JP5287790B2 - 角速度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、角速度を検出する角速度センサに関するものである。
従来、例えば、特許文献1に示されるように、基板と、支持梁を介して基板に連結された可動部と、該可動部に設けられた櫛歯状可動電極と、基板に設けられた櫛歯状固定電極と、を有する角速度センサが提案されている。可動部は、支持梁によって検出方向(検出軸方向)に変位可能となっており、櫛歯状固定電極は、検出軸方向に所定の間隔を置いて配置された複数の固定側電極部を有し、櫛歯状可動電極は、固定電極と噛合するように、各固定側電極部間に配置された複数の可動側電極部を有している。特許文献1に示される角速度センサでは、検出軸方向に沿うコリオリ力によって、可動部が検出軸方向に変位した際に、固定側電極部と可動側電極部とによって形成されたコンデンサの静電容量の変動を検出することで、角速度を検出している。
また、特許文献2に示されるように、基板と、該基板表面に対して平行で、基板表面にて互いに直交する第1方向(振動軸方向)及び第2方向(検出軸方向)に変位可能となるように、梁部とフレームとを介して基板に連結された振動子と、検出軸方向に振動子が振動することを抑制するサーボ電極部及びサーボ制御回路と、を有する角速度検出素子(角速度センサ)が提案されている。この角速度センサでは、サーボ電極部に印加するサーボ電圧(振動子の検出軸方向への振動に基づいて、サーボ電極部に印加する電圧)を算出し、このサーボ電圧に基づいて、角速度を検出している。
特許第3606164号公報 特許第3512004号公報
ところで、上記した特許文献1及び特許文献2に記載の角速度センサは、周知のマイクロマシン技術を用いて、SOI基板などを加工することで形成される。このような加工においては、多少なりとも加工誤差が生じる。加工誤差が生じると、振動軸方向の振動が検出軸方向へ漏れ、この漏れた成分(以下、漏れ成分と示す)によって、角速度の検出精度が低下する虞がある。上記した特許文献1に記載の構成は、漏れ成分の影響を抑制する構成とはなっていないので、漏れ成分によって、角速度の検出精度が低下する虞がある。
これに対して、特許文献2に記載の構成は、サーボ電極部及びサーボ制御回路によって、振動子の検出軸方向への振動を抑制する構成となっているので、漏れ成分の影響が低減されている。
しかしながら、特許文献2に記載の構成の場合、電極間隔や電極の幅寸法に加工誤差が生じると、サーボ電極部及びサーボ制御回路における、角速度変化に対するサーボ電圧変化が低下する、という不具合が生じる。その結果、角速度の検出精度が低下する、という問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、加工誤差によって、角速度変化に対するサーボ電圧変化が低下することが抑制された角速度センサを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基板と、対を成す振動子と、互いに直交する振動軸と検出軸との2軸方向に変位可能となるように、対を成す振動子同士を連結すると共に、それぞれを基板に連結する梁部と、対を成す振動子を、振動軸方向に互いに逆位相で振動させる駆動部と、振動子の振動、及び振動軸方向と検出軸方向とに直交する被検出軸方向の周りの角速度によって、振動子に発生したコリオリ力による、振動子の検出軸方向への変位を静電容量の変化として検出する検出部と、静電容量の変化に基づいて、対を成す振動子それぞれの検出軸方向への変位を抑制する抑制部と、を備える角速度センサであって、駆動部は、対を成す振動子それぞれに設けられた第1駆動電極と、基板上に設けられ、検出軸方向において、第1駆動電極と対向する第2駆動電極と、を有し、検出部は、対を成す振動子それぞれに設けられた第1検出電極と、基板上に設けられ、検出軸方向において、第1検出電極と対向する第2検出電極と、を有し、抑制部は、対を成す振動子それぞれに設けられた第1抑制電極と、基板上に設けられ、検出軸方向において、第1抑制電極と対向する第2抑制電極と、を有し、第1駆動電極、第2駆動電極、第1検出電極、第2検出電極、第1抑制電極、及び第2抑制電極それぞれの被検出軸方向の厚さが相等しく、第1検出電極における第2検出電極との対向部位(以下、第1対向部位と示す)、及び、第2検出電極における第1検出電極との対向部位(以下、第2対向部位と示す)それぞれの検出軸方向の幅が相等しく、検出軸方向における、第1抑制電極と第2抑制電極との電極間隔が、第1対向部位及び第2対向部位それぞれの検出軸方向の幅の2倍となっていることを特徴とする。
このように本発明によれば、第1駆動電極、第2駆動電極、第1検出電極、第2検出電極、第1抑制電極、及び第2抑制電極それぞれの被検出軸方向の厚さが相等しくなっている。そして、第1対向部位及び第2対向部位それぞれの検出軸方向の幅が相等しく、検出軸方向における、第1抑制電極と第2抑制電極との電極間隔が、第1対向部位及び第2対向部位それぞれの検出軸方向の幅の2倍となっている。これによれば、加工誤差によって、角速度変化に対するサーボ電圧(検出電極の静電容量の変化に基づいて、抑制電極に印加される電圧)変化が、低下することが抑制される。この結果、角速度の検出精度が低下することが抑制される。
