JP3850663B2 - 低接触力のばね - Google Patents
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Description
【関連出願の相互参照】
本出願は、1998年7月23日付けで出願された同時出願係属中の米国特許出願第09/121,544号の一部継続出願である。上記の出願第09/121,544号の出願日の利益は本出願にて主張する。上記の出願第09/121,544号の開示内容の全体は、参考として引用し、本明細書に含める。
【0002】
【発明の背景】
【0003】
【発明の分野】
当該発明は、プレスアセンブリにて使用される方法及び装置、より具体的には、プレスアセンブリが開放位置から閉じた位置まで作動する間に、調節可能な力を提供するクッションアセンブリに関する。
【0004】
【発明の背景の説明】
「ダイ」と称する装置を利用して多岐に亙る異なる製品及び構成要素が製造される。ダイは、該ダイ内に配置された原材料(例えば、薄板金属等)に穴を押し抜き、切断し、曲げ、成形等する複雑で且つ高価な装置を備えることができる。例えば、ダイ内に配置された薄板鋼から通常、自動車のフェンダ、側部パネル等が製造される。
【0005】
ダイは、原材料が内部に配置されたとき、ダイ構成要素を共に押し付けるべく多量の力を発生させることのできる機械プレス機構により通常、作動される。典型的な機械プレスは、その設計に依存して、何トンというプレス力を発生させることができる。殆んどの機械プレスは、大形の回転フライホイール装置を採用し、フライホイールの回転動作をクランク軸又は偏心軸を使用して直線状のプレス動作に変換し、この動作がダイの一部分に接触するスライドに付与されるようにする。部品のこの組み合わせの幾何学的形態は、駆動装置とスライドとの間にて変化するてこ力を生じさせることになる。例えば、クランクアーム及び接続アセンブリのてこ力は、中間行程位置付近の点における1つの力から最下方行程位置における無限大の力まで変化する。
【0006】
プレス工程中に生じた衝撃力及びそれに関係する荷重の結果、色々なダイ及びプレスの構成要素に望ましくない磨耗及び損傷が生じる可能性がある。このため、多額の運転停止のコスト及びメンテナンス費用となることがある、ダイの磨耗及び損傷を軽減するため、ダイを機械上に支持し且つ機械により発生された衝撃力の一部分を吸収するためにクッションアセンブリが採用される。ホーリー(Holly)に対する米国特許第4,792,128号及び米国特許第4,838,527号には、色々な型式のクッションアセンブリが開示されている。
【0007】
公知のクッションアセンブリ、すなわち、ガスばねが図1に図示されている。図1から理解し得るように、クッションアセンブリ10は、ピストン16を摺動可能に支持する本体12を備えている。ピストン16は、ダイの底部又はダイを支持する可動の台(ピンプレートとして公知)に係合し得るように、機械プレス内で方向決めされたピストンロッド18に取り付けられる。本体12は、中空であり且つ一端がキャップ14により塞がれている。キャップ14及びピストン16の底部は、協働してガスチャンバ20を画定する。このガスチャンバ20は、キャップ14内に配置された従来の圧力弁22を通じて、窒素のような可圧縮性ガスが充填される。ピストンロッド18は、通常、青銅のような金属にて製造された硬いロッド支持部材24により本体12内に摺動可能に支持されている。本体12の上端13は、従来の保持リング28により所定位置に添着されたリテーナキャップ26により密封されている。図1に矢印「A」で示すように、チャンバ20内のガス圧力は、ピストン16が硬いリテーナ24に接触する迄、ピストンロッド18を本体12外に押し出す働きをする。かかる構造の結果、ピストンロッド18に予荷重が加わり、このため、ガスばね10を圧縮するためには、ばねがピストンロッド18の端部にて接触力(すなわち、ばねを完全に伸長した位置から動かせ始めるのに必要な力)を発生させることが必要となる。従来のクッションアセンブリの設計は、接触点にて略全ての力を供給し、クッションアセンブリが圧縮されるときの力の増大は相対的に極めて僅かである。その結果、ロッド18との接触点にて瞬間的に大きい力が加わる。この瞬間的な荷重力は、プレスの他の構成要素に伝達され、その結果、プレス及びダイに望ましくない衝撃荷重が加わることになる。
【0008】
図2は、上述した型式の公知のクッションアセンブリが採用される、典型的な機械プレスのプレス容量曲線である。縦軸は、プレスにより発生された力の大きさ(トン数)を示し、横軸は、プレススライドがその移動の下方限界点から離れる距離を示す。グラフから理解し得るように、プレススライドとその下方位置との間の距離が増すに伴って、プレス容量は、円弧状の傾斜路に沿って特定の点まで増大する。トン数の表示は、作動中にプレスにより実際に付与されえる力であり且つ速度、過荷重等のような多岐に亙る工程の変動因子を考慮に入れる。このクッションアセンブリの予荷重の結果、図2に図示した望ましくない衝撃過荷重が生じ、この場合、実際の荷重はプレスの荷重能力を超える。かかる衝撃荷重の結果、ダイ及びプレスの磨耗、破損、過剰な騒音及び望ましくないパッドの跳ね返りが生じる可能性がある。
【0009】
図1に図示した型式の従来のクッションアセンブリ又はガスばねの予荷重の特徴は、衝撃荷重及び騒音、並びに戻り工程時のパッドの過度の跳ね返りの主な原因である。ピストンロッドに付与される最初の接触力を小さくしようとして、浮動ピストン(例えば、ピストンロッドに取り付けられないピストン)及び二重のガスチャンバ装置を採用するクッションアセンブリが開発されている。追加的なガスチャンバは、その完全に伸長した位置にてピストンロッドに加わる正味力を釣り合わせる所期の目的を果たす。
【0010】
スウェーデン国特許第9401119−4号には、浮動ピストン及び二重ガスチャンバ装置を採用するクッションアセンブリが開示されている。この引用例は、また、「残留する全ての騒音を更に減衰するため」減衰体を採用することができることも教示されている。かかるクッションアセンブリは、追加の密封要素を採用することを必要とし且つ浮動ピストンの慣性力及びシールの静止摩擦に起因する望ましくない動的効果を生じさせる。
【0011】
図3は、図1に図示した型式の従来のクッションアセンブリ又はガスばね及び浮動ピストンを採用する上述のばねの理論的なフォース曲線の比較グラフである。この図から理解し得るように、浮動ピストンは、従来のガスばねの縦曲線と実質的に比較したとき、その最初の曲線が(接触時)僅かに傾斜する点にて標準的なガスばねに僅かに優る改良であることを示す。
【0012】
ガスばねの接触力を軽減するために採用されている別の方策は、クッションアセンブリ、すなわち、ステップ付きのピストンを有するガスばねを使用することを含む。かかるばねは、ホーリーに対する米国特許第5,129,635号に開示されている。図4は、図1に図示した型式の従来のガスばねとステップ付きピストンを採用する従来のガスばねのフォース曲線の比較グラフである。しかし、この図から明らかであるように、かかるピストン装置と共にばねを利用するとき、ばね荷重における望ましくないステップ機能は解消されない。
【0013】
このように、プレスアセンブリの作動中、改良された衝撃荷重特徴を有するクッションアセンブリが必要とされている。
クッションアセンブリの最初の作動中、望ましくない衝撃を軽減しつつ、望ましい接触力を提供する構造とすることのできるプレスクッションアセンブリが更に必要とされている。
【0014】
製造及び保守が比較的容易である上記の特徴を備えるばね装置が更に必要とされている。
【0015】
【発明の概要】
本発明の特に好ましい実施の形態によれば、底部及び通路を内部に有することのできる本体を備えるクッションアセンブリ、すなわち、ばねアセンブリが提供される。ピストンは、通路内に摺動可能に受け入れられ且つ本体の底部と協働して、その間に流体チャンバを画成する。この流体チャンバには、流体材料が充填される。ピストンロッドは、本体に添着された支持部材により通路内にて摺動可能に支持することができる。ピストンロッドの一端はピストンに取り付けられ、その他端は、力発生物、すなわち、プレスアセンブリ内の1つの部材と係合し得るように本体から突き出している。支持部材とピストンとの間には、偏倚部材が設けられている。この偏倚部材は、エラストマー的材料、ベルビル(Belleville)座金、コイルばね又は追加的な流体が充填された第二の圧力チャンバを備えることができる。
【0016】
本発明の別の実施の形態は、底部及び通路を有する本体を含むばねアセンブリを備えている。第一のピストンが、通路内に摺動可能に受け入れられ且つ本体の底部と協働してその間に流体チャンバを画定する。この流体チャンバは、ガス状材料で充填される。ピストンロッドは、本体に添着された支持部材により通路内で摺動可能に支持されている。ピストンは、ピストンロッドの一端に取り付けられる一方、ピストンロッドの他端は、本体から突き出している。キャビティがピストンロッドの突き出し端部に形成され且つピストンロッドの第二の部分を受け入れ得るようにされている。キャビティの底部と第二のピストンとの間にはエラストマー的材料が設けられている。
