JPH09175146A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JPH09175146A
JPH09175146A JP7339536A JP33953695A JPH09175146A JP H09175146 A JPH09175146 A JP H09175146A JP 7339536 A JP7339536 A JP 7339536A JP 33953695 A JP33953695 A JP 33953695A JP H09175146 A JPH09175146 A JP H09175146A
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air conditioning
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各ドアと仕切部材との隙間をシールするシー
ル部が簡単に形成できるようにする。 【解決手段】 空調ケース内を第1空気通路と第2空気
通路とに仕切る中間プレート17の板面の両面に、この
板面に対して突出したシール部17f〜17iを設け、
上記各空気通路内のドアが、上記各空気通路内の所定空
気流路を閉じる位置となったときに、上記ドアとシール
部17f〜17iとが当接して、上記ドアと中間プレー
ト17との隙間がシールされるようにする。このよう
に、シール部17f〜17iを中間プレート17に設け
ることによって、容易に型抜きを行うことができ、シー
ル部17f〜17iを容易に形成できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の第1および
第2空調ゾーンを独立に温度調節することのできる空調
装置に関し、特には、この空調装置の空調ケース内部構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】室内の第1および第2空調ゾーンを独立
に温度調節する空調装置の従来技術として、例えば特開
平5−58144号公報に開示されたものがある。これ
によると、空調ケース内に、この空調ケースとは別体の
仕切板を設けることによって、空調ケース内の空気通路
を、室内の第1空調ゾーンへ通ずる第1空気通路と室内
の第2空調ゾーンへ通ずる第2空気通路とに仕切ってい
る。
【0003】そして、上記各空気通路内に、空気を加熱
するヒータコア、このヒータコアをバイパスするバイパ
ス通路、およびヒータコアを通る風量とバイパス通路を
通る風量とを調節するエアミックスドアをそれぞれ設
け、各エアミックスドアの開度をそれぞれ独立に調節す
ることによって、各空調ゾーンへの吹出風温度を独立に
調節している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記エアミックスドア
が、ヒータコアを全開してバイパス通路を全閉する最大
暖房状態の位置となったときに、エアミックスドアと空
調ケースとの隙間、およびエアミックスドアと仕切板と
の隙間をシールしないと、エアミックスドアがバイパス
通路を全閉しているにも係わらず、上記各隙間からバイ
パス通路に風が漏れてしまい、最大暖房時に必要な温度
の風が吹き出さない。
【0005】また、上記エアミックスドアが、ヒータコ
アを全閉してバイパス通路を全開する最大冷房状態の位
置となったときにも、上記各隙間をシールしないと、エ
アミックスドアがヒータコアを全閉しているにも係わら
ず、上記各隙間から風が漏れてしまい、最大冷房時に必
要な温度の風が吹き出せない。また、上記従来技術で
は、各空気通路内に吹出口モード切換用のドアが配設さ
れているが、この吹出口モード切換用ドアと空調ケース
との隙間、およびこのドアと仕切板との隙間をシールし
ないと、所定の吹出口モード時に必要な風量割合が得ら
れない。
【0006】しかしながら、上記従来技術は、上記各隙
間におけるシールについての手段を何ら設けていないの
で、上記のような各問題が発生してしまう。この問題を
解決するためには、上記各隙間をそれぞれシールすれば
良い。ここで、上記各ドアと空調ケースとの隙間をシー
ルする手段としては、空調ケースの内壁面に、この内壁
面から突出したシール部を形成し、このシール部と上記
各ドアとを当接させてシールする方法がある。この場
合、上記シール部は、例えば空調ケースと一体的に樹脂
