JP2003081038A - 車両用警報装置 - Google Patents

車両用警報装置

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JP2003081038A
JP2003081038A JP2001276888A JP2001276888A JP2003081038A JP 2003081038 A JP2003081038 A JP 2003081038A JP 2001276888 A JP2001276888 A JP 2001276888A JP 2001276888 A JP2001276888 A JP 2001276888A JP 2003081038 A JP2003081038 A JP 2003081038A
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JP
Japan
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alarm
vehicle
traveling
characteristic
necessity
Prior art date
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JP2001276888A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kobayashi
雅明 小林
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 警報が必要な状況か否かを正確に判断して真
に必要な場合のみ警報を行う。 【解決手段】 自車両の走行特性を検出する自車特性検
出手段1,2と、検出した自車両の走行特性を記録する
自車特性記録手段8,8aと、自車両の現在の走行特性
と過去の走行特性とに基づいて警報の必要性を定量的に
示す警報必要度を決定する必要度決定手段9と、決定し
た警報必要度が予め設定した基準値を超えたときに警報
を行う警報手段5〜7,9とを備える。これにより、真
に警報が必要な場合にのみ警報を行うことができ、警報
の効果を上げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先行車や歩行者へ
の接触事故を防止するために警報を発する車両用警報装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅密集地などの歩行者が多い安全運転
地域では、急な発進を制限したり警報を行うようにした
車両用安全運転支援装置が知られている(例えば特開平
08−326573号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の装置では、住宅密集地やスクールゾーンなどの
歩行者の多い安全運転地域に入ると、走行時刻や季節、
走行状況に拘わらず警報が行われるので、例えば歩行者
の多い地域を日常的に運転している熟練した運転者や、
運転者自身の判断により安全運転を励行している運転者
は、警報を煩わしく感じるという問題がある。
【0004】本発明の目的は、警報が必要な状況か否か
を正確に判断して真に必要な場合のみ警報を行うように
した車両用警報装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明
は、自車両の走行特性を検出する自車特性検出手段と、
前記自車特性検出手段により検出した自車両の走行特性
を記録する自車特性記録手段と、前記自車特性検出手段
により検出した自車両の現在の走行特性と、前記自車特
性記録手段に記録されている自車両の過去の走行特性と
に基づいて、警報の必要性を定量的に示す警報必要度を
決定する必要度決定手段と、前記必要度決定手段により
決定した警報必要度が予め設定した基準値を超えたとき
に警報を行う警報手段とを備え、これにより上記目的を
達成する。 (2) 請求項2の車両用警報装置は、前記必要度決定
手段によって、現在の走行特性が過去の走行特性を超
え、両者の差が大きいほど警報必要度を大きくするよう
にしたものである。 (3) 請求項3の車両用警報装置は、走行特性には複
数の項目があり、前記必要度決定手段によって、走行特
性項目ごとに警報必要度を決定し、すべての走行特性項
目の警報必要度を加算して最終的な警報必要度とするよ
うにしたものである。 (4) 請求項4の車両用警報装置は、走行環境を検出
する走行環境検出手段を備え、前記必要度決定手段によ
って、走行特性を走行環境ごとに分類し、走行環境ごと
の現在の走行特性と過去の走行特性とに基づいて警報必
要度を決定するようにしたものである。 (5) 請求項5の車両用警報装置は、先行車を検出す
る先行車検出手段と、前記先行車検出手段により先行車
が検出されたときに、当該先行車から無線通信により当
該先行車の走行特性を入手する先行車特性入手手段とを
備え、前記必要度決定手段によって、自車両の走行特性
が先行車の走行特性を超え、両者の差が大きいほど警報
必要度を大きくするようにしたものである。 (6) 請求項6の車両用警報装置は、歩行者を検出す
る歩行者検出手段を備え、前記必要度決定手段によっ
て、前記歩行者検出手段により歩行者が検出されると警
報必要度を大きくするようにしたものである。 (7) 請求項7の車両用警報装置は、走行特性が予め
設定した許容値を超えたことを記録する許容値超過記録
手段を備え、前記必要度決定手段によって、前記許容値
超過記録手段に許容値超過の記録があるほど警報必要度
