JP2007335745A - 誘電体メモリ装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】拡散防止膜の大きさによって決まる最大のキャパシタの実効面積を確保し且つ熱処理時における拡散防止膜の剥離が生じにくい誘電体メモリ装置を実現できるようにする。
【解決手段】誘電体メモリ装置は、半導体基板11の上に形成された第1の層間絶縁膜17と、誘電体キャパシタ25とを備えている。誘電体キャパシタ25は、第1の層間絶縁膜の上に形成された酸素の拡散を防止する拡散防止膜19と、第1の層間絶縁膜17の上に形成された第2の層間絶縁膜20に形成された開口部の壁面を覆うと共に、拡散防止膜19の側面を覆うように形成された第1の導電膜21と、拡散防止膜19の上面及び第1の導電膜21の側面を覆うように形成された誘電体膜23と、誘電体膜23を覆うように形成された第2の導電膜24とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘電体メモリ装置及びその製造方法に関し、特に、立体構造を有する誘電体メモリ装置及びその製造方法に関する。
強誘電体又は高誘電体を用いた半導体メモリ装置において、同じセルサイズでもキャパシタの実効面積を増大させることが可能な立体構造を有するスタック型メモリセルが高集積化を図るために用いられる。また、誘電体膜を結晶化させるための熱処理により、キャパシタ下のコンタクトプラグが酸化するのを防止するため、キャパシタとコンタクトプラグとの間に拡散防止膜を配置する構造が用いられる。
このような構造の例が、特許文献1の図5に記載されている。この従来例では、拡散防止膜とキャパシタを形成する開口部の合わせずれを考慮して、開口部を拡散防止膜に対して、小さくする必要があり、その分、分極量に寄与するキャパシタの実効面積も小さくなる。
この合わせずれの問題を解消し、同じセルサイズでキャパシタの実効面積をより大きくする方法が、特許文献2に記載されている。特許文献2に記載されている誘電体メモリ装置の製造方法について、図5を用いて説明する。
図5(a)に示すように、層間絶縁膜117に形成したコンタクトプラグ118の上に、拡散防止膜形成膜及び犠牲膜形成膜を順次形成した後、フォトレジスト163を用いてパターニングすることにより、拡散防止膜119及びキャパシタ領域を規定する犠牲膜131を形成する。次に、犠牲膜131を覆うようにウェハ全面に絶縁膜120を形成した後、研磨により平坦化して、絶縁膜120から犠牲膜131の上面を露出させる。続いて、図5(b)に示すように犠牲膜131をエッチングにより除去して、拡散防止膜119を露出する開口部120aを形成する。次に、図5(c)に示すように、開口部120a内に下部電極122、誘電体膜123及び上部電極124からなるキャパシタ125を形成する。
このように、立体キャパシタを形成するための開口部120aを拡散防止膜119と自己整合的に形成することにより、合わせずれのマージンを取る必要がなくなり、その分キャパシタの実効面積をより大きくすることができる。
特開2000−124426号公報 特許第3724373号明細書
しかしながら、前記従来の誘電体メモリ装置及びその製造方法には、以下のような問題がある。
従来の誘電体メモリ装置は、立体キャパシタを形成するための開口部120aを拡散防止膜119と自己整合的に形成しているため、開口部120aを形成する際に合わせずれのマージンを取る必要がない。しかし、拡散防止膜119の上面及び開口部120aの側面を覆うように下部電極122を形成している。このため、キャパシタの実効面積は、拡散防止膜119の径によって決まる最大値と比べて下部電極122の厚さ分だけ小さくなるという問題がある。
下部電極122によって失われるキャパシタの実効面積を確保するために、絶縁膜120の膜厚を厚くしてキャパシタ125の高さを高くすると、開口部120aに対する誘電体材料及び電極材料のカバレッジが悪くなる等のプロセス上の課題が多く発生し、歩留りの低下を引き起こしてしまう。また、拡散防止膜119のサイズを大きくすることは、微細化の観点から好ましくない。従って、キャパシタの高さ及びセルサイズを変更することなくキャパシタの実効面積を大きくすることが求められている。