【0017】
本発明の1つの特徴は、発生する衝撃荷重を軽減し得るように機械プレスと共に使用することのできるクッションアセンブリを提供することである。
本発明の別の特徴は、接触力が小さい流体ばねであるプレスクッションアセンブリを提供することである。
【0018】
本発明の別の特徴は、機械プレスの必要な作業行程時、完全なトン荷重に対する抵抗性を保ちつつ、調節可能な接触力を有する流体ばねを提供することである。
【0019】
従って、本発明は、従来のプレスクッションアセンブリ装置の短所に対する解決策を提供するものである。しかし、好ましい実施の形態の以下の詳細な説明に伴い、上記及びその他の詳細、特徴及び有利な点が更に明らかになることは当業者に容易に理解されよう。
【0020】
添付図面に於いて、同様の部品は同様の参照番号で表示する、本発明の現在の好ましい実施の形態が図示されている。
【0021】
【好ましい実施の形態の詳細な説明】
次に、本発明の現在の好ましい実施の形態を示すことを目的とし且つ非限定的な図面を参照すると、機械プレス30と共に採用可能である本発明のプレスクッションアセンブリ又はばね50が図示されている。しかし、本発明は、従来の機械プレスと共に使用するのに特に十分に適しているが、本明細書に開示したばねは、その他の多数のプレスにて具合良く採用可能であることが当業者には容易に理解されよう。従って、開示し且つ特許請求の範囲に記載した現在の好ましい実施の形態に付与される保護は、特別な機械プレスに関して使用することにのみ限定されるべきものではない。
【0022】
従来の機械プレスが図5に図示されている。該図面から理解し得るように、プレス30は、フレーム32と、該フレームに作用可能に取り付けられたフライホイール34とを備えている。クランク軸36がフライホイールに取り付けられ、また、スライドプレートすなわち上側部材38がクランク軸の底部に取り付けられている。複数のばね50及び一連の案内ポスト44上に摺動可能に支持されたピンプレート42の上でダイすなわち下側部材40を支持することができる。当業者は、プレス30の作動時、スライドプレート38は、矢印「B、C」で示した方向に上方及び下方に移動することが理解されよう。
【0023】
図6には、本発明に従って製造された1つのプレスクッションアセンブリが図示されている。この図面から理解し得るように、プレスクッションアセンブリ又はばね50は、ピストン受入れ通路54を画成し得るように鋼で出来ているものが好ましい本体部材52を備えている。端部キャップ56を好ましくは、溶接又はその他の適当な手段により本体部材52の底部に取り付け、端部キャップ56と本体52との間に流体密のシールを形成することが好ましい。焼入れ鋼で製造することが好ましいピストンアセンブリ58は、通路54内に摺動可能に受け入ることができる寸法とされている。通路54内でピストンアセンブリ58が摺動可能に移動し易くするため、青銅で製造されたことが好ましい環状のピストンベアリング62がピストンアセンブリ58内の環状キャビティ60内に押し込まれている。
【0024】
ピストンアセンブリ58は、上端部分と、ロッド端部分とを備えている。ロッド端部分は、焼入れ鋼にて製造し、クロムめっき被覆することが好ましいピストン64を備えている。ピストンロッド64は、通路54から突き出し、機械プレス30のピンプレート42のような機械の一部分と係合し得るようにされた第一の端部66を有する。ピストンロッド64の他端68は、ピストンアセンブリ58の上端部分に添着され且つその上端部分の一部を形成するようにする。ピストンアセンブリ58の組立て及び交換を一層容易にするため、図6に図示するように、ピストンアセンブリの上端部分にてピストンロッド64の端部68に肩部65を機械加工することが好ましい。一つの好ましい形態において、ピストンアセンブリ58は、図示するようにピストンロッド64の肩部65と相互接続可能な構造とされ且つ機械加工した相補的ステップ部分61を有する2つのピストン半体59から成っている。ピストンアセンブリ58が通路54内で摺動動作するのを容易にするため、重合系材料で出来ていることが好ましい環状のピストンベアリング62は、ピストンアセンブリ58の環状キャビティ60内に組み付けられている。図7を参照すると、組み立てたとき、加圧流体がその間を流れるのを許容し得るように半体59の間に通路63が設けられている。このように、ピストンアセンブリ58は、ピストンロッドの端部68に添着するため、ピストン58の半体59がピストンロッド64の肩部分65に配置されている。また、2つのピストン半体59の周りにピストンベアリング62が取り付けられている。次に、ピストンアセンブリを通路54内に摺動させる。しかし、当業者は、ピストンアセンブリ58をピストンロッド64に添着するその他の方法も採用可能であることが容易に理解されよう。
【0025】
ピストンロッド64は、ピストンロッド支持部材70及び止めキャップ90により通路54内に摺動可能に支持されている。より具体的には、且つ図6を参照すると、ピストンロッド支持部材70は、鋼のような硬い材料で製造されることが好ましく、また、フランジ付き上側部分72と、円筒状の本体部分74とを備えている。貫通通路76は、フランジ付き部分72及び本体部分74を貫通して伸びて、ピストンロッド64を貫通状態に摺動可能に受け入れる。商業的に入手可能な「U字形カップ」75を内部に受け入れるため、フランジ付き部分72にキャビティ73が形成されることが好ましい。ピストンロッド支持部材70と本体52との間に流体密のシールを確立するため、ピストンロッド支持部材70のフランジ付き部分72の外周に機械加工された環状通路72内にOリング79が着座することが好ましい。
【0026】
図6にて理解し得るように、エラストマー的材料の環状本体84である偏倚装置を受け入れるため、本体52とピストンロッド支持部材70の本体部分74との間にキャビティが形成されることが好ましい。一つの好ましい実施の形態において、バンパー部材84は、ウレタンのようなエラストマー的材料から成っている。しかしながら、ニトリル又はフッ化炭化水素のようなその他の材料も具合良く採用可能である。バンパー部材84の目的に関しては、以下に更に詳細に説明する。
【0027】
ばねアセンブリ50は、商業的に入手可能なリテーナリング92により本体52に取り外し可能に添着されたリテーナキャップ90を更に備えることが好ましい。一つの好ましい実施の形態において、図6に図示するように、本体52とリテーナキャップ90との間の溝内にゴム防塵シール部材93が挿入されている。リテーナキャップ90は、ピストンロッド64を摺動可能に受け入れ得るようにされた通路94を有する。一つの好ましい実施の形態において、商業的に入手可能なスクレパーリング98を受け入れるべく、環状キャビティ96は通路94と同軸状に整合されている。スクレパーリング98は、ポリウレタンにて製造されることが好ましい。ピストンアセンブリ58の下面は、本体52に取り付けられた端部キャップ56と協働して、通路54内に流体チャンバ100を画定する。図6を参照。流体チャンバ100は、端部キャップ内に取り付けられ且つ流体チャンバ100に接続する通路104と連通する商業的に入手可能な充填弁102を通じてガス状媒体が充填されることが好ましい。充填弁102の構造及び作用は、当該技術分野にて周知である。従って、これについては本明細書で詳細に説明しない。
【0028】
流体チャンバ100は加圧流体で充填される。本明細書で使用するように、「流体」という語は、液体媒体又はガス状媒体を含むことができる。一つの好ましい実施の形態において、144996.1kPa(2175psi)の好ましい圧力の窒素ガスのような流体媒体が採用される。しかし、特定の用途により決まる圧力の油のようなその他の媒体も具合良く使用することが可能である。
【0029】
このような「ロッドシール」装置において、ピストン半体59は、流体がピストン58を横断して流れるのを許容する通路63のため、流体を圧縮することはない。ピストン半体59は、ピストンロッド64を案内し且つ保持する作用のみを果たす。ロッド密封装置において、流体は流体チャンバまで移動し且つ流体が使用する容積の一部を利用するロッドによって圧縮される。ロッド密封装置内の力は、ロッド端部68を押すチャンバ100内の流体圧力によって発生される。
【0030】
図8は、図1に図示した型式の従来のばね部材及び図7に図示した本発明のばねのフォース曲線の比較グラフの図である。この図面の線「D」は、図1に図示した型式の従来のばね10のフォース曲線を示す。線「E」は、図7に図示した本発明のばね50に対するフォース曲線を示す。図8から理解し得るように、ばね50のフォース曲線は、ばね10のフォース曲線よりも接触力が(すなわち、零パーセントにてばねの動きを開始させるのに必要な力)が小さい。本発明のバンパー部材84は、チャンバ100内のガス圧力によりピストンロッド64に加わる力を釣り合わせる働きをする。ピストンロッド64により付与される正味力は、図9に図示するように、バンパー部材84から釣り合い力によって減少する。本発明のばね50の形成されるフォーク曲線(図8の線E)の特徴は、バンパー部材84の相対的硬さ及び図9に図示した圧縮距離「F」により制御される。
