JPH0824960A - プレス装置 - Google Patents

プレス装置

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JPH0824960A
JPH0824960A JP6163906A JP16390694A JPH0824960A JP H0824960 A JPH0824960 A JP H0824960A JP 6163906 A JP6163906 A JP 6163906A JP 16390694 A JP16390694 A JP 16390694A JP H0824960 A JPH0824960 A JP H0824960A
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chamber
cylinder
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一成 桐井
Norihisa Hirao
典久 平尾
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    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
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  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス加工時にしわ押え荷重を所望する荷重
パターンで変化させることが可能で、且つそのしわ押え
荷重を各部の寸法誤差などに拘らず均一,不均一など所
望する分布状態とすることができる、簡単で安価なプレ
ス装置を提供する。 【構成】 しわ押えリング28を支持する複数のシリン
ダ装置26の第1圧力室32,第2圧力室34をそれぞ
れ連通し、その第1圧力室32には窒素ガスを充填する
とともに第2圧力室34には油を充填する。プレススラ
イド22の下降位置に応じて、油給排装置62により圧
力調整用シリンダ38の制御油室64に対して油の供
給,排出を行い、その圧力調整用シリンダ38のピスト
ンを移動させて第2圧力室34に連通する空間内の油容
積を変化させることにより、その油圧を変化させてしわ
押え荷重を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は絞り加工を行うプレス装
置に係り、特に、しわ押えリングを支持するダイクッシ
ョン装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(a)上下動させられるダイス型と、(b)そのダイス
型の下方に位置固定に配置されたポンチ型と、(c)そ
のポンチ型の周縁部に上下動可能に配置されたしわ押え
リングとを備え、前記ダイス型が下降させられる際に、
そのダイス型と前記しわ押えリングとの間でワークの周
縁部を挟圧しつつダイス型とポンチ型との間で絞り加工
を行うプレス装置が広く知られている。このようなプレ
ス装置において、上記しわ押えリングを支持するダイク
ッション装置は、例えば(x)エアシリンダにより所定
の付勢力で上方へ付勢されるクッションパッドと、
(y)そのクッションパッドに配設されるとともに油室
が互いに連通させられた複数の油圧シリンダと、(z)
その油圧シリンダ上にそれぞれ配設されるとともに上端
部でしわ押えリングを支持している複数のクッションピ
ンとを備えて構成される。実開昭60−108429号
公報に記載されている装置はその一例であり、エアシリ
ンダのエア圧によって全体のしわ押え荷重が定められる
とともに、油圧シリンダによってそのしわ押え荷重が複
数のクッションピンに略均等に分配されることにより、
各部の寸法誤差に拘らず略均一なしわ押え荷重分布が得
られるようになる。上記油圧シリンダの油圧は、クッシ
ョンピンの長さ寸法のばらつきやクッションパッドの傾
きなどに拘らずプレス加工時に各油圧シリンダのピスト
ンがクッションピンに押されてシリンダ内に押し込まれ
るとともにストローク端に達することがないように、し
わ押え荷重の大きさなどに応じて演算式や試し打ちなど
によって定められる。
【0003】一方、互いに直列に配設された一対のエア
シリンダおよび油圧シリンダのピストンを一体的に連結
し、エアシリンダに供給された圧縮空気のエア圧と、油
圧シリンダに接続されたリリーフ弁のリリーフ圧とに基
づいてしわ押え荷重を発生するとともに、プレス加工時
にリリーフ弁のリリーフ圧を変更してしわ押え荷重を変
化させるようにしたダイクッション装置が、例えば実開
昭61−190316号公報等に開示されている。この
ようなダイクッション装置によれば、プレスストローク
すなわちプレス加工の進行に応じてしわ押え荷重を極め
細かく制御できるため、例えばダイス型としわ押えリン
グとの衝突時の振動を軽減することによりワークの流入
を防止して面品質を向上させたり、しわ押え荷重をプレ
ス途中で低減してワークの破断を防止したり、そのワー
ク破断防止によりワークの材質のグレードダウンを図っ
たりすることができるなど、種々の利点が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ダイクッション装置は、エアシリンダによってクッショ
ンパッドを上方へ付勢することにより所定のしわ押え荷
重を付与するとともに、そのクッションパッド上に複数
の油圧シリンダを配置して均圧化を図っているため、装
置が大掛かりで高価になるという問題があった。また、
プレス加工の途中でエアシリンダのエア圧を制御すれば
しわ押え荷重を変化させることができるが、しわ押え荷
重が変化すると油圧シリンダの油圧に関する均圧条件が
変化するため、均圧状態が崩れることがある。プレス加
工の過程で油圧シリンダから油を流出させることにより
しわ押え荷重を一時的に変化させることもできるが、均
圧状態を維持しつつ所望する荷重パターンで変化させる
ことは必ずも容易でない。油圧シリンダを複数のエリア
に区分し、そのエリア毎に油の流出制御を行って異なる
荷重制御を行う場合も同様である。
【0005】一方、後者のダイクッション装置において
は、所望する荷重パターンでしわ押え荷重を変化させる
ことは比較的容易であるが、各部の寸法誤差などでしわ
押え荷重の分布が不均一になってプレス品質が損なわれ
ることがあるとともに、しわ押え範囲を複数のエリアに
区分してエリア毎に異なる荷重制御を行うこともできな
い。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、プレス加工時にしわ
押え荷重を所望する荷重パターンで変化させることが可
能で、且つそのしわ押え荷重を各部の寸法誤差などに拘
らず均一,不均一など所望する分布状態とすることがで
きる、簡単で安価なプレス装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】第1発明は、
(a)上下動させられるダイス型と、(b)そのダイス
型の下方に位置固定に配置されたポンチ型と、(c)そ
のポンチ型の周縁部に上下動可能に配置されたしわ押え
リングとを備え、前記ダイス型が下降させられる際に、
そのダイス型と前記しわ押えリングとの間でワークの周
縁部を挟圧しつつそのダイス型と前記ポンチ型との間で
絞り加工を行うプレス装置において、(d)前記しわ押
えリングを支持する複数のクッションピンと、(e)プ
レス加工に伴う前記しわ押えリングの下降ストロークよ
りも大きなピストンストロークを有して前記複数のクッ
ションピンの下部にそれぞれ設けられ、そのクッション
ピンの下降に伴って容積が減少する第1圧力室内の流体
圧と下降に伴って容積が増大する第2圧力室内の流体圧
との差圧に応じたしわ押え荷重をそのクッションピンに
付与する複数のシリンダ装置と、(f)前記しわ押えリ
ングの下降時に前記シリンダ装置の前記第1圧力室およ
び第2圧力室の少なくとも一方の圧力室内の流体圧を予
め設定されたしわ押えの荷重パターンに応じて調整する
圧力調整手段とを有することを特徴とする。
【0008】
【作用】このような第1発明のプレス装置においては、
プレス加工時のしわ押えリングの下降ストロークよりも
大きなピストンストロークを有するシリンダ装置が、し
わ押えリングを支持する複数のクッションピンの下部に
それぞれ設けられ、そのシリンダ装置の一対の第1圧力
室および第2圧力室の流体圧の差圧に応じたしわ押え荷
重が付与される。また、その第1圧力室および第2圧力
室の少なくとも一方の圧力室内の流体圧が圧力調整手段
により所定の荷重パターンに応じて調整されることによ
り、しわ押えリングの下降時すなわちプレス加工時にそ
のシリンダ装置からクッションピンに付与されるしわ押
え荷重が上記荷重パターンに従って制御される。この荷
重パターンは、しわ押えリングの下降に伴ってしわ押え
荷重を変化させる場合だけでなく、しわ押えリングの下
降に拘らずしわ押え荷重を一定に維持するものでも良
い。しわ押えリングの下降に伴ってしわ押え荷重を変化
させる場合は、プレス装置の作動に同期して圧力調整を
行う必要があり、必要に応じてダイス型やしわ押えリン
グの下降位置を検出する位置検出手段を設けることにな
る。位置検出手段は、例えばダイス型を上下駆動する上
下駆動装置のクランク軸の回転角を検出するロータリエ
ンコーダや、ダイス型の位置を直接検出するリミットス
イッチ,近接スイッチなどで構成される。
【0009】ここで、上記複数のシリンダ装置の第1圧
力室どうし、第2圧力室どうしをそれぞれ連通させてお
けば、クッションピンの長さ寸法のばらつきなどに起因
してプレス加工時のピストン位置がずれても、各シリン
ダ装置の差圧、更にはクッションピンに付与されるしわ
押え荷重が同じになり、しわ押え荷重の分布を均一にで
きる。個々のシリンダ装置が互いに独立に構成され、そ
