JP4632916B2 - メダル貸出機 - Google Patents
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Description
また、遊技メダルを一括投入可能な投入口、及び一括投入された遊技メダルを一枚ずつ分離してメダルセレクターに搬送可能なメダル投入装置を有する遊技機(スロットマシン)も考案されている(特許文献2参照)。このメダル投入装置は、一対のローラーに掛け渡したベルトに遊技メダルを一括投入口から落下させ、ベルト上面に乗っている遊技メダルを逆転ローラーで1枚ずつに分離して送り出すものである。
しかし、かかる一括投入機構の装置内部や、その近傍では、全体がカバー等で覆われているため、メダル詰まりの発生状況を把握することができないといった第1の問題点があった。
また、内部の様子を直接、視認することができるような場合であっても、内部機構をよく理解することができないような遊技者にとって、現在状態が正常状態なのか、異常状態なのか直ぐに理解することができない場合があるといった第3の問題点があった。
さらに、メダル詰まりをセンサー等で検知して、その検知に基づいて点灯する異常ランプ等を設けても、異常ランプを設ける場所がメダル貸出機の前面等に離れているような場合、遊技者が異常ランプの点灯に気が付かなかったり、メダル詰まりとの関連の有無が解りにくいといった第4の問題点があった。
(請求項1) すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第1及び第2の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メダル詰まりの発生状況を視認により確実に認識することが可能なメダル貸出機を提供しようとするものである。
更に、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第3及び第4の問題点に鑑みてなされたものであり、最もメダル詰まりの発生し易い投入口導入路付近を照射している発光色を直接、変更することにより、通路部でのメダル詰まりの発生を確実に報知することが可能なメダル貸出機を提供しようとするものである。
また更に、通路部での遊技メダルの詰まりを簡単に解除することができるようにしたメダル貸出機を提供しようとするものである。
(請求項1)
(特徴点) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、遊技メダルを受け入れ可能な受け入れ投入部(48)と、前記受け入れ投入部(48)から投入された遊技メダルを一時的に貯留するメダル貯め部(44)と、前記メダル貯め部(44)に貯留した遊技メダルを移送する移送部(200)と、スロットマシン(1)のメダル投入口(10)に遊技メダルを導入するために、遊技メダルを前記スロットマシン(1)の側方から前記メダル投入口(10)へ案内する側方移送通路(12)に、前記移送部(200)から遊技メダルを誘導させるための投入口導入路(60)とを有するメダル貸出機(2)であって、前記投入口導入路(60)は、ベース部材(62)と、前記ベース部材(62)の前面側に位置して遊技メダルが通過可能なメダル移送スリットを有する通路部(65)と、この通路部(65)の前面を覆うカバー部材(61)とを備え、前記通路部(65)には、前記通路部(65)における遊技メダルの通過に伴う移動情報や、遊技メダルが前記通路部(65)で移動せずに存在し続ける存在情報を検知可能な詰まり検知手段(230)を設け、前記カバー部材(61)は、前記通路部(65)を遊技者側から視認可能な可視部(210)を備え、前記投入口導入路(60)の内部には、少なくとも2色の異なる色を発光可能であると共に、前記可視部(210)より視認可能な前記通路部(65)を照射可能な発光部(220)を備え、前記移送部(200)の作動時に前記発光部(220)を発光させ、その発光を可視部(210)から可視可能に形成し、前記可視部(210)からは、前記通路部(65)を通過する遊技メダルを遊技者側から可視可能とし、前記移送部(200)を作動させても前記詰まり検知手段(230)による前記存在情報により、遊技メダルの存在する状態が連続していることを検知した場合、前記発光部(220)を正常作動時の発光色とは、異なる発光色で発光させ、前記移送部(200)を作動させても前記詰まり検知手段(230)による前記移動情報を検知できずに遊技メダルの通過の検知が予め定めた所定時間無い場合、前記移送部(200)の作動を停止させると共に、前記発光部(220)を消灯させることを特徴とする。
また、ここで、「前記通路部(65)を通過するメダルを遊技者側から可視可能とした」とは、可視部(210)を介して、外部から遊技者が、通路部(65)を通過する遊技メダルを視認可能な状態であれば良いものである。具体的には、例えば、通路部(65)の前面側の部材(具体的には、可動板250)の材質を透明部材(ガラス、透明樹脂等)から形成することにより、通路部(65)内部を通過する遊技メダルを可視部(210)を介して、外部から認識することができるようなものを含む。また、通路部(65)の前面側の部材に中央に通路部(65)の搬送方向に沿って細長いスリット状の開口溝を形成することにより、通路部(65)を通過する遊技メダルが、かかる開口溝から可視部(210)を介して、認識することができるようなものを含む。
なお、ここで、「詰まり検知手段(230)」とは、例えば、可動部による機械的接触なしに動作して、遊技メダルの接近や近傍の遊技メダルの存在の有無を非接触で検出可能な近接スイッチ(センサー)である。
具体的には、誘導形、静電容量形、超音波形、光電形、磁気形の近接スイッチ(センサー)等であって、遊技メダルが当該部分を移動することにより、磁界、電界、磁束等の一時変動や、光の一時遮断が発生することを検知して、遊技メダルの通過を認識することができるものである。
