JPH0783789B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH0783789B2
JPH0783789B2 JP2551787A JP2551787A JPH0783789B2 JP H0783789 B2 JPH0783789 B2 JP H0783789B2 JP 2551787 A JP2551787 A JP 2551787A JP 2551787 A JP2551787 A JP 2551787A JP H0783789 B2 JPH0783789 B2 JP H0783789B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、パチンコ遊技機等で代表される弾球遊技機に
関し、詳しくは打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
れる弾球遊技機に関する。
[従来の技術] この種の弾球遊技機において、従来から一般的に知られ
ているものに、たとえば、遊技領域に打込まれた打玉が
その遊技領域に設けられている入賞領域に入賞する等の
予め定められた玉払出条件が成立すれば、弾球遊技機内
に貯留されている玉が玉払出手段から遊技者に排出され
るように構成されたものがあった。そして、この従来の
弾球遊技機に設けられている玉払出手段は、玉の重み等
で作動するいわゆる機械式動作のものが一般的であり、
払出される玉数も画一的であり、1個単位での払出玉数
の変更の要請に応ずることのできる構造にはなっていな
かった。
[発明が解決しようとする課題] そこで、第12図に示すように、電気的に駆動する電気的
駆動源を玉払出手段に設け、その電気的駆動源の駆動力
により玉払出手段が動作して玉を1個宛送り出して払出
するようにし、その1個宛払出しを検出する玉払出検出
手段をさらに設け、玉の1個宛払出しを確認しながら玉
を払出すように構成することが考えられる。
図12に示す玉払出手段の一例の景品玉払出装置160は、
景品玉が落下しやすいように、たとえばほぼ垂直方向に
設けられた景品玉通路162と、その景品玉通路162に関連
して設けられた玉送り歯車164と、景品玉検出器166とを
含んでいる。
より詳しく言うと、景品玉通路162は、その一部に上下
方向に所定の幅のスリットが形成されている。そして、
玉送り歯車164の外縁の一部が該スリット168から景品玉
通路162の内側に突出するように、玉送り歯車164が配置
されている。玉送り歯車164は電気的駆動源の一例のパ
ルスモータ170によって間欠的に駆動可能にされてい
る。また、玉送り歯車120の外周面には、一定の間隔
で、連続的に玉送り凹部172が形成されている。
このため、景品玉通路162内を落下するパチンコ玉は、
玉送り歯車164の玉送り凹部172で1個ずつ係止され、玉
送り歯車164の回転に伴って景品玉は1個ずつ景品玉通
路162の下方へ落下する。
また、玉送り歯車164の玉送り凹部172で景品玉が係止さ
れたとき、係止されたパチンコ玉は景品玉検出器166で
1個ずつ検出される。
したがって、図12に示す景品玉払出装置160において
も、入賞玉検出信号によってパルスモータ70を駆動開始
し、玉払出検出手段の一例の景品玉検出器166の出力に
基づいて、所定個数の景品玉が払出されたことを検出
し、それによってパルスモータ170を停止させれば、上
述した景品玉払出装置42と同様に、任意の数の景品玉を
その都度払出すことのできる景品玉払出装置が実現でき
る。
しかし、玉払出手段がこのように構成された場合には、
電気的駆動源の駆動力により玉が1個宛送り出されて排
出されるために、後続の玉の玉圧が先行する玉に加わっ
て送り出される玉が玉がみしてしまうという欠点が生ず
るおそれがある。また、電気的駆動源の動きを極力スム
ーズにして玉の送り出し排出がスムーズに行なわれるよ
うにすることが望ましい。
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、そ
の目的は、電気的駆動源の駆動力を利用して玉を1個宛
送り出して排出する玉払出手段が設けられた弾球遊技機
において、玉払出手段により送り出される玉同士が玉圧
の作用により玉がみすることを極力防止するとともに、
