JP3991035B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、キャパシタを有する半導体装置の製造方法に関する。
強誘電体膜又は高誘電体膜を容量絶縁膜に用いるキャパシタを有する半導体装置は、ヒステリシス特性による残留分極又は高い比誘電率を有している。このため、不揮発性メモリ及びDRAMの分野において、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜よりなる容量絶縁膜を有するキャパシタに代わって、強誘電体膜又は高誘電体膜を容量絶縁膜に用いるキャパシタが広く用いられていく可能性がある。この場合、メモリセルの面積をさらに縮小するため、キャパシタの形状を立体形状にすることが求められている。
以下、従来の半導体装置の製造方法について、図16(a)〜(c)及び図17(a)〜(c)を参照しながら説明する。
まず、図16(a)に示すように、CVD法により半導体基板10の上に第1のシリコン酸化膜11を成膜した後、CMP法により第1のシリコン酸化膜11を平坦化する。次に、第1のシリコン酸化膜11に対して選択的にドライエッチングを行なうことにより、半導体基板10を露出させるコンタクトホールを形成した後、該コンタクトホールの内部を埋め込むように、スパッタ法又はCVD法によりチタン膜及び窒化チタン膜を成膜し、さらにCVD法によりタングステン膜を成膜する。
次に、CMP法により、チタン膜、窒化チタン膜及びタングステン膜よりなるメタル膜をコンタクトホール内部にのみ残留させることにより、プラグ12を形成する。次に、スパッタ法により、第1のシリコン酸化膜11及びプラグ12の上に、窒化チタンアルミニウム膜、イリジウム膜及び酸化イリジウム膜が順に積層された積層膜を形成した後、該積層膜に対して選択的にドライエッチングを行なうことにより、プラグ12を覆う酸素バリア膜13を形成する。
次に、図16(b)に示すように、第1のシリコン酸化膜11の上に酸素バリア膜13を覆うように第2のシリコン酸化膜14を成膜した後、CMP法により第2のシリコン酸化膜を平坦化する。次に、図16(c)に示すように、第2のシリコン酸化膜14の上に、酸素バリア膜13の上方に開口パターン15aを有するレジストマスク15を形成する。
次に、図17(a)に示すように、第2のシリコン酸化膜14に対して開口パターン15aを有するレジストマスク15を用いてエッチングを行なうことにより、酸素バリア膜13を露出させる開口部14aを形成する。この場合、酸素バリア膜13はオーバーエッチングされ、レジストマスク15の膜厚はエッチングにより減少する。
次に、図17(b)に示すように、残存しているレジストマスク15をアッシングにより除去する。次に、図17(c)に示すように、スパッタ法により、第2のシリコン酸化膜14の上及び開口部14aの内部に第1の白金膜を成膜した後、開口部14aを含む領域において第1の白金膜に対して選択的にドライエッチングを行なうことにより、第1の白金膜がパターニングされた下部電極16を形成する。次に、MOCVD法により、第2のシリコン酸化膜14及び下部電極16の上に、ストロンチウム、ビスマス、タンタル及びニオブを成分とするビスマス層状ペロブスカイト型酸化物よりなる強誘電体膜を成膜する。次に、スパッタ法により強誘電体膜の上に第2の白金膜を成膜した後、下部電極16を含む領域において強誘電体膜及び第2の白金膜をパターニングすることにより、容量絶縁膜17及び上部電極18を形成する。その後、開示していないが配線及び保護膜等の形成を行なう。
しかしながら、以上のような製造方法によると、キャパシタを構成する下部電極16、容量絶縁膜17及び上部電極18のカバレッジが充分ではなく、キャパシタの断面はオーバーハング形状になり易い。このため、下部電極16又は上部電極18に断線が生じることがある。さらに、開口部14aの壁面の底部ほどキャパシタの膜厚が薄膜化すると共に、開口部14aの底部においてもキャパシタの膜厚が薄膜化する。また、カバレッジが充分ではないために、容量絶縁膜17の膜厚が不均一になると、キャパシタの特性にバラツキが生じる。
また、他の従来の半導体装置の製造方法によると、開口部が垂直形状である場合に形成される下部電極、容量絶縁膜及び上部電極は、前記図17(c)に示したようなカバレッジの悪い状態で示されていないものもあるが、上部電極、下部電極又は容量絶縁膜の成膜を簡便に行えるスパッタ法を用いると、現実には、開口部の内部ではカバレッジが悪化する(例えば、特許文献1参照)。また、カバレッジが比較的良好になるMOCVD(有機金属CVD)法を用いても、現実には、カバレッジが充分ではなく、この方法を用いてカバレッジを向上させようとすると、成膜レートが小さくなるという新たな課題が発生する。
そこで、電極及び容量絶縁膜のカバレッジを向上するために、開口部の壁面を上方から見て順テーパー形状にするという方法が考えられる(以下、壁面の形状について言及するときは上方から見た形状を言うものとする)。しかしながら、層間絶縁膜として一般的に用いるシリコン酸化膜に対して微細な開口部を形成するためには、ドライエッチングにより開口部を形成する必要があるが、シリコン酸化膜に対しては反応性エッチングができないので、開口部の壁面を順テーパー形状に形成することは困難である。
一方、開口部の壁面を順テーパー形状に形成する方法として、開口部を形成した後にレジストマスクを後退させて、再度エッチングを行なうことにより開口部の壁面を順テーパー形状にする方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、この場合には、エッチングの際に用いたレジストマスクの側壁に、開口部を形成する際のエッチングにより除去された下地の導電膜が再付着したり、エッチングガスと導電膜との反応生成物が堆積することになるが、レジストマスクを後退させた後もこの再付着した導電膜及び反応生成物が除去されずに残留することにより、フェンスが形成される等の形状異常が発生する。このため、再度エッチングを行なう場合に、形状異常が原因となって開口部の壁面のテーパー形状を安定的に形成することができない。
米国特許6239461号公報(column 5 line 44- column 6 line 26 fig 5) 特開昭61−296722号公報(第2−3頁、第1図)
このように、従来の半導体装置の製造方法によると、電極及び容量絶縁膜のカバレッジが充分ではなく、その断面がオーバーハング形状になり易い。電極のカバレッジが悪くなると電極に断線が生じ、また、電極がオーバーハング形状になると開口部の上部の間隔が狭くなるため、容量絶縁膜のカバレッジがさらに悪化するので、容量絶縁膜においてリークが生じてキャパシタの特性にバラツキが生じる。
また、MOCVD(有機金属CVD)法を用いて容量絶縁膜を形成する場合には、有機金属原料が供給される割合が不均一になるので、容量絶縁膜の組成が不均一になる。さらに、開口部の壁面のテーパー形状を安定的に形成する方法は知られていない。
前記に鑑み、本発明は、開口部の壁面のテーパー形状を安定的に形成することにより、電極及び容量絶縁膜のカバレッジを向上させることを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、基板上の所定領域に導電膜を形成する工程と、導電膜の上にエッチングストッパー膜を形成する工程と、基板上に、エッチングストッパー膜を覆うように絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜の上に、導電膜の上方に第1の開口パターンを有するマスクを形成する工程と、絶縁膜に対して第1の開口パターンを有するマスクを用いて第1のエッチングを行なうことにより、絶縁膜に底部がエッチングストッパー膜に達しない凹部を形成する工程と、第1の開口パターンの径を拡大して、第1の開口パターンよりも径が大きい第2の開口パターンを有するマスクを形成する工程と、絶縁膜に対して第2の開口パターンを有するマスクを用いて第2のエッチングを行なうことにより、絶縁膜に、凹部よりも開口径が大きく且つ壁面がテーパー形状であると共にエッチングストッパー膜を露出させる開口部を形成する工程と、エッチングストッパー膜に対して第3のエッチングを行なうことにより、絶縁膜の開口部の壁面のテーパー形状を滑らかにすると共にエッチングストッパー膜に導電膜を露出させる開口部を形成する工程とを備えることを特徴とする。
第1の半導体装置の製造方法によると、第1の開口パターンを有するマスクを用いた第1のエッチングによりエッチングストッパー膜まで達しない凹部を形成した後に、第1の開口パターンをよりも径が大きい第2の開口パターンを有するマスクを用いた第2のエッチングにより開口部を形成するため、第1の開口パターンを有するマスクの側壁に、導電膜が再付着したり、エッチングガスと導電膜との反応生成物が堆積することがなくなるので、従来例のようにフェンスが形成される等の形状異常が発生しない。このため、開口部の壁面のテーパー形状を安定的に形成することができる
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法において、少なくとも絶縁膜の開口部及びエッチングストッパー膜の開口部の内部に、下部電極、容量絶縁膜及び上部電極よりなる容量素子を形成する工程をさらに備えることが好ましい。
このようにすると、カバレッジに優れた電極及び容量絶縁膜を得ることができるので、電極の断線、容量絶縁膜のリーク及び組成ずれを防止して容量素子の特性のバラツキを防止することができる。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法において、容量素子を形成する工程は、開口部の壁面及び底面を覆うように下部電極を形成する工程と、下部電極の上に容量絶縁膜を形成する工程と、容量絶縁膜の上に上部電極を形成する工程とを含むことが好ましい。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法において、第3のエッチングは、マスクを除去してから行なうことが好ましい。
このようにすると、第3のエッチングの際に用いるエッチングガスはマスクに妨害されることがないので、第1のエッチングと第2のエッチングとによって開口部の壁面に形成された段差をより滑らかにすることができる。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法において、第3のエッチングは、第2の開口パターンの径が拡大されてなる第3の開口パターンを有するマスクを用いて行なうことが好ましい。
このようにすると、第1のエッチングと第2のエッチングとによって開口部の壁面に形成された段差を滑らかにすることができる。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法において、エッチングストッパー膜は、チタン又はアルミニウムを含む金属酸化物よりなることが好ましい。