本発明は、前記従来の問題を解決し、拡散防止膜の大きさによって決まる最大のキャパシタの実効面積を確保した誘電体メモリ装置を実現できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は誘電体メモリ装置を、拡散防止膜の側面を覆う導電膜と、拡散防止膜の上面を覆う誘電体膜とを備えた構成とする。
具体的に、本発明に係る誘電体メモリ装置は、半導体基板の上に形成された第1の層間絶縁膜と、第1の層間絶縁膜に形成され、上面が第1の層間絶縁膜から露出したコンタクトプラグと、第1の層間絶縁膜の上にコンタクトプラグと電気的に接続するように形成された酸素の拡散防止膜と、第1の層間絶縁膜の上に形成され、径が拡散防止膜の径よりも大きく且つ拡散防止膜を露出する開口部を有する第2の層間絶縁膜と、開口部の壁面上に形成され且つ拡散防止膜の側面を覆う第1の導電膜と、拡散防止膜の上面及び第1の導電膜の側面を覆うように形成された誘電体膜と、誘電体膜の上に形成された第2の導電膜とを備えていることを特徴とする。
本発明の誘電体メモリ装置によれば、径が拡散防止膜の径よりも大きく且つ拡散防止膜を露出する開口部を有する第2の層間絶縁膜と、開口部の壁面上に形成され且つ拡散防止膜の側面を覆う第1の導電膜と、第1の拡散防止膜の上面及び第1の導電膜の側面を覆うように形成された誘電体膜とを備えているため、キャパシタの実効面積を拡散防止膜の大きさによって決まる最大の面積とすることができる。また、誘電体膜及び上部電極である第2の導電膜を成膜する開口部の径を大きく確保できるため、誘電体膜及び上部電極のカバレッジの悪化を抑えたり、誘電体膜の組成ずれの発生を抑えたりできるという効果も得られる。さらに、拡散防止膜の側面が第1の導電膜に覆われているため、誘電体膜を熱処理する際に拡散防止膜の側面から酸素が侵入して拡散防止膜が酸化されることを抑えることができる。
本発明の誘電体メモリ装置において、拡散防止膜は、少なくとも2つの膜が積層された積層膜であり、拡散防止膜の最上層と第1の導電膜とは同一の材料からなる膜であることが好ましい。このような構成とすることにより、拡散防止膜の最上層と第1の導電膜とを一体としてキャパシタの下部電極として機能させることができる。
本発明の誘電体メモリ装置において第1の導電膜は、貴金属材料からなることが好ましい。
本発明の誘電体メモリ装置において第1の導電膜は、酸素の拡散を防止する材料からなることが好ましい。このような構成とすることにより、拡散防止膜が側面から酸化されることを効果的に抑えることができる。従って、拡散防止膜が剥離しにくく、信頼性が高い誘電体メモリ装置を実現できる。
本発明の誘電体メモリ装置において第1の導電膜は、イリジウム、酸化イリジウム、窒化チタン、窒化チタンアルミニウム又は酸窒化チタンアルミニウムからなることが好ましい。
本発明に係る誘電体メモリ装置の製造方法は、半導体基板の上に第1の層間絶縁膜を形成する工程(a)と、第1の層間絶縁膜に上面が第1の層間絶縁膜から露出したコンタクトプラグを形成する工程(b)と、第1の層間絶縁膜の上に、コンタクトプラグの上面を覆うように、拡散防止膜及び犠牲膜を選択的に形成する工程(c)と、拡散防止膜の側面及び犠牲膜の側面を覆う第1の導電膜を形成する工程(d)と、第1の層間絶縁膜の上に、第1の導電膜の側面を覆うように第2の層間絶縁膜を形成する工程(e)と、犠牲膜を除去して、拡散防止膜の上面及び第1の導電膜の側面をそれぞれ底面及び側壁とする開口部を形成する工程(f)と、開口部の底面及び側壁に沿って誘電体膜及び第2の導電膜を順次形成する工程(g)とを備えていることを特徴とする。
