JP3934064B2 - 遊技機用メダルの投入装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技機に用いられる遊技メダルを一度に大量に投入可能なメダル投入装置およびその制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スロットマシンなどのメダルを投入して遊技を行う遊技機においては、メダル投入口はメダルを一枚ずつ投入するような構成となっていた(特許文献1参照)。近年では、スロットマシンは、投入したいメダルを所定枚数まで遊技機内部に貯留し(いわゆるクレジット)、ベットスイッチの操作によりメダル投入に代えるものが主流となっている。
【0003】
このように、クレジット可能な遊技機においては、ある程度の枚数を予め投入しておいてから、遊技を行う遊技者が多い。従って、メダルを一度に大量に投入可能なメダル投入口があれば、遊技者にとっては好適である。
このため、メダルを一度に大量投入できるように、投入口のメダル通過スリットを十分大きくすることが考えられるが、投入メダルの枚数をカウントするセンサやメダルの真偽を判定するためのメダルセレクターでは、メダルを一枚ずつ認識しなければならないので、メダルセレクターをメダルが一枚ずつ通過できるように形成する必要がある。また、メダルを一枚ずつ搬送可能とするために回転型ホッパーを投入口に用いることが考えられるが、水平方向に大きなスペースが必要となるため適当でない。
【0004】
これらの問題を解決すべく、一度にメダルを大量投入でき、かつメダルセレクターに一枚ずつメダルを移送可能なメダル送り出し装置が考案されているが(特許文献2、特願2001−395714など)、かかる装置と、遊技機のメダル投入又は払い出しに関する制御とを有機的に関連づけ、より好適なメダル投入操作を行えるメダル投入装置が求められている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−95791号公報
【特許文献2】
特開2002−282414号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、各請求項に記載された発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、以下の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、メダルを一度に大量に投入可能であるとともに、メダルを一枚ずつ遊技機内部に搬送可能な遊技機用メダルの投入装置を提供することを目的とする。
【0007】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、メダルの投入中に遊技を開始した場合には、自動的に作動を停止する遊技機用メダルの投入装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、かっこ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0009】
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技機内部にメダルを移送するための遊技機用メダルの投入装置(8)であって、漏斗状のメダル受け部(72)を有し、投入されたメダルが通過可能な開口部(73)を底部に形成したメダル皿(71)と、前記メダル皿(71)の下側に設けられ投入されたメダルを搬送するためのベルト(83)と、ベルト(83)を回転させるための駆動モータ(85)と、複数のメダルが重なった状態で前記ベルト(83)により搬送された場合に複数のメダルを分離するための分離手段(86)と、前記駆動モータ(85)を駆動させるための駆動開始手段と、前記駆動モータ(85)の駆動を停止させるための駆動停止手段を備えている。そして、この遊技機用メダルの投入装置 (8) は、前記駆動開始手段の出力信号により前記駆動モータ (85) が駆動し、前記ベルト (83) が回転してメダルを移送するとともに、前記駆動停止手段の出力信号により前記駆動モータ (85) の駆動が停止し、前記ベルト (83) の回転が停止してメダルの移送が中止されるように形成されている。
【0010】
本発明は、遊技機に用いられるメダルの投入装置であって、ベルトによりメダルを搬送する遊技機用メダルの投入装置である。遊技機としては、例えば内部にメダル貯留装置(例えばホッパーユニット(5))が内蔵されているスロットマシンなどが挙げられる。
前記メダル皿(71)は、投入メダルを受ける漏斗状に形成されたメダル受け部(72)を有し、底部に開口部(73)が形成されている。この開口部(73)は、メダルの厚み及び径よりも大きく形成されたスリットであり、メダル受け部(72)に投入されたメダルがここで詰まることのないように、メダルが複数枚一度に通過できる大きさに形成されている。
【0011】
前記ベルト(83)は、開口部(73)を通過して落下したメダルを遊技機内部に搬送するためのものであり、一対のローラ(84)に掛けられた平ベルトとすることができる。そして、ローラ(84)が駆動モータ(85)により回転すると、ベルト上面がメダルを遊技機内部に搬送する方向に移動するように配置される。
前記分離手段(86)は、ベルト(83)上を重なって搬送されるメダルを一枚ずつに分離するためのものである。例えば、ベルト(83)の上部に、メダル一枚が通過できメダル二枚は通過できない間隙をあけて、ベルト(83)の進行方向と逆方向に回転する逆転ローラ(88)を設けることができる。そして、この逆転ローラ(88)が、ベルト(83)上を搬送されるメダルの上に重なったメダルを進行方向と逆方向に排除するものである。ここで、前記ベルト(83)を進行方向に向かって登り傾斜となるよう取り付けることにより、分離手段(86)の手前にメダルが滞留するのを防ぐことができる。なお、分離手段(86)としては、上記構成のものに限られない。
【0012】
前記「駆動開始手段」は、所定の信号を出力することにより駆動モータ(85)を駆動させるためのものである。「駆動開始手段」としては、メダルの投入を検知するセンサや操作スイッチなどとすることができる。
前記「駆動停止手段」は、所定の信号を出力することにより駆動モータ(85)の駆動を停止させるためのものである。「駆動停止手段」としては、メダルを検知可能なセンサや操作スイッチなどとすることができる。
【0013】
さらに、本発明においては、前記遊技機は、前記メダル皿(71)から投入されたメダルを適正に遊技機内部に移送するためのメダルセレクター(90)を備え、このメダルセレクター(90)には、投入されたメダルを遊技機内部に入れさせないためのブロッカー装置(93)を備え、遊技機を制御する制御装置(200)が遊技機のメダル受け入れ不能状態を判断した場合には、前記ブロッカー装置(93)を作動させるためのブロッカー信号を出力して、投入メダルを前記メダルセレクター(90)から遊技機外部に排出可能に形成されているとともに、前記制御装置(200)は、前記ブロッカー信号を前記駆動モータ(85)に対しても出力可能である。
【0014】
そして、前記駆動モータ(85)は、駆動停止中に前記ブロッカー信号が出力された場合には、前記駆動開始手段の出力信号があっても駆動を開始せず、更に、駆動中に前記ブロッカー信号が出力された場合には、前記駆動停止手段の出力信号が無くても駆動を停止するとともに、前記駆動開始手段の出力信号があったにもかかわらず前記ブロッカー信号の出力によって駆動が停止した場合には、前記ブロッカー信号の解除と同時に、自動的に駆動を開始することを特徴とする。
【0015】
ここで、「遊技機のメダル受け入れ不能状態を判断した場合」とは、例えばスロットマシンにおいて、クレジットが所定枚数を超過した場合や、スタートスイッチ(54)の操作から遊技が終了するまでの間や、リプレイ(再遊技)入賞から次遊技が終了するまでの間や、遊技機にエラーが発生した場合などである。
【0016】
(作用)
遊技者がメダル皿(71)にメダルを投入すると、漏斗状のメダル受け部(72)を滑ってメダルは開口部(73)へと導かれる。「駆動開始手段」が所定の信号を出力し、駆動モータ(85)が駆動を開始する。すると、開口部(73)からベルト(83)の上に落下したメダルは、ベルト(83)の移動と共に移送され、分離手段(86)により一枚ずつに分離される。そして遊技機内へと運ばれる。そして、「駆動開始手段」により駆動を開始した駆動モータ(85)は、「駆動停止手段」が所定の信号を出力することにより停止する。
【0017】
ただし、遊技機の制御装置からブロッカー信号が出力されている場合には、「駆動開始手段」によっても駆動モータ(85)は駆動を開始せず、駆動中の駆動モータ(85)は「駆動停止手段」によらず、ブロッカー信号によって駆動を停止する。また、ブロッカー信号によって駆動を停止した駆動モータ (85) は、ブロッカー信号の解除によって駆動を再開する。
【0018】
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、特定枚数のメダルの投入により遊技が開始可能となり、遊技を開始させるための操作手段を有する遊技機であって、前記制御装置(200)は、特定枚数のメダル投入後に前記操作手段が操作された場合に、前記ブロッカー信号を前記駆動モータ(85)に対して出力するように形成された遊技機に用いられ、前記遊技機への特定枚数のメダル投入後における操作手段の操作によって、前記駆動モータ(85)の駆動が停止することを特徴とする。
【0019】
ここで、「遊技を開始させるための操作手段」は、具体的にはスタートスイッチ(54)とすることができる。スロットマシンを例にすると、メダル投入後にスタートレバーを押下すると複数の回転リールが回転を開始するようなものである。
【0020】
(作用)
本発明によれば、メダル皿(71)に大量のメダルを投入した後、遊技が開始可能となるために必要最小限のメダルがメダル貯留装置に搬送された段階で、遊技を開始させるための操作手段を操作した場合には、遊技機の制御装置(200)からブロッカー信号が出力されて駆動モータ(85)の駆動が停止し、メダル投入は一時停止される。すなわち、メダルの投入中に遊技開始指令が出された場合には、遊技の開始が優先されるものである。従って、メダルの投入装置(8)がメダルをすべて投入し終えるまでスタートスイッチ(54)など操作手段の操作を待つ必要はない。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明を表す好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。なお、本発明の実施の形態を説明する前に、本発明の理解を助けるために本発明の参考発明の実施の形態について述べる。
