JPH10103960A - 角速度検出装置 - Google Patents

角速度検出装置

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JPH10103960A
JPH10103960A JP8274025A JP27402596A JPH10103960A JP H10103960 A JPH10103960 A JP H10103960A JP 8274025 A JP8274025 A JP 8274025A JP 27402596 A JP27402596 A JP 27402596A JP H10103960 A JPH10103960 A JP H10103960A
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vibration
angular velocity
axis
vibrating body
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Shinji Kobayashi
真司 小林
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角速度検出装置において、振動体を検出軸方
向に補正振動させる補正振動発生手段を設け、角速度が
加わっていないときに検出軸方向に発生する漏れ振動を
抑え、角速度の検出感度を高める。 【解決手段】 振動体26の左,右には振動発生部3
3,33と変位検出部34,34を設けると共に、前,
後には補正振動発生部35,35を設ける。そして、振
動体26を振動軸となるX軸方向に矢示aで振動させた
状態で被検出軸周りに角速度Ωが加わっていないときに
発生する検出軸となるY軸方向の漏れ振動を、各補正振
動発生部35によって発生する補正振動によって相殺す
る。これにより、振動体26に加わる漏れ振動を低減
し、角速度Ωを正確に検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば回転体に加
わる角速度を検出するのに用いて好適な角速度検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、角速度検出装置は、X軸,Y
軸,Z軸の3軸方向において、振動体をある振動軸方向
に振動させた状態で、被検出軸となるZ軸の周りに回転
力を加えると、振動体にコリオリ力(慣性力)が作用し
て該振動体は検出軸となるY軸方向に振動する。そし
て、このコリオリ力による振動体のY軸方向の変位を圧
電体に発生する電荷もしくはそれに伴う電圧、静電容量
等の変化として検出するのが角速度検出装置である。そ
の一例として特開平6−123632号公報(以下、従
来技術という)等に記載された角速度検出装置が知られ
ている。
【0003】そこで、図7および図8により、従来技術
による角速度検出装置によって説明する。
【0004】図中、1は従来技術による角速度検出素
子、2は該角速度検出素子1の本体をなす矩形状に形成
された基板をそれぞれ示し、該基板2は例えば高抵抗な
シリコン材料によって形成されている。
【0005】3は基板2上にP,B,Sb等がドーピン
グされた低抵抗なポリシリコンまたは単結晶シリコン等
によって形成された可動部を示し、該可動部3は基板2
の四隅に位置して該基板2上に設けられた4個の支持部
4,4,…と、該各支持部4から中央部に向け、X軸と
平行になる部分とY軸と平行になる部分を有するように
L字状に折曲して形成された4本の支持梁5,5,…
と、該各支持梁5によってX軸とY軸方向に変位可能に
支持され、前記基板2の表面から離間した状態で支持さ
れた矩形状の振動体6とからなっている。そして、X軸
方向となる該振動体6の左,右両側面には、複数の電極
板7A,7A,…(4本)をくし状に配設した可動側振
動用電極7,7が突出形成され、Y軸方向となる前,後
両側面には複数の電極板8A,8A,…(4本)をくし
状に配設した可動側検出用電極8,8が突出形成されて
いる。
【0006】そして 可動部3は各支持部4のみが基板
2に固着され、各支持梁5と振動体6は前記基板2から
所定間隔を離間した状態で4点支持されている。また、
各支持梁5はL字状に形成されているから、Y軸に平行
な部分を撓ませることにより振動体6をX軸方向に変位
させ、X軸に平行な部分を撓ませることにより振動体6
をY軸方向に変位させることができる。
【0007】9,9は振動体6を左,右両側で挟むよう
に基板2上に設けられた一対の固定側振動用電極を示
し、該各固定側振動用電極9は振動体6の左,右に位置
して基板2上に設けられた固定部9A,9Aと、前記可
動側振動用電極7の各電極板7Aと隙間をもって対面す
