JP2579287C - - Google Patents

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JP2579287C
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、たとえばパチンコ遊技機等で代表される弾球遊技機に関し、詳しく
は、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】 この種の弾球遊技機において、従来から一般的に知られているものに、たとえ
ば、遊技領域に打込まれた打玉が入賞領域に入賞すれば、電気的玉払出手段が作
動して所定個数の景品玉が遊技者に払出されるように構成されたものがあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 この種の弾球遊技機において遊技者が遊技をする際には、まず別途設けられた
玉貸機により遊技者が玉を借り、その貸出された玉を弾球遊技機に投入して遊技
を行なっていた。その結果、貸玉を弾球遊技機に投入するという煩雑な作業を遊
技者に強いるという不都合があった。一方、遊技機に隣接して設けられた玉貸機
により玉貸しを行ないその放出された貸玉が誘導径路を通って弾球遊技機の玉皿
等に排出されるように構成されたものがあるが、この場合には、前記誘導径路が
遊技機中の遊技者にとって邪魔となるという新たな不都合が生ずる。しかも、玉
貸のための専用の玉払出機構を設けなければならず、設備費が高くつくという欠
点もあった。 【0004】 一方、前記従来の弾球遊技機においては、前記電気的玉放出手段による玉の放
出を検出する手段が故障等して、たとえば入賞領域への打玉の入賞によって成立
する景品玉払出条件が成立しているにもかかわらず電気的玉放出手段による玉の
放出が検出されないという玉払出異常が発生する場合があり、そのような玉払出
異常が発生した場合には、玉が払出すべき所定個数を超えて遊技者側に払出され
、遊技場側が不測の不利益を被るおそれがある。 【0005】 本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、弾球遊技機
とは別個に設けられた玉貸装置から玉を貸出す場合に生ずる種々の不都合を防止
するとともに、玉払出異常が発生した場合の遊技場の不測の不利益を極力防止で
きる弾球遊技機を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】 本発明は、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって、 前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可能な入賞領域と、 電気的に作動して玉を遊技者に払出し可能な電気的玉払出手段と、 前記入賞領域への打玉の入賞により成立する景品玉払出条件が成立した場合ま たは所定の玉貸条件が成立した場合に、前記電気的玉払出手段から玉を払出す制
御を行なう玉払出制御手段と、 払出すべき玉がありかつ前記景品玉払出条件または前記玉貸条件が成立してい
るにもかかわらず前記電気的玉払出手段による玉の払出しが検出されない場合に
払出異常を判定する払出異常判定手段と、 該払出異常判定手段が払出異常を判定した場合に異常報知を行なう異常報知手
段とを含み、 前記玉払出制御手段は、第1の数の景品玉と該第1の数よりも多い第2の数の
景品玉とを払出す制御が可能であり、打玉の入賞に伴って遊技装置の遊技動作が
開始されるように定められた始動入賞領域に打玉が入賞した場合には、前記第1
の数の景品玉の払出制御を行なうことを特徴とする。 【0007】 【作用】 本発明によれば、玉払出制御手段の働きにより、入賞領域への打玉の入賞によ
って成立する景品玉払出条件が成立した場合または所定の玉貸条件が成立した場
合に、電気的玉払出手段から玉を払出す制御が行なわれる。また、払出異常判定
手段の働きにより、払出すべき玉がありかつ前記景品玉払出条件または前記玉貸
