JP2002059727A - 空気調和ユニット - Google Patents

空気調和ユニット

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JP2002059727A
JP2002059727A JP2000246383A JP2000246383A JP2002059727A JP 2002059727 A JP2002059727 A JP 2002059727A JP 2000246383 A JP2000246383 A JP 2000246383A JP 2000246383 A JP2000246383 A JP 2000246383A JP 2002059727 A JP2002059727 A JP 2002059727A
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JP
Japan
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air
unit
conditioning unit
air conditioning
heat exchanger
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JP2000246383A
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Hiroshi Akaogi
博志 赤荻
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Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニットケースを左右のハンドル仕様に兼用
することができ、しかも温調特性の良好な空気調和ユニ
ットを提供する。 【解決手段】 分割して形成された一対のユニットケー
ス3、4を接合して構成される空気調和ユニット1、2
であって、これらユニットケース3、4のうち一方のユ
ニットケース3の側部にサイドカバー10が装着され、
サイドカバー10に送風機に連通する開口部13が設け
られ、送風機から送風された空気の風量調整を行う風量
制御板29をユニットケース3、4の間に組み付けたこ
とにより、左右のハンドル仕様に応じた温調特性を空気
調和ユニットに付与することができ、ユニットケースを
左右のハンドル仕様に共用することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気調和ユニット
に関し、さらに詳しくは、ユニットケースを右ハンドル
仕様及び左ハンドル仕様として兼用することのできる車
両用の空気調和ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用の空気調和ユニットは、車
両が右ハンドル仕様か左ハンドル仕様かによって、専用
のユニットケースを用いている。これはユニットケース
に連通するように接続される送風機(ブロワ)の配置が
ユニットケースに対して左右に変わるからである。ま
た、従来の車両用の空気調和ユニットでは、左右の専用
ユニットケース内部に、風量の調整を図るリブを装着し
たり、風量調整リブを、風量制御を行うドアに設けるこ
とが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
空気調和ユニットでは、上記したように、右ハンドル、
左ハンドルに個別の専用ユニットケースを用意し、これ
らに対応した風量調整用リブや風量制御用ドアを用意す
る必要があるため、部品点数が多くなり、またそれらの
部品を成形する金型の種類が多くなり、コスト高になる
という問題点があった。
【0004】そこで、本発明は、上記した問題点に着目
して案出されたものであり、ユニットケースを左右のハ
ンドル仕様に兼用することができ、しかも温調特性の良
好な空気調和ユニットを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
分割して形成された一対のユニットケースを接合して構
成される空気調和ユニットであって、前記一対のユニッ
トケースのうち一方のユニットケースの側部にサイドカ
バーが装着され、該サイドカバーに送風機に連通する開
口部が設けられ、前記送風機から送風された空気の風量
調整を行う風量制御板を前記一対のユニットケースの間
に組み付けたことを特徴とする。
【0006】このような構成の請求項1記載の発明で
は、ユニットケース同士を接合し、一方のユニットケー
スの側部にサイドカバーを装着することにより、空気調
和ユニットのケーシングを形成することができる。サイ
ドカバーを装着する側部を左右に変えることで、送風機
を配置する位置を左右に変えることが可能となり、右ハ
ンドル仕様と左ハンドル仕様との空気調和ユニットをユ
ニットケースを共用して作成することが可能となる。こ
のため、左右ハンドル仕様専用のケーシングを用意する
必要がなくなり、ユニットケースや部品点数を削減する