を大きくするようにしたものである。 (8) 請求項8の車両用警報装置は、前記警報手段に
よって、警報必要度に応じた音量および/またはタイミ
ングで警報を行うようにしたものである。
【0006】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明によれば、自車
両の現在の走行特性と過去の走行特性とに基づいて警報
必要度を決定し、警報必要度が予め設定した基準値を超
えたときに警報を行うようにしたので、真に警報が必要
な場合にのみ警報を行うことができ、例えば住宅密集地
などの歩行者が多い地域で無条件に警報を行うような従
来の警報装置に比べ、運転者に煩わしさを感じさせるこ
とがなく、警報の効果を上げることができる。 (2) 請求項2の発明によれば、現在の走行特性が過
去の走行特性を超え、両者の差が大きいほど警報必要度
を大きくするようにしたので、正確な警報必要度を決定
することができ、真に警報が必要な場合にのみ警報を行
うことができる。 (3) 請求項3の発明によれば、走行特性には複数の
項目があり、走行特性項目ごとに警報必要度を決定し、
すべての走行特性項目の警報必要度を加算して最終的な
警報必要度とするようにしたので、さらに正確な警報必
要度を決定することができ、真に警報が必要な場合にの
み警報を行うことができる。 (4) 請求項4の発明によれば、走行特性を走行環境
ごとに分類し、走行環境ごとの現在の走行特性と過去の
走行特性とに基づいて警報必要度を決定するようにした
ので、さらに正確な警報必要度を決定することができ、
真に警報が必要な場合にのみ警報を行うことができる。 (5) 請求項5の発明によれば、先行車が検出された
ときに、当該先行車から無線通信により当該先行車の走
行特性を入手し、自車両の走行特性が先行車の走行特性
を超え、両者の差が大きいほど警報必要度を大きくする
ようにしたので、車間距離や車間時間などの先行車との
関係を考慮したさらに正確な警報必要度を決定すること
ができ、真に警報が必要な場合にのみ警報を行うことが
できる。 (6) 請求項6の発明によれば、歩行者が検出される
と警報必要度を大きくするようにしたので、歩行者の有
無を考慮した正確な警報必要度を決定でき、真に警報が
必要な場合にのみ警報を行うことができる。 (7) 請求項7の発明によれば、走行特性の許容値超
過の記録があるほど警報必要度を大きくするようにした
ので、許容値超過の緊急状態発生の予測を含む正確な警
報必要度を決定することができ、真に警報が必要な場合
にのみ警報を行うことができる。 (8) 請求項8の発明によれば、警報必要度に応じた
音量および/またはタイミングで警報を行うようにした
ので、運転者に対して緊急度と危険度を認識させること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】《発明の第1の実施の形態》図1
は第1の実施の形態の構成を示す。車両動作検出用セン
サー/スイッチ類1には車速センサー、加速度センサ
ー、ヨーレートセンサー、ヘッドランプなどのランプス
イッチ、警告灯スイッチなど、車両の動きを検出するセ
ンサーやスイッチなどのすべての検出器が含まれる。ま
た、車両操作検出用センサー/スイッチ類2にはアクセ
ルペダル踏み込み量センサー(アクセル開度センサ
ー)、ブレーキ液圧センサー、操舵角センサー、ウイン
カースイッチ、変速機シフトレバー位置センサー、ワイ
パースイッチ、イグニッションキースイッチなど、運転
者の操作を検出するセンサーやスイッチなどのすべての
検出器が含まれる。先行車検出用センサー類3にはレー
ザーレーダーやステレオカメラなど、自車線前方を走行
する先行車を認識し、先行車までの車間距離を検出する
センサーが含まれる。
【0008】車車間通信機4は先行車や後続車など、車
両どうしで通信を行うための通信機であり、この実施の
形態では先行車から走行特性などの情報を受信し、後続
車へ自車の走行特性などの情報を送信するために用い
る。ディスプレイ5、スピーカー6およびブザー7は文
字や画像の表示と音声や警報を出力する装置である。記
録装置8はメモリカード8aから情報を読み込むととも
に、メモリカード8aへ情報を記録する装置であり、こ
の実施の形態では運転者ごとの走行特性の読み込みと記
録を行う。
【0009】なお、この一実施の形態では不揮発性の情
報記録媒体としてメモリカードを用いる例を示すが、不
揮発性の情報記録媒体はメモリカードに限定されない。
また、車載の不揮発性情報記録媒体、例えばEEPRO
M、CD−ROM、DVDなどの記録装置に運転者ごと
の走行特性値を記録し、運転者が手動で自分の走行特性
値を読み出して利用するか、あるいはキーレスエントリ
ーカードやイグニッションキーに記憶されている運転者
識別用IDを読み込み、ID番号で自動的に検索して読
み出すようにしてもよい。
【0010】コントローラー9はマイクロコンピュータ
ー9aとメモリ9bや時計9cなどの周辺部品を備え、
後述する処理プログラムを実行してセンサー/スイッチ
類1〜3および車車間通信機4により得られた車両の動
作情報、操作情報および先行車情報に基づいて走行特性
を計算し、警報の必要度を判定してディスプレイ5、ス
ピーカー6およびブザー7により警報を行う。
【0011】特許請求の範囲の構成要素と第1の実施の
形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわ
ち、車両動作検出用センサー/スイッチ類1および車両
操作検出用センサー/スイッチ類2が自車特性検出手段
を、記録装置8およびメモリカード8aが自車特性記録
手段を、コントローラー9が必要度決定手段を、ディス
