JP2006019571A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の強誘電体キャパシタを水素拡散防止膜で十分に被覆した半導体記憶装置及びその製造方法を提供することである。
【解決手段】 上記の課題を解決した半導体装置は、半導体基板の一面側に形成された電界効果型トランジスタと、前記電界効果型トランジスタの上方に互いに近接して形成された複数の強誘電体キャパシタと、前記複数の強誘電体キャパシタを覆い隣接する前記強誘電体キャパシタ間の間隙をその形成時に自己整合的に平坦化する絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された水素拡散防止膜とを具備することを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に係わり、特に、強誘電体膜を使用する半導体装置及びその製造方法に係わる。
2次元的にメモリセルを配置した半導体装置、特にスタック型素子構造のメモリセルを有する半導体装置では、微細化に伴なってセル間の間隔が狭くなり、そのスタック型メモリセルの高さと間隔との比(アスペクト比)が大きくなってきている。強誘電体膜を用いた強誘電体キャパシタを使用する強誘電体メモリ(FeRAM:ferro-electric random access memory)等の半導体装置では、強誘電体キャパシタを形成した後の製造プロセスにおいて水素がキャパシタに侵入すると、キャパシタの特性、特に強誘電体膜の分極特性を劣化させる。これを防止するために水素拡散防止膜、例えば、酸化アルミニウム膜(Al膜)でキャパシタを覆って水素の侵入を防止している。Al膜は、スパッタ法で形成するのが一般的であるため、アスペクト比が大きくなるとこの段差部でAl膜の被覆率(カバレッジ)が悪くなり、キャパシタを十分に被覆できなくなる。
従来技術による強誘電体メモリの一例を、図31に示す。この例では、半導体基板1に形成した電界効果型MOSトランジスタ(metal-oxide semiconductor field effect transistor)10のソース/ドレイン16と強誘電体キャパシタ30とを接続するコンタクトプラグ28を第1の層間絶縁膜18に形成している。強誘電体キャパシタ30は、容量絶縁膜である強誘電体膜34を下部電極32と上部電極36とで挟んだ構造である。強誘電体キャパシタ30上には第2の層間絶縁膜40が形成され、その上にAl膜からなる水素拡散防止膜42が形成されている。例えば、強誘電体キャパシタ30aと30bとの間の溝38の間隔が狭くなると、特に第2の層間絶縁膜40を形成した後のアスペクト比が大きくなる。この構造にAl膜42をスパッタ法で形成すると、溝38の底部ではAl膜42が薄くなり、極端な場合には膜が形成されなくなる。その結果、水素の侵入を防止する効果が不十分になる場合がある。したがって、強誘電体キャパシタ30間の第2の層間絶縁膜40の表面を平坦にし、水素拡散防止膜42としてのAl膜をカバレッジ良く形成することが望まれる。この平坦化は、CMP(chemical-mechanical planarization)技術によっても実現できるが、工程の追加になる。
従来技術による強誘電体メモリのキャパシタ間距離に対するスイッチングチャージ特性の一例を図32に示す。図から明らかなように、キャパシタ間距離が0.4μmより小さくなるとスイッチングチャージ特性は、劣化する。これは、キャパシタ間の距離が小さくなるにしたがい、水素拡散防止膜のカバレッジが悪くなり、強誘電体キャパシタ形成後の半導体装置製造プロセス中に水素がキャパシタに侵入し、強誘電体キャパシタの分極特性を劣化させたためである。
水素拡散防止膜を強誘電体キャパシタに使用した一例が、特許文献1に開示されている。この例では、強誘電体キャパシタCの上部電極10は、下部電極7及び容量絶縁膜9(強誘電体膜)より小さな面積を有する。このため強誘電体キャパシタCの端部に段差が生じる。この段差を緩和するためにキャパシタCを覆う層間膜15を形成し、この上に、水素拡散防止膜11を形成する。この例では、微細化された半導体装置で問題になる近接して形成された複数のキャパシタ間の溝に関しては、考慮されていない。
また、特許文献2には、複数の強誘電体キャパシタ60を有する強誘電体メモリにカプセル化障壁膜(水素拡散防止膜)90を適用した例が開示されている。この例では、強誘電体キャパシタ60を覆う層間絶縁膜70にビアホール115を形成し、少なくとも2の隣接する強誘電体キャパシタ60を接続するプレートライン120を形成している。このビアホール115形成時に、隣接する強誘電体キャパシタ60間に形成してあったカプセル化障壁膜90が除去される。その結果、複数の強誘電体キャパシタ60全体がカプセル化障壁膜(水素拡散防止膜)90では覆われなくなる。
したがって、微細化された強誘電体キャパシタにおいて、隣接する強誘電体キャパシタ間の層間絶縁膜をプロセスを追加せずに平坦化し、水素拡散防止膜を十分な被覆率で形成することが要求される。
特開2003−68987公報 特開2003−273328公報
本発明は、上記の問題点に鑑み、複数の強誘電体キャパシタを水素拡散防止膜で十分に被覆した半導体記憶装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記した課題は、以下の本発明に係る半導体装置及びその製造方法によって解決される。
本発明の1態様による半導体装置は、半導体基板の一面側に形成された電界効果型トランジスタと、前記電界効果型トランジスタの上方に互いに近接して形成された複数の強誘電体キャパシタと、前記複数の強誘電体キャパシタを覆い隣接する前記強誘電体キャパシタ間の間隙をその形成時に自己整合的に平坦化する絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された水素拡散防止膜とを具備することを特徴とする。
本発明の他の1態様による半導体装置は、半導体基板の一面側に形成された電界効果型トランジスタと、前記電界効果型トランジスタの上方に形成された第1の水素拡散防止膜と、前記第1の水素拡散防止膜の上方に互いに近接して形成された複数の強誘電体キャパシタと、前記複数の強誘電体キャパシタを覆い隣接する前記強誘電体キャパシタ間の間隙をその形成時に自己整合的に平坦化する絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された第2の水素拡散防止膜とを具備することを特徴とする。
本発明のさらに他の1態様による半導体装置の製造方法は、半導体基板の一面側に電界効果型トランジスタを形成する工程と、前記電界効果型トランジスタの上方に複数の近接する強誘電体キャパシタを形成する工程と、前記複数の強誘電体キャパシタを覆い、隣接する前記強誘電体キャパシタ間の間隙をその形成時に自己整合的に平坦化する絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に水素拡散防止膜を形成する工程とを具備することを特徴とする。
