JP2000142494A - 自動車のバックドア構造 - Google Patents

自動車のバックドア構造

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JP2000142494A
JP2000142494A JP10326612A JP32661298A JP2000142494A JP 2000142494 A JP2000142494 A JP 2000142494A JP 10326612 A JP10326612 A JP 10326612A JP 32661298 A JP32661298 A JP 32661298A JP 2000142494 A JP2000142494 A JP 2000142494A
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door
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Abstract

(57)【要約】 【課題】悪路の走破性と荷室容量の確保を図るため、バ
ックドアにスペアタイヤを支持させつつ、スペアタイヤ
着脱時等に、アウタパネルに傷がつかないように構成し
た自動車のバックドア構造を提供することを目的とす
る。 【解決手段】リアゲートボディ20のインナパネル21
には、スペアタイヤSの径よりも大きい開口27が設け
られ、その開口27からインナパネル21とアウタパネ
ル22の間における空間部28にスペアタイヤSを収納
できるように、開口周縁の裏面に三脚状のスペアタイヤ
ブラケット29が固定されている。こうしてスペアタイ
ヤ収納部30が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の後部に開
閉自在に設けられるバックドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般の自動車では、荷室内の
フロアパネル面に凹部を形成し、その凹部にスペアタイ
ヤを収納している。しかし、こうした収納構造をレジャ
ー用に使用されるRV車などで採用すると、悪路の走破
性と荷室容量の確保が充分に図れないため、RV車では
バックドアの外面にスペアタイヤを支持する、いわゆる
背負式スペアタイヤが採用されている(特開平8−15
6598号公報参照)。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】ところで、こうしたバ
ックドアの外面にスペアタイヤを支持するものでは、ス
ペアタイヤの着脱作業をバックドアのアウタパネル側で
行なうことになる。
【0004】よって、バックドアの外面にスペアタイヤ
を支持するものでは、着脱作業の際に、スペアタイヤ等
がアウタパネルに当接し、アウタパネルを傷つけるとい
った問題があった。
【0005】このようにアウタパネルが傷つくと、アウ
タパネルという性質上、酸化、腐食が発生する可能性が
高くなり、外観の悪化や、スペアタイヤの支持剛性の悪
化が発生する恐れがあった。
【0006】本発明は以上のような問題点に鑑み発明さ
れたもので、悪路の走破性と荷室容量の確保を図るた
め、バックドアにスペアタイヤを支持させつつ、スペア
タイヤ着脱時などに、アウタパネルが傷つかないように
した自動車のバックドア構造を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は以下のように構成される。
【0008】請求項1記載の発明は、自動車の後部に開
閉自在に設けたバックドア構造において、前記バックド
アはアウタパネルとインナパネルを備え、該バックドア
の内部にインナパネル側からスペアタイヤを着脱可能に
収納するスペアタイヤ収納部を設けたものである。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の自
動車のバックドア構造において、前記バックドアを、ウ
ィンドウガラスを備えた上部ドアと、前記スペアタイヤ
収納部を備えた下部ドアとで構成し、それぞれ別々に開
閉操作が行なえるよう構成したものである。
【0010】請求項3記載の発明は、自動車の後部に開
閉自在に設けたバックドア構造において、前記バックド
アを、ウィンドウガラスを備える上部ドアと、アウタパ
ネルとインナパネルからなる下部ドアとで構成し、前記
下部ドアのインナパネルとアウタパネルの間の空間にス
ペアタイヤ収納部を設けたものである。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項2、3記載
