JPH0854318A - 造波水槽 - Google Patents

造波水槽

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JPH0854318A
JPH0854318A JP20809094A JP20809094A JPH0854318A JP H0854318 A JPH0854318 A JP H0854318A JP 20809094 A JP20809094 A JP 20809094A JP 20809094 A JP20809094 A JP 20809094A JP H0854318 A JPH0854318 A JP H0854318A
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JP
Japan
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tank
wave
water
making
chamber
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20809094A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kawane
浩 川根
Yutaka Kawada
裕 川田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0854318A publication Critical patent/JPH0854318A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 造波に伴う水位の大幅の変動及び水面の大き
な動揺の発生を防止する高性能の造波水槽を提供する。 【構成】 長方形水槽の長手方向の一端上に立設された
外周及び上端が密閉され下端開口が同水槽の水中に浸漬
される造波チャンバーと、同水槽の他端に付設されたオ
ーバーフロー槽10と、同オーバーフロー槽の水を同造
波チャンバーの下方に配設されたバッファタンク5を経
て同造波チャンバーに戻す戻し管とを具えた造波水槽に
おいて、同造波チャンバーの代わりに隣接的に設置され
た同一サイズの2つの造波チャンバーよりなり一方の下
端開口を全閉するとともに他方の下端開口を全開する切
換弁7を具えてなるツイン造波チャンバー2wと、上記
バッファタンク5の水を上記ツイン造波チャンバー2w
のそれぞれ下部に戻す1対の鉛直方向の戻し管4c,4
c´と、真空引き切替え弁,負圧解放切替え弁等の自動
的連動制御回路とを具えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波浪実験設備としての
造波水槽,スポーツやレジャー用施設としての造波プー
ル等に適用される造波水槽に関する。
【0002】
【従来の技術】チャンバー方式の造波装置にて波を発生
する実験用の造波水槽,スポーツやレジャー用の造波プ
ールとしては、従来、図2平面図及び縦断面図に示すよ
うに、左端に立設された造波チャンバー2の圧力をブロ
アー3にて真空引きすることにより水槽1の水を所望の
高さに吸い上げ、負圧を解放し、これを自由落下するこ
とで同水槽1の水面に波9を発生させるものが知られて
いる。ここで、水槽1の右端が垂直な壁であると、波9
がこれにより反射して左方へ戻って、次に発生させる波
の波形及び波高に影響を及ぼしてしまう。そこで、これ
を回避するために、造波装置とは反対側の水槽右端には
オーバーフロー槽10を設け、これに進行してきた波9
を落として消波を行っている。ここで、オーバーフロー
槽10に入った水は配管4cを介して水槽1内に戻すの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の従来の造波水槽には、次のような問題がある。 (1)造波チャンバーの圧力を負圧にして水槽内の水を
任意の高さまで吸い上げるのであるから、造波チャンバ
ーのサイズに対して水槽サイズが小さいときは、水槽の
水位が極端に変動してしまうので、精密な波浪実験等に
支障を来たし、遊泳用プールなどでは水面積が極端に減
ってしまう。 (2)オーバーフロー槽の設置で波の反射を抑えること
はできるが、吸い上げ時及びオーバーフロー槽から戻し
管を経て水槽内に戻ってきた水の流れにより発生する水
面動揺が残るので、精度を要する連続的な波の発生がで
きない。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、水位の大幅の変動及び水面の大きな動揺の発
生を防止する高性能の造波水槽を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、長
方形水槽の長手方向の一端上に立設された外周及び上端
が密閉され下端開口が同水槽の水中に浸漬される造波チ
ャンバーと、同水槽の他端に付設され同水槽からの溢水
を収容するオーバーフロー槽と、同オーバーフロー槽の
水を同造波チャンバーの下方に配設されたバッファタン
クを経て同造波チャンバーに戻す戻し管とを具え、同造
波チャンバーの内圧を負圧とすることにより同水槽の水
を任意の高さに吸い上げたのち、同負圧を解放してこれ
を自由落下することによって同水槽に波を発生する造波
水槽において、同造波チャンバーの代わりに隣接的に設
置された同一容量の2つの造波チャンバーよりなり一方
の下端開口を全閉するとともに他方の下端開口を全開す
る切換弁を具えてなるツイン造波チャンバーと、上記バ
ッファタンクの水を上記各造波チャンバーの下部に戻す
1対の鉛直方向の戻し管と、同ツイン造波チャンバーの
真空引き切替え弁,負圧解放切替え弁,戻し管の開閉切
替え弁の自動的連動制御回路とを具えたことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】このような構成によれば、バッファタンクが、
造波チャンバーの圧力を負圧にして、任意高さまで吸い
上げる水の供給源となるから、水槽の水面動揺が発生し
なくなり、造波チャンバーのサイズに対して水槽サイズ
