JP2004337401A - メダル払い出し機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技メダルの回収や、その後のスロットマシンへの投入操作を容易なものにすることができて、遊技中の遊技者の作業負担を軽減することができ、また、遊技メダルに付着した油や、汚れが手に付着して手が汚れることを軽減することができるようにしたメダル払い出し機を提供する。
【解決手段】メダル払い出し手段(210)は、メダル排出手段(211)と、予定払い出し枚数記憶手段(212)と、通過枚数演算記憶手段(213)と、残枚数演算記憶手段(214)とを備え、メダル排出手段(211)は、予定払い出し枚数記憶手段(212)に記憶した予定払い出し枚数から、通過枚数演算記憶手段(213)に記憶した通過枚数を減算した残枚数以下の範囲で、N枚の遊技メダルを払い出しメダル排出口(240)から排出することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スロットマシンに使用する遊技メダルを遊技者に払い出すとともに、スロットマシン内部に自動投入可能なメダル払い出し機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技メダルを使用する遊技機となるスロットマシンは、メダル投入口に1乃至3枚の遊技メダルを投入し、スタートスイッチを操作することにより複数列(例えば3列)に並んだ回転リールが回転し、ストップスイッチを押すことでその回転リールの回転が停止し、回転リールの周囲の図柄が所定の停止図柄となった場合には、払い出し装置により払い出しメダル皿へ所定枚数の遊技メダルが賞品として払い出されるように形成されている遊技機を例示することができる。そして、このスロットマシンは、所定の確率で抽選に当選し、回転リールの周囲の図柄を所定の図柄配置にすることができて入賞した場合には、払い出し装置により払い出しメダル皿へ所定枚数の遊技メダルが賞品として払い出されるように形成されている。
【0003】
そして、メダル払い出し機は、かかるスロットマシンに使用する遊技メダルを、遊技者へ紙幣等のお金と交換に払い出すことができるものである。
従来より、遊技ホールにおいて、メダル払い出し機へ紙幣或いは硬貨を投入することにより、円板状の遊技メダルが所定枚数払い出され、そして、かかる遊技メダルをスロットマシンの前面側のメダル投入口へ投入することを条件として、スロットマシンの遊技が実施可能となるように設定されていた。
【0004】
そして、遊技者が遊技を行い、入賞した場合、所定枚数の遊技メダルが、スロットマシンの下部の箱状の払い出しメダル皿に賞品として払い出されていた。その際、払い出される遊技メダルは、1枚、1枚、バラバラになった状態で、スロットマシンの払い出しメダル皿へ排出されていた。そして、遊技者は、払い出しメダル皿内部へ払い出された遊技メダルを手で掴んで、1枚、1枚、スロットマシンのメダル投入口へ投入していた(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
近年では、スロットマシンは、投入したい遊技メダルを予め定めた最大クレジット枚数(具体的には、例えば最大50枚)までスロットマシン内部に貯留し(いわゆるクレジット)、ベットスイッチの操作により遊技メダル投入に代えるものが主流となっている。
このように、クレジット可能なスロットマシンにおいては、ある程度の枚数を予め投入しておいてから、遊技を行う遊技者が多い。このため、従来のスロットマシンのメダル投入口の手前には、複数枚の遊技メダルを円柱状に重ねて揃えて置いて、徐々に複数枚の遊技メダルをメダル投入口から投入させることができるような案内凹部を設けてある(例えば、特許文献1、図1及び図2参照。)。そして、複数枚の遊技メダルを円柱状に重ねて揃えたものを、かかる案内凹部へ置いて、案内凹部奥側に設けられた開口からメダル投入内部へ落下させることにより、まとめて遊技メダルの投入を行っていた。
【0006】
さらに、近年では、メダル投入口に整列された遊技メダルを1枚、1枚、手で投入しなくても、遊技メダルを投入メダル皿へまとめて投入することにより、自動的に整列した状態で投入した状態となる自動投入装置が開発されている(具体的には、例えば、特願2003−13010号。)。
かかる自動投入装置においては、メダル投入口として上方に開口したホッパー状のメダル投入口を設け、そのメダル投入口の下部に搬送用のベルトや、このベルトにより重なった状態で搬送された遊技メダルを分離する分離手段等を備えているものである。
【0007】
また、メダル払い出し機からの遊技メダルの払い出し枚数は、交換する紙幣等のお金と対応した予め定めた所定の総枚数に固定して払い出すものであって、かかる総枚数のうち、一部のN枚だけを払い出すことができるようなものはなかった。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−95791号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のメダル払い出し機では、その払い出しメダル皿にバラバラに払い出された遊技メダルを、遊技者がスロットマシンのメダル投入口へ投入するために、払い出された遊技メダルを手で掴んで、一旦、回収しなければならなかった。
【0010】
そして、その後、遊技者は、クレジットを使用しない場合には、1枚、1枚、手に掴んだ遊技メダルを、スロットマシンのメダル投入口へ投入していた。
また、クレジット可能なスロットマシンでクレジットを使用するような場合には、そのメダル投入口の手前の案内凹部を利用して、複数枚の遊技メダルを重ねて円柱状に形成したものを案内凹部に置いて投入していた。しかし、かかる場合であっても、メダル払い出し機から払い出しメダル皿にバラバラに払い出された遊技メダルを手で掴んで、円柱状に重ねて揃え、かかる揃えたものを手で押さえながら1枚、1枚投入しなければならず、メダル投入の操作が煩わしいものとなっていた。
【0011】
このように、いずれの場合であっても、従来のメダル払い出し機は、払い出しメダル皿にバラバラに払い出された遊技メダルを、遊技者が手で掴んで、スロットマシンのメダル投入口へ投入しなければならず、遊技メダルの払い出しメダル皿からの回収や、その後のスロットマシンへの投入操作が煩わしいといった第一の問題点があった。
【0012】
また、メダル払い出し機からの遊技メダルの回収や、スロットマシンへの遊技メダルの投入操作を手で遊技メダルを掴んで行っていたため、遊技メダルに付着した油や、汚れが手に付着して長時間、遊技を行うと手が汚れてしまうといった第二の問題点があった。
さらに、遊技者によっては、スロットマシン内部に遊技メダルを予め投入して貯留するクレジットを使用せずに、毎回の遊技毎に、スロットマシン内部へ実際に3枚の遊技メダルを投入する、いわゆる3枚投入を好むものがいる。このような3枚投入のような遊技スタイルに対して、自動投入の装置を導入することは容易ではないといった第三の問題点があった。
【0013】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一及び第二の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メダル払い出し機からの遊技メダルの回収や、その後のスロットマシンへの投入操作を容易なものにすることができて、遊技中の遊技者の作業負担を軽減することができ、また、遊技メダルを手で掴む頻度を少なくすることができるため、遊技メダルに付着した油や、汚れが手に付着して手が汚れることを軽減することができるようにしたメダル払い出し機を提供しようとするものである。
【0014】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、上記した従来の技術の有する第三の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メダル払い出し手段による全枚数投入かM枚投入かを遊技者が選択することができて、全枚数排出及びM枚投入のいずれの場合においても、メダル払い出し機からの自動投入をすることができ、遊技を興味あるものにすることができるようにしたメダル払い出し機を提供しようとするものである。
【0015】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、使い慣れたベットスイッチの操作により、貯留手段に貯留した遊技メダルから自動的にスロットマシンのメダル投入口へ投入することができるようにしたメダル払い出し機を提供しようとするものである。
