JP4238403B2 - 車両のトランクボード構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のトランクルーム等の荷室床面に凹設された物品収納部を覆うように設置される車両のトランクボード構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両のトランクルーム等の、荷室床面に、スペアタイヤや車載工具などの物品を収納する物品収納部を凹設し、その物品収納部を板部材のトランクボードによって上方から覆うものは知られている。
【0003】
この物品収納部に物品を収納するものでは、物品の取出し作業の際に、トランクボード自体を車外に取り外すことが考えられるが、トランクボードの汚損、紛失を防止する目的のため、トランクボードを取り外さず、床面に対してトランクボードの一端を回動支点として開閉自在に構成し、物品を取出せるようにしたものも知られている(例えば実開平6−74590号公報参照)。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】
ところで、トランクボードを開閉自在に構成するものでは、物品の取出し作業を容易にするため、トランクボードを開放状態で保持する保持手段を設ける必要がある。
【0005】
この保持手段として、一般には、荷室上方から吊り下げた紐部材により、トランクボードを係止するものがよく知られている。
【0006】
ところが、このように紐部材で保持手段を構成すると、トランクボードを係止していない時に、紐部材が荷室内で揺動し、見栄えを損ねるといった問題があったり、またトランクボード側に紐部材を固定したものの場合には、紐部材がトランクボード上(荷室床面上)で露出し、荷物と干渉して、紐部材自体が損傷し、保持機能を損なう可能性があった。
【0007】
よって、こうした紐部材を用いることなく保持手段を構成することが望まれる。
【0008】
紐部材以外の保持手段として、トランクボードの下側に支持ロッドを介装することが考えられるが、別途支持ロッドを設けるとなると、支持ロッドのための格納スペースが余分に必要となり、荷物や物品の収納スペースが制限されるといった新たな問題が生じる恐れがあった。
【0009】
本発明は以上のような問題点に鑑み発明されたもので、荷室床面に対して開閉自在に構成したトランクボードの保持手段を、紐部材や支持ロッド等の部材を用いることなく、荷物や物品などの収納スペースを確保した上で、構成することができるトランクボード構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は以下のように構成される。
【0011】
請求項1記載の発明は、荷室床面に凹設された物品収納部に対して、その周縁部も含み、覆うように遮蔽ボード部材を配置した車両のトランクボード構造において、前記遮蔽ボード部材を、該遮蔽ボード部材の一端を回動支点として開放可能に構成し、前記周縁部と遮蔽ボード部材との間に、車載工具を設置し、該車載工具は、前記遮蔽ボード部材の開放時に、周縁部と遮蔽ボード部材との間の空間に突出して、遮蔽ボード部材の開放状態を保持する保持手段を備え、前記車載工具は回動可能に係止固定された回動軸部と、該回動軸部から外側に突出した突出部とを備え、該突出部によって前記保持手段を構成し、前記車載工具はホイルレンチであることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両のトランクボード構造において、前記遮蔽ボード部材の回動支点を、遮蔽ボード部材の車両前方側に設定したものである。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の車両のトランクボード構造において前記遮蔽ボード部材の回動支点の回動軸線と、前記車載工具の回動軸部の回動軸線とを略直交するように、遮蔽ボード部材と車載工具を配置したものである。
【0014】
【作用及び効果】
請求項1記載のトランクボード構造によれば、車載工具が遮蔽ボード部材の開放状態を保持する保持手段を備えたことにより、別途、紐部材や支持ロッドなどの保持手段を設けることなく、従来から車載している車載工具で遮蔽ボード部材の開放状態を保持できるため、荷物や物品などの収納スペースを有効に確保することができる。
【0015】
