JP2006000368A - 台間機用遊技メダルの一括投入機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 投入開口(31)の少なくとも前方に略水平方向に張り出す張り出し部(31A)を設け、少なくとも前記張り出し部(321A)に、前記駆動装置(55)の駆動停止中に接触することにより駆動装置(55)が駆動開始する接触センサ(71)を設けた。
【選択図】 図4
Description
そこで、各請求項に記載された各発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技者の意思に基づく搬送装置の作動に、よりきめ細やかに対応可能であり、操作もし易い駆動開始スイッチを有する台間機用遊技メダルの一括投入機構を提供しようとするものである。
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項2記載の発明は、メダル貸出機から払い出される遊技メダルを直接遊技機に投入する場合には、遊技者の操作なしでも搬送装置が作動を開始し、遊技機にメダルを移送可能な台間機用遊技メダルの一括投入機構を提供しようとするものである。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項3記載の発明は、遊技者が操作しなくても自動的に搬送装置が作動を停止し、搬送装置の無駄な作動を防止できる台間機用遊技メダルの一括投入機構を提供しようとするものである。
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項4記載の発明は、遊技者の意思により搬送装置の作動を停止させることができ、遊技機へのメダル投入を中断可能な台間機用遊技メダルの一括投入機構を提供しようとするものである。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技メダルの投入口(10)を有する遊技機に隣接して設置される遊技機用台間機に設けられ、一括投入される複数枚の遊技メダルを受け入れ可能な投入開口(一括投入開口(31))と、この投入開口(31)の下方に設けられ、遊技メダルを貯留可能なメダル貯め部(44)と、遊技メダルを隣接する遊技機のメダル投入口(10)に移送するための移送部材(メダル移送ブロック(60))と、駆動装置(駆動モータ(55))により作動し、前記メダル貯め部(44)に貯留された遊技メダルを、前記移送部材(60)に一枚ずつ送り出す搬送装置(50)とを少なくとも備えた遊技メダルの一括投入機構(3)である。
ここで、遊技メダルの「一括投入」とは、メダルの向きを揃えて投入したり一枚ずつ投入するのではなくて、適宜手に掴んだ遊技メダルをランダムに投入開口に投げ入れるような場合のことを言うものである。なお、投入開口(31)に、装置内部に落下移動するメダルの向きが極力一定方向に揃うような手段(例えば仕切棒(B))を設けると好ましい。
前記搬送装置(50)は、例えば駆動モータ(55)により回転する一対のローラ(51)に搬送ベルト(53)を掛け渡し、逆転ローラ(52)によりベルト上のメダルを一枚ずつ分離可能に形成したベルト駆動式メダル送り出し機することができるが、遊技メダルを一枚ずつ分離して移送可能なものであれば、ベルト式に限られない。例えば回転ディスク式ミニホッパーでもよい。
また、前記移送部材(60)は、メダル受け口(63)とメダル排出口(64)との間に遊技メダルが通過可能なメダル移送路(65)を形成したブロック部材とすることができる。そして、搬送装置(50)により一枚ずつ移送される遊技メダルを、メダル受け口(63)が受け入れるように形成されている。また、メダル排出口(64)は、隣接する遊技機のメダル投入口(10)の例えば側方や上方に位置するように配置され、メダル排出口(64)から排出された遊技メダルが転送又は落下して、メダル投入口(10)に投入されるようになっている。
ここで、「前方」とは、遊技機用台間機を正面から見た場合の手前側であって、斜め前方も含まれる。前記張り出し部(31A)は、例えば、上方に平坦部を有するカウンター状に形成することができ、投入開口(31)の手前側だけでなく、投入開口(31)の左右方向に向かって張り出す部分を有していてもよい。
