JP2009081229A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘電体メモリの微細化が進むと、上部電極の電位を拡散層へ引き出す構造におけるアスペクト比が大きくなるため、上部電極のカバレッジが悪化し、誘電体を結晶化させる熱処理時に上部電極が断線してしまう。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板の上方に形成された第1の導電膜及び第2の導電膜と、第1の導電膜を覆うように形成された第1の絶縁膜と、第2の導電膜を覆うように形成された第2の絶縁膜と、第1の絶縁膜に形成され、第1の導電膜に達する第1の開口部と、第1の開口部の壁部及び底部に沿って形成された第3の導電膜と、第3の導電膜、第1の絶縁膜、及び第2の絶縁膜上に形成された誘電体膜と、第2の絶縁膜及び誘電体膜の積層膜に形成され、第2の導電膜に達する第2の開口部と、誘電体膜の上並びに第2の開口部の壁部及び底部に沿って形成された第4の導電膜とを備える。第2の絶縁膜の膜厚が、第1の絶縁膜の膜厚よりも薄い。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘電体メモリにおける上部電極の電位の引き出し構造に関し、導電膜の断線による特性不良を防止できる半導体装置及びその製造方法に関する。
強誘電体不揮発性メモリ(FeRAM)は、プレーナ型及びスタック型の平面キャパシタ構造を使用した小容量の製品が量産されているが、更に大容量化を進めるため、より小さいセルサイズで容量が確保できる立体キャパシタ型強誘電体メモリが開発されている。
また、強誘電体メモリでは、容量絶縁膜となる強誘電体材料が金属酸化物であり、還元性雰囲気に曝されると容易に還元されるため、強誘電体特性が劣化してしまう。この課題を解決する方法として、強誘電体キャパシタの上方を水素バリア膜で被覆する方法があるが、上部電極から直接配線層へ電位を引き出す構造では、水素バリア膜を貫通して、コンタクトプラグを形成せざるを得ないため、そこからの水素の侵入を許してしまうという課題がある。
そこで、キャパシタ上部電極の電位を、コンタクトプラグを介して、拡散層に引き出し、水素バリア膜のないメモリセル領域外のコンタクトプラグを介して、配線層へ引き上げる構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。
図22は、従来の半導体装置の構造を示す断面図であって、具体的には、強誘電体メモリデバイスのワードライン方向(プレートライン方向)の断面図を示している。
図22に示すように、半導体基板501におけるシャロウトレンチ分離領域(Shallow Trench Isolation : STI領域)によって区画された素子形成領域には、ソース領域又はドレイン領域となる不純物拡散層503、及び図示しないゲート電極からなる複数のトランジスタ(図示せず)が形成されている。
また、半導体基板501の上には、図示しない複数のトランジスタを覆うように層間絶縁膜504が形成されている。層間絶縁膜504には、該層間絶縁膜504を貫通し不純物拡散層503に到達するコンタクトプラグ505が形成されている。層間絶縁膜504の上には、コンタクトプラグ505と電気的に接続され、且つ、層間絶縁膜504上におけるコンタクトプラグ505とその周辺部分を覆う複数の酸素バリア膜506が形成されている。
また、層間絶縁膜504の上には、メモリセルアレイにおけるワードライン方向の端に位置しない酸素バリア膜506を露出する開口部508と、ワードライン方向の端に位置する酸素バリア膜506を露出する開口部510Bとを有するBPSG膜などからなる層間絶縁膜507が形成されている。
また、層間絶縁膜507における、開口部508には、その壁部及び底部に沿うように、貴金属膜からなる下部電極509が形成されている。下部電極509の具体的な材料は、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、又はルテニウム(Ru)等である。また、開口部510Bを除く層間絶縁膜507の一部の上と下部電極509上には、容量絶縁膜510が形成されている。
また、層間絶縁膜507の一部の上、容量絶縁膜510の上、及び開口部510Bの壁部及び底部に、上部電極511が形成されている。このようにして、開口部508には、下部電極509、容量絶縁膜510、及び上部電極511からなる容量素子が形成されており、開口部510Bには、上部電極511を酸素バリア膜506とコンタクトプラグ505を介して、半導体基板501と接続する構造(以降、ドロップコンタクトと呼ぶ)が形成される。開口部510Bの径は、例えば700nmで、深さは例えば550nmである。上部電極811の材料は、貴金属膜からなる。上部電極117の具体的な材料は、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、又はルテニウム(Ru)などである。
また、層間絶縁膜507の上には、容量素子及びドロップコンタクトの凹部を埋めるように、BPSG等からなる層間絶縁膜512が形成されている。また、層間絶縁膜512、層間絶縁膜507及び層間絶縁膜512の積層膜には、半導体基板501と接続するコンタクトプラグ513が形成されている。
次に、上記従来の半導体装置の製造方法について説明する。
図23(a)〜(d)、図24(a)〜(c)、図25(a)〜(c)、及び図26(a)及び(b)は、従来の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
まず、図23(a)に示すように、半導体基板501に素子形成領域を区画するシャロウトレンチ分離領域(Shallow Trench Isolation:STI領域)502を選択的に形成した後、素子形成領域の表層部に不純物拡散層503を形成する。続いて、半導体基板501上の全面に、約0.6μm〜1.2μmの膜厚の絶縁膜を成膜した後、化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)法を用いて、成膜した絶縁膜の表面を平坦化して層間絶縁膜504を形成する。
次に、図23(b)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、層間絶縁膜504にコンタクトホールを形成した後、スパッタ法、CVD法又はめっき法により、層間絶縁膜504の上に、コンタクトホールが充填されるように、コンタクトプラグ形成膜を成膜する。続いて、層間絶縁膜504が露出するまでCMP処理を行なって、コンタクトプラグ形成膜からコンタクトプラグ505を形成する。
次に、図23(c)に示すように、例えば、スパッタ法により、層間絶縁膜504上の全面に、コンタクトプラグ505の酸化を防止する酸素バリア形成膜を成膜した後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、各コンタクトプラグ504及びその周辺部をそれぞれ覆うようにパターニングすることにより、酸素バリア形成膜から複数の酸素バリア膜506を形成する。
次に、図23(d)に示すように、CVD法により、層間絶縁膜504の上に、各酸素バリア膜506を覆うように、BPSG膜などからなる層間絶縁膜507を成膜した後、該層間絶縁膜507に対してCMP法により平坦化処理を行なう。層間絶縁膜507の酸素バリア膜506上の膜厚は例えば520nmである。
次に、図24(a)に示すように、リソグラフィ法及びエッチング法により、層間絶縁膜507に対して、ワードライン方向の端を除く各酸素バリア膜506の中央部分すなわちコンタクトプラグ505の上方部分を露出する複数の開口部508を形成する。
次に、図24(b)に示すように、スパッタ法により、層間絶縁膜507上に開口部508の壁部及び底部を含む全面にわたって、白金又はイリジウム等の貴金属からなる下部電極形成膜509Aを成膜する。
次に、図24(c)に示すように、CMP法により、下部電極形成膜509Aを層間絶縁膜507が露出するように除去することにより、開口部508の壁部及び底部上に下部電極形成膜509Aから下部電極509を形成する。
次に、図25(a)に示すように、MOCVD法により、層間絶縁膜507上と下部電極509上を含む全面にわたって、例えば強誘電体からなる容量絶縁膜形成膜510Aを成膜する。容量絶縁膜形成膜510Aには、BST、PZT又はSBT等の強誘電体材料を用いる。
次に、図25(b)に示すように、ワードライン方向の端に配置された酸素バリア膜506に達するように、リソグラフィ法とドライエッチ法により、容量絶縁膜形成膜510Aと層間絶縁膜507に開口部510Bを形成する。開口部510Bの径は、例えば700nmであり、深さは550nmである。
次に、図25(c)に示すように、スパッタ法により、容量絶縁膜形成膜510A上と開口部510Bの壁部及び底部に沿って、上部電極形成膜511Aを成膜する。
次に、図26(a)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、容量絶縁膜形成膜510A及び上部電極形成膜511Aに対して、セルプレート方向の開口部508と開口部510Bを覆うようにパターニングすることにより、容量絶縁膜形成膜510Aから容量絶縁膜510を形成し、上部電極形成膜511Aから上部電極511を形成する。これにより、下部電極509、容量絶縁膜510及び上部電極511からなる断面凹状の容量素子が形成される。
次に、図26(b)に示すように、CVD法により、層間絶縁膜507の上に、容量素子を覆うようにBPSGなどからなる層間絶縁膜512を成膜し、CMP法により、成膜した層間絶縁膜512の表面を平坦化する。その後、層間絶縁膜512、507及び504を貫通して不純物拡散層503を露出するコンタクトホールを形成した後、層間絶縁膜512の上及び該コンタクトホールにコンタクトプラグ形成膜を形成し、その後、CMP処理により、コンタクトプラグ形成膜が充填してコンタクトプラグ513を形成する。