(参考発明の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図11は、本発明の参考発明の実施の形態を示すものである。
【0022】
図1は分離型スロットマシンを示す分解斜視図、図2は分離型スロットマシンの開扉状態を示す斜視図、図3はメダル投入口部分の斜視図、図4はメダルセレクター90を示す斜視図、図5は一括投入機構80を示す斜視図、図6及び図7はメダル投入装置8の縦断面図、図8及び図9はメダルセレクター90の縦断面図である。また、図10はスロットマシンの入力及び出力のブロック図、図11は投入メダル制御の概略を示すフローである。
【0023】
本実施の形態における分離型スロットマシンSは、図1に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する筐体ユニット1、筐体ユニット1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、筐体ユニット1の開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されており、さらにこの前扉3は、筐体ユニット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、筐体ユニット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
【0024】
(筐体ユニット1)
筐体ユニット1は、底板15及び側板16及び天板及び裏板からなる正面側に開口する筺体であり、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。そして、この中板12の下面には電源ユニット4が設けられ、底板15にはホッパーユニット5が載置されている。
【0025】
ここで、電源ユニット4は、中板12の下面に、取り付け板等を介して取り付けられており、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、正面側にはスロットマシンSの主電源を入れるための電源スイッチ等よりなる店操作部140を有している。
上記電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
【0026】
上記側板16の正面左側には、前記前扉3を係合させ、回転自在に支持するための本体係合部60(係合部6)が設けられている。この本体係合部60は、前記上扉30を係合させ、回転自在に支持するための上部係合部61と、前記下扉40を係合させ、回転自在に支持するための下部係合部62とから構成されており、これらは側板16の正面左側に、上下方向に間隔を置いてそれぞれ二つづつ設けられている。
【0027】
また、側板16の正面側は、図1及び図2に示すように、上方から下方に行くに従って幅広となるよう形成されていて、筐体ユニット1の正面が若干上向きに傾斜するような形となっている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体21と、この支持体21に固定されたリールユニット20及び基板ユニット24とから形成されている。
【0028】
ここで、リールユニット20は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンSの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板が含まれている。
なお、前記主基板は、スロットマシンSの遊技及び演出を制御するための制御装置200として機能するが、これについては後述する。
【0029】
交換ユニット2は、筐体ユニット1の中板12の上に乗せ、開口上部13内部に収納されるものである。そして、固定装置10により筐体ユニット1に固着される。
(上扉30)
上扉30は、筐体ユニット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33を設けてある。そして、種々の表示を行うための表示部32が設けられているものである。
【0030】
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示部32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、図2に示すように、上扉30の裏面には、前記上部係合部61に係合可能な上扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉係合部63の対向側には、ロック機構7が設けられている。
【0031】
以上のように構成された上扉30は、前記交換ユニット2を筐体ユニット1に固着した状態で、扉を閉めロックすることにより、筐体ユニット1の開口上部13を密閉することができるものである。
なお、本実施の形態では、上扉30は、筐体ユニット1の側板16に取り付ける構成としたが、交換ユニット2の支持体21に取り付けるようにしてもよい。この場合は、支持体21に上部係合部61を設け、上扉係合部63を係合させるようにする。このように形成すると、上扉30と交換ユニット2とを同時に交換することができる。
【0032】
(下扉40)
下扉40は、筐体ユニット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、筐体ユニット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部は、スロットマシンを作動させるための操作部50となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。なお、操作部50については後述する。また、下扉40の下部には、メダルを払い出すためのメダル排出口42及び払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43が形成されており、前記操作部50とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための表示パネルが取り付けられている。
【0033】
また、下扉40の上部右端には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口70が形成されており、このメダル投入口70の下方には、投入したメダルを払い戻すための返却ボタン41が設けられている。そして、返却ボタン41の隣には、鍵穴44が設けられている。鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。そして、下扉40が解錠されることにより、上扉30も解放可能に形成されている。
【0030】
さらに、図2に示すように、下扉40の裏面側には、メダル投入口70から投入されたメダルを適正にホッパーユニット5に送り出すためのメダルセレクター90が設けられている。なお、メダル投入口70とメダルセレクター90の間には、一括投入されたメダルをメダルセレクター90に送り出すための一括投入機構80が設けられている。そして、メダル投入口70及び一括投入機構80及びメダルセレクター90は、メダル投入装置8を構成するものであるが、このメダル投入装置8の詳細については後述する。下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。また、下扉40の裏面には、前記下部係合部62と係合可能な下扉係合部64が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部64の対向側には、ロック機構7が設けられている。ロック機構7の構成は、上扉30のものとほぼ同様である。
【0034】
(メダル投入装置8)
ここで、メダル投入装置8の詳細を説明する。
メダル投入装置8は、投入メダルをホッパーユニット5に適正に送り出すためのものである。具体的には、一度に大量のメダルを一括投入可能なメダル投入口70と、メダルの真偽を識別し適正なメダルをホッパーユニット5に誘導し投入メダルを確認すると共に、不適正なメダルをメダル排出口42に排出するためのメダルセレクター90と、一括投入されたメダルを前記メダルセレクター90に一枚ずつ送り出すための一括投入機構80とからなる。
【0035】
(メダル投入口70)
メダル投入口70は、図3に示すように、底部にメダルが通過する開口部73が形成された漏斗状のメダル受け部72を有するメダル皿71を、下扉40の操作部50の右端部に形成した段部に取り付けてなる。
前記開口部73は、長方形の孔であって、メダルの厚みよりも十分な幅、例えばメダル5枚分程度の幅を有している。ただしこの幅は、メダルの直径よりは小さく形成されているので、メダルが縦方向に投入されることはない。縦方向に投入された場合でも、メダル受け部72の漏斗状の斜面を滑り、開口部73に入る。また、開口部73の長さは、メダルの直径の約1.6倍程度の長さに形成されているので、複数のメダルが余裕を持って通過できる。従って、メダル受け部72に無造作に投入されたメダルも、入り口で詰まることなく投入できるものである。
【0036】
また、メダル皿71の上面端部には、後述する一括投入機構80のベルト83を駆動及び駆動停止させるためのベルト駆動スイッチ74が設けられている。さらに、メダル皿71の裏面には、前記開口部73の長辺を挟むように投入センサ75が取り付けられている。なお、ベルト駆動スイッチ74及び投入センサ75の詳細については後述する。そして、メダル投入口70の下方には、図6に示すように、一括投入機構80及びメダルセレクター90及び制御基板100が、支持部材150を介して取り付けられている。なお、制御基板100は、ベルト駆動スイッチ74や投入センサ75などの、メダル投入に関する制御を行うためのものである。
【0037】
(一括投入機構80)
一括投入機構80は、前記メダル投入口70から一括投入されたメダルをメダルセレクター90に一枚ずつ送り出すためのものであり、図5に示すように、メダルを搬送するためのベルト83と、重なって搬送されるメダルを一枚ずつに分離するための逆転ローラ88(分離手段86)が取り付けられたケース82を有している。
【0038】
支持部材150の上部には、前後に並列する一対のローラ84a、84bが回転可能に軸支されている。ここで、正面側すなわち下扉40を閉じたときに手前側に位置するローラ84bは、裏面側すなわち下扉40を閉じたときに奥側に位置するローラ84aよりも、若干低い位置に取り付けられている。そして、ローラ84aと同軸に取り付けられた第一ギア87aが、駆動モータ85の回転を伝達し、ローラ84aを回転させる。
【0039】
