JPH09167831A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその製造方法

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JPH09167831A
JPH09167831A JP7325469A JP32546995A JPH09167831A JP H09167831 A JPH09167831 A JP H09167831A JP 7325469 A JP7325469 A JP 7325469A JP 32546995 A JP32546995 A JP 32546995A JP H09167831 A JPH09167831 A JP H09167831A
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contact hole
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forming
silicon
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Kuniaki Koyama
邦明 小山
Maaku Dorainan Jiyon
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
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    • H10B12/02Manufacture or treatment for one transistor one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/03Making the capacitor or connections thereto
    • H10B12/033Making the capacitor or connections thereto the capacitor extending over the transistor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】スタックド型でCOB型のメモリ・セルを有す
るDRAMにおいて、キャパシタに寄与するストレージ
・ノード電極の表面比率が増大する。 【解決手段】ストレージ・ノード電極134は、上層ノ
ード・コンタクト孔124を介してコンタクト・プラグ
117Aに接続される。N型シリコン膜123およびN
型シリコン膜スペーサ126からなる下部セル・プレー
ト電極は下部容量絶縁膜である酸化チタン膜129aを
介してストレージ・ノード電極134により覆われ、下
部セル・プレート電極に接続されたN型シリコン膜14
5からなる上部セル・プレート電極は上部容量絶縁膜で
ある酸化チタン膜139を介してストレージ・ノード電
極134を覆っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体記憶装置およ
びその製造方法に関し、特にスタックド型のキャパシタ
がビット線より高い位置に設けられたCOB型(cap
acitor−over−bit・line)からなる
DRAMとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1つのトランジスタと1つのキャパシタ
とからメモル・セルが構成されるDRAMでは、DRA
Mの大容量化の要求に対して、メモリ・セルのセル・サ
イズの縮小とこれによる各メモリ・セルでの容量値の低
減の抑制とを同時に満たすことが開発目標になってい
る。このような技術潮流を反映して、近年、スタックド
型のキャパシタを有するDRAMが主流となり、さら
に、(キャパシタを構成する)ストレージ・ノード電極
の形状を3次元的に工夫して単位射影面積当りのこのス
トレージ・ノード電極の表面積を実効的に増大させる傾
向にある。これらの傾向に伴ない、COB型のDRAM
が主流となりつつある。COB型の採用により、従来ビ
ット線より低い位置に設けられていたストレージ・ノー
ド電極がビット線より高い位置に設けられるため、スト
レージ・ノード電極に対する3次元的な形状の付与が容
易になる。
【0003】ストレージ・ノード電極に対する3次元的
な各種提案への言及を省略すると、スタックド型のキャ
パシタを有し,COB型からなる従来のDRAMのメモ
リ・セルの構造の概要は、次のようになっている。
【0004】P型シリコン基板の表面のメモリ・セル・
アレイが形成された領域では、フィールド酸化膜により
区画された素子形成領域が規則的に配置され、1つのワ
ード線がゲート酸化膜を介して複数の素子形成領域上を
横断し,これら複数のワード線はY方向に平行に設けら
れている。それぞれの素子形成領域には、ワード線をゲ
ート電極とし,ワード線に自己整合的にP型シリコン基
板の表面に形成されたN型ソース領域およびN型ドレイ
ン領域とからなる少なくとも1つのMOSトランジスタ
が設けられている。ワード線を含めてP型シリコン基板
の表面は第1の層間絶縁膜により覆われ、この第1の層
間絶縁膜にはN型ドレイン領域に達するビット・コンタ
クト孔が設けられ、第1の層間絶縁膜の表面上に(Y方
向に直交する)X方向に平行に設けられた複数のビット
線は、これらのビット・コンタクト孔を介してN型ドレ
イン領域に接続されている。これらのビット線は、N型
ソース領域の直上を概ね回避するように設けられてい
る。ビット線を含めて第1の層間絶縁膜は第2の層間絶
縁膜により覆われている。
【0005】第2および第1の層間絶縁膜を貫通してそ
れぞれのN型ソース領域に達するノード・コンタクト孔
は、ビット線を回避した位置に設けられている。キャパ
シタは、セル・プレート電極と、容量絶縁膜と、それぞ
れにN型ソース領域に接続されるストレージ・ノード電
極とから構成されている。これらのノード・コンタクト
孔を介してそれぞれのN型ソース領域に接続されるスト
レージ・ノード電極は、それぞれのノード・コンタクト
孔近傍の第2の層間絶縁膜の表面の直接に覆う姿態を有
して設けられている。容量絶縁膜は、(メモリ・セル・
アレイが形成される領域の)第2の層間絶縁膜の表面の
うちストレージ・ノード電極に直接に覆われた部分を除
いた部分と、ストレージ・ノード電極の表面のうち(ノ
ード・コンタクト孔内の部分並びに)第2の層間絶縁膜
を直接に覆う部分を除いた部分とを直接に覆っている。
セル・プレート電極は、容量絶縁膜の表面のうち第2の
層間絶縁膜およびストレージ・ノード電極に触れない側
の全面を直接に覆っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のスタックド型で
COB型のメモリ・セルでは、上述したように、単位射
影面積当りの容量値を増大させる方策として、ストレー
ジ・ノード電極の形状の3次元的な工夫に主眼が置かれ
ている。キャパシタを構成する容量絶縁膜とセル・プレ
ート電極とが(概ね)それぞれ連続した一枚の膜から構
成されているという制約がある限り、上記方策として
は、ストレージ・ノード電極の形状の工夫のみに限定さ
れることになる。このような現状の容量絶縁膜およびセ
ル・プレート電極を採用する限り、ストレージ・ノード
電極の表面のうち、(ノード・コンタクト孔内の部分並
びに)第2の層間絶縁膜を直接に覆う部分を除いた部分
とを直接に覆う部分は、キャパシタの構成に直接的には
寄与していないことになる。
【0007】したがって本発明の目的は、ストレージ・
ノード電極の表面の(比率の)増大を計った半導体記憶
装置とその製造方法とを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
は、メモリ・セルにおけるキャパシタの第1の電極とな
る第1の導電体層が、第1の表面,この第1の表面と交
わる方向に延びる第2の表面およびこの第2の表面から
延び,上記第1の表面に対向する第3の表面を有し、こ
れら第1,第2および第3の表面に上記キャパシタのた
めの容量絶縁膜が形成され、そして上記キャパシタの第
2の電極となる第2の導電体膜は上記容量絶縁膜上に形
成されて上記第1の導電体層の上記第1,第2および第
3の表面に対向していることを特徴としている。
【0009】本発明の好ましい実施の様態によれば、メ
モリ・セルにおけるトランジスタを覆いこのトランジス
タの領域の一部を露出するコンタクト孔を有する絶縁層
と、上記絶縁層の表面に形成された第1の導電体層と、
上記コンタクト孔を介して上記トランジスタの上記領域
の一部に接触し上記第1の導電体層の少なけとも一部と
重なるように上記絶縁層上に延在形成された第2の導電
体層と、上記第1の導電体層の上記少なけとも一部上に
形成された上記第2の導電体層との間に介在する第1の
部分および上記第2の導電体層表面に形成された第2の
部分を有する容量絶縁膜と、上記第1の導電体層に接触
し上記容量絶縁膜の上記第2の部分上に形成された第3
の導電体層とを備え、上記第1および第3の導電体層が
メモリ・セルにおけるキャパシタのセル・プレート電極
を構成し、上記第2の導電体層が上記キャパシタのスト
レージ・ノード電極を構成することを特徴としている。
【0010】また、本発明による半導体記憶装置の製造
方法では、半導体基板にメモリ・セルにおけるトランジ
スタのための不純物領域を形成する工程と、上記不純物
領域の一部を露出させるコンタクト孔を有する絶縁層を
上記半導体基板上に形成する工程と、上記絶縁層の表面
の少なくとも一部に第1の導電体層を形成する工程と、
上記第1の導電体層上に第1の容量絶縁膜を形成する工
程と、上記コンタント孔を介して上記不純物領域の一部
に接触し,上記第1の容量絶縁膜を介して上記第1の導
電体層と対向する第2の導電体層を形成する工程と、上
記第1の容量絶縁膜と接触して上記第2の導電体層の表
面を覆う第2の容量絶縁膜を形成する工程と、上記第1
の導電体膜と接触して上記第2の容量絶縁膜を覆う第3
の導電体層を形成する工程とを含み、上記第1および第
3の導電体層,上記第1および第2の容量絶縁膜,並び
に上記第2の導電体層は上記キャパシタの第1の電極,
容量絶縁膜,並びに第2の電極をそれぞれ構成すること
を特徴としている。
【0011】好ましくは、本発明の半導体記憶装置は、
P型シリコン基板の表面に設けられた素子分離領域に設
けられたフィールド酸化膜により囲まれて所要の形状を
有して第1の方向とこの第1の方向に直交する第2の方
向とに規則的に配置された素子形成領域の表面上をこの
第1の方向に概ね平行なワード線がゲート酸化膜を介し
て横断し、これらの素子形成領域にはこれらのワード線
に自己整合的なN型ソース領域およびN型ドレイン領域
が設けられているここと、平坦な上面を有する第1の酸
化シリコン系絶縁膜に窒化シリコン膜が積層してなる第
1の層間絶縁膜が上記ワード線を含めて上記P型シリコ
ン基板の表面を覆い、この第1の層間絶縁膜には上記N
型ドレイン領域に達するビット・コンタクト孔と、上記
N型ソース領域に達する下層ノード・コンタクト孔とが
設けられていることと、上記ビット・コンタクト孔およ
び下層ノード・コンタクト孔は、上記窒化シリコン膜の
上面と一致する平坦な上面を有する窒化シリコン膜スペ
ーサにより側面が直接に覆われ、これらの窒化シリコン
膜スペーサを介してコンタクト・プラグにより充填され
ていることと、上記第1の方向に交差する第3の方向に
概ね平行に,上記第1の層間絶縁膜の表面上に設けられ
たビット線が、上記ビット・コンタクト孔を介して上記
N型ドレイン領域に接続されることと、平坦な上面を有
する第2の酸化シリコン系絶縁膜からなる第2の層間絶
縁膜が上記ビット線を含めて上記第1の層間絶縁膜の表
面を覆い、少なくとも上記下層ノード・コンタクト孔の
上端を内包した姿態を有してこれらの下層ノード・コン
タクト孔に達する上層ノード・コンタクト孔がこの第2
の層間絶縁膜に設けられていることと、上記第2の層間
絶縁膜の上面を直接に覆い,上記上層ノード・コンタク
ト孔の側面を覆う下部セル・プレート電極が、上記下層
ノード・コンタクト孔の上端において、上記窒化シリコ
ン膜スペーサの上面に接触することと、上記上層ノード
・コンタクト孔内の上記下部セル・プレート電極の表面
を直接に覆い,これらの上層ノード・コンタクト孔に隣
接した所定領域のこの下部セル・プレート電極の表面を
直接に覆う下部容量絶縁膜が、上記下層ノード・コンタ
クト孔の上端において、上記窒化シリコン膜スペーサの
上面にのみに接触することと、上記所定領域において上
記下部容量絶縁膜の表面を介して上記下部セル・プレー
ト電極を覆い,上記上層ノード・コンタクト孔を充填す
る姿態を有するストレージ・ノード電極が、上記下層ノ
ード・コンタクト孔を充填する上記コンタクト・プラグ
の上面に直接に接続し、さらに、これらのコンタクト・
プラグ近傍の上記窒化シリコン膜スペーサの上面に接触
することと、上記下部容量絶縁膜の同一組成材料からな
る上部容量絶縁膜が、上記上層ノード・コンタクト孔を
充填する部分並びにこれらの下部容量絶縁膜を介して上
記下部セル・プレート電極を覆う部分を除いた上記ズト
レージ・ノード電極の表面を直接に覆い、さらに、上記
所定領域の端部全周においてこれらの下部容量絶縁膜に
直接に接続することと、上記上部容量絶縁膜を介して上
記ストレージ・ノード電極を覆い,さらにこれらのスト
レージ・ノード電極の空隙部において上記下部セル・プ
レート電極に直接に接続する上部セル・プレート電極を
有することとを併せて特徴とする。
【0012】好ましくは、上記ビット・コンタクト孔お
よび下層ノード・コンタクト孔が上記ワード線に自己整
合的に設けられている。また、上記上層ノード・コンタ
クト孔には少なくともこれらの上層ノード・コンタクト
孔の側面を直接に覆い,上記窒化シリコン膜スペーサの
上面に接触する酸化シリコン膜スペーサが設けられ、さ
らに、これらの上層ノード・コンタクト孔が上記ビット
線に自己整合的に設けられている。また、上記下層ノー
ド・コンタクト孔を充填する上記コンタクト・プラグの
少なくとも上面の一部が、導電性酸化物からなる。
【0013】さらに好ましくは、上記下部セル・プレー
ト電極が、上記第2の層間絶縁膜の上面にのみに設けら
れた第1の導電体膜と、この第1の導電体膜の側面に直
接に接続して上記上層ノード・コンタクト孔の側面を覆
う第2の導電体膜とからなる。
【0014】あるいは、上記下部セル・プレート電極
が、上記第2の層間絶縁膜の上面にのみに設けられた第
1の導電体膜と、少なくとも前記上層ノード・コンタク
ト孔の側面を覆う第2の導電体膜と、上記所定領域のこ
の第1の導電体膜の上面に直接に接続し,これらの第2
の導電体膜の表面に直接に接続する第3の導電体膜とか
らなる。さらに、少なくとも上記ストレージ・ノード電
極の空隙部における上記第1の導電体膜の上面が、導電
性酸化物からなる。
【0015】あるいは、上記下部セル・プレート電極
が、上記第2の層間絶縁膜の上面にのみに設けられた第
1の導電体膜と、この第1の導電体膜の上面に直接に接
続し,上記所定領域のこの第1の導電体膜の上面にのみ
に設けられた第2の導電体膜と、少なくともこれらの第
2の導電体膜の側面に直接に接続し,この第1の導電体
膜の側面並びにこれらの上層ノード・コンタクト孔の側
面を覆う第3の導電体膜とからなる。さらに、少なくと
も上記ストレージ・ノード電極の空隙部における上記第
1の導電体膜の上面が、導電性酸化物からなる。
【0016】あるいは、上記下部セル・プレート電極
が、上記第2の層間絶縁膜の上面にのみに設けられた第
1の導電体膜と、上記所定領域のこの第1の導電体膜の
上面に直接に接続し,上記上層ノード・コンタクト孔の
側面を覆う第2の導電体膜とからなる。さらに、少なく
とも上記ストレージ・ノード電極の空隙部における上記
第1の導電体膜の上面が、導電性酸化物からなる。
【0017】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第1
の態様は、P型シリコン基板の表面の素子分離領域にフ
ィールド酸化膜を形成し、このP型シリコン基板の表面
の第1の方向とこの第1の方向に直交する第2の方向と
に規則的に配置された素子形成領域にゲート酸化膜を形
成し、このP型シリコン基板の表面上にこの第1の方向
に概ね平行なワード線を形成し、これらの素子形成領域
にこれらのワード線に自己整合的にN型ソース領域およ
びN型ドレイン領域を形成する工程と、平坦な上面を有
する第1の酸化シリコン系絶縁膜に第1の窒化シリコン
膜が積層してなる第1の層間絶縁膜を全面に形成し、所
要の膜厚の酸化シリコン膜を全面に形成し、この酸化シ
リコン膜並びにこの第1の層間絶縁膜を貫通して上記N
型ソース領域およびN型ドレイン領域に達する下層ノー
ド・コンタクト孔およびビット・コンタクト孔を形成す
る工程と、LPCVDにより全面に第1の所定膜厚の第
2の窒化シリコン膜を形成し、この第2の窒化シリコン
膜のエッチ・バックを行ない、上記下層ノード・コンタ
クト孔およびビット・コンタクト孔の側面にのみにこれ
らの第2の窒化シリコン膜を残置する工程と、全面に第
1の導電体膜を形成する工程と、上記第1の窒化シリコ
ン膜の上面が露出するまで上記第1の導電体膜,残置し
た上記第2の窒化シリコン膜および上記酸化シリコン膜
のCMPを行ない、この第1の窒化シリコン膜の上面に
一致した平坦な上面を有する窒化シリコン膜スペーサ
と、この第1の導電体膜からなり,これらの窒化シリコ
ン膜スペーサを介して上記下層ノード・コンタクト孔お
よびビット・コンタクト孔を充填するコンタクト・プラ
グとを残置形成する工程と、上記第1の層間絶縁膜の表
面上に上記第1の方向に交差する第3の方向に概ね平行
なビット線を形成し、平坦な上面を有する第2の酸化シ
リコン系絶縁膜からなる第2の層間絶縁膜と第2の導電
体膜とを順次全面に形成する工程と、上記第2の導電体
膜および第2の層間絶縁膜を貫通して上記下層ノード・
コンタクト孔に達する上層ノード・コンタクト孔を形成
する工程と、LPCVDにより、第2の所定膜厚の第3
の導電体膜を全面に形成する工程と、上記コンタクト・
プラグの上面が露出するまで上記第3の導電体膜のエッ
チ・バックを行ない、上記上層ノード・コンタクト孔の
上端近傍において上記第2の導電体膜に直接に接続し,
上記下層ノード・コンタクト孔の上端において上記窒化
シリコン膜スペーサの上面にのみに接触する第3の導電
体膜を残置し、この第2の導電体膜とこの第3の導電体
膜とからなる下部セル・プレート電極を形成する工程
と、スパッタリングおよびLPCVDにより、上記上層
ノード・コンタクト孔の側面における膜厚が第3の所定
膜厚となり,上記下部セル・プレート電極の上面での膜
厚がこの第3の所定膜厚より厚い侵入型化合物からなる
第1の窒化金属膜を形成する工程と、上記コンタクト・
プラグの上面が露出し,さらに上記下部セル・プレート
電極の上面での膜厚と上記上層ノード・コンタクト孔の
側面での膜厚とが等しくなるまで上記第1の窒化金属膜
のエッチ・バックを行ない、上記下層ノード・コンタク
ト孔の上端において上記窒化シリコン膜スペーサの上面
にのみに接触する第1の窒化金属膜を残置する工程と、
残置した上記第1の窒化金属膜を酸化して、第1の容量
絶縁膜に変換する工程と、全面に第4の導電体膜を形成
し、この第4の導電体膜および上記第1の容量絶縁膜の
パターニングを行ない、上記上層ノード・コンタクト孔
を介して上記コンタクト・プラグに直接に接続されるこ
の第4の導電体膜からなるストレージ・ノード電極と、
これらの第1の容量絶縁膜からなる下部容量絶縁膜とを
形成する工程と、スパッタリングおよびLPCVDによ
り、上記ストレージ・ノード電極の側面における膜厚が
上記第3の所定膜厚となり,これらのストレージ・ノー
ド電極の上面での膜厚がこの第3の所定膜厚より厚い上
記第1の窒化金属膜と同一組成の第2の窒化金属膜を形
成する工程と、上記ストレージ・ノード電極の空隙部の
上記下部セル・プレート電極の上面が露出し,さらにこ
れらのストレージ・ノード電極の上面での膜厚とこれら
のストレージ・ノード電極の側面での膜厚とが等しくな
るまでまで上記第2の窒化金属膜のエッチ・バックを行
ない、これらのストレージ・ノード電極の上面および側
面を覆うこの第2の窒化金属膜を残置する工程と、残置
した上記第2の窒化金属膜を酸化して、上部容量絶縁膜
に変換する工程と、全面に第5の導電体膜を形成し,上
記ストレージ・ノード電極の空隙部の上記下部セル・プ
レート電極の上面において直接に接続する上部セル・プ
レート電極を形成する工程とを有することを特徴とす
る。
【0018】好ましくは、上記下層ノード・コンタクト
孔およびビット・コンタクト孔が、上記ワード線に自己
整合的に形成される。また、上記上層ノード・コンタク
ト孔が上記ビット線に自己整合的に形成され、上記上層
ノード・コンタクト孔を形成した後、第2の酸化シリコ
ン膜をLPCVDにより全面に形成し、この第2の酸化
シリコン膜のエッチ・バックを行ない、上記第2の導電
体膜の上面より低位置に上端を有し,これらの上層ノー
ド・コンタクト孔の側面に露出した上記ビット線を覆う
酸化シリコン膜スペーサをこれらの上層ノード・コンタ
クト孔の側面に形成する工程を有する。さらに、上記第
1並びに第2の窒化金属膜が、窒化チタン膜,窒化タン
タル膜,窒化ジルコニウム膜および窒化ニオブ膜のうち
の1つである。
【0019】さらに好ましくは、少なくとも上記第1,
第2,第3並びに第5の導電体膜がN型シリコン膜から
形成され、上記第1の容量絶縁膜および上部容量絶縁膜
を形成するための酸化がプラズマ酸化である。あるい
は、上記第1の導電体膜の形成がバリア膜の形成とルテ
ニウム膜,イリジウム膜,ロジウム膜,レニウム膜およ
びオスミウム膜のうちの1つの金属膜の形成とからな
り、上記下層ノード・コンタクト孔を充填する上記コン
タクト・プラグの少なくとも上面にはこの金属膜の導電
性酸化物が形成され、少なくとも第2,第3並びに第5
の導電体膜がN型シリコン膜から形成される。あるい
は、上記第1の導電体膜の形成がバリア膜の形成と酸化
ルテニウム,酸化イリジウム,酸化ロジウム,酸化レニ
ウムおよび酸化オスミウムのうちの1つの導電性酸化物
からなる導電体膜の形成とからなり、少なくとも第2,
第3並びに第5の導電体膜がN型シリコン膜から形成さ
れる。
【0020】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第2
の態様は、P型シリコン基板の表面の素子分離領域にフ
ィールド酸化膜を形成し、このP型シリコン基板の表面
の第1の方向とこの第1の方向に直交する第2の方向と
に規則的に配置された素子形成領域にゲート酸化膜を形
成し、このP型シリコン基板の表面上にこの第1の方向
に概ね平行なワード線を形成し、これらの素子形成領域
にこれらのワード線に自己整合的にN型ソース領域およ
びN型ドレイン領域を形成する工程と、平坦な上面を有
する第1の酸化シリコン系絶縁膜に第1の窒化シリコン
膜が積層してなる第1の層間絶縁膜を全面に形成し、所
要の膜厚の酸化シリコン膜を全面に形成し、この酸化シ
リコン膜並びにこの第1の層間絶縁膜を貫通して上記N
型ソース領域およびN型ドレイン領域に達する下層ノー
ド・コンタクト孔およびビット・コンタクト孔を形成す
る工程と、LPCVDにより全面に第1の所定膜厚の第
2の窒化シリコン膜を形成し、この第2の窒化シリコン
膜のエッチ・バックを行ない、上記下層ノード・コンタ
クト孔およびビット・コンタクト孔の側面にのみにこれ
らの第2の窒化シリコン膜を残置する工程と、全面に第
1の導電体膜を形成する工程と、上記第1の窒化シリコ
ン膜の上面が露出するまで上記第1の導電体膜,残置し
た上記第2の窒化シリコン膜および上記酸化シリコン膜
のCMPを行ない、この第1の窒化シリコン膜の上面に
一致した平坦な上面を有する窒化シリコン膜スペーサ
と、この第1の導電体膜からなり,これらの窒化シリコ
ン膜スペーサを介して上記下層ノード・コンタクト孔お
よびビット・コンタクト孔を充填するコンタクト・プラ
グとを残置形成する工程と、上記第1の層間絶縁膜の表
面上に上記第1の方向に交差する第3の方向に概ね平行
なビット線を形成し、平坦な上面を有する第2の酸化シ
リコン系絶縁膜からなる第2の層間絶縁膜と第2の導電
体膜とを順次全面に形成する工程と、上記第2の導電体
膜および第2の層間絶縁膜を貫通して上記下層ノード・
コンタクト孔に達する上層ノード・コンタクト孔を形成
