JP6932352B2 - プレスシステムおよびその制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、プレスシステムおよびプレス装置の制御方法に関し、特に、サーボダイクッション等の荷重パターン制御に関する。
ダイクッションをサーボモータで制御し、荷重を任意に変更することが可能なサーボダイクッションを用い、プレス成形中のダイクッション荷重を変化させることで成形品の品質を向上させることができる。
しかし、最適なダイクッション荷重の変化を求めるには、多くの試打が必要になり多大な労力を必要としていた。
一方、特開2016−200901号公報において、材料を規定するパラメータの最適化により、最適な材料特性を保持した構造物の近似モデルを作成する方式が提案されている。
従来、最適化手法を用いるに際し、解析ツールを併用する場合が多い。
解析ツールを使用する場合、解析誤差を小さくさせるために解析ツールに精通しなければならず、精度良く最適な荷重パターンを設定することが難しいという課題がある。
解析ツールを使用する場合、解析誤差を小さくさせるために解析ツールに精通しなければならず、精度良く最適な荷重パターンを設定することが難しいという課題がある。
本発明は、簡易な方式で効率的に荷重パターンを設定することが可能なプレス装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
ある局面に従うプレスシステムは、プレス部と、プレス部を制御するコントローラとを備える。コントローラは、複数の荷重パターンを生成する荷重パターン生成部と、複数の荷重パターンに従ってプレス部により成形された複数の成形品それぞれの品質の評価を入力する評価入力部と、評価入力部で入力した複数の品質の評価に基づいて最適な荷重パターンを設定する最適荷重パターン設定部とを含む。最適荷重パターン設定部は、複数の荷重パターンと複数の品質の評価に基づく評価値データから、設計変数を荷重パターンとした場合の評価値データを目的関数として、当該目的関数の応答曲面を作成する応答曲面生成部と、最適化により当該応答曲面の目的関数の最適解を求める最適化計算部とを有する。
ある局面に従うプレスシステムは、プレス部と、プレス部を制御するコントローラとを備える。コントローラは、プレス部のスライドの複数の速度パターンを生成する速度パターン生成部と、複数の速度パターンに従ってプレス部により成形された複数の成形品それぞれの品質の評価を入力する評価入力部と、評価入力部で入力した複数の品質の評価に基づいて最適な速度パターンを設定する最適速度パターン設定部とを含む。最適速度パターン設定部は、複数の速度パターンと複数の品質の評価に基づく評価値データから、設計変数を速度パターンとした場合の評価値データを目的関数として、当該目的関数の応答曲面を作成する応答曲面生成部と、最適化により当該応答曲面の目的関数の最適解を求める最適化計算部とを有する。
プレスシステムおよびプレス装置の制御方法は、簡易な方式で効率的に荷重パターンを設定することが可能である。
以下、実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一部品には、同一の符号を付している。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
以下、本例の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に基づくプレス装置の模式図である。
図1は、実施形態に基づくプレス装置の模式図である。
図1に示されるように、プレス装置には、上部に位置するスライド2と下部に位置するボルスタ8とが互いに対向するように設けられる。
スライド2は上方のクラウン11に内蔵されたスライド駆動機構1から動力を受けて昇降動作する。
スライド2の下部には上型3aが取り付けられる。一方、ボルスタ8はベッド9の上部に固定されており、ボルスタ8の上部には下型3bが取り付けられる。
ボルスタ8及び下型3bには上下方向に貫通する複数の孔が設けられ、この孔にはクッションピン7が挿通される。
クッションピン7の上端は下型3bの凹部分に設けられたブランクホルダ5の下部に当接し、クッションピン7の下端はベッド9内に設けられたダイクッション10のクッションパッド11に当接する。
ベッド9の内壁面間にはビーム6が設けられ、ビーム6でダイクッション10が支持される。
プレス加工の際にはブランクホルダ5上にワーク(ブランク)4が載置される。
スライド2と共に上型3aが下降すると、上型3aの凸部とワーク4が当接する。
スライド2と共に上型3aが下降すると、上型3aの凸部とワーク4が当接する。
そして上型3aの凸部とブランクホルダ5とでワーク4が狭持されてしわ押さえがなされる。さらにスライド2及び上型3aが下降すると、ワーク4は上型3aと下型3bによって絞り成形がなされる。
この際、クッションパッド11、クッションピン7及びブランクホルダ5は一体となって上方への付勢力を発生させつつ下降する。
クッションパッド11に対してサーボモータ12が設けられ、電動式のサーボモータ12を用いてクッション圧を発生させる。
スライド2及びクッションパッド11の制御系統について説明する。
スライド駆動機構1は、後述する制御部34から出力される指令電流に応じてスライド2を昇降動作させる。
スライド駆動機構1は、後述する制御部34から出力される指令電流に応じてスライド2を昇降動作させる。
サーボモータ12は、制御部34から供給される指令電流に応じてクッションパッド11を昇降動作させる。
