は、図1で示すように落下す
る硬貨が硬貨搬送ベルト163の外部へ漏れないよう板
材からなるガード部材165により覆われている。ま
た、このガード部材165の両側面には図12で示すよ
うに硬貨搬送ベルト163の長手方向に沿って所定のピ
ッチで平面略三角形状の突起166が配設されている。
【0055】この突起166は、硬貨搬送ベルト163
上に落下した硬貨が、硬貨搬送ベルト163上で立ち回
りし、それにより硬貨の払い出しスピードが低下するこ
とを阻止するもので、図12で示すように落下し、立ち
回った硬貨A´は突起166に衝突して倒れ、これによ
り以後は硬貨搬送ベルト163の搬送スピードに従って
迅速に払い出される。
上に落下した硬貨が、硬貨搬送ベルト163上で立ち回
りし、それにより硬貨の払い出しスピードが低下するこ
とを阻止するもので、図12で示すように落下し、立ち
回った硬貨A´は突起166に衝突して倒れ、これによ
り以後は硬貨搬送ベルト163の搬送スピードに従って
迅速に払い出される。
【0056】なお、図3に示すように、上述した硬貨水
平搬送部160の先端部、即ち硬貨搬送ベルト163の
先端部163a側には、当該硬貨搬送ベルト163によ
り払い出された硬貨を全て収容する硬貨収容カップ17
1が配設されている。
平搬送部160の先端部、即ち硬貨搬送ベルト163の
先端部163a側には、当該硬貨搬送ベルト163によ
り払い出された硬貨を全て収容する硬貨収容カップ17
1が配設されている。
【0057】従って、上述した硬貨水平搬送部160に
よると、駆動モータ164が時計方向へ回転し、同時に
硬貨搬送ベルト163を時計方向へ回転させると、各硬
貨収納ホッパー121、122、123、124、12
5、126の各硬貨払出し部130により下方へ払い出
された各硬貨は硬貨搬送ベルト163により硬貨搬送ベ
ルト163の先端部163a側に水平搬送され、その先
端部163aから硬貨収容カップ171内に全て収納さ
れることとなる。
よると、駆動モータ164が時計方向へ回転し、同時に
硬貨搬送ベルト163を時計方向へ回転させると、各硬
貨収納ホッパー121、122、123、124、12
5、126の各硬貨払出し部130により下方へ払い出
された各硬貨は硬貨搬送ベルト163により硬貨搬送ベ
ルト163の先端部163a側に水平搬送され、その先
端部163aから硬貨収容カップ171内に全て収納さ
れることとなる。
【0058】なお、この硬貨収納カップ171の配設位
置は、図2で示すように、硬貨処理装置10を構成する
筐体40の前方40aの位置であり、しかもこの硬貨収
納カップ171は、投入硬貨を受け入れる硬貨投入口2
0とわずかな高低差を持って隣接するように配設される
こととなる。
置は、図2で示すように、硬貨処理装置10を構成する
筐体40の前方40aの位置であり、しかもこの硬貨収
納カップ171は、投入硬貨を受け入れる硬貨投入口2
0とわずかな高低差を持って隣接するように配設される
こととなる。
【0059】次に、硬貨処理装置10の動作を図3に基
づいて簡単に説明する。
づいて簡単に説明する。
【0060】硬貨搬送部90を作動させる図示せぬスイ
ッチをONすると、駆動モータ83が反時計方向に回転
し、硬貨入金部80に投入された硬貨を一枚ずつピック
アップして硬貨通路91に沿って案内する。なお、硬貨
入金部80において硬貨の詰りが発生した場合は、駆動
モータ83が逆回転し、その詰りを解消するように構成
されている。
ッチをONすると、駆動モータ83が反時計方向に回転
し、硬貨入金部80に投入された硬貨を一枚ずつピック
アップして硬貨通路91に沿って案内する。なお、硬貨
入金部80において硬貨の詰りが発生した場合は、駆動
モータ83が逆回転し、その詰りを解消するように構成
されている。
【0061】なお、硬貨入金部80により一枚ずつピッ
クアップされた硬貨は、最初に硬貨判別部100を通過
し、そこで硬貨の正偽と、正貨の金種とが判別される。
クアップされた硬貨は、最初に硬貨判別部100を通過
し、そこで硬貨の正偽と、正貨の金種とが判別される。
【0062】一方、硬貨判別部100から硬貨選別部1