本発明のさらに他の1態様による半導体装置の製造方法は、半導体基板の一面側に電界効果型トランジスタを形成する工程と、前記電界効果型トランジスタの上方に第1の水素拡散防止膜を形成する工程と、前記第1の水素拡散防止膜の上方に複数の近接する強誘電体キャパシタを形成する工程と、前記複数の強誘電体キャパシタを覆い、隣接する前記強誘電体キャパシタ間の間隙をその形成時に自己整合的に平坦化する絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に第2の水素拡散防止膜を形成する工程とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、複数の強誘電体キャパシタを水素拡散防止膜で十分に被覆した半導体記憶装置及びその製造方法が与えられる。
本発明の実施形態を、添付した図面を参照して以下に詳細に説明する。図では、対応する部分は、一貫して対応する参照符号で示している。
はじめに本発明の考え方の基礎を図1を用いて説明する。図1に示した強誘電体メモリの一例は、半導体基板1に形成した複数のMOSトランジスタ10とMOSトランジスタ10の上方に形成された複数の隣接する強誘電体キャパシタ30を有するアレイを含む。強誘電体キャパシタ30のアレイは、下部水素拡散防止膜26と上部水素拡散防止膜42とによってその周囲が囲まれており、水素の強誘電体キャパシタ30への侵入を防止する構造になっている。強誘電体キャパシタ30は、下部水素拡散防止膜26の上に形成され、下部電極32、容量絶縁膜である強誘電体膜34及び上部電極36とを含む。MOSトランジスタ10のソース/ドレイン16と強誘電体キャパシタ30は、第1の層間絶縁膜18及び下部水素拡散防止膜26に形成されたコンタクトプラグ28によって接続される。
強誘電体キャパシタ30上には第2の層間絶縁膜40が、例えば、TEOS−Oを使用したCVD(chemical vapor deposition)法によりSiO膜が形成される。第2の層間絶縁膜40の厚さtは、強誘電体キャパシタ30a,30b間の溝38の間隔をSとした時に、t>S/2となるように形成する。これによって、キャパシタ間の溝38が、第2の層間絶縁膜40の形成時に自己整合的に第2の層間絶縁膜40で埋められ平坦化される。第2の層間絶縁膜を十分に厚く堆積した場合には、エッチバックにより上部電極36上の第2の層間絶縁膜40を薄くすることができる。エッチバック時に、強誘電体キャパシタ30のアレイの外側では、第2の層間絶縁膜40が除去され、下部水素拡散防止膜26を露出させることが好ましい。平坦化された第2の層間絶縁膜40上に上部水素拡散防止膜42を形成する。キャパシタアレイの内側では、上部水素拡散防止膜42は、下地の第2の層間絶縁膜40が自己整合的に平坦化されているため、隣接して形成された強誘電体キャパシタ30アレイ全体を十分な被覆性で覆うことができる。さらに、キャパシタアレイの外側では、下部水素拡散防止膜26と上部水素拡散防止膜42とが接して形成されることが好ましい。これによって、強誘電体キャパシタ30アレイは、その周囲全体が水素拡散防止膜26、42で覆われ、水素の侵入に対する高いバリア性が得られる。その結果、強誘電体キャパシタ30の特性が劣化するのを防止できる。
図2は、強誘電体キャパシタ30アレイに対する水素拡散防止膜を簡略化した構造で、強誘電体キャパシタ30の下方に形成した下部水素拡散防止膜26を省略している。この構造では、隣接して形成された強誘電体キャパシタ30アレイの内側では、図1の例と同様にキャパシタ間の溝38が自己整合的に第2の層間絶縁膜40により平坦化される。一方、キャパシタ30アレイの外側では、上部水素拡散防止膜42を十分に広く形成することによって、水素の侵入を防止する効果を高くする。その結果、その後の製造プロセス中に、強誘電体キャパシタ30アレイへの水素の侵入に対するバリア性を高くすることができ、強誘電体キャパシタ30の特性が劣化するのを防止できる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、隣接して形成された強誘電体キャパシタ30アレイ内のキャパシタ30間の溝38を層間絶縁膜40で自己整合的に平坦化した後に水素拡散防止膜42をカバレッジ良く形成した例である。
図3は、第1の実施形態の強誘電体キャパシタ30アレイの一例を示す平面図である。図には、4個のキャパシタセルアレイ(CELL11〜22)を示してある。1つのキャパシタセル(例えば、CELL11)は、1個のMOSトランジスタ10(TR11)と1個の強誘電体キャパシタ30(CP11)とを含む。さらに、図の横方向に延びるプレート線50(PL1)とビット線22(BL1)及び図の縦方向に延びるワード線14(WL1)とを含む。図4は、第1の実施形態の強誘電体キャパシタ30アレイの断面構造を説明するために示す図である。図4(a)は、図3に切断線4A−4Aで示した断面を含むPL50に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、図4(b)は、図3に切断線4B−4Bで示した断面を含むWL14に平行な方向の断面構造を説明するための図である。図4(a)でPL50とBL22は、紙面に垂直な方向の異なる断面に形成されているが、表記を容易にするために同時に図示している。同様に、図4(b)で第1のコンタクトプラグ20、第2のコンタクトプラグ28、及びゲート電極14(WL)も、紙面に垂直な方向のそれぞれ異なる断面に形成されているが、便宜上同時に図示している。
図4に示したように、強誘電体キャパシタ30は、下部水素拡散防止膜26の上に形成され、下部電極32、容量絶縁膜としての強誘電体膜34、及び上部電極36から構成される。強誘電体キャパシタ30のアレイは、上部水素拡散防止膜42で覆われ、周囲全体が水素拡散防止膜26、42により囲まれる。強誘電体キャパシタ30の下部電極32は、第2のコンタクトプラグ28を介してMOSトランジスタ10のソース/ドレイン16bに接続される。強誘電体キャパシタ30の上部電極36は、第3のコンタクトプラグ46を介してPL50に接続される。MOSトランジスタ10の他方のソース/ドレイン16aは、第1のコンタクトプラグ20を介してBL22に接続される。BL22は、強誘電体キャパシタ30より低い位置に形成される。
本実施形態では、キャパシタアレイ内の全ての溝を、図4(a),(b)に示したように、第3の層間絶縁膜40によってその形成時に自己整合的に平坦化している。すなわち、強誘電体キャパシタ30の間隔が最も狭くなるWLに平行な隣接する強誘電体キャパシタ30間の溝38w、例えば、図3のCP11とCP21との間、CP12とCP22との間だけでなく、PLに平行な強誘電体キャパシタ30間、例えば、図3のCP11とCP12との間、CP21とCP22との間の溝38pも平坦化している。その結果、第3の層間絶縁膜40上に形成した上部水素拡散防止膜42は、従来技術ではカバレッジが悪かったキャパシタ間の溝、特に溝38wの部分でも、良好に強誘電体キャパシタ30アレイを被覆することができる。
第1の実施形態の半導体装置の製造プロセスを図5から図12を用いて説明する。図は、図4と同様に、断面構造を説明するための図であり、図示された各部位が全て同一断面上に存在するのではない。図5から図12の各図(a)は、PLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、(a)と直角方向のWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。