請求項2に記載のように、対を成す振動子それぞれは、枠状の駆動フレームと、該駆動フレームによって囲まれた、枠状の検出フレームと、を有し、駆動フレームと検出フレームとは、単位幅が、第1対向部位及び第2対向部位それぞれの検出軸方向の幅に相等しい複数の単位部が、格子状に一体化されて成る構成を採用することができる。
請求項3に記載のように、梁部は、基板と駆動フレームとを連結する駆動梁と、駆動フレームと検出フレームとを連結する検出梁と、一方の振動子の駆動フレームと、他方の振動子の駆動フレームとを連結する連結梁と、を有しており、第1駆動電極が、駆動フレームの外環部に設けられ、第2駆動電極が、駆動フレームの外側の基板上に設けられ、第1検出電極及び第1抑制電極が、検出フレームの内環部に設けられ、第2検出電極及び第2抑制電極が、検出フレームの内環部によって囲まれた前記基板上に設けられた構成を採用することができる。このように、第2検出電極と第2抑制電極とが検出フレームに設けられ、検出フレームが、検出梁を介して駆動フレームと連結されている。これによれば、基部に印加された外力の一部が、検出フレームに伝達されることが抑制される。これにより、検出電極及び抑制電極の静電容量が、外力によって変動することが抑制される。
また、請求項4に記載のように、駆動フレームの振動状態を監視する監視部を有し、該監視部は、対を成す振動子それぞれの駆動フレームに設けられた第1モニター電極と、検出軸方向で、第1モニター電極と対向する第2モニター電極と、を有する構成を採用することができる。これによれば、例えば、温度変化による振動振幅の変動を監視することができる。
第1実施形態に係る角速度センサの概略構成を示す断面図である。 第1実施形態に係るセンサチップの概略構成を示す平面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図2に示す波線で囲まれた部位を拡大した拡大平面図である。 サーボ感度を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る角速度センサの概略構成を示す平面図である。図2は、第1実施形態に係るセンサチップの概略構成を示す平面図である。図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。図4は、図2に示す波線で囲まれた部位を拡大した拡大平面図である。図5は、サーボ感度を示すグラフである。
なお、以下においては、半導体基板11の一面11aに沿う一方向をX方向と示し、一面11aに沿い、且つ、X方向に対して垂直な方向をY方向と示し、X方向及びY方向に垂直な方向をZ方向と示す。X方向が、特許請求の範囲に記載の振動軸方向に相当し、Y方向が、特許請求の範囲に記載の検出軸方向に相当し、Z方向が、特許請求の範囲に記載の被検出軸方向に相当する。
また、図2に示すように、センサチップ10をY方向において2等分する、X方向に沿う第1仮想直線sを一点鎖線で示し、センサチップ10をX方向において2等分する、Y方向に沿う第2仮想直線tを二点鎖線で示す。
角速度センサ100は、図1に示すように、センサチップ10と、回路チップ50と、バンプ70と、パッケージ90と、を有する。センサチップ10と回路チップ50とが、バンプ70を介して機械的及び電気的に接続され、回路チップ50とパッケージ90とが、接着剤91を介して機械的に接続されている。そして、回路チップ50とパッケージ90とが、配線92を介して電気的に接続され、センサチップ10と回路チップ50とが、パッケージ90によって構成される内部空間に収納されている。
センサチップ10は、図2及び図3に示すように、半導体基板11と、該半導体基板11の一面11a側に形成されたセンサ部20と、該センサ部20と電気的に接続されたセンサパッド40と、を有する。半導体基板11は、第1半導体層12と、絶縁層13と、第2半導体層14とが順次積層されてなるSOI基板であり、センサ部20は、周知の露光技術を用いて、一面11a側、すなわち、第2半導体層14側に形成されている。そして、センサパッド40は、第2半導体層14の所定部位に形成されている。なお、第2半導体層14の厚さ(Z方向に沿う長さ)は、hとなっている。
センサ部20は、主として、第2半導体層14によって構成され、絶縁層13を介して第1半導体層12に固定された部位と、絶縁層13を介さずに、第1半導体層12に浮遊した部位と、によって構成されている。第1半導体層12に固定された部位は、第1半導体層12に対して変位不可能であるが、第1半導体層12から浮遊した部位は、第1半導体層12に対してX方向及びY方向に変位(振動)可能となっている。
センサ部20は、角速度を検出するものであり、図2及び図3に示すように、要部として、対をなす検出部21a,21bを有する。検出部21aは、センサ部20における第2仮想直線tによって分断された紙面左側の部位に相当し、検出部21bは、センサ部20における第2仮想直線tによって分断された紙面右側の部位に相当する。