【0031】
図8の形成されるフォース曲線「E」は、曲線「D」で示した従来のばねに対するフォース曲線からバンパーを圧縮するのに必要な力を引いたものである。図8において、20%以上の行程の場合、バンパーは、完全に非圧縮状態にあり、曲線「E」は、曲線「D」に従うことが好ましい(これら2つの曲線は、明確化のため僅かに分離した状態で図8に示してある)。
【0032】
ピストンロッド64が最初に圧縮する結果、バンパー部材84によって発生される釣り合い力は減少する。かかる釣り合い力は、位置「G」に達すると、零まで減少する。ピストンロッド64が「F」以上の距離だけ「H」方向に更に圧縮されると、ばね50の作動モードは、チャンバ100内の流体圧力に依存する。当業者は、硬いリテーナ部材70はピストンロッド64の確実な反復可能な伸長高さを可能にし且つバンパー部材84に対する圧縮制限器として機能することが理解されよう。
【0033】
図10には、本発明の別の前の実施の形態が図示されている。好ましくは、ばね150は、以下に説明する相違点を除いて、ばね50の構造と同一の構造である。この実施の形態において、リテーナ部材170は、円筒状の形状であり、鋼のような硬い材料で出来ている。リテーナ部材170は、ピストンロッド64を受け入れるべく貫通して伸長する穴172を有している。商業的に入手可能なU字形カップ部材75を受け入れるべくリテーナ部材170の上端にキャビティ174が形成されている。第二のキャビティ176がリテーナ部材170の底部に形成されてといる。この第二のキャビティは、全体として、バンパー部材184として機能するディスクばね178の集合体(ベルビル座金として一般に公知)を受け入れ得るようにされている。当業者は、かかるばね150の構造により実現される接触力の特徴は、ベルビル(belleville)ばね178の数及び強度を変化させることにより変更可能であることが理解されよう。
【0034】
図11には、本発明の別の実施の形態が図示されている。図11に図示したばね250は、ベルビル座金に代えて、商業的に入手可能なコイルばね278が使用される点を除いて、ばね150と構造の点にて同一である。この場合にも、当業者は、ばね250の接触力の特徴はコイルばねの強度を変更することで変更可能であることが理解されよう。
【0035】
本発明の別の実施の形態が図12に図示されている。図示したばね350は、以下に説明する相違点を除いてばね50と実質的に同一である。この実施の形態において、ピストンロッド364は、焼入れ鋼にてピストン358と共に一体に形成されている。ピストン部分358と本体部材52との間に実質的に流体密の摺動シールを形成する働きをする、商業的に入手可能な一対のU字形カップ363を受け入れるべくピストン部分358の外周にはキャビティ360が形成される。硬いリテーナ部材70のキャビティ82は、ピストンロッド364に形成された二次的充填ポート383を通じて加圧流体、好ましくは窒素ガスの第二の量が充填される第二の流体チャンバ382を形成する。また、チャンバ382の充填及びその内部の加圧流体の保持を容易にするため、ピストンロッド364の端部に充填弁102が設けられている。このように、第二の流体チャンバ382内のガスは、ピストン358に対するバンパー部材として機能する。当業者は、ピストンロッド(例えば、非浮動型)により堅固に添着されたピストンのかかる新規な配置は、浮動ピストンロッド及び二重ガスチャンバを採用するばねに優る改良点であることが理解されよう。それは、漏洩を生ずる可能性がある、浮動ピストンの外径及び内径における摺動シールを除去したためであり、また、浮動ピストンシールの摩擦面間の動的相互作用を除去し、また、浮動ピストンが自由に移動可能であり、また、圧力を均等にし得ることによるものである。
【0036】
図13には、本発明の別の実施の形態が図示されている。図13に図示したばね450は、次の相違点を除いてばね50と実質的に同様である。ピストンロッドリテーナ470は、鋼のような硬い材料で出来ており、また、ピストンロッド64を摺動可能に受け入れ得るように貫通穴472を有している。Oリング476を受け入れ得るようにリテーナ470の外周に環状キャビティ474を形成することが好ましい。Oリング476は、リテーナ部材470と本体52との間に流体密のシールを確立する。リテーナ470は、商業的に入手可能なU字形カップ479を受け入れ得るようにしたキャビティ478を更に有している。更に、ピストンロッド64とリテーナ470との間に流体密のシールを確立し得るように第二のOリング482を受け入れるべく第二のキャビティ480がリテーナ470に形成されている。この場合にも、この実施の形態において、第二のピストン490は、ピストンロッド64の端部66に添着されている。より具体的に且つ図13を参照すると、ピストンロッド64の端部66にキャビティ492が形成されている。好ましくは、第一のピストン支持部材494がキャビティ492の底部に受け入れられるようにする。また、一つの好ましい実施の形態において、ウレタンのようなエラストマー的材料496が図示するように、キャビティ492内に受け入れられている。第二のピストン支持部材498が図13に図示するように、エラストマー的部材496の上方に配置されている。当業者は、本発明のこの実施の形態の第二のピストンの配置は漏洩の虞れのある摺動シールの数を少なくするため、ステップ付きピストンを採用する従来のばねに優る改良であることが理解されよう。また、狭小な容積内にてエラストマーを圧縮することは、ばねの力に釣り合うことのできる非直線的な力応答性を発生させ、これにより、ばねのステップ応答を解消する。エラストマーの圧縮がばねの力に釣り合うことは、ばねが圧縮されたときの急激な力の変化を解消し、これにより、プレス及びダイに対する衝撃を軽減することを可能にする。
【0037】
当該発明はまた、自動潤滑ピストン装置を採用するばねアセンブリに関して使用することに特に具合良く適している。図14には、自動潤滑ピストンシリンダ装置520を備える構造のばねアセンブリ510が図示されている。かかる自動潤滑ピストンの構造及び作用は、その開示内容を参考として引用し、本明細書に含めたカーディス(Kadis)に対する、米国特許第4,692,902号に開示されている。ばね510は、ピストンシリンダ装置520を受け入れ得る寸法とされたピストン受入れキャビティ514を画定する本体512を備えている。ピストンシリンダ装置520は、好ましくはねじ式接続具により本体512に取り付けられる。該ピストンシリンダ装置520は、ピストンシリンダ壁部材524内を摺動し得るようにされたピストン522を備えている。ピストン522には、シリンダ壁524とピストン522との間に流体密のシールを確立し得るようにU字形カップ密封部材528が装着されている。
【0038】
本体512の底部には、商業的に入手可能な充填弁530が設けられている。該充填弁530は、上方に伸びる立上がり管534と接続する通路532と接続している。かかる構成は、窒素のような可圧縮性ガスをピストン受け入れキャビティ514内に導入することを可能にする。油のような潤滑媒体542を本体部材512の底部の潤滑路540を通じてピストン受入れキャビティ514内に圧送することができる。また、本体部材512には、油拡張リザーバ550が形成されることも好ましい。ピストン522が本体512の底部に向けて圧縮されると、ガス及び潤滑媒体542は、油拡張リザーバ550内に送り込まれる。ピストン522が本体の頂部に向けて伸びると、ガス及び潤滑媒体542は、ばねの中央部内に流れてピストン522及びシリンダ524に潤滑剤を噴霧する。この実施の形態において、図14に図示するように、ピストン522とシリンダ壁524との間にキャビティ552が形成されている。好ましくは、鋼製スリーブ554がピストン522の周りに設けられ、エラストマー的バンパー部材560が図示するように、一対の座金562の間に設けられるようにする。バンパー部材560は、ウレタンエラストマーで出来ていることが好ましい。しかし、ニトリル又はフッ化炭化水素のようなその他の材料を具合良く採用することができる。図15には、図14の実施の形態のエラストマー的材料に代えて、複数のベルビル座金600が使用される別の実施の形態が図示されている。
【0039】
本発明の別の実施の形態に従って製造されたプレスクッションアセンブリ620が図16に図示されている。このプレスクッションアセンブリ620は、図5に図示したプレスアセンブリ30の構造と同様の構造とすることのできるプレスアセンブリ内で使用される。しかし、図5に概略図的に図示したように、プレスアセンブリの下側部材と関係することに代えて、クッションアセンブリ620は、スライドプレート38のようなプレスアセンブリ内の上側部材と関係させてもよい。また、プレスクッションアセンブリ620は、米国特許第5,003,807号に開示された方法と同様の方法にてプレス内の可動の引出しリングと関係させてもよい。