ことができる。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の空気調和ユニットであって、前記風量制御板は、冷
却用熱交換器の下流側に配置され、前記冷却用熱交換器
から送られた冷風の配風制御を行うことを特徴とする。
【0008】したがって、請求項2記載の発明では、請
求項1記載の発明の作用に加えて、冷却用熱交換器から
の冷風の配風量を制御できるため、左右に配置された送
風機からの風の方向に起因する風量の偏りを是正するこ
とが可能となり、温調特性の適切な左右ハンドル仕様の
空気調和ユニットを実現できる。
【0009】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
記載の空気調和ユニットであって、前記風量制御板は、
前記冷却用熱交換器からの冷風の風量を均一にするリブ
が形成されていることを特徴とする。
【0010】したがって、請求項3記載の発明では、請
求項1記載の発明の作用に加えて、下流側へ流す冷風の
風量を均一化することでエアーミックス特性を向上させ
ることができる。
【0011】また、請求項4記載の請求項1乃至請求項
3のいずれかに記載の空気調和ユニットであって、加熱
用熱交換器の下流側にベンチレータダクトへ送る温風の
配風制御を行うベンチレータ用制御板を、前記ユニット
ケースに組み付けたことを特徴とする。
【0012】したがって、請求項4記載の発明では、請
求項1〜請求項3に記載された発明の作用に加えて、ベ
ンチレータ用制御板で、ベンチレータダクトへ送る温度
の風量制御を行うことで、例えばベンチレータダクトに
おける左右の吹き出し口側へ円滑に送風したり、ベンチ
レータに送風する空気のエアーミックス効果を高めたり
することができる。
【0013】さらに、請求項5記載の発明は、請求項4
記載の空気調和ユニットであって、前記ベンチレータ用
制御板は、左右方向の両側の風量を大きくするように設
定されていることを特徴とする。
【0014】したがって、請求項5記載の発明では、請
求項4記載の発明の作用に加えて、左右両側の風量を大
きくして、ベンチレータダクトの左右吹き出し口から吹
き出される温風量を強化することができる。このため、
例えば寒冷地仕様の車両などに適した温調制御を行うこ
とが可能となる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、サイドカバーを装着する側部を
左右に変えることで、送風機を配置する位置を左右に変
えることが可能となり、右ハンドル仕様と左ハンドル仕
様との空気調和ユニットをユニットケースを共用して作
成することができる。この結果、左右ハンドル仕様専用
のケーシングを用意する必要がなくなり、ユニットケー
スや部品点数を削減できるという効果がある。
【0016】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、冷却用熱交換器からの冷風の
配風量を制御できるため、左右に配置された送風機から
の風の方向に起因する風量の偏りを是正することが可能
となり、温調特性の適切な左右ハンドル仕様の空気調和
ユニットを容易に設定することができる。
【0017】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、下流側へ流す冷風の風量を均
一化することでエアーミックス特性を向上させる効果が
ある。
【0018】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
請求項3に記載された発明の効果に加えて、ベンチレー
タ用制御板で、ベンチレータダクトへ送る温度の風量制
御を行うことで、例えばベンチレータダクトにおける左
右の吹き出し口側へ円滑に送風したり、ベンチレータに
送風する空気のエアーミックス効果を高めたりすること
ができる。
【0019】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明の効果に加えて、左右両側の風量を大きくし
て、ベンチレータダクトの左右吹き出し口から吹き出さ
れる温風量を強化することができる。このため、例えば
寒冷地仕様の車両などに適した温調制御を行うことがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る空気調和ユニ
ットの詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
なお、図1は本実施形態の空気調和ユニットを右ハンド
ル仕様の車両に適用した場合を示す斜視図、図2は左ハ
ンドル仕様の車両に適用した場合を示す斜視図である。
なお、図1及び図2において、矢印Rは車両前方方向の
右方向を示し、矢印Lは車両前方方向の左方向を示す。
【0021】図1及び図2に示すように、本実施形態の
空気調和ユニット1、2は、2分轄された一対のユニッ
トケース3、4を備えている。これらユニットケース
3、4は、互いに開口端部同士を当接させた状態で、例
えば締結ネジなどにより結合されるようになっている。
【0022】ユニットケース3の一方の端部には、ユニ
ット内に配置される後述する冷却用熱交換器(エバポレ