以下、検出部21aを詳説するが、検出部21aと検出部21bとは同等の構造を有しているため、検出部21bについては、検出部21aと検出部21bとの対応関係を説明するにとどめることとする。
検出部21aは、角速度を検出する主な部位として、アンカー22aと、該アンカー22aと第1駆動梁23aを介して連結された駆動フレーム24aと、該駆動フレーム24aと検出梁25aを介して連結された検出フレーム26aと、該検出フレーム26aに設けられた第1検出電極27aと、該第1検出電極27aと対向する第2検出電極28aと、検出フレーム26aに設けられた第1サーボ電極29aと、該第1サーボ電極29aと対向する第2サーボ電極30aと、を有する。
また、検出部21aは、駆動フレーム24aを駆動する主な部位として、駆動フレーム24aに設けられた第1駆動電極31aと、該第1駆動電極31aと対向する第2駆動電極32aと、該第2駆動電極32aが設けられた第2駆動梁33aと、を有する。
更に、検出部21aは、駆動フレーム24aの駆動状態(振動状態)を監視する部位として、駆動フレーム24aに設けられた第1モニター電極34aと、該第1モニター電極34aと対向する第2モニター電極35aと、該第2モニター電極35aが設けられたモニター梁36aと、を有する。
上記した、検出部21aの構成要素22a〜36aは、半導体基板11の第2半導体層14と絶縁層13とをパターンエッチングすることで形成される。そして、これら構成要素22a〜36aのうち、アンカー22a,第2検出電極28a、第2サーボ電極30a、第2駆動電極32a、第2駆動梁33a、第2モニター電極35a、及びモニター梁36aは、絶縁層13を介して第1半導体層12に固定されている。したがって、上記した検出部21aの構成要素22a,28a,30a,32a,33a,35a,36aは、第1半導体層12に対して変位不可能となっている。
これに対して、検出部21aの構成要素22a〜36aのうち、第1駆動梁23a、駆動フレーム24a、検出梁25a、検出フレーム26a、第1検出電極27a、第1サーボ電極29a、第1駆動電極31a、及び第1モニター電極34aは、第2半導体層14の下部に位置する絶縁層13が犠牲相エッチングによって除去されて、第1半導体層12に対して浮遊状態となっている。したがって、上記した検出部21aの構成要素23a〜27a,29a,31a,34aは、第1半導体層12に対してX方向及びY方向に変位(振動)可能となっている。
次に、検出部21aの構成要素22a〜36aの代表的な部位を説明する。アンカー22aは、第1駆動梁23aを介して、駆動フレーム24aを支持する機能を果たす。図2に示すように、紙面の中央に配置されたアンカー22aに、第1センサパッド41が設けられており、該第1センサパッド41に、DC電圧が入力されるようになっている。このDC電圧は、第1駆動梁23aを介して駆動フレーム24aに入力されるとともに、第1駆動梁23a、駆動フレーム24a、及び検出梁25aを介して検出フレーム26aに入力される。これにより、駆動フレーム24a及び検出フレーム26aが、DC電圧と等電位となっている。
駆動フレーム24aは、後述する駆動力Fによって、X方向へ振動するものである。駆動フレーム24aは枠形状を成し、その外環部に、第1駆動電極31aと第1モニター電極34aとが設けられ、第1駆動梁23aが連結されている。上記したように、駆動フレーム24aはDC電圧と等電位となっているので、駆動フレーム24aに設けられた電極30a,34aの電位も、DC電圧と等電位となっている。また、駆動フレーム24aの内環部には、検出梁25aが連結されており、該検出梁25aを介して、駆動フレーム24aと検出フレーム26aとが連結されている。これにより、駆動フレーム24aのX方向の振動に伴って、検出フレーム26aもX方向に振動可能となっている。
検出フレーム26aは、駆動フレーム24aによって囲まれた領域内に配置され、検出梁25aを介して駆動フレーム24aと連結されている。これによって、検出フレーム26aは、駆動フレーム24aのX方向への振動にともなって、X方向へ振動する。検出フレーム26aは枠形状をなし、その外環部に検出梁25aが連結され、その内環部に第1検出電極27aと第1サーボ電極29aとが設けられている。上記したように、検出フレーム26aはDC電圧と等電位となっているので、検出フレーム26aに設けられた第1検出電極27aと第1サーボ電極29aそれぞれの電位も、DC電圧と等電位となっている。
第2検出電極28aは、検出フレーム26aの内環部によって構成された領域内に配置され、Y方向において、第1検出電極27aと対向している。第2検出電極28aには第2センサパッド42が設けられており、該第2センサパッド42から、第1検出電極27aと第2検出電極28aとによって構成される第1コンデンサCの静電容量変化が出力されるようになっている。
