JP4181135B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に係わり、特に、強誘電体膜を使用した半導体記憶装置に関する。
近年、不揮発性半導体メモリの一つとして、強誘電体キャパシタを用いた強誘電体記憶装置(FeRAM:ferro-electric random access memory)が注目されている。
強誘電体膜をキャパシタに使用する強誘電体記憶装置等の半導体装置では、強誘電体キャパシタを形成した後の製造プロセスにおいて水素がキャパシタに侵入すると、キャパシタの特性、特に強誘電体膜の分極特性を劣化させる。これを防止するために水素の侵入を阻止する水素バリア膜、例えば、酸化アルミニウム膜(Al膜)でキャパシタを覆っている。
従来技術による強誘電体記憶装置の一例が、例えば、特許文献1に開示されている。この例の半導体装置は、半導体基板1上に形成されたMOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)2と、MOSFET2上に形成された絶縁膜4と、絶縁膜4上に設けられた第1の水素バリア膜5と、第1の水素バリア膜5上に設けられた下部電極7、強誘電体膜8及び上部電極9からなる強誘電体キャパシタと、強誘電体キャパシタを覆う第2の水素バリア膜10とを含む。第2の水素バリア膜10は、強誘電体キャパシタの周囲で第1の水素バリア膜と接触する。このように、個々の強誘電体キャパシタを第1及び第2の水素バリア膜5,10で覆うことによって水素が強誘電体キャパシタに侵入することを防止している。
また、複数の強誘電体キャパシタからなる強誘電体キャパシタセルアレイ全体を水素バリア膜で覆う構造が、非特許文献1に開示されている。この例の半導体装置は、第1の水素バリア膜上に形成された複数の強誘電体キャパシタと、複数の強誘電体キャパシタを覆って形成され強誘電体キャパシタセルアレイ毎に区切られた層間絶縁膜と、層間絶縁膜を含む強誘電体キャパシタセルアレイを覆う第2の水素バリア膜とを含む。第2の水素バリア膜は、強誘電体キャパシタアレイの周囲で第1の水素バリア膜と接触する。
上記のいずれの場合でも、第2の水素バリア膜は、強誘電体キャパシタ若しくは強誘電体キャパシタセルアレイの上面及び側面に同時に形成される。側面に形成された水素バリア膜は、平面である上面に形成された水素バリア膜と比較して、膜質、ステップカバレジ等において劣ることが一般的である。例えば、ステップカバレジが良い方法といわれているALD(atomic layer deposition)により水素バリア膜を形成しても、側面の膜厚は、上面の70%程度である。したがって、側面からの水素の侵入に対するバリア性を上面と同等にすることは、困難である。
特開2001−237393号公報 Y. Nagano et. al., "0.18um SBT-Based Embedded FeRAM Operating at a Low Voltage of 1.1V", 2003 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Paper.
本発明は、上記の問題点に鑑み、横方向を含む全方向からの水素の侵入に対するバリア性に優れた強誘電体キャパシタを備えた半導体記憶装置を提供することを目的とする。
上記の課題は、以下の本発明に係る半導体記憶装置及びその製造方法によって解決される。
本発明の1態様による半導体記憶装置は、半導体基板上に形成されたトランジスタと、前記トランジスタの上方に形成され、下部電極、強誘電体膜及び上部電極とを含む強誘電体キャパシタと、複数の前記強誘電体キャパシタからなる強誘電体キャパシタセルアレイの側方を連続して囲む第1の水素バリア膜と、前記強誘電体キャパシタセルアレイの上方に形成され、前記第1の水素バリア膜と全周囲で接する第2の水素バリア膜とを具備する。
本発明の他の1態様による半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上にトランジスタを形成する工程と、前記トランジスタの上方に下部電極、強誘電体膜及び上部電極とを含む強誘電体キャパシタを形成する工程と、複数の前記強誘電体キャパシタからなる強誘電体キャパシタセルアレイの側方を連続して囲む第1の水素バリア膜を形成する工程と、前記強誘電体キャパシタセルアレイの上方に、前記第1の水素バリア膜と全周囲で接する第2の水素バリア膜を形成する工程とを具備する。
本発明によれば、横方向を含む全方向からの水素の侵入に対するバリア性に優れた強誘電体キャパシタを備えた半導体記憶装置を提供することができる。
本発明の実施形態を、添付した図面を参照して以下に詳細に説明する。図では、対応する部分は、対応する参照符号で示している。以下の実施形態は、一例として示されたもので、本発明の精神から逸脱しない範囲で種々の変形をして実施することが可能である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態は、複数の強誘電体キャパシタからなる強誘電体キャパシタアレイの周囲全体を囲む水素バリア壁を十分に厚く形成することによって、強誘電体キャパシタの横方向からの水素の侵入に対するバリア性を高めている。さらに、強誘電体キャパシタの下方のMOSトランジスタ上及び強誘電体キャパシタの上方にも水素バリア膜を設け、全周で前記の水素バリア壁と接触させる。これにより、強誘電体キャパシタセルアレイ全体を隙間なく水素バリア膜で覆うことができ、任意の方向から強誘電体キャパシタに侵入しようとする水素に対してバリア性を高めた構造を備えた半導体記憶装置である。