【0016】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、払い出しメダル排出口から投入メダル部へ排出された遊技メダルに加えて、払い出しメダル排出口から排出された以外の外部からの遊技メダルも、投入メダル部へ投入することにより、スロットマシンのメダル投入口へ投入させることができるようにしたメダル払い出し機を提供しようとするものである。
【0017】
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、未だ実際に払い出されていない残りの遊技メダルの枚数を具体的な数値データとして視覚的に又は聴覚的に遊技者が明確に知ることができるようにしたメダル払い出し機を提供しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【0019】
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0020】
すなわち、遊技メダルを使用するスロットマシン(S)に隣接し、使用する遊技メダルを遊技者に払い出すためのメダル払い出し機(200)であって、遊技者に所定枚数の遊技メダルを払い出すためのメダル払い出し手段(210)と、前記メダル払い出し手段(210)からの遊技メダルを外部に排出するための払い出しメダル排出口(240)と、前記払い出しメダル排出口(240)から外部に排出された遊技メダルを、隣接する前記スロットマシン(S)のメダル投入口(42)へ移送する投入移送手段(270)とを備え、前記メダル払い出し手段(210)は、遊技メダルを前記払い出しメダル排出口(240)から排出するためのメダル排出手段(211)と、遊技者に払い出す遊技メダルの予定払い出し枚数を記憶する予定払い出し枚数記憶手段(212)と、前記投入移送手段(270)で遊技メダルの移送が行われた通過枚数をカウントして記憶する通過枚数演算記憶手段(213)と、前記予定払い出し枚数記憶手段(212)が記憶した前記予定払い出し枚数から、前記通過枚数演算記憶手段(213)で記憶した前記通過枚数を減算した差を演算して残枚数として記憶する残枚数演算記憶手段(214)とを備え、前記メダル排出手段(211)は、前記残枚数以下の範囲で、N枚の遊技メダルを前記払い出しメダル排出口(240)から排出することを特徴とする。
【0021】
また、ここで、「遊技メダル」とあるが、かかる円板状のメダルに限定されるものではなく、通常のコインでもよい。
また、ここで、「前記残枚数以下の範囲で、N枚の遊技メダルを前記払い出しメダル排出口(240)から排出する」の「N枚の遊技メダル」とは、メダル排出手段(211)により、払い出しメダル排出口(240)から排出される遊技メダルの枚数がN枚であることを意味する。そして、この排出される遊技メダルの枚数であるN枚の数値が、最小で1枚から、最大でも、予定払い出し枚数記憶手段(212)に記憶した予定払い出し枚数から、通過枚数演算記憶手段(213)に記憶した通過枚数を減算した残枚数となることを意味する。
【0022】
そして、「前記残枚数以下の範囲で、N枚の遊技メダルを前記払い出しメダル排出口(240)から排出する」とは、予定払い出し枚数のうち、未だ払い出されていない遊技メダルの残枚数以下の範囲内で、N枚の遊技メダルの払い出しメダル排出口(240)への排出ができることを意味する。具体的には、例えば、当初の予定払い出し枚数が50枚の場合に、現在までに既に投入移送手段(270)を通過した遊技メダルの通過枚数が20枚のときに、かかる予定払い出し枚数(50枚)から通過枚数(20枚)を減算した残枚数(30枚)が、現在の予定払い出し枚数のうち、未だ払い出されていない遊技メダルの残枚数である。そして、この実際の遊技メダルの残枚数(30枚)以下の範囲内で、N枚の遊技メダルの払い出しメダル排出口(240)への投入が可能であるようなことを含むものである。
【0023】
また、ここで、「N枚の遊技メダル」の「N枚」とは、予定払い出し枚数記憶手段(212)に記憶した予定払い出し枚数から、通過枚数演算記憶手段(213)に記憶した通過枚数を減算した残枚数以下の範囲内で、予め設定されている枚数を意味する。例えば、残枚数がK枚である場合、1枚、2枚、3枚・・・K枚のうち、予め設定されているいずれかの枚数を意味する。
【0024】
例えば、本発明は、メダル排出手段(211)が、遊技メダルを払い出しメダル排出口(240)から排出する枚数Nを、予めN=3枚に設定しているようなものも含む。かかる場合は、例えば、現在の予定払い出し枚数が50枚、現在の通過枚数が0枚、現在の残枚数が50枚の場合に遊技を行うと、各遊技毎に3枚の遊技メダルが払い出しメダル排出口(240)から排出されて、通過枚数が3枚となるため、遊技が進むにともなって、予定払い出し枚数のうち、未だ払い出されていない、払い出し可能な残枚数は、現在の予定払い出し枚数(50枚)から通過枚数(3枚)を、遊技毎に減算した47枚→44枚→41枚・・・と推移するものである。
【0025】
また、例えば、本発明は、メダル排出手段(211)が、遊技メダルを払い出しメダル排出口(240)から排出する枚数Nを、予め残枚数の全てに設定しているようなものを含む。かかる場合、例えば、現在の予定払い出し枚数が50枚、現在の通過枚数が0枚、現在の残枚数が50枚の場合に排出を行うと、残枚数50枚の遊技メダルが払い出しメダル排出口(240)から排出されるものである。
【0026】
(作用)
本発明は、メダル払い出し手段(210)のメダル排出手段(211)が遊技メダルを払い出しメダル排出口(240)から排出する。そして、メダル払い出し手段(210)の投入移送手段(270)が、払い出しメダル排出口(240)から外部に排出された遊技メダルを、隣接するスロットマシン(S)のメダル投入口(42)へ移送する。そして、移送された遊技メダルは、かかるスロットマシン(S)のメダル投入口(42)へ投入される。これにより、メダル払い出し機(200)からの遊技メダルを、遊技者が手で掴むことなく、隣接するスロットマシン(S)の内部へ投入することができる。
【0027】
そして、通過枚数演算記憶手段(213)が、投入移送手段(270)を通過した遊技メダルの通過枚数をカウントするとともに記憶する。そして、残枚数演算記憶手段(214)が、予定払い出し枚数記憶手段(212)が記憶した予定払い出し枚数から、通過枚数演算記憶手段(213)に記憶した通過枚数を減算した差を残枚数として演算するとともに記憶する。そして、上述したメダル払い出し手段(210)は、予定払い出し枚数から通過枚数を減算した残枚数以下の範囲で、所定枚数(N枚)の遊技メダルを、メダル排出手段(211)により、払い出しメダル排出口(240)から排出する。そして、この払い出しメダル排出口(240)から排出された遊技メダルは、投入移送手段(270)を介して、隣接するスロットマシン(S)のメダル投入口(42)へ移送される。これにより、このメダル払い出し機(200)は、所定枚数(N枚)の遊技メダルを、このメダル払い出し機(200)に隣接するスロットマシン(S)のメダル投入口(42)へ自動的に投入することができる。したがって、遊技者は、メダル払い出し機(200)から払い出した遊技メダルを、手で掴んで、隣接するスロットマシン(S)のメダル投入口(42)まで運んで投入する手間を省くことができ、メダル払い出し機(200)からの遊技メダルの回収や、その後のスロットマシン(S)への投入操作を容易なものにすることができて、遊技中の遊技者の作業負担を軽減することができる。また、遊技メダルを手で掴む頻度を少なくすることができるため、遊技メダルに付着した油や、汚れが手に付着して手が汚れることを軽減することができる。
【0028】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記メダル払い出し手段(210)は、前記残枚数演算記憶手段(214)に記憶した残枚数の全部の遊技メダルを排出する全枚数排出と、前記残枚数演算記憶手段(214)に記憶した残枚数以下の範囲で、予め定めたM枚を排出するM枚排出とのいずれか一方を遊技者が選択するための切換スイッチ(220)を備え、前記メダル払い出し手段(210)は、遊技者の前記切換スイッチ(220)の操作に基づいて、遊技メダルの前記全枚数排出又は前記M枚排出を行うことを特徴とする。
【0029】
なお、ここで、「前記残枚数演算記憶手段(214)に記憶した残枚数の全部の遊技メダルを排出する全枚数排出」とは、予定払い出し枚数から通過枚数を減算した残枚数、すなわち未だ払い出されていない残りの遊技メダルの全部を、メダル排出手段(211)が排出することを意味するものである。