(作用)
投入開口(31)に投入された遊技メダルは、メダル貯め部(44)に貯留される。そして、張り出し部(31A)に手を触れると、接触センサ(71)により駆動装置(55)が駆動開始する。張り出し部(31A)は投入開口(31)の前方にあるので、遊技機に座っている遊技者が触れやすく、また投入開口(31)へのメダル投入行為と同時に接触することもできる。駆動装置(55)の駆動により搬送装置(50)が作動して、メダル貯め部(44)に貯留されている遊技メダルが移送部材(60)に移送される。
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、請求項2記載の発明は、貸し出しメダル払い出し装置(23)を少なくとも有するメダル貸出機(2)に設けられ、前記貸し出しメダル払い出し装置(23)から払い出される遊技メダルを前記メダル貯め部(44)に移送可能に形成されているとともに、前記貸し出しメダル払い出し装置(23)から遊技メダルが払い出された場合には、前記駆動装置(55)の駆動を開始するように形成されていることを特徴とする。
貸し出しメダル払い出し装置(23)から払い出される遊技メダルをメダル貯め部(44)に移送可能とする手段としては、貸し出しメダル払い出し装置(23)のメダル排出口近傍からメダル貯め部(44)まで通ずる管状の移送路(払い出し通路(42))を設けたり、貸し出しメダル払い出し装置(23)のメダル排出口から排出されるメダルが、投入開口(31)から投入される(例えば、投入開口(31)の上方にメダル排出口を配置する、メダル排出口から投入開口(31)への移送路を設ける)ように形成することができる。
(作用)
メダル貸出機(2)に紙幣を入れるなどして貸し出しメダル払い出し装置(23)を作動させると、払い出された遊技メダルは直接、又は投入開口(31)を経て、メダル貯め部(44)に移送される。一方、貸し出しメダル払い出し装置(23)の作動により、駆動装置(55)が駆動を開始するので、払い出された遊技メダルは、搬送装置(50)により、メダル貯め部(44)から移送部材(60)に移送される。この場合は、接触センサ(71)に接触しなくとも、駆動装置(55)が駆動を開始する。従って、メダル貸出機(2)からある程度まとまった枚数払い出される遊技メダルを、手で受け止めたり容器入れて遊技機(例えばスロットマシンの下皿)まで移動させる必要が無く、メダルに手を触れることなく遊技を開始することができる。なお、入賞などにより遊技機から払い出された遊技メダルを、再度遊技機に投入する場合には、投入開口(31)に一括投入し、接触センサ(71)に触れて搬送装置(50)を作動させればよい。
(特徴点)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、前記駆動装置(55)は、駆動開始後、所定時間の経過により駆動停止することを特徴とする。
本発明及び請求項4記載の発明は、作動中の搬送装置(50)の作動停止の態様を規定したものである。
ここで、「所定時間」は、メダル貯め部(44)に最大限貯留可能な枚数の遊技メダル、あるいはメダル貸出機(2)から払い出される最大限の枚数の遊技メダルが、搬送装置(50)によりすべて移送部材(60)に移送されるのに必要十分な時間とするのが好ましい。あるいは、所定枚数の遊技メダルが搬送装置(50)により移送部材(60)に移送されるのに必要十分な時間としてもよい。
(作用)
本発明によれば、接触センサ(71)が、接触するとスイッチONとなり、スイッチON状態で駆動装置(55)が駆動中に接触するとスイッチOFFとなるよう形成されている場合には、接触センサ(71)により搬送装置(50)を作動させた後、再び接触センサ(71)に接触することなく、自動的に搬送装置(50)の作動を停止させることができる。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、前記駆動装置(55)は、駆動中における接触センサ(71)への接触により駆動停止することを特徴とする。