後述するメモリ33には、スライド2及びクッションパッド11を制御するための所定の昇降動作情報が互いに対応付けて記憶される。
例えば、メモリ33で記憶されるのは、スライド2の1ストローク当たりの時間変化と位置変化の関係と、クッションパッド11の1ストローク当たりの時間変化と位置変化の関係と、さらに絞り成形の際のクッションパッド11の時間変化と圧力変化の関係である。スライド2及びクッションパッド11が1ストロークに要する時間は同一にされる。したがってスライド2とクッションパッド11の昇降動作は互いに同期することになる。作業員は図示しない入力装置を用いてスライド2及びクッションパッド11の昇降動作の設定を変更できる。
制御部34は、スライド2を位置制御すると共に、クッションパッド11を位置制御及び圧力制御(荷重制御)する。
実施形態においては、クッションパッド11の位置制御および荷重制御について説明する。
図2は、実施形態に基づく制御部34およびその周辺部を説明する図である。
図2を参照して、制御部34の周辺には、メモリ33と、入力部100と、表示部102とが設けられる。
図2を参照して、制御部34の周辺には、メモリ33と、入力部100と、表示部102とが設けられる。
入力部100は、マウスおよびキーボード等の各種情報をオペレータの指示により入力するための各種の入力デバイスである。
表示部102は、公知の各種のディスプレイが用いられる。
なお、入力部100と表示部102とは別体として設けることも可能であるが本例においては、タッチパネル型の表示ディスプレイが設けられているものとする。
なお、入力部100と表示部102とは別体として設けることも可能であるが本例においては、タッチパネル型の表示ディスプレイが設けられているものとする。
制御部34は、メモリ33に格納されているプログラムに基づいて種々の機能を実現する。制御部34は、メモリ33等のROM等に記憶されたプログラム(コンピュータソフトウェア)を実行することにより、各種機能を実現する。なお、プログラムが実行されることで各部位が機能するコンピュータによって構成されてもよいし、各部位が専用回路で構成された専用装置であってもよい。
具体的には、制御部34は、クッションパッド11に対する荷重パターン生成部110と、プレス加工を制御するプレス制御部112と、最適荷重パターン設定部120とを含む。
荷重パターン生成部110は、入力部100からの各種条件の入力に基づいてサンプルとなる成形品を形成するためのクッションパッド11に対する複数の荷重パターンを生成する。
本例においては、クッションパッド11に対する荷重上限、荷重下限、成形ストローク分割数、成形ストローク分割位置の条件を入力する。
プレス制御部112は、スライド駆動機構1およびサーボモータ12を制御する。具体的には、所望のプレス加工を実現するための指令電流を出力する。
最適荷重パターン設定部120は、クッションパッド11に対する最適な荷重パターンを設定する。
図3は、実施形態に基づく荷重パターン生成部110に入力される条件を説明する図である。
図3に示されるように、クッションパッド11に対する荷重上限、荷重下限、成形ストローク分割数、成形ストローク分割位置L1,L2,L3が条件として入力される。
本例においては、成型ストローク分割数として「3」に設定した場合が示されている。
図4は、実施形態に基づく荷重パターン生成部110が生成する荷重パターンの生成方式を説明する図である。
図4は、実施形態に基づく荷重パターン生成部110が生成する荷重パターンの生成方式を説明する図である。
図4に示されるように、荷重パターンである設計変数は、ラテンハイパーキューブデザイン(LHD:Latin Hypercube Design)法と直交表を用いて、その値、例えば、パラメータ値が設定される。ラテンハイパーキューブ法は設計変数空間を離散的に満遍なく網羅するサンプル手法である。ここでは、2つのパラメータ値x1、x2を設定する場合が示されているが、上記入力条件に従って荷重パターンを生成するために用いるパラメータ値の個数に従って設定される。このため、設計変数空間において満遍なくパラメータ値を設定することができる。ラテンハイパーキューブ法以外に、例えば、直交表、モンテカルロ法等を用いて設計変数のパラメータ値を設定することもできる。
図5は、実施形態に基づく複数の荷重パターンを説明する図である。
図5に示されるように、荷重パターン生成部110は、荷重上限、荷重下限、成形ストローク分割数、成形ストローク分割位置の入力条件に基づいて上記のラテンハイパーキューブ法を用いてクッションパッド11に対する複数の荷重パターンPA〜PDを生成する。なお、本例においては、4つの荷重パターンが示されているが当該荷重パターン数は上記入力条件に従って設定される。
図5に示されるように、荷重パターン生成部110は、荷重上限、荷重下限、成形ストローク分割数、成形ストローク分割位置の入力条件に基づいて上記のラテンハイパーキューブ法を用いてクッションパッド11に対する複数の荷重パターンPA〜PDを生成する。なお、本例においては、4つの荷重パターンが示されているが当該荷重パターン数は上記入力条件に従って設定される。
本例においては、荷重パターン生成部110で生成された荷重パターンPA〜PDに従って実際にプレス成型を実行する。
プレス制御部112は、クッションパッド11に対する荷重パターンPA〜PDに従ってサーボモータ12を制御する。また、プレス制御部112は、スライド2が所定のスライドモーションで動作するようにスライド駆動機構1を制御する。具体的には、所望のプレス加工を実現するための指令電流を出力する。