また、ここで、「前記残枚数演算記憶手段(214)に記憶した残枚数のうち、予め定めたM枚を排出するM枚排出」とは、予定払い出し枚数から通過枚数を減算した残枚数のうちから、予め定めたM枚(具体的には、例えば、1回の遊技に使用可能な遊技メダルの最大枚数である3枚(M=3)に設定しているようなものを含む)の遊技メダルを、メダル排出手段(211)が、排出することを意味するものである。
【0030】
また、ここで、「切換スイッチ(220)」とは、具体的には、例えば、図1に示すような、3枚排出スイッチ(221)と、全枚数排出スイッチ(222)とからなるようなものを含む。
(作用)
本発明は、切換スイッチ(220)により、残枚数演算記憶手段(214)に記憶した残枚数の遊技メダルのうち、全枚数を排出して、投入移送手段(270)を介してスロットマシン(S)のメダル投入口(42)へ投入するか、或いは、予め定めた所定枚数のM枚の遊技メダルを排出して、投入移送手段(270)を介してスロットマシン(S)のメダル投入口(42)へ投入するかを遊技者が選択することができる。これにより、全枚数排出と予め定めたM枚排出とのいずれの場合においても、メダル払い出し機(200)からスロットマシン(S)のメダル投入口(42)へ自動的に遊技メダルを投入することができる。したがって、遊技の多様性を増すことができて、投入スタイルの嗜好が異なる種々の遊技者の要望に応えることができ、遊技を興味あるものにすることができる。
【0031】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記メダル払い出し機(200)に隣接するスロットマシン(S)は、前記スロットマシン(S)の内部に貯留した遊技メダルの枚数を減じてメダル投入としたことに代えるベットスイッチ(35)を備え、前記メダル払い出し機(200)及び前記スロットマシン(S)の間には、前記ベットスイッチ(35)の操作に基づいて、前記メダル払い出し手段(210)の前記メダル排出手段(211)による遊技メダルの排出の実行を行うための伝達手段が形成され、前記メダル払い出し手段(210)の前記メダル排出手段(211)は、前記スロットマシン(S)の前記ベットスイッチ(35)の操作に連動して、遊技メダルの排出の実行を行うことを特徴とする。
【0032】
なお、ここで、「伝達手段」とは、前記メダル払い出し機(200)及びスロットマシン(S)の間に位置して、ベットスイッチ(35)の操作に基づいて、メダル排出手段(211)による遊技メダルの排出の実行を連動して行うための電気ケーブルや、配線等を含むものである。
(作用)
本発明は、スロットマシン(S)のベットスイッチ(35)の操作により、メダル排出手段(211)による遊技メダルの排出を行うことができる。これにより、遊技者は、使い慣れたベットスイッチ(35)の操作により、遊技メダルを自己の手で持たずに、メダル払い出し機(200)内部に貯留した遊技メダルから自動的にスロットマシン(S)のメダル投入口(42)へ投入することができて便利である。
【0033】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記メダル払い出し機(200)は、前記投入移送手段(270)と前記メダル排出手段(211)との間に開口(282)を設けた投入メダル部(231)を備え、この投入メダル部(231)は、前記払い出しメダル排出口(240)と前記開口(282)とが連通し、且つ前記払い出しメダル排出口(240)から排出された遊技メダルを前記投入移送手段(270)へ投入するように形成したことを特徴とする。
【0034】
本発明は、具体的には、図7及び図8に示すように上方に向かって口を開けている開口(282)を有する皿状の投入メダル部(231)を含むものである。
なお、ここで、「前記払い出しメダル排出口(240)と前記開口(282)とが連通し」とあるが、必ずしも払い出しメダル排出口(240)と、開口(282)とが、連続した管状の閉じた通路で形成されている必要はない。例えば、図7及び図8に示すように、開口(282)の上方に払い出しメダル排出口(240)が形成されて、払い出しメダル排出口(240)から排出された遊技メダルが必ず開口(282)へ投入されるように形成されて、遊技メダルを連続して移送することができるような状態に形成されているようなものも含まれるものである。
【0035】
(作用)
本発明は、払い出しメダル排出口(240)から排出された遊技メダルが、開口(282)を介して投入メダル部(231)内部へ移送される。そして、この投入メダル部(231)は、投入メダル部(231)に落下した遊技メダルを、投入移送手段(270)へ投入する。そして、かかる投入移送手段(270)により、遊技メダルを隣接するスロットマシン(S)のメダル投入口(42)へ移送することができる。
【0036】
また、投入メダル部(231)は、開口(282)を有しているため、遊技者が外部から遊技メダルを投入メダル部(231)の内部へ投入することにより、払い出しメダル排出口(240)から排出された以外の外部からの遊技メダルを、投入移送手段(270)を介して、スロットマシン(S)のメダル投入口(42)へ移送させることができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0037】
すなわち、前記残枚数演算記憶手段(214)で記憶した残枚数を遊技者に向かって告知するための残枚数報知手段(233)を備えたことを特徴とする。
この残枚数報知手段(233)は、具体的には、数値を視覚的に表示するものや、音声により聴覚的に報知するようなものを含むものである。
(作用)
本発明は、残枚数報知手段(233)により、残枚数演算記憶手段(214)に記憶した残枚数を、遊技者が知ることができる。これにより、予定払い出し枚数から通過枚数を減算した残枚数、すなわち、未だ実際に払い出されていない残りの遊技メダルの枚数を具体的な数値データとして視覚的に又は聴覚的に遊技者が明確に知ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図6は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンに隣接させたメダル払い出し機の外観斜視図、図2は投入移送手段の外観斜視図、図3は投入移送手段の上部の縦断面図、図4はメダル払い出し機及びスロットマシンの遊技メダルの流れのブロック図、図5は投入移送手段の信号の入出力関係のブロック図、図6はメダル排出手段の上部送り出し円板の遊技メダルの押し出し機構の概略概念図をそれぞれ示すものである。
【0039】
本実施の形態に係るメダル払い出し機200は、遊技メダルを使用するスロットマシンSに隣接して遊技メダルを遊技者に払い出すためのものである。
まず、最初に本実施の形態に係るメダル払い出し機200に隣接して配置されるスロットマシンSについて簡単に説明する。
(スロットマシンS)
上記スロットマシンSは、円板状の遊技メダルをメダル投入口42から投入することにより、遊技を行うものである。このスロットマシンSは、大きく分けて、正面側に開口する正面開口部を有する箱状の筐体1と、この筐体1の正面開口部を開閉可能に塞ぐための扉3とから構成されている。そして、筐体1の内部及び扉3の裏面側には、遊技を行うための各種装置が配置されている。
【0040】
(筐体1)
上記筐体1は、全体形状が略箱状であって、上部を覆う天板、左右側面を覆う側板、下部を覆う底板、背面側を覆う裏板を有し、これらの手前側の正面開口部を開閉可能な扉3によって覆っている。そして、特に図示していないが、筐体1の内部の略中央には中板が横方向に渡されている。そして、この中板の上の筐体1の上部には、周囲に複数の図柄が描かれた回転リール10と、この回転リール10を回転駆動させるための駆動モータとからなるリールユニットを配置している。そして、筐体1の上部には、スロットマシンSの内部部品を制御するための制御装置が奥側に固定されている。そして、筐体1の中板の下部には、各部品に電力を供給するための電源装置と、遊技者が投入し、また、遊技者へ払い出すための遊技メダルを貯留し、また、所定の入賞の場合に遊技者へ遊技メダルを払い出すことが可能な払い出し装置5とを備えている。
【0041】
なお、本実施の形態において、「手前側」とは、遊技者が、スロットマシンS及びメダル払い出し機200の正面にスロットマシンS及びメダル払い出し機200の方を向いて位置しているような場合のかかる遊技者の手前側を意味する。したがって、手前側方向とは、スロットマシンS及びメダル払い出し機200の奥から正面へ向かう方向を意味する。また、「奥側」とは、遊技者が、スロットマシンS及びメダル払い出し機200の正面側にスロットマシンS及びメダル払い出し機200の方を向いて位置しているような場合のかかる遊技者から見たときの奥側を意味する。したがって、奥側方向とは、スロットマシンS及びメダル払い出し機200の正面から奥へ向かう方向を意味する。
