JPH098141A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

Info

Publication number
JPH098141A
JPH098141A JP15140495A JP15140495A JPH098141A JP H098141 A JPH098141 A JP H098141A JP 15140495 A JP15140495 A JP 15140495A JP 15140495 A JP15140495 A JP 15140495A JP H098141 A JPH098141 A JP H098141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
integrated circuit
circuit device
semiconductor integrated
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP15140495A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaya Suzuki
貴也 鈴木
Hisao Shibata
久雄 柴田
Kenji Maio
健二 麻殖生
Satoshi Oguchi
聡 小口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Microcomputer System Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Microcomputer System Ltd
Priority to JP15140495A priority Critical patent/JPH098141A/ja
Publication of JPH098141A publication Critical patent/JPH098141A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動配置配線において、電源配線を根元分岐
と等価の効果を持たせ、かつレイアウト設計の自動化が
容易にできる半導体集積回路装置を提供する。 【構成】 半導体基板上に、アナログおよびデジタルI
/O部の複数のI/Oセル、アナログおよびデジタル内
部回路の複数の基本セルが自動配置配線されて、所望の
集積回路としてレイアウト設計されるアナログデジタル
混在LSIであって、アナログI/O部、デジタルI/
O部のI/Oセルには、PAD、トランジスタ配置領
域、内部用信号端子、GND配線と端子、VCC配線と
端子の他に、AGND配線と、これに接続される内部用
のAGND端子とが設けられている。このAGND配線
とAGND端子とは一体的に配置されたり、または異な
る層に配置されて接続され、また電源配線の幅はPAD
サイズ程度、あるいはこれと同程度のスリット構造また
はシャント構造に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路技術に
関し、たとえばアナログデジタル混在半導体集積回路装
置(LSI)などのレイアウト設計において、特に設計
自動化が必須のアナログ搭載ASICに利用して最も好
適なセル構造の半導体集積回路装置に適用して有効な技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、発明者が検討した技術とし
て、アナログデジタル混在LSIでは、図32のように
アナログ内部回路とデジタル内部回路との組み合わせに
より構成されるものが考えられる。ここで言うアナログ
内部回路とは、たとえばオペレーショナルアンプなどの
連続的に変化する電圧や電流などの物理量によって動作
する集積回路であり、デジタル内部回路とは入力、出力
信号がともに5Vと0Vなどのバイナリ電圧だけを変数
として動作する集積回路のことである。
【0003】このようなアナログデジタル混在LSIの
レイアウト設計においては、内部回路、入出力回路とも
にデジタル部からのスイッチング動作により発生する電
源ノイズの影響によるアナログ部の精度劣化を避けるた
め、一般的にはアナログ部とデジタル部とは通常分離し
て配置され、またアナログ用電源とデジタル用電源も独
立に設置されている。
【0004】また、前記アナログデジタル混在LSIの
アナログ部のレイアウト設計では、たとえば第1の技術
においては精度劣化防止のため、電源、特にアナロググ
ランドAGNDの配線に際し、LSIのパッド部分で各
グランドを図33に示すように根元分岐して配線する手
法が人手で行われている。その他の第2の技術に、アナ
ロググランドAGNDの配線では図34に示すように、
入出力(I/O)セル上のAGND周回配線による周回
アナログ電源線からアナログ内部回路に給電する手法も
知られている(特開平5−160343号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
なレイアウト設計技術においては、人手により配線して
いるために電源配線層を任意に配置することは可能であ
るが、特に設計自動化が必須のアナログ搭載ASICな
どのレイアウト設計では以下のような理由から自動配置
配線手法が困難であると考えられる。
【0006】たとえば、自動配置配線における配線で
は、セル内に持つ端子と端子を自動的につなぐ端子間接
続が実施されるために、前記第1の技術および第2の技
術のように端子を持たないセルまたは配線との直接接続
ができないという問題点が考えられる。
【0007】なお、ここで言うセルおよび端子とは、繰
り返し用いられるなどの便宜上作成された最小回路を有
するレイアウトパターンであり、自動配置配線において
配置するだけでその中のパターンの変更を行わない最小
レイアウトパターンをセルと呼び、そのセルとセルを電
気的に接続するために、セル上の接続可能部分を示すD
A上の座標やレイアウトパターン上の配線層による凸部
を端子と言う。図18〜図20にこれらセルおよび端子
の例を示す。
【0008】これらの図はNMOS単体によるセルの例
であり、このセルはたとえば図18の回路図に示すよう
に2つが直列接続されている。それぞれのセルにおい
て、NMOSQN8のゲート層18はスルーホール20
(TH1)を通じて配線層21(AL1)に接続され、
またドレイン領域およびソース領域となる拡散層15は
スルーホール20を通じて配線層21に接続されてい
る。これらの配線層21の端部には内部接続端子が設け
られている。
【0009】さらに、この2つのセルの接続において、
図19,図20に示すようにセル間の内部用接続端子間
の配線は配線層21を通じて行い、また他の内部接続端
子はそれぞれPAD5〜PAD7、SIG5に配線層2
1を通じて接続されている。これらのレイアウトデータ
および端子情報はライブラリに保管され、このライブラ
リの中のデータをもとにして自動配置配線が実行され
る。
【0010】また、図35に示すような端子間結線を実
行するため、縦横方向で配線層が決まっており、第1の
技術の場合、たとえばアルミニウム1層(AL1)の配
線にアルミニウム2層(AL2)の配線を並走したり、
重ねるなどができず、その分チップサイズが大きくなっ
てしまうという問題点も考えられる。
【0011】そこで、本発明の目的は、前記問題点を考
