JPH08175184A - 自動車の後部開閉構造 - Google Patents

自動車の後部開閉構造

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JPH08175184A
JPH08175184A JP32283394A JP32283394A JPH08175184A JP H08175184 A JPH08175184 A JP H08175184A JP 32283394 A JP32283394 A JP 32283394A JP 32283394 A JP32283394 A JP 32283394A JP H08175184 A JPH08175184 A JP H08175184A
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trunk room
rear bumper
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尚宗 森山
Takahito Yokouchi
敬人 横打
Masaya Watanabe
雅也 渡辺
Katsuaki Sasaki
克明 佐々木
Yukihisa Okazawa
恭久 岡沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車体における後方部分に設けられたトランクル
ーム形成部の開口部を、トランクリッド部がリアウイン
ドウ部等による回動制限を受けないものとされるもとで
開状態にでき、かつ、実質的に開口面積が低減されない
ものとなす。 【構成】車体1の後方部分に形成されて開口部2Aを有
するトランクルーム形成部2と、車体1におけるリアエ
ンドパネル部6に、リアバンパー部10の下方端縁部分
を、リアバンパー部10が車体1に対して回動可能とさ
れる状態をもって連結するヒンジ部15L,15Rと、
リアバンパー部10と実質的に一体化された下方部分1
1Bを有し、リアバンパー部10と共に、ヒンジ部15
L,15Rを回転中心とする回動を行って、トランクル
ーム形成部2が有する開口部2Aを選択的に開状態及び
閉状態となすトランクリッド部11とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体における
後方部分に設けられたトランクルーム形成部が有する開
口部を、車体にヒンジ機構を介して取り付けられるトラ
ンクリッド部によって開閉する自動車の後部開閉構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】車体の後方部分にトランクルーム形成部
が設けられる自動車においては、トランクルーム形成部
が有するものとされる開口部が、比較的大とされる開口
面積を得べく、その上端部分がリアウインドウ部に近接
してそれに沿って伸びるようにされるとともに、その下
端部分が車体の後端部に設けられるリアバンパー部に近
接してそれに沿って伸びるようにされて形成されるもの
がある。このようなトランクルーム形成部の開口部が設
けられる自動車は、通常、トランクルーム形成部の開口
部における上端部分を形成する車体部分にヒンジ機構を
介して取り付けられ、そのヒンジ機構を回転中心として
回動せしめられて、トランクルーム形成部の開口部を開
閉するトランクリッド部を備えるものとされる。
【0003】斯かるトランクリッド部がトランクルーム
形成部の開口部における上端部分を形成する車体部分に
ヒンジ機構を介して取り付けられたものとされる自動車
にあっては、トランクリッド部を車体に連結するヒンジ
機構が、リアウインドウ部の下端縁部分に極めて近接し
た位置をとるものとされ、それにより、トランクリッド
部が、トランクルーム形成部の開口部を開状態とすべく
回動せしめられる際に、その回動がリアウインドウ部の
下端縁部分によって制限されてしまうことが多い。トラ
ンクリッド部の回動がリアウインドウ部の下端縁部分に
よって制限されると、トランクリッド部が障害となって
実質的にトランクルーム形成部の開口部の一部分が有効
に利用されないことになり、トランクルーム形成部に対
する荷物の出し入れに支障がきたされることになってし
まう虞が生じる。
【0004】それゆえ、このような不都合を回避すべ
