JPH09212700A - 遊技機用コイン払出装置 - Google Patents

遊技機用コイン払出装置

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JPH09212700A
JPH09212700A JP8014078A JP1407896A JPH09212700A JP H09212700 A JPH09212700 A JP H09212700A JP 8014078 A JP8014078 A JP 8014078A JP 1407896 A JP1407896 A JP 1407896A JP H09212700 A JPH09212700 A JP H09212700A
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coins
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    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D9/00Counting coins; Handling of coins not provided for in the other groups of this subclass
    • G07D9/008Feeding coins from bulk

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイン払出時におけるコインの噛み込み等の
トラブルの発生を防止すると共に、そのための構成も従
来より簡単にできる遊技機用コイン払出装置を提供す
る。 【解決手段】 コインを遊技媒体として作動する遊技機
に用いられるコインを多数収容可能なバケット32の底
部に、回転円板24及びこれを回転駆動する駆動手段が
設けられる。回転円板24は、1枚のコインCが入る大
きさに形成され且つ回転円板の円周方向に並んで配置さ
れた複数の開口46を有する。回転円板24の下側に
は、コイン送出ガイド板40とコイン受け板38とが、
回転円板24と一体になって回転するように設けられて
いる。コイン送出ガイド板40は、バケット32から開
口46内に入ったコインCを傾斜させて移動させる張出
部50bを有する。コインCは、その一部が張出部50
bに載った状態でコイン受け板38に支持され、回転円
板24の回転に伴って回転円板24の中心から離れる方
向に案内され、コイン排出部37bから排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイン、メダル或
いはトークン等(本発明では、これらをまとめてコイン
と称する)の遊技媒体を使用して遊技を行うスロットマ
シン等の遊技機に用いられるコイン払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機用コイン払出装置は、一般に、コ
インを無配列に多数収容するバケットと、コインを一枚
ずつ同一面に揃えてバケットから送出するコイン送出部
と、これらバケット及びコイン送出部を支持する基台と
を備えて構成されている。
【0003】図11は、公知のコイン払出装置の一例と
して、特開平7−114658号公報に開示されたホッ
パー装置の本体部1を示す。図示しない基台上に搭載さ
れた支持板2の上面には、モータ(図示省略)で駆動さ
れる回転円板3が回転自在に設置されている。回転円板
3は合成樹脂で形成され、その周方向には、コインCの
直径よりも少し大きい円形開口4が、適当な個数(5〜
10個程度)所定のピッチで並んで形成されている。
【0004】回転円板3の裏面には、コイン送出ガイド
板5が一体となって回転するように固定されている。こ
のコイン送出ガイド板5は爪車状に形成され、回転円板
3の円形開口4と同じ数のガイド爪5aを有する。図の
ように、円形開口4内に入って支持板2上に支持された
コインCはガイド爪5aに保持され、回転円板3の回転
によって移動しながら回転円板3の中心から離れる方向
に付勢される。
【0005】回転円板3は、支持板2の上に治具等を用
いて組み付けられるが、回転円板3と支持板2との間に
は、コインを一枚ずつ排出できるように一定の間隙を保
持することが必要である。