プレイ5、スピーカー6、ブザー7およびコントローラ
ー9が警報手段をそれぞれ構成する。
【0012】図2〜図3は、第1の実施の形態の警報処
理プログラムを示すフローチャートである。コントロー
ラー9のマイクロコンピューター9aは、車両用警報装
置に電源が投入されるとこの警報処理プログラムの実行
を開始する。ステップ1において、運転者の過去の走行
特性値を記録したメモリカード8aが記録装置8に装着
されたか否かを確認する。
【0013】図4にメモリカード8aに記録する走行特
性の一例を示す。この第1の実施の形態では、走行特性
グループとして運転者の運転特性と心身状況を検出す
る。運転特性にはs1:減速度、s2:加速度、s3:
操舵角速度、s4:車間時間、s5:速度などの特性項
目があり、心身状況にはs6:居眠り、s7:脇見など
の特性項目がある。これらの各項目s1〜s7の特性値
として、減速度、加速度および操舵角速度に対しては5
分間の最大値を計算し、車間時間と速度に対しては5分
間の平均値を計算し、さらに居眠りと脇見に対しては5
分間の有無を計算する。また、各特性項目に対しては特
性値の許容範囲を予め設定する。減速度と加速度に対し
ては5分間の最大値が0.5gより小さいこと、操舵角
速度に対しては5分間の最大値が50deg/sより小さい
こと、車間時間に対しては5分間の平均値が1secより
大きいこと、速度に対しては5分間の平均値が100km
/hより小さいこと、居眠りと脇見は5分間に1回より少
ないこととする。なお、これらの走行特性についてはこ
の一実施の形態の項目、特性値、許容範囲に限定されな
い。
【0014】メモリカード8aが装着されていなければ
ステップ2へ進み、ディスプレイ5、スピーカー6およ
びブザー7により運転者にカード装着を促す警告を行
う。メモリカード8aが装着されたらステップ3へ進
み、車両操作検出用センサー/スイッチ類2によりイグ
ニッションキーがオンされたか否かを確認する。メモリ
カード8aが記録装置8に装着され、イグニッションキ
ーがオンされると警報処理を実行する。
【0015】ステップ4で、センサー/スイッチ類1〜
3から得られた車両の動作情報、操作情報および先行車
情報に基づいて図4に示す項目s1〜s7の現在の走行
特性を検出する。続くステップ5で、検出した現在の走
行特性s1〜s7と検出時間t1をメモリ9bに一時的
に記録する。ステップ6において、検出した現在の走行
特性s1〜s7のいずれかが図4に示す許容範囲を超え
ているか否かを確認し、許容範囲を超える走行特性があ
ればステップ7へ進む。ステップ7では、直ちにディス
プレイ5に許容範囲を超える走行特性に関する警告メッ
セージを表示するとともに、スピーカー6により警告メ
ッセージを放送し、ブザー7を吹鳴させて警報を行う。
なお、走行特性が予め設定した許容範囲を超える場合
は、スピーカー6およびブザー7を最大音量にして警報
を行う。その後、ステップ4へ戻って上述した処理を繰
り返す。
【0016】現在の走行特性s1〜s7がいずれも許容
範囲内に収まっている場合はステップ8へ進み、検出し
た現在の走行特性s1〜s7と検出時間t1に基づいて
現在の走行特性値Q1〜Q7を計算する。なお、メモリ
カード8aに記録されている運転者の過去の走行特性値
と現在の走行特性値とを区別するために、各特性項目s
n(n=1〜7)の過去の特性値をPnとし、現在の特
性値をQnとする。ステップ9では、計算結果の現在の
走行特性値Q1〜Q7を車車間通信機4を介して後続車
へ送信する。
【0017】ステップ10において、記録装置8により
メモリカード8aに記録されている運転者の過去の走行
特性値P1〜P7を読み込む。そして、ステップ11で
図5に示す警報必要度計算ルーチンを実行し、警報必要
度Nを計算する。
【0018】図5のステップ31において走行特性項目
を表すパラメーターnに1を設定してステップ32へ進
み、現在の走行特性値Qnが過去の走行特性値Pnの
1.5倍よりも大きいか否かを判定する。現在の走行特
性値Qnが過去の走行特性値Pnの1.5倍よりも大き
い場合はステップ33へ進み、警報必要度Nnに1を設
定し、そうでなければステップ34へ進み、警報必要度
Nnに0を設定する。
【0019】なお、この実施の形態では現在の走行特性
値Qnが過去の走行特性値Pnの1.5倍を超えたら警
報を行う必要があると判断する例を示すが、判定基準と
しての現在と過去の走行特性値の倍率はこの実施の形態
に限定されない。また、この一実施の形態ではすべての
走行特性項目snに対して同一の判定基準倍率を設定し
た例を示すが、走行特性項目snごとに適当な判定基準
倍率を設定してもよい。さらに、現在の走行特性値Qn
が過去の走行特性値Pnより判定基準倍率以上に大きい
場合に警報必要度Nnに設定する値は、この一実施の形
態の”1”に限定されず、少なくとも0より大きい値で
あればよい。以上の警報必要度Nの決定方法を整理する
と、現在の走行特性値Qnが過去の走行特性値Pnを超
え、両者の差が大きいほど大きな警報必要度を決定する
ようにすればよい。
【0020】ステップ35で、現在の走行特性値Qnが
図4に示す許容範囲を超えているか否かを判定し、許容
範囲を超えていればステップ36へ進み、警報必要度N
に8を設定する。ステップ37で図4に示す走行特性項
目s1〜s5のすべての項目に対して警報必要度Nnを
算出したかどうか確認し、算出が完了したらステップ3
9へ進む。なお、この実施の形態では図4に示す心身状
況の走行特性項目s6:居眠りとs7:脇見に対しては
警報必要度Nの計算を行わない。これらの走行特性項目