るように、該各固定部9Aからくし状に突出形成された
4本の電極板9B,9B,…とからなる。
【0008】10,10は振動体6を前,後両側で挟む
ように基板2上に設けられた一対の固定側検出用電極を
示し、該各固定側検出用電極10は振動体6の前,後に
位置して基板2上に設けられた固定部10A,10A
と、前記可動側検出用電極8の各電極板8Aと隙間をも
って対面するように、該各固定部10Aからくし状に突
出形成された4本の電極板10B,10B,…とからな
る。
【0009】11,11は振動発生手段となる振動発生
部を示し、該各振動発生部11は可動側振動用電極7と
固定側振動用電極9とから構成され、該可動側振動用電
極7の各電極板7Aと、固定側振動用電極9の各電極板
9Bとの間にはそれぞれ等しい隙間が形成されている。
ここで、各可動側振動用電極7と各固定側振動用電極9
との間に逆位相となる周波数fの駆動信号を印加する
と、左,右に位置した各電極板7A,9B間には静電引
力が交互に発生し、各振動発生部11で接近,離間を交
互に繰返す。これによって、振動体6はX軸をなす矢示
a方向に振動するようになっている。
【0010】12,12は変位検出手段となる変位検出
部を示し、該各変位検出部12は可動側検出用電極8と
固定側検出用電極10とからなり、該可動側検出用電極
8の各電極板8Aと、固定側検出用電極10の各電極板
10Bとの間にはそれぞれ隙間寸法d0 が形成され、該
検出用電極8,10は検出用の平行平板コンデンサとし
て構成され、該各変位検出部12は各電極板8A,10
B間の有効面積の変化を静電容量の変化として検出す
る。
【0011】このように構成される角速度検出素子1に
おいては、各振動発生部11に逆位相となる周波数fの
駆動信号を印加すると、各電極板7A,9B間には静電
引力が左,右の振動発生部11,11に対して交互に作
用し、振動体6はX軸となる矢示a方向に接近,離間を
繰返して振動する。
【0012】この状態で角速度検出素子1にZ軸周りの
角速度Ωが加わると、Y軸方向にコリオリ力(慣性力)
が発生して振動体6をY軸方向に下記の数2に示すよう
なコリオリ力Fで振動する。
【0013】ここで、各振動発生部11によって振動体
6をX軸方向に移動させる変位xとその速度Vは、次の
数1のようになる。
【0014】
【数1】x=Asin(ωt) V=Aωcos(ωt) ただし、A:振動体6の振幅 ω:ω=2πf f:駆動信号の周波数
【0015】さらに、振動体6をX軸方向に変位x,速
度Vで振動させたときに、Z軸周りに加わる角速度Ωか
ら発生するY軸方向のコリオリ力Fは数2のようにな
る。
【0016】
【数2】 F=2mΩV =2mΩ×[Aωcos(ωt)]
【0017】そして、振動体6は数2のコリオリ力Fに
よってY軸方向に振動し、この振動体6による振動変位
を、各変位検出部12では可動側検出用電極8と固定側
検出用電極10との間の静電容量の変化として検出し、
Z軸周りの角速度Ωを検出することができる。
【0018】なお、各振動発生部11は、各電極板7A
からなる可動側振動用電極7と、各電極板9Bからなる
固定側振動用電極9とによって構成しているため、振動
用電極7,9間の対面する有効面積を大きく確保するこ
とができる。これにより、各振動発生部11に駆動信号
を印加したときには、各電極板7A,9B間に発生する
静電引力を大きくして振動体6を矢示a方向に大きく振
動させる。
【0019】一方、各変位検出部12は、各電極板8A
からなる可動側検出用電極8と、各電極板10Bからな
る固定側検出用電極10とによって構成しているため、
検出用電極8,10間の対面する有効面積を大きくでき
る。これにより、各変位検出部12によってY軸方向に
変位する振動体6の変位量を、各電極板8A,10B間
の有効面積の変化、即ち静電容量の変化として検出する
ことができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による角速度検出素子1では、Z軸周りの角速度
Ωによって生じるコリオリ力は非常に小さく、Y軸方向
の共振を利用して大きな変位を発生させる必要がある。
一方、コリオリ力を大きくするためには、数2からも分
かるように、振動時の速度Vを大きくする必要があるた
めに、X軸方向の共振周波数付近の周波数を駆動信号の
周波数として利用している。従って、検出軸となるY軸
方向の振動条件にあっても共振周波数に近い状態にする
ことが感度を高める上で必要である。
【0021】しかし、このように検出方向の共振周波数
と駆動方向の共振周波数とを近づけると、駆動信号の一
部が基板2等の寄生容量を介して検出方向に漏れる(所
謂、クロストーク)。そして、この漏れた駆動信号は各
変位検出部12に印加され、可動側検出用電極8と固定