本発明の誘電体メモリ装置の製造方法は、犠牲膜を除去して、拡散防止膜の上面及び第1の導電膜の側面をそれぞれ底面及び側壁とする開口部を形成する工程を備えているため、拡散防止膜の上面に対して自己整合的にキャパシタを形成するための開口部を形成できるだけでなく、下部電極となる第1の導電膜の側面が開口部の側面となる。従って、キャパシタの実効面積を拡散防止膜の大きさによって決まる最大の値とすることができる。また、第1の導電膜を酸素の拡散を防止する材料により形成すれば、熱処理の際に拡散防止膜の側面に酸素が侵入して拡散防止膜が側面から酸化されることを抑えることができる。
本発明の誘電体メモリ装置の製造方法において、工程(d)は、第1の層間絶縁膜の上に拡散防止膜及び犠牲膜を覆うように第1の導電膜形成膜を形成した後、第1の導電膜形成膜における拡散防止膜及び犠牲膜の側面上に形成された部分以外を除去することにより第1の導電膜を形成する工程であることが好ましい。
本発明の誘電体メモリ装置の製造方法において、工程(e)は、第1の層間絶縁膜の上に、拡散防止膜及び犠牲膜を覆うように、絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜を犠牲膜が露出しないように研磨により平坦化する工程と、平坦化した絶縁膜をエッチングすることにより犠牲膜の上面を露出する工程とを含んでいることが好ましい。このような構成とすることにより、第2の層間絶縁膜を平坦化する際に、第1の導電膜の上端部が露出して第1の導電膜が剥がれることを防止できる。
本発明の誘電体メモリ装置の製造方法において拡散防止膜は、少なくとも2つの膜が積層された積層膜であり、拡散防止膜の最上層と第1の導電膜とは同一の材料からなる膜であることが好ましい。
本発明の誘電体メモリ装置の製造方法において、第1の導電膜は、貴金属材料からなることが好ましい。
本発明の誘電体メモリ装置の製造方法において、第1の導電膜は、酸素の拡散を防止する材料からなることが好ましい。
本発明の誘電体メモリ装置の製造方法において、第1の導電膜は、イリジウム、酸化イリジウム、窒化チタン、窒化チタンアルミニウム又は酸窒化チタンアルミニウムからなることが好ましい。
本発明に係る誘電体メモリ装置及びその製造方法によれば、拡散防止膜の大きさによって決まる最大のキャパシタの実効面積を確保し且つ熱処理時における拡散防止膜の剥離が生じにくい誘電体メモリ装置を実現できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る誘電体メモリ装置の断面構成を示している。図1に示すように本実施形態の誘電体メモリ装置は、半導体基板11の上に形成されたトランジスタ16とキャパシタ25とを備えている。シリコン(Si)からなる半導体基板11の上部には、シャロウトレンチ分離(STI:Shallow Trench Isolation)領域12によって区画された複数の素子形成領域41が形成されている。各素子形成領域41には、トランジスタ16がそれぞれ形成されている。トランジスタ16は、素子形成領域41の上にゲート絶縁膜13を介在させて形成されたゲート電極14と、素子形成領域41のゲート電極14の両側方の領域に形成された不純物拡散層15とを有している。
半導体基板11の上には、膜厚が約0.4μm〜0.8μmで上面が平坦化された酸化シリコンからなる第1の層間絶縁膜17が各トランジスタ16を覆うように形成されている。ここで、酸化シリコンには、ホウ素(B)及びリン(P)を添加したいわゆるBPSG(Boro-Phospho-Silicate Glass)、高密度プラズマにより形成され且つホウ素やリンが添加されていない、いわゆるHDP−NSG(High Density Plasma-Non Silicate Glass)又は酸化雰囲気にオゾン(O)を用いたオゾンTEOS(O−Tetra Ethyl Ortho Silicate)に代表されるO−NSG等を用いることが好ましい。
第1の層間絶縁膜17には、トランジスタ16の一方の不純物拡散層15と電気的に接続されたコンタクトプラグ18が形成されている。コンタクトプラグ18は、タングステン(W)により形成すればよい。また、不純物をドーピングさせた多結晶シリコンを用いてもよい。
