JPH09190596A - 車両用走行情報提供装置 - Google Patents

車両用走行情報提供装置

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JPH09190596A
JPH09190596A JP15573096A JP15573096A JPH09190596A JP H09190596 A JPH09190596 A JP H09190596A JP 15573096 A JP15573096 A JP 15573096A JP 15573096 A JP15573096 A JP 15573096A JP H09190596 A JPH09190596 A JP H09190596A
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vehicle
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洋人 濱田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者がミスを犯しやすい交差点等を確実に
推定し、車両運転者に報知する。 【解決手段】 位置センサ10からの現在位置データ及
び地図データベース12からの地図データはナビゲーシ
ョンECU14に供給される。ナビゲーションECU1
4は、地図データに含まれる交差点の幅員や種別、接続
関係等からその交差点が運転ミスを犯しやすい要注意交
差点であるか否かを評価する。評価は所定のモデルに基
づき行われ、例えば進入道路種別のランクが対向道路よ
り上である場合には右折時の直進車両との衝突ミスの可
能性が高いと判定される。要注意と判定された交差点の
手前では、経路案内音声とともに警報案内音声をスピー
カ26から出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用走行情報提供
装置、特に事故が発生し易いと考えられるため走行時に
注意を要する箇所を報知する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ナビゲーションシステムにおける
高機能化が著しく、単に経路を案内するだけでなく、事
故発生の可能性がある場所ではその旨報知して運転者に
注意を促すシステムも提案されている。
【0003】例えば、特開平4−309810号公報に
は、過去に発生した事故データを予め記憶装置に記憶し
ておき、車両の現在位置前方の道路上に事故データがあ
るか否かを判定して事故発生に関する情報を音声で乗員
に報知するシステムが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、事故発
生の可能性が高いか否かの判定は、記憶装置に記憶され
ている過去の事故統計データに基づいて行われるので、
道路の改良などが行われて過去の統計データが無意味と
なった場合、あるいは新設道路の場合には、記憶データ
を更新しない限り対応できず必要でない警報を乗員に与
えてしまう、あるいは必要と考えられる警報が十分与え
られない可能性もある。
【0005】また、例えば右折の際の衝突事故のデータ
が記憶されている場合に、運転者がフラッシャ(ウイン
カ)を操作して右折の意思表示をした場合に、事故発生
の可能性があると判定して警報を出力するので、運転者
のフラッシャ操作が遅れた場合には警報のタイミングも
遅れてしまう問題がある。
【0006】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、過去の事故統計デー
タに依存せずに的確な警報を適当なタイミングで乗員に
報知して注意を促すことが可能な車両用走行情報提供装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、現在位置検出手段と、地図データ記
憶手段と、検出された現在位置前方の所定地点における
注意度を前記所定地点に関連する前記地図データと所定
のミスモデルとを照合することにより評価する評価手段
と、評価結果に応じて前記所定地点の注意必要性を報知
する報知手段とを有することを特徴とする。
【0008】また、上記目的を達成するために、第2の
発明は、現在位置検出手段と、地図データ記憶手段と、
前記地図データを用いて目的地までの推奨経路を乗員に
報知する経路案内手段と、検出された現在位置前方に位
置する分岐点での前記推奨経路における注意度を前記地