第2サーボ電極30aは、検出フレーム26aの内環部によって構成された領域内に配置され、Y方向において、第1サーボ電極29aと対向している。第2サーボ電極30aには第3センサパッド43が設けられており、該第3センサパッド43に、上記した第2センサパッド42の出力信号に基づいて決定されたサーボ電圧が入力されるようになっている。上記したように、第1サーボ電極29aはDC電圧と等電位になっているので、第1サーボ電極29aと第2サーボ電極30aとによって構成される第2コンデンサCに、DC電圧とサーボ電圧とによって決定される電圧に比例する静電気力(サーボ力FSV)が生じる。このサーボ力FSVは、検出フレーム26aが、Y方向へ変位(振動)することを抑制するように、Y方向へ印加される。本実施形態では、上記したサーボ電圧を、角速度を決定する物理量として検出している。
第1駆動電極31aと第2駆動電極32aは、駆動フレーム24aを振動するものである。第2駆動電極32aが設けられた第2駆動梁33aには、第4センサパッド44が設けられており、この第4センサパッド44に、極性が一定周期で変動する駆動電圧が入力されるようになっている。上記したように、第1駆動電極31aはDC電圧と等電位になっているので、第1駆動電極31aと第2駆動電極32aとによって構成される第3コンデンサCに、DC電圧と駆動電圧とによって決定される電圧に比例する静電気力(駆動力F)が生じる。この駆動力FにおけるX方向に沿う力によって、第1駆動電極31aが設けられた駆動フレーム24aがX方向に変位する。駆動電圧は一定周期で極性が変動するので、第1駆動電極31aに作用する駆動力Fの作用方向もX方向にて一定周期で変動する。これにより、第1駆動電極31aが設けられた駆動フレーム24aがX方向にて一定周期で振動する。
第1モニター電極34aと第2モニター電極35aは、駆動フレーム24aの駆動状態(振動状態)を監視するものである。第2モニター電極35aが設けられたモニター梁36aには、第5センサパッド45が設けられており、該第5センサパッド45から、第1モニター電極34aと第2モニター電極35aとによって構成される第4コンデンサCの静電容量変化が出力されるようになっている。上記したように、第1モニター電極34aはDC電圧と等電位となっているので、第2モニター電極35aには、DC電圧に依存する電圧が生じることが期待される。本実施形態では、第2モニター電極35aの出力信号を監視することで、駆動フレーム24aの振動状態を監視している。
次に、検出部21bと検出部21aとの対応関係を説明する。検出部21bの構成要素22b〜36bと、検出部21aの構成要素22a〜36aとは、以下の対応関係となっている。アンカー22bはアンカー22aに、第1駆動梁23bは第1駆動梁23aに、駆動フレーム24bは駆動フレーム24aに、検出梁25bは検出梁25aに、検出フレーム26bは検出フレーム26aに、第1検出電極27bは第1検出電極27aに、第2検出電極28bは第2検出電極28aに、第1サーボ電極29bは第1サーボ電極29aに、第2サーボ電極30bは第2サーボ電極30aに対応する。また、第1駆動電極31bは第1駆動電極31aに、第2駆動電極32bは第2駆動電極32aに、第2駆動梁33bは第2駆動梁33aに対応する。更に、第1モニター電極34bは第1モニター電極35aに、第2モニター電極35bは第2モニター電極35aに、モニター梁36bはモニター梁36aに対応する。
なお、図2に示すように、紙面の中央に配置された第2駆動梁33aと第2駆動梁33bとは一体となっている。また、紙面の中央に配置されたアンカー22bに、第1センサパッド41が設けられている。そして、第2検出電極28bに第2センサパッド42が設けられ、第1サーボ電極29bに第3センサパッド43が設けられ、第2駆動梁33bに第4センサパッド44が設けられ、モニター梁36bに第5センサパッド45が設けられている。
次に、センサパッド40を説明する。センサパッド40は、センサチップ10と回路チップ50とを機械的及び電気的に接続するためのセンサパッド41〜46を有する。第1センサパッド41は、アンカー22a,22bそれぞれに設けられ、第2センサパッド42は、第2検出電極28a,28bそれぞれに設けられ、第3センサパッド43は、第2サーボ電極30a,30bそれぞれに設けられている。そして、第4センサパッド44は、第2駆動梁33a,33bそれぞれに設けられ、第5センサパッド45は、モニター梁36a,36bそれぞれに設けられている。また、第6センサパッド46は、パターンエッチング加工されていない第2半導体層14に設けられている。
上記したように、第1センサパッド41にはDC電圧が入力され、第2センサパッド42から第1コンデンサCの静電容量が出力され、第3センサパッド43にサーボ電圧が入力される。そして、第4センサパッド44に駆動電圧が入力され、第5センサパッド45から第4コンデンサCの静電容量が出力される。なお、第6センサパッド46には、一定電圧が入力されるようになっており、該一定電圧によってセンサチップ10の電位が一定に保たれている。
次に、検出部21aと検出部21bの駆動について説明する。図2及び図3に示すように、駆動フレーム24aが第1駆動梁23aを介してアンカー22aと連結され、駆動フレーム24bが第1駆動梁23bを介してアンカー22bと連結され、駆動フレーム24aと駆動フレーム24bとが連結梁15を介して互いに連結されている。これにより、駆動フレーム24aと駆動フレーム24bとが、駆動電極31,32それぞれに生じる駆動力Fによって、X方向に練成振動可能となっている。