このようにすると、金属酸化物の導電膜に対するエッチング選択比を大きくとることができる。
本発明に係る第1の半導体装置において、第1の開口パターンを有するマスクを形成する工程と絶縁膜に凹部を形成する工程との間に、第1の開口パターンの壁面をテーパー形状にする工程をさらに備えることが好ましい。
このようにすると、第1の開口パターンの壁面をテーパー形状にしてから第1のエッチングを行なうので、開口部の壁面をよりテーパー形状に加工することができる。
本発明に係る第1の半導体装置において、導電膜が、イリジウム、白金、金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウム酸化物、ルテニウム酸化物、ロジウム酸化物の単層膜、又は、チタン、チタンアルミニウム、タンタル、タンタルアルミニウム若しくはこれらの窒化物の単層膜、又は、これらの積層膜よりなるよりなる場合には、エッチングにより除去される導電膜がマスクに再付着することを抑制できると共に、エッチングガスと導電膜との反応生成物がマスクに堆積することを抑制できる。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法において、導電膜が、プラグを介して基板と接続されている酸素バリア膜を含んでいる場合には、容量絶縁膜を形成する際に、プラグを酸化させることがなくなるので、容量素子と基板との接続を可能とする。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法において、絶縁膜が、シリコンを含む酸化膜である場合には、絶縁膜に対して異方性の強いエッチングができるので、第1のエッチングにより凹部を形成した後に、第2のエッチングにより開口部を形成することにより、開口部の壁面における段差が低減してテーパー形状が滑らかになる。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法において、絶縁膜の主表面は、絶縁膜の主表面が、平坦化されている場合には、電極及び容量絶縁膜を形成する際に用いるマスクのフォーカスずれが減少する。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法において、マスクが、フォトレジストである場合には、フォトレジストの絶縁膜に対するエッチング選択比を確保できる。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法において、下部電極及び上部電極は、下部電極及び上部電極は、主成分として白金族元素を含んでいればよい。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法において、容量絶縁膜は、強誘電体膜又は高誘電体膜よりなることが好ましい。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法において、容量絶縁膜は、SrBi (Ta Nb 1−x 、Pb(Zr Ti 1−x )O 、(Ba Sr 1−x )TiO 、(Bi La 1−x Ti 12 (但し、以上において、Xは、0≦x≦1の関係を満たす)、又はTa よりなることが好ましい。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、第1の絶縁膜の所定領域にプラグを形成する工程と、第1の絶縁膜上にプラグを覆う所定のパターンで、少なくとも最上層にイリジウム、白金、金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、若しくはイリジウム酸化物、ルテニウム酸化物、ロジウム酸化物のいずれかを含む酸素バリア膜を形成する工程と、第1の絶縁膜上に、酸素バリア膜を覆うように第2の絶縁膜を形成する工程と、第2の絶縁膜の上に、酸素バリア膜の上方に第1の開口パターンを有するマスクを形成する工程と、第2の絶縁膜に対して第1の開口パターンを有するマスクを用いて第1のエッチングを行なうことにより、第2の絶縁膜に底部が酸素バリア膜に達しない凹部を形成する工程と、マスクを除去した後、第2の絶縁膜に対して全面的に第2のエッチングを行なうことにより、第2の絶縁膜に、凹部よりも開口径が大きく且つ壁面がテーパー形状であると共に酸素バリア膜を露出させる開口部を形成する工程と、少なくとも第2の絶縁膜の開口部の内部に、下部電極、容量絶縁膜及び上部電極よりなる容量素子を形成する工程を備えることを特徴とする。
第2の半導体装置の製造方法によると、第1のエッチングにより導電膜まで達しない凹部を形成した後に、マスクを除去して第2のエッチングにより開口部を形成するため、第1の開口パターンを有するマスクの側壁に、導電膜が再付着したり、エッチングガスと導電膜との反応生成物が堆積することがなくなるので、従来例のようにフェンスが形成される等の形状異常が発生しない。このため、開口部の壁面のテーパー形状を安定的に形成することができる
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法において、容量素子を形成する工程は、開口部の壁面及び底面を覆うように下部電極を形成する工程と、下部電極の上に容量絶縁膜を形成する工程と、容量絶縁膜の上に上部電極を形成する工程とを含むことが好ましい。
本発明に係る第2の半導体装置において、第1の開口パターンを有するマスクを形成する工程と絶縁膜に凹部を形成する工程との間に、第1の開口パターンの壁面をテーパー形状にする工程をさらに備えることが好ましい。
このようにすると、第1の開口パターンの壁面をテーパー形状にしてから第1のエッチングを行なうので、開口部の壁面をよりテーパー形状に加工することができる。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法において、導電膜が、プラグを介して基板と接続されている酸素バリア膜を含んでいる場合には、容量絶縁膜を形成する際に、プラグを酸化させることがなくなるので、容量素子と基板との接続を可能とする。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法において、絶縁膜が、シリコンを含む酸化膜である場合には、絶縁膜に対して異方性の強いエッチングができるので、第1のエッチングにより凹部を形成した後に、第2のエッチングにより開口部を形成することにより、開口部の壁面における段差が低減してテーパー形状が滑らかになる。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法において、絶縁膜の主表面は、絶縁膜の主表面が、平坦化されている場合には、電極及び容量絶縁膜を形成する際に用いるマスクのフォーカスずれが減少する。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法において、マスクが、フォトレジストである場合には、フォトレジストの絶縁膜に対するエッチング選択比を確保できる。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法において、下部電極及び上部電極は、下部電極及び上部電極は、主成分として白金族元素を含んでいればよい。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法において、容量絶縁膜は、強誘電体膜又は高誘電体膜よりなることが好ましい。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法において、容量絶縁膜は、SrBi(TaNb1−x、Pb(ZrTi1−x)O、(BaSr1−x)TiO、(BiLa1−xTi12(但し、以上において、Xは、0≦x≦1の関係を満たす)、又はTa よりなることが好ましい。
本発明の第1の半導体装置の製造方法によると、第1の開口パターンを有するマスクを用いた第1のエッチングによりエッチングストッパー膜まで達しない凹部を形成した後に、第1の開口パターンをよりも径が大きい第2の開口パターンを有するマスクを用いた第2のエッチングにより開口部を形成するため、第1の開口パターンを有するマスクの側壁に、導電膜が再付着したり、エッチングガスと導電膜との反応生成物が堆積することがなくなるので、従来例のようにフェンスが形成される等の形状異常が発生しない。このため、開口部の壁面のテーパー形状を安定的に形成することができる
本発明の第2の半導体装置の製造方法によると、第1のエッチングにより導電膜まで達しない凹部を形成した後に、マスクを除去して第2のエッチングにより開口部を形成するため、第1の開口パターンを有するマスクの側壁に、導電膜が再付着したり、エッチングガスと導電膜との反応生成物が堆積することがなくなるので、従来例のようにフェンスが形成される等の形状異常が発生しない。このため、開口部の壁面のテーパー形状を安定的に形成することができる
(第1の参考例
以下、本発明の第1の参考例に係る半導体装置の製造方法について、図1(a)〜(d)及び図2(a)〜(d)を参照しながら説明する。
まず、図1(a)に示すように、CVD法により、半導体基板100上に膜厚が1000nmである第1のシリコン酸化膜101を成膜した後、CMP法により、第1のシリコン酸化膜101の膜厚が500nmになるまで第1のシリコン酸化膜101を平坦化する。次に、第1のシリコン酸化膜101に対して選択的にドライエッチングすることにより、半導体基板100の上面と連通する直径が250nmであるコンタクトホールを形成した後、スパッタ法又はCVD法により、第1のシリコン酸化膜101の上及び該コンタクトホールの内部に、膜厚が10nmであるチタン膜及び膜厚が20nmである窒化チタン膜を順次成膜し、さらにCVD法により膜厚が200nmであるタングステン膜を成膜する。
次に、CMP法により、前記チタン膜、窒化チタン膜及びタングステン膜よりなるメタル膜をコンタクトホールの内部にのみ残留させることにより、プラグ102を形成する。次に、スパッタ法により、第1のシリコン酸化膜101及びプラグ102の上に、膜厚が100nmである窒化チタンアルミニウム膜、膜厚が50nmであるイリジウム膜及び膜厚が100nmである酸化イリジウム膜を順次積層して積層膜を形成した後、該積層膜に対して選択的にドライエッチングを行なうことにより、プラグ102を覆う酸素バリア膜103を形成する。
ここで、酸素バリア膜103は、導電膜である。
なお、本参考例において、酸素バリア膜103が導電膜である場合について説明したが、本発明はこのような構成に限られない。