側検出用電極10との間に静電引力が発生し、角速度Ω
が作用していない状態であっても振動体6に振動(以
下、漏れ振動という)が現れ、ノイズの原因となるとい
う問題がある。
【0022】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はノイズの原因となる成分を除去
し、角速度の検出精度を高めることのできる角速度検出
装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】ここで、本発明による角
速度検出装置は、基板上に設けられ、互いに直交する振
動軸と検出軸との2軸方向に変位可能な振動体と、駆動
信号を印加することにより該振動体を振動軸方向に振動
させる振動発生手段と、該振動発生手段によって前記振
動体を振動軸方向に振動させた状態で、前記振動軸と検
出軸の2軸に対して直交する被検出軸周りの角速度によ
って振動体が検出軸方向に変位するときの変位量を検出
する変位検出手段とから構成される。
【0024】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、補正信号を印
加することにより前記振動体を検出軸方向に補正振動さ
せる補正振動発生手段を設けたことにある。
【0025】上記構成により、被検出軸周りに角速度が
加わっていないときに、振動発生手段に印加される駆動
信号の影響によって振動体が検出軸方向に変位する漏れ
振動が発生した場合でも、補正振動発生手段に補正信号
を印加して振動体の漏れ振動に対向した補正振動を発生
させ、検出軸方向の振動体の漏れ振動を抑えることがで
きる。
【0026】請求項2が採用する発明では、補正振動発
生手段に印加される補正信号は、振動発生手段に印加さ
れる駆動信号と同一の周波数を有すると共に、該駆動信
号とで位相の異なる信号としたことにある。
【0027】上記構成のように、被検出軸周りに角速度
が加わっていないときに、振動体に発生する漏れ振動は
振動発生手段に印加される駆動信号によって発生してい
るから、駆動信号と同一の周波数で位相の異なった補正
信号を補正振動発生手段に入力することにより振動体に
発生する補正振動によって漏れ振動を相殺することがで
きる。
【0028】請求項3が採用する発明では、変位検出手
段からの検出信号によって角速度が加わっていないと判
定したときに、補正信号を入力することにより前記振動
体を検出軸方向に変位させ、このときの補正信号と前記
振動体の検出軸方向の変位との関係から、前記振動体が
正常に動作しているか否かを判定する自己診断手段を設
けたことにある。
【0029】上記構成のように、角速度が加わっていな
いと判定したときに、振動体は補正振動発生手段に入力
される補正信号により検出軸方向に変位し、この変位は
変位検出手段によって検出される。そして、自己診断手
段では、この振動体の検出軸方向の変位が、予め設定さ
れた振動体が正常であるとみなすときの変位の範囲内に
あるか否かを判定し、振動体が正常に動作しているか否
かの自己診断を行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
添付図面に従って詳細に説明するに、図1ないし図6は
本発明による実施例を示す。
【0031】なお、実施の形態では前述した従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0032】まず、図1ないし図4は本発明による第1
の実施例を示すに、21は本実施例による角速度検出装
置をなす角速度検出素子、22は該角速度検出素子21
の本体をなす矩形状に形成された基板をそれぞれ示し、
該基板22は例えば高抵抗なシリコン材料によって形成
されている。
【0033】23は基板2上にP,B,Sb等がドーピ
ングされた低抵抗なポリシリコンまたは単結晶シリコン
等によって形成された可動部を示し、該可動部23は従
来技術による可動部3とほぼ同様に、基板22の四隅に
位置して該基板22上に設けられた4個の支持部24,
24,…と、該各支持部24から中央部に向け、X軸と
平行になる部分とY軸と平行になる部分を有するように
S字状に折曲して形成された4本の支持梁25,25,
…と、該各支持梁25によってX軸とY軸方向に変位可
能に支持され、前記基板22の表面から離間した状態で
支持された矩形状の振動体26とからなっている。そし
て、X軸方向となる該振動体26の左,右両側面の後側
には、複数の電極板27A,27A,…(5本)をくし
状に配設した可動側振動用電極27,27が突出形成さ
れ、該振動体26の左,右両側面の前側には、複数の電
極板28A,28A,…(4本)をくし状に配設した可
動側検出用電極28,28が突出形成されている。さら