慮して集積回路用セルの構造を工夫し、複数のセルの自
動配置配線において、電源配線を根元分岐と等価の効果
を持たせ、かつレイアウト設計の自動化を容易に行うこ
とができる半導体集積回路装置を提供することにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0014】すなわち、本発明の半導体集積回路装置
は、論理回路を構成する複数の基本セルと、複数のI/
Oセルとを自動配置配線して、半導体基板上に所望の集
積回路が形成される半導体集積回路装置に適用されるも
のであり、前記複数のI/Oセルのうちの信号入出力用
として配置されるI/Oセルを、このI/Oセル本来の
信号端子の他に、少なくとも1つ以上の電源配線と、こ
の電源配線のいずれか1つに接続される少なくとも1つ
以上の電源端子とを持つ構造に形成するものである。
【0015】たとえば、半導体基板周辺に繰り返し単位
で使用されているI/Oセルには、1つのI/Oセルの
境界に、自動配置配線用に信号端子、VCCおよびGN
Dの電源端子を持ち、かつ前記I/Oセル内に、たとえ
ば入出力パッド(PAD)サイズ位の太さ、あるいはこ
れと同程度の太さに対応するスリット構造またはシャン
ト構造の電源配線と、これに接続される電源端子が存在
することを特徴とするものである(図1)。そして、こ
のI/Oセルを用いて自動配置配線により、たとえばア
ナログデジタル混在LSIのレイアウト設計を行うとい
うものである。
【0016】また、前記複数のI/Oセルのうちの電源
入出力用として配置されるI/Oセルを、このI/Oセ
ル本来の電源端子の他に、この電源端子と異なる電位の
少なくとも1つ以上の電源配線と、このいずれか1つに
接続される少なくとも1つ以上の電源端子とを持つ構造
に形成するものである。この電源配線も、前記信号入出
力用のI/Oセルと同様にPADサイズ程度、あるいは
これと同程度のスリット構造またはシャント構造に形成
するものである。
【0017】さらに、前記複数のI/Oセルを間隔をお
いて配置する場合に、これらのI/Oセル間に少なくと
も1つ以上のPADと入出力回路を持たない端子セルを
配置し、この端子セルを、少なくとも1つ以上の電源配
線と、このいずれか1つに接続される少なくとも1つ以
上の電源端子とを持つ構造に形成するものである。この
電源配線も、前記信号入出力用のI/Oセルと同様にP
ADサイズ程度、あるいはこれと同程度のスリット構造
またはシャント構造に形成するものである。
【0018】
【作用】前記した半導体集積回路装置によれば、信号入
出力用のI/Oセル内に、I/Oセル本来の信号端子
と、電源配線に接続される電源端子とを設けることによ
り、このI/Oセルの電源端子を用いた接続によって電
源配線を根元分岐と等価な効果で自動配線することがで
きる。よって、たとえばデジタル部からのスイッチング
動作などにより発生する電源ノイズの影響によるアナロ
グ部の精度劣化を避け、精度が劣化することのないレイ
アウト設計を可能とすることができる。
【0019】また、電源入出力用のI/Oセルについて
も、このI/Oセル内に、本来の電源端子と異なる電位
の電源配線に接続される電源端子を設けることにより、
前記信号入出力用のI/Oセルと同様に、電源配線の自
動配線において根元分岐と等価な効果が期待できる。
【0020】さらに、前記複数のI/Oセルが間隔をお
いて配置される場合にも、電源配線に接続される電源端
子のみを持つ端子セルをI/Oセル間に配置することに
より、前記同様に電源配線を根元分岐と等価な効果で配
線できる上に、I/Oセルまたは端子セルの電源端子と
内部回路の電源端子間を最短で配線することができるの
で、より電源ノイズによる精度劣化を抑制することがで
きる。
【0021】また、I/Oセル、端子セルと内部回路と
の接続を端子と端子の自動配線で行うことにより、セル
間配線のみ自動レイアウトを実行し、その結果、配線終
了後に行うレイアウト検証においては、端子と端子の結
線ずれや結線ミスの接続検証のみを実施すればよいの
で、レイアウト検証にかかる工数を軽減することができ
る。
【0022】以上により、たとえばアナログデジタル混
在LSIなどのレイアウト設計において、自動配置配線
によって半導体基板上に所望とする集積回路を容易に精
度良く設計することができ、特に設計自動化が必須のア
ナログ搭載ASICに利用して最も効果が期待できる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0024】(実施例1)図2は本発明の一実施例であ
る半導体集積回路装置を示す概略レイアウト図、図3は
本実施例の半導体集積回路装置に用いられるI/Oセル
と、これに対して検討した比較例であるI/Oセルとの
相違を説明するための概略レイアウト図、図4および図
5はI/Oセルの変形例を説明するための概略レイアウ
ト図、図6〜図17,図21,図22はI/Oセルの種
々の具体例を示す回路図、レイアウト図および断面図、
図23はレイアウト設計の実行手順を示すフロー図、図
24はレイアウト検証を説明するための概略レイアウト
図である。
【0025】まず、図2により本実施例の半導体集積回
路装置の構成を説明する。
【0026】本実施例の半導体集積回路装置は、たとえ
ば複数の基本セル、I/Oセルを自動配置配線して、所
望の集積回路としてレイアウト設計されるアナログデジ
タル混在LSIとされ、このLSIとして形成される半
導体基板1上に、複数のアナログI/O部2、複数のデ
ジタルI/O部3、アナログ内部回路4およびデジタル
内部回路5が形成され、アナログI/O部2とデジタル
I/O部3との間はVCC周回配線6、GND周回配線
7、AVCC周回配線8およびAGND周回配線9によ
り任意に接続され、またアナログI/O部2、デジタル
I/O部3とアナログ内部回路4、デジタル内部回路5
との間はVCC配線10、GND配線11、AVCC配
線12、AGND配線13および図示しない信号配線に
より任意に接続されている。
【0027】このアナログデジタル混在LSIにおいて
は、通常、アナログI/O部2およびデジタルI/O部
3によるI/O部、アナログ内部回路4およびデジタル
内部回路5による内部回路ともに、アナログ部とデジタ
ル部は分離して配置され、アナログ用電源とデジタル用
電源も独立に設置されている。なお、本実施例において
は、アナログI/O部2およびアナログ内部回路4に用
いる動作電源をアナログ電源電位AVCC−アナロググ
ランド電位AGNDとし、またデジタルI/O部3およ
びデジタル内部回路5に用いる動作電源をデジタル電源
電位VCC−デジタルグランド電位GNDとして説明す
る。
【0028】前記アナログI/O部2には、アナログ信
号入出力用のI/Oセルによるアナログ信号I/O部2
aと、アナログ電源入出力用のI/Oセルによるアナロ
グ電源I/O部2bとがある。アナログ信号I/O部2
aには、PAD、内部接続用の信号端子および入出力回
路による本来の構成の他に、1つ以上のAVCC、AG
ND、VCC、GNDの電源配線と、これに接続される
1つ以上の電源端子とが設けられている。またアナログ
電源I/O部2bには、PADおよび内部接続用の電源
端子のみによる本来の構成の他に、この電源端子と異な
る電位の1つ以上のAVCC、AGND、VCC、GN
Dの電源配線と、これに接続される1つ以上の電源端子