次に、図1(b)に示すように、第1のシリコン酸化膜101の上に、酸素バリア膜103を覆うように、膜厚が1000nmである第2のシリコン酸化膜104を成膜した後、CMP法により、酸素バリア膜103の上の膜厚が600nmになるまで第2のシリコン酸化膜104を平坦化する。
次に、図1(c)に示すように、第2のシリコン酸化膜104の上に、酸素バリア膜103の上方に膜厚が700nmであって且つ開口径が300nmである第1の開口パターン105aを有するレジストマスク105を形成する。
次に、図1(d)に示すように、第2のシリコン酸化膜104に対して、第1の開口パターン105aを有するレジストマスク105を用いると共に、C、H及びFを含むガスとOを含むガスとの混合ガスからなるプラズマを用いて第1のエッチングを行なうことにより、深さが300nm程度である凹部104aを形成する。このとき、レジストマスク105の膜厚は第1のエッチングにより500nm程度に減少する。
次に、図2(a)に示すように、Oを含むガスからなるプラズマを用いる全面エッチングを行なって、レジストマスク105を300nm程度除去することにより、直径が400nmである第2の開口パターン105bを有するレジストマスク105を形成する。このとき、第2の開口パターン105bを有するレジストマスク105はその上部ほどプラズマに照射される頻度が大きいので、第2の開口パターン105bの壁面は順テーパー形状になる。
次に、図2(b)に示すように、凹部104aを有する第2のシリコン酸化膜104に対して、第2の開口パターン105bを有するレジストマスク105を用いると共に、C、H及びFを含むガスとOを含むガスとの混合ガスからなるプラズマを用いて第2のエッチングを行なうことにより、凹部104aよりも開口径が大きく且つ壁面がテーパー形状であると共に酸素バリア膜103を露出させる開口部104bを形成する。この場合、レジストマスク105の膜厚は第2のエッチングにより100nm程度に減少する。また、酸素バリア膜103は膜厚が30nm程度オーバーエッチングされる。
このように、開口部104bは、第1のエッチングにより凹部104aを一旦形成した後に第2のエッチングにより形成されるので、第2のエッチングが100%異方性であれば、開口部104bの壁面には階段状の段差が形成されることになるが、第1の開口パターン105aの径が拡大されてなる第2の開口パターン105bを有するレジストマスク105を用いて第2のエッチングを行なうため、階段状の段差の一部が削られるので、その段差は図2(b)に示すような緩やかな形状になる。さらに、第2の開口パターン105bのテーパー形状が第2のシリコン酸化膜104に転写される効果も加わるので、第2のシリコン酸化膜104にはテーパー形状の壁面を有する開口部104bが形成される。ここで、開口部104bの壁面と開口部104bの底面とのなす角は鈍角であればよく、開口部104bの壁面は底部から上部に向かって広がる、つまり開口部104bの開口径は底部から上部にいくにつれて大きくなるように形成されている。
次に、図2(c)に示すように、Oを含むガスからなるプラズマを用いるアッシングにより、レジストマスク105を除去する。
次に、図2(d)に示すように、スパッタ法により、開口部104bの内部を含む第2のシリコン酸化膜104の上に膜厚が50nmである第1の白金膜を成膜した後、開口部104bを含む領域において第1の白金膜に対して選択的にドライエッチングを行なうことにより、第1の白金膜がパターニングされた下部電極106を形成する。次に、MOCVD法により、第2のシリコン酸化膜104及び下部電極106の上にストロンチウム、ビスマス、タンタル及びニオブを成分とするビスマス層状ペロブスカイト型酸化物よりなる強誘電体膜を50nm成膜する。次に、スパッタ法により、強誘電体膜の上に膜厚が50nmである第2の白金膜を成膜した後、下部電極106を含む領域で強誘電体膜及び第2の白金膜に対してパターニングすることにより、容量絶縁膜107及び上部電極108を形成する。その後、開示していないがキャパシタの上に配線及び保護膜等を形成する。
以上のように、第1の参考例に係る半導体装置の製造方法によると、第1の開口パターン105aを有するレジストマスク105を用いて第1のエッチングにより凹部104aを形成した後、第1の開口パターン105aよりも径が大きい第2の開口パターン105bを有するレジストマスク105を用いて第2のエッチングを行なうので、第2のシリコン酸化膜104に形成される開口部104bの壁面を順テーパー形状にすることができる。
また、第1のエッチングにより凹部104aを形成する際には酸素バリア膜103を露出させないため、第1のエッチングの際に生じる酸素バリア膜103を構成する積層膜の上層の酸化イリジウムがレジストマスク105の側壁に再付着したり、フッ素とイリジウムとの反応生成物がレジストマスク105の側壁に堆積することがないので、従来例のようにフェンスが形成される等の形状異常が発生しない。このため、開口部104bの壁面のテーパー形状を安定的に形成することができる。
また、開口部104bの壁面のテーパー形状を安定的に形成することができるため、カバレッジに優れた下部電極106、容量絶縁膜107及び上部電極108を得ることができるので、電極の断線、容量絶縁膜のリーク及び組成ずれを防止してキャパシタの特性のバラツキを防止することができる。
また、酸素バリア膜103を構成する積層膜の上層として高融点金属であるイリジウム、白金、金、ルテニウム、ロジウム若しくはパラジウムを含む金属又はこれらの金属酸化物を用いるか、又は、チタン、チタンアルミニウム、タンタル、タンタルアルミニウム若しくはこれらの窒化物若しくはこれらの積層膜を用いると、第2のエッチングにより除去される酸素バリア膜103がレジストマスク105の側壁に再付着することを抑制できると共に、エッチングガスと酸素バリア膜103との反応生成物がレジストマスク105の側壁に堆積することを抑制できる。
また、下部電極106の下地膜として、プラグ102を介して半導体基板100と接続している酸素バリア膜103を用いるので、強誘電体膜又は高誘電体膜よりなる容量を形成する際にプラグ102を酸化させることがなくなるので、キャパシタと半導体基板100とを接続することができる。
また、第2のシリコン酸化膜104は、シリコンを主成分とする酸化膜であるので、第2のシリコン酸化膜104に対して異方性の強いエッチングができるので、第1のエッチングにより凹部104aを形成した後に、第2のエッチングにより開口部104bを形成することにより、開口部104bの壁面における段差が低減してテーパー形状が滑らかになる。
また、第2のシリコン酸化膜104の主表面を平坦化することにより、電極及び容量絶縁膜又は高誘電体膜よりなる容量素子を形成する際に用いるレジストマスク105のフォーカスずれが減少する。
また、マスクとしてフォトレジスト膜よりなるレジストマスク105を用いるので、レジストマスク105の絶縁膜に対するエッチング選択比を確保できる。
また、酸素ガスを含むプラズマを用いて第1のエッチングを行なうので、レジストマスク105の第2のシリコン酸化膜104に対するエッチング選択比を確保することができる。
また、本参考例では、開口部104bにキャパシタを形成する場合について説明したが、本参考例ではキャパシタに限定されるものではなく、他の素子を形成しても構わない。
(第2の参考例
以下、本発明の第2の参考例に係る半導体装置の製造方法について、図3(a)〜(c)及び図4(a)〜(c)を参照しながら説明する。
まず、図3(a)に示すように、第1の参考例で図1(a)〜(c)を用いた説明と同様にして、半導体基板200上に、第1のシリコン酸化膜201、プラグ202、酸素バリア膜203、第2のシリコン酸化膜204及び膜厚が700nmであって且つ直径が300nmである第1の開口パターン205aを有するレジストマスク205を形成する。
次に、図3(b)に示すように、第2のシリコン酸化膜204に対して、第1の開口パターン205aを有するレジストマスク205を用いると共に、C、H及びFを含むガスとOを含むガスとの混合ガスからなるプラズマを用いて第1のエッチングを行なうことにより、深さが300nm程度である凹部204aを形成する。この場合、レジストマスク205の膜厚は第1のエッチングにより500nm程度に減少する。
次に、図3(c)に示すように、Oを含むガスからなるプラズマを用いる全面エッチングを行なって、フォトレジスト205を300nm程度除去することにより、第1の開口パターン205aよりも径が拡大されてなる直径400nmの第2の開口パターン205bを有するレジストマスク205を形成する。このとき、第2の開口パターン205bを有するレジストマスク205はその上部ほどプラズマに照射される頻度が大きいので、第2の開口パターン205bの断面は順テーパー形状になる。
次に、図4(a)に示すように、凹部204aを有する第2のシリコン酸化膜204に対して、第2の開口パターン205bを有するレジストマスク205を用いると共に、C、H及びFを含むガスとOを含むガスと混合ガスからなるプラズマを用いて第2のエッチングを行なうことにより、凹部204aよりも開口径が大きく且つ壁面がテーパー形状であると共に酸素バリア膜203を露出させる開口部204bを形成する。この場合、レジストマスク205の膜厚は第2のエッチングにより100nm程度に減少する。また、酸素バリア膜203は膜厚が30nm程度オーバーエッチングされる。
このように、開口部204bは、第1のエッチングにより凹部204aを一旦形成した後に第2のエッチングにより形成されるので、第2のエッチングが100%異方性であれば、開口部204bの壁面には階段状の段差が形成されることになるが、第1の開口パターン205aの径が拡大されてなる第2の開口パターン205bを用いて第2のエッチングを行なうため、階段状の段差の一部が削られるので、その段差は図4(a)に示すような緩やかな形状になる。さらに、第2の開口パターン205bのテーパー形状が第2のシリコン酸化膜204に転写される効果も加わるので、第2のシリコン酸化膜204にはテーパー形状の壁面を有する開口部204bが形成される。
次に、図4(b)に示すように、Oを含むガスからなるプラズマを用いるアッシングにより、レジストマスク205を除去する。
次に、図4(c)に示すように、第2のシリコン酸化膜204と酸素バリア膜203を露出させた開口部204bに対してマスクを用いずに第3のエッチングを全面的に行なうことにより、開口部204bの壁面における段差をさらに緩やかにする。この場合、酸素バリア膜203は膜厚が50nm程度オーバーエッチングされる。次に、第1の実施の形態と同様にして、下部電極、容量絶縁膜及び上部電極を形成する。その後、開示していないがキャパシタの上に配線及び保護膜等を形成する。