ベルト83は、前記ローラ84a及びローラ84bに掛けられている。このため、ベルト83の上面は、正面側から裏面側に向かって登り傾斜を形成している。また、ベルト83の表面はゴム等が被覆してあり、メダルとの摩擦抵抗が大きくなるようになっている。そして、ベルト83の奥側はメダルセレクター90のメダル誘導路94と近接しており、ローラ84aの回転によりベルト83の上面は正面側から裏面側に向かって移動する。従って、前記メダル投入口70の開口部73からベルト83の上面に落下したメダルは、メダル誘導路94へと運ばれるものである。
【0040】
また、前記ベルト83を三方から囲う立ち上がり部81の側壁には、ケース82を嵌め込んで固定するためのガイドレール81aが形成されている。
ケース82は、略中央部に逆転ローラ88を回転可能に軸支し、下方に開口する箱形の部材であり、逆転ローラ88よりも手前側に、上下に貫通する開口部を有している。そして、ケース82の一方の側面には、前記逆転ローラ88と同軸に取り付けられた第三ギア87cが突設されており、この第三ギア87cと噛み合う第二ギア87bが取り付けられている。
【0041】
さらに、このケース82の外側面には、前記立ち上がり部81のガイドレール81aと係合可能な突条82aが形成されており、この突条82aをガイドレール81aと嵌め合わせ、特に図示しないがねじ等の固定部材で固定すると、図6に示すような状態に装着される。このとき、ローラ84aと同軸に取り付けられた第一ギア87aと、前記第二ギア87bとが噛み合うように形成されている。また、ベルト83の上面と逆転ローラ88の下面との間には、メダルが通過するための隙間hが形成されるようになっている。hは、メダル一枚の厚みよりは大きく、メダル二枚分の厚みよりは小さい寸法となっており、メダル一枚は通過できるが、メダルが二枚重なって通過することはできないようになっている。そして、ケース82の上下に貫通する開口部の側壁と、ベルト83の正面側を囲う立ち上がり部81とにより、ベルト83の正面側上方に待機部89が形成される。ここで、待機部89は、逆転ローラ88により分離されたメダルが待機する空間となるものであり、また、ベルト83の駆動が停止したときメダル皿71に残留していたメダルが貯留される空間となるものである。
【0042】
前記逆転ローラ88及びギア87(第一乃至第三ギア87a、87b、87c)は、ベルト83の上面に重なったまま搬送されてくるメダルを一枚ずつに分離するための分離手段86を形成する。すなわち、第一ギア87aがローラ84aの回転方向と同方向に回転することにより、第二ギア87bはローラ84aの回転方向と逆に回転し、さらに、第二ギア87bがローラ84aと逆回転することにより第三ギア87cはローラ84aの回転方向と同方向に回転する。そして、逆転ローラ88はローラ84aと同方向に回転する。すると、ベルト83の上面の移動方向と、逆転ローラ88の下面の回転方向が逆方向になる。
【0043】
ここで分離手段86の作用を説明する。メダル投入口70から投入されたメダルは、ランダムにベルト83の上面に落下するが、投入と同時に駆動モータ85が駆動を開始し、ベルト83の上面がベルト83の上面がメダル誘導路94の入り口方向へと移動すると共に逆転ローラ88下面が逆方向に回転するので、縦方向に投入されたメダルは表裏面が上向きになる。そして、ベルト83の上面に密着しているメダルは、ベルト面との摩擦抵抗によりベルト83と共に移動する。さらにベルト83の上面にあるメダルは、逆転ローラ88との隙間hを通過するが、その上に重なっているメダルや逆転ローラ88付近にあるメダルは、逆転ローラ88の回転により待機部89の方向に蹴られる形となる。このようにして、ひとかたまりに投入されたメダルは一枚ずつ分離され、メダルセレクター90へと送られるものである。なお、ベルト83は、正面側から裏面側に向かって登り傾斜を形成しているので、逆転ローラ88の付近にメダルが滞留し難く、分離作業が好適に行われるものとなる。
【0044】
隙間hを通過したメダルは、メダル誘導路94の入り口へと運ばれる。このとき、ケース82の反開口部側の立面82bがメダル誘導路94の入り口を裏面側からカバーしているので、ベルト83から勢いよくメダルが外に飛び出すのを阻止できる。
このように、一括投入機構80は、ランダムに投入されたメダルを一枚ずつに分離しかつ所定の位置態様(表裏面が上向き)に修正した上でメダルセレクター90へと移送可能であるので、投入されるメダルの多少に関わらずその機能を発揮できる。
【0045】
(メダルセレクター90)
メダルセレクター90は、図4に示すように、下扉40の裏面に支持部材150を介して取り付けられた板状の部材であり、ベース91と、ベース91に開閉自在に軸支されたカバー92とからなり、ベース91とカバー92の隙間にメダル誘導路94が形成されている。また、メダルセレクター90の下方には、メダル排出口42へと排出されるメダルをガイドするための排出ガイド98が位置しており、メダルセレクター90の側方には、メダル誘導路94を通過したメダルをホッパーユニット5のメダル貯留タンクに送り出すためのガイドレール130が取り付けられている。さらに、メダル誘導路94の入り口からガイドレール130までの間には、ブロッカー装置93及びメダルセンサ96が設けられている。
【0046】
カバー92は、図4に示すように、ベース91に固定された回動軸95に開閉可能に取り付けられており、回動軸95に設けられたバネにより、常時閉まる方向に付勢されている。また、カバー92の中央部は開口部を有しており、サイズの小さいメダルはこの開口部より落下するように形成されているが、これについては後述する。そして、カバー92の端部には、ずれ防止片97が設けられている。
【0047】
ここで、カバー92は、返却機構110によって扉外側から開閉することができる。これは、下扉40を開けることなく、メダル誘導路94を通過中のメダルあるいはメダル誘導路94に残留しているメダルを、メダル排出口42から排出させる場合に使用するものである。返却機構110は、返却ボタン41に連結された摺動部材111と、摺動部材111及び返却ボタン41をスイッチ操作前の位置に復帰させるためのバネ112と、ベース91に揺動可能に取り付けられカバー92を開く方向に押圧可能なレバー部材113からなり、返却ボタン41を押すことにより摺動部材111がレバー部材113を揺動させ、カバー92を開くように形成されている(図6及び図7参照)。
【0048】
メダル誘導路94は、一括投入機構80から送り出されたメダルをガイドレール130へと誘導するための略L字型の通路であり、図6に示すように、ベース91とカバー92の間隙に形成されるものである。そして、メダル誘導路94はベルト83の端部と近接した入り口を有し、この入り口は、図5又は図6に示すように、ベース91の上端部がベルト83側に湾曲して広い開口を形成しているため、メダルがスムースに落下するものとなっている。
【0049】
また、メダル誘導路94は、図示するように、下扉40の裏側から見て手前側に倒れるように傾斜しているので、メダルはカバー92の開口下端部92aと開口上端部92bとに押さえられていないと落下してしまう。従って、図7に示すようにカバー92を開くと、メダル誘導路94からメダルが落下するものである。なお、ここで落下したメダルはメダル排出口42へと排出される。
【0050】
ブロッカー装置93は、図4及び図8に示すように、メダル押さえ933及びブロッカー934を有し、ベース91のメダル誘導路94の反対側の面に設けられたソレノイド932及びバネ931の作用により、メダル押さえ933がメダル誘導路94の上端部をカバーするときにはブロッカー934がメダル誘導路94の表面から突出することなく、メダル押さえ933がメダル誘導路94の上端部から隔離するときにはブロッカー934がメダル誘導路94の表面から突出するように形成されている(図8及び図9参照)。すなわち、通常時は図8に示すように、メダルがカバー92の開口下端部92aとメダル押さえ933とに引っかかり、落下することなくメダル誘導路94を通過できるが、クレジット超過やエラー時等の場合、ソレノイド932が作動すると、図9に示すように、ブロッカー934がメダルの通過を遮り、かつメダル押さえ933がメダルに引っかからない位置に移動するので、メダルはメダル誘導路94から落下するものである。ちなみに、通常時であっても、メダルの直径が適正のものより小さければ、メダル押さえ933に引っかからないので落下し、逆にメダルの直径が適正のものより大きければメダル誘導路94にて詰まるので所定のエラー信号が発信される。
【0051】
なお、カバー92にはずれ防止片97が、排出ガイド98には落下防止片99がそれぞれ設けてあるので、ブロッカー934によりはねられメダル誘導路94から落下したメダルが、排出ガイド98の枠内から飛び出してしまうことを防ぐことができる。
なお、ブロッカー装置93を通過したメダルは、メダルセンサ96により確認される。
【0052】
(投入メダル制御)
次に、スロットマシンSの投入メダル制御について説明する。
投入メダル制御は、制御装置200に設けられた投入メダル制御手段120を作動させることにより行われる。
(制御装置200)
ここで、制御装置200の概略を、図10に基づき説明する。
【0053】
制御装置200は、特に図示しないが、基板ユニット24に内蔵されたCPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、遊技制御装置210及び演出制御装置220の装置を構成する。
【0054】
遊技制御装置210は、スタートスイッチ54及びストップスイッチ55の操作により、回転リール23の回転及び停止を制御するためのものである。そして、遊技制御装置210は、図10に示すように、通常遊技を制御するための通常遊技制御手段211、特別遊技を制御するための特別遊技制御手段212、当選に係る抽選を行うための当選抽選手段213、スタートスイッチ54の操作及び当選抽選手段213の抽選結果に基づいて回転リール23の回転及び停止を制御するためのリール回転停止制御手段214、当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合に入賞として扱うための入賞手段215、投入メダル制御手段120を有している。遊技制御装置210としては、上記以外の手段を有していてもかまわない。なお、投入メダル制御手段120の詳細については後述する。
【0055】
演出制御装置220は、演出用のランプ(例えば上扉30の飾り部33)やスピーカ49等の表示装置を制御するためのものである。
(入力段)
前記制御装置200の入力段には、図10に示すように、次のパーツが接続されている。
【0056】
(1)ベットスイッチ52
(2)精算スイッチ53
(3)スタートスイッチ54
(4)ストップスイッチ55
(5)ベルト駆動スイッチ74
(6)投入センサ75
(7)メダルセンサ96
