JP3941237B2 - パチンコ玉整列装置、パチンコ玉賞球排出装置、およびパチンコ遊戯機 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ玉群を賞球排出装置などに導くために整列する装置、パチンコ玉賞球排出装置、および、これらを備えたパチンコ遊戯機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
パチンコ遊戯機においては、上部タンクから供給されてきたパチンコ玉を整列して賞球排出装置に導く必要があり、その整列装置としては、上部受け皿に供給されたパチンコ玉をシュートに沿って自重流下させながら２列ないし１列に整列する構造のものを利用するのが一般的となっている。また、パチンコ玉賞球排出装置としては、スプロケットを回転数制御することで、所定数の賞球を送りだす構造のものが用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように自重流下させながら整列する手段では、自重流下による整列するために長いシュートが用いられるために整列装置全体が大型になるものであった。また、整列装置とパチンコ玉賞球排出装置とが別構造の装置として搭載されるために、これら両装置の占める搭載スペースが大きいものとなっている。
【０００４】
近年のパチンコ台の裏面には各種の電子部品が搭載されており、今後、さらに電子部品の搭載面積が必要となるのであるが、大きい搭載スペースを必要とする現在の整列装置が電子部品の搭載を妨げる不具合が生じる。
【０００５】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、パチンコ玉整列装置の小型化を図ることを第１の目的とし、また、パチンコ玉賞球排出装置に整列機能を備えることで一層の小型化を可能にすることを第２の目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次のように構成している。
【０００７】
すなわち、請求項１に係る発明のパチンコ玉整列装置は、パチンコ玉を一定の搬送経路に沿って搬送するベルト搬送機構と、前記搬送経路上にその一側からパチンコ玉を供給するパチンコ玉供給部と、前記搬送経路の上方にほぼ垂直に起立し、前記搬送経路上で上下に重なって搬送されるパチンコ玉のうち、最下層のパチンコ玉を除く上層のパチンコ玉を搬送経路の前記パチンコ玉供給部の側に案内排出するように搬送経路に対して平面視で傾斜する形状に形成され、かつ搬送経路に対して最下層のパチンコ玉のみ選択的に通過させるよう上下にパチンコ玉１個分の離間間隔をあけて設けられたテーパ案内壁とを備えたことを特徴とする。
【０００８】
請求項２に係る発明のパチンコ玉賞球排出装置は、パチンコ玉を一定の搬送経路に沿って搬送するベルト搬送機構と、前記搬送経路上にその一側からパチンコ玉を供給するパチンコ玉供給部と、前記搬送経路の上方にほぼ垂直に起立し、前記搬送経路上で上下に重なって搬送されるパチンコ玉のうち、最下層のパチンコ玉を除く上層のパチンコ玉を搬送経路の前記パチンコ玉供給部の側に案内排出するように搬送経路に対して平面視で傾斜する形状に形成され、かつ搬送経路に対して最下層のパチンコ玉のみ選択的に通過させるよう上下にパチンコ玉１個分の離間間隔をあけて設けられたテーパ案内壁とを備えるとともに、前記テーパ案内壁よりも搬送方向下流側に、通過するパチンコ玉を計数するパチンコ玉検出手段を設けたことを特徴とする。
【０００９】
また、請求項３に係る発明のパチンコ遊戯機は、請求項１記載のパチンコ玉整列装置、または、請求項２記載のパチンコ玉賞球排出装置を装備してあることを特徴とする。
【００１０】
〔作用〕
請求項１に係る発明の構成によると、パチンコ玉群はベルト搬送機構によって強制的に搬送される間に、最下層のものだけが搬送経路に沿って強制搬送され、重ね合った上層のパチンコ玉は、その搬送移動に伴ってテーパ案内壁に案内されて搬送経路から排出される。
【００１１】
請求項２に係る発明の構成によると、テーパ案内壁に作用することなくベルト搬送機構によって整列搬送されたパチンコ玉は、テーパ案内壁よりも搬送方向下流側においてパチンコ玉検出手段によって計数され、所定数の計数がなされた時点でベルト搬送機構を停止することで、所定数のパチンコ玉排出を行うことができる。つまり、この装置によれば、パチンコ玉の整列と所定数の賞球排出を行うことが可能となる。