の流体圧がそれぞれ圧力調整手段によって独立に調整さ
れる場合でも、同じ圧力制御を行えばしわ押え荷重の分
布を略均一にすることができる。製品形状などのプレス
加工条件に応じてしわ押え部分を複数のエリアに区分
し、エリア毎に異なる圧力調整を行ったり、条件により
個々のシリンダ装置毎に異なる圧力調整を行ったりし
て、しわ押え荷重の分布を積極的に不均一とすることも
可能である。なお、しわ押え荷重の分布は、シリンダ装
置の発生荷重だけでなくその配置形態によっても変化す
る。
【0010】また、上記圧力調整手段は、クッションピ
ンの下降に伴って容積が減少する第1圧力室内の流体
圧、およびその下降に伴って容積が増大する第2圧力室
内の流体圧の両方をそれぞれ調整するようになっていて
も良いが、それ等の圧力室の何れか一方の流体圧を調整
するだけでも、そのシリンダ装置からクッションピンに
付与されるしわ押え荷重を制御できる。圧力調整を行わ
ない他方の圧力室については、大気に開放しても密閉し
てあっても良いが、密閉してある場合にはクッションピ
ンの下降に伴うピストン移動によって流体圧が変化する
ため、上記圧力調整手段はその他方の圧力室内の流体圧
の変化を考慮して一方の圧力室内の流体圧を調整するこ
とになる。圧力調整を行わない他方の圧力室にアキュム
レータを接続したり、その他方の圧力室の容積変化を相
殺するようにしわ押えリングの下降に伴って容積変化す
るシリンダを接続したりして、その他方の圧力室内の流
体圧の変化を抑制することも可能で、特に、体積弾性係
数の大きい油などの液体が充填されている場合には、上
記アキュムレータやシリンダなどを接続して圧力室との
間で流体を流動させることが必要となる。なお、圧力調
整する圧力室についても、ピストンの移動に伴って容積
変化するため、その容積変化を相殺するシリンダを接続
したり、容積変化に伴う圧力変化を考慮した圧力調整を
行ったりすることになる。ピストン位置やピストンの移
動はシリンダチューブに対する相対的なことで、クッシ
ョンピンと共に移動するのはピストンであってもシリン
ダチューブであっても良い。
【0011】個々のシリンダ装置毎に流体圧を調整する
場合に、圧力調整を行わない他方の圧力室が密閉されて
いる場合には、クッションピンの長さ寸法のばらつきな
どによってプレス加工時のピストン位置がずれると、そ
の他方の圧力室内の流体圧がばらつき、一方の圧力室内
の流体圧が同じになるように調圧してもしわ押え荷重が
相違して不均一になるが、その他方の圧力室内の流体が
体積弾性係数の小さい気体の場合には、ピストン位置の
相違に起因する流体圧のばらつきは小さく、前記実開昭
60−108429号公報に記載されているダイクッシ
ョン装置においてクッションパッド上に直接クッション
ピンを載置する場合に比較してクッション荷重のばらつ
きは極めて小さくなる。このような態様で本発明を実施
することも可能である。
【0012】また、前記圧力調整手段としては、流体が
密閉されている所定の収容空間内にポンプで流体を送り
込むことにより流体圧を高める一方、開閉弁を開いて収
容空間内から流体を逃がすことにより流体圧を低下させ
るものでも良いが、流体が密閉されている収容空間の容
積を変化させて流体圧を変化させるように構成すること
もできる。
【0013】
【第1発明の効果】このように、第1発明のプレス装置
によれば、プレス加工時にしわ押え荷重を所望する荷重
パターンで変化させることができるとともに、そのしわ
押え荷重をプレス装置各部の寸法誤差などに拘らず均一
或いは不均一など所望する分布状態とすることができる
ため、プレス品質が一層向上するとともにプレス加工す
べきワークの材質のグレードダウンを図ったりすること
が可能となる。また、クッションピンに対応させて複数
のシリンダ装置を配置し、そのシリンダ装置の流体圧を
圧力調整手段によって調整するだけで良いため、しわ押
え荷重を付与するためのエアシリンダと均圧用の油圧シ
リンダとを別々に有する従来装置に比較して装置が簡単
且つ安価に構成される。
【0014】
【課題を解決するための第2の手段】第2発明は、上記
第1発明のプレス装置において、前記複数のシリンダ装
置の少なくとも一部は、前記第1圧力室どうし、第2圧
力室どうしがそれぞれ連通させられていることを特徴と
する。
【0015】
【作用および第2発明の効果】このような第2発明のプ
レス装置においては、複数のシリンダ装置の少なくとも
一部は、第1圧力室どうし、第2圧力室どうしがそれぞ
れ連通させられているため、その範囲では、クッション
ピンの長さ寸法のばらつきなどプレス装置各部の寸法誤
差に起因してプレス加工時におけるシリンダ装置のピス
トン位置が互いに相違しても、各シリンダ装置の流体圧
の差圧、更にはクッションピンに付与されるしわ押え荷
重が同じになる。この連通範囲では各シリンダ装置の流
体圧が完全に一致するため、個々のシリンダ装置の流体
圧をそれぞれ圧力調整手段によって調整する場合に比較
し、しわ押え荷重が高い精度で均一化される。また、連
通範囲では単一の圧力調整手段で流体圧を調整できるた
め、装置が簡単且つ安価に構成される。
【0016】なお、用いられている総てのシリンダ装置
の第1圧力室,第2圧力室をそれぞれ連通させれば、し
わ押え荷重を完全に均一化できるが、プレス品の形状な
どプレス加工条件に応じてしわ押え部分を複数のエリア
に区分し、そのエリア毎にシリンダ装置の圧力室を連通
させてしわ押え荷重を均一化、すなわちしわ押え部分全
体としては不均一分布となるようにしても良い。複数の
エリアに区分した場合には、そのエリア毎に圧力調整手
段を設けることになる。
【0017】
【課題を解決するための第3の手段】第3発明は、前記
第1発明または第2発明のプレス装置において、前記シ
リンダ装置の前記第1圧力室には一連の密閉空間内に閉
じ込められた気体が充填されている一方、前記第2圧力
室には一連の密閉空間内に閉じ込められた油が充填され
ており、前記圧力調整手段はその第2圧力室内の油圧を
調整するものであることを特徴とする。
【0018】
【作用および第3発明の効果】この第3発明のプレス装
置おいては、クッションピンの下降に伴って容積が減少
する第1圧力室には一連の密閉空間内に閉じ込められた
気体、例えば窒素ガスなどが充填されている一方、クッ
ションピンの下降に伴って容積が増大する第2圧力室に
は一連の密閉空間内に閉じ込められた油が充填されてお
り、その油圧が圧力調整手段によって調整されることに
より、第1圧力室内のガス圧と第2圧力室内の油圧との
差圧、すなわちクッションピンに付与されるしわ押え荷
重が所定の荷重パターンに従って変化させられる。その
場合に、第1圧力室には気体が充填されているため、そ
の気体のガス圧に応じて所望するしわ押え荷重を得るこ
とができる一方、圧力調整手段は油圧を調整するように
なっているため、体積弾性係数が小さい気体の圧力(ガ
ス圧)を調整する場合に比較して高い応答性が得られ、
プレススピードが比較的速い場合でもしわ押え荷重を予
め設定された荷重パターンに従って高い精度で制御でき
る。また、第2圧力室の油圧の制御範囲は比較的低圧で
良いため、圧力調整が容易であるとともに油漏れの心配
が少ない。更に、第2圧力室にはシリンダなどを接続し
て油を流動させる必要があるが、ダイス型の下降時には
ピストンが強制的にシリンダ内に押し込まれ、第2圧力
室の増大に従って油が流入する一方、ダイス型の上昇時
には第1圧力室内のガス圧によってピストンが速やかに
シリンダから押し出されるとともに第2圧力室内から油
が排出されるため、比較的速いプレススピードでプレス
加工を行うことができる。
【0019】ここで、このようにガス圧によってしわ押
え荷重を発生するシリンダ装置としては、例えば(e−
1)軸方向に複数の独立したピストン室が設けられたシ
リンダハウジングと、(e−2)その複数のピストン室
内にそれぞれ摺動可能に嵌合されるとともにピストンロ
ッドを介して互いに一体的に連結された複数のピストン
とを有して構成することが望ましい。その場合には、シ
リンダ装置の径寸法を小さく維持しつつピストンの総受
圧面積を大きくして大きなしわ押え荷重を発生させるこ
とができ、必要なしわ押え荷重を確保しながら1つのシ
リンダ装置の配置スペースを小さくして、しわ押え荷重
の分布を極め細かく制御できるようになる。
【0020】なお、この第3発明では第1圧力室に気体
が充填され第2圧力室に油が充填されているが、第1発
明など他の発明の実施に際しては、表1に示す別の態様
を採用することも可能である。表1の「開放」は、大気
に開放されていることを意味する。これ等の場合に、態
様「1」〜「3」のように気体だけの場合は、圧力調整
手段による圧力調整の応答性が悪く、プレススピードが
制約される。態様「4」〜「6」のように第1圧力室に
油が充填されている場合は、ダイス型の上昇時に第1圧
力室内に油を戻してしわ押えリングを上昇させるための
油圧回路が必要である。また、態様「3」や「7」のよ
うに第1圧力室が開放されている場合は、第2圧力室が
負圧となることによってしわ押え荷重が発生させられる
ため、十分なしわ押え荷重が得られ難いとともに第2圧
力室内に空気が侵入し易い。第1圧力室に流体が充填さ
れている場合でも、第2圧力室を負圧として所望するし
わ押え荷重が得られるようにしても良い。
【0021】
【課題を解決するための第4の手段】第4発明は、前記
第1発明乃至第3発明の何れかに記載のプレス装置にお
いて、前記(f)圧力調整手段が、(f−1)前記圧力
室に連通させられた調圧室を有する圧力調整用シリンダ
と、(f−2)プレス加工時にしわ押え荷重を検出する
荷重検出手段と、(f−3)その荷重検出手段によって
検出された実際のしわ押え荷重と前記荷重パターンの設
定荷重値との偏差を求め、その偏差分だけ前記シリンダ
装置の発生荷重を変化させるために必要な前記調圧室の
容積変更量を予め定められた演算式に従って算出する演
算手段と、(f−4)その容積変更量だけ前記調圧室の