する工程と、LPCVDにより、第2の所定膜厚の第3
の導電体膜を全面に形成する工程と、上記コンタクト・
プラグの上面が露出するまで上記第3の導電体膜のエッ
チ・バックを行ない、上記上層ノード・コンタクト孔の
上端近傍において上記第2の導電体膜に直接に接続し,
上記下層ノード・コンタクト孔の上端において上記窒化
シリコン膜スペーサの上面にのみに接触する第3の導電
体膜を残置し、この第2の導電体膜とこの第3の導電体
膜とからなる下部セル・プレート電極を形成する工程
と、スパッタリングおよびLPCVDにより、上記上層
ノード・コンタクト孔の側面における膜厚が第3の所定
膜厚となり,上記下部セル・プレート電極の上面での膜
厚がこの第3の所定膜厚より厚い侵入型化合物からなる
第1の窒化金属膜を形成する工程と、上記コンタクト・
プラグの上面が露出し,さらに上記下部セル・プレート
電極の上面での膜厚と上記上層ノード・コンタクト孔の
側面での膜厚とが等しくなるまで上記第1の窒化金属膜
のエッチ・バックを行ない、上記下層ノード・コンタク
ト孔の上端において上記窒化シリコン膜スペーサの上面
にのみに接触する第1の窒化金属膜を残置する工程と、
残置した上記第1の窒化金属膜を酸化して、第1の容量
絶縁膜に変換する工程と、全面に第4の導電体膜を形成
し、少なくとも上記第3の所定膜厚を有し,上記第1の
窒化金属膜と同一組成の第2の窒化金属膜を全面に形成
し、この第2の窒化金属膜,この第4の導電体膜および
上記第1の容量絶縁膜のパターニングを行ない、上記上
層ノード・コンタクト孔を介して上記コンタクト・プラ
グに直接に接続されるこの第4の導電体膜からなるスト
レージ・ノード電極と、この第1の容量絶縁膜からなる
下部容量絶縁膜とを形成する工程と、LPCVDによ
り、上記第3の所定膜厚からなる膜厚を有し,上記第1
の窒化金属膜と同一組成の第3の窒化金属膜を全面に形
成する工程と、上記ストレージ・ノード電極の空隙部の
上記下部セル・プレート電極の上面が露出し,さらにこ
れらのストレージ・ノード電極の上面での膜厚とこれら
のストレージ・ノード電極の側面での膜厚とが等しくな
るまでまで上記第2,第3の窒化金属膜のエッチ・バッ
クを行ない、これらのストレージ・ノード電極の上面お
よび側面を覆うこれらの第2および第3の窒化金属膜を
残置する工程と、残置した上記第2並びに第3の窒化金
属膜を酸化して、上記ストレージ・ノード電極を覆う上
部容量絶縁膜に変換する工程と、全面に第5の導電体膜
を形成し,上記ストレージ・ノード電極の空隙部の上記
下部セル・プレート電極の上面において直接に接続する
上部セル・プレート電極を形成する工程とを有すること
を特徴とする。
【0021】好ましくは、上記下層ノード・コンタクト
孔およびビット・コンタクト孔が、上記ワード線に自己
整合的に形成される。また、上記上層ノード・コンタク
ト孔が上記ビット線に自己整合的に形成され、上記上層
ノード・コンタクト孔を形成した後、第2の酸化シリコ
ン膜をLPCVDにより全面に形成し、この第2の酸化
シリコン膜のエッチ・バックを行ない、上記第2の導電
体膜の上面より低位置に上端を有し,これらの上層ノー
ド・コンタクト孔の側面に露出した上記ビット線を覆う
酸化シリコン膜スペーサをこれらの上層ノード・コンタ
クト孔の側面に形成する工程を有する。さらに、上記第
1,第2並びに第3の窒化金属膜が、窒化チタン膜,窒
化タンタル膜,窒化ジルコニウム膜および窒化ニオブ膜
のうちの1つである。
【0022】さらに好ましくは、少なくとも上記第1,
第2,第3並びに第5の導電体膜がN型シリコン膜から
形成され、上記第1の容量絶縁膜および上部容量絶縁膜
を形成するための酸化がプラズマ酸化である。あるい
は、上記第1の導電体膜の形成がバリア膜の形成とルテ
ニウム膜,イリジウム膜,ロジウム膜,レニウム膜およ
びオスミウム膜のうちの1つの金属膜の形成とからな
り、上記下層ノード・コンタクト孔を充填する上記コン
タクト・プラグの少なくとも上面にはこの金属膜の導電
性酸化物が形成され、少なくとも第2,第3並びに第5
の導電体膜がN型シリコン膜から形成される。あるい
は、上記第1の導電体膜の形成がバリア膜の形成と酸化
ルテニウム,酸化イリジウム,酸化ロジウム,酸化レニ
ウムおよび酸化オスミウムのうちの1つの導電性酸化物
からなる導電体膜の形成とからなり、少なくとも第2,
第3並びに第5の導電体膜がN型シリコン膜から形成さ
れる。
【0023】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第3
の態様は、P型シリコン基板の表面の素子分離領域にフ
ィールド酸化膜を形成し、このP型シリコン基板の表面
の第1の方向とこの第1の方向に直交する第2の方向と
に規則的に配置された素子形成領域にゲート酸化膜を形
成し、このP型シリコン基板の表面上にこの第1の方向
に平行なワード線を形成し、これらの素子形成領域にこ
れらのワード線に自己整合的にN型ソース領域およびN
型ドレイン領域を形成する工程と、平坦な上面を有する
第1の酸化シリコン系絶縁膜に第1の窒化シリコン膜が
積層してなる第1の層間絶縁膜を全面に形成し、所要の
膜厚の酸化シリコン膜を全面に形成し、この酸化シリコ
ン膜並びにこの第1の層間絶縁膜を貫通して上記N型ソ
ース領域およびN型ドレイン領域に達する下層ノード・
コンタクト孔およびビット・コンタクト孔を形成する工
程と、LPCVDにより全面に第1の所定膜厚の第2の
窒化シリコン膜を形成し、この第2の窒化シリコン膜の
エッチ・バックを行ない、上記下層ノード・コンタクト
孔およびビット・コンタクト孔の側面にのみにこれらの
第2の窒化シリコン膜を残置する工程と、全面に第1の
導電体膜を形成する工程と、上記第1の窒化シリコン膜
の上面が露出するまで上記第1の導電体膜,残置した上
記第2の窒化シリコン膜および上記酸化シリコン膜のC
MPを行ない、この第1の窒化シリコン膜の上面に一致
した平坦な上面を有する窒化シリコン膜スペーサと、こ
の第1の導電体膜からなり,これらの窒化シリコン膜ス
ペーサを介して上記下層ノード・コンタクト孔およびビ
ット・コンタクト孔を充填するコンタクト・プラグとを
残置形成する工程と、上記第1の層間絶縁膜の表面上に
上記第1の方向に交差する第3の方向に概ね平行なビッ
ト線を形成し、平坦な上面を有する第2の酸化シリコン
系絶縁膜からなる第2の層間絶縁膜と第2の導電体膜と
を順次全面に形成する工程と、上記第2の導電体膜およ
び第2の層間絶縁膜を貫通して上記下層ノード・コンタ
クト孔に達する上層ノード・コンタクト孔を形成する工
程と、LPCVDにより、第2の所定膜厚の第3の導電
体膜を全面に形成する工程と、上記コンタクト・プラグ
の上面が露出するまで上記第3の導電体膜のエッチ・バ
ックを行ない、上記上層ノード・コンタクト孔の上端近
傍において上記第2の導電体膜に直接に接続し,上記下
層ノード・コンタクト孔の上端において上記窒化シリコ
ン膜スペーサの上面にのみに接触する第3の導電体膜を
残置する工程と、スパッタリングおよびLPCVDによ
り、上記上層ノード・コンタクト孔の側面における膜厚
が第3の所定膜厚となり,上記第2の導電体膜の上面で
の膜厚がこの第3の所定膜厚より厚い侵入型化合物から
なる第1の窒化金属膜を形成する工程と、上記コンタク
ト・プラグの上面が露出し,さらに上記第2の導電体膜
の上面での膜厚と上記上層ノード・コンタクト孔の側面
での膜厚とが等しくなるまで上記第1の窒化金属膜のエ
ッチ・バックを行ない、上記下層ノード・コンタクト孔
の上端において上記窒化シリコン膜スペーサの上面にの
みに接触する第1の窒化金属膜を残置する工程と、残置
した上記第1の窒化金属膜の表面を酸化して、第1の容
量絶縁膜を形成し,第4の所定膜厚の第1の窒化金属膜
を残置する工程と、全面に第4の導電体膜を形成し、こ
の第4の導電体膜,上記第1の容量絶縁膜および残置さ
れた上記第1の窒化金属膜のパターニングを行ない、上
記上層ノード・コンタクト孔を介して上記コンタクト・
プラグに直接に接続されるこの第4の導電体膜からなる
ストレージ・ノード電極と、この第1の容量絶縁膜から
なる下部容量絶縁膜と、上記第2の導電体膜,残置した
上記第3の導電体膜および残置してパターニングしたこ
の第1の窒化金属膜からなる下部セル・プレート電極と
を形成する工程と、スパッタリングおよびLPCVDに
より、上記ストレージ・ノード電極の側面における膜厚
が上記第3の所定膜厚および上記第4の所定膜厚の差に
等しい第5の所定膜厚となり,さらにこれらのストレー
ジ・ノード電極の上面での膜厚がこの第5の所定膜厚よ
り厚い上記第1の窒化金属膜と同一組成の第2の窒化金
属膜を形成する工程と、上記ストレージ・ノード電極の
空隙部の上記下部セル・プレート電極の上面が露出し,
さらにこれらのストレージ・ノード電極の上面での膜厚
とこれらのストレージ・ノード電極の側面での膜厚とが
等しくなるまでまで上記第2の窒化金属膜のエッチ・バ
ックを行ない、これらのストレージ・ノード電極の上面
および側面を覆うこの第2の窒化金属膜を残置する工程
と、残置した上記第2の窒化金属膜を酸化して、上部容
量絶縁膜に変換する工程と、上記第1の窒化金属膜と同
一組成である第3の窒化金属膜をLPCVDにより全面
に形成し,上記ストレージ・ノード電極の空隙部の上記
下部セル・プレート電極の上面において直接に接続する
上部セル・プレート電極を形成する工程とを有すること
を特徴とする。
【0024】好ましくは、上記下層ノード・コンタクト
孔およびビット・コンタクト孔が、上記ワード線に自己
整合的に形成される。また、上記上層ノード・コンタク
ト孔が上記ビット線に自己整合的に形成され、上記上層
ノード・コンタクト孔を形成した後、第2の酸化シリコ
ン膜をLPCVDにより全面に形成し、この第2の酸化
シリコン膜のエッチ・バックを行ない、上記第2の導電
体膜の上面より低位置に上端を有し,これらの上層ノー
ド・コンタクト孔の側面に露出した上記ビット線を覆う
酸化シリコン膜スペーサをこれらの上層ノード・コンタ
クト孔の側面に形成する工程を有する。さらに、上記第
1,第2並びに第3の窒化金属膜が、窒化チタン膜,窒
化タンタル膜,窒化ジルコニウム膜および窒化ニオブ膜
のうちの1つである。
【0025】さらに好ましくは、少なくとも上記第1,
第2並びに第3の導電体膜がN型シリコン膜から形成さ
れ、さらに、上記第1の容量絶縁膜および上部容量絶縁
膜を形成するための酸化がプラズマ酸化である。あるい
は、上記第1の導電体膜の形成がバリア膜の形成とルテ
ニウム膜,イリジウム膜,ロジウム膜,レニウム膜およ
びオスミウム膜のうちの1つの金属膜の形成とからな
り、上記下層ノード・コンタクト孔を充填する上記コン
タクト・プラグの少なくとも上面にはこの金属膜の導電
性酸化物が形成され、少なくとも第2並びに第3の導電
体膜がN型シリコン膜から形成される。あるいは、上記
第1の導電体膜の形成がバリア膜の形成と酸化ルテニウ
ム,酸化イリジウム,酸化ロジウム,酸化レニウムおよ
び酸化オスミウムのうちの1つの導電性酸化物からなる
導電体膜の形成とからなり、少なくとも第2並びに第3
の導電体膜がN型シリコン膜から形成される。
【0026】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第4
の態様は、P型シリコン基板の表面の素子分離領域にフ
ィールド酸化膜を形成し、このP型シリコン基板の表面
の第1の方向とこの第1の方向に直交する第2の方向と
に規則的に配置された素子形成領域にゲート酸化膜を形
成し、このP型シリコン基板の表面上にこの第1の方向
に概ね平行なワード線を形成し、これらの素子形成領域
にこれらのワード線に自己整合的にN型ソース領域およ
びN型ドレイン領域を形成する工程と、平坦な上面を有
する第1の酸化シリコン系絶縁膜に第1の窒化シリコン
膜が積層してなる第1の層間絶縁膜を全面に形成し、所
要の膜厚の酸化シリコン膜を全面に形成し、この酸化シ
リコン膜並びにこの第1の層間絶縁膜を貫通して上記N
型ソース領域およびN型ドレイン領域に達する下層ノー
ド・コンタクト孔およびビット・コンタクト孔を形成す
る工程と、減圧気相成長法(LPCVD)により全面に
第1の所定膜厚の第2の窒化シリコン膜を形成し、この
第2の窒化シリコン膜のエッチ・バックを行ない、上記
下層ノード・コンタクト孔およびビット・コンタクト孔
の側面にのみにこれらの第2の窒化シリコン膜を残置す
る工程と、バリア膜に、ルテニウム膜,イリジウム膜,
ロジウム膜,レニウム膜,オスミウム膜,酸化ルテニウ
ム膜,酸化イリジウム膜,酸化ロジウム膜,酸化レニウ
ム膜および酸化オスミウム膜のうちの1つを積層してな
る第1の導電体膜を全面に形成する工程と、上記第1の
窒化シリコン膜の上面が露出するまで上記第1の導電体
膜,残置した上記第2の窒化シリコン膜および上記酸化
シリコン膜の化学機械研磨(CMP)を行ない、この第
1の窒化シリコン膜の上面に一致した平坦な上面を有す
る窒化シリコン膜スペーサと、この第1の導電体膜から
なり,これらの窒化シリコン膜スペーサを介して上記下
層ノード・コンタクト孔およびビット・コンタクト孔を
充填するコンタクト・プラグとを残置形成する工程と、
上記第1の層間絶縁膜の表面上に上記第1の方向に交差
する第3の方向に概ね平行なビット線を形成し、平坦な
上面を有する第2の酸化シリコン系絶縁膜からなる第2
の層間絶縁膜を全面に形成する工程と、ルテニウム膜,
イリジウム膜,ロジウム膜,レニウム膜,オスミウム
膜,酸化ルテニウム膜,酸化イリジウム膜,酸化ロジウ
ム膜,酸化レニウム膜および酸化オスミウム膜のうちの
1つからなる第2の導電体膜を全面に形成する工程と、
N型シリコン膜からなる第3の導電体膜の形成と、上記
第3の導電体膜,第2の導電体膜および第2の層間絶縁
膜を貫通して上記下層ノード・コンタクト孔に達する上
層ノード・コンタクト孔を形成する工程と、LPCVD
により、N型シリコン膜からなる第2の所定膜厚の第4
の導電体膜を全面に形成する工程と、上記コンタクト・
プラグの上面が露出するまで上記第4の導電体膜のエッ
チ・バックを行ない、上記上層ノード・コンタクト孔の
上端近傍において上記第2の導電体膜に直接に接続し,
上記下層ノード・コンタクト孔の上端において上記窒化
シリコン膜スペーサの上面にのみに接触する第4の導電
体膜を残置する工程と、残置した上記第3および第4の
導電体膜の露出した表面を熱を酸化して、酸化シリコン
膜からなる第1の容量絶縁膜を形成する工程と、N型シ
リコン膜からなる第5の導電体膜を全面に形成し、この
第5の導電体膜,上記第1の容量絶縁膜および上記第3
の導電体膜のパターニングを行ない、上記上層ノード・
コンタクト孔を介して上記コンタクト・プラグに直接に
接続されるこの第5の導電体膜からなるストレージ・ノ
ード電極と、この第1の容量絶縁膜からなる下部容量絶
縁膜と、上記第2の導電体膜,この第3の導電体膜およ
び上記第4の導電体膜からなる下部セル・プレート電極
を形成する工程と、上記下部セル・プレートの上記第2
の導電体膜および上記ストレージ・ノード電極の露出し
た表面を熱を酸化して、酸化シリコン膜からなる上部容
量絶縁膜を形成する工程と、N型シリコン膜からなる第
6の導電体膜を全面に形成し,上記ストレージ・ノード
電極の空隙部の上記下部セル・プレート電極の上面にお
いて直接に接続する上部セル・プレート電極を形成する
工程とを有することを特徴とする。
【0027】好ましくは、上記下層ノード・コンタクト
孔およびビット・コンタクト孔が上記ワード線に自己整
合的に形成される。さらに、上記上層ノード・コンタク
ト孔が上記ビット線に自己整合的に形成され、上記上層
ノード・コンタクト孔を形成した後、第2の酸化シリコ
ン膜をLPCVDにより全面に形成し、この第2の酸化
シリコン膜のエッチ・バックを行ない、これらの上層ノ
ード・コンタクト孔の側面を覆う酸化シリコン膜スペー
サを形成する工程を有する。
【0028】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第5
の態様は、P型シリコン基板の表面の素子分離領域にフ
ィールド酸化膜を形成し、このP型シリコン基板の表面
の第1の方向とこの第1の方向に直交する第2の方向と
に規則的に配置された素子形成領域にゲート酸化膜を形
成し、このP型シリコン基板の表面上にこの第1の方向
に概ね平行なワード線を形成し、これらの素子形成領域
にこれらのワード線に自己整合的にN型ソース領域およ
びN型ドレイン領域を形成する工程と、平坦な上面を有
する第1の酸化シリコン系絶縁膜に第1の窒化シリコン
膜が積層してなる第1の層間絶縁膜を全面に形成し、所
要の膜厚の酸化シリコン膜を全面に形成し、この酸化シ
リコン膜並びにこの第1の層間絶縁膜を貫通して上記N
型ソース領域およびN型ドレイン領域に達する下層ノー
ド・コンタクト孔およびビット・コンタクト孔を形成す
る工程と、LPCVDにより全面に第1の所定膜厚の第
2の窒化シリコン膜を形成し、この第2の窒化シリコン
膜のエッチ・バックを行ない、上記下層ノード・コンタ
クト孔およびビット・コンタクト孔の側面にのみにこの
第2の窒化シリコン膜を残置する工程と、バリア膜にル
テニウム膜,イリジウム膜,ロジウム膜,レニウム膜,
オスミウム膜,酸化ルテニウム膜,酸化イリジウム膜,
酸化ロジウム膜,酸化レニウム膜および酸化オスミウム
膜のうちの1つが積層した膜もしくはN型シリコン膜か
らなる第1の導電体膜を全面に形成する工程と、上記第
1の窒化シリコン膜の上面が露出するまで上記第1の導
電体膜,残置した上記第2の窒化シリコン膜および上記
酸化シリコン膜のCMPを行ない、この第1の窒化シリ
コン膜の上面に一致した平坦な上面を有する窒化シリコ
ン膜スペーサと、この第1の導電体膜からなり,これら
の窒化シリコン膜スペーサを介して上記下層ノード・コ
ンタクト孔およびビット・コンタクト孔を充填するコン
タクト・プラグとを残置形成する工程と、上記第1の層
間絶縁膜の表面上に上記第1の方向に交差する第3の方
向に概ね平行なビット線を形成し、平坦な上面を有する
第2の酸化シリコン系絶縁膜からなる第2の層間絶縁膜
を全面に形成する工程と、ルテニウム膜,イリジウム
膜,ロジウム膜,レニウム膜,オスミウム膜,酸化ルテ
ニウム膜,酸化イリジウム膜,酸化ロジウム膜,酸化レ
ニウム膜,酸化オスミウム膜およびN型シリコン膜のう
ちの1つからなる第2の導電体膜を全面に形成する工程
と、上記第2の導電体膜および第2の層間絶縁膜を貫通
して上記下層ノード・コンタクト孔に達する上層ノード
・コンタクト孔を形成する工程と、スパッタリングおよ
びLPCVDにより、上記上層ノード・コンタクト孔の
側面における膜厚が第2の所定膜厚となり,上記第2の
導電体膜の上面での膜厚がこの第2の所定膜厚より厚い
侵入型化合物からなる第1の窒化金属膜を形成する工程
と、上記コンタクト・プラグの上面が露出し,さらに上
記第2の導電体膜の上面での膜厚と上記上層ノード・コ
ンタクト孔の側面での膜厚とが等しくなるまで上記第1
の窒化金属膜のエッチ・バックを行ない、上記下層ノー
ド・コンタクト孔の上端において上記窒化シリコン膜ス
ペーサの上面にのみに接触する第1の窒化金属膜を残置
する工程と、残置した上記第1の窒化金属膜の表面を酸
化して、第1の容量絶縁膜形成し,第3の所定膜厚の第
1の窒化金属膜を残置する工程と、全面に第3の導電体
膜を形成し、この第3の導電体膜,上記第1の容量絶縁
膜および残置された上記第1の窒化金属膜のパターニン
グを行ない、上記上層ノード・コンタクト孔を介して上
記コンタクト・プラグに直接に接続されるこの第4の導
電体膜からなるストレージ・ノード電極と、この第1の
容量絶縁膜からなる下部容量絶縁膜と、上記第2の導電
体膜および残置してパターニングしたこの第1の窒化金
属膜からなる下部セル・プレート電極とを形成する工程
と、スパッタリングおよびLPCVDにより、上記スト
レージ・ノード電極の側面における膜厚が上記第2の所
定膜厚および上記第3の所定膜厚の差に等しい第4の所
定膜厚となり,さらにこれらのストレージ・ノード電極
の上面での膜厚がこの第4の所定膜厚より厚い上記第1
の窒化金属膜と同一組成の第2の窒化金属膜を形成する
工程と、上記ストレージ・ノード電極の空隙部の上記下
部セル・プレート電極の上面が露出し,さらにこれらの
ストレージ・ノード電極の上面での膜厚とこれらのスト
レージ・ノード電極の側面での膜厚とが等しくなるまで
まで上記第2の窒化金属膜のエッチ・バックを行ない、
これらのストレージ・ノード電極の上面および側面を覆
うこの第2の窒化金属膜を残置する工程と、残置した上
記第2の窒化金属膜を酸化して、上部容量絶縁膜に変換
する工程と、上記第1の窒化金属膜と同一組成である第
3の窒化金属膜をLPCVDにより全面に形成し,上記
ストレージ・ノード電極の空隙部の上記下部セル・プレ
ート電極の上面において直接に接続する上部セル・プレ
ート電極を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0029】好ましくは、上記下層ノード・コンタクト
孔およびビット・コンタクト孔が上記ワード線に自己整
合的に形成され、さらに、上記上層ノード・コンタクト
孔が上記ビット線に自己整合的に形成され、上記上層ノ
ード・コンタクト孔を形成した後、第2の酸化シリコン
膜をLPCVDにより全面に形成し、この第2の酸化シ
リコン膜のエッチ・バックを行ない、これらの上層ノー
ド・コンタクト孔の側面を覆う酸化シリコン膜スペーサ
を形成する工程を有する。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0031】DRAMのメモリ・セルのワード線並びに
ビット線を含んだ平面模式図およびビット線並びにスト
レージ・ノード電極を含んだ平面模式図である図1
(a)および図1(b)と、図1のAA線,BB線およ
びCC線での断面模式図である図2,図3および図4と
を併せて参照すると、本発明の第1の実施の形態の第1
の適用例によるDRAMは0.5μmデザイン・ルール
のもとに形成されたスタックド型でCOB型のメモリ・
セルを有した例えば折り返しビット線方式のDRAMで
あり、このメモリ・セルは以下のとおりの構造をなして
いる。なお、平面模式図である図1(a)において、理
解を容易にするために、素子形成領域(N型ソース領
域,N型ドレイン領域)とワード線およびビット線とが
分離しているように表現してある。
【0032】P型シリコン基板101の表面におけるメ
モリ・セル・アレイが形成された領域では、膜厚400
nm程度のLOCOS型のフィールド酸化膜102によ
り区画された素子形成領域が、X方向(横方向)および
(X方向と直交する)Y方向(縦方向)に規則的に配置
されている。これらの素子形成領域は、横長のT字型形
状をなしている。Y方向に平行に設けられた複数のワー
ド線104は、それぞれ膜厚10nm程度のゲート酸化
膜103を介して複数の素子形成領域上を横断してい
る。ワード線104の線幅(ゲート長)および間隔はと
もに0.5μm程度であり、これらの膜厚は200nm
程度である。これらのワード線104は、例えばN型多
結晶シリコン膜,タングステン・ポリサイド膜等から形
成されている。それぞれの素子形成領域には、2つのワ
ード線104からなる2つのゲート電極と、これらのワ
ード線104に自己整合的にP型シリコン基板101の
表面に形成された2つのN型ソース領域105Aおよび
1つのN型ドレイン領域105Bとからなる2つのNチ
ャネルMOSトランジスタが設けられている。N型ソー
ス領域105A,N型ドレイン領域105Bの接合の深
さはともに0.2μm程度であり、N型ソース領域10
5Aの幅(ゲート幅)は0.8μm程度である。
【0033】ワード線104を含めてフィールド酸化膜
102の表面は第1の層間絶縁膜により覆われている。
この第1の層間絶縁膜は、平坦な上面を有する第1の酸
化シリコン系絶縁膜とこれの上面を覆う膜厚30nm程
度の窒化シリコン膜113とから構成されている。第1
の酸化シリコン系絶縁膜は、ワード線104およびフィ
ールド酸化膜102の表面を直接に覆うLPCVDによ
る膜厚50nm程度の酸化シリコン膜(HTO膜)(図
示せず)と、平坦な上面を有するBPSG膜112とか
ら構成されている。ワード線104直上でのBPSG膜
112の膜厚は250nm程度である。
【0034】この第1の層間絶縁膜には、N型ソース領
域105Aに達する0.5μm□程度の下層ノード・コ
ンタクト孔114AとN型ドレイン領域105Bに達す