の自動車のバックドア構造において、前記下部ドアの下
端に回動支点を備え、下部ドアを後方に開放した際に、
下部ドアを水平状態に保持する保持手段を設けたもので
ある。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の自
動車のバックドア構造において、前記下部ドアの閉鎖方
向への回動時に、閉鎖方向に補助力を付与する補助力付
与手段を設けたものである。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項5記載の自
動車のバックドア構造において、前記補助力付与手段
が、車体下部に配置され、前記回動支点に連係されたダ
ンパ部材であるものである。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項4乃至6記
載の自動車のバックドア構造において、前記下部ドアを
水平状態で保持した際に、車体床面と連続する面を構成
するように、前記下部ドアのインナパネル表面にボード
部材を取り付けたものである。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項4乃至7記
載の自動車のバックドア構造において、前記スペアタイ
ヤ収納部を覆うようにインナパネル表面に取り付けたボ
ード部材を、インナパネル下端を回動支点として、開閉
自在に構成したものである。
【0016】
【作用及び効果】請求項1記載の自動車のバックドア構
造によれば、インナパネル側からスペアタイヤを着脱す
るため、スペアタイヤの着脱作業を行なう場合に、スペ
アタイヤはアウタパネルに干渉することなく、アウタパ
ネルが傷つくことを防止できる。
【0017】よって、スペアタイヤをバックドアに支持
させ、悪路走破性と荷室容量確保を図りつつ、アウタパ
ネルの外観の見栄え、スペアタイヤの支持剛性を長期間
に渡って維持できる。
【0018】請求項2記載の自動車のバックドア構造に
よれば、スペアタイヤが取付けられることによって増加
するバックドアの重量を、ウィンドウガラスを備えた上
部ドアと、スペアタイヤの収納部を備える下部ドアとに
分割することにより軽減し、各ドアの開閉操作性を良好
に維持することができる。
【0019】請求項3記載の自動車のバックドア構造に
よれば、スペアタイヤをバックドアに支持させ、悪路走
破性と荷室容量確保を図りつつ、スペアタイヤをインナ
パネルとアウタパネルの間の空間に収納し、外部に露出
させないため、外観の見栄えを向上することができる。
【0020】また、スペアタイヤをバックドアに支持さ
せることにより、悪化するバックドアの開閉操作性も、
上部ドアと下部ドアとに分割することにより、良好に維
持できる。
【0021】請求項4記載の自動車のバックドア構造に
よれば、下部ドアを後方に開放した際に、下部ドアは水
平状態に保持されるため、スペアタイヤ収納部は上方向
きに位置し、スペアタイヤの着脱作業を容易に行なうこ
とができる。
【0022】請求項5記載の自動車のバックドア構造に
よれば、下部ドアに対して、補助力付与手段で閉鎖方向
に補助力が付与されるため、スペアタイヤが収納され、
重量の増加した下部ドアを、軽い操作力で、容易に開放
した水平状態から、閉鎖する垂直状態に移行させること
ができる。
【0023】請求項6記載の自動車のバックドア構造に
よれば、車体下部に配置され、回動支点に連係されたダ
ンパ部材を補助力付与手段とすることにより、バックド
アの開口部側に、補助力付与手段のためのレイアウトス
ペースを設ける必要がないため、バックドアの開口部を
広く確保することができる。
【0024】請求項7記載の自動車のバックドア構造に
よれば、インナパネル表面に、車体床面と連続する面を
構成するボード部材を取り付けたことにより、荷室と下
部ドアとの間で段差等をなくすことができ、荷室への荷
積み作業を容易にできる。
【0025】請求項8記載の自動車のバックドア構造に
よれば、スペアタイヤの着脱作業の際に、あえてボード
部材を取り外すことなく、下部ドアの後方及び側方のあ
らゆる方向からスペアタイヤを着脱することができる。
【0026】
【実施例】本発明の実施例を以下、図面に基づいて詳述
する。図1は本発明を採用した自動車のバックドア近傍
の全体分解斜視図である。自動車Vの後部には、車体開
口部1に対してウィンドガラス11からなるリアガラス
ハッチ(上部ドア)10と、インナパネル21、アウタ
パネル22とからなるリアゲートボディ(下部ドア)2
0がそれぞれ独立して開閉するように設けられている。
【0027】リアガラスハッチ10は、車体開口部1の