図1は、本実施形態の概要を説明するための図である。図1(a)は、強誘電体記憶装置110を備えた半導体装置100の平面図であり、(b)は、強誘電体記憶装置110を構成する1つの強誘電体キャパシタセルアレイ120の拡大図であり、(c)は、(b)に切断線1C−1Cで示した断面の概略図である。
図1(a)に示したように、半導体装置100は、強誘電体記憶装置110と論理装置を含む周辺回路190とを具備する。強誘電体記憶装置110は、さらに、複数の強誘電体キャパシタセルアレイ120、強誘電体キャパシタセルアレイの周囲に配置された複数のカラム制御回路130及びロー制御回路140、及びメモリ駆動回路150を具備する。強誘電体キャパシタセルアレイ120は、図1(b)、(c)に示したように、2次元配列した複数の強誘電体キャパシタ40を含む。カラム制御回路130及びロー制御回路140は、強誘電体キャパシタセルアレイ120の周囲に沿って配置される。本実施形態の水素バリア壁125は、強誘電体キャパシタセルアレイ120の周囲を囲んで、強誘電体キャパシタセルアレイ120とカラム制御回路130若しくはロー制御回路140との間に配置される。
図1(c)に示したように、水素バリア壁125(第2の水素バリア膜50)の下端は、強誘電体キャパシタセルアレイ120の下方のMOSトランジスタ20上に形成された第1の水素バリア膜30と全周囲で接する。水素バリア壁125の上端は、強誘電体キャパシタセルアレイ120の上方に形成された第3の水素バリア膜52と全周囲で接する。
本実施形態の半導体記憶装置の製造プロセスの一例を図2から図7に示した工程断面図を用いて説明する。
(1)先ず、図2に示したように、半導体基板10、例えば、シリコン基板10にMOSトランジスタ20を形成する。
図2を参照して、半導体基板10中にウェル(図示せず)及び素子分離12を形成する。そして、ゲート絶縁膜22を全面に形成する。ゲート絶縁膜としては、例えば、酸化シリコン(SiO)、若しくは酸窒化シリコン(SiON)を使用することができる。ゲート絶縁膜22上にゲート電極24用の導電性材料、例えば、リン(P)を高濃度に添加した多結晶シリコン、若しくはタングステン(W)を堆積する。このゲート電極用の導電性材料をリソグラフィ及びエッチングによってゲート電極24に加工する。ゲート電極24をマスクとして、例えば、高濃度のヒ素(As)をイオン注入により導入して、ソース/ドレイン26を形成する。このようにして、図2に示したMOSトランジスタ20を半導体基板10上に形成できる。
(2)次に、図3に示したように、第1の水素バリア膜30を全面に形成し、第1の層間絶縁膜28で平坦化して、さらに、第1及び第2のコンタクトプラグ34、36を形成する。
図3を参照して、MOSトランジスタ20上の全面に第1の水素バリア膜30を堆積する。第1の水素バリア膜として、例えば、酸化アルミニウム(Al)、窒化シリコン(SiN)等を使用することができる。この上方に形成する、強誘電体キャパシタセルアレイ領域120A以外の領域の第1の水素バリア膜30をリソグラフィ及びエッチングにより除去する。第1の水素バリア膜30上を含む全面に第1の層間絶縁膜28を堆積し、その後、例えば、CMP(chemical-mechanical polishing)により平坦化する。第1の層間絶縁膜28として、例えば、CVD(chemical vapor deposition)により形成したSiO膜を使用することができる。その後、全面に第1の絶縁膜32を堆積する。
第1の絶縁膜32、第1の層間絶縁膜28、及び第1の水素バリア膜30中に、ソース/ドレイン26に達する第1及び第2のコンタクトホール34h、36hをリソグラフィ及びエッチングにより形成する。この第1及び第2のコンタクトホール34h、36hを埋めるように、例えば、タングステン(W)を堆積する。そして表面に堆積したタングステンを、例えば、第1の絶縁膜32をストッパとしてCMPで除去して、第1及び第2のコンタクトプラグ34、36を形成する。このようにして、図3に示したように第1の水素バリア膜30及び第1及び第2のコンタクトプラグ34、36を形成できる。
(3)次に、図4に示したように、第1のコンタクトプラグ34上に強誘電体キャパシタ40を形成する。
図4を参照して、第1の絶縁膜32上を含む全面に強誘電体キャパシタ40の下部電極42、強誘電体膜44、及び上部電極46となる材料を順に堆積する。強誘電体キャパシタ40の下部電極42には、例えば、窒化チタン・アルミニウム(TiAlN)、窒化チタン(TiN)、イリジウム(Ir)、酸化イリジウム(IrO)、白金(Pt)、酸化ストロンチウム・ルテニウム(SrRuO)若しくはこれらの積層膜を使用することができる。強誘電体膜44としては、ペロブスカイト構造の金属酸化物、例えば、チタン酸ジルコニウム鉛(PZT)、タンタル酸ストロンチウム・ビスマス(SBT)、を使用することができる。上部電極46としては、例えば、Ir,IrO,Pt,SrRuO若しくはこれらの積層膜を使用することができる。その後、上部電極46、強誘電体膜44及び下部電極42を1つのマスクでリソグラフィ及びエッチングにより加工して、第1のコンタクトプラグ34に接続する強誘電体キャパシタ40を形成する。
(4)次に、図5に示したように、強誘電体キャパシタ40を第2の層間絶縁膜48で平坦化して、強誘電体キャパシタセルアレイ120の周囲に第2の水素バリア膜50、すなわち、水素バリア壁125を形成する。さらに、全面に第3の水素バリア膜52を堆積して強誘電体キャパシタセルアレイ120全体を水素バリア膜で覆う。