本発明によれば、接触センサ(71)により搬送装置(50)を作動させた後、再び接触センサ(71)に接触することにより、搬送装置(50)の作動を停止させることができる。また、貸し出しメダル払い出し装置(23)の作動により、駆動装置(55)が駆動を開始した場合(請求項2の場合)には、接触センサ(71)への接触により搬送装置(50)の作動を停止させることができる。そして、駆動装置(55)が、駆動開始後、所定時間の経過により駆動停止するように形成されている場合(請求項3の場合)でも、所定時間が経過する前に接触センサ(71)への接触により搬送装置(50)の作動を停止させることができる。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、接触センサの採用により遊技者の意思に基づく搬送装置の作動をよりきめ細やかに行うことができ、投入開口の近傍の張り出し部に接触センサを設けたことから、搬送装置の作動を開始又は停止させるためのスイッチの操作がし易い台間機用遊技メダルの一括投入機構を提供することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、メダル貸出機から払い出される遊技メダルを直接遊技機に投入する場合には、遊技者がスイッチ操作しなくても搬送装置が作動を開始し、遊技機にメダルを移送させることができる。そして、請求項3記載の発明によれば、遊技者がスイッチ操作しなくても自動的に搬送装置が作動停止し、一括投入機構内部のメダル送り出し終了後などの搬送装置の無駄な作動を防止でき、請求項4記載の発明によれば、遊技者の意思により搬送装置の作動を停止させ遊技機へのメダル投入を中断可能とすることかできる。
(図面の説明)
図1乃至図10は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は一括投入機構3の縦断面図、図2はスロットマシン1及びメダル貸出機2の外観斜視図、図3はメダル貸出機2の側面図、図4は一括投入機構3及びメダル投入口10の拡大斜視図、図5は一括投入機構3の分解斜視図、図6はメダル送り装置40の斜視図、図7は一括投入機構3の部分拡大断面図、図8及び図9はメダル送り装置40の作動説明図、図10は搬送装置50の作動の概略を示すフローである。
(スロットマシン1)
スロットマシン1は、図2に示すように、筐体及び筐体の正面側に取り付けられた前扉13から形成され、正面側には回転リール(図示せず)の図柄を視認可能な図柄表示窓14が形成されている。また、この図柄表示窓14の下方でありスロットマシン1の略中央部は、スタートスイッチやストップスイッチなどの操作手段が設けられる操作部16となっている。そしてこの操作部16の正面右端部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口10が設けられている。なお、特に図示しないが、メダル投入口10の下方には、遊技メダルの真贋を判断すると共に投入メダルをカウントするためのメダルセレクターが設けられている。また、スロットマシン1の下部には、払い出しメダルを貯留可能な払い出しメダル皿15が設けられている。
そして、メダル投入口10から遊技メダルを投入し、スタートスイッチの操作により回転リールを回転させ、ストップスイッチの操作により回転リールを停止させ、このとき、複数の回転リールに表示された図柄が所定の位置態様に停止すると入賞となり、所定枚数のメダルが払い出されるように形成されているものである。
メダル貸出機2は、スロットマシン1の側面側に隣接して設置される箱型の装置であって、金銭と引き替えに遊技メダルを貸し出すと共に、貸し出しメダル及び遊技者が投入するメダルをスロットマシン1のメダル投入口10に投入するためのものである。すなわち、メダル貸出機2は、図3に示すように、外箱20に、紙幣カウンター22及び貸し出しメダル払い出し装置23が内蔵されているとともに、正面側には一括投入機構3が取り付けられているものである。