条件が成立しているにもかかわらず電気的玉払出手段による玉の払出しが検出さ
れない場合に払出異常が判定される。そしてその払出異常が判定された場合に異
常報知手段により異常報知が行なわれる。 【0008】 前記玉払出制御手段は、第1の数の景品玉と該第1の数よりも多い第2の数の
景品玉とを払出す制御が可能である。始動入賞領域に打玉が入賞した場合には、
遊技装置の遊技動作が開始するように定められており、その始動入賞領域に打玉
が入賞した場合には、玉払出制御手段により前記第1の数の景品玉の払出制御が
行なわれる。 【0009】 【実施例】 以下には、図面を参照して、この発明の一実施例について詳細に説明をする。 【0010】 なお、以下の実施例では、弾球遊技機の一例としてパチンコ機を例にとって説
明する。 【0011】 図2は、この発明の一実施例が適用されたパチンコ機10の正面図である。パ
チンコ機10は、遊技盤12の前面に形成された遊技領域に配設された通常の入
賞口14a,14b,14c,16a,16bを備えている。さらに、いわゆる
チューリップと称されるヤクモノまたは通常の入賞口18a,18bが設けられ
ている。これら各入賞口は、ともに、パチンコ玉が1個入賞することにより、1
3個の景品玉が払出されるように定められた入賞口になっている。 【0012】 遊技盤12の中央部には可変表示装置20が設けられ、また、その可変表示装
置20を始動させるための始動入賞口22,24a,24bが3カ所に設けられ
ている。これら各始動入賞口22,24a,24bは、パチンコ玉の入賞により
払出される景品玉数が、たとえば7個に定められている。 【0013】 さらに、可変表示装置20の表示が一定状態になったとき、たとえば「7」「
7」「7」と3つの表示が揃ったとき等に開成してパチンコ玉が入賞しやすくな
り、その他の状態では閉成状態でパチンコ玉が入賞することのできない可変入賞
領域26が設けられている。この可変入賞領域26へパチンコ玉が入賞したとき
には、1個の入賞玉につき13個の景品玉が払出されるようになっている。前記
入賞口14a,14b,14c,16a,16b,18a,18b,始動入賞口
22,24a,24b,可変入賞領域26により、前記遊技領域に設けられ、打
玉が入賞することにより所定個数の玉が払出されるように定められた入賞領域が
構成されている。 【0014】 なお、遊技盤12の最下方中央部には、入賞領域や入賞口へ入賞しなかったパ
チンコ玉を受入れるためのアウト玉入口28が設けられている。 【0015】 さらに、図2において、30は景品玉出口、32は打球待機樋を含む打球供給
皿であって、パチンコ玉を貯留するとともに、図示しないパチンコ玉発射機構へ
パチンコ玉を1個ずつ導くためのものである。34は余剰玉出口、36は余剰玉
受皿であり、打球供給皿32内にパチンコ玉が溢れている場合に、余剰玉出口3
4を介して排出される景品玉等を受けるためのものである。また、38は打球ハ
ンドルであり、この打球ハンドル38を操作することにより図示しない打球機構
が駆動される。 【0016】 図1は、この発明の一実施例が適用されたパチンコ機10の裏面構造を表わす
図である。図1において、40は景品玉を貯留するための景品玉貯留タンクであ
り、このタンク40へは図示しない補給パイプから景品玉が補給される。 【0017】 このパチンコ機10の特徴は、景品玉貯留タンク40に貯留された景品玉を払
出すための景品玉払出装置として、図示のような電動式の景品玉払出装置42が
設けられていることである。 【0018】 景品玉払出装置42から払出される景品玉は、玉誘導路の一例の景品玉通路4
4を通り、通常は、景品玉出口46から前述した前面側の打球供給皿32(図2
参照)へ払出される。また、打球供給皿32(図2参照)内にパチンコ玉が溢れ
ている場合には、玉出口の一例の景品玉出口46までパチンコ玉が一杯になるの
で、かかる場合は、余剰玉通路48を通って、余剰玉出口34(図2参照)から
余剰玉受皿36(図2参照)へパチンコ玉が払出される。 【0019】 景品玉通路44には、また、玉抜き機構47が付加されている。玉抜き機構4