玉の円滑な送り出し排出が可能になるようにすることで
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる
弾球遊技機であって、前記遊技領域に設けられ、打玉が
入賞することにより所定個数の玉が払出されるよに定め
られた入賞領域と、 予め定められた玉払出条件の成立に基づいて玉を遊技者
に払出す玉払出手段とを含み、 該玉払出手段は、 払出駆動モータと、 該払出駆動モータにより駆動され、上方から供給されて
来た玉を受けて横方向に送った後該玉を下方に排出して
払出すための横送り部材と、 該横送り部材による玉の1個宛払出しを検出する玉払出
検出手段とを含み、前記横送り部材は、玉複数個分の横
送り長さを有し、かつ、横送り途中の複数の玉同士の境
目を区切った状態で横送りするための玉区切部を有する
ことを特徴とする。
[作用] 本発明によれば、打玉が入賞することにより所定個数の
玉が払出されるように定められた入賞領域が遊技領域に
設けられている。そして、玉払出手段の働きにより、予
め定められた玉払出条件の成立に基づいて玉が遊技者に
払出される。この玉払出手段は、払出駆動モータと横送
り部材と玉払出検出手段とを有しており、払出駆動モー
タにより駆動される横送り部材により、上方から供給さ
れてきた玉が受けられて横方向に送られた後その玉が下
方に排出されて払出される。また玉払出検出手段の働き
により、横送り部材による玉の1個宛払出しが検出され
る。さらに、前記横送り部材は、玉複数個分の横送り長
さを有しており、その横送り途中の複数の玉同士の境目
が玉区切部で区切られた状態でその複数の玉が横送りさ
れる。
[実施例] 以下には、図面を参照して、この発明の一実施例につい
て詳細に説明をする。
なお、以下の実施例では、弾球遊技機の一例としてパチ
ンコ機を例にとって説明する。
第2図は、この発明の一実施例が適用されたパチンコ機
10の正面図である。パチンコ機10は、遊技盤12の前面に
形成された遊技領域に配設された通常の入賞口14a,14b,
14c,16a,16bを備えている。さらに、いわゆるチューリ
ップと称されるヤクモノまたは通常の入賞口18a,18bが
設けられている。これら各入賞口は、ともに、パチンコ
玉が1個入賞することにより、13個の景品玉が払出され
るように定められた入賞口になっている。
遊技盤12の中央部には可変表示装置20が設けられ、ま
た、その可変表示装置20を始動させるための始動入賞口
22,24a,24bが3カ所に設けられている。これら各始動入
賞口口22,24a,24bは、パチンコ玉の入賞により払出され
る景品玉数が、たとえば7個に定められている。
さらに、可変表示装置20の表示が一定状態になったと
き、たとえば「7」「7」「7」と3つの表示が揃った
とき等に開成してパチンコ玉が入賞しやすくなり、その
他の状態では閉成状態でパチンコ玉が入賞することので
きない可変入賞領域26が設けられている。この可変入賞
領域26へパチンコ玉が入賞したときには、1個の入賞玉
につき13個の景品玉が払出されるようになっている。前
記入賞口14a,14b,14c,16a,16b,18a,18b,始動入賞口22,2
4a,24b,可変入賞領域26により、前記遊技領域に設けら
れ、打玉が入賞することにより所定個数の玉が払出され
るように定められた入賞領域が構成されている。
なお、遊技盤12の最下方中央部には、入賞領域や入賞口
へ入賞しなかったパチンコ玉を受入れるためのアウト玉
入口28が設けられている。
さらに、第2図において、30は景品玉出口、32は打球待
機樋を含む打球供給皿であって、パチンコ玉を貯留する
とともに、図示しないパチンコ玉発射機構へパチンコ玉
を1個ずつ導くためのものである。34は余剰玉出口、36
は余剰玉受皿であり、打球供給皿32内にパチンコ玉が溢
れている場合に、余剰玉出口34を介して排出される景品
玉等を受けるためのものである。また、38は打球ハンド
ルであり、この打球ハンドル38を操作することにより図
示しない打球機構が駆動される。
第1図は、この発明の一実施例が適用されたパチンコ機
10の裏面構造を表わす図である。第1図において、40は
景品玉を貯留するための景品玉貯留タンクであり、この
タンク40へは図示しない補給パイプから景品玉が補給さ
れる。