図6は、実施形態に基づくサンプル品の一例を説明する図である。
図6に示されるように、クッションパッド11に対するある荷重パターンでプレス成型されたサンプル品が示されている。
図6に示されるように、クッションパッド11に対するある荷重パターンでプレス成型されたサンプル品が示されている。
生成された荷重パターン毎にサンプル品が金型成型される。本例においては、当該プレス成型で生成されたサンプル品毎にオペレータが品質を官能評価する。
具体的には、3つの指標が設けられており、サンプル品に対して「出来栄え」、「しわ」、「われ」の品質を官能評価する。
図7は、実施形態に基づく評価画面を説明する図である。
図7に示されるように、オペレータは、プレス成型されたサンプル品に対して「出来栄え」、「しわ」、「われ」の品質を官能評価する。
図7に示されるように、オペレータは、プレス成型されたサンプル品に対して「出来栄え」、「しわ」、「われ」の品質を官能評価する。
本例においては、一例として「出来栄え」品質に対して「満足」、「やや不満」、「不満」の評価項目が設けられている。また、「しわ」品質に対して「全くなし」、「ややあり」、「あり」の評価項目が設けられている。また、「われ」品質に対して「全くなし」、「ややあり」、「あり」の評価項目が設けられている。
当該評価項目のそれぞれは、評価データと予め関連付けられている。
具体的には、サンプル品の品質に関して、「出来栄え」品質に関する「満足」、「やや不満」、「不満」の評価項目は、一例として、評価データ「−0.5」、「0.5」、「1.5」にそれぞれ割り当てられている。
具体的には、サンプル品の品質に関して、「出来栄え」品質に関する「満足」、「やや不満」、「不満」の評価項目は、一例として、評価データ「−0.5」、「0.5」、「1.5」にそれぞれ割り当てられている。
また、サンプル品の品質に関して、「しわ」品質に関する「全くなし」、「ややあり」、「あり」の評価項目は、一例として、評価データ「−0.5」、「0.5」、「1.5」にそれぞれ割り当てられている。
また、サンプル品の品質に関して、「われ」品質に関する「全くなし」、「ややあり」、「あり」の評価項目は、一例として、評価データ「−0.5」、「0.5」、「1.5」にそれぞれ割り当てられている。
オペレータは、荷重パターン生成部110で生成された複数の荷重パターンに従って成形された複数のサンプル品に対してそれぞれ品質の評価を実行する。なお、本例においては、サンプル品の品質に関して上記の例では3段階に評価する場合について説明しているが、特にこれに限られず、2段階にしても良いし、あるいは、さらに複数段階に分けて評価することも可能である。
これにより、複数の荷重パターンと、オペレータの官能評価に基づく複数の評価データとがそれぞれ関連づけられた特性データを取得する。
本例においては、取得した複数の特性データに基づいて、設計変数を荷重パターンとした場合の評価データを目的関数として、当該目的関数の応答曲面を作成する。
具体的には、「出来栄え」を目的関数とした場合の応答曲面を作成する。
また、「しわ」を制約関数とした場合の応答曲面を作成する。
また、「しわ」を制約関数とした場合の応答曲面を作成する。
また、「われ」を制約関数とした場合の応答曲面を作成する。
そして、ペナルティ法に類する方法により、制約条件をペナルティ関数として扱うことで拡大目的関数を作成する。また、同様に拡大目的関数の応答曲面を作成し、これを最小化することで最適解を求める。
そして、ペナルティ法に類する方法により、制約条件をペナルティ関数として扱うことで拡大目的関数を作成する。また、同様に拡大目的関数の応答曲面を作成し、これを最小化することで最適解を求める。
なお、制約条件を有する目的関数の最適化手法は特にこれに限られず、他の手法でも用いることが可能である。
また、目的関数や制約条件の対象として、他の成形品質および評価可能な指標全般を用いることが可能である。面歪、線ズレ、だれ、しゃくれ、ショックライン、スプリングバック、寸法精度不良、タクトタイム、消費電力等である。
当該処理により、最適解に対応する荷重パターンを設定してプレス成型する。また、プレス成型された成形品に対する特性データを追加することにより応答曲面を逐次更新する。
これにより、応答曲面と目的関数とが近似することになり精度を向上させることが可能となる。
なお、本例においては、一例として、これにより、複数の荷重パターンと、オペレータの官能評価に基づく複数の評価データとがそれぞれ関連づけられた特性データを取得し、取得した複数の特性データに基づいて、設計変数を荷重パターンとした場合の評価データを目的関数として、当該目的関数の応答曲面を作成する場合について説明する。一方で、特に、官能評価に限られず、実際に計測した測定値を利用することも可能である。具体的には、成形品質の指標となる、もしくは、それに関連の深い測定値そのものを入力し、これを目的関数もしくは制約条件とし、当該目的関数および制約条件の応答曲面を作成するようにしても良い。
次に最適化計算について説明する。
本例においては、最適荷重パターン設定部120で当該処理を実行する。
本例においては、最適荷重パターン設定部120で当該処理を実行する。
最適荷重パターン設定部120は、評価入力部122と、応答曲面生成部124と、最適化演算部126と、表示制御部130とを含む。
評価入力部122は、成形品に対する評価の入力を受け付ける。上記したように評価の入力は評価データと関連付けられており、当該入力に従って評価データを取得する。
