JP2000018952A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

Info

Publication number
JP2000018952A
JP2000018952A JP10186070A JP18607098A JP2000018952A JP 2000018952 A JP2000018952 A JP 2000018952A JP 10186070 A JP10186070 A JP 10186070A JP 18607098 A JP18607098 A JP 18607098A JP 2000018952 A JP2000018952 A JP 2000018952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angular velocity
vibrating body
vibration
substrate
additional mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10186070A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Touge
宗 志 峠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP10186070A priority Critical patent/JP2000018952A/ja
Publication of JP2000018952A publication Critical patent/JP2000018952A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動精度が高く角速度検出感度が高いセンサ
を提供する。また、振動体の共振周波数あるいはマスア
ンバランスの調整を可能とする角速度センサを提供す
る。 【解決手段】 基板100,それに浮動支持された振動
体7,11,これをx方向に励振する励振手段5a,6
a/5b,6bおよび振動体のx方向とは異なる方向の
変位を検出する変位検出手段12,13を備える角速度
センサにおいて、振動体に連結83bした質量体83
a、および、基板上にあって質量体を基板側に接合し連
結83bを分断するための分離手段83c,83hを備
える。振動体/分離手段間に、質量体共振周波数の電圧
を印加すると、振動接触による短絡にて、質量体が分離
手段83c,83hに溶着し、連結83bが飛散分離す
る。また、基板100に連結82bした質量体82a、
および、それを振動体7,11に接合し連結を分断する
ための分離手段82c,82h、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に対して浮動
支持された振動体を備える角速度センサに関し、特に、
これに限定する意図ではないが、半導体微細加工技術を
用いて形成される浮動半導体薄膜を櫛歯電極にて電気的
に吸引/解放してx方向に励振する角速度センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の角速度センサの代表的なもの
は、浮動薄膜の左辺部に1組かつ右辺部に1組の浮動櫛
歯電極(左側浮動櫛歯電極と右側浮動櫛歯電極)を備
え、固定櫛歯電極も2組(各組の浮動櫛歯電極に非接触
で噛み合いかつ平行な左側固定櫛歯電極および右側固定
櫛歯電極)として、左側浮動櫛歯電極/左側固定櫛歯電
極間と右側浮動櫛歯電極/右側固定櫛歯電極間に交互に
電圧を印加することにより、浮動薄膜がx方向に振動す
る。浮動薄膜に、z軸を中心とする回転の角速度が加わ
ると、浮動薄膜にコリオリ力が加わって、浮動薄膜は、
y方向にも振動する楕円振動となる。浮動薄膜を導体と
しもしくは電極が接合したものとし、浮動薄膜のxz平
面に平行な検出電極を基板上に備えておくと、この検出
電極と浮動薄膜との間の静電容量が、楕円振動のy成分
(角速度成分)に対応して振動する。この静電容量の変
化(振幅)を測定することにより、角速度を求めること
が出来る(例えば特開平5−248872号公報,特開
平7−218268号公報,特開平8−152327号
公報,特開平9−127148号公報,特開平9−42
973号公報)。
【0003】米国特許明細書第5,635,638号のFig.4に
は、1対の振動子を半円形状の1対の梁で連結して、各
振動子の振動方向xに対して撓み性が高い梁を介して、
8個のアンカーにて、該1対の振動子を浮動支持した角
速度センサが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】振動体をx振動させる
ための励振は、振動体のx方向の共振周波数(固有振動
数)で行なうのが、少いエネルギで広い振幅で安定した
振動(駆動振動)を実現する上で好ましい。また、角速
度によるコリオリ力が加わったときのy方向の振動の振
幅(検出振幅)は、振動体のy方向の共振周波数に、実
際のy振動の周波数が合致するときに大きく、角速度検
出感度が高い。しかし、実際には、振動体の製造におい
て、共振周波数が設計値よりずれることがあり、また、
振動方向(x,y)に関して振動体の質量がアンバラン
スになって、振動にねじれを生ずることもある。
【0005】一方、従来の角速度センサではアンカー部
が多点にわかれており、互いに距離があるため振動子を
単振動させる梁バネ部に温度変化等の外力が加わると圧
縮あるいは引張りの応力がかかる。そのため共振周波数
が温度とともに変化し、ヒステリシスと不連続点をもつ
特性となる。それはセンサの精度を低下させる。例えば
特開平7−218268号公報に開示のごとき、アンカ
ー部が多点にわかれた従来の角度センサでは、アンカー
間に距離があるため駆動時の振動が検出側の振動にも
れ、そのため精度低下となることが考えられる。また、
例えば特開平7−218268号公報に開示のごとき
の、駆動の振動モードと検出の振動モードの不動点が不
一致のものでは、互いの振動もれと外力の影響があると
角速度検出精度が低下すると考えられる。また、駆動の
振動モードにコリオリ力による振動を低減させる振動成
分を含むと、角速度検出出力が小さい。従来の振動子の
振幅が、+x方向と−x方向とで異なって振動が不安定
になるときがあり、センサとして成立しないときがあ
る。
【0006】米国特許明細書第5,635,638号の角速度セ
ンサでは、振動子の重心から振動バネが接続されていな
いため、製造時の寸法変動により、振動マスに加わる駆
動力が不均一になると振動がアンバランスになると推察
される。また、非線形振動になる。そのため共振周波数
のシフト振動のアンバランスにより検出出力の不安定な
変動を発生させるためS/Nが悪いと推察される。駆動
振動子と検出振動子が同一の質量となっているため、製
造時の寸法変動により検出方向への振動を駆動振動子が
発生すると、角速度信号のS/Nが低下すると推察され
る。検出振動子の振動が複数点支持のねじれ振動となる
ため、振動が基板をとおして外部にもれ、外部で反射し
た振動成分が基板に戻り振動子に加わるため、角速度信
号のS/Nが低下すると推察される。振動駆動信号が検
出コンデンサに伝わるので、角速度信号のS/Nが低い
と推察される。
【0007】本発明は、振動精度が高く角速度検出感度
が高いセンサを提供することを第1の目的とし、振動体
の共振周波数あるいはマスアンバランスを調整しうる角
速度センサを提供することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、基板(1
00),該基板に浮動支持された振動体(7,11),これをx
方向に励振する励振手段(5a,6a/5b,6b)および振動体の
x方向とは異なる方向の変位を検出する変位検出手段(1
2,13)を備える角速度センサにおいて、前記振動体に連
結した付加質量体(83a)、および、前記基板上にあって
該付加質量体を基板側に接合し前記連結(83b)を分断す
るための分離手段(83c,83h)を備えることを特徴とする
(図1,図2)。なお、理解を容易にするためにカッコ
内には、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応
事項を、参考までに付記した。
【0009】これによれば、分離手段(83c,83h)にて付
加質量体(83a)を基板(100)側に接合し連結(83b)を分断
すると、振動体(7,11)の質量が低減し共振周波数が上昇
する。したがって振動体(7,11)の共振周波数を高く調整
することが可能である。このように調整した後では、角
速度センサは次の(2)となる。 (2)基板(100),該基板に浮動支持された振動体(7,1
1),これをx方向に励振する励振手段(5a,6a/5b,6b)お
よび振動体のx方向とは異なる方向の変位を検出する変
位検出手段(12,13)を備える角速度センサにおいて、前
記振動体(7,11)に連結した付加質量体(83a)を基板側に
接合し前記連結(83b)を分断するための分離手段(83c,83
h)、および、該分離手段によって基板側に接合され前記
連結が分断された付加質量体(83a)、を備えることを特
徴とする角速度センサ。 (3)基板(100),該基板に浮動支持された振動体(7,1
1),これをx方向に励振する励振手段(5a,6a/5b,6b)お
よび振動体のx方向とは異なる方向の変位を検出する変
位検出手段(12,13)を備える角速度センサにおいて、前
記基板(100)に連結した付加質量体(82a)、および、該付
加質量体を前記振動体(7,11)に接合し前記連結(82b)を
分断するための分離手段(82c,82h)、を備えることを特
徴とする角速度センサ(図1,図2)。
【0010】これによれば、分離手段(82c,82h)にて付
加質量体(82a)を振動体(7,11)側に接合し連結(82b)を分
断すると、振動体(7,11)の質量が増加して共振周波数が