このパチンコ機10の特徴は、景品玉貯留タンク40に貯留
された景品玉を払出すための景品玉払出装置として、図
示のような電動式の景品玉払出装置42が設けられている
ことである。
景品玉払出装置42から払出される景品玉は、景品玉通路
44を通り、通常は、景品玉出口46から前述した前面側の
打球供給皿32(第2図参照)へ払出される。また、打球
供給皿32(第2図参照)内にパチンコ玉が溢れている場
合には、景品玉出口46までパチンコ玉が一杯になるの
で、かかる場合は、余剰玉通路48を通って、余剰玉出口
34(第2図参照)から余剰玉受皿36(第2図参照)へパ
チンコ玉が払出される。
景品玉通路44には、また、玉抜き機構47が付加されてい
る。玉抜き機構47は、玉抜き通路49と、景品玉通路44を
落下する景品玉を景品玉出口46の方へ落下させるか玉抜
き通路49側へ落下させるかを切換えるための切換弁51
と、該切換弁51に連結されたソレノイド53とを含んでい
る。
玉抜き機構47は、たとえば一日の営業が終了したとき等
に景品玉貯留タンク40内の景品玉を抜き取るために用い
られるものである。玉抜き機構47は、動作開始信号が与
えられることによりソレノイド53がオンして、切換弁51
が実線の状態から一点鎖線の状態に切換えられる。この
状態で景品玉払出装置42を駆動すれば、景品玉貯留タン
ク40内の景品玉は、景品玉通路44を通り、切換弁51で受
止められ、玉抜き通路49へ誘導されることになる。
なお、玉抜き取り時におけるソレノイド53のオン制御と
景品玉払出装置42の動作とを連動させてもよいし、別々
にしてもよい。
第3図は、景品玉払出装置42の構成を示す拡大図であ
り、その内部構造を説明するために、表面のカバー部材
が取り除かれた状態で描かれている。また、第4図は、
景品玉払出装置42およびそれに関連する部分の分解斜視
図である。
第3図および第4図を参照して、景品玉払出装置42は、
遊技盤12の裏面側に取付けられる取付基板58と、その取
付基板58に平行に配置されるカバー部材60とを備えてい
る。取付基板58とカバー部材60との間は、たとえばパチ
ンコ玉1個分の直径よりもやや広めの幅にされており、
パチンコ玉1個が通過可能にされている。
取付基板58とカバー部材60との間には、パチンコ玉搬送
用の搬送ベルト62が備えられている。搬送ベルト62は、
主回転プーリ64と従回転プーリ66との間に掛け渡されて
いる。主回転プーリ64は駆動モータ68によって駆動さ
れ、他方、従回転プーリ66は取付基板58とカバー部材60
との間に回動自在に取付けられている。
搬送ベルト62の外側面、すなわち主回転プーリ64および
従回転プーリ66の周面と当接または係合する内側面と反
対側の外側面には、その長さ方向に対して等間隔に景品
玉載置用凹部70が形成されていて、この凹部70によって
景品玉が1個ずつ搬送可能にされている。
また、搬送ベルト62の内側面は、凸凹が形成されてお
り、主回転プーリ64および従回転プーリ66の表面に形成
された凹凸と係合して、搬送ベルト62が各プーリと滑り
合うことなく移動されるようになっている。
なお、搬送ベルト62がゴム等の摩擦係数の大きな材質で
形成されている場合は、その内側面に凸凹部を形成せず
ともよく、その場合は、各プーリ周面の凹凸も不要であ
る。
搬送ベルト62は、第3図に示すように、従回転プーリ66
側から主回転プーリ64側へ、その上面側が緩やかに上り
傾斜がつくように配置されていて、パチンコ玉が自然落
下等によって主回転プーリ64側から従回転プーリ66側へ
搬送ベルト62上を転がらないようにされている。
取付基板58に形成された景品玉連絡口72から転がり出た
景品玉は、搬送ベルト62の景品玉載置用凹部70へ順次1
個ずつ載り、搬送ベルト62の移動に伴って主回転プーリ
64側へ送られる。
主回転プーリ64近傍には景品玉検出器74が取付けられて
おり、搬送ベルト62によって搬送されて景品玉出口76へ
放出される景品玉を1個ずつ検出可能になっている。
したがって、後述するように、景品玉払出開始信号に基
づいて駆動モータ68の回転を開始し、この景品玉検出器
74によって払出される景品玉数を計数しながら所定数に
なったときに駆動モータ68を停止するようにすれば、任
意の数の景品玉を払出すことが可能である。