紙幣カウンター22は、外箱20の正面下方に設けられた紙幣投入口21から投入された紙幣を読み取って、貸し出しメダル払い出し装置23に所定枚数の遊技メダルを払い出させるためのものである。なお、メダル貸出機としては、紙幣投入口21及び紙幣カウンター22の他に、硬貨投入口や硬貨カウンター、釣り銭払い出し口などを有していてもよい。また、プリペイドカード投入口とカードリーダーを有していてもよい。
一括投入機構3は、前記貸し出しメダル払い出し装置23から払い出される遊技メダル、及び遊技者が投入する遊技メダルを、スロットマシン1のメダル投入口10に一括投入するための機構である。
具体的には、一括投入機構3は、図1及び図4に示すように、大きく分けて、メダル貸出機2の外箱20の正面に取り付けられた本体カバー30と、本体カバー30の内部に設けられたメダル送り装置40と、本体カバー30の正面側に着脱自在に取り付けられたメダル移送ブロック60とから構成されている。
本体カバー30は、図2、図3に示すように、メダル貸出機2の外箱20の正面略中央部から手前側(スロットマシン1を正面から見た場合の手前側。以下同じ)に突出する箱形部材であり、上方に開口する一括投入開口31が形成され、図1に示すように、内部にはメダル送り装置40が内蔵されている。
ここで、一括投入開口31の前方には、図1及び図4に示すように、上面に平坦部を有するカウンター状の張り出し部31Aが形成されている。張り出し部31Aは、一括投入開口31の手前側及び側方に向かって張り出し、平面からみると略U字型に形成されている。ここには、後述するが、搬送装置50を作動及び作動停止させるためのタッチセンサ71が敷設されており、張り出し部31Aに触れることにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動開始したり駆動を停止したりするようになっている。このように、一括投入開口31の近傍でかつ手前側に張り出した部分にタッチセンサ71を設けることにより、搬送装置50の作動操作をしやすくしているものである。なお、タッチセンサ71は、図4に示すように、張り出し部31Aだけではなく一括投入開口31の周囲に設けてあるので、一括投入開口31のまわりのどこを触れても搬送装置50の作動操作を行うことができるようになっている。
さらに、本体カバー30の底部奥側には、図5に示すように、メダル送り装置40から排出される異物やリセットメダルを受け止める排出貯留箱90を収納するための貯留箱収納部37が設けられており、貯留箱収納部37の上方には、排出開口36が形成されている。貯留箱収納部37は、上方及び正面に開口する箱形のケースであり、正面側開口から排出貯留箱90を嵌め込むことができるとともに、上方の排出開口36から異物やリセットメダルを排出貯留箱90に落下させるとができるようになっている。
メダル送り装置40は、前記本体カバー30に内蔵されたメダルを送り出すための装置であり、図1に示すように、本体ブロック41の内部に搬送装置50を設け、搬送装置50の奥側下方に排出装置80を設けた構成となっている。
本体ブロック41は、図1及び図6(A)に示すように、長さ方向略中央部に、上方に開口する受入開口48を有し、受入開口48の奥側には、上方に向かって延びる角形管状の払い出し通路42が設けられている。また、本体ブロック41の前方下部には、搬送装置50が内蔵されており、本体ブロック41の正面底部には、搬送装置50により送り出されたメダルを排出するためのメダル排出部47が形成されているとともに、搬送装置50により送り出されるメダルを検知するためのメダル検知センサ46が設けられている。そして、図6(B)に示すように、前記払い出し通路42の下面には、排出装置80のソレノイド81が設けられており、ソレノイド81の作動で開閉板82を開くことにより、メダル送り装置40内部にあるメダルや異物などを、本体ブロック41の底面に形成されたリセット開口49から排出させることができるようになっている(図9参照)。