ータ)19へ冷媒を循環させる冷媒用配管を挿通させ、
且つ冷媒用配管を嵌合するように装着されたグロメット
5を挟み込むことが可能な半筒形状の配管導入部6が突
設されている。なお、図1に示すように、空気調和ユニ
ット1が右ハンドル仕様の車両に用いられるため、ユニ
ットケース3の一方の端部は、閉塞するように形成され
ており、配管導入部6にはグロメット5が装着されない
ように設定されている。また、このユニットケース3の
一方の端部は、左右のハンドル仕様に応じて閉塞した構
造のものと、開口した構造のものとの2形態が用意され
るが、この一方の端部のみのが開口されているか閉塞さ
れているかの違いだけでよい。このため、成形金型の構
造を大幅に変える必要がなく、例えばこの一方の端部に
相当する部分に補助金型を加えるだけで同一の金型を用
いて成形することも可能である。
【0023】また、上記した配管導入部6は、空気調和
ユニット1もしくは空気調和ユニット2が、車両のダッ
シュロアパネルの車室側に配置されたときに、ダッシュ
ロアパネル側を向くように設定されている。また、ユニ
ットケース3の他方の端部は、開口した構造である。そ
して、この開口縁部には接合部7が設けられている。
【0024】ユニットケース4は、上記したユニットケ
ース3に接合される一方の開口縁部には、ユニットケー
ス3の接合部7に、シール部材を挟むようにして接合さ
れる接合部8が設けられている。また、ユニット4の他
方の端部は、開口する構造に設定されている。この他方
の端部には、配管導入部9が突設されている。
【0025】さらに、図1に示すように、空気調和ユニ
ット1は右ハンドル仕様の車両に配置されるため、ユニ
ットケース4における配管導入部9が形成された側の開
口端部にサイドカバー(サービスカバー)10が取り付
けられている。このサイドカバー10は、ユニットケー
ス4の他方の開口端部に形成された配管導入部9と対を
なす配管導入部11が突設されており、配管導入部9と
配管導入部11とで冷媒用配管などを取り囲むグロメッ
ト5を挟持している。なお、本実施形態では、図1に示
すように、冷媒用配管を接続する配管ブロック12をグ
ロメット5で取り囲んだ形態を示している。
【0026】また、サイドカバー10における配管導入
部11の近傍には、ユニットケース4内に連通する開口
部13を備えたフード部14が形成されている。このフ
ード部14には、図示しない送風機(ブロワ)が連通す
るように接続される。図1に示す実線及び破線の太い矢
印は、送風機からの空気の流れを示している。このよう
な右ハンドル仕様の空気調和ユニット1の場合、送風機
からの空気流が左側から流れ込むため、ユニット内部で
は右側の内奥の風量が大きくなる。
【0027】さらに、このような構成の空気調和ユニッ
ト1におけるサイドカバー10を含めた左側側面には、
ユニット内の各種の風量調整ドアを駆動させるための図
示しないリンク機構などが備えられると共に、後述する
加熱用熱交換器(ヒータコア)20に温水を循環させる
温水用配管15、16が導入されるようになっている。
なお、温水用配管15、16は、ダッシュロアパネルを
貫通してエンジンルーム側に導出されている。
【0028】次に、図3を用いて空気調和ユニット1の
内部構造について説明する。なお、図3は、ユニットケ
ース3、4の境界部で分離・切断し、ユニットケース4
側を見た状態を示す図1のA−A断面図である。図3に
示すように、空気調和ユニット1は、配管導入部9が形
成された側面がダッシュロアパネル17に対向するよう
に配置されている。
【0029】図3に示すように、送風機から送出された
空気流(太い矢印で示す)A1は、サイドカバー10の
開口部13からユニット内の空気導入室18に導入され
るようになっている。ユニットケース3、4で形成され
る空間における空気導入室18の後方には、冷却用熱交
換器19が配置されている。この冷却用熱交換器19に
は、上記した配管用ブロック12に接続された冷媒用配
管が接続されている。また、冷却用熱交換器19の後方
(下流側)には、加熱用熱交換器20とエアーミックス
チャンバ21とがユニットの幅方向全体に亙って配置、
形成され、これら加熱用熱交換器20とエアーミックス
チャンバ21とに対して、冷却用熱交換器19で冷やさ
れた冷風A2の送風制御を行うエアーミックスドア22
が設けられている。
【0030】加熱用熱交換器20の下流側には、壁部2
3で囲まれたフット流路24が設けられている。このフ
ット流路24は、エアーミックスチャンバ21側にエア
ー取入口25が開設されている。このフット流路24の
エアー取入口25は、第1モード切り替えドア26で開
閉されるようになっている。この第1モード切り替えド
ア26は、フット流路24へ風を送る切り替えと、デフ
ロスターダクトやベンチレータダクトへ風を送る切り替
えとを行うように設定されている。また、エアー取入口
25と反対側の壁部23とユニットケース4の壁部4A
との間には、温風流路27が形成されている。さらに、
エアーミックスチャンバ21と温風流路27とは、第1
モード切り替えドア26の回動軸近傍で連通し得るよう
になっている。また、第1モード切り替えドア26の上