そして、「遊技メダルが移動せずに存在し続ける存在情報を検知可能」とあるのは、遊技メダルが当該部分に存在して移動しない場合には、磁界、電界、磁束等が変動した状態をそのまま維持することになり、或いは、光が遮断された状態をそのまま維持することになり、かかる状態を検知することにより、上述したような近接スイッチ(センサー)で検知することができるものである。
更に、前記投入口導入路(60)は、前記カバー部材(61)に設けられた詰まり解除ボタン(260)と、前記ベース部材(62)に回動自在に支持され、常態においてその下側が前記通路部(65)側に付勢されて前記通路部(65)の正面側の立壁を成す可動板(250)とを備え、前記カバー部材(61)を閉じた状態で前記詰まり解除ボタン(260)を押圧することにより、前記可動板(250)の上側が前記通路部(65)側に、下側が反通路部(65)側に回動して、前記通路部(65)と前記可動板(250)との隙間から遊技メダルが落下し、前記通路部(65)の途中で詰まった遊技メダルを外部へ排出可能に形成され、前記カバー部材(61)には、背面側に突出し弾性を有する係止部(291)と、この係止部(291)の近傍に位置し正面から背面に貫通する係止解除孔(293)とが設けられ、前記ベース部材(62)側には、前記係止部(291)に係止可能な被係止部(291)が設けられ、前記係止部(291)は、前記カバー部材(61)が前記ベース部材(62)の正面を覆う位置で前記カバー部材(61)を奥方向に挿入することにより、前記被係止部(291)と係合すると共に、前記係止解除孔(293)に鍵を挿入して弾性変形させることにより、前記被係止部(291)との係止が解除されるように形成され、前記カバー部材(61)は、前記係止部(291)と前記被係止部(291)との係止により前記ベース部材(62)の正面側に固定され、前記係合体と前記被係止部(291)との係止解除により手前側に回動し、前記ベース部材(62)の正面側を開閉自在とするように形成されており、前記カバー部材(61)を開いた状態では、前記可動板(250)を直接、手で操作してメダル詰まりを解消させることができるように形成されていることを特徴とする。
そして、通路部(65)を通過する遊技メダルを遊技者側から可視可能に形成されている。このため、遊技者は、可視部(210)を介して、通路部(65)内部を通過する遊技メダルを直接、認識することができる。
そして、投入口導入路(60)の内部には、通路部(65)を照射可能な発光部(220)を備えているため、カバー部材(61)で覆われて暗くても、可視部(210)を通して、外側から明瞭に通路部(65)におけるメダル詰まりの発生状況を視認により確認することができる。
更に、本発明は、詰まり検知手段(230)によりメダル詰まりを検知した場合、メダル詰まりを検知していない正常作動時の発光色とは、異なる発光色で、発光部(220)を発光させる。このため、可視部(210)を通して、通路部(65)を視認するだけでは、内部機構をよく理解することができずに、現状を認識することがないような遊技者であっても、かかる内部に照射する発光部(220)の発光色が正常状態とは異なる発光色で発光することにより、現状の遊技状態を正常状態か異常状態かを直ぐに理解することができる。また、この異なる発光色の発光が可能な発光部(220)は、メダル詰まりの発生し易い投入口導入路(60)内部を直接、照らしているため、メダル詰まりの発生している箇所を示すことができるとともに、異常の原因が、異なる色が発光している投入口導入路(60)のメダル詰まりであることを直接的に、直ぐに理解することができる。
(請求項1) 請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明によれば、メダル詰まりの発生状況を視認により確実に認識することが可能なメダル貸出機を提供することができる。
更に、請求項1記載の発明によれば、最もメダル詰まりの発生し易い投入口導入路付近を照射している発光色を直接、変更することにより、前記通路部でのメダル詰まりの発生を確実に報知することが可能なメダル貸出機を提供することができる。
また、通路部での遊技メダルの詰まりを簡単に解除することができるようにしたメダル貸出機を提供することができる。
(図面の説明)
図1乃至図13は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はメダル移送機構の縦断面図、図2はスロットマシン及びメダル貸出機の外観斜視図、図3はメダル移送機構及びメダル投入口の拡大斜視図、図4はメダル送り装置の外観斜視図、図5はメダル送り装置の縦断面斜視図、図6はメダル送り装置のカバー部材を開いた状態の部分外観斜視図、図7はメダル送り装置のカバー部材を開いた状態の部分縦断面図、図8はメダル送り装置のメダル取り出し皿を閉じた状態の縦断面図、図9はメダル送り装置の詰まり解除ボタンの作動説明図、図10はメダル送り装置の開閉板を開いた状態の部分縦断面図、図11はメダル送り装置の作動状態の作動説明図、図12は通路部の外観正面図、図13は一括投入開口31の外観斜視図をそれぞれ示す。
なお、ここで、「前面」や「前方向」や「手前方向」とは、交換作業者(或いは遊技者)が、遊技機Sの正面側の前に遊技機Sの方に顔を向けて座って、或いは、立っているような場合のかかる交換作業者(或いは遊技者)から見た場合の奥から手前への方向を意味する。したがって、前方向や手前方向とは、遊技機Sの奥から正面へ向かう方向を意味する。
また、「背面」や「後方向」や「奥方向」とは、交換作業者(或いは遊技者)が、遊技機Sの正面側に遊技機Sの方を向いて位置しているような場合のかかる交換作業者(或いは遊技者)から見たときの手前から奥への方向を意味する。したがって、後方向とは、遊技機Sの正面から奥(後ろ)へ向かう方向を意味する。また、本明細書における「左方向」や「右方向」等の左右方向も、かかる遊技機Sの前面の方を向いて位置している者から見た場合の右方向や、左方向を意味する。