く、トランクリッド部を、トランクルーム形成部の開口
部における下端部分を形成する車体部分にヒンジ機構を
介して取り付けられて、トランクルーム形成部の開口部
における下端部分側に配されたヒンジ機構を回転中心に
して回動せしめられ、それによってトランクルーム形成
部の開口部を開閉するものとなすことが考えられる。こ
のように、トランクリッド部がトランクルーム形成部の
開口部における下端部分側に配されたヒンジ機構を回転
中心にして回動せしめられる場合には、トランクルーム
形成部の開口部を開状態とするためのトランクリッド部
の回動がリアウインドウ部によって制限されるという問
題が解消されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トラン
クリッド部が、トランクルーム形成部の開口部における
下端部分を形成する車体部分にヒンジ機構を介して取り
付けられ、そのヒンジ機構を回転中心にして回動せしめ
られるものとされる場合にあっては、トランクリッド部
の回動がリアバンパー部により制限される事態を回避す
べく、トランクリッド部を車体に連結するヒンジ機構
が、車体の後端部にリアバンパー部から上方側に突出す
る部分が形成されて、斯かる車体部分に取り付けられる
ことが必要とされることになる。そして、それゆえ、ト
ランクルーム形成部の開口部が、実質的に、その下端部
分をリアバンパー部より上方側に位置させるものとされ
て、トランクルーム形成部の開口部における開口面積が
低減されることになってしまう。
【0006】斯かる点に鑑み、本発明は、自動車の車体
における後方部分に設けられたトランクルーム形成部が
有する開口部を、車体にヒンジ部を介して取り付けられ
るトランクリッド部によって開閉するものとされるにあ
たり、トランクリッド部がトランクルーム形成部の開口
部を開状態とすべくヒンジ部を回転中心として回動せし
められる際に、その回動がリアウインドウ部の下端縁部
分によって制限されてしまうことになる虞がなく、しか
も、実質的にトランクルーム形成部の開口部における開
口面積が低減されてしまう事態を回避することができる
自動車の後部開閉構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る自動車の後部開閉構造は、自動車の車
体における後方部分に形成され、開口部を有するものと
されるトランクルーム形成部に対して、車体における後
端部に、リアバンパー部の下方端縁部分を、そのリアバ
ンパー部が車体に対して回動可能とされる状態をもって
連結するヒンジ部と、リアバンパー部と実質的に一体化
された下方部分を有し、リアバンパー部と共にヒンジ部
を回転中心とする回動を行って、トランクルーム形成部
が有する開口部を選択的に開状態及び閉状態となすトラ
ンクリッド部とが設けられて構成される。
【0008】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係る自動車の
後部開閉構造にあっては、車体における後方部分に設け
られたトランクルーム形成部の開口部を開閉するトラン
クリッド部が、その下方部分が実質的にリアバンパー部
と一体化されたものとなされるとともに、そのリアバン
パー部が、下方端縁部分がヒンジ部により車体に連結さ
れて、車体に対して回動可能なものとされ、それによ
り、トランクルーム形成部の開口部の開閉が、トランク
リッド部がリアバンパー部と共にヒンジ部を回転中心と
して回動せしめられることにより行われる。このよう
に、トランクリッド部が、実質的にリアバンパー部と一
体化された下方部分を有し、その回動がリアバンパー部
の下方端縁部分を車体に連結するヒンジ部を回動中心と
して行われるものとされることにより、トランクリッド
部がトランクルーム形成部の開口部を開状態とすべく回
動せしめられる際に、その回動が車体に設けられたリア
ウインドウ部の下端縁部分による制限を受けることにな
る虞がなく、しかも、リアバンパー部がトランクリッド
部に伴って回動するので、実質的にトランクルーム形成
部の開口部における開口面積が低減されてしまうという
不都合が回避されることになる。
【0009】
【実施例】図3及び図4は、本発明に係る自動車の後部
開閉構造の一例を、それが適用された自動車の車体後部
と共に示す。