方には、ベンチレータダクトへの送風とデフロスターダ
クトへの送風とを制御する第2モード切り替えドア28
が設けられている。このため、加熱用熱交換器20を通
過した温風は、温風流路27を通過する経路と、第1モ
ード切り替えドア26と通過する経路と、エアーミック
スチャンバ27を通って第1モード切り替えドア26の
回動軸近傍から温風経路27に合流する経路とが設定さ
れている。
【0031】このような構成の右ハンドル仕様の空気調
和ユニット1においては、エアーミックスドア22とエ
アーミックスチャンバ21との境界部分に風量の調整を
行う冷風制御板29と、仕様地に応じて設定されるベン
チレータ用制御板30が、空気調和ユニット1の幅方向
全体に亙るように左右のユニットケース3の一方側の壁
部とサイドカバー10とで挟まれるように取り付けられ
ている。
【0032】冷風制御板29は、図4〜図6に示すよう
に、平行をなす一対のフレーム部29A、29Aと、フ
レーム部29A、29Aの端部同士を連結するように形
成された取付プレート部29Bと、温調プレート部29
Cとが架設されている。フレーム部29Aの外側面に
は、取付用突起29D、29Eが突設されている。そし
て、一方側のフレーム部29Aに形成された取付用突起
29D、29Eをユニットケース3の側壁内面側に挿入
し、他方側のフレーム部29Aに形成された取付用突起
29D、29Eがサイドカバー10の内側面に差し込ま
れることにより、冷風制御板29を取り付けることがで
きる。なお、温調プレート部29Cには、温調リブ29
F、29G、29Hが形成されており、これらリブの形
状や面積に応じて、空気調整ユニット1の側方(右ハン
ドル仕様であるため送風機はユニットの左から右へ向か
う方向)から送風された風の風量を制御している。この
ため、右ハンドル仕様の車両において、左側に配置され
る送風機からの風量偏差を是正して右ハンドル仕様に適
した空気調和を行うことができる。
【0033】また、ベンチレータ用制御板30は、図7
〜図9に示すように、一対のフレーム部30A、30A
と、これらフレーム部30A、30Aの端部同士を連結
する取付プレート部30B並びにリブ取付プレート30
Cとを備える。リブ取付プレート30Cは、5枚の平行
な整流フィン30Eが形成され、これら整流フィン30
Eの先端部をフィン取付プレート30Fで連結されてい
る。このような構造のベンチレータ用制御板30は、幅
方向の両側での風量が大きくなるように形状設定されて
おり、ベンチレータダクトの吹き出し口に温風が円滑に
向かうように設定されている。このようなベンチレータ
用制御板30を用いることで、温風を両サイドミラー側
へ向けて効率的に吹き出させることができ、空気調和ユ
ニット1を寒冷地向きの仕様に設定することが可能とな
る。
【0034】以上、ユニットケース3、4を右ハンドル
仕様に設定した場合について説明したが、次に、ユニッ
トケース3、4を左ハンドル仕様に設定した場合につい
て説明する。なお、空気調和ユニット2において、上記
した空気調和ユニット1と同一部分には、同一の符号を
付してその説明を省略する。
【0035】図2は、左ハンドル仕様に設定された空気
調和ユニット2である。同図に示すように、ユニットケ
ース3の一方の端部には、サイドカバー10が取り付け
られ、ユニット内に配置される冷却用熱交換器19へ冷
媒を循環させる冷媒用配管を挿通させ、且つ冷媒用配管
を嵌合するように装着されたグロメット5を挟み込んで
いる。このような左ハンドル仕様の空気調和ユニット2
では、ユニットの右側に送風機を配置するため、ユニッ
トケース3の一方の端部が予め開口されたものを用いて
いる。なお、上記した配管導入部6は、空気調和ユニッ
ト2が、車両のダッシュロアパネル17の車室側に配置
されたときに、ダッシュロアパネル17側を向くように
設定されている。また、ユニットケース3の他方の端部
は、開口した構造である。そして、この開口縁部には接
合部7が設けられている。
【0036】ユニットケース4は、上記したユニットケ
ース3に接合される一方の開口縁部には、ユニットケー
ス3の接合部7に、シール部材を挟むようにして接合さ
れる接合部8が設けられている。また、ユニットケース
4の他方の端部にはサイドカバー10を装着しないた
め、ユニットケース4は他方の端部が閉塞されたものを
用いている。この他方の端部には、配管導入部9が突設
されているが、この配管導入部9の凹部に温水用配管1
5、16が配管カバー31に包まれて配置されている。
【0037】ユニットケース3側に装着されたサイドカ
バー10は、ユニットケース3の一方の開口端部に形成
された配管導入部6と対をなす配管導入部11が突設さ
れており、配管導入部6と配管導入部11とで冷媒用配
管などを取り囲むグロメット5を挟持している。なお、
本実施形態においても、図2に示すように、冷媒用配管
を接続する配管ブロック12をグロメット5で取り囲ん
だ形態で用いている。
【0038】サイドカバー10のフード部14には、図
示しない送風機(ブロワ)が連通するように接続され
る。図2に示す実線及び破線の太い矢印は、送風機から