次に、容量絶縁膜510を構成する強誘電体膜を結晶化したり、膜質を向上するために、高温且つ酸素雰囲気で熱処理を行なう。
特開2005−268494号公報
以上説明した従来の半導体装置及びその製造方法では、上部電極511は、開口部508においては、密着層の役目を果たす容量絶縁膜510と接触しているため、熱処理時に断線は発生しないが、開口部(ドロップコンタクト部)510Bにおいては、密着性の悪い酸化膜としか接触していないため、熱処理時に断線が発生しやすい状態にある。
このような状況下において、メモリセルの微細化が進むと、キャパシタ容量を確保するために、アスペクトのより大きい開口にキャパシタを形成しなければならない。このため、従来の半導体装置及びその製造方法では、上部電極511の電位を不純物拡散層503へ引き出す箇所(ドロップコンタクト)においても、アスペクト比が大きくなることから、上部電極511を構成する膜のカバレッジが悪化し、誘電体を結晶化させる等の熱処理時に上部電極膜が断線してしまう。
ここで、図27は、ドロップコンタクトのアスペクト比と断線発生確率との関係を示した図である。
図27に示すように、上記従来の半導体装置及びその製造方法では、アスペクト比が0.79であって、断線は発生しないが、上述の通り、メモリセルの微細化が進み、開口部510Bの径が600nmとなる一方で、小さいセルサイズでキャパシタ容量を確保するために開口部510Bの深さが600nmとなる場合には、アスペクト比は1.0となるため、断線が発生してしまうという問題が発生する。
前記に鑑み、本発明の目的は、キャパシタ容量を確保しながら、誘電体を結晶化する際などの熱処理時において、ドロップコンタクトの上部電極が断線することを防止できる構造を備えた半導体装置及びその製造方法を提供することである。また、ドロップコンタクトの上部電極が断線しても導通が図れる構造を有する半導体装置及びその製造方法を提供することである。
前記の目的を達成するために、本発明の第1の形態の半導体装置は、半導体基板の上方に形成された第1の導電膜及び第2の導電膜と、第1の導電膜を覆うように形成された第1の絶縁膜と、第2の導電膜を覆うように形成された第2の絶縁膜と、第1の絶縁膜に形成され、第1の導電膜に達する第1の開口部と、第1の開口部の壁部及び底部に沿って形成された第3の導電膜と、第3の導電膜、第1の絶縁膜、及び第2の絶縁膜上に形成された誘電体膜と、第2の絶縁膜及び誘電体膜の積層膜に形成され、第2の導電膜に達する第2の開口部と、誘電体膜の上並びに第2の開口部の壁部及び底部に沿って形成された第4の導電膜とを備え、第2の絶縁膜の膜厚が、第1の絶縁膜の膜厚よりも薄い。
本発明の第1の形態の半導体装置によると、ドロップコンタクト部における第2の開口部のアスペクト比を小さくできるため、第2の開口部における上部電極(第4の導電膜)の膜厚は第1の開口部における上部電極の膜よりも厚く形成される。このため、誘電体キャパシタの容量を確保したまま、誘電体の結晶化熱処理時に上部電極が断線することを防止できる。
本発明の第1の形態の半導体装置において、第2の絶縁膜の膜厚が、第1の絶縁膜の膜厚よりも30nm以上薄いことが好ましい。
本発明の第2の形態の半導体装置は、半導体基板の上方に形成された第1の導電膜及び第2の導電膜と、第1の導電膜及び第2の導電膜を覆うように形成された絶縁膜と、絶縁膜に形成され、第1の導電膜に達する第1の開口部と、第1の開口部の壁部及び底部に沿って形成された第3の導電膜と、第3の導電膜の上及び絶縁膜の上に形成された誘電体膜と、絶縁膜及び誘電体膜の積層膜に形成され、第2の導電膜に達する第2の開口部と、誘電体膜の上並びに第2の開口部の壁部及び底部に沿って形成された第4の導電膜とを備え、第1の導電膜における第1の開口部の掘れ込み量が、第2の導電膜における第2の開口部の掘れ込み量よりも大きい。
本発明の第2の形態の半導体装置によると、ドロップコンタクト部における第2の開口部のアスペクト比を小さくできるため、第2の開口部における上部電極(第4の導電膜)の膜厚は第1の開口部における上部電極の膜よりも厚く形成される。このため、誘電体キャパシタの容量を確保したまま、誘電体の結晶化熱処理時に上部電極が断線することを防止できる。
本発明の第2の形態の半導体装置において、第1の開口部の掘れ込み量が、第2の開口部の掘れ込み量よりも30nm以上大きいことが好ましい。
本発明の第3の形態の半導体装置は、半導体基板の上方に形成された第1の導電膜及び第2の導電膜と、第1の導電膜及び第2の導電膜上に形成された絶縁膜と、絶縁膜に形成され、第1の導電膜に達する第1の開口部と、絶縁膜に形成され、第2の導電膜に達する第2の開口部と、第1の開口部及び第2の開口部の各壁部及び底部、並びに第1の開口部及び第2の開口部の各周辺領域の絶縁膜上に形成された第3の導電膜と、第3の導電膜の上に、第2の開口部の周辺領域における第3の導電膜の少なくとも一部を露出するように形成された誘電体膜と、誘電体膜の上及び第3の導電膜の一部の上に形成された第4の導電膜とを備える。
本発明の第3の形態の半導体装置によると、誘電体の結晶化熱処理時にドロップコンタクトにおける上部電極が断線しても、断線の発生しにくい下部電極を介して、上部電極の電位を半導体基板に引き出すことが可能となる。
本発明の第1〜第3の形態の半導体装置において、第4の導電膜が、貴金属膜又は貴金属を含む膜である場合には、熱処理時の体積収縮率が大きく、密着性も悪いことから本発明の効果が大きい。
本発明の第1〜第3の形態の半導体装置において、誘電体膜が、Biを含む強誘電体膜である場合には、他の容量絶縁膜と比べて高温の熱処理を必要とするため、本発明の効果がさらに大きくなる。
本発明の第1の形態の半導体装置の製造方法は、導体基板の上方に第1の導電膜及び第2の導電膜を形成する工程(a)と、第1の導電膜及び第2の導電膜を覆うように絶縁膜を形成する工程(b)と、第1の導電膜に達するように、絶縁膜に第1の開口部を形成する工程(c)と、第1の開口部の壁部及び底部に沿って第3の導電膜を形成する工程(d)と、少なくとも第2の導電膜上における絶縁膜の膜厚を薄膜化する工程(e)と、工程(e)の後に、絶縁膜の上及び第3の導電膜の上に沿って、誘電体膜を形成する工程(f)と、誘電体膜及び絶縁膜の積層膜に、第2の導電膜に達するように第2の開口部を形成する工程(g)と、誘電体膜の上及び第2の開口部の壁部及び底部に沿って、第3の導電膜を形成する工程(h)とを備える。
本発明の第1の形態の半導体装置の製造方法によると、上述の効果を有する第1の形態に係る半導体装置を製造できる。
本発明の第1の形態の半導体装置の製造方法において、工程(e)は、絶縁膜の膜厚を30nm以上薄膜化する工程であることが好ましい。
本発明の第2の形態の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1の導電膜及び第2の導電膜を形成する工程(a)と、第1の導電膜を覆うように絶縁膜を形成する工程(b)と、絶縁膜に、第1の導電膜に達するように第1の開口部を形成する工程(c)と、絶縁膜の上及び第1の開口部の壁部及び底部に沿って、第3の導電膜を形成する工程(d)と、少なくとも第1の開口部を覆うように形成されたレジストパターンをマスクに用いて、第3の導電膜に対してエッチングすることにより、少なくとも第1の開口部の壁部及び底部に第3の導電膜を残存させる工程(e)と、工程(e)の後に、絶縁膜の上及び第3の導電膜の上に沿って、誘電体膜を形成する工程(f)と、誘電体膜及び絶縁膜の積層膜に、第2の導電膜に達するように第2の開口部を形成する工程(g)と、誘電体膜の上及び第2の開口部の壁部及び底部に沿って、第4の導電膜を形成する工程(h)とを備え、工程(e)は、第3の導電膜をエッチングする際にオーバーエッチングすることにより、絶縁膜の膜厚を薄膜化する工程を含む。
本発明の第2の形態の半導体装置の製造方法によると、上述の効果を有する第1の形態に係る半導体装置を製造できる。
本発明の第2の形態の半導体装置の製造方法において、工程(e)は、絶縁膜の膜厚を30nm以上薄膜化する工程を含むことが好ましい。
本発明の第2の形態の半導体装置の製造方法において、工程(e)は、第1の開口部の壁部及び底部のみに、記第3の導電膜を残存させる工程であることが好ましい。
本発明の第3の形態の半導体装置の製造方法は、半導体基板の上方に第1の導電膜及び第2の導電膜を形成する工程(a)と、第1の導電膜及び第2の導電膜を覆うように絶縁膜を形成する工程(b)と、第1の導電膜に達するように、絶縁膜に第1の開口部を形成する工程(c)と、第1の開口部の壁部及び底部に第3の導電膜を形成する工程(d)と、絶縁膜の上及び第3の導電膜の上に沿って、誘電体膜を形成する工程(e)と、誘電体膜及び絶縁膜の積層膜に、第2の導電膜に到達するように第2の開口部を形成する工程(f)と、誘電体膜の上並びに第2の開口部の壁部及び底部に沿って、第4の導電膜を形成する工程(g)とを備え、工程(c)における第1の導電膜における第1の開口部の掘れ込み量が、工程(f)における第2の導電膜における第2の開口部の掘れ込み量よりも大きい。
本発明の第3の形態の半導体装置の製造方法によると、上述の効果を有する第2の形態に係る半導体装置を製造できる。
本発明の第3の形態の半導体装置の製造方法において、第1の開口部の掘れ込み量が、第2の開口部の掘れ込み量よりも30nm以上大きいことが好ましい。
本発明の第4の形態の半導体装置の製造方法は、半導体基板の上方に第1の導電膜と第2の導電膜を形成する工程(a)と、第1の導電膜及び第2の導電膜を覆うように絶縁膜を形成する工程(b)と、第1の導電膜に達するように、絶縁膜に第1の開口部を形成する工程(c)と、第2の導電膜に達するように、絶縁膜に第2の開口部を形成する工程(d)と、第1の開口部及び第2の開口部の各壁部及び底部、並びに絶縁膜上における第1の開口部及び第2の開口部の各周辺領域に第3の導電膜を形成する工程(e)と、絶縁膜の上及び第3の導電膜の上に沿って、誘電体膜を形成する工程(f)と、第2の開口部の周辺領域に形成された第3の導電膜の少なくとも一部が露出するように、誘電体膜の一部を除去する工程(g)と、誘電体膜の上及び第3の導電膜の一部の上に、第4の導電膜を形成する工程(h)とを備える。