払出される景品玉は景品玉出口76を通って下方へ落下す
る。なお、78は、搬送ベルト62によって送られる景品玉
を、1つの景品玉載置用凹部70に対して必ず1個になる
ように規制するための、言わば玉をならすための景品玉
整流突起である。
なお第4図に示すように、景品玉出口76を落下する景品
玉は、景品玉通路44へ至る。
第5図は、パチンコ機10の裏面側の部分拡大図であっ
て、パチンコ機10の各入賞口へ入賞したパチンコ玉を検
出するための検出スイッチの取付位置等を説明するため
の図である。第5図において、80は入賞玉誘導カバーで
あり、このカバー80は、各入賞口へ入賞したパチンコ玉
を、それぞれ、所定の方向へ誘導するために取付けられ
たものである。このような入賞玉誘導カバー80を用いる
ことによって、各入賞口に対応して入賞玉誘導樋を個別
に設けることなく、各入賞口へ入賞したパチンコ玉を所
望の方向へ誘導することが可能になっている。
次に、第5図に基づき、かつ、第1図および第2図を参
照しながら、入賞玉の流れについて詳しく説明をする。
入賞口14a,14b,14cへ入賞した入賞玉は、入賞玉検出器8
2へ誘導されて、入賞玉検出器82で検出される。入賞口1
6aへ入賞した入賞玉は、入賞玉検出器84へ導かれ、入賞
玉検出器84で検出される。また、入賞口16bへ入賞した
入賞玉は、入賞玉検出器86で検出さるように誘導され、
同様に、入賞口18a,18bへ入賞した入賞玉は、それぞ
れ、入賞玉検出器88,90で検出されるように誘導され
る。
始動入賞口22へ入賞した入賞玉は、始動入賞玉検出器92
へ誘導され、該検出器92で検出される。始動入賞口24a,
24bへ入賞した入賞玉は、それぞれ、始動入賞玉検出ス
イッチ94および96で検出される。
さらに、可変入賞領域26へ入賞した入賞玉は、入賞玉検
出器98で検出される。
そして、それぞれの入賞玉検出器で検出された入賞玉
は、玉誘導樋99(第1図参照)で導かれて、アウト玉と
して処理される。
なお、上記実施例では、各入賞口や入賞領域にそれぞれ
対応した入賞玉検出器を設けた例としたが、次のように
して入賞玉検出器の数を減らすことも可能である。
すなわち、第6図は、パチンコ機10の他の実施例に係る
裏面構造を説明するための図であり、また、第7図はそ
の主要部拡大図である。第6図および第7図に示すパチ
ンコ機10の裏面構造の特徴は、次の点である。
まず、入賞口14a,14b,14cおよび入賞口16a,16bおよび入
賞口18a,18bにそれぞれ個別に対応した入賞玉検出器を
省略し、それに代えて、これら各入賞口へ入賞した入賞
玉を誘導するための入賞玉集合樋100を設けるととも
に、該入賞玉集合樋100によって誘導され、入賞玉通過
通路102を落下する入賞玉を検出するために、共通の入
賞玉検出器104を設けたことである。このようにしたの
は、上記各入賞口14a,14b,14c,16a,16b,18a,18は、いず
れも、1個の入賞玉につき、13個の景品玉が払出される
からである。このようにすれば、各入賞口に個別に入賞
玉検出器を設けなくてもよく、入賞玉検出器の数を少な
くできる。
裏面構造のもう1つの特徴は、3つの始動入賞口22,24
a,24bにそれぞれ対応した始動入賞玉検出器92,94,96を
設けるとともに、これら始動入賞玉検出器92,94,96で検
出された入賞玉が再度入賞玉検出器104で検出されない
ように、始動入賞玉誘導樋106を設け、アウト玉として
処理するようにしていることである。
なお、第6図および第7図に示す裏面構造を改造して、
3つの始動入賞口にそれぞれ対応して設けた始動入賞玉
検出器92,94,96に代えて、始動入賞玉誘導樋106の下方
部に、3つの始動入賞口へ入賞した始動入賞玉を共通的
に検出する始動入賞玉検出器を設けてもよい。
第8図は、上述したこの発明の実施例が適用されるパチ
ンコ機10における景品玉払出装置42の駆動制御回路の一
例を示すブロック図である。
第8図を参照して、景品玉払出装置42の駆動制御回路
は、たとえばマイクロコンピュータを中心に構成された
中央処理装置108を備える。なお、中央処理装置108は、
ディスクリートな論理回路によって構成してもよい。
中央処理装置108には、制御判定部109と記憶部110とが
含まれている。中央処理装置108には、上述した各入賞