前記スロットマシン1は、図2に示すように、前面が開口する四角箱状の筐体及びその筐体の正面側に取り付けられた前扉13を有し、正面側には回転リール(図示せず)の図柄を視認可能な図柄表示窓14が形成されている。また、この図柄表示窓14の下方でありスロットマシン1の略中央部は、スタートスイッチやストップスイッチなどの操作手段が設けられる操作部16となっている。そしてこの操作部16の正面右端部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口10が設けられている。なお、特に図示しないが、メダル投入口10の下方には、遊技メダルの真贋を判断すると共に投入メダルをカウントするためのメダルセレクターが設けられている。また、スロットマシン1の下部には、払い出しメダルを貯留可能な下皿15が設けられている。
そして、メダル投入口10から遊技メダルを投入し、スタートスイッチの操作により回転リールを回転させ、ストップスイッチの操作により回転リールを停止させ、このとき、複数の回転リールに表示された図柄が所定の位置態様に停止すると入賞となり、所定枚数の遊技メダルが払い出されるように形成されているものである。
前記メダル貸出機2は、スロットマシン1の側面側に隣接して設置される箱型の装置であって、金銭と引き替えに遊技メダルを貸し出すと共に、貸し出しメダル及び遊技者が投入する遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口10に投入するためのものである。すなわち、メダル貸出機2は、図2に示すように、外箱20と、投入される紙幣を検知及び貯留する紙幣カウンター22と、投入された紙幣に応じて遊技メダルを貸し出すメダル貸し出し部25、具体的には、貸し出しメダル払い出し装置23と、外箱20の正面側に位置して、遊技メダルをスロットマシン1へ移送するメダル移送機構3と、このメダル移送機構3の後述する移送部200のベルト53の回転駆動等を制御する駆動制御手段280とを備えている。
前記紙幣カウンター22には、図2に示すように、紙幣投入口21に投入された紙幣を検知して、紙幣検知信号を出力する紙幣センサー24を備えている。そして、前記メダル貸し出し部25、具体的には、貸し出しメダル払い出し装置23は、紙幣センサー24からの紙幣検知信号の入力を契機として、遊技メダルを遊技者に貸し出すためのものである。
なお、メダル貸出機2としては、紙幣投入口21及び紙幣カウンター22の他に、硬貨投入口や硬貨カウンター、釣り銭払い出し口などを有していてもよい。また、プリペイドカード投入口とカードリーダーとを有していてもよい。
前記メダル移送機構3は、前記貸し出しメダル払い出し装置23から払い出される遊技メダル、及び遊技者が投入する遊技メダルを、スロットマシン1のメダル投入口10に一括投入するための機構である。
具体的には、メダル移送機構3は、図1及び図3に示すように、大きく分けて、メダル貸出機2の外箱20の正面に取り付けられた本体カバー30と、この本体カバー30の内部に設けられて遊技メダルを送り出すためのメダル送り装置40(図4)と、前記本体カバー30の正面側に取り付けられてメダル送り装置40からの送り出された遊技メダルをスロットマシン1の側方移送通路12へ誘導するための投入口導入路60とを備えている。
前記本体カバー30は、図2、図3に示すように、メダル貸出機2の外箱20の正面略中央部から手前側(スロットマシン1を正面から見た場合の手前側)に突出する箱形部材であり、上方に開口する一括投入開口31が形成され、図1に示すように、内部にはメダル送り装置40が内蔵されている。
また、一括投入開口31の手前側には、図1及び図3に示すように、上面に平坦部を有するカウンター状の張り出し部32が形成されている。この張り出し部32は、一括投入開口31の手前側及び側方に向かって張り出し、上方からみると図13に示すような略U字型に形成されている。そして、この一括投入開口31の周囲には、上から見て、両側部から手前に至るU字状に立設する立設部272が形成されている。一括投入開口31は、後述する本体ブロック41の受け入れ投入部48の落下孔271の上に位置するように設定されてあり、結果として、落下孔271の上方周囲に立設部272が位置するように形成されている。そして、この立設部272には、搬送装置50を作動及び作動停止させるための導電性を有する金属からなるベルト作動スイッチ273としての接触センサー274が敷設されている。したがって、接触センサー274も、立設部272に沿ってU字状に形成されている。そして、張り出し部32の接触センサー274に手を触れることにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動し、張り出し部32の接触センサー274に触れている手を離すことにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動を停止するようになっている。具体的には、ベルト作動スイッチ273を予め定めた特定時間未満、操作すると、3枚の遊技メダルを側方移送通路12へ送り出すとともに、ベルト作動スイッチ273を予め定めた特定時間以上継続して操作すると、3枚を超える枚数の遊技メダルを側方移送通路12へ送り出すように形成されている。
(回転表示部240)