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(7)のパーツに限定されるものではない。
【0057】
ベットスイッチ52は、図1に示すように、下扉40の上面に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。精算スイッチ53は、前記ベットスイッチ52の近傍に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
スタートスイッチ54は、図1に示すように、下扉40の正面側左端に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ52の押下等を条件に、回転リール23の回転を開始させるためのものである。
【0058】
ストップスイッチ55は、回転リール23の回転を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ55は、各回転リール23に対応した三個のスイッチから構成され、上扉30及び下扉40を閉めた状態で、図柄表示窓31から視認可能な各回転リール23の下方に配置されるものである。回転リール23に対応したストップスイッチ55の操作により、当該対応した回転リール23が回転を停止するように形成されているものである。
【0059】
ベルト駆動スイッチ74は、一括投入機構80のベルト83を回転させるための駆動モータ85を駆動及び駆動停止させるためのものであり、スイッチ操作ごとに、スイッチ信号のON、OFFが切り替わるように形成されているものである。具体的には、ベルト駆動スイッチ74は、ベルト83の回転時に操作すると回転を停止させ、ベルト83の停止時に操作すると回転を開始するようになっている。なお、クレジット超過やスタートスイッチ54の操作によりベルト駆動スイッチ74がONであるにもかかわらず駆動モータ85が停止した場合には、ベルト駆動スイッチ74は後述するメダル送出手段121からの信号を受信して、初期状態に戻りOFF状態となる。
【0060】
投入センサ75は、メダル投入口70の開口部73を通過するメダルを検出するためのものであり、メダルを検出することにより、あるいは一定時間メダルを検出しないことにより、ベルト83を回転させたり停止させたりするためのものである。 具体的には、投入センサ75は、図6又は図7に示すように、開口部73を挟んで相対向する位置に受光部及び発光部を有する遮光センサであり、メダルが開口部73を通過するたびにON信号を出力し、開口部73をメダルが通過しない場合には、OFF状態となっている。従って、ベルト83の上にメダルがあっても、開口部73をメダルが通過しない限りOFF状態である。一方、メダルが開口部73よりも上部のメダル受け部72まで溢れている場合には、センサがメダルを検知し続けているので、ずっとON信号を出力することとなる。ただし、クレジット超過やスタートスイッチ54の操作により開口部73よりも上部までメダルがあるにもかかわらず駆動モータ85が停止した場合には、投入センサ75は後述するメダル送出手段121からの信号を受信して、初期状態に戻りOFF状態となる。
【0061】
メダルセンサ96は、ホッパーに送られるメダルをカウントするためのものである。そして、メダルセンサ96のメダル検出信号は、後述する投入メダル制御手段120へと出力される。
(出力段)
前記制御装置200の出力段には、図10に示すように、リールユニット23、ホッパーユニット5、一括投入機構80の駆動モータ85、ブロッカー装置93、表示部32、演出表示部(ランプ及びスピーカ49)が設けられている。なお、出力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
【0062】
(投入メダル制御手段120)
続いて、投入メダル制御手段120について説明する。
投入メダル制御手段120は、ベルト駆動スイッチ74の操作信号及び投入センサ75及びメダルセンサ96からの信号、及びスタートスイッチ54の操作信号に基づき、メダルの自動投入に関する制御を行うためのものである。
【0063】
そして、投入メダル制御手段120は、図10に示すように、以下の手段を有している。
(1)メダル送出手段121
(2)メダル選別手段122
(3)メダル確認手段123
(4)異常解除手段124
なお、投入メダル制御手段120としては、上記(1)乃至(4)の手段に限られない。
【0064】
(メダル送出手段121)
メダル送出手段121は、ベルト駆動スイッチ74の操作信号及び投入センサ75のメダル検出信号及びスタートスイッチ54の操作信号、さらには後述する異常解除手段124からの信号に基づき、一括投入機構80のベルト83を回転させたり停止させる制御を行うためのものである。そして、このメダル送出手段121は、請求項に記載した最大クレジット停止手段及び操作時停止手段としても機能するものである。
【0065】
具体的には、メダル送出手段121は、特に図示しないが、信号入出力手段及びタイマーを有している。信号入出力手段は、ベルト駆動スイッチ74及び投入センサ75その他の手段からの信号を受信し、駆動モータ85等に信号を出力するためのものであり、タイマーは、駆動モータ85に駆動開始信号を出力してからの経過時間を測定するためのものである。
【0066】
そして、投入センサ75からメダル投入口70の開口部73をメダルが通過した信号を受信した場合、及びベルト駆動スイッチ74の操作によりスイッチ信号がOFFからONに変わった場合に、一括投入機構80の駆動モータ85に駆動開始信号を送出する。また、駆動モータ85に駆動開始信号を出力した後、一定時間、投入センサ75からメダル検信号を受信しなかった場合、及びベルト駆動スイッチ74の操作によりスイッチ信号がONからOFFに変わった場合に、駆動モータ85に駆動停止信号を送出する。
【0067】
さらに、メダル送出手段121は、投入センサ75又はベルト駆動スイッチ74がON状態であって、スタートスイッチ54の操作信号を受信した場合と、後述するメダル確認手段123からのクレジット超過信号を受信した場合にも、駆動モータ85に駆動停止信号を送出する。この場合には、投入センサ75及びベルト駆動スイッチ74を初期状態に戻す信号を出力し、投入センサ75及びベルト駆動スイッチ74はON状態からOFF状態に戻る。
【0068】
(メダル選別手段122)
メダル選別手段122は、メダル確認手段123からの信号又はスタートスイッチ操作に基づき、メダルセレクター90にあるブロッカー装置93のソレノイド932を作動させるためのものである。
具体的には、メダル確認手段123からのクレジット超過信号を受信した場合、及びスタートスイッチ54が操作された信号を受信した場合など所定の信号を受信した場合に、ソレノイド932を作動させて、ブロッカー934をメダル誘導路94の表面に突出させかつメダル押さえ933を通過するメダルに引っかからない位置に移動させる(図9参照)。こうすることにより、メダルはホッパー内部への移送を拒絶される。クレジット超過の場合及びスタートスイッチ54が操作された場合には、前記メダル送出手段121の制御により駆動モータ85の駆動が停止され、ベルト83の回転が停止するので、メダルがメダルセレクター90に送出されてくることはないが、メダル誘導路94内に残留したメダルは、上記したように、ブロッカー装置93によりメダル排出口42行きとなる。
【0069】
(メダル確認手段123)
メダル確認手段123は、メダルセンサ96からの信号及びベットスイッチ52の操作信号に基づき、メダルセレクター90からホッパーユニット5に送出されるメダル枚数を確認するとともに、残りクレジット枚数を確認するためのものである。
すなわち、メダル確認手段123は、カウンター及びメモリを有しており、メダルセンサ96からのメダル検出信号を加算して記憶し、ベットスイッチ52の操作信号にもとづき、メダル投入とみなされる枚数値を減算して記憶する。そして、前記二つの記憶値の差を、残りクレジット値として記憶する。なお、残りクレジット値は、表示部32に表示される。
【0070】
また、メダル検出信号の加算値が、最大可能クレジット値に達した場合には、前記メダル送出手段121及びメダル選別手段122に、クレジット超過信号を送出する。
(異常解除手段124)
異常解除手段124は、一括投入機構80においてメダル詰まりが発生した場合にそれを検出し、メダルの詰まりを解除するためのものである。
【0071】
具体的には、異常解除手段124は、メダル詰まりを検知するための検知手段を有し、この検知手段がメダル詰まりを検知した場合には、一括投入機構80のベルト83を一定時間逆回転させた後、停止させる制御を行うためのものである。すなわち、駆動モータ85を一定時間逆方向に駆動させることによりベルト83を逆転させ、ベルト83上のメダルを待機部89の方向に戻すと共に、ベルト83と逆転ローラ88との間に挟まったメダルを分離して、メダル詰まを解除する。
【0072】
ここで、一括投入機構80におけるメダル詰まりの検知は、以下のようにして行うことができる。
例えば、駆動モータ85の回転数を検知する手段を設け、この回転数が所定値以下に落ちた場合にメダルが詰まったと判断する。すなわち、ベルト83と、逆転ローラ88との間にメダルが二枚挟まってしまったような場合には、ベルト83及び逆転ローラ88にかかる摩擦抵抗により、駆動モータ85に負荷がかかるので、それを検知しようとするものである。また、負荷を検知する手段としては、駆動モータ85の電流値又は電圧値を測定する手段を設け、これらの値が変化した場合にメダルが詰まったと判断することもできる。
【0073】
あるいは、ベルト83上のメダルを検知するセンサを設け、駆動モータ85が駆動中に、このセンサがメダルを所定時間以上検知している場合にメダルが詰まったと判断することもできる。すなわち、正常にメダルが送り出されているときには、センサはメダルの検知と非検知を繰り返すが、メダルが滞留しているとき、すなわちメダルが詰まっている場合には、センサがメダルを継続的に検出することとなるものである。
【0074】
なお、メダル詰まりの検知手段は、上記以外のものであってもよく、また複数の手段を組み合わせて設けてもよい。そして、メダル詰まりが検知された場合には、異常解除手段124は、駆動モータ85を所定時間、例えば100ミリセコンド逆転駆動させた後、停止させる。駆動モータ85が停止したのち、再びメダル投入を行う場合には、ベルト駆動スイッチ74が操作されるか、投入センサ75がメダル投入を検知することにより駆動モータ85を駆動開始させる。
【0075】
(投入メダル制御手段の制御の概略)
次に、上記構成を有する分離型スロットマシンSの、投入メダル制御手段120によるメダル投入装置8の制御の概略について図11のフローに基づき説明する。