は1回の発生も許されない項目であり、1回でも発生し
たらステップ6からステップ7へ進んで最大音量で警報
が発せられるから、警報必要度Nの計算を行う必要はな
い。
【0021】走行特性項目s1〜s5の警報必要度Nn
の計算が終了していない場合はステップ38へ進み、パ
ラメーターnをインクリメントしてステップ32へ戻
り、上述した計算を繰り返す。走行特性項目s1〜s5
の警報必要度Nnの計算が終了した場合は、ステップ3
9で走行特性項目s1〜s5の警報必要度N1〜N5を
加算して警報必要度Nを計算し、図2、図3に示す警報
処理プログラムへリターンする。
【0022】図3のステップ12で先行車が検出された
か否かを確認し、先行車が検出された場合はステップ1
3〜15で警報必要度Nの補正係数kを算出して警報必
要度Nを補正する。なお、先行車が検出されなかった場
合は警報必要度Nの補正を行わない。ステップ13にお
いて、車車間通信機4を介して先行車から走行特性値R
1〜R7を受信する。これらの走行特性値R1〜R7
は、自車の走行特性値Q1〜Q7と同様に先行車で検出
されたものである。続くステップ14で図6に示す補正
係数計算ルーチンを実行し、警報の必要性を定量的に示
す警報必要度Nの補正係数kを計算する。
【0023】図6のステップ41において特性項目を表
すパラメーターnに1を設定してステップ42へ進み、
現在の自車の走行特性値Qnが先行車の走行特性値Rn
の1.5倍よりも大きいか否かを判定する。現在の自車
の走行特性値Qnが先行車の走行特性値Rnの1.5倍
よりも大きい場合はステップ43へ進み、補正係数kに
0.2を設定し、そうでなければステップ44へ進み、
補正係数kに0を設定する。
【0024】なお、この実施の形態では現在の自車の走
行特性値Qnが先行車の走行特性値Rnの1.5倍を超
えたら補正係数kを設定する例を示すが、判定基準とし
ての自車と先行車の走行特性値の倍率はこの実施の形態
に限定されない。また、この一実施の形態ではすべての
走行特性項目snに対して同一の判定基準倍率を設定し
た例を示すが、走行特性項目snごとに適当な判定基準
倍率を設定してもよい。さらに、現在の走行特性値Qn
が先行車の走行特性値Rnより判定基準倍率以上に大き
い場合に補正係数kに設定する値は、この一実施の形態
の”0.2”に限定されず、少なくとも0より大きい値
であればよい。以上の補正係数kの決定方法を整理する
と、現在の走行特性値Qnが先行車の走行特性値Rnを
超え、両者の差が大きいほど大きな警報必要度となる補
正係数kを設定すればよい。
【0025】ステップ45で、すべての走行特性項目s
1〜s7の補正係数knを計算したかどうかを確認す
る。計算が完了していない場合はステップ46へ進み、
パラメーターnをインクリメントしてステップ42へ戻
る。すべての走行特性項目s1〜s7に対して補正係数
knの計算を完了した場合はステップ47へ進み、走行
特性項目s1〜s7の補正係数k1〜k7を加算し、さ
らに加算値に1を加えて補正係数kを求める。その後、
図3のステップ15へリターンする。
【0026】図3のステップ15において、計算結果の
補正係数kを警報必要度Nに乗じて補正する。ステップ
16で警報必要度Nが4以下か否かを確認し、4以下の
場合はステップ17へ進み、警報を行わない。また、警
報必要度Nが4を超える場合はステップ18へ進み、警
報必要度Nが4を超え、6以下の範囲にあるか否かを確
認する。警報必要度Nが4〜6の範囲にあればステップ
19へ進み、中程度の音量にしてスピーカー6により音
声で警告メッセージを放送するとともに、ブザー7で警
報を行う。なお、警報必要度Nが4〜6の範囲にある場
合は、中程度の音量で警報を行う代わりに判定から所定
時間、例えば1秒後に警報を行うようにしてもよい。一
方、警報必要度Nが6を超える場合はステップ20へ進
み、大音量にしてスピーカー6により音声で警告メッセ
ージを放送するとともに、ブザー7で警報を行う。な
お、警報必要度Nが6を超える場合は、大音量で警報を
行う代わりに判定後直ちに警報を行うようにしてもよ
い。
【0027】警報後のステップ21において、過去の走
行特性値Pnと現在の走行特性値Qnに基づいてメモリ
カード8aに記録する走行特性値Pnを求め、記録装置
8によりメモリカード8aへ記録して過去の走行特性値
Pnを更新する。このとき、図3に示す走行特性項目s
1〜s7の中で、特性値として最大値を求める項目s1
〜s3に対しては過去の走行特性値Pnと現在の走行特
性値Qnの大きい方を記録し、特性値として平均値を求
める項目s4,s5に対しては過去の走行特性値Pnと
現在の走行特性値Qnに基づいて平均値を計算し直し、
算出した平均値を記録する。なお、s6:居眠りとs
7:脇見に対しては1回の発生も許されない項目である
から、更新は不要である。
【0028】このように第1の実施の形態によれば、現
在の走行特性と過去の走行特性とに基づいて警報必要度
を決定し、警報必要度が予め設定した基準値を超えたと
きに警報を行うようにしたので、真に警報が必要な場合
にのみ警報を行うことができ、例えば住宅密集地などの
歩行者が多い地域で無条件に警報を行うような従来の警
報装置に比べ、運転者に煩わしさを感じさせることがな
く、警報の効果を上げることができる。
【0029】また、第1の実施の形態によれば現在の走
行特性が過去の走行特性を超え、両者の差が大きいほど
警報必要度を大きくするようにしたので、正確な警報必
要度を決定することができ、真に警報が必要な場合にの
み警報を行うことができる。さらに、第1の実施の形態
によれば、複数の項目の走行特性を検出し、走行特性項