口に個別に設けられた入賞玉検出器82,84,86,88,90,98
または共通的な入賞玉検出器104からの入賞玉検出信号
および各始動入賞玉検出器92,94,96からの始動入賞玉検
出信号が与えられる。また、景品玉払出装置42の景品玉
検出器74の検出出力が与えられる。また、景品玉貯留タ
ンク40(第1図参照)の景品玉が一定数以下になった場
合に出力される玉切れ検出器112の出力が与えられる。
中央処理装置108には、さらに、タイマ回路114およびリ
セット回路116の出力が与えられる。タイマ回路114は、
たとえば、駆動モータ68に動作開始信号が与えられるご
とにリセットされて計時開始するものである。タイマ回
路114は、後述するように、景品玉払出装置42による景
品玉払出しが誤りなく確実に行なわれるようにするため
の補償機構として働く。リセット回路116は、中央処理
装置108に対して再駆動信号を与えるためのものであ
る。
中央処理装置108は、駆動モータ68の駆動制御をすると
ともに、トラブル報知装置118の制御をする。トラブル
報知装置118は、景品玉払出装置42による景品玉払出し
が正常に行なわれない場合に働く。
第8図の制御回路の動作を簡単に説明すると、次のよう
になる。
入賞玉検出器82,84,86,88,90,98または104からの信号が
与えられると、中央処理装置108は駆動モータ68を駆動
し、景品玉払出装置42による景品玉の払出しを開始す
る。同時に、タイマ回路114が計時を始める。
景品玉払出装置42が景品玉の払出しを開始すると、景品
玉検出器74が払出される景品玉を1個ずつ検出し、検出
信号を中央処理装置108に与える。中央処理装置108で
は、入賞玉検出器82,84,86,88,90,98または104からの信
号があったときは、景品玉検出器74から13個の景品玉が
払出された旨の信号が与えられるまで駆動モータ68を駆
動する。その際、さらに続けて入賞玉検出器82,84,86,8
8,90,98または104からの信号があった場合は、それを記
憶部110に記憶し、現在行なっている景品玉払出しが終
った後、記憶した入賞玉検出信号に基づき景品玉払出し
を行なう。
同様に、始動入賞玉検出器92,94,96から始動入賞玉検出
信号が与えられた場合、中央処理装置108は駆動モータ6
8を駆動し、入賞玉検出器74から7個の景品玉検出パル
スが与えられるまで駆動モータ68を駆動する。
この結果、通常の入賞口または入賞領域へのパチンコ玉
の入賞に応じて、13個の景品玉が払出しされ、始動入賞
口への入賞玉に応じて7個の入賞玉が払出されることに
なる。また、連続的に入賞玉が生じた場合は、記憶部11
でそれが記憶されるので、連続して入賞玉が生じた場合
に入賞玉が払出されない等のトラブルが生じることもな
い。
ところで、駆動モータ68が駆動中で、入賞玉検出器74の
検出出力が一定時間(たとえば4秒)以上ない場合、中
央処理装置108の制御判定部109は異常状態を判定し、駆
動モータ68を停止させる。と同時に、中央処理装置108
はトラブル報知装置118を作動させて、景品玉払出装置4
2に異常があることを報知する。このときの一定時間
は、タイマ回路114で計時される。
なお、この異常発生時に入賞玉があった場合は、記憶部
110によってそれが記憶される。
また、玉切れ検出器112から信号入力があった場合は、
中央処理装置108は駆動モータ68を停止させて、景品玉
貯留タンク40(第1図参照)への景品玉の補給を待つ。
なお、玉切れ検出器112からの出力が与えられたとき
に、景品玉払出しが途中である場合、たとえば13個の景
品玉を払出さねばならないときに10個の景品玉が払出さ
れており、3個の景品玉の払出しが未払いである場合、
残りの景品玉数3個は、記憶部112に記憶されるように
なっている。
上述のような各異常発生があり、景品玉の払出動作が一
時中止し、その異常が解消された場合は、リセット回路
116から中央処理装置108にリセット信号が与えられ、中
央処理装置108は制御動作を再開する。
なお、図示しないが、中央処理装置108には、記憶部110
の記憶内容を停電時等でも保持するために、バックアッ
プ用の電源が設けられている。
第9図は、この発明の一実施例が適用された他のパチン
コ機130の正面図である。ここに示すパチンコ機130の特