【0042】
(扉3)
上記扉3は、筐体1の向かって左側に回転軸を有して回転自在に形成され、かつ筐体1の正面開口部にロック可能に形成されている板状の扉である。
前記扉3の上部の略中央部には、前記回転リールの図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33が設けられ、種々の表示を行うための表示装置が設けられている。
【0043】
前記扉3の略中央には、スロットマシンSを作動させるための操作部41を形成している。
また、扉3の下部には払い出し装置5により払い出された遊技メダルを溜めておくための箱状の払い出しメダル皿43が形成されている。この払い出しメダル皿43の中央奥側には、払い出し装置5から払い出される下部払い出し排出口45が形成されている。そして、扉3の下部の払い出しメダル皿43の上には、遊技内容その他の案内表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0044】
前記操作部41として、扉3の略中央の右端には、遊技を行うために遊技者が遊技メダルを投入するためのメダル投入口42が形成されている。そして、扉3の略中央の向かって左側には、ベットスイッチ35が形成されている。このベットスイッチ35は、所定枚数(スロットマシンS内部にクレジットとして貯めておくことができる最大の遊技枚数、いわゆる最大クレジット枚数の50枚)までスロットマシンS内部に貯留した遊技メダル(いわゆるクレジットした遊技メダル)を、操作により遊技メダルの3枚の投入に代えることが可能なものである。また、操作部41の向かって左側の正面側には、操作により回転リール10の回転を開始させるためのレバー式のスタートスイッチ34が形成されている。そして、操作部41の略中央の正面側には、操作により3個の回転リール10のそれぞれを停止させることが可能なボタン式のストップスイッチ36が形成されている。そして、操作部41の向かって右側には、扉3の開閉のロックを解除可能な鍵穴44が形成されている。この鍵穴44に所定の鍵を差し込んで回すと、扉3の扉ロック機構のロックが解除されるものである。
【0045】
さらに、扉3の裏面側のメダル投入口42の下部には、メダル投入口42から投入された遊技メダルを検知するためのメダルセレクター48が形成されている。このメダルセレクター48は、メダル投入口42から投入された遊技メダルを誘導しながら遊技メダルの正偽を判断するためのものである。このメダルセレクター48の内部には、適正な遊技メダルが投入された場合に、電気信号を発生する投入スイッチが設けてある。なお、メダル投入口42から最大クレジット枚数(50枚)を超える遊技メダルが投入されるような場合は、かかるメダルセレクター48が、最大クレジット枚数を超えて投入された遊技メダルを、下部払い出し排出口45から払い出しメダル皿43へ排出するように形成されている。
【0046】
(メダル投入口42)
上記メダル投入口42は、遊技に使用するための遊技メダルをスロットマシンS内部に投入するためのものである。このメダル投入口42は、その形状が略長方形の開口する孔状のものであって、このメダル投入口42の幅は、遊技メダルの厚みより僅かに大きなものに設定され、メダル投入口42の長さは、遊技メダルの直径より僅かに大きなものに設定されている。そして、このメダル投入口42は、その下部に配置されたメダルセレクター48へ遊技メダルを移送するための通路を有している。したがって、メダル投入口42から投入された遊技メダルは、メダルセレクター48へ案内されるものである。
【0047】
また、このメダル投入口42の上には、メダル払い出し機200の投入移送手段270の下部縦通路275の下端が配置されている。そして、この下部縦通路275の先端下面の開口する孔である半円切り欠き状開口孔276と、メダル投入口42とは、上下方向に整合するような位置に配置されている。これにより、投入移送手段270の下部縦通路275の半円切り欠き状開口孔276から転がり落ちてきた遊技メダルがメダル投入口42の内部へ投入されるように形成されている。
【0048】
なお、下部縦通路275の半円切り欠き状開口孔276は、半円状に切りかかれているため、メダル投入口42の上方には、遊技メダルの形状に相当する円形状の空間が形成されることとなり、遊技者が自らの手で、かかる円形状の空間へ遊技メダルを押し込んで、メダル投入口42へ遊技メダルを投入することも可能である。
また、メダル投入口42の手前には、遊技メダルを複数枚、重ねたものを置いて、手で少しずつ押しながら遊技者の手による投入が可能な上方に向かって曲面状の案内凹部51が形成されている。
【0049】
(メダルセレクター48)
上記メダルセレクター48は、メダル投入口42から投入された遊技メダルを検知するためのものである。このメダルセレクター48は、メダル投入口42から投入された遊技メダルが、予め定めた寸法形状や材質からなる適正なものであるか否かを判断して分別することができるものである。そして、メダルセレクター48は、メダル投入口42から投入された遊技メダルが予め定めた適正な遊技メダルであれば、メダルセレクター48内部の投入スイッチをON状態にする。そして、かかる適正な遊技メダルは、払い出し装置5へ貯留される。一方、メダル投入口42から投入された遊技メダルが不適正なものである場合や、最大クレジット枚数を超える枚数の遊技メダルが投入された場合は、これらの遊技メダルは下方の払い出しメダル皿43へ下部払い出し排出口45から排出されるように形成されている。
【0050】
(払い出し装置5)
上記払い出し装置5は、メダルセレクター48を通過した遊技メダルをスロットマシンS内部に貯留するとともに所定の場合に遊技者に向かって遊技メダルの払い出しが可能なものである。この払い出し装置5は、別名、ホッパーユニットとも呼ばれるものである。
【0051】
(払い出しメダル皿43)
上記払い出しメダル皿43は、扉3の正面側の下部に位置して、払い出し装置5から遊技者へ向かって払い出された遊技メダルを貯留するための箱状のものである。この払い出しメダル皿43の略中央には、払い出し装置5から払い出された遊技メダルが、払い出しメダル皿43へ向かって排出される下部払い出し排出口45が形成されている。
【0052】
次に、上述したスロットマシンSに使用する遊技メダルを払い出すことができるとともに、このスロットマシンSのメダル投入口42へ遊技メダルを自動的に投入することができるメダル払い出し機200について説明する。
(メダル払い出し機200)
上記メダル払い出し機200は、その全体形状が薄型箱状であって、スロットマシンSに隣接して遊技メダルを遊技者に払い出すためのものである。このメダル払い出し機200は、遊技ホールでは、複数のスロットマシンSを横方向に並べた、いわゆる島と呼ばれるような配置において、各スロットマシンSの間に1台ずつ挟まれるように配置されるものである。そして、このメダル払い出し機200は、図1に示すように、メダル払い出し機200の正面から向かって左側に配置したスロットマシンSとの間で、かかるスロットマシンSへの遊技メダルの自動投入を可能にしているものである。
【0053】
前記メダル払い出し機200は、その前面の中央付近に紙幣投入口251を有している。そして、メダル払い出し機200は、その紙幣投入口251から投入された紙幣を適正なものか否かを判断して、投入された適正な紙幣の枚数をカウントする紙幣カウンター250を備えている。
前記メダル払い出し機200の正面側であって、前記紙幣投入口251の下には、全枚数排出と、3枚排出とのいずれかを選択可能な2つの押しボタン式の切換スイッチ220が形成されている。
【0054】
前記メダル払い出し機200の正面側であって、切換スイッチ220の下には、貯留手段310に現在貯留されている遊技メダルの枚数である残枚数を、数値によって視覚的に表示することができる残枚数報知手段233が形成されている。
前記メダル払い出し機200は、その上部に、遊技者に所定枚数の遊技メダルを払い出すことが可能なメダル払い出し手段210を備えている。
【0055】
(メダル払い出し手段210)
上記メダル払い出し手段210は、紙幣カウンター250によりカウントされた紙幣の枚数に応じて、切換スイッチ220の選択により定められた所定枚数の遊技メダルを払い出しメダル排出口240から遊技者へ払い出すことができるものである。
前記メダル払い出し手段210は、遊技メダルを払い出しメダル排出口240から排出するためのメダル排出手段211と、遊技者に払い出す遊技メダルの予定払い出し枚数を記憶する予定払い出し枚数記憶手段212と、投入移送手段270を遊技メダルが通過した通過枚数をカウントするとともに記憶する通過枚数演算記憶手段213と、予定払い出し枚数記憶手段212が記憶した予定払い出し枚数から、通過枚数演算記憶手段213に記憶した通過枚数を減算した差を残枚数として演算するとともに記憶する残枚数演算記憶手段214とを備えている。