とが設けられている。なお、このアナログI/O部2に
ついては、本来の構成によるI/Oセルの混在も可能で
あることは言うまでもない。
【0029】前記デジタルI/O部3には、前記アナロ
グI/O部2と同様に、デジタル信号入出力用のI/O
セルによるデジタル信号I/O部3aと、デジタル電源
入出力用のI/Oセルによるデジタル電源I/O部3b
とがある。デジタル信号I/O部3aには、PAD、内
部接続用の信号端子および入出力回路と、1つ以上のA
VCC、AGND、VCC、GNDの電源配線と、これ
に接続される1つ以上の電源端子とが設けられいる。ま
たデジタル電源I/O部3bには、PADおよび内部接
続用の電源端子と、この電源端子と異なる電位の1つ以
上のAVCC、AGND、VCC、GNDの電源配線
と、これに接続される1つ以上の電源端子とが設けられ
ている。なお、このデジタルI/O部3については、本
来の構成によるI/Oセルの混在も可能であることは言
うまでもない。
【0030】たとえば、前記アナログI/O部2とデジ
タルI/O部3において、アナログ回路用のアナログ電
源I/O部2b以外に、アナログ信号I/O部2a、さ
らにはデジタル信号I/O部3a、デジタル電源I/O
部3bのI/Oセルの境界に、そのセル本来の信号端子
とは別にAGND端子を持たせることにより、アナログ
内部回路4の周辺には、多くのAGND端子が存在する
ことになる。このAGND端子は、アナログ電源I/O
部2bのAGND端子と同様に、自動配置配線により最
も近いアナログ内部回路4のAGND端子と配線される
ことになる。
【0031】さらに、アナログ回路用のアナログ電源I
/O部2bのI/Oセル、アナログ信号I/O部2a、
さらにはデジタル信号I/O部3a、デジタル電源I/
O部3bのI/Oセル内に、アナログ内部回路4とそれ
ぞれのI/O部のI/Oセル間の配線インピーダンスの
影響を吸収しえる程、たとえばPADサイズ程度のおよ
そ100μm幅の太いAGND配線を存在させることに
より、アナログ内部回路4のAGND配線を等価的に根
元分岐したときと同じ効果で配線することが可能とな
る。
【0032】なお、このAGND配線の他に、AVC
C、VCC、GNDの電源配線についても、根元分岐と
等価的な効果を得るためにPADサイズ程度の太い電源
配線で形成することができ、さらにこれと同等の効果を
得るために、たとえば電源配線を2つ以上に分割して異
なる層または同じ層に配置される配線との接続によりス
リット構造にしたり、または異なる層に配置される複数
の配線間の接続によりシャント構造に構成することも可
能である。
【0033】前記アナログ内部回路4は、アナログ論理
回路を構成する複数の基本セルの組み合わせにより構成
され、内部接続用のアナログ信号端子(図示せず)、A
VCC端子、AGND端子が設けられている。また前記
デジタル内部回路5は、前記アナログ内部回路4と同様
に、デジタル論理回路を構成する複数の基本セルの組み
合わせにより構成され、内部接続用のデジタル信号端子
(図示せず)、VCC端子、GND端子が設けられてい
る。
【0034】次に、本実施例のアナログデジタル混在L
SIを構成するアナログI/O部2のI/Oセル、デジ
タルI/O部3のI/Oセルの一例と、これに対して検
討した比較例であるI/Oセルとの相違を図3の概略図
に基づいて説明する。
【0035】すなわち、図3(a) に示す本実施例におい
ては、図3(b) の比較例に設けられているPAD、トラ
ンジスタ配置領域、内部用信号端子、GND配線および
GND端子、VCC配線およびVCC端子の他に、AG
ND配線と、これに接続される内部用のAGND端子と
が設けられている。この図3(a) において、一点鎖線に
囲まれた領域が本発明の特徴となる追加部分であり、こ
のAGND配線とAGND端子とは同じ層に一体的に配
置されたり、または異なる層に配置されてスルーホール
を介して接続されるようになっている。
【0036】なお、図3(a),(b) の破線に囲まれたトラ
ンジスタ配置領域には、LSI外部と接続するに当たっ
て必要な保護素子およびバッファアンプ、インバータな
どの論理回路による入出力回路が設けられ、この入出力
回路は外部との接続のために設けられたPADに結線さ
れ、また内部回路との接続のために設けられたVCC端
子、GND端子および内部用信号端子と結線されてい
る。
【0037】また、このアナログI/O部2、デジタル
I/O部3のI/Oセルについては、図3のようにAG
ND配線から1つのAGND端子を引き出す場合の他
に、たとえば図4に示すように、AGND配線から内部
用に2つのAGND端子を引き出し、かつVCC配線か
らも2つのVCC端子を引き出す構造とすることもで
き、この場合には最短で内部回路との接続が可能とな
る。なお、電源端子はGND配線などの他の配線から引
き出す場合、さらに配線から3つ以上引き出して設ける
ことも可能であることは言うまでもない。
【0038】さらに、I/Oセル内において、AGND
配線の配置位置については図3または図4のような内部
回路に近い位置に限られるものではなく、たとえば図5
に示すようにPADとトランジスタ配置領域との間に配
置することも可能であり、この場合には、より一層AG
ND配線の根元分岐による効果を高めることが可能とな
る。
【0039】続いて、アナログI/O部2のI/Oセ
ル、デジタルI/O部3のI/Oセルの具体例につい
て、図6〜図22の回路図、レイアウト図、さらに断面
図などに基づいて順に説明する。
【0040】図6〜図9は、標準的なアナログI/Oセ
ルの例であり、図6の回路図に示すようにPAD1と内
部用信号端子SIG1との接続線上にPチャネルMOS
FET(以下、単にPMOSと略す)QP1と、Nチャ
ネルMOSFET(以下、単にNMOSと略す)QN1
とがドレインDを共通にして接続され、またPMOSQ
P1のゲートG、ソースSはVCCに、NMOSQN1
のゲートG、ソースSはGNDにそれぞれ接続されてい
る。
【0041】このアナログI/Oセルは、図7のような
レイアウトパターンで、この図7中のX−X’部分は図
8のような断面構造、図7中のY−Y’部分は図9のよ
うな断面構造となっている。すなわち図9に示すよう
に、たとえばP型のシリコン単結晶からなる半導体基板
1上に、たとえばSiO2 からなるLOCOS14が形
成され、このLOCOS14によって隣接する集積回路
素子間が電気的に分離されている。
【0042】このLOCOS14のうち、図9中左側と
中央のLOCOS14に囲まれたN型の拡散層15によ
る集積回路素子領域にはNMOSQN1が形成され、一
方図9中右側と中央のLOCOS14に囲まれたN型の
Well拡散層16内のP型の拡散層17による集積回
路素子領域にはPMOSQP1が形成されている。これ
らの拡散層15,17は、NMOSQN1、PMOSQ
P1のソース領域およびドレイン領域となり、またそれ
ぞれの拡散層15,17上には絶縁膜を介してゲート層
18が形成されている。
【0043】また、NMOSQN1、PMOSQP1の
拡散層15,17によるそれぞれのドレイン領域は、こ
の拡散層15,17に堆積された絶縁膜19に穿孔され
たスルーホール20(TH1)を通じて、たとえばアル
ミニウムからなる配線層21(AL1)に電気的に接続
されている。この配線層21の一方はPAD1に接続さ