目ごとに警報必要度を決定し、すべての走行特性項目の
警報必要度を加算して最終的な警報必要度とするように
したので、さらに正確な警報必要度を決定することがで
き、真に警報が必要な場合にのみ警報を行うことができ
る。さらにまた、第1の実施の形態では走行特性を走行
環境ごとに分類し、走行環境ごとの現在の走行特性と過
去の走行特性とに基づいて警報必要度を決定するように
したので、さらに正確な警報必要度を決定することがで
き、真に警報が必要な場合にのみ警報を行うことができ
る。
【0030】さらに、第1の実施の形態によれば、先行
車が検出されたときに、当該先行車から無線通信により
当該先行車の走行特性を入手し、自車両の走行特性が先
行車の走行特性を超え、両者の差が大きいほど警報必要
度を大きくするようにしたので、車間距離や車間時間な
どの先行車との関係を考慮したさらに正確な警報必要度
を決定することができ、真に警報が必要な場合にのみ警
報を行うことができる。
【0031】さらにまた、第1の実施の形態によれば警
報必要度に応じた音量、すなわち警報必要度が大きいほ
ど大音量で警報を行うようにしたので、運転者に対して
緊急度と緊急度を認識させることができる。なお、警報
必要度に応じたタイミング、すなわち警報必要度が大き
いほど速いタイミングで警報を行うようにしても、同様
な効果が得られる。
【0032】《発明の第2の実施の形態》走行環境ごと
に走行特性を検出するとともに、歩行者の検出状況を考
慮して警報の必要度を計算するようにした第2の実施の
形態を説明する。
【0033】図7は第2の実施の形態の構成を示す。な
お、図1に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号
を付して相違点を中心に説明する。ナビゲーション装置
10はGPS受信機と道路地図データベースを備え、車
両の現在地を検出するとともに、走行中の道路種別(一
般道、国道、高速道など)、走行中の地域(市街地、郊
外、スクールゾーン、事故多発地点など)、道路形状
(交差点、直線路、曲線路など)を検出する。路車間通
信機11は、路側に設置された光または電波ビーコン通
信機、あるいはFM多重放送局を介して交通情報センタ
ーから渋滞情報を入手する。歩行者検出装置12は赤外
線センサーやステレオカメラを備え、車両前方の歩行者
の有無を検出する。
【0034】特許請求の範囲の構成要素と第2の実施の
形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわ
ち、車両動作検出用センサー/スイッチ類1および車両
操作検出用センサー/スイッチ類2が自車特性検出手段
を、記録装置8およびメモリカード8aが自車特性記録
手段を、コントローラー9が必要度決定手段を、ディス
プレイ5、スピーカー6、ブザー7およびコントローラ
ー9が警報手段を、ナビゲーション装置10、路車間通
信機11および車両操作検出用センサー/スイッチ類2
が走行環境検出手段を、先行車検出用センサー類3が先
行車検出手段を、車車間通信機4が先行車特性入手手段
を、歩行者検出装置12が歩行者検出手段をそれぞれ構
成する。
【0035】図8〜図9は、第2の実施の形態の警報処
理プログラムを示すフローチャートである。コントロー
ラー9のマイクロコンピューター9aは、車両用警報装
置に電源が投入されるとこの警報処理プログラムの実行
を開始する。ステップ51において、運転者の過去の走
行特性値を記録したメモリカード8aが記録装置8に装
着されたか否かを確認する。
【0036】この第2の実施の形態では、図4に示す走
行特性項目とそれらの特性値を、図10に示すような走
行環境の項目e1〜e6ごとに分類して記録する。図1
0において、e1:道路種類はナビゲーション装置10
により検出し、一般道、国道および高速道に分類する。
e2:走行地域はナビゲーション装置10により検出
し、市街、郊外、スクールゾーンおよび事故多発地点に
分類する。e3:道路形状はナビゲーション装置10に
より検出し、交差点、直線、コーナー手前100m、コ
ーナー中、右折および左折に分類する。
【0037】e4:走行時間帯は時計9cにより検出
し、22時〜6時、6時〜10時、10時〜14時、1
4時〜18時および18時〜22時に分類する。e5:
天候は路車間通信機11を介して交通情報センターから
入力するか、あるいは車両操作検出用センサー/スイッ
チ類2のワイパースイッチ、日射センサー、フォグラン
プスイッチなどの操作状況により検出し、晴れ、雨、曇
り、雪に分類する。e6:渋滞は路車間通信機11を介
して交通情報センターから入手し、渋滞の有無に分類す
る。各走行環境項目e1〜e6の分類値にはそれぞれ、
図10に示すように数値が予め設定されている。なお、
この実施の形態では走行環境を図10に示す分類とする
例を示すが、走行環境の分類はこの一実施の形態に限定
されない。
【0038】メモリカード8aが装着されていなければ
ステップ52へ進み、ディスプレイ5、スピーカー6お
よびブザー7により運転者にカード装着を促す警告を行
う。メモリカード8aが装着されたらステップ53へ進
み、車両操作検出用センサー/スイッチ類2によりイグ
ニッションキーがオンされたか否かを確認する。メモリ
カード8aが記録装置8に装着され、イグニッションキ
ーがオンされると警報処理を実行する。
【0039】ステップ54で、センサー/スイッチ類1
〜3から得られた車両の動作情報、操作情報および先行
車情報に基づいて図4に示す項目s1〜s7の現在の走
行特性を検出するとともに、ナビゲーション装置10お
よび路車間通信機11から図10に示す項目e1〜e6