【0056】
なお、予定払い出し枚数記憶手段212、通過枚数演算記憶手段213及び残枚数演算記憶手段214は、特に図示していないが、メダル払い出し機200の制御装置の内部に予めプログラムとして組み込まれているものである。この制御装置は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えているもので、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、各種データ処理の実行が可能なものである。
【0057】
(メダル排出手段211)
上記メダル排出手段211は、メダル払い出し機200内部に貯留した遊技メダルを、メダル払い出し機200の正面の払い出しメダル排出口240から排出するためのものである。このメダル排出手段211は、予定払い出し枚数記憶手段212に記憶した予定払い出し枚数から、通過枚数演算記憶手段213に記憶した通過枚数を減算した残枚数以下の範囲で、N枚の遊技メダルを払い出しメダル排出口240から排出するものである。なお、このN枚の排出は、残枚数演算記憶手段214に記憶した残枚数以下の範囲内で、全枚数排出と、3枚排出とのいずれかを切換スイッチ220によって、遊技者が選択可能なものである。
【0058】
具体的には、メダル排出手段211は、上方に向かって開口して遊技メダルを貯留可能なホッパー261と、このホッパー261の下部に位置して、ホッパー261内部に貯留した遊技メダルを1枚ずつ払い出しメダル排出口240へ排出可能な上部送り出し円板232と、この上部送り出し円板232を回転させるためのステッピングモーター216と、このステッピングモーター216の駆動を制御するための排出制御手段215とを備えている。このメダル排出手段211の上部送り出し円板232の遊技メダルの送り出し機構は、スロットマシンSの払い出し装置5と原理は同様のものである。
【0059】
そして、上部送り出し円板232内には、その表面に遊技メダルが1枚ずつ入り込み可能な円形状のメダル孔236が、形成されている。そして、図6に示すように、上部送り出し円板232の下方の構造体に固定されて上部送り出し円板232の下面側に向かって突出するピン237に押されて、上部送り出し円板232の回転にともなって、メダル孔236に入り込んだ遊技メダルが1枚ずつ、外部に押し出されて、払い出しメダル排出口240から外部へ排出されるように形成されている。
【0060】
(払い出しメダル排出口240)
上記払い出しメダル排出口240は、メダル払い出し機200への紙幣の投入を条件として、遊技者へスロットマシンSの遊技用に払い出す遊技メダルを、メダル払い出し機200内部のメダル払い出し手段210から正面側へ排出するための排出口である。
【0061】
具体的には、前記払い出しメダル排出口240は、メダル移送手段280の正面側であって、メダル払い出し機200の高さ方向の上部付近に形成されている。そして、この払い出しメダル排出口240の下には、払い出しメダル排出口240から排出された遊技メダルが投入される投入メダル部231が形成されている。
(投入メダル部231)
上記投入メダル部231は、メダル払い出し機200の払い出しメダル排出口240からスロットマシンS内部へ遊技メダルを自動投入するための遊技メダルを投入可能なものである。そして、この投入メダル部231は、その手前側の下部において、遊技メダルをスロットマシンSのメダル投入口42へ移送するための投入移送手段270と連通しているものである。
【0062】
上記投入メダル部231は、払い出しメダル排出口240の手前側であって、メダル払い出し機200の前面側の上部に位置して、払い出しメダル排出口240から排出された遊技メダルが投入されるように略四角箱状のものである。そして、かかる投入メダル部231の底面には、手前側に向かって下り傾斜の傾斜底面部239が形成されている。そして、この傾斜底面部239の手前側は、投入移送手段270の上部縦通路273の上端へ連通するように形成されている。
【0063】
(投入移送手段270)
上記投入移送手段270は、払い出しメダル排出口240から外部に排出されて、投入メダル部231へ入った遊技メダルを、隣接するスロットマシンSのメダル投入口42へ移送するためのものである。
前記投入移送手段270は、全体形状が略クランク状であって、その内部を遊技メダルが自重により移動可能な筒状に形成されているものである。この投入移送手段270は、投入メダル部231から下方に向かって縦方向に延びる上部縦通路273と、この上部縦通路273の下端から左側のスロットマシンSのメダル投入口42の上方へ向かって下り傾斜に横方向に延びる傾斜通路274と、この傾斜通路274の端から下方に向かって縦方向に延びる下部縦通路275とを備えている。
【0064】
なお、上部縦通路273、傾斜通路274及び下部縦通路275の正面側には、遊技メダルの詰まり等を視覚的に判断することができるようにするために表裏に開口する覗き孔のようなものを形成しても良く、或いは、正面側から内部の遊技メダルの移動を確認可能にするために正面側の部材を透明の樹脂材等から形成しても良いものである。
【0065】
前記下部縦通路275の下部の通路内部には、遊技メダルの通過を検知することができる通過部センサー272が形成されている。この通過部センサー272は、光センサーであって、下部縦通路275の内部の通路内部を挟むようにして、下部縦通路275の前面の通路内側に配置したLEDランプと、下部縦通路275の背面の通路内側に配置したフォトトランジスタとからなるものである。この通過部センサー272の光センサーは、遊技メダルが通過すると、LEDランプからの光の遮断をフォトトランジスタが検知することにより、遊技メダルの通過を検知することができるものである。なお、特に図示していないが、かかる通過部センサー272から通過枚数演算記憶手段213へ検知信号が送出可能な制御ケーブルが形成されてあり、通過部センサー272の検知信号を通過枚数演算記憶手段213へ伝達することが可能に形成されている。
【0066】
前記投入移送手段270の下部縦通路275の下部の正面側には、接触式のセンサーからなる通路投入スイッチ281が形成されている。そして、特に図示していないが、この通路投入スイッチ281からメダル排出手段211の排出制御手段215へ制御信号が送出可能な制御ケーブルが形成されてあり、遊技者の指が、この通路投入スイッチ281に触れることにより、制御信号がメダル排出手段211の排出制御手段215へ送出されるように形成されている。そして、かかる制御信号の入力を契機として、メダル排出手段211の排出制御手段215がステッピングモーター216を所定角度だけ回転させて、切換スイッチ220により予め選択されている全枚数排出、或いは3枚排出の実行が開始されるものである。
【0067】
そして、メダル排出手段211により送出された遊技メダルは、払い出しメダル排出口240から投入メダル部231へ排出され、この投入メダル部231から投入移送手段270の上部縦通路273、傾斜通路274及び下部縦通路275を経由して、スロットマシンSのメダル投入口42へ移送され、最終的にメダル投入口42からスロットマシンS内部に投入されるように形成されている。
【0068】
なお、この投入移送手段270及び投入メダル部231は、全体として一体に形成されているもので簡単にメダル払い出し機200から着脱可能なものである。具体的には、特に図示していないが、投入メダル部231のメダル払い出し機200側の端面に後方に向かって突出する上部凸部が形成され、かかる上部凸部に整合するメダル払い出し機200側の正面側の位置に、その上部凸部がはめ込み可能な上部凹部が形成されているものである。また、投入移送手段270の下部縦通路275の下端面には、下方に向かって突出する下部凸部が形成され、かかる下部凸部に整合する位置であってスロットマシンSのメダル投入口42の周囲に、その下部凸部がはめ込み可能な下部凹部が形成されているものである。これらの上部凸部と上部凹部との着脱、並びに、下部凸部と下部凹部との着脱を行うことにより、一体となった投入移送手段270及び投入メダル部231を簡単にメダル払い出し機200の正面から着脱することができる。これにより、遊技ホールにおいて、スロットマシンSの扉3を開放しなければならない場合であっても、簡単に作業を行うことができるものである。
【0069】
(予定払い出し枚数記憶手段212)