図データと前記推奨経路に沿って走行した場合の所定の
ミスモデルとを照合することにより評価する評価手段
と、評価結果に応じて前記分岐点の注意必要性を報知す
る報知手段とを有することを特徴とする。
【0009】また、上記目的を達成するために、第3の
発明は、第1または第2の発明において、前記評価手段
は前記地図データに含まれる道路の構造情報及び道路周
辺の構造物情報に基き決定される車両運転者の道路の見
通し度合いに応じて前記注意度を評価することを特徴と
する。
【0010】ここで、所定のミスモデルとは、道路の所
定の接続関係や道路の所定の幅員、道路の所定の種別な
どの地図データとして記憶された情報に対応させ得る要
因から算出される運転者の犯しやすいミスのモデルであ
り、例えば対向道路の幅員が25m以上ある交差点では
右折時に対向道路からの直進車との衝突ミスを起こし易
いなどである。従って、本発明においては、従来技術の
ように予め過去の事故統計データを記憶する必要がな
く、かつ、事故統計データがない道路でもその接続関係
や幅員データから注意の必要性を確実に推定することが
できる。
【0011】また、例えば対向道路の見通しが良い場合
には対向車両の挙動を把握し易いため見通しの悪い場合
に比べて運転者に注意を促す必要性は低い等、運転者の
注意の必要性は道路の見通しの度合いに応じても変化す
ると考えられるので、道路の見通しも考慮して注意の必
要性を評価することで、より確実な警報を運転者に与え
ることができる。
【0012】なお、所定のミスモデルが具体的にどのよ
うなものであるかは、以下の実施形態を参照することに
より明らかとなろう。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態について説明する。
【0014】<第1実施形態>図1には本実施形態のシ
ステム概念図が示されている。GPSなどの位置センサ
10で検出された位置データ及びCD−ROMなどに格
納された地図データベース12からの地図データは、ナ
ビゲーション用ECU(電子制御装置)14に供給され
る。ナビゲーション用ECU14は、CPUやROM、
RAM、I/Oインターフェース等を含んで構成され、
機能ブロックとしては、目的地までの推奨経路を探索し
て提示する経路案内処理部16、注意の必要性を評価す
るアドバイス案内処理部18、推奨経路と現在位置に基
づいて提示すべき情報を決定する経路案内情報編集部2
0、現在位置と注意評価結果に基づいて報知すべきアド
バイス(警報)を決定するアドバイス案内情報編集部2
2及び経路案内とアドバイスを結合してスピーカ26に
出力する結合部24の各ブロックから構成される。全体
構成としては、従来のナビゲーションシステムに注意の
必要性をアドバイスする構成を付加したものである。
【0015】図2には、ナビゲーションECU14の経
路案内系統(経路案内処理部16と経路案内情報編集部
20)とアドバイス系統(アドバイス案内処理部18と
アドバイス案内情報編集部22)それぞれのフローチャ
ートが示されている。なお、図においては、両フローチ
ャートは併せて記載されているが、これは両処理が並列
して行われることを表している。まず、位置センサ10
及び地図データベース12からのデータは経路案内処理
部16に供給され、車両が推奨経路上を走行しているか
否かを確認する(S101)。
【0016】次に、経路案内系統では、経路案内処理部
16が現在位置と地図データに基づいて案内する交差点
を決定し(S102)、案内する交差点までの距離や車
両進行の方向(直進か右折か左折か)を決定する(S1
03)。決定されたデータは経路案内情報編集部20に
出力される。経路案内情報編集部20では、交差点まで
の距離や方向に合致する音声データをメモリに格納され
ている案内テーブルから読み出す(S104)。読み出
した経路案内データは結合部24に出力される。一方、
アドバイス系統では、まずアドバイス案内処理部18が
経路案内処理部16からの交差点での進行方向データ及
び地図データに基づいて前方の交差点の注意度を評価し
(S201)、注意を要すると判定された場合に、要注
意交差点までの距離や注意の種類を決定する(S20
2)。決定されたデータはアドバイス案内情報編集部2
2に出力される。アドバイス案内情報編集部22では、
要注意交差点までの距離や注意の種類に合致する音声デ
ータをメモリから読み出す(S203)。そして、読み
出した音声データは結合部24に出力され、経路案内の
音声データと結合されてスピーカ26に出力される(S