まず、遊技開始前は、投入センサ75はメダルを検出しておらず、ベルト駆動スイッチ74のスイッチ信号はOFFとなっている。すなわち、初期状態においては、投入センサ75及びベルト駆動スイッチ74はOFFである。
【0076】
ステップ100において、投入センサ75がメダルを検出したかどうか、すなわち、投入センサ75がOFFからONとなったかどうかを判断する。メダルを検出していない場合には、次のステップ101に進む。
ステップ101において、ベルト駆動スイッチ74のスイッチ信号がONとなっているかどうかを判断する。ONでない場合には、ステップ100に戻る。一方、ONとなっている場合には、次のステップ102に進む。
【0077】
前記ステップ100において、投入センサ75がメダルを検出した場合には、ステップ101を飛び越してステップ102に進む。
ステップ102において、駆動モータ85の駆動を開始させる。これにより、ベルト83が回転し、投入メダルはメダルセレクター90を通過し、ホッパーユニット5へと移送され貯留される。また、駆動モータ85が駆動開始することにより、ベルト駆動スイッチ74のスイッチ状態はONとなる。
【0078】
ここで、前記ステップ100の時点で、メダル投入口70の内部、例えばベルト83の上面にメダルが存在する場合であっても、新たにメダル投入口70の開口部73からメダルが投入されない限り(すなわち投入センサ75がOFFからONとならない限り)、駆動モータ85は駆動開始しない。また、メダル投入口70の開口部73の上方までメダルが残留している場合には、ベルト駆動スイッチ74のスイッチ信号をONとしなければ(遊技者がベルト駆動スイッチ74を操作しなければ)、駆動モータ85は駆動開始しない。さらに、前記ステップ101の時点で、メダル投入口70の内部にメダルが一枚も投入されていない場合であっても、ベルト駆動スイッチ74のスイッチ信号がONとなれば(遊技者がベルト駆動スイッチ74を操作すれば)、駆動モータ85は駆動開始する。
【0079】
そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、スタートスイッチ54が操作されたかどうかを判断する。すなわち、スタートスイッチ54の操作信号を受信したかどうかを判断する。なお、この判断は、メダルセンサ96が一枚以上メダルを検知してから行われる。スタートスイッチ54が操作されていない場合には、次のステップ104に進む。
【0080】
ステップ104において、クレジットが50となったかどうかを判断する。すなわち、メダルセンサ96の記憶する残りクレジット値が最大可能クレジット枚数に達したかどうかを判断する。クレジットが50となっていない場合には、次のステップ105に進む。
ステップ105において、ベルト駆動スイッチ74のスイッチ信号がOFFとなったかどうかを判断する。OFFでない場合には、次のステップ106に進む。
【0081】
ステップ106において、投入センサ75がメダルを検出したかどうかを判断する。メダルを検出した場合には、ステップ102に戻る。すなわち、スタートスイッチ54が操作されず、クレジットが50枚以下で、ベルト駆動スイッチ74のスイッチ信号がON(遊技者がベルト駆動スイッチ74を操作しない)で、投入センサ75がメダルを検出している(遊技者がメダルをメダル投入口70に投入している)限り、駆動モータ85が駆動し続け、投入メダルは自動的にベルト83によりホッパー内へと移送され続ける。一方、投入センサ75がメダルを検出しない場合には、次のステップ107に進む。
【0082】
ステップ107において、一定時間経過したかどうか、つまりメダル送出手段121のタイマーの測定値が所定値に達したかどうかを判断する。一定時間経過していない場合には、ステップ102に戻る。すなわち、スタートスイッチ54が操作されず、クレジットが50枚以下で、ベルト駆動スイッチ74のスイッチ信号がONで、投入センサ75がメダルを検出しない(遊技者がメダルをメダル投入口70に投入しない)場合でも、一定時間は駆動モータ85が駆動し続ける。一方、一定時間経過した場合には、次のステップ108に進む。
【0083】
ステップ108において、駆動モータ85の駆動を停止させる。すなわち、ベルト駆動スイッチ74のスイッチ信号がONで、投入センサ75がメダルを検出しない場合でも、一定時間が経過すると駆動モータ85は駆動を停止し、ベルト83の回転も止まる。従って、メダル投入口70からホッパーまでの間にメダルが一枚も無くなった場合には、遊技者が何らの操作をすることなく、自動的に一括投入機構80の作動が停止する。
【0084】
前記ステップ103においてスタートスイッチ54が操作された場合、及びステップ104においてクレジットが50枚になった場合、及びステップ105においてベルト駆動スイッチ74のスイッチ信号がOFFとなった場合には、ステップ106及びステップ107を飛び越してステップ108に進む。すなわち、メダルが一枚以上ホッパーに入ってからスタートスイッチ54が操作された場合と、クレジット超過の場合と、遊技者がベルト駆動スイッチ74を操作した場合には、駆動モータ85は駆動を停止する。この場合、メダル投入口70内部にメダルが残留していて投入センサ75がONでも、ベルト駆動スイッチ74がONでも、メダルの送出は停止される。そして、駆動モータ85の駆動停止と共に投入センサ75及びベルト駆動スイッチ74は初期状態に戻りOFFとなる。なお、このとき、メダル選別機構93が作動してブロッカー934をメダル誘導路94に突出させ、メダルセレクター90に残留していたメダルをメダル排出口42から排出させる。
【0085】
このように、本実施の形態による投入メダル制御によれば、一括投入機構80により自動的にメダルを投入することができると共に、クレジット超過や投入メダルが無くなった場合でも自動的に一括投入機構80の作動を停止することができ、さらに、遊技者の意思によっても一括投入機構80の作動を停止させることができるものである。
【0086】
なお、一括投入機構80におけるメダル詰まりが発生した場合には、上記フローの流れにかかわらず、異常解除手段124の制御により、一括投入機構80の作動が停止する。この場合には、ベルト駆動スイッチ74を操作するか、投入センサ75がメダル投入を検知するかしない限り、一括投入機構80の作動は再開しない。
【0087】
(本発明の実施の形態)
本発明の実施の形態は、上記した参考発明の実施の形態において述べたメダル投入装置8に関しての、他の制御方法に係る。従って、スロットマシンS及びメダル投入装置8の機構的構成は参考発明の実施の形態と同一であるので記載を省略し、参考発明の実施の形態と異なる点のみ説明することとする。
【0088】
(図面の説明)
図12乃至図15は、本発明の実施の形態を示すものである。
図12はスロットマシンの入力及び出力を示すブロック図、図13は主基板とメダル投入装置8との間の信号入出力関係を示すブロック図、図14は制御基板100の詳細を示すブロック図、図15はメダル投入制御の概略を示すフローである。
【0089】
(投入メダル制御)
本実施の形態においては、投入メダル制御はスロットマシンSの制御装置200(主基板)に設けられた投入メダル制御手段120と、メダル投入装置8に設けられた制御基板100とにより行われる。
(制御の概略)
まず、本実施の形態における投入メダル制御を上位概念で説明すると、下記のようになる。
【0090】
すなわち、この制御は、メダル投入口70から投入されたメダルを遊技機内部に移送するための移送手段と、この移送手段の作動を開始させるための作動開始手段と、移送手段の作動を停止させるための作動停止手段と、メダル投入口70に投入されたメダルを遊技機内部に入れさせないためのブロッカー装置93と、このブロッカー装置93を作動させるためのブロッカー信号出力手段126を少なくとも有するメダルの投入装置に用いる移送手段の作動制御方法である。ここで、前記移送手段は前記作動開始手段の出力信号に基づき作動するとともに、前記作動停止手段の出力信号又は前記ブロッカー信号出力手段126が所定時に出力するブロッカー信号に基づき作動を停止する。そして、前記ブロッカー信号は、前記作動開始手段の出力信号にかかわらず、前記移送手段を作動させないように制御するものである。
【0091】
ここで、「作動開始手段」とは、本実施の形態におけるベルト駆動スイッチ74及び投入センサ75がこれに該当する。また、「作動停止手段」とは、本実施の形態におけるベルト駆動スイッチ74や、制御基板100に設けられたタイマー回路手段301(図13参照)がこれに該当する。「移送手段」とは、本実施の形態における一括投入機構80、さらに詳しくはベルト83がこれに該当する。そして、「ブロッカー信号」とは、具体的には、制御装置200(主基板)に設けたブロッカー信号出力手段126が出力する、ブロッカー装置93のソレノイド932を作動させるための信号のことである。
【0092】
前記ブロッカー信号が出力されるのは、遊技機の制御装置200においてメダルの受け入れ不能が判断されたときである。そして、メダルの受け入れ不能状態が解消された場合には、ブロッカー信号の出力は停止する。どのような場合にメダルの受け入れ不能と判断され、あるいは受け入れ不能状態が解消されたと判断されるかは、遊技機の種類、態様により異なる。なお、本実施の形態によるスロットマシンの場合については、後述する。
【0093】
ブロッカー信号が出力されると、メダルセレクター90がメダルを遊技機内部に搬送されないように作用する。具体的には、ブロッカー装置93のソレノイド932がブロッカー934をメダル誘導路94に突出させ、メダルセレクター90内部に残留しているメダルをキャンセルメダルとしてメダル排出口42から排出する。
さて、この制御においては、スイッチやセンサなどの「作動開始手段」が信号を出力すると移送手段が作動を開始し、スイッチやタイマーなどの「作動停止手段」が信号を出力すると移送手段の作動が停止する。ただし、移送手段の作動中にブロッカー信号を受けた場合には、「作動停止手段」からの出力信号が無くても移送手段の作動を停止させる。また、移送手段の停止中に制御装置200からブロッカー信号が出ている場合には、「作動開始手段」から信号が出力されても当該信号を無効に(取り消しあるいは中断)して、移送手段の作動を作動させないようにする。
【0094】
このように制御することにより、移送手段の作動を停止させると同時に、遊技機内部に投入したくない投入メダルを遊技機外部に排出することができるものである。すなわち、遊技機がメダル受け入れを拒絶しているのにメダル投入装置8が作動していて遊技機内部にメダルを送り続け、メダル排出口42から無意味にメダルが排出されるという不都合がない。
【0095】
また、ブロッカー信号が解除された場合(例えばクレジットが50となってメダルの移送が停止したが、ベットスイッチ52を操作して遊技を行うことによりクレジットが減った場合)の移送手段の作動に関しては、以下のようにすることができる。