れ、また他方は内部用信号端子SIG1となり、この配
線層21上に堆積された絶縁膜22に穿孔されたスルー
ホール23(TH2)を通じて、たとえばアルミニウム
からなる配線層24(AL2)に電気的に接続されてい
る。
【0044】一方、NMOSQN1、PMOSQP1の
うち、NMOSQN1の拡散層15によるソース領域
は、この拡散層15に堆積された絶縁膜19に穿孔され
たスルーホール20を通じて配線層21に接続され、さ
らに配線層21上に堆積された絶縁膜22に穿孔された
スルーホール23を通じてGND端子となる配線層24
に電気的に接続されている。また、PMOSQP1の拡
散層17によるソース領域は、この拡散層17に堆積さ
れた絶縁膜19に穿孔されたスルーホール20を通じて
配線層21に接続され、さらに配線層21上に堆積され
た絶縁膜22に穿孔されたスルーホール23を通じてV
CC端子となる配線層24に電気的に接続されている。
【0045】このN型の拡散層15、N型のWell拡
散層16には、たとえばN型不純物であるリンが導入さ
れており、またP型の拡散層17には、たとえばP型不
純物であるホウ素が導入されている。以上が、図7のレ
イアウト図に対応させて、特に図9により半導体基板1
上にNMOSQN1とPMOSQP1とを形成した主要
断面構造を説明した内容となっている。
【0046】また、アナログI/Oセルの内部回路との
接続部分を示す断面構造については、図8に示すよう
に、内部用信号端子SIG1となる配線層21は、この
配線層21上に堆積された絶縁膜22に穿孔されたスル
ーホール23を通じて配線層24に電気的に接続されて
いる。またAGND配線となる配線層24は、前記と逆
にこの配線層24がスルーホール23を通じて配線層2
1に電気的に接続されている。このI/Oセルと内部回
路との接続においては、配線層21と配線層24のどち
らからでも配線の接続が可能となっている。なお、この
内部回路との接続構造は予め決めて一方の配線層21ま
たは24のみを形成してもよい。
【0047】次に、図10〜図13は、標準的な入力バ
ッファを構成するデジタルI/Oセルの例であり、図1
0の回路図に示すようにPAD2と内部用信号端子SI
G2との間に、PMOSQP2とNMOSQN2、PM
OSQP3とNMOSQN3がVCCとGND間に直列
接続された2段のCMOSインバータ回路が接続され、
PAD2は前段のPMOSQP2とNMOSQN2との
共通接続されたゲートGに接続され、前段のPMOSQ
P2とNMOSQN2との共通接続されたドレインDは
後段のPMOSQP3とNMOSQN3との共通接続さ
れたゲートGに接続され、後段のPMOSQP3とNM
OSQN3との共通接続されたドレインDは内部用信号
端子SIG2にそれぞれ接続されている。
【0048】このデジタルI/Oセルは、図11のよう
なレイアウトパターンで、この図11中のX−X’部分
は図12のような断面構造、図11中のY−Y’部分は
図13のような断面構造となっている。このデジタルI
/Oセルにおいて、図13に示す半導体基板1上に形成
されるNMOSQN3とPMOSQP3との主要断面構
造、さらに図12に示す内部回路との接続部分を示す断
面構造については、前記アナログI/Oセルの図9およ
び図8と概略同様であるので詳細な説明は省略する。
【0049】このデジタルI/Oセルにおいては、特に
図11のレイアウトパターンに示すように、PAD2は
配線層21(AL1)からスルーホール20(TH1)
を通じて前段のPMOSQP2とNMOSQN2とのゲ
ート層18に接続され、このPMOSQP2のソース領
域となる拡散層17はスルーホール20、配線層21、
スルーホール23(TH2)を通じてVCC端子となる
配線層24(AL2)に接続され、またNMOSQN2
のソース領域となる拡散層15もスルーホール20、配
線層21、スルーホール23を通じてGND端子となる
配線層24に接続されている。
【0050】また、前段のPMOSQP2とNMOSQ
N2のドレイン領域となる拡散層15,17はスルーホ
ール20、配線層21を通じて後段のPMOSQP3と
NMOSQN3のゲート層18に接続され、このPMO
SQP3のソース領域となる拡散層17はスルーホール
20、配線層21、スルーホール23を通じてVCC端
子となる配線層24に接続され、またNMOSQN3の
ソース領域となる拡散層15もスルーホール20、配線
層21、スルーホール23を通じてGND端子となる配
線層24に接続されている。
【0051】さらに、後段のPMOSQP3とNMOS
QN3のドレイン領域となる拡散層15,17はスルー
ホール20を通じて配線層21に接続され、この配線層
21の端部はスルーホール23を通じて配線層24に接
続されて、内部回路への接続のための内部用信号端子S
IG2となっている。
【0052】次に、図14および図15は、トーテムポ
ール出力回路を構成するデジタルI/Oセルの例であ
り、図14の回路図に示すように内部用信号端子SIG
3とPAD3との間に、PMOSQP4とNMOSQN
4、PMOSQP5とNMOSQN5がVCCとGND
間に直列接続された2段のCMOSインバータ回路が接
続されている。このトーテムポール出力回路は、前記入
力バッファを構成する図10のデジタルI/Oセルに対
して、入出力接続が逆になっているだけの違いである。
【0053】すなわち、このトーテムポール出力のデジ
タルI/Oセルにおいては図15のようなレイアウトパ
ターンとなっており、図15に示すように、内部用信号
端子SIG3となる配線層21(AL1)は、スルーホ
ール20(TH1)を通じて前段のPMOSQP4とN
MOSQN4とのゲート層18に接続されている。また
後段のPMOSQP5とNMOSQN5のドレイン領域
となる拡散層15,17はスルーホール20を通じて配
線層21に接続され、この配線層21の端部はPAD3
に接続されている。
【0054】次に、図16および図17は、pull−
up抵抗付きの入力バッファを構成するデジタルI/O
セルの例であり、図16の回路図に示すように、PAD
4と、PMOSQP6とNMOSQN6とがVCCとG
ND間に直列接続された前段のCMOSインバータ回路
のゲートGとの接続線上に、ソースSがVCCに接続さ
れたPMOSQP8のドレインDが接続されている。こ
のpull−up抵抗付きの入力バッファは、前記入力
バッファを構成する図10のデジタルI/Oセルに対し
て、PMOSQP8が追加されているだけの違いであ
る。
【0055】すなわち、このpull−up抵抗付きの
入力バッファのデジタルI/Oセルにおいては図17の
ようなレイアウトパターンとなっており、図17に示す
ように、PAD4は配線層21(AL1)からスルーホ
ール20(TH1)を通じて前段のPMOSQP6とN
MOSQN6とのゲート層18に接続されるとともに、
pull−up用のPMOSQP8のドレイン領域とな
る拡散層17にスルーホール20を通じて接続され、ま
たPMOSQP8のソース領域となる拡散層17はスル
ーホール20、配線層21、スルーホール23を通じて
VCC端子となる配線層24(AL2)に接続され、さ
らにPMOSQP8のゲート層18はスルーホール2
0、配線層21、スルーホール23を通じてGND端子
となる配線層24に接続されている。以上が、入出力回
路を有するアナログI/O部2、デジタルI/O部3の