【0006】更に、支持板2上には、コインCよりわず
かに厚い外側ガイド板6が取り付けられ、その上をカバ
ー(図示省略)で被われる。外側ガイド板6は矩形の金
属板から成り、その中央部に、径が回転円板3より小さ
く且つ送出ガイド板5の外径(ガイド爪5aの先端が位
置する円の直径)よりも大きい円形の開口7を有する。
この開口7の周縁は、コイン案内面8として形成されて
いる。
【0007】図11において、支持板2上の外側ガイド
板6の左側部には、コインが1枚ずつ通過できる幅を持
つコイン排出口9が形成され、この排出口9の両側に固
定ローラ10と可動ローラ11が配置されて、コイン排
出口9に臨む位置に来たコインを排出口9から排出する
コイン排出部を構成している。
【0008】更に、円形の開口7内においてコイン排出
口9へ向かう位置に、支持板2の取付孔から突出して回
転円板3の裏面に接するようにバネで付勢されたボール
(球)を支持した案内突部12が設けられている。この
案内突部12は、コイン排出口9に臨む位置に来たコイ
ンCをボールで受け止め、コイン排出口9へ向けて案内
する機能を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなコイン払
出装置では、回転円板3と支持板2との間の間隙のばら
つきをなくし、間隙を一定に保持するため、組立時に治
具等を用いて間隙を調整している。しかしながら、コイ
ン払出装置の製造コストや量産の観点から、回転円板3
は合成樹脂等の可撓性材料で形成されているので、回転
円板3上に多数コインがあって負荷が大きくなったとき
には、回転円板3に歪みが発生し、間隙が変化する。こ
のため、コインが回転円板3の下側、特にコイン送出ガ
イド板5と支持板2との間に潜り込むことでコインの噛
み込み等のトラブルが生じやすいという問題点があっ
た。
【0010】更に、コインが2枚重ねで開口7に入った
り、或いは何らかの理由により回転円板3が回転してい
るにもかかわらずコインがコイン案内面8側へ移動しな
かった場合、そのコインはコイン排出口9へ向かわず、
コイン排出口9に臨む位置を通過して再び回転円板3と
共に移動してしまう(つまり、コインは排出されない)
ことになる。そこで、これを防止する手段として、上記
のようにコイン排出口9に臨む位置に来たコインを受け
止めてコイン排出口9へ向かわせる案内突部12が設け
られるが、そのためにボールやスプリングその他の部品
が必要となり、構造も複雑になるという問題もあった。
【0011】従って、本発明の目的は、コイン払出時に
おけるコインの噛み込み等のトラブルの発生を防止する
と共に、そのための構成も従来より簡単にできる遊技機
用コイン払出装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、コインを遊技
媒体として作動する遊技機に用いられるコインを多数収
容可能なバケットと、該バケットの底部に設けられた回
転円板と、バケット内のコインが入る大きさに形成さ
れ、該回転円板の円周方向に並んで配置された複数の開
口と、回転円板を回転駆動する駆動手段と、バケットか
ら上記開口内に入ったコインを受けるコイン受け板と、
回転円板の裏面に一体となって回転するように設けら
れ、コイン受け板で受けたコインを回転円板の回転によ
り中心から離れる方向に案内するコイン送出ガイド板
と、該コイン送出ガイド板に案内されたコインを排出す
るコイン排出手段とを備え、上記コイン送出ガイド板
は、上記開口内に入ったコインを傾斜させて回転円板の
中心から離れる方向に移動させる張出部を有している。
【0013】本発明の具体的態様では、コイン送出ガイ
ド板は、回転円板の開口に対応した数の案内爪を備えた
爪車状に形成され、各案内爪は湾曲した形状を有し、そ
の湾曲部の内側縁は回転円板の開口の形状に合わせたコ
イン保持案内面として形成され、該コイン保持案内面か
ら次の案内爪の外側縁に続く側縁部が上記張出部として
形成されている。
【0014】また、回転円板の開口は該円板の半径方向
に長い略楕円形とし、各開口内には略楕円形の長軸に対
して傾斜した辺を有する斜辺部を設けることが好まし
い。
【0015】
【作用及び効果】本発明によれば、回転円板が回転駆動
される時、これとコイン受け板が一体になって回転す