【0096】
すなわち、ブロッカー信号解除と同時に、自動的に移送手段が作動(駆動モータ 85 が駆動)するように形成することができる。具体的には、中断されていた「作動開始手段」の出力を続行させ、又は無効、取り消しとなった「作動開始手段」の出力信号を有効化して、ブロッカー信号発信前の状態に戻すことにより、移送手段の作動を再開させるものである。この場合には、前述の例によれば、クレジットが減算されると移送手段は何もしなくても作動を再開する。この場合、移送手段にメダルが残っていない場合には、作動をしないように形成してもよい。例えば、ベルト駆動スイッチ74からのON信号が出力されていても、ベルト83上のメダルの有無を検知するセンサがメダルを検知していない場合には、ブロッカー信号が解除されても駆動モータ85の駆動を再開しないように制御する。
【0097】
なお、本実施の形態においては、移送手段の作動を直接制御するための作動制御手段は、遊技機の制御装置200(主基板)とは別に、メダルの投入装置に設けてあり、「作動開始手段」の出力する作動開始信号及び「作動停止手段」の出力する作動停止信号は、制御装置200には入力されず、前記作動制御手段に入力されるようになっている。ここで、「作動制御手段」とは、本実施の形態における制御基板100がこれにあたる。
【0098】
(制御装置200及び制御基板100の構成)
さて、以上の制御を行うための制御装置200及び制御基板100は、具体的には以下のように構成されている。
(制御装置200)
制御装置200(主基板)の構成は、基本的には第一の実施の形態と同様であるので、重複する部分は省略し、本実施の形態の特徴点のみ述べる。
【0099】
本実施の形態においては、図12に示すように、ベルト駆動スイッチ74及び投入センサ75からの出力信号は、制御装置200には入力されず、メダル投入装置8の制御基板100に直接入力される構成となっている。
(投入メダル制御手段120)
投入メダル制御手段120は、メダルの投入に関する制御を行うためのものである。そして、投入メダル制御手段120は、図12に示すように、以下の手段を有している。
【0100】
(1)メダル選別手段122
(2)メダル確認手段125
(3)ブロッカー信号出力手段126
なお、投入メダル制御手段120としては、上記(1)乃至(3)の手段に限られない。また、メダル選別手段122は第一の実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0101】
(メダル確認手段125)
メダル確認手段125は、メダルセンサ96からの信号及びベットスイッチ52の操作信号に基づき、メダルセレクター90からホッパーユニット5に送出されるメダル枚数を確認するとともに、残りクレジット枚数を確認するためのものである。
すなわち、メダル確認手段125は、カウンター及びメモリを有しており、メダルセンサ96からのメダル検出信号を加算して記憶し、ベットスイッチ52の操作信号にもとづき、メダル投入とみなされる枚数値を減算して記憶する。そして、前記二つの記憶値の差を、残りクレジット値として記憶する。なお、残りクレジット値は、表示部32に表示される。
【0102】
また、メダル検出信号の加算値が、最大可能クレジット値に達した場合には、以下に述べるブロッカー信号出力手段126に、クレジット超過信号を送出する。
(ブロッカー信号出力手段126)
ブロッカー信号出力手段126は、遊技機の制御装置200においてメダルの受け入れ不能が判断された場合に、ブロッカー装置93のソレノイド932を作動させるための信号、すなわちブロッカー信号を出力するためのものである。
【0103】
ここで、メダルの受け入れ不能が判断される場合とは、以下のような場合である。
(1)クレジット超過の場合
すなわち、投入メダルが最大可能クレジット数(50枚)を超えた場合である。この場合、前記メダル確認手段125からのクレジット超過信号受信が契機となり、ブロッカー信号が出力される。そして、ベットスイッチ52の操作によりクレジットが減算されるとメダルの受け入れ不能状態が解除され、ブロッカー信号の出力は停止する。
【0104】
(2)スタートスイッチ54の操作から遊技が終了するまで
詳しくは、遊技が開始可能となるために必要最小限のメダル(例えば1枚)がホッパーユニット5に搬送された段階で、スタートスイッチ54が操作された場合である。この場合には、メダルセレクター90のメダルセンサ96からのメダルセンサ信号受信後のスタートスイッチ54の操作信号受信が契機となり、ブロッカー信号が出力される。そして、スタートスイッチ54の操作後、回転リール23が回転開始し、ストップスイッチ55が押されて回転リール23がすべて停止すると、また入賞してメダルが払い出される場合にはメダル払い出しが終了するとメダルの受け入れ不能状態が解除され、ブロッカー信号の出力は停止する。
【0105】
(3)リプレイ入賞から次遊技が終了するまで
「リプレイ」(再遊技)とは、遊技メダルを投入することなく再度の遊技を行うことができる当選役であり、「リプレイ入賞」とは、当選抽選手段223の抽選結果がリプレイ当選の場合に、リプレイ図柄を所定の入賞有効ライン上にそろえることができた場合のことである。そして、リプレイが入賞の場合にブロッカー信号が出力される。具体的には、入賞手段215によるリプレイ入賞信号が契機となる。
【0106】
この場合には、リプレイ入賞後、スタートスイッチ54が操作され回転リール23が回転開始し、ストップスイッチ55が押されて回転リール23がすべて停止するまで、また入賞してメダルが払い出される場合にはメダル払い出しが終了するまでブロッカー信号が出力される。
(4)遊技機にエラーが発生した場合
具体的には、例えば、メダルセレクター90に設けたセンサがメダル詰まりやメダル投入に関する不正を検知した場合や、ホッパーが空になった場合や、ホッパーの払い出しに不正が加えられたことを検知した場合などである。この場合は、所定のエラー信号が契機となりブロッカー信号が出力される。そして、エラーが解消されるとメダルの受け入れ不能状態が解除され、ブロッカー信号の出力は停止する。
【0107】
以上述べたブロッカー信号は、メダルセレクター90のブロッカー装置93に出力されると同時に、メダル投入装置8の制御基板100にも出力される。
(制御基板100)
制御基板100は、メダル投入装置8に設けられた、駆動モータ85の駆動を直接的に制御するための制御部として作用するものである。
【0108】
図14に示すように、制御基板100には、タイマー回路手段301、モータ回転制御手段(以下回転制御手段と省略する)302、停止判断手段303及び異常解除手段304を有している。そして、メダル投入装置8の所定の場所(例えば一括投入機構80のギア87の近傍など)に設けられた回転検出センサ85A、投入センサ75、ベルト駆動スイッチ74からの信号を受信可能に形成されている。
【0109】
ここで、タイマー回路手段301は、パルスカウンターを用いたタイマーや、CRタイマー(コンデンサと抵抗を用いたタイマー回路)とすることができる。そして投入センサ75のメダル検知信号又はベルト駆動スイッチ74の操作信号に基づいて時計測を開始し、回転制御手段302に正転要求信号を出力することにより、駆動モータ85の駆動時間を制御する。タイムアップした場合や、リセット信号、ブロッカー信号の入力により時計測がストップした場合には、正転要求信号の出力を停止し、初期状態に戻る。
【0110】
また、回転制御手段302は、タイマー回路手段301又は異常解除手段304から入力される諸信号に基づいて、駆動モータ85に正転、逆転、停止の命令信号を出力するためのものである。なお、モータの「正転」とは、ベルト83を図5に示した白矢印の方向に移動させる回転のことをいい、「逆転」はその逆方向に移動させる回転のことを言う。回転制御手段302は、タイマー回路手段301が作動している場合にのみ、駆動モータ85に信号出力を行い、タイマー回路手段301が作動を停止又は終了すると当該信号の出力を停止するように形成されている。なお、駆動モータ85は、回転制御手段302からの信号入力により作動(正転、逆転)を開始し、当該信号の入力が絶たれると作動を停止するように形成されている。
【0111】
停止判断手段302は、所定条件に応じ、タイマー回路手段301の作動を停止させるためのものである。具体的には、タイマー回路手段301からの正転要求信号を受信中にベルト駆動スイッチ74からの操作信号を受信した場合、タイマー回路手段301にリセット信号を出力する。これにより、タイマー回路手段301の作動が停止し、駆動モータ85の駆動が停止する。
【0112】
また、異常解除手段304は、回転検出センサ85A及びタイマー回路手段301からの信号に基づいてメダル詰まりを検知し、メダル詰まりを検知した場合には駆動モータ85を一定時間逆回転させて停止させるための信号(以下異常解除信号という)を出力するためのものである。
なお、上記したタイマー回路手段301、回転制御手段302、停止判断手段303及び異常解除手段304は、いずれもCPUを持たない論理回路手段により形成可能である。
【0113】
(制御の詳細)
次に、上記構成を有するメダル投入制御手段120及び制御基板100による投入メダル制御について、図面に基づき詳細に説明する。
図13は、遊技機の制御装置200(主基板)と、メダルセレクター90及び一括投入機構80及びメダル投入装置8の制御基板100との間の信号の流れを示したものである。
【0114】
まず、メダルセレクター90のメダルセンサ96がホッパーユニット5に送られるメダルを検知して、その検知信号(メダルセンサ信号)を中継基板を介して主基板(制御装置200)へと出力する。メダルセンサ信号を受信した制御装置200では、メダル確認手段123がその数をカウントし、最大可能クレジット数に達したら、クレジット超過信号が出力される。
【0115】
このクレジット超過信号を契機に、あるいは、メダルが1枚以上ホッパーユニット5に搬送された段階でスタートスイッチ54が操作された場合には当該スタート信号を契機に、あるいはリプレイ入賞を契機に、さらには、所定のエラー信号を契機に、制御装置200(具体的にはブロッカー信号出力手段126)からソレノイド932及び制御基板100にブロッカー信号が出力される。ブロッカー信号受信により、ソレノイド932はブロッカー934をメダル誘導路94に突出させ、メダルがホッパーユニット5に送られるのを阻止する。また、制御基板100は、駆動モータ85の駆動を停止させる制御を行うが、これについては後述する。
【0116】