前記回転表示部240は、移送部200のベルト53の作動状態と、排出機構80の開閉孔85の開閉状態とを遊技者に向かって表示するためのものである。そして、回転表示部240は、正面から見て右側に位置して青色に発光可能な青色発光部241と、正面から見て左側に位置して赤色に発光可能な赤色発光部242とから形成されている。そして、前記回転表示部240は、図3に示すように、張り出し部32の正面側の遊技者から視認可能な位置に形成されている。この回転表示部240は、青色発光部241及び赤色発光部242の2個の発光体の点灯及び消灯の組み合わせによって、ベルト53及び後述する排出機構80の作動状態を表示するものである。具体的には、この回転表示部240は、移送部200のベルト53の正転(正回転、図1の黒矢印方向)と、逆転(逆回転、図1の黒矢印の逆回転方向)と、開閉孔85の開放を伴うベルト53の逆転(逆回転、図1の黒矢印の逆回転方向)と、作動せずとの4種類の状態を、順に、青色発光部241のみ点灯と、赤色発光部242のみ点灯と、両方点灯と、両方消灯とすることにより区別して外部へ向かって表示するためのものである。
前記メダル送り装置40は、前記本体カバー30に内蔵された遊技メダルを送り出すための装置である。
前記メダル送り装置40は、図1に示すように、前記本体カバー30の内側に設けられる箱状の本体ブロック41と、この本体ブロック41の内部に遊技メダルを搬送する搬送装置50(移送部200)と、搬送装置50の奥側下方に位置して残留した遊技メダル等を排出する排出機構80とを備えている。
(本体ブロック41)
前記本体ブロック41は、図1及び図4に示すように、長さ方向略中央部に、上方に開口する受け入れ投入部48を有している。この受け入れ投入部48は、四角形に開口して遊技メダルを落下させる落下孔271を設けているものである。この受け入れ投入部48の奥側には、上方に開口し内部において前記受け入れ投入部48と連通する払い出し通路42が設けられている。図8に示すように、この払い出し通路42の上方に開口した部分に、貸し出しメダル払い出し装置23から貸し出し用の遊技メダルが投入される。
前記受け入れ投入部48は、図1及び図4に示すように、一括投入開口31から投入される遊技メダルを受け入れるための開口であり、開口幅のほぼ中央部に、横方向にわたって設けられた仕切棒100を有している。これは、投入される遊技メダルを、極力同一方向に揃えるためである。すなわち、この仕切棒100があることにより、受け入れ投入部48に遊技メダルが縦向き(遊技メダルの表裏面が左右方向となる向き)で投入されることがないので、ランダムに投入される遊技メダルの向きを、横向き(遊技メダルの表裏面が前後方向となる向き)にして落下させるようになるものである。このように落下した場合には、遊技メダルの向きが揃っているので、受け入れ投入部48の下方に位置する空間であるメダル貯め部44に、遊技メダルが平積みとなるよう貯留させることができ、搬送装置50により搬送しやすくなる。
前記払い出し通路42は、メダル貸出機2の貸し出しメダル払い出し装置23から貸し出される遊技メダルを受け入れて、前記メダル貯め部44に誘導するためのものである。払い出し通路42の底面は、奥側から手前側に向かって下り傾斜となっており、傾斜の前端部に開閉板82によって開閉可能な開閉孔85が形成されている。開閉板82が開閉孔85を閉じているときには、メダル貯め部44に遊技メダルが貯留される。そして、開閉板82が開閉孔85から開いた場合、メダル貯め部44又は搬送装置50のベルト53上にあるゴミなどの異物や遊技メダルは、キャンセル開口49から落下する。このキャンセル開口49から落下した異物や遊技メダルは、いったんメダル取り出し皿90に貯留され、図1に示すように、メダル取り出し皿90を手前側に開くことによりそれらを外部に取り出すことができるようになっている。
(移動調整弁43)
前記移動調整弁43は、図5に示すように、両端部から横方向に突出するピン46を有する支持部43Bに方形状の回動板43Aを取り付けた構成となっている。そして、本体ブロック41の両側面に形成された孔に前記ピン46を係合させることにより、ピン46を中心に前後方向に回動可能に形成されている。
そして、前記回動板43Aは、ウレタンなどの弾性部材で形成されており、一定以上の加圧により弾性変形するようになっている。さらに、移動調整弁43は、回動板43Aが垂下状態で、回動板43Aの下端部から後述する搬送装置50のベルト53の上面までの距離が、遊技メダルの直径よりも長くなるように形成してある。これは、回動板43Aの下方を遊技メダルが起立状態でも通過可能とするためである。
前記搬送装置50(移送部200)は、本体ブロック41の前方下部に内蔵されており、メダル貯め部44に投入又は払い出された遊技メダルを、水平状態(遊技メダルの表裏面が上下となる状態、すなわち遊技メダルの表面又は裏面が、上方向又は下方向に向かって臨むような状態)で1枚ずつ、投入口導入路60へと送り出すためのものである。具体的には、搬送装置50は、一対のローラー51(手前側ローラー51A及び奥側ローラー51B)と、この手前側ローラー51A及び奥側ローラー51Bの間に掛け渡されたベルト53(移送手段)と、このベルト53の手前側上方に送出間隙54をあけて設置された逆転ローラー52(戻し手段)と、ローラー51,52を回転させるための駆動モータ55と、この駆動モータ55のモータ軸の回転をローラー51,52に伝達するための伝達手段56(図4)とを有している。
前記ローラー51と逆転ローラー52は、伝達手段56により同時に回転するようになっている。伝達手段56は、駆動モータ55の駆動軸、手前側ローラー51A、逆転ローラー52にそれぞれ設けられたギヤと、これらの各ギヤを連結するベルトであって、逆転ローラー52はローラー51と同一方向に回転するので、ベルト53の上面の進行方向と、逆転ローラー52の下側面の移動方向とが逆になる。また、前記伝達手段56の調整(直径の異なるギヤの組み合わせ)により、逆転ローラー52の回転速度の方が、ローラー51の回転速度よりも早くなるように形成されている。