の空気の流れを示している。このような左ハンドル仕様
の空気調和ユニット2の場合、送風機からの空気流が右
側から流れ込むため、ユニット内部では左側の内奥の風
量が大きくなる。
【0039】次に、図10を用いて空気調和ユニット2
の内部構造を説明する。なお、図10は、ユニットケー
ス3、4の境界部で分離・切断し、ユニットケース3側
を見た状態を示す図2のB−B断面図である。図10に
示すように、空気調和ユニット2は、配管導入部6が形
成された側面がダッシュロアパネル17に対向するよう
に配置されている。
【0040】図10に示すように、送風機から送出され
た空気流(太い矢印で示す)A1は、サイドカバー10
の開口部13からユニット内の空気導入室18に導入さ
れるようになっている。ユニットケース3、4で形成さ
れる空間における空気導入室18の後方には、冷却用熱
交換器19が配置されている。この冷却用熱交換器19
には、配管用ブロック12に接続された冷媒用配管が接
続されている。冷却用熱交換器19の後方(下流側)に
は、加熱用熱交換器20とエアーミックスチャンバ21
とがユニットの幅方向全体に亙って配置、形成され、こ
れら加熱用熱交換器20とエアーミックスチャンバ21
とに対して、冷却用熱交換器19で冷やされた冷風A2
の送風制御を行うエアーミックスドア22が設けられて
いる。
【0041】加熱用熱交換器20の下流側には、壁部2
3で囲まれたフット流路24が設けられている。このフ
ット流路24は、エアーミックスチャンバ21側にエア
ー取入口25が開設されている。このフット流路24の
エアー取入口25は、第1モード切り替えドア26で開
閉されるようになっている。この第1モード切り替えド
ア26は、フット流路24へ風を送る切り替えと、デフ
ロスターダクトやベンチレータダクトへ風を送る切り替
えとを行うように設定されている。また、エアー取入口
25と反対側の壁部23とユニットケース4の壁部3A
との間には、温風流路27が形成されている。さらに、
第1モード切り替えドア26の上方には、ベンチレータ
ダクトへの送風とデフロスターダクトへの送風とを制御
する第2モード切り替えドア28が設けられている。こ
の空気調和ユニット2では、加熱用熱交換器20を通過
した温風は、温風流路27を通過する経路と、第1モー
ド切り替えドア26と通過する経路とが設定されてい
る。
【0042】このような構成の左ハンドル仕様の空気調
和ユニット2においては、エアーミックスドア22とエ
アーミックスチャンバ21との境界部分に風量の調整を
行う冷風制御板32と、仕様地に応じて設定されるベン
チレータ用制御板33が、空気調和ユニット2の幅方向
全体に亙るようにユニットケース4の他方側の壁部とサ
イドカバー10とで挟まれるように取り付けられてい
る。
【0043】冷風制御板32は、図11〜図13に示す
ように、平行をなす一対のフレーム部32A、32A
と、これらフレーム部32A、32Aの端部同士を連結
するように形成された取付プレート部32Bと、温調プ
レート部32Cとが架設されている。フレーム部32A
の外側面には、取付用突起32D、32Eが突設されて
いる。そして、一方側のフレーム部32Aに形成された
取付用突起32D、32Eをユニットケース4の側壁内
面側に挿入し、他方側のフレーム部32Aに形成された
取付用突起32D、32Eがサイドカバー10の内側面
に差し込まれることにより、冷風制御板32を取り付け
ることができる。なお、温調プレート部32Cには、温
調リブ32F、32G、32H、32Iが形成されてお
り、これらリブの形状や面積に応じて、空気調整ユニッ
ト1の側方(左ハンドル仕様であるため送風機はユニッ
トの右から左右へ向かう方向)から送風された風の風量
を制御している。このため、左ハンドル仕様の車両にお
いて、右側に配置される送風機からの風量偏差を是正し
て左ハンドル仕様に適した空気調和を行うことができ
る。
【0044】また、ベンチレータ用制御板33は、図1
4〜図16に示すように、一対のフレーム部33A、3
3Aと、これらフレーム部33A、33Aの端部同士を
連結する取付プレート部33B並びにリブ取付プレート
33Cとを備える。リブ取付プレート33Cは、左右に
分離した風量制御フィン33D、33Dが形成されてい
る。このような構造のベンチレータ用制御板33は、中
央部での温風量が大きくなるように形状設定されてお
り、冷風とのエアーミックス効果が高くなるように設定
されている。このようなベンチレータ用制御板33を用
いることで、温調特性を所望の特性に設定することがで
きる。
【0045】このように本実施形態の左右ハンドル仕様
の空気調和ユニット1、2において、ユニットケース
3、4を共用することが可能となる。このため、左右の
ハンドル仕様により専用のユニットケースを製造する金
型のコストを低減させることができる。
【0046】また、本実施形態では、左右のハンドル仕
様で、ユニットケース3、4を共用するため、各種の付
属部品も共用することができ、部品点数を削減すること
ができる。
【0047】さらに、ユニットケース3、4を左右ハン
ドル仕様で共用しても、冷風制御板29、32やベンチ