アナログI/Oセル、デジタルI/Oセルの一例であ
る。
【0056】また、本実施例においては、入出力回路を
持たない電源入力用のアナログ電源I/O部2b、デジ
タル電源I/O部3bについても本発明の特徴が適用で
き、たとえばこのアナログI/Oセル、デジタルI/O
セルの具体例は図21,図22に示すような構造となっ
ている。
【0057】たとえば、図21はAGND専用のI/O
セルの例であり、このI/Oセルには、AGND電位が
供給されるPAD8、このPAD8に配線層(AL
1)、スルーホール、配線層(AL2)を通じて接続さ
れる内部接続用のAGND端子、VCCの電源配線(A
L2)とこのVCC端子、GNDの電源配線(AL2)
とこのGND端子が設けられている。
【0058】また、図22のように、VCC電位が供給
されるPAD9、このPAD9に配線層(AL1)、ス
ルーホール、配線層(AL2)を通じて接続される内部
接続用のVCC端子、GNDの電源配線(AL2)とこ
のGND端子に加えて、AGND電源配線(AL2)と
これに接続される内部接続用のAGND端子が設けられ
ている。なお、このAGND電源配線は、たとえばPA
Dサイズ程度のおよそ100μm幅の太いAGND配線
で形成することにより、内部回路のAGND配線を等価
的に根元分岐したときと同じ効果で配線することが可能
となる。
【0059】このアナログ電源I/O部2b、デジタル
電源I/O部3bのI/Oセルについては、図21,図
22のようにAGND配線、VCC配線から1つのAG
ND端子、VCC端子を引き出す場合の他に、たとえば
2つ以上の端子を引き出す場合、他の異なる電源配線か
ら引き出す場合などについても適用可能であることは言
うまでもない。
【0060】以上のように、本実施例のアナログデジタ
ル混在LSIにおいては、前記図6〜図22の回路図、
レイアウト図および断面図などに示すような複数種類の
アナログI/Oセル、デジタルI/OセルがLSIの論
理回路構成に応じて選択され、自動配置配線によるレイ
アウト設計において繰り返し用いられるようになってい
る。この他、前述のI/Oセルにおいてパッドのみを切
り離し、別セルとした入出力回路と電源配線だけを持つ
I/Oセルの場合もある。
【0061】次に、本実施例の作用について、図23に
基づいて実際に前記I/Oセルなどを自動配置配線し
て、半導体基板上に所望の集積回路をレイアウト設計す
る場合の実行手順の概要を説明する。
【0062】この場合に、予め前記具体例で示した複数
種類のI/Oセル、基本セルについて、レイアウト設計
に必要な論理シンボル、セルのレイアウトパターン、セ
ルの端子名、座標データなどによるレイアウトデータお
よび端子情報はライブラリに保管されており、自動配置
配線はこのライブラリの中のデータをもとに実行され
る。
【0063】まず、ステップS1において、レイアウト
設計に用いるI/Oセル、基本セルなどの複数種類のセ
ルについて、論理シンボル、セルのレイアウトパター
ン、セルの端子名、座標データなどによる情報をライブ
ラリに予め作成し、ステップS2でライブラリ内の論理
シンボルを用いて、本実施例においてはアナログデジタ
ル混在LSIの論理図を入力する。
【0064】さらに、ステップS3において、論理図よ
り自動配置配線に用いるセル間結線情報である論理ネッ
トへの変換を行い、その後ステップS4において、自動
配置配線ツールによるフロアプランの実行により、レイ
アウトの基礎となるチップサイズおよびセルの配置位置
を決定する。
【0065】そして、ステップS5において、ライブラ
リ内の端子情報と論理ネットから自動配線を実行し、ス
テップS6でレイアウトパターンの検証のために結線チ
ェックを実行する。この検証においては、たとえば図2
4のように、端子と端子の結線ずれや結線ミスの接続検
証のみを実施すればよい。
【0066】以上の工程によりレイアウト設計が完了す
る。このレイアウト設計後、実際にウェハプロセスなど
の他の製造工程が実行され、半導体基板上に所望とする
集積回路が形成されたアナログデジタル混在LSIが完
成される。
【0067】従って、本実施例のアナログデジタル混在
LSIのレイアウト設計によれば、信号または電源入出
力用のアナログI/O部2、デジタルI/O部3のI/
Oセル内に、I/Oセル本来の端子と、1つ以上のAV
CC、AGND、VCC、GNDの電源配線と、これに
接続される1つ以上の電源端子とが設けられることによ
り、このI/Oセルの電源端子を用いた接続によって電
源配線を根元分岐と等価な効果で自動配線することがで
き、よって電源ノイズの影響を減少させることができ
る。
【0068】また、アナログI/O部2、デジタルI/
O部3のI/Oセルとアナログ内部回路4、デジタル内
部回路5との接続を端子と端子の自動配線で行うことに
より、自動配置配線終了後に行うレイアウト検証におい
て、端子と端子の結線ずれや結線ミスの接続検証のみを
実施すればよいので、レイアウト検証にかかる工数を軽
減することができる。
【0069】(実施例2)図25は本発明の他の実施例
である半導体集積回路装置の要部を示す概略レイアウト
図、図26および図27は本実施例の半導体集積回路装
置に用いられる端子セルを示す概略レイアウト図であ
る。
【0070】本実施例の半導体集積回路装置は、前記実
施例1と同様に複数の基本セル、I/Oセルを自動配置
配線して所望の集積回路としてレイアウト設計され、半
導体基板上に、複数のアナログI/O部、複数のデジタ
ルI/O部、アナログ内部回路およびデジタル内部回路
が形成されるアナログデジタル混在LSIとされ、前記
実施例1との相違点は、前記アナログI/O部およびデ
ジタルI/O部のI/Oセルの配置間隔が広い場合を考
慮して端子セルを設ける点である。
【0071】すなわち、本実施例においては、たとえば
図25に示すようにアナログI/O部2とアナログ内部
回路4との接続において、アナログI/O部2のI/O
セルが極端に広い間隔で配置される場合に、このI/O
セル間に、I/OセルのようなPADと入出力回路がな
く、かつ1つ以上のAVCC、AGND、VCC、GN
Dの電源配線と、これに接続される1つ以上の電源端子
とが設けられている端子セル25を1つまたは複数個配
置するようにしたものである。
【0072】この端子セル25は、たとえば図26に示
すように、アナロググランド電位のAGND配線、デジ
タル電源電位のVCC配線、デジタルグランド電位のG
ND配線と、AGND配線から内部接続用のAGND端
子が設けられている。これらの電源配線も、前記実施例
1と同様にPADサイズ程度、あるいはこれと同程度の
スリット構造またはシャント構造に形成されている。
【0073】また、AGND配線から1つのAGND端
子を引き出す場合の他に、たとえば図27に示すよう
に、AGND配線とVCC配線からそれぞれAGND端
子とVCC端子とを引き出すことも可能である。さら
に、それぞれから2つ以上の電源端子を引き出す場合、
GND配線などの他の電源配線から引き出すこともで
き、この場合には最短でアナログ内部回路4との接続が
可能となる。
【0074】従って、本実施例のアナログデジタル混在
LSIのレイアウト設計によれば、信号または電源入出
力用のアナログI/O部、デジタルI/O部のI/Oセ
ルが極端に広い間隔で配置される場合でも、1つ以上の