に、Y軸方向となる前,後両側面には複数の電極板29
A,29A,…(4本)をくし状に配設した可動側補正
振動用電極29,29が突出形成されている。
【0034】そして 可動部23は各支持部24のみが
基板22に固着され、各支持梁25と振動体26は前記
基板22から所定間隔を離間した状態で4点支持されて
いる。また、各支持梁25はS字状に形成されているか
ら、Y軸に平行な部分を撓ませることにより振動体26
をX軸方向に変位させ、X軸に平行な部分を撓ませるこ
とにより振動体26をY軸方向に変位させることができ
る。
【0035】30,30は振動体26の左,右両側の後
側に位置して該振動体26を挟むように基板22上に設
けられた一対の固定側振動用電極を示し、該各固定側振
動用電極30は振動体26の左,右に位置して基板22
上に設けられた固定部30A,30Aと、前記可動側振
動用電極27の各電極板27Aと隙間をもって対面する
ように、該各固定部30Aからくし状に突出形成された
6本の電極板30B,30B,…とからなる。
【0036】31,31は振動体26の左,右両側の前
側に位置して該振動体26を挟むように基板22上に設
けられた一対の固定側検出用電極を示し、該各固定側検
出用電極31は振動体26の左,右に位置して基板22
上に設けられた固定部31A,31Aと、前記可動側検
出用電極28の各電極板28Aと隙間をもって対面する
ように、該各固定部31Aからくし状に突出形成された
4本の電極板31B,31B,…とからなる。
【0037】32,32は振動体26の前,後両側に位
置して該振動体26を挟むように基板22上に設けられ
た一対の固定側補正振動用電極を示し、該各固定側補正
振動用電極32は振動体26の前,後に位置して基板2
2上に設けられた固定部32A,32Aと、前記可動側
補正振動用電極29の各電極板29Aと隙間をもって対
面するように、該各固定部32Aからくし状に突出形成
された5本の電極板32B,32B,…とからなる。
【0038】33,33は振動発生手段となる振動発生
部を示し、該各振動発生部33は可動側振動用電極27
と固定側振動用電極30とから構成され、該可動側振動
用電極27の各電極板27Aと、固定側振動用電極30
の各電極板30Bとの間にはそれぞれ等しい隙間が形成
されている。ここで、各可動側振動用電極27と各固定
側振動用電極30との間に逆位相となる所定周波数fの
駆動信号Vd を印加すると、左,右に位置した各電極板
27A,30B間には静電引力が交互に発生し、各振動
発生部33で接近,離間を交互に繰返す。これによっ
て、振動体26はX軸をなす矢示a方向に振動するよう
になっている。
【0039】34,34は変位検出手段となる変位検出
部を示し、該各変位検出部34は可動側検出用電極28
と固定側検出用電極31とからなり、該可動側検出用電
極28の各電極板28Aと、固定側検出用電極31の各
電極板31Bとの間にはそれぞれ隣り合った隙間寸法が
異なって形成され、該検出用電極28,31は検出用の
平行平板コンデンサとして構成され、該各変位検出部3
4は各電極板28A,31B間の有効面積の変化を静電
容量の変化として検出する。
【0040】35,35は補正振動発生手段となる補正
振動発生部で、該各補正振動発生部35は可動側補正振
動用電極29と固定側補正振動用電極32とからなり、
該可動側補正振動用電極29の各電極板29Aと、固定
側補正振動用電極32の各電極板32Bとの間にはそれ
ぞれ等しい隙間が形成されている。ここで、各可動側補
正振動用電極29と各固定側補正振動用電極32との間
に駆動信号Vd と同一の周波数を有する補正信号Vr を
入力して各電極板29A,32B間に静電引力を交互に
発生させることにより、振動体26をY軸方向に補正振
動させることができる。
【0041】次に、図3に基づいて角速度検出素子21
に付加される電気回路の構成について述べる。
【0042】図3中、36は駆動回路を示し、該駆動回
路36は所定周波数fの正弦波を発生する発振器と正弦
波の振幅を調整する増幅回路によって構成されている。
ここで、周波数fの駆動信号Vd を振動発生部33に印
加する。印加された駆動信号Vd は、振動発生部33を
なす可動側振動用電極27と固定側振動用電極30とに
作用し、各電極板27A、30B間の静電引力によって
振動体26を振動軸(X軸)方向に振動させる。なお、
駆動回路36は、駆動信号Vd の振幅を調整することに
より、振動体26の振動軸方向の振幅を調整することが
できる。
【0043】37は変位量検出回路で、該変位量検出回
路37は、振動体26の検出軸(Y軸)方向の変位、即
ち変位検出部34をなす可動側検出用電極28と固定側
検出用電極31との離間寸法の変化を静電容量の変化と
して検出し、この検出信号を電圧変換するものである。