上部に設けられたリアガラスヒンジ12を介して車体に
固定され、水平方向に延びるヒンジ軸廻りで上方に開く
ように構成されると共に、リアガラスハッチダンパ13
から付勢力を受けて、開放時に開放状態を保持するよう
に構成されている。
【0028】リアゲートボディ20は、車体開口部の側
方下部に設けられたリアゲートリンク23及びリアゲー
トヒンジ24を介して車体に固定され、水平方向に延び
るヒンジ軸廻りで下方に開くように構成されている。な
お便宜上、図面は、リアゲート取付ボルト25を取り外
した分解状態を図示している。
【0029】リアゲートリンク23には、リアゲートヒ
ンジ24から下方に延設された延設部23aが設けら
れ、その延設部23aの先端に、リアサイドフレーム2
に固定されたブラケット3から車体後方に延びるリアゲ
ートダンパ4の一端が取付けられている。
【0030】リアゲートリンク23の上端と車体開口部
側方との間には、中間部に折り曲げ支点を有したリアゲ
ートホルダー25が取付けられ、リアゲートボディ20
を水平状態に保持するように構成されている。またリア
ゲートホルダー25の上方にはリアゲートロックストラ
イカー5が固設され、リアゲートボディ20に設けられ
るロック機構26(後述)を係止するように構成されて
いる。
【0031】リアゲートボディ20のインナパネル21
には、スペアタイヤSの径よりも大きい開口27が設け
られ、その開口27からインナパネル21とアウタパネ
ル22の間における空間部28にスペアタイヤSを収納
できるように、開口周縁の裏面に三脚状のスペアタイヤ
ブラケット29が固定されている。こうしてスペアタイ
ヤ収納部30が構成されている。
【0032】そして、スペアタイヤSはこのスペアタイ
ヤブラケット29の中心部に溶接固定されたナットプレ
ート31に対して、スペアタイヤ固定ボルト32を介し
て固定され、スペアタイヤ収納部30に収納されてい
る。なお便宜上、図面は、スペアタイヤSを取り外した
分解状態を図示している。このほかインナパネル21に
は複数の工具収納部40、41、42が形成されてい
る。
【0033】インナパネル21の表面には、略四角形状
の板部材で構成されるリアゲートロアトリム50(ボー
ド部材)が、スペアタイヤ収納部30、工具収納部4
1、42、43を含む全面を覆うように、下端に設けた
回転ヒンジ51を介して、開閉自在に取付けられてい
る。
【0034】リアゲートボディ20のアウタパネル21
の下部には、リアバンパーの一部60が車幅方向に渡っ
て取付けられ、リアゲートボディ閉鎖時には車体側に設
けられたリアバンパーの両側部61、62と一つのリア
バンパーを成すように構成されている。
【0035】リアゲートボディを図2の詳細斜視図をよ
り、さらに詳述する。
【0036】前記したようにリアゲートボディのインナ
パネル21には、インナパネル側からスペアタイヤSを
着脱できるように開口27が形成され、三脚状のスペア
タイヤブラケット29が固定されていることにより、リ
アゲートボディ20の空間部28にスペアタイヤ収納部
30を構成している。
【0037】この三脚状のスペアタイヤブラケット29
はそれぞれ、開口周縁の両側部21a、21bと、下部
21cに接合され、スペアタイヤSを固定するナットプ
レート31の位置が、左右上下方向に変位しないように
確実に位置を規定している。
【0038】また、インナパネル21には複数の工具収
納部40、41、42が設けられ、各工具収納部は、ス
ペアタイヤSをリアゲートボディ20から取り外す際
に、それぞれの工具(ジャッキ、ジャッキ操作部材等)
が同時に取出し易いように、スペアタイヤ収納部30周
囲の三方に設置されている。
【0039】リアゲートロアトリム50は、リアゲート
ボディ20閉鎖時にインナパネル21表面に固定される
よう、リアゲートロアトリム上端に設けた二つのロック
レバー52によりインナパネル21に係止されている。
【0040】インナパネル両側には、前記したリアゲー
トロックストライカー5に係合するリアゲートロック機
構26が設けられ、リアゲートボディ20閉鎖時にロッ
クするように構成されている。
【0041】インナパネル上端には、リアゲートロアト
リム閉鎖時にリアゲートロアトリム50と連続面を構成
するようリアゲートアッパートリム60が取付けられて
いる。
【0042】次に、リアガラスハッチ10、リアゲート
ボディ20の閉鎖時と開放時の状態を図3、図4の車体
後部の断面図により詳述する。
【0043】図1で説明したものは、同一番号を付して
説明を省略する。車体上部には、ルーフパネル7aが配
置され、このルーフパネルの後端にはリアヘッダーを構