低下する。したがって振動体(7,11)の共振周波数を低く
調整することが可能である。このように調整した後で
は、角速度センサは次の(4)となる。 (4)基板(100),該基板に浮動支持された振動体(7,1
1),これをx方向に励振する励振手段(5a,6a/5b,6b)お
よび振動体のx方向とは異なる方向の変位を検出する変
位検出手段(12,13)を備える角速度センサにおいて、前
記基板(100)に連結した付加質量体(82a)を前記振動体
(7,11)に接合し前記連結(82b)を分断するための分離手
段(82c,82h)、および、該分離手段によって振動体(7,1
1)に接合され前記連結(82b)が分断された付加質量体(82
a)、を備えることを特徴とする角速度センサ。
【0011】
【発明の実施の形態】(5)分離手段(83c,83h/82c,82
h)は、付加質量体(83a/82a)に静電気力を及ぼす導電体
部材(83e/82e)、および、該導電体部材(83e/82e)と付加
質量体(83a/82a)との間に付加質量体(83a/82a)の連結部
(83b/82b)を通して、静電気力を形成する電圧を印加す
るための通電用導体(83h/82h)、を含む。
【0012】これによれば、該電圧を印加することによ
り、静電気力によって付加質量体(83a/82a)が導電体部
材(83e/82e)に吸引され、接触すると両者間に高電流が
流れて両者の接触面がジュ−ル熱により融着する。融着
によって両者間の抵抗値が低下するので電流が更に増大
しこれにより連結部(83b/82b)が溶断する。電圧印加と
短絡時の電流値の適値設定により付加質量体(83a/82a)
の、振動体からの分離又は振動体への付加を、比較的に
簡易な作業で実施しうる。
【0013】本発明の好ましい実施例では、印加電圧
を、付加質量体(83a/82a)の共振周波数近くの低値から
次第に高くして行く。逆に、高値から次第に下げて行っ
てもよい。この実施例によれば、印加電圧の周波数が付
加質量体(83a/82a)の共振周波数に合ったときに、付加
質量体(83a/82a)の振幅が大きくなって導電体部材(83e/
82e)に当り、これにより付加質量体(83a/82a)と導電体
部材(83e/82e)の間に高電流が流れて、付加質量体(83a/
82a)が、振動体から分離又は振動体へ溶着する。共振振
動を利用するので、比較的に低い印加電圧で実現するこ
とができる。 (6)前記振動体は、x,y方向に撓み性が高い浮動支
持部材(a1〜a4,b1〜b4,c1,c2,31〜38)で基板(100)に対
して浮動支持され、x方向に並び、並びの中間点Oを通
るy軸に関して対称な第1および第2振動体(7,11/17,2
1)を含み;前記励振手段(5a,6a/5b,6b)は、第1および
第2振動体の少くとも一方をx方向に振動駆動し;前記
変位検出手段(12,13/22,23)は、第1および第2振動体
のy変位を検出する(図1)。
【0014】励振手段(5a,6a/5b,6b)が振動体をx方向
に振動駆動し、第1および第2振動体が実質上等しい周
波数で振動しているとき、中間点Oを通るz軸廻りの角
速度が加わると、コリオリ力により、第1および第2振
動体の振動が楕円振動となりy方向にも振動する。第1
および第2振動体のy振動は相対的に逆相となるので、
第1および第2振動体は、z軸廻りのねじれ振動をす
る。y振動の、x振動に対する位相の正,負は角速度の
回転方向に、y振動の振幅の絶対値は角速度の大きさ
(絶対値)に対応する。変位検出手段(12,13/22,23)が
これらのy振動を検出する。検出したy振動から角速度
信号を生成することができる。
【0015】本発明の好ましい実施例(図1)は更に、第
1および第2振動体の少くとも一方に、y方向の力を与
えるy変位助勢手段(62,63/72,73);を備える。
【0016】このy変位助勢手段(62,63/72,73)にて振
動体をy方向に振動させて振動体のy方向の共振周波数
を検出することができる。一方、角速度検出のときに
は、y変位助勢手段(62,63/72,73)が振動体に、y方向
の力を与えると、該力の方向の、振動体の見かけ上のば
ね定数が変化して変位量が変わり、角速度に対する振動
体の感度が変化し、角速度検出感度が変化する。これに
より、1つのセンサ設計で各仕様のセンサ感度,測定範
囲などを任意に調整,設定しうる。高感度で低コストの
センサを実現することもできる。
【0017】ところで、 Fc=2×M×Ω×Acosωt Fc:コリオリ力, M:振動子の質量, Ω:角速度 A:x振動の振幅 ω=2πf,f:x振動の周波数 であるので、角速度Ω対応のコリオリ力Fcを振動子に
与えるには、振動子に 2×M×Ω×Acosωt の力を加えればよい。y変位助勢手段(62,63/72,73)に
て、角速度Ωの各値の2×M×Ω×Acosωtなる力を
振動体に加えることにより、振動体に角速度Ωの各値の
コリオリ力が加わったのと同様な力が作用する。変位検
出手段(12,13/22,23)が検出するy振動と、加えた力対
応の角速度Ωとを照合することにより、角速度センサの
動作の正否,ならびに、角速度検出特性(入力角速度対
出力検出信号の関係)をチェックすることができ、角速
度検出特性を設計特性に合わす校正(電気回路の信号処
理特性の調整)を行なうことができる。 (7)前記振動体は、x,y平面上の一点Oに関して対
称な位置にある、対のx振動子(6a,6b),これらの振動
子(6a,6b)に連続しx方向に撓む、点Oに関して対称で
あって、点Oにおいてアンカーにて浮動支持された第1
支持梁(2a,3a,4a,5a,7a,8a/2b,3b,4b,5b,7b,8b),点O
に関して対称な検出振動子(19)、および、点Oに関して
対称であって、第1支持梁および検出振動子に連続する
連結梁(17,18)を含み;前記励振手段(35a,35b)は、対の
x振動子(6a,6b)を、x方向に逆相で振動させ;前記変
位検出手段(30,31)は、点Oを中心とする回転変位を検
出する(図3)。
【0018】これによれば、励振手段(35a,35b)にて対
のx振動子(6a,6b)をx方向に逆相で振動させていると
きに、点Oを通るz軸廻りの角速度が加わると、各x振
動子(6a,6b)の振動がy振動成分を有する楕円振動とな
り、振動子間では逆相であるので、連結梁(17,18)にz
軸廻りのねじり振動が加わり、検出振動子(19)がz軸廻
りにねじり振動し、回転振動検出手段(30,31)がこれを
検出する。
【0019】対のx振動子(6a,6b)が点Oに関して対称
な位置にあって逆相でx方向に振動し、これらを支持す
る第1支持梁がx方向に撓むものであって、点Oにおい
てアンカー(1)で浮動支持されているので、点Oはx振
動の不動点である。検出振動子(19)は、対のx振動子(6
a,6b)とは別体であり、点Oに関して対称な連結梁(17,1
8)でx振動子(6a,6b)に連結されているので、x振動子
(6a,6b)のx振動は検出振動子(19)には実質上伝播せ
ず、対のx振動子(6a,6b)の逆相の楕円振動による連結
梁(17,18)のz軸廻りのねじり振動によって振動する。
すなわちz軸廻りに振動する。x振動が実質上検出振動
子(19)に加わらないので、回転振動検出手段(30,31)が
発生する角速度信号のS/Nが高い。x振動子(6a,6b)
の振動の中心を不動点(O)として基板に固定してある
ため、安定なx振動が実現する。そのため角速度信号の
S/Nが高い。
【0020】また、連結梁(17,18)を長くして点Oから
検出振動子(19)までの距離を、点Oからx振動子(6a,6
b)までの距離より長くすることにより、てこの原理によ
って第1支持梁のねじり振動が増幅されるため、検出振
動子(19)のねじり振動変位を(振幅)を大きくとることが
できる。そうすると角速度信号のS/Nが向上する。本
発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実
施例の説明より明らかになろう。
【0021】
【実施例】−第1実施例− 図1に、本発明の一実施例を示す。この実施例において
は、絶縁層を形成したシリコン基板100には、導電性
ポリシリコンの、浮動体アンカーa1〜a4,駆動電極
5a,5b/6a,6bのアンカー,駆動検出電極15
a,15b/16a,16bのアンカー,角速度検出電
極12,13/22,23および助勢電極62,63/
72,73のアンカーが接合しており、これらのアンカ
ーは、シリコン基板100上の絶縁層の上に形成された
配線により、図示しない接続電極に接続されている。
【0022】リソグラフによる半導体プロセスを用い
て、シリコン基板100から浮きしかも浮動体アンカー
a1〜a4に連続した、導電性ポリシリコンの、x,y
方向に撓み性が高いばね梁b1〜b4、ならびにこれら
に連続した帯板状の連結梁c1,c2が形成されてい
る。これらの連結梁c1,c2は、中心Oを通るx軸お
よびy軸に関して対称であり、浮動体アンカーa1〜a
4およびばね梁b1〜b4は、x軸およびy軸に関して
対称に分布する。
【0023】連結梁c1,c2には、それらに連続する
各4本のx方向に撓み性が高いばね梁31〜34/35
〜38で、それらに連続する第1駆動枠7,第2駆動枠
17が支持されている。第1,第2駆動枠7,17は矩
形枠であり、それらと一体にかつ内側に、第1振動体1
1および第2振動体21が連続している。これらの要素
も、シリコン基板100から浮いており、導電性ポリシ
リコンである。
【0024】第1,第2の駆動枠7と17、第1,第2
の振動体11と21、はセンサ中心Oを通るx軸および
y軸に関して対称な形状であって対称な位置にあり、ば
ね梁31〜34/35〜38も、x軸およびy軸に関し
て対称である。
【0025】第1,第2の駆動枠7,17それぞれのy
平行2辺には、y方向に等ピッチで分布しx方向に突出
する櫛歯状の可動電極があり、駆動電極アンカーに連続
した、導電性ポリシリコンの駆動電極5a,5b/6