(1)まず、半導体基板1にMOSトランジスタ10を形成する。図5(a),(b)に示したように、半導体基板1に素子分離11を形成し、ゲート絶縁膜12を全面に形成する。ゲート絶縁膜12には、例えば、シリコン酸化(SiO)膜、シリコン窒化(SiN)膜、シリコン酸窒化(SiON)膜、若しくはSiO膜より高い誘電率を有するタンタル酸化(Ta)膜などの高誘電率絶縁膜を使用することができる。ゲート絶縁膜12上にゲート電極14用の導電性材料、例えば、リン(P)、ホウ素(B)を高濃度に添加した多結晶シリコン膜を堆積する。この多結晶シリコン膜をリソグラフィ及びエッチング技術によってゲート電極14に加工する。ゲート電極14には、多結晶シリコンの他に、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)等の高融点金属、若しくはこれらの金属のシリサイドを使用することができる。ゲート電極14は、図3に示したようにキャパシタセル間のMOSトランジスタ10を一方向(図のタテ方向)に接続し、ワード線(WL)として働く。その後、ゲート電極14をマスクとしてソース/ドレイン16を形成する。
(2)次に、MOSトランジスタ10の上方に形成するビット線(BL)22とMOSトランジスタ10の一方のソース/ドレイン16aを接続するための第1のコンタクトプラグ20を形成する。すなわち、図6(a),(b)に示したように、第1の層間絶縁膜18を全面に堆積し、その後、例えばCMPにより平坦化する。第1の層間絶縁膜18にリソグラフィ及びエッチング技術によりMOSトランジスタ10の一方のソース/ドレイン16aに接続する第1のコンタクトホール及びBL用の溝を形成する。この第1のコンタクトホール及びBL用の溝に、例えば、リンドープ多結晶シリコン若しくはタングステン(W)を堆積する。第1の層間絶縁膜18の表面に堆積した、例えば多結晶シリコンを、例えばCMPで除去して、第1のコンタクトプラグ20及びBL22を形成する。
(3)次に、下部水素拡散防止膜26を形成し、強誘電体キャパシタ30の下部電極32とMOSトランジスタ10の他方のソース/ドレイン16bを接続するための第2のコンタクトプラグ28を形成する。すなわち、図7(a),(b)に示したように、全面に第2の層間絶縁膜24を、第2の層間絶縁膜24上に下部水素拡散防止膜26を順に形成する。下部水素拡散防止膜26として、酸化アルミニウム(Al)、窒化シリコン(SiN)、酸窒化シリコン(SiON)、酸化チタン(TiO)等を使用できる。下部水素拡散防止膜26、第2の層間絶縁膜24及び第1の層間絶縁膜18に、ソース/ドレイン16bに接続する第2のコンタクトホールをリソグラフィ及びエッチング技術により形成する。この第2のコンタクトホールに、例えばリンドープ多結晶シリコンを堆積する。下部水素拡散防止膜26の表面に堆積した、例えば多結晶シリコンを、例えばCMPで除去して、第2のコンタクトプラグ28を形成する。ここで、図7(a),(b)では、第1のコンタクトプラグ20及び第2のコンタクトプラグ28は、同一断面上にあるように図示されているが、実際は、図7(a),(b)ともに両者は異なる断面に形成されている。
(4)次に、強誘電体キャパシタ30を形成する。すなわち、図8(a),(b)に示したように、下部水素拡散防止膜26上の全面に下部電極32、強誘電体膜34、及び上部電極36となる材料を順に堆積する。強誘電体キャパシタ30の下部電極32は、酸素の拡散防止効果を有する導電性膜が好ましく、例えば、イリジウム(Ir)、酸化イリジウム(IrO)、ルテニウム(Ru)、酸化ルテニウム(RuO)、白金(Pt)を含む材料を使用することができる。強誘電体膜34としては、ペロブスカイト構造の金属酸化物、例えば、チタン酸ジルコニウム鉛(PZT)、タンタル酸ストロンチウムビスマス(SBT)を使用することができる。上部電極36としては、例えば、Ir,IrO,Ru,RuO,Ptを使用することができる。その後、上部電極36、強誘電体膜34及び下部電極32をリソグラフィ及びエッチング技術により加工し、強誘電体キャパシタ30を形成する。
(5)次に、強誘電体キャパシタ30間の溝38w、38pを第3の層間絶縁膜40によって自己整合的に平坦化する。この広い方の溝38pを十分に埋める厚さの第3の層間絶縁膜40を堆積することによって自己整合的に平坦化できる。この平坦化のために必要な第3の層間絶縁膜40の堆積条件を、以下に述べる。溝38pを平坦化するために必要な第3の層間絶縁膜40の堆積条件は、溝38pの間隔の1/2より厚い膜を等方的に堆積することである。強誘電体キャパシタ30間の溝38wの間隔をSw、溝38pの間隔をSpとすると、Sp>Swである。平坦化するために必要な第3の層間絶縁膜40の膜厚をtとすると、t>Sp/2とすることで、強誘電体キャパシタ30のアレイ全体を図9(a),(b)に示したように、平坦化できる。第3の層間絶縁膜40としては、低温で等方的に堆積できる、例えば、TEOS−Oを用いたCVD−SiO膜を使用できる。
(6)その後、第3の層間絶縁膜40をエッチバックする。エッチバックすることによって、上部電極36上の第3の層間絶縁膜40を薄くするとともに、表面をなだらかにできる。このエッチバック時に、図10(a),(b)に示したように、強誘電体キャパシタ30のアレイの外側では第3の層間絶縁膜40を除去して、下部水素拡散防止膜26を露出させることが好ましい。しかし、下部水素拡散防止膜26上の第3の層間絶縁膜40を十分に薄くすることによっても同様の効果が得られる。
(7)この第3の層間絶縁膜40の上に、上部水素拡散防止膜42として、例えば、酸化アルミニウム(Al)膜をスパッタ法により形成する。スパッタ法は、溝の深さと幅との比(アスペクト比)が大きい場合には、カバレッジが悪くなるという特性を有する。しかし、図11(a),(b)に示したように、上部水素拡散防止膜42は、第3の層間絶縁膜40の表面が平坦化されているため、アスペクト比の大きな溝38wの上でも良好なカバレッジで形成される。水素拡散防止膜42としては、Alの他に、SiN、SiON、TiO等を使用できる。
(8)次に、上部に形成するプレート線(PL)50と上部電極36とを接続するための第3のコンタクトプラグ46を形成する。すなわち、図12(a),(b)に示したように、全面に第4の層間絶縁膜44を堆積し、例えばCMPにより平坦化する。第4の層間絶縁膜44及び上部水素拡散防止膜42に上部電極36に達する第3のコンタクトホールをリソグラフィ及びエッチング技術により形成する。さらに、第4の層間絶縁膜44にPL用の溝を形成する。この第3のコンタクトホール及びPL用の溝に、例えば、リンドープ多結晶シリコン若しくはWを堆積する。第4の層間絶縁膜44の表面に堆積した、例えば多結晶シリコンを、例えばCMPで除去して、第3のコンタクトプラグ46及びPL50を形成する。
その後、多層配線等の半導体装置に必要な工程を行って、強誘電体メモリを含む半導体装置を完成する。
このようにして形成した強誘電体メモリのキャパシタ間距離に対するスイッチングチャージ特性の一例を図13に示す。図では、実線が本実施形態の半導体装置の特性であり、破線は、比較のために示した従来技術による半導体装置の特性である。図から明らかなように、従来技術では特性が劣化するキャパシタ間距離が0.4μm以下になっても、本実施形態によればスイッチングチャージ特性が、劣化することはない。これは、従来技術の問題点が、本実施形態によって解決できたことを示している。すなわち、キャパシタ間の距離38が小さくなった場合でも、第3の層間絶縁膜40によって自己整合的に平坦化され良好なカバレッジで水素拡散防止膜42を形成できる。その結果、強誘電体キャパシタ30形成後の半導体装置製造プロセス中で水素がキャパシタ30へ侵入することを防止でき、強誘電体キャパシタ30の特性、例えば分極特性を劣化させないことを示している。