第1の層間絶縁膜17の上における各コンタクトプラグ18の周辺の領域には、コンタクトプラグ18の上部を覆い、コンタクトプラグ18と電気的に接続された拡散防止膜19がそれぞれ形成されている。拡散防止膜19は、主に、誘電体膜を結晶化するための熱処理の際に、酸素によってコンタクトプラグ18が酸化することを防止する役割を果たす。拡散防止膜19は、窒化チタン(TiN)、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)若しくは酸窒化チタンアルミニウム(TiAlON)等の金属窒化物であっても、プラチナ、イリジウム、ルテニウム若しくはこれらの酸化物からなる膜又はそれらが積層された積層膜であってもよい。また、金属窒化物、貴金属及び貴金属の酸化物からなる3層構造の積層膜であってもよい。
第1の層間絶縁膜17の上には、第2の層間絶縁膜20が形成されている。第2の層間絶縁膜20の膜厚は、キャパシタ25の容量値を決定するパラメータとなり、0.6μm〜2μmが望ましい。ここで、第2の層間絶縁膜20には、BPSG、HDP−NSG又はO−NSG等からなる膜を用いることが好ましい。第2の層間絶縁膜20には、各拡散防止膜19と自己整合的に形成された複数の開口部が形成されている。
開口部の寸法は、拡散防止膜19の上面の寸法よりも大きく、開口部の側面と拡散防止膜19の側面との間には間隔が空いている。開口部の壁面を覆い且つ開口部の側面と拡散防止膜19の側面との間隔を埋めて拡散防止膜19の側面を覆うように、導電膜21が形成されている。導電膜21には、例えば、貴金属材料又は貴金属の酸化物を用いることが望ましい。拡散防止膜19及び導電膜21は、キャパシタ25の下部電極22となるため、導電膜21は、拡散防止膜19の最上層と同一の材料からなることが望ましい。
拡散防止膜19の上面及び導電膜21の側面を覆うように容量絶縁膜である誘電体膜23が形成されている。
誘電体膜23として、強誘電体であるチタン酸バリウムストロンチウム(BST:BaSrTiO、0≦x≦1。)系誘電体や、ジルコニウムチタン酸鉛(PZT:Pb(Zr1−x)O、0≦x≦1)若しくはジルコニウムチタン酸鉛ランタン(PbLa1−y(ZrTi1−x)O、0≦x,y≦1)等の鉛を含むペロブスカイト系誘電体又はタンタル酸ストロンチウムビスマス(SBT:Sr1−yBiTa、0≦x,y≦1)若しくはチタン酸ビスマスランタン(Bi4−xLaTi12、0≦x≦1)等のビスマスを含むペロブスカイト系誘電体を用いると、不揮発性メモリ装置を作製することができる。
また、誘電体膜23には、一般式がABO(但し、AとBとは異なる元素である。)で表されるペロブスカイト構造を有する強誘電体化合物を用いることができる。ここで、元素Aは、例えば、鉛(Pb)、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、カルシウム(Ca)、ランタン(La)、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)又はビスマス(Bi)等とすればよく、元素Bは、例えば、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、スカンジウム(Sc)、コバルト(Co)、ハフニウム(Hf)、マグネシウム(Mg)又はモリブデン(Mo)等とすればよい。
また、誘電体膜23には、単層の強誘電体膜に限らず、組成が異なる複数の強誘電体膜を用いてもよく、さらには、異なる材料が組み合わされた組成傾斜を有する材料を用いてもよい。
また、本発明に係る誘電体膜23は、強誘電体に限られないことはいうまでもなく、五酸化タンタル(Ta)又は酸化アルミニウム(Al)、チタン酸バリウムストロンチウム(BaSrTiO)等であってもよい。
誘電体膜23の上には、誘電体膜23に沿うように、導電膜である上部電極24が形成され、下部電極22、誘電体膜23及び上部電極24からなる誘電体キャパシタ25が形成されている。上部電極24には、Pt等の貴金属材料又は貴金属の酸化物を用いることが好ましい。