また、車載工具は回動可能に係止固定された回動軸部と、その回動軸部から外側に突出した突出部とを備え、その突出部によって保持手段が構成されるため、単に車載工具を回動操作するだけで、車載工具に遮蔽ボード部材の保持機能を与えることができる。
【0016】
しかも、車載工具はホイルレンチであることにより、車載工具の中では剛性が高い工具のホイルレンチで保持するため、保持する遮蔽ボード部材に大きな負荷が作用したとしても、保持手段として変形することはなく、安定して遮蔽ボード部材を保持することができる。
【0017】
請求項2記載のトランクボード構造によれば、遮蔽ボード部材の回動支点を、遮蔽ボード部材の車両前方側に設定したことにより、開放端が遮蔽ボード部材の車両後方側となるため、車載工具の起き上げ作業を後方から容易に行なうことができる。
【0018】
請求項3記載のトランクボード構造によれば、遮蔽ボード部材の回動支点の回動軸線と、車載工具の回動軸部の回動軸線とを略直交するように、遮蔽ボード部材と車載工具を配置したことにより、両者の回動方向は異なるため、遮蔽ボード部材の重み等によって、容易に車載工具が回動することはなく、安定した保持状態を得ることができる。
【0019】
【実施例】
本発明の実施例を以下、図面に基づいて詳述する。
図1は本発明のトランクボード構造を採用した車両の荷室空間を、車両後方から示した後方斜視図である。
【0020】
この車両Vは、車室と荷室Tがリアシートのシートバック1によって仕切られるワゴンタイプの車両で、リアシートのシートバック1と車体のバックパネル2との間で荷室Tを構成している。
【0021】
バックパネル2に設けたバックドア(図示せず)を開放すると、バックパネルに形成した開口部3から、荷室Tに対して荷物等の出し入れを行なうことができる。
【0022】
荷室の側方には、荷室側面を構成するサイドパネル4が設けられ、そのサイドパネル4の中央部には荷室内方に膨出したタイヤハウス4aが形成されている。
【0023】
なお、バックパネル2のアウタ側にはコンビランプ5、リアバンパー6が装着され、またサイドパネル4の上側にはクォーターウィンド7が設けられている。
【0024】
荷室の床面には、平板状の第一トランクボード10と、周縁が隆起した蓋形状の第二トランクボード20とが、取り外し自在に、重合してフロアパネル(図示せず)上に設置されている。
【0025】
第一トランクボード10は、第二トランクボード20の第一上面部21から一段低く形成された第二上面部22に適合する大きさに設定され、その第二上面部22に重合すると、第一上面部21と面一になるように構成されている。
【0026】
第二トランクボード20の第二上面部22には、フロアパネルのスペアタイヤSの収納凹部(図示せず)に対応した収納切欠き部28が形成され、その側方にはジャッキハンドルJがクリップ部23を介して、設置されている。
【0027】
図2に第二トランクボード20の詳細平面図、図3に図2のA−A断面図、図4に図2のB−B断面図を示す。
【0028】
第二トランクボード20は荷室Tの床全面に渡って設置されるように、両端には左右のタイヤハウス4aに対応した切欠き部24が形成され、前端にはリアシートのシートバック背面に当接する前端当接部25、後端にはバックパネル下端に当接する後端当接部26が形成されている。
【0029】
第二トランクボード20の上面は、前述のように第一上面部21と第二上面部22の二段で形成され、第二上面部22に第一トランクボード10が設置できるように構成されている。
【0030】
第一上面部21の前部には、車幅方向に小物収納凹部27が形成され、小物(雑巾などの洗車道具等)を内部に収納できるように構成されている。第一上面部21に小物収納凹部27を設けたことにより、第一トランクボード10を開放しなくても、小物を取出せるようになっている。
【0031】
第二上面部22には、前述の収納切欠き部28と、ジャッキハンドルJを設置するハンドル設置凹部29のほか、収納切欠き部28の側方に車載物品(三角表示板等)を収納する物品収納凹部30が設けられている。
【0032】
第二上面部22の前端全幅には、図3に示すように、第一トランクボード10の前端を開放時に保持する回動凹部31が形成され、第一トランクボード10の回動支点を構成している。
【0033】