(第1の実施形態の変形例)
第1の実施形態は、種々の変形、簡略化をして実施することができる。そのいくつかの例を以下に示す。
図14は、第1の実施形態から下部水素拡散防止膜26を省略して簡略化した変形例である。図14(a)は、PL50に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、(a)と直角方向のWL14に平行な方向の断面構造を説明するための図である。この変形例では、強誘電体キャパシタ30アレイの内側は、キャパシタ間が第3の層間絶縁膜40の形成時に自己整合的に平坦化されているため、上部水素拡散防止膜42によるキャパシタアレイ上方のカバレッジは良好である。したがって、上方からの水素の強誘電体キャパシタ30への侵入に対しては、十分なバリア効果がある。水素が侵入する可能性は、横方向であるが、上部水素拡散防止膜42をキャパシタアレイの外側に十分に大きく形成することで、強誘電体キャパシタ30形成後の製造プロセスにおいて水素が強誘電体キャパシタ30に侵入することを抑制することができる。
図15は、他の変形例であり、強誘電体キャパシタ30アレイの隣接するキャパシタにおいて、アスペクト比が大きいWL14に平行な方向のキャパシタ間の溝38wだけを、第3の層間絶縁膜40の形成時に自己整合的に平坦化している。図15(a)は、PL50に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、(a)と直角方向のWL14に平行な方向の断面構造を説明するための図である。この変形例で平坦化している溝38wは、図15(a),(b)に示したように、アスペクト比が大きく上部水素拡散防止膜42のカバレッジが最も悪くなる可能性がある部分である。しかし、溝38wの間隔Swが狭いため、この溝38wを自己整合的に平坦化するために必要な第3の層間絶縁膜40の厚さt(38w)を薄くすることができる。すなわち、t(38w)>Sw/2になる。ここでSp>Swであるため、第1の実施形態に比べ本変形例では、第3の層間絶縁膜40を薄くすることができる。一方、間隔が広いPL50方向の溝38pは、この厚さの第3の層間絶縁膜40を形成しても、そのアスペクト比は大きくならない。そのため、十分に平坦化しなくとも上部水素拡散防止膜42は、ほぼ満足できるカバレッジで形成される。第3の層間絶縁膜40を薄くできることの効果は、単純に第3の層間絶縁膜40の堆積時間を短くできるだけでなく、CVD装置の保守頻度を減少できる等の利点があり、半導体装置の製造全体に対してスループットの向上等で有利である。この構造においても、強誘電体キャパシタ30は下部水素拡散防止膜26の上に形成されるため、第1の実施形態と同様に強誘電体キャパシタ30アレイ全体が、水素拡散防止膜26,42で囲まれる。
図16は、さらに他の変形例であり、図15に示した構造から下部水素拡散防止膜26を省略したものである。図16(a)は、PL50に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、(a)と直角方向のWL14に平行な方向の断面構造を説明するための図である。この変形例においても、強誘電体キャパシタ30アレイのWLに平行な方向のキャパシタ間の溝38wだけを、第3の層間絶縁膜40の形成時に自己整合的に平坦化している。また、上部水素拡散防止膜42を十分に大きく形成することで、強誘電体キャパシタ30形成後の製造プロセスにおいて水素が強誘電体キャパシタ30に侵入することを抑制することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、トランジスタ−キャパシタ(TC)並列ユニット直列接続型強誘電体メモリに適用した一例である。図17は、平面図であり、図18は、断面構造を説明するための図である。図18(a)は、図17に切断線18A−18Aで示した断面を含むPL50に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、(a)に直角な図17に切断線18B−18Bで示した断面を含むWL14に平行な方向の断面構造を説明するための図である。
図17には、8個のTC並列ユニットセルを示してある。TC並列ユニットセル(例えば、CELL11)は、並列に接続された1のMOSトランジスタ(TR11)と1の強誘電体キャパシタ(CP11)とを含む。図18(a)に示したように、例えば、MOSトランジスタ10aの一方のソース/ドレイン16aと強誘電体キャパシタ30aの下部電極32aが接続され、MOSトランジスタ10aの他方のソース/ドレイン16bと強誘電体キャパシタ30aの上部電極36aとがPL50aを経由して接続される。TC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリは、このユニットセルが直列に接続されたものである。その接続を以下に説明する。MOSトランジスタ10aと10bとは、ソース/ドレイン16bを共有する。強誘電体キャパシタ30aと30bの上部電極36aと36bとが、PL50aで共通に接続される。また、強誘電体キャパシタ30bと30cのそれぞれの下部電極32bと32cとが、MOSトランジスタ10bのソース/ドレイン16cに共通に接続される。このソース/ドレイン16cは、MOSトランジスタ10bと10cとで共有される。これを繰り返してTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリが形成される。
本実施形態では、TC並列ユニット直列接続型強誘電体キャパシタアレイの異なる間隔で形成された強誘電体キャパシタ30間の溝38p1,38p2,38w(図18(a)、(b)参照)の全てを第2の層間絶縁膜40形成時に自己整合的に平坦化して、その上に形成する上部水素拡散防止膜42のカバレッジを改善する。さらに、強誘電体キャパシタ30は、下部水素拡散防止膜26の上に形成されているため、強誘電体キャパシタアレイの周囲全体が水素拡散防止膜26,42で覆われた構造である。
第2の実施形態の半導体装置の製造プロセスを図19から図25を用いて説明する。図は、図18と同様に、断面構造を説明するための図であり、図示された各部位が全て同一断面上に存在するのではない。図19から図25の各図(a)は、PL50に平行な方向の断面構造を、(b)は、(a)と直角方向のWL14に平行な方向の断面構造を説明するための図である。また、使用する材料は、第1の実施形態と同様のものを使用できる。
(1)図19(a),(b)は、半導体基板1にMOSトランジスタ10を形成した図である。第1の実施形態の図5とは、パターンが異なるだけで製造プロセスは同じであるため、詳細な説明は省略する。図中には、素子分離11、ゲート絶縁膜12、ゲート電極14、及びソース/ドレイン16が示されている。MOSトランジスタ10aと10bは、ソース/ドレイン16bを共有し、MOSトランジスタ10bと10cとは、ソース/ドレイン16cを共有するように配置される。