以上のように、第2の参考例に係る半導体装置の製造方法によると、第1の開口パターン205aを有するレジストマスク205を用いて第1のエッチングにより凹部204aを形成した後、第1の開口パターン205aよりも径が大きい第2の開口パターン205bを有するレジストマスク205を用いて第2のエッチングを行なうので、第2のシリコン酸化膜204に形成される開口部204bの壁面を順テーパー形状にすることができる。
また、第1のエッチングにより凹部204aを形成する際には酸素バリア膜203を露出させないため、第1のエッチングの際に生じる酸素バリア膜203を構成する積層膜の上層の酸化イリジウムがレジストマスク205の側壁に再付着したり、フッ素とイリジウムとの反応生成物がレジストマスク205の側壁に堆積することがないので、従来例のようにフェンスが形成される等の形状異常が発生しない。このため、開口部204bの壁面のテーパー形状を安定的に形成することができる。
また、レジストマスク205をアッシングにより除去する工程の後に酸素バリア膜203を露出させた開口部204bを有する第2のシリコン酸化膜204に対して第3のエッチングを行なうので、第3のエッチングを行なう際に用いるエッチングガスがマスクに妨害されることなく開口部204bに達するので、第1及び第2のエッチングを行った後に形成された開口部204bの壁面の段差をより滑らかなテーパー形状にすることができる。その結果、よりカバレッジに優れた下部電極、容量絶縁膜及び上部電極を得ることができるので、電極の断線、容量絶縁膜のリーク及び組成ずれを防止してキャパシタの特性のバラツキを防止することができる。
また、本参考例では、レジストマスク205をアッシングにより除去する工程の後に酸素バリア膜203を露出させた開口部204bを有する第2のシリコン酸化膜204に対して第3のエッチングを行なう場合について説明したが、第2の開口パターン205bの径が拡大されてなる開口パターンを有するレジストマスク205を用いて第3のエッチングを行なっても構わない。この場合も、第2のエッチング後の開口部204bの壁面におけるテーパー形状をより滑らかにすることができることは言うまでもない。
また、酸素バリア膜203を構成する積層膜の上層として高融点金属であるイリジウム、白金、金、ルテニウム、ロジウム若しくはパラジウムを含む金属又はこれらの金属酸化物を用いるか、又は、チタン、チタンアルミニウム、タンタル、タンタルアルミニウム若しくはこれらの窒化物若しくはこれらの積層膜を用いると、第2のエッチングにより除去される酸素バリア膜203がレジストマスク205の側壁に再付着することを抑制できると共に、エッチングガスと酸素バリア膜203との反応生成物がレジストマスク205の側壁に堆積することを抑制できる。
また、下部電極の下地膜として、プラグ202を介して半導体基板200と接続している酸素バリア膜203を用いるので、強誘電体膜又は高誘電体膜よりなる容量絶縁膜を形成する際にプラグ202を酸化させることがなくなるので、キャパシタと半導体基板200とを接続することができる。
また、第2のシリコン酸化膜204は、シリコンを主成分とする酸化膜であるので、第2のシリコン酸化膜204に対して異方性の強いエッチングができるので、第1のエッチングにより凹部204aを形成した後に、第2のエッチングにより開口部204bを形成することにより、開口部204bの壁面における段差が低減してテーパー形状が滑らかになる。
また、第2のシリコン酸化膜204の主表面を平坦化することにより、電極及び容量絶縁膜又は高誘電体膜よりなるキャパシタを形成する際に用いるレジストマスク205のフォーカスずれが減少する。
また、マスクとしてフォトレジスト膜よりなるレジストマスク205を用いるので、レジストマスク205の絶縁膜に対するエッチング選択比を確保できる。
また、酸素ガスを含むプラズマを用いて第1のエッチングを行なうので、レジストマスク205の第2のシリコン酸化膜204に対するエッチング選択比を確保することができる。
また、本参考例では、開口部にキャパシタを形成する場合について説明したが、本参考例ではキャパシタに限定されるものではなく、他の素子を形成しても構わない。
第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図5(a)〜(c)及び図6(a)〜(c)を参照しながら説明する。
まず、図5(a)に示すように、第1の参考例で図1(a)を用いた説明と同様にして、半導体基板300の上に第1のシリコン酸化膜301、プラグ302及び酸素バリア膜303を形成する。次に、酸素バリア膜303の上に、酸化チタンアルミニウムからなる膜厚が50nmであるエッチングストッパー膜304を形成する。
次に、図5(b)に示すように、第1の参考例で図1(b)〜(c)を用いた説明と同様にして、第2のシリコン酸化膜305及び膜厚が700nmであって且つ直径が300nmである第1の開口パターン306aを有するレジストマスク306を形成する。
次に、図5(c)に示すように、第2のシリコン酸化膜305に対して、第1の開口パターン306aを有するレジストマスク306を用いると共に、C、H及びFを含むガスとOを含むガスとの混合ガスからなるプラズマを用いて第1のエッチングを行なうことにより、深さが300nm程度である凹部305aを形成する。このとき、フォトレジスト306の膜厚は第1のエッチングにより500nm程度に減少する。
次に、図6(a)に示すように、Oを含むガスからなるプラズマを用いる全面エッチングを行なって、レジストマスク306を300nm程度除去することにより、直径が400nmである第2の開口パターン306bを有するレジストマスク306を形成する。このとき、第2の開口パターン306bを有するレジストマスク306はその上部ほどプラズマに照射される頻度が大きいので、第2の開口パターン306bの断面は順テーパー形状になる。
次に、図6(b)に示すように、凹部305aを有する第2のシリコン酸化膜305に対して、第2の開口パターン306bを有するレジストマスク306を用いると共に、C、H及びFを含むガスとOを含むガスとの混合ガスからなるプラズマを用いて第2のエッチングを行なうことにより、凹部305aよりも開口径が大きく且つ壁面がテーパー形状であると共にエッチングストッパー膜304を露出させる開口部305bを形成する。この場合、レジストマスク306の膜厚はエッチングにより100nm程度に減少する。また、エッチングストッパー膜304は膜厚が30nm程度オーバーエッチングされる。
このように、開口部305bは、第1のエッチングにより凹部305aを一旦形成した後に第2のエッチングにより形成されるので、第2のエッチングが100%異方性であれば、開口部305bの壁面には階段状の段差が形成されることになるが、第1の開口パターン306aの径が拡大されてなる第2の開口パターン306bを用いて第2のエッチングを行なうため、階段状の段差の一部が削られるので、その段差は図6(b)に示すような緩やかな形状になる。さらに、第2の開口パターン306bのテーパー形状が第2のシリコン酸化膜305に転写される効果も加わるので、第2のシリコン酸化膜305にはテーパー形状の壁面を有する開口部305bが形成される。
次に、図6(c)に示すように、Oを含むガスからなるプラズマを用いるアッシングにより、フォトレジスト306を除去する。
次に、図6(d)に示すように、スパッタ法により、エッチングストッパー膜304を露出させた開口部305bを有する第2のシリコン酸化膜305に対してマスクを用いずに第3のエッチングを全面的に行なうことにより、開口部305bの壁面における段差をさらに緩やかにする。この第3のエッチングにより、開口部305bはエッチングストッパー膜304を貫通し、酸素バリア膜303を露出させる。また、酸素バリア膜303は膜厚が10nm程度オーバーエッチングされる。次に、第1の参考例と同様にして、下部電極、容量絶縁膜及び上部電極を形成する。その後、開示していないが配線及び保護膜等の形成を行なう。
以上のように第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法によると、第1の開口パターン306aを有するレジストマスク306を用いて第1のエッチングにより凹部305aを形成した後、第1の開口パターン306aよりも径が大きい第2の開口パターン306bを有するレジストマスク306を用いて第2のエッチングを行なうので、第2のシリコン酸化膜305に形成される開口部305bの壁面を順テーパー形状にすることができる。
また、第1のエッチングにより凹部305aを形成する際には酸素バリア膜303を露出させないため、第1のエッチングの際に生じる酸素バリア膜303を構成する積層膜の上層の酸化イリジウムがレジストマスク306の側壁に再付着したり、フッ素とイリジウムとの反応生成物がレジストマスク306の側壁に堆積することがないので、従来例のようにフェンスが形成される等の形状異常が発生しない。このため、開口部305bの壁面のテーパー形状を安定的に形成することができる。
また、酸素バリア膜303の上にエッチングストッパー膜304を形成することにより、第2のエッチングにより形成される開口部305bは酸素バリア膜303を露出させないので、第3のエッチングにより開口部305bの壁面のテーパー形状をより滑らかにすることができると共に、第3のエッチングを行なう際の酸素バリア膜303に対するオーバーエッチング量を抑制できる。その結果、カバレッジにより優れた下部電極、容量絶縁膜及び上部電極を得ることができるので、電極の断線、容量絶縁膜のリーク及び組成ずれを防止してキャパシタの特性のバラツキを防止することができる。また、酸素バリア膜303の膜厚を充分に確保できると共に、バリア性の高い半導体装置を製造することができる。
また、エッチングストッパー膜304として、低融点金属であるチタン又はアルミニウムを含む酸化物を用いることにより、エッチングストッパー膜304の下地膜である酸素バリア膜303を構成する積層膜の上層の高融点金属であるイリジウムの酸化物に対するエッチングストッパー膜304のエッチング選択比を大きくとることができる。
また、本実施形態では、レジストマスク306をアッシングにより除去する工程の後にエッチングストッパー膜304を露出させた開口部305bを有する第2のシリコン酸化膜305に対して第3のエッチングを行なう場合について説明したが、第2の開口パターン306bの径が拡大されてなる開口パターンを有するレジストマスク306を用いて第3のエッチングを行なっても構わない。この場合も、第2のエッチング後の開口部305bの壁面におけるテーパー形状をより滑らかにすることができることは言うまでもない。