評価入力部122で入力される評価データは、評価しようとする量、すなわち、目的関数である。目的関数は、性能として好ましい方向があり、値が大きくなる、小さくなる、または所定の値に近づく等がある。また、目的関数については、上述の好ましい方向以外に、好ましい方向とは反対の好ましくない方向もある。本例では、性能として好ましい方向の最適解を得る。
プレス成型された成形品の場合、出来栄えが満足であり、しわが全くなしであり、われが全くなしに近づく荷重パターン値が最適解となる。
設計変数は、プレス成型された成形品の場合、荷重パターンである。具体的には、設計変数は、当該荷重パターンを生成するために入力した荷重上限、荷重下限、成形ストローク分割数、成形ストローク分割位置がパラメータ値である。
制約条件は、目的関数の値を所定の範囲に制約し、設計変数の値を所定の範囲に制約するための条件である。
応答曲面生成部124は、目的関数に対して、設計変数に対する応答曲面を生成する。
応答曲面生成部124は、複数種の設計変数の値(パラメータ値)で構成される特性値空間での出力値(サンプリング点)を計算する。具体的には、応答曲面生成部124は、設計変数と出力値(サンプリング点)とを用い、出力値である特性値を目的関数として、近似モデル(応答曲面)を作成する。
応答曲面生成部124は、複数種の設計変数の値(パラメータ値)で構成される特性値空間での出力値(サンプリング点)を計算する。具体的には、応答曲面生成部124は、設計変数と出力値(サンプリング点)とを用い、出力値である特性値を目的関数として、近似モデル(応答曲面)を作成する。
最適化演算部126は、最適解を得るための最適化条件、例えば、最適解探索のための条件等を設定する。最適解探索のための条件は、最適解を探索するための手法、最適解探索における各種条件である。
本実施形態では、例えば、最適解を探索するための手法として、DE(Differential Evolution)法を用いることができる。一般に、特性値(目的関数)の増大と共に、DE(Differential Evolution)法の探索能力が低下することが知られている。それを解決する方法の一つが、個体数を増加させる方法である。
最適化演算部126は、最適化計算に関しては、入力変数と出力変数の非線形関係(応答曲面)を用いて逐次的に探索する手法および最適化アルゴリズムに従い入力変数を変化させながら出力値を算出して探索する手法のどちらを用いてもよい。
最適化演算部126は、作成した近似モデルを用いて、最適化計算を実施するものである。
近似モデルは、入出力の関係を近似する数学的モデルのことであり、パラメータを調整することにより、様々な入出力関係を近似できるものである。近似モデルには、例えば、多項式モデル、クリギング、ニューラルネットワークおよび動径基底関数等を用いることができる。
最適化演算部126は、近似モデルの交差検証等の検証計算を行うものでもある。
最適化演算部126は、近似モデルを用いることなく、有限要素法を用いて、設計変数と特性値の組合せで、特性値を算出するものでもある。
最適化演算部126は、近似モデルを用いることなく、有限要素法を用いて、設計変数と特性値の組合せで、特性値を算出するものでもある。
最適化計算手法としては、例えば進化計算手法の一つであるDE(Differential Evolution)法を用いる。DE(Differential Evolution)法としては、例えば、解集合を目的関数に沿って複数の領域に分割し、この分割した解集合毎に多目的GAを行うDRMOGA(Divided Range Multi-Objective GA)、NCGA(Neighborhood Cultivation GA),DCMOGA(Distributed Cooperation model of MOGA and SOGA)、NSGA(Non-dominated Sorting GA)、NSGA2(Non-dominated Sorting GA-II)、SPEAII(Strength Pareto Evolutionary Algorithm-II)法等の公知の方法を用いることができる。
最適化演算部126は、最適解探索の条件に応じて、近似モデルを用いた最適化計算結果から、最適解を探索し、最適解を抽出するものである。得られた最適解は、メモリ33に記憶される。ここで、最適解は、トレードオフの関係にある複数の特性値(目的関数)において、他の任意の解よりも優位にあるとはいえないが、より優れた解が他に存在しない解をいう。一般に最適解は集合として複数個存在する。最適化演算部126は、例えば、DE(Differential Evolution)法を用いて最適解を探索する。
最適化演算部126では、例えば、パレートランキング法、またはトーナメント法を用いた選択が行われる。DE(Differential Evolution)法以外も、同じ進化計算手法として、例えば、焼きなまし法(SA)または粒子群最適化(PSO)を用いてもよい。
本例では、設計変数と特性値との間で定める応答曲面、すなわち、設計変数を用いて特性値を求める場合に利用されるものは、理論式等を用いることもできる。
表示制御部130は、評価入力画面等を制御し、表示部102に表示する。
図8は、実施形態に基づくプレス装置における最適解の出力のフローを説明する図である。
図8は、実施形態に基づくプレス装置における最適解の出力のフローを説明する図である。
図8に示されるように、条件を入力する(ステップS2)。具体的には、図3で説明したように、入力部100を介してクッションパッド11に対する荷重上限、荷重下限、成形ストローク分割数、成形ストローク分割位置L1,L2,L3を条件として入力する。