10を構成する各硬貨選別リブ111、112、11
3、114、115、116までの距離と、図示せぬタ
コメータの出力パルス数は各々定められたパルス数の関
係になっている。
10を構成する各硬貨選別リブ111、112、11
3、114、115、116までの距離と、図示せぬタ
コメータの出力パルス数は各々定められたパルス数の関
係になっている。
【0063】このため、硬貨判別部100である硬貨が
正貨であり、例えばその金種が硬貨Bであると判定され
た場合は、図3で示すように、硬貨Bが硬貨選別リブ1
13の距離に対応する定められたパルス数に達したとき
に、硬貨選別リブ113を作動させる図示せぬソレノイ
ドが作動し、その硬貨Bを下方に落下させて硬貨収納部
120内に収納する。
正貨であり、例えばその金種が硬貨Bであると判定され
た場合は、図3で示すように、硬貨Bが硬貨選別リブ1
13の距離に対応する定められたパルス数に達したとき
に、硬貨選別リブ113を作動させる図示せぬソレノイ
ドが作動し、その硬貨Bを下方に落下させて硬貨収納部
120内に収納する。
【0064】なお、硬貨判別部100により正貨の金種
が判定されると、その金種の硬貨を収納する硬貨収納ホ
ッパーの振動片が振動を開始する。即ち図3で示す場合
は、硬貨判別部100で硬貨が正貨であり、例えばその
金種が硬貨Bであると判定されると、その硬貨Bを収納
する硬貨収納ホッパー122の振動片122bが振動を
開始し、落下する硬貨Bを一時受け止めて硬貨収納ホッ
パー122内の広い範囲に均等に振り分け、しかもスム
ーズに落下させる。なお、硬貨Bが硬貨収納ホッパー1
22内に一枚収納されると、図示せぬ制御装置の硬貨収
納ホッパー122に関する枚数カウンターが一枚分カウ
ントアップされる。
が判定されると、その金種の硬貨を収納する硬貨収納ホ
ッパーの振動片が振動を開始する。即ち図3で示す場合
は、硬貨判別部100で硬貨が正貨であり、例えばその
金種が硬貨Bであると判定されると、その硬貨Bを収納
する硬貨収納ホッパー122の振動片122bが振動を
開始し、落下する硬貨Bを一時受け止めて硬貨収納ホッ
パー122内の広い範囲に均等に振り分け、しかもスム
ーズに落下させる。なお、硬貨Bが硬貨収納ホッパー1
22内に一枚収納されると、図示せぬ制御装置の硬貨収
納ホッパー122に関する枚数カウンターが一枚分カウ
ントアップされる。
【0065】なお、同様に各硬貨収納ホッパー121、
123、124、125、126内に選別された硬貨が
一枚収納されると、図示せぬ制御装置の各硬貨収納ホッ
パー121、123、124、125、126に関する
それぞれ専用の枚数カウンターが一枚分カウントアップ
される。
123、124、125、126内に選別された硬貨が
一枚収納されると、図示せぬ制御装置の各硬貨収納ホッ
パー121、123、124、125、126に関する
それぞれ専用の枚数カウンターが一枚分カウントアップ
される。
【0066】また、硬貨判別部100により設定金種以
外の硬貨、即ち偽貨Gとみなされた硬貨を判別した場合
や、各金種毎に設けられた各硬貨収納ホッパー121、
122、123、124、125、126内に収納され
た硬貨が予め設定された満杯枚数に達すると、その偽貨
Gあるいは、満杯に達した硬貨は、シュート117を介
してリジェクトボックス170内に選別収容される。
外の硬貨、即ち偽貨Gとみなされた硬貨を判別した場合
や、各金種毎に設けられた各硬貨収納ホッパー121、
122、123、124、125、126内に収納され
た硬貨が予め設定された満杯枚数に達すると、その偽貨
Gあるいは、満杯に達した硬貨は、シュート117を介
してリジェクトボックス170内に選別収容される。
【0067】次に、硬貨処理装置10の硬貨払い出し動
作を簡単に説明する。
作を簡単に説明する。
【0068】払い出す硬貨の金種とその払い出し枚数が
確定した後、図示せぬ払い出しスイッチをONすると、
図3で示す硬貨水平搬送部160の駆動モータ164が
回転し硬貨搬送ベルト163を時計方向へ回転させる。
確定した後、図示せぬ払い出しスイッチをONすると、
図3で示す硬貨水平搬送部160の駆動モータ164が