上記予定払い出し枚数記憶手段212は、遊技者に払い出す遊技メダルの予定払い出し枚数を記憶するためのものである。この予定払い出し枚数記憶手段212は、紙幣カウンター250からの所定金額の所定の紙幣が投入されたことを意味する制御信号に基づいて、紙幣金額に相当する予め定めた所定枚数(具体的には、例えば1000円札が投入された場合の遊技メダルの払い出し枚数50枚)を、現在の予定払い出し枚数に加算し、その加算した数値を新たな予定払い出し枚数として記憶するものである。具体的には、上述した例の場合、現在の予定払い出し枚数として10枚が記憶されているような場合に、新たに1000円札が投入されると、10枚+50枚の合計60枚の数値が、新たな予定払い出し枚数として記憶されるものである。また、かかる所定金額の紙幣が複数枚、紙幣投入口251から投入された場合には、所定金額の総合計に相当する遊技メダルの予定払い出し枚数が記憶される。すなわち、紙幣1枚で予定払い出し枚数50枚に相当する紙幣が2枚投入された場合には、予定払い出し枚数は、50枚×2の100枚が現在の予定払い出し枚数に加算されて、新たな予定払い出し枚数として記憶されるものである。そして、この予定払い出し枚数記憶手段212は、電源投入開始時の予定払い出し枚数を0に設定している。そして、電源が継続してON状態になっている限り、紙幣カウンター250からの制御信号に基づいて、継続して予定払い出し枚数を加算するように設定されている。なお、予定払い出し枚数記憶手段212のメモリーは、遊技ホールの1日の営業を考慮した充分な記憶容量を有しているものである。
【0070】
(通過枚数演算記憶手段213)
上記通過枚数演算記憶手段213は、投入移送手段270を遊技メダルが通過した通過枚数をカウントするとともに記憶するためのものである。
具体的には、この通過枚数演算記憶手段213は、投入移送手段270の下部縦通路275の下部に設けた通過部センサー272からの遊技メダルの通過信号に基づいて、遊技メダルの通過した枚数を現在の通過枚数に加算し、その加算した数値を新たな通過枚数として記憶するものである。なお、この通過枚数演算記憶手段213は、電源投入開始時には、0に設定されている。そして、電源が継続してON状態になっている限り、継続して加算するように設定されている。なお、この通過枚数演算記憶手段213は、遊技ホールの1日の営業を考慮した充分な記憶容量を有しているものである。
【0071】
(残枚数演算記憶手段214)
上記残枚数演算記憶手段214は、予定払い出し枚数記憶手段212が記憶した予定払い出し枚数から、通過枚数演算記憶手段213に記憶した通過枚数を減算した差を残枚数として演算するとともに記憶するためのものである。そして、この残枚数演算記憶手段214は、電源が継続してON状態になっている限り、継続して演算及び記憶をするように設定されている。なお、この残枚数演算記憶手段214は、遊技ホールの1日の営業を考慮した充分な記憶容量を有しているものである。
【0072】
この残枚数演算記憶手段214に記憶された残枚数を、メダル払い出し機200の残枚数報知手段233に表示するために、残枚数演算記憶手段214から残枚数報知手段233へ残枚数のデータ信号が出力されている。
(切換スイッチ220)
上記切換スイッチ220は、図1に示すように、メダル払い出し機200の正面下部に位置する2個の押しボタン式のスイッチである。そして、この切換スイッチ220は、残枚数演算記憶手段214に記憶した残枚数の全部の遊技メダルを払い出しメダル排出口240から排出する全枚数排出と、残枚数演算記憶手段214に記憶した残枚数のうち、予め定めた3枚を払い出しメダル排出口240から排出する3枚排出とのいずれか一方を遊技者が選択するためのものである。このメダル払い出し手段210は、遊技者の切換スイッチ220の操作に基づいて、遊技メダルの全枚数排出又は3枚排出を行うように設定されている。
【0073】
具体的には、切換スイッチ220は、残枚数演算記憶手段214に記憶した残枚数の全部を払い出しメダル排出口240から排出する、いわゆる全枚数排出を行うための全枚数排出スイッチ222と、残枚数演算記憶手段214に記憶した残枚数(3枚以上の場合)のうち、3枚を払い出しメダル排出口240から排出する、いわゆる3枚排出を行うための3枚排出スイッチ221とを備えている。なお、3枚排出スイッチ221が操作されている場合であっても、実際に残枚数演算記憶手段214に記憶されている遊技メダルの残枚数が1枚又は2枚の3枚未満の場合には、その1枚又は2枚の全部が投入されるように設定されている。
【0074】
この切換スイッチ220は、メダル払い出し機200からの自動投入枚数を、全枚数投入で行うか、或いは、3枚投入で行うかの選択をするものであって、かかる投入枚数が予め決定されるだけであり、実際の投入開始のタイミングは、投入移送手段270の下部縦通路275の通路投入スイッチ281を操作することにより、かかる選択された投入枚数が、メダル移送手段280により払い出しメダル排出口240から排出されるものである。
【0075】
(排出制御手段215)
上記排出制御手段215は、残枚数演算記憶手段214からの出力信号や、通路投入スイッチ281の操作信号に基づいて、上部送り出し円板232を所定角度だけ回転させるためのステッピングモーター216を制御するものである。この排出制御手段215は、切換スイッチ220の3枚排出か全枚数排出かのいずれかの操作信号が残枚数演算記憶手段214を介して入力されている。
【0076】
この排出制御手段215は、全枚数排出が選択されると全枚数排出モードになり、3枚排出が選択されると3枚排出モードに設定される。
具体的には、排出制御手段215は、全枚数排出モードが設定されている場合、通路投入スイッチ281の操作に基づいて、ステッピングモーターを残枚数演算記憶手段214に記憶している残枚数の遊技メダルを払い出しメダル排出口240から排出することができるように、残枚数に相当する所定回転数及び所定角度(所定ステップ)だけステッピングモーターを回転させるものである。
【0077】
そして、排出制御手段215は、3枚排出モードが設定されている場合、通路投入スイッチ281の操作に基づいて、ステッピングモーターを、遊技メダルを3枚だけ払い出しメダル排出口240から排出することができるように、予め定めた所定の角度(所定のステップ)だけ回転させるものである。そして、この排出制御手段215は、3枚投入モードが設定されている場合、残枚数演算記憶手段214の残枚数が2枚や1枚のときでも、3枚排出と同じ角度だけ、ステッピングモーターを回転させるが、実際に排出されるのは、残枚数の2枚又は1枚となるものである。
【0078】
(残枚数報知手段233)
上記残枚数報知手段233は、図1に示すように、メダル払い出し機200の正面下部に位置して7セグメントLEDからなり、数値データを表示可能なものである。そして、この残枚数報知手段233は、残枚数演算記憶手段214に記憶した残枚数を遊技者に向かって表示するためのものである。具体的には、残枚数演算記憶手段214に記憶された残枚数の数値データが残枚数報知手段233に出力されることにより、表示可能なものである。これにより、投入した紙幣金額に相当する遊技メダル枚数のうち、未だ払い出されていない遊技メダルの残枚数を、具体的な数値データとして遊技者に報知することができる。
【0079】
なお、この残枚数報知手段233は、音声により残枚数を報知するようなものであっても良いものである。
(作用)
本実施の形態に係るメダル払い出し機200は、メダル払い出し手段210のメダル排出手段211が遊技メダルを払い出しメダル排出口240から投入メダル部231へ排出する。そして、投入メダル部231へ排出された遊技メダルは、投入移送手段270へ移送される。そして、その投入移送手段270が、遊技メダルを、隣接するスロットマシンSのメダル投入口42へ移送する。そして、移送された遊技メダルは、かかるスロットマシンSのメダル投入口42へ投入される。これにより、メダル払い出し機200からの遊技メダルを、遊技者が手で掴むことなく、隣接するスロットマシンSの内部へ投入することができる。
【0080】
本実施の形態に係るメダル払い出し機200は、通過枚数演算記憶手段213が、投入移送手段270を通過した遊技メダルの通過枚数をカウントするとともに記憶する。そして、残枚数演算記憶手段214が、予定払い出し枚数記憶手段212が記憶した予定払い出し枚数から、通過枚数演算記憶手段213に記憶した通過枚数を減算した差を残枚数として演算するとともに記憶する。そして、上述したメダル払い出し手段210は、予定払い出し枚数から通過枚数を減算した残枚数以下の範囲で、所定枚数の遊技メダルを、メダル排出手段211により、払い出しメダル排出口240から排出する。そして、この払い出しメダル排出口240から排出された遊技メダルは、投入移送手段270を介して、隣接するスロットマシンSのメダル投入口42へ移送される。