次に、荷重パターンを生成する(ステップS4)。具体的には、荷重パターン生成部110は、入力された入力条件に基づいてクッションパッド11に対する図5で説明した複数の荷重パターンを生成する。
次に、プレス成型する(ステップS6)。プレス制御部112は、荷重パターン生成部110で生成した複数の荷重パターンに従ってプレス成型する。これにより複数のサンプル品が作成される。
次に、成型品の官能評価を実行する(ステップS8)。具体的には、図7で説明した評価画面に従ってオペレータは、入力部100を介して複数のサンプル品のそれぞれに対して「出来栄え」、「しわ」、「われ」の品質を官能評価する。評価入力部122は、オペレータの評価入力に従って複数のサンプル品に対する複数の荷重パターンと、オペレータの官能評価に基づく複数の評価データとがそれぞれ関連づけられた複数の特性データを取得する。
次に、近似モデルの作成を実行する(ステップS10)。応答曲面生成部124は、評価入力部122で取得した特性データに基づいて目的関数の応答曲面(近似モデル)を生成する。具体的には、設計変数を荷重パターンとして、「出来栄え」の評価データを目的関数とした場合の応答曲面を作成する。
また、設計変数を荷重パターンとして、「しわ」の評価データを制約条件とした場合の応答曲面を作成する。
また、設計変数を荷重パターンとして、「われ」の評価データを制約条件とした場合の応答曲面を作成する。
そして、それぞれ作成された応答曲面を合算する合成した応答曲面を作成する。
次に、最適化計算を実施する(ステップS12)。最適化演算部126は、生成された応答曲面に基づいてDE(Differential Evolution)法に従って最適解を探索し、最適解を抽出する。
次に、最適化計算を実施する(ステップS12)。最適化演算部126は、生成された応答曲面に基づいてDE(Differential Evolution)法に従って最適解を探索し、最適解を抽出する。
次に、抽出した最適解に基づいてプレス成型する(ステップS14)。プレス制御部112は、最適解に基づくクッションパッド11に対する荷重パターンに従ってプレス成型する。
次に、オペレータは、最適化処理を終了するか否かを判断する(ステップS16)。オペレータは、当該最適解に基づくクッションパッド11に対する荷重パターンに従うプレス成型の品質で満足か否かを判断する。
ステップS16において、オペレータは、最適化処理を終了すると判断した場合(ステップS16においてYES)には、最適化処理を終了する(エンド)。オペレータは、当該最適解に基づくクッションパッド11に対する荷重パターンに従うプレス成型の品質で満足と判断した場合に最適化処理を終了する。
一方、ステップS16において、オペレータは、最適化処理を終了しないと判断した場合(ステップS16においてNO)には、ステップS8に戻り、成型品の官能評価を実行する。具体的には、オペレータは、当該最適解に基づくクッションパッド11に対する荷重パターンに従うプレス成型の品質で満足でないと判断した場合に、再び図7で説明した評価画面に従ってオペレータは、入力部100を介して成型品に対して「出来栄え」、「しわ」、「われ」の品質を官能評価する。
評価入力部122は、オペレータの評価入力に従って成型品に対する荷重パターンと、オペレータの官能評価に基づく評価データとがそれぞれ関連づけられた特性データを取得する。
そして、応答曲面生成部124は、プレス成型された成形品に対する特性データを追加することにより合成した応答曲面を逐次更新する。これにより、応答曲面と目的関数とが近似することになり最適化計算の精度を向上させることが可能となる。
次に、最適化の手法について説明する。
本例においては、RBF(Radial Basis Function)ネットワークを用いて応答曲面を作成し、最適化を実行する。
本例においては、RBF(Radial Basis Function)ネットワークを用いて応答曲面を作成し、最適化を実行する。
応答曲面は、次式により導出される。
基底関数は、ガウス関数を使用する。
ガウス関数半径は、次式により導出される。
ガウス関数半径を算出するために、各設計変数の寄与が均等になるように設計変数のスケーリングを行う。
図9は、実施形態に基づくスケーリングを説明するフロー図である。
図9に示されるように、スケーリング係数s(>0)を設定する(ステップS20)。
図9に示されるように、スケーリング係数s(>0)を設定する(ステップS20)。
次に、スケーリングを実施する(ステップS22)。
次式により設計変数をスケーリングする。
次式により設計変数をスケーリングする。
次に、ガウス関数半径を算出する(ステップS24)。
次に、ガウス関数半径の最小値を算出する(ステップS26)。
次に、ガウス関数半径の最小値が所定条件を満たすか否かを判断する(ステップS28)。
ステップS28において、ガウス関数半径の最小値rmin>1の条件を満たしていればスケーリングを終了する。
一方、ステップS28において、ガウス関数半径の最小値rmin≦1の条件を満たしていれば、ステップS20に戻り、スケーリング係数s×αに設定して以降の処理を繰り返す。
次に、応答曲面の重み係数を算出する。
サンプル点データを学習データとして、最小二乗法により応答曲面の重み係数を設定する。
サンプル点データを学習データとして、最小二乗法により応答曲面の重み係数を設定する。
重み係数を設定することにより応答曲面が生成される。
図10は、実施形態に基づく目的関数の概念を説明する図である。
図10は、実施形態に基づく目的関数の概念を説明する図である。
図10に示されるように、サンプル点(特性データ)に従って目的関数に対する近似モデル(応答曲面)が生成される。当該応答曲面に従って最適解である応答曲面最適値が探索される。