7は、玉抜き通路49と、景品玉通路44を落下する景品玉を景品玉出口46の
方へ落下させるか玉抜き通路49側へ落下させるかを切換えるための切換弁51
と、該切換弁51に連結された電気的駆動源の一例のソレノイド53とを含んで
いる。 【0020】 玉抜き機構47は、たとえば一日の営業が終了したとき等に景品玉貯留タンク
40内の景品玉を抜き取るために用いられるものである。玉抜き機構47は、動
作開始信号が与えられることによりソレノイド53がオンして、切換弁51が実
線の状態から一点鎖線の状態に切換えられる。この状態で景品玉払出装置42を
駆動すれば、景品玉貯留タンク40内の景品玉は、景品玉通路44を通り、切換
弁51で受止められ、玉抜き通路49へ誘導されることになる。 【0021】 なお、玉抜取り時におけるソレノイド53のオン制御と景品玉払出装置42の
動作とを連動させてもよいし、別々にしてもよい。後述する電気的玉放出手段と
前記玉出口との間に設けられ、電気的駆動源により作動して玉を前記玉出口側ま
たは前記玉抜き通路側に切換える切換弁を備えた玉抜き装置が構成されている。 【0022】 図3は、景品玉払出装置42の構成を示す拡大図であり、その内部構造を説明
するために、表面のカバー部材が取り除かれた状態で描かれている。また、図4
は、景品玉払出装置42およびそれに関連する部分の分解斜視図である。 【0023】 図3および図4を参照して、景品玉払出装置42は、遊技盤12の裏面側に取
付けられる取付基板58と、その取付基板58に平行に配置されるカバー部材6
0とを備えている。取付基板58とカバー部材60との間は、たとえばパチンコ
玉1個分の直径よりもやや広めの幅にされており、パチンコ玉1個が通過可能に
されている。 【0024】 取付基板58とカバー部材60との間には、パチンコ玉搬送用の搬送ベルト6
2が備えられている。搬送ベルト62は、主回転プーリ64と従回転プーリ66
との間に掛け渡されている。主回転プーリ64は駆動モータ68によって駆動さ
れ、他方、従回転プーリ66は取付基板58とカバー部材60との間に回動自在
に取付けられている。 【0025】 搬送ベルト62の外側面、すなわち主回転プーリ64および従回転プーリ66 の周面と当接または係合する内側面と反対側の外側面には、その長さ方向に対し
て等間隔に景品玉載置用凹部70が形成されていて、この凹部70によって景品
玉が1個ずつ搬送可能にされている。 【0026】 また、搬送ベルト62の内側面は、凸凹が形成されており、主回転プーリ64
および従回転プーリ66の表面に形成された凹凸と係合して、搬送ベルト62が
各プーリと滑り合うことなく移動されるようになっている。 【0027】 なお、搬送ベルト62がゴム等の摩擦係数の大きな材質で形成されている場合
は、その内側面に凸凹部を形成せずともよく、その場合は、各プーリ周面の凹凸
も不要である。 【0028】 搬送ベルト62は、図3に示すように、従回転プーリ66側から主回転プーリ
64側へ、その上面側が緩やかに上り傾斜がつくように配置されていて、パチン
コ玉が自然落下等によって主回転プーリ64側から従回転プーリ66側へ搬送ベ
ルト62上を転がらないようにされている。 【0029】 取付基板58に形成された景品玉連絡口72から転がり出た景品玉は、搬送ベ
ルト62の景品玉載置用凹部70へ順次1個ずつ載り、搬送ベルト62の移動に
伴って主回転プーリ64側へ送られる。 【0030】 主回転プーリ64近傍には景品玉検出器74が取付けられており、搬送ベルト
62によって搬送されて景品玉出口76へ放出される景品玉を1個ずつ検出可能
になっている。 【0031】 したがって、後述するように、景品玉払出開始信号に基づいて駆動モータ68
の回転を開始し、この景品玉検出器74によって払出される景品玉数を計数しな
がら所定数になったときに駆動モータ68を停止するようにすれば、任意の数の
景品玉を払出すことが可能である。 【0032】 払出される景品玉は景品玉出口76を通って下方へ落下する。なお、78は、