レータ用制御板30、33を配置するだけで、左右ハン
ドル仕様に応じた空気の流れや温調特性を容易に制御す
ることができる。
【0048】以上、実施形態について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随
する各種の変更が可能である。
【0049】例えば、上記した実施形態では、冷風制御
板29、32でエアーミックスチャンバ21側へ送る冷
風の風量制御を行ったが、加熱用熱交換器20側へ送る
冷風の風量制御を行うための風量制御板をユニットケー
スに組み付ける構成としてもよい。本発明では、ユニッ
トケース内に風量制御板を組み付ける構成であるため、
左右のハンドル仕様に応じて容易に特性の設定を是正
し、適切化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和ユニットの実施形態であ
り、右ハンドル仕様に適用した例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る空気調和ユニットの実施形態であ
り、左ハンドル仕様に適用した例を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】実施形態における冷風制御板の斜視図である。
【図5】実施形態における冷風制御板の正面図である。
【図6】実施形態における冷風制御板の平面説明図であ
る。
【図7】実施形態におけるベンチレータ用制御板を示す
斜視図である。
【図8】実施形態におけるベンチレータ用制御板を示す
正面図である。
【図9】実施形態におけるベンチレータ用制御板を示す
平面図である。
【図10】図2のB−B断面図である。
【図11】実施形態における冷風制御板の斜視図であ
る。
【図12】実施形態における冷風制御板の正面図であ
る。
【図13】実施形態における冷風制御板の平面説明図で
ある。
【図14】実施形態におけるベンチレータ用制御板の斜
視図である。
【図15】実施形態におけるベンチレータ用制御板の正
面図である。
【図16】実施形態におけるベンチレータ用制御板の平
面図である。
【符号の説明】
1、2 空気調和ユニット 3、4 ユニットケース 10 サイドカバー 13 開口部 19 冷却用熱交換器 20 加熱用熱交換器 29、32 冷風制御板 30、33 ベンチレータ用制御板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分割して形成された一対のユニットケー
    ス(3、4)を接合して構成される空気調和ユニット
    (1、2)であって、 前記一対のユニットケース(3、4)のうち一方のユニ
    ットケースの側部にサイドカバー(10)が装着され、
    該サイドカバー(10)に送風機に連通する開口部(1
    3)が設けられ、前記送風機から送風された空気の風量
    調整を行う風量制御板(29、32)を前記一対のユニ
    ットケース(3、4)の間に組み付けたことを特徴とす
    る空気調和ユニット(1、2)。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和ユニット(1、
    2)であって、 前記風量制御板(29、32)は、冷却用熱交換器(1
    9)の下流側に配置され、前記冷却用熱交換器(19)
    から送られた冷風の配風制御を行うことを特徴とする空
    気調和ユニット(1、2)。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の空気調和ユニット(1、
    2)であって、 前記風量制御板(29、32)は、前記冷却用熱交換器
    (19)からの冷風の風量を均一にするリブ(29F、
    29G、29H)が形成されていることを特徴とする空
    気調和ユニット(1、2)。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の空気調和ユニット(1、2)であって、 加熱用熱交換器(20)の下流側にベンチレータダクト
    へ送る温風の配風制御を行うベンチレータ用制御板(3
    0、33)を、前記ユニットケース(3、4)に組み付
    けたことを特徴とする空気調和ユニット(1、2)。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の空気調和ユニット(1、
    2)であって、 前記ベンチレータ用制御板(30、33)は、左右方向
    の両側の風量を大きくするように設定されていることを
    特徴とする空気調和ユニット(1、2)。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007022484A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Valeo Thermal Systems Japan Corp 空調ユニットの温調ユニット部
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