図11は、実施形態に基づく複数のサンプル点(特性データ)に従う応答曲面の変化について説明する図である。
図11に示されるように、本例においては、8個のサンプル点(特性データ)に基づく応答曲面が示されている。次に、9個のサンプル点(特性データ)が追加された場合が示されている。個数が増加するほど応答曲面が目的関数に近似し、目的関数最適値と応答曲面最適値とが近似する。
当該処理を繰り返すことにより、目的関数最適値と応答曲面最適値とが近似、オペレータは、当該最適解に基づく荷重パターンに従うプレス成型を実行することが可能である。
なお、本例においては、クッションパッド11に対する荷重パターン制御について説明したが、特にこれに限られず、プレス装置のスライド2の速度パターン制御についても同様に適用可能である。
図12は、別の実施形態に基づく制御部34#およびその周辺部を説明する図である。
図12を参照して、制御部34#の周辺には、メモリ33と、入力部100と、表示部102とが設けられる。
図12を参照して、制御部34#の周辺には、メモリ33と、入力部100と、表示部102とが設けられる。
制御部34#は、制御部34と比較して、荷重パターン生成部110の代わりにスライド2の複数の速度パターンを生成する速度パターン生成部111を設け、最適荷重パターン設定部120の代わりに最適速度パターン設定部121を設けた点が異なる。
最適速度パターン設定部121は、スライド2に対する最適な速度パターンを設定する。最適速度パターン設定部121は、評価入力部122と、応答曲面生成部124と、最適化演算部126と、表示制御部130とを含む。当該構成は、基本的には上記で説明したのと同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
速度パターン生成部111は、入力部100からの各種条件の入力に基づいてサンプルとなる成形品を形成するためのスライド2に対する複数の速度パターンを生成する。
本例においては、スライド2に対する成形ストローク分割数、成形ストローク分割位置の条件等を入力する。なお、スライド速度上限、スライド速度下限の条件を入力することも可能である。
図13は、実施形態に基づく速度パターン生成部111に入力される条件を説明する図である。
図13に示されるように、スライド2に対する、成形ストローク分割数、成形ストローク分割位置L1,L2,L3が条件として入力される。
本例においては、成型ストローク分割数として「3」に設定した場合が示されている。
当該条件を入力することにより、図5で説明したのと同様にスライド2の複数の速度パターンが生成される。
当該条件を入力することにより、図5で説明したのと同様にスライド2の複数の速度パターンが生成される。
そして、速度パターン生成部111で生成された複数の速度パターンに従って実際にプレス成型を実行する。
そして、オペレータは、上記で説明したのと同様に、スライド2の複数の速度パターンに従ってプレス成型されたサンプル品に対して官能評価する。具体的には、3つの指標が設けられており、サンプル品に対して「出来栄え」、「しわ」、「われ」の品質を官能評価する。
そして、複数の速度パターンと、オペレータの官能評価に基づく複数の評価データとがそれぞれ関連づけられた特性データを取得し、取得した複数の特性データに基づいて、設計変数を速度パターンとした場合の評価データを目的関数として、当該目的関数の応答曲面を作成する。
具体的には、「出来栄え」を目的関数とした場合の応答曲面を作成する。
また、「しわ」を制約条件とした場合の応答曲面を作成する。
また、「しわ」を制約条件とした場合の応答曲面を作成する。
また、「われ」を制約条件とした場合の応答曲面を作成する。
そして、上記で説明したのと同様に作成された応答曲面を合算する合成した応答曲面を作成する。
そして、上記で説明したのと同様に作成された応答曲面を合算する合成した応答曲面を作成する。
そして、上記で説明したのと同様に応答曲面の目的関数についての最良な結果を最適解として求める最適化計算を行なう。
当該処理により、最適解に対応する速度パターンを設定してプレス成型する。また、プレス成型された成形品に対する特性データを追加することにより応答曲面を逐次更新する。
これにより、応答曲面と目的関数とが近似することになり精度を向上させることが可能となる。オペレータは、最適解に基づく速度パターンに従うプレス成型を実行することが可能である。
<作用効果>
次に、実施形態の作用効果について説明する。
次に、実施形態の作用効果について説明する。
実施形態のプレスシステムは、図1および図2に示すように、プレス部と、プレス部を制御する制御部34とを備える。制御部34は、複数の荷重パターンを生成する荷重パターン生成部110と、複数の荷重パターンに従ってプレス部により成形された複数の成形品それぞれの品質の評価を入力する入力部100と、入力部100で入力した複数の品質の評価に基づいて最適な荷重パターンを設定する最適荷重パターン設定部120とを含む。最適荷重パターン設定部120は、複数の荷重パターンと複数の品質の評価に基づく評価値データから、設計変数を荷重パターンとした場合の評価値データを目的関数として、当該目的関数の応答曲面を作成する応答曲面生成部124と、最適化により当該応答曲面の目的関数の最適解を求める最適化計算部126とを有する。
最適荷重パターン設定部120は、複数の成形品それぞれの品質の評価に基づいて最適な荷重パターンを設定する。したがって、シミュレーションモデルや解析ツールを用いた複雑な処理を必要とすることなく、簡易な方式で効率的に荷重パターンを設定することが可能である。