る0.5μm□程度のビット・コンタクト孔114Bと
が設けられている。ビット・コンタクト孔114Bは下
層ノード・コンタクト孔114AのX方向およびY方向
になす平行な列から外れた位置に設けられている。これ
らの下層ノード・コンタクト孔114A,ビット・コン
タクト孔114Bはそれぞれワード線104に自己整合
的に形成されている。ワード線104の間隔を0.5μ
mより広くするならば、下層ノード・コンタクト孔11
4A,ビット・コンタクト孔114Bはワード線104
に自己整合的に形成されなくなる。
【0035】下層ノード・コンタクト孔114A,ビッ
ト・コンタクト孔114Bの側面はそれぞれ窒化シリコ
ン膜スペーサ116bにより直接に覆われ、これらの窒
化シリコン膜スペーサ116bを介して下層ノード・コ
ンタクト孔114A,ビット・コンタクト孔114Bは
それぞれコンタクト・プラグ117A,117Bにより
充填されている。窒化シリコン膜スペーサ116bは窒
化シリコン膜113の上面と一致する平坦な上面を有
し、これらの幅は150nm程度である。コンタクト・
プラグ117A,117Bの上面は、概ね窒化シリコン
膜スペーサー116bの上面と一致し、概ね平坦であ
る。これらのコンタクト・プラグ117A,117B
は、例えば(チタン膜と窒化チタン膜とからなる)バリ
ア膜にタングステン膜が積層された膜あるいはN型シリ
コン膜からなり、窒化シリコン膜スペーサー116bに
よりワード線104から絶縁されている。
【0036】第1の層間絶縁膜の表面上には、(概ねY
方向でのN型ソース領域105Aの空隙部直上の部分
で)X方向に平行な複数のビット線118が設けられて
いる。各ビット線118は、それぞれ複数の(ビット・
コンタクト孔114Bを充填する)コンタクト・プラグ
117Bを介して、複数のN型ドレイン領域105Bに
接続されている。ビット線118の線幅,間隔および膜
厚はそれぞれ0.5μm程度,0.8μm程度および2
00nm程度であり、ビット線118は例えばタングス
テン・シリサイド(WSi2 )膜あるいはタングステン
・ポリサイド膜等から形成されている。
【0037】ビット線118を含めて第1の層間絶縁膜
の表面は、平坦な上面を有する第2の酸化シリコン系絶
縁膜により覆われている。第2の酸化シリコン系絶縁膜
は、例えばビット線118を直接に覆う膜厚50nm程
度の第2のHTO膜(図示せず)と、平坦な上面を有す
るBPSG膜122との積層膜からなる。ビット線11
8直上でのBPSG膜122の膜厚は、例えば250n
m程度である。(メモリ・セル・アレイが形成される領
域での)BPSG膜122の表面上には、(第1の導電
体膜である)膜厚150nm程度のN型シリコン膜12
3が設けられている。なお、このN型シリコン膜123
の製造方法に依っては、第2の酸化シリコン系絶縁膜と
して、BPSG膜122の上にさらに膜厚50nm程度
の酸化シリコン膜を積層しておくことが好ましい。
【0038】BPSG膜122には、(N型シリコン膜
123およびこのBPSG膜122を貫通して)上記下
層ノード・コンタクト孔114Aに達する0.5μm□
程度の上層ノード・コンタクト孔124が設けられてい
る。それぞれの上層ノード・コンタクト孔124は、
(第2の導電体膜である)70nm程度の幅を有したN
型シリコン膜スペーサ126により直接に覆われてい
る。これらのN型シリコン膜スペーサ126の底面は、
それぞれの下層ノード・コンタクト孔114Aの上端に
おいて窒化シリコン膜スペーサ116bの上面にのみに
接触し、コンタクト・プラグ117Aには接続されず,
コンタクト・プラグ117Aとの間に80nm程度の間
隔を有している。さらに、これらのN型シリコン膜スペ
ーサ126は、それぞれの上層ノード・コンタクト孔1
24の上端において、N型シリコン膜123の側面に直
接に接続されている。すなわち、複数のN型シリコン膜
スペーサ126がこのN型シリコン膜123を介して電
気的に接続されている。本適用例では、このN型シリコ
ン膜123とこれらのN型シリコン膜スペーサ126と
により、下部セル・プレート電極が構成されている。
【0039】例えばN型シリコン膜からなるストレージ
・ノード電極134は、それぞれの上層ノード・コンタ
クト孔124を介して、それぞれの下層ノード・コンタ
クト孔114Aを充填するコンタクト・プラグ117A
の上端に直接に接続され、さらにコンタクト・プラグ1
17A近傍の窒化シリコン膜スペーサ116bの上面に
70nm程度の幅で接触している。ストレージ・ノード
電極134により覆われたN型シリコン膜123並びに
N型シリコン膜スペーサ126の表面には、下部容量絶
縁膜である膜厚10nm程度の第1の酸化チタン(Ti
2 )膜129aが設けられている。酸化チタン膜12
9aは、下部セル・プレート電極とストレージ・ノード
電極134との間にのみに(それぞれのストレージ・ノ
ード電極134に自己整合的に)設けられており、N型
シリコン膜123の上面におけるストレージ・ノード電
極134の空隙部(これの幅は0.5μm程度である)
となる部分には設けられていない。すなわち、これらの
酸化チタン膜129aは、下部セル・プレート電極と異
なり、複数のメモリ・セルに属するのではなく、N型シ
リコン膜スペーサ126と同様に、それぞれ個々のメモ
リ・セルに属する。容量絶縁膜としての酸化チタン膜1
29aは膜厚2nm程度の酸化シリコン膜に相当する。
【0040】本第1の実施の形態では、上記窒化シリコ
ン膜スペーサ116bの上端が平坦になっているため、
上記下層ノード・コンタクト孔114Aの上端部(上層
ノード・コンタクト孔124下端部)において、上記酸
化チタン膜129aおよびN型シリコン膜スペーサ12
6が上述した形状を取りうることが可能になる。
【0041】下層ノード・コンタクト孔114Aと接す
る部分および酸化チタン膜129aに接する部分を除い
たストレージ・ノード電極134の表面(この表面を便
宜的に上面および側面と表現する)は、上部容量絶縁膜
である膜厚10nm程度の第2の酸化チタン膜139に
よりそれぞれに覆われている。さらにこれらの酸化チタ
ン膜139は、それぞれのストレージ・ノード電極13
4の側面下端部の全周において、酸化チタン膜129a
にそれぞに直接に接続されている。膜厚150nm程度
のN型シリコン膜145から形成された上部セル・プレ
ート電極は、酸化チタン膜139を介してそれぞれのス
トレージ・ノード電極134の上面並びに側面を覆い、
N型シリコン膜123の上面におけるストレージ・ノー
ド電極134の空隙部となる部分において(下部セル・
プレート電極を構成する)このN型シリコン膜123に
直接に接続される。
【0042】上記第1の実施の形態の第1の適用例の製
造方法は、1つではない。図1,図2,図3および図4
と、DRAMのメモリ・セルの製造工程の断面模式図で
あり図1のAA線での断面模式図である図5,図6およ
び図7と、DRAMのメモリ・セルの製造工程の断面模
式図であり図1のCC線での断面模式図である図8,図
9および図10とを併せて参照すると、上記第1の実施
の形態の第1の適用例の第1の製造方法は、次のように
なる。
【0043】まず、P型シリコン基板101の表面の素
子分離領域に膜厚400nm程度のLOCOS型のフィ
ールド酸化膜102が形成され、(メモリ・セル・アレ
イの)素子形成領域に膜厚10nm程度のゲート酸化膜
103が形成される。全面に膜厚200nm程度のN型
シリコン膜もしくはタングステン・ポリサイド膜が形成
され、この膜がパターニングされて線幅(ゲート長)
0.5μm程度,間隔0.5μm程度のY方向に平行な
複数のワード線104が形成される。これらのワード線
104(および少なくともメモリ・セル・アレイの形成
予定領域に開口部を有するフォト・レジスト膜)をマス
クにした砒素(As)のイオン注入等により、P型シリ
コン基板101の表面の(メモリ・セル・アレイの)素
子形成領域にそれぞれ0.2μm程度の接合の深さを有
したN型ソース領域105A,N型ドレイン領域105
Bが形成される。
【0044】なお、DRAMの周辺回路を構成するCM
OSトランジスタのうち、NチャネルMOSトランジス
タは、上記工程で形成される。これらの工程に加えて、
メモリ・セル・アレイの形成予定領域および周辺回路を
構成するNチャネルMOSトランジスタの領域を覆い,
PチャネルMOSトランジスタの形成予定領域に開口部
を有するフォト・レジスト膜をマスクにした例えば2弗
化ボロン(BF2 )のイオン注入等によりよりPチャネ
ルMOSトランジスタが形成され、上記CMOSトラン
ジスタの形成が終了する。
【0045】次に、全面に膜厚50nm程度の第1のH
TO膜(図示せず)が形成され、第1のBPSG膜が形
成された後、このBPSG膜がリフローされ,さらにC
MPが施されて平坦な上面を有するBPSG膜112が
形成される。これにより、第1の層間絶縁膜を構成する
第1の酸化シリコン系絶縁膜の形成が終了する。第1の
HTO膜を形成する理由は、この膜が段差被覆性に優れ
ており,ワード線105がBPSG膜112に直接に触
れるのを避けるためである。なお、第1の酸化シリコン
系絶縁膜の構成はHTO膜とBPSG膜112との組合
せに限定されるものではない。例えばHTO膜を形成
し,常圧気相成長法(APCVD)による酸化シリコン
膜を形成した後、CMPによりこの酸化シリコン膜の上
面を平坦化して第1の酸化シリコン系絶縁膜を構成する
こともできる。
【0046】続いて、膜厚30nm程度の第1の窒化シ
リコン膜113が形成され、窒化シリコン膜113,B
PSG膜112および上記第1のHTO膜からなる第1
の層間絶縁膜の形成が終了する。さらに少なくとも15
0nm程度の膜厚を有する酸化シリコン膜154が形成
される。BPSG膜112の上面を平坦にする理由およ
び窒化シリコン膜113を設ける理由は、後述する。フ
ォト・レジスト膜(図示せず)をマスクにして、酸化シ
リコン膜154,窒化シリコン膜113,BPSG膜1
12および上記第1のHTO膜が順次異方性エッチング
され、ワード線104に自己整合的にN型ソース領域1
05Aに達する0.5μm□程度の下層ノード・コンタ
クト孔114A,N型ドレイン領域105Bに達する
0.5μm□程度のビット・コンタクト孔114Bが形
成される。この異方性エッチングには、例えばトリ・フ
ルオロ・メタン(CHF3 )等がエッチング・ガスとし
て用いられる。このエッチング・ガスを用いると、窒化
シリコン膜と酸化シリコン膜とのエッチング速度の差が
少なくなる〔図1(a),図2,図3,図4,図5
(a),図8(a)〕。
【0047】次に、ジ・クロロ・シラン(SiH2 Cl
2 )とアンモニア(NH3 )とを原料ガスに用いたLP
CVDにより、全面に(第1の所定膜厚である)膜厚1
50nm程度の第2の窒化シリコン膜115が形成され
る。LPCVDを用いることにより段差被覆性が良好な
状態でこの窒化シリコン膜115が形成され、下層ノー
ド・コンタクト孔114A並びにビット・コンタクト孔
114Bのそれぞれの側面および底部を覆う窒化シリコ
ン膜115の膜厚が概ね酸化シリコン膜154の上面で
の窒化シリコン膜115の膜厚に等しくなる。この窒化
シリコン膜115により下層ノード・コンタクト孔11
4A,ビット・コンタクト孔114Bが充填されること
は回避される〔図5(b),図8(b)〕。
【0048】次に、トリ・フルオロ・メタンとテトラ・
フルオロ・メタン(CF4 )との混合ガスを用いた異方
性エッチングにより、酸化シリコン膜154の上面が露
出するまで窒化シリコン膜115のエッチ・バックが行
なわれ、下層ノード・コンタクト孔114A,ビット・
コンタクト孔114Bの側面にはそれぞれ窒化シリコン
膜スペーサ116aが形成される。上記混合ガスによる
異方性エッチングでは、窒化シリコン膜のエッチング速
度が酸化シリコン膜のエッチング速度より高いことか
ら、酸化シリコン膜154がこのエッチ・バックの際に
エッチング・ストッパーとして機能する。窒化シリコン
膜スペーサ116aの断面形状は通常のスペーサの断面
形状と同じであり、窒化シリコン膜スペーサ116aの
上端は酸化シリコン膜154の上面に概ね一致し、下層
ノード・コンタクト孔114A,ビット・コンタクト孔
114Bの側面に直接に接する面と逆側の窒化シリコン
膜スペーサ116aの面(下層ノード・コンタクト孔1
14A,ビット・コンタクト孔114B内に露出した
面)は上面と定義できる面を有さずに上端から曲面を描
いて側面に到達している。
【0049】続いて、LPCVDを主体とする方法によ
り、全面に(第1の)導電体膜117が形成される〔図
5(c),図8(c)〕。
【0050】この導電体膜117は、例えばチタン膜お
よび窒化チタン膜からなるバリア膜上にタングステン膜
が積層された膜あるいはN型シリコン膜(なおこの場
合、成膜段階(in−situ)ではN型非晶質シリコ
ン膜であり,DRAM完成時ではN型多結晶シリコン膜
になる。表現,符号の付加等の煩雑さを避けるため、N
型シリコン膜と総称することにする。)等からなる。N
型シリコン膜の形成にはLPCVDが採用され、原料ガ
スとしてモノ・シラン(SiH4 )(もしくはジ・シラ
ン(Si2 6 )),ドーパント・ガスとしてホスフィ
ン(PH3 )(もしくはアルシン(AsH3 ))が用い
られる。
【0051】導電体膜117がチタン膜,窒化チタン膜
およびタングステン膜からなる積層膜の場合、チタン
膜,窒化チタン膜はスパッタリングにより形成され、6
弗化タングステン(WF6 )のシラン還元によるLPC
VDによりタングステン膜が形成される。チタン膜およ
び窒化チタン膜からなるバリア膜は、窒化シリコン膜ス
ペーサ116aに対するタングステン膜の密着性と、N
型ソース領域105A並びにN型ドレイン領域105B
およびタングステン膜の間のシリサイド化反応の抑制と
に寄与する。このとき、下層ノード・コンタクト孔11
4A,ビット・コンタクト孔114Bの底部でN型ソー
ス領域105A,N型ドレイン領域105Bの表面を直
接に覆うバリア膜としては10nm程度の膜厚が必要で
あることから、チタン膜,窒化チタン膜の形成には例え
ばコリメトリ・スパッタリングが好ましい。下層ノード
・コンタクト孔114A,ビット・コンタクト孔114
Bの側面に形成されるバリア膜の膜厚は1nmに満たな
い厚さであり、バリア膜のみにより下層ノード・コンタ
クト孔114A,ビット・コンタクト孔114Bが充填
されることはない。
【0052】次に、窒化シリコン膜113の上面が露出
するまで、導電体膜117,酸化シリコン膜154およ
び窒化シリコン膜スペーサ116aに対して(少なくと
も最終段階では)CMPが施される。これにより、下層
ノード・コンタクト孔114A,ビット・コンタクト孔
114Bの側面(およびワード線104の露出側面)を
直接に覆う150nm程度の幅の窒化シリコン膜スペー
サ116bがそれぞれに残置形成され、窒化シリコン膜
スペーサ116bを介してそれぞれ下層ノード・コンタ
クト孔114Aおよびビット・コンタクト孔114Bを
充填し,0.2μm□程度の(導電体膜117からな
る)コンタクト・プラグ117Aおよびコンタクト・プ
ラグ117Bがそれぞれに残置形成される。窒化シリコ
ン膜スペーサ116bは窒化シリコン膜113の上面と
一致する平坦な上面を有し、この段階でのコンタクト・
プラグ117A,117Bは窒化シリコン膜113の上
面と一致して概ね平坦な上面を有する。窒化シリコン膜
スペーサ116bは、それぞれコンタクト・プラグ11
7Aと(下層ノード・コンタクト孔114Aの側面に露
出した)ワード線104との絶縁分離,コンタクト・プ
ラグ117Bと(ビット・コンタクト孔114Bの側面
に露出した)ワード線104との絶縁分離に寄与する。
コンタクト・プラグ117A,117Bとワード線10
4との間の寄生容量を低く抑えるためにも、さらにはス
タックド型のキャパシタの形成のためにも、これら窒化
シリコン膜スペーサ116bの幅はあまり薄いことは好
ましくない。これら窒化シリコン膜スペーサ116b,
コンタクト・プラグ117A,117Bを加工形成する
に際して、初期段階ではエッチ・バックを併用すること
も可能である〔図1(a),図2,図3,図4,図5
(d),図8(d)〕。第1の酸化シリコン系絶縁膜を
構成するBPSG膜112の上面を平坦にしてあること
により、これら窒化シリコン膜スペーサ116b,コン
タクト・プラグ117A,117Bの加工形成が容易に
なる。また、窒化シリコン膜113が設けられているた
め、CMPがこれの上面に達すると(窒化シリコン膜1
13の占有面積比率が高いことから)CMPの回転負荷
が急増する。このため、ここでのCMPの目的とする終
止点の検出が容易になる。
【0053】なお、DRAMの周辺回路を構成するCM
OSトランジスタのNチャネルMOSトランジスタに対
するコンタクト孔の形成は、トランジスタの配置,サイ
ズ等のパターン形成の自由度に関連して2通りある。D
RAMの周辺回路を構成するCMOSトランジスタで
は、メモリ・セルを構成するNチャネルMOSトランジ
スタと異なり、コンタクト抵抗等を低減した配線が要求
されるため、ここでのコンタクト孔としては0.2μm
□程度のコンタクト・プラグでは好ましくない。ここで
のコンタクト孔のサイズが0.8μm□程度に広くでき
る場合、これらのコンタクト孔は、下層ノード・コンタ
クト孔114A,ビット・コンタクト孔114Bと同時
に形成される。このとき、これらのコンタクト孔には、
0.5μm□程度のコンタクト・プラグが形成される。
一方、ここでのコンタクト孔のサイズを広くできない場
合、これらのコンタクト孔は、コンタクト・プラグ11
7A,117Bの形成後に別途行なわれる。
【0054】次に、コンタクト・プラグ117A,11
7BがN型シリコン膜からなる場合には全面に膜厚20
0nm程度の例えばタングステン・シリサイド膜が形成
され、コンタクト・プラグ117A,117Bがタング
ステン膜を含んだ積層膜からなる場合には全面に膜厚2
00nm程度の例えばタングステン・ポリサイド膜が形
成され、これがパターニングされて(Y方向でのN型ソ
ース領域105Aの空隙部直上の部分で)X方向に平行
な複数のビット線118(および周辺回路のNチャネル
MOSトランジスタに対する配線)が形成される。これ
らのビット線118は、それぞれ複数のビット・コンタ
クト孔114B(を充填するコンタクト・プラグ117
B)を介してN型ドレイン領域105Bに接続される。
これらのビット線の線幅,間隔はそれぞれ0.5μm程
度,0.8μm程度である。
【0055】ビット線118の構成材料の選択は、コン
タクト・プラグ117A,117Bの構成材料を配慮し
て行なわれる。例えば、コンタクト・プラグ117A,
117BがN型シリコン膜からなり,ビット線118が
タングステン・シリサイド膜からなる場合、塩素(Cl
2 )と酸素(O2 )との混合ガスを用い,70℃〜80
℃程度で異方性エッチングが行なわれるならば、コンタ
クト・プラグ117A,117Bを構成するN型シリコ
ン膜のエッチングは少なめに抑えられる。また、コンタ
クト・プラグ117A,117Bがタングステン膜を含
んだ積層膜からなり,ビット線118がタングステン・
ポリサイド膜からなる場合、タングステン・ポリサイド
膜の上層をなすタングステン・シリサイド膜がエッチン
グされた後、これの下層をなすN型シリコン膜の異方性
エッチングが臭化水素(HBr)により行なわれるなら
ば、コンタクト・プラグ117A,117Bはほとんど
エッチングされない。なおこのとき、窒化シリコン膜ス
ペーサ116bの側面に形成されたバリア膜を構成する
チタン膜,窒化チタン膜もエッチングに曝されることに
なる。この部分でのバリア膜の膜厚は1nmに満たない
厚さであることから、ローディング効果により、これら
はほとんどエッチングされない。このようにビット線1
18の構成材料の選択は、コンタクト・プラグ117
A,117Bの構成材料と(ある程度の)エッチングの
選択性のもとに行なわれるのであり、上記タングステン
・シリサイド膜あるいはタングステン・ポリサイド膜等
に限定されるものではない。
【0056】次に、全面に膜厚50nm程度の第2のH
TO膜(図示せず)が形成され、さらに第2のBPSG
膜が形成される。このBPSG膜がリフローされ、さら
にCMPが施され、平坦な上面を有するBPSG膜12
2が形成される。これにより、これら第2のHTO膜と
BPSG膜122とを含んだ第2の酸化シリコン系絶縁
膜からなる第2の層間絶縁膜の形成が終了する。ビット
線118の直上でのBPSG膜122の膜厚は、250
nm程度である。なお、上記第1の層間絶縁膜を構成す
る第1の酸化シリコン系絶縁膜と同様に、第2の層間絶
縁膜を構成する第2の酸化シリコン系絶縁膜もこのよう
な構造に限定されるものではない。例えば、第2のHT
O膜を形成し、APCVDにより酸化シリコン膜を形成
した後、CMPによりこの酸化シリコン膜の上面を平坦
化して第2の層間絶縁膜を構成することもできる。
【0057】続いて、全面に(第2の導電体膜である)
膜厚150nm程度のN型シリコン膜123が形成され
る。このN型シリコン膜123がin−situでN型
の非晶質膜であるときには第2の層間絶縁膜の構成は上
記のとおりで問題はない。しかしながら、ノンドープの
シリコン膜にN型不純物の熱拡散を行なってN型シリコ
ン膜123(この場合にはN型の多結晶膜になってい
る)が形成される場合には、BPSG膜122の上面に
さらに(膜厚50nm程度の)酸化シリコン膜を設けて
おくことが好ましい。熱拡散を含んだ方法によりBPS
G膜122の上面に直接にN型シリコン膜を形成する
と、このN型シリコン膜の表面にしわが生じることにな
り、以降の加工性,得られたDRAMの特性(特に信頼
性)等に問題が生じることがある。なお、HSG(He
mi−Spherical−Grain)と称させる半
球形状の粒界を表面に有するN型シリコン膜を利用して
キャパシタを形成する場合、N型シリコン膜123の形
成方法は、in−situでN型シリコン膜になるLP
CVDであることが好ましい。
【0058】次に、フォト・レジスト膜(図示せず)を
マスクにして、N型シリコン膜123,第2の層間絶縁
膜が順次異方性エッチングされ、それぞれの下層ノード
・コンタクト孔114Aに達する0.5μm□程度の上
層ノード・コンタクト孔124が形成される。上層ノー
ド・コンタクト孔124とビット線118との間には、
150nm程度の幅の第2の層間絶縁膜が介在する。次
に、(第2の所定膜厚である)膜厚70nm程度の(第
3の導電体膜である)N型シリコン膜125が、原料ガ
スとしてモノ・シラン(もしくはジ・シラン),ドーパ
ント・ガスとしてホスフィン(もしくはアルシン)を用
いたLPCVDにより、形成される〔図6(a),図9
(a)〕。
【0059】次に、エッチング・ガスとして臭化水素を
用いた異方性エッチングにより、窒化シリコン膜スペー
サ116bの上面が露出するまでN型シリコン膜125
がエッチ・バックされ、上層ノード・コンタクト孔12
4の側面を直接に覆うN型シリコン膜スペーサ126が
形成される。これにより、本適用例の下部セル・プレー
ト電極の形成が終了する。これらのN型シリコン膜スペ
ーサ126の上端はN型シリコン膜123の上面に一致
し,N型シリコン膜スペーサ126の底面は窒化シリコ
ン膜スペーサ116bの上面にのみに接触しており、N
型シリコン膜スペーサ126とコンタクト・プラグ11
7Aとの間隔は80nm程度である。
【0060】次に、スパッタリングおよびLPCVDに
より、全面を覆う(侵入型化合物の第1の窒化金属膜で
ある)第1の窒化チタン膜127aが形成される。ま
ず、N型シリコン膜123の上面での膜厚が10nm程
度の窒化チタン膜がスパッタリングにより形成される。
このとき上層ノード・コンタクト孔124の側面(N型
シリコン膜スペーサ126の側面)および底部でのこの
窒化チタン膜の膜厚は、それぞれ0.1nm台および2
nm程度である。続いて、4塩化チタン(TiCl4
とアンモニア(NH3 )とを原料ガスとするECR−C
VD(からなるLPCVD)により、全面に膜厚5nm
程度の窒化チタン膜が形成される。上記窒化チタン膜1
27aはこれら2つの窒化チタン膜からなり、N型シリ
コン膜123の上面,上層ノード・コンタクト孔124
の側面(N型シリコン膜スペーサ126の側面)および
底部でのこの窒化チタン膜の膜厚は、それぞれ17nm