容積が変化するように前記圧力調整用シリンダのピスト
ンを移動させるピストン駆動手段とを有して構成されて
いることを特徴とする。
【0022】
【作用および第4発明の効果】このようなプレス装置に
おいては、圧力調整手段によって流体圧を調整する圧力
室に圧力調整用シリンダの調圧室を連通する一方、荷重
検出手段によって検出された実際のしわ押え荷重と予め
設定された荷重パターンの設定荷重値との偏差を求め
て、その偏差分だけシリンダ装置の発生荷重を変化させ
るために必要な調圧室の容積変更量を演算手段によって
算出し、その容積変更量だけ調圧室の容積が変化するよ
うに圧力調整用シリンダのピストンをピストン駆動手段
によって移動させる。これにより、荷重検出手段によっ
て検出される実際のしわ押え荷重が、予め設定された荷
重パターンの設定荷重値と略一致するように制御される
が、本発明では荷重の偏差を容積変更量に換算し、その
容積変更量だけ容積を変化させて流体圧を調整するよう
になっているため、上記荷重の偏差を徐々に無くすよう
に流体圧や圧力調整用シリンダのピストン位置などをフ
ィードバック制御する場合に比較して優れた応答性が得
られ、荷重パターンに従って高い精度でしわ押え荷重を
制御できる。特に、流体が油などの液体の場合には、僅
かなピストンの移動で流体圧を大きく且つ速やかに変化
させることができるため、一層高い応答性が得られる。
【0023】ここで、上記荷重検出手段は、ダイス型を
駆動するプランジャやクッションピンなどに取り付けた
歪ゲージなどの荷重センサによってしわ押え荷重を直接
検出するものでも良いが、例えばシリンダ装置の第1圧
力室および第2圧力室の流体圧をそれぞれ圧力センサに
よって検出し、それぞれ受圧面積を掛算して荷重を求
め、第1圧力室側の荷重から第2圧力室側の荷重を引き
算することにより間接的にしわ押え荷重を求めるもので
も良い。
【0024】また、演算手段は、基本的には荷重偏差に
対応する容積変更量を求めるものであるが、ピストン駆
動手段が送りねじ機構などを備えたリニアモータなど圧
力調整用シリンダのピストンを軸方向へ直線移動させる
ものである場合には、容積変更量を調圧室の断面積で割
算することによりピストン変位量を求めるようにしても
良い。
【0025】なお、この第4発明では実際のしわ押え荷
重が予め設定された荷重パターンの設定荷重値と一致す
るように圧力調整用シリンダのピストンを移動させてい
るが、第1発明など他の発明の実施に際しては、所望す
る荷重パターンに応じて予め定められた一定の変位パタ
ーンでカムや直線駆動手段などによりピストンを変位さ
せるようにしても良い。
【0026】
【課題を解決するための第5の手段】第5発明は、前記
シリンダ装置の前記第1圧力室には一連の密閉空間内に
閉じ込められた気体が充填されている一方、前記第2圧
力室には一連の密閉空間内に閉じ込められた油が充填さ
れており、前記圧力調整手段はその第2圧力室内の油圧
を調整するものである第4発明のプレス装置において、
前記(f−2)荷重検出手段は、(f−2−1)前記第
1圧力室内のガス圧Pgを検出するガス圧センサと、
(f−2−2)前記第2圧力室内の油圧Poを検出する
第1油圧センサとを備え、それ等のガス圧Pg,油圧P
o、および予め設定された第1圧力室側のピストン受圧
面積Sg,第2圧力室側のピストン受圧面積Soに基づ
いてしわ押え荷重を算出するものである一方、(g)荷
重センサによって検出される実際のしわ押え荷重と前記
ガス圧センサ,第1油圧センサによって検出されるガス
圧Pg,油圧Poとの関係から前記ピストン受圧面積S
g,Soを算出して記憶する受圧面積設定手段を有する
ことを特徴とする。
【0027】
【作用および第5発明の効果】この第5発明は、前記シ
リンダ装置の第1圧力室に気体が充填されるとともに第
2圧力室に油が充填され、その第2圧力室内の油圧を調
整してしわ押え荷重を制御する場合に、そのガス圧P
g,油圧Poをそれぞれガス圧センサ,第1油圧センサ
によって検出し、それ等のガス圧Pg,油圧Poおよび
予め設定されたピストン受圧面積Sg,Soに基づいて
しわ押え荷重を算出するものである。その場合に、上記
ピストン受圧面積Sg,Soは、荷重センサによって検
出される実際のしわ押え荷重とガス圧センサ,第1油圧
センサによって検出されるガス圧Pg,油圧Poとの関
係から受圧面積設定手段によって算出されるため、ガス
漏れや油漏れ、ガス圧センサ,第1油圧センサの測定誤
差などを含んだ値となり、シリンダ装置の設計値や実測
値を用いる場合に比較してしわ押え荷重が高い精度で求
められる。
【0028】なお、上記受圧面積設定手段によるピスト
ン受圧面積Sg,Soの設定は実際のプレス加工に先立
って行われ、荷重センサによるしわ押え荷重の測定は、
例えば荷重センサを取り付けた荷重検定台をしわ押えリ
ングの代わりにクッションピン上に配置し、プレス装置
を作動させてシリンダ装置のピストンを追い込んで行え
ば良い。荷重センサとしては、部材の歪を検出して荷重
に換算する歪ゲージなどが好適に用いられる。
【0029】
【課題を解決するための第6の手段】第6発明は、前記
シリンダ装置の前記第1圧力室には一連の密閉空間内に
閉じ込められた気体が充填されている一方、前記第2圧
力室には一連の密閉空間内に閉じ込められた油が充填さ
れており、前記圧力調整手段はその第2圧力室内の油圧
を調整するものである第4発明のプレス装置において、
前記(f−1)圧力調整用シリンダはピストンを挟んで
前記調圧室の反対側に制御油室を備えており、前記(f
−4)ピストン駆動手段は、その制御油室に対して油を
供給,排出することにより前記ピストンを移動させて前
記調圧室の容積を変化させる油給排装置を備えている一
方、(h)前記制御油室内または前記調圧室内の油圧を
検出する第2油圧センサと、(i)プレス加工に先立っ
て前記第2油圧センサによって検出された油圧が予め定
められた初期油圧となるように前記油給排装置を制御す
る初期調圧手段と、(j)前記圧力調整用シリンダのピ
ストン位置を検出する位置センサと、(k)前記初期調
圧手段によって前記油圧が前記初期油圧に調圧された状
態において、前記位置センサによって検出される前記ピ
ストン位置が予め定められた初期位置と略一致するか否
かにより、前記第2圧力室に連通している一連の空間内
に充填された油の漏れを診断する油漏れ診断手段とを有
することを特徴とする。
【0030】
【作用および第6発明の効果】この第6発明は、前記シ
リンダ装置の第1圧力室に気体が充填されるとともに第
2圧力室に油が充填され、その第2圧力室内の油圧を調
整してしわ押え荷重を制御する場合に、圧力調整用シリ
ンダはピストンを挟んで調圧室と反対側に制御油室を備
えており、ピストン駆動手段としての油給排装置によ
り、その制御油室に対して油を供給,排出することによ
りピストンを移動させて調圧室の容積を変化させ、第2
圧力室内の油圧を調整するようになっているプレス装置
に関するものである。そして、プレス加工に先立って第
2油圧センサにより上記制御油室内または調圧室内の油
圧を検出し、その油圧が一定の初期油圧となるように初
期調圧手段によって油給排装置を制御するとともに、位
置センサによって検出される圧力調整用シリンダのピス
トン位置が予め定められた初期位置と略一致するか否か
により、第2圧力室に連通している一連の空間内に充填
された油の漏れを診断する。すなわち、圧力調整用シリ
ンダのピストンは制御油室内の油圧と調圧室内の油圧と
が釣り合うように移動させられるため、上記初期調圧手
段によって調圧された状態においては、油漏れが無けれ
ばピストン位置は予め定められた初期位置と一致するは
ずであり、一致しなければ油が漏れているのである。そ
して、油漏れが生じていると、第2圧力室に連通してい
る一連の空間内の油の初期容積が異なるため、その容積
変化と油圧変化との関係が変わり、前記演算手段によっ
て算出した容積変更量だけ調圧室の容積を変化させて
も、予め設定された荷重パターン通りにしわ押え荷重を
制御することができなくなる。
【0031】このように、本発明では第2圧力室に連通
している一連の空間内の油漏れをプレス加工に先立って
診断しているため、油の初期容積の相違に起因して誤っ
た荷重調整が行われることが未然に防止される。
【0032】ここで、上記油漏れ診断手段は、油漏れ有
りと診断した場合に異常ランプなどで異常表示を行った
り、プレス装置を自動停止させたりするだけでも良い
が、油を収容した予備タンクやポンプを有する油補充手
段により、ピストン位置が初期位置と略一致するように
前記調圧室や第2圧力室などに油を補充させることも可
能である。その場合は、第2圧力室に連通している一連
の空間内の油の初期容積および初期油圧が、油漏れ等に
拘らずプレス加工前の初期状態において常に一定に制御
されるため、容積変化と油圧変化との関係が一定に維持
され、プレス加工時に前記演算手段によって算出した容
積変更量だけ調圧室の容積が変化させられることによ
り、実際のしわ押え荷重が予め設定された荷重パターン
の設定荷重値と高い精度で一致させられるようになる。
【0033】なお、本発明における圧力調整用シリンダ
のピストンは調圧室内の油圧と制御油室内の油圧とが釣
り合うように移動させられるため、それ等の油圧はピス
トンの受圧面積比に応じて一定の関係を有し、何れの油
圧を検出しても実質的に同じ作用が得られる。
【0034】また、上記油補充手段は、位置センサによ
って実際のピストン位置を検出しながら、その実際のピ
ストン位置が初期位置となるまで油を供給するように構
成しても良いが、実際のピストン位置と初期位置との偏
差を求め、その偏差に調圧室の断面積を掛算して補充油
量を算出し、流量計などによってその補充油量だけ油を
供給するようにしても良い。
【0035】また、前記ピストン駆動手段としてリニア
モータなどの直線駆動手段を用いることができる他の発