前記払い出し通路42は、メダル貸出機2の貸し出しメダル払い出し装置23から貸し出される遊技メダルを受け入れて、前記メダル貯め部44に誘導するためのものである。払い出し通路42の底面は、奥側から手前側に向かって下り傾斜となっており、傾斜の前端部が開閉板82によって開閉可能に形成されている。開閉板82が閉じているときには、メダル貯め部44に遊技メダルが貯留され、開閉板82が開いた場合には、メダル貯め部44又は搬送装置50の搬送ベルト53上にあるゴミなどの異物や遊技メダルは、リセット開口49から落下する。
前記メダル検知センサ46は、遮光センサや反射センサであって、メダルの移動をセンシングしてメダル詰まりを検知するためのものである。すなわち、メダル検知センサ46は、検知が正常時のメダル検知パターンと異なる場合、例えばメダル検知センサ46が所定時間メダルを検知し続けている場合には、搬送装置50の作動を停止させるための信号を出力する。
搬送装置50は、本体ブロック41の前方下部に内蔵されており、受入開口48が受け入れた遊技メダルを、水平状態(遊技メダルの表裏面が上下となる状態)で一枚ずつ、メダル移送ブロック60へと送り出すためのものである。具体的には、搬送装置50は、図1に示すように、一対のローラ51(51A,51B)と、ローラ51A,51Bに掛け渡された搬送ベルト53と、搬送ベルト53の手前側上方に送出間隙54をあけて設置された逆転ローラ52と、ローラ51,52を回転させるための駆動モータ55と、駆動モータ55のモータ軸の回転をローラ51,52に伝達するための伝達手段56を有している。
前記ローラ51と逆転ローラ52は、伝達手段56により同時に回転するようになっている。伝達手段56は、駆動モータ55の駆動軸とローラ51Aと逆転ローラ52に設けられたギヤ、及び各ギヤを連結するベルトであって、逆転ローラ52はローラ41と同方向に回転するので、搬送ベルト53の上面の進行方向と、逆転ローラ52の下面の移動方向とが逆になる。また、前記伝達手段56の調整(直径の異なるギヤの組み合わせ)により、逆転ローラ52の回転速度の方が、ローラ51の回転速度よりも早くなるように形成されている。
搬送ベルト53の前方側はメダル排出部47と近接しており、ベルト上面に乗っている遊技メダルは、搬送ベルト53の表面に乗ったままメダル排出部47へと運ばれる。
(作動制御スイッチ70)
ここで、前記搬送装置50は、作動制御スイッチ70により作動及び作動停止するものである。本実施の形態においては、作動制御スイッチ70として、駆動モータ55を正転駆動させるためのタッチセンサ71及び投入センサ73と、駆動モータ55を逆転駆動させるためのリセットスイッチ72が設けてある。そして、特に図示しないが、前記作動制御スイッチ70及びメダル検知センサ46からの出力信号に基づいて駆動モータ55の駆動を制御するための制御基板が、一括投入機構3の適当な場所に設けられている。
リセットスイッチ72は、図4に示すように、本体カバー30の側面に設けたボタンスイッチであり、ボタン押圧によりスイッチがONとなって駆動モータ55が逆転駆動し、ボタンから手を離すとスイッチがOFFとなって駆動を停止するようになっている。また、リセットスイッチ72を操作すると、同時に排出装置80のソレノイド81が作動して開閉板82を開くので(図9参照)、メダル送り装置40内部に残留している遊技メダルを取り出したり、一括投入開口31内に入ったゴミなどの異物を取り除くことができる。
ここで、投入センサ73は、払い出し通路42以外の場所に設けてあってもかまわない。例えば、貸し出しメダル払い出し装置23のメダル排出部に設けてもよい。また、投入センサ73にメダルを検知させるのではなく、貸し出しメダル払い出し装置23の作動信号の受信によりスイッチがONとなるよう形成してもよい。
ところで、駆動モータ55の駆動中にタッチセンサ71が操作されなかった場合や、メダル詰まりが発生しなかった場合には、駆動開始後、所定時間経過後に、自動的に駆動モータ55が駆動を停止するようになっている。これは、駆動モータ55の制御基板に設けられたタイマー装置が、所定時間経過の経過により駆動モータ55に駆動停止信号を出力し、タッチセンサ71及び投入センサ73のスイッチがOFFとなるように形成されているものである。ここで、「所定時間」は、メダル貸出機2が一回に払い出す最大枚数(例えば50枚)の遊技メダルが、全て搬送装置50によってスロットマシン1のメダル投入口10に移送されるのに必要十分な時間とすると好適である。