徴は、通常のパチンコ機に、玉貸機の機能を付加したこ
とである。
より詳しく言うと、パチンコ機130の前面枠左側には、
玉貸機構のための硬貨投入口132、硬貨返却口134が設け
られている。また、より好ましくは、図示のように、紙
幣挿入口136が設けられていてもよい。
第9図に示すパチンコ機130では、これら硬貨投入口132
または紙幣挿入口136から硬貨または紙幣が投入または
挿入されたとき、投入金額に応じたパチンコ玉が貸し出
されて、該貸し出されたパチンコ玉が自動的に打球待機
樋138へ払出されるようにされている。
第10図は、第9図に示すパチンコ機130の裏面構造を示
す図である。パチンコ機130の裏面には、先に述べたパ
チンコ機10と同様に、この発明の一実施例に係る景品玉
払出装置42が備えられている。
なお、第10図において、第1図と対応する部分には対応
の番号を付し、ここでの重複した説明は避ける。
第10図において、硬貨投入口132近傍には、硬貨判別器1
50が備えられ、紙幣挿入口136近傍には紙幣判別器152が
備えられている。硬貨投入口132から投入された硬貨
は、硬貨シュート154を介して回収され、紙幣挿入口136
から挿入された紙幣も、図示しない紙幣回収装置によっ
て回収される。
このパチンコ機130における景品玉払出装置42の駆動制
御回路が、第11図に示されている。第11図の駆動制御回
路も、第8図で説明したパチンコ機10の駆動制御回路と
ほぼ同様である。ただ、次の点が異なっている。
すなわち、第11図の駆動制御回路は、景品玉払出装置42
が、景品玉払出動作の他に、玉貸し時における貸出玉の
払出し動作も兼用するように制御する。
詳しく言うと、硬貨判別器150および紙幣判別器152の出
力が中央処理装置108へ与えられると、中央処理装置108
は駆動モータ68の駆動を開始する。よって、景品玉貯留
タンク40内に貯留されたパチンコ玉の払出しが開始す
る。払出されるパンチコ玉は、景品玉検出器74で1個ず
つ検出され、景品玉検出器74からの入力パルスがたとえ
ば25個になったとき、中央処理装置108は駆動モータ68
を停止制御する。
この結果、玉貸出しのために硬貨を硬貨投入口132から
投入することにより、景品玉払出し装置42が駆動され
て、たとえば25個のパチンコ玉が払出され、自動的に打
球待機樋138へパチンコ玉が補給されることになる。
なお、硬貨判別器150の出力に基づいて25個のパチンコ
玉が払出され、紙幣判別器152の出力に基づいて別の数
の景品玉が払出されるようにしてもよいし、あるいは硬
貨の場合と同様に25個のパチンコ玉が払出されて、釣銭
が遊技者に返却されるようにしてもよい。
なお、第11図の制御回路における景品玉払出しのための
動作制御は、第8図の制御回路と全く同じであるから、
ここでの説明は省略する。
以上説明した各実施例においては、景品玉数は、通常の
入賞口へのパチンコ玉の入賞に応じては、13個、始動入
賞口への入賞玉に応じて7個としたが、払出す景品玉は
任意の数に変更することができることはもちろんであ
る。
また、各入賞口ごとに払出す景品玉を設定してもよい。
たとえば、第2図において、入賞口14a,14b,14cは、景
品玉が13個、入賞口16a,16bは景品玉が15個、入賞口18
a,18bは景品玉が10個、可変入賞口26は景品玉が15個、
始動入賞口22は景品玉が5個、始動入賞口24a,24bは景
品玉が7個というように、各入賞口ごとに払出される景
品玉の数が異なっていてもよい。かかる場合において
も、この発明の一実施例に係る景品玉払出装置42は、ス
ムーズに各入賞口ごとに決められた数の景品玉を払出す
ことができる。
なお、本実施例では、弾球遊技機の入賞状態として、主
に入賞口に遊技玉が入賞したことにより、予め定められ
た景品玉が払出されるようにしたが、その他、可変表示
装置20(第2図参照)の表示が一定状態、たとえば
「7」「7」「7」と表示が揃ったとき等に、景品玉が
払出されるようにしてもよい。前述したように、前記入
賞領域への打玉の入賞や玉の貸出のために適正な貨幣が
投入された場合や可変表示装置20の表示結果が予め定め
られた特定の表示態様となった場合等に予め定められた
玉払出条件が成立し、景品玉払出装置42が作動して玉が
景品玉通路44を通って景品玉出口46から遊技者に払出さ