回転し硬貨搬送ベルト163を時計方向へ回転させる。
【0069】次に、払い出す硬貨の金種に対応する駆動
モータ141、142、143、144、145、14
6が一方向へ回転し動力伝達手段150を介し、払い出
すべき金種の硬貨を収納した硬貨収納ホッパー121、
122、123、124、125、126の硬貨払出し
部130を作動させる。
モータ141、142、143、144、145、14
6が一方向へ回転し動力伝達手段150を介し、払い出
すべき金種の硬貨を収納した硬貨収納ホッパー121、
122、123、124、125、126の硬貨払出し
部130を作動させる。
【0070】このように、払い出すべき金種の硬貨を収
納した硬貨収納ホッパー121、122、123、12
4、125、126の硬貨払出し部130が回転駆動さ
れると、この硬貨払出し部130の硬貨払い出し円盤1
32が回転し、その払い出すべき金種の硬貨を一枚ず
つ、硬貨排出ガイド136を介し、その下方に配設され
た硬貨水平搬送部160の硬貨搬送ベルト161上に排
出する。その際、硬貨排出ガイド136に設けられた図
示せぬ硬貨検出センサにより払い出し硬貨の枚数を検出
し、所定の払い出し枚数に達すると、対応する駆動モー
タ141、142、143、144、145、146の
作動を停止させる。
納した硬貨収納ホッパー121、122、123、12
4、125、126の硬貨払出し部130が回転駆動さ
れると、この硬貨払出し部130の硬貨払い出し円盤1
32が回転し、その払い出すべき金種の硬貨を一枚ず
つ、硬貨排出ガイド136を介し、その下方に配設され
た硬貨水平搬送部160の硬貨搬送ベルト161上に排
出する。その際、硬貨排出ガイド136に設けられた図
示せぬ硬貨検出センサにより払い出し硬貨の枚数を検出
し、所定の払い出し枚数に達すると、対応する駆動モー
タ141、142、143、144、145、146の
作動を停止させる。
【0071】なお、硬貨払出し部130の硬貨払い出し
円盤132は正逆転可能に構成されているため、払い出
し硬貨が硬貨収納ホッパー内に硬貨が不自然な姿勢で入
り込み、噛み込みが発生した場合は、対応する駆動モー
タにより硬貨払い出し円盤132を逆回転させて硬貨の
詰りを解消する。
円盤132は正逆転可能に構成されているため、払い出
し硬貨が硬貨収納ホッパー内に硬貨が不自然な姿勢で入
り込み、噛み込みが発生した場合は、対応する駆動モー
タにより硬貨払い出し円盤132を逆回転させて硬貨の
詰りを解消する。
【0072】このようにして、所定の金種の払い出し枚
数が全て終了すると、その硬貨は全て硬貨水平搬送部1
60の硬貨搬送ベルト163により硬貨収容カップ17
1内に払い出される。
数が全て終了すると、その硬貨は全て硬貨水平搬送部1
60の硬貨搬送ベルト163により硬貨収容カップ17
1内に払い出される。
【0073】このように、払い出し硬貨が全て硬貨収容
カップ171内に払い出されると、硬貨水平搬送部16
0の作動は停止し、次の硬貨の払い出し待機状態に復帰
することとなる。
カップ171内に払い出されると、硬貨水平搬送部16
0の作動は停止し、次の硬貨の払い出し待機状態に復帰
することとなる。
【0074】なお、図2に示すように、この硬貨処理装
置10は全体から見て、その高さHが極めて低く形成さ
れ、しかも投入硬貨を受け入れる硬貨投入口20と硬貨
払出し口30から払い出された硬貨を収容する硬貨収容
カップ171とが筐体40の前方40aの位置にわずか
な高低差を持って隣接するように配設されているため、
筐体40の前方40aに位置するオペレータにとって、
硬貨の投入と、払い出し硬貨の取り出しが極めて簡単と
なる。
置10は全体から見て、その高さHが極めて低く形成さ
れ、しかも投入硬貨を受け入れる硬貨投入口20と硬貨
払出し口30から払い出された硬貨を収容する硬貨収容
カップ171とが筐体40の前方40aの位置にわずか
な高低差を持って隣接するように配設されているため、
筐体40の前方40aに位置するオペレータにとって、
硬貨の投入と、払い出し硬貨の取り出しが極めて簡単と
なる。
【0075】上述した実施例では、装置全体の高さを低