【0044】38は角速度信号変換回路を示し、該角速
度信号変換回路38の入力側には駆動回路36と変位量
検出回路37とが接続され、駆動回路36から出力され
る駆動信号Vd と変位量検出回路37から出力される検
出信号とに基づいて位相のずれ等を修正して角速度Ωに
対応した出力信号Vo として外部に出力する。
【0045】39は補正駆動回路を示し、該補正駆動回
路39は後述するオフセット調整回路40から出力され
る信号により周波数fで位相をずらした補正信号Vr を
補正振動発生部35に印加するものである。また、該補
正振動発生部35に入力される補正信号Vr は、当該角
速度検出装置の出荷前の最終工程で、振動体26を振動
軸(X軸)方向に振動させた状態で被検出軸(Z軸)周
りに角速度を加えていない状態のときに、検出軸(Y
軸)方向に発生する振動体26の漏れ振動の振幅と反転
した波形となる。
【0046】40はオフセット調整回路で、該オフセッ
ト調整回路40は位相調整回路、振幅調整回路等からな
り、該オフセット調整回路40は前記駆動回路36との
間で信号の送受信を行うと共に、前記補正駆動回路39
に向けて信号を出力するものである。また、該オフセッ
ト調整回路40は可変抵抗や可変コンデンサ等の調整手
段により構成され、該オフセット調整回路40は、最終
工程において振動体26を振動軸(X軸)方向に振動さ
せた状態で被検出軸(Z軸)周りに角速度を加えていな
い状態のときに、角速度信号変換回路38から出力され
る出力信号Voをモニターし、該出力信号Vo が零とな
るように補正信号の位相差と振幅とを調整手段により設
定するものである。
【0047】本実施例による角速度検出装置は角速度検
出素子21と前述した電気回路によって構成されるもの
で、その基本的作動は、駆動回路36から振動発生部3
3に駆動信号Vd を印加することにより、振動体26を
振動軸となるX軸方向に矢示aのように振動させ、該振
動体26を振動軸方向に振動させた状態で、被検出軸と
なるZ軸の周りに角速度Ωを加えると、振動体26はコ
リオリ力Fによって検出軸となるY軸方向に振動する。
そして、この振動体26による検出軸方向の振動変位
を、各変位検出部34をなす可動側検出用電極28と固
定側検出用電極31との間の静電容量の変化として検出
し、この検出信号を変位量検出回路37,角速度信号変
換回路38を介して角速度Ωに対応した出力信号Vo と
して出力することができる。
【0048】次に、振動体26の振動動作について考え
る。一般に、2軸方向の変位を利用する場合には、その
モデルとして図4に示すように図示できる。即ち、振動
体26は、振動軸方向であるX軸方向には、ばね定数が
x /2となる2個のばねで支持され、検出軸方向であ
るY軸方向には、ばね定数がky /2となる2個のばね
で支持されている。
【0049】そして、本実施例では、前述したように、
各振動発生部33に周波数fの正弦波となる駆動信号V
d を印加することにより、振動体26は振動軸(X軸)
方向に振動され、この正弦波状の振動を行った状態で、
Z軸周りの角速度Ωが加わると、コリオリ力によって該
振動体26は検出軸(Y軸)方向に変位する。
【0050】しかし、従来技術の課題でも述べたよう
に、振動体26にはZ軸周りの角速度Ωが加わっていな
いにも拘らず、漏れ振動によって振動体26がY軸方向
に変位しているから、これらの動作を運動方程式で表す
と、X軸方向の運動方程式は数3のようになる。
【0051】
【数3】 ただし、cx :X軸方向の減衰係数 Fx :X軸方向の駆動力の大きさ
【0052】また、Y軸方向の運動方程式は数4のよう
になる。
【0053】
【数4】 ただし、cy :Y軸方向の減衰係数 Fy :Y軸方向の駆動力の大きさ φ :X軸方向の駆動力とY軸方向の実効的な駆動力の
位相差
【0054】ここで、前記数3,4中のΩが積算される
項がコリオリ力の影響を受けている項で、振動体26が
X軸方向に正確に振動されていれば振動エネルギの漏れ
がないため、Y軸方向の駆動力の大きさFy は零とな
る。しかし、従来技術で述べたように、実際には漏れ振
動の影響によってFy は有限な値となっているから、出
力信号Vo のS/N比を低下させると共に、温度ドリフ
ト等のノイズが重畳されてしまう。
【0055】次に、補正振動発生部35から補正振動を
加えた場合の振動体26のY軸方向の変位Yは、前記数
3,4から数5のように導き出される。
【0056】
【数5】Y=αFx Ωcos(ωt+φ1 )+βFy c
os(ωt+φ2 )+γΔFcos(ωt+φ3
【0057】なお、それぞれの項のα,β,γは、数
3,4に示された係数とωによって表すことができるか
ら、略して係数α,β,γとしている。また、φ1 とφ