a,6bおよび駆動検出電極アンカーに連続した、導電
性ポリシリコンの駆動検出電極15a,15b/16
a,16bに、可動電極のy方向分布の空間に突出する
櫛歯状の固定電極がありy方向に分布している。
【0026】駆動電極5aと5bに、また6aと6bに
交互に、駆動枠7,17の電位(略機器ア−スレベル)
より高い電圧を印加することにより、駆動枠7,17が
x方向に振動する。駆動枠7,17を共振音叉振動とす
るために、駆動枠7,17のx振動は相対的に逆相にす
る。
【0027】駆動枠7および振動体11でなる第1振動
系と、駆動枠17および振動体21でなる第2振動系と
を、共振音叉振動させることにより、エネルギ消費効率
が高いx励振となる。なお、第1および第2駆動枠7,
17のx振動の共振周波数は同一に設計され、角速度検
出感度を高くするために、それらのy振動の共振周波数
はx振動の共振周波数より数100Hz程度高い値に設
計されている。
【0028】図1に示す角速度センサの、リソグラフに
よる半導体プロセスで形成された機構要素(電気接続端
子およびブロックで示す電気回路を除く領域)は、真空
に気密封止されるが、該気密封止した後に第1および第
2振動系の共振周波数およびマスバランスを調整可とす
るために、振動体11,21のy方向両端部に、振動体
11,21の質量を増,減調整するための機構82,8
3/92,93が、y方向各端に各3組、組込まれてい
る。
【0029】図2の(a)に、振動体11に組付けられ
ている1組の機構82,83を拡大して示し、図2の
(b)に(a)上の2B−2B線断面を示す。なお、図
1も合せて参照されたい。基板100の表面には絶縁層
100siが形成され、その上に通電用電極82g,8
3gが形成されている。電極82g,83gには、導電
体ポリシリコンのアンカー82c,83cが形成されて
いる。
【0030】アンカ−82cには、x方向の撓み性が高
いばね梁82bが連続し、このばね梁82bに、振動体
11の質量を増加調整するための質量体82aが連続
し、この質量体82aよりx方向に、複数個の櫛歯電極
82dが突出している。振動体11には、該櫛歯電極8
2dのy方向の並びの空間に突出する複数個の櫛歯電極
82eがある。アンカー82cが接合した通電用電極8
2gには、基板100から絶縁された電気導体82h
(図1)が連続している。
【0031】電気導体82h(アンカー82c)の外部
接続端子と、振動体11(に電気的に連続なアンカーa
1〜a4)との間に、比較的に高い電圧を印加すると、
質量体82aの櫛歯電極82dと振動体11の櫛歯電極
82eの間に静電気力が作用して、質量体82aが櫛歯
電極82eに近付く方向に移動する。質量体82aの櫛
歯電極82dが振動体11又はその櫛歯電極82eに接
触すると、質量体82a/櫛歯電極82e間が電気的に
短絡となり、櫛歯電極82dが振動体11及び櫛歯電極
82eに溶着し、質量体82aが振動体11と一体とな
る。この溶着により質量体82a/櫛歯電極82e間の
電気抵抗が下がり、ばね梁82bを流れる電流値が上昇
し、これによりばね梁82bが溶けて飛び散り、質量体
82aはアンカー82cから分離する。したがって、質
量体82aを振動体11に付加するときには、電気導体
82hの外部接続端子と、アンカーa1〜a4との間に
電圧を印加すればよい。
【0032】具体的には、印加する電圧の周波数を、ば
ね梁82b,質量体82aおよび櫛歯電極82dでなる
振動系の共振周波数より低い周波数から順次に高くす
る。その逆に、高い周波数から順次に低くしてもよい。
電圧の周波数が共振周波数に合致したときに、質量体8
2aのx振幅が大きくなり、そこで上述の振動体11へ
の溶着とアンカー82cからの分離が起る。
【0033】振動体11に、x方向の撓み性が高いばね
梁83bが連続し、このばね梁83bに、振動体11の
質量を減少調整するための質量体83aが連続し、この
質量体83aよりx方向に、複数個の櫛歯電極83dが
突出している。アンカ−83cには、該櫛歯電極83d
のy方向の並びの空間に突出する複数個の櫛歯電極83
eがある。アンカー83cが接合した通電用電極83g
には、基板100から絶縁された電気導体83h(図
1)が連続している。
【0034】電気導体83h(アンカー83c)の外部
接続端子と、振動体11(アンカーa1〜a4)との間
に、比較的に高い電圧を印加すると、質量体83aの櫛
歯電極83dとアンカー83cの櫛歯電極83eの間に
静電気力が作用して、質量体83aが櫛歯電極83eに
近付く方向に移動する。質量体83aの櫛歯電極83d
がアンカー83c又はその櫛歯電極83eに接触する
と、質量体83a/櫛歯電極83e間が電気的に短絡と
なり、櫛歯電極83dがアンカー83c及び櫛歯電極8
3eに溶着し、質量体83aがアンカー83cと一体と
なる。この溶着により質量体83a/櫛歯電極83e間
の電気抵抗が下がり、ばね梁83bを流れる電流値が上
昇し、これによりばね梁83bが溶けて飛び散り、質量
体83aは振動体11から分離する。したがって、質量
体82aを振動体11から除去するときには、電気導体
83hの外部接続端子と、アンカーa1〜a4との間に
電圧を印加すればよい。
【0035】具体的には、印加する電圧の周波数を、ば
ね梁83b,質量体83aおよび櫛歯電極83dでなる
振動系の共振周波数より低い周波数から順次に高くす
る。電圧の周波数が共振周波数に合致したときに、質量
体83aのx振幅が大きくなり、そこで上述のアンカー
83cへの溶着と振動体11からの分離が起る。
【0036】駆動枠7,17がx方向に共振音叉振動す
ることにより、駆動枠7と駆動検出電極15a,16b
との間の静電容量が逆相で振動し、かつその容量振動と
逆相で、駆動枠17と駆動検出電極15b,16bとの
間の静電容量が振動する。
【0037】駆動枠7,17と一体の振動体11,21
も大略で枠形状であるが、x方向に延びる複数の渡し梁
がy方向に等ピッチで存在し、y方向で隣り合う渡し梁
の間の空間に、各1対の導電体ポリシリコンの固定検出
電極12,13/22,23があり、また固定検出電極
と同一構造の助勢用電極62,63/72,73があ
り、基板100上の検出電極用の各アンカーで支持され
それと電気的に連続である。
【0038】対の検出電極12,13(22,23)間
は絶縁されているが、振動体11(21)のy振動(y
変位)を検出するための各対電極12,13(22,2
3)の、各対間で対応位置にある検出電極は、電気リ−
ドに共通接続され、チャ−ジアンプ46,47(56,
57)に接続されている。
【0039】同様に、対の助勢電極62,63(72,
73)間は絶縁されているが、振動体11(21)のy
振動(y変位)を助勢するための各対電極62,63
(72,73)の、各対間で対応位置にあるものは、電
気リ−ドに共通接続され、助勢電圧回路64,74に接
続されている。助勢電圧回路64,74はそれぞれ、電
圧制御周波数可変発振器(VCO),振幅変調器および
直,交流電圧出力回路を含み、計測コントロ−ラTCR
が指示するレベルの、指示する周波数の交流電圧又は直
流電圧を助勢電極62,63(72,73)に出力す
る。
【0040】振動体11,21がx方向に音叉振動して
いるとき、中心Oを通るz軸廻りの角速度が加わると、
振動体11,21が、y成分も有する相対的に逆相の楕
円振動となり、これによって電極12,13/22,2
3にy振動対応の静電容量振動を生ずる。電極12,1
3の静電容量振動は相対的に逆相、同様に電極22,2
3の静電容量振動も相対的に逆相である。そして、振動
体11,21のy振動が逆相であるので、電極12,2
2の静電容量振動は相対的に逆相、同様に電極13,2
3の静電容量振動は相対的に逆相である。
【0041】角速度計測時には、計測コントロ−ラTC
Rが、駆動枠7,17をx方向に共振周波数で駆動する
駆動信号A,Bを発生して、それらを駆動回路41およ
び51に与えると共に、同期検波用の同期信号を同期検
波回路45a,45b,50a,50bに与える。
【0042】駆動信号A,Bに同期して、駆動回路41
/51が駆動電極5a,6a/5b,6bに駆動電圧
(パルス)を印加する。これにより、第1駆動枠7と共
に振動体11ならびに第2駆動枠17と共に振動体21
が、x方向に逆相で振動する。この振動によって、駆動
検出電極15a,16a/15b,16bの静電容量が
逆相で振動する。この静電容量の振動をチャ−ジアンプ
42a,43a/42b,43bが電圧振動(静電容量
信号)に変換し、出力調整(可調整ゲインアンプ)が電
圧振動のピ−クレベルを実質上同一に調整して、差動増
幅器44a/44bに与える。
【0043】差動増幅器44a/44bは、与えられた
静電容量信号(逆相)を差動増幅し、一方の静電容量信
号の振幅を略2倍とし、ノイズを相殺した差動信号を発
生し、出力調整(可調整ゲインアンプによる増幅)をし
た後、計測コントロ−ラTCRおよび差動増幅器61に
与える。差動増幅器61は、差動増幅して同期検波回路
45a,45bに与える。同期検波回路45aは、駆動
信号と同相の同期信号に同期して、差動増幅器61が与
える差動信号すなわちx振動を表わすx振動検出電圧を
検波し、駆動パルス信号に対するx振動の位相ずれを表
わす位相信号を発生して計測コントロ−ラTCRに与え
る。同期検波回路45bは、駆動信号と同相の同期信号
に同期して、差動増幅器61が与える差動信号すなわち
x振動を表わすx振動検出電圧を検波し、x振動の振幅
を表わす振幅信号を発生して計測コントロ−ラTCRに
与える。
【0044】計測コントロ−ラTCRは、位相信号が表
わす位相を設定値に合わすための移相信号ならびに振幅
信号が表わすx振動の振幅を設定値に合わすための電圧
指示信号を、駆動回路41,51に与え、それを受けた
駆動回路41,51は、移相信号に対応して、駆動信号
に対する出力駆動電圧の位相をシフトし、電圧指示信号
に対応して出力電圧レベルをシフトする。同期検波回路