程度,(第3の所定膜厚である)7nm程度および9n
m程度になる〔図6(b),図9(b)〕。
【0061】次に、N型シリコン膜123の上面での膜
厚が上層ノード・コンタクト孔124の側面(N型シリ
コン膜スペーサ126の側面)での膜厚に等しくなるま
で、塩素を用いた異方性エッチングにより窒化チタン膜
127aがエッチ・バックされ、窒化チタン膜128a
が残置形成される。このエッチ・バックでは下層ノード
・コンタクト孔114Aの上端部を平行に覆っていた窒
化チタン膜127aが除去され、この部分におけるこの
窒化チタン膜128aの下端は窒化シリコン膜スペーサ
116bの上面にのみに接触している〔図6(c),図
9(c)〕。
【0062】次に、温度が400℃程度,圧力が200
Pa程度のもとで50KHz,100W程度のRFによ
るプラズマ酸化が行なわれ、窒化チタン膜128aが
(第1の容量絶縁膜である)酸化チタン膜129に変換
される〔図7(a),図10(a)〕。本適用例におい
て、上層ノード・コンタクト孔124の側面にこのよう
な形状のN型シリコン膜スペーサ126,窒化チタン膜
128a(および酸化チタン膜129)を形成できるの
は、下層ノード・コンタクト孔114Aの側面にこれを
覆う平坦な上面を有した窒化シリコン膜スペーサ116
bが形成されているためである。これらの窒化シリコン
膜スペーサ116bの断面形状が(図5(c)等に示し
た)窒化シリコン膜スペーサ116aと同様の断面形状
を有していたならば、上記形状のN型シリコン膜スペー
サ126,窒化チタン膜128a(および酸化チタン膜
129)の形成は容易ではない。
【0063】なお、上記窒化チタン膜127aの形成に
際して、まずLPCVDにより膜厚7nm程度の窒化チ
タン膜を形成した後、さらにスパッタリングにより窒化
チタン膜を形成することもできる。このような方法を採
用すると、エッチ・バックにより残置した窒化チタン膜
128aは、概ねLPCVDにより形成された窒化チタ
ン膜のみからなることになる。これらをプラズマ酸化に
より酸化チタン膜129に変換するならば、上記の方法
に依るよりもより均質な容量絶縁膜が得られることにな
る。
【0064】本適用例における侵入型化合物である第1
の窒化金属膜としは上記窒化チタン膜127aに限定さ
れるものではない。窒化チタン膜の代りに、窒化タンタ
ル(TaN)膜,窒化ジルコニウム(ZrN)膜あるい
は窒化ニオブ(NbN)膜等を用いるこのもできる。こ
れらの窒化金属膜が酸化されて得られる酸化タンタル
(Ta2 5 )膜,酸化ジルコニウム(ZrO2 )膜あ
るいは酸化ニオブ(Nb2 5 )膜は、いずれも高い誘
電率を有している。一般に、侵入型化合物は高い導電性
を有している。侵入型化合物としては、窒化物の他に、
水素化物,硼化物および炭化物等がある。窒化物以外の
侵入型化合物を酸化した場合、水素,ボロンあるいは炭
素の残留,あるいはこれらが含まれた反応生成物の混在
等により、得られた酸化金属膜のリーク特性に問題が残
ることになる。このため、本実施の形態の目的に沿う侵
入型化合物としては上記窒化金属膜が好ましい。窒化金
属膜を用いる他の理由の1つは、酸化速度が低く膜質の
よい酸化膜が得やすいことにある。例えば、窒化チタン
膜127aの代りにチタン膜を採用してこれを酸化する
ならば、得られる酸化チタン膜の結晶粒界が荒く,リー
ク特性に問題が生じることから、容量絶縁膜としては好
ましくない。なお、窒化金属膜を採用する別の理由は、
本第1の実施の形態の別の適用例の項で述べる。
【0065】次に、例えば上記N型シリコン膜125と
同様の方法により、充分に膜厚の厚い(第4の導電体膜
である)N型シリコン膜が形成される。このN型シリコ
ン膜に対して、異方性エッチングによるパターニングが
行なわれ、それぞれの上層ノード・コンタクト孔124
を介してそれぞれの(下層ノード・コンタクト孔114
Aの)コンタクト・プラグ117Aの上面に直接に接続
される(このN型シリコン膜からなる)スノレージ・ノ
ード電極134が形成される。これらのストレージ・ノ
ード電極134は、それぞれの下層ノード・コンタクト
孔114Aの上端において、コンタクト・プラグ117
A近傍の窒化シリコン膜スペーサ116bの上面に70
nm程度の幅で接触している。さらに続いて酸化チタン
膜129に対する異方性エッチングが行なわれ、スノレ
ージ・ノード電極134に自己整合的に下部容量絶縁膜
である酸化チタン膜129aが残置形成される。スノレ
ージ・ノード電極134の空隙部は0.5μm程度の幅
であり、概ねワード線104およびビット線118の直
上を除いた領域に形成される。なお、本適用例における
ストレージ・ノード電極の構成材料は、N型シリコン膜
に限定されるものではない。続いて、第1の窒化チタン
膜127aの形成と同様に、スパッタリングとLPCV
Dとを用いて(侵入型化合物の第2の窒化金属膜であ
る)第2の窒化チタン膜137aが形成される。ストレ
ージ・ノード電極134の上面,側面および空隙部での
この窒化チタン膜137aの膜厚も、窒化チタン膜12
7aの膜厚と同様に、17nm程度,7nm程度および
9nm程度である〔図7(b),図10(b)〕。
【0066】次に、窒化チタン膜137aに対して、
(上記窒化チタン膜128aの形成と同様の)異方性エ
ッチングによるエッチ・バックが行なわれ、さらに(上
記酸化チタン膜129の形成と同様の条件で)プラズマ
酸化が行なわれ、それぞれのストレージ・ノード電極1
34の上面並びに側面を直接に覆う第2の酸化チタン膜
139からなる上部容量絶縁膜が形成される。この酸化
チタン膜139の膜厚も10nm程度である。それぞれ
の酸化チタン膜139は、それぞれのストレージ・ノー
ド電極134の側面の下端の全周において、それぞれの
酸化チタン膜129aに直接に接続されている〔図1,
図2,図3,図4,図7(c),図10(c)〕。な
お、上記第1の窒化チタン膜127aと同様に、本適用
例では、侵入型化合物の第2の窒化金属膜として、窒化
チタン膜137aの代りに、窒化タンタル膜,窒化ジル
コニウム膜あるいは窒化ニオブ膜を用いることもでき
る。ただし、第2の窒化金属膜は、第1の窒化金属膜の
同一材料であることが好ましい。これは、下部容量絶縁
膜と上部容量絶縁膜との組成材料が同一であることが好
ましいことに由来する。
【0067】続いて、N型シリコン膜125の形成と同
様のLPCVDにより、(第5の導電体膜である)膜厚
150nm程度のN型シリコン膜145が全面に形成さ
れ、このN型シリコン膜145からなる上部セル・プレ
ート電極が形成される。N型シリコン膜145は酸化チ
タン膜139を介してストレージ・ノード電極134の
上面並びに側面を覆い,ストレージ・ノード電極134
の空隙部において(下部セル・プレート電極を構成す
る)N型シリコン膜125に直接に接続される〔図1,
図2,図3,図4)〕。なお本適用例において上部セル
・プレート電極をN型シリコン膜145により形成する
のは、下部容量絶縁膜である酸化チタン膜129aに直
接に接する部分の下部セル・プレート電極の構成材料
(N型シリコン膜123およびN型シリコン膜スペーサ
126)と、上部容量絶縁膜である酸化チタン膜139
に直接に接する部分の上部セル・プレート電極の構成材
料(N型シリコン膜145)とを同一組成にするためで
ある。これにより、1つのメモリ・セル内で、キャパシ
タの電気特性が局所的に異なることが、避けられる。
【0068】N型シリコン膜145が形成された後(図
示は省略するが)、メモリ・セル・アレイが形成された
領域を除き、N型シリコン膜145およびN型シリコン
膜125がエッチング除去される。さらに、全面に第3
の層間絶縁膜の形成,周辺回路を構成するPチャネルM
OTトランジスタ等に達するコンタクト孔の形成,金属
配線等の形成が行なわれ、DRAMが完成する。
【0069】上述したように、本第1の実施の形態の第
1の適用例の製造方法は、上記第1の製造方法のみでは
ない。DRAMのメモリ・セルの主要製造工程の断面模
式図であり,図1のAA線での断面模式図である図11
を参照すると、本第1の実施の形態の第1の適用例の第
2の製造方法は、上記第1の製造方法に比べて、上部容
量絶縁膜に変換される窒化チタン膜の形成方法が異なっ
ている。
【0070】まず、(第1の容量絶縁膜である)酸化チ
タン膜129(図7(a)参照)の形成までは、上記第
1の製造方法の通りに行なわれる。続いて、全面に(第
4の導電体膜である)N型シリコン膜がLPCVDによ
り形成され、さらに全面に膜厚が少なくとも(第3の所
定膜厚である)7nm程度の(第2の窒化金属膜であ
る)第2の窒化チタン膜が形成される。なお、この第2
の窒化チタン膜は、スパッタリングにより形成してもよ
いが、膜厚の制御性等からはLPCVDにより形成する
ことがより好ましい。フォト・レジスト膜155をマス
クにして、これらの第2の窒化チタン膜,N型シリコン
膜および酸化チタン膜129に対する異方性エッチング
が順次行なわれ、このN型シリコン膜からなるストレー
ジ・ノード電極135が形成されるとともに、これらの
ストレージ・ノード電極135の上面にのみに窒化チタ
ン膜157a残置形成され、これらのストレージ・ノー
ド電極135に自己整合的に下部容量絶縁膜である酸化
チタン膜129aが残置形成される〔図11(a)〕。
【0071】上記フォト・レジスト膜155を除去した
後、(第3の所定膜厚である)7nm程度の膜厚の(第
3の窒化金属膜である)第3の窒化チタン膜157bが
LPCVDにより全面に形成される。窒化チタン膜15
7aおよび窒化チタン膜157bからなる窒化チタン膜
137bは、上記第1の製造方法における窒化チタン膜
137a(図7(b)参照)に対応する〔図11
(b)〕。その後の製造方法は、上記第1の製造方法と
同じである。上記第1の製造方法に比べて本第2の製造
方法は、上部容量絶縁膜にされるストレージ・ノード電
極の上面並びに側面とストレージ・ノード電極の空隙部
の下部セル・プレート電極の表面とを直接に覆う窒化チ
タン膜の形成において、膜厚の制御性が良好であるとい
う利点を有している。
【0072】上記第1の実施の形態の第1の適用例は、
直線状のワード線と直線状のビット線とが第1の層間絶
縁膜を介して直交する折り返しビット線方式のDRAM
に関するものであるが、本適用例はこれに限定されるも
のではない。スタックド型でCOB型のメモリ・セルを
有するDRAMであるならば、メモリ・セルが形成され
る素子形成領域の形状が上記横長のT字型の形状に限定
されず、オープン・ビット線方式でも、あるいはワード
線およびビット線が概ね直線であり,これらが第1の層
間絶縁膜を介して直交しない(で交差する)ものに対し
ても適用できる。また、本適用例は、構成材料および各
種数値が上記に限定されるものではない。
【0073】上記第1の実施の形態の第1の適用例によ
るメモリ・セルの構造の概要は、以下のとおりになって
いる。
【0074】本適用例の容量絶縁膜は、従来のDRAM
のメモリ・セルと異なり複数のメモリ・セルに共有され
ずに、個々のメモリ・セルに属した形態をなしている。
すなわち、本適用例の容量絶縁膜は、それぞれのメモリ
・セルに属する下部容量絶縁膜と上部容量絶縁膜とから
構成されている。さらに本適用例のセル・プレート電極
は、従来と異なり、下部セル・プレート電極と上部セル
・プレート電極とからなる。本適用例のストレージ・ノ
ード電極は、平坦な上面を有する第1の層間絶縁膜に設
けられた下層ノード・コントクト孔と平坦な上面を有す
る第2の層間絶縁膜に設けられた上層ノード・コンタク
ト孔とを介して、N型ソース領域に接続されている。下
層ノード・コンタクト孔の側面には第1の層間絶縁膜の
上面に一致した平坦な上面を有する窒化シリコン膜スペ
ーサが設けられ、さらに下層ノード・コンタクト孔は窒
化シリコン膜スペーサを介してコンタクト・プラグによ
り充填されている。
【0075】上記下部セル・プレート電極は、第2の層
間絶縁膜の上面と上層ノード・コンタクト孔の側面とを
直接に覆っており、下層ノード・コンタクト孔の上端で
は窒化シリコン膜スペーサの上面にのみに接触してい
る。上記下部容量絶縁膜は、ストレージ・ノード電極に
自己整合的に形成されており、ストレージ・ノード電極
の空隙部を除いた領域において下部セル・プレート電極
の表面を直接に覆っており、下層ノード・コンタクト孔
の上端では窒化シリコン膜スペーサの上面にのみに接触
している。上層ノード・コンタクト孔内においては、ス
トレージ・ノード電極は下部容量絶縁膜および下部セル
・プレート電極を介して上層ノード・コンタクト孔を充
填する姿態を有している。上記上部容量絶縁膜は、スト
レージ・ノード電極の側面並びに上面のみを直接に覆
い、ストレージ・ノード電極の側面の下端部の全周にお
いて下部容量絶縁膜に直接に接続されている。上記上部
セル・プレート電極は、上部容量絶縁膜を介してストレ
ージ・ノード電極の側面並びに上面を覆い、ストレージ
・ノード電極の空隙部において下部セル・プレート電極
の表面に直接に接続されている。
【0076】本適用例の上記第1および第2の製造方法
は、上記構造の製造を可能にしている。
【0077】本適用例のメモリ・セルは、上記構造から
も明らかなように、上記下部容量絶縁膜および下部セル
・プレート電極を有することから、ストレージ・ノード
電極が層間絶縁膜の上面およびノード・コンタクト孔の
側面を覆う領域にも、キャパシタが形成されている。こ
のため、本適用例のメモリ・セルは、従来のメモリ・セ
ルに比べて、キャパシタに寄与するストレージ・ノード
電極の表面比率が増大するという効果を有している。
【0078】上記第1の実施の形態の第1の適用例で
は、下部セル・プレート電極および上部セル・プレート
電極はそれぞれN型シリコン膜からなり、キャパシタ形
成部の下部セル・プレート電極は酸化チタン膜からなる
下部容量絶縁膜により直接に覆われ、上部セル・プレー
ト電極は酸化チタン膜からなる上部容量絶縁膜を直接に
覆っている。すなわち、上部および下部容量絶縁膜に直
接に接する部分の上部および下部セル・プレート電極
は、それぞれN型シリコン膜から構成されている。しか
しながら本第1の実施の形態は、上部および下部容量絶
縁膜に直接に接する部分の上部および下部セル・プレー
ト電極がN型シリコン膜に限定されるものではない。
【0079】DRAMのメモリ・セルの主要製造工程の
断面模式図である図12および図13を参照すると、本
第1の実施の形態の第2の適用例のDRAMのメモリ・
セルの上部および下部セル・プレート電極はそれぞれ
(侵入型化合物の窒化金属膜である)窒化チタン膜とN
型シリコン膜との積層膜から構成されている。すなわ
ち、本適用例は上記第1の適用例の応用例でもあり、本
適用例のメモリ・セルは以下のように形成される。
【0080】まず、上層ノード・コンタクト孔124の
形成までは、上記第1の適用例と同様に形成される。そ
の後、(第2の所定膜厚である)50nm程度の膜厚の
(第3の導電体膜である)N型シリコン膜がLPCVD
により形成される。このN型シリコン膜が異方性エッチ
ングによりエッチ・バックされ、上層ノード・コンタク
ト孔124の側面を直接に覆うN型シリコン膜スペーサ
126が残置形成される。上記第1の適用例と同様に、
スパッタリングおよびLPCVD,あるいはLPCVD
およびスパッタリングにより、N型シリコン膜スペーサ
126側面での膜厚が(第3の所定膜厚である)30n
m程度の(侵入型化合物の第1の窒化金属膜である)第
1の窒化チタン膜127bが形成される〔図12
(a)〕。なお本適用例においては、第2の層間絶縁膜
が酸化シリコン膜のみから構成されているならば、上層
ノード・コンタクト孔124の側面を直接に覆うスペー
サをノンドープド・シリコン膜で形成することも可能で
ある。第2の層間絶縁膜にBPSG膜が含まれて上層ノ
ード・コンタクト孔124の側面にBPSG膜が露出し
ているとき、後工程での熱処理に際して、N型シリコン
膜スペーサ126は窒化チタン膜127bへのボロンの
熱拡散のバリア膜として機能する。
【0081】次に、上記第1の適用例と同様に、窒化チ
タン膜127bが異方性エッチングによりエッチ・バッ
クされ、窒化チタン膜128bが残置する。この窒化チ
タン膜128bは、N型シリコン膜123の上面および
N型シリコン膜スペーサ126の側面を直接に覆い、下
層ノード・コンタクト孔114Aの上端では窒化シリコ
ン膜スペーサ116bの上面にのみに接触する。N型シ
リコン膜スペーサ126の側面における窒化チタン膜1
28bの膜厚(幅)は30nm程度であり、下層ノード
・コンタクト孔114Aの上端でのコンタクト・プラグ
117Aと窒化チタン膜128bとの間隔は70nm程
度である〔図12(b)〕。
【0082】次に、上記第1の適用例と同様に、プラズ
マ酸化により窒化チタン膜128bの表面に膜厚10n
m程度の(第1の容量絶縁膜である)酸化チタン膜12
9bが形成され、窒化チタン膜128baが残置され
る。N型シリコン膜スペーサ126の側面における窒化
チタン膜128baの膜厚(幅)は(第4の所定膜厚で
ある)23nm程度である。このとき、N型シリコン膜
123の上面上での窒化チタン膜128baの膜厚が2
3nm程度である必要はない。すなわち、本適用例で
は、上記第1の適用例の第1の窒化チタン膜127aの
形成に比べて、第1の窒化チタン膜127bの形成の際
に要求される膜厚の精度は緩やかになる〔図12
(c)〕。なお、第4の所定膜厚の上限としては、下層
ノード・コンタクト孔114Aの上端において、酸化チ
タン膜129bが窒化シリコン膜スペーサ116bの上
面に留まってコンタクト・プラグ117Aに達しないよ
うに設定されればよい。窒化チタン膜128baの膜厚
をさらに薄くする積極的な理由はないが、第4の所定膜
厚の下限としては、窒化チタン膜128baがN型シリ
コン膜123,N型シリコン膜スペーサ126のなすエ
ネルギー・バンドからの量子効果的な影響を少なくする
ために5nm程度は必要である。ここで、上述したN型
シリコン膜スペーサ126に関する補完説明を行なって
おく。第2の層間絶縁膜にBPSG膜が含まれていると
き、N型シリコン膜スペーサ126の代りにノンドープ
ド・シリコン膜スペーサが採用された場合、このノンド
ープド・シリコン膜スペーサ近傍の窒化チタン膜128
ba中に硼化チタン(TiB2 )(硼化チタンも侵入型
化合物である)等が局所的に形成されて窒化チタン膜1
28baの物性が局所的に変化することになる。この場
合、さらにボロンが酸化チタン膜129b中にまで拡散
し、容量絶縁膜の誘電体特性(さらには絶縁特性)も局
所的に変化することになる。
【0083】続いて、(第4の導電体膜である)N型シ
リコン膜がLPCVDにより全面に形成される。このN
型シリコン膜,酸化チタン膜129bおよび窒化チタン
膜128baが異方性エッチングによりパターニングさ
れる。これにより、このN型シリコン膜からなるストレ
ージ・ノード電極134が形成され、残置された酸化チ
タン膜129bからなる下部容量絶縁膜が形成され、N
型シリコン膜123とN型シリコン膜スペーサ126と
残置されてパターニングされた窒化チタン膜128ba
とからなる下部セル・プレート電極が形成される(な
お、メモリ・セルの構造に関わる表現では、窒化シリコ
ン膜128baが第3の導電体膜,N型シリコン膜スペ
ーサ126が第2の導電体膜,N型シリコン膜123が
第1の導電体膜である)。N型シリコン膜123の存在
により、複数のメモリ・セルが下部セル・プレート電極
を共有することができる。本適用例では上述したよう
に、第1の窒化チタン膜127bの膜厚精度は上記第1
の適用例ほど要求されない。この理由は、次の事柄に由
来する。窒化チタン膜127bが侵入型化合物であるた
め、上記第1の適用例の第1の窒化チタン膜127a
(図6(b)参照)より厚めに第1の窒化チタン膜12
7bを形成して酸化したとき、酸化されずに残置した窒
化チタン膜128baが下部セル・プレート電極の一部
を構成することになる。
【0084】次に、上記第1の適用例の第1の製造方法
と同様に、スパッタリングおよびLPCVD,あるいは
LPCVDおよびスパッタリングにより、ストレージ・
ノード電極134の側面での膜厚が(第5の所定膜厚で
ある)7nm程度の(侵入型化合物の第2の窒化金属膜
である)第2の窒化チタン膜が形成される。この第2の
窒化チタン膜が異方性エッチングによりエッチ・バック
され、ストレージ・ノード電極134の側面並びに上面
にのみに、膜厚7nm程度の窒化チタン膜が残置され
る。続いて、プラズマ酸化が行なわれ、ストレージ・ノ
ード電極134の側面並びに上面を直接に覆う膜厚10
nm程度の酸化チタン膜139からなる上部容量絶縁膜
が形成される〔図13(a)〕。なお、本適用例でも、
上記第1の適用例の第2の製造方法と同様の方法によ
り、ストレージ・ノード電極および第2の窒化チタン膜
を形成することもできる。
【0085】次に、LPCVDにより全面に所要膜厚
(例えば20nm程度)の(侵入型化合物の第3の窒化
金属膜である)第3の窒化チタン膜144が形成され
る。さらにLPCVDにより、例えば150nm程度の
膜厚のN型シリコン膜145が全面に形成される。この
場合には、窒化チタン膜144およびN型シリコン膜1
45から上部セル・プレート電極が形成される。上部セ
ル・プレート電極と下部セル・プレート電極との接続
は、ストレージ・ノード電極134の空隙部において、
N型シリコン膜123の上面を窒化チタン膜144が直
接に覆うことにより達せられる〔図13(b)〕。
【0086】本適用例において、下部容量絶縁膜である
酸化チタン膜129bに直接に接する窒化チタン膜12
8baの膜厚が5nmより薄いならば、窒化チタン膜1
44の膜厚も同様に薄くし、さらにN型シリコン膜14
5を設けることが必要である。しかしながら、窒化チタ
ン膜128baの膜厚が5nm以上であるならば、N型
シリコン膜145を設ける必然性はなくなる。すなわ
ち、上部セル・プレート電極は窒化チタン膜144のみ
でもよいことになる。第1の窒化金属膜が窒化チタン膜
であるならば、上記第1の適用例と同様の理由により、
第2の窒化金属膜も窒化チタン膜から形成しなければな
らない。また上記第1の適用例において、上部セル・プ
レート電極をN型シリコン膜から形成したのと同様の理
由により、本適用例では上部セル・プレート電極におけ
る上部容量絶縁膜を直接に覆う部分は窒化チタン膜から
形成されなければならない。なお、本適用例でも上記第
1の適用例と同様に、侵入型化合物である第1,第2並
びに第3の窒化金属膜として、窒化シリコン膜の代りに
窒化タンタル膜,窒化ジルコニウム膜あるいは窒化ニオ
ブ膜を用いることができる。
【0087】なお上記第1の実施の形態の第2の適用例
は、上記第1の実施の形態の第1の適用例と同様に、ス
タックド型でCOB型のメモリ・セルを有するDRAM
であるならば、折り返しビット線方式もしくはオープン
・ビット線方式でも、あるいはワード線およびビット線
が概ね直線であり,これらが第1の層間絶縁膜を介して
直交しないものに対しても適用できる。また、本適用例
も、構成材料および各種数値が上記に限定されるもので
はない。
【0088】上記第1の実施の形態の第2の適用例は、
上記第1の実施の形態の第1の適用例の有する効果を有
している。さらに本適用例は、上部並びに下部セル・プ
レート電極の構造の相違によるキャパシタの電気特性の
差異等は別にしても、上記第1の適用例にくらべて、下
部容量絶縁膜の基になる第1の窒化チタン膜の形成が容
易であるという利点を有している。
【0089】DRAMのメモリ・セルのワード線並びに
ビット線を含んだ平面模式図およびビット線並びにスト
レージ・ノード電極を含んだ平面模式図である図14
(a)および図14(b)と、図14のAA線およびB
B線での断面模式図である図15(a)および図15
(b)とを併せて参照すると、本発明の第2の実施の形
態の一適用例によるDRAMも0.5μmデザイン・ル
ールのもとに形成されたスタックド型でCOB型のメモ
リ・セルを有した例えば折り返しビット線方式のDRA
Mである。上記第1の実施の形態のメモリ・セルとの主
な相違点は、下層ノード・コンタクト孔並びにビット・
コンタクト孔内に設けられたコンタクト・プラグの構成
と、下部セル・プレート電極の構成と、下部並びに上部
容量絶縁膜の構成とにある。このメモリ・セルは以下の
とおりの構造をなしている。なお、平面模式図である図