明の実施に際しては、圧力調整用シリンダのピストン位
置を予め定められた初期位置に位置決めした状態で、第
2圧力室や調圧室内の油圧が一定の初期油圧となるよう
に油を補充するようにしても良い。
【0036】
【課題を解決するための第7の手段】第7発明は、前記
しわ押えリングの下方に前記シリンダ装置と並列に複数
配置され、そのしわ押えリングに下降抵抗を付与するこ
とによりそのしわ押えリングを前記ワークに密着する状
態で略平行に下降させるとともに、そのしわ押えリング
の下降に伴って短縮させられる弾性部材を有することを
特徴とする。
【0037】
【作用および第7発明の効果】この第7発明は、しわ押
えリングをワークに密着する状態で略平行に下降させる
ために複数の弾性部材を設けたもので、しわ押えリング
の全周に亘って良好なしわ押えが為されるようになり、
しわ押えリングの傾斜に起因するしわ押え不良が防止さ
れる。すなわち、シリンダ装置の圧力室に油などの液体
が充填されている場合、プレス加工時にはその液体が圧
力室に対して流入,流出させられるため、例えば複数の
シリンダ装置の圧力室が連通させられている場合などに
は、個々のシリンダ装置の圧力室に対する液体の流入,
流出タイミングがずれてシリンダ装置のピストン追込み
量がばらつき、しわ押えリングが傾いてしまうことがあ
るが、本発明によればそのような問題が解消するのであ
る。上記弾性部材は、シリンダ装置によるしわ押え荷重
が付与されない場合でも、しわ押えリングを支持できる
程度の付勢力を有するもので、圧縮コイルスプリングな
どのばね部材や圧縮気体を封入したガスシリンダなどに
よって構成される。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1のプレス装置10において、ポンチ型
12が取り付けられるボルスタ14はプレスキャリア1
6を介してベース18上に位置決め固定される一方、ダ
イス型20が取り付けられるプレススライド22は、モ
ータによって回転駆動されるクランク軸やリンク等を備
えた図示しない上下駆動装置により上下駆動されるよう
になっている。ポンチ型12およびボルスタ14には多
数の貫通孔が設けられ、その貫通孔内をそれぞれクッシ
ョンピン24が挿通させられている。クッションピン2
4は、ボルスタ14の下方に配置されたシリンダ装置2
6のピストンロッドで、そのクッションピン24上には
しわ押えリング28が載置されており、プレススライド
22と共にダイス型20が下降させられると、ワーク3
0の周縁部がダイス型20としわ押えリング28との間
で挟圧される。この挟圧力、すなわちしわ押え荷重はシ
リンダ装置26によって付与されるもので、この状態で
ダイス型20が更に下降させられることにより、ダイス
型20とポンチ型12との間で絞り加工が施される。ポ
ンチ型12,ダイス型20,およびしわ押えリング28
によってプレス金型が構成されている。上記シリンダ装
置26は、予め設定された碁盤目状の配置位置の中から
選択した任意の位置に配置されるようになっていても良
いが、プレス品の形状、すなわちしわ押えリング28の
形状に応じて配置位置を任意に設定するようにしても良
く、その場合はポンチ型12に形成する貫通孔もシリン
ダ装置26の配置位置に応じて形成することになり、ボ
ルスタ14にはシリンダ装置26の配置許容範囲を含む
ように切欠を形成しておけば良い。
【0039】シリンダ装置26は、プレス加工に伴うし
わ押えリング28の下降ストロークよりも大きなピスト
ンストロークを有するもので、クッションピン24の下
降に伴って容積が減少する第1圧力室32と、クッショ
ンピン24の下降に伴って容積が増大する第2圧力室3
4とを備えている。また、総てのシリンダ装置26の第
1圧力室32どうし、第2圧力室34どうしはそれぞれ
配管等の連通路33,35を介して連通させられてお
り、第1圧力室32には所定の気体例えば窒素ガスが充
填される一方、第2圧力室34には作動油が充填され、
それ等の差圧に応じたしわ押え荷重がクッションピン2
4を介してしわ押えリング28に付与される。具体的に
は、第1圧力室32内のガス圧をPg、第2圧力室34
内の油圧をPo、第1圧力室32側のピストン受圧面積
をSg、第2圧力室34側のピストン受圧面積をSoと
すると、各シリンダ装置26の発生荷重f、すなわちク
ッションピン24に付与されるしわ押え荷重は次式
(1)で表される。非プレス加工時における初期ガス圧
Pgoおよび初期油圧Pooは、必要なしわ押え荷重が得ら
れるようにピストン受圧面積Sg,Soを考慮して設定
される。なお、ワーク30に対するしわ押え荷重は、上
記発生荷重fからクッションピン24やしわ押えリング
28の重量を引き算した値となる。 f=Pg・Sg−Po・So ・・・(1)
【0040】ここで、総てのシリンダ装置26の第1圧
力室32どうし、第2圧力室34どうしがそれぞれ連通
させられているため、クッションピン24の長さ寸法の
ばらつきや各部の寸法誤差などに起因してプレス加工時
のシリンダ装置26のピストン位置がずれても、各シリ
ンダ装置26の油圧Poおよびガス圧Pgが同じでクッ
ションピン24に付与されるしわ押え荷重(発生荷重
f)が略同じになり、シリンダ装置26が均一に配置さ
れている場合にはしわ押え荷重の分布も均一になる。
【0041】一方、上記シリンダ装置26の第2圧力室
34には、容積相殺用シリンダ36および圧力調整用シ
リンダ38が接続されている。容積相殺用シリンダ36
の断面積(ピストン受圧面積)は、総てのシリンダ装置
26のピストン受圧面積Soの総和n・So(nはシリ
ンダ装置26の配設数)と等しく、そのピストンロッド
40は、しわ押えリング28上のワーク30にダイス型
20が当接すると同時にダイス型20に設けられた係合
部42と当接させられるようになっており、しわ押えリ
ング28が下降して第2圧力室34の容積が増大するプ
レス加工時には、容積相殺用シリンダ36からその第2
圧力室34内へ油が流動させられ、その時の流動抵抗を
無視すれば油圧Poが略一定に維持される。ダイス型2
0に係合部42を設ける代わりに、プレススライド22
に長さ調整可能な係合部を取り付け、しわ押えリング2
8上のワーク30にダイス型20が当接すると同時にピ
ストンロッド40に係合部が当接するように、その係合
部の長さをプレス金型に応じて調整するようにしても良
い。また、容積相殺用シリンダ36を複数設けることも
可能で、その場合は複数の容積相殺用シリンダ36の断
面積の合計がn・Soとなるようにすれば良い。
【0042】上記圧力調整用シリンダ38は、第2圧力
室34に連通させられた調圧室44を備えており、カム
46の回転に伴ってピストン48が上下動させられ、調
圧室44の容積が増減させられることにより、油圧Po
を変化させる。カム46は、プレススライド22を上下
駆動する上下駆動装置のクランク軸などに同期して回転
させられ、しわ押えリング28が下降するプレス加工時
に予め定められたしわ押えの荷重パターンに応じて油圧
Poを変化させるようになっており、カム46のカム面
(外周面)50はその荷重パターンに応じて定められて
いる。例えば、前記ガス圧Pgによる上向き荷重Pg・
Sgは、しわ押えリング28の下降に伴って第1圧力室
32の容積が減少することにより図2に示すように変化
するが、下向き荷重Po・Soを図2のように変化させ
れば発生荷重fを略一定に維持することができ、その場
合はピストン48を下降させて調圧室44の容積を減少
させ、油圧Poを増加させれば良い。図2のストローク
St1は、プレススライド22の下降時にダイス型20
がワーク30に当接した位置で、ストロークSt2はプ
レススライド22が下死点に達した位置で、ストローク
St3はプレススライド22の上昇時にダイス型20が
プレス加工後のワーク30から離間した位置である。本
実施例では、容積相殺用シリンダ36,圧力調整用シリ
ンダ38,カム46を含んで圧力調整手段52が構成さ
れている。なお、カム46のカム形状や圧力調整用シリ
ンダ38の断面積を適当に設定することにより、容積相
殺用シリンダ36を省略することが可能である。
【0043】次に、上記圧力調整用シリンダ38のピス
トン変位量と発生荷重fとの関係を具体的に説明する。
先ず、図3に示すように、プレススライド22の下降に
伴うシリンダ装置26のピストン変位量をX1、容積相
殺用シリンダ36のピストン変位量をX2、カム46に
よって上下動させられる圧力調整用シリンダ38のピス
トン変位量をX3、容積相殺用シリンダ36のピストン
受圧面積をS1、圧力調整用シリンダ38のピストン受
圧面積をS2とし、X1=X2でS1=n・Soとす
る。また、シリンダ装置26のピストンが変位する前の
初期ガス圧をPgo、一連の初期ガス容積をVgとする
と、ピストン変位後のガス圧Pgは次式(2)の関係か
ら次式(3)で表される。同様に、圧力調整用シリンダ
38のピストン48が変位する前の初期油圧をPoo、一
連の初期油容積をVo、油の体積弾性係数をKとする
と、ピストン変位後の油圧Poは次式(4)の関係から
次式(5)で表される。そして、上記(3)式のガス圧
Pg、(5)式の油圧Poを前記(1)式に代入すれば
次式(6)が得られ、ピストン変位量X1およびX3を
パラメータとして発生荷重fを表すことができ、この
(6)式に基づいて発生荷重fが所定の荷重パターンと
なるようにカム面50の形状を定めれば良い。この演算
式では油の流動抵抗を考慮していないが、油の流通断面
積やプレススピードなどを加味して発生荷重fを求める
こともできる。 Pgo・Vg=Pg・(Vg−n・X1・Sg) ・・・(2) Pg=Pgo・Vg/(Vg−n・X1・Sg) ・・・(3) K=−ΔP/(ΔVo/Vo) =−(Poo−Po)/(X3・S2/Vo) ・・・(4) Po=Poo+X3・S2・K/Vo ・・・(5) f=Sg・Pgo・Vg/(Vg−n・X1・Sg) −So(Poo+X3・S2・K/Vo) ・・・(6)