【0081】
更に、具体的には、メダル排出手段211は、切換スイッチ220の全枚数排出スイッチ222が操作されている場合には、遊技者の手による通路投入スイッチ281の操作に基づいて、残枚数演算記憶手段214に記憶されている未だ払い出されていない遊技メダルの残枚数の全てを払い出しメダル排出口240から投入メダル部231へ排出する。そして、かかる遊技メダルは、投入移送手段270により、スロットマシンSのメダル投入口42へ移送される。
【0082】
また、メダル排出手段211は、切換スイッチ220の3枚排出スイッチ221が操作されている場合には、遊技者の手による通路投入スイッチ281の操作に基づいて、残枚数演算記憶手段214に記憶されている未だ払い出されていない遊技メダルの残枚数のうちから、3枚の遊技メダルを払い出しメダル排出口240から投入メダル部231へ排出する。そして、かかる遊技メダルは、投入移送手段270により、スロットマシンSのメダル投入口42へ移送される。
【0083】
このように、本実施の形態に係るメダル払い出し機200は、遊技メダルの残枚数のうち所定枚数(残枚数の全枚数若しくは3枚)の遊技メダルを、このメダル払い出し機200に隣接するスロットマシンSのメダル投入口42へ自動的に投入することができる。
したがって、遊技者は、メダル払い出し機200から払い出した遊技メダルを、手で掴んで、隣接するスロットマシンSのメダル投入口42まで運んで投入する手間を省くことができ、メダル払い出し機200からの遊技メダルの回収や、その後のスロットマシンSへの投入操作を容易なものにすることができて、遊技中の遊技者の作業負担を軽減することができる。また、遊技メダルを手で掴む頻度を少なくすることができるため、遊技メダルに付着した油や、汚れが手に付着して手が汚れることを軽減することができる。
【0084】
そして、本実施の形態に係るメダル払い出し機200は、切換スイッチ220により、残枚数演算記憶手段214に記憶した残枚数の遊技メダルのうち、全枚数を払い出しメダル排出口240から排出して、投入移送手段270を介してスロットマシンSのメダル投入口42へ投入するか、或いは、予め定めた所定枚数の3枚の遊技メダルを払い出しメダル排出口240から排出して、投入移送手段270を介してスロットマシンSのメダル投入口42へ投入するかを遊技者が選択することができる。
【0085】
すなわち、スロットマシン内部に遊技メダルを予め投入して貯留するクレジットを使用せずに、毎回の遊技毎に、スロットマシン内部へ実際に3枚の遊技メダルを投入する、いわゆる3枚投入の投入スタイルを好むような遊技者に対しても、通路投入スイッチ281を操作するだけで、メダル払い出し機200からの3枚の遊技メダルをスロットマシンS内部へ自動投入できるような機構を提供することができる。これにより、遊技の多様性を増すことができて、投入スタイルの嗜好が異なる種々の遊技者の要望に応えることができ、遊技を興味あるものにすることができる。
【0086】
(第二の実施の形態)
図7及び図8は、本発明の第二の実施の形態であって、図7は投入移送手段の外観斜視図、図8は投入移送手段の上部を示す縦断面図をそれぞれ示すものである。
第一の実施の形態では、投入メダル部231は払い出しメダル排出口240を覆うように全体形状が略四角箱状で上面は閉じた状態であったのに対して、本実施の形態では、投入メダル部231は、払い出しメダル排出口240の下であって、払い出しメダル排出口240から排出された遊技メダルが落下して投入されるように上方に向かって開いた開口(282)を有し、略四角形状の皿状に形成されていることに特徴を有する。そして、この投入メダル部231の周囲の縁には、上方に向かって立設する皿立設部238が形成されている。すなわち、結果として、払い出しメダル排出口240と開口282とは、連通している状態となっているものである。そして、かかる投入メダル部231の底面には、手前側に向かって下り傾斜の傾斜底面部239が形成されている。そして、この傾斜底面部239の手前側は、投入移送手段270の上部縦通路273の上端へ連通するように形成されている。
【0087】
さらに、本実施の形態では、第一の実施の形態のように通過部センサー272を下部縦通路275に設けず、払い出しメダル排出口240の内部の上下に形成されていることに特徴を有する。これにより、払い出しメダル排出口240から排出される遊技メダルを検出可能に形成されているものである。
その他の構成は、第一の実施の形態と同一であって、それらの説明は省略する。
【0088】
本実施の形態に係るメダル払い出し機200は、上方に向かって皿状に開口した開口282を有する投入メダル部231が、払い出しメダル排出口240の下に位置している。このため、払い出しメダル排出口240から排出された遊技メダルが、下方の投入メダル部231の開口282に落下する。そして、この投入メダル部231は、投入移送手段270と連通しているため、投入メダル部231に落下した遊技メダルを、投入移送手段270へ送り、かかる投入移送手段270により、隣接するスロットマシンSのメダル投入口42へ移送することができる。
【0089】
更に、投入メダル部231は、上方に向かって皿状に開口しているため、遊技者自らが外部から手を用いて遊技メダルを投入メダル部231の内部へ投入することにより、払い出しメダル排出口240から排出された以外の外部からの遊技メダルを、投入移送手段270を介して、スロットマシンSのメダル投入口42へ移送させることができる。これにより、複数枚の遊技メダルを、遊技者が手動で簡単に投入することもできて、便利である。
【0090】
上述したように、投入メダル部231から遊技者が払い出しメダル排出口240から排出される遊技メダル以外の遊技メダルを投入しても、通過部センサー272が、その外部からの遊技メダルの移動通路よりも上流側、すなわち、払い出しメダル排出口240の上下に配置しているため、残枚数演算記憶手段214の残枚数には、何の影響も及ぼさい。したがって、本実施の形態では、第一の実施の形態と同様に、予定払い出し枚数記憶手段212に記憶した予定払い出し枚数から通過枚数演算記憶手段213に記憶された通過枚数を減算した残枚数を、払い出しメダル排出口240から排出することができて、第一の実施の形態と同様の作用及び効果を得ることができることに加えて、払い出しメダル排出口240から排出される遊技メダル以外の外部からの遊技メダルを投入メダル部231の上方から投入することができる。
【0091】
(第三の実施の形態)
スロットマシンSは、スロットマシンSの内部に貯留した遊技メダルの枚数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ35が形成されている。本実施の形態は、第一及び第二の実施の形態で説明した通路投入スイッチ281の代わりに、或いは、この通路投入スイッチ281に加えて、かかるベットスイッチ35の操作により、メダル払い出し手段210による全枚数排出や3枚排出の実行が連動して行われるように形成したものである。その他の構成は、第一の実施の形態と同一である。
【0092】
具体的には、通路投入スイッチ281の操作により排出制御手段215へ出力される信号と同一の信号が、ベットスイッチ35の操作により排出制御手段215へ出力されるように、メダル払い出し機200及びスロットマシンS間で電気ケーブル等の配線からなる伝達手段を設けることにより実行可能なものである。これにより、メダル払い出し手段210は、スロットマシンSのベットスイッチ35の操作に基づいて、残枚数演算記憶手段214に記憶した残枚数の遊技メダルの全枚数排出の実行や、残枚数演算記憶手段214に記憶した残枚数の遊技メダルうち、3枚排出の実行を行うことができる。なお、全枚数排出か3枚排出かは、予め切換スイッチ220により設定されているものである。これにより、各遊技毎に遊技メダルを3枚排出して遊技を行いたいような遊技者は、使い慣れたベットスイッチ35の操作により、遊技メダルを自己の手で持たずに、メダル払い出し機200内部の残枚数に相当する遊技メダルを、払い出しメダル排出口240から排出させて自動的にスロットマシンSのメダル投入口42へ投入することができて便利である。
【0093】
(第四の実施形態)