が小さくても水槽内の大幅の水位変化が発生しなくな
る。また、オーバーフロー槽の水はまずバッファタンク
に入るので、オーバーフロー槽から戻し管を通って造波
水槽内に戻ってきた水の流出により発生していた大きな
水面動揺がなくなる。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図1はその縦断面図であり、図2と同一の符号はそ
れぞれ同図と同一の部材,機器を示している。
【0008】本発明装置が図2の構造と大きく相違する
ところは、シングル造波チャンバーをツイン造波チャン
バー2wとしたことと、オーバーフロー槽10への流入
水をバッファタンク5を経てツイン造波チャンバー2w
に戻すようにしたことと、シングルの戻し管をツイン戻
し管4c,4c´としたことにある。
【0009】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
ると、図1はその縦断面図である。同図において、左右
方向に長い水槽1の左端には外周及び上面を密閉され、
下端が水槽1の水面下の開口によって連通したツイン造
波チャンバー2wが立設されている。ツイン造波チャン
バー2wの頂板にはブロア3の吸込配管4aの先端が接
続されブロワー3による真空引きにより各造波チャンバ
ー内へ任意の高さにバッファタンク5の水を吸い上げる
ことができるようになっている。
【0010】このとき、吸い上げる各造波チャンバー2
a,2a ´の下端開口部6a,6a´の合流部にある出口切
換開閉弁7は、図示のように、一方の開口部6aを閉と
するとともに他方の開口部6a´を開とし、造波チャン
バー2aとバッファタンク5間のオーバーフロー水戻し
管4cのバルブ8aは開,造波チャンバー2aとブロア
ー3間のバルブ8bは開,造波チャンバー2aの上部バ
ルブ8cは閉である。そして、図示のように、水を吸い
上げた状態で造波チャンバー2aの開口部6aにある出
口切換開閉弁7を開とするとともに、開口部6a´を閉
とし、造波チャンバー2aとバッファタンク5間のバル
ブ8aを閉,造波チャンバー2aとブロアー3間のバル
ブ8bを閉,造波チャンバー2aのバルブ8cを開とす
ると、造波チャンバー2aに大気が流入し、水が開口部
6aから放出され、水面に波9を生ずる。その間に、ツ
イン造波チャンバーの真空引き切替え弁,負圧解放切替
え弁及び両戻し管の開閉切替え弁を自動的に切替えるこ
とにより、造波チャンバー2a′に同一要領で水を張った
のち、関係弁を切替えることにより、造波チャンバー2a
´の水を開口部6a´から放出して水面に波を起こす。そ
の際の関係弁の切替えは、一方の造波チャンバーにより
生起する波と他方の造波チャンバーにより生起する波と
が同一位相となるように制御回路の作用により自動的に
制御するのである。
【0011】本発明装置では、水の吸い上げの供給源が
バッファタンク5になったことにより、本実施例のよう
に2基の造波チャンバー2a,2a´を並設し、一方の
造波チャンバー2aで造波している間に他方の造波チャ
ンバー2a´で水を吸い上げても、吸い上げの流動と造
波の流動が開口部6で干渉することはなく、連続的な造
波が可能である。なお、上記バルブ類のコントロールは
すべてパソコンにて行うようになっている。上記要領で
発生した波9は水槽1内を左から右へ進み、右端に到達
すると、オーバーフロー槽10内に落ちる。このときバ
ッファタンク5の水は造波チャンバー2aに吸い上げら
れて少なくなっているから、オーバーフロー槽10とバ
ッファタンク5の水位差で、オーバーフロー槽10の水
は戻し管4bを通って再びバッファタンク5に入ること
になる。
【0012】
【発明の効果】このような構造によれば、各造波チャン
バーに交互に吸い上げられる水はバッファタンクから吸
い上げられるので、吸い上げによる水槽内の水面動揺が
発生せず、造波チャンバーのサイズに対して水槽サイズ
が小さくても水槽内の水位は変わらない。また、オーバ
ーフロー槽の水はバッファタンクに入るから、オーバー
フロー槽から戻し管4bを通って水槽内に戻ってきた水
の流出により発生していた水面動揺はなくなる。これに
より、高精度で連続的に波を発生する実験が可能とな
り、遊泳用プール等では水面積が極端に減ってしまうと
いう問題を解消することができる。
【0013】要するに本発明によれば、長方形水槽の長
手方向の一端上に立設された外周及び上端が密閉され下
端開口が同水槽の水中に浸漬される造波チャンバーと、
同水槽の他端に付設され同水槽からの溢水を収容するオ
ーバーフロー槽と、同オーバーフロー槽の水を同造波チ
ャンバーの下方に配設されたバッファタンクを経て同造
波チャンバーに戻す戻し管とを具え、同造波チャンバー
の内圧を負圧とすることにより同水槽の水を任意の高さ
に吸い上げたのち、同負圧を解放してこれを自由落下す
ることによって同水槽に波を発生する造波水槽におい
て、同造波チャンバーの代わりに隣接的に設置された同
一容量の2つの造波チャンバーよりなり一方の下端開口
を全閉するとともに他方の下端開口を全開する切換弁を
具えてなるツイン造波チャンバーと、上記バッファタン
クの水を上記各造波チャンバーの下部に戻す1対の鉛直
方向の戻し管と、同ツイン造波チャンバーの真空引き切
替え弁,負圧解放切替え弁,戻し管の開閉切替え弁の自
動的連動制御回路とを具えたことにより、水位の大幅の
変動及び水面の大きな動揺の発生を防止する高性能の造
波水槽を得るから、本発明は産業上極めて有益なもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の造波水槽を示す全体縦断面
図である。
【図2】従来の造波水槽を示す全体平面図及びその縦断
面図である。
【符号の説明】
1 造波水槽 2w ツイン造波チャンバー 2a 造波チャンバー 2b 造波チャンバー 3 ブロワー 4a 吸気管 4b 戻し管 4c,4c´ ツイン戻し管 5 バッファータンク 6 開口部 6a,6a´ 下端開口部 7 出口切換開閉弁 8a,8a´,8b,8b´,8c,8c´ バルブ 9 波 10 オーバーフロー槽