このように、拡散防止膜19の外側に、下部電極22となる導電膜21を形成しているため、キャパシタ25の実効面積の確保が容易となる。また、誘電体膜23及び上部電極24を成膜する開口部の径を大きくすることができるため、誘電体膜23及び上部電極24のカバレッジが悪化したり、誘電体膜23の組成ずれが生じたりすることを低減できる。
また、導電膜21には、拡散防止膜として機能する材料を用いることが望ましい。例えば、導電膜21に、イリジウム、酸化イリジウム、TiN、TiAlN又はTiAlONを用いることにより、拡散防止膜として機能する。拡散防止膜19の側面は導電膜21により覆われているため、導電膜21を拡散防止膜とすることにより、誘電体膜23を結晶化するための高温熱処理の際に、拡散防止膜19が横方向から酸化されて剥離することを防止できる。
以下に、本実施形態の誘電体メモリ装置の製造方法について図面を参照して説明する。図2(a)〜(e)、図3(a)〜(c)及び図4(a)〜(b)は、本発明に係る誘電体メモリ装置の製造方法を工程順に示している。
まず、図2(a)に示すように、半導体基板11の上部にSTI領域12を選択的に形成し、形成したSTI領域12により半導体基板11を複数の素子形成領域41に区画する。続いて、各素子形成領域41に、酸化シリコン又は酸窒化シリコン等からなり膜厚が約3nmのゲート絶縁膜13と、多結晶シリコン、金属又は金属珪化物を含み膜厚が約200nmのゲート電極14とを順次形成する。続いて、ゲート電極14をマスクとして不純物イオンのイオン注入を行い素子形成領域のゲート電極14の両側方に不純物拡散層15を形成して、トランジスタ16を形成する。続いて、CVD法により、BPSG、HDP−NSG又はO−NSG等の絶縁膜を約0.6μm〜1.2μmの膜厚で成膜し、その後、化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polish:CMP)法を用いて、成膜した絶縁膜の表面を平坦化することにより、膜厚が約0.4μm〜0.8μmの第1の層間絶縁膜17を形成する。
次に、図2(b)に示すようにリソグラフィ法及びドライエッチング法により、第1の層間絶縁膜17に各トランジスタ16の一方の不純物拡散層15を露出するコンタクトホール17aを形成する。
次に、図2(c)に示すように第1の層間絶縁膜17の上を覆い且つコンタクトホール17aが充填されるように、スパッタ法、CVD法又はめっき法等を用いてコンタクトプラグ形成膜18Aを成膜する。ここで、コンタクトプラグ形成膜18Aには、タングステン等の金属、窒化チタン等の窒化金属、珪化チタン等の珪化金属、銅又は多結晶シリコン等を用いる。また、コンタクトプラグ形成膜18Aを成膜する前に、例えば基板側から順次積層されたチタンと窒化チタン又はタンタルと窒化タンタル等からなる密着層を形成してもよい。
次に、図2(d)に示すように成膜したコンタクトプラグ形成膜18Aに対して、第1の層間絶縁膜17が露出するまでエッチバック又はCMP処理を行うことにより、各トランジスタ16の一方の不純物拡散層15と電気的に接続されたコンタクトプラグ18を形成する。
次に、図2(e)に示すように第1の層間絶縁膜17の上に、例えばスパッタ法、CVD法又は有機金属気相堆積(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法により、第1の層間絶縁膜17上の全面に、膜厚が50nm〜300nmの拡散防止膜形成膜19Aを成膜する。拡散防止膜形成膜19Aの材料には、窒化チタン、窒化チタンアルミニウム若しくは酸窒化チタンアルミニウム等の金属窒化物、イリジウム若しくはルテニウム等の貴金属、貴金属の酸化物又はそれらの積層膜を用いる。次に、拡散防止膜形成膜19Aの上に、犠牲膜形成膜31Aを成膜する。この犠牲膜形成膜31Aには、タングステン、シリコン窒化膜、多結晶シリコン、窒化チタン又は窒化チタンアルミニウム等を用いればよい。また、その他の材料であっても、後の工程においてエッチングにより除去可能な材料であればよい。