45a,45bの位相信号,振幅信号が実質上設定値に
なった状態で、駆動枠7,17のx振動すなわち共振音
叉振動は安定したものとなる。
【0045】安定した共振音叉振動の間に、中心Oを通
るz軸廻りの角速度が加わると、コリオリ力が駆動枠
7,17に加わり、これらに、x振動に加えてy振動を
含む楕円運動を起こさせる。ところで駆動枠7,17
は、x方向には撓み性が高いがy方向には剛性が高いば
ね梁31〜34,35〜38で支持されているので、連
結梁c1,c2が駆動枠7,17と共にy方向に振動す
る。駆動枠7,17のy振動は相対的に逆相であるの
で、連結梁c1,c2は、中心Oを通るz軸を中心にね
じり(旋回)振動する。
【0046】図3に、駆動信号A,Bと、x振動および
y振動を示す。再度図1を参照すると、駆動枠7と一体
の振動体11のy振動を検出する対の検出電極12,1
3の静電容量が逆相で振動し、これを表わす静電容量信
号をチャ−ジアンプ46,47が発生し、出力調整(可
調整ゲインアンプ)が電圧振動のピ−クレベルを実質上
同一に調整して、差動増幅器48に与える。差動増幅器
48が、両信号の差動信号すなわち一方の静電容量信号
の振幅を略2倍とし、ノイズを相殺した差動信号、を発
生し出力調整(可調整ゲインアンプ)でレベルを調整し
た後、差動増幅器49に与える。同様な、駆動枠17と
一体の振動体21のy振動を検出する対の検出電極2
2,23の静電容量が、差動増幅器49に与えられる。
したがって差動増間器49の差動出力は、第1振動体1
1と第2振動体21の各信号処理回路に同時に実質上同
一レベルで作用するノイズを相殺し、しかも、加,減速
度,振動など、第1,第2振動体11,21に同時に同
方向に作用する外力による振動体のy変位成分(これも
ノイズに該当する)も相殺した、角速度起因のy振動を
増幅した検出信号であり、角速度検出感度が高く、S/
Nが高い。
【0047】この差動出力すなわち検出信号は、同期検
波回路50a,50bに与えられ、同期検波回路50a
は、駆動信号と同相の同期信号に同期して、検出信号を
検波し、角速度の方向を表わす位相信号を発生する。同
期検波回路50bは、角速度の絶対値を表わす振幅信号
を発生する。
【0048】助勢電圧回路64/74が、助勢電極6
2,63/72,73に同一の直流電圧を与えると、共
にy方向ではあるが、反対方向の静電気力(吸引力)が
振動体11/21に加わり、それらが相殺し合って振動
体には実質上助勢力は加わらない。しかし、角速度が加
わってこれによりy振動を生ずると、振動体が近づく固
定電極(例えば62/72)の静電気力が増大し振動体
が離れる固定電極(63/73)の静電気力が低下し、
角速度によるy振動が両助勢電極62,63/72,7
3によって増幅され、角速度対y振動のゲインが大き
い。両助勢電極62,63/72,73に印加する直流
電圧レベルにより角速度対y振動のゲインを設定しう
る。
【0049】一方、助勢電圧回路64/74が、両助勢
電極62,63/72,73間に交流電圧を印加する
と、一方の助勢電極(例えば62,63)の静電気力
(吸引力)が強いとき他方の助勢電極(72,73)の
静電気力(吸引力)が弱く、これが切換わるので、振動
体11/21が、角速度が加わったときと同様にy振動
する。 差動増幅器48/58の出力と、加えた交流電
圧の静電気力対応の角速度Ωとを照合することにより、
角速度センサの動作の正否,ならびに、角速度検出特性
(入力角速度対出力検出信号の関係)をチェックするこ
とができ、角速度検出特性を設計特性に合わす校正(電
気回路の信号処理特性の調整)を行なうことができる。
また、両助勢電極62,63/72,73間に加える交
流電圧のレベルを数種の低周波数で変動(振幅変調)さ
せ、差動増幅器48/58の出力と、加えた交流電圧の
静電気力対応の角速度Ωおよび変調周波数とを照合する
ことにより、角速度センサの動作の正否,角速度検出特
性(入力角速度対出力検出信号の関係)および周波数特
性(入力角速度の周波数対出力検出信号の関係)をチェ
ックすることができ、角速度検出特性および周波数特性
を設計特性に合わす校正(電気回路の信号処理特性の調
整)を行なうことができる。
【0050】この実施例では、出力調整(ゲイン可調整
の増幅器)を備えているので、さまざまな理由で差動構
成の信号のアンバランスが発生しても駆動信号とチャ−
ジアンプの出力段、ならびに必要に応じて差動増幅器の
入力段で調整し、駆動検出,角速度検出の信号のノイズ
を低減しかつ検出信号間のアンバランスを調整すること
ができるため、角速度検出のS/Nを高くすることがで
きるのは勿論、センサの歩留りを高くし、低コスト化す
ることができる。
【0051】計測コントロ−ラTCRはマイクロコンピ
ュ−タおよび入出力電気回路を含むコンピュ−タシステ
ムであり、角速度センサの異常チェックならびに、前記
角速度検出特性の校正および周波数特性の校正を自動的
に行なう。なお、この実施例は車両に搭載されており、
車両の停止中/走行中を判定するための図示しない車両
上状態情報発生器の信号も計測コントロ−ラTCRに与
えられる。計測コントロ−ラTCRには、車両上イグニ
ションキ−がオン(エンジン動作中)のときに動作電圧
(電源)が印加される。
【0052】計測コントロ−ラTCRの計測制御の概要
を示すと、動作電圧が印加されると計測コントロ−ラT
CRのマイクロコンピュ−タは、初期化を行なった後、
「x励振の周波数f,電圧V,Veの設定」を行なう。
ここではまず、駆動回路41,51を介して、設計範囲
の下限値である初期周波数f0,設計範囲の中位値であ
る初期電圧V0の電圧パルス出力を開始し、助勢電極6
2,63/72,73には、設計範囲の中位値である初
期助勢直流電圧Ve0を印加する。
【0053】その後、t0周期でx励振の周波数fを小
値Δfづつ高くし、駆動回路41,51に与える駆動信
号A(周波数f)に対するx振動検出信号(差動増幅器
44a,44bの出力)の位相ずれが、進み90°(周
波数fが駆動枠11,21のx振動の共振周波数より低
い)から遅れ90°(周波数fが駆動枠11,21のx
振動の共振周波数より高い)に切換わったかをチェック
し、周波数fのシフトアップ回数N0をカウントする。
すなわち、駆動枠11,21の共振周波数をわずかに越
える周波数まで、x励振周波数fを高くする。シフトア
ップ回数N0が設定値PN0に達すると(周波数fが設
計上限値を越えると)、センサ故障と見なして、エラ−
報知をし、そこで待機する。
【0054】設定値PN0に達する前に、x振動検出信
号が遅れ90°に切換わると、そのときのx励振周波数
fは、駆動枠7,17(振動体11,21)の共振周波
数又はそれよりわずかに高い周波数である。これを認知
すると計測コントロ−ラTCRは、そのときのx励振周
波数fをレジスタにx共振周波数としてセ−ブしかつ出
力する。
【0055】そして、上述のx共振周波数の検出と類似
の手法で、振動体11,21の、z軸廻りのねじり振動
の共振周波数すなわち検出振動共振周波数を検出してレ
ジスタにセ−ブしかつ出力する。この場合は、上述のx
励振は行なわず、助勢電極62,63間に逆相の交流電
圧を、また同時に72,73間にも逆相の交流電圧を、
振動体11,21がz軸廻りにねじり回転振動するよう
に、同時に同一周波数で印加して、該周波数を高くす
る。この駆動信号(交流電圧)に対するy振動検出信号
(差動増幅器48,58の出力)の位相ずれが、進み9
0°(周波数が駆動枠11,21のy振動の共振周波数
より低い)から遅れ90°(周波数が駆動枠11,21
のy振動の共振周波数より高い)に切換わったときの周
波数を、検出振動共振周波数としてレジスタにセ−ブし
かつ出力する。
【0056】なお、角度センサおよび計測コントロ−ラ
TCRに、前述の質量体82a,83aの振動体への付
加および振動体からの除去を行なうための、図示しない
調整装置を接続していると、この調整装置のディスプレ
イに、計測コントロ−ラTCRが出力したx振動共振周
波数および検出振動共振周波数が表示される。オペレ−
タは、この表示を参照して、共振周波数の調整(前述の
質量体82a,83aの振動体への付加又は振動体から
の除去)の要否を判定し、要のときには、該調整装置を
操作して、共振周波数の調整(振動体への質量体の付加
又は除去)を行なう。
【0057】ここで計測コントロ−ラTCRの制御動作
の説明に戻る。上述のように共振周波数の検出を終え、
オペレ−タ(調整装置からの)の介入が無いと、計測コ
ントロ−ラTCRは次に、前記x共振周波数を検出した
ときの駆動状態を再設定して、x振動検出信号(差動増
幅器44a,44bの出力)の振幅(検出振幅)が、比
較的に広い設定範囲R0内にあるかをチェックし、外れ
ていると駆動回路41,51の出力電圧Vおよび必要に
応じて助勢電極62,63/72,73の助勢直流電圧
Veを、検出振幅が設定範囲R0内に入る方向に調整す
る。出力電圧レベルV又は助勢直流電圧Veが設計範囲
を外れるときは、センサ故障と見なして、エラ−報知を
し、そこで待機するが、出力電圧レベルV,助勢直流電
圧Veが共に設計範囲内で検出振幅が設定範囲R0内に
入ると、「x振動の安定性判定」を実行する。
【0058】「x振動の安定性判定」で計測コントロ−
ラTCRは、検出振幅のピ−ク値を連続m個検出し、そ
れらの平均値を算出する。そして平均値に対する各ピ−
ク値の差が、平均値の±0.1%を越えるかをチェック
して、越えると周波数をΔf分下げ、そしてまたピ−ク
値のばらつきチェックする。周波数を初期周波数f0ま
で下げてもばらつきが±0.1%以内に入らないとき
は、センサ故障と見なして、エラ−報知をし、そこで待
機するが、初期周波数f0までにばらつきが±0.1%
以内になると、x振動検出信号(差動増幅器44a,4
4bの出力)の振幅(検出振幅)が、前記設定範囲R0
より極く狭い第2設定範囲R1内にあるかをチェックす
る。そして設定範囲R1内にないと、駆動回路41,5