【0010】図3及び図4に示される自動車の車体1に
適用された本発明に係る自動車の後部開閉構造の一例に
あっては、車体1における後方部分に設けられたトラン
クルーム形成部2が構成要素として含まれ、トランクル
ーム形成部2は、その左側部分及び右側部分が、車体1
の左リアサイドパネル部3Lの後端部分及び車体1の右
リアサイドパネル部3Rの後端部分により夫々形成さ
れ、さらに、その上端部分が、リアウインドウ部4の下
端縁部分に沿って車幅方向に伸び、左リアサイドパネル
部3Lと右リアサイドパネル部3Rとを連結する連結パ
ネル部5により形成されるとともに、その下端部分が、
車体1の後端部を形成するリアエンドパネル部6により
形成されたものとなされている。連結パネル部5は、ト
ランクルーム形成部2の開口部2Aにおける上端部の位
置をリアウインドウ部4の下端縁部に近接させるべく比
較的小なる幅寸法を有している。
【0011】また、リアエンドパネル部6を部分的に覆
うものとされ、車幅方向に沿って伸びるリアバンパー部
10が設けられており、そのリアバンパー部10と一体
的に構成されたトランクリッド部11が、トランクルー
ム形成部2の開口部2Aを開閉するものとされて設けら
れている。トランクリッド部11は、リッド本体部分1
1Aとそれから下方に伸びる下方部分11Bとを有した
ものとされており、下方部分11Bが、リアバンパー部
10と実質的に一体化されたものとなされている。
【0012】図1及び図2に示される如く、トランクル
ーム形成部2の開口部2Aにおける下端部分を形成する
リアエンドパネル部6は、フロアパネル部7の後端部分
に連結された上方部分6Aと、フロアパネル部7の下方
に位置するロアエンドパネル部8に連結された下方部分
6Bとを有している。そして、トランクルーム形成部2
の開口部2Aにおける、リアエンドパネル部6の上方部
分6Aとフロアパネル部7の後端部分との連結部が含ま
れる下端部分,上端部分,左側部分及び右側部分の夫々
には、ウエザーストリップ12が、全体としてトランク
ルーム形成部2の開口部2Aを巡る環状体を形成する状
態とされて配されている。
【0013】図4に示される如く、リアエンドパネル部
6の下方部分6Bにおける左リアサイドパネル部3Lに
近接する部分及び右リアサイドパネル部3Rに近接する
部分には、夫々、左ヒンジ部15L及び右ヒンジ部15
Rを介して、リアバンパー部10の内側部分を形成する
左レインフォースメント10L及び右レインフォースメ
ント10Rが連結されている。そして、リアバンパー部
10における左レインフォースメント10Lと右レイン
フォースメント10Rとの間には、トランクリッド部1
1における下方部分11Bが配されている。さらに、リ
アエンドパネル部6における左ヒンジ部15Lより上方
に位置する部分及び右ヒンジ部15Rより上方に位置す
る部分には、夫々、弾性材料で成る緩衝ブロック16L
及び16Rが配されている。
【0014】左ヒンジ部15Lは、図1及び図2に示さ
れる如く、リアエンドパネル部6における下方部分6B
に取り付けられた支持板部材18,支持板部材18によ
り支持され、車幅方向に沿って併設されたバンパー側固
定ブラケット19及びリッド側固定ブラケット20,バ
ンパー側固定ブラケット19とリッド側固定ブラケット
20とを貫通して伸びる軸部材21,軸部材21を介し
てバンパー側固定ブラケット19により回動可能に支持
されたバンパー側可動ブラケット22,バンパー側可動
ブラケット22と併設され、軸部材21を介してリッド
側固定ブラケット20により回動可能に支持されたリッ
ド側可動ブラケット23、及び、バンパー側可動ブラケ
ット22とリッド側可動ブラケット23との間に位置
し、軸部材21が貫通するものとされた中間ブラケット
24を含んで構成されている。
【0015】リッド側可動ブラケット23は、軸部材2
1が貫通する筒状部23Aを有しており、筒状部23A
の一端部は中間ブラケット24に接続されている。ま
た、左ヒンジ部15Lの軸部材21におけるバンパー側
可動ブラケット22をバンパー側固定ブラケット19に
連結する部分には、リターンスプリング21Aが巻装さ
れている。
【0016】詳細構成の図示は省略されているが、右ヒ
ンジ部15Rも、左ヒンジ部15Lと同様の構成を有す
るものとされている。但し、左右の配置関係において