の走行環境を入手し、歩行者検出装置12により歩行者
の有無を検出する。続くステップ55で検出した走行特
性s1〜s7と検出時間t1、走行環境および歩行者情
報をメモリ9bに一時記憶する。次に、ステップ56で
図11に示す走行環境コード作成ルーチンを実行し、走
行環境コードEを作成する。
【0040】図11のステップ81において、走行環境
項目を表すパラメーターnに1を設定してステップ82
へ進み、走行環境項目enの分類値を設定する。例え
ば、ナビゲーション装置10により現在、一般道を走行
していることが検出された場合は、走行環境項目e1の
分類値に一般道の数値1を設定する。ステップ83で走
行環境項目e1〜e6のすべての項目に対して分類値の
設定が完了したかどうかを確認し、未設定の項目が残っ
ている場合はステップ84へ進み、パラメーターnをイ
ンクリメントしてステップ82へ戻る。すべての走行環
境項目e1〜e6に対する分類値の設定が完了したらス
テップ85へ進み、走行環境項目e1〜e6の分類値を
順に並べて走行環境コードEを作成する。走行環境コー
ドEを作成したら図8のステップ57へリターンする。
【0041】図8のステップ57において、検出した現
在の走行特性s1〜s7のいずれかが図4に示す許容範
囲を超えているか否かを確認し、許容範囲を超える走行
特性があればステップ58へ進む。ステップ58では、
直ちにディスプレイ5に許容範囲を超える走行特性に関
する警告メッセージを表示するとともに、最大音量でス
ピーカー6により警告メッセージを放送し、ブザー7を
吹鳴させて警報を行う。その後、ステップ54へ戻って
上述した処理を繰り返す。
【0042】現在の走行特性s1〜s7がいずれも許容
範囲内に収まっている場合はステップ59へ進み、検出
した現在の走行特性s1〜s7と検出時間t1に基づい
て現在の走行特性値Q1〜Q7を計算する。ステップ6
0では、計算結果の現在の走行特性値Q1〜Q7を車車
間通信機4を介して後続車へ送信する。ステップ61に
おいて、記録装置8によりメモリカード8aに記録され
ている走行環境項目e1〜e6ごとの運転者の過去の走
行特性値P1〜P7を読み込む。そして、ステップ62
で図4に示す警報必要度計算ルーチンを実行し、警報の
必要性を定量的に示す警報必要度Nを計算する。この警
報必要度Nの計算処理については第1の実施の形態で説
明した処理と同様であり、図示と説明を省略する。
【0043】警報必要度Nの計算が終了したらステップ
63へ進み、歩行者の有無を確認する。歩行者がある場
合はステップ64へ進んで歩行者検出の有無を表す歩行
者検出係数mに1を設定し、歩行者がない場合はステッ
プ65へ進んで係数mに0を設定する。続くステップ6
6において先行車が検出されたか否かを確認し、先行車
が検出された場合はステップ67へ進み、先行車が検出
されなかった場合はステップ67をスキップする。ステ
ップ67では車車間通信機4を介して先行車から走行特
性値R1〜R7と歩行者検出係数m’を受信する。これ
らの走行特性値R1〜R7と歩行者検出係数m’は、自
車の走行特性値Q1〜Q7と歩行者検出係数mと同様に
先行車で検出または設定されたものである。続くステッ
プ68で図12に示す補正係数計算ルーチンを実行し、
警報必要度Nの補正係数kを計算する。
【0044】図12のステップ91において走行特性項
目を表すパラメーターnに1を設定してステップ92へ
進み、現在の自車の走行特性値Qnが先行車の走行特性
値Rnの1.5倍よりも大きいか否かを判定する。現在
の自車の走行特性値Qnが先行車の走行特性値Rnの
1.5倍よりも大きい場合はステップ93へ進み、補正
係数kに0.2を設定し、そうでなければステップ94
へ進み、補正係数kに0を設定する。
【0045】ステップ95で、すべての走行特性項目s
1〜s7の補正係数knを計算したかどうかを確認す
る。計算が完了していない場合はステップ96へ進み、
パラメーターnをインクリメントしてステップ92へ戻
る。すべての走行特性項目s1〜s7に対して補正係数
knの計算を完了した場合はステップ97へ進み、自車
の歩行者検出係数mと先行車の歩行者検出係数m’とが
等しいか否かを確認する。等しい場合はステップ98へ
進んでパラメーターuに0を設定し、異なる場合はステ
ップ99へ進んでパラメーターuに1を設定する。
【0046】ステップ100において、次式により警報
必要度Nの補正係数kを算出する。
【数1】k=(Σkn+u+1)+m 上式において、Σはn=1〜7の総和である。パラメー
ターuが0の場合、すなわち先行車の歩行者検出係数
m’と自車の歩行者検出係数mとが等しい場合は、歩行
者が先行車の周辺と自車の周辺に同時に存在するか、ま
たは同時に存在しない場合であり、車両周辺の歩行者の
状況が先行車と自車とで同様な状況にある。一方、パラ
メーターuが1の場合、すなわち先行車の歩行者検出係
数m’と自車の歩行者検出係数mとが異なる場合は、先
行車の周辺には歩行者がいるが自車の周辺には歩行者が
いない状況、またはその逆の自車の周辺には歩行者がい
るが先行車の周辺には歩行者がいない状況であり、車両
周辺の歩行者の状況が先行車と自車とで異なる状況にあ
る。車両周辺の歩行者の状況が先行車と自車とで異なる
場合には、同様な場合よりも運転に際してより注意を払
う必要があり、警報必要度Nの補正係数kを大きくす
る。補正係数kを算出後、図9のステップ69へリター
ンする。
【0047】図9のステップ69において、計算結果の
補正係数kを警報必要度Nに乗じて補正する。ステップ
70で警報必要度Nが4以下か否かを確認し、4以下の