応答曲面生成部124は、最適化計算部126による最適解に対応する荷重パターンに従ってプレス部により成形された成形品の品質の評価に基づく評価値データを追加しながら応答曲面を逐次更新する。
応答曲面を逐次更新することにより目的関数最適値と応答曲面最適値とが近似するため、より精度の高い荷重パターンを設定することが可能である。
荷重パターン生成部110は、複数の荷重パターンについてLHD(Latin Hypercube Design)法により決定する。
設計変数空間において、満遍なくパラメータ値を設定することが可能であるため効率的に荷重パターンを生成することが可能である。
応答曲面生成部124は、RBF(Radial Basis Function)ネットワークにより応答曲面を作成する。
目的関数や制約条件の変化を近似した応答曲面を簡易に作成することが可能となる。
最適化計算部126は、最適化計算をDE(Differential Evolution)法により行なう。
最適化計算部126は、最適化計算をDE(Differential Evolution)法により行なう。
当該手法により応答曲面の最適値を求めて、目的関数の最適値を簡易に算出することが可能となる。
荷重パターンは、プレス部のダイクッション荷重に相当する。ダイクッション荷重に適用することにより、簡易にダイクッションの荷重パターンを設定することが可能である。
別の実施形態のプレスシステムは、図1および図12に示すように、プレス部と、プレス部を制御する制御部34#とを備える。制御部34#は、プレス部のスライドの複数の速度パターンを生成する速度パターン生成部111と、複数の速度パターンに従ってプレス部により成形された複数の成形品それぞれの品質の評価を入力する入力部100と、入力部100で入力した複数の品質の評価に基づいて最適な速度パターンを設定する最適速度パターン設定部121とを含む。最適速度パターン設定部121は、複数の速度パターンと複数の品質の評価に基づく評価値データから、設計変数を速度パターンとした場合の評価値データを目的関数として、当該目的関数の応答曲面を作成する応答曲面生成部124と、最適化により当該応答曲面の目的関数の最適解を求める最適化計算部126とを有する。
最適速度パターン設定部121は、複数の成形品それぞれの品質の評価に基づいて最適な荷重パターンを設定する。したがって、シミュレーションモデルや解析ツールを用いた複雑な処理を必要とすることなく、簡易な方式で効率的に荷重パターンを設定することが可能である。
応答曲面生成部124は、最適化計算部126による最適解に対応する速度パターンに従ってプレス部により成形された成形品の品質の評価に基づく評価値データを追加しながら応答曲面を逐次更新する。
応答曲面を逐次更新することにより目的関数最適値と応答曲面最適値とが近似するため、より精度の高い荷重パターンを設定することが可能である。
実施形態のプレス部を有するプレス装置の制御方法は、図8に示すように複数の荷重パターンを生成するステップS4と、生成された複数の荷重パターンに従ってプレス部により成形された複数の成形品それぞれの品質の評価を入力するステップS8と、入力した複数の品質の評価に基づいて最適な荷重パターンを設定するステップとを備え、最適な荷重パターンを設定するステップは、複数の荷重パターンと複数の品質の評価に基づく評価値データから、設計変数を荷重パターンとした場合の評価値データを目的関数として、当該目的関数の応答曲面を作成するステップS10と、最適化により当該応答曲面の目的関数の最適解を求める最適化計算を行なうステップS12とを含む。
複数の成形品それぞれの品質の評価に基づいて最適な荷重パターンを設定する。したがって、シミュレーションモデルや解析ツールを用いた複雑な処理を必要とすることなく、簡易な方式で効率的に荷重パターンを設定することが可能である。
目的関数の応答曲面を作成するステップは、図11に示されるように最適解に対応する荷重パターンに従ってプレス部により成形された成形品の品質の評価に基づく評価値データを追加しながら応答曲面を逐次更新するステップを含む。
応答曲面を逐次更新することにより目的関数最適値と応答曲面最適値とが近似するため、より精度の高い荷重パターンを設定することが可能である。
別の実施形態のプレス部を有するプレス装置の制御方法は、プレス部のスライドの複数の速度パターンを生成するステップと、生成された複数の速度パターンに従ってプレス部により成形された複数の成形品それぞれの品質の評価を入力するステップと、入力した複数の品質の評価に基づいて最適な速度パターンを設定するステップとを備える。最適な速度パターンを設定するステップは、複数の速度パターンと複数の品質の評価に基づく評価値データから、設計変数を速度パターンとした場合の評価値データを目的関数として、当該目的関数の応答曲面を作成するステップと、最適化により当該応答曲面の目的関数の最適解を求める最適化計算を行なうステップとを含む。
複数の成形品それぞれの品質の評価に基づいて最適な速度パターンを設定する。したがって、シミュレーションモデルや解析ツールを用いた複雑な処理を必要とすることなく、簡易な方式で効率的に速度パターンを設定することが可能である。
目的関数の応答曲面を作成するステップは、最適解に対応する速度パターンに従ってプレス部により成形された成形品の品質の評価に基づく評価値データを追加しながら応答曲面を逐次更新するステップを含む。