14(a)において、理解を容易にするために、素子形
成領域(N型ソース領域,N型ドレイン領域)とワード
線およびビット線とが分離しているように表現してあ
る。
【0090】P型シリコン基板201の表面におけるメ
モリ・セル・アレイが形成された領域では、膜厚400
nm程度のLOCOS型のフィールド酸化膜202によ
り区画された素子形成領域が、X方向および(X方向と
直交する)Y方向に規則的に配置されている。Y方向に
平行に設けられた複数のワード線204は、それぞれ膜
厚10nm程度のゲート酸化膜203を介して複数の素
子形成領域上を横断している。ワード線204の線幅お
よび間隔はともに0.5μm程度であり、これらの膜厚
は200nm程度である。これらのワード線204は、
例えばN型多結晶シリコン膜,タングステン・ポリサイ
ド膜等から形成されている。それぞれの素子形成領域に
は、ワード線204に自己整合的にN型ソース領域20
5AおよびN型ドレイン領域205Bが設けられてい
る。N型ソース領域205A,N型ドレイン領域205
Bの接合の深さはともに0.2μm程度であり、N型ソ
ース領域205Aの幅は0.8μm程度である。
【0091】ワード線204を含めてフィールド酸化膜
202の表面は第1の層間絶縁膜により覆われている。
この第1の層間絶縁膜は、平坦な上面を有する第1の酸
化シリコン系絶縁膜とこれの上面を覆う膜厚30nm程
度の窒化シリコン膜213とから構成されている。第1
の酸化シリコン系絶縁膜は、ワード線204およびフィ
ールド酸化膜202の表面を直接に覆う膜厚50nm程
度のHTO膜(図示せず)と、平坦な上面を有するBP
SG膜212とから構成されている。ワード線204直
上でのBPSG膜212の膜厚は250nm程度であ
る。この第1の層間絶縁膜には、N型ソース領域205
Aに達する0.5μm□程度の下層ノード・コンタクト
孔214AとN型ドレイン領域205Bに達する0.5
μm□程度のビット・コンタクト孔214Bとが設けら
れている。これらの下層ノード・コンタクト孔214
A,ビット・コンタクト孔214Bはそれぞれワード線
204に自己整合的に形成されている。
【0092】下層ノード・コンタクト孔214A,ビッ
ト・コンタクト孔214Bの側面はそれぞれ窒化シリコ
ン膜スペーサ216により直接に覆われ、これらの窒化
シリコン膜スペーサ216を介して下層ノード・コンタ
クト孔214A,ビット・コンタクト孔214Bはそれ
ぞれコンタクト・プラグ267A,267Bにより充填
されている。これらのコンタクト・プラグ267A,2
67Bは、例えば(チタン膜と窒化チタン膜とからな
る)バリア膜(図示せず)にルテニウム(Ru)膜(こ
のルテニウム膜を採用する理由は製造方法の欄で説明す
る)が積層された膜からなり、さらにコンタクト・プラ
グ267Aの上面は酸化ルテニウム(RuO2 )膜26
8により覆われている(この酸化ルテニウム膜が形成さ
れている理由も製造方法の欄で説明する)。なお、酸化
ルテニウムは導電性酸化物である。窒化シリコン膜スペ
ーサ216は窒化シリコン膜213の上面と一致する平
坦な上面を有し、これらの幅は150nm程度である。
酸化ルテニウム膜268,コンタクト・プラグ267B
の上面は、概ね窒化シリコン膜スペーサー216の上面
と一致し、概ね平坦である。コンタクト・プラグ267
A(並びに酸化ルテニウム膜268)およびコンタクト
・プラグ267Bは、それぞれ窒化シリコン膜スペーサ
ー216によりワード線204から絶縁されている。
【0093】本実施の形態では、ビット・コンタクト孔
214Bに設けられたコンタクト・プラグ267Bを、
バリア膜とルテニウム膜との積層膜の代りに、バリア膜
とイリジウム(Ir)膜との積層膜,バリア膜とロジウ
ム(Rh)膜との積層膜,バリア膜とレニウム(Re)
膜との積層膜あるいはバリア膜とオスミウム(Os)膜
との積層膜により構成してもよい。このとき、下層ノー
ド・コンタクト孔214Aには、上面を酸化ルテニウム
膜268で覆われたバリア膜とルテニウム膜との積層膜
からなるコンタクト・プラグ267Aの代りに、上面を
酸化イリジウム(IrO2 )膜で覆われたバリア膜とイ
リジウム膜との積層膜からなるコンタクト・プラグ,上
面を酸化ロジウム(RhO2 )膜で覆われたバリア膜と
ロジウム膜との積層膜からなるコンタクト・プラグ,上
面を酸化レニウム(ReO2 )膜で覆われたバリア膜と
レニウム膜との積層膜からなるコンタクト・プラグある
いは上面を酸化オスミウム(OsO2 )膜で覆われたバ
リア膜とオスミウム膜との積層膜からなるコンタクト・
プラグが設けられることになる。なお、これら酸化イリ
ジウム,酸化ロジウム,酸化レニウムおよび酸化オスミ
ウムも、酸化ルテニウムと同様に、導電性酸化物であ
る。さらに本実施の形態では、下層ノード・コンタクト
孔214A並びにビット・コンタクト孔214Bに設け
られるコンタクト・プラグとして、バリア膜と酸化ルテ
ニウム膜との積層膜,バリア膜と酸化イリジウム膜との
積層膜,バリア膜と酸化ロジウム膜との積層膜,バリア
膜と酸化レニウム膜との積層膜あるいはバリア膜と酸化
オスミウム膜との積層膜を採用してもよい。
【0094】第1の層間絶縁膜の表面上には、X方向に
平行な複数のビット線218が設けられている。ビット
線218の線幅,間隔および膜厚はそれぞれ0.5μm
程度,0.8μm程度および200nm程度であり、ビ
ット線218は例えばタングステン・シリサイド膜ある
いはタングステン・ポリサイド膜から形成されている。
ビット線218を含めて第1の層間絶縁膜の表面は、平
坦な上面を有する第2の酸化シリコン系絶縁膜により覆
われている。第2の酸化シリコン系絶縁膜は、例えばビ
ット線218を直接に覆う膜厚50nm程度の第2のH
TO膜(図示せず)と、平坦な上面を有するBPSG膜
222との積層膜からなる。ビット線218直上でのB
PSG膜222の膜厚は、例えば250nm程度であ
る。(メモリ・セル・アレイが形成される領域での)B
PSG膜222の表面上には、(第1の導電体膜であ
る)膜厚100nm程度のルテニウム膜273が設けら
れている。なお、本実施の形態では、第1の導電体膜と
してルテニウム膜273の代りに、イリジウム膜,ロジ
ウム膜,レニウム膜,オスミウム膜,酸化ルテニウム
膜,酸化イリジウム膜,酸化ロジウム膜,酸化レニウム
膜あるいは酸化オスミウム膜を採用することもできる。
ルテニウム膜273の上面には、ストレージ・ノード電
極(後述)に自己整合的に,キャパシタが形成される領
域直下のルテニウム膜273の上面に直接に接続する1
00nm程度の膜厚の(第2の導電体膜である)N型シ
リコン膜223が設けられている。N型シリコン膜22
3に直接に覆われていないルテニウム膜273の表面に
は、酸化ルテニウム膜274が形成されている。
【0095】BPSG膜222には、(N型シリコン膜
223,ルテニウム膜273およびこのBPSG膜22
2を貫通して)上記下層ノード・コンタクト孔214A
に達する0.5μm□程度の上層ノード・コンタクト孔
224が設けられている。それぞれの上層ノード・コン
タクト孔224は、(第3の導電体膜である)43nm
程度の幅を有したN型シリコン膜スペーサ226により
直接に覆われている。これらのN型シリコン膜スペーサ
226の底面は、それぞれの下層ノード・コンタクト孔
214Aの上端において窒化シリコン膜スペーサ216
の上面にのみに接触し、コンタクト・プラグ267Aの
上面である酸化ルテニウル膜268には接続されず,酸
化ルテニウム膜268との間に107nm程度の間隔を
有している。さらに、これらのN型シリコン膜スペーサ
226は、それぞれの上層ノード・コンタクト孔224
の上端近傍において、N型シリコン膜223並びにルテ
ニウム膜273の側面に直接に接続されている。本適用
例では、このルテニウム膜273(および酸化ルテニウ
ム膜274)とこのN型シリコン膜223とこれらのN
型シリコン膜スペーサ226とにより、下部セル・プレ
ート電極が構成されている。
【0096】N型シリコン膜からなるストレージ・ノー
ド電極234は、それぞれの上層ノード・コンタクト孔
224を介して、それぞれの(下層ノード・コンタクト
孔214Aを充填する)コンタクト・プラグ267Aの
上面をなす酸化ルテニウム膜268に直接に接続され、
さらに酸化ルテニウム膜268近傍の窒化シリコン膜ス
ペーサ216の上面に97nm程度の幅で接触してい
る。ストレージ・ノード電極234により覆われたN型
シリコン膜223並びにN型シリコン膜スペーサ226
の表面には、下部容量絶縁膜である例えば膜厚10nm
程度の酸化シリコン膜229aが設けられている。酸化
シリコン膜229aは、下部セル・プレート電極とスト
レージ・ノード電極234との間にのみに(それぞれの
ストレージ・ノード電極234に自己整合的に)設けら
れている。
【0097】下層ノード・コンタクト孔214Aと接す
る部分および酸化シリコン膜229aに接する部分を除
いたストレージ・ノード電極234の表面と、酸化シリ
コン膜229aを介してストレージ・ノード電極223
の側面に繋がるN型シリコン膜223の側面とは、上部
容量絶縁膜である膜厚10nm程度の酸化シリコン膜2
39によりそれぞれに覆われている。さらにこれらの酸
化シリコン膜239は、それぞれのストレージ・ノード
電極234の側面下端部の全周において、酸化シリコン
膜229aにそれぞに直接に接続されている。膜厚15
0nm程度のN型シリコン膜245から形成された上部
セル・プレート電極は、酸化シリコン膜239を介して
それぞれのストレージ・ノード電極234の上面並びに
側面を覆い、酸化ルテニウム膜274の上面において下
部セル・プレート電極に直接に接続される。
【0098】図14および図15と、DRAMのメモリ
・セルの製造工程の断面模式図であり図14のAA線で
の断面模式図である図16および図17と、DRAMの
メモリ・セルの製造工程の断面模式図であり図14のB
B線での断面模式図である図18および図19とを併せ
て参照すると、上記第2の実施の形態の一適用例のメモ
リ・セルは、次のように形成される。
【0099】まず、P型シリコン基板201の表面の素
子分離領域に膜厚400nm程度のフィールド酸化膜2
02が形成され、素子形成領域に膜厚10nm程度のゲ
ート酸化膜203が形成される。全面に膜厚200nm
程度のN型シリコン膜もしくはタングステン・ポリサイ
ド膜が形成され、この膜がパターニングされて線幅(ゲ
ート長)0.5μm程度,間隔0.5μm程度のY方向
に平行な複数のワード線204が形成される。これらの
ワード線204をマスクにして素子形成領域にそれぞれ
0.2μm程度の接合の深さを有したN型ソース領域2
05A,N型ドレイン領域205Bが形成される。次
に、全面に膜厚50nm程度の第1のHTO膜(図示せ
ず)が形成され、第1のBPSG膜が形成され,リフロ
ーされ,さらにCMPが施されて、平坦な上面を有する
BPSG膜212が形成される。これにより、第1の層
間絶縁膜を構成する第1の酸化シリコン系絶縁膜の形成
が終了する。なお、第1の酸化シリコン系絶縁膜の構成
はHTO膜とBPSG膜212との組合せに限定される
ものではない。続いて、膜厚30nm程度の第1の窒化
シリコン膜213が形成され、窒化シリコン膜213,
BPSG膜212および上記第1のHTO膜からなる第
1の層間絶縁膜の形成が終了する。さらに少なくとも1
50nm程度の膜厚を有する酸化シリコン膜(図示せ
ず)が形成される。フォト・レジスト膜(図示せず)を
マスクにして、上記酸化シリコン膜,窒化シリコン膜2
13,BPSG膜212および上記第1のHTO膜が順
次異方性エッチングされ、ワード線204に自己整合的
なN型ソース領域205Aに達する0.5μm□程度の
下層ノード・コンタクト孔214AとN型ドレイン領域
205Bに達する0.5μm□程度のビット・コンタク
ト孔214Bとが形成される。
【0100】次に、LPCVDにより、全面に(第1の
所定膜厚である)膜厚150nm程度の第2の窒化シリ
コン膜(図示せず)が形成される。上記酸化シリコン膜
の上面が露出するまで上記第2の窒化シリコン膜に対し
て異方性エッチングによるエッチ・バックが行なわれ、
下層ノード・コンタクト孔214A,ビット・コンタク
ト孔214Bの側面にはそれぞれ通常の断面形状を有し
た窒化シリコン膜スペーサ(図示せず)が形成される。
続いて、コリメトリ・スパッタリングによるバリア膜
(チタン膜(図示せず)に窒化チタン膜(図示せず)が
積層した膜からなる)の形成と、LPCVDによる第1
のルテニウム膜(図示せず)の形成とにより、本適用例
の第1の導電体膜が形成される。第1のルテニウム膜の
膜厚は、上記窒化シリコン膜スペーサで側面が覆われた
下層ノード・コンタクト孔214A並びにビット・コン
タクト孔214Bをそれぞれ充填するのに充分な膜厚で
ある。
【0101】次に、窒化シリコン膜213の上面が露出
するまで、第1の導電体膜,上記酸化シリコン膜および
上記窒化シリコン膜スペーサに対して(少なくとも最終
段階では)CMPが施される。これにより、下層ノード
・コンタクト孔214A,ビット・コンタクト孔214
Bの側面(およびワード線204の露出側面)を直接に
覆う150nm程度の幅の窒化シリコン膜スペーサ21
6がそれぞれに残置形成され、窒化シリコン膜スペーサ
216を介してそれぞれ下層ノード・コンタクト孔21
4Aおよびビット・コンタクト孔214Bを充填し,
0.2μm□程度の(第1の導電体膜からなる)コンタ
クト・プラグ267Aおよびコンタクト・プラグ267
Bがそれぞれに残置形成される。窒化シリコン膜スペー
サ216は窒化シリコン膜213の上面と一致する平坦
な上面を有し、この段階でのコンタクト・プラグ267
A,267Bは窒化シリコン膜213の上面と一致して
概ね平坦な上面を有する。窒化シリコン膜スペーサ21
6は、それぞれコンタクト・プラグ267Aと(下層ノ
ード・コンタクト孔214Aの側面に露出した)ワード
線204との絶縁分離,コンタクト・プラグ267Bと
(ビット・コンタクト孔214Bの側面に露出した)ワ
ード線204との絶縁分離に寄与する。〔図14
(a),図15,図16(a),図18(a)〕。な
お、上記CMPに先だって、第1の導電体膜を構成する
ルテニウム膜に対するエッチ・バックを併用することも
可能である。このときのエッチング・ガスとしては、酸
素に塩素を添加したガスが用いらるれ。
【0102】次に、全面に膜厚200nm程度の例えば
タングステン・シリサイド膜,タングステン・ポリサイ
ド膜等が形成され、これがパターニングされてX方向に
平行な複数のビット線218が形成される。これらのビ
ット線218の線幅,間隔はそれぞれ0.5μm程度,
0.8μm程度である。なお、本実施の形態におけるビ
ット線218の構成材料の選択は、上記第1の実施の形
態によるビット線218の構成材料の選択ほど厳しくな
い。次に、全面に膜厚50nm程度の第2のHTO膜
(図示せず)が形成され、さらに第2のBPSG膜が形
成される。このBPSG膜がリフローされ、さらにCM
Pが施され、平坦な上面を有するBPSG膜222が形
成される。これにより、これら第2のHTO膜とBPS
G膜222とを含んだ第2の酸化シリコン系絶縁膜から
なる第2の層間絶縁膜の形成が終了する。ビット線21
8の直上でのBPSG膜222の膜厚は、250nm程
度である。なお、上記第1の層間絶縁膜を構成する第1
の酸化シリコン系絶縁膜と同様に、第2の層間絶縁膜を
構成する第2の酸化シリコン系絶縁膜もこのような構造
に限定されるものではない。
【0103】次に、膜厚100nm程度の(第2の導電
体膜である)第2のルテニウム膜273が、LPCVD
により全面に形成される。続いて、全面に(第3の導電
体膜である)膜厚100nm程度の第1のN型シリコン
膜223が例えばLPCVDにより形成される。次に、
フォト・レジスト膜(図示せず)をマスクにして、N型
シリコン膜223,ルテニウム膜273および第2の層
間絶縁膜が順次異方性エッチングされ、それぞれの下層
ノード・コンタクト孔214Aに達する0.5μm□程
度の上層ノード・コンタクト孔224が形成される。上
層ノード・コンタクト孔224とビット線218との間
には、150nm程度の幅の第2の層間絶縁膜が介在す
る。次に、(第2の所定膜厚である)膜厚50nm程度
の(第4の導電体膜である)第2のN型シリコン膜(図
示せず)が、LPCVDにより全面に形成される。次
に、エッチング・ガスとして臭化水素を用いた異方性エ
ッチングにより、窒化シリコン膜スペーサ216の上面
が露出するまで第2のN型シリコン膜がエッチ・バック
され、上層ノード・コンタクト孔224の側面を直接に
覆うN型シリコン膜スペーサ226が形成される。これ
らのN型シリコン膜スペーサ226の上端はN型シリコ
ン膜223の上面に一致し,N型シリコン膜スペーサ2
26の底面は窒化シリコン膜スペーサ216の上面にの
みに接触しており、N型シリコン膜スペーサ226とコ
ンタクト・プラグ267Aとの間隔は100nm程度で
ある〔図14,図15,図16(b),図18
(b)〕。
【0104】次に、急速熱酸化(RTO)あるいは70
0℃程度の乾燥酸素雰囲気での酸化により、N型シリコ
ン膜223およびN型シリコン膜スペーサ226の表面
に膜厚10nm程度の(第1の容量絶縁膜である)酸化
シリコン膜229が形成される。このとき、下層ノード
・コンタクト孔214Aに設けられたコンタクト・プラ
グ267Aの表面も酸化されて、コンタクト・プラグ2
67Aの上端に酸化ルテニウム膜268が形成される
〔図16(c),図18(c)〕。本適用例では、酸化
ルテニウムが導電性酸化物であるという点を利用してい
る。このため本適用例では、容量絶縁膜である酸化シリ
コン膜229の形成に際して、上記第1の実施の形態の
ようにコンタクト・プラグの表面に酸化膜が形成され難
くする製造方法を採る必要がない。
【0105】上述したように本適用例でのルテニウム膜
の形成にはLPCVDを用いているが、ルテニウム膜の
製法としてはこの他にスパッタリングあるいは有機溶剤
を利用したスピン・オン・コート等の方法がある。スピ
ン・オン・コートによる方法では、炭素の在留等によ
り、信頼性上の問題の回避が困難である。また、スパッ
タリングによるルテニウム膜は、柱状構造の粒界をなす
ため、容量絶縁膜形成のための酸化に際して、バリア
膜,さらにはN型ソース領域205Aにまで局所的に酸
化が行なわれることになり、好ましくない。
【0106】なお、本実施の形態では、第1の導電体膜
を構成するルテニウム膜の代りに、イルジウム膜,ロジ
ウム膜,レニウム膜あるいはオスミウム膜を用いること
もできる。これらの膜も、LPCVDで形成するのが好
ましい。さらには、LPCVDで形成したこれらの酸化
膜を用いてもよい。同様に、第2の導電体膜であるルテ
ニウム膜273の代りに、イルジウム膜,ロジウム膜,
レニウム膜あるいはオスミウム膜、もしくはこれらの酸
化膜を用いることができる。本実施の形態では、(バリ
ア膜を除いた)第1の導電体膜と、第2の導電体膜とを
同一の材料で形成する必要はない。
【0107】さらになお、上記酸化シリコン膜229の
形成の際の酸化において、N型シリコン膜223並びに
N型シリコン膜スペーサ226とルテニウム膜273と
の間に、多少なりともシリサイド化反応が起る。これを
回避することが要求される場合には、次のような製造方
法がある。ルテニウム膜273を形成した後、(第2の
バリア膜として)膜厚10nm程度の窒化チタン膜を形
成し、しかる後にN型シリコン膜223を形成する。上
層ノード・コンタクト孔224を形成した後、(第3の
バリア膜として)膜厚10nm程度の窒化チタン膜をL
PCVDにより形成し、第2のN型シリコン膜を形成す
る。この第2のN型シリコン膜をエッチ・バックするこ
とによりN型シリコン膜スペーサ226を形成した後、
さらに第3のバリア膜である窒化チタン膜のエッチ・バ
ックを行なう。この場合、上記酸化において、N型シリ
コン膜223とN型シリコン膜スペーサ226との間お
よび窒化シリコン膜スペーサ216のN型シリコン膜ス
ペーサ226との間に介在する窒化チタン膜も酸化され
て酸化チタン膜が形成されるが、特段の支障は生じな
い。
【0108】次に、第1の容量絶縁膜である酸化シリコ
ン膜229を形成した後、LPCVDにより全面に(第
5の導電体膜である)第3のN型シリコン膜が形成され
る。このN型シリコン膜,酸化シリコン膜229および
N型シリコン膜223が順次異方性エッチングによりパ
ターニングされ、第3のN型シリコン膜からなるストレ
ージ・ノード電極234が形成され、残置された酸化シ
リコン膜229aからなる下部容量絶縁膜が形成される
〔図14(b),図15,図17(a),図19
(a)〕。
【0109】次に、急速熱酸化(RTO)あるいは70
0℃程度の乾燥酸素雰囲気での酸化により、ストレージ
・ノード電極234の上面並びに側面およびパターニン
グされたN型シリコン膜223の側面に、上部容量絶縁
膜である膜厚10nm程度の酸化シリコン膜239が形
成される。これらの酸化シリコン膜239は、ストレー
ジ・ノード電極234の側面の下端の全周において、そ
れぞれの酸化シリコン膜229aに直接に接続されてい
る。この酸化によって、ストレージ・ノード電極234
の空隙部に露出したルテニウム膜273の表面に酸化ル
テニウム膜274が形成される。これにより、N型シリ
コン膜223とN型シリコン膜スペーサ226とルテニ
ウム膜273(および酸化ルテニウム膜274)とから
なる下部セル・プレート電極の形成も終了する〔図14
(b),図15,図17(b),図19(b)〕。
【0110】その後、LPCVD等により、(第6の導
電体膜である)第4のN型シリコン膜245からなる上
部セル・プレート電極を形成する。このN型シリコン膜
245は、下部セル・プレート電極を構成する酸化ルテ
ニウム膜274の表面に直接に接続される。これによ
り、本適用例のメモリ・セルの形成が完了する〔図14
(b),図15〕。
【0111】なお上記第2の実施の形態は、上記第1の
実施の形態と同様に、スタックド型でCOB型のメモリ
・セルを有するDRAMであるならば、折り返しビット
線方式もしくはオープン・ビット線方式でも、あるいは
ワード線およびビット線が概ね直線であり,これらが第
1の層間絶縁膜を介して直交しないものに対しても適用
できる。また、本適用例も、構成材料および各種数値が
上記に限定されるものではない。
【0112】上記第2の実施の形態は、個々のメモリ・
セルの容量値は別として、上記第1の適用例と同様に、
従来のメモリ・セルに比べて、キャパシタに寄与するス
トレージ・ノード電極の表面比率が増大するという効果
を有している。さらに本実施の形態に係わる製造方法
は、下部容量絶縁膜の形成方法が、上記第1の実施の形
態に関わる製造方法より、容易である。
【0113】なお、上記第2の実施の形態におけるコン
タクト・プラグの構成および形成方法は、上記第1の実
施の形態に適用することができる。
【0114】DRAMのメモリ・セルのワード線並びに
ビット線を含んだ平面模式図およびビット線並びにスト
レージ・ノード電極を含んだ平面模式図である図20
(a)および図20(b)と、図20のAA線,BB線
およびCC線での断面模式図である図21,図22およ
び図23とを併せて参照すると、本発明の第3の実施の
形態の第1の適用例によるDRAMも0.5μmデザイ
ン・ルールのもとに形成されたスタックド型でCOB型
のメモリ・セルを有した例えば折り返しビット線方式の
DRAMであり、上記第1,第2の実施の形態との基本
的な相違点は上層ノード・コンタクト孔がビット線に自
己整合的な点であり、このメモリ・セルは以下のとおり
の構造をなしている。なお、平面模式図である図20に
おいて、理解を容易にするために、素子形成領域と下層
ノード・コンタクト孔と上層ノード・コンタクト孔との
位置は、ワード線,ビット線およびストレージ・ノード
電極等との重なりが無いようにずらして表現してある。
【0115】P型シリコン基板301の表面におけるメ
モリ・セル・アレイが形成された領域では、膜厚400
nm程度のLOCOS型のフィールド酸化膜302によ
り区画された素子形成領域が、X方向およびY方向に規
則的に配置されている。Y方向に平行に設けられた複数
のワード線304は、それぞれ膜厚10nm程度のゲー
ト酸化膜303を介して複数の素子形成領域上を横断し
ている。ワード線304の線幅および間隔はともに0.