ハンドル設置凹部29は、クランク状に折り曲げられた操作部J2とジャッキ装置に連結される連結部J1とからなるジャッキハンドルJの形状に対応して凹設され、操作部J2が前方、連結部J1が後方に位置するように形成されている。
【0034】
操作部J2の設置凹部29aはクランク状に連なる操作部の第一、第二、第三操作桿J2a、J2b、J2cに対応して形成されており、連結部から連なる第一操作桿J2aの設置凹部29a1は車体前後方向に形成され、第一操作桿J2aから屈曲して連なる第二操作桿J2bの設置凹部29a2は車幅方向に屈曲して形成され、第二操作桿J2bから屈曲して連なる第三操作桿J2cの設置凹部29a3は車体前後方向に屈曲して形成されている。
【0035】
連結部J1の設置凹部29bは、操作部の設置凹部29aよりもさらに深く凹設され、ジャッキハンドルJを第一操作桿J2aを回動軸として回動した際に、連結部J1の第二トランクボード20上での回転を阻害しないように設定されている。
【0036】
第一操作桿J2aの設置凹部29a1と第二操作桿J2bの設置凹部29a2には、第一操作桿J2aと第二操作桿J2bをそれぞれ第二トランクボード20に着脱自在に係止固定するクリップ部23が設けられている。
【0037】
このクリップ部23は図4に示すように、設置凹部29a1の一部に、該設置凹部29a1の底から上方に隆起する係止部23aを設けて構成されている。このように係止部23aを隆起させることにより、第二トランクボード20の材質を合成樹脂としたこと相俟って、クリップ部23に弾性力を発生させることができ、ジャッキハンドルJを着脱自在に係止固定できる。
【0038】
なお、このクリップ部23は係止固定するだけなので、第二操作桿J2bのみをクリップ部から取り外すと、ジャッキハンドルJはクリップ部によって係止された第一操作桿J2aを回動軸として回動自在となる。また第一操作桿J2aも取り外すと、従来通りにジャッキハンドルとして使用できる。
【0039】
次に、このトランクボード構造において、第一トランクボード10の開放保持状態を得る工程について図5を中心に説明する。
【0040】
まず、第一トランクボード10を、回動支点となる回動凹部31を回転中心として、車体後方から開放する。
【0041】
次に、第二トランクボード上20の設置凹部29a内に設置されたジャッキハンドルJの第二操作桿J2bと第三操作桿J2cを、第二操作桿J2bをクリップ部23から取り外して、第一操作桿J2aを回動軸として起き上げ方向に回動させる。このように回動させることにより、第二操作桿J2bと第三操作桿J2cを第二トランクボード上20から突出させる。
【0042】
その後、突出した第三操作桿J2cの端部を第一トランクボード10の背面に設けた回動規制凹部11に嵌合させることにより、第一トランクボード10の開放状態をジャッキハンドルJにより保持する。
【0043】
以上のように、第一トランクボード10の開放状態をジャッキハンドルJによって保持したことにより、別途、紐部材や支持ロッドなどの保持手段などを設けることなく、従来から車載している車載工具のジャッキハンドルJで、第一トランクボード10の開放状態を保持することができるため、荷物や物品などの収納スペースを有効に確保できる。
【0044】
またジャッキハンドルJを、第二トランクボード20側に固定保持したため、第一トランクボード10をさほど開放しなくても、ジャッキハンドルの起き上げ作業を目視しながら、容易に行なうことができる。
【0045】
さらに、ジャッキハンドルJのようにクランク状に連なり、第一操作桿J2aを回動軸とすると、第二操作桿J2bと第三操作桿J2cが第二トランクボード上20から突出する車載工具を利用して保持手段を構成したことにより、単にジャッキハンドルJを設置凹部29で回動操作するだけで、ジャッキハンドルJに第一トランクボード10の保持機能を与えることができる。またジャッキハンドルJは車載工具の中では大きい工具であるため、スペアタイヤSの収納凹部を遮蔽するような大きな第一トランクボード10でも、確実に保持することにできる。
【0046】
また、第一トランクボード10の裏面に回動規制凹部11を設け、ジャッキハンドルJの第三操作桿J2cの端部を嵌合したことにより、ジャッキハンドルJの回動が確実に規制されるため、常に第一トランクボード10の開放状態を安定して保持することができる。
【0047】