図5を参照して、強誘電体キャパシタ40間を埋めるように第2の層間絶縁膜48を厚く堆積する。第2の層間絶縁膜48としては、低温で等方的に堆積できる、例えば、TEOS−Oを用いて形成したCVD−SiO膜を使用できる。そして、第2の層間絶縁膜48を、例えば、CMPにより平坦化する。その後、強誘電体キャパシタセルアレイ120の周囲に、シリコン基板10上の第1の水素バリア膜30に到達する連続した長い堀状の第2の水素バリア膜用のトレンチ50tをリソグラフィ及びエッチングにより形成する。そして、第2の水素バリア膜用のトレンチ50tを埋めるように第2の水素バリア膜50を堆積する。第2の水素バリア膜50として、例えば、TiAlN,TiN,Al,SiN等を使用することができる。第2の層間絶縁膜48の表面に堆積された第2の水素バリア膜50を、例えば、CMPにより除去する。この表面に堆積された第2の水素バリア膜50の除去は、第2の水素バリア膜50として、TiAlN若しくはTiNのような導電性膜を使用する場合には、省略することができない。そして、第2の層間絶縁膜48の全面に第3の水素バリア膜52を堆積する。第3の水素バリア膜52としては、水素バリア性を有する絶縁膜である、例えば、Al,SiN等を使用することができる。強誘電体キャパシタセルアレイ120以外の領域の第3の水素バリア膜52をリソグラフィ及びエッチングにより除去する。第3の水素バリア膜52は、その全周囲で第2の水素バリア膜50と接する。
このようにして、図5に示したように、強誘電体キャパシタセルアレイ120全体を第1、第2及び第3の水素バリア膜30,50,52で囲むことができる。
なお、第2の水素バリア膜50として、例えば、Al,SiN等の水素バリア絶縁膜を使用する場合には、図8に示したように、第2の水素バリア膜50と第3の水素バリア膜52とを同時に形成することができる。詳しくは、後で説明する。
(5)次に、図6に示したように、強誘電体キャパシタ40の上部電極46に接続する第3のコンタクトプラグ56及び第2のコンタクトプラグ36に接続する第4のコンタクトプラグ58を形成する。
図6を参照して、第3の水素バリア膜52上の全面に第3の層間絶縁膜54を形成する。強誘電体キャパシタ40上の第3の層間絶縁膜54、第3の水素バリア膜52、及び第2の層間絶縁膜48中に上部電極46に達する第3のコンタクトホール56hをリソグラフィ及びエッチングにより形成する。同様に、第2のコンタクトプラグ36上の第3の層間絶縁膜54、第3の水素バリア膜52、及び第2の層間絶縁膜48中にリソグラフィ及びエッチングにより第4のコンタクトホール58hを形成する。第3及び第4のコンタクトホール56h、58hを埋めるようにコンタクトプラグ材料を全面に堆積する。コンタクトプラグ材料として、例えば、チタン(Ti),TiN,TiAlN,W,若しくはアルミニウム(Al)等、あるいはこれらの積層膜を使用することができる。表面に堆積したコンタクトプラグ材料を、例えば、CMPにより除去して、図6に示した、第3及び第4のコンタクトプラグ56,58を形成することができる。
(6)次に、図7に示したように、第3及び第4のコンタクトプラグ56,58を接続する第1の配線60を形成する。
第3の層間絶縁膜54上の全面に、第1の配線60用材料を堆積する。第1の配線材料として、Ti,TiN,Al若しくはこれらの積層膜あるいは銅(Cu)を使用することができる。この第1の配線材料をリソグラフィ及びエッチングによりパターニングして第1の配線60を形成する。なお、Cuを配線材料として使用する場合には、第3の層間絶縁膜54に配線溝を形成して、Cuを、例えば、電解メッキ法により配線溝内を含む全面に堆積し、配線溝以外のCuを、例えば、CMPにより除去してCu配線を形成する、いわゆるダマシン法を用いることができる。さらに、第1の配線60を覆う第4の層間絶縁膜を堆積し、例えば、CMPにより平坦化する。このようにして、本実施形態の強誘電体キャパシタセルアレイ120を完成する。
その後、多層配線等の半導体装置に必要な工程を行って、強誘電体記憶装置を含む半導体装置を完成する。
これまでに説明してきたように、本実施形態によれば、強誘電体キャパシタセルアレイ120の周囲全体を囲む第2の水素バリア膜50からなる水素バリア壁125を十分に厚く形成することができる。また第2の水素バリア膜50は、半導体装置の他の部分とは独立に形成することができるので、使用する材料に対する制約が少ない。このようにして、MOSトランジスタ20上に形成された第1の水素バリア膜30と、強誘電体キャパシタセルアレイ120の周囲を囲んで形成された第2の水素バリア膜50(すなわち、水素バリア壁125)、及び強誘電体キャパシタセルアレイ120の上方に形成された第3の水素バリア膜52を有し、これらの水素バリア膜が、強誘電体キャパシタセルアレイ120の周囲で隙間なく接して形成され、水素に対するバリア性を高めた構造を備えた強誘電体記憶装置110を形成することができる。
本実施形態は、横方向からの水素の侵入に対しても他の方向からの水素の侵入に対してと同等以上のバリア性の優れた強誘電体キャパシタを備えた半導体記憶装置及びその製造方法を提供することができる。
(第1の実施形態の変形例)
第1の実施形態は、上記したように、第2の水素バリア膜50と第3の水素バリア膜52とを1つの水素バリア絶縁膜で一体に形成するように変形することができる。