は、左ヒンジ部15Lとは左右が逆とされる部分が多々
設けられる。
【0017】左ヒンジ部15Lにおけるバンパー側可動
ブラケット22及び中間ブラケット24は、左レインフ
ォースメント10Lにおけるリアバンパー部10の下方
端縁部分を形成する部分に取り付けられ、また、右ヒン
ジ部15Rにおけるバンパー側可動ブラケット及び中間
ブラケットは、右レインフォースメント10Rにおける
リアバンパー部10の下方端縁部分を形成する部分に取
り付けられている。それにより、左ヒンジ部15L及び
右ヒンジ部15Rは、車体1の後端部を形成するリアエ
ンドパネル部6における下方部分6Bに、リアバンパー
部10の下方端縁部分を、リアバンパー部10が車体1
に対して左ヒンジ部15Lにおける軸部材21及び右ヒ
ンジ部15Rにおける軸部材を回転中心とする回動が可
能とされる状態をもって、連結するものとされているこ
とになる。そして、左ヒンジ部15Lにおけるリターン
スプリング21A及び右ヒンジ部15Rにおけるリター
ンスプリングは、リアバンパー部10をリアエンドパネ
ル部6に近接する方向に回動させるべく付勢するものと
される。
【0018】一方、左ヒンジ部15Lにおけるリッド側
可動ブラケット23及び右ヒンジ部15Rにおけるリッ
ド側可動ブラケットは、左レインフォースメント10L
と右レインフォースメント10Rとの間に配された、ト
ランクリッド部11における下方部分11Bに取り付け
られている。それにより、トランクリッド部11は、左
ヒンジ部15L及び右ヒンジ部15Rにより、車体1の
後端部を形成するリアエンドパネル部6における下方部
分6Bに、車体1に対して左ヒンジ部15Lにおける軸
部材21及び右ヒンジ部15Rにおける軸部材を回転中
心とする回動が可能とされる状態をもって、連結されて
いることになる。
【0019】トランクリッド11の下方部分11Bは、
左ヒンジ部15Lにおけるリッド側可動ブラケット23
の筒状部23Aに接続された中間ブラケット24、及
び、右ヒンジ部15Rにおけるリッド側ブラケットの筒
状部に接続された中間ブラケットを介して、リアバンパ
ー部10の内側部分を形成する左レインフォースメント
10L及び右レインフォースメント10Rに連結されて
いて、実質的にリアバンパー部10と一体化されてい
る。従って、トランクリッド部11は、リアバンパー部
10と共に、車体1に対して左ヒンジ部15Lにおける
軸部材21及び右ヒンジ部15Rにおける軸部材を回転
中心として回動せしめられ、それによって車体1におけ
る後方部分に設けられたトランクルーム形成部2の開口
部2Aを開閉する。トランクリッド部11がトランクル
ーム形成部2の開口部2Aを全閉状態とするときには、
トランクリッド部11におけるリッド本体部分11Aの
内周縁部が、トランクルーム形成部2の開口部2Aに配
されたウエザーストリップ12に当接するものとされ
る。
【0020】そして、トランクリッド部11の、図3に
示される如くの、リッド本体部分11Aの内周縁部をウ
エザーストリップ12に当接させて、トランクルーム形
成部2の開口部2Aを全閉状態となす位置から、図4に
示される如くの、トランクルーム形成部2の開口部2A
を全開状態となす位置への回動は、リアエンドパネル部
6を外部に露出させることになるリアバンパー部10の
回動を伴って行われる。一方、トランクリッド部11
の、図4に示される如くの、トランクルーム形成部2の
開口部2Aを全開状態となす位置から、図3に示される
如くの、トランクルーム形成部2の開口部2Aを全閉状
態となす位置への回動は、リアエンドパネル部6を部分
的に覆うことになるリアバンパー部10の回動を伴って
行われる。
【0021】このように、トランクルーム形成部2の開
口部2Aを開閉するトランクリッド部11の回動が、下
方端縁部分が左ヒンジ部15L及び右ヒンジ部15Rを
介してリアエンドパネル部6に連結されたリアバンパー
部10の、左ヒンジ部15L及び右ヒンジ部15Rに回
転中心を置いての回動を伴うものとして行われることに
より、リアエンドパネル部6は、リアバンパー部10に
より部分的に覆われた状態のもとで、緩衝ブロック16
L及び16Rが配された部分における上方部分6Aの高
さ位置が、リアバンパー部10の上方端縁部分の高さ位
置と略同等とされ、また、緩衝ブロック16Lと緩衝ブ