ベルト53の前方側は、投入口導入路60のメダル受け口67と近接している。そして、ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、前記送出間隙54を潜ってメダル排出部47から投入口導入路60へと運ばれる。
なお、特に図示していないが、ベルト53から投入口導入路60へ送り出す途中で、逆転ローラー52の取り付け位置を過ぎた後、ベルト53の側方の壁面からベルト53上に向かって突出する突出体を形成しても良い。この突出体は、ベルト53の搬送可能な有効巾を、使用する遊技メダルの直径に合致するように突出させるものである。ベルト53上の遊技メダルが、この突出体に接触することにより、遊技メダルの搬送位置を、所定の位置にすることができる。
なお、移送部200のベルト53を逆回転する場合には、逆転ローラー52は、内部機構により回転しないように形成されている。
前記排出機構80は、上方に突設された略円筒形の可動軸83を通電状態に応じて上下動させるソレノイド81と、一方の端部が前記可動軸83に軸支され、本体ブロック41に固定された固定軸84を支点として上下方向に揺動可能に形成された開閉板82を有している。そして、この開閉板82が固定軸84を中心に回動することにより、開閉孔85を開閉自在に形成するものである。
そして、可動軸83が下方に位置しているときには開閉板82が閉じた状態(図1参照)となり、可動軸83が上方に位置しているときには開閉板82が開いた状態(図10参照)となるよう形成されているものである。そして、ソレノイド81の作動で開閉板82を開くことにより、メダル送り装置40内部にあるメダルや異物などを、本体ブロック41の底面に形成されたキャンセル開口49から排出させることができるようになっている。排出機構80は、例えば図示しないリセットスイッチの操作により開閉板82が開くように形成することができる。
前記投入口導入路60は、スロットマシン1のメダル投入口10に遊技メダルを導入するために、スロットマシン1のメダル投入口10付近に設けて、スロットマシン1の側方から遊技メダルを前記メダル投入口10へ案内する側方移送通路12に、移送部200から遊技メダルを誘導させるためのものである。すなわち、前記投入口導入路60は、前記搬送装置50から送り出された遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口10に移送するためのものである。
前記投入口導入路60は、図1、図6、図7、図8及び図9に示すように、本体カバー30の正面側下部に取り付けられるベース部材62と、このベース部材62の前面側に位置して遊技メダルが通過可能なメダル移送スリットを有する通路部65と、ベース部材62の下端部に設けられたヒンジ63を介して、ベース部材62に回動自在に取り付けられたカバー部材61と、図12に示すように後述する可視部210より視認可能な通路部65を照射可能な発光部220とを備えている。
(通路部65)
前記通路部65は、ベルト53から落下してきた遊技メダルを側方移送通路12へ案内するためのものである。
すなわち、図1に示すように、固定板251と可動板250との間には、突出部252が挟まれて、遊技メダル1枚分の厚さよりやや大きい厚みを有し、遊技メダルの直径よりもやや大きい幅を有することにより、遊技メダルの移送が可能な通路部65が形成されているものである。この通路部65は、固定板251、可動板250及び突出部252により、遊技メダルが通過可能なメダル移送スリットを形成しているものである。
(固定板251)
前記固定板251は、ベース部材62の手前側に固定され、正面視で略L字状に形成されているものである。
(可動板250)
前記可動板250は、固定板251の前面側に位置するものであり、通路部65の手前側の壁を形成するものである。この通路部65の可動板250は、全て透明樹脂から形成されている。この可動板250の側端の上端より僅か下(具体的には、可動板250の全高さのうち、上端から5分の1の位置)には、可動板250の回動可能に軸支する可動板回転軸253が形成されている。そして、この可動板回転軸253には、可動板250の上端を手前側に引っ張り、下端を奥側に引っ張る方向に付勢するバネが形成されている。図9(A)に示すように、常時は、可動板250の下端は、突出部252に当接しているため、可動板250は鉛直方向に立設した状態を保持する。そして、後述する詰まり解除ボタン260が押されると、図9(B)に示すように、詰まり解除ボタン260が可動板250の上部を奥側に押し込むことになり、可動板250は、可動板回転軸253を回転の中心として、上端を奥側、下端を手前側に回転する。これにより、可動板250と、固定板251との間の通路部65の通路内部で遊技メダルが詰まっているような場合、図9(B)に示すように、可動板250の下端と、固定板251との間の隙間が開いて、カバー部材61の詰まりメダル排出口68から外部へ排出される。
(詰まり検知手段230(通過センサー231))
詰まり検知手段230は、遊技メダルの接近や近傍の検出対象の有無を非接触で検出する近接スイッチ(センサー)からなる通過センサー231であって、通路部65における遊技メダルの通過に伴う移動情報や、遊技メダルが移動せずに存在する存在情報を検知可能なものである。