図8に示したように、本変形例では、第2の水素バリア膜50として、例えば、Al,SiN等の水素バリア絶縁膜を使用する。第1の実施形態の工程(4)で説明したように、第2の水素バリア膜50は、第2の層間絶縁膜48に設けられたトレンチ50tを埋めるように形成される。したがって、第2の水素バリア膜50と第3の水素バリア膜52とを同時に形成すると、第2の水素バリア膜50は、トレンチ50tの両側から形成される。そのため、第2の水素バリア膜50の厚さは、トレンチ50tの幅で規定されるが、表面の第3の水素バリア膜52よりも厚することができる。さらに、第2の水素バリア膜50と第3の水素バリア膜52との境界に隙間が形成されることはなく、製造プロセスも簡略化できるため、これらを別々に形成する方法に比べて有利である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の強誘電体記憶装置の断面構造の一例を図9に示す。本実施形態では、第1の水素バリア膜30を強誘電体キャパシタ40の下方に設け、第3の水素バリア膜52を強誘電体キャパシタの上方に設ける。さらに、水素バリア壁125を、第2の水素バリア膜50の代わりに強誘電体キャパシタ40と同じ構造を有するバリア強誘電体キャパシタ40Bで強誘電体キャパシタセルアレイ120の周囲を囲むように形成する。この水素バリア壁125は、一般に第1のバリアコンタクトプラグ34B、及びバリア強誘電体キャパシタ40B、及び第2のバリアコンタクトプラグを含むことができる。本実施形態では、第2のバリアコンタクトプラグを使用しない場合を説明する。このような構造とすることで、本実施形態では、水素バリア壁125を形成するために追加の工程を必要とせず、プロセスを簡略化することができる。
本実施形態の半導体記憶装置の製造プロセスの一例を図10から図14に示した工程断面図を用いて説明する。
(1)始めに、図10に示したように、シリコン基板10にMOSトランジスタ20を形成し、第1の層間絶縁膜28で平坦化して第1の水素バリア膜30を形成する。
MOSトランジスタ20の形成方法は、第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。図10を参照して、MOSトランジスタ20上の全面に第1の層間絶縁膜28を堆積し、その後、例えば、CMPにより平坦化する。そして、第1の層間絶縁膜28上の全面に第1の水素バリア膜30を堆積する。第1の層間絶縁膜28及び第1の水素バリア膜は、第1の実施形態と同様のものを使用できる。この上に形成する、強誘電体キャパシタセルアレイ領域120A以外の領域の第1の水素バリア膜30をリソグラフィ及びエッチングにより除去する。その後、全面に第1の絶縁膜32を堆積して、図10に示した構造を形成できる。
(2)次に、図11に示したように、第1及び第2のコンタクトプラグ34,36並びに第1のバリアコンタクトプラグ34Bを形成する。
図11を参照して、第1の絶縁膜32、第1の水素バリア膜30、及び第1の層間絶縁膜28中に、ソース/ドレイン26に達する第1及び第2のコンタクトホール34h、36hをリソグラフィ及びエッチングにより形成する。同時に、強誘電体キャパシタセルアレイ領域120Aの周囲にシリコン基板10に達する連続した堀状の第1のバリアコンタクトトレンチ34Btを形成する。これらの第1及び第2のコンタクトホール34h、36h、並びに第1のバリアコンタクトトレンチ34Btを埋めるように、例えば、タングステン(W)を堆積する。そして表面に堆積したタングステンを、例えば、第1の絶縁膜32をストッパとしてCMPで除去して、第1及び第2のコンタクトプラグ34、36並びに第1のバリアコンタクトプラグ34Bを形成する。このようにして、図11に示したように第1及び第2のコンタクトプラグ34、36、並びに壁状の第1のバリアコンタクトプラグ34Bを形成できる。
この第1のバリアコンタクトプラグ34Bは、省略することができる。
(3)次に、図12に示したように、第1のコンタクトプラグ34上に強誘電体キャパシタ40を形成し、壁状の第1のバリアコンタクトプラグ34B上に壁状のバリア強誘電体キャパシタ40Bを形成する。
図12を参照して、第1の絶縁膜32上を含む全面に強誘電体キャパシタ40の下部電極42、強誘電体膜44、及び上部電極46となる材料を順に堆積する。下部電極42、強誘電体膜44、上部電極46は、第1の実施形態と同様の材料を使用することができる。その後、上部電極46、強誘電体膜44及び下部電極42を1つのマスクでリソグラフィ及びエッチングにより加工して、第1のコンタクトプラグ34に接続する強誘電体キャパシタ40を形成する。このエッチング時に強誘電体キャパシタセルアレイ120内の強誘電体キャパシタ40の下以外の部分の第1の絶縁膜32を除去して、第1の水素バリア膜30を露出させる。同時に、強誘電体キャパシタセルアレイを形成する領域の周囲に、壁状の第1のバリアコンタクトプラグ34Bに接続する壁状のバリア強誘電体キャパシタ40Bを形成する。
そして、強誘電体キャパシタ40及びバリア強誘電体キャパシタ40Bをカバーバリア絶縁膜70で覆う。このカバーバリア絶縁膜70は、強誘電体キャパシタ40,40B間では、第1の水素バリア膜30と接触する。カバーバリア絶縁膜70として、例えば、水素に対するバリア性を有するAl、SiNを使用することができる。なお、このカバーバリア絶縁膜70は、図14に示したように省略することができる。
このようにして、図12に示したように、強誘電体キャパシタ40の形成と同時に、強誘電体キャパシタセルアレイ120の周囲に壁状のバリア強誘電体キャパシタ40Bを含む水素バリア壁125を形成することができる。
(4)次に、図13に示したように、強誘電体キャパシタ40及びバリア強誘電体キャパシタ40Bの間を埋める第2の層間絶縁膜48及び強誘電体キャパシタセルアレイ120上に第3の水素バリア膜52を形成する。