(2)次に、MOSトランジスタ10の上方に形成する強誘電体キャパシタ30とMOSトランジスタ10のソース/ドレイン16とを接続するための第1及び第2のコンタクトプラグ28,20を形成する。すなわち、図20(a),(b)に示したように、全面に第1の層間絶縁膜18を堆積し、例えばCMPにより平坦化する。その後、下部水素拡散防止膜26を全面に形成する。リソグラフィ及びエッチング技術により下部水素拡散防止膜26及び第1の層間絶縁膜18に、強誘電体キャパシタ30の下部電極32及び上部電極36とソース/ドレイン16に接続するためのコンタクトホールを形成する。その後、全面に、例えばリンドープ多結晶シリコンを堆積して、このコンタクトホールを埋め、さらに下部水素拡散防止膜26の表面に堆積した多結晶シリコンを、例えばCMPで除去する。このようにして強誘電体キャパシタ30の下部電極32とMOSトランジスタ10の一方のソース/ドレイン16とを接続するための第1のコンタクトプラグ28及び上部電極36と他方のソース/ドレイン16とを接続するための第2のコンタクトプラグ20を形成する。TC並列ユニット直列強誘電体メモリを形成するために、第1のコンタクトプラグ28は、図20(a)に示したように、連続トランジスタの奇数番目のソース/ドレイン16a,16c,16eに形成される。第1のコンタクトプラグ28は、強誘電体キャパシタ30の下部電極32と接続するためのものである。両端のソース/ドレイン16を除く奇数番目のソース/ドレイン16(図20(a)では、ソース/ドレイン16c)上には、2つの強誘電体キャパシタ30と接続するために2つの第1のコンタクトプラグ28b,28cが形成される。偶数番目のソース/ドレイン16b、16d上には、強誘電体キャパシタ30の上部電極36と接続するための第2のコンタクトプラグ20が形成される。
(3)次に、強誘電体キャパシタ30を形成する。図21(a),(b)に示したように、下部水素拡散防止膜26上の全面に下部電極32、容量絶縁膜である強誘電体膜34、及び上部電極36となる材料を順に堆積する。強誘電体キャパシタ30の下部電極32は、酸素の拡散防止効果を有する導電性膜が好ましく、例えば、Ir、IrO、Ru、RuO、を含む材料を使用することができる。強誘電体膜34としては、ペロブスカイト構造の金属酸化物、例えば、PZT、SBTを使用することができる。上部電極36としては、例えば、Ir,IrO,Ru,RuO,Ptを使用することができる。その後、上部電極36、強誘電体膜34及び下部電極32をリソグラフィ及びエッチング技術により加工し、強誘電体キャパシタ30を形成する。このようにして形成した強誘電体キャパシタ30間の溝38は、キャパシタアレイ内で、3種類の異なる間隔を有する。例えば、図21(a)に示したように、ソース/ドレイン16bの上方に形成される溝38p1は、間隔が最も広くなり、ソース/ドレイン16cの上方に形成される溝38p2は、間隔を最も狭くできる。また、図21(b)に示したWL方向の溝38wは、上記の2つの溝38p1,38p2の中間の間隔である。
(4)次に、強誘電体キャパシタ30間の全ての溝38p1、38p2、38wを第2の層間絶縁膜40によってその形成時に自己整合的に平坦化する。この平坦化のために必要な第2の層間絶縁膜40の堆積条件は、第1の実施形態と同様に考えることができる。最も広い溝38p1を十分に埋める厚さの第2の層間絶縁膜40を堆積することによって自己整合的に平坦化できる。すなわち、第2の層間絶縁膜40の膜厚をtとし、溝38p1の間隔をSp1すると、t>Sp1/2とすることで、強誘電体キャパシタ30のアレイ全体を図22(a),(b)に示したように、第2の層間絶縁膜40によってその形成時に自己整合的に平坦化できる。第2の層間絶縁膜40としては、低温で等方的に堆積できる、例えば、TEOS−Oを用いたCVD−SiO膜を使用できる。
(5)その後、第2の層間絶縁膜40をエッチバックする。エッチバックすることによって、上部電極36上の第3の層間絶縁膜40を薄くするとともに、表面をなだらかにできる。このエッチバック時に、図23(a),(b)に示したように、強誘電体キャパシタ30のアレイの外側では第2の層間絶縁膜40を除去して、下部水素拡散防止膜26を露出させることが好ましい。しかし、下部水素拡散防止膜26上の第2の層間絶縁膜40を十分に薄くすることによっても同様の効果が得られる。
(6)この第2の層間絶縁膜40の上に、上部水素拡散防止膜42として、例えば、Al膜をスパッタ法により形成する。スパッタ法は、前述したようにアスペクト比が大きい場合には、カバレッジが悪くなる。しかし、図24(a),(b)に示したように、上部水素拡散防止膜42は、第2の層間絶縁膜40の表面が自己整合的に平坦化されているため、アスペクト比の最も大きな溝38p1でも良好なカバレッジで形成される。
このようにして、強誘電体キャパシタ30アレイ全体が、水素拡散防止膜26、42で覆われる。
(7)次に、プレート線(PL)50と上部電極36とを接続するための第3のコンタクトプラグ46、及びPL50と偶数番目のソース/ドレイン16b,16dを接続するための第4のコンタクトプラグ48形成する。すなわち、図25(a),(b)に示したように、全面に第3の層間絶縁膜44を堆積し、例えば、CMPにより平坦化する。第3の層間絶縁膜44及び上部水素拡散防止膜42に上部電極36に達する第3のコンタクトホール、及び工程(2)で形成した第2のコンタクトプラグ20に達する第4のコンタクトホールをリソグラフィ及びエッチング技術により形成する。さらに、第4の層間絶縁膜44にPL用の溝を形成する。この第3及び第4のコンタクトホール並びにPL用の溝に、例えば、リンドープ多結晶シリコン若しくはWを堆積する。第3の層間絶縁膜44の表面に堆積した、例えば多結晶シリコンを、例えばCMPで除去して、第3及び第4のコンタクトプラグ46,46並びにPL50を形成する。PL50は、PL50方向の1対の強誘電体キャパシタ30を接続するように形成する。例えば、PL50aは、強誘電体キャパシタ30aと30bの上部電極36aと36bとだけを接続する。
その後、多層配線等の半導体装置に必要な工程を行って、強誘電体メモリを含む半導体装置を完成する。
このようにして形成した第2の実施形態による強誘電体メモリのキャパシタ間距離に対するスイッチングチャージ特性は、図13に示した第1に実施形態の強誘電体メモリの特性と同様に、キャパシタ間の距離を0.4μm以下に微細化しても劣化しないことを確認している。これは、従来技術の問題点が、本実施形態によって解決できたことを示している。すなわち、キャパシタ間の距離が小さくなった場合でも、良好なカバレッジで水素拡散防止膜を形成できるため、強誘電体キャパシタ形成後の半導体装置製造プロセス中に水素がキャパシタへ侵入することを防止でき、強誘電体キャパシタの分極特性を劣化させないことを示している。
(第2の実施形態の変形例)
第2の実施形態も、種々の変形、簡略化をして実施することができる。そのいくつかの例を示す。
図26は、第2の実施形態から下部水素拡散防止膜26を省略して簡略化した変形例である。図26(a)は、PL50に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、(a)と直角方向のWL14に平行な方向の断面構造を説明するための図である。この変形例でも、強誘電体キャパシタ30アレイの内側は、第2の実施形態と同様に、キャパシタ間の全ての溝38が第2の層間絶縁膜40の形成時に自己整合的に平坦化されている。したがって、上部水素拡散防止膜42による、キャパシタアレイ上方のカバレッジは良好であるため、上部水素拡散防止膜42を十分に大きく形成することで、強誘電体キャパシタ30形成後の製造プロセスにおいて水素が強誘電体キャパシタ30に侵入することを抑制することができる。