一方、制御基板100は、ベルト駆動スイッチ74及び投入センサ75及び回転検出センサ85Aからの信号を受け、駆動モータ85の駆動及び駆動停止を制御している。すなわち、駆動モータ85の停止時(タイマー回路手段301の非作動時)におけるベルト駆動スイッチ74の操作信号又は投入センサ75のメダル検知信号を受信して、駆動モータ85の駆動を開始させるとともに、駆動モータ85の駆動時(タイマー回路手段301の作動時)におけるベルト駆動スイッチ74の操作信号又は前記ブロッカー信号を受信した場合、又は一定時間経過してタイマー回路手段301が作動を停止した場合には、駆動モータ85の駆動を停止させる。また、回転検出センサ85Aからの信号に基づき、メダル詰まりが発生したと判断した場合には、駆動モータ85を一定時間逆回転させた後に停止させるという制御を行うようになっている。
【0117】
次に、この制御基板100の制御の詳細を図14に基づき説明する。
まず、初期状態においては、タイマー回路手段301は作動していない。すなわち、パルスカウンターを有するタイマーの場合にはタイムカウントはゼロであり、CRタイマーの場合にはコンデンサの電荷はゼロである。
まず、メダル投入口70にメダルが投入され、投入センサ75がメダルを検知すると、その検知信号aはタイマー回路手段301に出力され、この信号を受信したタイマー回路手段301は作動を開始する。すなわち、タイムカウントを開始したり、コンデンサへの充電を開始する。タイマー回路手段301が作動中は、正転要求信号bが回転制御手段302及び停止判断手段303及び異常解除手段304に出力される。正転要求信号bを受信した回転制御手段302は、駆動モータ85にモータ正転命令信号cを出力し、これを受けて駆動モータ85が正転を開始する。
【0118】
次に、駆動モータ85が回転中に、遊技者がベルト駆動スイッチ74を操作した場合には、その操作信号dはタイマー回路手段301及び停止判断手段303に出力される。タイマー回路手段301から正転要求信号bを受信中であって、かつ操作信号dを受けた停止判断手段303は、タイマー回路手段301にリセット信号eを出力する。リセット信号eを受けたタイマー回路手段301は、作動を停止して初期状態に戻る。作動停止により、回転制御手段302に出力されていた正転要求信号bの出力も停止する。従って回転制御手段302は、駆動モータ85に出力していたモータ正転命令信号cを停止し、駆動モータ85が回転を停止する。
【0119】
なお、上記とは逆に、駆動モータ85が停止中に、遊技者がベルト駆動スイッチ74を操作した場合には、その操作信号dがタイマー回路手段301及び停止判断手段303に出力される。操作信号dを受けたタイマー回路手段301は、作動を開始し、正転要求信号bを出力する。そして正転要求信号bを受けた回転制御手段302は、駆動モータ85にモータ正転命令信号cを出力し、駆動モータ85が正転を開始する。
【0120】
また、駆動モータ85が回転中に、駆動スイッチ74が操作されることなく、所定時間が経過した場合、すなわち、タイマー回路手段301のカウント値が所定値に達してカウントを停止した場合、又はコンデンサの電圧が所定値に達した場合には、タイマー回路手段301は初期状態に戻る。すると、正転要求信号bの出力が停止し、回転制御手段302は、駆動モータ85へのモータ正転命令信号cの出力を停止する。これを受けて駆動モータ85が駆動を停止する。
【0121】
ここで、駆動モータ85が回転中に、メダル詰まりが発生した場合の制御について説明する。駆動モータ85が回転中は、異常解除手段124は、回転検出センサ85Aからのモータ回転信号fと、タイマー回路手段301の正転要求信号bを受信して、メダル詰まりが発生したかどうかの判断を行っている。通常、タイマー回路手段301が作動しているときには、駆動モータ85は駆動中であるので、正転要求信号b及びモータ回転信号fの双方を受信している場合には、メダル詰まりはないものと認識する。タイムアップやスイッチ操作、ブロッカー信号受信によりタイマー回路手段301が作動停止した場合には、同時に駆動モータ85も停止するので、正転要求信号bとともにモータ回転信号fもストップする。しかし、タイムアップしていないのに、モータ回転信号fを受信しない場合には、回転制御手段302に対して正転要求信号bが出力されているはずなのに駆動モータ85が回転していないことを意味し、モータに物理的な負荷がかかって駆動停止しているものと、すなわちメダルが詰まっていると認識する。この場合には、モータを逆転させるべきと判断し、回転制御手段302に異常解除信号gを出力するとともに、タイマー回路手段301にリセット信号hを出力する。異常解除信号gを受信した回転制御手段302は、逆転命令信号iを駆動モータ85に出力する。逆転命令信号iは、駆動モータ85がパルスモータの場合には、例えばタイマー機能を有する回路手段を用いて所定時間(例えば200msec)発生する逆転パルス信号とすることができる。逆転命令信号iを受信した駆動モータ85は、所定時間逆転した後に回転を停止する。すなわち、逆転命令信号iが出されるときにはタイマー回路手段301にリセット信号hが入り、タイマー回路手段301が作動を停止して正転要求信号bの出力が停止されるため、モータ正転命令信号cは出力されない。この状態で、逆転命令信号iが停止(終了)すると、駆動モータ85へは何らの信号出力も無くなり、これにより駆動モータ85が停止するものである。そして、逆転駆動によりメダル詰まりが解消する。
【0122】
次に、制御装置200からブロッカー信号が出力された場合について述べる。ブロッカー信号は、タイマー回路手段301及び異常解除手段124及び回転制御手段302に同時に出力される。まず、駆動モータ85の回転中にブロッカー信号が出力された場合、タイマー回路手段301は作動を中止しリセットされる。回転制御手段302は出力中のモータ正転命令信号cを停止して駆動モータ85の回転を停止させる。このように、タイマー回路手段301及び回転制御手段302に同時にブロッカー信号を出すことにより、確実に駆動モータ85の作動を停止できるものである。
【0123】
また、駆動モータ85の停止中にブロッカー信号が出力された場合には、タイマー回路手段301においては、投入センサ75からの検知信号aやベルト駆動スイッチ74からの操作信号dを受信しても、作動が禁止され、回転制御手段302への正転要求信号bの出力がなされない。回転制御手段302においては、タイマー回路手段301からの正転要求信号bや異常解除手段124からの異常解除信号gを受信しても、駆動モータ85への出力が禁止される。
【0124】
なお、ブロッカー信号を受信した異常解除手段124は、信号受信時に異常解除信号gを出力すべき判断をしていた場合には、当該判断をリセットする。こうしておかないと、ブロッカー信号が解除された場合には自動的にモータの逆転が行われてしまうからである。
ところで、メダル送出手段121の制御として、ベルト駆動スイッチ74を、メダルがベルトに載っている場合のみ作動可能とするように構成することもできる。すなわち、特に図示しないが、ベルト上にメダルが載っているかいないかを検知するセンサを設け、このセンサの検知信号とベルト駆動スイッチ74の操作信号の双方を受信した場合のみ、駆動モータ85に駆動開始信号を送出するようにしたものである。前記した図14の例によれば、ベルト駆動スイッチ74の操作信号dと前記センサからの検知信号との双方を受信した場合のみ、タイマー回路手段301が作動を開始するように形成する。このような構成とした場合には、ベルト駆動スイッチ74が操作されるか投入センサ75が投入メダルを検知したかいずれかの場合にベルト83が駆動し、一定時間経過するかクレジットが最大に達すると、ベルト上にメダルが残っていようがいまいが、一旦ベルトの駆動は停止する。そして、ベルト上にメダルが残っている場合のみ、ベルト駆動スイッチ74の操作が有効になり、ベルト上にメダルが残っていない場合には、ベルト駆動スイッチ74を操作しても作動せず、投入センサ75が新たな投入メダルを検知した場合(新たなメダルを投入した場合)のみ、ベルト83が駆動するものとなる。
【0125】
(投入メダル制御の流れ)
続いて、投入メダル制御手段120による投入メダル制御の流れを、図15のフローに基づき説明する。
まず、遊技開始前は、投入センサ75はメダルを検出しておらず、ベルト駆動スイッチ74のスイッチはOFF状態となっている。
【0126】
そして、ステップ200において、ブロッカー信号が出力されているかどうかを判断する。ブロッカー信号が出力されている場合には、ステップ200に戻る。すなわち、ブロッカー信号が出力されている間はずっと、以後の制御が行われないので、メダル投入装置8は機能しない。一方、ブロッカー信号が出力されていない場合には、次のステップ201に進む。
【0127】
ステップ201において、ベルト駆動スイッチ74が操作されたかどうかを判断する。操作されていない場合には、次のステップ202に進む。
202において、メダルが投入されたかどうかを判断する。メダルが投入されない場合には、ステップ200に戻る。一方、メダルが投入された場合には、次のステップ203に進む。
【0128】
前記ステップ201において、ベルト駆動スイッチ74が操作された場合には、ステップ202を飛び越してステップ203に進む。
ステップ203において、駆動モータ85の正転駆動を開始する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、ブロッカー信号が出力されているかどうかを判断する。ブロッカー信号が出力されていない場合には、次のステップ205に進む。
【0129】
ステップ205において、ベルト駆動スイッチ74が操作されたかどうかどうかを判断する。ベルト駆動スイッチ74が操作されていない場合には、次のステップ206に進む。
ステップ206において、メダル詰まりが発生したかどうかを判断する。メダル詰まりが発生していない場合には、次のステップ207に進む。
【0130】
ステップ207において、一定時間経過したかどうかを判断する。すなわち、タイマー回路手段301がタイムアップしたかどうかを判断する。一定時間経過していない場合には、ステップ204に戻る。
前記ステップ206において、メダル詰まりが発生している場合には、ステップ208に進む。
【0131】
ステップ208において、駆動モータ85を所定時間逆転駆動させる。そして、次のステップ209に進む。
前記ステップ204において、ブロッカー信号が出力されている場合、及び前記ステップ205において、ベルト駆動スイッチ74が操作された場合、及び前記ステップ207において、一定時間経過した場合にも、ステップ209に進む。
【0132】
ステップ209において、駆動モータ85を停止させる。そして、投入メダル制御を終了する。