応答曲面を逐次更新することにより目的関数最適値と応答曲面最適値とが近似するため、より精度の高い速度パターンを設定することが可能である。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本例の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 スライド、3a 上型、3b 下型、5 ブランクホルダ、7 クッションピン、8 ボルスタ、9 ベッド、10 ダイクッション、11 クッションパッド、12 サーボモータ、33 メモリ、34 制御部、100 入力部、102 表示部、110 荷重パターン生成部、112 プレス制御部、120 最適荷重パターン設定部、122 評価入力部、124 応答曲面生成部、126 最適化演算部、130 表示制御部。
Claims (12)
- プレス部と、
プレス部を制御するコントローラとを備え、
コントローラは、
複数の荷重パターンを生成する荷重パターン生成部と、
複数の前記荷重パターンに従って前記プレス部により成形された複数の成形品それぞれの品質の評価を入力する評価入力部と、
前記評価入力部で入力した複数の前記品質の評価に基づいて最適な荷重パターンを設定する最適荷重パターン設定部とを含み、
前記最適荷重パターン設定部は、
前記複数の荷重パターンと複数の前記品質の評価に基づく評価値データから、設計変数を荷重パターンとした場合の評価値データを目的関数として、当該目的関数の応答曲面を作成する応答曲面生成部と、
最適化により当該応答曲面の目的関数の最適解を求める最適化計算部とを有する、プレスシステム。 - 前記応答曲面生成部は、前記最適化計算部による前記最適解に対応する荷重パターンに従って前記プレス部により成形された成形品の品質の評価に基づく評価値データを追加しながら前記応答曲面を逐次更新する、請求項1記載のプレスシステム。
- 前記荷重パターン生成部は、前記複数の荷重パターンについてLHD(Latin Hypercube Design)法により決定する、請求項1記載のプレスシステム。
- 前記応答曲面生成部は、RBF(Radial Basis Function)ネットワークにより前記応答曲面を作成する、請求項1記載のプレスシステム。
- 前記最適化計算部は、前記最適化計算をDE(Differential Evolution)法により行なう、請求項1記載のプレスシステム。
- 前記荷重パターンは、前記プレス部のダイクッション荷重に相当する、請求項1記載のプレスシステム。
- プレス部と、
プレス部を制御するコントローラとを備え、
コントローラは、
前記プレス部のスライドの複数の速度パターンを生成する速度パターン生成部と、
複数の前記速度パターンに従って前記プレス部により成形された複数の成形品それぞれの品質の評価を入力する評価入力部と、
前記評価入力部で入力した複数の前記品質の評価に基づいて最適な速度パターンを設定する最適速度パターン設定部とを含み、
前記最適速度パターン設定部は、
前記複数の速度パターンと複数の前記品質の評価に基づく評価値データから、設計変数を速度パターンとした場合の評価値データを目的関数として、当該目的関数の応答曲面を作成する応答曲面生成部と、
最適化により当該応答曲面の目的関数の最適解を求める最適化計算部とを有する、プレスシステム。 - 前記応答曲面生成部は、前記最適化計算部による前記最適解に対応する速度パターンに従って前記プレス部により成形された成形品の品質の評価に基づく評価値データを追加しながら前記応答曲面を逐次更新する、請求項7記載のプレスシステム。
- プレス部を有するプレス装置の制御方法であって、
複数の荷重パターンを生成するステップと、
生成された複数の前記荷重パターンに従って前記プレス部により成形された複数の成形品それぞれの品質の評価を入力するステップと、
入力した複数の前記品質の評価に基づいて最適な荷重パターンを設定するステップとを備え、
前記最適な荷重パターンを設定するステップは、
前記複数の荷重パターンと複数の前記品質の評価に基づく評価値データから、設計変数を荷重パターンとした場合の評価値データを目的関数として、当該目的関数の応答曲面を作成するステップと、
最適化により当該応答曲面の目的関数の最適解を求める最適化計算を行なうステップとを含む、プレス装置の制御方法。 - 前記目的関数の応答曲面を作成するステップは、前記最適解に対応する荷重パターンに従って前記プレス部により成形された成形品の品質の評価に基づく評価値データを追加しながら前記応答曲面を逐次更新するステップを含む、請求項9記載のプレス装置の制御方法。
- プレス部を有するプレス装置の制御方法であって、
前記プレス部のスライドの複数の速度パターンを生成するステップと、
生成された複数の前記速度パターンに従って前記プレス部により成形された複数の成形品それぞれの品質の評価を入力するステップと、
入力した複数の前記品質の評価に基づいて最適な速度パターンを設定するステップとを備え、
前記最適な速度パターンを設定するステップは、
前記複数の速度パターンと複数の前記品質の評価に基づく評価値データから、設計変数を速度パターンとした場合の評価値データを目的関数として、当該目的関数の応答曲面を作成するステップと、
最適化により当該応答曲面の目的関数の最適解を求める最適化計算を行なうステップとを含む、プレス装置の制御方法。 - 前記目的関数の応答曲面を作成するステップは、前記最適解に対応する速度パターンに従って前記プレス部により成形された成形品の品質の評価に基づく評価値データを追加しながら前記応答曲面を逐次更新するステップを含む、請求項11記載のプレス装置の制御方法。
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