105)。従って、スピーカ26からは、交差点までの
距離や注意の種類に応じたアドバイス(警報)が通常の
経路案内音声とともに出力されることになる。
【0017】図3には本実施形態における音声案内の出
力タイミングが示されている。図において、Iは次に通
過すべき交差点を特定した地点であり、IIは交差点が見
える地点、例えば交差点手前300〜700mの地点で
あり、III は交差点手前付近、例えば交差点手前100
mの地点である。これら各地点において、経路案内音声
とアドバイス音声(警報音声)が出力される。
【0018】図4には各地点I、II、III での音声案内
の具体例が示されている、比較のため、アドバイス(警
報)のない通常の音声案内も同時に示してある。地点I
では、「ポーン」という注意音の後に、「およそ**k
m以上道なりです。周囲にご注意下さい。」なるメッセ
ージが出力される。前段が案内音声であり、後段がアド
バイス(警報)音声である。もちろん、このアドバイス
音声は、次に通過すべき交差点の注意度を評価し、注意
を要すると判定されたために付加されたものであり、通
常の注意力で良いと判定された場合、例えば次の交差点
は道路の幅員などから判断して右折事故の可能性が高い
が推奨経路は直進である場合には、このようなアドバイ
ス音声は出力されることはない。地点IIでは、「およそ
700m(または300m)で右方向です。対向車にご
注意下さい。」なるメッセージが出力され、さらに地点
III では、「まもなく右方向です。対向車にご注意下さ
い。」なるメッセージが出力される。なお、各地点にお
ける「対向車にご注意下さい。」の部分は、交差点での
右折の際の直進車との衝突事故の可能性を考慮したもの
であり、事故の種類に応じて、「巻き込みにご注意下さ
い。」や「自転車にご注意下さい。」、あるいは「歩行
者にご注意下さい。」などと変化することは言うまでも
ない。また、地点III では、特に「対向車には十分ご注
意下さい。」などと出力してもよい。
【0019】このように、本実施形態では次の交差点で
の運転者の運転ミスの可能性を評価し、その評価結果に
応じて乗員に注意の必要性を報知するが、この際いかに
正確に交差点その他の分岐点での注意の必要性を評価で
きるかが技術上のポイントとなる。そこで、本実施形態
では、運転者が犯しやすいミスのモデルとして、以下の
モデルを用いた。
【0020】<右折時の直進車との衝突事故> (a)対向道路の幅員が所定以上あって広いこと (b)対向道路の種別ランクが国道以上と高いこと (c)進入道路(交差点進入時の自車道路)の種別ラン
クが対向道路よりも高いこと (d)進入道路が一般道で対向道路が狭く、かつ、脱出
路(右折後に走行する道路)が広いこと(ここで対向道
路とは交差点を挟んで進入道路と対向する道路であっ
て、進入道路から見て道なりの道路を示す) 本願出願人は、これらのモデルと実際に事故が発生した
交差点を照合したところ、事故が発生した14地点の交
差点のうち11地点の交差点が実際に上記要因(a)〜
(d)のいずれかを満たしていることを確認している。
従って、ある交差点が上記要因のいずれかを満たす場合
には、運転者がミスを犯す確率が非常に高いと推定でき
ることになる。なお、これら各要因がミスを招く理由は
不明であるが、各要因に対する理由として本願出願人は
以下のように考察している。
【0021】(a)交差点通過に時間がかかるため (b)通行量が多く車速も大きい (c)自車の優先意識が強い (d)自車の優先意識が強い もちろん、これらの理由は2次的なものであり、上記4
つの要因を用いて注意の必要性が高い交差点や分岐点を
特定でき、4つの要因は全て地図データのみに基づいて
決定できる点が重要である。
【0022】図5には、このような要因を用いて経路案
内処理部16が実行する、運転者の運転ミスの形態とし
て右折時の直進車との衝突事故(右直事故という)の注
意度評価処理のフローチャートが示されている。なお、
この処理は、次に通過すると特定された交差点での推奨
経路が右折の場合のみに行われる。
【0023】まず、幅員判定として対向道路の幅員が2
5m以上あるか否かを判定する(S301)。対向道路
の幅員が25m以上ある場合には、上記の要因(a)を
満たすので運転者がミスを犯しやすいとして要注意交差
点であると判定し、警報音声を出力する(S306)。
対向道路の幅員が25m未満である場合には、次に種別
判定として対向道路の種別ランクが国道以上であるか否
かを判定する(S302)。対向道路の種別ランクが国