【００１２】
請求項３に係る発明の構成によると、パチンコ玉賞球排出装置を別途備えている場合には、請求項１に係る発明のパチンコ玉整列装置を装備することで、自重流下方式のパチンコ玉整列装置を装備した従来に比較して、整列から賞球排出までの処理部を小型化できる。また、請求項２に係る発明のパチンコ玉賞球排出装置を装備すれば、パチンコ玉整列装置とパチンコ玉賞球排出装置を別途構成して搭載する必要がなくなる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の態様を図面に基づいて説明する。
【００１４】
図６に、パチンコ台１の単体が示されている。このパチンコ台１の遊戯盤および打出し装置、などは現行のものと変わることはなく、上皿２のパチンコ玉ａが打球箇所に流下供給されて操作ダイヤル３の回動操作に応じた強さでパチンコ盤内に打ち込まれるようになっている。打ち込まれたパチンコ玉ａのうちセーフ球の数に応じた数の賞球が排出口４から上皿２に供給されて、打ち込みに使用される。また、上皿２のパチンコ玉ａは下皿５に随時移し替えることができる。
【００１５】
図１〜図５に、前記パチンコ台１の背面上部に装備されるパチンコ玉整列装置およびパチンコ玉賞球排出装置が示されている。
【００１６】
この装置のケース１１は前後２つ割り構造に構成されており、そのケース内の下部にはベルト搬送機構１２を備えた整列搬送室１３が形成されるとともに、ケース内の上部に、パチンコ玉収容室１４とベルト駆動室１５とが左右に並列形成されている。また、ケース１１の前面には、図示しないタンクから供給されてくるパチンコ玉ａを受けるホッパー１６が備えられ、このホッパー１６とパチンコ玉収容室１４の下部前面とが供給口１７を介して連通されている。
【００１７】
前記ベルト搬送機構１２は、駆動プーリ１８と遊転プーリ１９とに亘って歯付きベルトからなる搬送ベルト２０を左右水平に巻回して構成されており、駆動プーリ１８が、前記ベルト駆動室１５に取り付けたモータ２１にギヤ２２群を介して連動連結され、搬送ベルト２０が図１中時計方向に回転駆動されるようになっている。
【００１８】
また、整列搬送室１３の大部分が前記パチンコ玉収容室１４の底部に臨んでおり、パチンコ玉収容室１４に収容されたパチンコ玉群を搬送ベルト２０に載置して右方に直線搬送した後、駆動プーリ１８周りを迂回してベルト下方まで搬送する搬送経路Ｆが形成されるとともに、搬送経路Ｆの終端に臨む排出口２３がケース１の下面に開口されている。また、搬送ベルト２０の巻回ループ内にはベルト内面に摺接するベルトガイド２４が配備され、パチンコ玉群の荷重を受けて搬送ベルト２０が撓み下がるのを防止している。
【００１９】
また、この搬送ベルト２０の表面には、２列の搬送突起２５が搬送方向一定ピッチで、かつ、各列が半ピッチ位相をずらして備えられるとともに、搬送突起列２５の間にはパチンコ玉横ずれ防止用の小突起２６が設けられ、各列の搬送突起２５の間にパチンコ玉ａを係入保持して２列の整列搬送が行われるようになっている。
【００２０】
パチンコ玉収容室１４の搬送方向下流側の端部には、平面視で搬送経路Ｆに対して傾斜するテーパ案内壁２７が固定配備されるとともに、ケース１の前面には前記テーパ案内壁２７に連なる排出口２８が形成され、かつ、この排出口２８も前記ホッパー１６に連通されている。そして、前記テーパ案内壁２７の下端は、搬送ベルト２０の上面からパチンコ玉の直径より少し高い位置に設定されており、テーパ案内壁２７の下端と搬送経路Ｆとの間には、搬送経路Ｆに対して最下層のパチンコ玉ａのみを選択的に通過させる離間間隔αが開けられている。また、テーパ案内壁２７は搬送方向下流側ほどホッパー１６側に近づくように傾斜されている。従って、パチンコ玉群が上下に重なり合ったまま載置搬送されてきても、最下層以外のパチンコ玉ａはテーパ案内壁２７の案内作用によって排出口２８からホッパー１６に押し出し排出される。また、ホッパー１６に排出されたパチンコ玉ａは供給口１７から再びパチンコ玉収容室１４に還元され、再び整列搬送処理を受ける。
【００２１】