5μm程度であり、これらの膜厚は200nm程度であ
る。これらのワード線304は、例えばN型多結晶シリ
コン膜,タングステン・ポリサイド膜等から形成されて
いる。それぞれの素子形成領域には、ワード線304に
自己整合的にN型ソース領域305AおよびN型ドレイ
ン領域305Bが設けられている。N型ソース領域30
5A,N型ドレイン領域305Bの接合の深さはともに
0.2μm程度であり、N型ソース領域305Aの幅は
0.6μm程度である。
【0116】ワード線304を含めてフィールド酸化膜
302の表面は第1の層間絶縁膜により覆われている。
この第1の層間絶縁膜は、平坦な上面を有する第1の酸
化シリコン系絶縁膜とこれの上面を覆う膜厚30nm程
度の窒化シリコン膜313とから構成されている。第1
の酸化シリコン系絶縁膜は、ワード線304およびフィ
ールド酸化膜302の表面を直接に覆う膜厚50nm程
度のHTO膜(図示せず)と、平坦な上面を有するBP
SG膜312とから構成されている。ワード線304直
上でのBPSG膜312の膜厚は250nm程度であ
る。この第1の層間絶縁膜には、N型ソース領域305
Aに達する0.5μm□程度の下層ノード・コンタクト
孔314AとN型ドレイン領域305Bに達する0.5
μm□程度のビット・コンタクト孔314Bとが設けら
れている。これらの下層ノード・コンタクト孔314
A,ビット・コンタクト孔314Bはそれぞれワード線
304に自己整合的に形成されている。下層ノード・コ
ンタクト孔314A,ビット・コンタクト孔314Bの
側面はそれぞれ窒化シリコン膜スペーサ316により直
接に覆われ、これらの窒化シリコン膜スペーサ316を
介して下層ノード・コンタクト孔314A,ビット・コ
ンタクト孔314Bはそれぞれコンタクト・プラグ31
7A,317Bにより充填されている。これらのコンタ
クト・プラグ317A,317Bの構成は、上記第1の
実施の形態と同じである。窒化シリコン膜スペーサ31
6は窒化シリコン膜313の上面と一致する平坦な上面
を有し,これらの幅は150nm程度である。コンタク
ト・プラグ317A,317Bの上面は、概ね窒化シリ
コン膜スペーサー316の上面と一致し、概ね平坦であ
る。コンタクト・プラグ317A,317Bは、それぞ
れ窒化シリコン膜スペーサー316によりワード線30
4から絶縁されている。
【0117】なお、本実施の形態では、コンタクト・プ
ラグ317A,317Bが上記のようにN型シリコン膜
あるいはバリア膜とタングステン膜との積層膜に限定さ
れるものではない。上記第2の実施の形態と同様に、ビ
ット・コンタクト孔314Bに設けられたコンタクト・
プラグ317Bを、バリア膜とルテニウム膜との積層
膜,バリア膜とイリジウム膜との積層膜,バリア膜とロ
ジウム膜との積層膜,バリア膜とレニウム膜との積層膜
あるいはバリア膜とオスミウム膜との積層膜により構成
してもよい。このとき、下層ノード・コンタクト孔31
4Aに設けられたコンタクト・プラグ317Aは、上面
を酸化ルテニウム膜で覆われたバリア膜とルテニウム膜
との積層膜,上面を酸化イリジウム膜で覆われたバリア
膜とイリジウム膜との積層膜,上面を酸化ロジウム膜で
覆われたバリア膜とロジウム膜との積層膜,上面を酸化
レニウム膜で覆われたバリア膜とレニウム膜との積層膜
あるいは上面を酸化オスミウム膜で覆われたバリア膜と
オスミウム膜との積層膜により構成される。さらにこれ
らのコンタクト・プラグに、バリア膜と酸化ルテニウム
膜との積層膜,バリア膜と酸化イリジウム膜との積層
膜,バリア膜と酸化ロジウム膜との積層膜,バリア膜と
酸化レニウム膜との積層膜あるいはバリア膜と酸化オス
ミウム膜との積層膜を採用してもよい。
【0118】第1の層間絶縁膜の表面上には、X方向に
平行な複数のビット線318が設けられている。ビット
線318の線幅,間隔および膜厚はそれぞれ0.5μm
程度,0.6μm程度および200nm程度であり、ビ
ット線318は(上記第1の実施の形態の同様の制約の
もとに)例えばタングステン・シリサイド膜あるいはタ
ングステン・ポリサイド膜から形成されている。ビット
線318を含めて第1の層間絶縁膜の表面は、平坦な上
面を有する第2の酸化シリコン系絶縁膜により覆われて
いる。第2の酸化シリコン系絶縁膜は、例えばビット線
318を直接に覆う膜厚50nm程度の第2のHTO膜
(図示せず)と、平坦な上面を有するBPSG膜322
との積層膜からなる。ビット線318直上でのBPSG
膜322の膜厚は、例えば250nm程度である。
【0119】(メモリ・セル・アレイが形成される領域
での)BPSG膜322の上面には、これを直接に覆う
(第1の導電体膜である)膜厚100nm程度のN型シ
リコン膜323が設けられている。さらにこの第2の層
間絶縁膜には、N型シリコン膜323,BPSG膜32
2および上記第2のHTO膜を貫通して上記下層ノード
・コンタクト孔314Aに達する上層ノード・コンタク
ト孔324が設けられている。これらの上層ノード・コ
ンタクト孔324はビット線318に自己整合的に形成
され、これらの上層ノード・コンタクト孔324の口径
は(X方向)0.5μm×(Y方向)0.6μm程度で
ある。上層ノード・コンタクト孔324の口径をあえて
0.6μm□にしないのは、下部容量絶縁膜(後述)を
介してストレージ・ノード電極(後述)が第2の層間絶
縁膜の上面を覆う面積を減少させないためである。これ
らの上層ノード・コンタクト孔324の側面には、40
nm程度の幅の酸化シリコン膜スペーサ386aが設け
られている。これらの酸化シリコン膜スペーサ386a
の上端は、N型シリコン膜323の上面に概ね一致して
いる。酸化シリコン膜スペーサ386aの側面と、スト
レージ・ノード電極に自己整合的に,キャパシタが形成
される領域直下のN型シリコン膜323の上面とは、
(第2の導電体膜である)膜厚23nm程度の窒化チタ
ン膜328aaにより直接に覆われている。下層ノード
・コンタクト孔314Aの上端において、窒化チタン膜
328aaは窒化シリコン膜スペーサ316の上面にの
みに接し、X方向での窒化チタン膜328aaとコンタ
クト・プラグ317Aとの間隔は83nm程度である。
本適用例の下部セル・プレート電極は、N型シリコン膜
323および窒化チタン膜328aaから構成されてい
る。酸化シリコン膜スペーサ386aにより、ビット線
318と窒化チタン膜328aaとが絶縁分離される。
なお、この絶縁分離のためには、酸化シリコン膜スペー
サ386aの膜厚としては20nm程度あれば充分であ
る。さらに酸化シリコン膜スペーサ386aにより窒化
チタン膜328aaはBPSG膜322から隔離され、
窒化チタン膜328aaへのボロンの熱拡散が抑制され
る。(N型シリコン膜323の上面における窒化チタン
膜328aaの空隙部での)窒化チタン膜328aaの
側面を除いた(N型シリコン膜323,酸化シリコン膜
スペーサ386aおよび窒化シリコン膜スペーサ316
の接しない側の)表面は、下部容量絶縁膜である膜厚1
0nm程度の酸化チタン膜329aにより直接に覆われ
ている。
【0120】なお本実施の形態では、上記第2の実施の
形態と同様に、N型シリコン膜323の代りに、第1の
導電体膜として、ルテニウム膜,イリジウム膜,ロジウ
ム膜,レニウム膜,オスミウム膜,酸化ルテニウム膜,
酸化イリジウム膜,酸化ロジウム膜,酸化レニウム膜あ
るいは酸化オスミウム膜を採用することもできる。ルテ
ニウム膜,イリジウム膜,ロジウム膜,レニウム膜ある
いはオスミウム膜を採用する場合、窒化チタン膜328
aaの空隙部におけるこれらの表面には、それぞれ酸化
ルテニウム膜,酸化イリジウム膜,酸化ロジウム膜,酸
化レニウム膜あるいは酸化オスミウム膜が形成されるこ
とになる。
【0121】N型シリコン膜からなるストレージ・ノー
ド電極334は、それぞれの上層ノード・コンタクト孔
324を介して、それぞれの下層ノード・コンタクト孔
314Aを充填するコンタクト・プラグ317Aに直接
に接続され、さらにコンタクト・プラグ317A近傍の
窒化シリコン膜スペーサ316の上面に77nm程度の
幅で接触している。下層ノード・コンタクト孔314A
と接する部分および酸化チタン膜329aに接する部分
を除いたストレージ・ノード電極334の表面と、酸化
チタン膜329aを介してストレージ・ノード電極32
3の側面に繋がる窒化チタン膜328aaの側面とは、
上部容量絶縁膜である膜厚10nm程度の第2の酸化チ
タン膜339によりそれぞれに覆われている。さらにこ
れらの酸化チタン膜339は、それぞれのストレージ・
ノード電極334の側面下端部の全周において、酸化チ
タン膜329aにそれぞに直接に接続されている。膜厚
40nm程度の窒化チタン膜345から形成された上部
セル・プレート電極は、酸化チタン膜339を介してそ
れぞれのストレージ・ノード電極334の上面並びに側
面を直接に覆い、ストレージ・ノード電極334の空隙
部でのN型シリコン膜323の上面において下部セル・
プレート電極に直接に接続される。
【0122】図20,図21,図22および図23と、
DRAMのメモリ・セルの主要製造工程の断面模式図で
あり図20のAA線での主要断面模式図である図24
と、DRAMのメモリ・セルの製造工程の断面模式図で
あり図20のBB線での断面模式図である図25とを併
せて参照すると、上記第3の実施の形態の第1の適用例
のメモリ・セルは、次のように形成される。
【0123】まず、上記第1の実施の形態の製造方法と
同様の方法により、フィールド酸化膜302とゲート酸
化膜303との形成,ワード線304の形成,N型ソー
ス領域305AおよびN型ドレイン領域305Bの形
成,膜厚50nm程度の第1のHTO膜および平坦な上
面を有するBPSG膜312からなる第1の酸化シリコ
ン系絶縁膜と第1の窒化シリコン膜313とからなる第
1の層間絶縁膜の形成が行なわれる。さらに同様の製造
方法により、少なくとも150nm程度の膜厚を有する
酸化シリコン膜(図示せず)が形成され、ワード線30
4に自己整合的にN型ソース領域305Aに達する0.
5μm□程度の下層ノード・コンタクト孔314AとN
型ドレイン領域305Bに達する0.5μm□程度のビ
ット・コンタクト孔314Bとの形成,LPCVDによ
る(第1の所定膜厚である)膜厚150nm程度の第2
の窒化シリコン膜(図示せず)の形成が行なわれ、上記
酸化シリコン膜の上面が露出するまで上記第2の窒化シ
リコン膜に対して異方性エッチングによるエッチ・バッ
クが行なわれ、下層ノード・コンタクト孔314A,ビ
ット・コンタクト孔314Bの側面にそれぞれ通常の断
面形状を有した窒化シリコン膜スペーサ(図示せず)が
形成される。
【0124】さらに上記第1の実施の形態の製造方法と
同様の方法により、LPCVD等により全面に第1の導
電体膜が形成され、窒化シリコン膜313の上面が露出
するまで第1の導電体膜,上記酸化シリコン膜および上
記窒化シリコン膜スペーサに対して(少なくとも最終段
階では)CMPが施され、下層ノード・コンタクト孔3
14A,ビット・コンタクト孔314Bの側面(および
ワード線204の露出側面)を直接に覆う150nm程
度の幅の窒化シリコン膜スペーサ316の残置形成と、
窒化シリコン膜スペーサ316を介してそれぞれ下層ノ
ード・コンタクト孔314Aおよびビット・コンタクト
孔314Bを充填する0.2μm□程度の(第1の導電
体膜からなる)コンタクト・プラグ317Aおよびコン
タクト・プラグ317Bの残置形成とが行なわれる。
【0125】続いて、上記第1の実施の形態の製造方法
と同様の方法により、全面に膜厚200nm程度の例え
ばタングステン・シリサイド膜,タングステン・ポリサ
イド膜等が形成され、これがパターニングされてビット
線318が形成される。これらのビット線318の線
幅,間隔はそれぞれ0.5μm程度,0.6μm程度で
ある。さらに、第2のHTO膜(図示せず)および平坦
な上面を有する第2のBPSG膜222からなる第2の
酸化シリコン系絶縁膜が形成され、第2の層間絶縁膜の
形成が終了する。ビット線318の直上でのBPSG膜
322の膜厚は、250nm程度である〔図20
(a),図21,図22,図23〕。
【0126】次に、膜厚100nm程度の(第2の導電
体膜である)N型シリコン膜323が、LPCVDによ
り全面に形成される。フォト・レジスト膜(図示せず)
をマスクにして、N型シリコン膜323および第2の層
間絶縁膜が順次異方性エッチングされ、それぞれの下層
ノード・コンタクト孔314Aに達する0.6μm×
0.5μm程度の口径を有する上層ノード・コンタクト
孔324が形成される。上層ノード・コンタクト孔32
4はビット線318に自己整合的に形成される。続い
て、膜厚40nm程度の(第3のHTO膜である)酸化
シリコン膜385が全面に形成される〔図24(a),
図25(a)〕。
【0127】この酸化シリコン膜385が異方性エッチ
ングにより選択的にエッチ・バックされ、上層ノード・
コンタクト孔324の側面を直接に覆う酸化シリコン膜
スペーサ386aが形成される。これらの酸化シリコン
膜スペーサ386aの上端は、概ねN型シリコン膜32
3の上面に一致する。酸化シリコン膜スペーサ386a
を形成するためのエッチ・バックでは、窒化シリコン膜
313および窒化シリコン膜スペーサ316がエッチン
グ・ストッパーとして機能する。次に、上記第1の実施
の形態と同様の方法により、LPCVDおよびスパッタ
リングにより、酸化シリコン膜スペーサ386aの側面
での膜厚が(第2の所定膜厚である)30nm程度にな
る(侵入型化合物の第1の窒化金属膜である)窒化チタ
ン膜327aが形成される〔図24(b),図25
(b)〕。なお、本実施の形態においても上記第1の実
施の形態と同様に、第1の窒化金属膜として窒化チタン
膜327aの代りに、窒化タンタル膜,窒化ジルコニウ
ム膜あるいは窒化ニオブ膜を用いてもよい。
【0128】次に、上記第1の実施の形態と同様の方法
により、窒化シリコン膜スペーサ316の上面が露出す
るまで窒化チタン膜327aがエッチ・バックされ、窒
化チタン膜328aが残置される。下層ノード・コンタ
クト孔314Aの上端において、この窒化チタン膜32
8aは窒化シリコン膜スペーサ316の上面にのみに接
触しており、窒化チタン膜328aとコンタクト・プラ
グ317Aとの間隔は80nm程度である〔図24
(c),図25(c)〕 次に、プラズマ酸化(コンタクト・プラグの構成材料に
依ては、RTOあるいは700℃程度の乾燥酸素雰囲気
での酸化を採用することもできる)により、窒化チタン
膜328aの表面に膜厚10nm程度の酸化チタン膜3
29aが形成され、酸化シリコン膜スペーサ386aを
直接に覆う部分において(第3の所定膜厚である)23
nm程度の膜厚を有する窒化チタン膜328aaが残置
される。続いて、LPCVDにより(第3の導電体膜で
ある)N型シリコン膜が全面に形成される。このN型シ
リコン膜,酸化チタン膜329aおよび窒化チタン膜3
28aaが順次異方性エッチングによりパターニングさ
れ、このN型シリコン膜からなるストレージ・ノード電
極334の形成と、残置された酸化チタン膜329aか
らなる下部容量絶縁膜の形成と、残置されさらにパター
ニングされた窒化チタン膜328aaおよびN型シリコ
ン膜323からなる下部セル・プレート電極の形成とが
終了する。
【0129】次に、上記第1の実施の形態と同様の方法
により、LPCVDおよびスパッタリングにより、スト
レージ・ノード電極334の側面での膜厚が(第4の所
定膜厚である)7nm程度になる(侵入型化合物の第2
の窒化金属膜である)窒化チタン膜(図示せず)が形成
され、この窒化チタン膜が異方性エッチングによりエッ
チン・バックされ、されに例えばプラズマ酸化されて上
部容量絶縁膜である膜厚10nm程度の酸化チタン膜3
39が形成される。続いて、LPCVDにより膜厚40
nm程度の(侵入型化合物の第3の窒化金属膜である)
窒化チタン膜345が全面に形成されて上部セル・プレ
ート電極が形成される。上部セル・プレート電極は、酸
化チタン膜339を介してそれぞれのストレージ・ノー
ド電極334の上面並びに側面を直接に覆い、ストレー
ジ・ノード電極334の空隙部でのN型シリコン膜32
3の上面において下部セル・プレート電極に直接に接続
される〔図20(b),図21,図22,図23〕。
【0130】なお上記第3の実施の形態の第1の適用例
も上記第1の実施の形態と同様に、スタックド型でCO
B型のメモリ・セルを有するDRAMであるならば、折
り返しビット線方式もしくはオープン・ビット線方式で
も、あるいはワード線およびビット線が概ね直線であ
り,これらが第1の層間絶縁膜を介して直交しないもの
に対しても適用できる。また、本適用例も、構成材料お
よび各種数値が上記に限定されるものではない。
【0131】上記第3の実施の形態の第1の適用例は、
上記第1の適用例と同様に、従来のメモリ・セルに比べ
て、キャパシタに寄与するストレージ・ノード電極の表
面比率が増大するという効果を有している。さらに本適
用例は、上記第1,第2の実施の形態より下部セル・プ
レート電極の構造および製造方法が簡潔であるという利
点を有している。
【0132】なお、上記第3の実施の形態の第1の適用
例における上層ノード・コンタクト孔の側面に設けられ
た酸化シリコン膜スペーサは、ビット線に対する上層ノ
ード・コンタクト孔の自己整合性の有無に係わらず、上
記第1,第2の実施の形態に適用することができる。
【0133】上記第3の実施の形態の第1の適用例で
は、酸化シリコン膜スペーサ386aの上端がN型シリ
コン膜323の上面に概ね一致している。本第3の実施
の形態では、酸化シリコン膜スペーサの形状がこれに限
定されるものではない。DRAMのメモリ・セルの断面
模式図である図26と、DRAMのメモリ・セルの主要
製造工程の断面模式図である図27とを参照すると、本
第3の実施の形態の第2の適用例は、上記第3の実施の
形態の第1の適用例に比べて、主に上層ノード・コンタ
クト孔の側面を覆う酸化シリコン膜スペーサの形状が異
なっている。
【0134】上層ノード・コンタクト孔324の側面を
直接に覆う本適用例の酸化シリコン膜スペーサ386b
の上端は、(これらの上層ノード・コンタクト孔324
の上端に形成されているN型シリコン膜323の側面に
おいて)N型シリコン膜323の上面と底面との間にあ
る。酸化シリコン膜スペーサ386bの上端がN型シリ
コン膜323の底面より高い位置にしてあるのは、層間
絶縁膜を構成するBPSG膜322から下部セル・プレ
ート電極を構成する窒化チタン膜328bにボロンが熱
拡散をするのを防止するためである。したがって、第2
の層間絶縁膜を構成する第2の酸化シリコン系絶縁膜に
BPSG膜322が含まれておらずに酸化シリコン膜の
みからこれが構成されているならば、酸化シリコン膜ス
ペーサ386bの上端の位置は、ビット線318の上面
より高く,N型シリコン膜323の底面より低い位置で
あってもよい。
【0135】下部セル・プレート電極を構成する窒化チ
タン膜328bは、上層ノード・コンタクト孔324の
上端において、N型シリコン膜323の(酸化シリコン
膜スペーサ386bに覆われていない部分の)側面にも
直接に接続している。上記第3の実施の形態の第1の適
用例では、上層ノード・コンタクト孔324の上端にお
けるビット線318に平行な部分(図22参照)におい
て、酸化シリコン膜スペーサ386aおよび上部容量絶
縁膜である窒化チタン膜339によって上部セル・プレ
ート電極をなすN型シリコン膜323と窒化チタン膜3
28aaとの接続がなされない(上層ノード・コンタク
ト孔324の上端におけるワード線304に平行な部分
では直接に接続されている)。これに対して本適用例で
は、上層ノード・コンタクト孔324の上端におけるビ
ット線318に平行な部分でも、N型シリコン膜323
と窒化チタン膜328bとは直接に接続している。すな
わち、本適用例の方が上記第3の実施の形態の第1の適
用例より信頼度の高い下部セル・プレート電極が得られ
る。
【0136】本適用例のメモリ・セルの主要な製造工程
は、酸化シリコン膜スペーサ386bの形成と、窒化チ
タン膜328b(および酸化チタン膜329b)の形成
とにある。上記第3の実施の形態の第1の適用例と同様
の方法により、上層ノード・コンタクト孔324を形成
した後、LPCVDにより(HTO膜からなる)膜厚4
0nm程度の酸化シリコン膜を全面に形成し、この酸化
シリコン膜をオーバーぎみに選択的にエッチ・バックし
て酸化シリコン膜スペーサ386bを形成する〔図27
(a)〕。これが可能なのは、第1の層間絶縁膜の上面
をなす窒化シリコン膜313と窒化シリコン膜スペーサ
316との存在に依る。
【0137】続いて、上記第3の実施の形態の第1の適
用例と同様の方法により、窒化チタン膜327bを形成
する。酸化シリコン膜スペーサ386bを直接に覆う部
分でのこの窒化チタン膜327bの膜厚は30nm程度
である〔図27(b)〕。この窒化チタン膜327b
は、上層ノード・コンタクト孔324の上端部およびそ
の近傍における段差被覆性に問題は生じない。これは、
この膜の形成にLPCVDとスパッタリングとを併用し
ているためである。このため、上記形状の酸化シリコン
膜スペーサ386bを設けても支障が生じなくなる。
【0138】その後、上記第3の実施の形態の第1の適
用例と同様に、窒化チタン膜327bが異方性エッチン
グによりエッチ・バックされ、さらに例えばプラズマ酸
化されて酸化チタン膜329b,窒化チタン膜328b
が形成され、さらにストレージ・ノード電極334が形
成される〔図27(c)〕。その後の製造方法は上記第
3の実施の形態の第1の適用例と同様である。
【0139】上記第3の実施の形態の第2の適用例は、
上述した上記第3の実施の形態の第1の適用例に対する
利点を別にするならば、上記第3の実施の形態の第1の
適用例の有する効果を有している。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体記憶
装置のメモリ・セルの構造は、次のようになっている。
【0141】本発明のDRAMのメモリ・セルの容量絶
縁膜は、従来のDRAMのメモリ・セルと異なり複数の
メモリ・セルに共有されずに、個々のメモリ・セルに属
した形態をなしており、それぞれのメモリ・セルに属す
る下部容量絶縁膜と上部容量絶縁膜とから構成されてい
る。さらに本発明のセル・プレート電極も、従来と異な
り、下部セル・プレート電極と上部セル・プレート電極
とからなる。本発明のDRAMのメモリ・セルのストレ
ージ・ノード電極は、平坦な上面を有する第1の層間絶
縁膜に設けられた下層ノード・コントクト孔と平坦な上
面を有する第2の層間絶縁膜に設けられた上層ノード・
コンタクト孔とを介して、N型ソース領域に接続されて
いる。下層ノード・コンタクト孔の側面には第1の層間
絶縁膜の上面に一致した平坦な上面を有する窒化シリコ
ン膜スペーサが設けられ、さらに下層ノード・コンタク
ト孔は窒化シリコン膜スペーサを介してコンタクト・プ
ラグにより充填されている。
【0142】上記下部セル・プレート電極は、第2の層
間絶縁膜の上面を直接に覆い,上層ノード・コンタクト
孔の側面を覆っており、下層ノード・コンタクト孔の上
端では窒化シリコン膜スペーサの上面にのみに接触して
いる。上記下部容量絶縁膜は、ストレージ・ノード電極
に自己整合的に形成されており、ストレージ・ノード電
極の空隙部を除いた領域において下部セル・プレート電
極の表面を直接に覆っており、下層ノード・コンタクト
孔の上端では窒化シリコン膜スペーサの上面にのみに接
触している。上層ノード・コンタクト孔内においては、
ストレージ・ノード電極は下部容量絶縁膜および下部セ
ル・プレート電極を介して上層ノード・コンタクト孔を
充填する姿態を有している。上記上部容量絶縁膜は、ス
トレージ・ノード電極の側面並びに上面のみを直接に覆
い、ストレージ・ノード電極の側面の下端部の全周にお
いて下部容量絶縁膜に直接に接続されている。上記上部
セル・プレート電極は、上部容量絶縁膜を介してストレ
ージ・ノード電極の側面並びに上面を覆い、ストレージ
・ノード電極の空隙部において下部セル・プレート電極
の表面に直接に接続されている。
【0143】本発明の半導体記憶装置の製造方法は、上
記構造の製造を可能にしている。
【0144】本発明のDRAMのメモリ・セルは、上記
構造からも明らかなように、上記下部容量絶縁膜および
下部セル・プレート電極を有することから、ストレージ
・ノード電極が層間絶縁膜の上面およびノード・コンタ
クト孔の側面を覆う領域にも、キャパシタが形成されて
いる。このため、本発明のメモリ・セルは、従来のメモ
リ・セルに比べて、キャパシタに寄与するストレージ・
ノード電極の表面比率が増大するという効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の第1の適用例の平
面模式図である。
【図2】上記第1の実施の形態の断面模式図であり、図
1のAA線での断面模式図である。
【図3】上記第1の実施の形態の断面模式図であり、図
1のBB線での断面模式図である。
【図4】上記第1の実施の形態の断面模式図であり、図
1のCC線での断面模式図である。
【図5】上記第1の実施の形態の第1の適用例の第1の
製造方法の製造工程の断面模式図であり、図1のAA線
での断面模式図である。
【図6】上記第1の実施の形態の第1の適用例の第1の
製造方法の製造工程の断面模式図であり、図1のAA線
での断面模式図である。
【図7】上記第1の実施の形態の第1の適用例の第1の
製造方法の製造工程の断面模式図であり、図1のAA線
での断面模式図である。
【図8】上記第1の実施の形態の第1の適用例の第1の
製造方法の製造工程の断面模式図であり、図1のCC線
での断面模式図である。
【図9】上記第1の実施の形態の第1の適用例の第1の
製造方法の製造工程の断面模式図であり、図1のCC線
での断面模式図である。
【図10】上記第1の実施の形態の第1の適用例の第1
の製造方法の製造工程の断面模式図であり、図1のCC
線での断面模式図である。
【図11】上記第1の実施の形態の第1の適用例の第2
の製造方法の主要製造工程の断面模式図であり、図1の
AA線での断面模式図である。
【図12】上記第1の実施の形態の第2の適用例の主要
製造工程の断面模式図である。
【図13】上記第1の実施の形態の第2の適用例の主要
製造工程の断面模式図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態の一適用例の平面
模式図である。
【図15】上記第2の実施の形態の一適用例の断面模式