る。回転円板が回転すると、その開口内にバケット内の
コインが入る。開口内に入ったコインは、コイン受け板
に受け止められ、回転円板と共に回転するコイン送出ガ
イド板により、回転円板の中心から離れる方向に付勢さ
れながら回転円板の回転方向に移動する。この時、コイ
ンは、コイン送出ガイド板の張出部により回転円板の中
心から離れる方向に傾斜させられているので、コイン排
出手段の位置或いはその近くまで来た時、回転円板から
離れ、コイン排出手段にて排出される。
【0016】かくして、コイン送出ガイド板は、回転円
板の裏面側に一定の(例えばコインの厚さにほぼ等し
い)間隙を保持しながら、各開口内にあるコインを張出
部で傾斜させた状態で回転円板と一体に回転し、傾斜し
たコインをコイン排出手段の位置或いはその近くで確実
に回転円板から離れる方向に移動させるので、回転円板
の円形開口内に入ったコインは回転円板の下で挟まった
り噛み込んだりすることなく、円滑に排出することがで
きる。
【0017】また、前掲の公知技術のように、コイン排
出口に臨む位置に来たコインを受け止めてコイン排出口
へ向かわせる案内突部のような手段は不要であるから、
装置の構造も簡潔になる。
【0018】発明の具体的態様によれば、コイン送出ガ
イド板の各案内爪の湾曲部の内側縁に形成したコイン保
持案内面から次の案内爪の外側縁に続く側縁部が張出部
として形成されており、各張出部に回転円板の開口内に
入ったコインの一部が載って傾斜することにより、コイ
ンを回転円板の中心から離れる方向に移動させることが
できる。
【0019】また、回転円板に設けられた開口の形状に
関して、一般的には図11に示したようにコインより大
きい円形でよいが、ホッパーから各開口上に多数のコイ
ンが積み重なったときには、開口内にコインが入りにく
く、或いは開口内に入ったコインが立ってしまい、回転
する円板に対するコインの噛み込みが生じることがあ
る。しかし、開口を真円ではなく、回転円板の半径方向
に長い略楕円状に形成し、更に各開口内に略楕円形の長
軸に対して傾斜した辺を有する斜辺部を設けることによ
り、回転する円板上に位置したコインが開口内に入りや
すくなると共に、開口内に入ったコインが上記斜辺部に
当たることで開口に対し必ず傾斜した状態になるので、
従来の開口内でコインが立った状態で噛み込むという不
具合の発生を防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例のコイン
払出装置20の外観図である。このコイン払出装置20
は、基台22、回転円板24及びカバー26を含む本体
部28と、カバー26上に設置されて多数のコインCを
収容するバケット32とで構成されている。バケット3
2は、本体部28のカバー26に取付ねじ34で着脱自
在に取り付けられる。
【0021】図2は、バケット32を取り外した状態で
本体部28を分解して示す斜視図である。基台22は、
上部が適当な角度(例えば 25 度)をもって斜めに形成
された枠体から成り、その上部には、矩形状の金属板か
らなる基板36が傾斜して取り付けられる。
【0022】基板36の上面には、コインCよりわずか
に厚い矩形の金属板から成る外側ガイド板37が取り付
けられ、その上をカバー26が覆う。外側ガイド板37
は、その中央部に、径が回転円板24より小さく且つ後
述のコイン受け板38及びコイン送出ガイド板40の外
径(ガイド爪50の先端が位置する円の直径)よりも大
きい円形の開口を有する。この開口の周縁は、コイン案
内面37aとして形成されている。
【0023】外側ガイド板37の左側部には、前述した
公知のホッパー装置と同様に、コインが1枚ずつ通過で
きる幅を持つコイン排出口37bが形成されている。こ
のコイン排出口37bの入口側には、後で説明する位置
固定ローラ54及び位置可変ローラ56を配置するため
の切欠き37c及び37dが形成されている。
【0024】回転円板24の下側すなわち裏面側には、
後述のようにバケット32から回転円板24の開口46
内に入ったコインを受ける円環状のコイン受け板38
が、これと回転円板24との間に爪車状のコイン送出ガ
イド板40を介在させて、回転円板24と一体に回転す
るように装着される。
【0025】このコイン受け板38は、図8に示すよう
にドーナツ形状の金属板から成り、その中央開口の周縁