ロック16Rとの間に位置して、車幅方向の長さが比較
的大とされる部分における上方部分6Aの高さ位置が、
リアバンパー部10の上方端縁部分の高さ位置より低く
されて、実質的に、トランクルーム形成部2の開口部2
Aにおける下端部分を、リアバンパー部10の上方端縁
部分より低い位置をとるものとなしている。その結果、
トランクルーム形成部2の開口部2Aにおける開口面積
が効果的に拡大されるとともに、トランクリッド部11
がトランクルーム形成部2の開口部2Aを全開状態とな
すときには、トランクルーム形成部2の開口部2Aが全
面的に有効利用できるものとされて、トランクルーム形
成部2に対する荷物の出し入れが極めて容易とされる等
々の利便性の向上が図られる。
【0022】リアエンドパネル部6に配された緩衝ブロ
ック16L及び16Rの夫々には、車体後方側に向けて
開口する係合孔16Aが設けられており、車体後方側か
ら見て係合孔16Aの奥には、ロック機構部25が配さ
れている。また、リアバンパー部10における左レイン
フォースメント10L及び右レインフォースメント10
Rには、リアバンパー部10がリアエンドパネル部6を
部分的に覆う状態をとるとき、緩衝ブロック16Lに設
けられた係合孔16Aを通じて緩衝ブロック16Lの内
部に達し、緩衝ブロック16Lの内部に配されたロック
機構部25との係合状態におかれるストライカ部材2
7、及び、緩衝ブロック16Rに設けられた係合孔16
Aを通じて緩衝ブロック16Rの内部に達し、緩衝ブロ
ック16Rの内部に配されたロック機構部25との係合
状態におかれるストライカ部材27を支持するストライ
カ支持部26L及び26Rが夫々設けられている。
【0023】緩衝ブロック16L及び16Rの夫々の内
部に配されたロック機構部25は、図2に示される如
く、ケース28を備えるものとされており、ケース28
には、モータ29及びモータ29により駆動されるフッ
ク部材30を含んで構成される係合機構が収容されてい
る。斯かる係合機構にあっては、モータ29の出力軸に
ウォーム31が取り付けられていて、このウォーム31
に噛合するウォームギア32が回転軸33に取り付けら
れて回動可能に支持されている。回転軸33には、係合
ピン34Aが設けられた回転プレート34も取り付けら
れており、回転プレート34に設けられた係合ピン34
Aは、フック部材30の一方の端部に設けられた長孔3
5に係合している。フック部材30は、フック部30A
とされた他方の端部と長孔35との間となる部分を軸部
材36が貫通するものとされている。
【0024】このようなもとで、モータ29が回転する
とき、それに伴って回転するウォーム31によってウォ
ームギア32が回転せしめられる。それにより、ウォー
ムギア32が取り付けられた回転軸33が回転せしめら
れ、それに伴って、回転プレート34が回転せしめられ
る。その結果、回転プレート34に設けられた係合ピン
34Aが、それが係合する長孔35が設けられたフック
部材30を、軸部材36を回転中心として回動させ、フ
ック部材30に設けられたフック部30Aを、図2にお
いて一点鎖線により示される、ストライカ部材27から
離隔した位置から、図2において実線により示される、
ストライカ部材27に係合する位置へと移動させる状
態、もしくは、図2において実線により示される、スト
ライカ部材27に係合する位置から、図2において一点
鎖線により示される、ストライカ部材27から離隔した
位置へと移動させる。
【0025】ロック機構部25におけるフック部材30
が、そのフック部30Aをストライカ部材27に係合し
た状態におくものとされているもとでは、ストライカ部
材27を支持するストライカ支持部26L及び26Rが
設けられたリアバンパー部10が、リアエンドパネル部
6に近接してそれを部分的に覆うものとされる状態に維
持される。即ち、リアバンパー部10が、その回動が禁
止されるロック状態におかれるのであり、それに伴っ
て、リアバンパー部10と実質的に一体化された下方部
分11Bを有するトランクリッド部11が、トランクル
ーム形成部2の開口部2Aを全閉状態に維持するものと
される。
【0026】このようにして、緩衝ブロック16L及び
16Rの夫々の内部に配されたロック機構部25におい
てフック部材30を駆動するモータ29は、それに付随