図27は、他の変形例であり、強誘電体キャパシタ30間の溝の内でアスペクト比が大きい溝を選択的に平坦化した場合である。図27(a)は、PL50に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、(a)と直角方向のWL14に平行な方向の断面構造を説明するための図である。この変形例では、図27(a),(b)に示したように、第2の実施形態に対して、強誘電体キャパシタ30アレイの内側において、強誘電体キャパシタ30間の間隔が最も広い溝38p1以外のアスペクト比が大きい溝38p2、38wを、第2の層間絶縁膜40の形成時に自己整合的に平坦化している。平坦化されたこれらの溝38p2、38wは、従来技術では、上部水素拡散防止膜42のカバレッジが悪くなる可能性がある部分である。溝38p2、38wの間隔が狭いため、これらの溝を自己整合的に平坦化するために必要な第2の層間絶縁膜40の厚さを薄くすることができる。すなわち、溝38p2と38wのうち広い溝38wの間隔の1/2以上の厚さの第2の層間絶縁膜40を堆積すればよい。溝38wの間隔をSwとすると、この溝38wを自己整合的に平坦化するために必要な第2の層間絶縁膜40の厚さt(38w)は、t(38w)>Sw/2になる。ここでSp1>Swであるため、第2の実施形態に比べ本変形例では、第2の層間絶縁膜40を薄くすることができる。一方、間隔が広いPL50方向の溝38p1は、この厚さの第2の層間絶縁膜40を形成しても、そのアスペクト比は大きくならない。そのため、十分に平坦化しなくとも上部水素拡散防止膜42は、ほぼ満足できるカバレッジで形成される。第2の層間絶縁膜40を薄くできることの効果は、単純に第2の層間絶縁膜40の堆積時間を短くできるだけでなく、CVD装置の保守頻度を減少できる等の利点があり、半導体装置の製造全体に対してスループットの向上等で有利である。この構造においても、第2の実施形態と同様に強誘電体キャパシタ30は下部水素拡散防止膜26の上に形成されており、強誘電体キャパシタ30アレイ全体が水素拡散防止膜26,42で囲まれる。
図28は、さらに他の変形例であり、図26に示した変形例で実施したように、図27に示した構造から下部水素拡散防止膜26を省略したものである。図28(a)は、PL50に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、(a)と直角方向のWL14に平行な方向の断面構造を説明するための図である。この変形例においても、強誘電体キャパシタ30アレイのアスペクト比が大きい溝38p2、38wを、第2の層間絶縁膜40の形成時に自己整合的に平坦化している。この変形例においても、図26に示した変形例と同様に、上部水素拡散防止膜42を十分に大きく形成することで、強誘電体キャパシタ30形成後の製造プロセスにおいて水素が強誘電体キャパシタ30に侵入することを抑制することができる。
図29は、図27の変形例をさらに簡略化した変形例であり、図27の変形例に対して、強誘電体キャパシタ30アレイの内側において、強誘電体キャパシタ30間の間隔が最も狭い溝38p2だけを平坦化している。図29(a)は、PL50に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、(a)と直角方向のWL14に平行な方向の断面構造を説明するための図である。溝38p2は、アスペクト比が最も大きく従来技術では上部水素拡散防止膜42のカバレッジが最も悪くなる可能性がある部分である。この溝38p2は、間隔が狭いため第2の層間絶縁膜40を薄くしてもその形成時に自己整合的に平坦化できる。そのため、この溝38p2を自己整合的に平坦化するために必要な第2の層間絶縁膜40の厚さをさらに薄くすることができる。すなわち、溝38p2の間隔の1/2以上の厚さの第2の層間絶縁膜40を堆積すればよい。溝38p2の間隔をSp2とすると、この溝38p2を自己整合的に平坦化するために必要な第2の層間絶縁膜40の厚さt(38p2)は、t(38p2)>Sp2/2になる。ここでSp1>Sw>Sp2であるため、第2の実施形態及び図27,28に示した第2の実施形態の変形例に比べ本変形例では、第2の層間絶縁膜40をさらに薄くすることができる。一方、間隔が広い溝38p1、38wでは、十分に平坦化しなくとも上部水素拡散防止膜42は、ほぼ満足できるカバレッジで形成される。第2の層間絶縁膜40を薄くできることの効果は、単純に第2の層間絶縁膜40の堆積時間を短くできるだけでなく、CVD装置の保守頻度を減少できる等の利点があり、半導体装置の製造全体に対してスループットの向上等で有利である。この構造においても、第2の実施形態と同様に強誘電体キャパシタ30は下部水素拡散防止膜26の上に形成されており、強誘電体キャパシタ30アレイ全体が水素拡散防止膜26,42で囲まれる。
図30は、さらに簡略化した他の変形例であり、図29に示した構造から下部水素拡散防止膜26を省略したものである。図30(a)は、PL50に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、(a)と直角方向のWL14に平行な方向の断面構造を説明するための図である。この変形例においても、図29の変形例と同様に強誘電体キャパシタ30アレイの中でアスペクト比が最も大きい溝38p2だけを、第2の層間絶縁膜40の形成時に自己整合的に平坦化している。この変形例においても、図26に示した変形例と同様に、上部水素拡散防止膜42を十分に広く形成することにより、水素が強誘電体キャパシタ30に侵入することを抑制することができる。
本発明によれば、複数の強誘電体キャパシタ間の溝を層間絶縁膜の形成時に自己整合的に平坦化することができ、この上に形成した水素拡散防止膜で十分に強誘電体キャパシタを被覆した半導体記憶装置及びその製造方法が与えられる。
本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の精神及び範囲から逸脱しないで、種々の変形を行って実施することができる。それゆえ、本発明は、ここに開示された実施形態に制限することを意図したものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において他の実施形態にも適用でき、広い範囲に適用されるものである。
