JPH0113101Y2 - - Google Patents

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JPH0113101Y2
JPH0113101Y2 JP19685584U JP19685584U JPH0113101Y2 JP H0113101 Y2 JPH0113101 Y2 JP H0113101Y2 JP 19685584 U JP19685584 U JP 19685584U JP 19685584 U JP19685584 U JP 19685584U JP H0113101 Y2 JPH0113101 Y2 JP H0113101Y2
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tank
separation tank
liquid
separation
atmosphere
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、各分離槽に水等の液体を充填して遮
音壁として利用する多層液体槽における液体注入
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、第2図に示すごとく、高さhの液体
槽aを各槽b,b……の高さがh′(h′<h)にな
るように鉛直方向に隔絶した多層構造にするとと
もに、各槽b,b……を開閉バルブc……を介し
てその下部槽と連通した多層液体槽が使用され、
槽底壁に加わる内圧を分散せしめ槽の板厚を薄く
している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、この種の多層液体槽aでは、開閉バル
ブcの閉止時には、各槽bの底壁に加わる圧力
PAは PA=ρgh′〔ρ:液体の比重 g:重力加速度〕 であるが、開閉バルブの開放時および破損により
上下槽が連通すると、下側の槽底壁には上部槽の
液圧も加わり、その圧力PBが PB=ρgh になる問題を有しており、その対策として、特殊
な構造の開閉バルブを設けなければならないもの
であつた。
本考案は上記問題に鑑み、簡単な構造になり、
かつ底壁面に対する加圧を常時分散することので
きる多層液体槽における液体注入装置を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の多層液体槽における液体注入装置は、
液体槽の鉛直方向に隔絶した各分離槽と該分離槽
の一層下側の分離槽を、上方端部が上側の分離槽
の上端部に接続された連通管を介して連通すると
ともに該各連通管を上方に大気開放し、かつ最下
層の分離槽の上端部を大気開放してなり、最上層
の分離槽に設けた流入口から各分離槽に液体を充
填してなるものである。
〔作用) 上記構成の多層液体槽は、上層側の分離槽に液
体が充填され、すなわち満杯になると、下層側の
分離槽に対して連通管を介して液体が順次充填さ
れるものであるが、該連通管が大気開放されてお
り、かつ連通管の上方端部が上側の分離槽の上端
部に接続されているため、上下各分離槽は静的に
独立した関係にある。したがつて各分離槽の槽高
をH、上記連通管が該分離槽の槽高Hを越える高
さをAとすると、各分離槽の底面に加わる圧力
PBは PB=ρg(H+A) となり、最下層の分離槽においても PB=ρg(H+A) が保持されるようになり、下層部の槽壁の板厚を
上層部のものより加圧力のために厚質に構成する
必要はない。
〔実施例〕
以下、本考案多層液体槽における液体注入装置
の一実施例を図面にしたがつて説明すると、第1
図は本考案の原理を示す要部縦断面図である。
多層液体槽1は、隔壁板2,2……によつて鉛
直方向に隔絶した槽高Hの分離槽3a,3b,3
c……を層設し、該上下層間分離槽を液体注入装
置によつて連通してなる。該液体注入装置は、上
方端部を上層側分離槽3aの上端部に開設した排
出口4と連通し、また下方端部を一層下の分離槽
3bの下端部に開設した注入口5と連通した連通
管6a,6b,6c……を介して上下分離槽をそ
れぞれ連通するとともに、該連通管6a,6b,
6c……を、それぞれ、各分離槽3a,3b,3
c……の槽高Hより高さAだけ高位置7を経由す
るように配管され、かつ該連通管6a,6b,6
c……の高位置7を鉛直上方に延びる大気開放管
8a,8b,8c……により大気開放してなる。
また9は、最上層の分離槽3aの上面に開設した
流入口であり、各分離槽3a,3b,3c……に
は各最下部に排出用ドレン10a,10b,10
c……を開口し、それぞれ開閉バルブ11を設け
てなる。
上記構成の多層液体槽に流入口9から液体を送
入すると、まず第一層の分離槽3aに充填され
る。充填液体が槽高Hを越えると溢液は排出口4
から連通管6aに浸入し、高位置7を越えて流入
口9から第二層の分離槽3bに流入する。このと
き、高位置7が第一層の槽高Hより高位置7を越
えて落下し、かつ該高位置7が大気開放されてい
るため、第二層の分離槽3bは第一層の分離槽3
aと静的に独立した液槽を形成し、該分離槽3b
は単独の液槽と同様の液圧PBを受けるようにな
る。
すなわち該液圧PBは、最大 PB=ρg(H+A) であり、上層側から順次充満溢液して最下層の分
離槽を充填した場合においても、該分離槽の受圧
力は、最大 PB=ρg(H+A) であり、各分離槽3a,3b,3c……の槽壁に
加わる液体の圧力を分散せしめることが可能とな
る。
また各分離槽3a,3b,3c……は独立した
構造になるため、各分離槽3a,3b,3c……
に設けた排出用ドレン10a,10b,10c…
…の開閉バルブ11を開いて、それぞれ充填した
流体を排出するもので、該開閉バルブ11を開放
しても上下分離槽が連通することはない。
〔考案の効果〕
以上述べたごとく本考案の多層液体槽における
液体注入装置は、鉛直方向に隔絶した分離槽を静
的に独立する連通管の構造を有するため、構造が
簡単であるとともに、液体圧を層構造になる分離
槽において分散せしめるため、槽壁の板厚を薄く
することができ、膜状外殻を有する構造物に対し
ても有効利用可能である等の特徴を有するもの
で、本考案の実用的効果はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の原理を示す多層液体槽の要部
縦断面図、第2図は従来の多層液体槽を示す略縦
断面図である。 1……多層液体槽、2……隔壁板、3a,3
b,3c……分離槽、4……排出口、5……注入
口、6a,6b,6c……連通管、8a,8b,
8c……大気開放管、9……流入口、10a,1
0b,10c……排出用ドレン、11……開閉バ
ルブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 液体槽の鉛直方向に隔絶した各分離槽と該分離
    槽の一層下側の分離槽を、上方端部が上側の分離
    槽の上端部に接続された連通管を介して連通する
    とともに該各連通管を上方に大気開放し、かつ最
    下層の分離槽の上端部を大気開放してなり、最上
    層の分離槽に設けた流入口から各分離槽に液体を
    充填することを特徴とする多層液体槽における液
    体注入装置。
JP19685584U 1984-12-28 1984-12-28 Expired JPH0113101Y2 (ja)

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JPS61113288U JPS61113288U (ja) 1986-07-17
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