1の出力電圧レベルVと必要に応じて助勢直流電圧Ve
を、検出振幅が設定範囲R1内に入る方向に調整する。
この調整は、微細に行なう。すなわち1回の電圧変更量
は小値である。検出振幅が設定範囲R1内に入らないで
出力電圧レベルV又は助勢直流電圧Veが設計範囲を外
れるときは、センサ故障と見なして、エラ−報知をし、
そこで待機する。検出振幅が設定範囲R1内に入ったと
きには、「零点ドリフト判定」に進む。
【0059】「零点ドリフト判定」では、助勢直流電圧
Veに角速度Ω=+0.5°/秒相当の静電気力を振動
体11,21に与える周波数fの交流電圧を加えた電圧
を、助勢電圧回路64,74を介して助勢電極62,6
3/72,73に印加して振動体11,21のy振動
(差動増幅器48,49/58,59の出力)を読取
り、また、助勢直流電圧Veに角速度Ω=−0.5°/
秒相当の静電気力を振動体11,21に与える周波数f
の交流電圧を加えた電圧を助勢電極62,63/72,
73に印加して振動体11,21のy振動を読取って、
2つの読取り値の中点を算出し、中点値(ドリフト零点
値)が、許容範囲内であるかをチェックして、許容範囲
を外れていると、「ドリフト調整」Cに進み、中点値を
零とするために、差動増幅器48,49の入力に至るゲ
インと、必要に応じて助勢電極62,63/72,73
に加える助勢直流電圧Veを差分調整する。差分調整で
は、助勢電極62,63に関しては、一方のみを高く又
は低くまた必要に応じて一方を高くし他方を低くする。
助勢電極72,73に関しても同様である。
【0060】そしてまた「零点ドリフト判定」を行ない
ここで、角速度Ω=±0.5°/秒相当の静電気力を与
える直流電圧に助勢電圧Veを加えた電圧を、振動体1
1,助勢電極62,63/72,73に印加する。該電
圧(直流電圧+助勢電圧Ve)が設定範囲を外れるか、
又は中点値が許容範囲(0と見なせる範囲)になるま
で、「零点ドリフト判定」および「ドリフト調整」を繰
返し、該電圧(直流電圧+助勢電圧Ve)が設定範囲を
外れると、センサ故障と見なして、エラ−報知をし、そ
こで待機する。中点値が許容範囲内になったときには、
助勢電圧Veをバイアス値としてレジスタ(内部メモリ
の一領域)にセ−ブして、「検出感度調整」に進む。
【0061】「検出感度調整」に進むと計測コントロ−
ラTCRは、±0.5,±1.0,±10.0,±2
0.0,±50.0,±100°/秒相当の静電気力を
与える、周波数fの交流電圧に、先にセ−ブしたバイア
ス値(Ve)を加えた電圧を助勢電極62,63/7
2,73に順次に印加して、同期検波回路50a,50
bの出力(角速度信号)を読取る。これは、計12点の
疑似角速度電圧の印加と角速度信号の読取りである。1
2点の印加電圧対応の疑似角速度(横軸)と、各点の角
速度信号との関係を直線(一次式)で近似し、近似直線
関数、角速度信号(レベル)=a×角速度+b、を求め
る。そして該近似直線関数のb値が、設定範囲(実質上
零領域)内であるかをチェックする(23,24)。設
定範囲を外れていると、最初の「x励振の周波数f,電
圧V,Veの設定」に戻る。
【0062】b値が設定範囲内であると、前記近似直線
関数のa値(傾き)が設定範囲内であるかをチェックす
る。設定範囲を外れていると、設定範囲に入る方向に、
差動増幅器49の入,出力ゲインおよび/又は同期検波
回路50bの入,出力ゲインを調整する。一回の調整
(ゲイン変更)を行なう毎に、上述の12点のサンプリ
ングに戻る。a値が設定範囲に入らないで、調整範囲外
となると、最初の「x励振の周波数f,電圧V,Veの
設定」に戻る。a値が設定範囲に入ると、「線形性調
整」Eに進む。
【0063】「線形性調整」に進むと計測コントロ−ラ
TCRは、±0.5,±1.0,±10.0,±20.
0,±50.0,±100°/秒相当の静電気力を与え
る、周波数fの交流電圧に、先にセ−ブしたバイアス値
(Ve)を加えた電圧を順次に助勢電極62,63/7
2,73に印加して、同期検波回路50a,50bの出
力(角速度信号)を読取る。これは、計12点の疑似角
速度電圧の印加と角速度信号の読取りである。12点の
印加電圧対応の疑似角速度(横軸)と、各点の角速度信
号との関係を直線(一次式)で近似し、近似直線関数、
角速度信号(レベル)=A×角速度+B、を求める。次
に12点それぞれの、該近似直線に対する距離を算出
し、それらが設定範囲内であるかをチエックして、設定
範囲を外れるものがあると、最初の「x励振の周波数
f,電圧V,Veの設定」に戻る。算出した距離(12
点)がすべて設定範囲内にあると、12点の連なりを近
似する2次曲線関数を算出する。そして算出した2次曲
線上の点を先に算出した近似直線上に移すための逆関数
(検出値補正関数)を算出する。そして逆関数に上記1
2点の計測値を与えて各逆関数値(補正値)を算出して
(計測値に線形補正を施して)(37)、算出した12
点の補正値の線形性を判定する。ここでは、近似直線に
対する各補正値の距離を算出する。そして、算出した距
離(12点)が設定範囲内かをチェックして、すべてが
設定範囲内であると、「周波数特性調整」に進む。設定
範囲を外れるときには、最初の「x励振の周波数f,電
圧V,Veの設定」に戻る。
【0064】「周波数特性調整」ではまず、周波数0
(直流),1,3,5,10,30Hzで変調した、±
100°/秒相当の静電気力を与える周波数fの電圧
に、バイアス値Veを加え電圧を順次に印加して、同期
検波回路50a,50bの出力(角速度信号)を読取
る。これは、計6点の、周波数が異なる疑似角速度電圧
の印加と角速度信号の読取りである。次に計測コントロ
−ラTCRは、6点の計測値の連なりを表わす、横軸に
角速度周波数を、縦軸に角速度をとった近似楕円関数を
算出する。そして該楕円関数に対する計測値6点の分散
を算出し、設定範囲内かをチェックする。設定範囲内で
あると、設計範囲内の角速度周波数において、該楕円関
数上にある計測値を、該楕円と縦軸との交点を通る、横
軸に平行な直線上に移すための周波数対応のゲインを、
差動増幅器49の出力増幅器に設定する。そして「角速
度計測」に進む。
【0065】「角速度計測」において計測コントロ−ラ
TCRは、図示しない車両上状態情報発生器の信号に基
づいて車両停止中か走行中かを判定し、走行中は、上述
の処理で設定した周波数f,電圧Vの電圧パルスを駆動
電極5a,6a/5b,6bに印加し、助勢電極62,
63/72,73にはセ−ブしている助勢直流電圧Ve
を印加して、所定周期で同期検波回路50a,50bの
検出信号を読込んで、同期検波回路50bの信号を、先
に設定した逆関数に基づいて補正して角速度値を得て、
角速度デ−タ(方向と大きさ)を、図示しないホストコ
ンピュ−タに出力する。
【0066】車両停止中となったときには、所定周期で
「角速度計測」から上述の「x励振の周波数f,電圧
V,Veの設定」に進む。それから「零点ドリフト判
定」,「ドリフト調整」,「検出感度調整」および「線
形性調整」を経て、「角速度計測」に進む。したがって
車両停止中は、所定周期で角速度センサのチェックと計
測回路の校正が行なわれる。
【0067】なお、図1に示す角速度センサは、駆動枠
7,17をそれぞれ駆動回路41,51で共振x振動駆
動するが、このx振動駆動を駆動枠7,17の一方のみ
としてもよい。その場合、駆動枠7,17がばね梁31
〜38および連結梁c1,c1で連結されているので、
一方の駆動枠7のみを共振周波数でx振動駆動すると、
駆動枠7が共振周波数で共振する。また、振動体11,
21を駆動枠7,17と一体としているが、振動体1
1,21から分離し、ばね梁で振動体11,21を駆動
枠7,17に連結した構造としてもよい。
【0068】−第2実施例− 図4に、本発明の第2実施例の機構要素を示す。絶縁層
を形成したシリコン基板100には、導電性とするため
の不純物を含むポリシリコン(以下導電性ポリシリコ
ン)の、浮動体アンカー1,駆動電極11a〜14aの
アンカー,駆動検出電極11b〜14bのアンカー,角
速度検出電極30,31のアンカーおよび支持ばね20
〜23のアンカー24〜27、が接合しており、これら
のアンカーは、シリコン基板100上の絶縁層の上に形
成された配線により、図示しない接続電極に接続されて
いる。
【0069】リソグラフによる半導体プロセスを用い
て、シリコン基板100から浮きしかも浮動体アンカー
1に連続した、導電性ポリシリコンの、x方向に延びる
中心x梁2a,2b,これに連続した剛性枠10および
これに連続しy方向に延びるy梁3a,3bが形成され
ている。x梁2a,2bはy方向の撓み性が高く、y梁
3a,3bはx方向の撓み性が高い。
【0070】図5の(a)に、剛性枠10の部分を拡大
して示し、図5の(b)にはそのB5−B5矢印線の断
面概要を、図5の(c)にはC5−C5矢印線の断面概
要を示す。浮動体アンカー1は導電性ポリシリコンであ
って、基板100の導電性ポリシリコン層に連続(電気
的に接続)であり、頭部が幅広で脚部が幅狭の浮動体ア
ンカー1の頭部にy方向の撓み性が高い導電性ポリシリ
コンのx梁2a,2bが連続し、これらのx梁2a,2
bに導電性ポリシリコンの剛性枠10が連続している。
剛性枠10は正方形であり、その中心(2対角線の交
点)に浮動体アンカー1の中心Oが位置し、x梁2a,
2bは中心Oを通るx平行線上にある。y梁3a,3b
は、剛性枠10にその角で連続する導電性ポリシリコン
である。
【0071】図4を再度参照すると、y梁3aにはx,
y方向共に剛性が高いx梁4a,8aが連続し、これら
のx梁4a,8aにx方向の撓み性が高いy梁5a,7
aが連続し、これらのy梁5a,7aがH型の第1のx
振動子6aの中心位置に連続している。同様に、y梁3
bにはx,y方向共に剛性が高いx梁4b,8bが連続
し、これらのx梁4b,8bにx方向の撓み性が高いy
梁5b,7bが連続し、これらのy梁5b,7bがH型
の第2のx振動子6bの中心位置に連続している。これ