本発明の第4の形態の半導体装置の製造方法によると、上述の効果を有する第3の形態に係る半導体装置を製造できる。
本発明の第1〜第4の形態の半導体装置の製造方法において、第4の導電膜が、貴金属膜又は貴金属を含む膜であることが好ましい。
本発明の第1〜第4の形態の半導体装置の製造方法において、誘電体膜が、Biを含む強誘電体膜であることが好ましい。
本発明によると、立体キャパシタの容量を確保しながら、誘電体膜を結晶化する等の熱処理時にドロップコンタクトの上部電極が断線することを防止することができる。また、ドロップコンタクトの上部電極が断線しても、導通を取ることができる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構造について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構造を示す断面図であり、紙面に向かって左側には、強誘電体メモリのワードライン方向(プレートライン方向)の断面図が示されており、同様に右側には、ビットライン方向の断面図が示されている。
図1に示すように、例えばシリコン(Si)からなる半導体基板101の上部には、各素子形成領域を区画するシャロウトレンチ分離(STI:Shallow Trench Isolation)領域102が形成されており、各素子形成領域には、それぞれゲート絶縁膜103を介在させたゲート電極104と該ゲート電極104の両側方に形成されたソース領域又はドレイン領域として機能する不純物拡散層105とからなる複数のトランジスタが形成されている。
また、半導体基板101の上には、各トランジスタを覆うように、膜厚が約0.4μm〜0.8μmの酸化シリコンからなる層間絶縁膜106が形成されている。ここで、酸化シリコンには、ホウ素(B)及びリン(P)が添加されてなるいわゆるBPSG(Boron-Phospho-Silicate Glass)や、高密度プラズマにより形成され、ホウ素やリンが添加されない、いわゆるHDP−NSG(High Density Plasma-Non Silicate Glass)、又は酸化雰囲気にオゾン(O)を用いたO−NSGを用いるとよい。
また、層間絶縁膜106におけるトランジスタの一方の不純物拡散層105の上には該不純物拡散層105と電気的に接続されるコンタクトプラグ108が形成されている。コンタクトプラグ108の材料には、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)又は窒化タンタル(TaN)を用いるとよい。さらに、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)若しくはコバルト(Co)の珪化金属、又は銅(Cu)、さらにはドーピングされた多結晶シリコンを用いてもよい。
また、上面が平坦化された層間絶縁膜106の上には、コンタクトプラグ108と電気的に接続され、タングステン又は多結晶シリコンからなる複数のビット配線109が選択的に形成されている。層間絶縁膜106の上には、各ビット配線109を覆うように層間絶縁膜110が形成されている。層間絶縁膜110は各ビット配線108の酸化を防止できる程度の膜厚が必要である。
また、層間絶縁膜106及び層間絶縁膜110におけるトランジスタの他方の不純物拡散層105の上には、該不純物拡散層105と電気的に接続されるコンタクトプラグ112が形成されている。なお、コンタクトプラグ112の材料には、上述のコンタクトプラグ108に用いた材料と同等の材料を用いれるとよい。
また、上面が平坦化された層間絶縁膜110の上には、コンタクトプラグ112とそれぞれ電気的に接続され、且つ、層間絶縁膜110上におけるコンタクトプラグ112とその周辺部分を覆う複数の酸素バリア膜113が形成されている。酸素バリア膜113の材料には、例えば窒化チタンアルミニウム(TiAlN)、酸窒化チタンアルミニウム(TiAlON)、窒化チタン(TiN)、酸化イリジウム(IrO)、イリジウム(Ir)、酸化ルテニウム(RuO)、又はルテニウム(Ru)を用いればよい。また、これらのうちの少なくとも2つからなる積層構造を用いてもよい。ここで、酸化イリジウム及び酸化ルテニウムの一般式におけるxは正の実数である。
また、層間絶縁膜110の上には、各酸素バリア膜113を覆うように層間絶縁膜114が形成されている。また、層間絶縁膜114は、メモリセルアレイにおけるワードライン方向の端に位置しない酸素バリア膜113を露出し、例えば600nmの径を有する開口部115を有し、該酸素バリア膜113上の膜厚が例えば600nmである。層間絶縁膜114の膜厚は後述する容量素子の容量値を決定するパラメータとなる。また、層間絶縁膜114は、凹部117が形成されており、ワードライン方向の端に位置する酸素バリア膜113を露出し、例えば600nmの径を有する開口部119を凹部117において有し、該酸素バリア膜113上の膜厚が、ワードライン方向の端に位置しない酸素バリア膜113上の膜厚より薄く、例えば470nmの膜厚を有している。つまり、層間絶縁膜114におけるワードライン方向の端に位置しない酸素バリア膜113上の膜厚とワードライン方向の端に位置する酸素バリア膜113上の膜厚との差は、例えば30nm以上であって、且つ、100nm以上であることが更に好ましい。
また、層間絶縁膜114における開口部115には、その壁部及び底部に沿うように、例えば貴金属膜、その酸化物、窒化物又は酸窒化物からなる下部電極116が形成されている。下部電極116の材料には、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)若しくはオスミウム(Os)、これらの酸化物、窒化物又は酸窒化物を用いるとよい。また、これらのうちの少なくとも2つからなる積層構造としてもよい。
また、下部電極116の上と層間絶縁膜114の一部の上とには、例えば30nmの膜厚の容量絶縁膜118が形成されている。容量絶縁膜118の材料として、強誘電体であるチタン酸バリウムストロンチウム(BaSr1−xTiO)(但し、xは0≦x≦1である。以下、BSTと呼ぶ。)系誘電体や、ジルコニウムチタン酸鉛(Pb(Zr1−x)O)(但し、xは0≦x≦1である。以下、PZTと呼ぶ。)若しくはジルコニウムチタン酸鉛ランタン(PbLa1−y(ZrTi1−x)O)(但し、x,yは0≦x,y≦1である。)等の鉛を含むペロブスカイト系誘電体、又はタンタル酸ストロンチウムビスマス(Sr1−yBi2+xTa)(但し、x,yは0≦x,y≦1である。以下、SBTと呼ぶ。)若しくはチタン酸ビスマスランタン(Bi4−xLaTi12)(但し、xは0≦x≦1である。)等のビスマスを含むペロブスカイト系誘電体を用いると、不揮発性メモリ装置を作製することができる。
また、強誘電体膜には、一般式がABO(但し、AとBとは異なる元素である。)で表わされるペロブスカイト構造を有する化合物を用いることができる。ここで、元素Aは、例えば、鉛(Pb)、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、カルシウム(Ca)、ランタン(La)、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)及びビスマス(Bi)からなる群より選択される少なくとも1つであり、元素Bは、例えば、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、スカンジウム(Sc)、コバルト(Co)、ハフニウム(Hf)、マグネシウム(Mg)及びモリブデン(Mo)からなる群より選択される少なくとも1つである。
また、容量絶縁膜118は、単層の強誘電体膜に限定されるものではなく、組成が異なる複数の強誘電体膜を用いてもよく、さらには、異なる組成を傾斜させる構成としてもよい。
また、容量絶縁膜118は、強誘電体に限定されるものではないことはいうまでもなく、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(Si)、五酸化ニオブ(Nb)、五酸化タンタル(Ta)又は酸化アルミニウム(Al)等を用いてもよい。
また、層間絶縁膜114の開口部119の壁部及び底部、並びに容量絶縁膜118の上には、上部電極120が形成されている。このように、開口部115には容量素子が形成されていると共に、凹部117及び開口部119には、上部電極120を酸素バリア膜113とコンタクトプラグ112とを介して、不純物拡散層105と電気的に接続する構造(以降、ドロップコンタクト構造と呼ぶ)が形成されている。また、上部電極119の材料には、例えば貴金属膜、その酸化物、窒化物又は酸窒化物を用いるとよい。また、具体的に、上部電極117の材料には、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)又はオスミウム(Os)、その酸化物、窒化物又は酸窒化物を用いるとよい。
また、層間絶縁膜114の上には、容量素子、並びにドロップコンタクト構造が形成された凹部117及び開口部119内を埋めるように層間絶縁膜121が形成されている。また、層間絶縁膜121、層間絶縁膜114、層間絶縁膜110、及び層間絶縁膜106の積層膜には、不純物拡散層105と接続するコンタクトプラグ123が形成されている。コンタクトプラグ123の材料には、コンタクトプラグ108及びコンタクトプラグ112に用いた材料と同等の材料を用いればよい。なお、ここで、層間絶縁膜106及び層間絶縁膜110の積層膜に、コンタクトプラグ112をあらかじめ形成しておいて、層間絶縁膜114及び層間絶縁膜121の積層膜に、コンタクトプラグ112と接続するように、コンタクトプラグ123を形成してもよい。