図13を参照して、強誘電体キャパシタ40及びバリア強誘電体キャパシタ40Bの間を埋めるように第2の層間絶縁膜48を厚く堆積する。この第2の層間絶縁膜48を、例えば、強誘電体キャパシタ40上のカバーバリア絶縁膜70をストッパとしてCMPにより平坦化する。その後、全面に第3の水素バリア膜52を堆積して、強誘電体キャパシタセルアレイ120全体を水素バリア膜で覆う。そして、強誘電体キャパシタセルアレイ120以外の領域の第3の水素バリア膜52を、リソグラフィ及びエッチングにより除去する。
このようにして、強誘電体キャパシタセルアレイ120全体を第1の水素バリア膜30、水素バリア壁125及び第3の水素バリア膜52で囲むことができる。
さらに、第1の実施形態の工程(5)以降の、第3及び第4のコンタクトプラグ56,58の形成、第1の配線60の形成等、を行って、図14に示したように、本実施形態の強誘電体キャパシタセルアレイ120を完成する。
その後、多層配線等の半導体装置に必要な工程を行って、強誘電体記憶装置を含む半導体装置を完成する。
本実施形態の水素バリア壁125は、水素に対するバリア性を有する材料(コンタクトプラグ、上部電極、下部電極、カバーバリア絶縁膜)及び水素を吸収する材料(強誘電体膜)で構成されている。そのため、横方向からの水素の侵入に対しても他の方向からの水素の侵入に対してと同等以上のバリア性の優れた強誘電体キャパシタを備えた半導体記憶装置及びその製造方法を提供することができる。
(第2の実施形態の変形例)
上記したように、第2の実施形態は、図15に示したようにカバーバリア絶縁膜を省略することができる。カバーバリア絶縁膜を省略しても、バリア強誘電体キャパシタ40Bの幅は、第1の実施形態の第2の水素バリア膜50より厚いため、バリア強誘電体膜に水素が侵入しても、バリア強誘電体膜中でほとんどが吸収される。したがって、本変形例のバリア強誘電体キャパシタ40Bのカバーバリア絶縁膜を省略した構造の水素バリア壁125であっても、横方向からの水素の侵入に対して十分なバリア性を有するといえる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の強誘電体記憶装置の断面構造の一例を図16に示す。本実施形態は、第1の水素バリア膜を省略し、水素バリア壁125−3(第2の水素バリア膜50)を水素バリア性を有するコンタクトプラグ34B,58Bで形成し、さらに、第3の水素バリア膜52を第1の配線の上方に形成した構造を備えた強誘電体記憶装置である。本実施形態では、第1の水素バリア膜を省略しているが、強誘電体キャパシタ40の下部電極42を水素バリア性を有する材料42−1を含む多層構造とすることによって、下からの水素バリア性を高めている。
本実施形態では、第2の実施形態と同様に、水素バリア壁125−3を形成するために追加の工程を必要とせず、プロセスを簡略化することができる。
本実施形態の半導体記憶装置の製造プロセスの一例を図17から図21に示した工程断面図を用いて説明する。
(1)始めに、図17に示したように、シリコン基板10にMOSトランジスタ20を形成し、第1の層間絶縁膜28で平坦化して第1の絶縁膜32を形成する。
MOSトランジスタ20の形成方法は、第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。図17を参照して、MOSトランジスタ20上の全面に第1の層間絶縁膜28を堆積し、その後、例えば、CMPにより平坦化する。そして、第1の層間絶縁膜28上の全面に第1の絶縁膜32を堆積して、図17に示した構造を形成できる。
(2)次に、図18に示したように、第1及び第2のコンタクトプラグ34,36並びに第1のバリアコンタクトプラグ34Bを形成する。
図18を参照して、第1の絶縁膜32及び第1の層間絶縁膜28中に、ソース/ドレイン26に達する第1及び第2のコンタクトホール34h、36hをリソグラフィ及びエッチングにより形成する。同時に、強誘電体キャパシタセルアレイ領域120Aの周囲に堀状のシリコン基板10に達する第1のバリアコンタクトトレンチ34Btを形成する。これらの第1及び第2のコンタクトホール34h、36h、並びに第1のバリアコンタクトトレンチ34Btを埋めるようにコンタクトプラグ材料34m,36mを堆積する。コンタクトプラグ材料としては、水素バリア性に優れたTiAlN,TiAl,Al若しくはW、あるいはこれらの積層膜を使用することができる。そして表面に堆積したコンタクトプラグ材料34m,36mを、例えば、第1の絶縁膜32をストッパとしてCMPで除去して、第1及び第2のコンタクトプラグ34、36並びに第1のバリアコンタクトプラグ34Bを形成する。このようにして、図18に示したように第1及び第2のコンタクトプラグ34、36、並びに壁状の第1のバリアコンタクトプラグ34Bを形成できる。
(3)次に、図19(a)に示したように、第1のコンタクトプラグ34上に強誘電体キャパシタ40を形成する。
図19(a)を参照して、第1の絶縁膜32上を含む全面に強誘電体キャパシタ40の下部電極42材料を堆積する。下部電極42は、水素バリア性の高い、例えば、TiAlN若しくはTiNを最下層に形成し、その上に下部電極に通常用いられている、例えば、Ir,IrO,Pt,SrRuOを形成した積層膜とすることが好ましい。具体的には、図19(b)の拡大図に一例を示したように、例えば、TiAlN42−1,Ir42−2,IrO42−3,Pt42−4及びSrRuO42−5の積層膜を使用することができる。下部電極42の上に、強誘電体膜44及び上部電極46となる材料を順に堆積する。強誘電体膜44、上部電極46は、第1の実施形態と同様の材料を使用することができる。その後、上部電極46、強誘電体膜44及び下部電極42を1つのマスクでリソグラフィ及びエッチングにより加工して、第1のコンタクトプラグ34に接続する強誘電体キャパシタ40を形成する。