また、本実施形態では、レジストマスク306をアッシングにより除去する工程の後に酸素バリア膜303を露出させた開口部305bを有する第2のシリコン酸化膜305に対して第3のエッチングを行なう場合について説明したが、第2の開口パターン306bの径が拡大されてなる開口パターンを有するレジストマスク306を用いて第3のエッチングを行なっても構わない。この場合も、第2のエッチング後の開口部305bの壁面におけるテーパー形状をより滑らかにすることができることは言うまでもない。さらに、この場合、酸素バリア膜303を構成する積層膜の上層として高融点金属であるイリジウム、白金、金、ルテニウム、ロジウム若しくはパラジウムを含む金属又はこれらの金属酸化物を用いるか、又は、チタン、チタンアルミニウム、タンタル、タンタルアルミニウム若しくはこれらの窒化物若しくはこれらの積層膜を用いると、第3のエッチングにより除去される酸素バリア膜303がレジストマスク306に再付着することを抑制できると共に、エッチングガスと酸素バリア膜303との反応生成物がレジストマスク306に堆積することを抑制できる。
また、下部電極の下地膜として、プラグ302を介して半導体基板300と接続している酸素バリア膜303を用いるので、強誘電体膜又は高誘電体膜よりなる容量絶縁膜を形成する際にプラグ302を酸化させることがなくなるので、キャパシタと半導体基板300とを接続することができる。
また、第2のシリコン酸化膜305は、シリコンを主成分とする酸化膜であるので、第2のシリコン酸化膜305に対して異方性の強いエッチングができるので、第1のエッチングにより凹部305aを形成した後に、第2のエッチングにより開口部305bを形成することにより、開口部305bの壁面における段差が低減してテーパー形状が滑らかになる。
また、第2のシリコン酸化膜305の主表面を平坦化することにより、電極及び容量絶縁膜又は高誘電体膜よりなるキャパシタを形成する際に用いるレジストマスク306のフォーカスずれが減少する。
また、マスクとしてフォトレジスト膜よりなるレジストマスク306を用いるので、レジストマスク306に対するエッチング選択比を確保できる。
また、酸素ガスを含むプラズマを用いて第1のエッチングを行なうので、レジストマスク306の第2のシリコン酸化膜305に対するエッチング選択比を確保することができる。
また、本実施形態では、開口部にキャパシタを形成する場合について説明したが、本実施形態ではキャパシタに限定されるものではなく、他の素子を形成しても構わない。
第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図7(a)及び(b)と図8(a)及び(b)とを参照しながら説明する。
まず、図7(a)に示すように、第1の参考例で図1(a)〜(c)を用いた説明と同様にして、半導体基板400の上に第1のシリコン酸化膜401、プラグ402及び酸素バリア膜403を形成する。次に、第1のシリコン酸化膜401及び酸素バリア膜403の上に、酸素バリア膜403を覆うように第2のシリコン酸化膜404を形成した後、CMP法により、酸素バリア膜403の上の第2のシリコン酸化膜404の膜厚が900nmになるまで平坦化する。次に、第2のシリコン酸化膜404の上に、膜厚が700nmであって且つ直径が300nmである開口パターン405aを有するレジストマスク405を形成する。
次に、図7(b)に示すように、開口パターン405aを有するレジストマスク405を用いると共に、C、H及びFを含むガスとOを含むガスとの混合ガスからなるプラズマを用いて第1のエッチングを行なうことにより、深さが600nm程度である凹部404aを形成する。この場合、レジストマスク405の膜厚は第1のエッチングにより500nm程度に減少する。
次に、図8(a)に示すように、Oを含むガスからなるプラズマを用いるアッシングにより、レジストマスク405を除去する。
次に、図8(b)に示すように、凹部404aが形成された第2のシリコン酸化膜404に対してマスクを用いずにC、H及びFを含むガスとOを含むガスとの混合ガスからなるプラズマを用いて第2のエッチングを行なうことにより、凹部404aよりも開口径が大きく且つ壁面がテーパー形状であると共に酸素バリア膜403を露出させた開口部404bを形成する。また、酸素バリア膜403は膜厚が30nm程度オーバーエッチングされる。次に、第1の参考例と同様にして、下部電極、容量絶縁膜及び上部極を形成する。その後、開示していないが配線及び保護膜等の形成を行なう。
以上のように第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法によると、第1の参考例と比べて、開口パターンの径を拡大する工程を省略できるので、工程数を低減することができる。
また、第1の開口パターン405aを有するレジストマスク405を用いて第1のエッチングにより凹部404aを形成した後、レジストマスク405をアッシングにより除去してから第2のエッチングを行なうので、第2のシリコン酸化膜404に形成される開口部404bの壁面を順テーパー形状にすることができる。
また、第1のエッチングにより凹部404aを形成する際には酸素バリア膜403を露出させないため、第1のエッチングの際に生じる酸素バリア膜403を構成する積層膜の上層の酸化イリジウムがレジストマスク405の側壁に再付着したり、フッ素とイリジウムとの反応生成物がレジストマスク405の側壁に堆積することがないので、従来例のようにフェンスが形成される等の形状異常が発生しない。このため、開口部404bの壁面のテーパー形状を安定的に形成することができる。その結果、カバレッジにより優れた下部電極、容量絶縁膜及び上部電極を得ることができるので、電極の断線、容量絶縁膜のリーク及び組成ずれを防止してキャパシタの特性のバラツキを防止することができる。
また、下部電極の下地膜として、プラグ402を介して半導体基板400と接続している酸素バリア膜403を用いるので、強誘電体膜又は高誘電体膜よりなる容量絶縁膜を形成する際にプラグ402を酸化させることがなくなるので、キャパシタと半導体基板400とを接続することができる。
また、第2のシリコン酸化膜404は、シリコンを主成分とする酸化膜であるので、第2のシリコン酸化膜404に対して異方性の強いエッチングができるので、第1のエッチングにより凹部404aを形成した後に、第2のエッチングにより開口部404bを形成することにより、開口部404bの壁面における段差が低減してテーパー形状が滑らかになる。
また、第2のシリコン酸化膜404の主表面を平坦化することにより、電極及び容量絶縁膜又は高誘電体膜よりなるキャパシタを形成する際に用いるレジストマスク405のフォーカスずれが減少する。
また、マスクとしてフォトレジスト膜よりなるレジストマスク405を用いるので、レジストマスク405の絶縁膜に対するエッチング選択比を確保できる。
また、酸素ガスを含むプラズマを用いて第1のエッチングを行なうので、レジストマスク405の第2のシリコン酸化膜404に対するエッチング選択比を確保することができる。
また、本実施形態では、開口部404bにキャパシタを形成する場合について説明したが、本実施形態ではキャパシタに限定されるものではなく、他の素子を形成しても構わない。
第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図9(a)〜(c)及び図10(a)〜(c)を参照しながら説明する。
まず、図9(a)に示すように、第1の参考例で図1(a)〜(c)を用いた説明と同様にして、半導体基板500の上に、第1のシリコン酸化膜501、プラグ502、酸素バリア膜503、第2のシリコン酸化膜504及び膜厚が800nmであって且つ直径が250nmである第1の開口パターン505aを有するレジストマスク505を形成する。
次に、図9(b)に示すように、Oを含むガスからなるプラズマを用いる全面エッチングを行なって、レジストマスク505を100nm程度除去することにより、直径が300nmである第2の開口パターン505bを有するレジストマスク505を形成する。このとき、第2の開口パターン505bを有するレジストマスク505はその上部ほどプラズマに照射される頻度が大きいので、第2の開口パターン505bの断面は順テーパー形状になる。
次に、図9(c)に示すように、第2のシリコン酸化膜504に対して、第2の開口パターン505bを有するレジストマスク505を用いると共に、C、H及びFを含むガスとOを含むガスとの混合ガスからなるプラズマを用いて第1のエッチングを行なうことにより、深さ300nm程度である凹部504aを形成する。この場合、レジストマスク505の膜厚は第1のエッチングにより500nm程度に減少する。また、この場合、第2の開口パターン505bのテーパー形状が第2のシリコン酸化膜504に転写される効果により、シリコン酸化膜504にはテーパー形状の壁面を有する凹部504aが形成される。
次に、図10(a)に示すように、Oを含むガスプラズマを用いて、レジストマスク505を300nm程度除去することにより、直径が400nmである第3の開口パターン505cを有するレジストマスク505を形成する。
次に、図10(b)に示すように、凹部504aが形成された第2のシリコン酸化膜504に対して、第3の開口パターン505cを有するレジストマスク505を用いると共に、C、H、Fを含むガスとOを含むガスとの混合ガスからなるプラズマを用いて第2のエッチングを行なうことにより、凹部504aよりも開口径が大きく且つ壁面がテーパー形状であると共に酸素バリア膜503を露出させる開口部504bを形成する。この場合、レジストマスク505の膜厚は第3のエッチングにより100nm程度に減少する。また、酸素バリア膜503は膜厚が30nm程度オーバーエッチングされる。第1のエッチングにより形成されたテーパー形状の壁面を有する凹部504aに対して第2のエッチングを行なうので、第2のエッチングにより形成される開口部504bの壁面における段差は、第1の参考例で形成された開口部104bの壁面に比べて、より緩やかになる。
次に、図10(c)に示すように、Oを含むガスからなるプラズマを用いるアッシングにより、レジストマスク505を除去する。次に、第1の参考例と同様にして、下部電極、容量絶縁膜及び上部電極を形成する。その後、開示していないが配線及び保護膜等を形成する。
以上のように、第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法によると、第1のエッチングを行なう前にレジストマスク505の開口パターンをテーパー形状にする工程を含むため、第1のエッチングにより第2のシリコン酸化膜504を除去する速度が上昇するので、前記の各参考例及び実施形態に比べて、第1のエッチングにより形成される凹部504aのテーパー量が大きくなる。また、凹部504aのテーパー量が大きいため、第2のエッチングの際に用いるエッチングガスが凹部504aに侵入することが容易になるので、テーパー量がさらに大きいテーパー形状の壁面を有する開口部504bを形成することができる。その結果、よりカバレッジに優れたキャパシタを形成することができる。