【0044】このように、本実施例のプレス装置10に
よれば、プレス加工時にしわ押え荷重(発生荷重f)を
所望する荷重パターンで変化させることができるととも
に、そのしわ押え荷重をプレス装置各部の寸法誤差など
に拘らず均一な分布状態とすることができるため、プレ
ス品質が向上するとともにプレス加工すべきワーク30
のグレードダウン、すなわちしわ押え荷重の僅かな違い
で割れや皺などが生じ易い安価なワークの採用を図るこ
とが可能となる。また、クッションピン24に対応させ
て複数のシリンダ装置26を配置し、そのシリンダ装置
26の油圧Poを圧力調整手段52によって調整するだ
けで良いため、しわ押え荷重を付与するためのエアシリ
ンダと均圧用の油圧シリンダとを別々に有する従来装置
に比較して装置が簡単且つ安価に構成される。
【0045】また、本実施例では複数のシリンダ装置2
6の圧力室32,34をそれぞれ連通させてしわ押え荷
重の均一化を図っているため、例えば個々のシリンダ装
置26の油圧Poやガス圧Pgをそれぞれ独立に制御し
てしわ押え荷重の均一化を図る場合に比較して、しわ押
え荷重が高い精度で均一化される。しかも、単一の圧力
調整手段52によって全体のしわ押え荷重を制御できる
ため、装置が一層簡単且つ安価に構成される。
【0046】また、クッションピン24の下降に伴って
容積が減少する第1圧力室32内に充填された気体のガ
ス圧Pgに基づいてしわ押え荷重が発生させられる一
方、第2圧力室34内の油圧Poを調整してしわ押え荷
重を制御するようになっているため、体積弾性係数が小
さい気体のガス圧Pgを調整する場合に比較して高い応
答性が得られ、プレススピードが比較的速い場合でもし
わ押え荷重を予め設定された荷重パターンに従って高い
精度で制御できる。また、第2圧力室34の油圧Poの
制御範囲は比較的低圧で良いため、圧力調整が容易であ
るとともに油漏れの心配が少ない。更に、第2圧力室3
4内の油は容積相殺用シリンダ36との間で流動させら
れるが、ダイス型20の下降時にはシリンダ装置26の
ピストンが強制的にシリンダ内に押し込まれることによ
り、第2圧力室34の容積増大に伴って油が流入する一
方、ダイス型20の上昇時には第1圧力室32内のガス
圧Pgによってシリンダ装置26のピストンが速やかに
シリンダから押し出されるとともに第2圧力室34内か
ら油が排出されるため、比較的速いプレススピードでプ
レス加工を行うことができる。特に、この実施例では、
ダイス型20の下降時に容積相殺用シリンダ36のピス
トンロッド40が押し下げられるため、その容積相殺用
シリンダ36内の油がシリンダ装置26の第2圧力室3
4内へ速やかに流動させられる。
【0047】また、圧力調整用シリンダ38のピストン
48を移動させて調圧室44の容積を変化させることに
より油圧Poを調整するようになっているため、例えば
ポンプや開閉弁などで油を供給,排出して油圧Poを制
御する場合に比較して、ピストン48の僅かな移動で油
圧Poを大きく且つ速やかに変化させることが可能で優
れた応答性が得られるようになり、荷重パターンに応じ
て定められたカム46のカム形状に従ってしわ押え荷重
を高い精度で制御できる。その場合に、本実施例では圧
力調整用シリンダ38とは別個に容積相殺用シリンダ3
6が設けられ、クッションピン24の下降に伴う第2圧
力室34の容積変化は容積相殺用シリンダ36によって
相殺されるため、圧力調整用シリンダ38は専ら油圧P
oを調整するために用いられることになり、ピストン4
8の変位量すなわちカム46のカム形状の設定が容易で
あるとともに、ピストン48の移動ストロークが小さく
て済む。
【0048】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通す
る部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図4のプレス装置60は、前記カム46の代わりに油給
排装置62を備えており、圧力調整用シリンダ38の制
御油室64に対して油が供給,排出されることにより、
ピストン48が移動させられて油圧Poが調整されるよ
うになっている。制御油室64は、ピストン48を挟ん
で調圧室44と反対側に設けられており、油給排装置6
2により制御油室64内に油が供給されてピストン48
が下降させられると、調圧室44の容積が減少して前記
油圧Poが上昇させられる一方、油給排装置62により
制御油室64から油が排出されると、調圧室44内の油
圧Poに基づいてピストン48が上昇させられるととも
に、調圧室44の容積が増大して油圧Poが低下する。
油給排装置62は、ポンプ66、油供給側開閉弁68、
油供給側流量計70、油排出側流量計72、油排出側開
閉弁74を備えており、ポンプ66および開閉弁68,
74はコントローラ76によって制御される一方、流量
計70,72からは油の流量を表す信号がコントローラ
76へ出力される。
【0049】コントローラ76は、CPU,RAM,R
OMなどを備えてRAMの一時記憶機能を利用しつつR
OMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行
うマイクロコンピュータを含んで構成されているととも
に、前記ガス圧Pgを検出するためのガス圧センサ7
8、油圧Poを検出するための油圧センサ80、プレス
スライド22の複数の下降位置を検出する位置検出手段
としての複数のリミットスイッチ82から、それぞれガ
ス圧Pg,油圧Po,プレススライド22の下降位置を
表す信号が供給されるようになっている。油圧センサ8
0は第1油圧センサに相当する。以下、このコントロー
ラ76によって制御されるプレス装置60の一連の作動
を、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0050】図5のステップS1では、プレス金型毎に
予め設定されたプレス加工時の荷重パターンFrをコン
トローラ76に設定する。この設定は、プレス金型と共
に送られる記憶媒体に記憶された荷重パターンFrを読
取装置で読み取ってコントローラ76に自動で入力する
ようにしても良いが、作業者がキーボードなどの入力操
作手段を用いて手作業で入力するようになっていても良
い。また、荷重パターンFrは、前記リミットスイッチ
82によって検出される複数の下降位置における設定荷
重値Friを定めたもので、本実施例では1本のシリンダ
装置26の発生荷重fで設定されている。なお、プレス
装置60全体のしわ押え荷重、すなわち各シリンダ装置
26の発生荷重fの総和Σf=f・nで荷重パターンを
設定することもできるし、発生荷重の総和f・nからク
ッションピン24やしわ押えリング28の重量を引き算
した純粋なしわ押え荷重で設定することもできる。
【0051】次のステップS2では、リミットスイッチ
82から下降位置を表す信号が供給されたか否かを判断
し、下降位置を表す信号が供給されると、ステップS3
において油圧センサ80,ガス圧センサ78から油圧P
o,ガス圧Pgを表す信号を読み込む。ステップS4で
は、上記油圧Poおよびガス圧Pgから前記(1)式に
従って発生荷重fを算出する。コントローラ76による
一連の信号処理のうちステップS3およびS4を実行す
る部分は、油圧センサ80およびガス圧センサ78と共
に荷重検出手段を構成している。
【0052】上記(1)式に従って発生荷重fを算出す
るために必要な受圧面積So,Sgは予めコントローラ
76に記憶されているが、この受圧面積So,Sgは、
図6に示すように実際のプレス加工に先立ってプレス金
型の代わりに荷重検定台86を配置して求められる。荷
重検定台86は、前記ボルスタ14上に取り付けられる
位置決め台88の内部に上下動可能に配置されて前記ク
ッションピン24上に載置されるようになっており、そ
のクッションピン24に対応して複数のボス部が設けら
れているとともに、そのボス部にはそれぞれ荷重Fを検
出する荷重センサとして歪ゲージ90が取り付けられて
いる。歪ゲージ90は前記コントローラ76に接続さ
れ、荷重Fを表す信号がコントローラ76に読み込まれ
るようになっており、プレス装置60を作動させること
により例えば図7に示すフローチャートに従って受圧面
積So,Sgが自動設定される。なお、荷重検定台86
上には複数のブロック89が固設され、プレススライド
22に当接させられるようになっている。
【0053】図7のステップSS1では、リミットスイ
ッチ82から下降位置を表す信号が供給されたか否かを
判断し、下降位置を表す信号が供給されると、ステップ
SS2において油圧センサ80,ガス圧センサ78,歪
ゲージ90から油圧Po,ガス圧Pg,荷重Fを表す信
号を読み込む。次のステップSS3では、1ストローク
終了したか否かを例えば下降位置信号の種類や、プレス
スライド22を上下駆動するクランク軸角度などから判
断し、1ストローク終了するまではステップSS1以下
を繰り返して下降位置信号が供給される毎に油圧Po,
ガス圧Pg,荷重Fを表す信号を読み込む。そして、1
ストローク終了するとステップSS4を実行し、次式
(7)の関係から受圧面積So,Sgを算出して記憶す
る。(7)式のΣFは複数の歪ゲージ90によって検出
した荷重Fの総和、nはシリンダ装置26の配設数、W
pはクッションピン24の重量で、nおよびWpは予め
求められるため、ΣF,Pg,Poについて少なくとも
2以上の異なるデータを取り込めば、受圧面積Sgおよ
びSoを求めることができる。ΣF,Pg,Poについ
て3以上の異なるデータを取り込めば、クッションピン
24の重量Wpについてもそれ等のデータから算出する
ことが可能である。コントローラ76による一連の信号
処理のうち図7の各ステップSS1〜SS4を実行する
部分は受圧面積設定手段に相当する。なお、1個の歪ゲ
ージ90によって一つのクッションピン24の伝達荷重