搬送ベルト62によって送られる景品玉を、1つの景品玉載置用凹部70に対し
て必ず1個になるように規制するための、言わば玉をならすための景品玉整流突
起である。 【0033】 なお図4に示すように、景品玉出口76を落下する景品玉は、景品玉通路44
へ至る。 【0034】 図5は、パチンコ機10の裏面側の部分拡大図であって、パチンコ機10の各
入賞口へ入賞したパチンコ玉を検出するための検出スイッチの取付位置等を説明
するための図である。図5において、80は入賞玉誘導カバーであり、このカバ
ー80は、各入賞口へ入賞したパチンコ玉を、それぞれ、所定の方向へ誘導する
ために取付けられたものである。このような入賞玉誘導カバー80を用いること
によって、各入賞口に対応して入賞玉誘導樋を個別に設けることなく、各入賞口
へ入賞したパチンコ玉を所望の方向へ誘導することが可能になっている。 【0035】 次に、図5に基づき、かつ、図1および図2を参照ながら、入賞玉の流れにつ
いて詳しく説明をする。入賞口14a,14b,14cへ入賞した入賞玉は、入
賞玉検出器82へ誘導されて、入賞玉検出器82で検出される。入賞口16aへ
入賞した入賞玉は、入賞玉検出器84へ導かれ、入賞玉検出器84で検出される
。また、入賞口16bへ入賞した入賞玉は、入賞玉検出器86で検出されるよう
に誘導され、同様に、入賞口18a,18bへ入賞した入賞玉は、それぞれ、入
賞玉検出器88,90で検出されるように誘導される。 【0036】 始動入賞口22へ入賞した入賞玉は、始動入賞玉検出器92へ誘導され、該検
出器92で検出される。始動入賞口24a,24bへ入賞した入賞玉は、それぞ
れ、始動入賞玉検出スイッチ94および96で検出される。 【0037】 さらに、可変入賞領域26へ入賞した入賞玉は、入賞玉検出器98で検出され
る。 【0038】 そして、それぞれの入賞玉検出器で検出された入賞玉は、玉誘導樋99(図1
参照)で導かれて、アウト玉として処理される。 【0039】 なお、上記実施例では、各入賞口や入賞領域にそれぞれ対応した入賞玉検出器
を設けた例としたが、次のようにして入賞玉検出器の数を減らすことも可能であ
る。 【0040】 すなわち、図6は、パチンコ機10の他の実施例に係る裏面構造を説明するた
めの図であり、また、図7はその主要部拡大図である。図6および図7に示すパ
チンコ機10の裏面構造の特徴は、次の点である。 【0041】 まず、入賞口14a,14b,14cおよび入賞口16a,16bおよび入賞
口18a,18bにそれぞれ個別に対応した入賞玉検出器を省略し、それに代え
て、これら各入賞口へ入賞した入賞玉を誘導するための入賞玉集合樋100を設
けるとともに、該入賞玉集合樋100によって誘導され、入賞玉通過通路102
を落下する入賞玉を検出するために、共通の入賞玉検出器104を設けたことで
ある。このようにしたのは、上記各入賞口14a,14b,14c,16a,1
6b,18a,18は、いずれも、1個の入賞玉につき、13個の景品玉が払出
されるからである。このようにすれば、各入賞口に個別に入賞玉検出器を設けな
くてもよく、入賞玉検出器の数を少なくできる。 【0042】 裏面構造のもう1つの特徴は、3つの始動入賞口22,24a,24bにそれ
ぞれ対応した始動入賞玉検出器92,94,96を設けるとともに、これら始動
入賞玉検出器92,94,96で検出された入賞玉が再度入賞玉検出器104で
検出されないように、始動入賞玉誘導樋106を設け、アウト玉として処理する
ようにしていることである。 【0043】 なお、図6および図7に示す裏面構造を改造して、3つの始動入賞口にそれぞ
れ対応して設けた始動入賞玉検出器92,94,96に代えて、始動入賞玉誘導
樋106の下方部に、3つの始動入賞口へ入賞した始動入賞玉を共通的に検出す
る始動入賞玉検出器を設けてもよい。 【0044】 図8は、上述したこの発明の実施例が適用されるパチンコ機10における景品
玉払出装置42の駆動制御回路の一例を示すブロック図である。 【0045】 図8を参照して、景品玉払出装置42の駆動制御回路は、たとえばマイクコン