して設けられたモータ制御部(図示は省略されている)
が、車体1における連結パネル部5に配されたスイッチ
37との電気的接続がなされたものとされる。スイッチ
37は、トランクリッド部11が、リアバンパー部10
のリアエンドパネル部6を部分的に覆うことになる回動
を伴って回動し、トランクルーム形成部2の開口部2A
を全閉状態となす位置におかれるとき、緩衝ブロック1
6L及び16Rの夫々の内部に配されたロック機構部2
5におけるモータ29を、所定の期間、例えば、正転さ
せるモータ制御信号を発生して、それをモータ29に付
随して設けられたモータ制御部に供給する。
【0027】斯かる際には、スイッチ37からのモータ
制御信号が供給されたモータ制御部は、それに応じて、
所定の期間、モータ29に正転を生じさせる。モータ2
9の正転は、フック部材30に、そのフック部30A
を、ストライカ部材27から離隔した状態からストライ
カ部材27に係合する状態へと移行するとともに、スト
ライカ部材27に係合した状態を維持するものとなす回
動を行わせる。それにより、ストライカ部材27を支持
するストライカ支持部26L及び26Rが設けられたリ
アバンパー部10が、ロック状態におかれて、リアエン
ドパネル部6に近接してそれを部分的に覆うものとされ
る状態を確実に維持するものとされるとともに、それに
伴って、リアバンパー部10と実質的に一体化された下
方部分11Bを有するトランクリッド部11が、トラン
クルーム形成部2の開口部2Aを全閉状態となす状態を
確実に維持するものとされる。
【0028】このようなもとで、連結パネル部5に配さ
れたスイッチ37,緩衝ブロック16L及び16Rの夫
々の内部に配されたロック機構部25におけるモータ2
9,モータ29により駆動されるフック部材30,リア
バンパー部10に設けられたストライカ支持部26L及
び26Rの夫々により支持されたストライカ部材27等
を含んで、トランクリッド11がトランクルーム形成部
2の開口部2Aを全閉状態となす位置をとるとき、リア
バンパー部10の回動を禁止するロック状態をとるバン
パーロック機構が構成されている。
【0029】また、バンパーロック機構を構成する、連
結パネル部5に配されたスイッチ37は、トランクリッ
ド部11が、トランクルーム形成部2の開口部2Aを全
閉状態となす位置から、トランクルーム形成部2の開口
部2Aを全開状態となす位置に向けて回動せしめられる
とき、モータ29を、所定の期間、例えば、逆転させる
モータ制御信号を発生して、それをモータ29に付随し
て設けられたモータ制御部に供給する。斯かる際には、
スイッチ37からのモータ制御信号が供給されたモータ
制御部は、それに応じて、所定の期間、モータ29に逆
転を生じさせる。モータ29の逆転は、フック部材30
に、そのフック部30Aを、ストライカ部材27に係合
した状態からストライカ部材27から離隔する状態へと
移行するとともに、ストライカ部材27から離隔した状
態を維持するものとなす回動を行わせる。それにより、
ストライカ部材27を支持するストライカ支持部26L
及び26Rが設けられたリアバンパー部10が、ロック
状態から解除されて、リアエンドパネル部6から離隔
し、リアエンドパネル部6を外部に露出させる状態を確
実に維持するものとされるとともに、それに伴って、リ
アバンパー部10と実質的に一体化された下方部分11
Bを有するトランクリッド部11が、トランクルーム形
成部2の開口部2Aを全開状態となす状態を確実に維持
するものとされる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る自動車の後部開閉構造によれば、車体における後方
部分に設けられたトランクルーム形成部の開口部を開閉
するトランクリッド部が、その下方部分が実質的にリア
バンパー部と一体化されたものとなされるとともに、そ
のリアバンパー部が、下方端縁部分がヒンジ部により車
体に連結されて、車体に対して回動可能なものとされ、
それにより、トランクルーム形成部の開口部の開閉が、
トランクリッド部がリアバンパー部と共にヒンジ部を回
転中心として回動せしめられることにより行われるの
で、トランクリッド部がトランクルーム形成部の開口部
を開状態とすべく回動せしめられる際に、その回動が車
体に設けられたリアウインドウ部の下端縁部分による制