また、第1のエッチングにより凹部504aを形成する際には酸素バリア膜503を露出させないため、第1のエッチングの際に生じる酸素バリア膜503を構成する積層膜の上層の酸化イリジウムがレジストマスク505の側壁に再付着したり、フッ素とイリジウムとの反応生成物がレジストマスク505の側壁に堆積することがないので、従来例のようにフェンスが形成される等の形状異常が発生しない。このため、開口部504bの壁面のテーパー形状を安定的に形成することができる。
また、開口部504bの壁面のテーパー形状を安定的に形成することができるため、カバレッジに優れた下部電極、容量絶縁膜及び上部電極を得ることができるので、電極の断線、容量絶縁膜のリーク及び組成ずれを防止してキャパシタの特性のバラツキを防止することができる。
また、酸素バリア膜503を構成する積層膜の上層として高融点金属であるイリジウム、白金、金、ルテニウム、ロジウム若しくはパラジウムを含む金属又はこれらの金属酸化物を用いるか、又は、チタン、チタンアルミニウム、タンタル、タンタルアルミニウム若しくはこれらの窒化物若しくはこれらの積層膜を用いると、第2のエッチングにより除去される酸素バリア膜503がレジストマスク505の側壁に再付着することを抑制できると共に、エッチングガスと酸素バリア膜503との反応生成物がレジストマスク505の側壁に堆積することを抑制できる。
また、下部電極の下地膜として、プラグ502を介して半導体基板500と接続している酸素バリア膜503を用いるので、強誘電体膜又は高誘電体膜よりなる容量を形成する際にプラグ502を酸化させることがなくなるので、キャパシタと半導体基板500とを接続することができる。
また、第2のシリコン酸化膜504は、シリコンを主成分とする酸化膜であるので、第2のシリコン酸化膜504に対して異方性の強いエッチングができるので、第1のエッチングにより凹部504aを形成した後に、第2のエッチングにより開口部504bを形成することにより、開口部504bの壁面における段差が低減してテーパー形状が滑らかになる。
また、第2のシリコン酸化膜504の主表面を平坦化することにより、電極及び容量絶縁膜又は高誘電体膜よりなるキャパシタを形成する際に用いるレジストマスク505のフォーカスずれが減少する。
また、マスクとしてフォトレジスト膜よりなるレジストマスク505を用いるので、レジストマスク505の絶縁膜に対するエッチング選択比を確保できる。
また、酸素ガスを含むプラズマを用いて第1のエッチングを行なうので、レジストマスク505の第2のシリコン酸化膜504に対するエッチング選択比を確保することができる。
また、本実施形態では、開口部504bにキャパシタを形成する場合について説明したが、本実施形態ではキャパシタに限定されるものではなく、他の素子を形成しても構わない。
第3の参考例
以下、本発明の第3の参考例に係る半導体装置について、図11を参照しながら説明する。
図11は、本発明の第3の参考例に係る半導体装置のセルブロックの平面図を示している。
図11に示すように、例えばシリコンよりなる半導体基板610上には、窒化シリコンよりなる絶縁性下部水素バリア膜618が形成され、該絶縁性下部水素バリア膜618の上には、行列状に配置された複数個のキャパシタ627が形成されている。
後述するビット線が延びる方向と交差する方向に配置されたキャパシタ627の一郡は、例えばキャパシタ627の65個分の上部電極が互いに電気的に接続されることによってセルプレート650が構成されている。ここで、各セルプレート650の一端部に位置するキャパシタ627Aは、半導体基板610とセルプレート650とを電気的に接続するための導通用のダミーキャパシタである。従って、1つのセルプレート650は、実質的に64個のキャパシタ627を含んでいる。また、1つのセルブロック660は、一例として、セルプレート650をビット線が延びる方向に例えば64列分配置した構成をとっている。
また、セルプレート650が延びる方向に、例えば16個分のセルブロック660を配置することによって、半導体記憶装置としてのキャパシタアレイが構成される。なお、1つのセルプレート650当たりのキャパシタ627の個数、1つのセルブロック660当たりのセルプレート650の個数、及び1つのキャパシタアレイ当たりのセルブロック660の個数は、上述した個数に限定されないことはいうまでもない。
さらに、複数個のセルプレート650を含む1つのセルブロック660は、絶縁性を有する例えば酸化チタンアルミニウム(TiAlO)よりなる絶縁性上部水素バリア膜629により覆われており、絶縁性上部水素バリア膜629の端部は、接続部629aにおいて、絶縁性下部水素バリア膜618の端部と接続している。つまり、接続部629aは、セルブロック660の周縁部に配置されている。
以下に、本発明の第3の参考例に係る半導体装置の製造方法について、図12(a)〜(c)、図13(a)及び(b)、図14(a)及び(b)、並びに図15を参照しながら説明する。
図12(a)〜(c)、図13(a)及び(b)、図14(a)及び(b)、並びに図15は、本発明の第3の参考例に係る半導体装置の製造方法の工程断面図を示している。なお、図12(a)〜(c)、図13(a)及び(b)、図14(a)及び(b)、並びに図15に示された断面の方向は、図11に示したセルプレート650が延びる方向(ビット線が延びる方向)と交差する方向であり、具体的には、図14(b)において後述する第5の層間絶縁膜630が形成されていない状態であって接続部629aまでを示す部分図が、図11に示したXIV(b)−XIV(b)線の断面図に対応している。また、図12(a)〜(c)、図13(a)及び(b)、図14(a)及び(b)、並びに図15においては、図11で示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を繰り返さないと共に、前述の第1の参考例と同様の方法を用いる場合にはその説明を繰り返さない。
<MOSトランジスタの形成>
まず、図12(a)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、半導体基板610の上面に、深さが約300nmである溝部を形成する。続いて、CVD法により、酸化シリコンを半導体基板610上の全面に亘って堆積した後、CMP法を用いて、半導体基板610の表面が露出するまで酸化シリコンを除去することにより、溝部にシリコン酸化膜が埋め込まれてなる素子分離領域611を選択的に形成する。
次に、例えば熱酸化法により、半導体基板610の主面上に膜厚が約10nmであるゲート絶縁膜(図示せず)を形成する。続いて、低圧CVD法により、ゲート絶縁膜の上に膜厚が約200nmであるポリシリコンを堆積した後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、パターニングを行なうことによって、ポリシリコンよりなる複数個のゲート電極612を形成する。
次に、CVD法により、半導体基板610上にゲート電極612を覆うように膜厚が約50nmである酸化シリコンを堆積した後、エッチバック法により、ゲート電極612の両側にサイドウォール絶縁膜(図示せず)を形成する。
次に、ゲート電極612及びサイドウォール絶縁膜をマスクとして、例えば高濃度のヒ素イオンを半導体基板610に注入することにより、ドレイン拡散層613a及びソース拡散層613bを形成する。このようにして、MOSトランジスタは形成される。また、ドレイン拡散層613a及びソース拡散層613bを形成する際に、半導体基板610におけるMOSトランジスタ形成領域を除く活性領域に、配線用拡散層613cを選択的に形成する。
<ビット線の形成>
次に、図12(b)に示すように、CVD法により、酸化シリコンを半導体基板610の全面に亘って堆積した後、CMP法により、膜厚がゲート電極612の上部において約200nmとなるように酸化シリコンを平坦化することによって、酸化シリコンよりなる第1の層間絶縁膜614を形成する。
次に、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、第1の層間絶縁膜614に、ドレイン拡散層613aと配線用拡散層613cとの表面を露出させるコンタクトホールを形成した後、CVD法により、コンタクトホールの内壁に、コンタクトホールを埋めてしまわないように、チタン膜と窒化チタン膜とを順次堆積する。続いて、タングステンをコンタクトホールに充填する。このようにして、図12(b)に示すように、ドレイン拡散層613a又は配線用拡散層613cと接続する第1のコンタクトプラグ615を形成する。
次に、スパッタ法により、第1の層間絶縁膜614の上に、膜厚が約10nmであるチタン膜と膜厚が約100nmであるタングステン膜とが下から順に積層されてなる積層膜を形成する。その後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、積層膜をパターニングすることによって、図12(b)に示すように、第1のコンタクトプラグ615と接続するビット線616を形成する。
<絶縁性下部水素バリア膜の形成>
次に、図12(c)に示すように、CVD法により、酸化シリコンを第1の層間絶縁膜614の全面に亘って堆積した後、CMP法により、膜厚がビット線616の上部において約100nmとなるように酸化シリコンを平坦化することによって、酸化シリコンよりなる第2の層間絶縁膜617を形成する。
次に、CVD法により、第2の層間絶縁膜617の上に、膜厚が約100nmである窒化シリコンよりなる絶縁性下部水素バリア膜618を堆積する。
次に、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、絶縁性下部水素バリア膜618、第2の層間絶縁膜617、及び第1の層間絶縁膜614を貫通して延びると共にMOSトランジスタのソース拡散層613bの上面を露出させるコンタクトホールを形成した後、該コンタクトホールにチタン膜、窒化チタン膜、及びタングステンを順次埋め込むことによって、ソース拡散層613bと接続する第2のコンタクトプラグ619を形成する。
次に、図13(a)に示すように、例えばスパッタ法により、絶縁性下部水素バリア膜618の全面に亘って、各々の膜厚が約50nmである窒化チタンアルミニウム、イリジウム及び酸化イリジウムを順次堆積してなる積層膜を形成した後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、積層膜に対してパターニングを行なうことにより、窒化チタンアルミニウムよりなる導電性下部水素バリア膜620と、イリジウム及び酸化イリジウムよりなる酸素バリア膜621とを形成する。導電性下部水素バリア膜620は、下面の中央部において第2のコンタクトプラグ619の上端と接続すると共に、下面の周縁部において絶縁性下部水素バリア膜618と接続している。