以下に、上記の構造を有する半導体装置の製造方法について説明する。
図2(a)〜(d)、図3(a)〜(d)、図4(a)〜(c)、図5(a)〜(c)、図6(a)〜(c)、図7(a)〜(c)、図8(a)〜(c)、並びに図9(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であり、各図において、紙面向かって左側には、強誘電体メモリのワードライン(プレートライン)方向の断面図が示されており、同様に右側には、ビットライン方向の断面図が示されている。
まず、図2(a)に示すように、半導体基板101の上部に、複数の素子形成領域を区画するSTI領域102を選択的に形成する。続いて、各素子形成領域に、例えば酸化シリコン又は酸窒化シリコンからなる膜厚が約3nmのゲート絶縁膜103と、多結晶シリコン、金属又は金属珪化物を含み膜厚が約200nmのゲート電極104とを順次形成し、続いて、ゲート電極104をマスクとする不純物イオンのイオン注入により、ソース領域又はドレイン領域として機能する不純物拡散層105を形成することにより、トランジスタをそれぞれ形成する。
次に、図2(b)に示すように、CVD法により、BPSG、HDP−NSG又はO−NSGなどよりなる絶縁膜を約0.6μm〜1.2μmの膜厚で成膜し、その後、化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)法を用いて、成膜した絶縁膜の表面を平坦化することにより、膜厚が約0.4μm〜0.8μmの層間絶縁膜106を形成する。
次に、図2(c)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、層間絶縁膜106に各トランジスタの一方の不純物拡散層105を露出するコンタクトホール107を形成する。
次に、図2(d)に示すように、スパッタ法、CVD法又はめっき法により、層間絶縁膜106の上に、コンタクトホール107が充填されるように、コンタクトプラグ形成膜108Aを成膜する。ここで、コンタクトプラグ形成膜108Aの材料には、前述したように、タングステン等の金属、窒化チタン等の窒化金属、珪化チタン等の珪化金属、銅、又は多結晶シリコンを用いるとよい。また、コンタクトプラグ形成膜108Aを成膜する前に、コンタクトホール107内に、例えば半導体基板101側から順次積層されたチタン及び窒化チタンの積層膜、又はタンタル及び窒化タンタルの積層膜からなる密着層を形成してもよい。
次に、図3(a)に示すように、成膜されたコンタクトプラグ形成膜108Aに対して、層間絶縁膜106が露出するまでエッチバック又はCMP処理を行なうことにより、コンタクトプラグ形成膜508Aからなり、各トランジスタの一方の不純物拡散層105と電気的に接続されるコンタクトプラグ108を形成する。
次に、図3(b)に示すように、スパッタ法、CVD法又は炉により、層間絶縁膜106の上に、例えばタングステン又は多結晶シリコンからなる導電膜109Aを形成する。
次に、図3(c)に示すように、リソグラフィ法及びエッチング法により、導電膜109Aをコンタクトプラグ108と接続されるようにパターニングして、導電膜109Aから複数のビット配線109を形成する。このとき、配線材料がタングステンの場合には、例えば塩素系ガス及びフッ素系ガスを混合したエッチングガスを用いるとよく、配線材料が多結晶シリコンの場合には、フッ素系ガスを用いるとよい。また、ビット配線109にタングステンを用いる場合には、タングステン膜を形成する前に、半導体基板101側から順次積層された例えばチタンと窒化チタンとの積層膜からなる密着層を形成してもよい。また、各ビット配線109の厚さは配線抵抗及び設計ルールによって決定され、20nm〜150nm程度が好ましい。
次に、図3(d)に示すように、CVD法により、層間絶縁膜106の上に、各ビット配線109を覆うように、膜厚が約200nm〜800nmのBPSG等からなる層間絶縁膜110を成膜した後、CMP、エッチバック又はリフロー処理を行なって、その表面を平坦化する。このように表面を平坦化すると、層間絶縁膜110の上に設けられる容量素子の形成が容易となる。なかでも、CMP法を用いると、各ビット配線109により層間絶縁膜110の上部に生じた段差部分をより一層平坦化することができる。なお、層間絶縁膜110における各ビット配線109の上側部分の膜厚Xは、各ビット配線109の酸化を防止できる膜厚である50nm〜500nmになるよう設定することが好ましい。
次に、図4(a)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、層間絶縁膜106及び層間絶縁膜110に、各トランジスタの他方の不純物拡散層105を露出するコンタクトホール111を形成する。
次に、図4(b)に示すように、スパッタ法、CVD法又はめっき法により、層間絶縁膜110の上に、コンタクトホール111が充填されるように、コンタクトプラグ形成膜112Aを成膜する。ここで、コンタクトプラグ形成膜112Aの材料は、コンタクトプラグ108の材料と同等でよい。また、ここでも、コンタクトプラグ形成膜112Aを成膜する前に、コンタクトホール111内に、窒化チタン及びチタンの積層膜又は窒化タンタル及びタンタルの積層膜からなる密着層を形成してもよい。
次に、図4(c)に示すように、コンタクトプラグ形成膜112Aに対して、層間絶縁膜110が露出するまでエッチバック又はCMP処理を行なって、コンタクトプラグ形成膜112Aからなり、各トランジスタの他方の不純物拡散層105と電気的に接続されるコンタクトプラグ112を形成する。
次に、図5(a)に示すように、例えば、スパッタ法、CVD法、又は有機金属気相堆積(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法により、層間絶縁膜110上の全面に、膜厚が50nm〜250nmで、コンタクトプラグ112の酸化を防止する酸素バリア形成膜113Aを成膜する。前述したように、酸素バリア形成膜113Aの材料には、窒化チタン、窒化チタンアルミニウム、酸窒化チタンアルミニウム、イリジウム若しくはその酸化物、又はルテニウム若しくはその酸化物を用いるとよい。また、これらのうちの少なくとも2つからなる積層構造としてもよい。
次に、図5(b)に示すように、リソグラフィ法と、塩素系ガス及びフッ素系ガスの混合ガスを用いたドライエッチング法とを用いて、各コンタクトプラグ112及びその周辺部をそれぞれ覆うようにパターニングすることにより、酸素バリア形成膜113Aから複数の酸素バリア膜113を形成する。なお、図示はしていないが、コンタクトプラグ形成膜112Aを層間絶縁膜110上から除去する際に、各コンタクトプラグ112の上端面に生じる凹状部(リセス部)に酸素バリア膜113を埋め込む構成としてもよい。
次に、図5(c)に示すように、CVD法により、層間絶縁膜110の上に、各酸素バリア膜113を覆うように、膜厚が約1000nmのBPSG等からなる層間絶縁膜114を成膜する。続いて、成膜した層間絶縁膜114に対して、CMP法により平坦化処理を行なう。このとき、層間絶縁膜114における各酸素バリア膜113上の厚さは、容量素子の容量値を決めるパラメータとなり、例えば600nmである。
次に、図6(a)に示すように、リソグラフィ法及びエッチング法により、層間絶縁膜114に対して、ワードライン方向の端を除く各酸素バリア膜113の中央部分、すなわちコンタクトプラグ112の上方部分を露出する複数の開口部115を形成する。ここで、開口部115を形成するエッチングは、ドライエッチングであってもウエットエッチングであってもよい。また、開口部115の径は、例えば600nmであり、深さは600nmとなる。
次に、図6(b)に示すように、スパッタ法により、層間絶縁膜114の上に、開口部115の壁部及び底部を含む全面にわたって、白金若しくはイリジウム等の貴金属、または、その酸化物、窒化物若しくは酸窒化物からなり、膜厚が約20nm〜60nmの下部電極形成膜116Aを成膜する。
次に、図6(c)に示すように、CMP法により、層間絶縁膜114上に堆積した下部電極形成膜116Aを層間絶縁膜114が露出するように除去することにより、開口部115の壁部及び底部に、下部電極形成膜116Aから下部電極116を形成する。
ここで、CMP法を用いる代わりに、層間絶縁膜114の開口部115に形成された下部電極膜116Aの凹部を埋め込むように絶縁膜(犠牲膜、図示せず)を堆積し、堆積した絶縁膜に対してドライエッチにより全面的にエッチバックを行なうことにより、下部電極形成膜116Aにおける下部電極116以外の部分を層間絶縁膜114が露出するまで除去してもよい。その後、下部電極116上の犠牲膜をフッ化水素酸(HF)等によるウェットエッチングにより除去する。
または、CMP法を用いる代わりに、開口部115に形成された下部電極形成膜116Aの凹部を埋め込むようにレジスト(犠牲膜、図示せず)を塗布し、下部電極形成膜116Aの凹部にだけレジストが残るように露光して、ドライエッチにより全面的に下部電極形成膜116Aをエッチバックすることにより、下部電極形成膜116Aにおける下部電極116以外の部分を層間絶縁膜114が露出するまで除去してもよい。その後、レジスト膜を現像液により除去する。
次に、図7(a)に示すように、リソグラフィとドライエッチングにより、少なくともワードライン方向の端に位置する酸素バリア膜113の上方の層間絶縁膜114を除去することにより、凹部117を形成する。ここで、凹部117を形成するための層間絶縁膜114を除去する膜厚は、例えば130nmである。なお、この層間絶縁膜114の除去は、本実施形態では、下部電極116を形成した後に行ったが、層間絶縁膜の膜厚を薄くすることができれば、どの工程で行ってもよく、手段もエッチングに限定されるものではない。