また、第一トランクボード10の回動支点を、該第一トランクボード10の前側の回動凹部31に設定したことにより、ジャッキハンドルJの起き上げ作業を後方から容易に行なうことができる。
【0048】
さらに、第一トランクボード10の回動支点(回動凹部31)の回動軸線を車幅方向に設定し、ジャッキハンドルJの第一操作桿J2aの回動軸線を車体前後方向に設定することにより、二つの回動軸線が互いに略直交し、両者の回動方向が異なるため、容易にジャッキハンドルJが、第一トランクボード10の回動に伴って回動することがなく、安定した保持状態を得られる。
【0049】
またジャッキハンドルJが車両後方へのズレが生じる場合には、ジャッキハンドルJの連結部J1を設置する設置凹部29bの後側壁面に連結部J1が当接するため、後方へのズレも確実にも抑止される。
【0050】
次に第2実施例について、図6〜図9に基づき説明する。
本実施例は、ジャッキハンドルJを第一トランクボード10側に係止固定するものであり、第1実施例と同様のものについては、同一符号を付して説明を省略する。
【0051】
本実施例では、第一トランクボード10の裏面にジャッキハンドルJを係止固定するクリップ部材40を固設して、ジャッキハンドルJを第一トランクボード10の裏面に着脱自在に係止固定すると共に、第一トランクボード10に対して、ジャッキハンドルJを回動自在に構成している。
【0052】
ジャッキハンドルJは、第一トランクボード10に対して操作部J3を後方側、ジャッキ連結部J4を前方側となるように係止固定され、クリップ部材40により係止された第一操作桿J3aを回転軸として回動自在に構成されている。
【0053】
第二トランクボード20には、ジャッキハンドルJを回転させた際にジャッキハンドルJのジャッキ連結部J4を嵌合係止する回動規制凹部50が形成されている。
【0054】
前記クリップ部材40は図9に示すように、一部切欠かれた環状部40aを有する合成樹脂部材で形成され、ジャッキハンドルJを着脱自在とに係止固定している。
【0055】
以上のように構成された第2実施例のトランクボード構造において、第一トランクボード10の開放保持状態を得る工程について図7、図8を中心に説明する。
【0056】
まず、第1実施例同様、第一トランクボード10を、回動支点となる回動凹部31を回転中心として、車体後方の車外から開放する。
【0057】
次に、その第一トランクボード10の裏面にクリップ部材40によって係止固定されたジャッキハンドルJを、第一操作桿J3aを回動軸として回動させる。
【0058】
その回動させたジャッキハンドルJの連結部J4を第二トランクボード20の回動規制凹部50に嵌合させることにより、ジャッキハンドルJに第一トランクボード10の開放状態を保持する機能を持たせる。
【0059】
このように、ジャッキハンドルJに保持機能を持たせることにより、第1実施例と同様に別途、支持ロッドや紐部材などを用いずとも、従来から搭載しているジャッキハンドルJで第一トランクボード10の開放状態を保持することができる。
【0060】
また、第一トランクボード10側にジャッキハンドルJを係止固定することにより、第1実施例よりも、さらに第二トランクボード側20にスペースを設けることができ、さらに収納凹部などを設けることも可能となり、限られたスペースで収納容量を増加させることができる。
【0061】
次に、第3実施例について、図10〜図12に基づき説明する。
本実施例は、ジャッキハンドルJの代わりにL字形状のホイルレンチLを使用して第一トランクボード10を保持するものであり、第1実施例と同様のものについては、同一符号を付して説明を省略する。
【0062】
このホイルレンチLも第1実施例のジャッキハンドルJと同様に、第2トランクボード20側の設置凹部60内にクリップ部61を介して係止固定されている。
【0063】
ホイルレンチLは、第二トランクボード20に対して操作柄部L1を車体前後方向に、レンチ部L2を車幅方向に向けて配置されている。
【0064】
このように構成される第3実施例のトランクボード構造においても、第1実施例と同様に、第一トランクボード10を開放して、ホイルレンチLの操作柄部L1を回転軸としてレンチ部L2を起き上げるように回動させ、レンチ部L2を第一トランクボード10の裏面の回動規制凹部12に嵌合させることにより、ホイルレンチLに第一トランクボード10の開放状態の保持機能を持たせる。