道以上である場合には、要因(b)を満たすのでミスを
犯しやすい要注意交差点であるとして警報音声を出力す
る(S306)。対向道路の種別ランクが国道より小さ
い場合には、次に進入道路の種別ランクが対向道路より
上であるか否かを判定する(S303)。この判定は、
上記要因(c)に相当するものである。進入道路の種別
ランクが対向道路より上である場合には、その交差点は
ミスを犯しやすく要注意として警報音声を出力する(S
306)。最後に、進入道路が一般道で対向道路の幅員
が13m未満、かつ脱出道路が13m以上であるか否か
を判定し(S304)、これらの条件すなわち要因
(d)を満たす場合には要注意交差点であるとして警報
音声を出力する(S306)。上記要因のいずれにも該
当しない場合には、運転者はあまりミスを犯すとは考え
られない交差点であると判断し、運転時の通常の注意力
で十分と判断して警報音声は出力しない(S305)。
【0024】図6には、運転者のミスの形態として左折
事故(まきこみ等)発生の可能性が高い要注意交差点を
特定するためのフローチャートが示されている。まず幅
員判定として対向道路の幅員が25m以上であるか否か
を判定する(S401)。対向道路が広い場合には、右
折時と同様に運転ミスを犯しやすいため、要注意として
警報音声を出力する(S407)。対向道路の幅員が2
5m未満である場合には、次に種別判定として対向道路
の種別ランクが国道以上であるか否かを判定し(S40
2)、国道以上である場合には、同様に要注意交差点と
判定して警報音声を出力する(S407)。対向道路の
種別ランクが国道未満である場合には、次に進入道路の
種別ランクが対向道路より上であるか否かを判定し(S
403)、対向道路より上である場合には右折時と同様
に運転者がミスを犯しやすいとして警報音声を出力する
(S407)。また、進入道路が一般道で対向道路が1
3m未満であり、かつ、脱出道路すなわち左折して走行
すべき道路の幅員が13m以上である場合にも、同様に
ミスを犯しやすい、すなわち左折時に自転車やオートバ
イ、あるいは歩行者との事故の可能性が生じるとして警
報音声を出力する(S407)。上記いずれの要因にも
該当しない場合には、さらに左折時の角度が所定角度以
下であるか否かを判定する(S405)。この判定は、
左折角度が急峻である場合には、脱出道路上の歩行者が
確認しにくい場合があることを考慮したものであり、所
定角度以下である場合にはミスを犯しやすいとして警報
音声を出力する(S407)。上記いずれの条件にも該
当しない交差点の場合には、運転者があまりミスを犯す
とは考えられず通常の注意力で十分であるとして警報音
声は出力せず、通常の経路案内音声のみを出力する(S
406)。
【0025】図7は、運転者の運転ミスの形態として追
突事故発生の可能性が高い交差点を特定するための処理
フローチャートである。まず、経路案内処理部16は幅
員判定として進入道路の幅員が25m以上であるか否か
を判定し(S501)、進入道路の幅員が広い場合には
追突事故の可能性有として警報音声を出力する(S50
4)。また、幅員判定後には種別判定を行い、進入道路
の種別ランクが国道以上であるか否かを判定する(S5
02)。種別ランクが国道以上である場合にも、同様に
追突事故の可能性が高いとして警報音声を出力する(S
504)。上記要因のいずれにも該当しない場合には、
追突事故発生の可能性は低いとして警報音声は出力せ
ず、通常の経路案内音声のみを出力する(S503)。
【0026】以上、いくつかの交差点で生じると考えら
れる運転ミスについてその要因を詳述したが、注意が必
要な要因を特定しこの要因に基づいて注意度を評価する
手法は交差点その他の分岐点のみならず他の任意の地点
にも適用可能である。図8にはその一例が示されてお
り、進行道路左側の路側にスーパーマーケットやコンビ
ニエンスストア、あるいはガソリンスタンド等のサービ
ス施設がある場合に反対車線を走行している対向車がこ
れらサービス施設を利用しようと右折した場合に生じる
可能性があるミスである直進車との追突事故の注意度を
評価する処理フローチャートである。すなわち、進行道
路左側のサービス施設の個数が単位距離(例えば1k
m)当たり所定数n個以上あるか否かを判定し(S60
1)、所定数n個以上ある場合には、対向車がこれらの
サービス施設を利用しようとして右折してくる可能性が
高いため注意を要すると判定でき、サービス施設の手前
で警報音声を出力する(S603)。所定数ない場合に
は、出力しない(S602)。