そして、強誘電体キャパシタ40をカバーバリア絶縁膜70で覆う。カバーバリア絶縁膜70として、例えば、水素に対するバリア性を有するAl、SiNを使用することができる。なお、このカバーバリア絶縁膜70は、第2の実施形態と同様に省略することができる。
(4)次に、図20に示したように、強誘電体キャパシタ40を第2の層間絶縁膜48で平坦化して、強誘電体キャパシタ40の上部電極46に接続する第3のコンタクトプラグ56及び第2のコンタクトプラグ36に接続する第4のコンタクトプラグ58を形成する。第4のコンタクトプラグ58を形成すると同時に、強誘電体キャパシタセルアレイ120の周囲を囲む第1のバリアコンタクトプラグ34Bに接続する壁状の第2のバリアコンタクトプラグ58Bを形成する。
図20を参照して、強誘電体キャパシタ40間を埋めるように第2の層間絶縁膜48を厚く堆積する。第2の層間絶縁膜48としては、低温で等方的に堆積できる、例えば、TEOS−Oを用いて形成したCVD−SiO膜を使用できる。そして、第2の層間絶縁膜48を、例えば、カバーバリア絶縁膜70をストッパとしてCMPにより平坦化する。第2の層間絶縁膜48上の全面に第3の層間絶縁膜54を堆積する。強誘電体キャパシタ40上の第3の層間絶縁膜54及び第2の層間絶縁膜48にリソグラフィ及びエッチングにより第3のコンタクトホール56hを形成する。同様に、第2のコンタクトプラグ36上の第3の層間絶縁膜54及び第2の層間絶縁膜48中にリソグラフィ及びエッチングにより第4のコンタクトホール58hを形成する。第4のコンタクトホール58hの形成と同時に強誘電体キャパシタセルアレイ120の周囲を囲む壁状の第1のバリアコンタクトプラグ34B上に、堀状の第2のバリアコンタクトトレンチ58Btを形成する。第3及び第4のコンタクトホール56h、58h及び第2のバリアコンタクトトレンチ58Btを埋めるようにコンタクトプラグ材料を全面に堆積する。コンタクトプラグ材料として、上記の第1及び第2のコンタクトプラグ34,36材料を使用することができる。表面に堆積したコンタクトプラグ材料を、例えば、第3の層間絶縁膜54をストッパとしてCMPにより除去する。
このようにして、図20に示した、第3及び第4のコンタクトプラグ56,58及び第2のコンタクトプラグ58Bを形成することができる。
(5)次に、図21に示したように、第3及び第4のコンタクトプラグ56,58を接続する第1の配線60を形成し、第1の配線60上に第3の水素バリア膜52を形成して、強誘電体キャパシタセルアレイ120を水素バリア膜で覆う。
図21を参照して、第3の層間絶縁膜54上を含む全面に、第1の配線材料(60m)を堆積する。第1の配線材料60mとして、上記のコンタクトプラグ材料を使用することができる。この第1の配線材料60mをリソグラフィ及びエッチングによりパターニングして第1の配線60を形成する。同時に、強誘電体キャパシタセルアレイ120を囲んで形成した壁状の第2のバリアコンタクトプラグ58上に第1のバリア配線60Bを形成する。このようにして、強誘電体キャパシタセルアレイ120を囲む壁状の第1のバリアコンタクトプラグ34B、第2のバリアコンタクトプラグ58B及び第1のバリア配線60Bからなる水素バリア壁125−3(第2の水素バリア膜50)を形成できる。
さらに、第1の配線60間を埋めるために第4の層間絶縁膜62を堆積し、例えば、CMPにより平坦化して第1の配線60間を第4の層間絶縁膜62で埋め、第1の配線60の表面を露出させる。
次に、第1の配線60及び第4の層間絶縁膜62上の全面に第3の水素バリア膜52を第1の配線60及び第1のバリア配線60Bに接するように形成する。強誘電体キャパシタセルアレイ120の外側の領域の第3の水素バリア膜52をリソグラフィ及びエッチングにより除去する。このようにして形成した第3の水素バリア膜52は、水素バリア壁125−3の上面である第1のバリア配線60Bと強誘電体キャパシタセルアレイ120の周囲で隙間なく接する。
このようにして、図21に示した本実施形態の強誘電体キャパシタセルアレイ120を完成する。
その後、多層配線等の半導体装置に必要な工程を行って、強誘電体記憶装置を含む半導体装置を完成する。
本実施形態の水素バリア壁125−3は、水素バリア性を有する材料により構成されるため、横方向からの水素の侵入に対して高いバリア性を有する。さらに、バリアコンタクトプラグ及びバリア配線の周囲をAl若しくはSiNで覆って、水素に対するバリア性をより高めることができる。また、水素バリア壁125−3が、バリアコンタクトプラグから構成されるため、バリア強誘電体キャパシタで形成する場合よりも面積を縮小できる。
これまでに説明したように本実施形態は、横方向からの水素の侵入に対しても他の方向からの水素の侵入に対してと同等以上のバリア性の優れた強誘電体キャパシタを備えた半導体記憶装置及びその製造方法を提供することができる。
(第1、第2及び第3の実施形態の変形例)
第1から第3の実施形態は、種々の変形をして実施することができる。上記の実施形態の中で、3種類の第1の水素バリア膜30の形成、3種類の第2の水素バリア膜50、すなわち水素バリア壁125の構造、及び2種類の第3の水素バリア膜52の形成位置を説明してきた。