成形することによって形成できる。
【0007】また、上記各ドアと仕切板との隙間をシー
ルする手段としては、上記のようなシール部を空調ケー
スまたは仕切板に形成し、このシール部と上記各ドアと
を当接させてシールする方法がある。ここで、上記シー
ル部を空調ケースと一体成形する場合、通常、空調ケー
スは複雑な形状をしているので、このシール部を形成す
るための型抜きがほぼ不可能となる。また、空調ケース
を多数に分割すれば上記型抜きが比較的容易になるが、
この場合、空調ケースの部品数が多くなってしまう。
【0008】そこで、本発明は上記問題に鑑み、上記各
ドアと仕切部材(上記でいう仕切板)との隙間をシール
するシール部を、簡単に形成することのできる空調装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1〜5記載の発明は、空調ケース(6)内を
第1空気通路(15)と第2空気通路(16)とに仕切
る仕切部材(17)の板面の両面に、上記板面に対して
突出したシール部(17f〜17i)を設け、上記各空
気通路(15、16)内のドア(9〜14)が、各空気
通路(15、16)内の所定空気流路を閉じる位置とな
ったときに、上記各ドア(9〜14)と上記シール部
(17f〜17i)とが当接して、上記各ドア(9〜1
4)と上記仕切部材(17)との隙間をシールするよう
にしたことを特徴としている。
【0010】これによると、シール部(17f〜17
i)を仕切部材(17)に設けた構成であるので、シー
ル部(17f〜17i)を空調ケース(6)に設ける構
成に比べて、シール部(17f〜17i)を容易に設け
ることができる。そして、シール部(17f〜17i)
を仕切部材(17)に設けることによって、各ドア(9
〜14)が上記所定空気流路を閉じる位置となったとき
には、各ドア(9〜14)とシール部(17f〜17
i)とが当接して、上記各ドア(9〜14)と上記仕切
部材(17)との隙間がシールされるので、この隙間か
ら空気が上記所定空気流路に漏れることを防止すること
ができる。
【0011】また、本発明によると、板状の仕切部材
(17)に壁状のシール部(17f〜17i)を設けた
構成であるので、仕切部材(17)の剛性が上がる。ま
た、請求項2記載の発明は、上記シール部(17f〜1
7i)を、仕切部材(17)と一体的に成形したことを
特徴としている。
【0012】シール部(17f〜17i)を仕切部材
(17)に設けた構成では、シール部(17f〜17
i)を空調ケース(6)に設けた構成に比べて、型抜き
が容易であるため、本発明のようにシール部(17f〜
17i)を仕切部材(17)と一体的に成形することが
より有効となる。また、請求項3記載の発明は、上記空
調ケース(6)が第1空気通路(15)側のケース(6
a)と第2空気通路(16)側のケース(6b)とから
なり、仕切部材(17)がこの両ケース(6a、6b)
で挟持されたことを特徴している。
【0013】このような構成によると、仕切部材(1
7)を空調ケース(6)から容易に着脱することができ
る。従って、仕切部材(17)を空調ケース(6)に取
り付けて、本発明の空調装置を、両空調ゾーンを独立に
温度調節するタイプの空調装置として用いたり、あるい
は仕切部材(17)を空調ケース(6)から取り外し
て、本発明の空調装置を、両空調ゾーンとも同じように
温度調節するタイプの空調装置として用いることができ
る。
【0014】また、請求項4記載の発明は、仕切部材
(17)の板面の両面に、この板面に対して突出した嵌
合壁(17e)を設けるとともに、両ケース(6a、6
b)に、上記嵌合壁(17e)と嵌合する溝部(60
a、60b)を設け、上記嵌合壁(17e)と上記溝部
(60a、60b)とを嵌合させた形態で、両ケース
(6a、6b)で仕切部材(17)を挟持したことを特
徴としている。
【0015】これによると、両ケース(6a、6b)で
仕切部材(17)を挟持した状態では、嵌合壁(17
e)と溝部(60a、60b)とが嵌合するので、これ
らの位置決めがなされる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明を、自動車の運転席
側空間(第1空調ゾーン)と助手席側空間(第2空調ゾ
ーン)とを独立に温度コントロールするタイプの空調装
置に適用した実施形態について、図1〜8を用いて説明
する。図1に示すように、本実施形態の空調装置は、概