ピュータを中心に構成された中央処理装置108を備える。なお、中央処理装置
108は、ディスクリートな論理回路によって構成してもよい。 【0046】 中央処理装置108には、制御判定部109と記憶部110とが含まれている
。中央処理装置108には、上述した各入賞口に個別に設けられた入賞玉検出器
82,84,86,88,90,98または共通的な入賞玉検出器104からの
入賞玉検出信号および各始動入賞玉検出器92,94,96からの始動入賞玉検
出信号が与えられる。また、景品玉払出装置42の景品玉検出器74の検出出力
が与えられる。また、景品玉貯留タンク40(図1参照)の景品玉が一定数以下
になった場合に出力される玉切れ検出器112の出力が与えられる。 【0047】 中央処理装置108には、さらに、タイマ回路114およびリセット回路11
6の出力が与えられる。タイマ回路114は、たとえば、駆動モータ68に動作
開始信号が与えられるごとにリセットされて計時開始するものである。タイマ回
路114は、後述するように、景品玉払出装置42による景品玉払出しが誤りな
く確実に行なわれるようにするための補償機構として働く。リセット回路116
は、中央処理装置108に対して再駆動信号を与えるためのものである。 【0048】 中央処理装置108は、駆動モータ68の駆動制御をするとともに、トラブル 報知装置118の制御をする。ドラブル報知装置118は、景品玉払出装置42
による景品玉払出しが正常に行なわれない場合に働く。 【0049】 図8の制御回路の動作を簡単に説明すると、次のようになる。 入賞玉検出器82,84,86,88,90,98または104からの信号が
与えられると、中央処理装置108は駆動モータ68を駆動し、景品玉払出装置
42による景品玉の払出しを開始する。同時に、タイマ回路114が計時を始め
る。 【0050】 景品玉払出装置42が景品玉の払出しを開始すると、景品玉検出器74が払出
される景品玉を1個ずつ検出し、検出信号を中央処理装置108に与える。中央
処理装置108では、入賞玉検出器82,84,86,88,90,98または
104からの信号があったときは、景品玉検出器74から13個の景品玉が払出
された旨の信号が与えられるまで駆動モータ68を駆動する。その際、さらに続
けて入賞玉検出器82,84,86,88,90,98または104からの信号
があった場合は、それを記憶部110に記憶し、現在行なっている景品玉払出し
が終った後、記憶した入賞玉検出信号に基づき景品玉払出しを行なう。 【0051】 同様に、始動入賞玉検出器92,94,96から始動入賞玉検出信号が与えら
れた場合、中央処理装置108は駆動モータ68を駆動し、入賞玉検出器74か
ら7個の景品玉検出パルスが与えられるまで駆動モータ68を駆動する。 【0052】 この結果、通常の入賞口または入賞領域へのパチンコ玉の入賞に応じて、13
個の景品玉が払出しされ、始動入賞口への入賞玉に応じて7個の入賞玉が払出さ
れることになる。また、連続的に入賞玉が生じた場合は、記憶部11でそれが記
憶されるので、連続して入賞玉が生じた場合に入賞玉が払出されない等のトラブ
ルが生じることもない。 【0053】 ところで、駆動モータ68が駆動中で、入賞玉検出器74の検出出力が一定時 間(たとえば4秒)以上ない場合、中央処理装置108の制御判定部109は異
常状態を判定し、駆動モータ68を停止させる。と同時に、中央処理装置108
はトラブル報知装置118を作動させて、景品玉払出装置42に異常があること
を報知する。このときの一定時間は、タイマ回路114で計時される。 【0054】 なお、この異常発生時に入賞玉があった場合は、記憶部110によってそれが
記憶される。 【0055】 また、玉切れ検出器112から信号入力があった場合は、中央処理装置108
は駆動モータ68を停止させて、景品玉貯留タンク40(図1参照)への景品玉
の補給を待つ。 【0056】 なお、玉切れ検出器112からの出力が与えられたときに、景品玉払出しが途
中である場合、たとえば13個の景品玉を払出さねばならないときに10個の景