なお、上記の制御によれば、メダル詰まりが発生した場合のみ、駆動モータ85を逆回転させてから停止させているが、その他の場合、すなわちブロッカー信号が出力されている場合、駆動モータ85が駆動中にベルト駆動スイッチ75が操作された場合、一定時間経過した場合にも、一旦駆動モータ85を所定時間逆回転させてから停止させるような制御を行ってもよい。このように形成することにより、例えばモータ停止時にベルト83上にメダルが残っていた場合、逆転ローラ88付近にあるメダルを待機部89に押し戻した状態でベルト83の回転が停止するので、次に駆動モータ85が回転開始したときにすぐメダル詰まりが発生するおそれが少なくなる。
【0133】
(本実施の形態による効果)
このように、本実施の形態によれば、ベルト駆動スイッチ74や投入センサ75からの信号を制御装置200(主基板)に出力しないような構成としたことから、制御装置200に余分な制御用プログラムを設ける必要が無く、本来の遊技制御に使われるプログラムの作動を圧迫することがない。従って、プログラムが同時に実行される場合に主制御プログラムに負荷をかけないから、プログラムの作動不良、暴走などを起こす危険を防止できるという利点がある。制御装置200の遊技用プログラムに駆動モータ85の制御用プログラムが組み込まれた形で設けられている場合、駆動用プログラムの作動に不具合が生じると遊技自体もできなくなってしまうという不利点があるが、駆動制御部を、制御プログラムを持つか否かは別として、制御装置200の中に遊技用プログラムと共に持たないようにした場合(メダル投入装置8の制御部として独立して持つようにした場合、メダル投入装置8に持つようにした場合)は、上記の不利点がなく有利である。
【0134】
また、ベルト駆動制御部(制御基板100)をメダル投入装置8に設け(制御部を、CPU、ROM、RAMなどを持たず制御用プログラムを有していない電子回路で構成する場合、制御用プログラムを有する構成とする場合の双方含む)ることにより、ベルト83(駆動モータ85)を駆動させるための信号はその制御部入力し、その制御部から出力された信号で駆動制御を行うようにすることができる結果、遊技制御に使われるプログラムの作動を圧迫することがないという効果が得られる。
【0135】
さらに、ブロッカー信号を利用してベルト83(駆動モータ85)の駆動を停止するように形成してあるので、従来からメダルセレクター90のブロッカー装置93の作動に用いられていた信号を利用することにより、上記の効果に加えて、制御信号を追加するための構成を新たに付加することなく、従来の構成に装置を取り付けることで簡単に使用できるようになるという利点がある。また、ブロッカー装置93の作動により得られる効果(メダル受付禁止)と、その結果メダル送り出しを停止すべきところが同時一体的に行われるために同一の信号としてブロッカー信号を用いたので、無駄な動作(ブロッカー装置93により投入メダルがメダル排出口42から排出されるような状況なのに、メダル投入装置8が作動していてメダルセレクター90にメダルを送り続けるような)が無く、しかも簡略な構成で確実にメダル投入制御が行われるという利点がある。
【0136】
ところで、以上述べた制御は、本実施の形態に述べたようなベルト式メダル送出装置の機構、構造に関係なく、メダル送出のための駆動装置の駆動制御の方法又は装置に適用できるものである。すなわち、メダル投入口70から投入されたメダルを遊技機内部に移送するための移送手段と、この移送手段の作動を開始させるための作動開始手段と、移送手段の作動を停止させるための作動停止手段と、メダル投入口70に投入されたメダルを遊技機内部に入れさせないためのブロッカー装置93と、このブロッカー装置93を作動させるためのブロッカー信号出力手段126を少なくとも有するメダルの投入装置であれば、如何なる駆動方式を採用したメダル投入装置であっても利用可能である。
【0137】
なお、本発明は、分離型スロットマシンに限らず、分離型でないスロットマシンにも使用できるものである。さらに、スロットマシン以外の遊技機にも応用できるものである。
また、本明細書において、特に説明のない限り同一用語は同一の意義を有するものである。
【0138】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明によれば、メダルを一度に大量に投入可能であるとともに、メダルを一枚ずつ遊技機内部に搬送可能な遊技機用メダルの投入装置を提供することができる。
【0139】
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、メダルの投入中に遊技を開始した場合には、自動的に作動を停止する遊技機用メダルの投入装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考発明の実施の形態であって、分離型スロットマシンの分解斜視図である。
【図2】 本発明の参考発明の実施の形態であって、分離型スロットマシンの、本体から前扉を外した分解斜視図である。
【図3】 本発明の参考発明の実施の形態であって、メダル投入口を示す斜視図である。
【図4】 本発明の参考発明の実施の形態であって、メダルセレクターを示す斜視図である。
【図5】 本発明の参考発明の形態であって、一括投入機構を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明の参考発明の実施の形態であって、メダル投入口を示す縦断面図である。
【図7】 本発明の参考発明の実施の形態であって、返却ボタン操作時のメダル投入口を示す縦断面図である。
【図8】 本発明の参考発明の実施の形態であって、メダルセレクターの縦断面図である。
【図9】 本発明の参考発明の実施の形態であって、メダル選別時のメダルセレクターの縦断面図である。
【図10】 本発明の参考発明の実施の形態であって、スロットマシンの入力及び出力の概略を示すブロック図である。
【図11】 本発明の参考発明の実施の形態であって、投入メダル制御の概略を示すフローである。
【図12】 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの入力及び出力の概略を示すブロック図である。
【図13】 本発明の実施の形態であって、主基板とメダル投入装置8との間の信号入出力関係を示すブロック図である。
【図14】 本発明の実施の形態であって、制御基板100の詳細を示すブロック図である。
【図15】 本発明の実施の形態であって、投入メダル制御の概略を示すフローである。
【符号の説明】
S 分離型スロットマシン 1 筐体ユニット
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 ホッパーユニット
6 係合部 7 ロック機構
8 メダル投入装置
10 固定装置 11 開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板
20 リールユニット 21 支持体
23 回転リール 24 基板ユニット
30 上扉 31 図柄表示窓
32 表示部 33 飾り部
40 下扉 41 返却ボタン
42 メダル排出口 43 メダル受け皿
44 鍵穴 49 スピーカ
50 操作部 52 ベットスイッチ
53 精算スイッチ 54 スタートスイッチ
55 ストップスイッチ
60 本体係合部 61 上部係合部
62 下部係合部 63 上扉係合部
64 下扉係合部
70 メダル投入口 71 メダル皿
72 メダル受け部 73 開口部
74 ベルト駆動スイッチ 75 投入センサ
80 一括投入機構 81 立ち上がり部
82 ケース 83 ベルト
84 ローラ 85 駆動モータ
86 分離手段 87 ギア
88 逆転ローラ 89 待機部
90 メダルセレクター 91 ベース
92 カバー 93 メダル選別機構
94 メダル誘導路 95 回動軸
96 メダルセンサ 97 ずれ防止片
98 排出ガイド 99 落下防止片
100 制御基板 110 返却機構
120 投入メダル制御手段 121 メダル送出手段
122 メダル選別手段 123 メダル確認手段
124 異常解除手段 125 メダル確認手段
126 ブロッカー信号出力手段
130 ガイドレール 140 店操作部
150 支持部材
200 制御装置 210 遊技制御装置
220 演出制御装置
301 タイマー回路手段 302 モータ回転制御手段
303 停止判断手段 304 異常解除手段

Claims (2)

  1. 遊技機内部にメダルを移送するための遊技機用メダルの投入装置であって、
    漏斗状のメダル受け部を有し、投入されたメダルが通過可能な開口部を底部に設けたメダル皿と、
    前記メダル皿の下側に設けられ投入されたメダルを搬送するためのベルトと、
    ベルトを回転させるための駆動モータと、
    複数のメダルが重なった状態で前記ベルトにより搬送された場合に複数のメダルを分離するための分離手段と、
    前記駆動モータを駆動させるための駆動開始手段と、
    前記駆動モ−タの駆動を停止させるための駆動停止手段とを備え、
    前記遊技機用メダルの投入装置は、
    前記駆動開始手段の出力信号により前記駆動モータが駆動し、前記ベルトが回転してメダルを移送するとともに、前記駆動停止手段の出力信号により前記駆動モータの駆動が停止し、前記ベルトの回転が停止してメダルの移送が中止されるように形成されており、
    前記遊技機は、
    前記メダル皿から投入されたメダルを適正に遊技機内部に移送するためのメダルセレクターを備え、このメダルセレクターには、投入されたメダルを遊技機内部に入れさせないためのブロッカー装置を備え、遊技機を制御する制御装置が遊技機のメダル受け入れ不能状態を判断した場合には、前記ブロッカー装置を作動させるためのブロッカー信号を出力して、投入メダルを前記メダルセレクターから遊技機外部に排出可能に形成されているとともに、前記制御装置は、前記ブロッカー信号を前記駆動モータに対しても出力可能であり、
    前記駆動モータは、駆動停止中に前記ブロッカー信号が出力された場合には、前記駆動開始手段の出力信号があっても駆動を開始せず、更に、駆動中に前記ブロッカー信号が出力された場合には、前記駆動停止手段の出力信号が無くても駆動を停止するとともに、前記駆動開始手段の出力信号があったにもかかわらず前記ブロッカー信号の出力によって駆動が停止した場合には、前記ブロッカー信号の解除と同時に、自動的に駆動を開始することを特徴とする遊技機用メダルの投入装置。
  2. 特定枚数のメダルの投入により遊技が開始可能となり、遊技を開始させるための操作手段を有する遊技機であって、前記制御装置は、特定枚数のメダル投入後に前記操作手段が操作された場合に、前記ブロッカー信号を前記駆動モータに対して出力するように形成された遊技機に用いられ、
    前記遊技機への特定枚数のメダル投入後における操作手段の操作によって、前記駆動モータの駆動が停止することを特徴とする請求項1記載の遊技機用メダルの投入装置。
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