次に、図3(a)に示すようにリソグラフィとドライエッチング法とを用いて、拡散防止膜形成膜19A及び犠牲膜形成膜31Aを、コンタクトプラグ18及びその周辺部を覆うようにパターニングし、拡散防止膜19及び犠牲膜31を形成する。
次に、図3(b)に示すように、犠牲膜31を覆うように、第1の層間絶縁膜17の上に下部電極形成膜(図示せず)を成膜する。その後、拡散防止膜19と犠牲膜31との側面上のみに残るように、ドライエッチングを用いて下部電極形成膜を選択的に除去し、拡散防止層19と共に下部電極22として機能する導電膜21を形成する。
次に、図3(c)に示すように第1の層間絶縁膜17の上に第2の層間絶縁膜20を形成した後、犠牲膜31の上面が露出するように研磨して第2の層間絶縁膜20の平坦化を行う。犠牲膜31の上面を露出させる工程は、まず、CMP等により犠牲膜31の上面が露出しないように平坦化を行い、その後にエッチングを行うことにより犠牲膜31を露出させるようにすることが好ましい。このようにすれば、研磨時に導電膜21の上端部が露出して剥離することを防止できる。
また、犠牲膜31に対する第2の層間絶縁膜20の研磨選択比が大きくなるように膜の材料及び研磨条件を選択することにより、第2の層間絶縁膜20の膜厚ばらつきを低減でき、結果として、キャパシタの実効面積のばらつきを低減できる。
次に、図4(a)に示すように犠牲膜31を除去し、拡散防止膜19及び導電膜21が露出する開口部34を形成する。犠牲膜31の除去は、犠牲膜31の材料に応じて、ウェットエッチ及びドライエッチにより行う。例えば、犠牲膜31がW、TiN及びTiAlN等の場合にはアンモニア過酸化水素水(APM)溶液を用い、シリコン窒化膜の場合には燐酸を用い、多結晶シリコンの場合にはフッ硝酸を用いてウェットエッチを行えばよい。
次に、図4(b)に示すように、拡散防止膜19の上面及び導電膜21の側面に沿って、誘電体膜23及び上部電極24を成膜し、リソグラフィとドライエッチによりパターニングすることで、キャパシタ25を形成する。
本発明に係る誘電体メモリ装置及びその製造方法は、拡散防止膜の大きさによって決まる最大のキャパシタの実効面積を確保した誘電体メモリ装置を実現でき、特に、立体構造を有する誘電体メモリ装置等として有用である。
本発明の一実施形態に係る誘電体メモリ装置を示す断面図である。 (a)〜(e)は本発明の一実施形態に係る誘電体メモリ装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る誘電体メモリ装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(b)は本発明の一実施形態に係る誘電体メモリ装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a)〜(c)は従来例に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
符号の説明
11 半導体基板
12 シャロウトレンチ分離領域
13 ゲート絶縁膜
14 ゲート電極
15 不純物拡散層
16 トランジスタ
17 第1の層間絶縁膜
17a コンタクトホール
18 コンタクトプラグ
18A コンタクトプラグ形成膜
19 拡散防止膜
19A 拡散防止膜形成膜
20 第2の層間絶縁膜
21 第1の導電膜
22 下部電極
23 誘電体膜
24 第2の導電膜
25 キャパシタ
31 犠牲膜
31A 犠牲膜形成膜
34 開口部
41 素子形成領域

Claims (12)

  1. 半導体基板の上に形成された第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜に形成され、上面が前記第1の層間絶縁膜から露出したコンタクトプラグと、
    前記第1の層間絶縁膜の上に前記コンタクトプラグと電気的に接続するように形成された酸素の拡散防止膜と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に形成され、径が前記拡散防止膜の径よりも大きく且つ前記拡散防止膜を露出する開口部を有する第2の層間絶縁膜と、