次に、図7(b)に示すように、MOCVD法等により、下部電極116上を含む層間絶縁膜114上の全面にわたって、例えば強誘電体からなり、膜厚が30nmの容量絶縁膜形成膜118Aを成膜する。前述したように、容量絶縁膜形成膜118Aには、BST、PZT又はSBT等の強誘電体材料を用いるとよい。
次に、図7(c)に示すように、リソグラフィ法とドライエッチ法により、ワードライン方向の端に配置された酸素バリア膜113に達するように、容量絶縁膜形成膜118Aと層間絶縁膜114に開口部119を形成する。開口部119の径は、例えば600nmであり、深さは500nmである。
次に、図8(a)に示すように、スパッタ法により、下部電極形成膜116Aの成膜条件と同等の成膜条件で、容量絶縁膜形成膜118Aの上と開口部119の壁部及び底部に、膜厚が50〜100nmの上部電極形成膜120Aを成膜する。ここで、開口部115の深さは開口部119の深さよりも浅い(アスペクトが小さい)ため、開口部119内に形成される上部電極形成膜119Aの膜厚は、開口部115の上方に形成される上部電極形成膜119Aの膜厚より厚く形成される。
次に、図8(b)に示すように、リソグラフィ法と、塩素系ガス及びフッ素系ガスの混合ガスを用いたドライエッチング法とにより、容量絶縁膜形成膜118A及び上部電極形成膜120Aに対して、セルプレート方向の開口部115と開口部119を覆うようにパターニングすることにより、容量絶縁膜形成膜118Aから容量絶縁膜118を形成し、上部電極形成膜120Aから上部電極120を形成する。これにより、下部電極116、容量絶縁膜118及び上部電極120からなる断面凹状の容量素子が形成される。
次に、図8(c)に示すように、CVD法により、層間絶縁膜114の上に、容量素子を覆うように、BPSG等からなる層間絶縁膜121を例えば700nmの膜厚で成膜する。その後、CMP法により、成膜した層間絶縁膜121の表面を平坦化する。平坦化後の層間絶縁膜121における容量素子上の膜厚は100〜300nmが望ましい。続いて、容量絶縁膜118を構成する強誘電体を結晶化したり、膜質を向上するために、高温で且つ酸素雰囲気下で熱処理を行なう。なお、この熱処理は、炉を用いるアニールでも良く、急速加熱処理(Rapid Thermal Anneal:RTA)であってもよい。加熱温度は600℃以上であって且つ800℃以下であることが好ましい。
ここで、開口部119内における上部電極120の膜厚は、開口部115内における上部電極120の膜厚よりも厚く形成されるため、熱処理による断線防止に効果的である。なお、容量絶縁膜118に対して行なう熱処理は、層間絶縁膜121を形成する前に行なってもよいが、上部電極120のヒロックが発生することがあるため、層間絶縁膜121の形成後に行なうことが好ましい。
次に、図9(a)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、層間絶縁膜121、層間絶縁膜114、層間絶縁膜110及び層間絶縁膜106の積層膜に、不純物拡散層105を露出するコンタクトホール122を形成する。
次に、図9(b)に示すように、スパッタ法、CVD法又はめっき法により、層間絶縁膜121の上に、コンタクトホール122が充填されるようにコンタクトプラグ形成膜(図示せず)を成膜する。ここで、該コンタクトプラグ形成膜の材料は、コンタクトプラグ112の材料と同等の材料でよい。また、ここでも、コンタクトプラグ形成膜を成膜する前に、コンタクトホール122内に、窒化チタン及びチタンの積層膜又は窒化タンタル及びタンタルの積層膜からなる密着層を形成してもよい。その後、成膜したコンタクトプラグ形成膜に対して、層間絶縁膜121が露出するまでエッチバック又はCMP処理を行なって、コンタクトプラグ形成膜からコンタクトプラグ123を形成する。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法によると、ドロップコンタクト部における開口部119のアスペクト比を小さくできるため、開口部119における上部電極120の膜厚は開口部115における上部電極120の膜よりも厚く形成される。このため、誘電体キャパシタの容量を確保したまま、誘電体の結晶化熱処理時に上部電極120が断線することを防止できる。
また、本実施形態において、開口部119のアスペクト比は0.83であるが、上述した図27から明らかなように、上部電極の断線を防止できることがわかる。
この点、上部電極が貴金属膜からなる場合には、熱処理時の体積収縮率が大きく、密着性も悪いことから、本発明の効果が特に大きい。
また、容量絶縁膜に、ビスマスを含むペロブスカイト系酸化物を用いる場合には、鉛を含むペロブスカイト系酸化物と比べて高温の熱処理を必要とするため、本発明の効果が特に大きい。
(第1の実施形態の変形例)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例について、図面を参照しながら説明する。
図10(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例を工程順に示す断面図であり、各図において、紙面に向かって左側には、強誘電体メモリのワードライン(プレートライン)方向の断面図が示されており、同様に右側には、ビットライン方向の断面図が示されている。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例では、まず、上述した図2(a)〜図6(b)に示す工程を同様に行なう。なお、これらの工程の説明は、上述した通りであるため、ここではその説明は省略する。
次に、図10(a)に示すように、リソグラフィ法により、少なくとも開口部115を覆うように、レジストパターン201を形成する。
次に、図10(b)に示すように、レジストパターン201をマスクに用いて、ドライエッチングにより、下部電極形成膜116Aをパターニングして下部電極膜116を形成するが、このとき同時に、層間絶縁膜114を例えば130nmエッチングすることにより、ワード線方向の端に配置した酸素バリア113の上方における層間絶縁膜114の膜厚を薄くして、凹部117を形成する。
このようにすると、上述の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法に比べて、レチクルや処理工程を省略することができ、コスト削減の効果がある。
また、レジストを後退させるようなエッチングにより、開口部115の凹部にのみ、下部電極形成膜116Aを残すことにより、更にメモリセルの微細化が可能となる。また、レジストを後退させるときに、段差部分がテーパー形状となり、後工程での容量絶縁膜形成膜118Aや上部電極形成膜120Aのエッチング残りを防止できる効果もある。
なお、その後の工程は、上述した図7(b)〜図9(b)に示す工程を同様に行なう。なお、これらの工程の説明は、上述した通りであるため、ここではその説明は省略する。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構造について説明する。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構造を示す断面図であり、紙面に向かって左側には、強誘電体メモリのワードライン方向(プレートライン方向)の断面図が示されており、同様に右側には、強誘電体メモリのビットライン方向の断面図が示されている。
図11に示す本発明の第2の実施形態に係る半導体装置は、図1に示した本発明の第1の実施形態に係る半導体装置と比較すると、図1の酸素バリア膜113よりも膜厚が大きい酸素バリア膜113Bが形成されている点に特徴を有しており、それに伴い、ワードライン方向の端に位置しない酸素バリア膜113B上に位置する開口部115は酸素バリア膜113B内に掘れ込まれて形成されている一方で、ワードライン方向の端に位置する酸素バリア膜113B上に位置する開口部119は酸素バリア膜113B上にほとんど掘れ込まれないように形成されている点に特徴を有している。さらに、層間絶縁膜114の上面の高さ位置は面一であって、図1に示すような凹部117は形成されていない。なお、その他の部分は、上述した第1の実施形態に係る半導体装置の構造と同様であるため、その説明は省力し、以下では、その特徴部分を中心に説明する。
具体的には、酸素バリア膜113Bの膜厚(酸素バリア膜113Bが積層構造の場合には最上層の膜厚)は、例えば100nmであって、更には、150nm以上であることが好ましい。
また、層間絶縁膜114の上面の高さ位置は面位置であって、その膜厚は、酸素バリア膜113B上で例えば470nmであり、該層間絶縁膜114に形成された開口部115は、酸素バリア膜113Bを例えば130nm掘れ込むように(つまり、酸素バリア膜113Bが凹形状になるように)形成されている。一方、層間絶縁膜114に形成された開口部119は、径が例えば600nmであって深さが500nmであり、酸素バリア膜113Bに惚れ込まないように(つまり、酸素バリア膜113Bが凹形状にならないように)形成されている。
以下、上述した構造を有する本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
図12(a)〜(c)、図13(a)〜(c)、図14(a)〜(c)、及び図15(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であり、各図において、紙面に向かって左側には、強誘電体メモリのワードライン(プレートライン)方向の断面図が示されており、同様に右側には、ビットライン方向の断面図が示されている。なお、ここでは、上述した本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構造上の特徴に対応する工程を中心に説明し、その他の工程は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法と同様であるため、その説明は省略する。