には、後述のように回転円板24の裏面に形成された位
置決め用の突起部39(図7)が嵌合する2つの凹部4
8が、適当な間隔をとって設けられている。また、後述
のコイン送出ガイド板40の貫通孔41と対応する位置
に、取付ねじ44をねじ込むためのねじ孔51が設けら
れている。
【0026】再び図2において、コイン受け板38と上
方の回転円板24との間には、これらと一体になって回
転するコイン送出ガイド板40が設けられる。このコイ
ン送出ガイド板40は、厚さがコインCの厚みとほぼ同
じで、円周方向に複数の爪50を有し、隣り合う爪50
の間にコイン受け板38で受けたコインを保持する。回
転円板24の回転時には、それらのコインが回転円板2
4の中心から離れる方向に付勢される。
【0027】コイン送出ガイド板40は、図6に示すよ
うにドーナツ形の爪車状に形成された金属板から成り、
後述のように回転円板24に設けられた開口46に対応
した数の案内爪50と、1つ置きの案内爪50の根元に
相当する位置に取付ねじ44を挿通するための貫通孔4
1とを備えている。また、中央開口の周縁には、コイン
受け板38の凹部48と同様、回転円板24の裏面の位
置決め用突起部39が嵌合する2つの凹部49が設けら
れている。
【0028】このコイン送出ガイド板40の案内爪50
は、上方から見て反時計方向に湾曲した形状を有し、そ
の湾曲形の内側縁はコイン保持案内面50aとして、外
側縁はコイン送出案内面50cとして、それぞれ形成さ
れている。コイン保持案内面50aは、回転円板24の
開口46に沿った曲線状に形成されている。ある1つの
案内爪50の湾曲部の内側縁(コイン保持案内面50
a)は、反時計方向に延びて、次の案内爪50の外側縁
(コイン送出案内面50c)に続いているが、各案内爪
50のコイン保持案内面50aから次の案内爪50のコ
イン送出案内面50cに続く側縁部は、張出部50bと
して形成されている。この張出部50bを設けたことに
より、図9に示すように回転円板24の開口46内に入
ったコインCは、その一部が張出部50bに載って回転
円板24の中心から離れる方向に傾斜させられるので、
各開口内で傾斜したコインを、後述のコイン排出位置或
いはその近くの位置で回転円板24の下側から円滑に排
出することができる。
【0029】回転円板24には、コインCより少し大き
い略楕円形の開口46が複数(この場合、8個)設けら
れると共に、これらの開口46の近傍には、上記取付ね
じ44を挿通する貫通孔45が設けられている。図3及
び図4に示すように、開口46は、回転円板24の円周
方向に一定のピッチ(角度間隔)で設けられ、各開口4
6内には、略楕円形の長軸に対して一定角度θ(例えば
27.5°)傾斜した辺を有する斜辺部47が形成されてい
る。
【0030】この回転円板24に設けられた略楕円形の
開口46と各開口46内の斜辺部47により、回転する
円板24上に位置したコインCは開口46内に入りやす
く、且つ後述のようにコインの一部が斜辺部47に載る
ことで、開口46に対しコインが必ず傾斜した状態にな
るので、開口46内でコインが立った状態で噛み込むと
いう不具合がなくなる。
【0031】図2及び図5に示すように、回転円板24
の中央部は下方に突出し、その上方から内側に円形の凹
部24aを有する。そして、この凹部24aの底面から
下側に、回転円板24の中心に位置する縦孔25aと、
その周りの3つの縦孔25bが設けられている。更に、
図5及び図9に示すように、回転円板24の各開口46
の上部周縁は、上方に向って拡開するテーパ状に形成さ
れており、コインCが一層入り易くなっている。
【0032】回転円板24の裏面側には、図2に示すス
ラスト軸受52を収容する円環状の取付溝24dが形成
され、この溝24d内には、図5及び図9に示す環状凸
部24eが形成されている。スラスト軸受52は、円環
状の支持盤52aの上面に、その半径方向の軸を中心と
して回転する多数のローラ52bを一定の角度間隔を置
いて配置し、その上に、上記回転円板24の取付溝24
d内に嵌合する円環状の上盤52cを設置することで構
成される。そして、スラスト軸受52全体が回転円板2
4の取付溝24d内に収納されることにより、スラスト
軸受52は回転円板24と基板36との間に配置され、