【0040】
本明細書に開示されたクッションアセンブリの実施の形態の任意の1つは、加工物を変形させるべく開放状態から閉じた状態に作動可能である多くの異なる型式のプレスアセンブリ内で使用することができる。本明細書に開示されたクッションアセンブリは、プレスアセンブリの多くの異なる構成要素と関係させることができる。例えば、本明細書に開示されたクッションアセンブリは、複動成形ダイ、ラムレベラー、突当て型ダイ、カムパッド及び反ね出し部及び/又は多数のダイセットと関係して使用することができる。
【0041】
プレスクッションアセンブリ620は、図16に図示した伸長状態から図17に図示した部分的に引込んだ状態を経て、図18に図示した完全に引込んだ状態まで作動可能である。プレスクッションアセンブリ620が伸長状態から引込んだ状態まで作動する間、プレスクッションアセンブリは、例えば、ダイ40のような、プレスアセンブリ内の別の部材に対し、例えば、図5のスライドプレート38のようなプレスアセンブリ内の1つの部材の動きに抵抗する調節可能な力を提供する。勿論、該プレスクッションアセンブリ620は、プレスアセンブリの他の構成要素と共に使用してもよい。
【0042】
クッションアセンブリ620は、シリンダ624(図16)と、ピストン626とを備えている。シリンダ624は、円筒状側壁630と、円形の端部壁632とを有している。側壁630及び端部壁632は、環状溶接部634にて相互に接続されている。別個のシリンダ624を使用することに代えて、米国特許第4,583,722号、同第4,765,227号、及び同第4,257,254号に開示された方法と同様の方法にてマニホルドプレートと関係させてもよい。
【0043】
ピストン626は、上端部分638と、ロッド端部分640とを有している。ロッド端部分640は、円筒状の形態をしており、また、プレスクッションアセンブリ20の中心軸線642と同軸状である。ピストン626のロッド端部分640は、シリンダ624の上端部分646を通って伸びている(図16に図示するように)。
【0044】
シリンダ624は、プレスアセンブリ30の下側部分と接続し(図5)又はプレスアセンブリの上側部分と接続することができる。例えば、シリンダ624は、プレスアセンブリの静止基部と接続することができる。シリンダ624がプレスアセンブリ30の静止基部と接続される場合、クッションアセンブリ620は、ピストン626がシリンダ624から上方に伸びる状態にて図16に図示した方向に配置される。これと代替的に、シリンダ624は、プレスアセンブリの可動のスライドプレート38と関係させてもよい。これが行なわれると、プレスクッションアセンブリ620の方向は、図16に図示した方向から180°ずらして、ピストン626がシリンダ624から下方に伸びるようにする。
【0045】
ピストン626の上端部分638は、環状溝654内に伸びる一対のフランジ部材650、652を有する。フランジ部材650、652の各々は、半円形の形態である。フランジ部材650、652は、軸線642上にその中心がある円形列状に配置されている。フランジ部材650、652は、シリンダ624の円筒状の内側面656に密封可能に係合しないことを理解すべきである。フランジ部材650、652の間には1つ以上の開口部を設けることができる。
【0046】
シリンダ624は、ピストン626と協働して可変容積チャンバ660を画成する。該チャンバ660は、窒素ガスのような圧力流体を保持する。勿論、窒素ガス以外の流体を使用してもよい。
【0047】
シリンダ624は、該シリンダ624の側壁630の内側面656に対するピストン626の動きを案内する案内アセンブリ664を有する。該案内アセンブリ664は、軸線642と一致する中心軸線を有する。案内アセンブリ664は、ピストン626のロッド端部分640の円筒状の外側面667に係合する環状金属製案内リング666を有する。案内リング666は、シリンダ624に対するピストン626のロッド端部分640の動きを案内する。
【0048】
環状の金属製端部キャップ668は、案内リング666に当接し且つピストン626の往復運動中、案内リングをシリンダ624内の所定の位置に保持する。環状のリテーナリング670は、端部キャップ668とシリンダ624の側壁630との間にて力を伝達し、端部キャップを所定の位置に保持する。適当な環状シール672、674、676、678は、端部キャップ668及び案内リング666と協働して流体がシリンダ624から漏洩するのを防止する。
【0049】
クッションアセンブリ620は、図16に図示した伸長状態にあるとき、ピストン626の上端部分638におけるフランジ部材650、652は、チャンバ660内の流体圧力によりストッパ部材684に対して強固に押し付けられる。ストッパ部材から案内リング666及び端部キャップ668を通じて且つ環状リテーナリング670を介してシリンダ624の円筒状側壁630に力が伝達される。管状の円筒状の形態を有する硬い金属製スリーブによりストッパ部材684が形成される。管状ストッパ部材684の中心軸線は軸線642と一致する。
【0050】
ストッパ部材684の環状端面686(図16)は、フランジ部材650、652の半径方向内側部分の環状の表面領域に当接する。ストッパ部材684の端面686及びフランジ部材650、652は、チャンバ660内の流体圧力の作用の下、ピストン626が上方に(図16に示すように)動くのを制限すべく協働する。円筒状ストッパ部材684の上端部分688は、案内リング666と固定状態に接続される。
【0051】
図16に図示したクッションアセンブリの実施の形態の1つの特徴に従い、エラストマー的材料の本体692は、環状チャンバ694内に配置されている。環状チャンバ694は、ピストン626のロッド端部分640の周りを伸び且つ該ロッド端部分640と同軸状である。硬い金属製の環状力伝達部材698と環状案内リング666との間にチャンバ694が形成されている。環状の力伝達部材698は、エラストマー的材料の環状本体692と同軸状であり且つピストンの上端部分638のフランジ部材650、652により環状本体692に対して押し付けられる。
【0052】
エラストマー的材料の本体692は、管状円筒状の全体的形態及び環状の断面形態を有するが、所望であるならば、エラストマー的材料の本体は、異なる形態とすることも考えられる。勿論、チャンバ694及び力伝達部材698は、図示した環状の形態と異なる形態とすることも可能である。所望であるならば、ピストンの上端部分638に対してエラストマー的材料の本体692から力を伝達するため、複数の力伝達部材を設けてもよい。例えば、エラストマー的材料から成る複数の別個の本体から又はエラストマー的材料から成る単一の本体から力を伝達するため複数のロッド形状力伝達部材を利用してもよい。しかし、プレスシリンダアセンブリ620に対しコンパクトな構造を提供するため、エラストマー材料から成る本体692及び力伝達部材698の図示した環状の形態を利用する方が好ましいと考えられる。
【0053】
エラストマー的材料から成る本体692が図16乃至図20に図示した好ましい管状の形態にて形成される場合、エラストマー的材料の本体の軸方向に伸びる内側面及び外側面の双方又はその何れか一方は、図示した形態以外の形態とすることも考えられる。例えば、内側面及び外側面は、側面の長さに亙り又はエラストマー的材料の本体292の隣接する軸方向両端の全体に亙って軸方向に湾曲させることができる。このように、エラストマー的材料の本体292の内側面は、エラストマー的材料の本体の軸方向両端に隣接して半径方向外方に拡がる円弧状の表面領域を有するようにすることができる。同様に、エラストマー的材料本体292の外側面は、エラストマー的材料から成る本体の軸方向両端に隣接するまで半径方向内方にテーパーが付けられた円弧状の表面領域を有するようにすることができる。
【0054】
クッションアセンブリ620が図16に図示したその伸長状態にあるとき、エラストマー的材料の管状円筒状本体692は、力伝達部材698によりエラストマー的材料の管状本体の一端に加えられた力により、その最初の長さすなわち自由長さから軸方向に圧縮される。円筒状のストッパ部材684は、ピストン626のロッド端部分640の周りを伸び且つエラストマー的材料の本体692及びフランジ部材650、652と同軸状である。ストッパ部材684は、エラストマー的材料の本体692が軸方向に圧縮される程度を制限する。
【0055】