【0065】
以上のようにホイルレンチLに保持機能を持たせることにより、他の実施例と同様に別途、紐部材や支持ロッドなどを用いずとも、第一トランクボード10の開放状態を保持することができる。
【0066】
特に本実施例では、ジャッキハンドルJの代わりにホイルレンチLを用いることにより、仮に第一トランクボード10の開放保持時に、第一トランクボード10に大きな負荷が作用したとしても、ホイルレンチLの方がジャッキハンドルJよりも剛性が高いため、変形は生じず、常に安定した保持状態を維持することができる。
【0067】
なお、本実施例では、第二トランクボード20にホイルレンチLを設置して、第一トランクボード10の開放状態を保持したが、第2実施例と同様に第一トランクボード10側にホイルレンチLを係止固定して、第一トランクボード10の開放状態を保持してもよい。
【0068】
以上、三つの実施例について記載したが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、図13に示すように、第一トランクボード10を第二トランクボード20に対してヒンジ部材70を介して回動自在に固定する構成を採用しても良い。
【0069】
また、図14に示すようにホイルレンチの操作柄部(回動軸)L1を第一トランクボード10の回動凹部(回動軸)31と並行になるように設置して、ホイルレンチのレンチ部L2を第一トランクボード10に直交して当接するように回動させて、開放状態を保持するようにしても良い。
【0070】
また、以上の実施例では、第二トランクボード20を設けるものを記載したが、単に一枚のトランクボードだけで構成されるトランクボード構造に採用しても良い。
【0071】
このほか本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜詳細構造を変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトランクボード構造が採用された車両の後方斜視図
【図2】第二トランクボードの詳細平面図
【図3】図2のA−A断面図
【図4】図2のB−B断面図
【図5】第一トランクボードの開放保持状態を示す詳細斜視図
【図6】第2実施例のトランクボード構造の後方斜視図
【図7】第2実施例のトランクボード構造の側面図
【図8】第2実施例のトランクボード構造の詳細斜視図
【図9】図8のC−C断面図
【図10】第3実施例のトランクボード構造の後方斜視図
【図11】第3実施例のトランクボード構造の側面図
【図12】第3実施例のトランクボード構造の詳細斜視図
【図13】第一トランクボードをヒンジ部材で固定したもの側面図
【図14】ホイルレンチの設置位置を変更した別実施例の詳細斜視図
【符号の説明】
L…ホイルレンチ(車載工具)
L1…操作柄部(回動軸部)
L2…レンチ部(突出部)
10…第一トランクボード(遮蔽ボード部材)
11、12、50…回動規制凹部(規制手段)
22…第二上面部(周縁部)
28…収納切欠き部(物品収納部)
30…物品収納凹部(物品収納部)
31…回動凹部(回動支点)
Claims (3)
- 荷室床面に凹設された物品収納部に対して、その周縁部も含み、覆うように遮蔽ボード部材を配置した車両のトランクボード構造において、
前記遮蔽ボード部材を、該遮蔽ボード部材の一端を回動支点として開放可能に構成し、
前記周縁部と遮蔽ボード部材との間に、車載工具を設置し、
該車載工具は、前記遮蔽ボード部材の開放時に、周縁部と遮蔽ボード部材との間の空間に突出して、遮蔽ボード部材の開放状態を保持する保持手段を備え、
前記車載工具は回動可能に係止固定された回動軸部と、
該回動軸部から外側に突出した突出部とを備え、
該突出部によって前記保持手段を構成し、
前記車載工具はホイルレンチである、
車両のトランクボード構造。 - 前記遮蔽ボード部材の回動支点を、遮蔽ボード部材の車両前方側に設定した、
請求項1記載の車両のトランクボード構造。 - 前記遮蔽ボード部材の回動支点の回動軸線と、前記車載工具の回動軸部の回動軸線とを略直交するように、遮蔽ボード部材と車載工具を配置した、
請求項1記載の車両のトランクボード構造。
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