限を受けることになる虞をなくすことができ、しかも、
リアバンパー部がトランクリッド部に伴って回動するの
で、実質的にトランクルーム形成部の開口部における開
口面積が低減されてしまうという不都合を回避できるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車の後部開閉構造の一例の要
部を示す部分斜視図である。
【図2】本発明に係る自動車の後部開閉構造の一例の要
部を示す部分断面図である。
【図3】本発明に係る自動車の後部開閉構造の一例を、
それが適用された自動車の車体後部と共に示す部分斜視
図である。
【図4】本発明に係る自動車の後部開閉構造の一例を、
それが適用された自動車の車体後部と共に示す部分斜視
図である。
【符号の簡単な説明】
1 車体 2 トランクルーム形成部 2A トランクルーム形成部2の開口部 3L 左リアサイドパネル部 3R 右リアサイドパネル部 4 リアウインドウ部 5 連結パネル部 6 リアエンドパネル部 7 フロアパネル部 10 リアバンパー部 10L 左レインフォースメント 10R 右レインフォースメント 11 トランクリッド部 11A トランクリッド部11のリッド本体部分 11B トランクリッド部11の下方部分 15L 左ヒンジ部 15R 右ヒンジ部 16L,16R 緩衝ブロック 25 ロック機構部 26L,26L ストライカ支持部 27 ストライカ部材 29 モータ 30 フック部材 37 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 克明 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 岡沢 恭久 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の車体における後方部分に形成さ
    れ、開口部を有するものとされるトランクルーム形成部
    と、 上記車体における後端部に、リアバンパー部の下方端縁
    部分を、該リアバンパー部が上記車体に対して回動可能
    とされる状態をもって連結するヒンジ部と、 上記リアバンパー部と実質的に一体化された下方部分を
    有し、該リアバンパー部と共に、上記ヒンジ部を回転中
    心とする回動を行って、上記トランクルーム形成部が有
    する開口部を選択的に開状態及び閉状態となすトランク
    リッド部と、を備えて構成される自動車の後部開閉構
    造。
  2. 【請求項2】トランクリッド部がトランクルーム形成部
    を全閉状態となす位置をとるとき、リアバンパー部の回
    動を禁止する作動状態をとるバンパーロック機構が備え
    られることを特徴とする請求項1記載の自動車の後部開
    閉構造。
  3. 【請求項3】バンパーロック機構が、トランクリッド部
    がトランクルーム形成部を全閉状態となす位置をとると
    き信号を発するスイッチと、該スイッチが発する信号に
    応じて作動せしめられるモータと、該モータの作動に応
    じて駆動される係合部材とを含んで成ることを特徴とす
    る請求項2記載の自動車の後部開閉構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003104141A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Mazda Motor Corp 車両のリヤバンパ構造
KR101250694B1 (ko) * 2011-05-30 2013-04-03 쌍용자동차 주식회사 자동차용 테일게이트 힌지
KR20200068227A (ko) * 2018-12-05 2020-06-15 현대자동차주식회사 버스용 범퍼 오픈 버튼 잠금 장치 및 이를 포함하는 버스용 범퍼

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KR101250694B1 (ko) * 2011-05-30 2013-04-03 쌍용자동차 주식회사 자동차용 테일게이트 힌지
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