らの要素も、シリコン基板100から浮いており、導電
性ポリシリコンであり、アンカー1の中心Oにおいて、
アンカー1によって支持され、基板100からは浮いて
いる。
【0072】第1,第2のx振動子6aと6bとは、中
心Oを通るy軸に関して対称な形状であって対称な位置
にあり、y梁3aと3bも、またx梁2aと2bも、y
軸に関して対称な形状であって対称な位置にある。剛性
枠10は、x振動子6a,6bのx軸上での駆動振動を
安定化させるものである。
【0073】これらのx振動子6a,6bには、y方向
に等ピッチで分布しx方向に突出する櫛歯状の可動電極
15a,15bがあり、駆動電極アンカーに連続した、
導電性ポリシリコンの駆動電極11a〜14aおよび駆
動検出電極11b〜14bにも、可動電極15a,15
bのy方向分布の空間に突出する櫛歯状の固定電極16
a,16bがありy方向に分布している。
【0074】駆動電極11a,13aと12a,14a
に交互に、第1のx振動子6aの電位(略機器ア−スレ
ベル)より高い電圧を印加することにより、x振動子6
aがx方向に振動する。このx振動が、x振動子6a,
6bを支持する第1支持梁(2a,3a,4a,5a,7a,8a/2b,3b,4
b,5b,7b,8b)を介して、少しではあるがx振動子6bに
伝播し、x振動の周波数が第2のx振動子6bの共振周
波数に合致するものであると、第2のx振動子6bが該
共振周波数でx方向に大きく振動し、第1,第2のx振
動子6a,6bが互に逆相で振動する。すなわち第1,
第2のx振動子6a,6bが共振音叉振動し、エネルギ
消費効率が高いx振動をする。
【0075】第2のx振動子6bがx方向に振動するこ
とにより、x振動子6bと駆動検出電極12b,14b
との間の静電容量が振動し、かつその容量振動と逆位相
でx振動子6bと駆動検出電極11b,13bとの間の
静電容量が振動する。
【0076】アンカー1は、振動子6a,6b間の中点
にあるのでx振動の中立点であり、x振動子6a,6b
の共振音叉振動(x振動)に関してアンカー1(の中心
O)は静止点であり、結局、アンカー1はx振動子6
a,6bを、静止点にて支持していることになる。
【0077】前述の剛性枠10のx平行2辺の各中点
(共振音叉振動に関してx方向に振動しない中立点)
に、検出振動子支持用の連結梁17,18の一端が連続
しており、これらの連結梁17,18の他端が、中心O
を中心とする平板リング状の検出振動子19に連続して
いる。これらの要素も、シリコン基板100から浮いて
おり、導電性ポリシリコンであり、アンカー1の中心O
において、アンカー1によって支持され、基板100か
らは浮いている。連結梁17,18は、検出振動子19
の同一直径線上に位置する。ばね梁20〜23の一端が
検出振動子19に連続し、それらの他端がアンカー24
〜27に連続している。x,y平面上でばね梁20〜2
3は、S字型であり、x,y方向には撓み性が高いが、
z方向には剛性が高く、検出振動子19の連結梁17,
18廻りのねじれ回転を抑止し検出振動子19を基板1
00に平行に維持する。ばね梁20〜23がx,y方向
には撓み性が高いので、また連結梁17,18が中心O
を中心とする回転方向の撓み性が高いので、検出振動子
19は、中心Oを通るz軸廻りのねじれ回転は容易であ
る。以上に説明した連結梁17,18および検出振動子
19も導電体ポリシリコンであり、アンカー1,24〜
27と実質上同電位である。
【0078】検出振動子19には、周方向に等ピッチで
18個の窓28が開いており、それらの中の1つ飛びの
9個の各窓の円周方向中央位置に渡し梁29があり、こ
の渡し梁29で、窓は2区分されており、各区分の空間
に、各1対の導電体ポリシリコンの固定検出電極30,
31があり、基板100上の検出電極用の各アンカーで
支持されそれと電気的に連続である(電気接続関係にあ
る)。
【0079】対の検出電極30,31間は絶縁されてい
るが、検出用振動子19の中心Oを通るz軸廻りの回転
を検出するための各対電極30,31の、各対間で対応
位置にある検出電極は電気リ−ド32,33に共通接続
されている。
【0080】検出電極30,31がある窓の隣りの窓
(計9個)のそれぞれには、検出振動子19の質量を
増,減調整するための機構82,83がある。これらの
機構82,83と検出振動子19との相対関係は、図
1,図2に示す第1実施例の機構82,83と振動体1
1との相対関係と同様である。ただし第2実施例(図
4)では、検出振動子19の半径方向に並んでいる。第
2実施例(図4)の機構82,83と基板100との関
係も、第1実施例(図1,図2)と同様であり、図示は
省略したが、電気導体82h,83h(図1)と同様な
電気導体が、図4に示す基板100の表面の絶縁層上に
あり、図4において、機構82の質量体を検出振動子1
9に溶着させて基板に固定のアンカーから分離(検出振
動子19の質量の増大:z軸廻りのねじり振動の共振周
波数の低減)をすることができる。また、機構83の質
量体を基板に固定のアンカーに溶着させて検出振動子1
9から分離(検出振動子19の質量の低減:z軸廻りの
ねじり振動の共振周波数の上昇)をすることができる。
また、中心Oを中心とする検出振動子19の質量の平衡
調整を行なうことができる。
【0081】x振動子6a,6bがx方向に共振音叉振
動しているとき、中心Oを通るz軸廻りの角速度が加わ
ると、x振動子6a,6bの振動が、y成分も有する相
対的に逆相の楕円振動となり、第1支持梁(2a,3a,4a,5
a,7a,8a/2b,3b,4b,5b,7b,8b)が中心Oを通るz軸廻りに
ねじれ振動し、これによって連結梁17,18が中心O
を通るz軸廻りにねじれ振動する。これによって検出用
振動子19が、中心Oを通るz軸廻りに回転振動する。
【0082】以上に説明した角速度センサには、図1に
示す角速度検出回路(35a〜42)が接続されてい
る。タイミング信号発生器34が、x振動子6aをx方
向に共振周波数で逆相駆動する駆動パルス信号を発生し
て、駆動回路35a,35bに与えると共に、同期検波
用の同期信号を同期検波回路38,42に与える。
【0083】駆動回路35a,35bが、駆動パルス信
号に同期した電圧パルスを駆動電極11a,13a/1
2a,14aに印加することにより、x振動子6aがx
方向に振動する。この振動によってx振動子6bも振動
するが、x振動が実際の共振周波数がずれている場合に
はx振動子6bの振動は弱く不安定である。x振動子6
bが振動すると、駆動検出電極11b〜14bの相対向
するもの11b,13bと12b,14bの、振動子6
bに対する静電容量が逆相で振動する。差動増幅器37
が、これらの静電容量の振動を表わす、プリアンプ36
a,36bが発生する静電容量信号を差動増幅し、1個
のプリアンプが発生する静電容量信号の振幅を略2倍と
し、ノイズを相殺した差動信号を発生し、同期検波回路
38およびフィ−ドバック処理回路39に与える。同期
検波回路38は、駆動パルス信号と同相の同期信号に同
期して、差動増幅器37が与える差動信号すなわちx振
動を表わすx振動検出電圧を検波し、駆動パルス信号に
対するx振動の位相ずれを表わす信号を発生してフィ−
ドバック処理回路39に与える。
【0084】フィ−ドバック処理回路39は、同期検波
回路38が与える位相ずれ信号レベルを設定値に合わす
ための移相信号を、駆動回路35a,35bに与え、そ
れを受けた駆動回路は、移相信号に対応して、駆動パル
ス信号に対する出力駆動電圧V1,V2の位相をシフト
する。同期検波回路38の位相ずれ信号レベルが実質上
設定値になった状態で、x振動子6a,6bの共振音叉
振動は安定したものとなる。
【0085】安定した共振音叉振動の間に、中心Oを通
るz軸廻りの角速度が加わると、検出振動子19に回転
振動が現われ、その振幅が角速度の絶対値に対応する。
【0086】検出振動子19の回転振動を検出する対の
検出電極(30,31)の静電容量が、回転振動によっ
て相対的に逆相で振動し、これを表わす静電容量信号を
プリアンプ40a,40bが発生して差動増幅器41
が、両信号の差動信号すなわち1個のプリアンプが発生
する静電容量信号の振幅を略2倍とし、ノイズを相殺し
た差動信号、を発生し、同期検波回路42に与える。同
期検波回路42は、駆動パルス信号と同相の同期信号に
同期して、差動増幅器41が与える差動信号すなわち回
転振動を表わす振動検出電圧を検波し、角速度を表わす
信号を発生する。この角速度信号の極性(±)は加わっ
た角速度の方向を、信号レベルの絶対値は角速度の大き
さを表わす。
【0087】なお、図4に示す角速度センサ(真空封止
されている)に図4にブロックで示す電気回路を接続す
るとき、電気リ−ド32,33の外部接続端子へのプリ
アンプ40a,40bの接続は保留し、他の電気回路は
図4に示すように接続した状態で、電気リ−ド32,3
3の外部接続端子に可変周波数電源回路の出力端を接続
して、対の検出電極30,31に逆相のパルス電圧を印
加し、該パルス電圧の周波数を低から高に(又はその逆
に)変更しながら差動アンプ37および又は同期検波回
路38の出力を監視することにより、検出振動子19が
z軸廻りに回転振動し、その共振周波数ならびにマスア
ンバランスを知ることができる。このとき、機構82又
は83の質量体の、検出振動子19への選択的な付加又
は除去によって、共振周波数を設計値近くに調整しかつ
マスバランスを調整することができる。このような調整
を終えてから、電気リ−ド32,33の外部接続端子か
ら可変周波数電源回路を分離し、代りにプリアンプ40
a,40bを接続する。
【0088】以上に説明した角速度センサの構造は従来
構造とは違い、強制的に振動を押さえ込む形になってい
ないため、応力の影響,温度変化に強い構造である。ま
た、駆動と検出の振動の不動点がセンサの重心Oにほぼ
一致し、重心位置で支持点は静止している。そのため外
部からの振動(車両等に搭載時)がセンサの駆動振動と
検出振動にほとんど影響を与えないため従来タイプに比