駆動フレーム24aと駆動フレーム24bとを、X方向にて逆位相で練成振動させるために、紙面の中央に配置された第2駆動梁33a,33bそれぞれに共通して設けられた第4センサパッド44と、紙面の左右に配置された第2駆動梁33a,32bそれぞれに独立して設けられた第4センサパッド44とに、極性が反転した駆動電圧が印加される。これにより、駆動フレーム24aに作用する駆動力Fと、駆動フレーム24bに作用する駆動力Fの作用方向とがX方向にて逆向きとなり、駆動フレーム24aと駆動フレーム24bとが、X方向にて逆位相で練成振動する。
上記したように、検出フレーム26aは、検出梁25aを介して駆動フレーム24aと連結され、検出フレーム26bは、検出梁25bを介して駆動フレーム24bと連結されている。したがって、駆動フレーム24aと駆動フレーム24bとがX方向へ逆位相で振動すると、その振動に伴って、検出フレーム26aと検出フレーム26bも、X方向にて逆位相で振動する。
検出フレーム26aと検出フレーム26bとがX方向にて逆位相で振動している状態で、角速度センサ100に、Z方向の角速度が印加されると、検出フレーム26a,26bそれぞれに、コリオリ力FがY方向に生じる。検出フレーム26a,26bそれぞれが、コリオリ力FによってY方向に変位すると、それに伴って、検出フレーム26aに設けられた第1検出電極27aと、検出フレーム26bに設けられた第1検出電極27bもY方向に変位する。これにより、第1検出電極27aと第2検出電極28aの電極間隔、及び、第1検出電極27bと第2検出電極28bの電極間隔それぞれが変位し、第1コンデンサCの静電容量が変化する。この静電容量変化が、第2検出電極28a,28bそれぞれに設けられた第2センサパッド42、バンプ70、及び回路チップ50の回路パッド54を介して、回路チップ50に入力される。
上記した静電容量変化が、回路チップ50に入力されると、回路チップ50は、静電容量変化に基づいて、検出フレーム26a,26bそれぞれがY方向に変位(振動)することを抑制するサーボ電圧を算出する。算出されたサーボ電圧は、回路パッド54、バンプ70、及び第3センサパッド43を介して第2サーボ電極30a,30bそれぞれに入力される。これにより、第1サーボ電極29aと第2サーボ電極30aとによって構成される第2コンデンサCに、検出フレーム26aのY方向への変位を抑制するサーボ力FSVが発生する。この結果、検出フレーム26a,26bそれぞれのY方向への変位が抑制される。
ところで、コリオリ力Fの作用方向は、振動方向に依存する性質を有している。上記したように、検出フレーム26aと検出フレーム26bはX方向にて逆位相で練成振動しているので、検出フレーム26aに印加されるコリオリ力Fと、検出フレーム26bに印加されるコリオリ力Fの作用方向とは逆向きになる。これにより、第1検出電極27aと第2検出電極28aとによって構成される第3コンデンサCの静電容量の増減と、第1検出電極27bと第2検出電極28bとによって構成される第3コンデンサCの静電容量の増減とが、逆向きとなる。すなわち、一方の第3コンデンサCの静電容量が増大した場合、他方の第3コンデンサCの静電容量が減少する。上記した2つの第3コンデンサCの静電容量の差分を算出することで、角速度に依存する静電容量が検出される。上記した差分は、回路チップ50にて行われる。
回路チップ50は、半導体基板51と、該半導体基板51の一面51aに構成された、センサチップ10の出力信号を処理する回路部52と、該回路部52と電気的に接続されたパッド53と、を有する。パッド53は、センサパッド40と対応する回路パッド54と、配線92と電気的に接続される外部パッド55と、を有する。本実施形態に係る回路部52は、上記した機能のほかに、センサチップ10に制御信号を入力する機能も果たす。制御信号は、上記したDC電圧、駆動電圧、サーボ電圧、及び一定電圧である。
パッケージ90は、図1に示すように、箱状の収納部93と、該収納部93の開口部93aを閉塞する蓋部94と、を有する。収納部93の底部内面には接着剤91が設けられており、該接着剤91を介して収納部93と回路チップ50とが機械的に接続されている。収納部93は、側部内面に設けられた内部端子95と、側部内部に設けられた内部配線96と、底部外面に設けられた外部端子97と、を有する。上記した内部端子95と、回路チップ50の外部パッド55とが配線92を介して電気的に接続されており、回路チップ50の電気信号が、外部パッド55、配線92、内部端子95、内部配線96、及び外部端子97を介して、外部素子に出力可能となっている。なお、収納部93と蓋部94とは、機械的及び電気的に接続されている。
次に、本実施形態に係る角速度センサ100の特徴点を説明するために、図4に基づいて、検出フレーム26a、検出電極27a,28a、及びサーボ電極29a,30aそれぞれの寸法を説明する。検出フレーム26aは、単位幅(X方向若しくはY方向に沿う長さ)がwの複数の単位部37が、格子状となるように一体化され、全体形状が枠状となっている。この検出フレーム26aに第1検出電極27aが設けられているが、この第1検出電極27aの幅(Y方向に沿う長さ)も、wとなっている。そして、第2検出電極28aにおける第1検出電極27aとの対向部位(X方向に延びた部位)の幅も、wとなっている。また、第1検出電極27aと第2検出電極28aとが、電極間隔dにてY方向で対向しており、第1サーボ電極29aと第2サーボ電極30aとが、電極間隔dsvにてY方向で対向している。上記した電極間隔dSVは、上記した幅wの2倍となっているが、この関係が、本実施形態に係る角速度センサ100の特徴点である。