なお、作動制御スイッチ70として、メダル貯め部44及びメダル戻り部45内の遊技メダルの有無を検知可能なセンサを設けてもよい。具体的には、例えば、受入開口48やメダル戻り部45の側壁や上板に遮光センサや反射センサを設け、メダルを検知することにより、あるいは一定時間メダルを検知しないことにより、搬送ベルト53を作動させたり停止させたりするものである。このようなセンサを設けた場合には、一括投入開口31に投入された遊技メダル、あるいはメダル貸出機2から払い出された遊技メダルを、すべてスロットマシン1に投入するまで、搬送装置50が作動するので、一括投入機構3内部に遊技メダルが残留することがない。
さらに、タッチセンサ71により搬送装置50を作動させる場合、所定枚数のメダルを送り出したら自動的に作動停止するように形成してもよい。すなわち、駆動モータ55の駆動中、メダル検知センサ46や搬送装置50に設けたセンサにより、搬送装置50からメダル移送ブロック60に送り出されるメダルの枚数をカウントし、カウント値が所定値に達したら、駆動モータ55の駆動を停止させるようにするものである。このように形成した場合には、タッチセンサ71に触れるごとに、メダルを数枚ずつ投入できるので、スロットマシン1にメダルを一度に投入したくない場合でも一括投入機構3を利用でき、手投入でメダル投入口10に投入する必要がない。この場合、一回のタッチ操作(スイッチON/OFF)で、例えば3枚のメダルが搬送装置50により移送され、タッチセンサ71に触れたまま(スイッチON)の場合には、接触が解除されるまで搬送装置50が作動するように形成すると好適である。このように形成すれば、数枚のメダルを投入する場合にはタッチセンサ71(例えば張り出し部31A)をぽんと叩くような操作をし、大量のメダルを投入する場合にはタッチセンサ71に手を触れたままにすればよいので、タッチセンサ71への触れ方一つで、遊技者の意向に添ったメダル投入を行うことができる。
次に、搬送装置50の作動の概略について、図10のフローに基づき説明する。
まず、初期状態では、すべての作動制御スイッチ70はOFF状態である。そして、図10のステップ100において、リセットスイッチ72がONとなったかどうか、すなわちリセットスイッチ72が押圧されたかどうかを判断する。リセットスイッチ72がONでない場合には、次のステップ101に進む。
ステップ101において、タッチセンサ71がONとなったかどうか、すなわちタッチセンサ71への接触があったかどうかを判断する。タッチセンサ71がONでない場合には、次のステップ102に進む。
前記ステップ101において、タッチセンサ71がONとなった場合には、ステップ102を飛び越してステップ103に進む。
ステップ103において、駆動モータ55を正回転させる。これにより、搬送ベルト53が回転し、メダルの移送を開始する。そして、次のステップ104に進む。
ステップ105において、作動制御スイッチ70のスイッチがOFFとなったかどうかを判断する。具体的には、タッチセンサ71への接触終了又はタッチセンサ71への接触によりスイッチOFF状態に切り替わったか、投入スイッチ73がスイッチONとなってから所定時間が経過したか、を判断する。スイッチがOFFになっていない場合には、ステップ103に戻る。一方、スイッチがOFFになった場合には、次のステップ106に進む。
ステップ106において、正回転している駆動モータ55の駆動を停止させる。そして、搬送装置50の作動制御を終了する。このように、本実施の形態では、一括投入開口31からメダルを一括投入した場合にはタッチセンサ71により搬送装置50を作動及び作動停止させることができ、メダル貸出機2からメダルを直接メダル貯め部44に払い出した場合には、メダル払い出しにより搬送装置50が作動を開始し、所定時間経過後又はタッチセンサ71への接触により搬送装置50の作動が停止する。従って、一括投入開口31へのメダル投入、メダル貸出機2からのメダル払い出しのいずれの場合も、遊技者がタッチセンサ71に触れることによりメダル移送を中止できる。