2 についても同様の変数として表され、φ3 はY軸方向
の駆動力の位相にも依存している。また、数5中の変位
Yは、振動体26のY軸方向の変位yと出力信号Vo に
含まれる回路中の誤差も考慮されたもので、当該角速度
検出装置から出力される出力信号Vo と角速度Ωとにつ
いて示したものである。
【0058】ここで、数5について説明すると、第1項
は、コリオリ力によって振動体26がY軸方向に変位す
る変位量で、他の第2項、第3項が零でこの第1項のみ
であれば、誤差のない角速度Ωに対向した変位Yとして
検出することができる。
【0059】次に、第2項は、基板22の寄生容量から
生じるリークによる振動分であり、角速度検出素子21
の機械的構造、電気回路の構造によって決まる不変的な
ものである。
【0060】また、第3項は、補正振動発生部35によ
って発生する振動体26の補正振動であり、この第3項
から該補正振動発生部35に印加される補正信号Vr は
数6のようになる。
【0061】
【数6】Vr ∝ΔFcos(ωt+φ3
【0062】従って、補正駆動回路39から補正振動発
生部35に印加される補正信号Vrは、駆動信号Vd と
同一の周波数fでΔFとφ3 とが調整可能、即ち振幅と
位相差が調整可能となる。この結果、補正信号Vr を調
整することにより、数5中の第2項と第3項を相殺する
ことができ、数5は第1項のコリオリ力による検出軸方
向のみの変位となる。
【0063】然るに、本実施例による角速度検出装置で
は、該角速度検出装置を構成する角速度検出素子21に
おいて、各振動発生部33に印加する駆動信号Vd とは
別個の補正信号Vr を各補正振動発生部35に印加する
ことにより、Z軸周りの角速度Ωの有無に拘らず振動体
26を検出軸方向に補正振動を発生させるようにしたか
ら、振動体26の検出軸方向に生じる漏れ振動を補正振
動によって抑制することができる。
【0064】また、補正信号Vr の調整においては、当
該角速度検出装置の最終工程において、駆動回路36か
ら各振動発生部33に駆動信号Vd を印加し、振動体2
6を振動方向に振動させた状態で、被検出軸周りに角速
度Ωを加えていないときの振動体26の漏れ振動を角速
度信号変換回路38からの出力信号Vo でモニターしつ
つ、オフセット調整回路の調整手段を調整して出力信号
Vo を零にするように、補正信号Vr の振幅と位相差を
設定する。
【0065】これにより、振動体26の漏れ振動を各補
正振動発生部35から振動体26に加わる補正振動によ
って相殺でき、漏れ振動を抑制することができ、角速度
Ωが加わっていないときに、振動体26を振動軸方向に
のみ振動させることができる。また、振動体26に発生
する漏れ振動を抑える補正振動の調整を、角速度信号変
換回路38からの出力される出力信号Vo に基づいて設
定するようにしたから、角速度検出素子21に付加され
た回路から生じる誤差分も除去することができる。この
結果、被検出軸(Z軸)周り角速度Ωを加えたときに
は、この角速度Ωによるコリオリ力によってのみ振動体
26を検出軸方向に振動させることができ、角速度Ωを
正確に検出して検出感度を高めることができる。
【0066】また、前記各補正振動発生部35に印加さ
れる補正信号Vr は駆動信号Vd と同一周波数で振幅と
位相差が異なった正弦波とすることにより、前記数5に
示したように、漏れ振動を確実に相殺することができ
る。
【0067】かくして、本実施例による角速度検出装置
では、補正振動発生部35に補正信号Vr を印加して、
振動体26に補正振動を発生させることにより、振動体
26に生じる漏れ振動を相殺するようにしたから、被検
出軸周りの角速度Ωを正確に検出して装置の信頼性を高
めると共に、各角速度検出装置毎に、補正振動を設定す
るようにしたから、角速度検出素子21毎の製造誤差等
によるバラツキを防止し、歩留を向上させることができ
る。
【0068】また、本実施例では、振動体26に発生す
る漏れ振動を、該振動体26が振動状態にあるときに除
去するようにしたから、振動体26の漏れ振動による検
出軸方向への変位が各変位検出部34で検出されるのを
防止でき、出力信号Vo を補正する外部回路を不要にで
きる。
【0069】次に、図5および図6に本発明による第2
の実施例を示すに、本実施例の特徴は、角速度が加わっ
ていないときに、所定の補正信号を入力することにより
検出軸方向に振動体を変位させ、このときの補正信号と
変位との関係から振動体26が正常に動作しているか否
かを判定する自己診断機能を持たせたことにある。
【0070】なお、前述した第1の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0071】図中、41は自己診断に使用される疑似信