回転円板24上に位置するバケット32内のコインの荷
重を受ける。このスラスト軸受52の上盤52cと支持
盤52aとは、両者の間に介在する多数のローラ52b
により、相互に回転可能であるので、回転円板24は、
バケット32の底部で円滑に回転することができる。
【0033】上記の回転円板24とコイン送出ガイド板
40とコイン受け板38とは、組立の際には、図2及び
図7に示すように、回転円板24の開口46の周縁の一
部とコイン送出ガイド板40のコイン保持案内面50a
とを位置合せし、且つ回転円板24の裏面側に設けた2
つの位置決め用突起部39がコイン送出ガイド板40及
びコイン受け板38の各々の対応する凹部49及び48
に嵌合するように重ね合わせた後、上方から取付ねじ4
4を回転円板24の貫通孔45及びコイン送出ガイド板
40の貫通孔41に通し、コイン受け板38のねじ孔5
1にねじ込むことにより、一体に固定される。
【0034】再び図2において、基板36の下側には、
減速機構を備えたモータ42が取り付けられる。その減
速機構の出力軸には、基板36に形成した軸孔36a内
に位置する円柱形のヘッド43が固定されている。この
ヘッド43は、円形の上端面の中心位置に突設した円板
固定ピン43aと、その周りの3箇所に突設した位置決
めピン43bとを有し、円板固定ピン43aの上端部
は、後述のフランジ付きナット23を止めるためのネジ
部43a’として形成されている。円板固定ピン43a
は、前述のように回転円板24の中心縦孔25aを上向
きに貫通し、ネジ部43a’が上方に突出する長さを有
する。また、3本の位置決めピン43bは、回転円板2
4の中心縦孔25aの周りに設けた3つの縦孔25bに
それぞれ挿入され、図9に示すように、各ピン43bの
上端が、回転円板24の中央部分に形成された凹部24
aの底面と同じか、これより少し低くなるような長さを
有する。
【0035】ヘッド43上に位置した回転円板24は、
その中央部分の凹部24aの底に後述の略十字形の弾性
板21を装着し、下方から縦孔25aを上向きに貫通し
て弾性板21の上方に突出した円板固定ピン43aのネ
ジ部43a’にフランジ付きナット23を嵌めて締め付
けることにより、図9に示すようにヘッド43の円板固
定ピン43aとナット23との間に弾性板21を挟んだ
状態で固定される。なお、回転円板24の凹部24a上
には、図2に示す蓋27が被せられる。
【0036】弾性板21は、図2の一部に拡大して示す
ように、外側四方に延びた4つの凸部21aを有する円
環状の金属板から成り、回転円板24の凹部24a内に
装着される際には、図9に示すように、凹部24a内の
側壁に形成された受入部24bに4つの凸部21aが嵌
め込まれる。そして、図9に示すように、回転円板24
の凹部24a内の各受入部24bにおいて、底面より少
し高く形成された段部24cに弾性板21の凸部21a
が載った状態で、その上に位置するフランジ付きナット
23を締め付けることにより、弾性板21は、その4つ
の凸部21aが上方に反った形で保持される。
【0037】従って、前述のように一体化した回転円板
24とコイン送出ガイド板40とコイン受け板38と
は、モータ42を動力とする減速機構によりヘッド43
を介して回転駆動される。この時、コインが載って回転
中の円板24を傾けるような力が作用しても、弾性板2
1によって緩衝する(すなわち、弾性板21が弾性変形
してその力を緩和する)ので、回転円板24を安定して
回転させることができる。
【0038】基板36には、上記軸孔36aのほか、ゴ
ミ排出用の複数の孔36b、後述の位置固定ローラ54
と位置可変ローラ56を基板36上のコイン排出口37
bの両側に配置するための軸孔36cと長孔36d、及
び、後述のように排出されるコインを検出するためのコ
インセンサ60及び61用の検出窓36e等が形成され
ている。
【0039】また、基板36の上面において、コイン排
出口37bの入口側には、位置固定ローラ54と位置可
変ローラ56が配置され、コイン排出口37bに臨む位
置に来たコインを排出するためのコイン排出部を構成し
ている。
【0040】詳細には、位置固定ローラ54は、基板3
6に設けられた軸孔36cを通る軸により、定位置で回
転自在に設けられる一方、位置可変ローラ56は、これ
を回転自在に支持する軸が基板36の長孔36dに沿っ