AVCC、AGND、VCC、GNDの電源配線と、こ
れに接続される1つ以上の電源端子とが設けられる端子
セル25を間に配置することにより、この端子セル25
の電源端子を用いた接続によって電源配線を根元分岐と
等価な効果で、かつ最短距離で自動配線することがで
き、よって電源ノイズの影響を減少させることができ
る。
【0075】(実施例3)図28〜図31は本発明のさ
らに他の実施例である半導体集積回路装置に用いられる
デジタルI/Oセルを示す回路図、レイアウト図、断面
図である。
【0076】本実施例の半導体集積回路装置は、前記実
施例1および2と異なり、アナログデジタル混在LSI
に用いても効果的ではあるが、特に純粋なアナログLS
I、デジタルLSIに用いた場合を考慮して、前記実施
例1および2と同様に電源配線および電源端子が設けら
れたデジタルI/Oセルを作成して使用することにより
電源ノイズの影響を減少させる効果が得られるようにし
たものである。
【0077】すなわち、本実施例のようなアナログLS
I、デジタルLSIにおいては、特にデジタルI/O部
のデジタルI/Oセルのノイズ対策に配慮したものであ
り、たとえば図28の回路図に示すように、PAD10
と内部用信号端子SIG6との間に、PMOSQP9と
NMOSQN9、PMOSQP10とNMOSQN10
がVCCとGND間に直列接続された2段のCMOSイ
ンバータ回路が接続されている。
【0078】このノイズ対策のI/Oセルは、図29の
ようなレイアウトパターンで、この図29中のX−X’
部分は図30のような断面構造、図29中のY−Y’部
分は図31のような断面構造となっている。これは、前
記実施例1の図10に対応する図11〜図13の構成
に、電源配線としてのGND配線とこのGND端子とが
追加された構造となっている。
【0079】すなわち、このGND配線は、図30およ
び図31に示すように配線層24(AL2)により形成
され、配線層24と配線層21(AL1)がスルーホー
ル23(TH2)を通じて接続されて内部接続用のGN
D端子となっている。このI/Oセルと内部回路との接
続においては、配線層21と配線層24のどちらからで
も配線の接続が可能となっている。なお、この内部回路
との接続構造は予め決めて一方の配線層21または24
のみを形成してもよい。
【0080】従って、本実施例のアナログLSI、デジ
タルLSIにおいては、特にデジタルI/O部のI/O
セル内に、I/Oセル本来の端子と、GND配線と、こ
れに接続されるGND端子とが設けられることにより、
このI/Oセルの電源端子を用いた接続によって、前記
実施例1および2と同様に電源配線を根元分岐と等価な
効果で自動配線することができ、よって電源ノイズの影
響を減少させることができる。
【0081】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例1〜3に基づき具体的に説明したが、本発明は前記
実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0082】たとえば、I/Oセルに設けられるアナロ
グ入出力回路、デジタル入出力回路については、前記実
施例1〜3に示す回路構成の他に、他の種々の回路構成
についも広く適用可能である。また、I/Oセル、端子
セルのレイアウトパターン、断面構造などについても種
々の変形が可能であることはいうまでもない。
【0083】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0084】(1).半導体集積回路装置の自動配置配線に
おいて、信号入出力用のI/Oセル内に、I/Oセル本
来の信号端子の他に、少なくとも1つ以上の電源配線
と、このいずれか1つに接続される少なくとも1つ以上
の電源端子とを設けて、電源配線を根元分岐と等価な効
果で自動配線することができるので、電源ノイズなどの
影響によるアナログ部の精度の劣化を避けて、精度劣化
のない配置配線によるレイアウト設計が可能となる。
【0085】(2).電源入出力用のI/Oセルについて
も、このI/Oセル内に、本来の電源端子と異なる電位
の少なくとも1つ以上の電源配線と、このいずれか1つ
に接続される少なくとも1つ以上の電源端子とを設ける
ことで、前記(1) の信号入出力用のI/Oセルと同様に
電源配線を根元分岐と等価な効果で自動配線することが
可能となる。
【0086】(3).信号入出力用、電源入出力用のI/O
セルを間隔をおいて配置する場合には、これらのI/O
セル間に少なくとも1つ以上のPADを持たない端子セ
ルを配置し、この端子セル内に、少なくとも1つ以上の
電源配線と、このいずれか1つに接続される少なくとも
1つ以上の電源端子とを設けることで、前記(1),(2) の
I/Oセルと同様に電源配線を根元分岐と等価な効果で
自動配線できる上に、I/Oセルまたは端子セルの電源
端子と内部回路の電源端子間を最短で配線することがで
きるので、より一層、電源ノイズによる精度劣化を抑制
することが可能となる。
【0087】(4).前記(1) 〜(3) により、I/Oセル、
端子セルと内部回路との接続を端子間の自動配線で行う
ことにより、自動配置配線終了後に行うレイアウト検証
においては、端子と端子の結線ずれや結線ミスの接続検
証のみを実施すればよいので、レイアウト検証にかかる
工数の軽減が可能となる。
【0088】(5).前記(1) 〜(4) により、たとえばアナ
ログデジタル混在LSI、さらにアナログLSI、デジ
タルLSIなどのレイアウト設計において、自動配置配
線によって半導体基板上に所望とする集積回路を容易に
精度良く設計することができ、特に設計自動化が必須の
アナログ搭載ASICに利用して最も効果的にアナログ
特性の信頼性が確保できる半導体集積回路装置を得るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路装置に用いられるI/
Oセルの基本概念を示す概略レイアウト図である。
【図2】本発明の実施例1である半導体集積回路装置を
示す概略レイアウト図である。
【図3】実施例1の半導体集積回路装置に用いられるI
/Oセルと、これに対して検討した比較例であるI/O
セルとの相違を説明するための概略レイアウト図であ
る。
【図4】実施例1において、I/Oセルの変形例を説明
するための概略レイアウト図である。
【図5】実施例1において、I/Oセルの他の変形例を
説明するための概略レイアウト図である。
【図6】実施例1において、標準アナログI/Oセルの
具体例を示す回路図である。
【図7】実施例1において、図6の標準アナログI/O
セルを示すレイアウト図である。
【図8】実施例1において、図7の標準アナログI/O
セルのX−X’部分を示す断面図である。
【図9】実施例1において、図7の標準アナログI/O
セルのY−Y’部分を示す断面図である。
【図10】実施例1において、デジタルI/Oセル(入
力バッファ)の具体例を示す回路図である。
【図11】実施例1において、図10のデジタルI/O
セルを示すレイアウト図である。
【図12】実施例1において、図11のデジタルI/O
セルのX−X’部分を示す断面図である。
【図13】実施例1において、図11のデジタルI/O
セルのY−Y’部分を示す断面図である。
【図14】実施例1において、デジタルI/Oセル(ト
ーテムポール出力)の具体例を示す回路図である。