ここで、通過センサー231は、近接スイッチとして、検出領域内に磁界を発生させる誘導形近接スイッチを使用しているが、特に、これに限定されるものではなく、他の種類の近接スイッチを使用しても良いものである。例えば、通過センサー231として、検出領域内に電界を発生させる静電容量形近接スイッチを使用しても良く、また、検出領域内で超音波を発生させる超音波形近接スイッチを使用しても良く、また、可視、不可視光線の反射又は遮光のいずれかにより遊技メダルを検出する光電形近接スイッチを使用しても良く、また、磁気検出素子と磁石の組み合わせにより、遊技メダルが接近したときの磁束変化を利用して検出する磁気形近接スイッチを使用しても良いものである。例えば、光電形近接スイッチを使用した場合は、光を発光する光センサー発光部と、この光センサー発光部から発光して固定板251側に取り付けた反射板(図示せず)に反射した光を受光する光センサー受光部とを備えているものである。可動板250と固定板251との間に遊技メダルが通過することにより或いは遊技メダルが詰まることにより、この光が遮断される状態を検知することができるものである。
ここで、通過センサー231は、特に図示しないが、通路部65の通路幅の中心からやや幅方向にずれた位置に設けてあるので、円形の遊技メダルが複数枚、連続した状態で通過しても通過センサー231の検知信号は必ず一定の波形を繰り返すものとなる。従って、メダル貸出機2の制御部においてこの波形を監視することにより、メダル移送の異常を検知することができる。例えば、通過センサー231が遊技メダルを検知し続けている場合には、通路部65の内部で遊技メダルが詰まっていることが想定される。このような場合には、詰まり解除ボタン260を押してメダル詰まりを解消することを促す警報などを行うと好適である。
前記突出部は、通路部65の底を形成し、この突出部252の上を可動板250と固定板251とに挟まれた遊技メダルが、側方移送通路12へ向かって転がっていくように形成されている。
(カバー部材61)
前記カバー部材61は、カバー部材61の下部のヒンジ63を中心として回転可能であるとともに通路部65の前面を覆うものである。
前記ヒンジ63は、カバー部材61と、ベース部材62とを回動可能に軸支可能なものである。図1、図6、図7、図8、図9及び図11に示すように、カバー部材61及びベース部材62の両者が開いてしまうことがないように、カバー部材61をベース部材62側に係止する係止手段290を備えている。この係止手段290は、図7に示すように、カバー部材61の上部裏側に設けたアンカー爪状の係止部291と、投入口導入路60の上方の本体カバー30の下面側に位置して、係止部291のアンカー爪状の部分が係止可能な非係止部292とから形成されている。なお、この係止部291は、図6に示すように、幅方向の中央付近に開口する差し込み片開口部294が形成されている。そして、この係止部291は、軟質樹脂から形成されてあり、弾性変形可能に形成されているものである。
なお、このヒンジ63には、カバー部材61を、ベース部材62に閉じる方向に付勢するバネを備えるように形成しても良い。これにより、通常時においてはカバー部材61を閉じるように保持することができる。そして、バネの付勢力に逆らってカバー部材61をベース部材62と反対方向すなわち手前側に回動させることにより、カバー部材61が開く。これは、通路部65の内部で遊技メダルが詰まる等の不具合が生じた場合などに、遊技者が店員を呼ぶことなく自ら詰まりを解消させることができる。カバー部材61を開いて詰まった遊技メダルを取りだした後は、ヒンジ63を中心として、カバー部材61は自動的に回動して閉じた状態に戻る。
なお、本形態では、可視部210は、長孔スリット状に形成したが、特にこれに限定されることはない。具体的には、通路部65の前面側に相当するカバー部材61の部分をガラスや透明樹脂等の透明部材で形成することにより、或いは、多数の小孔を形成すること等により、同様の作用及び効果を得ることができる。
そして、カバー部材61の下部には、下方に向かって開口する詰まりメダル排出口68が形成されている。この詰まりメダル排出口68は、詰まり解除ボタン260押下により可動板250を可動させて、可動板250と固定板251との間に詰まっていた遊技メダルを外部に排出するために開口しているものである。
(詰まり解除ボタン260)
前記詰まり解除ボタン260は、遊技メダルが通路部65で詰まったときに、可動板250の上部を押して可動板250を回動させて、通路部65内部に詰まった遊技メダルを下の詰まりメダル排出口68から排出させるためのものである。
そして、投入口導入路60の通路部65の内部、例えばメダル受け口67の部分で複数の遊技メダルが詰まった場合、遊技者が、詰まり解除ボタン260を奥側に向かって押し込む。すると、詰まり解除ボタン260は、図9(B)に示すように、手前側に突出していた部分が奥側に向かって押し込まれ、詰まり解除ボタン260の奥側の先端が、可動板250の上部を奥側に向かって押すことになる。これにより、可動板250は、側端中央の水平方向の可動板回転軸253(図12)を中心として回転して、図9(B)に示すように、下方側に向かって開いた状態となる。そして、可動板250と、固定板251との間に詰まっていた遊技メダルが下方に落下し、詰まりメダル排出口68から外部へ向かって排出される。結果として、通路部65での遊技メダルの詰まりを簡単に解除することができるものである。
前記発光部220は、投入口導入路60の内部に位置して、図12に示すように、可視部210より視認可能な通路部65を照射可能な位置に形成されている。この発光部220は、図12に示すように、ベース部材62に固定されたLEDからなるものであって、赤色と、青色との2色の発光が可能なものである。そして、移送部200の作動時に発光部220を青色に発光させ、その発光を可視部210から可視可能に形成してあるものである。そして、可視部210からは、通路部65を通過する遊技メダルを遊技者側から可視可能としたものである。これにより、遊技者は、カバー部材61で覆われた内部にある通路部65を通過する遊技メダルを明るい状態ではっきりと見ることができる。
次に、上記構成を有するメダル移送機構3における遊技メダルの移送過程を、図11に基づき説明する。