エラストマー的材料の本体692は、実質的に一定の容積を有する。このため、エラストマー的材料の本体692が図16に図示したその最初の形態すなわち自由な形態から軸方向に圧縮されると、エラストマー的材料の本体は、半径方向に拡張する。エラストマー的材料の本体が半径方向外方に拡張してもエラストマー的材料の本体における円筒状外側面704が側壁630における円筒状内側面656と係合しないようなエラストマー的材料の本体692の寸法とされている。このため、クッションアセンブリ620が図16に図示した伸長状態にあるとき、エラストマー的材料の本体692と円筒体624の側壁630との間にて半径方向力成分が伝達されることはない。
【0056】
クッションアセンブリ620が図16の伸長状態にあるとき、関係したプレスアセンブリは、プレスアセンブリ30に対し図5に図示した状態と同様の開放状態にある。このとき、チャンバ660内の流体圧力は、ピストン626の上端部分638におけるフランジ部材650、652をストッパ部材684の環状の端面686に対し強固に押し付ける効果がある。ストッパ部材684は、チャンバ660内の流体圧力の作用の下、ピストン626の上端部分638が上方に(図16に図示するように)動く程度を制限する。
【0057】
ピストン626の上端部分638のフランジ部材650、652は、力伝達部材698の環状の下側面710(図16に示すように)に対し強固に押し付けられる。ストッパ部材684の端面686がフランジ部材に係合する位置から半径方向外方位置にて力伝達部材798の環状の下側面710がフランジ部材650、652に係合する。このため、クッションアセンブリ620が図16の伸長状態にあるとき、チャンバ660内の流体圧力は、ピストン626の上端部分638におけるフランジ部材650、652をストッパ部材684及び力伝達部材698の双方に押し付ける効果がある。しかし、このストッパ部材684は、ピストン626の上方に動く程度を制限する。
【0058】
力伝達部材698における環状の上側面712は、エラストマー的材料の本体692の環状の下側面716に対し強固に押し付けられる。その結果、案内アセンブリ664内で力伝達部材698と案内リング666との間にてエラストマー的材料の本体692が圧縮される。エラストマー的材料の本体692は、力伝達部材698をピストン626の上端部分638に対し強固に押し付ける偏倚力を提供する。
【0059】
エラストマー的材料の本体692の軸方向両端に加わる力は、エラストマー的材料の本体を軸方向に、すなわち、クッションアセンブリ620の中心軸線642(図16)に対し平行な方向に圧縮する効果がある。しかし、ピストン626の上端部分638におけるフランジ部材650、652は、同様に、ストッパ部材684に対し強固に押し付けられ、このストッパ部材684は、ピストン626の軸方向上方(図16及び図19に示すように)に動く程度を制限する。勿論、このことは、エラストマー的材料の本体692が軸方向に圧縮される程度を制限する。
【0060】
エラストマー的材料の本体692を軸方向に圧縮する間、エラストマー的材料の本体は半径方向外方に拡張する。エラストマー的材料の本体692が半径方向に拡張するとき、エラストマー的材料の本体が軸方向に圧縮されるから、エラストマー的材料の本体の総容積は、一定のものである。円筒状のストッパ部材684は、エラストマー的材料の本体692の円筒状内側面718に係合して、エラストマー的材料の本体が半径方向内方に拡張するのを阻止する。このため、エラストマー的材料の本体692が軸方向に圧縮されたとき、このエラストマー的材料の本体は半径方向外方にのみ拡張する。しかし、クッションアセンブリが図18の完全に引込んだ状態にあるとき、内側面718は、円筒状ストッパ部材684と内側面718との間に多少のスペースを提供し得るように半径方向外方に拡がることもできる。
【0061】
上述したように、クッションアセンブリ620は、図16及び図19の伸長状態にあるとき、エラストマー的材料の本体692のシリンダ外側面704は、側壁630の内側面656から相対的に僅かな半径方向への距離だけ隔てられる。このため、エラストマー的材料の本体692は、円筒体624の側壁630に対し半径方向外方への力を付与する効果はない。
【0062】
プレスアセンブリが開放状態から閉じた状態に向けて作動されると、プレス30のスライドプレート38に接続された、プレスアセンブリ内の下方に移動する上側部材は、移動してピストン626のロッド端部分640と係合する。この状態が生ずると、プレスアセンブリ内の上側部材からピストン626のロッド端部分640まで力が伝達される。これは、ピストン626の下方への動作(図16及び図19に図示するように)を生じさせ且つクッションアセンブリ620を図16の伸長状態から図18の完全に引込んだ状態に向けて作動させることになる。
【0063】
本発明の特徴の1つによれば、クッションアセンブリ620の最初の作動部分の全体、すなわち、クッションアセンブリが図16の伸長状態から図17の部分的に引込んだ状態に作動する間、エラストマー的材料の本体692は、力伝達部材698によりピストン626の上端部分638に加えられる力を提供する効果がある。エラストマー的材料の本体692からピストン626に伝達された力によりピストンがチャンバ660内の流体圧力の作用に抗してシリンダ624の上端部分646から付勢されて離れる。このように、エラストマー的材料の本体692は、クッションアセンブリ620を伸長状態から引込んだ状態に向けて作動させるとき、プレスを助ける与荷重すなわち偏倚力を提供する。
【0064】
図5のプレス30において、エラストマー的材料の本体692は、フライホィール34及びクランク軸36からスライドプレート38を通じてクッションアセンブリ620まで力を伝達することを助ける。プレス及びエラストマー的材料の本体692によりピストン626に加わっる組み合わせた力は、チャンバ660内の流体圧力の作用に抗してピストンを下方に(図16に示すように)動かす。
【0065】
エラストマー的材料の本体692からピストン626の上端部分638に伝達された偏倚力は、クッションアセンブリ620が図16の伸長状態から図17の部分的に引込んだ状態まで作動する間、図5のプレス30のようなプレスの構成要素に加わる衝撃荷重を最小にする傾向がある。その理由は、図16の伸長状態からクッションアセンブリが作動を開始したとき、プレスによりクッションアセンブリ620に加えなければならない力の大きさは、力伝達部材698を通じてエラストマー的材料692からピストン626の上端部分638に伝達される偏倚力の大きさに相応する程度だけ減少するためである。勿論、ピストン626をシリンダ624に対して動かし始めるのに必要な力が減少すれば、プレスの構成要素に加わる衝撃荷重が減少する。プレスアセンブリの構成要素に加わる衝撃荷重が減少する仕方は、図1乃至図15に関して上述したものと同一である。
【0066】
ピストン626がチャンバ660内に移動すると、チャンバの容積は減少し、このため、チャンバ内の流体の圧力は上昇する。これと同時に、フランジ部材650、652及び力伝達部材698は、シリンダ624の上端部分646から下方に(図16に示すように)動いて離れる。この状態が生ずると、エラストマー的材料の本体692は、軸方向に拡張し且つ半径方向に収縮する。エラストマー的材料の本体692が半径方向に収縮すると、エラストマー的材料の本体の円筒状外側面704の直径が縮小する。エラストマー的材料の本体692から力伝達部材698を通じてピストン626の上端部分638に伝達される力は、エラストマー的材料の本体692がその最初の状態すなわち自由状態に向けて拡張するのに伴って減少する。
【0067】
ピストン626がシリンダ624(図17)に対し最初に動く動作の終了時、力伝達部材698における環状フランジ722(図19)は、下方に動いてストッパ部材784(図20)における環状フランジ724と係合する。このように、クッションアセンブリ620が図16及び図19の伸長状態から図17の部分的に引込んだ状態に最初に作動する間、力伝達部材698は、図17に図示した位置に向けて軸方向に下方に動く(図16及び図19に示すように)。クッションアセンブリ620が図16の伸長状態から図17の部分的に引込んだ状態に作動する間、力伝達部材598は、ピストン626の上端部分538が図16の伸長位置と図18の完全に引込んだ位置との間にて移動する全体距離の3乃至50%の範囲の軸方向距離を移動する。
【0068】
プレスクッションアセンブリ620は、伸長状態(図16)から図17の部分的に引込んだ状態まで最初に作動する動作の終了時、力伝達部材698の上端部分における環状フランジ722は、ストッパ部材684の環状フランジ724(図20)と当接係合状態に配置される。この時点にて、エラストマー的材料の環状本体692は、軸方向に拡張し且つ図16の圧縮した状態から図17に図示した略その最初の状態すなわち非拘束状態にまで半径方向に収縮する。プレスアセンブリの構成要素に対する最初の衝撃荷重は、シリンダチャンバ660内の流体(窒素ガス)の圧縮により少なくとも部分的に放散されよう。プレスアセンブリの構成要素に加わる最初の衝撃の強さは、エラストマー的材料の本体692からピストン626の上端部分638に伝達される力により提供される支援力のため減少する。