べS/N比が向上する。また、上記のような支持である
ため温度等による熱膨張の影響が少なく温度補正の少な
くてすむ。よって従来タイプに比べS/N比が向上す
る。
【0089】また、x振動子6a,6bの質量中心に、
バネ部であるy梁5a,7a/5b,7bが連続してそ
れらを浮動支持するので、振動質量(6a,6b)の自
身の変形によるばね効果の変化が実質上なく、x振動子
6a,6bのx振動は、単振動に近くなる。x励振の駆
動力がx振動子6aの中心に加わるため、振動のモード
にねじれ等の成分が発生しにくく、x振動が単振動にな
る。
【0090】また、x振動子6a,6b共振音叉振動系
としているため、少ないエネルギーで駆動できるため、
低コスト化できる。変位出力は大きく取れるため、S/
Nが向上する。
【0091】更に、x振動子6a,6bの共振音叉振動
の不動点が重心Oであり、かつx振動子6a,6bが該
重心O(単一点)で支持されている。これにより、x振
動の振動漏れが原理上発生しないため、検出振動の増幅
率を大きく取れる。検出振動に不要な振動を誘起しない
ので、角速度信号のS/Nが向上する。駆動振動に不要
な振動が誘起されず、単振動で駆動できる。そのためS
/Nが向上する。
【0092】また、x振動系および検出振動系の重心の
それぞれが一点Oであって、同一点であるので、温度に
よる熱膨張の影響によりバネ部(2a〜7a,2b〜7
b)に応力の負荷が発生せず、温度特性がよくなる。特
に、車載等、温度変化が大きい環境で使用する場合に、
角速度検出の信頼性(安定性)が高い。
【0093】また、図4に示す角速度センサの、バネ部
(2a〜7a,2b〜7b)がすべて折り曲げ形状にて
形成されているので、バネ部のねじり振動の周波数が十
分低く形成されているため、検出振動のもれはない。ま
た、温度による熱膨張の影響によりバネ部に応力の負荷
が発生せず、温度特性がよくなる。同じ共振周波数で比
べると外形を小さくできるため、低コストとなる。
【0094】検出振動子1の内空間内にx振動子6a,
6bを配置しているので、中心Oからのx振動子6a,
6bの距離より、検出振動子19の半径が大きいので、
てこの原理により検出振動子19の回転変位が大きく、
角速度信号のS/Nが高い。また、リソグラフを用いる
半導体プロセスにて、シリコンウェ−ハ上に構成でき従
来の半導体プロセスにて製作可能なため、低コストで生
産しうる。浮動体が1枚板から形成され、半導体プロセ
スにて簡単に造形でき、低コストで生産しうる。
【0095】なお、上述の第1,第2実施例のいずれに
おいても、角速度センサの、リソグラフによる半導体プ
ロセスで形成された機構要素(図1,図4上の、電気接
続端子およびブロックで示す電気回路を除く領域)は、
半導体集成素子パッケ−ジとして気密封止され、振動部
材の作動空間は真空である。該パッケ−ジの外に露出す
る電気接続端子に、電気回路が接続され、振動部材への
質量体付加や除去も、パッケ−ジの外に露出する電気接
続端子に図示しない調整装置を接続して、機構82,8
3,92,93の1つづつについて実行される。したが
って各機構に独立に電気導体82h,83hを接続して
電気接続端子に電気的に連続としている。 しかしなが
ら、機構82,83,92,93のすべてをグル−プ化
し、1グル−プ内では、質量体の質量は同じであるが、
ばね梁(82b,83b)をばね定数(ばね梁+質量体
の共振周波数)を異なるものに設計しておくことによ
り、同一グル−プ内では電気導体(82h,83h)を
共通にすることもできる。この場合、同一グル−プ内各
機構の共振周波数の違いを利用して所要の機構の質量体
を選択的に振動部材に付加又は除去することができる。
例えば、機構iの質量体を付加又は除去する必要がある
ときには、共通電気導体に、該機構の共振周波数のパル
ス電圧又は交流を印加すればよい。この実施態様では、
振動部材の質量調整に所要の電気導体の本数が大幅に節
約になる。
【0096】次に、質量付加用の機構82(92)およ
び質量削除用の機構83(93)の変形例の数例を示
す。
【0097】図6の(a)に示す例は、質量体82aお
よび83aに、振動体11およびアンカ−83cとの溶
着を確実にするための大きな凸部82hおよび83h
を、また振動体11およびアンカ−83cにもそれらの
凸部82h,83hが当る大きな凸部82iおよび83
iを備えたものであり、他の構造は、図2の(a)に示
すものと同様である。この変形例で、図2の(a)の例
と同様に、質量体82aを振動体11に、質量体83a
をアンカー83cに接合(溶着)した状態を、図6の
(b)に示す。質量体82a,83aが、大きな凸部8
2h,83hの端面で、振動体11,アンカー83cの
大きな凸部82i,83iの端面に溶着するので、接合
が確実である。
【0098】図7に示す例は、図2の(a)に示す質量
体82a,83aの振動体11への付加又は振動体11
から除去のための駆動方向がx方向であるのに対し、そ
れをy方向にしたものである。また、図7の図示上は比
較的に大きく示すが、実際は微小な質量体をコンパクト
に装備するために、質量体等の櫛歯電極を省略したもの
である。図7に示す質量体82a,83aと振動体11
とのギャップg1、および、アンカー82c,83cと
振動体11とのギャップg4は、フルスケ−ルの角速度
が加わったときの振動体11のy振動の振幅より大きい
値であり、質量体82a,83aおよびばね梁82b,
83bと振動体11との間のギャップg2,g3は、振
動体11のx励振の設計上の最高振幅値/2より大きい
値である。
【0099】図7の(e)(平面)および(f)(その
F7−F7線断面)に示す例は、基板100の導電体ポ
リシリコン層から絶縁した質量体分離用の電極83j
が、基板100上の、質量体83aの直下にあり、振動
体11(アンカーa1〜ba4:図1)と電極83jの
間に、質量体83aのz方向共振周波数の、比較的に高
い電圧を印加することにより、質量体83aがz方向に
振動しそれが電極83jに当ったときに、質量体83a
/電極83jの間に高電流(短絡電流)が流れて両者が
接触面で溶着しこれにより電流値が更に上昇してばね梁
83bが溶融飛散して破断する。これより、質量体83
aは、図7の(f)に2点鎖線で示すように、振動体1
1から分離し電極83j(基板100)に固定となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の平面図である。
【図2】 (a)は、図1に示す質量を増,減調整する
ための機構82,83の拡大平面図、(b)は、(a)
上の2B−2B線断面図である。
【図3】 図1に示す駆動回路41,42のそれぞれに
与えられる駆動信号A,B等を示すタイムチャ−トであ
り、(a)および(b)は駆動信号A,Bを、(c)は
振動体11,21のx振動を、(d)は、助勢電極6
2,63/72,73に助勢電圧Veを印加していない
ときの振動体11,21のy振動を、(e)は助勢電圧
Veを、(f)は助勢電極62,63/72,73に助
勢電圧Veを印加しているときの振動体11,21のy
振動を、それぞれ示す。
【図4】 本発明の第2実施例の平面図である。
【図5】 (a)は図4に示す剛性枠10周りの拡大平
面図であり、(b)はそのB5−B5線断面図、(c)
はC5−C5線断面図である。
【図6】 (a)は図2に示す質量体82a,83aの
変形例を示す平面図であり、(b)は質量体82a,8
3aを振動体11,アンカー83cに固定した状態を示
す平面図である。
【図7】 図2に示す質量体付加および除去の機構8
2,83の変形例を示す。(a)は機構82の変形例を
示す平面図、(b)はそのB7−B7線断面図である。
(c)は機構83の変形例を示す平面図、(d)はその
D7−D7線断面図である。(e)は機構83のもう1
つの変形例を示す平面図、(f)はそのF7−F7線断
面図である。
【符号の説明】
−図1&図2− a1〜a8:アンカー b1〜b8,1〜3,8〜10,19,20:ばね梁 c:連結枠 4:駆動枠 5,6:駆動電極 7:第1駆動枠 11:第1振動体 12,13,22,2
3:y変位検出電極 14,24,64:振動枠 15,16,65,6
6:駆動変位検出電極 25,26:周波数調整用電極 31〜38:ばね梁 62,63/72,73:助勢電極 82,83/92,93:振動体の質量を増,減調整す
るための機構 82a,83a:質量体 82b,83b:ばね
梁 82c,83c:アンカー 82d,83d:櫛歯
電極 82e,83e:櫛歯電極 82g,83g:通電
用電極 82h,83h:電気導体 −図4− 1:アンカー 2a,2b:x梁 3a,3b:y梁 4a,4b:x梁 5a,5b:y梁 6a,6b:x振動子 7a,7b:y梁 8a,8b:x梁 10:剛性枠 11a〜14a,11b
〜14b:固定電極 15a,15b:可動電極 16a,16b:固定電
極 17,18:連結梁 19:検出振動子 20〜23:ばね梁 24〜27:アンカー 28:窓 29:渡し梁 30,31:固定検出電極 32,33:電気リ−ド 82,83:振動体の質量を増,減調整するための機構 82i,83i,82h,83h:凸部 g1〜g4:ギャップ 83j:電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板,該基板に浮動支持された振動体,こ
    れをx方向に励振する励振手段および振動体のx方向と
    は異なる方向の変位を検出する変位検出手段を備える角
    速度センサにおいて、 前記振動体に連結した付加質量体、および、前記基板上
    にあって該付加質量体を基板側に接合し前記連結を分断
    するための分離手段、を備えることを特徴とする角速度
    センサ。
  2. 【請求項2】基板,該基板に浮動支持された振動体,こ
    れをx方向に励振する励振手段および振動体のx方向と
    は異なる方向の変位を検出する変位検出手段を備える角