ステップ107において、駆動モータ55を逆回転させる。なおこのとき、排出装置80のソレノイド81も同時に作動して、開閉板82が開いてリセット開口49が開口する。駆動モータ55の逆回転により、搬送ベルト53がメダル送り方向と逆方向に回転し、搬送ベルト53上のメダルや異物はリセット開口49から排出される。そして次のステップ108に進む。
ステップ108において、作動制御スイッチ70のスイッチがOFFとなったかどうかを判断する。具体的には、リセットスイッチ72の押圧停止によりスイッチOFF状態に切り替わったかを判断する。スイッチがOFFになっていない場合には、ステップ107に戻る。一方、スイッチがOFFになった場合には、ステップ106に進み、逆回転している駆動モータ55の駆動を停止させて、搬送装置50の作動制御を終了する。
メダル移送ブロック60は、前記搬送装置50から送り出された遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口10に移送するためのものであって、図1及び図5に示すように、遊技メダルが一枚ずつ通過可能なメダル移送路65を有するブロック部材である。すなわち、メダル移送ブロック60は、上方に開口するメダル受け口63を有するメダル受け部61と、メダル受け部61から側方に向かって設けられ側端部にメダル排出口64を有するメダル移送部62とから成り、メダル受け口63から前記搬送装置50により搬送された遊技メダルを受け入れ、メダル排出口64から遊技メダルを排出するものである。
ここで、メダル移送ブロック60は、本体カバー30に、着脱自在、かつ前後方向にスライド可能に取り付けられている。具体的には、図5に示すように、メダル移送ブロック60は、本体カバー30の切り欠き部32の正面に取り付けられた取り付け板34に取り付けられる。すなわち、メダル移送ブロック60は、図7に示すように、取り付け板34の正面に設けられた係合孔34aに、メダル移送ブロック60の背面に設けられ前記係合孔34aに係合可能に形成された突起部60Aを係合させることにより、取り付け板34に固定可能であり、その突起部60Aと係合孔34aとの係合を外すことにより、取り付け板34から取り外すことができる。
このようにして、メダル移送ブロック60は、例えば移送路内部やメダル送り装置40のメダル排出部47付近にメダルが詰まった場合に取り外すことができるとともに、取り付け板34の固定位置を調節することによって、前後方向の位置調整を行うことができる(図7(B)参照)。そして、隣接するスロットマシン1の側方移送通路12との前後方向の位置あわせの微調整を行うことができるのである。なお、メダル排出口64と側方移送通路12との上下方向及び左右方向の微細な位置あわせについては、メダル排出口64の下端部が側方移送通路12の底面(メダルが転がる面)よりも高い位置にさえあれば、メダル排出口64の側端面と側方移送通路12の側端面とが完全に合致しなくても、メダルが隙間を飛び越していくのでそれほど問題はない。
(遊技メダルの移送)
次に、上記構成を有する一括投入機構3における遊技メダルの移送過程を、図8及び図9に基づき説明する。
まず、一括投入開口31から遊技メダルを投入すると、図8(A)に示すように、遊技メダルは搬送ベルト53の後方部上面と開閉板82の上面に積み重なるように落下し、メダル貯め部44に貯留される。また、メダル貸出機2に紙幣を投入した場合には、貸し出しメダル払い出し装置23から遊技メダルが払い出され、払い出し通路42を通ってメダル貯め部44に貯留される。次に、一括投入開口31の周囲を手で押さえると、タッチセンサが反応して、搬送装置50が作動を開始する。すなわち、駆動モータ55が駆動して、搬送ベルト53が前方に回転開始する。
搬送ベルト53により前方に移送された遊技メダルのうち、搬送ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、図8(B)に示すように、搬送ベルト53と逆転ローラ52の下面との間の送出間隙54をすり抜けて、一枚ずつ、メダル排出部47へと移送される。一方、搬送ベルト53の上方に重なっている遊技メダルは、逆転ローラ52と接触することにより、上方後部のメダル戻り部45に蹴り戻される。逆転ローラ52は、ローラ51よりも高速回転しているので、効率よくメダルを蹴り出すことができる。