なお、駆動フレーム24aも、検出フレーム26aと同様にして、単位部37が、格子状となるように一体化され、全体形状が枠状となっている。上記した説明では、検出部21aのみを説明したが、検出部21bにおいても、上記した寸法と成っている。
ところで、サーボ電圧は、上記したように、検出電極27a,28aによって構成される第1コンデンサCの静電容量変化、及び、検出電極27b,28bによって構成される第1コンデンサCの静電容量変化に基づいて算出される。そして、この算出されたサーボ電圧を、第2サーボ電極30a,30bそれぞれに入力することで、第1サーボ電極29aと第2サーボ電極30aとによって構成される第2コンデンサCに、検出フレーム26aのY方向への変位を抑制するサーボ力FSVを発生させ、第1サーボ電極29bと第2サーボ電極30bとによって構成される第2コンデンサCに、検出フレーム26bのY方向への変位を抑制するサーボ力FSVを発生させている。角速度変化に対するサーボ力FSVの変化、すなわち、角速度変化に対するサーボ電圧の変化(以下、サーボ感度SSVと示す)は、高いほど好ましいが、電極間隔dSVや検出電極27,28の幅wに線幅ばらつきがあると、低下する虞がある。本実施形態では、線幅ばらつきの影響が、サーボ感度SSVに影響され難い電極間隔dSVと検出電極27,28の幅wの関係、すなわち、電極間隔dSVが検出電極27,28の幅wの2倍となっている。以下、この関係を導出する過程を示す。
上記したサーボ感度SSVは、1角速度当たりのコリオリ力をf、1電圧当たりのサーボ力をfSVとすると、下式によって示される。
Figure 0005287790
ここで、1角速度当たりのコリオリ力fの単位はN/(deg/s)と表され、1電圧当たりのサーボ力fSVの単位はN/Vと表される。したがって、サーボ感度SSVの単位は、V/(deg/s)と表される。このように、サーボ感度SSVは、1角速度当たりのサーボ電圧、すなわち、角速度変化に対するサーボ電圧変化、を示している。ところで、サーボ感度SSVは、下式に示す比例関係を満たすので、以下、コリオリ力Fとサーボ力FSVとを順次算出した後に、サーボ感度SSVを算出する。
Figure 0005287790
上記したように、検出フレーム26aと検出フレーム26bとがX方向にて逆位相で振動している状態で、角速度センサ100に、Z方向の角速度が印加されると、検出フレーム26a,26bそれぞれに、コリオリ力FがY方向に生じる。このコリオリ力Fは、検出フレーム26a,26bそれぞれの質量をm、検出フレーム26a,26bそれぞれのX方向の振動速度をV、Z方向の角速度をΩとすると、下式によって表される。
Figure 0005287790
上記したように、検出フレーム26a,26bそれぞれは、X方向に振動しているので、その位相Xは、振幅をX、角速度をω、時間をtとすると、下式によって表される。
Figure 0005287790
したがって、数式3に示される振動速度Vは、下式によって表される。
Figure 0005287790
ここで、X方向の周波数、すなわち、駆動周波数をfとすると、角速度ωは、ω=2πfと表すことができる。以上により、数式3は、下式に変形することができる。
Figure 0005287790
ところで、駆動フレーム24aが第1駆動梁23aを介してアンカー22aと連結され、駆動フレーム24bが第1駆動梁23bを介してアンカー22bと連結され、駆動フレーム24aと駆動フレーム24bとが連結梁15を介して互いに連結されている。そして、駆動フレーム24aと駆動フレーム24bとが、駆動電極31a,32a及び駆動電極31b,32bそれぞれに生じる駆動力Fによって、X方向に練成振動している。また、検出フレーム26aは、検出梁25aを介して駆動フレーム24aと連結され、検出フレーム26bは、検出梁25bを介して駆動フレーム24bと連結されている。そして、検出フレーム26aが検出梁25aのバネ力によって、X方向に振動し、検出フレーム26bが検出梁25bのバネ力によって、X方向に振動している。したがって、検出梁25a,25bそれぞれのバネ定数をkとし、X方向のQ値をQとすると、下式に示す関係が成立する。
Figure 0005287790
これにより、振幅Xを、駆動力Fと、バネ定数kと、Q値Qとによって表すことができるので、数式6は、下式に変形することができる。
Figure 0005287790
また、駆動周波数fは、下式によって表すことができる。
Figure 0005287790
さらに、X方向のスライドダンピングをσとすると、Q値Qは、下式で表すことができる。
Figure 0005287790
以上により、数式8は、下式に変形することができる。
Figure 0005287790