図1は、本発明の概念を説明するために示す断面構造を説明する図である。 図2は、本発明の概念を説明するために示す他の断面構造を説明する図である。 図3は、本発明の第1の実施形態による半導体装置の一例を示す平面図である。 図4は、本発明の第1の実施形態による半導体装置の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図3に切断線4A−4Aで示した断面を含むプレート線(PL)に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図3に切断線4B−4Bで示した断面を含むワード線(WL)に平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図5は、第1の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図3に切断線4A−4Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図3に切断線4B−4Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図6は、図5に続く第1の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図3に切断線4A−4Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図3に切断線4B−4Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図7は、図6に続く第1の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図3に切断線4A−4Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図3に切断線4B−4Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図8は、図7に続く第1の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図3に切断線4A−4Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図3に切断線4B−4Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図9は、図8に続く第1の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図3に切断線4A−4Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図3に切断線4B−4Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図10は、図9に続く第1の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図3に切断線4A−4Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図3に切断線4B−4Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図11は、図10に続く第1の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図3に切断線4A−4Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図3に切断線4B−4Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図12は、図11に続く第1の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図3に切断線4A−4Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図3に切断線4B−4Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図13は、本発明の第1の実施形態による半導体装置の特性を説明するために示す図である。 図14は、本発明の第1の実施形態の変形例による半導体装置の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図3に切断線4A−4Aで示したプレート線(PL)に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図3に切断線4B−4Bで示したワード線(WL)に平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図15は、本発明の第1の実施形態の他の変形例による半導体装置の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図3に切断線4A−4Aで示したプレート線(PL)に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図3に切断線4B−4Bで示したワード線(WL)に平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図16は、本発明の第1の実施形態のさらに他の変形例による半導体装置の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図3に切断線4A−4Aで示したプレート線(PL)に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図3に切断線4B−4Bで示したワード線(WL)に平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図17は、本発明の第2の実施形態による半導体装置の一例を示す平面図である。 図18は、本発明の第2の実施形態による半導体装置の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図17に切断線18A−18Aで示した断面を含むプレート線(PL)に平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図17に切断線18B−18Bで示した断面を含むワード線(WL)に平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図19は、第2の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図17に切断線18A−18Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図17に切断線18B−18Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図20は、図19に続く第2の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図17に切断線18A−18Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図17に切断線18B−18Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図21は、図20に続く第2の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図17に切断線18A−18Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図17に切断線18B−18Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図22は、図21に続く第2の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図17に切断線18A−18Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図17に切断線18B−18Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図23は、図22に続く第2の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図17に切断線18A−18Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図17に切断線18B−18Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図24は、図23に続く第2の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図17に切断線18A−18Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図17に切断線18B−18Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図25は、図24に続く第2の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図17に切断線18A−18Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図17に切断線18B−18Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図26は、本発明の第2の実施形態の変形例による半導体装置の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図17に切断線18A−18Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図17に切断線18B−18Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図27は、本発明の第2の実施形態の他の変形例による半導体装置の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図17に切断線18A−18Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図17に切断線18B−18Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図28は、本発明の第2の実施形態のさらに他の変形例による半導体装置の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図17に切断線18A−18Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図17に切断線18B−18Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図29は、本発明の第2の実施形態のさらに他の変形例による半導体装置の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図17に切断線18A−18Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図17に切断線18B−18Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図30は、本発明の第2の実施形態のさらに他の変形例による半導体装置の一例を説明するための断面構造を示す図である。(a)は、図17に切断線18A−18Aで示したPLに平行な方向の断面構造を説明するための図であり、(b)は、図17に切断線18B−18Bで示したWLに平行な方向の断面構造を説明するための図である。 図31は、従来技術による半導体装置の断面構造を説明するための図である。 図32は、従来技術による半導体装置の特性を説明するための図である。
符号の説明
1…半導体基板、10…MOSトランジスタ、11…素子分離、12…ゲート絶縁膜、14…ゲート電極(ワード線:WL)、16…ソース/ドレイン、18,24,40,44…層間絶縁膜、20,28,46,48…コンタクトプラグ、22…ビット線(BL)、26…下部水素拡散防止膜、30…強誘電体キャパシタ、32…下部電極、34…強誘電体膜、36…上部電極、38…キャパシタ間溝、42…上部水素拡散防止膜、50…プレート線(PL)。

Claims (5)

  1. 半導体基板の一面側に形成された電界効果型トランジスタと、
    前記電界効果型トランジスタの上方に互いに近接して形成された複数の強誘電体キャパシタと、
    前記複数の強誘電体キャパシタを覆い、隣接する前記強誘電体キャパシタ間の間隙をその形成時に自己整合的に平坦化する絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成された水素拡散防止膜とを具備することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 半導体基板の一面側に形成された電界効果型トランジスタと、
    前記電界効果型トランジスタの上方に形成された第1の水素拡散防止膜と、
    前記第1の水素拡散防止膜の上方に互いに近接して形成された複数の強誘電体キャパシタと、
    前記複数の強誘電体キャパシタを覆い、隣接する前記強誘電体キャパシタ間の間隙をその形成時に自己整合的に平坦化する絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成された第2の水素拡散防止膜とを具備することを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 前記電界効果型トランジスタと前記強誘電体キャパシタとが並列に接続されたトランジスタ−キャパシタ並列ユニットを具備することを特徴とする請求項1若しくは2に記載の半導体記憶装置。
  4. 半導体基板の一面側に電界効果型トランジスタを形成する工程と、
    前記電界効果型トランジスタの上方に複数の近接する強誘電体キャパシタを形成する工程と、
    前記複数の強誘電体キャパシタを覆い、隣接する前記強誘電体キャパシタ間の間隙をその形成時に自己整合的に平坦化する絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜上に水素拡散防止膜を形成する工程とを具備することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  5. 半導体基板の一面側に電界効果型トランジスタを形成する工程と、
    前記電界効果型トランジスタの上方に第1の水素拡散防止膜を形成する工程と、
    前記第1の水素拡散防止膜の上方に複数の近接する強誘電体キャパシタを形成する工程と、
    前記複数の強誘電体キャパシタを覆い、隣接する前記強誘電体キャパシタ間の間隙をその形成時に自己整合的に平坦化する絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜上に第2の水素拡散防止膜を形成する工程とを具備することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
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