場合はステップ72へ進み、警報を行わない。また、警
報必要度Nが4を超える場合はステップ71へ進み、警
報必要度Nが4を超え、6以下の範囲にあるか否かを確
認する。警報必要度Nが4〜6の範囲にあればステップ
73へ進み、中程度の音量にしてスピーカー6により警
告メッセージを放送するとともに、ブザー7を吹鳴させ
て警報を行う。なお、警報必要度Nが4〜6の範囲にあ
る場合は、中程度の音量で警報を行う代わりに判定から
所定時間、例えば1秒後に警報を行うようにしてもよ
い。一方、警報必要度Nが6を超える場合はステップ7
4へ進み、大音量にしてスピーカー6により警告メッセ
ージを放送するとともに、ブザー7を吹鳴させて警報を
行う。なお、警報必要度Nが6を超える場合は、大音量
で警報を行う代わりに判定後直ちに警報を行うようにし
てもよい。
【0048】警報後のステップ75において、走行環境
項目e1〜e6ごとに過去の走行特性値Pnと現在の走
行特性値Qnに基づいてメモリカード8aに記録する走
行特性値Pnを求め、記録装置8により走行環境項目e
1〜e6ごとに走行特性値Pnを分類してメモリカード
8aへ記録する。このとき、図3に示す走行特性項目s
1〜s7の中で、特性値として最大値を求める項目s1
〜s3に対しては過去の走行特性値Pnと現在の走行特
性値Qnの大きい方を記録し、特性値として平均値を求
める項目s4,s5に対しては過去の走行特性値Pnと
現在の走行特性値Qnに基づいて平均値を計算し直し、
算出した平均値を記録する。なお、s6:居眠りとs
7:脇見に対しては1回の発生も許されない項目である
から、更新は不要である。
【0049】この第2の実施の形態によれば、走行環境
ごとに走行特性を検出するとともに、歩行者の検出状況
を考慮して警報の必要度を計算するようにしたので、上
述したした第1の実施の形態の効果に加え、さらに正確
な警報必要度が得られ、真に警報が必要な場合にのみ警
報を行うことができ、警報の効果を上げることができ
る。
【0050】《発明の第3の実施の形態》過去の緊急状
態の発生履歴を考慮して警報必要度Nを算出するように
した第3の実施の形態をする。なお、この第3の実施の
形態の構成は図7に示す第2の実施の形態の構成と同様
であり、図示と説明を省略する。
【0051】特許請求の範囲の構成要素と第3の実施の
形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわ
ち、車両動作検出用センサー/スイッチ類1および車両
操作検出用センサー/スイッチ類2が自車特性検出手段
を、記録装置8およびメモリカード8aが自車特性記録
手段および許容値超過記録手段を、コントローラー9が
必要度決定手段を、ディスプレイ5、スピーカー6、ブ
ザー7およびコントローラー9が警報手段を、ナビゲー
ション装置10、路車間通信機11および車両操作検出
用センサー/スイッチ類2が走行環境検出手段を、先行
車検出用センサー類3が先行車検出手段を、車車間通信
機4が先行車特性入手手段を、歩行者検出装置12が歩
行者検出手段をそれぞれ構成する。
【0052】図13〜図14は、第3の実施の形態の警
報処理プログラムを示すフローチャートである。なお、
図8〜図9に示す第2の実施の形態の警報処理プログラ
ムと同様な処理を行うステップに対しては同一のステッ
プ番号を付し、相違点を中心に説明する。ステップ51
Aにおいて、運転者の過去の走行特性値を記録したメモ
リカード8aが記録装置8に装着されたか否かを確認す
る。
【0053】この第3の実施の形態では、図4に示す特
性項目s1〜s7の走行特性値が、図10に示す走行環
境項目e1〜e6ごとに分類されてメモリカード8aに
記録されている。メモリカード8aにはさらに、車両運
行中に発生した緊急状態の履歴が緊急状態発生係数hと
して記録されている。
【0054】ステップ61Aにおいて、記録装置8によ
りメモリカード8aに記録されている走行環境項目e1
〜e6ごとの運転者の過去の走行特性値P1〜P7と、
緊急状態発生係数hを読み込む。ステップ69Aでは、
計算結果の補正係数kと過去の緊急状態発生履歴を示す
緊急状態発生係数hとを警報必要度Nに乗じ、警報必要
度Nを補正する。
【0055】ステップ76において、ステップ75でメ
モリカード8aに記録した走行特性値Pnが図4に示す
許容範囲を超えているかどうかを確認し、超えていなけ
ればステップ53に戻って上述した処理を繰り返す。更
新後の走行特性値Pnが許容範囲を超えている場合はス
テップ77へ進み、緊急状態発生係数hに例えば0.2
を加算して更新し、記録装置8によりメモリカード8a
に記録する。なお、緊急状態発生係数hの初期値は1と
する。
【0056】この第3の実施の形態によれば、過去の緊
急状態の発生履歴を考慮して警報必要度Nを算出するよ
うにしたので、緊急状態発生の予測を含む正確な警報必
要度を算出することができ、真に警報が必要な場合にの
み警報を行うことができ、警報の効果を上げることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 第1の実施の形態の警報処理プログラムを示
すフローチャートである。
【図3】 図2に続く、第1の実施の形態の警報処理プ
ログラムを示すフローチャートである。
【図4】 走行特性項目と特性値の一例を示す図であ
る。
【図5】 第1の実施の形態の警報必要度計算ルーチン
を示すフローチャートである。
【図6】 第1の実施の形態の補正係数計算ルーチンを
示すフローチャートである。
【図7】 第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図8】 第2の実施の形態の警報処理プログラムを示