れる。景品玉払出装置42,景品玉出口46,景品玉通路44に
より、予め定められた玉払出条件の成立に基づいて玉を
遊技者に払出す玉払出手段が構成されている。また前記
モータ68により玉払出駆動モータが構成されている。搬
送ベルト62により、前記払出駆動モータにより駆動さ
れ、上方から供給されてきた玉を受けて横方向に送った
後該玉を下方に排出して払出すための横送り部材が構成
されている。この横送り部材は、玉複数個分の横送り長
さを有している。景品玉検出器74により、前記横送り部
材による玉の1個宛払出しを検出する玉払出検出手段が
構成されている。前記景品玉載置用凹部70により、前記
横送り部材による横送り途中の複数の玉同士の境目を区
切った状態で横送りするための玉区切部が構成されてい
る。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、予め定められた玉払出
条件の成立に基づいて玉を遊技者に払出す玉払出手段が
設けられた弾球遊技機において、その玉払出手段の横送
り部材が払出駆動モータにより駆動された玉が横送りさ
れた後排出されて払出されるために、たとえばソレノイ
ド等の電気的駆動源に比べて、モータの回転力を利用し
て玉を横送りしているために、横送り部材がスムーズに
作動して玉のスムーズな横送り排出が可能となる。つま
り、この横送り部材が玉複数個分の横送り長さを有して
おり、横送り途中の複数の玉同士の境目が玉区切部で区
切られた状態で横送りされるために、後続の玉からの玉
圧がその玉区切部により遮断された状態で横送りされ、
横送り途中の複数の玉同士の玉圧に起因した玉がみを極
力防止することができ、玉がみのない円滑な払出を達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例が適用されたパチンコ機
10の背面図である。 第2図は、この発明の一実施例が適用されたパチンコ機
10の正面図である。 第3図は、この発明の一実施例に係る景品玉払出装置42
の構成を示す改良図である。 第4図は、この発明の一実施例に係る景品玉払出装置42
の分解斜視図である。 第5図は、この発明の一実施例が適用されたパチンコ機
10の裏面側部分拡大図である。 第6図は、この発明の一実施例が適用されたパチンコ機
10の裏面構造の他の例を示す図である。 第7図は、第6図の裏面構造の部分拡大図である。 第8図は、景品玉払出装置42の制御回路例を示すブロッ
ク図である。 第9図は、この発明の一実施例が適用された他のパチン
コ機130の正面図である。第10図は、この発明の一実施
例が適用された他のパチンコ機130の背面図である。 第11図は、パチンコ機130の景品玉払出装置の制御回路
例を示すブロック図である。 第12図は、この発明の比較例に係る景品玉払出装置160
の構成を説明するための図解図である。 図において、10,130はパチンコ機、42は景品玉払出装置
(パチンコ機130においては、貸出玉払出装置を兼ねて
いる)、62は搬送ベルト、64は主回転プーリ、68はモー
タ、70は景品玉載置用凹部、74は景品玉検出器、160は
景品玉払出装置の他の実施例を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれ
    る弾球遊技機であって、 前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞することにより所
    定個数の玉が払出されるように定められた入賞領域と、 予め定められた玉払出条件の成立に基づいて玉を遊技者
    に払出す玉払出手段とを含み、 該玉払出手段は、 払出駆動モータと、 該払出駆動モータにより駆動され、上方から供給されて
    来た玉を受けて横方向に送った後該玉を下方に排出して
    払出すための横送り部材と、 該横送り部材による玉の1個宛払出しを検出する玉払出
    検出手段とを含み、 前記横送り部材は、玉複数個分の横送り長さを有し、か
    つ、横送り途中の複数の玉同士の境目を区切った状態で
    横送りするための玉区切部を有することを特徴とする、
    弾球遊技機。
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