【図15】実施例1において、図14のデジタルI/O
セルを示すレイアウト図である。
【図16】実施例1において、デジタルI/Oセル(入
力バッファpull−up抵抗付)の具体例を示す回路
図である。
【図17】実施例1において、図16のデジタルI/O
セルを示すレイアウト図である。
【図18】本発明に対して検討した比較例である半導体
集積回路装置において、NMOS単体によるセルの具体
例を示す回路図である。
【図19】本発明に対して検討した比較例である半導体
集積回路装置において、図18のセルを示すレイアウト
図である。
【図20】本発明に対して検討した比較例である半導体
集積回路装置において、図19のセルのX−X’部分を
示す断面図である。
【図21】実施例1において、電源専用のI/Oセルの
具体例を示すレイアウト図である。
【図22】実施例1において、電源専用のI/Oセルの
他の具体例を示すレイアウト図である。
【図23】実施例1において、レイアウト設計の実行手
順を示すフロー図である。
【図24】実施例1において、レイアウト検証を説明す
るための概略レイアウト図である。
【図25】本発明の実施例2である半導体集積回路装置
の要部を示す概略レイアウト図である。
【図26】実施例2の半導体集積回路装置に用いられる
端子セルを示す概略レイアウト図である。
【図27】実施例2の半導体集積回路装置に用いられる
他の端子セルを示す概略レイアウト図である。
【図28】本発明の実施例3である半導体集積回路装置
に用いられるデジタルI/Oセルを示す回路図である。
【図29】実施例3において、図28のデジタルI/O
セルを示すレイアウト図である。
【図30】実施例3において、図29のデジタルI/O
セルのX−X’部分を示す断面図である。
【図31】実施例3において、図29のデジタルI/O
セルのY−Y’部分を示す断面図である。
【図32】本発明に対して検討した比較例である半導体
集積回路装置を示す概略レイアウト図である。
【図33】本発明に対して検討した比較例である半導体
集積回路装置において、図32の要部を拡大して示す概
略レイアウト図である。
【図34】本発明に対して検討した比較例である半導体
集積回路装置において、周回配線を説明するための要部
概略レイアウト図である。
【図35】本発明に対して検討した比較例である半導体
集積回路装置において、セル間の端子間結線を説明する
ための概略レイアウト図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 アナログI/O部 2a アナログ信号I/O部 2b アナログ電源I/O部 3 デジタルI/O部 3a デジタル信号I/O部 3b デジタル電源I/O部 4 アナログ内部回路 5 デジタル内部回路 6 VCC周回配線 7 GND周回配線 8 AVCC周回配線 9 AGND周回配線 10 VCC配線 11 GND配線 12 AVCC配線 13 AGND配線 14 LOCOS 15 拡散層 16 Well拡散層 17 拡散層 18 ゲート層 19 絶縁膜 20 スルーホール 21 配線層 22 絶縁膜 23 スルーホール 24 配線層 25 端子セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 麻殖生 健二 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 小口 聡 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 論理回路を構成する複数の基本セルと、
    前記論理回路に信号および電源を供給するための複数の
    入出力セルとを自動配置し、これらの自動配置された複
    数の基本セルの端子と複数の入出力セルの端子との間を
    自動配線して、半導体基板上に所望の集積回路が形成さ
    れる半導体集積回路装置であって、前記複数の入出力セ
    ルのうちの信号入出力用として配置される入出力セルに
    は、この入出力セル本来の信号端子の他に、少なくとも
    1つ以上の電源配線と、この電源配線のいずれか1つに
    接続される少なくとも1つ以上の電源端子とが設けられ
    ていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、前記少なくとも1つ以上の電源配線は、前記入出
    力セルの入出力パッドと入出力回路との間に配置される
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、前記複数の入出力セルのうちの電源入出力用とし
    て配置される入出力セルには、この入出力セル本来の電
    源端子の他に、この電源端子と異なる電位の少なくとも
    1つ以上の電源配線と、この電源配線のいずれか1つに
    接続される少なくとも1つ以上の電源端子とが設けられ
    ていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の半導体集積
    回路装置であって、前記少なくとも1つ以上の電源配線
    と、前記少なくとも1つ以上の電源端子とは同じ層に一
    体的に配置されることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の半導体
    集積回路装置であって、前記少なくとも1つ以上の電源
    配線の幅は、前記入出力セルの入出力パッドの幅と同程
    度とされることを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3または4記載の半導体
    集積回路装置であって、前記少なくとも1つ以上の電源
    配線は、少なくとも2つ以上に分割された複数の配線
    と、これらの配線に対して異なる層または同じ層に配置
    される配線との接続によりスリット構造に構成されるこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3または4記載の半導体
    集積回路装置であって、前記少なくとも1つ以上の電源
    配線は、少なくとも2つ以上の異なる層に配置される複
    数の配線間の接続によりシャント構造に構成されること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6または7
    記載の半導体集積回路装置であって、前記少なくとも1
    つ以上の電源配線は異なる電位の電源配線とされること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8記載の半導体集積回路装置であって、前記少なくと
    も1つ以上の電源配線の1つはアナロググランド配線と
    されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 論理回路を構成する複数の基本セル
    と、複数の入出力セルとを自動配置し、これらの自動配
    置された複数の基本セルの端子と複数の入出力セルの端
    子との間を自動配線し、半導体基板上に所望の集積回路
    が形成される半導体集積回路装置であって、前記複数の
    入出力セルを間隔をおいて配置する場合に、前記入出力
    セル間に少なくとも1つ以上の入出力パッドと入出力回