を検出するだけで受圧面積Sg,Soを求めるようにし
ても良い。 ΣF=n(f−Wp) =n(Sg・Pg−So・Po−Wp) ・・・(7)
【0054】図5に戻って、ステップS5では、前記ス
テップS4で算出した発生荷重fと、荷重パターンFr
のうち現在の下降位置における設定荷重値Friとを比較
して、その偏差e=f−Friを算出する。ステップS6
では、偏差eの絶対値が予め定められた許容範囲αより
小さいか否かを判断し、αより小さい場合はステップS
7を実行するが、許容範囲α以上の場合はステップS8
を実行し、発生荷重fを設定荷重値Friとするために制
御油室64に対して流入または流出させる油の制御流量
ΔVn、すなわち制御油室64の容積変更量を偏差eに
応じて算出する。調圧室44の容積をΔVmだけ変更し
た場合の発生荷重fの変化量Δfは、前記(6)式にお
いてS2・X3を(S2・X3+ΔVm)とした場合の
発生荷重fの変化量で次式(8)で表され、(9)式に
書き換えることができる。また、制御油室64側のピス
トン受圧面積をS3とすると、調圧室44の容積変更量
ΔVmとそれに伴う制御油室64の容積変更量(制御流
量)ΔVnとは、ピストン48の変位量が同じであるこ
とからΔVm/S2=ΔVn/S3の関係を有し、上記
(9)式は次式(10)で表すことができる。したがっ
て、かかる(10)式において変化量Δfに上記偏差e
を代入すれば、発生荷重fを設定荷重値Friとするため
に制御油室64に対して流入または流出させる油の制御
流量ΔVnが求められる。このステップS8では、偏差
eに応じて制御流量ΔVnを求めるようになっている
が、基本的には調圧室44の容積変更量ΔVmを求めて
いるのであり、偏差eを算出する前記ステップS5と共
に演算手段を構成している。なお、(8)〜(10)式
は、変化量Δfや容積変更量ΔVm,ΔVnの正負を考
慮していない。 Δf=So・ΔVm・K/Vo ・・・(8) ΔVm=Vo・Δf/So・K ・・・(9) ΔVn=Vo・Δf・S3/So・K・S2 ・・・(10)
【0055】次のステップS9では前記偏差eが0より
大きいか否かを判断し、e>0すなわち実際の発生荷重
fが設定荷重値Friより大きい場合は、ステップS10
で開閉弁68を開くとともに流量計70によって油の流
入流量を検出することにより、ステップS8で算出した
制御流量ΔVnだけ制御油室64内に油を注入する。こ
れにより、調圧室44の容積が前記ΔVmだけ減少させ
られるとともに油圧Poが高められ、発生荷重fがΔf
すなわち偏差eだけ減少させられて設定荷重値Friと一
致させられる。また、e≦0の場合すなわち実際の発生
荷重fが設定荷重値Friより小さい場合は、ステップS
11で開閉弁74を開くとともに流量計72によって油
の流出流量を検出することにより、ステップS8で算出
した制御流量ΔVnだけ制御油室64内から油を排出す
る。これにより、調圧室44の容積が前記ΔVmだけ増
大させられるとともに油圧Poが低められ、発生荷重f
がΔfすなわち偏差eだけ増大させられて設定荷重値F
riと一致させられる。これ等のステップS10,S11
は、前記油給排装置62と共にピストン駆動手段を構成
している。
【0056】ここで、この実施例では流量計70,72
によって油の流量を検出するようになっているが、単位
時間当たりのポンプ66の吐出容量で制御流量ΔVnを
割算して流出入時間を求め、タイマなどの計時手段を用
いてその流出入時間だけ開閉弁68,74を開くように
しても良い。また、前記(8)式〜(10)式では制御油
室64に対して油を流出入させる間のプレススライド2
2の下降に伴うガス圧Pgの変化を無視しているが、プ
レススライド22の下降位置毎に、制御油室64に対し
て油を一定の流量で流出入させた場合の発生荷重fの変
化量Δfを、調圧室44の容積変化に伴う油圧Poの変
化および第1圧力室32の容積変化に伴うガス圧Pgの
変化に基づいて時間、或いは流出入量(容積変更量ΔV
m)をパラメータとして設定し、変化量Δf=eとなる
油の流出入時間、或いは制御流量ΔVnを求めるように
することもできる。例えば、時間tをパラメータとし
て、制御流量ΔVmを関数g(t)で表すとともに、シ
リンダ装置26のピストンの変位量X1からの変化量を
関数h(t)で表し、前記(6)式においてX1を(X
1+h(t))、S2・X3を(S2・X3+g
(t))とした場合の発生荷重fの変化量Δfは、次式
(11)で示すように時間tをパラメータとして表すこと
ができる。
【数1】
【0057】図5に戻ってステップS7では、1ストロ
ーク終了したか否かを前記図7のステップSS3と同様
にして判断し、NOであればステップS2以下を繰り返
すことにより、発生荷重fを予め設定された荷重パター
ンFrに従って調整する。1ストローク終了、すなわち
1枚のワーク30に対するプレス加工が終了して、ステ
ップS7の判断がYESになると、ステップS12にお
いて作業終了か否か、例えば予め定められた所定枚数の
プレスを終了したか否かなどを判断し、作業終了までス
テップS2以下を繰り返し実行することにより、発生荷
重fを荷重パターンFrに従って変化させながら順次プ
レス加工を行う。なお、1ストローク終了してプレスス
ライド22が上死点まで戻された時点で、図示しない位
置検出手段で検出したピストン48の位置を初期位置へ
戻すように、或いはガス圧Pgおよび油圧Poから算出
した発生荷重fが予め定められた初期値となるように、
油給排装置62の作動が制御される。
【0058】このように、この実施例のプレス装置60
は、実際のしわ押え荷重すなわち発生荷重fと予め設定
された荷重パターンFrの設定荷重値Friとの偏差eを
求めて、その偏差e分だけ発生荷重fを変化させるため
に必要な制御流量ΔVnを算出し、その制御流量ΔVn
だけ制御油室64に対して油を供給,排出することによ
り発生荷重fを荷重パターンFrの設定荷重値Friと一
致させるようになっているため、例えば偏差eを徐々に
無くすように制御油室64に対する油の流入量や流出量
などをフィードバック制御する場合に比較して優れた応
答性が得られ、荷重パターンFrに従って高い精度で発
生荷重fを制御できる。特に、発生荷重fを制御するた
めに油圧Poを調整するようになっているため、ピスト
ン48の僅かな移動で油圧Po、更には発生荷重fを大
きく且つ速やかに変化させることができ、一層高い応答
性が得られる。本実施例では、前記容積相殺用シリンダ
36、圧力調整用シリンダ38の他、油給排装置62や
コントローラ76、ガス圧センサ78、油圧センサ8
0、リミットスイッチ82などを含んで圧力調整手段9
2が構成されている。
【0059】また、ガス圧Pg,油圧Poをそれぞれガ
ス圧センサ78,油圧センサ80によって検出し、それ
等のガス圧Pg,油圧Poおよび予め設定されたピスト
ン受圧面積Sg,Soに基づいて発生荷重fを算出する
ようになっているが、それ等のピストン受圧面積Sg,
Soは、歪ゲージ90によって検出される実際の荷重F
とガス圧Pg,油圧Poとの関係から算出されるため、
ガス漏れや油漏れ、ガス圧センサ78,油圧センサ80
の測定誤差などを含んだ値となり、シリンダ装置26の
設計値や実測値を用いる場合に比較してしわ押え荷重、
すなわち発生荷重fが高い精度で求められる。
【0060】図8の実施例は、前記実施例において図5
のフローチャートの代わりに用いられるもので、装置の
ハード構成は図4と略同じであるが、ガス圧センサ78
は必ずしも必要でない。ステップR1では前記ステップ
S1と同様にして荷重パターンFrが設定され、ステッ
プR2では、その荷重パターンFrに基づいて油圧パタ
ーンPrを設定する。すなわち、発生荷重fは、前記
(1)式に(3)式を代入することによって次式(12)
で表され、荷重パターンFrの各設定荷重値Friはプレ
ススライド22の下降位置、すなわちピストン変位量X
1に応じて定められているため、この(12)式の発生荷
重fおよびピストン変位量X1に各設定荷重値Friおよ
び下降位置を代入してそれぞれ油圧Poを求めることに
より、その油圧Poを各下降位置における設定油圧値P
riとする油圧パターンPrが得られるのである。なお、
初めから油圧パターンPrの形で設定するようにしても
良く、その場合でも(12)式に従って発生荷重fが一定
に定まり、荷重パターンが設定されたことと実質式に同
じである。 f=Sg・Pgo・Vg/(Vg−n・X1・Sg)−So・Po・・・(12)
【0061】ステップR3は前記ステップS2と同様に
して、リミットスイッチ82から下降位置を表す信号が
供給されたか否かを判断し、下降位置信号が供給される
とステップR4で油圧センサ80から油圧Poを表す信
号を読み込む。ステップR5では、ステップR4で読み
込んだ油圧Poと、ステップR2で設定された油圧パタ
ーンPrのうち現在の下降位置における設定油圧値Pri
とを比較して、その偏差e=Po−Priを算出する。ス
テップR6では、前記ステップS6と同様に偏差eの絶
対値が許容範囲αより小さいか否かを判断し、以下、前
記実施例と同様に圧力調整用シリンダ38の制御油室6
4に対して油を流入または流出させることにより、油圧
Poを油圧パターンPrに従って変化させる。この場合
に、圧力調整用シリンダ38のピストン移動に伴う発生
荷重fの変化量Δfは専ら油圧Poの変化量ΔPoによ
るもので、Δf=ΔPo・Soであるため、前記(8)
式,(10)式はそれぞれ次式(13),(14)で表すこと
ができ、変化量ΔPoに偏差eを代入することにより制
御流量ΔVnが求められる。なお、制御油室64に対し
て油を流出入させる間のプレススライド22の下降に伴
うガス圧Pgの変化を考慮して制御流量ΔVnを求める
ようにすることも可能である。 ΔPo=ΔVm・K/Vo ・・・(13) ΔVn=Vo・ΔPo・S3/K・S2 ・・・(14)
【0062】この実施例も、実質的には前記実施例と同