搬送経路Ｆの終端部には、近接スイッチからなるパチンコ玉検出センサ２９が設置されており、排出口２３から排出されるパチンコ玉ａの数を計数するよう構成されている。この例では、パチンコ玉検出センサ２９は前記モータ２１の制御装置に接続されており、遊戯盤に打ち込まれてセーフ球が発生すると、その数に応じた数の賞球が排出口２３から排出され、排出口４を経て上皿２に送り込まれるようになっており、所定数の賞球が排出されたことが認識されるとモータ２１が停止されるとともに計数がリセットされ、次のセーフ球の発生を待機することになる。
【００２２】
なお、本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
【００２３】
▲１▼ ベルト搬送機構１２を、単列の載置搬送を行うものに構成してもよい。
【００２４】
▲２▼ 搬送ベルト２０の表面に適当な深さの凹部を周方向一定ピッチで設けて、ここにパチンコ玉ａを係入保持するよう構成するもよい。
【００２５】
▲３▼ パチンコ玉検出センサ２９を省略すれば、パチンコ玉整列のみを行う整列装置を構成でき、この場合は、排出口２３からでたパチンコ玉ａを別途配備した専用の賞球排出装置に送り込むことになる。
【００２６】
▲４▼ パチンコ玉検出手段として、接触式センサや光センサを利用してもよい。
【００２７】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば以下の効果が期待できる。
【００２８】
請求項１に係る発明のパチンコ玉整列装置によれば、強制搬送しながら整列するので、シュートを自重流下させる従来の整列装置に比較して小型化を図ることができ、その分、パチンコ台の背面に電子部品搭載スペースを大きく確保することが可能となる。
【００２９】
請求項２に係る発明のパチンコ玉賞球排出装置によれば、整列と所定数の賞球排出を同一装置で行えるので、一層の小型化が可能となり、さらに多くの電子部品を搭載することが容易となる。
【００３０】
請求項３に係る発明のパチンコ遊戯機によれば、パチンコ玉整列あるいはパチンコ玉整列と賞球排出とに要するスペースを節減できるので、多くの電子部品を搭載して、より高機能のパチンコ遊戯を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】パチンコ玉整列装置および賞球排出装置を示す正面図である。
【図２】その横断平面図である。
【図３】ベルト搬送機構の平面図である。
【図４】図１におけるＡ−Ａ線断面図である。
【図５】図１におけるＢ−Ｂ線断面図である。
【図６】パチンコ台単体の斜視図である。
【符号の説明】
１２ ベルト搬送機構
２７ テーパー案内壁
ａ パチンコ玉
α 離間間隔
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ玉群を賞球排出装置などに導くために整列する装置、パチンコ玉賞球排出装置、および、これらを備えたパチンコ遊戯機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
パチンコ遊戯機においては、上部タンクから供給されてきたパチンコ玉を整列して賞球排出装置に導く必要があり、その整列装置としては、上部受け皿に供給されたパチンコ玉をシュートに沿って自重流下させながら２列ないし１列に整列する構造のものを利用するのが一般的となっている。また、パチンコ玉賞球排出装置としては、スプロケットを回転数制御することで、所定数の賞球を送りだす構造のものが用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように自重流下させながら整列する手段では、自重流下による整列するために長いシュートが用いられるために整列装置全体が大型になるものであった。また、整列装置とパチンコ玉賞球排出装置とが別構造の装置として搭載されるために、これら両装置の占める搭載スペースが大きいものとなっている。
【０００４】
近年のパチンコ台の裏面には各種の電子部品が搭載されており、今後、さらに電子部品の搭載面積が必要となるのであるが、大きい搭載スペースを必要とする現在の整列装置が電子部品の搭載を妨げる不具合が生じる。
【０００５】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、パチンコ玉整列装置の小型化を図ることを第１の目的とし、また、パチンコ玉賞球排出装置に整列機能を備えることで一層の小型化を可能にすることを第２の目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次のように構成している。
【０００７】