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形水槽の長手方向の一端上に立設さ
    れた外周及び上端が密閉され下端開口が同水槽の水中に
    浸漬される造波チャンバーと、同水槽の他端に付設され
    同水槽からの溢水を収容するオーバーフロー槽と、同オ
    ーバーフロー槽の水を同造波チャンバーの下方に配設さ
    れたバッファタンクを経て同造波チャンバーに戻す戻し
    管とを具え、同造波チャンバーの内圧を負圧とすること
    により同水槽の水を任意の高さに吸い上げたのち、同負
    圧を解放してこれを自由落下することによって同水槽に
    波を発生する造波水槽において、同造波チャンバーの代
    わりに隣接的に設置された同一容量の2つの造波チャン
    バーよりなり一方の下端開口を全閉するとともに他方の
    下端開口を全開する切換弁を具えてなるツイン造波チャ
    ンバーと、上記バッファタンクの水を上記各造波チャン
    バーの下部に戻す1対の鉛直方向の戻し管と、同ツイン
    造波チャンバーの真空引き切替え弁,負圧解放切替え
    弁,戻し管の開閉切替え弁の自動的連動制御回路とを具
    えたことを特徴とする造波水槽。
JP20809094A 1994-08-09 1994-08-09 造波水槽 Withdrawn JPH0854318A (ja)

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JP20809094A JPH0854318A (ja) 1994-08-09 1994-08-09 造波水槽

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JPH0854318A true JPH0854318A (ja) 1996-02-27

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ID=16550480

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JP20809094A Withdrawn JPH0854318A (ja) 1994-08-09 1994-08-09 造波水槽

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Effective date: 20011106