品玉が払出されており、3個の景品玉の払出しが未払いである場合、残りの景品
玉数3個は、記憶部112に記憶されるようになっている。 【0057】 上述のような各異常発生があり、景品玉の払出動作が一時中止し、その異常が
解消された場合は、リセット回路116から中央処理装置108にリセット信号
が与えられ、中央処理装置108は制御動作を再開する。 【0058】 なお、図示しないが、中央処理装置108には、記憶部110の記憶内容を停
電時等でも保持するために、バックアップ用の電源が設けられている。 【0059】 図9は、この発明の一実施例が適用された他のパチンコ機130の正面図であ
る。ここに示すパチンコ機130の特徴は、通常のパチンコ機に、玉貸機の機能
を付加したことである。 【0060】 より詳しく言うと、パチンコ機130の前面枠左側には、玉貸機構のための硬 貨投入口132、硬貨返却口134が設けられている。また、より好ましくは、
図示のように、紙幣挿入口136が設けられていてもよい。 【0061】 図9に示すパチンコ機130では、これら硬貨投入口132または紙幣挿入口
136から硬貨または紙幣が投入または挿入されたとき、投入金額に応じたパチ
ンコ玉が貸し出されて、該貸し出されたパチンコ玉が自動的に打球待機樋138
へ払出されるようにされている。 【0062】 図10は、図9に示すパチンコ機130の裏面構造を示す図である。パチンコ
機130の裏面には、先に述べたパチンコ機10と同様に、この発明の一実施例
に係る景品玉払出装置42が備えられている。 【0063】 なお、図10において、図1と対応する部分には対応の番号を付し、ここでの
重複した説明は避ける。 【0064】 図10において、硬貨投入口132近傍には、硬貨判別器150が備えられ、
紙幣挿入口136近傍には紙幣判別器152が備えられている。硬貨投入口13
2から投入された硬貨は、硬貨シュート154を介して回収され、紙幣挿入口1
36から挿入された紙幣も、図示しない紙幣回収装置によって回収される。 【0065】 このパチンコ機130における景品玉払出装置42の駆動制御回路が、図11
に示されている。図11の駆動制御回路も、図8で説明したパチンコ機10の駆
動制御回路とほぼ同様である。ただ、次の点が異なっている。 【0066】 すなわち、図11の駆動制御回路は、景品玉払出装置42が、景品玉払出動作
の他に、玉貸し時における貸出玉の払出し動作も兼用するように制御する。 【0067】 詳しく言うと、硬貨判別器150および紙幣判別器152の出力が中央処理装
置108へ与えられると、中央処理装置108は駆動モータ68の駆動を開始す る。よって、景品玉貯留タンク40内に貯留されたパチンコ玉の払出しが開始す
る。払出されるパチンコ玉は、景品玉検出器74で1個ずつ検出され、景品玉検
出器74からの入力パルスがたとえば25個になったとき、中央処理装置108
は駆動モータ68を停止制御する。 【0068】 この結果、玉貸出しのために硬貨を硬貨投入口132から投入することにより
、景品玉払出し装置42が駆動されて、たとえば25個のパチンコ玉が払出され
、自動的に打球待機樋138へパチンコ玉が補給されることになる。 【0069】 なお、硬貨判別器150の出力に基づいて25個のパチンコ玉が払出され、紙
幣判別器152の出力に基づいて別の数の景品玉が払出されるようにしてもよい
し、あるいは硬貨の場合と同様に25個のパチンコ玉が払出されて、釣銭が遊技
者に返却されるようにしてもよい。 【0070】 なお、図11の制御回路における景品玉払出しのための動作制御は、図8の制
御回路と全く同じであるから、ここでの説明は省略する。前記中央処理装置10
8により、前記入賞領域への打玉の入賞により成立する景品玉払出条件が成立し
た場合または所定の玉貸条件が成立した場合に、前記電気的玉払出手段から玉を
払出す制御を行なう玉払出制御手段が構成されている。前記中央処理装置108
により、予め定められた玉払出条件が成立しているにもかかわらず後述する電気
的玉放出手段による玉の放出が検出されない場合に払出異常を判定する払出異常