<キャパシタの形成>
次に、図13(b)に示すように、酸素バリア膜621及び導電性下部水素バリア膜620を覆うように、絶縁性水素バリア膜618の全面に亘って、膜厚が1000nmであるシリコン酸化膜を堆積した後、CMP法により、膜厚が酸素バリア膜621の上部において600nmになるようにシリコン酸化膜を平坦化することによって、第3の層間絶縁膜622を形成する。
次に、第3の層間絶縁膜622の上に、酸素バリア膜621の上方に第1の開口パターン(図示せず)を有するレジストマスク(図示せず)を形成した後、該第1の開口パターンを用いて第1のエッチングを行なうことにより、凹部(図示せず)を形成する。ここで、凹部は酸素バリア膜621に達しない程度の深さを有する。
次に、第1の開口パターンを有するレジストマスクに対して全面エッチングを行なうことにより、第1の開口パターンの径を拡大して、第1の開口パターンよりも径が大きい第2の開口パターン(図示せず)を有するレジストマスク(図示せず)を形成する。
次に、第2の開口パターンを有するレジストマスクを用いて、凹部が形成された第3の層間絶縁膜622に対して第2のエッチングを行なうことにより、酸素バリア膜621を露出させる開口部623を形成する。開口部623は、凹部よりも開口径が大きく、且つ壁面がテーパー形状である。
このように、開口部623は、第1のエッチングにより凹部を形成した後、該凹部に対する第2のエッチングにより形成される。従って、図13(b)に示すように、開口部623の壁面における段差は緩やかなになる。
なお、開口部623を形成するまでの工程は、第1の参考例において詳細に説明した工程と同様である。
次に、図14(a)に示すように、スパッタ法により、開口部623の壁面及び底面を含む全面に亘って、第3の層間絶縁膜622の上に、膜厚が約5nmである酸化イリジウムと膜厚が約50nmである白金とを順に堆積する。その後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、少なくとも開口部623内に形成された堆積膜が残存するように該堆積膜をパタ−ニングすることによって、酸化イリジウム及び白金よりなる下部電極624を形成する。
次に、有機金属気相堆積(MOCVD)法により、下部電極624が形成されている開口部623を含む全面に亘って、第3の層間絶縁膜622の上に、膜厚が約50nmであるビスマス層状ペロブスカイト型酸化物よりなり且つ容量絶縁膜625となる強誘電体膜を堆積する。ここで、強誘電体膜はストロンチウム、ビスマス、タンタル又はニオブを主成分とする。
前述のように、壁面にテーパー形状を有する開口部623に容量絶縁膜625となる強誘電体膜を形成するので、複数の元素を成分に含む強誘電体膜の膜厚均一性及び組成均一性は高い。つまり、開口部623をテーパー形状にすることにより、開口部623の底部周辺の屈曲部における第3の層間絶縁膜622の側壁の傾斜が緩やかになるので、均一な膜厚を有する強誘電体膜を形成することができる。その結果、容量絶縁膜625となる強誘電体膜は、その組成が開口部623のいずれの領域においても安定的になるので、成膜の組成制御を容易にすることができる。
また、容量絶縁膜625となる強誘電体膜の形成において、MOCVD法の代わりにスパッタ法を用いて形成する場合であっても、スパッタされる原子は異方性を持つので、開口部623がテーパー形状であれば、均一な膜厚を有する強誘電体膜を得ることができる。
次に、スパッタ法により、容量絶縁膜625となる強誘電体膜の上に膜厚が約50nmである白金を堆積した後、白金及び強誘電体膜に対してパタ−ニングを行なうことにより、白金よりなる上部電極626と強誘電体膜よりなる容量絶縁膜625を形成する。ここで、上部電極626はセルプレート650を兼ねる。なお、ここでは、容量絶縁膜625及び上部電極626を同一のパターニング工程により形成したがこれに限定されるものではない。
このように、テーパー形状を有する開口部623に下部電極624及び上部電極626を形成するため、容量を形成する領域の全体に亘って、下部電極624及び上部電極626の膜厚を十分に確保することができるので、高温アニールを用いて強誘電体膜を結晶化する際に生じる断線を防止することができる。
このようにして、各開口部623には、それぞれ、下部電極624、容量絶縁膜625及び上部電極626よりなるキャパシタ627が形成される。また、各キャパシタ627は、下部電極624、酸素バリア膜621、導電性下部水素バリア膜620及び第2のコンタクトプラグ619を介して、MOSトランジスタのソース拡散層613bと電気的に接続されている。
なお、下部電極624及び上部電極626として、膜厚が約50nmである白金を用いたが、白金に代えて他の白金族元素、すなわち、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、金(Au)、イリジウム(Ir)、若しくはこれらの酸化物を用いてもよいし、または、チタン(Ti)、チタンアルミニウム(TiAl)、タンタル(Ta)、タンタルアルミニウム(TaAl)、これらの窒化物、若しくはこれらの積層膜を用いてもよい。ここで、下部電極624及び上部電極626の膜厚は、それぞれ、10nm〜200nm程度が好ましい。
なお、容量絶縁膜625は、強誘電体膜又は高誘電体膜よりなることが好ましく、強誘電体膜として、例えば、強誘電体材料であるSrBi(TaNb1−x、Pb(ZrTi1−x)O、(BaSr1−x)TiO、又は(BiLa1−xTi12(但し、以上において、Xは、0≦x≦1の関係を満たす)を用いてもよいし、高誘電体膜として、例えば、高誘電体材料である五酸化タンタル(Ta )を用いることができる。ここで、容量絶縁膜625の膜厚は20nm〜200nm程度が好ましい。
<絶縁性上部水素バリア膜の形成>
次に、図14(b)に示すように、CVD法により、キャパシタ627を覆うように、半導体基板610の全面に亘って酸化シリコンを堆積して第4の層間絶縁膜628を形成する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、セルブロック(図示せず)を覆う領域をマスクして、セルブロックの外側に形成されている第4の層間絶縁膜628及び第3の層間絶縁膜622を除去することによって、絶縁性下部水素バリア膜618の端部を露出させる。
次に、スパッタ法により、第4の層間絶縁膜628と、第3の層間絶縁膜622と、絶縁性下部水素バリア膜618における露出面との上に、膜厚が約50nmである酸化チタンアルミニウムよりなる絶縁性上部水素バリア膜629を堆積する。これにより、絶縁性上部水素バリア膜629は、セルブロックの周縁部の接続部629aにおいて、絶縁性下部水素バリア膜618と接続する。
次に、CVD法により、絶縁性上部水素バリア膜629を覆うように、半導体基板610上の全面に亘って酸化シリコンを堆積することにより、第5の層間絶縁膜630を形成する。
<配線の形成>
次に、図15に示すように、第5の層間絶縁膜630における接続部629aの外側に形成されている領域に、第5の層間絶縁膜630及び第2の層間絶縁膜617を貫通して延びると共にビット線616の上面を露出させるコンタクトホールを選択的に形成する。次に、該コンタクトホールに、チタン膜、窒化チタン膜及びタングステンを順次埋め込むことにより、ビット線616と接続する第3のコンタクトプラグ631を形成する。次に、スパッタ法により、第5の層間絶縁膜630の上に、膜厚が約10nmであるチタン膜、膜厚が約50nmである窒化チタン膜、膜厚が約500nmであるアルムミニウム膜、及び膜厚が約50nmである窒化チタン膜を順次堆積する。このようにして、第3のコンタクトプラグ631と接続する配線632を形成する。
その後、多層配線の形成、保護膜の形成、及びパッドの形成等の公知の製造プロセスにより、所望の半導体装置を得る。
以上のように、第3の参考例に係る半導体装置の製造方法によると、複数のキャパシタ627及び導通用ダミーキャパシタ627Aを含むセルブロックの下側には、絶縁性下部水素バリア膜618が設けられおり、セルブロックの上側及び側方には、接続部629aにおいて絶縁性下部水素バリア膜618と接続する絶縁性上部水素バリア膜629が設けられている。従って、絶縁性上部水素バリア膜629を形成した後の配線形成等の工程において発生する水素がキャパシタ627に浸入することを防止できる。このため、容量絶縁膜625が水素によって還元されることによるキャパシタ627の特性劣化を抑制することができる。
さらに、絶縁性下部水素バリア膜618を貫通する第2のコンタクトプラグ619は、その上部の側壁が絶縁性下部水素バリア膜618と接触していると共に、その上端が導電性下部水素バリア膜620によって覆われているので、絶縁性下部水素バリア膜618と導電性下部水素バリア膜620との間から水素が浸入することを防止できる。従って、水素の浸入によって生じる容量絶縁膜625の還元を防止することができる。
また、前述のように、第3の参考例に係る半導体装置は、壁面がテーパー形状の開口部にキャパシタが形成されているので、断線が生じないキャパシタを実現することができる。さらに、キャパシタは水素バリア膜によって囲まれているので、キャパシタへの水素の浸入を防いで、キャパシタの特性劣化を抑制することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、断線を防止したキャパシタの形成等に有用である。
(a)〜(d)は、本発明の第1の参考例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第1の参考例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の参考例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の参考例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の第3の参考例に係る半導体装置のセルブロックの平面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第3の参考例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第3の参考例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第3の参考例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の第3の参考例に係る半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)〜(c)は、従来の半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)〜(c)は、従来の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