    前記開口部の壁面上に形成され且つ前記拡散防止膜の側面を覆う第1の導電膜と、
    前記拡散防止膜の上面及び第1の導電膜の側面を覆うように形成された誘電体膜と、
    前記誘電体膜の上に形成された第2の導電膜とを備えていることを特徴とする誘電体メモリ装置。
  2. 前記拡散防止膜は、少なくとも2つの膜が積層された積層膜であり、
    前記拡散防止膜の最上層と前記第1の導電膜とは同一の材料からなる膜であることを特徴とする請求項1に記載の誘電体メモリ装置。
  3. 前記第1の導電膜は、貴金属材料からなることを特徴とする請求項1に記載の誘電体メモリ装置。
  4. 前記第1の導電膜は、酸素の拡散を防止する材料からなることを特徴とする請求項1に記載の誘電体メモリ装置。
  5. 前記第1の導電膜は、イリジウム、酸化イリジウム、窒化チタン、窒化チタンアルミニウム又は酸窒化チタンアルミニウムからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の誘電体メモリ装置。
  6. 半導体基板の上に第1の層間絶縁膜を形成する工程(a)と、
    前記第1の層間絶縁膜に上面が前記第1の層間絶縁膜から露出したコンタクトプラグを形成する工程(b)と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に、前記コンタクトプラグの上面を覆うように、拡散防止膜及び犠牲膜を選択的に形成する工程(c)と、
    前記拡散防止膜の側面及び犠牲膜の側面を覆う第1の導電膜を形成する工程(d)と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に、前記第1の導電膜の側面を覆うように第2の層間絶縁膜を形成する工程(e)と、
    前記犠牲膜を除去して、前記拡散防止膜の上面及び第1の導電膜の側面をそれぞれ底面及び側壁とする開口部を形成する工程(f)と、
    前記開口部の底面及び側壁に沿って誘電体膜及び第2の導電膜を順次形成する工程(g)とを備えていることを特徴とする誘電体メモリ装置の製造方法。
  7. 前記工程(d)は、前記第1の層間絶縁膜の上に前記拡散防止膜及び犠牲膜を覆うように第1の導電膜形成膜を形成した後、前記第1の導電膜形成膜における前記拡散防止膜及び犠牲膜の側面上に形成された部分以外を除去することにより前記第1の導電膜を形成する工程であることを特徴とする請求項6に記載の誘電体メモリ装置の製造方法。
  8. 前記工程(e)は、
    前記第1の層間絶縁膜の上に、前記拡散防止膜及び犠牲膜を覆うように、絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜を前記犠牲膜が露出しないように研磨により平坦化する工程と、
    平坦化した前記絶縁膜をエッチングすることにより前記犠牲膜の上面を露出する工程とを含んでいることを特徴とする請求項6に記載の誘電体メモリ装置の製造方法。
  9. 前記拡散防止膜は、少なくとも2つの膜が積層された積層膜であり、
    前記拡散防止膜の最上層と前記第1の導電膜とは同一の材料からなる膜であることを特徴とする請求項8記載の誘電体メモリ装置の製造方法。
  10. 前記第1の導電膜は、貴金属材料からなることを特徴とする請求項6に記載の誘電体メモリ装置の製造方法。
  11. 前記第1の導電膜は、酸素の拡散を防止する材料からなることを特徴とする請求項6に記載の誘電体メモリ装置の製造方法。
  12. 前記第1の導電膜は、イリジウム、酸化イリジウム、窒化チタン、窒化チタンアルミニウム又は酸窒化チタンアルミニウムからなることを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の誘電体メモリ装置の製造方法。
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