【0069】
クッションアセンブリ620が図17の部分的に引込んだ状態にあるとき、エラストマー的材料の本体692は、力伝達部材698と案内リング666との間に保持される。この時点にて、力伝達材料の本体692(図17)は、本体が非拘束状態すなわち自由状態にあるとき、エラストマー的材料の本体692の軸方向伸び程度に等しく、又は僅かにそれ以下の軸方向伸長程度を有する。ストッパ部材684の上端部分688は、案内リング666と固定状態に接続されている。ストッパ部材684の下端部分における環状フランジ724は、力伝達部材698の環状フランジ722と当接係合状態に配置された環状の動作制限面を有する。このため、力伝達部材698は、図20に図示した位置に保持され、エラストマー的材料の本体692の軸方向への動きは阻止される。
【0070】
プレスアセンブリが開放状態から閉じた状態に向けて作動を続けると、ピストン626は、図17に図示した部分的に引込んだ位置から図18に図示した完全に引込んだ位置まで下方に付勢される。この状態が生ずると、エラストマー的材料の本体692及び力伝達部材698は、シリンダ624に対して静止したままである。チャンバ660内の流体は、ピストン626の上端部部分638により更に圧縮されて開放状態から閉じた状態へのプレスアセンブリの作動を更に緩衝する。
【0071】
一時的な動的状態を無視するならば、フランジ部材650、652の両側部に作用する流体圧力は、クッションアセンブリ620が図18の完全に引込んだ状態にあるときと等しいことを理解すべきである。その理由は、フランジ部材650、652はシリンダ624の側壁630の内側面656と密封係合状態に配置されていないからである。力伝達部材710及びエラストマー的材料の本体692は、チャンバ660内の流体圧力に曝される。しかし、エラストマー的材料の本体692は、ストッパ部材684のフランジ724と当接係合状態に力伝達部材698のフランジ722を保持する効果がある(図20)。
【0072】
チャンバ660内のガスを圧縮するピストン626の有効断面積は、ピストンの円筒状ロッドの端部分640の円形の断面積に等しい。しかし、ピストン626は異なる構造とすることも考えられる。例えば、ピストンの上端部分638は、シリンダ624の側壁630の内側面656と密封可能に係合し得るような構造とすることができる。勿論、その結果、ピストン626は、チャンバ660内の流体を圧縮するより大きい有効面積を有することになる。
【0073】
所望であるならば、フランジ部材650、652は省略してもよい。ピストン626の上端部分638は、ピストンのロッドの端部分640と単一体として一体に形成してもよい。これが行なわれるならば、ピストン626の上端部分638とシリンダ624の内側面656との間に適当なシール要素を設けることができるが、設けないのも自由である。
【0074】
プレスアセンブリを閉じた状態に作動させ、金属加工物をプレスアセンブリ内のダイにより変形させた後、プレスアセンブリを閉じた状態から開放状態に作動させる。プレスアセンブリを開放状態に作動させることは、加工物をプレスアセンブリから除去することを容易にする。プレスアセンブリが開放状態に作動されると、クッションアセンブリ620は、チャンバ660内の流体圧力の作用の下、図18の完全に引込んだ状態から図16の伸長状態に作動される。
【0075】
プレスアセンブリが閉じた状態から開放状態に向けて作動する間、ピストン626は、シリンダ624に対して上方に(図18に示すように)移動する。この状態が生ずると、フランジ部材650、652は、ピストン626の上端部分638に加えられた流体圧力の作用の下、環状の力伝達部材698に向けて移動する。ピストン626が、シリンダ624に対して上方に(図18に示すように)動くと、フランジ部材650、652は動いて力伝達部材698と最初の係合状態となる(図17)。この時点にて、クッションアセンブリ620のロッド端部分640とプレスアセンブリの上側部材すなわちスライドプレート38(図16)との間にて力が伝達される。
【0076】
フランジ部材650、652が力伝達部材698に係合すると(図17)、エラストマー的材料の本体692の軸方向への圧縮が開始される。エラストマー的材料の本体692が軸方向に圧縮されるとき、エラストマー的材料の本体692の容積は一定のままである。このため、エラストマー的材料の本体692の円筒状外側面704は、円筒状側壁630の内側面656に向けて半径方向外方に拡張する。
【0077】
エラストマー的材料の本体692を圧縮するのに必要な力は、クッションアセンブリ620が図16の伸長状態に作動するときにクッションアセンブリ620の構成要素に加わる衝撃荷重を軽減する。エラストマー的材料の本体692が軸方向に圧縮され且つ半径方向に拡張するとき、エラストマー的材料の本体692は、ピストン626の運動エネルギの一部を吸収する。この貯蔵し又は潜在的なエネルギは、プレスアセンブリの次の作動サイクルにて、プレスアセンブリがクッションアセンブリ620を図16の伸長状態から図18の引込んだ状態に向けて戻す作動するとき、プレスアセンブリを支援するために使用される。このように、エラストマー的材料の本体692は、エネルギを貯蔵し、その後、このエネルギは解放されて、クッションアセンブリが伸長状態から引込んだ状態に向けて作動するとき、プレスアセンブリがクッションアセンブリ620を作動させ、これにより、プレスアセンブリの構成要素に加わる衝撃荷重を軽減することを助ける。
【0078】
クッションアセンブリ620の作動モードの上記の説明は、クッションアセンブリがプレスアセンブリの下側部分又は基部の部材と接続され且つプレスアセンブリの上側部分すなわち可動部分の部材と係合することにより軸方向に圧縮されるものと想定して記載したものである。しかし、クッションアセンブリ620は、プレスアセンブリの可動の上側部材の上に取り付け且つプレスアセンブリの基部の静止型下側部材と係合するようにしてもよいと考えられる。これを行なったならば、クッションアセンブリの方向は、図16に図示した方向から180°変化することになる。
【0079】
クッションアセンブリ620をプレスの上側部分内の可動の部材に取り付けるとき、ピストン626のロッド端部分640がシリンダ624から下方に伸びる。シリンダ624は、プレスの上側部分内の可動の部材と固定状態に接続する。ピストン626のロッド端部分640は、プレスアセンブリの下側部分すなわち基部分内の部材と係合するように移動する。
【0080】
エラストマー的材料の本体692は、多くの異なる組成を有することが可能であると考えられる。このように、エラストマー的材料の本体692は、鋳造エラストマー又は熱可塑性材料とすることもできる。本体692は、ウレタン系材料とすることができる。「ハイレン(HYLENE)(登録商標名)」−PPDI(p−フェニレン・ジイソシアン酸塩)にて調合されたポリウレタンを使用することが好ましいと考えられる。p−フェニレン・ジイソシアン酸塩系の熱可塑性材料は、この材料が比較的広範囲の作動温度に亙って顕著な変形に抵抗することを可能にする機械的性質を有する。エラストマー的材料の本体692は、バショア(Bashore)跳ね返り率が40乃至70%、ショアA硬さ番号が90である。p-フェニレン・ジイソシアン酸塩系のポリウレタンを使用することが好ましいが、エラストマー的材料の本体692は、所望であるならば、異なる組成を有するようにすることも可能である。例えば、本体692はウレタンにて形成してもよい。
【0081】
エラストマー的材料の本体692は、クッションアセンブリ620の寸法及びピストン626がシリンダ624に対して移動する距離の関数として変化する軸方向距離に亙って拡張する。クッションアセンブリ620の寸法及びクッションアセンブリが使用されるプレスの寸法に依存して、クッションアセンブリ620が図16の伸長状態から図18の完全に引込んだ状態まで作動する間、ピストン626は、シリンダ624の側壁630に対して22.860mm(0.900インチ)乃至177.800mm(7.0インチ)の範囲の距離に亙って移動することができる。ピストン626がシリンダ624の側壁630に対して移動する距離に依存して、エラストマー的材料の本体692は、ピストン626が伸長状態(図16)と完全に引込んだ状態(図18)との間にて移動する距離の少なくとも3%乃至50%以下の範囲に亙って、ピストン626の上端部分638に力を加える効果がある。勿論、エラストマー的材料の本体692により力が付与される間、ピストンが動く特定の率は、クッションアセンブリ620の特定の構造及びクッションアセンブリが使用される特別の構造に依存する。
【0082】
クッションアセンブリ620が図18の完全に引込んだ状態にあるとき、エラストマー的材料の本体692は、クッションアセンブリが図16の伸長状態にあるときにエラストマー的材料の本体が軸方向に伸長する程度(長さ)の20%以上長い軸方向伸長部(長さ)を有する。このように、クッションアセンブリ620が図16の伸長状態にあるとき、エラストマー的材料の本体692の長さが25.40mm(1.00インチ)であるならば、クッションアセンブリ620が図18の完全に引込んだ状態にあるとき、エラストマー的材料の本体の長さは、30.48mm(1.20インチ)以上となろう。