数式11を整理すると、コリオリ力Fは、下式によって表される。
Figure 0005287790
以上により、コリオリ力Fは、下式に示す比例関係を満たす。
Figure 0005287790
以下、X方向における単位長さ当たりの質量mと、駆動力Fと、スライドダンピングσとを示す。上記したように、検出フレーム26a,26bそれぞれは、第2半導体層14の下部に位置する絶縁層13が除去されて、第1半導体層12に対して浮遊状態となっている。したがって、上記した検出フレーム26a,26bそれぞれのZ方向の厚さは、第2半導体層14の厚さhと等しくなっている。また、上記したように、検出フレーム26a,26bそれぞれは、幅がwの単位部37によって構成されている。これによれば、X方向における単位長さ当たりの質量mは、下式に示す比例関係を満たす。
Figure 0005287790
また、駆動力Fは、第1駆動電極31aと第2駆動電極32aとによって構成される第3コンデンサC、若しくは、第1駆動電極31bと第2駆動電極32bとによって構成される第3コンデンサCに、生じる静電気力に等しい。第1駆動電極31と第2駆動電極32とは、対向間隔が一定の状態で、X方向に振動するので、駆動力Fは、第3コンデンサCの静電容量をCとすると、下式に示す比例関係を満たす。
Figure 0005287790
ここで、X方向における単位長さ当たりの第1駆動電極31と第2駆動電極32との対向面積はhとなるので、第3コンデンサCの電極間隔をdとすると、X方向における単位長さ当たりの駆動力Fは、下式に変形することができる。
Figure 0005287790
また、スライドダンピングσは、第3コンデンサCの対向面積に比例し、電極間隔dに反比例する。上記したように、X方向における単位長さ当たりの第1駆動電極31と第2駆動電極32との対向面積はhとなるので、X方向における単位長さ当たりのスライドダンピングσは、下記に示す比例関係を満たす。
Figure 0005287790
以上により、数式13は、下式に変形することができる。
Figure 0005287790
数式18を整理すると、コリオリ力Fは下式に示す比例関係を満たすことがわかる。
Figure 0005287790
次に、サーボ力FSVについて説明する。サーボ力FSVは、第1サーボ電極29aと第2サーボ電極30aとによって構成される第2コンデンサC、若しくは、第1サーボ電極29bと第2サーボ電極30bとによって構成される第2コンデンサCに、生じる静電気力に等しい。第1サーボ電極29と第2サーボ電極30とは、対向間隔が変動するように、Y方向に振動するので、サーボ力FSVは、第2コンデンサCの静電容量をCSVとすると、下式に示す比例関係を満たす。
Figure 0005287790
上記したように、第1サーボ電極29a,29bそれぞれは、第2半導体層14の下部に位置する絶縁層13が除去されて、第1半導体層12に対して浮遊状態となっているので、第1サーボ電極29a,29bそれぞれのZ方向の厚さは、第2半導体層14の厚さhと等しくなっている。これによれば、X方向における単位長さ当たりの第1サーボ電極29と第2サーボ電極30との対向面積はhとなる。サーボ電極29,30の静電容量CSVは、対向面積に比例し、電極間隔dSVに反比例するので、X方向における単位長さ当たりのサーボ力FSVは、下式に示す比例関係を満たすことがわかる。
Figure 0005287790
以上から、数式2に、数式19に示されるコリオリ力Fと、数式21に示されるサーボ力FSVとを代入すると、数式2は、下式に示す比例関係を満たす。
Figure 0005287790
数式22を整理すると、サーボ感度SSVは、下式に示す比例関係を満たすことがわかる。
Figure 0005287790
ここで、電極間隔dSV、幅wそれぞれの線幅ばらつきをΔdとすると、数式23は、下式に変形される。
Figure 0005287790
ここで、サーボ感度SSVを、Δdで微分すると、下式に示す比例関係を満たす。
Figure 0005287790
ここで、Δd及びΔdそれぞれは、Δdよりも極めて小さく、ゼロに近い値なので、∂SSV/∂Δdが最小となる条件、すなわち、サーボ感度SSVへの線幅ばらつきの影響が最小となる条件は、Δdの係数がゼロの時となる。その条件は、下式によって表される。
Figure 0005287790
このように、サーボ感度SSVへの線幅ばらつきの影響が最小となる条件は、電極間隔dSVが、検出電極27,28の幅wの2倍、ということがわかる。上記したように、本実施形態に係る角速度センサ100では、dSV=2wとなっている。これにより、サーボ感度SSVへの線幅ばらつきの影響が最小となっている。これによれば、線幅ばらつきによって、サーボ感度SSVが低下し、その結果、角速度の検出精度が低下することが抑制される。