【0027】<第2実施形態>上述した第1実施形態で
は、交差点に接続する道路の幅員や種別に基づいて注意
度を評価したが、例えば右直事故の警告において交差点
の見通しが良く、対向道路上の対向車両が容易に確認で
きる場合には、運転者は警告にあまり嬉しさを感じず、
むしろ煩わしいと感じる場合もある。この場合、運転者
は与えられた警告を無視するようになり、警告の効果が
薄れる可能性もある。
【0028】そこで、本実施形態では、さらに交差点で
の見通しの度合いも考慮して警告の有無を判定し、より
効果的な警告を運転者に与える場合を示す。
【0029】図9には、本実施形態の処理フローチャー
トが示されており、上述した第1実施形態の図5に対応
するものである。S701〜S704までの判定処理は
図5のS301〜S304までの処理と同一であるので
その説明は省略する。本実施形態の特徴は、これらの判
定処理でYESと判定された場合でも、直ちに警報音声
を出力するのではなく、当該交差点が見通しの悪い交差
点か否かを判定し(S706)、見通しの悪い場合にの
み警報を発生し(S707)、見通しの良い場合には警
報を与えない(S705)ことにある。
【0030】交差点の見通しの良否を判定するための方
法としては、いくつか考えられるが、以下に3つの方法
を例示する。
【0031】[ 第1の方法 ]本方法では、まず、見通し
の悪い交差点を次のように定義する。
【0032】「交差点手前Aメートルの車両から交差点
後方Bメートルの対向車両が見えない場合を見通しの悪
い交差点という」 このような条件を満たす交差点としては、対向道路(道
なり道路)がある一定角度以上曲がっている場合があ
る。そこで、図10に示されるように、地図データとし
て格納されている交差点Cに対し、道路幅員、道路角度
より交差点の構成線を求め、その構成線と運転者の視線
との関係から見通しの有無を判定する。
【0033】図11には、本方法の処理フローチャート
が示されている。まず、交差点の幅員データ及び角度デ
ータから交差点の構成線L1〜L8を求める。なお、構
成線L4とL5が自車の走行している進入道路の構成線
であり、構成線L1及びL8が対向道路の構成線である
(S801)。次に、交差点CのAm(例えば50メー
トル)手前の車両位置P1とBメートル(例えば50メ
ートル)後方の車両位置P2を結ぶ線分Sを求める(S
802)。この線分Sが、交差点Aメートル手前におけ
る運転者から対向道路を見たときの視線に相当すること
になる。そして、交差点の構成線L1〜L8と求めた線
分Sが交わるか否かを判定する(S803)。線分Sが
構成線のいずれかと交わる場合には、道路近傍の構造物
により運転者が対向道路を直接見ることが困難と考えら
れるので、見通しの悪い交差点と判定する(S80
4)。一方、線分Sが構成線のいずれとも交わらない場
合には、見通しの良い交差点と判定する(S805)。
図10の場合で言えば、線分Sが構成線L6と交わって
いるので、交差点Cは見通しの悪い交差点と判定され
る。
【0034】[ 第2の方法 ]地図データとして、道路の
勾配データを有している場合の判定方法であり、交差点
Cの構成線及び車両間を結ぶ線分を3次元の空間図形と
して捉え、交差点の構成線Lより構成される道路面と車
両位置P1、P2を結ぶ線分が交わるか否かで見通しの
良否を判定する。但し、車両位置P1及びP2は道路面
に対してDメートルの高さにあるとする(運転者の視線
の高さに相当し、例えば1.5メートルの高さ)。
【0035】図12には、道路の構成線が形成する交差
点Cでの勾配の様子を模式的に示したものであり、2つ
の構成線が形成する角度θがある程度以上大きいと、線
分Sが構成線と交わり見通しの悪い交差点となる。
【0036】この方法によれば、2次元的には進入路と
対面道路がまっすぐであっても、進入路と対面道路がと
もに交差点中心に向かって上り坂となっていて見通しの
悪い場合も確実に判定できる。
【0037】[ 第3の方法 ]地図データとして、道路の
中央分離帯データを有している場合の判定方法であり、
図13に示されるように、交差点の構成線以外に中央分
離帯の構成線B1〜B4を求める。そして、車両位置P
1及びP2を結ぶ線分Sを求め、中央分離帯を含む構成
線と交わるか否かで見通しの良否を判定する。図13で
は、線分Sが構成線B2と交わっているので、見通しが
悪い交差点と判定される。
【0038】この方法によれば、進入路と対面道路がま
っすぐであっても、中央分離帯に対向車両が隠れて見え
にくい場合も確実に判定することができる。