まず、一括投入開口31から遊技メダルを投入すると、図11(A)に示すように、遊技メダルはベルト53の後方部上面と開閉板82の上面に積み重なるように落下し、メダル貯め部44に貯留される。また、メダル貸出機2に紙幣を投入した場合には、貸し出しメダル払い出し装置23から遊技メダルが払い出され、払い出し通路42を通ってメダル貯め部44に貯留される。次に、メダル移送機構3の張り出し部32のベルト作動スイッチ273としての接触センサー274を手で触れると、搬送装置50が作動を開始する。すなわち、駆動モータ55が駆動して、ベルト53が前方に回転開始する。
ベルト53により前方に移送された遊技メダルのうち、ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、図11(B)に示すように、ベルト53と逆転ローラー52の下面との間の送出間隙54をすり抜けて、1枚ずつ、メダル排出部47へと移送される。一方、ベルト53の上方に重なっている遊技メダルは、逆転ローラー52と接触することにより、逆転ローラー52に設けられた撹拌溝58に引っかかり、上方後部のメダル戻り部45に蹴り戻される。逆転ローラー52は、ローラー51よりも高速回転しているので、効率よく遊技メダルを蹴り出すことができる。
搬送装置50から送り出された遊技メダルは、メダル排出部47から排出され、投入口導入路60の湾曲部62Aに誘導されつつメダル受け口67に入り、通路部65を通ってメダル排出口66から排出される。メダル排出口66はスロットマシン1のメダル投入口10の側方移送通路12と位置あわせされているので、遊技メダルはスロットマシン1の側方移送通路12を通って、スロットマシン1のメダル投入口10の上部投入開口11に投入される。
このように、本形態によれば、メダル貸出機2から貸し出される遊技メダルをスロットマシン1に手に持って移動させなくても、あるいはスロットマシン1から入賞により払い出された遊技メダルを、1枚ずつ手でメダル投入口10に投入させなくても、メダル移送機構3によりメダル投入口10に投入することができ、遊技を効率的に行うことができる。また、メダル移送機構3には、移動調整弁43が設けてあるので、メダル送り装置40内部でのメダル詰まりを起こしにくく、メダル送り装置40から排出するときにメダル詰まりを起こした場合でも、詰まり解除ボタン260を押下して、可動板250を下方側に向かって開くことにより容易にメダル詰まりを解消できる。そして、排出機構80とメダル取り出し皿90を設けてあるので、メダル送り装置40内の残留メダルや異物なども容易に取り出すことができる。さらに、搬送装置の逆転ローラー52には撹拌溝58が形成されているので、搬送装置50内部に滞留している遊技メダルを効率よく送り出すことができ、メダル詰まりを防止することができるのである。
前記駆動制御手段280は、ベルト作動スイッチ273の操作に基づいて、移送部200のベルト53の回転駆動や、排出機構80の開閉孔85の開閉等を制御するためのものである。この駆動制御手段280は、遊技者によるベルト作動スイッチ273としての接触センサー274への接触によって、移送部200のベルト53を作動可能にしているものである。
前記駆動制御手段280は、ベルト作動スイッチ273を予め定めた特定時間t3未満、操作(すなわち、遊技者の指等が、通過センサー231を継続して接触)すると、通過センサー231によって確認される所定枚数の遊技メダルを側方移送路に送り出すように形成されている。そして、駆動制御手段280は、ベルト作動スイッチ273を予め定めた特定時間t3以上継続して操作(すなわち、遊技者の指等が、通過センサー231を継続して接触)すると、通過センサー231によって確認される所定枚数を超える枚数の遊技メダルを側方移送通路12に送り出し続けるように形成されている。
更に、これらに加えて、駆動制御手段280は、遊技者が、ベルト作動スイッチ273としての接触センサー274を継続して操作(接触)しても、通路部65の通過センサー231からの遊技メダルの通過の検知が予め定めた所定時間t7(ここでの所定時間t7とは、予め設定されている特定の時間を意味するものであって、例えば10秒)ない場合、移送部200の作動を停止させるように形成されている。なお、ここで、逆転を開始させる所定時間t6よりも、移送部200の全ての作動を停止させる所定時間t7の方が長い時間(t6<t7)に設定されてある。これは、先ず最初に、逆転させて、次に、全ての作動を停止させるためである。
更に、これらに加えて、駆動制御手段280は、メダル貸し出し部25からの貸し出しが終了した後、予め定めた特定時間t1が経過すると移送部200の移送を停止させるように形成されている。これは、具体的には、駆動制御手段280は、通路部65の通過センサー231で遊技メダルの通過を検知した後、その後の遊技メダルの通過を検知することなく、予め定めた特定時間t1経過すると移送部200の移送を停止させる(ベルト53の回転駆動を停止させる)ことを意味する。したがって、駆動制御手段280は、遊技メダルの通過が通過センサー231で検知されてから、特定時間t1経過すると、当該遊技メダルは、最後の遊技メダルと判断して、ベルト53の回転を停止させるものである。
(作用)
本形態では、カバー部材61にスリット状の可視部210を備えているため、カバー部材61の前面側の遊技者から、カバー部材61内部の通路部65を、直接、視認することができる。これにより、カバー部材61で覆われた、投入口導入路60内部の通路部65を、観察することができて、投入口導入路60内部の状況を把握することができる。
更に、投入口導入路60の内部には、通路部65を照射可能な発光部220を備えているため、カバー部材61で覆われて暗くても、可視部210を通して、外側から明瞭に通路部65におけるメダル詰まりの発生状況を視認により確認することができる。