なお、参考として、dsv/wを変数とするサーボ感度SSVを図5に示す。このグラフからも、dSV/w=2、すなわち、dSV=2wのときに、サーボ感度SSVが最高値をとることがわかる。図5に示す縦軸は、任意単位である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、数式14の導出において、検出フレーム26a,26bそれぞれが、単位部37によって構成されているので、X方向における単位長さ当たりの質量mがhwに比例する、と説明した。しかしながら、検出フレーム26a,26bそれぞれが、単位部37によって構成されていなくとも、ある質量は、基本質量の実数倍と示すことができるので、検出フレーム26a,26bそれぞれが単位部37によって構成されていなくとも、X方向における単位長さ当たりの質量mはhwに比例する、と説明することができる。
なお、駆動フレーム24a,24bが、特許請求の範囲に記載の振動子に相当し、サーボ電極29a〜30bが、特許請求の範囲に記載の抑制部に含まれる。また、駆動電極31a〜32bと、駆動梁33a,33bとが、特許請求の範囲に記載の駆動部に含まれ、モニター電極34a〜35bと、モニター梁36a,36bとが、特許請求の範囲に記載の監視部に含まれる。
10・・・センサチップ
20・・・センサ部
21a,21b・・・検出部
24a,24b・・・駆動フレーム
26a,26b・・・検出フレーム
27a,27b・・・第1検出電極
28a,28b・・・第2検出電極
29a,29b・・・第1サーボ電極
30a,30b・・・第2サーボ電極
31a,31b・・・第1駆動電極
32a,32b・・・第2駆動電極
50・・・回路チップ
90・・・パッケージ
100・・・角速度センサ

Claims (4)

  1. 基板と、
    対を成す振動子と、
    互いに直交する振動軸と検出軸との2軸方向に変位可能となるように、対を成す前記振動子同士を連結すると共に、それぞれを前記基板に連結する梁部と、
    対を成す前記振動子を、前記振動軸方向に互いに逆位相で振動させる駆動部と、
    前記振動子の振動、及び前記振動軸方向と前記検出軸方向とに直交する被検出軸方向の周りの角速度によって、前記振動子に発生したコリオリ力による、前記振動子の前記検出軸方向への変位を静電容量の変化として検出する検出部と、
    前記静電容量の変化に基づいて、対を成す前記振動子それぞれの前記検出軸方向への変位を抑制する抑制部と、を備える角速度センサであって、
    前記駆動部は、対を成す前記振動子それぞれに設けられた第1駆動電極と、前記基板上に設けられ、前記検出軸方向において、前記第1駆動電極と対向する第2駆動電極と、を有し、
    前記検出部は、対を成す前記振動子それぞれに設けられた第1検出電極と、前記基板上に設けられ、前記検出軸方向において、前記第1検出電極と対向する第2検出電極と、を有し、
    前記抑制部は、対を成す前記振動子それぞれに設けられた第1抑制電極と、前記基板上に設けられ、前記検出軸方向において、前記第1抑制電極と対向する第2抑制電極と、を有し、
    前記第1駆動電極、前記第2駆動電極、前記第1検出電極、前記第2検出電極、前記第1抑制電極、及び前記第2抑制電極それぞれの前記被検出軸方向の厚さが相等しく、
    前記第1検出電極における前記第2検出電極との対向部位、及び、前記第2検出電極における前記第1検出電極との対向部位それぞれの前記検出軸方向の幅が相等しく、
    前記検出軸方向における、前記第1抑制電極と前記第2抑制電極との電極間隔が、前記第1検出電極おける前記第2検出電極との対向部位、及び、前記第2検出電極における前記第1検出電極との対向部位それぞれの前記検出軸方向の幅の2倍となっていることを特徴とする角速度センサ。
  2. 対を成す前記振動子それぞれは、枠状の駆動フレームと、該駆動フレームによって囲まれた、枠状の検出フレームと、を有し、
    前記駆動フレームと前記検出フレームとは、単位幅が、前記第1検出電極における前記第2検出電極との対向部位、及び、前記第2検出電極における前記第1検出電極との対向部位それぞれの前記検出軸方向の幅に相等しい複数の単位部が、格子状に一体化されて成ることを特徴とする請求項1に記載の角速度センサ。
  3. 前記梁部は、前記基板と前記駆動フレームとを連結する駆動梁と、前記駆動フレームと前記検出フレームとを連結する検出梁と、一方の前記振動子の駆動フレームと、他方の前記振動子の駆動フレームとを連結する連結梁と、を有しており、
    前記第1駆動電極が、前記駆動フレームの外環部に設けられ、前記第2駆動電極が、前記駆動フレームの外側の前記基板上に設けられ、前記第1検出電極及び前記第1抑制電極が、前記検出フレームの内環部に設けられ、前記第2検出電極及び前記第2抑制電極が、前記検出フレームの内環部によって囲まれた前記基板上に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の角速度センサ。
  4. 前記駆動フレームの振動状態を監視する監視部を有し、
    該監視部は、対を成す前記振動子それぞれの駆動フレームに設けられた第1モニター電極と、前記検出軸方向において、前記第1モニター電極と対向する第2モニター電極と、を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の角速度センサ。
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