様にしわ押え荷重の偏差に応じて調圧室44の容積を変
更するもので、ステップR4は油圧センサ80と共に荷
重検出手段を構成しており、ステップR5や偏差eに応
じて制御流量ΔVnを求める図示しないステップは演算
手段に相当する。なお、油圧Poは前記(5)式から明
らかなように圧力調整用シリンダ38のピストン変位量
X3をパラメータとして表すことができるため、油圧パ
ターンPrの代わりにピストン変位量X3のパターンを
設定してしわ押え荷重を制御することもできる。
【0063】図9の実施例は、前記図5のフローチャー
トに比較してステップS10,S11の後にステップS
3以下を実行するようにしたもので、発生荷重fが確実
に荷重パターンFrの設定荷重値Friと略一致させられ
る。図8の実施例についても同様な制御を行うことが可
能である。なお、時間の経過と共にガス圧Pgの変化を
考慮して設定荷重値Friや設定油圧値Priを補正するよ
うにしても良い。
【0064】図10に示すプレス装置100は、前記図
4のプレス装置60に比較して、圧力調整用シリンダ3
8のピストン位置Xpを検出する位置センサ102、制
御油室64内の油圧Pnを検出する第2油圧センサとし
ての油圧センサ104、油を収容する予備タンク10
6、その予備タンク106から前記容積相殺用シリンダ
36に油を供給するポンプ108を備えている。また、
ダイス型20がワーク30から上方へ離間した初期状
態、すなわちシリンダ装置26,容積相殺用シリンダ3
6の各ピストンが上昇端に達している状態において、図
11に示すフローチャートに従って油給排装置62やポ
ンプ108を制御し、初期設定を行うようになってい
る。
【0065】図11のステップQ1では油圧センサ10
4から油圧Pnを表す信号を読み込み、ステップQ2に
おいて、その油圧Pnが予め定められた初期油圧Pnoと
略一致するか否か、言い換えれば所定の許容範囲内か否
かを判断する。この初期油圧Pnoは、油圧Poの初期油
圧Pooに対してPno・S3=Poo・S2の関係を有する
ように設定されており、油圧センサ104により油圧P
nを検出する代わりに油圧センサ80により油圧Poを
検出して初期油圧Pooと比較するようにしても実質的に
同じである。ステップQ2の判断がNOの場合、すなわ
ち油圧Pnが初期油圧Pnoと異なる場合には、ステップ
Q3で前記開閉弁68または74を開いて制御油室64
に対して油を給排する。このステップQ3では、Pn>
Pnoであれば開閉弁74を開いて制御油室64から油を
排出する一方、Pn<Pnoであれば開閉弁68を開いて
制御油室64に油を供給する。この時の油の給排量も偏
差=Pn−Pnoに応じて演算式で求めることが可能であ
るが、予め定められた一定量だけ供給または排出するよ
うになっていても良い。そして、Pn≒Pnoとなるま
で、かかるステップQ3およびQ1を繰り返す。これ等
のステップQ1〜Q3は初期調圧手段に相当する。
【0066】Pn≒Pnoになると、ステップQ4を実行
して位置センサ102からピストン位置Xpを表す信号
を読み込み、ステップQ5において、そのピストン位置
Xpが予め定められた初期位置Xpoと略一致するか否
か、言い換えれば所定の許容範囲内か否かを判断する。
このステップQ5は、第2圧力室34に連通している一
連の空間内の油が漏れ出て、初期油容積Voが変化して
いるか否かを判断するためのもので、ステップQ4,Q
5は油漏れ診断手段に相当する。そして、Xp≒Xpoで
あればそのまま終了するが、XpがXpoと異なる場合に
は、ステップQ6でポンプ108を一定時間だけ作動さ
せることにより予備タンク106から容積相殺用シリン
ダ36に油を一定量だけ補充し、前記ステップQ1以下
を繰り返す。ピストン位置の偏差=Xpo−Xpにピスト
ン断面積S2を掛算して油の補充油量を求め、流量計な
どを用いてその補充油量だけポンプ108で油を補充す
るようにしても良いし、ピストン位置の偏差=Xpo−X
pが予め定められた許容値を越えている場合など、必要
に応じて異常表示を行うようにしても良い。
【0067】この実施例では、プレス加工に先立つ初期
状態において、油圧Pnが予め定められた初期油圧Pno
となるように制御油室64に対して油を供給,排出する
とともに、圧力調整用シリンダ38のピストン位置Xp
が予め定められた初期位置Xpoと略一致するか否かによ
って油漏れを診断し、油漏れの場合にはXp≒Xpoとな
るように容積相殺用シリンダ36に油が補充されるた
め、第2圧力室34に連通している一連の空間内の油の
初期容積Voおよび初期油圧Pooが油漏れ等に拘らず常
に一定に維持される。これにより、前記(6)式に従っ
てピストン変位量X1,X3に応じて発生荷重fが変化
させられるとともに、前記(10)式や(13)式に従って
制御流量ΔVnに応じて発生荷重fや油圧Poが変化量
Δf,ΔPoだけ変化させられるようになり、予め設定
された荷重パターンFrに従ってしわ押え荷重すなわち
発生荷重fが高い精度で制御される。
【0068】図12は、プレス品の形状などプレス加工
条件に応じてしわ押え部分120を複数、この実施例で
は4つのエリアに区分し、エリア毎にシリンダ装置26
の圧力室32,34を連通させてしわ押え荷重を均一
化、すなわちしわ押え部分120全体としては不均一分
布となるようにする場合で、前記圧力調整手段52,9
2などはエリア毎に設けられる。エリア毎にしわ押え荷
重を調整できるため、プレス品形状などに応じてしわ押
え荷重を一層極め細かく制御でき、プレス品質を向上さ
せたりワークの材質のグレードダウンを図ったりするこ
とができる。図12の「○」印はシリンダ装置26を表
しており、その「○」印を結ぶ線は圧力室32,34を
連通する連通路33,35を表している。以下の図1
3,図14についても同様である。
【0069】図13は、しわ押え部分120のうち左辺
には圧力室32,34を連通させた複数のシリンダ装置
26を配置し、前記圧力調整手段52,92などにより
プレス加工時にしわ押え荷重を調整するが、他の部分に
は荷重調整が不能なガスシリンダ122を配置した場合
で、例えば自動車のボンネットの前側部分のみに絞り加
工を施す場合などである。図14は、しわ押え部分12
0を複数のエリアに区分し、圧力室32,34を連通さ
せた複数のシリンダ装置26をエリア毎に配置する一
方、略均一に複数のガスシリンダ122を配置した場合
である。ガスシリンダ122は、例えば前記シリンダ装
置26において第2圧力室34を大気に開放し、第1圧
力室32内に充填されたガスの圧力のみでしわ押え荷重
を発生させるように構成され、その荷重を調整すること
はできないが、シリンダ装置26の発生荷重が零の場合
でもしわ押えリングを支持できるように、発生荷重に応
じて複数配置される。図13,図14の「◎」印はガス
シリンダ122を表している。
【0070】上記図13,図14の場合には、ガスシリ
ンダ122によってしわ押えリングがワークに密着する
状態でダイス型と共に略平行に下降させられるため、し
わ押えリングの全周に亘って良好なしわ押えが為される
ようになり、しわ押えリングの傾斜に起因するしわ押え
不良が防止される。例えば前記図1の場合、プレススラ
イド22の下降に伴って容積相殺用シリンダ36のピス
トンロッド40が押し込まれると、その容積相殺用シリ
ンダ36内の油が複数のシリンダ装置26の第2圧力室
34内へ流動させられるが、容積相殺用シリンダ36に
近いシリンダ装置26には速やかに油が供給されるた
め、図15のようにしわ押えリング28が傾斜する恐れ
があるのに対し、図13,図14のようにガスシリンダ
122を適当に配置しておけば、そのようなしわ押え不
良を回避できる。ガスシリンダ122は弾性部材に相当
する。なお、ガスシリンダ122は、油などの液体シリ
ンダに比較して体積弾性係数が小さいため、クッション
ピンの長さ寸法のばらつきでピストン位置がずれても発
生荷重の相違は少ないが、複数のガスシリンダ122の
ガス室を互いに連通させておけば、クッションピンの長
さ寸法のばらつきなどに拘らず発生荷重を略一致させる
ことができる。
【0071】図16のプレス装置130は、前記図1の
プレス装置10に比較してクッションピン132をシリ
ンダ装置26と分割して配置するようにした場合であ
る。この場合は、例えばしわ押えリング28の形状とは
無関係に碁盤目状にシリンダ装置26を配置しておき、
個々のしわ押えリング28の形状に応じて選択した複数
箇所にクッションピン132を配置してしわ押えリング
28を支持させるようにすることができるが、使用する
シリンダ装置26の数に応じて前記(6)式の内容が変
わるため、圧力調整用シリンダ38のピストン48の変
位パターン、すなわちカム46の形状は、荷重パターン
のみならず使用するシリンダ装置26の数を考慮して設
定する必要がある。図4以下の実施例についても、同様
にシリンダ装置26とクッションピンとを分割して配置
することが可能である。
【0072】図17のシリンダ装置134は、2つの仕
切り壁136によって軸方向に3つのピストン室138
が独立して形成されたシリンタハウジング140と、そ
のピストン室138内にそれぞれ摺動可能に嵌合された
3つのピストン142と、上記2つの仕切り壁136お
よびシリンダハウジング140の上端壁144を貫通し
て配設されるとともに3つのピストン142が一体的に
連結されたピストンロッド146とを有して構成され、
ピストンロッド146上に前記クッションピン24が一
体的に設けられるか別体に構成されたクッションピン1
32が載置される。上記各ピストン室138の上部には
それぞれ連結ポート148が設けられて前記連通路35
が接続され、ピストン142よりも上側の第2圧力室1
50に連通させられるようになっている一方、ピストン
ロッド146の軸心には下端部から有底孔152が形成
されているとともに、上2つのピストン142の下側に