【0083】
エラストマー的材料の本体692が軸方向に圧縮され且つその後に拡張する程度は、エラストマー的材料の本体がピストン626を引込んだ状態に向けて付勢する力を提供する効果のある間、プレスアセンブリが作動する程度を決定する。プレスに加わる作動荷重を最小にするため、クッションアセンブリ620が伸長状態(図16)から完全に引込んだ状態に作動する間、エラストマー的材料の本体692が軸方向に拡張する程度は35乃至45%とすることが好ましいと考えられる。このように、クッションアセンブリが図16の伸長状態にあるとき、エラストマー的材料の本体692が25.40mm(1.00インチ)の長さであるならば、クッションアセンブリが図18の完全に引込んだ状態にあるとき、エラストマー的材料の本体は、34.29mm(1.35インチ)乃至36.83mm(1.45インチ)の範囲の長さとなろう。
【0084】
エラストマー的材料の本体692の特定の軸方向伸長部すなわち長さは、クッションアセンブリ620の所望の作動特徴に依存して相違する。しかし、クッションアセンブル620が図18の完全に引込んだ状態にあるとき、長手方向軸線642の沿って測定した場合、非拘束状態の軸方向伸長部が15.240mm(0.600インチ)乃至38.100mm(1.500インチ)のエラストマー的材料の本体692を提供することが望ましいと考えられる。また、クッションアセンブリ620が図16の伸長状態にあるとき、エラストマー的材料の本体692の軸方向伸長部は8.890mm(0.350インチ)乃至30.480mm(1.200インチ)の範囲とすることができるとも考えられる。エラストマー的材料の本体692の軸方向伸長部は、これらの特定の寸法と相違してもよいことを理解すべきである。しかし、これら特定の寸法の結果、特定のクッションアセンブリに対し所望の衝撃吸収特徴を得るのに必要な力を提供することのできるエラストマー的材料の本体692が得られると考えられる。
【0085】
クッションアセンブリ620が図16の伸長状態にあるとき、軸方向に圧縮されたエラストマー的材料の本体692は、チャンバ660内の流体圧力によりピストンの上端部分638に対して供給される流体の力の少なくとも35%の強さの力を付与する。エラストマー的材料の本体692からピストン638の上端部分に伝達された力はチャンバ660内の流体圧力によりピストン626の上端部分638に対して加えられた力の80%以下とすることが好ましいと考えられる。このように、クッションアセンブリが図16の伸長状態にあるとき、エラストマー的材料の本体692からピストン626の上端部分638に伝達された力は、チャンバ660内の流体圧力によりピストン626の上端部分638に加えられた力の35乃至80%の範囲にある。
【0086】
勿論、クッションアセンブリ620が伸長状態にあるとき、ピストン626の上端部分638からストッパ部材684を経て案内リング666及びシリンダ624の側壁630に多少の力が伝達される。このため、チャンバ660内の流体圧力の力の一部分は、ピストン626の上端部分638から力伝達部材698を通じてエラストマー的材料の本体692に伝達される。流体圧力の力の別の部分は、ピストン626の上端部分638からストッパ部材684を通じて案内リング666に及びシリンダ624の側壁630に伝達される。
【0087】
クッションアセンブリ620が図16の伸長状態にあるとき、チャンバ660内の流体圧力は、少なくとも4826.33kPa(700psi)であり且つ18615.8kPa(2,700psi)以下である。勿論、クッションアセンブリ620を図16の伸長状態から図18の引込んだ状態に作動させたとき、ピストン626がチャンバ内に移動するに伴い、チャンバ660内の流体圧力は上昇する。本発明に従って製造された一部のクッションアセンブリは、これら特定の圧力と相違する流体圧力にて作動することが可能であることを理解すべきである。
【0088】
クッションアセンブリ620の構成要素の上記の特定の数値特徴及び組成並びにチャンバ660内の圧力は、本発明の特定の範囲の実施の形態に関して記載したものである。ピストンアセンブリ620が利用されるプレスアセンブリの特定の特徴に依存して、クッションアセンブリの特徴は、上記に記載した特定の特徴と多少相違したものとすることができると考えられる。しかし、少なくとも幾つかの公知のプレスアセンブリによりクッションアセンブリの作動を最適にし得るように、上述した特定の特徴を備えるクッションアセンブリを製造することが好ましいと考えられる。
【0089】
上記の説明において、エラストマー的材料の本体692には、力伝達部材698を通じてピストン626の上端部分638に伝達される偏倚力が付与されている。エラストマー的材料の本体692からピストンの上端部分638に伝達された偏倚力は、図7及び図9に図示した本発明の実施の形態に関して説明したように、エラストマー的材料の本体から直接、伝達してもよいことを理解すべきである。偏倚力を提供するため、エラストマー的材料の本体692を使用することが好ましいと考えられるが、例えば、図10に図示したばねディスク又は図11に図示したヘリカルばね或いは図12に図示した圧力下流体による等の異なる方法にて偏倚力を提供してもよいことを理解すべきである。
【0090】
クッションアセンブリ620の寸法の関数として、また、プレスアセンブリの作動中にプレスアセンブリに加えられる力の大きさの関数として、エラストマー的材料の本体692の寸法を相違させることが考えられる。クッションアセンブリが伸長状態(図16)から完全に引込んだ状態(図18)まで作動する間、22.860mm(0.900インチ)以上及び177.800mm(7.00インチ)以下の距離に亙って移動するピストン626を有するクッションアセンブリとエラストマー的材料の本体692とを関係させることができると考えられる。勿論、ピストン626が移動する特定の距離は、クッションアセンブリ620の寸法の関数として相違させ、また、上記の距離と相違させることができる。
【0091】
本発明の第一の特定の実施の形態において、クッションアセンブリ620が伸長状態にあるとき、エラストマー的材料の本体692は35%だけ圧縮された。本発明のこの一つの特定の実施の場合、エラストマー的材料の本体692は、次の寸法とした。
【0092】
クッションアセンブリを図18の完全に引込んだ状態から図16の伸長状態に作動させたとき、ピストン626は、約50.800mm(約2.0インチ)の距離を移動し、エラストマー的材料の本体の軸方向伸長程度(長さ)は6.020mm(0.237インチ)すなわち35%だけ減少した。更に、外径(OD)は増大し、内径(ID)は一定のままであった。
【0093】
本発明の第二の特定の実施の形態において、クッションアセンブリが伸長状態にあるとき、エラストマー的材料の本体692は40%だけ圧縮された。エラストマー的材料の本体の第一の実施の形態を使用したしたクッションアセンブリと同一の寸法を有するクッションアセンブリにてエラストマー的材料の本体の第二の実施の形態を使用した。本発明の第二の特定の実施の形態の場合、エラストマー的材料の本体692は、次の寸法とした。
【0094】
クッションアセンブリを図18の完全に引込んだ状態から図16の伸長状態に作動させたとき、ピストン626は、約50.800mm(約2.0インチ)の距離を移動し、エラストマー的材料の本体の軸方向伸長程度(長さ)は、6.883mm(0.271インチ)すなわち40%だけ減少した。更に、外径(OD)は増大し、内径(ID)は一定のままであった。
【0095】
本発明の第三の特定の実施の形態において、エラストマー的材料の本体692は第一及び第二の実施の形態の場合よりも大きくし、クッションアセンブリが伸長状態にあるとき、35%だけ圧縮した。エラストマー的材料の本体692の第三の実施の形態を使用したクッションアセンブリは、第一及び第二の実施の形態を使用したクッションアセンブリよりも大きくした。本発明の第三の特定の実施の形態の場合、エラストマー的材料の本体692は、次の寸法とした。
【0096】
クッションアセンブリを図18の完全に引込んだ状態から図16の伸長状態に作動させたとき、ピストン626は、約50.800mm(約2.0インチ)の距離を移動し、エラストマー的材料の本体の軸方向伸長程度(長さ)は12.979mm(0.511インチ)すなわち35%だけ減少した。更に、外径(OD)は増大し、内径(ID)は一定のままであった。
【0097】
本発明の第四の特定の実施の形態において、クッションアセンブリが伸長状態にあるとき、エラストマー的材料本体692は40%だけ圧縮した。第三のエラストマ−的材料の本体の実施の形態を使用したクッションアセンブリと同一の寸法を有するクッションアセンブリにてエラストマー的材料の本体692の第四の実施の形態を使用した。本発明の第四の特定の実施の形態の場合、エラストマー的材料の本体692の寸法は次の通りとした。