具体的には、第1の水素バリア膜30は、MOSトランジスタ20上に形成する、強誘電体キャパシタ40直下に形成する、若しくは第1の水素バリア膜30を使用しないことができる。第2の水素バリア膜50、すなわち水素バリア壁125は、水素バリア材料、バリア強誘電体キャパシタ40B、若しくはバリアコンタクトプラグ34B,58B及びバリア配線60Bで形成することができる。第3の水素バリア膜52は、強誘電体キャパシタ40上、若しくは第1の配線60上に形成することができる。
これらの組み合わせは、上記に説明した実施形態に限定されることなく、強誘電体キャパシタアレイ120を隙間なく囲んで水素バリア膜を形成するという条件の下で、任意に組み合わせることができる。全ての組み合わせを列挙しないが、その一例を図22に示す。この変形例は、第1の水素バリア膜30を第1の実施形態のようにMOSトランジスタ20上に形成し、水素バリア壁125(第2の水素バリア膜50)を第2の実施形態のようにバリア強誘電体キャパシタ40B、バリアコンタクトプラグ34B,56B及びバリア配線60Bで形成し、そして第3の水素バリア膜52を第3の実施形態のように第1の配線60上に形成する組み合わせである。
各水素バリア膜の組み合わせ以外に、水素バリア壁125(第2の水素バリア膜50)を形成する場所を1個の強誘電体キャパシタセルアレイ120を取り囲むように形成することから変形して実施することができる。その一例を第4及び第5の実施形態に示す。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、強誘電体キャパシタセルアレイ120、カラム制御回路130、ロー制御回路140、及びメモリ駆動回路150を具備する強誘電体記憶装置400である。本実施形態では、水素バリア壁125を複数の強誘電体キャパシタセルアレイ120、複数のカラム制御回路130及びロー制御回路140を囲むように形成している。
本実施形態の半導体装置400の平面図の一例を図23に示す。本実施形態の半導体装置400は、上下に置かれた強誘電体記憶装置のメモリ駆動回路150の間に配置された、全ての複数の強誘電体キャパシタセルアレイ120、複数のカラム制御回路130及びロー制御回路140を囲んで水素バリア壁125が、形成される。第1、第2及び第3の水素バリア膜は、上記の第1から第3の実施形態及びその変形例で説明したものの任意の組み合わせによって形成することができる。
このように水素バリア壁125を配置することによって、個々の強誘電体キャパシタセルアレイ120を水素バリア壁125で囲んだ第1から第3の実施形態に比べて、強誘電体キャパシタセルアレイ120とカラム及びロー制御回路130,140との間の距離を小さくすることができる。その結果、半導体装置400の大きさを小さくすることができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、強誘電体記憶装置110と論理装置を含む周辺回路190とを具備する半導体装置500において、強誘電体記憶装置110部分全体を囲んで水素バリア壁125を形成したものである。
本実施形態の半導体装置500の平面図の一例を図24に示す。本実施形態の半導体装置500の強誘電体記憶装置110部は、複数の強誘電体キャパシタセルアレイ120、複数のカラム制御回路130及びロー制御回路140及びメモリ駆動回路150を具備する。本実施形態では、水素バリア壁125は、強誘電体記憶装置110部の全ての強誘電体キャパシタセルアレイ120、カラム制御回路130、ロー制御回路140及びメモリ駆動回路150を囲んで形成される。第1、第2及び第3の水素バリア膜は、第4の実施形態と同様に、上記の第1から第3の実施形態及びその変形例で説明したものの任意の組み合わせによって形成することができる。
このように水素バリア壁125を配置することによって、第4の実施形態の場合と同様に、個々の強誘電体キャパシタセルアレイ120を水素バリア壁125で囲んだ第1から第3の実施形態に比べて、強誘電体キャパシタセルアレイ120とカラム及びロー制御回路130,140との間の距離を小さくすることができる。その結果、強誘電体記憶装置部分の大きさを小さくでき、半導体装置500を小さくできる。
これまでに説明したように、本発明によれば、横方向からの水素の侵入に対するバリア性が他の方向からの水素の侵入に対するバリア性と同等以上に優れた強誘電体キャパシタを備えた半導体記憶装置及びその製造方法を提供することができる。
本発明の各水素バリア膜の材料、形成場所、及びその応用は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の精神及び範囲から逸脱しないで、種々の変形を行って実施することができる。それゆえ、本発明は、ここに開示された実施形態に制限することを意図したものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において他の実施形態にも適用でき、広い範囲に適用されるものである。