略的にはブロワユニット1とエアコンユニット2とから
成る。
【0017】上記ブロワユニット1は、ポリプロピレン
よりなるブロワケース3、このブロワケース3内に設け
られた送風手段としてのファン4、およびこのファン4
を回転駆動する駆動手段としてのブロワモータ5を備え
る。そして、ファン4が回転することによって、内気ま
たは外気がブロワケース3内に吸引され、その後、この
内気または外気が、エアコンユニット2を介して車室内
に吐出される。
【0018】上記エアコンユニット2は、エアコンケー
ス6、蒸発器7、ヒータコア8、第1、第2エアミック
スドア9、10(第1、第2ドア)、第1、第2デフロ
スタドア11、12(第1、第2ドア)と第1、第2フ
ェイス・フット切換ドア13、14(第1、第2ド
ア)、および蒸発器7よりも空気下流側におけるエアコ
ンケース6内の空気通路を、運転席側空間へ通ずる第1
空気通路15と助手席側空間へ通ずる第2空気通路16
とに仕切る板状の中間プレート17(仕切部材)を備え
る。上記エアコンケース6および中間プレート17はポ
リプロピレンよりなる。
【0019】上記蒸発器7は、自動車のエンジン動力が
伝えられたときに冷媒を圧縮する圧縮機や、凝縮器、膨
張弁(それぞれ図示しない)とともに、周知の冷凍サイ
クルを構成する空気冷却用熱交換器であり、自身の内部
を流れる冷媒の蒸発作用によって、エアコンケース6内
の空気を冷却する。上記ヒータコア8は、蒸発器7より
も空気下流側部位に設けられ、自身の内部を流れるエン
ジン冷却水を熱源として、蒸発器7からの冷風を再加熱
する空気加熱用熱交換器である。このヒータコア8は、
後述するように中間プレート17を貫通して設けられて
おり、第1空気通路15と第2空気通路16とにまたが
った形態となっている。
【0020】上記第1、第2空気通路15、16には、
蒸発器7からの冷風がヒータコア8をバイパスするため
の第1、第2バイパス通路18、19が形成されてい
る。上記第1エアミックスドア9は、ヒータコア8を通
る冷風量と第1バイパス通路18を通る冷風量との割合
を調節するドアであり、図中実線位置となったときに、
第1バイパス通路18を全閉して冷風の全てをヒータコ
ア8に通す最大暖房状態となり、図中破線位置となった
ときに、ヒータコア8を全閉して冷風の全てを第1バイ
パス通路18に通す最大冷房状態となる。
【0021】上記第2エアミックスドア10は、ヒータ
コア8を通る冷風量と第2バイパス通路19を通る冷風
量との割合を調節するドアであり、図中実線位置となっ
たときに、第2バイパス通路19を全閉して冷風の全て
をヒータコア8に通す最大暖房状態となり、図中破線位
置となったときに、ヒータコア8を全閉して冷風の全て
を第2バイパス通路19に通す最大冷房状態となる。
【0022】なお、本実施形態の第1エアミックスドア
9のシャフト9aと第2エアミックスドア10のシャフ
ト10aは別体となっており、両エアミックスドア9、
10は、それぞれ独立に駆動されるように設けられてい
る。これによって、運転席側空間と助手席側空間とを独
立に温度コントロールできるようになっている。上記第
1空気通路15の空気下流側には、第1デフロスタ開口
部20、第1サイドフェイス開口部21、第1フェイス
開口部22、および第1フット開口部23が形成されて
いる。また、上記第2空気通路16の空気下流側には、
第2デフロスタ開口部24、第2サイドフェイス開口部
25、第2フェイス開口部26、および第2フット開口
部27が形成されている。
【0023】上記第1、第2デフロスタ開口部20、2
4には第1、第2デフロスタダクト28、29が接続さ
れ、各デフロスタダクト28、29内に導入された空調
風は、各デフロスタダクト28、29の下流端である第
1、第2デフロスタ吹出口30、31から、それぞれフ
ロントガラス内面に吹き出される。上記第1、第2サイ
ドフェイス開口部21、25には第1、第2サイドフェ
イスダクト32、33が接続され、各サイドフェイスダ
クト32、33内に導入された空調風は、各サイドフェ
イスダクト32、33の下流端である第1、第2サイド
フェイス吹出口34、35から、運転席側のサイドガラ
スおよび助手席側のサイドガラスに向けて吹き出され
る。
【0024】上記第1フェイス開口部22には、第1セ
ンタフェイスダクト36と第1リアフェイスダクト37
が接続されている。そして、第1センタフェイスダクト