て移動することにより、その位置が変化するように設け
られている。この位置可変ローラ56の周面は、これに
コインCが当たってコイン排出口37bへ勢いよく送り
込まれるため、ゴム又は合成樹脂等の弾性体で覆われて
いる。
【0041】位置可変ローラ56の軸は、長孔36dの
一端側の排出口閉じ位置と他端側の排出口開放位置との
間で変位可能であるが、通常は、図示しないバネによっ
て図3に示された閉じ位置に付勢されている。位置可変
ローラ56は、この閉じ位置では、コイン送出ガイド板
40とコイン受け板38の外周縁部に近接する。これら
の回転に伴い、コイン排出口37bを臨む位置に来たコ
インCは、閉じ位置にある位置可変ローラ56に当接
し、この位置可変ローラ56を図3の上方に変位させ
る。そして、コインCは、排出口開放位置に変位した位
置可変ローラ56の回転力により、この位置可変ローラ
56と位置固定ローラ54との間からコイン排出口37
bの出口側へ向けて付勢され、コイン排出口37bの出
口から勢いよく排出される。
【0042】こうして排出されるコインを検出するた
め、図2に示すように、2個のコインセンサ60及び6
1がカバー26の凹部26aに配置され、その上に遮光
蓋62が取り付けられる。また、カバー26及び基板3
6には、上記コインセンサ60,61に対応する位置に
検出窓26b,36eが形成されている。コインセンサ
60及び61としては、反射型或いは透過型のフォトセ
ンサが用いられ、排出コインが透過する毎に検出パルス
を生成してコントローラ63に送る。
【0043】コントローラ63は、遊技機全体の動作を
制御するもので、マイクロコンピュータから成る。これ
には、モータ駆動回路64を介して前述のモータ42が
接続される。コントローラ63は、遊技状態に応じた枚
数のコイン払い出しを行うため、駆動回路64に駆動制
御信号を送ってモータ42を駆動し、その回転力により
ヘッド43を介して回転円板24とコイン送出ガイド板
40とコイン受け板38とを回転駆動する。これによ
り、コイン排出口37bからコインが1枚ずつ排出され
るが、払い出されたコインはコインセンサ60及び61
で検出され、その検出信号によってコントローラ63が
コイン払い出し数を計数し、所定の枚数に達した時にモ
ータ42の駆動を停止する。
【0044】次に、上記構成のコイン送出装置20の作
動を説明する。
【0045】図1のバケット32に多量のコインCが収
容されている状態において、遊技状態に応じて所定枚数
のコイン払い出しを行うとき、図2のコントローラ63
は、駆動回路64に駆動制御信号を送ってモータ42を
駆動する。これにより、ヘッド43を介して、回転円板
24がコイン送出ガイド板40及びコイン受け板38と
共に、図3において時計方向に回転する。このとき、多
量のコインCにより回転円板24の軸方向に大きな荷重
がかかっても、スラスト軸受52がこの荷重を支えるの
で、回転円板24は円滑に回転する。
【0046】図3の上部において、回転円板24の開口
46に落ち込んだコインC1 は、コイン受け板38に支
持される。この時、コインの一部が開口46内の斜辺部
47に載ることで、コインC1 は傾斜した状態になる。
一方、回転円板24の下面とコイン受け板38の上面と
の間隙は、コイン送出ガイド板40によってほぼコイン
Cの1枚分の厚さに保持されている。
【0047】上記のように開口46を通ってコイン受け
板38で受け止められたコインは、回転円板24の回転
に伴って回転円板24の中心から離れる方向に付勢され
ながら、外側ガイド板37の円形開口の周縁で形成され
たコイン案内面37aに沿って回転円板24の回転方向
に移動する。このため、コインは、図3のコインC2
ように開口46内の斜辺部47に載っている部分がコイ
ン送出ガイド板40の張出部50bの上に移行して傾斜
した状態となり(図9)、円板24の回転につれて、コ
インC3 のように張出部50bからも離れて、斜辺部4
7と張出部50bと開口46とで形成された開口部分の
下側に入り込み、コインC4 のように全体がコイン受け
板38上に載る。更に円板24の回転に伴って、コイン
は、C5〜C7 のようにコイン送出ガイド板40のコイ
ン送出案内面50cに当接しながら移動する。
【0048】その後、コインCは、コイン排出口37b