【0098】
クッションアセンブリを図18の完全に引込んだ状態から図16の伸長状態に作動させたとき、ピストン626は、約50.8mm(約2インチ)の距離を移動し、エラストマー的材料の本体の軸方向長さは、14.834mm(0.584インチ)すなわち40%だけ減少した。更に、外径(OD)は増大し、内径(ID)は一定のままであった。
【0099】
エラストマー的本体692の上記の特定の例は、2つの異なる寸法のクッションアセンブリについて使用した。エラストマー的材料の本体の第一及び第二の実施の形態は、商業的に利用可能なT2−3000クッションアセンブリと全体として同一の構造を有するクッションアセンブリと共に使用した。エラストマー的材料の本体の第三及び第四の実施の形態は、商業的に入手可能なT2−7500クッションアセンブリと同一の全体的構造を有するクッションアセンブリと共に使用した。T2−3000及びT2−7500クッションアセンブリは、約101.6mm(約4.0インチ)の最大の可能な距離に亙って可動であるピストンを備えるものとした。しかし、ピストンは、実際的には、50.8mm(2.0インチ)の距離に亙って移動した。T2−3000及びT2−7500クッションアセンブリは、オハイオ州44141、ブレックスビルの10367ブレックビル通りのテレダイン・フルイド・システムズ、ハイソンプロダクツ(Teledyne Fluid Systems,Hyson Products)から商業的に入手可能である。勿論、上記の商業的に入手可能なクッションアセンブリの構造と相違する構造を有するクッションアセンブリと共にエラストマー的材料の本体692を使用することができる。
【0100】
クッションアセンブリ620を図18の完全に引込んだ状態から図16の伸長状態に作動させるときの、エラストマー的材料の本体の圧縮程度の直接的な関数として、エラストマー的材料の本体692から伝達される力の程度は変化する。エラストマー的材料の本体692の軸方向又は長手方向に20%圧縮することに起因する程度の力であることが望ましいと考えられる。エラストマー的材料の本体692の軸方向又は長さ方向が35乃至45%を圧縮すると、クッションアセンブリ620の衝撃吸収能力が向上し、所望の作動特徴が得られると考えられる。エラストマー的材料の本体692の4つの特定の実施の形態は、35%又は40%の軸方向圧縮程度に関係しているが、異なる程度の軸方向への圧縮が使用可能であると考えられる。
【0101】
このように、上記の説明から、本発明は、従来のガスばね装置を使用するときに出会う問題点の多くを解決することが明らかである。勿論、本発明の性質を説明するため上述し且つ図示した部品の材料、配置の色々な変更は、特許請求の範囲に記載した本発明の原理及び範囲内で当業者により具体化可能であることが当業者に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 公知のクッションアセンブリ、すなわちガスばねの部分断面図である。
【図2】 従来の機械プレスの荷重曲線のグラフである。
【図3】 図1に図示した公知のクッションアセンブリ及び浮動ピストンを採用するクッションアセンブリの力対行程曲線の比較グラフ図である。
【図4】 ステップ付きピストンを採用する従来のクッションアセンブリの力対移動曲線である。
【図5】 本発明の幾つかのクッションアセンブリを採用することのできる従来の機械プレスの斜視図である。
【図6】 本発明に従った構造とした1つのプレスクッションアセンブリの部分断面図である。
【図7】 そのピストンを全体図で示す、図6のばねの別の部分断面図である。
【図8】 図1に図示した公知のクッションアセンブリ及び本発明による構造のプレスクッションアセンブリの力対行程曲線の比較グラフである。
【図9】 そのピストンが異なる圧縮位置にある、図7のプレスクッションアセンブリの部分の部分断面図である。
【図10】 本発明による構造の別のプレスクッションアセンブリの部分断面図である。
【図11】 本発明による構造の別のプレスクッションアセンブリの部分断面図である。
【図12】 本発明による構造の別のプレスクッションアセンブリの部分断面図である。
【図13】 本発明による構造の別のプレスクッションアセンブリの部分断面図である。
【図14】 本発明による構造の別のプレスクッションアセンブリの部分断面図である。
【図15】 本発明による構造の別のプレスクッションアセンブリの部分断面図である。
【図16】 伸長状態にて図示した、本発明による構造の別のクッションアセンブリの断面図である。
【図17】 クッションアセンブリの最初の引込み時間の終了時に生ずる部分的に引込んだ状態にて示す、図16のクッションアセンブリの断面図である。
【図18】 完全に引込んだ状態にてクッションアセンブリを示す、図16及び図17と全体として同様の断面図である。
【図19】 クッションアセンブリが伸長状態にあるときのエラストマー的材料の本体とクッションアセンブリのその他の構成要素との間の関係を示す、図16の一部分の拡大部分断面図である。
【図20】 クッションアセンブリが完全に引込んだ状態にあるときのエラストマー的材料の本体とクッションアセンブリのその他の構成要素との間の関係を示す、図18の一部分の拡大部分断面図である。
Claims (6)
- 加工物を変形させるべく開放状態から閉じた状態に作動可能であり且つプレスアセンブリからの加工物の除去を容易にすべく閉じた状態から開放状態に作動可能であるプレスアセンブリにおいて、加工物の第一の側部に係合する第一の部材と、加工物の第二の側部に係合する第二の部材と、該プレスアセンブリが開放状態から閉じた状態に作動する間、前記第一の部材を前記第二の部材に向けて動かすと共に、該プレスアセンブリが閉じた状態から開放状態に作動する間、前記第一の部材を前記第二の部材から離れるように動かす駆動手段と、プレスアセンブリが開放状態から閉じた状態に向けて作動する少なくとも一部分の間、調節可能な力を提供すべく伸長状態から引込んだ状態に作動可能であるクッションアセンブリとを備え、
該クッションアセンブリが、
シリンダと、ピストンとを備え、
該ピストンが該シリンダ内に配置された上端部分と、前記シリンダの一端を通じて該上端部分から伸びるロッド端部分とを有し、
前記ピストンの該上端部分が、前記シリンダと協働し、圧力下の流体を保持するチャンバを少なくとも部分的に画定し、
前記シリンダ内に配置されていて前記ピストンを摺動可能に支持する支持部材を備え、更に
前記シリンダ内で前記支持部材と前記ピストンの上端部分との間に配置されたエラストマーの本体を備え、
前記クッションアセンブリが伸長状態から引込んだ状態に向けて作動する間、前記駆動手段から前記クッションアセンブリに伝達された力の作用の下、前記ピストンが、前記チャンバ内の流体圧力作用に抗して可動であり、
前記クッションアセンブリが伸長状態から引込んだ状態に向けて作動する最初の部分の間、前記エラストマーの本体が、前記駆動手段から前記クッションアセンブリに伝達される力を支援する、前記ピストンの上端部分に作用する力を提供する、プレスアセンブリ。 - 請求項1に記載のプレスアセンブリにおいて、前記エラストマーの本体が、40%以上のバショアー(Bashore)跳ね返り率を有する、プレスアセンブリ。
- 請求項1に記載のプレスアセンブリにおいて、前記クッションアセンブリが伸長状態にあるとき、前記チャンバが、前記ピストンの前記上端部分を第一の力にて前記シリンダの前記一端に向けて付勢する効果がある圧力下の流体を保持し、前記クッションアセンブリが伸長状態にあるとき、前記エラストマーの本体が、前記第一の力の大きさの少なくとも35%の大きさの第二の力にて前記ピストンの前記上端部分を前記シリンダの前記一端から離れるように付勢する効果がある、プレスアセンブリ。
- 請求項1に記載のプレスアセンブリにおいて、前記クッションアセンブリが伸長状態にあるとき、前記チャンバ内の流体圧力が、少なくとも4826.33kPa(700psi)である、プレスアセンブリ。
- 請求項1に記載のプレスアセンブリにおいて、前記クッションアセンブリが伸長状態にあるとき、前記チャンバが、前記ピストンの前記上端部分を第一の力にて前記シリンダの前記一端に向けて付勢する効果がある圧力下の流体を保持し、前記クッションアセンブリが伸長状態にあるとき、前記エラストマーの本体が、前記第一の力の大きさの80%以下の大きさの第二の力にて前記ピストンの前記上端部分を前記シリンダの前記一端から離れるように付勢する効果がある、プレスアセンブリ。
- 請求項1に記載のプレスアセンブリにおいて、前記クッションアセンブリが伸長状態にあるとき、前記チャンバ内の流体圧力が、18615.8kPa(2,700psi)以下である、プレスアセンブリ。
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