36内に導入された空調風は、この第1センタフェイス
ダクト36の下流端である第1センタフェイス吹出口3
8から、運転席乗員の上半身に向けて吹き出され、第1
リアフェイスダクト37内に導入された空調風は、この
第1リアフェイスダクト37の下流端である第1リアフ
ェイス吹出口39から、後席右側乗員の上半身に向けて
吹き出される。
【0025】上記第2フェイス開口部26には、第2セ
ンタフェイスダクト40と第2リアフェイスダクト41
が接続されている。そして、第2センタフェイスダクト
40内に導入された空調風は、この第2センタフェイス
ダクト40の下流端である第2センタフェイス吹出口4
2から、助手席乗員の上半身に向けて吹き出され、第2
リアフェイスダクト41内に導入された空調風は、この
第2リアフェイスダクト41の下流端である第2リアフ
ェイス吹出口43から、後席左側乗員の上半身に向けて
吹き出される。
【0026】上記第1フット開口部23には、第1フロ
ントフットダクト44と第1リアフットダクト45とが
接続されている。そして、第1フロントフットダクト4
4内に導入された空調風は、この第1フロントフットダ
クト44の下流端である第1フロントフット吹出口46
から、運転席乗員の足元に向けて吹き出され、第1リア
フットダクト45内に導入された空調風は、この第1リ
アフットダクト45の下流端である第1リアフット吹出
口47から、後席右側乗員の足元に向けて吹き出され
る。
【0027】上記第2フット開口部27には、第2フロ
ントフットダクト48と第2リアフットダクト49とが
接続されている。そして、第2フロントフットダクト4
8内に導入された空調風は、この第2フロントフットダ
クト48の下流端である第2フロントフット吹出口50
から、助手席乗員の足元に向けて吹き出され、第2リア
フットダクト49内に導入された空調風は、この第2リ
アフットダクト49の下流端である第2リアフット吹出
口51から、後席左側乗員の足元に向けて吹き出され
る。
【0028】そして、上記各開口部20、22〜24、
26、27の上流側部位に、上記第1、第2デフロスタ
ドア11、12、および第1、第2フェイス・フット切
換ドア13、14が設けられている。このうち、第1、
第2デフロスタドア11、12は、図中実線位置となっ
たときに、第1、第2デフロスタ開口部20、24を全
閉する。そして、図中破線位置となったときは、第1、
第2デフロスタ開口部20、24を全開するとともに、
第1、第2フェイス開口部22、26および第1、第2
フット開口部23、27への空気流を遮断する。但し、
第1、第2デフロスタドア11、12が図中破線位置の
ときにも、図示しない通路を介して、第1、第2サイド
フェイスダクト32、33内へは空気が流入するように
なっている。
【0029】また、第1、第2フェイス・フット切換ド
ア13、14は、図中実線位置となったときに、第1、
第2フェイス開口部22、26への空気流を許容し、第
1、第2フット開口部23、27への空気流を遮断す
る。そして、図中破線位置となったときに、第1、第2
フェイス開口部22、26への空気流を遮断し、第1、
第2フット開口部23、27への空気流を許容する。
【0030】上記第1デフロスタドア11と第2デフロ
スタドア12、および上記第1フェイス・フット切換ド
ア13と第2フェイス・フット切換ドア14とは、それ
ぞれ同一のシャフト52、53にて回動される。従っ
て、運転席と助手席との間での吹出モードは同一とな
る。なお、本実施形態では、請求項1記載の発明でいう
所定空気流路を、ヒータコア8、第1、第2バイパス通
路18、19、および上記空気開口部20、22〜2
4、26、27にて構成している。
【0031】次に、上記エアコンユニット2の具体的な
構成を図2、3に示す。なお、図2はエアコンユニット
2の上面図、図3はエアコンユニット2の正面図であ
る。エアコンケース6は、右側ケース6aと左側ケース
6bとからなり、このうちの左側ケース6bには第1開
口部54が形成されている。そして、この第1開口部5
4のうちのブロワ接続用開口部54aにブロワユニット
1(図1)が接続される。また、蒸発器7は、第1開口
部54のうちの蒸発器挿入用開口部54bからエアコン
ケース6内に挿入される。なお、蒸発器7がエアコンケ
ース6内に挿入された後、上記開口部54bには図示し
ないカバーが被せられる。
【0032】また、左側ケース6bには、ヒータコア挿