く設定するための一例として、硬貨収納ホッパー12
1、122、123、124、125、126の上端を
垂直方向から硬貨搬送部90側へ向けて所定の角度だけ
傾斜させて配置する例について示したが、装置の高さを
低くする必要がなければ、硬貨収納ホッパーを垂直に配
置するようにしても良いことはいうまでもない。
く設定するための一例として、硬貨収納ホッパー12
1、122、123、124、125、126の上端を
垂直方向から硬貨搬送部90側へ向けて所定の角度だけ
傾斜させて配置する例について示したが、装置の高さを
低くする必要がなければ、硬貨収納ホッパーを垂直に配
置するようにしても良いことはいうまでもない。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係わる
硬貨払出装置では、硬貨払出用の円盤により硬貨が正逆
方向のいずれの方向に搬送した場合でも、当該硬貨を硬
貨ブロック手段に衝突させて該硬貨の円周方向への移動
を規制しながら該硬貨をホッパー底部の開口部から排出
するようにしたため、前記円盤の正方向への回転時に噛
み込み現象が発生した場合は、前記円盤を逆方向へ回転
させることによって硬貨の噛み込みを解消することがで
き、さらに円盤をそのまま同方向へ回転させることによ
り、正方向へ回転させた場合と同様に硬貨をホッパーの
外側へ排出することができる。
硬貨払出装置では、硬貨払出用の円盤により硬貨が正逆
方向のいずれの方向に搬送した場合でも、当該硬貨を硬
貨ブロック手段に衝突させて該硬貨の円周方向への移動
を規制しながら該硬貨をホッパー底部の開口部から排出
するようにしたため、前記円盤の正方向への回転時に噛
み込み現象が発生した場合は、前記円盤を逆方向へ回転
させることによって硬貨の噛み込みを解消することがで
き、さらに円盤をそのまま同方向へ回転させることによ
り、正方向へ回転させた場合と同様に硬貨をホッパーの
外側へ排出することができる。
【0077】これによれば、硬貨の噛み込みが発生した
場合でも、装置の運転を止める必要がなく、硬貨払い出
し円盤を逆回転させるだけで噛み込みを可及的に解消す
ることができるうえ、硬貨を迅速に払い出すことが可能
となる。
場合でも、装置の運転を止める必要がなく、硬貨払い出
し円盤を逆回転させるだけで噛み込みを可及的に解消す
ることができるうえ、硬貨を迅速に払い出すことが可能
となる。
【図1】図1は硬貨収納部及び硬貨払出し部の要部拡大
断面図。
断面図。
【図2】図2は硬貨処理装置の概念斜視図。
【図3】図3は硬貨処理装置の内部構造を示す概念斜視
図。
図。
【図4】図4は硬貨払出し部の作用を示す上面図。
【図5】図5は図4の部分拡大断面図。
【図6】図6は硬貨払出し部の作用を示す上面図。
【図7】図7は硬貨払出し部の作用を示す上面図。
【図8】図8は硬貨払出し部の作用を示す上面図。
【図9】図9は硬貨払出し部の作用を示す上面図。
【図10】図10は硬貨払出し部の作用を示す上面図。
【図11】図11は硬貨払出し部の作用を示す上面図。
【図12】図12は硬貨払出し部の作用を示す上面図。
10…硬貨処理装置。 80…硬貨入金部 90…硬貨搬送部 91…硬貨通路 100…硬貨判別部 110…硬貨選別部 120…硬貨収納部 130…硬貨払出し部 140…硬貨払出し駆動部 150…動力伝達手段 160…硬貨水平搬送部
Claims (6)
- 【請求項1】 底部に硬貨を排出する開口部が形成さ
れ、上部から投入された複数枚の硬貨を一時貯留するホ
ッパーと、 該ホッパーの底部に回動自在に配設され、該ホッパーに
投入された硬貨を嵌挿する硬貨払出孔と、該硬貨払出孔
内に嵌挿した硬貨を円周方向へ搬送する突起が底面に形
成された円盤と、 該円盤を正逆方向に回転駆動する駆動部と、 前記円盤の下面に配設され、該円盤の正方向または逆方
向の回転により円周方向へ搬送された硬貨と衝突して、
当該硬貨の円周方向への移動を規制する硬貨ブロック手
段と、 を具え、 硬貨払い出しの際には、前記駆動部により前記円盤を正
方向に回転させ、該円盤の突起により前記硬貨払出孔内
に嵌挿した硬貨を円周方向に搬送し、該硬貨の外周面の
一部を前記硬貨ブロック手段に衝突させて該硬貨の円周