すなわち、請求項１に係る発明のパチンコ玉整列装置は、パチンコ玉を一定の搬送経路に沿って搬送するベルト搬送機構と、前記搬送経路上にその一側からパチンコ玉を供給するパチンコ玉供給部と、前記搬送経路の上方にほぼ垂直に起立し、前記搬送経路上で上下に重なって搬送されるパチンコ玉のうち、最下層のパチンコ玉を除く上層のパチンコ玉を搬送経路の前記パチンコ玉供給部の側に案内排出するように搬送経路に対して平面視で傾斜する形状に形成され、かつ搬送経路に対して最下層のパチンコ玉のみ選択的に通過させるよう上下にパチンコ玉１個分の離間間隔をあけて設けられたテーパ案内壁とを備えたことを特徴とする。
【０００８】
請求項２に係る発明のパチンコ玉賞球排出装置は、パチンコ玉を一定の搬送経路に沿って搬送するベルト搬送機構と、前記搬送経路上にその一側からパチンコ玉を供給するパチンコ玉供給部と、前記搬送経路の上方にほぼ垂直に起立し、前記搬送経路上で上下に重なって搬送されるパチンコ玉のうち、最下層のパチンコ玉を除く上層のパチンコ玉を搬送経路の前記パチンコ玉供給部の側に案内排出するように搬送経路に対して平面視で傾斜する形状に形成され、かつ搬送経路に対して最下層のパチンコ玉のみ選択的に通過させるよう上下にパチンコ玉１個分の離間間隔をあけて設けられたテーパ案内壁とを備えるとともに、前記テーパ案内壁よりも搬送方向下流側に、通過するパチンコ玉を計数するパチンコ玉検出手段を設けたことを特徴とする。
【０００９】
また、請求項３に係る発明のパチンコ遊戯機は、請求項１記載のパチンコ玉整列装置、または、請求項２記載のパチンコ玉賞球排出装置を装備してあることを特徴とする。
【００１０】
〔作用〕
請求項１に係る発明の構成によると、パチンコ玉群はベルト搬送機構によって強制的に搬送される間に、最下層のものだけが搬送経路に沿って強制搬送され、重ね合った上層のパチンコ玉は、その搬送移動に伴ってテーパ案内壁に案内されて搬送経路から排出される。
【００１１】
請求項２に係る発明の構成によると、テーパ案内壁に作用することなくベルト搬送機構によって整列搬送されたパチンコ玉は、テーパ案内壁よりも搬送方向下流側においてパチンコ玉検出手段によって計数され、所定数の計数がなされた時点でベルト搬送機構を停止することで、所定数のパチンコ玉排出を行うことができる。つまり、この装置によれば、パチンコ玉の整列と所定数の賞球排出を行うことが可能となる。
【００１２】
請求項３に係る発明の構成によると、パチンコ玉賞球排出装置を別途備えている場合には、請求項１に係る発明のパチンコ玉整列装置を装備することで、自重流下方式のパチンコ玉整列装置を装備した従来に比較して、整列から賞球排出までの処理部を小型化できる。また、請求項２に係る発明のパチンコ玉賞球排出装置を装備すれば、パチンコ玉整列装置とパチンコ玉賞球排出装置を別途構成して搭載する必要がなくなる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の態様を図面に基づいて説明する。
【００１４】
図６に、パチンコ台１の単体が示されている。このパチンコ台１の遊戯盤および打出し装置、などは現行のものと変わることはなく、上皿２のパチンコ玉ａが打球箇所に流下供給されて操作ダイヤル３の回動操作に応じた強さでパチンコ盤内に打ち込まれるようになっている。打ち込まれたパチンコ玉ａのうちセーフ球の数に応じた数の賞球が排出口４から上皿２に供給されて、打ち込みに使用される。また、上皿２のパチンコ玉ａは下皿５に随時移し替えることができる。
【００１５】
図１〜図５に、前記パチンコ台１の背面上部に装備されるパチンコ玉整列装置およびパチンコ玉賞球排出装置が示されている。
【００１６】
この装置のケース１１は前後２つ割り構造に構成されており、そのケース内の下部にはベルト搬送機構１２を備えた整列搬送室１３が形成されるとともに、ケース内の上部に、パチンコ玉収容室１４とベルト駆動室１５とが左右に並列形成されている。また、ケース１１の前面には、図示しないタンクから供給されてくるパチンコ玉ａを受けるホッパー１６が備えられ、このホッパー１６とパチンコ玉収容室１４の下部前面とが供給口１７を介して連通されている。
【００１７】
前記ベルト搬送機構１２は、駆動プーリ１８と遊転プーリ１９とに亘って歯付きベルトからなる搬送ベルト２０を左右水平に巻回して構成されており、駆動プーリ１８が、前記ベルト駆動室１５に取り付けたモータ２１にギヤ２２群を介して連動連結され、搬送ベルト２０が図１中時計方向に回転駆動されるようになっている。