号発生回路で、該疑似信号発生回路41の出力側は駆動
回路36,角速度信号変換回路38,オフセット調整回
路40および補正駆動回路39に接続され、入力側には
外部のコントロールユニット(図示せず)から自己診断
信号Vt が入力される。また、自己診断信号Vt が疑似
信号発生回路41に入力されると、該疑似信号発生回路
41からは補正駆動回路39に信号を入力され、該補正
駆動回路39からは直流電圧の所定の補正信号となる疑
似信号Vf が補正振動発生部35に印加される。
【0072】42は装置判定回路を示し、該装置判定回
路42の入力側には角速度信号変換回路38が接続さ
れ、出力側には表示器43が接続され、該装置判定回路
42は図示しない減算回路,比較回路等から構成されて
いる。なお、前記減算回路には疑似信号Vf に対応した
出力信号V0fが設定され、比較回路には振動体26の動
作が正常とみなすか否かの判定値αが電圧値として設定
されている。
【0073】次に、前記装置判定回路42の動作を、図
6の自己診断処理の流れ図に従って説明する。
【0074】まず、ステップ1では、振動体26の検出
軸方向の変位を変位量検出回路37および角速度信号変
換回路38を介して出力信号Vo として装置判定回路4
2に読出し、ステップ2ではこの出力信号Vo がZ軸周
りの角速度Ωによる変位に対応した信号であるか否かを
判定し、「YES」の場合には、角速度Ωが加わってい
るから加わらない状態になるまで、ステップ1,2の処
理を繰返し、ステップ2で「NO」と判定した場合に
は、ステップ3に移る。
【0075】ステップ3では、外部のコントロールユニ
ットから自己診断信号Vt が疑似信号発生回路41に入
力され、該疑似信号発生回路41からは駆動回路36,
角速度信号変換回路38,オフセット調整回路40およ
び補正駆動回路39に信号が入力される。そして、該補
正駆動回路39からは補正振動発生部35に疑似信号V
f が入力され、振動体26は検出軸(Y軸)方向に変位
する。
【0076】次のステップ4では、振動体26の検出軸
方向の変位を、変位量検出回路37および角速度信号変
換回路38を介して出力信号Vo として装置判定回路4
2に出力する。
【0077】ステップ5では、装置判定回路42中の減
算回路により、前記角速度信号変換回路38から出力さ
れた出力信号Vo から予め設定された疑似信号Vf の大
きさに対する規定の出力信号Vofを減算して減算値ΔV
を得る。
【0078】さらに、ステップ6では、装置判定回路4
2中の比較回路によって、ステップ5で算出された減算
値ΔVが所定の範囲α内にあるか否かを判定し、このス
テップ6で「YES」と判定した場合には、ステップ7
に移り、ステップ7では、振動体26が正常に動作しい
るとして表示器43で「良好」を表示する。
【0079】一方、ステップ6で「NO」と判定した場
合には、ステップ8に移り、ステップ8では振動体26
の動作が不良であるとして表示器43によって「不良」
を表示する。
【0080】このように、本実施例では、Z軸周りにコ
リオリ力Ωが加わっていないときに、補正振動発生部3
5に疑似信号Vf を印加し、振動体26をY軸方向に変
位させ、コリオリ力が発生したときと同じ状態をつくり
出す。そして、角速度検出素子21の振動体26の変位
に対する異常を診断することができる。
【0081】しかも、本実施例による自己診断は、角速
度検出装置を例えばナビゲーション装置等に接続した後
に、該ナビゲーション装置のコントロールユニットによ
ってステップ1,2の角速度Ωが加わっていない状態の
判定をしてもよく、この場合には、前記自己診断信号V
t によって自己診断を自動的に実行させることもでき、
角速度検出装置の信頼性を大幅に高めることができる。
【0082】かくして、本実施例によれば、振動体26
を検出軸方向に変位させる補正振動発生部35を設ける
ことにより、疑似信号Vf によって振動体26を検出軸
方向に変位させ、角速度検出素子21の異常を判定する
ことができる。
【0083】なお、前記各実施例の角速度検出素子21
では、図2に示すように、振動体26の前,後に補正振
動発生部35,35を設け、振動体26の左,右に変位
検出部34,34を設けるようにしたが、本発明はこれ
に限らず、振動体26の前,後に位置した各補正振動発
生部35を構成する可動側補正振動用電極29と固定側
補正振動用電極32によって変位検出部を構成し、振動
体26の左,右に位置した各変位検出部34を構成する
可動側検出用電極28と固定側検出用電極31によって
補正振動発生部を構成するようにしてもよい。
【0084】また、前記各実施例では、振動軸と検出軸
は振動体26の水平方向の2軸となるX軸、Y軸とした
が、本発明はこれに限るものではなく、振動軸をX軸、