は貫通孔154が形成され、各ピストン142よりも下
側の第1圧力室156が互いに連通させられている。そ
れ等の第1圧力室156は、シリンダハウジング140
の下端壁158に設けられた連結ポート160を介して
前記連通路33に連通させられる。このようなシリンダ
装置134においては、各ピストン142の第1圧力室
156側の受圧面積をSP1とすると、全体の総受圧面
積Sgは3×SP1となり、シリンダ装置134の径寸
法を小さく維持しつつ総受圧面積Sgを大きくして大き
なしわ押え荷重を発生させることができ、必要なしわ押
え荷重を確保しながら1つのシリンダ装置134の配置
スペースを小さくして、しわ押え荷重の分布を極め細か
く制御できるようになる。前記ガスシリンダ122とし
てこのようなシリンダ装置134を用いることも可能で
ある。
【0073】以上、本発明の幾つかの実施例を図面に基
づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一具体例
であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,
改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるプレス装置の概略構成
図である。
【図2】図1のプレス装置におけるシリンダ装置の発生
荷重fが油圧Poに応じて制御されることを説明する図
である。
【図3】図1のプレス装置におけるシリンダ装置の発生
荷重fを解析するための各部の変位量や面積を示す図で
ある。
【図4】本発明の他の実施例であるプレス装置の概略構
成図である。
【図5】図4のプレス装置の作動を説明するフローチャ
ートである。
【図6】図4のプレス装置にプレス金型の代わりに荷重
検定台を配置した状態を示す図である。
【図7】図6の荷重検定台を用いて受圧面積So,Sg
を求める際の作動を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の更に別の実施例を説明する図で、図5
の代わりに用いられるフローチャートである。
【図9】本発明の更に別の実施例を説明する図で、図5
の代わりに用いられるフローチャートである。
【図10】本発明の更に別の実施例であるプレス装置の
概略構成図である。
【図11】図10のプレス装置において、プレス加工前
に初期設定する際の作動を説明するフローチャートであ
る。
【図12】しわ押え部分を複数のエリアに区分した場合
のシリンダ装置の配置形態の一例を説明する図である。
【図13】圧力調整できないガスシリンダをシリンダ装
置とは別に配置した場合の一例を説明する図である。
【図14】圧力調整できないガスシリンダをシリンダ装
置とは別に配置した場合の別の例を説明する図である。
【図15】図1のプレス装置において、複数のシリンダ
装置に対する油の流入タイミングがずれた状態を示す図
である。
【図16】図1のプレス装置において、クッションピン
をシリンダ装置と分割して配置するようにした場合の概
略構成図である。
【図17】図1のプレス装置などで用いられるシリンダ
装置の別の例を説明する断面図である。
【符号の説明】
10,60,100,130:プレス装置 24,132:クッションピン 26,134:シリンダ装置 28:しわ押えリング 30:ワーク 32,156:第1圧力室 34,150:第2圧力室 38:圧力調整用シリンダ 44:調圧室 52,92:圧力調整手段 62:油給排装置 64:制御油室 76:コントローラ 78:ガス圧センサ 80:油圧センサ(第1油圧センサ) 90:歪ゲージ(荷重センサ) 102:位置センサ 104:油圧センサ(第2油圧センサ) 122:ガスシリンダ(弾性部材) ステップS3,S4:荷重検出手段 ステップS5,S8:演算手段 ステップS10,S11:ピストン駆動手段 ステップR4:荷重検出手段 ステップR5:演算手段 ステップSS1〜SS4:受圧面積設定手段 ステップQ1〜Q3:初期調圧手段 ステップQ4,Q5:油漏れ診断手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動させられるダイス型と、該ダイス
    型の下方に位置固定に配置されたポンチ型と、該ポンチ
    型の周縁部に上下動可能に配置されたしわ押えリングと
    を備え、前記ダイス型が下降させられる際に、該ダイス
    型と前記しわ押えリングとの間でワークの周縁部を挟圧
    しつつ該ダイス型と前記ポンチ型との間で絞り加工を行
    うプレス装置において、 前記しわ押えリングを支持する複数のクッションピン
    と、 プレス加工に伴う前記しわ押えリングの下降ストローク
    よりも大きなピストンストロークを有して前記複数のク
    ッションピンの下部にそれぞれ設けられ、該クッション
    ピンの下降に伴って容積が減少する第1圧力室内の流体
    圧と該下降に伴って容積が増大する第2圧力室内の流体
    圧との差圧に応じたしわ押え荷重を該クッションピンに
    付与する複数のシリンダ装置と、 前記しわ押えリングの下降時に前記シリンダ装置の前記
    第1圧力室および第2圧力室の少なくとも一方の圧力室
    内の流体圧を予め設定されたしわ押えの荷重パターンに
    応じて調整する圧力調整手段とを有することを特徴とす
    るプレス装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のシリンダ装置の少なくとも一
    部は、前記第1圧力室どうし、第2圧力室どうしがそれ
    ぞれ連通させられている請求項1に記載のプレス装置。
  3. 【請求項3】 前記シリンダ装置の前記第1圧力室には
    一連の密閉空間内に閉じ込められた気体が充填されてい
    る一方、前記第2圧力室には一連の密閉空間内に閉じ込
    められた油が充填されており、前記圧力調整手段は該第
    2圧力室内の油圧を調整するものである請求項1または
    2に記載のプレス装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力調整手段は、 前記圧力室に連通させられた調圧室を有する圧力調整用
    シリンダと、 プレス加工時にしわ押え荷重を検出する荷重検出手段
    と、 該荷重検出手段によって検出された実際のしわ押え荷重
    と前記荷重パターンの設定荷重値との偏差を求め、該偏
    差分だけ前記シリンダ装置の発生荷重を変化させるため
    に必要な前記調圧室の容積変更量を予め定められた演算
    式に従って算出する演算手段と、 該容積変更量だけ前記調圧室の容積が変化するように前
    記圧力調整用シリンダのピストンを移動させるピストン
    駆動手段とを有するものである請求項1〜3の何れか1
    項に記載のプレス装置。
  5. 【請求項5】 前記シリンダ装置の前記第1圧力室には
    一連の密閉空間内に閉じ込められた気体が充填されてい
    る一方、前記第2圧力室には一連の密閉空間内に閉じ込
    められた油が充填されており、前記圧力調整手段は該第
    2圧力室内の油圧を調整するものである請求項4に記載
    のプレス装置において、 前記荷重検出手段は、 前記第1圧力室内のガス圧Pgを検出するガス圧センサ
    と、 前記第2圧力室内の油圧Poを検出する第1油圧センサ
    とを備え、該ガス圧Pg,油圧Po、および予め設定さ
    れた第1圧力室側のピストン受圧面積Sg,第2圧力室
    側のピストン受圧面積Soに基づいてしわ押え荷重を算
    出するものである一方、 荷重センサによって検出される実際のしわ押え荷重と前
    記ガス圧センサ,第1油圧センサによって検出されるガ
    ス圧Pg,油圧Poとの関係から前記ピストン受圧面積
    Sg,Soを算出して記憶する受圧面積設定手段を有す
    ることを特徴とするプレス装置。
  6. 【請求項6】 前記シリンダ装置の前記第1圧力室には
    一連の密閉空間内に閉じ込められた気体が充填されてい
    る一方、前記第2圧力室には一連の密閉空間内に閉じ込
    められた油が充填されており、前記圧力調整手段は該第
    2圧力室内の油圧を調整するものである請求項4に記載
    のプレス装置において、 前記圧力調整用シリンダはピストンを挟んで前記調圧室
    の反対側に制御油室を備えており、前記ピストン駆動手
    段は、該制御油室に対して油を供給,排出することによ
    り前記ピストンを移動させて前記調圧室の容積を変化さ
    せる油給排装置を備えている一方、 前記制御油室内または前記調圧室内の油圧を検出する第
    2油圧センサと、 プレス加工に先立って前記第2油圧センサによって検出
    された油圧が予め定められた初期油圧となるように前記
    油給排装置を制御する初期調圧手段と、 前記圧力調整用シリンダのピストン位置を検出する位置
    センサと、 前記初期調圧手段によって前記油圧が前記初期油圧に調
    圧された状態において、前記位置センサによって検出さ
    れる前記ピストン位置が予め定められた初期位置と略一
    致するか否かにより、前記第2圧力室に連通している一
    連の空間内に充填された油の漏れを診断する油漏れ診断
    手段とを有することを特徴とするプレス装置。
  7. 【請求項7】 前記しわ押えリングの下方に前記シリン
    ダ装置と並列に複数配置され、該しわ押えリングに下降
    抵抗を付与することにより該しわ押えリングを前記ワー
    クに密着する状態で略平行に下降させるとともに、該し
    わ押えリングの下降に伴って短縮させられる弾性部材を
    有する請求項1〜6の何れか1項に記載のプレス装置。
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