本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、まず、上述した図2(a)〜図5(a)に示す工程を同様に行なう。なお、これらの工程の説明は、上述した通りであるため、ここではその説明は省略する。但し、図5(a)に示す工程では、酸素バリア径成膜113Aの膜厚を例えば100nmとする(なお、150nm以上であると更に好ましい)。
次に、図12(a)に示すように、リソグラフィ法と、塩素系ガス及びフッ素系ガスの混合ガスを用いたドライエッチング法とを用いて、各コンタクトプラグ112及びその周辺部をそれぞれ覆うようにパターニングすることにより、酸素バリア形成膜113Aから複数の酸素バリア膜113Bを形成する。なお、図示はしていないが、各コンタクトプラグ112の上端面に生じる凹状部(リセス部)に酸素バリア膜113Bを埋め込む構成であってもよい。
次に、図12(b)に示すように、CVD法により、層間絶縁膜110の上に、各酸素バリア膜113Bを覆うように、膜厚が約1000nmのBPSG等からなる層間絶縁膜114を成膜する。続いて、成膜した層間絶縁膜114に対して、CMP法により平坦化処理を行なう。このとき、層間絶縁膜114における各酸素バリア膜113B上の厚さは、容量素子の容量値を決めるパラメータとなり、例えば470nmである。
次に、図12(c)に示すように、リソグラフィ法及びエッチング法により、層間絶縁膜114に対して、ワードライン方向の端を除く各酸素バリア膜113Bの中央部分、すなわちコンタクトプラグ112の上方部分を露出する複数の開口部115を形成する。ここで、開口部115の径は例えば600nmであり、また、開口部115は、層間絶縁膜114(膜厚470nm)を貫通し、酸素バリア膜113Bを130nmエッチングして、該酸素バリア膜113Bに凹形状が形成される。なお、当該エッチングは、ドライエッチングであってもウエットエッチングであってもよい。
次に、図13(a)に示すように、スパッタ法により、層間絶縁膜114の上に、開口部115の壁部及び底部を含む全面にわたって、白金若しくはイリジウム等の貴金属、または、その酸化物、窒化物若しくは酸窒化物からなり、膜厚が約20nm〜60nmの下部電極形成膜116Aを成膜する。
次に、図13(b)に示すように、CMP法により、層間絶縁膜114上に堆積した下部電極形成膜116Aを層間絶縁膜114が露出するように除去することにより、開口部115の壁部及び底部に、下部電極形成膜116Aから下部電極116を形成する。ここで、下部電極形成膜116Aのパターニングは、第1の実施形態の半導体装置の製造方法に記載の方法を用いればよい。
次に、図13(c)に示すように、MOCVD法等により、下部電極116上を含む層間絶縁膜114上の全面にわたって、例えば強誘電体からなり、膜厚が30nmの容量絶縁膜形成膜118Aを成膜する。前述したように、容量絶縁膜形成膜118Aには、BST、PZT又はSBT等の強誘電体材料を用いるとよい。
次に、図14(a)に示すように、リソグラフィ法とドライエッチ法により、ワードライン方向の端に配置された酸素バリア膜113Bに達するように、容量絶縁膜形成膜118Aと層間絶縁膜114に開口部119を形成する。開口部119の径は、例えば600nmであり、深さは500nmである。なお、この工程では、酸素バリア膜113Bがほとんどエッチングされないように(エッチングによってほとんど掘れ込まないように)行なう。
次に、図14(b)に示すように、スパッタ法により、下部電極形成膜116Aの成膜条件と同等の成膜条件で、容量絶縁膜形成膜118Aの上と開口部119の壁部及び底部に、膜厚が50〜100nmの上部電極形成膜120Aを成膜する。ここで、開口部115の深さは開口部119の深さよりも浅い(アスペクトが小さい)ため、開口部119内に形成される上部電極形成膜119Aの膜厚は、開口部115の上方に形成される上部電極形成膜119Aの膜厚より厚く形成される。
次に、図14(c)に示すように、リソグラフィ法と、塩素系ガス及びフッ素系ガスの混合ガスを用いたドライエッチング法とにより、容量絶縁膜形成膜118A及び上部電極形成膜120Aに対して、セルプレート方向の開口部115と開口部119を覆うようにパターニングすることにより、容量絶縁膜形成膜118Aから容量絶縁膜118を形成し、上部電極形成膜120Aから上部電極120を形成する。これにより、下部電極116、容量絶縁膜118及び上部電極120からなる断面凹状の容量素子が形成される。
次に、図15(a)に示すように、CVD法により、層間絶縁膜114の上に、容量素子を覆うように、BPSG等からなる層間絶縁膜121を例えば700nmの膜厚で成膜する。その後、CMP法により、成膜した層間絶縁膜121の表面を平坦化する。平坦化後の層間絶縁膜121における容量素子上の膜厚は100〜300nmが望ましい。続いて、容量絶縁膜118を構成する強誘電体を結晶化したり、膜質を向上するために、高温で且つ酸素雰囲気下で熱処理を行なう。なお、この熱処理は、炉を用いるアニールでもよく、急速加熱処理(Rapid Thermal Anneal:RTA)であってもよい。加熱温度は600℃以上であって且つ800℃以下であることが好ましい。
ここで、開口部119内における上部電極120の膜厚は、開口部115内における上部電極120の膜厚よりも厚く形成されるため、熱処理による断線防止に効果的である。なお、容量絶縁膜118に対して行なう熱処理は、層間絶縁膜121を形成する前に行なってもよいが、上部電極120のヒロックが発生することがあるため、層間絶縁膜121の形成後に行なうことが好ましい。
次に、図15(b)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、層間絶縁膜121、層間絶縁膜114、層間絶縁膜110及び層間絶縁膜106の積層膜に、不純物拡散層105を露出するコンタクトホール122を形成する。
次に、図15(c)に示すように、スパッタ法、CVD法又はめっき法により、層間絶縁膜121の上に、コンタクトホール122が充填されるようにコンタクトプラグ形成膜(図示せず)を成膜する。ここで、該コンタクトプラグ形成膜の材料は、コンタクトプラグ112の材料と同等の材料でよい。また、ここでも、コンタクトプラグ形成膜を成膜する前に、コンタクトホール122内に、窒化チタン及びチタンの積層膜又は窒化タンタル及びタンタルの積層膜からなる密着層を形成してもよい。その後、成膜したコンタクトプラグ形成膜に対して、層間絶縁膜121が露出するまでエッチバック又はCMP処理を行なって、コンタクトプラグ形成膜からコンタクトプラグ123を形成する。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法によると、ドロップコンタクト部における開口部119のアスペクト比を小さくできるため、開口部119における上部電極120の膜厚は開口部115における上部電極120の膜よりも厚く形成される。このため、誘電体キャパシタの容量を確保したまま、誘電体の結晶化熱処理時に上部電極120が断線することを防止できる。
また、本実施形態において、開口部119のアスペクト比は0.83であるが、上述した図27から明らかなように、上部電極120の断線を防止できることがわかる。
この点、上部電極120が貴金属膜からなる場合には、熱処理時の体積収縮率が大きく、密着性も悪いことから、本発明の効果が特に大きい。
また、容量絶縁膜118に、ビスマスを含むペロブスカイト系酸化物を用いる場合には、鉛を含むペロブスカイト系酸化物と比べて高温の熱処理を必要とするため、本発明の効果が特に大きい。
(第1及び第2の実施形態の変形例)
図16は、本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の構造の変形例を示す断面図である。具体的には、当該変形例は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構造の特徴と第2の実施形態に係る半導体装置の構造の特徴を組み合わせた構造、すなわち、第1の実施形態のように、層間絶縁膜114に凹部117を設けて開口部119のアスペクト比を小さくすると共に、第2の実施形態のように、酸素バリア膜113Bの膜厚を大きくして開口部119のアスペクト比を小さくし、その結果、開口部119は第1及び第2の実施形態の場合に比べてより小さくなっている点に特徴を有している。なお、その他の構造及び該変形例の製造方法は、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態での説明から容易に想起できるため、ここではその詳細な説明は省略する。
上述した第1の実施形態及び第2の実施形態の場合と比べて、更にメモリセルの微細化が進んだ場合に、第1の実施形態の構造では段差部におけるエッチング残りや層間絶縁膜の埋め込み性の観点から、開口部119のアスペクト比の更なる低減が困難であり、第2の実施形態の構造であっても、ブリッジの形成を防止するため、酸素バリア膜を更に厚くすることができないため、開口部119のアスペクト比の更なる低減は困難である。
そこで、上述した第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせた構造となる当該変形例によると、開口部119のアスペクト比を更に小さくできるため、メモリセルの微細化が更に進んだ場合にも、開口部119における上部電極形成膜120Aの断線を防止できる。例えば、開口部119の径が500nmと微細になった場合、第1の実施形態又は第2の実施形態のみでは、アスペクト比が1となり、断線を防止できないが、当該変形例の構造によると、開口部119のアスペクト比が0.8となり、上部電極120の断線を防止できる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構造について説明する。