【００１８】
また、整列搬送室１３の大部分が前記パチンコ玉収容室１４の底部に臨んでおり、パチンコ玉収容室１４に収容されたパチンコ玉群を搬送ベルト２０に載置して右方に直線搬送した後、駆動プーリ１８周りを迂回してベルト下方まで搬送する搬送経路Ｆが形成されるとともに、搬送経路Ｆの終端に臨む排出口２３がケース１の下面に開口されている。また、搬送ベルト２０の巻回ループ内にはベルト内面に摺接するベルトガイド２４が配備され、パチンコ玉群の荷重を受けて搬送ベルト２０が撓み下がるのを防止している。
【００１９】
また、この搬送ベルト２０の表面には、２列の搬送突起２５が搬送方向一定ピッチで、かつ、各列が半ピッチ位相をずらして備えられるとともに、搬送突起列２５の間にはパチンコ玉横ずれ防止用の小突起２６が設けられ、各列の搬送突起２５の間にパチンコ玉ａを係入保持して２列の整列搬送が行われるようになっている。
【００２０】
パチンコ玉収容室１４の搬送方向下流側の端部には、平面視で搬送経路Ｆに対して傾斜するテーパ案内壁２７が固定配備されるとともに、ケース１の前面には前記テーパ案内壁２７に連なる排出口２８が形成され、かつ、この排出口２８も前記ホッパー１６に連通されている。そして、前記テーパ案内壁２７の下端は、搬送ベルト２０の上面からパチンコ玉の直径より少し高い位置に設定されており、テーパ案内壁２７の下端と搬送経路Ｆとの間には、搬送経路Ｆに対して最下層のパチンコ玉ａのみを選択的に通過させる離間間隔αが開けられている。また、テーパ案内壁２７は搬送方向下流側ほどホッパー１６側に近づくように傾斜されている。従って、パチンコ玉群が上下に重なり合ったまま載置搬送されてきても、最下層以外のパチンコ玉ａはテーパ案内壁２７の案内作用によって排出口２８からホッパー１６に押し出し排出される。また、ホッパー１６に排出されたパチンコ玉ａは供給口１７から再びパチンコ玉収容室１４に還元され、再び整列搬送処理を受ける。
【００２１】
搬送経路Ｆの終端部には、近接スイッチからなるパチンコ玉検出センサ２９が設置されており、排出口２３から排出されるパチンコ玉ａの数を計数するよう構成されている。この例では、パチンコ玉検出センサ２９は前記モータ２１の制御装置に接続されており、遊戯盤に打ち込まれてセーフ球が発生すると、その数に応じた数の賞球が排出口２３から排出され、排出口４を経て上皿２に送り込まれるようになっており、所定数の賞球が排出されたことが認識されるとモータ２１が停止されるとともに計数がリセットされ、次のセーフ球の発生を待機することになる。
【００２２】
なお、本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
【００２３】
▲１▼ ベルト搬送機構１２を、単列の載置搬送を行うものに構成してもよい。
【００２４】
▲２▼ 搬送ベルト２０の表面に適当な深さの凹部を周方向一定ピッチで設けて、ここにパチンコ玉ａを係入保持するよう構成するもよい。
【００２５】
▲３▼ パチンコ玉検出センサ２９を省略すれば、パチンコ玉整列のみを行う整列装置を構成でき、この場合は、排出口２３からでたパチンコ玉ａを別途配備した専用の賞球排出装置に送り込むことになる。
【００２６】
▲４▼ パチンコ玉検出手段として、接触式センサや光センサを利用してもよい。
【００２７】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば以下の効果が期待できる。
【００２８】
請求項１に係る発明のパチンコ玉整列装置によれば、強制搬送しながら整列するので、シュートを自重流下させる従来の整列装置に比較して小型化を図ることができ、その分、パチンコ台の背面に電子部品搭載スペースを大きく確保することが可能となる。
【００２９】
請求項２に係る発明のパチンコ玉賞球排出装置によれば、整列と所定数の賞球排出を同一装置で行えるので、一層の小型化が可能となり、さらに多くの電子部品を搭載することが容易となる。
【００３０】
請求項３に係る発明のパチンコ遊戯機によれば、パチンコ玉整列あるいはパチンコ玉整列と賞球排出とに要するスペースを節減できるので、多くの電子部品を搭載して、より高機能のパチンコ遊戯を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】パチンコ玉整列装置および賞球排出装置を示す正面図である。