判定手段が兼用構成されている。前記トラブル報知装置118により、前記払出
異常判定手段が払出異常を判定した場合に異常報知を行なう異常報知手段が構成
されている。 【0071】 以上説明した各実施例においては、景品玉数は、通常の入賞口へのパチンコ玉
の入賞に応じては、13個、始動入賞口への入賞玉に応じて7個としたが、払出
す景品玉は任意の数に変更することができることはもちろんである。 【0072】 また、各入賞口ごとに払出す景品玉を設定してもよい。たとえば、図2におい
て、入賞口14a,14b,14cは景品玉が13個、入賞口16a,16bは
景品玉が15個、入賞口18a,18bは景品玉が10個、可変入賞口26は景
品玉が15個、始動入賞口22は景品玉が5個、始動入賞口24a,24bは景
品玉が7個というように、各入賞口ごとに払出される景品玉の数が異なっていて
もよい。かかる場合においても、この発明の一実施例に係る景品玉払出装置42
は、スムーズに各入賞口ごとに決められた数の景品玉を払出すことができる。 【0073】 また、前記玉払出制御手段は、第1の数(たとえば7個)の景品玉と該第1の
数よりも多い第2の数(たとえば13個)の景品玉とを払出す制御が可能であり
、打玉の入賞に伴なって遊技装置(可変表示装置20)の遊技動作(可変表示動
作)が開始されるように定められた始動入賞領域(始動入賞口22,24a,2
4b)に打玉が入賞した場合には、前記第1の数の景品玉の払出制御を行なう。 【0074】 なお、本実施例では、弾球遊技機の入賞状態として、主に入賞口に遊技玉が入
賞したことにより、予め定められた景品玉が払出されるようにしたが、その他、
可変表示装置20(図2参照)の表示が一定状態、たとえば「7」「7」「7」
と表示が揃ったとき等に、景品玉が払出されるようにしてもよい。 【0075】 図12は、この発明の他の実施例に係る景品玉払出装置160の基本的な構成
を示す図解図である。 【0076】 図12に示す景品玉払出装置160は、景品玉が落下しやすいように、たとえ
ばほぼ垂直方向に設けられた景品玉通路162と、その景品玉通路162に関連
して設けられた玉送り歯車164と、景品玉検出器166とを含んでいる。 【0077】 より詳しく言うと、景品玉通路162は、その一部に上下方向に所定の幅のス
リットが形成されている。そして、玉送り歯車164の外縁の一部が該スリット
168から景品玉通路162の内側に突出するように、玉送り歯車164が配置 されている。玉送り歯車164はパルスモータ170によって間欠的に駆動可能
にされている。また、玉送り歯車120の外周面には、一定の間隔で、連続的に
玉送り凹部172が形成されている。 【0078】 このため、景品玉通路162内を落下するパチンコ玉は、玉送り歯車164の
玉送り凹部172で1個ずつ係止され、玉送り歯車164の回転に伴って景品玉
は1個ずつ景品玉通路162の下方へ落下する。 【0079】 また、玉送り歯車164の玉送り凹部172で景品玉が係止されたとき、係止
されたパチンコ玉は景品玉検出器166で1個ずつ検出される。 【0080】 したがって、図12に示す景品玉払出装置160においても、入賞玉検出信号
によってパルスモータ70を駆動開始し、景品玉検出器166の出力に基づいて
、所定個数の景品玉が払出されたことを検出し、それによってパルスモータ17
0を停止させれば、上述した景品玉払出装置42と同様に、任意の数の景品玉を
その都度払出すことのできる景品玉払出装置が実現できる。 【0081】 よって、この景品玉払出装置160は、前述した景品玉払出装置42と置換す
ることが可能である。 【0082】 前述したように、前記入賞領域への打玉の入賞や玉の貸出のために適正な貨幣
が投入された場合や可変表示装置20の表示結果が予め定められた特定の表示態
様となった場合等に予め定められた玉払出条件が成立し、景品玉払出装置42,
160が作動して玉が景品玉通路44を通って景品玉出口46から遊技者に払出
される。景品玉払出装置42,160により、予め定められた玉払出条件の成立