方向への移動を規制しながら、前記突起の押し出しによ
り前記硬貨をホッパー底部の開口部から排出し、また前
記硬貨払出孔内に硬貨が詰まった際には、前記駆動部に
より前記円盤を逆方向に回転させ、該円盤の突起により
硬貨を逆の円周方向に搬送し、さらに該逆方向に回転さ
せた際に、前記硬貨払出孔内に嵌挿した硬貨の外周面の
一部を前記硬貨ブロック手段に衝突させて該硬貨の円周
方向への移動を規制しながら、前記突起の押し出しによ
り該硬貨をホッパー底部の開口部から排出するようにし
たことを特徴とする硬貨払出装置。 - 【請求項2】 前記駆動部は、前記ホッパーと所定の距
離離間されて配設させた駆動モータと、該駆動モータと
前記円盤の駆動軸との間に巻回されたベルトからなり、
前記駆動モータの回転駆動を前記ベルトにより前記円盤
の駆動軸に伝達することを特徴とする請求項1記載の硬
貨払出装置。 - 【請求項3】 前記硬貨ブロック手段は、本体の一端が
前記円盤の中心軸と同心に配設されるとともに、前記ホ
ッパー本体に対して同一位置に固定されており、かつ前
記円盤が回転した際に、本体の他端が前記突起と干渉し
ない長さに設定されていることを特徴とする請求項1記
載の硬貨払出装置。 - 【請求項4】 前記円盤の突起は、該円盤の半径方向の
中間付近であって、前記硬貨払出孔間に配設され、かつ
前記円盤の中心軸と同心円上に沿って断面凸形状に形成
されていることを特徴とする請求項1記載の硬貨払出装
置。 - 【請求項5】 前記円盤は、中心部の上面に断面略円錐
形状の突起部が形成されていることを特徴とする請求項
1記載の硬貨払出装置。 - 【請求項6】 前記ホッパーは、上端に振動手段を有す
る振動片が配設され、かつ下部内周面に断面略富士山形
状の突起が形成されていることを特徴とする請求項1記
載の硬貨払出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7131988A JPH08329299A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 硬貨払出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7131988A JPH08329299A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 硬貨払出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08329299A true JPH08329299A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15070937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7131988A Pending JPH08329299A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 硬貨払出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08329299A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008171136A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Sanyo Electric Co Ltd | コイン状部材送出装置 |
-
1995
- 1995-05-30 JP JP7131988A patent/JPH08329299A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008171136A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Sanyo Electric Co Ltd | コイン状部材送出装置 |
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