成するリアヘッダーメンバー7bが溶接され、両者で車
体ルーフ7を構成している。ルーフパネル7aの下方に
は、車室及び荷室の天井を構成するトップシーリング8
が配設されている。
【0044】車体下部には、車体前後方向に伸びるリア
サイドフレーム2が配置され、その上面には車室及び荷
室の床面を構成するフロアパネル70が接合され、リア
サイドフレーム2の後端には、車幅方向に伸びるリアエ
ンドクロスメンバ71が接合されている。
【0045】フロアパネル70の上面には、フロアマッ
ト72が敷き詰められ、その後端には車幅方向に伸びる
セットプレート73が取付けられている。
【0046】なお、フロアパネル70上方の仮想線はリ
アシート80を示し、このリアシート80後方の空間は
荷室空間Tとなっている。また円形の仮想線はリアタイ
ヤ81を示している。
【0047】リアガラスハッチ10の下端にはリアガラ
スハッチ開閉操作ノブ14が設けられ、そのノブ14に
対応する車室内側にはガラスハッチストライカー15が
固設されている。
【0048】リアゲートボディ20の上端にはガラスハ
ッチストライカー15を係止するガラスハッチロック機
構33が、リアゲートアッパートリム60に覆われるよ
うにして設けられ、リアゲートボディ20のアウタパネ
ル22の上部には、リアゲートボディのロック解除及び
開閉操作を行なう開閉操作機構34が設けられている。
またアウタパネル22に固定されるリアバンパー60に
はライセンスプレート63が取付けられている。
【0049】リアガラスハッチ10、リアゲートボディ
20の閉鎖時おいては、図3に示すようにリアガラスハ
ッチ10は、下端に設けたガラスハッチストライカー1
5が、リアゲートボディ20上端のガラスハッチロック
機構33に係止されることにより閉鎖され、また、リア
ゲートボディ20は、車体に固設したリアゲートロック
ストライカー5にリアゲートロック機構26(図3には
図示せず)を係止することにより閉鎖される。
【0050】なお、この閉鎖状態では、車体下方に設置
されたリアゲートダンパ4は伸長し、リアゲートリンク
延長部23aから圧縮力を受けないため、反発力を発生
していない。
【0051】リアガラスハッチ10、リアゲートボディ
20の開放時には、図4に示すようにリアガラスハッチ
10は、ガラスハッチロック機構33からガラスハッチ
ストライカー15を解除することにより、ガラスハッチ
ダンパ13(図4には図示せず)の反発力によって大き
く上方に開放され、リアゲートボディ20はリアゲート
ロック機構26(図4には図示せず)をリアゲートロッ
クストライカー5から解除することにより後側に倒さ
れ、開放される。
【0052】リアゲートボディ20の開放位置は、リア
ゲートヒンジ24のヒンジ軸24aをフロアパネル70
面より低く設置し、リアゲートホルダー25を設けるこ
とにより、リアゲートロアトリム50の面がフロアパネ
ル70面と連続するように設定されている。これにより
荷物の荷積み作業を容易にすることができる。
【0053】なお、この開放状態では、車体下方に設置
されたリアゲートダンパ4は収縮し、リアゲートリンク
延長部23aから圧縮力を受けるため、反発力を発生し
ている。
【0054】図5に示すリアゲートリンクとリアゲート
ダンパの作動模式図により、リアゲートリンク23とリ
アゲートダンパ4の開閉時の作動を説明する。
【0055】23がリアゲートリンクで4がリアゲート
ダンパ、24がリアゲートヒンジ、3がブラケットであ
る。リアゲートヒンジ24とブラケット3はそれぞれ車
体に固定され、その他の部材は自由に回動、移動するよ
うに構成されている。
【0056】まず、実線で示した状態がリアゲートボデ
ィ閉鎖時である。この状態ではリアゲートリンク23と
リアゲートダンパ4との連結点Pは最も車体後方側に位
置(1)し、リアゲートダンパ4は伸長して、圧縮力を
受けないため、反発力は発生していない。
【0057】矢印の方向に移行していく二点鎖線で示す
状態が、リアゲートボディの開放移行時である。この移
行時にリアゲートリンクとリアゲートダンパとの連結点
Pは、矢印で示すように徐々に前方に移行し、リアゲー
トリンクが水平状態に保持された状態で最も車体前方に
位置(2)する。この移行時にリアゲートダンパ4は徐
々に収縮し、圧縮力を受け、大きな反発力を発生するよ
うになる。
【0058】このように作動することにより、リアゲー
トボディ20には開放した状態でリアゲートダンパ4か
ら閉鎖方向に力(補助力)が付与されることになるた
め、リアゲートボディ20を持ち上げて閉鎖方向に操作
する場合には、リアゲートダンパ4がない場合と比較し