【図２】その横断平面図である。
【図３】ベルト搬送機構の平面図である。
【図４】図１におけるＡ−Ａ線断面図である。
【図５】図１におけるＢ−Ｂ線断面図である。
【図６】パチンコ台単体の斜視図である。
【符号の説明】
１２ ベルト搬送機構
２７ テーパー案内壁
ａ パチンコ玉
α 離間間隔
Claims (3)
- パチンコ玉を一定の搬送経路に沿って搬送するベルト搬送機構と、前記搬送経路上にその一側からパチンコ玉を供給するパチンコ玉供給部と、前記搬送経路の上方にほぼ垂直に起立し、前記搬送経路上で上下に重なって搬送されるパチンコ玉のうち、最下層のパチンコ玉を除く上層のパチンコ玉を搬送経路の前記パチンコ玉供給部の側に案内排出するように搬送経路に対して平面視で傾斜する形状に形成され、かつ搬送経路に対して最下層のパチンコ玉のみ選択的に通過させるよう上下にパチンコ玉１個分の離間間隔をあけて設けられたテーパ案内壁とを備えたことを特徴とするパチンコ玉整列装置。
- パチンコ玉を一定の搬送経路に沿って搬送するベルト搬送機構と、前記搬送経路上にその一側からパチンコ玉を供給するパチンコ玉供給部と、前記搬送経路の上方にほぼ垂直に起立し、前記搬送経路上で上下に重なって搬送されるパチンコ玉のうち、最下層のパチンコ玉を除く上層のパチンコ玉を搬送経路の前記パチンコ玉供給部の側に案内排出するように搬送経路に対して平面視で傾斜する形状に形成され、かつ搬送経路に対して最下層のパチンコ玉のみ選択的に通過させるよう上下にパチンコ玉１個分の離間間隔をあけて設けられたテーパ案内壁とを備えるとともに、前記テーパ案内壁よりも搬送方向下流側に、通過するパチンコ玉を計数するパチンコ玉検出手段を設けたことを特徴とするパチンコ玉賞球排出装置。
- 請求項１記載のパチンコ玉整列装置、または、請求項２記載のパチンコ玉賞球排出装置を装備してあることを特徴とするパチンコ遊戯機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17285298A JP3941237B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | パチンコ玉整列装置、パチンコ玉賞球排出装置、およびパチンコ遊戯機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17285298A JP3941237B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | パチンコ玉整列装置、パチンコ玉賞球排出装置、およびパチンコ遊戯機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000005409A JP2000005409A (ja) | 2000-01-11 |
| JP3941237B2 true JP3941237B2 (ja) | 2007-07-04 |
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ID=15949504
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17285298A Expired - Lifetime JP3941237B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | パチンコ玉整列装置、パチンコ玉賞球排出装置、およびパチンコ遊戯機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3941237B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5382425B2 (ja) * | 2009-03-24 | 2014-01-08 | 株式会社北電子 | 遊技媒体計数装置 |
-
1998
- 1998-06-19 JP JP17285298A patent/JP3941237B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000005409A (ja) | 2000-01-11 |
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