図1は、本発明の第1の実施形態の概要を説明するための図であり、(a)は、強誘電体記憶装置を備えた半導体装置の平面図であり、(b)は、強誘電体記憶装置を構成する1つの強誘電体キャパシタセルアレイの拡大図であり、(c)は、(b)に切断線1C−1Cで示した断面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図3は、図2に続く第1の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図4は、図3に続く第1の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図5は、図4に続く第1の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図6は、図5に続く第1の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図7は、図6に続く第1の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図8は、第1の実施形態の変形例による半導体装置の一例を説明するために示す断面図である。 図9は、本発明の第2の実施形態による半導体装置の一例を説明するために示す断面図である。 図10は、本発明の第2の実施形態の半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図11は、図10に続く第2の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図12は、図11に続く第2の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図13は、図12に続く第2の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図14は、図13に続く第2の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図15は、第2の実施形態の変形例による半導体装置の一例を説明するために示す断面図である。 図16は、本発明の第3の実施形態による半導体装置の一例を説明するために示す断面図である。 図17は、本発明の第3の実施形態の半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図18は、図17に続く第3の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図19(a)は、図18に続く第3の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図であり、(b)は、強誘電体キャパシタの拡大図である。 図20は、図19(a)に続く第3の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図21は、図20に続く第3の実施形態による半導体装置の製造工程の一例を説明するために示す工程断面図である。 図22は、本発明の第1から第3の実施形態の変形例による半導体装置の一例を説明するために示す断面図である。 図23は、本発明の第4の実施形態の一例を説明するために示す強誘電体記憶装置の平面図である。 図24は、本発明の第5の実施形態の一例を説明するために示す強誘電体記憶装置を備えた半導体装置の平面図である。
符号の説明
10…シリコン基板,12…素子分離,20…MOSトランジスタ,22…ゲート絶縁膜,24…ゲート電極,26…ソース/ドレイン,28…第1の層間絶縁膜,30…第1の水素バリア膜,32…第1の絶縁膜,34…第1のコンタクトプラグ,34B…第1のバリアコンタクトプラグ,36…第2のコンタクトプラグ,40…強誘電体キャパシタ,40B…バリア強誘電体キャパシタ,42…下部電極,44…強誘電体膜,46…上部電極,48…第2の層間絶縁膜,50…第2の水素バリア膜,52…第3の水素バリア膜,54…第3の層間絶縁膜,56…第3のコンタクトプラグ,58…第4のコンタクトプラグ,58B…第2のバリアコンタクトプラグ,60…第1の配線,60B…第1のバリア配線,62…第4の層間絶縁膜,70…カバーバリア絶縁膜,100…半導体装置,110…強誘電体記憶装置,120…強誘電体キャパシタセルアレイ,125…水素バリア壁,130…カラム制御回路,140…ロー制御回路,150…メモリ駆動回路,190…周辺回路。

Claims (2)

  1. 半導体基板上に形成されたトランジスタと、
    前記トランジスタの上方に形成され、下部電極、強誘電体膜及び上部電極とを含む強誘電体キャパシタと、
    複数の前記強誘電体キャパシタからなる強誘電体キャパシタセルアレイの側方を連続して囲み、前記半導体基板に接続する第1の水素バリア膜と、
    前記強誘電体キャパシタセルアレイの上方に形成され、前記第1の水素バリア膜と全周囲で接する第2の水素バリア膜と
    を具備し、
    前記第1の水素バリア膜は、前記強誘電体キャパシタと等価の断面構造を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 半導体基板上に形成されたトランジスタと、
    前記トランジスタの上方に形成され、下部電極、強誘電体膜及び上部電極とを含む強誘電体キャパシタと、
    複数の前記強誘電体キャパシタからなる強誘電体キャパシタセルアレイの側方を連続して囲み、前記半導体基板に接続する第1の水素バリア膜と、
    前記強誘電体キャパシタセルアレイの上方に形成され、前記第1の水素バリア膜と全周囲で接する第2の水素バリア膜と、
    前記強誘電体キャパシタセルアレイの下方に形成された第3の水素バリア膜と
    を具備し、
    前記第3の水素バリア膜は、前記第1の水素バリア膜と全周囲で接し、
    前記第1の水素バリア膜は、前記強誘電体キャパシタと等価の断面構造を有することを特徴とする半導体記憶装置。
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