入用開口部55が形成されている。そして、ヒータコア
8は、この開口部55からエアコンケース6内に挿入さ
れる。そして、中間プレート17は、右側ケース6aと
左側ケース6bとに挟持された形態となっている。従っ
て、第1空気通路15は、右側ケース6aと中間プレー
ト17とで囲まれた空間にて構成され、第2空気通路1
6は、左側ケース6bと中間プレート17とで囲まれた
空間にて構成されている。
【0033】次に、中間プレート17の具体的構成につ
いて、図4、5を用いて説明する。なお、図4は中間プ
レート17の正面図、図5(a)は中間プレート17を
図4上方から見た上面図、図5(b)は中間プレート1
7を図4右側から見た側面図である。図4に示すよう
に、中間プレート17には、ヒータコア8の外形形状に
沿って切り欠かれた切欠部17aが形成されている。ヒ
ータコア8は、この切欠部17aを貫通して、第1空気
通路15と第2空気通路16とにまたがって配設され
る。
【0034】また、中間プレート17の板面の両面に
は、この板面に対して垂直方向に突出した円筒部17b
が形成されている。第1、第2エアミックスドア9、1
0のシャフト9a、10aの中間プレート17側端部
は、この円筒部17bに嵌合されることによって位置決
めされる。また、中間プレート17の板面の両面には、
この板面に対して垂直方向に壁状に突出した突出壁17
cが形成されている。本実施形態では、この突出壁17
cの突出高さは8(mm)である。また、この突出壁1
7cの端部17dは、図6に示すようにテーパ状となっ
ている。
【0035】また、中間プレート17の板面の両面のう
ち、右側ケース6aと左側ケース6bとに挟持される部
位には、この板面に対して垂直方向に壁状に突出した嵌
合壁17eが形成されている。本実施形態では、この嵌
合壁17eの突出高さは2.5(mm)である。そし
て、右側ケース6aと左側ケース6bとで中間プレート
17を挟持するときには、図7、8に示すように、上記
嵌合壁17eと、この嵌合壁17eと嵌合するように設
けられた両ケース6a、6b側の溝部60a、60bと
が嵌合する。なお、図7は図4のA−A矢視断面図であ
り、図8は図4のB−B矢視断面図である。
【0036】また、図6に示すように、両ケース6a、
6bのうちの上記テーパ状端部17dと嵌合する部位6
1a、61bも、このテーパ状端部17dの形状に合わ
せてテーパ状となっている。ここで、以下の説明におい
て、突出壁17cのうち、その上面に嵌合壁17eが形
成されていな部分を、シール部17f〜17iという。
【0037】また、両ケース6a、6bの内壁面のう
ち、上記シール部17f〜17iに対応した位置にも、
両ケース6a、6bの内壁面に対して突出したシール部
(図示しない)が設けられている。従って、第1、第2
エアミックスドア9、10が、図1中実線位置となった
ときには、このドア9、10の両端部が、シール部17
fと、このシール部17fに対応して両ケース6a、6
bに設けられた上記シール部とに当接する。これによっ
て、上記ドア9、10の両端部と、両ケース6a、6b
および仕切板17との隙間がシールされる。
【0038】また、第1、第2エアミックスドア9、1
0が、図1中破線位置となったときには、このドア9、
10の両端部が、シール部17gと、このシール部17
gに対応して両ケース6a、6bに設けられた上記シー
ル部とに当接する。これによって、上記ドア9、10の
両端部と、両ケース6a、6bおよび仕切板17との隙
間がシールされる。
【0039】また、第1、第2デフロスタドア11、1
2が図1中破線位置となったときには、このドア11、
12の両端部が、シール部17hと、このシール部17
hに対応して両ケース6a、6bに設けられた上記シー
ル部とに当接する。これによって、上記ドア9、10の
両端部と、両ケース6a、6bおよび仕切板17との隙
間がシールされる。
【0040】また、第1、第2フェイス・フット切換ド
ア13、14が図1中実線位置となったときには、この
ドア13、14の両端部が、シール部17iと、このシ
ール部17iに対応して両ケース6a、6bに設けられ
た上記シール部とに当接する。これによって、上記ドア
9、10の両端部と、両ケース6a、6bおよび仕切板
17との隙間がシールされる。
【0041】なお、本実施形態では、第1、第2デフロ
スタドア11、12が図1中実線位置となったとき、お