て、より軽く開閉操作を行なうことができる。また一
方、開放移行時にも、リアゲートボディ20はゆっくり
と開放するため、安全性も高められる。
【0059】以上のように構成及び作動することによ
り、本実施例では以下の効果を奏する。まず、スペアタ
イヤの収納部30をリアゲートボディ20の内部に設
け、インナパネル21側からスペアタイヤSを着脱する
ように構成したため、スペアタイヤの着脱作業を行なう
場合に、スペアタイヤSがアウタパネル21に干渉する
ことなく、アウタパネル20に傷がつくことを防止でき
る。
【0060】よって、スペアタイヤSをリアゲートボデ
ィ20に支持して、悪路の走破性と荷室容量の確保を図
りつつ、アウタパネル21の外観の見栄え、スペアタイ
ヤの支持剛性を長期間に渡って維持できる。
【0061】さらに、スペアタイヤSが取付けられるこ
とによって増加するバックドアの重量を、リアガラスハ
ッチ10とリアゲートボディ20に分割することにより
軽減し、特に重量のあるウィンドウガラス11と、スペ
アタイヤSの収納部30をそれぞれリアガラスハッチ1
0とリアゲートボディ20に分けたことにより、それぞ
れの開閉操作性を良好に維持することができる。
【0062】また、リアゲートボディ20を後方に開放
した際に、リアゲートボディ20はリアゲートホルダ2
5により、水平状態に保持されるため、スペアタイヤ収
納部30は上方向きになり、スペアタイヤSの着脱作業
を容易に行なうことができる。
【0063】また、リアゲートボディ20に対して、リ
アゲートダンパ4で閉鎖方向への力(補助力)が付与さ
れるため、スペアタイヤSが収納され、重量が増加した
リアゲートボディ20を、軽い操作力で、容易に開放し
た水平状態から、閉鎖した垂直状態に移行させることが
できる。
【0064】このリアゲートダンパ4を、車体下部に配
置することにより、車体開口部1側に、補助力を付与す
る装置等のレイアウトスペースを設ける必要がないた
め、車体開口部1を広く確保することができる。
【0065】また、リアゲートボディ20のインナパネ
ル21表面に、フロアパネル70面と連続する面を構成
するようにリアゲートロアトリム50を取り付けたこと
により、荷室Tとリアゲートロアトリム50との間で段
差等をなくすことができ、また、スペアタイヤ収納部3
0を気にすることなく、荷室T内への荷積み作業を容易
に行なうことができる。
【0066】さらに、このリアゲートロアトリム50を
インナパネル21の下端に設けた回転ヒンジ51で開閉
自在に取り付けたことにより、スペアタイヤの着脱作業
の際に、あえてリアゲートロアトリム50を取り外すこ
となく、リアゲートボディ20の後方及び側方のあらゆ
る方向からスペアタイヤSを着脱することができる。
【0067】次に第2実施例について図6に基づき詳述
する。本実施例は、前記実施例とリアゲートボディの構
造が異なるため、この点について説明する。
【0068】このリアゲートボディ120のインナパネ
ル121は前記実施例とは異なり、スペアタイヤ収納部
130がインナパネル121表面からリアゲートボディ
内方に突入した凹部127で構成され、この凹部の中央
に、隆起し且つ固定ナットプレート131を溶接したス
ペアタイヤ固定部129を設けることにより、スペアタ
イヤSを固定するように構成している。
【0069】このようにスペアタイヤ収納部130を構
成することにより、前記実施例と同様にスペアタイヤの
着脱作業を行なう場合に、スペアタイヤSがアウタパネ
ル122に干渉することなく、アウタパネルに傷がつく
ことを防止できる等の効果を得ることができると共に、
インナパネル121とアウタパネル122の間は密封さ
れることになるため、例えばスペアタイヤの代わりにパ
ンクタイヤを収納した場合に、収納部130で泥水等が
飛散しても、防錆処理の施し難いインナパネルとアウタ
パネルの間に入り込まないため、リアゲートボディの酸
化、腐食をさらに防止することができる。
【0070】次に第3実施例についてバックドア開放状
態の車体後部を示す図7に基づき詳述する。本実施例の
バックドアは前記二つの実施例のように、リアガラスハ
ッチ、リアゲートボディと二つに分割されているもので
はなく、一つのバックドア200にリアウィンドウガラ
ス201を固定したものである。
【0071】このバックドア200は車体開口部210
の側方に回転ヒンジ211を設け、垂直方向のヒンジ軸
廻りで開閉自在となった横開きタイプとして構成されて
いる。回転ヒンジ211と反対側の車体開口部の側方に
は、ロックストライカー212が設けられ、バックドア
200に設けたロック機構202をバックドアの封鎖時