図であり、図14のAA線,BB線での断面模式図であ
る。
【図16】上記第2の実施の形態の一適用例の主要製造
工程の断面模式図であり、図14のAA線での断面模式
図である。
【図17】上記第2の実施の形態の一適用例の主要製造
工程の断面模式図であり、図14のAA線での断面模式
図である。
【図18】上記第2の実施の形態の一適用例の主要製造
工程の断面模式図であり、図14のBB線での断面模式
図である。
【図19】上記第2の実施の形態の一適用例の主要製造
工程の断面模式図であり、図14のBB線での断面模式
図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態の第1の適用例の
平面模式図である。
【図21】上記第3の実施の形態の第1の適用例の断面
模式図であり、図20のAA線での断面模式図である。
【図22】上記第3の実施の形態の第1の適用例の断面
模式図であり、図20のBB線での断面模式図である。
【図23】上記第3の実施の形態の第1の適用例の断面
模式図であり、図20のCC線での断面模式図である。
【図24】上記第3の実施の形態の第1の適用例の主要
製造工程の断面模式図であり、図20のAA線での断面
模式図である。
【図25】上記第3の実施の形態の第1の適用例の主要
製造工程の断面模式図であり、図20のBB線での断面
模式図である。
【図26】上記第3の実施の形態の第2の適用例の断面
模式図である。
【図27】上記第3の実施の形態の第2の適用例の主要
製造工程の断面模式図である。
【符号の説明】
101,201,301 P型シリコン基板 102,202,302 フィールド酸化膜 103,203,303 ゲート酸化膜 104,204,304 ワード線 105A,205A,305A N型ソース領域 105B,205B,305B N型ドレイン領域 112,122,212,222,312,322
BPSG膜 113,115,213,313 窒化シリコン膜 114A,214A,314A 下層ノード・コンタ
クト孔 114B,214B,314B ビット・コンタクト
孔 116a,116b,216,316 窒化シリコン
膜スペーサ 117 導電体膜 117A,117B,267A,267B,317A,
317B コンタクト・プラグ 118,218,318 ビット線 123,125,145,223,225,245,3
23 N型シリコン膜 124,224,324 上層ノード・コンタクト孔 126,226 N型シリコン膜スペーサ 127a,127b,128a,128b,128b
a,137a,137b,144,157a,157
b,327a,327b,328a,328aa,32
8b,337,338,345 窒化チタン膜 129a,129b,139,329a,329b,3
39 酸化チタン膜 134,234,334 ストレージ・ノード電極 154,229,229a,239,385 酸化シ
リコン膜 155 フォト・レジスト膜 273 ルテニウム膜 268,274 酸化ルテニウム膜 386a,386b 酸化シリコン膜スペーサ

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の電極を有するキャパシ
    タと、該キャパシタの前記第1の電極に接続され半導体
    基板に形成されたトランジスタとでメモリ・セルが構成
    された半導体記憶装置において、 前記第1の電極となる第1の導電体層は、前記半導体基
    板の表面と概ね平行な第1の表面,該第1の表面からこ
    の表面に交わる方向に延びる第2の表面および該第2の
    表面から延び前記第1の表面に対向する第3の表面を有
    し、 前記第1,第2および第3の表面に前記キャパシタのた
    めの容量絶縁膜が形成され、 前記第2の電極となる第2の導電体層は、前記容量絶縁
    膜を介して前記第1の導電体層の前記第1,第2および
    第3の表面に対向していることを特徴とする半導体記憶
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の導電体層は、前記第3の表面
    からこの表面に交わる方向に延びる第4の表面をさらに
    有し、 前記容量絶縁膜は、前記第4の表面上に延在形成され、 前記第2の導電体層は、前記容量絶縁膜を介して前記第
    1の導電体層の前記第4の表面と対向するように延在形
    成せれていることを特徴とする請求項1記載の半導体記
    憶装置。
  3. 【請求項3】 キャパシタおよびトランジスタでメモリ
    ・セルが構成される半導体記憶装置において、 前記トランジスタを覆い,該トランジスタの一部を露出
    するコンタクト孔を有する絶縁層と、前記絶縁膜の表面
    に形成された第1の導電体層と、前記コンタクト孔を介
    して前記トランジスタの前記一部に接触し,前記第1の
    導電体層の少なくとも一部と重なるように前記絶縁層上
    に延在形成された第2の導電体層と、前記第1の導電体
    層の前記一部上に形成されて前記第2の導電体層との間
    に介在する第1の部分および前記第2の導電体層の表面
    に形成された第2の部分を有する容量絶縁膜と、前記第
    1の導電体層に接触し,前記容量絶縁膜の前記第2の部
    分上に形成された第3の導電体層とを備え、 前記第1および第3の導電体層が前記キャパシタのセル
    ・プレート電極を構成し、前記第2の導電体層が該キャ
    パシタのストレージ・ノード電極を構成することを特徴
    とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の導電体層は、前記絶縁層の前
    記コンタクト孔を規定する側面の一部に延在形成された
    延在形成部分を有し、 前記容量絶縁膜は、前記第1の導電体層の前記延在部分
    上に形成された第3の部分を有することを特徴とする請
    求項3記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 キャパシタおよびトランジスタでメモリ
    ・セルが構成される半導体記憶装置の製造方法におい
    て、 半導体基板に前記トランジスタのための不純物領域を形
    成する工程と、前記不純物領域の一部を露出させるコン
    タクト孔を有する絶縁層を前記半導体基板上に形成する
    工程と、前記絶縁層の表面の少なくとも一部に第1の導
    電体層を形成する工程と、前記第1の導電体層上に第1
    の容量絶縁膜を形成する工程と、前記コンタント孔を介
    して前記不純物領域の一部に接触して前記第1の容量絶
    縁膜を介して前記第1の導電体層と対向する第2の導電
    体層を形成する工程と、前記第1の容量絶縁膜と接触し
    て前記第2の導電体層の表面を覆う第2の容量絶縁膜を
    形成する工程と、前記第1の導電体膜と接触して前記第
    2の容量絶縁膜を覆う第3の導電体層を形成する工程と
    を含み、 前記第1および第3の導電体層,前記第1および第2の
    容量絶縁膜,並びに前記第2の導電体層は、前記キャパ
    シタの第1の電極,容量絶縁膜,並びに第2の電極をそ
    れぞれ構成することを特徴とする半導体記憶装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記絶縁層を形成する工程は、前記半導
    体基板を覆う第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1
    の絶縁膜に第1の大きさを持って前記不純物領域の一部
    を露出する第1の孔を形成する工程と、前記第1の絶縁
    膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁
    膜に前記第1の大きさより大きな第2の孔を形成する工
    程とを含んでなることを特徴とする請求項5記載の半導
    体記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の絶縁膜の前記第2の孔を規定
    する側面に前記第1の導電体層に接触する第4の導電体
    層を形成する工程と、前記第4の導電体層上に前記第1
    の容量絶縁膜に接触する第3の容量絶縁膜を形成する工
    程とをさらに含み、 前記第2の導電体層は、前記第1の孔を埋める第1の部
    分と、前記第3の容量絶縁膜および前記第4の導電体層
    を介して前記第2の孔を埋める第2の部分とを有して形
    成されることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板の表面の素子分離領域に設け
    られたフィールド酸化膜により囲まれて所要の形状を有
    して第1の方向と該第1の方向に直交する第2の方向と
    に規則的に配置された素子形成領域の表面上を、該第1
    の方向に概ね平行なワード線がゲート酸化膜を介して横
    断し、該素子形成領域には該ワード線に自己整合的なソ
    ース領域およびドレイン領域が設けられており、 平坦な上面を有する第1の酸化シリコン系絶縁膜に窒化
    シリコン膜が積層してなる第1の層間絶縁膜が前記ワー
    ド線を含めて前記半導体基板の表面を覆い、該第1の層
    間絶縁膜には前記ドレイン領域に達するビット・コンタ
    クト孔と、前記ソース領域に達する下層ノード・コンタ
    クト孔とが設けられており、 前記ビット・コンタクト孔および下層ノード・コンタク
    ト孔は、前記窒化シリコン膜の上面と一致する平坦な上
    面を有する窒化シリコン膜スペーサにより側面が直接に
    覆われ、該窒化シリコン膜スペーサを介してコンタクト
    ・プラグにより充填されており、 前記第1方向に交差する第3の方向に概ね平行に,前記
    第1の層間絶縁膜の表面上に設けられたビット線が、前
    記ビット・コンタクト孔を介して前記ドレイン領域に接
    続されており、 平坦な上面を有する第2の酸化シリコン系絶縁膜からな
    る第2の層間絶縁膜が前記ビット線を含めて前記第1の
    層間絶縁膜の表面を覆い、少なくとも前記下層ノード・
    コンタクト孔の上端を内包した姿態を有して該下層ノー
    ド・コンタクト孔に達する上層ノード・コンタクト孔が
    該第2の層間絶縁膜に設けられており、 前記第2の層間絶縁膜の上面を直接に覆い,前記上層ノ
    ード・コンタクト孔の側面を覆う下部セル・プレート電
    極が、前記下層ノード・コンタクト孔の上端において、
    前記窒化シリコン膜スペーサの上面にのみに接触し、 前記上層ノード・コンタクト孔内の前記下部セル・プレ
    ート電極の表面を直接に覆い,該上層ノード・コンタク
    ト孔に隣接した所定領域の該下部セル・プレート電極の
    表面を直接に覆う下部容量絶縁膜が、前記下層ノード・
    コンタクト孔の上端において、前記窒化シリコン膜スペ
    ーサの上面にのみに接触し、 前記所定領域において前記下部容量絶縁膜を介して前記
    下部セル・プレート電極を覆い,前記上層ノード・コン
    タクト孔を充填する姿態を有するストレージ・ノード電
    極が、前記下層ノード・コンタクト孔を充填する前記コ
    ンタクト・プラグの上面に直接に接続し、さらに、該コ
    ンタクト・プラグ近傍の前記窒化シリコン膜スペーサの
    上面に接触し、 前記下部容量絶縁膜の同一組成材料からなる上部容量絶
    縁膜が、前記上層ノード・コンタクト孔を充填する部分
    並びに前記下部容量絶縁膜を介して前記下部セル・プレ
    ート電極を覆う部分を除いた前記ストレージ・ノード電
    極の表面を直接に覆い、さらに、前記所定領域の端部全
    周において該下部容量絶縁膜に直接に接続され、 前記上部容量絶縁膜を介して前記ストレージ・ノード電
    極を覆い,さらに該ストレージ・ノード電極の空隙部に
    おいて前記下部セル・プレート電極に直接に接続される
    上部セル・プレート電極を有することを特徴とする半導
    体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記ビット・コンタクト孔および下層ノ
    ード・コンタクト孔が、前記ワード線に自己整合的に設
    けられていることとを併せて特徴とする請求項8記載の
    半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記上層ノード・コンタクト孔には少
    なくとも該上層ノード・コンタクト孔の側面を直接に覆
    い,前記窒化シリコン膜スペーサの上面に接触する酸化
    シリコン膜スペーサが設けられ、さらに該上層ノード・
    コンタクト孔が前記ビット線に自己整合的に設けられて
    いることとを併せて特徴とする請求項9記載の半導体記
    憶装置。
  11. 【請求項11】 前記下層ノード・コンタクト孔を充填
    する前記コンタクト・プラグの少なくとも上面の一部
    が、導電性酸化物からなることを併せて特徴とする請求
    項8,請求項9あるいは請求項10記載の半導体記憶装
    置。
  12. 【請求項12】 前記下部セル・プレート電極が、前記
    第2の層間絶縁膜の上面にのみに設けられた第1の導電
    体膜と、該第1の導電体膜の側面に直接に接続し,前記
    上層ノード・コンタクト孔の側面を覆う第2の導電体膜
    とからなることを併せて特徴とする請求項8,請求項
    9,請求項10もしくは請求項11記載の半導体記憶装
    置。
  13. 【請求項13】 前記下部セル・プレート電極が、前記
    第2の層間絶縁膜の上面にのみに設けられた第1の導電
    体膜と、少なくとも前記上層ノード・コンタクト孔の側
    面を覆う第2の導電体膜と、前記所定領域の該第1の導
    電体膜の上面に直接に接続し,該第2の導電体膜の表面
    に直接に接続する第3の導電体膜とからなることを併せ
    て特徴とする請求項8,請求項9,請求項10もしくは
    請求項11記載の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 少なくとも前記ストレージ・ノード電
    極の空隙部における前記第1の導電体膜の上面が、導電
    性酸化物からなることを併せて特徴とする請求項13記
    載の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記下部セル・プレート電極が、前記
    第2の層間絶縁膜の上面にのみに設けられた第1の導電
    体膜と、該第1の導電体膜の上面に直接に接続し,前記
    所定領域の該第1の導電体膜の上面にのみに設けられた
    第2の導電体膜と、少なくとも該第2の導電体膜の側面
    に直接に接続し,前記上層ノード・コンタクト孔の側面
    を覆う第3の導電体膜とからなることを併せて特徴とす
    る請求項8,請求項9,請求項10もしくは請求項11
    記載の半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 少なくとも前記ストレージ・ノード電
    極の空隙部における前記第1の導電体膜の上面が、導電
    性酸化物からなることを併せて特徴とする請求項15記
    載の半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記下部セル・プレート電極が、前記
    第2の層間絶縁膜の上面にのみに設けられた第1の導電
    体膜と、前記所定領域の該第1の導電体膜の上面に直接
    に接続し,前記上層ノード・コンタクト孔の側面を覆う
    第2の導電体膜とからなることを併せて特徴とする請求
    項8,請求項9,請求項10もしくは請求項11記載の
    半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】 少なくとも前記ストレージ・ノード電
    極の空隙部における前記第1の導電体膜の上面が、導電
    性酸化物からなることを併せて特徴とする請求項17記
    載の半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】 P型シリコン基板の表面の素子分離領
    域にフィールド酸化膜を形成し、該P型シリコン基板の
    表面の第1の方向と該第1の方向に直交する第2の方向
    とに規則的に配置された素子形成領域にゲート酸化膜を
    形成し、該P型シリコン基板の表面上に該第1の方向に
    概ね平行なワード線を形成し、該素子形成領域に該ワー
    ド線に自己整合的にN型ソース領域およびN型ドレイン
    領域を形成する工程と、 平坦な上面を有する第1の酸化シリコン系絶縁膜に第1
    の窒化シリコン膜が積層してなる第1の層間絶縁膜を全
    面に形成し、所要の膜厚の酸化シリコン膜を全面に形成
    し、該酸化シリコン膜並びに該第1の層間絶縁膜を貫通
    して前記N型ソース領域およびN型ドレイン領域に達す
    る下層ノード・コンタクト孔およびビット・コンタクト
    孔を形成する工程と、 減圧気相成長法(LPCVD)により全面に第1の所定
    膜厚の第2の窒化シリコン膜を形成し、該第2の窒化シ
    リコン膜のエッチ・バックを行ない、前記下層ノード・
    コンタクト孔およびビット・コンタクト孔の側面にのみ
    に該第2の窒化シリコン膜を残置する工程と、 全面に第1の導電体膜を形成する工程と、 前記第1の窒化シリコン膜の上面が露出するまで前記第
    1の導電体膜,残置した前記第2の窒化シリコン膜およ
    び前記酸化シリコン膜の化学機械研磨(CMP)を行な
    い、該第1の窒化シリコン膜の上面に一致した平坦な上
    面を有する窒化シリコン膜スペーサと、該第1の導電体
    膜からなり,該窒化シリコン膜スペーサを介して前記下
    層ノード・コンタクト孔およびビット・コンタクト孔を
    充填するコンタクト・プラグとを残置形成する工程と、 前記第1の層間絶縁膜の表面上に前記第1の方向に交差
    する第3の方向に概ね平行なビット線を形成し、平坦な
    上面を有する第2の酸化シリコン系絶縁膜からなる第2
    の層間絶縁膜と第2の導電体膜とを順次全面に形成する
    工程と、 前記第2の導電体膜および第2の層間絶縁膜を貫通して
    前記下層ノード・コンタクト孔に達する上層ノード・コ
    ンタクト孔を形成する工程と、 LPCVDにより、第2の所定膜厚の第3の導電体膜を
    全面に形成する工程と、 前記コンタクト・プラグの上面が露出するまで前記第3
    の導電体膜のエッチ・バックを行ない、前記上層ノード
    ・コンタクト孔の上端近傍において前記第2の導電体膜
    に直接に接続し,前記下層ノード・コンタクト孔の上端
    において前記窒化シリコン膜スペーサの上面にのみに接
    触する第3の導電体膜を残置し、該第2の導電体膜と該
    第3の導電体膜とからなる下部セル・プレート電極を形
    成する工程と、 スパッタリングおよびLPCVDにより、前記上層ノー
    ド・コンタクト孔の側面における膜厚が第3の所定膜厚
    となり,前記下部セル・プレート電極の上面での膜厚が
    該第3の所定膜厚より厚い侵入型化合物からなる第1の
    窒化金属膜を形成する工程と、 前記コンタクト・プラグの上面が露出し,さらに前記下
    部セル・プレート電極の上面での膜厚と前記上層ノード
    ・コンタクト孔の側面での膜厚とが等しくなるまで前記
    第1の窒化金属膜のエッチ・バックを行ない、前記下層
    ノード・コンタクト孔の上端において前記窒化シリコン
    膜スペーサの上面にのみに接触する第1の窒化金属膜を
    残置する工程と、 残置した前記第1の窒化金属膜を酸化して、第1の容量
    絶縁膜に変換する工程と、 全面に第4の導電体膜を形成し、該第4の導電体膜およ
    び前記第1の容量絶縁膜のパターニングを行ない、前記
    上層ノード・コンタクト孔を介して前記コンタクト・プ
    ラグに直接に接続される該第4の導電体膜からなるスト
    レージ・ノード電極と、該第1の容量絶縁膜からなる下
    部容量絶縁膜とを形成する工程と、 スパッタリングおよびLPCVDにより、前記ストレー
    ジ・ノード電極の側面における膜厚が前記第3の所定膜
    厚となり,該ストレージ・ノード電極の上面での膜厚が
    該第3の所定膜厚より厚い前記第1の窒化金属膜と同一
    組成の第2の窒化金属膜を形成する工程と、 前記ストレージ・ノード電極の空隙部の前記下部セル・
    プレート電極の上面が露出し,さらに該ストレージ・ノ
    ード電極の上面での膜厚と該ストレージ・ノード電極の
    側面での膜厚とが等しくなるまでまで前記第2の窒化金
    属膜のエッチ・バックを行ない、該ストレージ・ノード
    電極の上面および側面を覆う該第2の窒化金属膜を残置
    する工程と、 残置した前記第2の窒化金属膜を酸化して、上部容量絶
    縁膜に変換する工程と、 全面に第5の導電体膜を形成し,前記ストレージ・ノー
    ド電極の空隙部の前記下部セル・プレート電極の上面に
    おいて直接に接続する上部セル・プレート電極を形成す
    る工程とを有することを特徴とする半導体記憶装置の製
    造方法。
  20. 【請求項20】 前記下層ノード・コンタクト孔および
    ビット・コンタクト孔が、前記ワード線に自己整合的に
    形成されることとを併せて特徴とする請求項19記載の
    半導体記憶装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記上層ノード・コンタクト孔が前記
    ビット線に自己整合的に形成されることと、 前記上層ノード・コンタクト孔を形成した後、第2の酸
    化シリコン膜をLPCVDにより全面に形成し、該第2
    の酸化シリコン膜のエッチ・バックを行ない、前記第2
    の導電体膜の上面より低位置に上端を有し,該上層ノー
    ド・コンタクト孔の側面に露出した前記ビット線を覆う
    酸化シリコン膜スペーサを該上層ノード・コンタクト孔
    の側面に形成する工程を有することとを併せて特徴とす
    る請求項20記載の半導体記憶装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記第1並びに第2の窒化金属膜が、
    窒化チタン(TiN)膜,窒化タンタル(TaN)膜,
    窒化ジルコニウム(ZrN)膜および窒化ニオブ(Nb
    N)膜のうちの1つであることとを併せて特徴とする請
    求項19,請求項20あるいは請求項21記載の半導体
    記憶装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 少なくとも前記第1,第2,第3並び
    に第5の導電体膜がN型シリコン膜から形成されること
    と、 前記第1の容量絶縁膜および上部容量絶縁膜を形成する
    ための酸化が、プラズマ酸化であることとを併せて特徴
    とする請求項22記載の半導体記憶装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記第1の導電体膜の形成が、バリア
    膜の形成と、ルテニウム(Ru)膜,イリジウム(I
    r)膜,ロジウム(Rh)膜,レニウム(Re)膜およ
    びオスミウム(Os)膜のうちの1つの金属膜の形成と
    からなることと、 前記下層ノード・コンタクト孔を充填する前記コンタク
    ト・プラグの少なくとも上面には、該金属膜の導電性酸
    化物が形成されることと、 少なくとも第2,第3並びに第5の導電体膜がN型シリ
    コン膜から形成されることとを併せて特徴とする請求項
    22記載の半導体記憶装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記第1の導電体膜の形成が、バリア
    膜の形成と、酸化ルテニウム(RuO2 ),酸化イリジ
    ウム(IrO2 ),酸化ロジウム(RhO2),酸化レ
    ニウム(ReO2 )および酸化オスミウム(OsO2
    のうちの1つの導電性酸化物からなる導電体膜の形成と
    からなることと、 少なくとも第2,第3並びに第5の導電体膜がN型シリ
    コン膜から形成されることとを併せて特徴とする請求項
    22記載の半導体記憶装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 P型シリコン基板の表面の素子分離領
    域にフィールド酸化膜を形成し、該P型シリコン基板の
    表面の第1の方向と該第1の方向に直交する第2の方向
    とに規則的に配置された素子形成領域にゲート酸化膜を
    形成し、該P型シリコン基板の表面上に該第1の方向に
    概ね平行なワード線を形成し、該素子形成領域に該ワー
    ド線に自己整合的にN型ソース領域およびN型ドレイン
    領域を形成する工程と、 平坦な上面を有する第1の酸化シリコン系絶縁膜に第1
    の窒化シリコン膜が積層してなる第1の層間絶縁膜を全
    面に形成し、所要の膜厚の酸化シリコン膜を全面に形成
    し、該酸化シリコン膜並びに該第1の層間絶縁膜を貫通
    して前記N型ソース領域およびN型ドレイン領域に達す
    る下層ノード・コンタクト孔およびビット・コンタクト
    孔を形成する工程と、 LPCVDにより全面に第1の所定膜厚の第2の窒化シ
    リコン膜を形成し、該第2の窒化シリコン膜のエッチ・
    バックを行ない、前記下層ノード・コンタクト孔および
    ビット・コンタクト孔の側面にのみに該第2の窒化シリ
    コン膜を残置する工程と、 全面に第1の導電体膜を形成する工程と、 前記第1の窒化シリコン膜の上面が露出するまで前記第
    1の導電体膜,残置した前記第2の窒化シリコン膜およ
    び前記酸化シリコン膜のCMPを行ない、該第1の窒化
    シリコン膜の上面に一致した平坦な上面を有する窒化シ
    リコン膜スペーサと、該第1の導電体膜からなり,該窒
    化シリコン膜スペーサを介して前記下層ノード・コンタ