すフローチャートである。
【図9】 図8に続く、第2の実施の形態の警報処理プ
ログラムを示すフローチャートである。
【図10】 走行環境項目と分類値の一例を示す図であ
る。
【図11】 走行環境コード作成ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図12】 第2の実施の形態の補正係数計算ルーチン
を示すフローチャートである。
【図13】 第3の実施の形態の警報処理プログラムを
示すフローチャートである。
【図14】 図13に続く、第3の実施の形態の警報処
理プログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両動作検出用センサー/スイッチ類 2 車両操作検出用センサー/スイッチ類 3 先行車検出用センサー類 4 車車間通信機 5 ディスプレイ 6 スピーカー 7 ブザー 8 記録装置 8a メモリカード 9 コントローラー 9a マイクロコンピューター 9b メモリ 9c 時計 10 ナビゲーション装置 11 路車間通信機 12 歩行者検出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 21/00 B60R 21/00 626D 628 628B 628C B60K 28/06 B60K 28/06 A Z G08G 1/16 G08G 1/16 C Fターム(参考) 3D037 FA01 FA05 FA13 FA16 FA17 FA23 FA24 FA25 FA26 FA27 FB09 FB10 5H180 AA01 BB02 BB04 BB12 BB13 CC03 CC04 CC14 EE12 EE18 FF05 FF10 FF12 FF13 FF27 LL01 LL04 LL07 LL08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自車両の走行特性を検出する自車特性検出
    手段と、 前記自車特性検出手段により検出した自車両の走行特性
    を記録する自車特性記録手段と、 前記自車特性検出手段により検出した自車両の現在の走
    行特性と、前記自車特性記録手段に記録されている自車
    両の過去の走行特性とに基づいて、警報の必要性を定量
    的に示す警報必要度を決定する必要度決定手段と、 前記必要度決定手段により決定した警報必要度が予め設
    定した基準値を超えたときに警報を行う警報手段とを備
    えることを特徴とする車両用警報装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用警報装置におい
    て、 前記必要度決定手段は、現在の走行特性が過去の走行特
    性を超え、両者の差が大きいほど警報必要度を大きくす
    ることを特徴とする車両用警報装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の車両用警
    報装置において、 走行特性には複数の項目があり、前記必要度決定手段
    は、走行特性項目ごとに警報必要度を決定し、すべての
    走行特性項目の警報必要度を加算して最終的な警報必要
    度とすることを特徴とする車両用警報装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの項に記載の車両
    用警報装置において、 走行環境を検出する走行環境検出手段を備え、 前記必要度決定手段は、走行特性を走行環境ごとに分類
    し、走行環境ごとの現在の走行特性と過去の走行特性と
    に基づいて警報必要度を決定することを特徴とする車両
    用警報装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの項に記載の車両
    用警報装置において、 先行車を検出する先行車検出手段と、 前記先行車検出手段により先行車が検出されたときに、
    当該先行車から無線通信により当該先行車の走行特性を
    入手する先行車特性入手手段とを備え、 前記必要度決定手段は、自車両の走行特性が先行車の走
    行特性を超え、両者の差が大きいほど警報必要度を大き
    くすることを特徴とする車両用警報装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかの項に記載の車両
    用警報装置において、 歩行者を検出する歩行者検出手段を備え、 前記必要度決定手段は、前記歩行者検出手段により歩行
    者が検出されると警報必要度を大きくすることを特徴と
    する車両用警報装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかの項に記載の車両
    用警報装置において、 走行特性が予め設定した許容値を超えたことを記録する
    許容値超過記録手段を備え、 前記必要度決定手段は、前記許容値超過記録手段に許容
    値超過の記録があるほど警報必要度を大きくすることを
    特徴とする車両用警報装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかの項に記載の車両
    用警報装置において、 前記警報手段は、警報必要度に応じた音量および/また
    はタイミングで警報を行うことを特徴とする車両用警報
    装置。
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