図17は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構造を示す断面図であり、紙面に向かって左側には、強誘電体メモリのワードライン方向(プレートライン方向)の断面図が示されており、同様に右側には、強誘電体メモリのビットライン方向の断面図が示されている。
図17に示す本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構造は、上述の図1に示した本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構造と比較すると、半導体基板101から酸素バリア膜113までの構造は同様であるからその説明は省略し、以下では本実施形態の特徴となる部分の構造について説明する。
酸素バリア膜113を覆うように形成され、該酸素バリア膜113上の膜厚が例えば600nmである層間絶縁膜114には、複数の開口部115が形成されており、該複数の開口部115のいずれも酸素バリア膜1131に到達し、その径は例えば600nmである。
また、開口部115の壁部及び底部には、例えば貴金属膜、その酸化物、窒化物又は酸窒化物からなる下部電極116が形成されている。下部電極116の具体的な材料には、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、若しくはオスミウム(Os)、これらの酸化物、窒化物又は酸窒化物を用いるとよい。
また、ワードラインの端に位置する開口部115の周辺に形成されている下部電極116の少なくとも一部を除いた領域には、容量絶縁膜118が層間絶縁膜114上と下部電極116に沿うように形成されている。
また、層間絶縁膜114の上、下部電極116の上及び開口部115における容量絶縁膜116上には上部電極120が形成されており、ワードラインの端に位置する開口部115では、上部電極120が、下部電極116と酸素バリア膜113とコンタクトプラグ112を介して、電気的に不純物拡散層105と接続する構造が形成されている。
以下、上述の構造を有する本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
図18(a)〜(c)、図19(a)〜(c)、図20(a)〜(c)、及び図21は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であり、各図において、紙面に向かって左側には、強誘電体メモリのワードライン(プレートライン)方向の断面図が示されており、同様に右側には、ビットライン方向の断面図が示されている。なお、ここでは、上述した本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構造上の特徴に対応する工程を中心に説明し、その他の工程は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法と同様であるため、その説明は省略する。
本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、まず、上述した図2(a)〜図5(c)に示す工程を同様に行なう。なお、これらの工程の説明は、第1の実施形態で説明した通りである。
次に、図18(a)に示すように、リソグラフィ法及びエッチング法により、層間絶縁膜114に対して、酸素バリア膜113の中央部分、すなわちコンタクトプラグ112の上方部分を露出し、例えば深さ600nmの複数の開口部115を形成する。また、複数の開口部115の各径は例えば600nmである。
次に、図18(b)に示すように、スパッタ法により、層間絶縁膜114の上に各開口部115の壁部及び底部を含む全面にわたって、白金若しくはイリジウム等の貴金属、これらの酸化物、窒化物又は酸窒化物からなり、膜厚が約20nm〜60nmの下部電極形成膜116Aを成膜する。
次に、図18(c)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチ法により、開口部115の壁部及び底部並びにその周辺領域に残存するように下部電極形成膜116Aをパターニングして、下部電極116を形成する。
次に、図19(a)に示すように、層間絶縁膜114の上及び下部電極116の上に、容量絶縁膜形成膜118Aを形成する。
次に、図19(b)に示すように、リソグラフィ法とドライエッチ法により、容量絶縁膜形成膜118Aにおける、ワードライン方向の端に位置する開口部115の周辺部分を除去することにより、下部電極116の一部を露出する開口部117Bを形成する。
次に、図19(c)に示すように、容量絶縁膜形成膜118Aの上と下部電極116の上に、上部電極形成膜120Aを形成する。
次に、図20(a)に示すように、リソグラフィ法と、塩素系ガス及びフッ素系ガスの混合ガスを用いたドライエッチング法とにより、容量絶縁膜形成膜118A及び上部電極形成膜120Aに対して、セルプレート方向の開口部115を覆うようにパターニングすることにより、容量絶縁膜形成膜118Aから容量絶縁膜118を形成すると共に、上部電極形成膜120Aから上部電極120を形成する。このようにして、ワードライン方向の端に位置しない開口部115には、下部電極116、容量絶縁膜118及び上部電極120からなる断面凹状の容量素子が形成されると共に、ワードライン方向の端に位置する開口部119には、上部電極120と下部電極116とが直接接続した構造が形成される。
次に、図20(b)に示すように、CVD法により、層間絶縁膜114の上に、容量素子を覆うようにBPSG等からなる層間絶縁膜121を例えば700nmの膜厚で成膜する。その後、CMP法により、成膜した層間絶縁膜121の表面を平坦化する。平坦化後の層間絶縁膜121における容量素子上の膜厚は100〜300nmであることが好ましい。
続いて、容量絶縁膜118を構成する強誘電体を結晶化したり、膜質を向上するために、高温且つ酸素雰囲気下で熱処理を行なう。なお、この熱処理は、炉を用いるアニールでもよく、急速加熱処理(Rapid Thermal Anneal:RTA)であってもよい。加熱温度は600℃以上であって且つ800℃以下であることが好ましい。
次に、図20(c)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、層間絶縁膜121、層間絶縁膜114、層間絶縁膜110及び層間絶縁膜106の積層膜に、不純物拡散層505を露出するコンタクトホール122を形成する。
次に、図21に示すように、スパッタ法、CVD法又はめっき法により、層間絶縁膜121の上に、コンタクトホール122が充填されるようにコンタクトプラグ形成膜(図示せず)を成膜する。ここで、このコンタクトプラグ形成膜の材料は、コンタクトプラグ108の材料と同等でよい。その後、成膜したコンタクトプラグ形成膜に対して、層間絶縁膜121が露出するまでエッチバック又はCMP処理を行なって、コンタクトプラグ形成膜からコンタクトプラグ123を形成する。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法によると、ワードライン方向の端に位置する開口部115の周辺領域に形成された下部電極116と上部電極120とを接合することにより、開口部115内の上部電極120が断線した場合にも、開口部115に沿って形成された下部電極116を介して、酸素バリア113との導通を確保できる。
また、上部電極120が貴金属膜からなる場合には、熱処理時の体積収縮率が大きく、密着性も悪いことから、本発明の効果が特に大きい。
また、容量絶縁膜118に、ビスマスを含むペロブスカイト系酸化物を用いる場合には、鉛を含むペロブスカイト系酸化物と比べて高温の熱処理を必要とするため、本発明の効果が特に大きい。
以上の各実施形態において、図示しないが、誘電体膜の水素雰囲気による還元を防止するために、SiNなどの水素透過防止膜を容量素子の上部若しくは下部、容量素子を覆うように、又は、容量素子を完全に囲むように形成してもよい。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法は、誘電体メモリにおける上部電極の電位引き出し構造において、その導電膜の形成後に誘電体膜になされる高温熱処理時に該導電膜が断線することを防止する効果を有する半導体装置に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構造を示す断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例を工程順に示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構造を示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の構造の変形例を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構造を示す断面図である (a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 従来の半導体装置の構造を示す断面図である。 (a)〜(d)は、従来の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、従来の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は、従来の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)及び(b)は、従来の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 ドロップコンタクト部におけるアスペクト比と導電膜の断線発生確率との関係図である。
符号の説明
101 半導体基板
102 シャロウトレンチ分離領域
103 ゲート絶縁膜
104 ゲート電極
105 不純物拡散層
106 層間絶縁膜
107 コンタクトホール
108 コンタクトプラグ