上述した第一、第二及び第三の実施の形態において、メダル払い出し機200からの自動投入の実行は、投入移送手段270の下部縦通路275の通路投入スイッチ281や、ベットスイッチ35の操作を契機として、切換スイッチ220により予め決定されている全枚数排出又は3枚排出が行われるように設定されている。本実施の形態は、かかる通路投入スイッチ281や、通路投入スイッチ281を兼用するベットスイッチ35のようなものを設けずに、上述した全枚数排出スイッチ222又は3枚排出スイッチ221からなる切換スイッチ220を、操作することにより、直接、全枚数排出や、3枚排出の実行も同時に行われるように形成したものである。すなわち、排出制御手段215が、全枚数排出スイッチ222や、3枚排出スイッチ221の操作信号を入力することにより、排出モードを、全枚数排出か、3枚排出かいずれか決定した後、そのままステッピングモーター216の駆動を開始するように設定されているものである。これにより、遊技者が操作するスイッチの数を減らすことができ、操作を理解し易いものにすることができる。
【0094】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0095】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、メダル払い出し機からの遊技メダルの回収や、その後のスロットマシンへの投入操作を容易なものにすることができて、遊技中の遊技者の作業負担を軽減することができ、また、遊技メダルを手で掴む頻度を少なくすることができるため、遊技メダルに付着した油や、汚れが手に付着して手が汚れることを軽減することができるようにしたメダル払い出し機を提供することができる。
【0096】
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、メダル払い出し手段による全枚数投入かM枚投入かを遊技者が選択することができて、その全枚数排出及びM枚投入のいずれの場合においても、メダル払い出し機からの自動投入をすることができ、遊技を興味あるものにすることができるようにしたメダル払い出し機を提供することができる。
【0097】
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、使い慣れたベットスイッチの操作により、貯留手段に貯留した遊技メダルから自動的にスロットマシンのメダル投入口へ投入することができるようにしたメダル払い出し機を提供することができる。
【0098】
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、払い出しメダル排出口から投入メダル部へ排出された遊技メダルに加えて、払い出しメダル排出口から排出された以外の外部からの遊技メダルも、投入メダル部へ投入することにより、スロットマシンのメダル投入口へ投入させることができるようにしたメダル払い出し機を提供することができる。
【0099】
(請求項5)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、未だ実際に払い出されていない残りの遊技メダルの枚数を具体的な数値データとして視覚的に又は聴覚的に遊技者が明確に知ることができるようにしたメダル払い出し機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンに隣接させたメダル払い出し機を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態であって、投入移送手段を示す外観斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態であって、投入移送手段の上部を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態であって、メダル払い出し機及びスロットマシンの遊技メダルの流れを示すブロック図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態であって、投入移送手段の信号の入出力関係を示すブロック図である。
【図6】本発明の第一の実施の形態であって、メダル排出手段の上部送り出し円板の遊技メダルの押し出し機構を示す概略概念図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態であって、投入移送手段を示す外観斜視図である。
【図8】本発明の第二の実施の形態であって、投入移送手段の上部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
S スロットマシン 1 筐体
3 扉 5 払い出し装置
10 回転リール 31 表示窓
34 スタートスイッチ 35 ベットスイッチ
36 ストップスイッチ 41 操作部
42 メダル投入口 43 払い出しメダル皿
44 鍵穴 45 下部払い出し排出口
48 メダルセレクター 50 前パネル
51 案内凹部 200 メダル払い出し機
210 メダル払い出し手段 211 メダル排出手段
212 予定払い出し枚数記憶手段 213 通過枚数演算記憶手段
214 残枚数演算記憶手段 215 排出制御手段
216 ステッピングモーター 220 切換スイッチ
221 3枚排出スイッチ 222 全枚数排出スイッチ
230 払い出しメダル皿 231 投入メダル部
232 上部送り出し円板 233 残枚数報知手段
236 メダル孔 237 ピン
238 皿立設部 239 傾斜底面部
240 払い出しメダル排出口 250 紙幣カウンター
251 紙幣投入口 261 ホッパー
270 投入移送手段 272 通過部センサー
273 上部縦通路 274 傾斜通路
275 下部縦通路 276 半円切り欠き状開口孔
281 通路投入スイッチ 282 開口

Claims (5)

  1. 遊技メダルを使用するスロットマシンに隣接し、使用する遊技メダルを遊技者に払い出すためのメダル払い出し機であって、
    遊技者に所定枚数の遊技メダルを払い出すためのメダル払い出し手段と、
    前記メダル払い出し手段からの遊技メダルを外部に排出するための払い出しメダル排出口と、
    前記払い出しメダル排出口から外部に排出された遊技メダルを、隣接する前記スロットマシンのメダル投入口へ移送する投入移送手段とを備え、
    前記メダル払い出し手段は、
    遊技メダルを前記払い出しメダル排出口から排出するためのメダル排出手段と、
    遊技者に払い出す遊技メダルの予定払い出し枚数を記憶する予定払い出し枚数記憶手段と、
    前記投入移送手段で遊技メダルの移送が行われた通過枚数をカウントして記憶する通過枚数演算記憶手段と、
    前記予定払い出し枚数記憶手段が記憶した前記予定払い出し枚数から、前記通過枚数演算記憶手段で記憶した前記通過枚数を減算した差を演算して残枚数として記憶する残枚数演算記憶手段とを備え、
    前記メダル排出手段は、前記残枚数以下の範囲で、N枚の遊技メダルを前記払い出しメダル排出口から排出することを特徴とするメダル払い出し機。
  2. 前記メダル払い出し手段は、前記残枚数演算記憶手段に記憶した残枚数の全部の遊技メダルを排出する全枚数排出と、前記残枚数演算記憶手段に記憶した残枚数以下の範囲で、予め定めたM枚を排出するM枚排出とのいずれか一方を遊技者が選択するための切換スイッチを備え、
    前記メダル払い出し手段は、遊技者の前記切換スイッチの操作に基づいて、遊技メダルの前記全枚数排出又は前記M枚排出を行うことを特徴とする請求項1記載のメダル払い出し機。
  3. 前記メダル払い出し機に隣接するスロットマシンは、前記スロットマシンの内部に貯留した遊技メダルの枚数を減じてメダル投入としたことに代えるベットスイッチを備え、
    前記メダル払い出し機及び前記スロットマシンの間には、前記ベットスイッチの操作に基づいて、前記メダル払い出し手段の前記メダル排出手段による遊技メダルの排出の実行を行うための伝達手段が形成され、
    前記メダル払い出し手段の前記メダル排出手段は、前記スロットマシンの前記ベットスイッチの操作に連動して、遊技メダルの排出の実行を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のメダル払い出し機。
  4. 前記メダル払い出し機は、前記投入移送手段と前記メダル排出手段との間に開口を設けた投入メダル部を備え、
    この投入メダル部は、前記払い出しメダル排出口と前記開口とが連通し、且つ前記払い出しメダル排出口から排出された遊技メダルを前記投入移送手段へ投入するように形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のメダル払い出し機。
  5. 前記残枚数演算記憶手段で記憶した残枚数を遊技者に向かって告知するための残枚数報知手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のメダル払い出し機。
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