に係止するように構成されている。
【0072】このバックドアのインナパネル203に
は、前記の実施例と同様にスペアタイヤSをバックドア
200内部に収納するため、円形に突入したスペアタイ
ヤ収納部204が設けられており、スペアタイヤSをイ
ンナパネル203側から着脱できるように構成されてい
る。
【0073】このほかインナパネル203には、タイヤ
交換を行なう際に使用する工具も収納できるように工具
収納部205、206、207が設けられている。
【0074】このようにバックドア200を構成するこ
とにより、前記実施例と同様、バックドアにスペアタイ
ヤ収納部204を設けたとしても、スペアタイヤ着脱時
等にスペアタイヤがアウタパネルに決して干渉しないた
め、アウタパネルの傷の発生を防止できる。
【0075】また、このように横開きのバックドアにス
ペアタイヤ収納部を設けたため、荷物の出し入れ等には
全く影響を及ぼすことなく、それぞれ自由にスペアタイ
ヤの着脱、荷物の取り外しを行なうことができる。
【0076】以上、様々な実施例について記載したが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、この
ほか本発明の趣旨を逸脱しない限り、全て包括されるも
のであり、適宜詳細構造を変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した自動車のバックドア近傍の全
体分解斜視図。
【図2】リアゲートボディ(バックドア)の詳細斜視図
【図3】リアゲートボディ(バックドア)を封鎖した状
態の車体後部断面図
【図4】リアゲートボディ(バックドア)を開放した状
態の車体後部断面図
【図5】リアゲートリンクとリアゲートダンパの作動模
式図
【図6】第2実施例のリアゲートボディ(バックドア)
の詳細斜視図
【図7】第3実施例のバックドア開放状態の車体後部正
面図
【符号の説明】
V…自動車 S…スペアタイヤ 4…リアゲートダンパ(補助力付与手段) 10…リアガラスハッチ(上部ドア) 20、120…リアゲートボディ(下部ドア) 30、130、204…スペアタイヤ収納部 21、121…インナパネル 22、122…アウタパネル 25…リアゲートホルダー(保持手段) 200…バックドア

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の後部に開閉自在に設けたバックド
    ア構造において、前記バックドアはアウタパネルとイン
    ナパネルを備え、該バックドアの内部にインナパネル側
    からスペアタイヤを着脱可能に収納するスペアタイヤ収
    納部を設けた、自動車のバックドア構造。
  2. 【請求項2】前記バックドアを、ウィンドウガラスを備
    えた上部ドアと、前記スペアタイヤ収納部を備えた下部
    ドアとで構成し、それぞれ別々に開閉操作が行なえるよ
    う構成した、請求項1記載の自動車のバックドア構造。
  3. 【請求項3】自動車の後部に開閉自在に設けたバックド
    ア構造において、前記バックドアを、ウィンドウガラス
    を備えた上部ドアと、アウタパネルとインナパネルから
    なる下部ドアとで構成し、前記下部ドアのインナパネル
    とアウタパネルの間の空間にスペアタイヤ収納部を設け
    た、自動車のバックドア構造。
  4. 【請求項4】前記下部ドアの下端に回動支点を設け、下
    部ドアを後方に開放した際に、下部ドアを水平状態に保
    持する保持手段を設けた、請求項2、3記載の自動車の
    バックドア構造。
  5. 【請求項5】前記下部ドアの閉鎖方向への回動時に、閉
    鎖方向に補助力を付与する補助力付与手段を設けた、請
    求項4記載の自動車のバックドア構造。
  6. 【請求項6】前記補助力付与手段が、車体下部に配置さ
    れ、前記回動支点に連係されたダンパ部材である、請求
    項5記載の自動車のバックドア構造。
  7. 【請求項7】前記下部ドアを水平状態で保持した際に、
    車体床面と連続する面を構成するよう、前記下部ドアの
    インナパネル表面にボード部材を取り付けた、請求項4
    乃至6記載の自動車のバックドア構造。
  8. 【請求項8】前記スペアタイヤ収納部を覆うように、イ
    ンナパネル表面に取り付けたボード部材を、インナパネ
    ル下端を回動支点として開閉自在に構成した、請求項4
    乃至7記載の自動車のバックドア構造。
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