よび第1、第2フェイス・フット切換ドア13、14が
図1中破線位置となったときには、右側ケース6aおよ
び左側ケース6bに設けられた図示しないシール部材に
よって、上記各ドア11〜14の両端部におけるシール
がなされる。
【0042】次に、中間プレート17の成形方法を説明
する。所定の型の中にポリプロピレンを注入し、このポ
リプロピレンが固まった後、図4の紙面表側と裏側とに
上記型をそれぞれ抜くことによって、中間プレート17
を一体成形する。次に、エアコンユニット2の組付方法
を説明する。
【0043】右側ケース6aを固定した状態で、第1エ
アミックスドア9をこの右側ケース6a内に入れる。そ
して、この第1エアミックスドア9のシャフト9aと中
間プレート17の円筒部17bとが嵌合するようにし
て、図9の矢印に示すように、中間プレート17を右側
ケース6aに組付ける。このとき、図7、8に示したよ
うに、中間プレート17の嵌合壁17eと右側ケース6
aの溝部60aとが嵌合するように組付ける。また、こ
のとき、図6に示したテーパ状端部17dと部位61a
とが合わさる。
【0044】ここで、中間プレート17を右側ケース6
aに組み付けた状態では、中間プレート17の一端部1
7j(図4)と右側ケース6aとの間に第1連通孔(図
示しない)が形成され、中間プレート17の一端部17
k(図4)と右側ケース6aとの間に第2連通孔(図示
しない)が形成される。本実施形態では、中間プレート
17を右側ケース6aに組み付けた後に、上記第1連通
孔に第1、第2デフロスタドア11、12を、そして上
記第2連通孔に第1、第2フェイス・フット切換ドア1
3、14をそれぞれ挿入する。
【0045】そして、第2エアミックスドア10のシャ
フト10aの端部を中間プレート17の円筒部17bに
嵌合させた後、左側ケース6bを右側ケース6aに組付
ける。このとき、図7、8に示したように、中間プレー
ト17の嵌合壁17eと左側ケース6bの溝部60bと
が嵌合するように組付ける。また、このとき、図6に示
したテーパ状端部17dと部位61bとが合わさる。
【0046】このように両ケース6a、6bを組み付け
てエアコンケース6を形成した後、蒸発器7を蒸発器挿
入用開口部54b(図2、3)からエアコンケース6内
に挿入し、カバーする。また、ブロワ接続用開口部54
a(図2、3)にブロワユニット1(図1)を接続す
る。そして、ヒータコア8をヒータコア挿入用開口部5
5からエアコンケース6内に挿入する。
【0047】以上説明したように、本実施形態では、上
記各シール部17f〜17iを中間プレート17に形成
したので、これらのシール部17f〜17iをエアコン
ケース6に形成する場合に比べて、これらのシール部1
7f〜17iを容易に形成することができる。そして、
シール部17f〜17iを中間プレート17に設けるこ
とによって、各ドア9〜14が図1の実線位置または一
点鎖線位置となったときには、各ドア9〜14とシール
部17f〜17iとが当接して、各ドア9〜14と中間
プレート17との隙間がシールされるので、この隙間か
ら漏れることを防止することができる。
【0048】また、本実施形態では、板状の中間プレー
ト17に壁状のシール部17f〜17iを設けた構成で
あるので、中間プレート17の剛性が上がる。また、本
実施形態では、中間プレート17の型抜きが容易にでき
るため、シール部17f〜17iを中間プレート17と
一体成形すること容易であり、こうすることによって、
部品点数、製造工程等の面で有効となる。
【0049】また、本実施形態では、両ケース6a、6
bにて中間プレート17を挟持する構成としたので、中
間プレート17を空調ケース6から容易に着脱すること
ができる。従って、中間プレート17を空調ケース6に
取り付けて、本実施形態の空調装置を、運転席と助手席
を独立に温度調節するタイプの空調装置として用いた
り、あるいは中間プレート17を空調ケース6から取り
外して、本実施形態の空調装置を、各席とも同じように
温度調節するタイプの空調装置として用いることができ
る。
【0050】また、本実施形態では、両ケース6a、6
bで中間プレート17を挟持した状態では、嵌合壁17
eと溝部60a、60bとが嵌合するようにしたので、
中間プレート17と両ケース6a 、6bとの位置決め
がなされる。また、本実施形態では、突出壁17cの端
部17dをテーパ状とし、このテーパ状端部17dと嵌