    速度センサにおいて、 前記振動体に連結した付加質量体を基板側に接合し前記
    連結を分断するための分離手段、および、該分離手段に
    よって基板側に接合され前記連結が分断された付加質量
    体、を備えることを特徴とする角速度センサ。
  3. 【請求項3】基板,該基板に浮動支持された振動体,こ
    れをx方向に励振する励振手段および振動体のx方向と
    は異なる方向の変位を検出する変位検出手段を備える角
    速度センサにおいて、 前記基板に連結した付加質量体、および、該付加質量体
    を前記振動体に接合し前記連結を分断するための分離手
    段、を備えることを特徴とする角速度センサ。
  4. 【請求項4】基板,該基板に浮動支持された振動体,こ
    れをx方向に励振する励振手段および振動体のx方向と
    は異なる方向の変位を検出する変位検出手段を備える角
    速度センサにおいて、 前記基板に連結した付加質量体を前記振動体に接合し前
    記連結を分断するための分離手段、および、該分離手段
    によって振動体に接合され前記連結が分断された付加質
    量体、を備えることを特徴とする角速度センサ。
  5. 【請求項5】分離手段は、付加質量体に静電気力を及ぼ
    す導電体部材、および、該導電体部材と付加質量体との
    間に付加質量体の連結部を通して静電気力を形成する電
    圧を印加するための通電用導体、を含む請求項1,請求
    項2,請求項3又は請求項4記載の角速度センサ。
  6. 【請求項6】前記振動体は、x,y方向に撓み性が高い
    浮動支持部材で基板に対して浮動支持され、x方向に並
    び、並びの中間点Oを通るy軸に関して対称な第1およ
    び第2振動体を含み;前記励振手段は、第1および第2
    振動体の少くとも一方をx方向に振動駆動し;前記変位
    検出手段は、第1および第2振動体のy変位を検出す
    る;請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4記載の
    角速度センサ。
  7. 【請求項7】前記振動体は、x,y平面上の一点Oに関
    して対称な位置にある、対のx振動子,これらの振動子
    に連続しx方向に撓む、点Oに関して対称であって、点
    Oにおいてアンカーにて浮動支持された第1支持梁,点
    Oに関して対称な検出振動子、および、点Oに関して対
    称であって、第1支持梁および検出振動子に連続する連
    結梁を含み;前記励振手段は、対のx振動子を、x方向
    に逆相で振動させ;前記変位検出手段は、点Oを中心と
    する回転変位を検出する;請求項1,請求項2,請求項
    3又は請求項4記載の角速度センサ。
JP10186070A 1998-07-01 1998-07-01 角速度センサ Pending JP2000018952A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10186070A JP2000018952A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 角速度センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10186070A JP2000018952A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 角速度センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000018952A true JP2000018952A (ja) 2000-01-21

Family

ID=16181871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10186070A Pending JP2000018952A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 角速度センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000018952A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002310664A (ja) * 2001-04-18 2002-10-23 Denso Corp 角速度センサ
JP2009047649A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Toyota Motor Corp 音叉振動型センサ、力学量検出装置、及び力学量検出方法
JP2009223620A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Denso Corp 力学量センサの組み付け構造
JP2011038955A (ja) * 2009-08-17 2011-02-24 Wacoh Corp 角速度センサ
JP2013096801A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Mitsubishi Precision Co Ltd 出力安定性に優れた振動型ジャイロ
JP2013527920A (ja) * 2010-04-08 2013-07-04 シリコン、センシング、システムズ、リミテッド センサ
KR101348841B1 (ko) 2007-07-13 2014-01-07 현대모비스 주식회사 역상 진동 이중 질량 소자 타입 마이크로 자이로스코프 및그 제어 방법
JP2017509878A (ja) * 2014-02-25 2017-04-06 ノースロップ グルマン リテフ ゲーエムベーハーNorthrop Grumman LITEF GmbH ガルバニック絶縁した分割動作構造を有する微小機械コンポーネント、およびその駆動方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002310664A (ja) * 2001-04-18 2002-10-23 Denso Corp 角速度センサ
KR101348841B1 (ko) 2007-07-13 2014-01-07 현대모비스 주식회사 역상 진동 이중 질량 소자 타입 마이크로 자이로스코프 및그 제어 방법
JP2009047649A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Toyota Motor Corp 音叉振動型センサ、力学量検出装置、及び力学量検出方法
JP2009223620A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Denso Corp 力学量センサの組み付け構造
JP2011038955A (ja) * 2009-08-17 2011-02-24 Wacoh Corp 角速度センサ
JP2013527920A (ja) * 2010-04-08 2013-07-04 シリコン、センシング、システムズ、リミテッド センサ
JP2013096801A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Mitsubishi Precision Co Ltd 出力安定性に優れた振動型ジャイロ
JP2017509878A (ja) * 2014-02-25 2017-04-06 ノースロップ グルマン リテフ ゲーエムベーハーNorthrop Grumman LITEF GmbH ガルバニック絶縁した分割動作構造を有する微小機械コンポーネント、およびその駆動方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3882973B2 (ja) 角速度センサ
JP4075022B2 (ja) 角速度センサ
JP3409565B2 (ja) 角速度センサの自己診断方法
US6119518A (en) Angular velocity sensor
US7188525B2 (en) Angular velocity sensor
US7546768B2 (en) Mounting structure of angular rate sensor
JPH10239347A (ja) 運動センサ
EP1098170B1 (en) Microgyroscope with two resonant plates
KR20070026860A (ko) 수평으로 배향된 구동 전극을 구비한 mems자이로스코프
JP3882972B2 (ja) 角速度センサ
KR100328532B1 (ko) 각속도검출장치
US6029516A (en) Vibrating gyroscope capable of self-diagnosing by pseudo-coriolis force generating means
US6526826B2 (en) Angular speed sensor device
JP2000046560A (ja) 角速度センサ
JP2000009475A (ja) 角速度検出装置
JPH05312576A (ja) 角速度センサ
JP2000018952A (ja) 角速度センサ
JP2000009470A (ja) 角速度センサ
JPH10300478A (ja) 角速度検出素子および角速度計測装置
JP2000018951A (ja) 角速度検出方法および装置
JPH09159460A (ja) 角速度センサ
JP2000049358A (ja) 表面マイクロマシンおよびその製造方法
JP3368723B2 (ja) 振動ジャイロ
JP2000292174A (ja) ジャイロスコープ
JPH11325915A (ja) 角速度センサ