    路を持たない端子セルを配置し、この端子セルには、少
    なくとも1つ以上の電源配線と、この電源配線のいずれ
    か1つに接続される少なくとも1つ以上の電源端子とが
    設けられていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体集積回路装置
    であって、前記少なくとも1つ以上の電源配線と、前記
    少なくとも1つ以上の電源端子とは同じ層に一体的に配
    置されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 請求項10または11記載の半導体集
    積回路装置であって、前記少なくとも1つ以上の電源配
    線の幅は、前記入出力セルの入出力パッドの幅と同程度
    とされることを特徴とする半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 請求項10または11記載の半導体集
    積回路装置であって、前記少なくとも1つ以上の電源配
    線は、少なくとも2つ以上に分割された複数の配線と、
    これらの配線に対して異なる層または同じ層に配置され
    る配線との接続によりスリット構造に構成されることを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  14. 【請求項14】 請求項10または11記載の半導体集
    積回路装置であって、前記少なくとも1つ以上の電源配
    線は、少なくとも2つ以上の異なる層に配置される複数
    の配線間の接続によりシャント構造に構成されることを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  15. 【請求項15】 請求項10、11、12、13または
    14記載の半導体集積回路装置であって、前記少なくと
    も1つ以上の電源配線は異なる電位の電源配線とされる
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  16. 【請求項16】 請求項10、11、12、13、14
    または15記載の半導体集積回路装置であって、前記少
    なくとも1つ以上の電源配線の1つはアナロググランド
    配線とされることを特徴とする半導体集積回路装置。
JP15140495A 1995-06-19 1995-06-19 半導体集積回路装置 Withdrawn JPH098141A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15140495A JPH098141A (ja) 1995-06-19 1995-06-19 半導体集積回路装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15140495A JPH098141A (ja) 1995-06-19 1995-06-19 半導体集積回路装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH098141A true JPH098141A (ja) 1997-01-10

Family

ID=15517857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15140495A Withdrawn JPH098141A (ja) 1995-06-19 1995-06-19 半導体集積回路装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH098141A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006011292A1 (ja) * 2004-07-28 2006-02-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 半導体装置
CN100421241C (zh) * 2005-01-18 2008-09-24 松下电器产业株式会社 半导体集成电路
JP2010192534A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Renesas Electronics Corp 半導体集積回路装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006011292A1 (ja) * 2004-07-28 2006-02-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 半導体装置
JPWO2006011292A1 (ja) * 2004-07-28 2008-05-01 松下電器産業株式会社 半導体装置
US8035188B2 (en) 2004-07-28 2011-10-11 Panasonic Corporation Semiconductor device
CN100421241C (zh) * 2005-01-18 2008-09-24 松下电器产业株式会社 半导体集成电路
JP2010192534A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Renesas Electronics Corp 半導体集積回路装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2826446B2 (ja) 半導体集積回路装置及びその設計方法
JPH098141A (ja) 半導体集積回路装置
JPH0677403A (ja) 半導体集積回路装置及びその設計方法
JP3962441B2 (ja) 半導体装置
JP3267479B2 (ja) 半導体集積回路装置
JPH07183457A (ja) 半導体装置
JPH08264658A (ja) 半導体集積回路
JP3030991B2 (ja) 半導体集積回路
JP3405508B2 (ja) 半導体集積回路
JP2000252363A (ja) 半導体集積回路
JPH0810759B2 (ja) 半導体集積回路装置
JPH06331705A (ja) マルチチップ半導体装置
JPS6290948A (ja) 半導体集積回路装置
JP2752815B2 (ja) 半導体集積回路装置
JPS5856354A (ja) マスタ−スライスlsi
JP2727994B2 (ja) 半導体集積回路
JPH01125952A (ja) マスタスライス集積回路
JP2872174B2 (ja) マスタースライス方式の半導体集積回路及びそのレイアウト方法
JP2614844B2 (ja) 半導体集積回路
JPS6223618A (ja) 論理集積回路
JPH11345881A (ja) 標準セルライブラリ、ブロックレイアウト設計方法および設計装置ならびに半導体集積装置
JPS6112043A (ja) マスタ−スライス型ゲ−トアレイ装置
JP3175811B2 (ja) プログラマブル論理デバイス
WO2006035787A1 (ja) 半導体装置
JPH0669339A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020903