109 ビット配線
110 層間絶縁膜
111 コンタクホール
112 コンタクトプラグ
113 酸素バリア膜
113B 酸素バリア膜
114 層間絶縁膜
115 開口部
116 下部電極
116A 下部電極形成膜
117 凹部
118 容量絶縁膜
118A 容量絶縁膜形成膜
119 開口部
120 上部電極
120A 上部電極形成膜
121 層間絶縁膜
122 コンタクトホール
123 コンタクトプラグ
501 半導体基板
502 シャロウトレンチ分離領域
503 不純物拡散層
504 層間絶縁膜
505 コンタクトプラグ
506 酸素バリア膜
507 層間絶縁膜
508 開口部
509 下部電極
509A 下部電極形成膜
510 容量絶縁膜
510A 容量絶縁膜形成膜
511 上部電極
511A 上部電極形成膜
512 層間絶縁膜

Claims (17)

  1. 半導体基板の上方に形成された第1の導電膜及び第2の導電膜と、
    前記第1の導電膜を覆うように形成された第1の絶縁膜と、
    前記第2の導電膜を覆うように形成された第2の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜に形成され、前記第1の導電膜に達する第1の開口部と、
    前記第1の開口部の壁部及び底部に沿って形成された第3の導電膜と、
    前記第3の導電膜、前記第1の絶縁膜、及び前記第2の絶縁膜上に形成された誘電体膜と、
    前記第2の絶縁膜及び前記誘電体膜の積層膜に形成され、前記第2の導電膜に達する第2の開口部と、
    前記誘電体膜の上並びに前記第2の開口部の壁部及び底部に沿って形成された第4の導電膜とを備え、
    前記第2の絶縁膜の膜厚が、前記第1の絶縁膜の膜厚よりも薄い、半導体装置。
  2. 前記第2の絶縁膜の膜厚が、前記第1の絶縁膜の膜厚よりも30nm以上薄い、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 半導体基板の上方に形成された第1の導電膜及び第2の導電膜と、
    前記第1の導電膜及び前記第2の導電膜を覆うように形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜に形成され、前記第1の導電膜に達する第1の開口部と、
    前記第1の開口部の壁部及び底部に沿って形成された第3の導電膜と、
    前記第3の導電膜の上及び前記絶縁膜の上に形成された誘電体膜と、
    前記絶縁膜及び前記誘電体膜の積層膜に形成され、前記第2の導電膜に達する第2の開口部と、
    前記誘電体膜の上並びに前記第2の開口部の壁部及び底部に沿って形成された第4の導電膜とを備え、
    前記第1の導電膜における前記第1の開口部の掘れ込み量が、前記第2の導電膜における前記第2の開口部の掘れ込み量よりも大きい、半導体装置。
  4. 前記第1の開口部の掘れ込み量が、前記第2の開口部の掘れ込み量よりも30nm以上大きい、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 半導体基板の上方に形成された第1の導電膜及び第2の導電膜と、
    前記第1の導電膜及び前記第2の導電膜上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜に形成され、前記第1の導電膜に達する第1の開口部と、
    前記絶縁膜に形成され、前記第2の導電膜に達する第2の開口部と、
    前記第1の開口部及び前記第2の開口部の各壁部及び底部、並びに前記第1の開口部及び前記第2の開口部の各周辺領域の絶縁膜上に形成された第3の導電膜と、
    前記第3の導電膜の上に、前記第2の開口部の周辺領域における前記第3の導電膜の少なくとも一部を露出するように形成された誘電体膜と、
    前記誘電体膜の上及び前記第3の導電膜の前記一部の上に形成された第4の導電膜とを備える、半導体装置。
  6. 前記第4の導電膜が、貴金属膜又は貴金属を含む膜である、請求項1、3、又は5に記載の半導体装置。
  7. 前記誘電体膜が、Biを含む強誘電体膜である、請求項1、3、又は5に記載の半導体装置。
  8. 半導体基板の上方に第1の導電膜及び第2の導電膜を形成する工程(a)と、
    前記第1の導電膜及び前記第2の導電膜を覆うように絶縁膜を形成する工程(b)と、
    前記第1の導電膜に達するように、前記絶縁膜に第1の開口部を形成する工程(c)と、
    前記第1の開口部の壁部及び底部に沿って第3の導電膜を形成する工程(d)と、
    少なくとも前記第2の導電膜上における前記絶縁膜の膜厚を薄膜化する工程(e)と、
    前記工程(e)の後に、前記絶縁膜の上及び前記第3の導電膜の上に沿って、誘電体膜を形成する工程(f)と、
    前記誘電体膜及び前記絶縁膜の積層膜に、前記第2の導電膜に達するように第2の開口部を形成する工程(g)と、
    前記誘電体膜の上及び前記第2の開口部の壁部及び底部に沿って、第3の導電膜を形成する工程(h)とを備える、半導体装置の製造方法。
  9. 前記工程(e)は、前記絶縁膜の膜厚を30nm以上薄膜化する工程である、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 半導体基板上に第1の導電膜及び第2の導電膜を形成する工程(a)と、
    前記第1の導電膜を覆うように絶縁膜を形成する工程(b)と、
    前記絶縁膜に、前記第1の導電膜に達するように第1の開口部を形成する工程(c)と、
    前記絶縁膜の上及び前記第1の開口部の壁部及び底部に沿って、第3の導電膜を形成する工程(d)と、
    少なくとも前記第1の開口部を覆うように形成されたレジストパターンをマスクに用いて、前記第3の導電膜に対してエッチングすることにより、少なくとも前記第1の開口部の壁部及び底部に前記第3の導電膜を残存させる工程(e)と、
    前記工程(e)の後に、前記絶縁膜の上及び前記第3の導電膜の上に沿って、誘電体膜を形成する工程(f)と、
    前記誘電体膜及び前記絶縁膜の積層膜に、前記第2の導電膜に達するように第2の開口部を形成する工程(g)と、
    前記誘電体膜の上及び前記第2の開口部の壁部及び底部に沿って、第4の導電膜を形成する工程(h)とを備え、
    前記工程(e)は、前記第3の導電膜をエッチングする際にオーバーエッチングすることにより、前記絶縁膜の膜厚を薄膜化する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  11. 前記工程(e)は、前記絶縁膜の膜厚を30nm以上薄膜化する工程を含む、請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記工程(e)は、前記第1の開口部の壁部及び底部のみに、記第3の導電膜を残存させる工程である、請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 半導体基板の上方に第1の導電膜及び第2の導電膜を形成する工程(a)と、
    前記第1の導電膜及び前記第2の導電膜を覆うように絶縁膜を形成する工程(b)と、
    前記第1の導電膜に達するように、前記絶縁膜に第1の開口部を形成する工程(c)と、
    前記第1の開口部の壁部及び底部に第3の導電膜を形成する工程(d)と、
    前記絶縁膜の上及び前記第3の導電膜の上に沿って、誘電体膜を形成する工程(e)と、
    前記誘電体膜及び前記絶縁膜の積層膜に、前記第2の導電膜に到達するように第2の開口部を形成する工程(f)と、
    前記誘電体膜の上並びに前記第2の開口部の壁部及び底部に沿って、第4の導電膜を形成する工程(g)とを備え、
    前記工程(c)における前記第1の導電膜における前記第1の開口部の掘れ込み量が、前記工程(f)における前記第2の導電膜における前記第2の開口部の掘れ込み量よりも大きい、半導体装置の製造方法。
  14. 前記第1の開口部の掘れ込み量が、前記第2の開口部の掘れ込み量よりも30nm以上大きい、請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 半導体基板の上方に第1の導電膜と第2の導電膜を形成する工程(a)と、
    前記第1の導電膜及び前記第2の導電膜を覆うように絶縁膜を形成する工程(b)と、
    前記第1の導電膜に達するように、前記絶縁膜に第1の開口部を形成する工程(c)と、
    前記第2の導電膜に達するように、前記絶縁膜に第2の開口部を形成する工程(d)と、
    前記第1の開口部及び前記第2の開口部の各壁部及び底部、並びに前記絶縁膜上における前記第1の開口部及び前記第2の開口部の各周辺領域に第3の導電膜を形成する工程(e)と、
    前記絶縁膜の上及び前記第3の導電膜の上に沿って、誘電体膜を形成する工程(f)と、
    前記第2の開口部の周辺領域に形成された前記第3の導電膜の少なくとも一部が露出するように、前記誘電体膜の一部を除去する工程(g)と、
    前記誘電体膜の上及び前記第3の導電膜の前記一部の上に、第4の導電膜を形成する工程(h)とを備える、半導体装置の製造方法。
  16. 前記第4の導電膜が、貴金属膜又は貴金属を含む膜である、請求項8、10、13、又は15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記誘電体膜が、Biを含む強誘電体膜である、請求項8、10、13、又は15に記載の半導体装置の製造方法。
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CN113192926A (zh) * 2021-03-24 2021-07-30 上海华虹宏力半导体制造有限公司 Mom电容的形成方法

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