【0039】以上、本発明の実施形態について説明した
が、反対車線の混雑度をセンサ等で評価し、この混雑度
を考慮して警報音声の出力を制御することも考えられ
る。すなわち、例えば図5あるいは図9に示された右直
ミス発生交差点の特定処理において、各注意発生要因が
満たされている場合であっても、対向車線の通過車両が
極めて少ない場合には、警報音声を出力しない構成とす
ることも可能であり、これにより交差点の形状からは要
注意と判定されても時間帯等により対向車線を通過する
車両が極めて少ない場合に不必要に警報音声が出力され
る事態を防ぐことができる。
【0040】さらに、要注意交差点と判定されて警報が
与えられた時点からタイマをスタートさせ、所定時間
(例えば3分)経過した後に再び要注意交差点と判定さ
れた場合にのみ警報を与え、所定時間経過しない場合に
は、運転者は前回の警報により十分な注意力を維持して
いると考えられるため警報を発生しない構成とすること
も可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用走
行情報提供装置によれば、過去の事故統計データを記憶
する必要がなく、地図データのみに基づいて所定地点の
要注意度を評価し、乗員に報知することができる。
【0042】また、所定地点の注意度判定は推奨経路に
基づき行われるため、警報出力が遅れることなく適当な
タイミングで運転者に報知することができる。
【0043】さらに、運転者にとり見通しが良いか否か
をも考慮して警報を与えるので、無駄な警報を極力抑え
て警報の効果を確かなものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のシステム構成図である。
【図2】 同実施形態における全体処理フローチャート
である。
【図3】 同実施形態における警報出力タイミング説明
図である。
【図4】 同実施形態における音声出力の一例を示す説
明図である。
【図5】 同実施形態における右折時のミス発生の高い
交差点の特定処理フローチャートである。
【図6】 同実施形態における左折時のミス発生の高い
交差点の特定処理フローチャートである。
【図7】 同実施形態における追突ミス発生の高い交差
点の特定処理フローチャートである。
【図8】 同実施形態における直進時の非右折車両との
ミス発生ポイントの特定処理フローチャートである。
【図9】 他の実施形態の全体処理フローチャートであ
る。
【図10】 交差点の構成線と運転者の視線を表す説明
図である。
【図11】 交差点の見通しの良否を判定する処理フロ
ーチャートである。
【図12】 交差点の勾配と視線との関係を示す説明図
である。
【図13】 中央分離帯と視線との関係を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 位置センサ、12 地図データベース、14 ナ
ビゲーションECU、26 スピーカ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現在位置検出手段と、 地図データ記憶手段と、 検出された現在位置前方の所定地点における注意度を、
    前記所定地点に関連する前記地図データと所定のミスモ
    デルとを照合することにより評価する評価手段と、 評価結果に応じて前記所定地点の注意必要性を報知する
    報知手段と、 を有することを特徴とする車両用走行情報提供装置。
  2. 【請求項2】 現在位置検出手段と、 地図データ記憶手段と、 前記地図データを用いて目的地までの推奨経路を乗員に
    報知する経路案内手段と、 検出された現在位置前方に位置する分岐点での前記推奨
    経路における注意度を、前記地図データと前記推奨経路
    に沿って走行した場合の所定のミスモデルとを照合する
    ことにより評価する評価手段と、 評価結果に応じて前記分岐点の注意必要性を報知する報
    知手段と、 を有することを特徴とする車両用走行情報提供装置。
  3. 【請求項3】 前記評価手段は、前記地図データに含ま
    れる道路の構造情報及び道路周辺の構造物情報に基き決
    定される車両運転者の道路の見通し度合いに応じて前記
    注意度を評価することを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の車両用走行情報提供装置。
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