被検出軸をY軸、検出軸をZ軸としても、振動軸をZ
軸、被検出軸をY軸、検出軸をX軸としてもよく、この
場合には変位検出手段,補正振動発生手段または振動発
生手段を振動体26と基板22との間に設ければよい。
【0085】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、振動体を検出軸方向に補正振動させる補正振動
発生手段を設け、被検出軸周りに角速度が加わっていな
いときに、振動発生手段に印加される駆動信号の影響に
よって振動体が検出軸方向に変位する漏れ振動が発生し
た場合でも、前記補正振動発生手段に補正信号を印加し
て検出軸方向の振動体の漏れ振動を抑えることができ、
被検出軸周りに加わる角速度の検出感度を高めることが
できる。
【0086】請求項2の発明では、補正振動発生手段に
印加される補正信号は、駆動信号と同一の周波数で位相
の異なった信号とすることにより、振動発生手段から漏
れた駆動信号によって振動板に生じる漏れ振動を相殺し
て抑制することができる。
【0087】請求項3の発明では、角速度が加わってい
ないときに補正振動発生手段に所定の補正信号を入力す
ることにより、振動体は検出軸方向に変位する。そし
て、この検出軸方向の振動体の変位を変位検出手段によ
って検出し、自己診断手段では、この変位が予め設定さ
れた振動体の動作が正常であるとみなす判定範囲内にあ
るか否かを判定することにより、振動体の動作が正常で
あるか否かの自己診断を行うことができ、装置の信頼性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による角速度検出装置を構成する
角速度検出素子を示す斜視図である。
【図2】第1の実施例による角速度検出素子を上側から
見た平面図である。
【図3】第1の実施例による角速度検出装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図4】振動体の振動状態をモデルによって示す説明図
である。
【図5】第2の実施例による角速度検出装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図6】第2の実施例による自己診断処理を示す流れ図
である。
【図7】従来技術による角速度検出素子を示す斜視図で
ある。
【図8】従来技術による角速度検出素子を上側から見た
平面図である。
【符号の説明】
21 角速度検出素子 22 基板 23 可動部 26 振動体 27 可動側振動用電極 28 可動側検出用電極 29 可動側補正振動用電極 30 固定側振動用電極 31 固定側検出用電極 32 固定側補正振動用電極 33 振動発生部(振動発生手段) 34 変位検出部(変位検出手段) 35 補正振動発生部(補正振動発生手段) 36 駆動回路 37 変位量検出回路 38 角速度信号変換回路 39 補正駆動回路 40 オフセット調整回路 41 疑似信号発生回路 42 装置判定回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられ、互いに直交する振動
    軸と検出軸との2軸方向に変位可能な振動体と、駆動信
    号を印加することにより該振動体を振動軸方向に振動さ
    せる振動発生手段と、該振動発生手段によって前記振動
    体を振動軸方向に振動させた状態で、前記振動軸と検出
    軸の2軸に対して直交する被検出軸周りの角速度によっ
    て振動体が検出軸方向に変位するときの変位量を検出す
    る変位検出手段とから構成してなる角速度検出装置にお
    いて、補正信号を印加することにより前記振動体を検出
    軸方向に補正振動させる補正振動発生手段を設けたこと
    を特徴とする角速度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記補正振動発生手段に印加される補正
    信号は、振動発生手段に印加される駆動信号と同一の周
    波数を有すると共に、該駆動信号とで位相の異なる信号
    としてなる請求項1記載の角速度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記変位検出手段からの検出信号によっ
    て角速度が加わっていないと判定したときに、補正信号
    を入力することにより前記振動体を検出軸方向に変位さ
    せ、このときの補正信号と前記振動体の検出軸方向の変
    位との関係から、前記振動体が正常に動作しているか否
    かを判定する自己診断手段を設けてなる請求項1または
    2記載の角速度検出装置。
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