合する部位61a、61bも、テーパ状端部17dの形
状に合わせてテーパ状としたので、中間プレート17と
右側ケース6a、および中間プレート17と左側ケース
6bとを、スムースに組付けることができる。
【0051】(他の実施形態)上記実施形態では、シー
ル部17f〜17iを中間プレート17と一体的に成形
したが、このシール部17f〜17iを中間プレート1
7と別体に設けても良い。上記実施形態では、本発明の
空調装置を車両用空調装置として説明したが、例えば家
庭用空調装置としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の全体概略構成図である。
【図2】上記実施形態のエアコンユニット2の上面図で
ある。
【図3】上記エアコンユニット2の正面図である。
【図4】上記実施形態の中間プレート17の正面図であ
る。
【図5】(a)は上記中間プレートの上面図、(b)は
上記中間プレート17の側面図である。
【図6】上記実施形態の右側ケース6aと左側ケース6
bを分解した状態での要部断面図である。
【図7】図4のA−A矢視断面図である。
【図8】図4のB−B矢視断面図である。
【図9】上記中間プレート17の右側ケース6aへの組
付態様を示すための上面図である。
【符号の説明】
6…エアコンケース(空調ケース)、9…第1エアミッ
クスドア(第1ドア)、10…第2エアミックスドア
(第2ドア)、11…第1デフロスタドア(第1ド
ア)、12…第2デフロスタドア(第2ドア)、13…
第1フェイス・フット切換ドア(第1ドア)、14…第
2フェイス・フット切換ドア(第2ドア)、15…第1
空気通路、16…第2空気通路、17…中間プレート
(仕切部材)17e…嵌合壁、17f〜17i…シール
部、60a、60b…溝部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の第1および第2空調ゾーンへ空気
    を導く空調ケース(6)内に、この空調ケース(6)内
    を前記第1空調ゾーンへ通ずる第1空気通路(15)と
    前記第2空調ゾーンへ通ずる第2空気通路(16)とに
    仕切る板状の仕切部材(17)が設けられ、前記各空気
    通路(15、16)内に、これらの空気通路(15、1
    6)内の所定空気流路を開閉する第1および第2ドア
    (9〜14)が設けられた空調装置において、 前記仕切部材(17)の板面の両面には、前記板面に対
    して壁状に突出したシール部(17f〜17i)が設け
    られ、 前記各ドア(9〜14)が、前記各空気通路(15、1
    6)内の前記所定空気流路を閉じる位置となったとき
    に、前記各ドア(9〜14)と前記シール部(17f〜
    17i)とが当接して、前記各ドア(9〜14)と前記
    仕切部材(17)との隙間をシールするようにしたこと
    を特徴とする空調装置。
  2. 【請求項2】 前記シール部(17f〜17i)は、前
    記仕切部材(17)と一体的に成形されたことを特徴と
    する請求項1記載の空調装置。
  3. 【請求項3】 前記空調ケース(6)は、前記第1空気
    通路(15)側のケース(6a)と前記第2空気通路
    (16)側のケース(6b)とから成り、 前記仕切部材(17)は、前記両ケース(6a、6b)
    で挟持されたことを特徴とする請求項1または2記載の
    空調装置。
  4. 【請求項4】 前記仕切部材(17)の板面の両面に
    は、前記板面に対して壁状に突出した嵌合壁(17e)
    が設けられ、 前記両ケース(6a、6b)には、前記嵌合壁(17
    e)と嵌合する溝部(60a、60b)が設けられ、 前記嵌合壁(17e)と前記溝部(60a、60b)と
    を嵌合させた形態で、前記両ケース(6a、6b)で前
    記仕切部材(17)を挟持したことを特徴とする請求項
    3記載の空調装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか1つ記載の空
    調装置が車両に搭載され、 前記第1空調ゾーンは車室内の運転席側空間であり、 前記第2空調ゾーンは車室内の助手席側空間であること
    を特徴とする車両用空調装置。
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