    クト孔およびビット・コンタクト孔を充填するコンタク
    ト・プラグとを残置形成する工程と、 前記第1の層間絶縁膜の表面上に前記第1の方向に交差
    する第3の方向に概ね平行なビット線を形成し、平坦な
    上面を有する第2の酸化シリコン系絶縁膜からなる第2
    の層間絶縁膜と第2の導電体膜とを順次全面に形成する
    工程と、 前記第2の導電体膜および第2の層間絶縁膜を貫通して
    前記下層ノード・コンタクト孔に達する上層ノード・コ
    ンタクト孔を形成する工程と、 LPCVDにより、第2の所定膜厚の第3の導電体膜を
    全面に形成する工程と、 前記コンタクト・プラグの上面が露出するまで前記第3
    の導電体膜のエッチ・バックを行ない、前記上層ノード
    ・コンタクト孔の上端近傍において前記第2の導電体膜
    に直接に接続し,前記下層ノード・コンタクト孔の上端
    において前記窒化シリコン膜スペーサの上面にのみに接
    触する第3の導電体膜を残置し、該第2の導電体膜と該
    第3の導電体膜とからなる下部セル・プレート電極を形
    成する工程と、 スパッタリングおよびLPCVDにより、前記上層ノー
    ド・コンタクト孔の側面における膜厚が第3の所定膜厚
    となり,前記下部セル・プレート電極の上面での膜厚が
    該第3の所定膜厚より厚い侵入型化合物からなる第1の
    窒化金属膜を形成する工程と、 前記コンタクト・プラグの上面が露出し,さらに前記下
    部セル・プレート電極の上面での膜厚と前記上層ノード
    ・コンタクト孔の側面での膜厚とが等しくなるまで前記
    第1の窒化金属膜のエッチ・バックを行ない、前記下層
    ノード・コンタクト孔の上端において前記窒化シリコン
    膜スペーサの上面にのみに接触する第1の窒化金属膜を
    残置する工程と、 残置した前記第1の窒化金属膜を酸化して、第1の容量
    絶縁膜に変換する工程と、 全面に第4の導電体膜を形成し、少なくとも前記第3の
    所定膜厚を有し,前記第1の窒化金属膜と同一組成の第
    2の窒化金属膜を全面に形成し、該第2の窒化金属膜,
    該第4の導電体膜および前記第1の容量絶縁膜のパター
    ニングを行ない、前記上層ノード・コンタクト孔を介し
    て前記コンタクト・プラグに直接に接続される該第4の
    導電体膜からなるストレージ・ノード電極と、該第1の
    容量絶縁膜からなる下部容量絶縁膜とを形成する工程
    と、 LPCVDにより、前記第3の所定膜厚からなる膜厚を
    有し,前記第1の窒化金属膜と同一組成の第3の窒化金
    属膜を全面に形成する工程と、 前記ストレージ・ノード電極の空隙部の前記下部セル・
    プレート電極の上面が露出し,さらに該ストレージ・ノ
    ード電極の上面での膜厚と該ストレージ・ノード電極の
    側面での膜厚とが等しくなるまでまで前記第2,第3の
    窒化金属膜のエッチ・バックを行ない、該ストレージ・
    ノード電極の上面および側面を覆う該第2および第3の
    窒化金属膜を残置する工程と、 残置した前記第2並びに第3の窒化金属膜を酸化して、
    前記ストレージ・ノード電極を覆う上部容量絶縁膜に変
    換する工程と、 全面に第5の導電体膜を形成し,前記ストレージ・ノー
    ド電極の空隙部の前記下部セル・プレート電極の上面に
    おいて直接に接続する上部セル・プレート電極を形成す
    る工程とを有することを特徴とする半導体記憶装置の製
    造方法。
  27. 【請求項27】 前記下層ノード・コンタクト孔および
    ビット・コンタクト孔が、前記ワード線に自己整合的に
    形成されることとを併せて特徴とする請求項26記載の
    半導体記憶装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記上層ノード・コンタクト孔が前記
    ビット線に自己整合的に形成されることと、 前記上層ノード・コンタクト孔を形成した後、第2の酸
    化シリコン膜をLPCVDにより全面に形成し、該第2
    の酸化シリコン膜のエッチ・バックを行ない、前記第2
    の導電体膜の上面より低位置に上端を有し,該上層ノー
    ド・コンタクト孔の側面に露出した前記ビット線を覆う
    酸化シリコン膜スペーサを該上層ノード・コンタクト孔
    の側面に形成する工程を有することとを併せて特徴とす
    る請求項27記載の半導体記憶装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記第1,第2並びに第3の窒化金属
    膜が窒化チタン膜,窒化タンタル膜,窒化ジルコニウム
    膜および窒化ニオブ膜のうちの1つであることとを併せ
    て特徴とする請求項26,請求項27あるいは請求項2
    8記載の半導体記憶装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 少なくとも前記第1,第2,第3並び
    に第5の導電体膜がN型シリコン膜から形成されること
    と、 前記第1の容量絶縁膜および上層容量絶縁膜を形成する
    ための酸化がプラズマ酸化であることとを併せて特徴と
    する請求項29記載の半導体記憶装置の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記第1の導電体膜の形成が、バリア
    膜の形成と、ルテニウム膜,イリジウム膜,ロジウム
    膜,レニウム膜およびオスミウム膜のうちの1つの金属
    膜の形成とからなることと、 前記下層ノード・コンタクト孔を充填する前記コンタク
    ト・プラグの少なくとも上面には、該金属膜の導電性酸
    化物が形成されることと、 少なくとも第2,第3並びに第5の導電体膜がN型シリ
    コン膜から形成されることとを併せて特徴とする請求項
    29記載の半導体記憶装置の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記第1の導電体膜の形成が、バリア
    膜の形成と、酸化ルテニウム,酸化イリジウム,酸化ロ
    ジウム,酸化レニウムおよび酸化オスミウムのうちの1
    つの導電性酸化物からなる導電体膜の形成とからなるこ
    とと、 少なくとも第2,第3並びに第5の導電体膜がN型シリ
    コン膜から形成されることとを併せて特徴とする請求項
    29記載の半導体記憶装置の製造方法。
  33. 【請求項33】 P型シリコン基板の表面の素子分離領
    域にフィールド酸化膜を形成し、該P型シリコン基板の
    表面の第1の方向と該第1の方向に直交する第2の方向
    とに規則的に配置された素子形成領域にゲート酸化膜を
    形成し、該P型シリコン基板の表面上に該第1の方向に
    概ね平行なワード線を形成し、該素子形成領域に該ワー
    ド線に自己整合的にN型ソース領域およびN型ドレイン
    領域を形成する工程と、 平坦な上面を有する第1の酸化シリコン系絶縁膜に第1
    の窒化シリコン膜が積層してなる第1の層間絶縁膜を全
    面に形成し、所要の膜厚の酸化シリコン膜を全面に形成
    し、該酸化シリコン膜並びに該第1の層間絶縁膜を貫通
    して前記N型ソース領域およびN型ドレイン領域に達す
    る下層ノード・コンタクト孔およびビット・コンタクト
    孔を形成する工程と、 LPCVDにより全面に第1の所定膜厚の第2の窒化シ
    リコン膜を形成し、該第2の窒化シリコン膜のエッチ・
    バックを行ない、前記下層ノード・コンタクト孔および
    ビット・コンタクト孔の側面にのみに該第2の窒化シリ
    コン膜を残置する工程と、 全面に第1の導電体膜を形成する工程と、 前記第1の窒化シリコン膜の上面が露出するまで前記第
    1の導電体膜,残置した前記第2の窒化シリコン膜およ
    び前記酸化シリコン膜のCMPを行ない、該第1の窒化
    シリコン膜の上面に一致した平坦な上面を有する窒化シ
    リコン膜スペーサと、該第1の導電体膜からなり,該窒
    化シリコン膜スペーサを介して前記下層ノード・コンタ
    クト孔およびビット・コンタクト孔を充填するコンタク
    ト・プラグとを残置形成する工程と、 前記第1の層間絶縁膜の表面上に前記第1の方向に交差
    する第3の方向に概ね平行なビット線を形成し、平坦な
    上面を有する第2の酸化シリコン系絶縁膜からなる第2
    の層間絶縁膜と第2の導電体膜とを順次全面に形成する
    工程と、 前記第2の導電体膜および第2の層間絶縁膜を貫通して
    前記下層ノード・コンタクト孔に達する上層ノード・コ
    ンタクト孔を形成する工程と、 LPCVDにより、第2の所定膜厚の第3の導電体膜を
    全面に形成する工程と、 前記コンタクト・プラグの上面が露出するまで前記第3
    の導電体膜のエッチ・バックを行ない、前記上層ノード
    ・コンタクト孔の上端近傍において前記第2の導電体膜
    に直接に接続し,前記下層ノード・コンタクト孔の上端
    において前記窒化シリコン膜スペーサの上面にのみに接
    触する第3の導電体膜を残置する工程と、 スパッタリングおよびLPCVDにより、前記上層ノー
    ド・コンタクト孔の側面における膜厚が第3の所定膜厚
    となり,前記第2の導電体膜の上面での膜厚が該第3の
    所定膜厚より厚い侵入型化合物からなる第1の窒化金属
    膜を形成する工程と、 前記コンタクト・プラグの上面が露出し,さらに前記第
    2の導電体膜の上面での膜厚と前記上層ノード・コンタ
    クト孔の側面での膜厚とが等しくなるまで前記第1の窒
    化金属膜のエッチ・バックを行ない、前記下層ノード・
    コンタクト孔の上端において前記窒化シリコン膜スペー
    サの上面にのみに接触する第1の窒化金属膜を残置する
    工程と、 残置した前記第1の窒化金属膜の表面を酸化して、第1
    の容量絶縁膜を形成し,第4の所定膜厚の第1の窒化金
    属膜を残置する工程と、 全面に第4の導電体膜を形成し、該第4の導電体膜,前
    記第1の容量絶縁膜および残置された前記第1の窒化金
    属膜のパターニングを行ない、前記上層ノード・コンタ
    クト孔を介して前記コンタクト・プラグに直接に接続さ
    れる該第4の導電体膜からなるストレージ・ノード電極
    と、該第1の容量絶縁膜からなる下部容量絶縁膜と前記
    第2の導電体膜,残置した前記第3の導電体膜および残
    置してパターニングした該第1の窒化金属膜からなる下
    部セル・プレート電極とを形成する工程と、 スパッタリングおよびLPCVDにより、前記ストレー
    ジ・ノード電極の側面における膜厚が前記第3の所定膜
    厚および前記第4の所定膜厚の差に等しい第5の所定膜
    厚となり,さらに該ストレージ・ノード電極の上面での
    膜厚が該第5の所定膜厚より厚い前記第1の窒化金属膜
    と同一組成の第2の窒化金属膜を形成する工程と、 前記ストレージ・ノード電極の空隙部の前記下部セル・
    プレート電極の上面が露出し,さらに該ストレージ・ノ
    ード電極の上面での膜厚と該ストレージ・ノード電極の
    側面での膜厚とが等しくなるまでまで前記第2の窒化金
    属膜のエッチ・バックを行ない、該ストレージ・ノード
    電極の上面および側面を覆う該第2の窒化金属膜を残置
    する工程と、 残置した前記第2の窒化金属膜を酸化して、上部容量絶
    縁膜に変換する工程と、 前記第1の窒化金属膜と同一組成である第3の窒化金属
    膜をLPCVDにより全面に形成し,前記ストレージ・
    ノード電極の空隙部の前記下部セル・プレート電極の上
    面において直接に接続する上部セル・プレート電極を形
    成する工程とを有することを特徴とする半導体記憶装置
    の製造方法。
  34. 【請求項34】 前記下層ノード・コンタクト孔および
    ビット・コンタクト孔が、前記ワード線に自己整合的に
    形成されることとを併せて特徴とする請求項33記載の
    半導体記憶装置の製造方法。
  35. 【請求項35】 前記上層ノード・コンタクト孔が前記
    ビット線に自己整合的に形成されることと、 前記上層ノード・コンタクト孔を形成した後、第2の酸
    化シリコン膜をLPCVDにより全面に形成し、該第2
    の酸化シリコン膜のエッチ・バックを行ない、前記第2
    の導電体膜の上面より低位置に上端を有し,該上層ノー
    ド・コンタクト孔の側面に露出した前記ビット線を覆う
    酸化シリコン膜スペーサを該上層ノード・コンタクト孔
    の側面に形成する工程を有することとを併せて特徴とす
    る請求項34記載の半導体記憶装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 前記第1,第2並びに第3の窒化金属
    膜が窒化チタン膜,窒化タンタル膜,窒化ジルコニウム
    膜および窒化ニオブ膜のうちの1つであることとを併せ
    て特徴とする請求項33,請求項34あるいは請求項3
    5記載の半導体記憶装置の製造方法。
  37. 【請求項37】 少なくとも前記第1,第2並びに第3
    の導電体膜がN型シリコン膜から形成されることと、 前記第1の容量絶縁膜および上層容量絶縁膜を形成する
    ための酸化がプラズマ酸化であることとを併せて特徴と
    する請求項36記載の半導体記憶装置の製造方法。
  38. 【請求項38】 前記第1の導電体膜の形成が、バリア
    膜の形成と、ルテニウム膜,イリジウム膜,ロジウム
    膜,レニウム膜およびオスミウム膜のうちの1つの金属
    膜の形成とからなることと、 前記下層ノード・コンタクト孔を充填する前記コンタク
    ト・プラグの少なくとも上面には、該金属膜の導電性酸
    化物が形成されることと、 少なくとも第2並びに第3の導電体膜がN型シリコン膜
    から形成されることとを併せて特徴とする請求項36記
    載の半導体記憶装置の製造方法。
  39. 【請求項39】 前記第1の導電体膜の形成が、バリア
    膜の形成と、酸化ルテニウム,酸化イリジウム,酸化ロ
    ジウム,酸化レニウムおよび酸化オスミウムのうちの1
    つの導電性酸化物からなる導電体膜の形成とからなるこ
    とと、 少なくとも第2並びに第3の導電体膜がN型シリコン膜
    から形成されることとを併せて特徴とする請求項36記
    載の半導体記憶装置の製造方法。
  40. 【請求項40】 P型シリコン基板の表面の素子分離領
    域にフィールド酸化膜を形成し、該P型シリコン基板の
    表面の第1の方向と該第1の方向に直交する第2の方向
    とに規則的に配置された素子形成領域にゲート酸化膜を
    形成し、該P型シリコン基板の表面上に該第1の方向に
    概ね平行なワード線を形成し、該素子形成領域に該ワー
    ド線に自己整合的にN型ソース領域およびN型ドレイン
    領域を形成する工程と、 平坦な上面を有する第1の酸化シリコン系絶縁膜に第1
    の窒化シリコン膜が積層してなる第1の層間絶縁膜を全
    面に形成し、所要の膜厚の酸化シリコン膜を全面に形成
    し、該酸化シリコン膜並びに該第1の層間絶縁膜を貫通
    して前記N型ソース領域およびN型ドレイン領域に達す
    る下層ノード・コンタクト孔およびビット・コンタクト
    孔を形成する工程と、 減圧気相成長法(LPCVD)により全面に第1の所定
    膜厚の第2の窒化シリコン膜を形成し、該第2の窒化シ
    リコン膜のエッチ・バックを行ない、前記下層ノード・
    コンタクト孔およびビット・コンタクト孔の側面にのみ
    に該第2の窒化シリコン膜を残置する工程と、 バリア膜に、ルテニウム膜,イリジウム膜,ロジウム
    膜,レニウム膜,オスミウム膜,酸化ルテニウム膜,酸
    化イリジウム膜,酸化ロジウム膜,酸化レニウム膜およ
    び酸化オスミウム膜のうちの1つを積層してなる第1の
    導電体膜を全面に形成する工程と、 前記第1の窒化シリコン膜の上面が露出するまで前記第
    1の導電体膜,残置した前記第2の窒化シリコン膜およ
    び前記酸化シリコン膜の化学機械研磨(CMP)を行な
    い、該第1の窒化シリコン膜の上面に一致した平坦な上
    面を有する窒化シリコン膜スペーサと、該第1の導電体
    膜からなり,該窒化シリコン膜スペーサを介して前記下
    層ノード・コンタクト孔およびビット・コンタクト孔を
    充填するコンタクト・プラグとを残置形成する工程と、 前記第1の層間絶縁膜の表面上に前記第1の方向に交差
    する第3の方向に概ね平行なビット線を形成し、平坦な
    上面を有する第2の酸化シリコン系絶縁膜からなる第2
    の層間絶縁膜を全面に形成する工程と、 ルテニウム膜,イリジウム膜,ロジウム膜,レニウム
    膜,オスミウム膜,酸化ルテニウム膜,酸化イリジウム
    膜,酸化ロジウム膜,酸化レニウム膜および酸化オスミ
    ウム膜の1つからなる第2の導電体膜を全面に形成する
    工程と、 N型シリコン膜からなる第3の導電体膜の形成と、 前記第3の導電体膜,第2の導電体膜および第2の層間
    絶縁膜を貫通して前記下層ノード・コンタクト孔に達す
    る上層ノード・コンタクト孔を形成する工程と、 LPCVDにより、N型シリコン膜からなる第2の所定
    膜厚の第4の導電体膜を全面に形成する工程と、 前記コンタクト・プラグの上面が露出するまで前記第4
    の導電体膜のエッチ・バックを行ない、前記上層ノード
    ・コンタクト孔の上端近傍において前記第2の導電体膜
    に直接に接続し,前記下層ノード・コンタクト孔の上端
    において前記窒化シリコン膜スペーサの上面にのみに接
    触する第4の導電体膜を残置する工程と、 残置した前記第3および第4の導電体膜の露出した表面
    を熱を酸化して、酸化シリコン膜からなる第1の容量絶
    縁膜を形成する工程と、 N型シリコン膜からなる第5の導電体膜を全面に形成
    し、該第5の導電体膜,前記第1の容量絶縁膜および前
    記第3の導電体膜のパターニングを行ない、前記上層ノ
    ード・コンタクト孔を介して前記コンタクト・プラグに
    直接に接続される該第5の導電体膜からなるストレージ
    ・ノード電極と、該第1の容量絶縁膜からなる下部容量
    絶縁膜と、前記第2の導電体膜,該第3の導電体膜およ
    び前記第4の導電体膜からなる下部セル・プレート電極
    を形成する工程と、 前記下部セル・プレートの前記第2の導電体膜および前
    記ストレージ・ノード電極の露出した表面を熱を酸化し
    て、酸化シリコン膜からなる上部容量絶縁膜を形成する
    工程と、 N型シリコン膜からなる第6の導電体膜を全面に形成
    し,前記ストレージ・ノード電極の空隙部の前記下部セ
    ル・プレート電極の上面において直接に接続する上部セ
    ル・プレート電極を形成する工程とを有することを特徴
    とする半導体記憶装置の製造方法。
  41. 【請求項41】 前記下層ノード・コンタクト孔および
    ビット・コンタクト孔が、前記ワード線に自己整合的に
    形成されることとを併せて特徴とする請求項40記載の
    半導体記憶装置の製造方法。
  42. 【請求項42】 前記上層ノード・コンタクト孔が前記
    ビット線に自己整合的に形成されることと、 前記上層ノード・コンタクト孔を形成した後、第2の酸
    化シリコン膜をLPCVDにより全面に形成し、該第2
    の酸化シリコン膜のエッチ・バックを行ない、該上層ノ
    ード・コンタクト孔の側面を覆う酸化シリコン膜スペー
    サを形成する工程を有することとを併せて特徴とする請
    求項41記載の半導体記憶装置の製造方法。
  43. 【請求項43】 P型シリコン基板の表面の素子分離領
    域にフィールド酸化膜を形成し、該P型シリコン基板の
    表面の第1の方向と該第1の方向に直交する第2の方向
    とに規則的に配置された素子形成領域にゲート酸化膜を
    形成し、該P型シリコン基板の表面上に該第1の方向に
    概ね平行なワード線を形成し、該素子形成領域に該ワー
    ド線に自己整合的にN型ソース領域およびN型ドレイン
    領域を形成する工程と、 平坦な上面を有する第1の酸化シリコン系絶縁膜に第1
    の窒化シリコン膜が積層してなる第1の層間絶縁膜を全
    面に形成し、所要の膜厚の酸化シリコン膜を全面に形成
    し、該酸化シリコン膜並びに該第1の層間絶縁膜を貫通
    して前記N型ソース領域およびN型ドレイン領域に達す
    る下層ノード・コンタクト孔およびビット・コンタクト
    孔を形成する工程と、 LPCVDにより全面に第1の所定膜厚の第2の窒化シ
    リコン膜を形成し、該第2の窒化シリコン膜のエッチ・
    バックを行ない、前記下層ノード・コンタクト孔および
    ビット・コンタクト孔の側面にのみに該第2の窒化シリ
    コン膜を残置する工程と、 バリア膜にルテニウム膜,イリジウム膜,ロジウム膜,
    レニウム膜,オスミウム膜,酸化ルテニウム膜,酸化イ
    リジウム膜,酸化ロジウム膜,酸化レニウム膜および酸
    化オスミウム膜のうちの1つを積層した膜あるいはN型
    シリコン膜からなる第1の導電体膜を全面に形成する工
    程と、 前記第1の窒化シリコン膜の上面が露出するまで前記第
    1の導電体膜,残置した前記第2の窒化シリコン膜およ
    び前記酸化シリコン膜のCMPを行ない、該第1の窒化
    シリコン膜の上面に一致した平坦な上面を有する窒化シ
    リコン膜スペーサと、該第1の導電体膜からなり,該窒
    化シリコン膜スペーサを介して前記下層ノード・コンタ
    クト孔およびビット・コンタクト孔を充填するコンタク
    ト・プラグとを残置形成する工程と、 前記第1の層間絶縁膜の表面上に前記第1の方向に交差
    する第3の方向に概ね平行なビット線を形成し、平坦な
    上面を有する第2の酸化シリコン系絶縁膜からなる第2
    の層間絶縁膜を全面に形成する工程と、 ルテニウム膜,イリジウム膜,ロジウム膜,レニウム
    膜,オスミウム膜,酸化ルテニウム膜,酸化イリジウム
    膜,酸化ロジウム膜,酸化レニウム膜,酸化オスミウム
    膜およびN型シリコン膜のうちの1つからなる第2の導
    電体膜を全面に形成する工程と、 前記第2の導電体膜および第2の層間絶縁膜を貫通して
    前記下層ノード・コンタクト孔に達する上層ノード・コ
    ンタクト孔を形成する工程と、 スパッタリングおよびLPCVDにより、前記上層ノー
    ド・コンタクト孔の側面における膜厚が第2の所定膜厚
    となり,前記第2の導電体膜の上面での膜厚が該第2の
    所定膜厚より厚い侵入型化合物からなる第1の窒化金属
    膜を形成する工程と、 前記コンタクト・プラグの上面が露出し,さらに前記第
    2の導電体膜の上面での膜厚と前記上層ノード・コンタ
    クト孔の側面での膜厚とが等しくなるまで前記第1の窒
    化金属膜のエッチ・バックを行ない、前記下層ノード・
    コンタクト孔の上端において前記窒化シリコン膜スペー
    サの上面にのみに接触する第1の窒化金属膜を残置する
    工程と、 残置した前記第1の窒化金属膜の表面を酸化して、第1
    の容量絶縁膜形成し,第3の所定膜厚の第1の窒化金属
    膜を残置する工程と、 全面に第3の導電体膜を形成し、該第3の導電体膜,前
    記第1の容量絶縁膜および残置された前記第1の窒化金
    属膜のパターニングを行ない、前記上層ノード・コンタ
    クト孔を介して前記コンタクト・プラグに直接に接続さ
    れる該第4の導電体膜からなるストレージ・ノード電極
    と、該第1の容量絶縁膜からなる下部容量絶縁膜と、前
    記第2の導電体膜および残置してパターニングした該第
    1の窒化金属膜からなる下部セル・プレート電極とを形
    成する工程と、 スパッタリングおよびLPCVDにより、前記ストレー
    ジ・ノード電極の側面における膜厚が前記第2の所定膜
    厚および前記第3の所定膜厚の差に等しい第4の所定膜
    厚となり,さらに該ストレージ・ノード電極の上面での
    膜厚が該第4の所定膜厚より厚い前記第1の窒化金属膜
    と同一組成の第2の窒化金属膜を形成する工程と、 前記ストレージ・ノード電極の空隙部の前記下部セル・
    プレート電極の上面が露出し,さらに該ストレージ・ノ
    ード電極の上面での膜厚と該ストレージ・ノード電極の
    側面での膜厚とが等しくなるまでまで前記第2の窒化金
    属膜のエッチ・バックを行ない、該ストレージ・ノード
    電極の上面および側面を覆う該第2の窒化金属膜を残置
    する工程と、 残置した前記第2の窒化金属膜を酸化して、上部容量絶
    縁膜に変換する工程と、 前記第1の窒化金属膜と同一組成である第3の窒化金属
    膜をLPCVDにより全面に形成し,前記ストレージ・
    ノード電極の空隙部の前記下部セル・プレート電極の上
    面において直接に接続する上部セル・プレート電極を形
    成する工程とを有することを特徴とする半導体記憶装置
    の製造方法。
  44. 【請求項44】 前記下層ノード・コンタクト孔および
    ビット・コンタクト孔が、前記ワード線に自己整合的に
    形成されることとを併せて特徴とする請求項43記載の
    半導体記憶装置の製造方法。
  45. 【請求項45】 前記上層ノード・コンタクト孔が前記
    ビット線に自己整合的に形成されることと、 前記上層ノード・コンタクト孔を形成した後、第2の酸
    化シリコン膜をLPCVDにより全面に形成し、該第2
    の酸化シリコン膜のエッチ・バックを行ない、該上層ノ
    ード・コンタクト孔の側面を覆う酸化シリコン膜スペー
    サを形成する工程を有することとを併せて特徴とする請
    求項43記載の半導体記憶装置の製造方法。
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