符号の説明
100、200、300、400、500、610 半導体基板
101、201、301、401、501 第1のシリコン酸化膜
102、202、302、402、502 プラグ
103、203、303、403、503 酸素バリア膜
104、204、305、404、504 第2のシリコン酸化膜
104a、204a、305a、404a、504a 凹部
104b、204b、305b、404b、504b、623 開口部
105、205、306、405、505 レジストマスク
105a、205a、306a、405a、505a 第1の開口パターン
105b、205b、306b、505b 第2の開口パターン
106、624 下部電極
107、625 容量絶縁膜
108、626 上部電極
304 エッチングストッパー膜
505c 第3の開口パターン
611 素子分離領域
612 ゲート電極
613a ドレイン拡散層
613b ソース拡散層
614 第1の層間絶縁膜
615 第1のコンタクトプラグ
616 ビット線
617 第2の層間絶縁膜
618 絶縁性下部水素バリア膜
619 第2のコンタクトプラグ
620 導電性下部水素バリア膜
621 酸素バリア膜
622 第3の層間絶縁膜
627 キャパシタ
627a 導通用ダミーキャパシタ
628 第4の層間絶縁膜
629 絶縁性上部水素バリア膜
629a 接続部
630 第5の層間絶縁膜
631 第3のコンタクトプラグ
632 配線
650 セルプレート
660 セルブロック

Claims (24)

  1. 基板上の所定領域に導電膜を形成する工程と、
    前記導電膜の上にエッチングストッパー膜を形成する工程と、
    前記基板上に、前記エッチングストッパー膜を覆うように絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜の上に、前記導電膜の上方に第1の開口パターンを有するマスクを形成する工程と、
    前記絶縁膜に対して前記第1の開口パターンを有するマスクを用いて第1のエッチングを行なうことにより、前記絶縁膜に底部が前記エッチングストッパー膜に達しない凹部を形成する工程と、
    前記第1の開口パターンの径を拡大して、前記第1の開口パターンよりも径が大きい第2の開口パターンを有するマスクを形成する工程と、
    前記絶縁膜に対して前記第2の開口パターンを有するマスクを用いて第2のエッチングを行なうことにより、前記絶縁膜に、前記凹部よりも開口径が大きく且つ壁面がテーパー形状であると共に前記エッチングストッパー膜を露出させる開口部を形成する工程と、
    前記エッチングストッパー膜に対して第3のエッチングを行なうことにより、前記絶縁膜の開口部の壁面のテーパー形状を滑らかにすると共に前記エッチングストッパー膜に前記導電膜を露出させる開口部を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 少なくとも前記絶縁膜の開口部及び前記エッチングストッパー膜の開口部の内部に、下部電極、容量絶縁膜及び上部電極よりなる容量素子を形成する工程をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記容量素子を形成する工程は、
    前記開口部の壁面及び底面を覆うように前記下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極の上に前記容量絶縁膜を形成する工程と、
    前記容量絶縁膜の上に前記上部電極を形成する工程とを含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第3のエッチングは、前記マスクを除去してから行なうことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第3のエッチングは、前記第2の開口パターンの径が拡大されてなる第3の開口パターンを有するマスクを用いて行なうことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記エッチングストッパー膜は、チタン又はアルミニウムを含む金属酸化物よりなることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1の開口パターンを有するマスクを形成する工程と前記絶縁膜に前記凹部を形成する工程との間に、
    前記第1の開口パターンの壁面をテーパー形状にする工程をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記導電膜は、イリジウム、白金、金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウム酸化物、ルテニウム酸化物、ロジウム酸化物の単層膜、又は、チタン、チタンアルミニウム、タンタル、タンタルアルミニウム若しくはこれらの窒化物の単層膜、又は、これらの積層膜よりなることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記導電膜は、酸素バリア膜を含んでいることを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記絶縁膜は、シリコンを含む酸化膜であることを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記絶縁膜の主表面は、平坦化されていることを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記マスクは、フォトレジストであることを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記下部電極及び前記上部電極は、主成分として白金族元素を含んでいることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記容量絶縁膜は、強誘電体膜又は高誘電体膜よりなることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記容量絶縁膜は、SrBi(TaNb1−x、Pb(ZrTi1−x)O、(BaSr1−x)TiO、(BiLa1−xTi12(但し、以上において、Xは、0≦x≦1の関係を満たす)、又はTaよりなることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜の所定領域にプラグを形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に前記プラグを覆う所定のパターンで、少なくとも最上層にイリジウム、白金、金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、若しくはイリジウム酸化物、ルテニウム酸化物、ロジウム酸化物のいずれかを含む酸素バリア膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に、前記酸素バリア膜を覆うように第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜の上に、前記酸素バリア膜の上方に第1の開口パターンを有するマスクを形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜に対して前記第1の開口パターンを有するマスクを用いて第1のエッチングを行なうことにより、前記第2の絶縁膜に底部が前記酸素バリア膜に達しない凹部を形成する工程と、
    前記マスクを除去した後、前記第2の絶縁膜に対して全面的に第2のエッチングを行なうことにより、前記第2の絶縁膜に、前記凹部よりも開口径が大きく且つ壁面がテーパー形状であると共に前記酸素バリア膜を露出させる開口部を形成する工程と、
    少なくとも前記第2の絶縁膜の開口部の内部に、下部電極、容量絶縁膜及び上部電極よりなる容量素子を形成する工程を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 前記容量素子を形成する工程は、
    前記開口部の壁面及び底面を覆うように前記下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極の上に前記容量絶縁膜を形成する工程と、
    前記容量絶縁膜の上に前記上部電極を形成する工程とを含むことを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記第1の開口パターンを有するマスクを形成する工程と前記第2の絶縁膜に前記凹部を形成する工程との間に、
    前記第1の開口パターンの壁面をテーパー形状にする工程をさらに備えることを特徴とする請求項16又は17に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記第2の絶縁膜は、シリコンを含む酸化膜であることを特徴とする請求項16〜18のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記第2の絶縁膜の主表面は、平坦化されていることを特徴とする請求項16〜18のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記マスクは、フォトレジストであることを特徴とする請求項16〜18のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 前記下部電極及び前記上部電極は、主成分として白金族元素を含んでいることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記容量絶縁膜は、強誘電体膜又は高誘電体膜よりなることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 前記容量絶縁膜は、SrBi(TaNb1−x、Pb(ZrTi1−x)O、(BaSr1−x)TiO、(BiLa1−xTi12(但し、以上において、Xは、0≦x≦1の関係を満たす)、又はTaよりなることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
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