本形態では、詰まり検知手段230によりメダル詰まりを検知した場合、メダル詰まりを検知していない正常作動時の発光色(青色)とは、異なる発光色(赤色)で、発光部220を発光させる。このため、可視部210を通して、通路部65を視認するだけでは、内部機構をよく理解することができずに、現状を認識することがないような遊技者であっても、かかる内部に照射する発光部220の発光色が正常状態とは異なる発光色で発光することにより、現状の遊技状態を正常状態か異常状態かを直ぐに理解することができる。また、この異なる発光色の発光が可能な発光部220は、メダル詰まりの発生し易い投入口導入路60内部を直接、照らしているため、メダル詰まりの発生している箇所を示すことができるとともに、異常の原因が、異なる色が発光している投入口導入路60のメダル詰まりであることを直接的に、直ぐに理解することができる。
3 メダル移送機構 10 メダル投入口
11 上部投入開口 12 側方移送通路
13 前扉 14 図柄表示窓
15 下皿 16 操作部
20 外箱 21 紙幣投入口
22 紙幣カウンター 23 貸し出しメダル払い出し装置
24 紙幣センサー 25 メダル貸し出し部
30 本体カバー 31 一括投入開口
32 張り出し部 40 メダル送り装置
41 本体ブロック 42 払い出し通路
43 移動調整弁 43A 回動板
43B 支持部 43C ストッパー
44 メダル貯め部 45 メダル戻り部
46 ピン 47 メダル排出部
48 受け入れ投入部 49 キャンセル開口
50 搬送装置 51 ローラー
51A 手前側ローラー 51B 奥側ローラー
52 逆転ローラー 53 ベルト
54 送出間隙 55 駆動モータ
56 伝達手段 58 撹拌溝
60 投入口導入路 61 カバー部材
62 ベース部材 62A 湾曲部
63 ヒンジ 65 通路部
66 メダル排出口 67 メダル受け口
68 詰まりメダル排出口 80 排出機構
81 ソレノイド 82 開閉板
83 可動軸 84 固定軸
85 開閉孔 90 メダル取り出し皿
91 ケース 93 排出収納部
95 皿用ヒンジ 100 仕切棒
200 移送部 210 可視部
220 発光部 230 詰まり検知手段
231 通過センサー 240 回転表示部
241 青色発光部 242 赤色発光部
250 可動板 251 固定板
252 突出部 253 可動板回転軸
260 詰まり解除ボタン 271 落下孔
272 立設部 273 ベルト作動スイッチ
274 接触センサー 280 駆動制御手段
290 係止手段 291 係止部
292 非係止部 293 係止解除孔
294 差し込み片開口部
Claims (1)
- 遊技メダルを受け入れ可能な受け入れ投入部と、
前記受け入れ投入部から投入された遊技メダルを一時的に貯留するメダル貯め部と、
前記メダル貯め部に貯留した遊技メダルを移送する移送部と、
スロットマシンのメダル投入口に遊技メダルを導入するために、遊技メダルを前記スロットマシンの側方から前記メダル投入口へ案内する側方移送通路に、前記移送部から遊技メダルを誘導させるための投入口導入路とを有するメダル貸出機であって、
前記投入口導入路は、
ベース部材と、
前記ベース部材の前面側に位置して遊技メダルが通過可能なメダル移送スリットを有する通路部と、
この通路部の前面を覆うカバー部材とを備え、
前記通路部には、前記通路部における遊技メダルの通過に伴う移動情報や、遊技メダルが前記通路部で移動せずに存在し続ける存在情報を検知可能な詰まり検知手段を設け、
前記カバー部材は、
前記通路部を遊技者側から視認可能な可視部を備え、
前記投入口導入路の内部には、少なくとも2色の異なる色を発光可能であると共に、前記可視部より視認可能な前記通路部を照射可能な発光部を備え、
前記移送部の作動時に前記発光部を発光させ、その発光を可視部から可視可能に形成し、
前記可視部からは、前記通路部を通過する遊技メダルを遊技者側から可視可能とし、
前記移送部を作動させても前記詰まり検知手段による前記存在情報により、遊技メダルの存在する状態が連続していることを検知した場合、前記発光部を正常作動時の発光色とは、異なる発光色で発光させ、
前記移送部を作動させても前記詰まり検知手段による前記移動情報を検知できずに遊技メダルの通過の検知が予め定めた所定時間無い場合、前記移送部の作動を停止させると共に、前記発光部を消灯させ、
前記投入口導入路は、前記カバー部材に設けられた詰まり解除ボタンと、前記ベース部材に回動自在に支持され、常態においてその下側が前記通路部側に付勢されて前記通路部の正面側の立壁を成す可動板とを備え、
前記カバー部材を閉じた状態で前記詰まり解除ボタンを押圧することにより、前記可動板の上側が前記通路部側に、下側が反通路部側に回動して、前記通路部と前記可動板との隙間から遊技メダルが落下し、前記通路部の途中で詰まった遊技メダルを外部へ排出可能に形成され、
前記カバー部材には、背面側に突出し弾性を有する係止部と、この係止部の近傍に位置し正面から背面に貫通する係止解除孔とが設けられ、
前記ベース部材側には、前記係止部に係止可能な被係止部が設けられ、
前記係止部は、前記カバー部材が前記ベース部材の正面を覆う位置で前記カバー部材を奥方向に挿入することにより、前記被係止部と係合すると共に、前記係止解除孔に鍵を挿入して弾性変形させることにより、前記被係止部との係止が解除されるように形成され、
前記カバー部材は、前記係止部と前記被係止部との係止により前記ベース部材の正面側に固定され、前記係合体と前記被係止部との係止解除により手前側に回動し、前記ベース部材の正面側を開閉自在とするように形成されており、
前記カバー部材を開いた状態では、前記可動板を直接、手で操作してメダル詰まりを解消させることができるように形成されていることを特徴とするメダル貸出機。
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