に基づいて玉を前記玉出口に通じる玉誘導路内に放出する電気的玉放出手段が構
成されている。また前記モータ68により玉払出駆動モータが構成されている。 【0083】 【発明の効果】 本発明によれば、景品玉払出条件が成立した場合に電気的玉払出手段から景品
玉が払出され、その同じ電気的玉払出手段により、玉貸条件が成立した場合にも
玉が払出されて玉貸しが行なわれる。すなわち、同じ電気的玉払出手段により景
品玉の払出しと玉貸しとを兼用しているために、別途玉貸専用の玉払出手段を設
ける必要がなく、しかも、別途設けられた玉貸装置から貸玉を弾球遊技機に投入
したり弾球遊技機の玉皿等に誘導する必要もない。 【0084】 しかも、払出すべき玉がありかつ景品玉払出条件または玉貸条件が成立してい
るにもかかわらず電気的玉払出手段による玉の払出しが検出されないという払出
異常が発生した場合にはその旨が報知されるために、遊技場の係員がその報知を
発見していち早く人為的な対応を取ることができ、遊技場側の不測の不利益を極
力防止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明の一実施例が適用されたパチンコ機10の背面図である。 【図2】 この発明の一実施例が適用されたパチンコ機10の正面図である。 【図3】 この発明の一実施例に係る景品玉払出装置42の構成を示す改良図である。 【図4】 この発明の一実施例に係る景品玉払出装置42の分解斜視図である。 【図5】 この発明の一実施例が適用されたパチンコ機10の裏面側部分拡大図である。 【図6】 この発明の一実施例が適用されたパチンコ機10の裏面構造の他の例を示す図
である。 【図7】 図6の裏面構造の部分拡大図である。 【図8】 景品玉払出装置42の制御回路例を示すブロック図である。 【図9】 この発明の一実施例が適用された他のパチンコ機130の正面図である。 【図10】 この発明の一実施例が適用された他のパチンコ機130の背面図である。 【図11】 パチンコ機130の景品玉払出装置の制御回路例を示すブロック図である。 【図12】 この発明の他の実施例に係る景品玉払出装置160の構成を説明するための図
解図である。 【符号の説明】 10,130はパチンコ機、42は景品玉払出装置(パチンコ機130におい
ては、貸出玉払出装置を兼ねている)、62は搬送ベルト、64は主回転プーリ
、68はモータ、70は景品玉載置用凹部、74は景品玉検出器、44は玉誘導
路の一例の景品玉通路、46は玉出口の一例の景品玉出口、47は玉抜き装置の
一例の玉抜き機構、108は玉払出制御手段と払出異常判定手段の一例の中央処
理装置、118は異常報知手段の一例のトラブル報知装置、160は景品玉払出
装置の他の実施例を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であっ
    て、 前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可能な入賞領域と、 電気的に作動して玉を遊技者に払出し可能な電気的玉払出手段と、 前記入賞領域への打玉の入賞により成立する景品玉払出条件が成立した場合ま
    たは所定の玉貸条件が成立した場合に、前記電気的玉払出手段から玉を払出す制
    御を行なう玉払出制御手段と、 払出すべき玉がありかつ前記景品玉払出条件または前記玉貸条件が成立してい
    るにもかかわらず前記電気的玉払出手段による玉の払出しが検出されない場合に
    払出異常を判定する払出異常判定手段と、 該払出異常判定手段が払出異常を判定した場合に異常報知を行なう異常報知手
    段とを含み、 前記玉払出制御手段は、第1の数の景品玉と該第1の数よりも多い第2の数の
    景品玉とを払出す制御が可能であり、打玉の入賞に伴って遊技装置の遊技動作が
    開始されるように定められた始動入賞領域に打玉が入賞した場合には、前記第1
    の数の景品玉の払出制御を行なうことを特徴とする、弾球遊技機。

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