の入口近くで位置固定ローラ54に当接し、更にコイン
送出ガイド板40のコイン送出案内面50cに押されて
位置可変ローラ56を開方向に変位させる。そして、案
内爪50の先端がコインCに接する位置で位置可変ロー
ラ56を乗り越えると、コインCは、位置可変ローラ5
6の回転力によりコイン排出口37bから勢いよく排出
される。
【0049】上記のようにして排出されたコインが所定
の払出し枚数に達すると、コントローラ63はモータ4
2を停止し、コインの排出を止める。
【0050】以上の実施例においては、回転円板24と
コイン送出ガイド板40とコイン受け板38とが一体化
されることにより、コインを受ける回転円板24等の強
度が向上し、回転円板24上に多量のコインがあって
も、回転円板24は歪むことなく、回転円板24とコイ
ン受け板38との間に送出ガイド板40による一定の間
隙に保持して回転する。このため、コインや異物の噛み
込みは生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のコイン払出装置の外観図。
【図2】図1のコイン払出装置の要部の構成を分解して
示す斜視図。
【図3】図2のコイン払出装置の一部を破断して見た平
面図。
【図4】コイン送出装置の回転円板の平面図。
【図5】図4の回転円板のV−V線断面図。
【図6】図2のコイン送出装置に用いられているコイン
送出ガイド板の平面図。
【図7】図4の回転円板の裏面にコイン送出ガイド板を
取り付けた状態を示す裏面図。
【図8】コイン受け板の平面図。
【図9】図3において回転円板の開口内にコインが入っ
た状態を示す拡大断面図。
【図10】図3の回転円板の開口にコインが入っていな
いときの部分拡大断面図。
【図11】従来のコイン送出装置の要部を上方から見た
平面図。
【符号の説明】
20…コイン送出装置、22…基台、24…回転円板、
26…カバー、32…バケット、36…基板、38…コ
イン受け板、40…コイン送出ガイド板、46…開口、
47…斜辺部、50…案内爪、50a…コイン保持案内
面50a、50b…張出部、50c…コイン送出案内
面。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コインを遊技媒体として作動する遊技機に
    用いられるコインを多数収容可能なバケットと、 該バケットの底部に設けられた回転円板と、 該バケット内のコインが入る大きさに形成され、該回転
    円板の円周方向に並んで配置された複数の開口と、 前記回転円板を回転駆動する駆動手段と、 前記バケットから前記開口内に入ったコインを受けるコ
    イン受け板と、 前記回転円板の裏面に一体となって回転するように設け
    られ、該コイン受け板で受けたコインを該回転円板の回
    転により中心から離れる方向に案内するコイン送出ガイ
    ド板と、 該コイン送出ガイド板に案内されたコインを排出するコ
    イン排出手段とを備え、前記コイン送出ガイド板は、前
    記開口内に入ったコインを傾斜させて前記回転円板の中
    心から離れる方向に移動させる張出部を有することを特
    徴とする遊技機用コイン払出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の遊技機用コイン払出装置に
    おいて、前記コイン送出ガイド板は前記回転円板の開口
    に対応した数の案内爪を備えた爪車状に形成され、各案
    内爪は湾曲した形状を有し、その湾曲部の内側縁は前記
    回転円板の開口の形状に合わせたコイン保持案内面とし
    て形成され、該コイン保持案内面から次の案内爪の外側
    縁に続く側縁部が前記張出部として形成されていること
    を特徴とする遊技機用コイン払出装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の遊技機用コイン払出
    装置において、前記回転円板の開口は該円板の半径方向
    に長い略楕円形であり、各開口内には、前記略楕円形の
    長軸に対して傾斜した辺を有する斜辺部が設けられてい
    ることを特徴とする遊技機用コイン払出装置。
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