搬送装置50から送り出された遊技メダルは、メダル排出部47の誘導板47Aに誘導されつつ排出スリット47Bから下方に落下する。そして、メダル移送ブロック60のメダル受け口63に入り、メダル移送路65を通ってメダル排出口64から排出される。メダル排出口64はスロットマシン1のメダル投入口10の側方移送通路12と位置あわせされているので、遊技メダルは側方移送通路12を通って、上部投入開口11に投入される。
このように、本実施の形態によれば、メダル貸出機2から貸し出される遊技メダルをスロットマシン1に手に持って移動させなくても、あるいはスロットマシン1から入賞により払い出されたメダルを、一枚ずつ手でメダル投入口10に投入させなくても、一括投入機構3によりメダル投入口10に投入することができ、遊技を効率的に行うことができる。そして、タッチセンサ71により、遊技者の好みの枚数のメダルを投入することができる。
10 メダル投入口 11 上部投入開口
12 側方移送通路 13 前扉
14 図柄表示窓 15 払い出しメダル皿
16 操作部
2 メダル貸出機
20 外箱 21 紙幣投入口
22 紙幣カウンター 23 貸し出しメダル払い出し装置
3 一括投入機構
30 本体カバー 31 一括投入開口(投入開口)
31A 張り出し部 32 切り欠き部
33 メダル落下口 34 取り付け板
35 位置調節ネジ 36 排出開口
37 貯留箱収納部
40 メダル送り装置 41 本体ブロック
42 払い出し通路 43 移動調整弁
44 メダル貯め部 45 メダル戻り部
46 メダル検知センサ 47 メダル排出部
48 受入開口 49 リセット開口
50 搬送装置 51 ローラ
52 逆転ローラ 53 搬送ベルト
54 送出間隙 55 駆動モータ(駆動装置)
56 伝達手段
60 メダル移送ブロック(移送部材)61 メダル受け部
62 メダル移送部 63 メダル受け口
64 メダル排出口
70 作動制御スイッチ 71 タッチセンサ(接触センサ)
72 リセットスイッチ 73 投入センサ
80 排出機構 81 ソレノイド
82 開閉板 90 排出貯留箱
B 仕切棒
Claims (4)
- 遊技メダルの投入口を有する遊技機に隣接して設置される遊技機用台間機に設けられ、
一括投入される複数枚の遊技メダルを受け入れ可能な投入開口と、
この投入開口の下方に設けられ、遊技メダルを貯留可能なメダル貯め部と、
遊技メダルを隣接する遊技機のメダル投入口に移送するための移送部材と、
駆動装置により作動し、前記メダル貯め部に貯留された遊技メダルを、前記移送部材に一枚ずつ送り出す搬送装置とを少なくとも備えた遊技メダルの一括投入機構において、
前記投入開口の少なくとも前方に略水平方向に張り出す張り出し部を設け、
少なくとも前記張り出し部に、前記駆動装置の駆動停止中に接触することにより駆動装置が駆動開始する接触センサを設けたことを特徴とする台間機用遊技メダルの一括投入機構。 - 貸し出しメダル払い出し装置を少なくとも有するメダル貸出機に設けられ、
前記貸し出しメダル払い出し装置から払い出される遊技メダルを前記メダル貯め部に移送可能に形成されているとともに、
前記貸し出しメダル払い出し装置から遊技メダルが払い出された場合には、前記駆動装置が駆動を開始するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の台間機用遊技メダルの一括投入機構。 - 前記駆動装置は、駆動開始後、所定時間の経過により駆動停止することを特徴とする請求項1又は2記載の台間機用遊技メダルの一括投入機構。
- 前記駆動装置は、駆動中における接触センサへの接触により駆動停止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の台間機用遊技メダルの一括投入機構。
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